JP7256301B2 - 自転車用ペダル - Google Patents

Description

関連出願への相互参照
本出願は、参照によりその開示全体が本書に援用される、２０１９年８月１２日に出願されたイタリア国特許出願第１０２０１９００００１４６７６号の優先権を主張するものである。

本発明は、自転車用ペダルに関する。詳細には、本発明は、ペダリング中にサイクリストによって与えられるパワーを測定するように設計された自転車用ペダルについて言及する。

自転車、特にレース用／ロードバイクにおいて、ペダリング中にサイクリストによって行われる身体活動を監視するのに有用な一連のパラメータ／量、一般的にはペダルに与えられる力／パワーおよびペダリングケイデンスを決定し表示する測定システムの使用はよく知られている。

電子測定システムは、典型的には、ペダルに配置され、前述のパラメータを測定し、測定されたパラメータをデータの形態で、一般に自転車の前部に配置された、データを受信してサイクリストに示す表示装置に送信する電子回路および基板を備える電子測定装置を備える。

いくつかのタイプの電子測定装置は、ペダル本体側部のペダルのペダルピンに取り付けられている。このタイプの電子測定装置としては、例えば、本出願人によって出願された特許文献１に記載されたものがある。

前述のタイプの電子測定装置の技術的な問題は、それがペダルの領域にあり、それがサイクリストにとって不便で面倒になることがあり、また、偶発的な衝撃の際に破損の危険にさらされることである。

イタリア国特許出願第ＴＶ２０１５Ａ００００１０号

したがって、本発明の目的は、上記の技術的問題を克服することができる、ペダリング中にサイクリストによって与えられるパワーを測定するための解決策を提供することである。

本発明は、添付の特許請求の範囲に規定されるような自転車用ペダルに関するものであるので、この目的は本発明によって達成される。

次に、本発明を、その非限定的な実施形態を示す添付図を参照して説明する。

本発明の教示に従って作られたペダルを備えた自転車の概略図である。 図１に示したペダルの鉛直方向の長手方向概略断面図である。 図２に示したペダルの断面Ｉ－Ｉの図である。 第１の変形実施形態による、図１に示したペダルの鉛直方向の長手方向概略断面図である。 図４に示したペダルの断面ＩＩ－ＩＩの図である。 第２の変形実施形態による、図１に示したペダルの鉛直方向の長手方向概略断面図である。 図６に示したペダルの断面ＩＩＩ－ＩＩＩの図である。 第３の変形実施形態による、図１に示したペダルの鉛直方向の長手方向概略断面図である。 図８に示したペダルの断面ＩＶ－ＩＶの図である。 第４の変形実施形態による、図１に示したペダルの鉛直方向の長手方向概略断面図である。 図１０に示したペダルの断面Ｖ－Ｖの図である。 第５の変形実施形態による、図１に示したペダルの鉛直方向の長手方向概略断面図である。 図１２に示したペダルの断面ＶＩ－ＶＩの図である。

次に、当業者が本発明を実施および使用することができるようにするために、添付図を参照して本発明を詳細に説明する。

説明される実施形態に対する様々な修正は、当業者にとっては容易に明らかになるものであり、説明される一般的な原理は、添付の特許請求の範囲に規定されるような本発明の保護範囲から逸脱することなく、他の実施形態および用途に適用することができる。したがって、本発明は、本書において説明され例示される実施形態に限定されるとみなすべきではなく、本書において説明され特許請求される原理および特徴と矛盾しない最も広い保護範囲を与えられなければならない。

図１、図２、および図３を参照して、符号１は、全体として、サイクリストのペダリングを示す電気量を測定するように設計された自転車用ペダルを示す。ペダル１は、基準軸線Ａに沿って延在し、自転車４（図１）のペダルクランク３に結合されるための構造を有するペダルピン２を備える。

ペダルピン２は、第１の端部２ａを有することができ、第１の端部２ａは、好ましくはねじ切りされ、自転車４の対応するペダルクランク３に結合される。ペダルピン２は、好ましくは細長い円筒形状を有し、長手方向の基準軸線Ａに沿ってペダルクランク３から片持ちで延在し、好ましくはペダルクランク３に対してほぼ直交し、端部２ａの軸方向の反対側にある第２の端部２ｂを有することができる。

