JP7255191B2 - 三次元形状データの生成装置、三次元造形装置、及び三次元形状データの生成プログラム - Google Patents

三次元形状データの生成装置、三次元造形装置、及び三次元形状データの生成プログラム Download PDF

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本発明は、三次元形状データの生成装置、三次元造形装置、及び三次元形状データの生成プログラムに関する。
特許文献1には、造形対象の立体物、及び、該立体物を支持する支持部を構成するドットを形成するためのドット形成部と、形成されるドットによる前記立体物及び前記支持部の造形を制御する制御部と、を備える立体物造形装置であって、前記制御部は、前記支持部において、該支持部を表現するボクセル集合に含まれるボクセルにおけるドットの形成率を表す入力値とディザマスクとに基づいて、前記立体物を支持する支持構造が形成されるようにドットを前記ボクセル集合に配置する、立体物造形装置が開示されている。
特許文献2には、液体を吐出可能なヘッドユニットと、前記ヘッドユニットから吐出された液体を硬化させてドットを形成する硬化ユニットと、造形すべき立体物の形状をボクセル集合で表し、当該ボクセル集合のうち、決定部がドットを形成する対象として決定したボクセルにドットを形成することで、ドットの集合体として前記立体物が造形されるように前記ヘッドユニットの動作を制御する造形制御部と、を備え、前記決定部は、前記ボクセル集合のうち前記立体物の内部に位置するボクセルにおけるドットの形成率に応じた値である形成指標値と、ディザマスクの有する閾値との比較結果に応じて、ドットを形成する対象のボクセルを決定する、ことを特徴とする立体物造形装置が開示されている。
特許文献3には、第1の造形物の形状を規定する第1の3次元データを用いて出力装置が出力した第1の造形物の形状を測定した測定結果を受け付ける測定結果受付部と、前記測定結果受付部が受け付けた測定結果の第1の3次元データが規定する形状からの誤差に基づいて補正用データを算出する補正用データ算出部と、前記補正用データ算出部が算出した補正用データを用いて、第2の造形物の形状を規定する第2の3次元データを補正するデータ補正部と、を有する3次元データ生成装置が開示されている。
特開2017-109427号公報 特開2017-30177号公報 特開2018-1725号公報
従来、三次元造形装置で造形される三次元形状の強度等の物性を所望の物性にしたい場合、所望の物性に対応する材質の造形材料を用いる場合があった。この場合、物性を変更する場合は造形材料を変更しなければならないので、簡便に物性を調整したり、部分的に物性を変えたりするのが困難であった。
また、三次元形状の内部構造の粗密を調整することで所望の物性に調整する場合がある。
しかしながら、内部構造の粗密を調整するだけでは、三次元形状の物性を精度良く所望の物性に調整するのが困難である。
本発明は、三次元形状の物性を内部構造の粗密で制御する場合と比較して、三次元形状の物性を精度良く調整することができる三次元形状データの生成装置、三次元造形装置、及び三次元形状データの生成プログラムを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明の三次元形状データの生成装置は、三次元形状を複数のボクセルで表すと共に、前記複数のボクセルの各々に物性値が設定された三次元形状データを取得する取得部と、予め定めた基本形状に対応して閾値が三次元領域に配置された三次元閾値マトリクスを設定する設定部と、前記複数のボクセルの物性値と、前記三次元閾値マトリクスと、に基づいて、前記複数のボクセルの各々について造形の有無を算出する算出部と、前記三次元形状のエッジを抽出するエッジ抽出部と、を備え、前記設定部は、前記エッジ抽出部により抽出されたエッジ以外の部分に対応する第1のボクセルについては、第1の物性に対応した第1の三次元閾値マトリクスを設定し、前記エッジ抽出部により抽出されたエッジに対応する第2のボクセルについては、第1の物性よりも高い第2の物性に対応した第2の三次元閾値マトリクスを設定する。
