JP7256379B2 - 構造部材製造方法及び構造部材製造装置 - Google Patents
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Description
このような構造部材の製造をする場合、例えば、金属材料管をプレス加工して所望の閉断面形状を有する構造部材を形成することが広く行われている。
例えば、引用文献1に記載の技術は、構造部材をプレス成形した後に、焼き入れ、焼き戻し、ショットピーニングを行うことで、外側表面を硬化して構造部材の疲労特性の向上させるものである。
また、引用文献2に記載の技術は、引張応力を付与して構造部材の残留応力を低減して、構造部材の疲労特性の向上させるものである。
そこで、閉断面をなす周壁部の一部に厚肉部が形成された構造部材を効率的に製造することが可能な製造技術が望まれている。
請求項1に記載の発明は、閉断面をなす周壁部の一部に厚肉部が形成された構造部材を製造する構造部材製造方法であって、前記構造部材における前記厚肉部の外表面形状より内方に位置し、前記構造部材の前記厚肉部の周長よりも長く形成された増肉対象壁部を有する被増肉処理材を、前記構造部材の外表面形状を形成する外表面形状成形部を有する構造部材成形型に配置し、前記構造部材の内側形状と対応して形成された増肉処理ポンチを前記被増肉処理材の内方に挿入して、前記増肉対象壁部を前記外表面形状成形部に押圧して増肉処理することにより前記厚肉部を形成する増肉処理工程を備えることを特徴とする。
以下、図1から図7を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る構造部材の概略構成を説明する図であり、図1(A)は構造部材の斜視図を示しており、図1(B)は構造部材を長手方向に沿って見た図を示している。図1において、符号100は構造部材を、符号101は周壁部を、符号102は厚肉部を示している。
周壁部101には、互いに対向する壁部に閉断面内方100Sに突出する厚肉部102A、102B(102)が形成されている。この実施形態では、厚肉部102A、102B(102)は構造部材100の全長にわたって形成されている。
また、厚肉部102A、102B(102)の外表面形状103A、103B(103)は、周囲の周壁部101に対して凹凸のない平坦面として形成されている。
図2は、第1実施形態に係る構造部材100の製造工程の一例を示すフローチャートである。図2において、一重枠のブロックは物品を示しており、二重枠のブロックは工程を示している。
第1実施形態に係る構造部材の製造工程は、図2に示すように、被増肉処理材形成工程と、増肉処理工程とを備えている。
そして、第1実施形態において、例えば、構造部材製造装置は、被増肉処理材形成工程を担うプレス加工装置と、増肉処理工程を担う増肉処理装置とを備えている。
(1)まず、金属材料管を準備する(S101)。
準備する金属材料管としては、例えば、肉厚が均一の円形鋼管を用いることが可能である。
(2)被増肉処理材形成工程では、プレス加工装置を用いて金属材料管をプレス加工する(S102)。
第1実施形態における被増肉処理材形成工程は、増肉対象壁部形成形状部を有する被増肉処理材成形型を用いて金属材料管をプレス加工することにより増肉対象壁部を有する被増肉処理材を形成する。
(3)プレス加工することにより被増肉処理材が形成される(S103)。
(4)増肉処理工程では、増肉処理装置を用いて被増肉処理材を増肉処理する(S104)。
第1実施形態における増肉処理工程は、構造部材の厚肉部の外表面形状より内方に位置して形成された増肉対象壁部を有する被増肉処理材を、構造部材の外表面形状を形成する外表面形状成形部を有する構造部材成形型に配置し、構造部材の内側形状と対応して形成された増肉処理ポンチを被増肉処理材の内方に挿入して、増肉対象壁部を外表面形状成形部に押圧して増肉処理する。
(5)増肉処理することにより形成した構造部材が形成される(S105)。
次に、図3、図4を参照して、第1実施形態に係る被増肉処理材形成工程の概略の一例について説明する。図3は、第1実施形態に係る被増肉処理材形成工程の概略を説明する概念図である。また、図4は、第1実施形態に係る被増肉処理材の概略構成を説明する図であり、図4(A)は被増肉処理材の斜視図を示しており、図4(B)は被増肉処理材を長手方向に沿って見た図を示している。図3、図4において、符号W100は被増肉処理材を、符号101Wは周壁部を、符号102Wは増肉対象壁部を示している。
プレス加工装置は、図3(A)、図3(B)に示すように、例えば、プレス成形型(被増肉処理材成形型)D10Wによって金属材料管W0をプレス加工する。
プレス成形型D10Wは、図3(A)に示すように、下プレス成形型(被増肉処理材成形型)D11Wと、上プレス成形型(被増肉処理材成形型)D12Wとを備えている。