図２および図３に示す例によれば、ペダルピン２は、軸線Ａと同軸の環状の冠状部またはフランジ１７を備えてもよく、冠状部またはフランジ１７は、端部２ａのねじ部のほぼ内側に位置付けられ、ペダル１が前記ペダルクランク３に接続されたときにペダルクランク３に当接して配置されるように設計される。

図１および図２を参照すると、ペダル１はまた、ペダル本体５を備え、ペダル本体５は、ペダルピン２に対して軸線Ａ周りに回転できるように、ペダルピン２に対して自由に回転可能なように結合される。ペダル本体５は、開口または穴、好ましくは軸線Ａに沿って延在する円形断面の貫通穴を内部に有する管状体、すなわちハブ６を備える。ハブ６は、ブッシュ１６によって自由に回転できるようにペダルピン２に結合され、その結果、軸線Ａ周りに回転できる。図２に示す例によれば、ブッシュ１６は、軸方向のほぼ中央位置においてペダルピン２に嵌められている。

図２に示す例では、ペダル本体５は、フットレスト部７をさらに備え、フットレスト部７は、ハブ６に堅固に／堅く接続され、その結果、好ましくはハブ６と一体またはモノリシック体を形成し、サイクリストの足に対する支持体を形成するような構造を有する。例えば、フットレスト部７は、軸線Ａにほぼ平行なプラットフォーム上に延在するほぼ板状の構造体を備えることができ、使用時に、サイクリストの足がその上に載る。フットレスト部７の形状／構造は、上記のおよび／または添付図に示した板状のものとは異なっていてもよいことを理解すべきである。また、フットレスト部７は、好ましくは、一般にレース用またはマウンテンバイクのペダルに使用される既知のタイプのノッチ／スタッド（または滑り止め）によってサイクリストの靴に接続される／引っ掛けられるような形状／構造であってもよいことを理解すべきである。

ペダル１は、電子測定回路８をさらに備え、電子測定回路８は、ペダルピン２に堅固に結合され、ペダリング中にサイクリストによってペダルピン２に与えられる力によって引き起こされるペダルピン２の変形を示す電気測定信号を提供するように構成される。電子測定回路８は、サイクリストのペダリングを示す物理量を測定し、それらを出力するように、すなわち、それらをデータまたは信号の形態で、他の電子装置に通信することができるように構成される。好ましい実施形態によれば、電子測定回路８は、サイクリストによってペダル１に与えられる機械的なパワー／力に対応する物理量を測定するように構成される。

好ましくは、電子測定回路８は、複数の電子構成部品／装置を備え、そのうちのいくつかは、好ましくは、ペダルピン２上またはペダルピン２内に固定され、ペダリング中にサイクリストによってペダルピン２に与えられる力によって引き起こされる機械的変形を示す電気量の変化を測定するように設計された変形センサ、例えば、電気歪みゲージ回路８ａを備えることができる。電子測定回路８の電子構成部品は、サイクリストによって発生させられ、変形に基づいてペダル１に伝達され、測定された電気量の関数として決定される機械的なパワーを決定する処理ユニット８ｂをさらに備えることができる。

電子測定回路８の構成部品はまた、好ましくは通信モジュール８ｃを備えることができ、通信モジュール８ｃは好ましくは無線である。通信モジュール８ｃは、測定された電気量および／または物理量、例えば決定された変形および／またはパワーを、データ／信号の形態で、ユーザインターフェースパネル９に通信することができる。好ましくは、インターフェースパネル９は、自転車４に、好ましくは前部（ハンドルバー）に設置されるように設計することができる（図１）。ユーザインターフェースパネル９は、サイクリストにペダリングデータを通信する／示すように構成することができる。データは、電子測定回路８によって測定される物理量に依存して変化することができることを理解すべきである。