請求項2記載の発明は、前記基本形状に対応する位置の前記閾値が、前記閾値が取り得る値の範囲の最小値に設定されている。
請求項3記載の発明は、前記基本形状に対応する位置以外の前記閾値は、前記三次元領域の中心から外側に向かうに従って大きくなるように設定されている。
請求項記載の発明は、前記複数のボクセルの各々の物性値を、前記三次元形状の物性が目標物性となる物性値に変換する変換部を備える。
請求項記載の発明は、前記変換部は、変換表を用いて、前記三次元形状の物性が目標物性となる物性値に変換すると共に、前記三次元形状データに基づいて造形された三次元形状について測定された物性値を用いて前記変換表を更新する。
請求項記載の発明の三次元造形装置は、請求項1~の何れか1項に記載の三次元形状データの生成装置と、前記生成装置により生成された三次元形状データに基づいて三次元形状を造形する造形部と、を備える。
請求項記載の発明の三次元形状データの生成プログラムは、コンピュータを、請求項1~の何れか1項に記載の三次元形状データの生成装置の各部として機能させるためのプログラムである。
請求項1、記載の発明によれば、三次元形状の物性を内部構造の粗密で制御する場合と比較して、三次元形状の物性を精度良く調整することができる、という効果を有する。また、エッジとエッジ以外の部分とで異なる三次元閾値マトリクスを設定することができる、という効果を有する。また、エッジの物性をエッジ以外の部分の物性よりも高くすることができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、基本形状が存在しない部分が生じるのを防ぐことができる、という効果を有する。
請求項3記載の発明によれば、三次元領域の中心から外側に向かうに従って物性を高くすることができる、という効果を有する。
請求項記載の発明によれば、複数のボクセルの各々の物性値をそのまま用いて三次元形状を造形する場合と比較して、精度良く三次元形状の物性を目標物性にすることができる、という効果を有する。
請求項記載の発明によれば、変換表を更新しない場合と比較して、精度良く三次元形状の物性を目標物性にすることができる、という効果を有する。
三次元造形システムの構成図である。 三次元形状データの生成装置の構成図である。 ボクセルデータで表された三次元形状の一例を示す図である。 三次元造形装置の構成図である。 三次元形状データの生成プログラムによる処理の流れを示すフローチャートである。 三次元閾値マトリクスの一例を示す図である。 三次元閾値マトリクスを構成する閾値テーブルの一例を示す図である。 造形材料の吐出の有無について説明するための図である。 基本形状の一例を示す図である。 造形材料の吐出の有無について説明するための図である。 基本形状の一例を示す図である。 入力強度値と実際の強度との関係の一例を示す図である。 強度変換LUTの変換特性の一例を示す図である。 エッジ抽出フィルタの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態例を詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る三次元造形システム1の構成図である。図1に示すように、三次元造形システム1は、三次元形状データの生成装置10及び三次元造形装置100を備える。
次に、図2を参照して、第1実施形態に係る三次元形状データの生成装置10の構成について説明する。
生成装置10は、例えばパーソナルコンピュータ等で構成され、コントローラ12を備える。コントローラ12は、CPU(Central Processing Unit)12A、ROM(Read Only Memory)12B、RAM(Random Access Memory)12C、不揮発性メモリ12D、及び入出力インターフェース(I/O)12Eを備える。そして、CPU12A、ROM12B、RAM12C、不揮発性メモリ12D、及びI/O12Eがバス12Fを介して各々接続されている。
また、I/O12Eには、操作部14、表示部16、通信部18、及び記憶部20が接続されている。なお、CPU12Aは、取得部、設定部、算出部、エッジ抽出部、及び変換部の一例である。