(2)次に、図3(B)に示すように、下プレス成形型D11Wと、上プレス成形型D12Wとが協働して金属材料管W0を塑性変形させて被増肉処理材W100を形成する。
プレス成形型D10Wは、下プレス成形型D11Wに形成された厚肉部102A(102)と対応する増肉対象壁部形成形状部D102Wと、上プレス成形型D12Wに形成された厚肉部102B(102)と対応する増肉対象壁部形成形状部D102Wとを備えていて、増肉対象壁部形成形状部D102Wによって増肉対象壁部102WA、102WB(102W)が成形される。
なお、増肉対象壁部102WA、102WB(102W)は、二点鎖線で示した構造部材100の厚肉部102の外周面の周長よりも長ければ円弧状以外の形状とされていてもよい。
次に、図5から図7を参照して、第1実施形態に係る増肉処理工程の概略の一例について説明する。図5は、第1実施形態に係る増肉処理装置(構造部材製造装置)の概略構成の一例を説明する図であり、図5(A)は増肉処理装置の正面図を示しており、図5(B)は増肉処理ポンチの概略構成を示す斜視図を示している。図5において、符号10は増肉処理装置(構造部材製造装置)を、符号15は増肉処理ポンチを示している。
増肉処理装置(構造部材製造装置)10は、図5(A)に示すように、例えば、構造部材成形型D10と、構造部材成形型D10を開閉する油圧シリンダ(構造部材成形型駆動部、プレス駆動部)12と、増肉処理ポンチD15と、増肉処理ポンチD15を駆動する油圧シリンダ(増肉処理ポンチ駆動部)15とを備えている。
そして、構造部材成形型D10は、構造部材100の外形と対応する外表面形状成形部を有しており、型締めした状態で外表面形状成形部が構成されるようになっている。
また、構造部材成形上型D12は、構造部材100の厚肉部102A(102)の外表面形状103A(103)と対応する外表面形状成形部D103A(D103)を有している。
この実施形態において、外表面形状103A、103B(103)は周壁部101の周囲の部位と面一に形成されている。
なお、構造部材成形型D10を2分割型とするかどうかは任意に設定することができ、例えば、構造部材と対応する凹部が形成された一体型や3分割以上に分割可能な分割型としてもよい。
(1)増肉処理は、図6(A)に示すように、構造部材成形型D10に被増肉処理材W100を配置する。
(2)次に、図6(B)に示すように、被増肉処理材W100の長手方向(例えば、軸線)に沿って、被増肉処理材W100の閉断面内方W100Sに増肉処理ポンチD15を挿入して、増肉対象壁部102Wを外表面形状成形部D103に押圧して増肉処理して厚肉部102を形成する。
(3)その結果、図6(C)に示すように、構造部材100が形成される。
増肉処理では、増肉処理ポンチD15は、図7(A)に示すように、増肉処理ポンチD15のテーパ部D15Tを先端側にして矢印T15方向に被増肉処理材W100の閉断面内方W100Sに向かって前進される。
閉断面内方W100Sに挿入された増肉処理ポンチD15は、図7(B)に示すように、被増肉処理材W100を矢印T15方向に移動させてストッパD12Tに当接させる。次いで、増肉処理ポンチD15は、テーパ部D15Tによって増肉対象壁部102WA、102WB(102W)を外表面形状成形部D103側に押圧して外表面形状成形部D103側に順次変形させる。
そして、構造部材成形部D15Aが通過することで、厚肉部内側形状部D150A、D150Bにより増肉対象壁部102WA、102WB(102W)を外表面形状成形部D103に押し当てる。増肉対象壁部102WA、102WB(102W)は、外表面形状成形部D103に押圧されることにより、増肉対象壁部102WA、102WB(102W)が周方向に圧縮されて短縮されるとともに、増肉対象壁部102WA、102WB(102W)が厚さが増加して増肉される。
この実施形態では、図7(C)に示すように、増肉処理ポンチD15が被増肉処理材W100の全長にわたって(例えば、増肉処理ポンチD15が構造部材100を通り抜けるまで)矢印T15方向に移動する。
以下、図8から図11を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る構造部材の概略構成を説明する図であり、図8(A)は構造部材の斜視図を示しており、図8(B)は構造部材を長手方向に沿って見た図を示している。図8において、符号200は構造部材を、符号201は周壁部を、符号202は厚肉部を示している。
周壁部201には、互いに隣接する二つのコーナ部に形成され閉断面内方200Sに突出する厚肉部202A、202B(202)と、厚肉部202Aと厚肉部202Bとを接続する壁部と対向配置された壁部から閉断面内方200Sに突出する厚肉部202C(202)が形成されている。この実施形態において、厚肉部202A、202B、202C(202)は構造部材200の全長にわたって形成されている。