図示の例では、電子測定回路８の電子構成部品／装置は、好ましくは、ハブ６の内面に面したペダルピン２の外面に位置付けられる。しかしながら、本発明は、電子測定回路８の電子構成部品／装置をペダルピン２の外面に位置付けることに限定するものではなく、これに加えて、および／または、これに代えて、電子測定回路８の１つまたは複数の電子構成部品を、ペダルピン２の内部の位置に、例えば、内部管状壁および／またはペダルピン２の内部に形成された凹部／座に位置付けてもよいことを理解すべきである。

本発明は、サイクリストによってペダル１に与えられる機械的なパワー／力に対応する物理量の測定に限定するものではなく、これに代えて、および／または、これに加えて、足の押す力でペダル１によってなされる動きに概ね関連する他の物理量を測定／決定することができることも理解すべきである。これらの物理量としては、例えば、ペダル１の角速度／ケイデンス、トルク、ペダルクランク３の角位置、ペダル１の角加速度および／またはその類似のものを含むことができる。

本発明によれば、ペダル１は、ペダル本体５が軸線Ａに沿ってペダルピン２から滑り抜けるのを防止するために、ペダル本体５のハブ６をペダルピン２に対して軸方向にクランプするような構造を有する機械的クランプ部材１０をさらに備える。

図２に示す実施形態によれば、軸線Ａと同軸の環状座１１がペダルピン２にある。内側の環状座１１は、円柱状の底壁と、ペダルピン２に２つの環状肩部２ｃを画定する２つの側壁と、を有する。図２に示す実施形態によれば、環状座１１、したがってそれぞれの環状肩部２ｃは、ブッシュ１６とフランジ１７との間で、好ましくはフランジ１７のそばでペダルピン２に形成される。

図２に示す実施形態によれば、機械的クランプ部材１０は、２つのクランプ要素１０ａおよび１０ｂを備える。クランプ要素１０ａは、環状座１１に係合して軸線Ａ周りに回転するように、ペダルピン２に対して径方向に、すなわち軸線Ａと直交する方向に沿って延在し、ペダルピン２の２つの肩部２ｃのうちの少なくとも一方に横方向に当接して配置される。

図示の例では、クランプ要素１０ａは、環状座１１に係合し、ペダルピン２の２つの肩部２ｃに横方向に当接して配置されるような構造を有する。肩部２ｃは、軸線Ａに沿う、ペダルピン２の端部２ｂへの、および端部２ａへのクランプ要素１０ａの両方の軸方向変位を妨害、すなわち阻止するよう設計された止め部の機能を果たすような構造を有する。

クランプ要素１０ｂは、ハブ６がクランプ要素１０ａによってペダルピン２に軸方向に結合されたままになるように、したがってペダルピン２から滑り抜けることができないように、ハブ６をクランプ要素１０ａに機械的に結合する構造を有する。

図２に示す例では、クランプ要素１０ａは、環状座１１内で軸方向に捕捉されたままになるように、環状座１１に径方向に係合する。クランプ要素１０ｂは、環状座１１の内側でクランプ要素１０ａを肩部２ｃに当てて径方向にクランプする構造であり、クランプ要素１０ａと協働してハブ６がペダルピン２に対して軸線Ａに沿って動くことを防ぐ。

図２に示す好ましい実施形態によれば、ペダルピン２は、中間円柱部を備え、中間円柱部は、およそフランジ１７とブッシュ１６との間に延在し、中間円柱部に面するハブ６の中間管状部の内径よりも小さい外径を有する。図示の例では、ハブ６の中間管状部の内径とペダルピン２の中間円柱部の外径とは、電子測定回路８を収容するのに適した内部空間を画定するような大きさである。好ましくは、電子測定回路８は、ペダルピン２の前述の中間円柱部の外面に固定され、前述の内部空間は、電子測定回路８がペダルピン２の周りを回転しているときにハブ６の内壁に干渉しないような都合のよい大きさである。