操作部14は、例えばマウス及びキーボードを含んで構成される。
表示部16は、例えば液晶ディスプレイ等で構成される。
通信部18は、三次元造形装置100等の外部装置とデータ通信を行うためのインターフェースである。
記憶部20は、ハードディスク等の不揮発性の記憶装置で構成され、後述する三次元形状データの生成プログラム、三次元形状データ(ボクセルデータ)、後述する三次元閾値マトリクス、及び強度変換ルックアップテーブル(LUT)等を記憶する。CPU12Aは、記憶部20に記憶された三次元形状データの生成プログラムを読み込んで実行する。
図3には、三次元形状をボクセルの集合で表した三次元形状データ(ボクセルデータ)によって表された三次元形状32を示した。図3に示すように、三次元形状32は、複数のボクセル34で構成される。
ここで、ボクセル34は、三次元形状32の基本要素であり、例えば直方体が用いられるが、直方体に限らず、球又は円柱等を用いてもよい。ボクセル34を積み上げることで所望の三次元形状が表現される。
また、本実施形態では、各ボクセルには、物性値としてボクセルの強度を表す強度値が各々設定されている。
三次元形状を造形する三次元造形法としては、例えば熱可塑性樹脂を溶かし積層させることで三次元形状を造形する熱溶解積層法(FDM:Fused Deposition Modeling)、粉末状の金属材料にレーザービームを照射し、焼結することで三次元形状を造形するレーザー焼結法(SLS法:Selective Laser Sintering)等が適用されるが、他の三次元造形法を用いても良い。本実施形態では、熱溶解積層法を用いて三次元形状を造形する場合について説明する。
次に、三次元形状データの生成装置10により生成された三次元形状データを用いて三次元形状を造形する三次元造形装置について説明する。
図4には、本実施の形態に係る三次元造形装置100の構成を示した。三次元造形装置100は、熱溶解積層法により三次元形状を造形する装置である。
図4に示すように、三次元造形装置100は、吐出ヘッド102、吐出ヘッド駆動部104、造形台106、造形台駆動部108、取得部110、制御部112、及び強度センサ114を備える。なお、吐出ヘッド102、吐出ヘッド駆動部104、造形台106、及び造形台駆動部108は造形部の一例である。
吐出ヘッド102は、三次元形状40を造形するための造形材料を吐出する造形材吐出ヘッドと、サポート材を吐出するサポート材吐出ヘッドと、を含む。サポート材は、三次元形状のオーバーハング部分(「張り出し部分」ともいう)を、造形が完了するまで支持する用途で用いられ、造形完了後に除去される。
吐出ヘッド102は、吐出ヘッド駆動部104によって駆動され、XY平面上を二次元に走査される。また、造形材吐出ヘッドは、複数種類の属性(例えば色)の造形材料に対応して複数の吐出ヘッドを備える場合がある。
造形台106は、造形台駆動部108によって駆動され、Z軸方向に昇降される。
取得部110は、三次元形状データの生成装置10が生成した三次元形状データ及びサポート材データを取得する。
制御部112は、取得部110が取得した三次元形状データに従って造形材料が吐出されると共に、サポート材データに従ってサポート材が吐出されるように、吐出ヘッド駆動部104を駆動して吐出ヘッド102を二次元に走査させると共に、吐出ヘッド102による造形材料及びサポート材の吐出を制御する。
また、制御部112は、各層の造形が終了する毎に、造形台駆動部108を駆動して造形台106を予め定めた積層間隔分降下させる。
強度センサ114は、三次元形状の強度を測定する。強度センサとしては、例えば光を三次元形状に照射して反射光を測定することにより強度を測定するセンサが挙げられる。
制御部112は、生成装置10からテストパターンの三次元形状の造形を指示された場合に、テストパターンの三次元形状が造形されるように吐出ヘッド駆動部104等を制御する。また、造形されたテストパターンの三次元形状の強度の測定を強度センサ114に指示し、測定結果を生成装置10に送信する。