次に、図9、図10を参照して、第2実施形態に係る被増肉処理材形成工程の概略の一例について説明する。図9は、第2実施形態に係る被増肉処理材形成工程の概略を説明する概念図である。また、図10は、第2実施形態に係る被増肉処理材の概略構成を説明する図であり、図10(A)は被増肉処理材の斜視図を示しており、図10(B)は被増肉処理材を長手方向に沿って見た図を示している。図9、図10において、符号W200は被増肉処理材を、符号201Wは周壁部を、符号202Wは増肉対象壁部を示している。
なお、第2実施形態の構成部材製造工程は、第1実施形態において図2で示したフローチャートと同様であるので説明を省略する。
プレス加工装置は、図9(A)、図9(B)に示すように、例えば、プレス成形型(被増肉処理材成形型)D20Wによって金属材料管W0をプレス加工する。
プレス成形型D20Wは、図9(A)に示すように、下プレス成形型(被増肉処理材成形型)D21Wと、上プレス成形型(被増肉処理材成形型)D22Wとを備えている。
プレス成形型D20Wは、図9(A)、図9(B)に示すように、上プレス成形型D22Wに形成された増肉対象壁部形成形状部D202WA、D202WBと、下プレス成形型D21Wに形成された増肉対象壁部形成形状部D202WCとを備えている。
そして、増肉対象壁部形成形状部D202WA、D202WBによって増肉対象壁部202WA、202WBが成形され、増肉対象壁部形成形状部D202WCによって増肉対象壁部202WC(202W)が成形される。
ここで、増肉対象壁部形成形状部D202WA、D202WBは、図8に示す厚肉部202A、202B(202)と対応し、増肉対象壁部形成形状部D202WCは厚肉部202C(202)と対応している。
なお、増肉対象壁部202WA、202WB、202WC(202W)は、二点鎖線で示した構造部材200の厚肉部202A、202B、202C(202)の外周面の周長よりも長ければ円弧状以外の形状とされていてもよい。
次に、図11を参照して、第2実施形態に係る増肉処理工程の概略の一例について説明する。
増肉処理工程では、増肉処理装置(構造部材製造装置)を用いて被増肉処理材W200を増肉処理する。
第2実施形態に係る増肉処理装置は、第1実施形態における構造部材成形型D10に代えて構造部材成形型D20を備え、増肉処理ポンチD15に代えて増肉処理ポンチD25を備えている。その他は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
そして、構造部材成形型D20は、構造部材200の外形と対応する外表面形状成形部を有しており、型締めした状態で外表面形状成形部が構成されるようになっている。
また、構造部材成形上型D22は、構造部材200の厚肉部202A、202B(202)の外表面形状203A、203B(203)と対応する外表面形状成形部D203A、D203B(D203)を有している。
この実施形態において、外表面形状203A、203B(203)は周壁部201のコーナRに沿って形成され、外表面形状203C(203)は周壁部201の周囲の部位と面一に形成されている。
なお、構造部材成形型D20を2分割型とするかどうかは任意に設定することができ、例えば、構造部材と対応する凹部が形成された一体型や3分割以上に分割可能な分割型としてもよい。
(1)増肉処理は、図11(A)に示すように、構造部材成形型D20に被増肉処理材W200を配置する。
(2)次に、図11(B)に示すように、被増肉処理材W200の長手方向(例えば、軸線)に沿って、被増肉処理材W200の閉断面内方W200Sに増肉処理ポンチD25を挿入して、増肉対象壁部202Wを外表面形状成形部D203に押圧して増肉処理して厚肉部202を形成する。
(3)その結果、図11(C)に示すように、図11(B)に示す増肉対象壁部202Wが増肉されて厚肉部202A、202B、202C(202)とされた構造部材200が形成される。
増肉処理における増肉処理ポンチD25の作用は、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、図12を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
図12は、本発明の第3実施形態に係る被増肉処理材形成工程の概略を説明する概念図である。図12において、符号300は構造部材を、符号301は周壁部を、符号302は厚肉部を示している。また、符号W300は被増肉処理材を、符号302Wは増肉対象壁部を示している。
なお、第3実施形態の構成部材製造工程は、第1実施形態において図2で示したフローチャートにおいて、金属材料管に代えて下記材料部材W3を用いる点以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