好ましくは、クランプ要素１０ｂは、環状フランジ１７に面するハブ６の軸方向端部６ｂに堅固に接続される構造の円筒管状体を備えることができる。図２に示す例では、クランプ要素１０ｂは、実質的に円筒形の係止リングナット１３を備え、係止リングナット１３は、ハブ６の軸方向端部６ｂに形成された対応するネジ山に螺合するネジ山を有する。係止リングナット１３は、クランプ要素１０ａを環状座１１内に径方向に収容した状態に保つように、クランプ要素１０ａを囲むような内部構造を有する。係止リングナット１３はまた、ハブ６に接続されたときに、クランプ要素１０ａを肩部２ｃに当接して保持するような構造を有する。クランプ要素１０ａは、係止リングナット１３、したがってそれに接続されたハブ６の軸線Ａに沿う軸方向変位を阻止するように、係止リングナット１３と径方向に干渉するような構造を有する。この目的のために、係止リングナット１３は、クランプ要素１０ａの側壁に当たるように配置された内側環状段差または肩部を備えることができる。

図２に示す実施形態を参照すると、クランプ要素１０ａは、ペダルピン２に対して軸線Ａ周りに回転することができるように環状座１１内に配置された環状体１２を備える。環状体１２は、基準軸線Ａの周りをペダルピン２上で自由に回転するように環状座１１内で滑ることができる構造を有する。環状体１２は、好ましくは、軸方向にクランプされたまま、軸線Ａに沿ってペダルピン２に対して移動することができないように肩部２ｃに当接して配置される構造を有する。

図３に示す好ましい実施形態によれば、環状体１２は、好ましくは互いにほぼ相補的な半円形セグメントの形状の断面を有する２つの別々の独立した半円筒体１２ａおよび１２ｂによって形成される。

図２に示す実施形態を参照すると、係止リングナット１３は、２つの半円筒体１２ａ、１２ｂを環状座１１に径方向に係止する。２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂは、肩部２ｃに当たり、係止リングナット１３と軸方向に干渉し、その結果、ペダルピン２に対して軸線Ａに沿う前記係止リングナット１３、したがってそれに接続されたハブ６の軸方向変位を阻止するような構造と寸法とを有する。

本出願人は、環状体１２を形成する２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂが、両側で環状座１１内に径方向に嵌められた２つのブッシュ半体を含んでもよいことを見いだした。半円筒体１２ａおよび１２ｂは、低摩擦係数を特徴とする材料で作られていることが有利になることがある。半円筒体１２ａおよび１２ｂは、有利には、青銅などの金属材料、またはテフロン（登録商標）などのポリマー系材料で作られてもよい。

図２に示す実施形態を参照すると、ブッシュ１６は、ペダルピン２とハブ６の内壁との間に挟まれている。好ましくは、ブッシュ１６は、フットレスト部７に対して中央に位置付けられるペダルピン２の円筒部分に嵌められてもよい。ブッシュ１６は、ハブ６を支持し回転させる機能を果たし、例えばころ軸受など、既知のタイプの任意の同様の支持・回転機構に置き換えてもよいことを理解すべきである。

図２に示す実施形態を参照すると、ペダルピン２はまた、好ましくは、電子測定回路８に電力供給するように電気的に接続された電力供給装置１９を収容する内部区画または座１８を画定する管状部分を有してもよい。

ペダルピン２と管状部分とはモノリシック体を形成してもよい。この場合、座１８は、ペダルピン２の本体に形成され、第２の端部２ｂからペダルピン２内に軸方向に延在する。図示されていない変形例によれば、管状部分は、ハブ６の内部に軸線Ａに沿った延長部を画定するようにペダルピン２の一端に結合された、例えば、ねじ込まれた追加および別個の構成部品であってもよいことを理解すべきである。

座１８は、好ましくは円筒形であり、好ましくは、軸線Ａを横切る円形断面を有し、アクセス開口部／口を有する。好ましくは、電力供給装置１９は、座１８と相補的な形状を有する電池、例えば再充電可能な電池を含む。好ましくは、座１８は、対応するアクセス開口部を通して電池を挿入することができるような大きさである。好ましくは、電力供給装置１９と電子測定回路８との間の電気接続部は、ペダルピン２内、例えばその中に形成された貫通ダクト（図示せず）内に配置された電線を備えることができる。