次に、図5を参照して、本実施の形態に係る生成装置10の作用を説明する。CPU12Aにより三次元形状データの生成プログラムを実行させることで、図5に示す生成処理が実行される。なお、図5に示す生成処理は、例えば、ユーザーの操作により生成プログラムの実行が指示された場合に実行される。また、本実施形態では、サポート材データの生成処理については説明を省略する。
ステップS100では、造形対象の三次元形状に対応するボクセルデータを例えば記憶部20から読み出すことにより取得する。なお、通信部18を介して外部装置からボクセルデータを通信により取得してもよい。
ステップS102では、ステップS100で取得したボクセルデータから三次元形状の表示データを生成し、表示部16に表示させる。
ステップS104では、各ボクセルの造形の有無を算出する際に用いられる三次元閾値マトリクスを設定する。三次元閾値マトリクスには、予め定めた基本形状に対応して閾値が三次元領域に配置されている。
図6には、一例として三次元閾値マトリクスMを示した。図6に示すように、三次元閾値マトリクスMは、7層の閾値テーブルZ1~Z7から構成されている。
図7には、閾値テーブルZ1~Z7の一例を示した。後述するように、各ボクセルの造形の有無を算出する際には、閾値テーブルZ1~Z7をディザマトリクスとして、各閾値テーブルに対応する各層のボクセルデータに対してハーフトーン処理を実行する。すなわち、閾値テーブルの各閾値と、対応するボクセルの強度値と、を比較し、強度値が閾値以上であれば、そのボクセルの造形を「有り」とし、強度値が閾値未満の場合は、そのボクセルの造形を「無し」とする。ここで、本実施形態では、強度値が取り得る値が「1」以上であるものとする。この場合、閾値が「1」の場合は、その閾値に対応するボクセルの造形は必ず「有り」となる。従って、閾値が「1」の部分が基本形状に相当することとなる。
図7の例では、全ての層の中心に閾値「1」が設定され、Z軸方向において中央の層である4層目の閾値テーブルZ4は、XY平面において十字形状に閾値「1」が設定されている。すなわち、基本形状に対応する位置の閾値が、閾値が取り得る値の範囲の最小値に設定されている。従って、三次元閾値マトリクスMが設定された場合において、例えば各ボクセルの強度値が全て「1」であったとすると、図8に示すように、「■」で示す位置に造形材料が吐出されることとなる。従って、三次元閾値マトリクスMの基本形状は、図9に示すような基本形状Kとなる。
なお、図7に示すように、閾値テーブルZ1~Z7の基本形状に対応した位置以外の閾値は全て「35」以上となっている。このため、例えば各ボクセルの強度値が全て「35」未満の場合は、全て図9に示すような基本形状Kとなる。また、例えば各ボクセルの強度値が全て「50」であった場合は、図10に示すように、「■」で示す位置に造形材料が吐出されることとなる。従って、三次元閾値マトリクスMの基本形状は、図11に示すように、図9に示す基本形状Kを太らせた基本形状K2となる。
また、図7に示すように、閾値テーブルZ1~Z7に設定された閾値のうち、基本形状に対応する位置以外の閾値は、中心から外側に向かうに従って大きくなるように設定されている。従って、三次元閾値マトリクスMに設定された各閾値は、三次元閾値マトリクスMで示される三次元領域の中心から外側に向かうに従って大きくなるように設定されている。すなわち、三次元閾値マトリクスMに設定された各閾値は、三次元閾値マトリクスMで示される三次元領域の中心から外側に向かうに従って、造形が「有り」となるボクセルの割合が少なくなるように設定されている。換言すれば、三次元閾値マトリクスMで示される三次元領域の中心に向かうに従って強度が高くなるように閾値が設定されている。なお、三次元閾値マトリクスのサイズが小さくなるに従って、基本形状のサイズは小さくなり三次元形状が密な構造となるため硬くなる。一方、三次元閾値マトリクスのサイズが大きくなるに従って、基本形状のサイズは大きくなり三次元形状が粗な構造となるため柔らかくなる。従って、硬くしたい部分については、サイズが小さい三次元閾値マトリクスを設定し、柔らかくしたい部分については、サイズが大きい三次元閾値マトリクスを設定してもよい。