周壁部301は、長手方向の両端側に位置する第1周壁部301A及び第3周壁部301Cと、長手方向において第1周壁部301Aと第3周壁部301Cの間に位置し第1周壁部301A及び第3周壁部301Cと接続されて第1周壁部301A及び第3周壁部301Cより幅広に形成された第2周壁部301Bとを備えている。
また、厚肉部302A、302B(302)の外表面形状303A、303B(303)は、周囲の周壁部301に対して凹凸のない平坦面として形成されている。
〔被増肉処理材形成工程〕
(1)まず、金属材料板(例えば、鋼板)(不図示)を所定形状に切断するとともに、コーナ部を溶接によって接合して材料部材W3を形成する。なお、材料部材W3を形成する際にプレス加工を適用してもよい。
材料部材W3は、図12(A)に示すように、互いに対向する壁部W31Aと壁部W31Bが互いに対向する壁部W31Cと壁部W31Dによって周方向に接続して形成されていて、壁部W31Cと壁部W31Dは長手方向の中央側が幅方向に突出する幅広に形成されている。
プレス加工は、例えば、壁部W31A及び壁部W31Bと直交する方向から金型で押圧して増肉対象壁部302WA、302WBを成形する。この場合、被増肉処理材W300の幅(壁部W31Cと壁部W31Dと対応する間隔)は材料部材W3より小さくなる。
増肉処理工程では、増肉処理装置(構造部材製造装置)を用いて被増肉処理材W300を増肉処理する。増肉処理装置は、構造部材成形型(不図示)と、増肉処理ポンチ(不図示)とを備えている。
以下、図13を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
図13は、本発明の第4実施形態に係る被増肉処理材形成工程の概略を説明する概念図である。図13において、符号400は構造部材を、符号401は周壁部を、符号402は厚肉部を示している。また、符号W300は被増肉処理材を、符号302Wは増肉対象壁部を示している。
なお、第4実施形態の構成部材製造工程は、第1実施形態において図2で示したフローチャートにおいて、金属材料管に代えて下記材料部材W3を用いる点以外は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
周壁部401は、長手方向の両端側に位置する第1周壁部401A及び第3周壁部401Cと、長手方向において第1周壁部401Aと第3周壁部401Cの間に位置し第1周壁部401A及び第3周壁部401Cと接続されて、第1周壁部401A及び第3周壁部401Cより幅広に形成された第2周壁部401Bとを備えている。
また、厚肉部402A、402B(402)の外表面形状403A、403B(403)は、周囲の周壁部401に対して凹凸のない平坦面として形成されている。
また、第2周壁部401Bには、対向する一対の壁部に閉断面内方400S側にくぼんだ凹部401E、401Fが形成されている。
〔被増肉処理材形成工程〕
(1)まず、鋼板材料(不図示)を所定形状に切断するとともに、コーナ部を溶接によって接合して材料部材W3を形成する。
(2)次に、例えば、材料部材W3をプレス加工して被増肉処理材W300を形成する。
材料部材W3及び被増肉処理材W300については、第3実施形態と同様であるので説明を省略する。
増肉処理工程では、増肉処理装置(構造部材製造装置)を用いて被増肉処理材W300を増肉処理する。増肉処理装置は、構造部材成形型(不図示)と、増肉処理ポンチ(不図示)とを備えている。また、第4実施形態では、第1周壁部301WA側から閉断面内方W300Sに挿入する増肉処理ポンチと、第3周壁部301WC側から閉断面内方W300Sに挿入する増肉処理ポンチとを備えていて、被増肉処理材W300の長手方向両端側から挿入するようになっている。
また、第3周壁部301WC側から挿入する増肉処理ポンチは、構造部材400の第3周壁部401Cの内側形状及び第3周壁部401Cの長さと対応して形成されている。
以下、図14を参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
図14は、本発明の第5実施形態に係る被増肉処理材形成工程の概略を説明する概念図である。図14において、符号500は構造部材を、符号501は周壁部を、符号502は厚肉部を示している。また、符号W500は被増肉処理材を、符号502Wは増肉対象壁部を示している。
周壁部501は、長手方向の両端側に位置する第1周壁部501A及び第3周壁部501Cと、長手方向において第1周壁部501Aと第3周壁部501Cの間に位置し第1周壁部501A及び第3周壁部501Cと接続されて第1周壁部501A及び第3周壁部501Cより幅広に形成された第2周壁部501Bとを備えている。
また、厚肉部502の外表面形状503は、周囲の周壁部501に対して凹凸のない平坦面として形成されている。
〔被増肉処理材形成工程〕