好ましくは、ハブ６の端部６ｃは、座１８のアクセス開口部も閉じるような形状のキャップまたはカバー１４によって閉じることができる。好ましくは、カバー１４は、ハブ６の端部６ｃに、堅固に、しかし容易に取外し可能／分離可能なように結合可能であり、電力供給装置１９を保護するように設計される。

使用時、ペダル１の組立は、電子測定回路８をペダルピン２に堅固に配置／固定するステップと、電力供給装置１９を座１８に配置して電子測定回路８に接続するステップと、ブッシュ１６をペダルピン２に嵌め込むステップと、ペダル本体５のハブ６をペダルピン２に軸方向に嵌めるステップと、２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂを軸線Ａに対してほぼ直交する反対側の径方向から環状座１１内で径方向に係合させるステップと、係止リングナット１３を、フランジ１７の領域で、ペダルピン２の端部２ａに係合させることによって嵌めるステップと、半円筒体１２ａおよび１２ｂに対してペダル本体５をパケットのように軸方向に締め付けるように、ハブ６の端部６ｂに係止リングナット１３をねじ込み、その結果、一方では、ハブ６が軸方向にクランプされ、他方では、２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂが、環状座１１内で軸線Ａの回りに自由に滑りながら、環状座１１内で径方向に捕捉されるようにするステップと、ハブ６の開放端６ｃをカバー１４で閉じるステップと、を含むことができる。

使用時、ハブ６は、ブッシュ１６と、環状座１１内で回転する半円筒体１２ａおよび１２ｂと、があることにより、ペダルピン２に対して軸Ａ周りに回転することができる。半円筒体１２ａおよび１２ｂは、ペダルピン２の肩部２ｃに当たり、ハブ６に螺合された係止リングナット１３を軸方向に保持し、それによって係止リングナット１３がペダルピン２から軸方向に滑り抜けることを防止する。

図２に示す実施形態では、使用時、サイクリストによってペダル１に加えられた力は、ハブ６を支持する機能を果たすブッシュ１６を通じてペダルピン２にのみ応力を与えるが、２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂは、ハブ６を支持する機能を有さず、ハブ６を軸方向にクランプする機能のみを有することに留意すべきである。

この目的のため、図３に示すように、環状座１１の円柱状の底壁の直径Ｄ１は、２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂの半円筒壁の内径Ｄ２よりも小さい。前述の直径の寸法の比率によって得られる技術的効果は、半円筒体１２ａおよび１２ｂが、使用時に、環状座１１の底壁からわずかに間隔を空けたままになっており、すなわち、底壁に当接して配置されておらず、したがって、サイクリストの押す力が、支持ブッシュ１６に関して中心からずれた領域で、ペダル本体５に加わるときに測定の正確性に影響を与える可能性のある変形をペダルピン２に引き起こさないことである。

上記のペダル係止部材は、
－ ペダル本体のハブ内に、電子測定回路および電池の両方を取り付けることができるように空間を空け、
－ 電子測定回路および電池の両方の外側保護ケースとして、ペダル本体のハブを使用し、
－ ペダル本体の外部での電子回路および／または電池の負担を除去する、
ことを可能とするので、極めて有利である。

最後に、上で説明し図示したペダルは、添付の特許請求の範囲に規定されるような本発明の範囲から逸脱せずに修正および変更を受けることができることは明らかである。

図４および図５に示す実施形態は、（図２に示した）ペダル１と同様のペダル２０に関するものであり、その構成部品は、可能な場合、ペダル１の対応する部品を特定するのと同じ参照符号を用いて特定される。

ペダル２０は、クランプ要素１０ａがクランプ要素１０ｂによってハブ６に堅固に、かつ堅く径方向に固定されている点でペダル１とは異なる。図４および図５に示すように、ペダル２０は、係止リングナット１３がなく、クランプ部材１０のクランプ要素１０ｂは、２つの直径方向に反対側のねじ２１を備え、それぞれ、ハブ６を径方向に通過し、好ましくは軸線Ａに直交しハブ６に形成されたそれぞれの穴を通り、穴から突出したねじ２１のねじ端部は環状座１１内のクランプ要素１０ａに堅固に螺合される。