本実施形態では、記憶部20には、様々な種類の基本形状に対応した三次元閾値マトリクスが記憶されている。ユーザーは、操作部14を操作して、所望の基本形状、すなわち三次元閾値マトリクスを選択する。なお、選択する三次元閾値マトリクスは1つに限らず、三次元形状の部分毎に複数の三次元閾値マトリクスを選択してもよい。
ステップS106では、記憶部20から強度変換LUTを読み出し、読み出した強度変換LUTを用いて、ステップS100で取得したボクセルデータの強度値を、三次元形状の強度が目標強度となる強度値に変換する。
三次元造形装置100に入力される各ボクセルの強度値と実際の強度との関係は線形の特性になるのが理想であるが、実際は図12に示すように非線形の特性T1となる場合がある。そこで、三次元造形装置100に入力される各ボクセルの強度値と実際の強度との関係が線形の特性となるように、強度値を変換するための変換表が強度変換LUTである。例えば三次元造形装置100に入力される各ボクセルの強度値と実際の強度との関係が図12に示すような特性T1であった場合、強度変換LUTの変換特性を図13に示すような変換特性T2とする。すなわち、特性T1の逆特性を変換特性T2とする。これにより、変換後の強度値と実際の強度との関係が線形の特性となる。
ステップS108では、ボクセルデータで表される複数のボクセルの各々に設定された強度値と、ステップS104で設定された三次元閾値マトリクスと、に基づいて、複数のボクセルの各々について造形の有無を算出する。具体的には、前述したように、閾値テーブルZ1~Z7をディザマトリクスとして、各閾値テーブルに対応する各層のボクセルデータに対してハーフトーン処理を各々実行する。すなわち、閾値テーブルの閾値と、閾値に対応する位置のボクセルの強度値と、を比較し、強度値が閾値以上であれば、そのボクセルの造形を「有り」とし、強度値が閾値未満の場合は、そのボクセルの造形を「無し」とする処理を閾値テーブルの各閾値について行う。
ステップS110では、ステップS108で算出した各ボクセルの造形の有無を表すデータをボクセルデータとして三次元造形装置100に送信する。
三次元造形装置100の取得部110は、三次元形状データの生成装置10から送信されたボクセルデータを取得する。また、制御部112は、取得部110が取得したボクセルデータに従って造形材料が吐出されるように、吐出ヘッド駆動部104を駆動して吐出ヘッド102を二次元に走査させると共に、吐出ヘッド102による造形材料の吐出を制御する。これにより、三次元形状が造形される。
ステップS112では、テストパターンの三次元形状の強度を測定するタイミングか否かを判定する。強度を測定するタイミングとしては、一例として画像形成前又は予め定めた期間毎とすることが挙げられるが、これらに限られるものではない。
そして、ステップS112の判定が肯定された場合は、ステップS114へ移行し、ステップS112の判定が否定された場合は、本ルーチンを終了する。
ステップ114では、テストパターンの三次元形状のボクセルデータであるテストパターンデータを記憶部20から読み出して三次元造形装置100へ送信し、テストパターンの三次元形状の造形及び造形されたテストパターンの三次元形状の強度の測定を指示する。ここで、テストパターンの三次元形状は、強度の測定がしやすい形状とすることが好ましい。例えばテストパターンの三次元形状を直方体形状とし、一方の端部から他方の端部に向かうに従って強度が一定間隔で段階的に高くなるような形状としてもよい。この場合、直方体形状を複数のボクセルに分割し、直方体形状の一方の端部から他方の端部に向かうに従って強度値が大きくなるように各ボクセルに強度値を設定する。例えば、強度値が取り得る値の範囲が「1」~「100」である場合、「10」、「20」、・・・「100」のように、10刻みで強度値を設定する。なお、強度値の設定は、これに限らず、実際の強度の特性が判るように適宜設定すればよい。