(1)まず、被増肉処理材W500を形成する材料部材W5を形成する。
材料部材W5は、図14(A)に示すように、第1材料部材W51と、第2材料部材W52とを備えている。
また、第1材料部材W51は、例えば、金属材料板(例えば、鋼板)(不図示)を所定形状に切断してプレス加工することにより形成することが可能である。
なお、プレス加工に代えて、金属材料板を所定形状に切断して溶接等で接合して形成してもよい。
被増肉処理材W500は、図14(B)に示すように、例えば、曲線状のコーナ部を有し第2材料部材W52から形成された壁部に凹部が形成された周壁部501Wが長手方向に伸びた構成とされている。
増肉処理工程では、増肉処理装置(構造部材製造装置)を用いて被増肉処理材W500を増肉処理する。増肉処理装置は、構造部材成形型(不図示)と、増肉処理ポンチ(不図示)とを備えている。
また、構造部材がブラケット等の締結用壁部等を備える構成としてもよい。
また、長手方向に沿って見たときにおける厚肉部の位置、数、形状等については任意に設定することができる。
また、例えば、増肉対象壁部の形状が長手方向に沿って変化する構成としてもよい。
また、押出成形あるいは金属材料板を曲げ加工及び溶接することによって、増肉処理壁部を有する被増肉処理材を形成してもよい。
W3、W4、W5 材料部材
D10W、D11W、D12W、D20W、D21W、D22W プレス成形型(被増肉処理材成形型)
D102W、D202W 増肉対象壁部形成形状部
W100、W200、W300、W500 被増肉処理材
W100S、W200S、W300S、W500S 閉断面内方(被増肉処理材)
101W、201W、301W、501W 周壁部(被増肉処理材)
102W、202W、302W、502W、 増肉対象壁部
10 増肉処理装置(構造部材製造装置)
12 油圧シリンダ(構造部材成形型駆動部、プレス駆動部)
15 油圧シリンダ(増肉処理ポンチ駆動部)
D10、D11、D12、D20、D21、D22 構造部材成形型
D103、D103A、D103B、D203、D203A、D203B 外表面形状成形部
D15、D25 増肉処理ポンチ
D15A、D250 構造部材内側形状成形部
D150A、D150B、D250A、D250B、D250C 厚肉部内側形状100、200、300、400、500 構造部材
100S、200S、300S、400S、500S 閉断面内方(構造部材)
101、201、301、400、501 周壁部(構造部材)
102、102A、102B、202、202A、202B、202C、302、302A、303B、402、402A、402B、502 厚肉部
103、103A、103B、203、203A、203B、203C、303、303A、303B、403、403A、403B、503 厚肉部の外表面形状
Claims (4)
- 閉断面をなす周壁部の一部に厚肉部が形成された構造部材を製造する構造部材製造方法であって、
前記構造部材における前記厚肉部の外表面形状より内方に位置し、前記構造部材の前記厚肉部の周長よりも長く形成された増肉対象壁部を有する被増肉処理材を、前記構造部材の外表面形状を形成する外表面形状成形部を有する構造部材成形型に配置し、前記構造部材の内側形状と対応して形成された増肉処理ポンチを前記被増肉処理材の内方に挿入して、前記増肉対象壁部を前記外表面形状成形部に押圧して増肉処理することにより前記厚肉部を形成する増肉処理工程を備えることを特徴とする構造部材製造方法。 - 請求項1に記載の構造部材製造方法であって、
増肉対象壁部形成形状部を有する被増肉処理材成形型によって金属材料管をプレス加工することにより前記増肉対象壁部を有する前記被増肉処理材を形成する被増肉処理材形成工程を備えることを特徴とする構造部材製造方法。 - 閉断面をなす周壁部の一部に厚肉部が形成された構造部材を製造する構造部材製造装置であって、
前記構造部材における前記厚肉部の外表面形状より内方に位置し、前記構造部材の前記厚肉部の周長よりも長く形成された増肉対象壁部を有する被増肉処理材が配置可能とされ、前記被増肉処理材に前記構造部材の外表面形状を形成する外表面形状成形部を有する構造部材成形型と、
前記構造部材の内側形状と対応して形成され、前記増肉対象壁部を外形状成形型に押圧して増肉処理する厚肉部内側形状部を有する増肉処理ポンチと、
前記増肉処理ポンチを前記被増肉処理材の内方に向かって移動する増肉処理ポンチ駆動部と、
を備えることを特徴とする構造部材製造装置。 - 請求項3に記載の構造部材製造装置であって、
前記増肉対象壁部を成形する増肉対象壁部形成形状部を有する被増肉処理材成形型と、
前記被増肉処理材成形型によって金属材料管をプレス加工するプレス駆動部と、
を備えることを特徴とする構造部材製造装置。
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