図４および図５に示すように、ハブ６のそれぞれの穴から突出した２つのねじ２１のねじ端部は、２つの半円筒体１２ａ、１２ｂに径方向に形成されたそれぞれのねじ穴に螺合される。２つのねじ２１がアレンねじである場合が便利である。

したがって、ハブ６は、ねじ２１によって２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂに径方向に接続され、軸線Ａ周りにねじ２１とともに回転する一方、ペダルピン２の環状座１１の側壁と一致した肩部２ｃによって軸方向にクランプされたままであり、それによって、２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂ、したがって、ハブ６が軸線Ａに沿って動くことを防ぐ。

図４および図５に示したペダル２０のクランプ部材１０のクランプ要素１０ａは、環状座１１内に少なくとも１つまたは２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂと、少なくとも１つまたは２つのねじ２１と、を備え、１つの、またはそれぞれ両方の半円筒体１２ａおよび１２ｂをハブ６に接続することができることを理解すべきである。

使用時、ペダル２０の組立は、電子測定回路８をペダルピン２に堅固に配置／固定するステップと、電力供給装置１９を座１８に配置して電子測定回路８に接続するステップと、ブッシュ１６をペダルピン２に嵌め込むステップと、２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂを軸線Ａに対してほぼ直交する反対側の半径方向から環状座１１内で径方向に係合させるステップと、ハブの穴を、２つの円筒体１２ａおよび１２ｂに形成されたねじ穴と位置合わせするようにペダル本体５のハブ６をペダルピン２に軸方向に嵌め、ねじ２１をハブ６の穴に係合させて、２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂのねじ穴にねじ込み、その結果、半円筒体１２ａおよび１２ｂをペダル本体５のハブ６に固定させるステップと、を含むことができる。

図６および図７に示す実施形態は、図４および図５に示したペダル２０と同様のペダル３０に関するものであり、その構成部品は、可能な場合、ペダル２０の対応する部品を特定するのと同じ参照符号を用いて特定される。ペダル３０は、固定部材１０が、フランジ１７の近くに配置される代わりに、ハブ６の軸方向のほぼ中間位置に、好ましくはほぼ中央でブッシュ１６に隣接して配置されている点でペダル２０とは異なる。

図８および図９に示す実施形態は、図６および図７に示したペダル３０と同様のペダル４０に関するものであり、その構成部品は、可能な場合、ペダル３０の対応する部品を特定するのと同じ参照符号を用いて特定される。

ペダル４０は、機械的クランプ部材１０のクランプ要素１０ｂのねじ２１が締結装置４１に置き換えられており、この締結装置は、ハブ６に、好ましくはその外面に、好ましくは締結手段４３によって、例えばねじによって堅固に締結された外側の頭部４２と、頭部４２から突出して、クランプ要素１０ａを画定する半円筒体１２ａに形成された空洞などの開口４５に係合するロッド４４と、を有する点でペダル３０とは異なる。好ましくは、軸線Ａを横断するロッド４４の断面は、ほぼ台形を有することができ（図９）、軸線Ａに沿う長手方向のロッド４４の断面（図８）は、ほぼ板状または層状で、薄くすることができる。半円筒体１２ａの開口４５は、好ましくは、ロッド４４とほぼ相補的な形状を有し、その結果、ロッド４４を収容できる。ペダル４０では、ロッド４４は、肩部２ｃに当たって環状座１１内で軸方向の阻止部として直接作用することができ、したがって、半円筒体１２ａに取って代わり、その結果、半円筒体１２ａを都合よく排除することができ、一方、ハブ６に堅固に結合されたクランプ要素４１の頭部４２は、ロッド４４をハブ６に堅固に／堅く接続するのでクランプ要素１０ｂの機能を実行できることを理解すべきである。