これにより、三次元造形装置100では、テストパターンの三次元形状を造形し、造形した三次元形状の強度を強度センサ114により測定する。前述したようにテストパターンの三次元形状が直方体形状の場合は、強度センサ114により、直方体形状の一方の端部から他方の端部までの強度を一定間隔で順次測定する。そして、三次元造形装置100は、強度の測定結果を生成装置10に送信する。なお、造形対象の三次元形状の造形と同じタイミングで造形台106の別の領域にテストパターンの三次元形状を造形してもよい。
ステップS116では、三次元造形装置100から測定結果を取得する。
ステップS118では、ステップS116で取得した強度の測定結果を用いて強度変換LUTを更新する。すなわち、ステップS116で取得した強度の測定結果を用いて、各ボクセルの強度値と実際の強度との関係が線形の関係になるように、強度変換LUTを更新する。例えば、テストパターンの三次元形状の各ボクセルの強度値と実際の強度との関係が図12に示すような特性T1であった場合、強度変換LUTの変換特性を図13に示すような変換特性T2とする。すなわち、強度変換LUTの変換特性を特性T1の逆特性とする。これにより、変換後の強度値と実際の強度との関係が線形の特性となる。
以上、各実施形態を用いて本発明について説明したが、本発明は各実施形態に記載の範囲には限定されない。本発明の要旨を逸脱しない範囲で各実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、ステップS100で取得したボクセルデータに対して、図14に示すような、縦エッジを抽出するエッジ抽出フィルタF1及び横エッジを抽出するエッジ抽出フィルタF2を用いて三次元形状のエッジ部分を抽出するようにしてもよい。この場合、ステップS104では、例えばエッジ抽出フィルタにより抽出されたエッジ以外の部分に対応する第1のボクセルについては、予め定めた第1の強度に対応した第1の三次元閾値マトリクスを設定し、エッジ抽出フィルタにより抽出されたエッジに対応する第2のボクセルについては、第1の強度よりも高い予め定めた第2の強度に対応した第2の三次元閾値マトリクスを設定するようにしてもよい。
そして、ステップS108では、エッジ以外の部分に対応するボクセルについては第1の三次元閾値マトリクスを用いてボクセルの造形の有無を算出し、エッジに対応するボクセルについては第1の三次元閾値マトリクスを用いてボクセルの造形の有無を算出する。
これにより、三次元形状のエッジ部分を硬くし、エッジ以外の部分、例えば三次元形状の内部を柔らかくする等、強度の調整がしやすくなる。
なお、図12に示したエッジ抽出フィルタは所謂プレヴィットフィルタであるが、これに限らずゾーベルフィルタ等の他のエッジ抽出フィルタを用いても良い。
また、エッジとエッジ以外の部分とで異なる三次元閾値マトリクスを用いる場合に限らず、任意の部分で異なる三次元閾値マトリクスを設定してもよい。
また、本実施形態では、図5のステップS106において、強度変換LUTを用いて、各ボクセルの強度値を変換する場合について説明したが、各ボクセルの強度値と実際の強度との関係が線形の特性であれば、ステップS106の処理を省略してもよい。
また、図5のステップS118で強度変換LUTを更新しても所望の強度にならない場合は、ユーザーの設定により強度変換LUTを直接更新するようにしてもよい。
また、弾性率が異なる複数の造形材料を用いて、強度値に応じて造形材料を切り替えて三次元形状を造形してもよい。また、三次元形状の内側を弾性率の低い造形材料で造形し、三次元形状の表面を三次元形状の内側の弾性率よりも高い弾性率の造形材料で造形してもよい。
また、本実施形態では、物性が強度の場合について説明したが、他の物性であってもよい。例えば、密度、熱伝導率、比熱、熱膨張率、電気抵抗率、誘電率、圧電率、透磁率、屈折率、複屈折率、旋光係数、光吸収率、及び音響インピーダンスなどでもよい。
また、本実施形態では、強度センサ114によりテストパターンの三次元形状の強度を測定する場合について説明したが、強度そのものではなく、強度と相関のある物理量を測定してもよい。例えば非定常法細線加熱法を用いて電気伝導度を測定してもよい。また、渦電流法を用いて電気抵抗を測定してもよい。また、分光測色計を用いて色を測定してもよい。