図１０および図１１に示す実施形態は、図６および図７に示したペダル３０と同様のペダル５０に関するものであり、その構成部品は、可能な場合、ペダル３０の対応する部品を特定するのと同じ参照符号を用いて特定される。ペダル５０は、ブッシュ１６が、クランプ要素１０ａを構成し、肩部２ｃに当たってペダルピン２の中央にある環状座１１に径方向に嵌められた２つの半円筒体１２ａおよび１２ｂによって形成されている点でペダル３０と異なる。クランプ要素１０ｂは、ハブ６の中間部分を、１つまたは２つの半円筒体１２ｂまたは１２ａにそれぞれ径方向に接続する、１つまたは２つのねじ５１を備える。

図１２および図１３に示す実施形態は、図２に示したペダル１と同様のペダル６０に関するものであり、その構成部品は、可能な場合、ペダル１の対応する部品を特定するのと同じ参照符号を用いて特定される。ペダル６０は、クランプ要素１０ａが当接する環状肩部２ｃが、環状フランジまたはペダルピン２の突起６１の側面によって形成されている点でペダル１とは異なる。図１２および図１３に示す実施形態では、環状の突起６１は軸線Ａと同軸であり、フランジ１７に配置されて、クランプ要素１０ａの内側円柱壁上に形成されている座６２と径方向に係合する。図１２および図１３に示す実施形態では、クランプ要素１０ａは２つのブッシュ半体を備え、座６２は２つのブッシュ半体の内側円形壁に形成された環状座に対応し、環状の突起６１は、クランプ要素１０ｂによって、ハブ６が軸線Ａに沿って動くのを防止するように環状座６２と径方向に係合する。

クランプ要素１０ａは、フランジ１７に面する環状の突起６１の側面によって画定された少なくとも１つの肩部２ｃに当接して配置されていることが指摘されるべきである。図示の例では、２つのブッシュ半体は、座６２を介して、軸線Ａ周りに自由に回転可能なように、環状の突起６１に結合されている。２つのブッシュ半体の座６２は、環状の突起６１の２つの両側の側面によって画定された肩部２ｃに当接する内側側壁を有し、その結果、ブッシュ半体を軸線Ａに沿って環状の突起６１に軸方向にクランプするような構造を有する。ペダル６０の係止リングナット１３は、ブッシュ半体を環状の突起６１に対して径方向に係合させておき、ハブ６をブッシュ半体に接続するような構造を有する。

１ ペダル
２ ペダルピン
２ａ 端部
２ｂ 端部
２ｃ 肩部
３ ペダルクランク
４ 自転車
５ ペダル本体
６ ハブ
６ｂ 端部
６ｃ 端部
７ フットレスト部
８ 電子測定回路
８ａ 電気歪みゲージ回路
８ｂ 処理ユニット
８ｃ 通信モジュール
９ ユーザインターフェースパネル
１０ クランプ部材
１０ａ クランプ要素
１０ｂ クランプ要素
１１ 環状座
１２ 環状体
１２ａ 半円筒体
１２ｂ 半円筒体
１３ 係止リングナット
１４ カバー
１６ ブッシュ
１７ フランジ
１８ 座
１９ 電力供給装置
２０ ペダル
２１ ねじ
３０ ペダル
４０ ペダル
４１ 締結装置
４２ 頭部
４３ 締結手段
４４ ロッド
４５ 開口
５０ ペダル
５１ ねじ
６０ ペダル
６１ 環状突起
Ａ 基準軸線
Ｄ１ 直径
Ｄ２ 直径

Claims (8)