また、本実施形態では、三次元形状データを生成する生成装置10と三次元形状データに基づいて三次元形状を造形する三次元造形装置100とが別個の構成の場合について説明したが、三次元造形装置100が生成装置10の機能を備えた構成としてもよい。
すなわち、三次元造形装置100の取得部110がボクセルデータを取得し、制御部112が図5の生成処理を実行して三次元形状データを生成してもよい。
また、例えば、図5に示した三次元形状データの生成処理をASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエアで実現するようにしてもよい。この場合、ソフトウエアで実現する場合に比べて、処理の高速化が図られる。
また、各実施形態では、三次元形状データの生成プログラムが記憶部20にインストールされている形態を説明したが、これに限定されるものではない。本実施形態に係る三次元形状データの生成プログラムを、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記録した形態で提供してもよい。例えば、本発明に係る三次元形状データの生成プログラムを、CD(Compact Disc)-ROM及びDVD(Digital Versatile Disc)-ROM等の光ディスクに記録した形態、若しくはUSB(Universal Serial Bus)メモリ及びメモリカード等の半導体メモリに記録した形態で提供してもよい。また、本実施形態に係る三次元形状データの生成プログラムを、通信部18に接続された通信回線を介して外部装置から取得するようにしてもよい。
1 三次元造形システム
10 生成装置
12 コントローラ
32、40 三次元形状
34 ボクセル
100 三次元造形装置
114 強度センサ
K 基本形状
M 三次元閾値マトリクス
F1、F2 エッジ抽出フィルタ

Claims (7)

  1. 三次元形状を複数のボクセルで表すと共に、前記複数のボクセルの各々に物性値が設定された三次元形状データを取得する取得部と、
    予め定めた基本形状に対応して閾値が三次元領域に配置された三次元閾値マトリクスを設定する設定部と、
    前記複数のボクセルの物性値と、前記三次元閾値マトリクスと、に基づいて、前記複数のボクセルの各々について造形の有無を算出する算出部と、
    前記三次元形状のエッジを抽出するエッジ抽出部と、
    を備え
    前記設定部は、前記エッジ抽出部により抽出されたエッジ以外の部分に対応する第1のボクセルについては、第1の物性に対応した第1の三次元閾値マトリクスを設定し、前記エッジ抽出部により抽出されたエッジに対応する第2のボクセルについては、第1の物性よりも高い第2の物性に対応した第2の三次元閾値マトリクスを設定する
    三次元形状データの生成装置。
  2. 前記基本形状に対応する位置の前記閾値が、前記閾値が取り得る値の範囲の最小値に設定されている
    請求項1記載の三次元形状データの生成装置。
  3. 前記基本形状に対応する位置以外の前記閾値は、前記三次元領域の中心から外側に向かうに従って大きくなるように設定されている
    請求項1又は請求項2記載の三次元形状データの生成装置。
  4. 前記複数のボクセルの各々の物性値を、前記三次元形状の物性が目標物性となる物性値に変換する変換部
    を備えた請求項1~の何れか1項に記載の三次元形状データの生成装置。
  5. 前記変換部は、変換表を用いて、前記三次元形状の物性が目標物性となる物性値に変換すると共に、前記三次元形状データに基づいて造形された三次元形状について測定された物性値を用いて前記変換表を更新する
    請求項記載の三次元形状データの生成装置。
  6. 請求項1~の何れか1項に記載の三次元形状データの生成装置と、
    前記生成装置により生成された三次元形状データに基づいて三次元形状を造形する造形部と、
    を備えた三次元造形装置。
  7. コンピュータを、請求項1~の何れか1項に記載の三次元形状データの生成装置の各部として機能させるための三次元形状データの生成プログラム。
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