1. 基準軸線（Ａ）に沿って延在し、自転車（４）のペダルクランク（３）に結合されるための構造とされた第１の軸方向端部（２ａ）を有するペダルピン（２）と、
   前記基準軸線（Ａ）周りに回転するように、前記ペダルピン（２）上で自由に回転可能なように結合されるハブ（６）を備えるペダル本体（５）と、
   前記ペダルピン（２）に堅固に結合され、ペダリング中にサイクリストによって前記ペダルピン（２）に与えられる力によって引き起こされる前記ペダルピン（２）の変形を示す電気測定信号を提供するように構成される電子測定手段（８）と、
   前記ペダル本体（５）の前記ハブ（６）を前記ペダルピン（２）に軸方向にクランプするような構造とされた機械的クランプ部材（１０）と、を備える自転車用ペダルであって、
   前記ペダルピン（２）が、前記基準軸線（Ａ）と同軸の２つの環状肩部（２ｃ）を有し、前記ペダルピン（２）には、前記基準軸線（Ａ）と同軸の環状座（１１）があり、前記環状座（１１）が、前記ペダルピン（２）の相対的な環状肩部（２ｃ）をそれぞれ形成する２つの内側側壁を有し、
   前記機械的クランプ部材（１０）が、
   前記基準軸線（Ａ）周りに回転するように前記ペダルピン（２）に配置され、前記基準軸線（Ａ）に沿って軸方向にクランプされるように少なくとも１つの前記環状肩部（２ｃ）に当接して位置付けられた第１のクランプ要素（１０ａ）であって、
   前記第１のクランプ要素（１０ａ）が、前記環状座（１１）内を滑るように、したがって前記ペダルピン（２）上を前記基準軸線（Ａ）周りに自由に回転するように前記環状座（１１）内に配置され、前記環状肩部（２ｃ）の少なくとも１つに当接して前記環状座（１１）内で軸方向に捕捉されたままになっている第１のクランプ要素（１０ａ）と、
   前記ハブ（６）が前記ペダルピン（２）に軸方向にクランプされるように、前記ハブ（６）を前記第１のクランプ要素（１０ａ）に堅固に結合する第２のクランプ要素（１０ｂ）と、
   を備えることを特徴とする、自転車用ペダル。
2. 前記第１のクランプ要素（１０ａ）が、少なくとも１つの半円筒体（１２ａ）（１２ｂ）を備え、前記第２のクランプ要素（１０ｂ）が、前記ハブ（６）を前記半円筒体（１２ａ）（１２ｂ）の少なくとも１つに締結するような構造とされた締結手段を備える、請求項１に記載のペダル。
3. 前記半円筒体（１２ａ）には径方向開口があり、前記締結手段が、前記ハブ（６）を径方向に通過し、前記ハブ（６）から突出して前記半円筒体（１２ａ）の前記径方向開口に径方向に係合するロッドを備える、請求項２に記載のペダル。
4. 前記第２のクランプ要素（１０ｂ）が、少なくとも１つの前記環状肩部（２ｃ）に隣接して前記ペダルピン（２）に配置され、前記ハブ（６）の第１の端部（６ｂ）に接続され、かつ、前記ペダルピン（２）の少なくとも１つの前記環状肩部（２ｃ）に当接した状態を保つように前記第１のクランプ要素（１０ａ）に径方向に結合される係止リングナット（１３）を備える、請求項１から３のいずれか一項に記載のペダル。
5. 前記ペダルピン（２）のほぼ中央部分と前記ハブ（６）との間に挟まれる支持・回転ブッシュ（１６）を備える、請求項１から４のいずれか一項に記載のペダル。
6. 前記環状肩部（２ｃ）が、前記ペダルピン（２）の前記第１の軸方向端部（２ａ）と前記支持・回転ブッシュ（１６）との間に含まれる前記ペダルピン（２）の一部分にある、請求項５に記載のペダル。
7. 前記電子測定手段（８）が、前記ハブ（６）の内側に配置されかつ前記電子測定手段（８）が、回転中に前記ハブ（６）と干渉しないような大きさの前記ペダルピン（２）の中間部分に位置付けられる、請求項１から６のいずれか一項に記載のペダル。
8. 前記ペダルピン（２）が管状部分を備え、または管状部分に結合され、前記管状部分が、前記ハブ（６）の内側に延在し、内部に座（１８）を備え、前記座（１８）が、前記基準軸線（Ａ）と同軸に延在し、前記電子測定手段（８）に電力を供給するために前記電子測定手段（８）に電気的に接続される電力供給手段（１９）を収容するように設計される、請求項１から７のいずれか一項に記載のペダル。

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