JP7254865B2 - 医療器具及び医療器具確認システム - Google Patents

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Description

本発明は、医療器具及び医療器具確認システムに関するものである。
従来、体内に薬液を投入するために、体内に本体部が埋め込まれる体内埋込型の医療器具が用いられている。この医療器具は、薬液の投入のために頻繁に注射をしなければならない患者への負担を軽減させるものである。医療器具は、本体部に注射針が挿通される軟質部を有している。軟質部は、例えば、シリコーンゴム等から形成されて成る。そして、医療器具は、軟質部を通じて薬液容器に薬液が注入される。薬液は、カテーテルを通じて血管に輸送される。
このような医療器具は、本体部が体内に埋め込まれているので、体の外部から視認により軟質部の位置を特定することが困難である。
そこで、特許文献1に提案されている技術を応用して、近赤外励起光が照射されることによって近赤外蛍光を発する発光材を樹脂材料に混合させて軟質部が構成された医療器具が考えられる。このような医療器具であれば、近赤外蛍光を可視光に変換させることにより、軟質部の位置を視認により特定できる可能性がある。
特許第5958922号公報
しかしながら、発光材を樹脂材料に混合させて軟質部を構成した場合、発光材が凝集してしまい、濃度消光により発光材が発する近赤外蛍光量が低減し、結果的に軟質部の位置を特定することが困難となる可能性がある。
なお、ここでは、軟質部を有する医療器具について述べたが、軟質部を有さない体内埋込型の医療器具においても同様の問題を有している。
本発明は、上記実情に鑑みて、体内に埋め込まれた本体部の所定個所を体外から容易に確認することができる医療器具及び医療器具確認システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る医療器具は、本体部が体内に埋め込まれて用いられる医療器具であって、前記本体部の少なくとも一部に、生体透過可能な波長の光を発する発光材がシリカ粒子に包含されている成形材料を含むことを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記成形材料は、前記発光材が前記シリカ粒子に分散された状態で含有されて成る粒子を有することを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材は、前記シリカ粒子の中心から表面まで全体に分散していることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材が前記シリカ粒子の中心から表面まで全体に分散した状態で含有されて成る粒子と、汎用樹脂とを混合した成形材料を含んで構成された発光部を備え、前記発光部は、前記本体部の体外側部分に形成されることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材が前記シリカ粒子の中心から表面まで全体に分散した状態で含有されて成る粒子が前記本体部を構成するエポキシ樹脂と混合されてなる発光部を備え、前記発光部は、前記本体部の所定個所に形成されることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材は、励起光が照射された場合に、該励起光の波長とは異なる波長の光を発することを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材は、前記シリカ粒子と化学的に結合した状態で分散しており、粒子中の濃度が35~75mmol/Lであることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材は、蛍光色素であり、シリカガラスにおけるアルミニウム、ホウ素、ナトリウムの金属イオンが入っている位置、SiOネットワーク(-O-Si-O-)の途中、あるいはSiOネットワークの末端に化学結合することで分散していることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材は、シリカガラスにおける5角環、6角環又は7角環の-O-Si-O-のリングの中に閉じこめられることで分散していることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記発光材は、照射された励起光を蓄えて発する蓄光材であることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記本体部のうち薬液注入のための注射針が挿通される軟質部の周囲は、前記成形材料を含むことを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具において、前記軟質部の周囲は、それぞれが有する発光材の励起光の波長が異なる複数の成形材料により、互いに異なる部位が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る医療器具確認システムは、上記医療器具の位置を確認するためのシステムであって、前記医療器具の本体部に対し、体外より励起光を照射する光照射手段と、前記光照射手段によって励起光が照射されることにより前記発光材が発する光を導入し、前記成形材料を含む部分を視認可能にさせる光導入手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具確認システムにおいて、前記光導入手段は、体外より撮像して前記発光材が発する光を含む情報を取得し、前記光を視認可能な波長に変換させて前記情報を表示部に表示させることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具確認システムにおいて、前記光導入手段は、前記発光材が発する光を可視光に変更して出射させることを特徴とする。
また本発明は、上記医療器具確認システムにおいて、前記光導入手段は、皮膚表面に塗布され、前記発光材が発する光を可視光に変更して出射させることを特徴とする。
本発明の医療器具によれば、本体部に含まれる成形材料がシリカ粒子を有しているので、該成形材料中にシリカ粒子が良好に分散しており、しかも発光材がシリカ粒子に包含されているので、発光材が成形材料中において凝集することがない。そのため、発光材が所定の波長の光を十分な輝度で発する。該光を可視光に変換するフィルタ等を介することで、体内に埋め込まれた本体部の所定個所を体外から容易に確認することができるという効果を奏する。
また本発明の医療器具確認システムによれば、光照射手段が、医療器具の本体部に対し、体外より励起光を照射し、光導入手段が、光照射手段によって励起光が照射されることにより発光材が発する光を導入し、成形材料を含む部分を視認可能にさせるので、体内に埋め込まれた本体部の所定個所を体外から容易に確認することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である医療器具を模式的に示す構成図である。 図2は、図1に示した医療器具を体外側から見た構成図である。 図3は、一般的なシリカガラスの構造を示す説明図である。 図4は、シリカ粒子に発光材を分散させる方法の一例を説明するための説明図である。 図5は、図1及び図2に示した発光部が光を発する状態を示す説明図である。 図6は、図1に示した医療器具の変形例を体外側から見た構成図である。 図7-1は、図6に示した発光部の発光構成部が光を発する状態を示す説明図である。 図7-2は、図6に示した発光部の発光構成部が光を発する状態を示す説明図である。 図7-3は、図6に示した発光部の発光構成部が光を発する状態を示す説明図である。 図7-4は、図6に示した発光部の発光構成部が光を発する状態を示す説明図である。 図8は、本発明の実施の形態である医療器具確認システムを模式的に示す構成図である。 図9は、本発明の実施の形態である医療器具確認システムの変形例を模式的に示す構成図である。 図10は、本発明の実施の形態である医療器具確認システムの他の変形例を模式的に示す構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る医療器具及び医療器具確認システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
<医療器具>
図1は、本発明の実施の形態である医療器具を模式的に示す構成図であり、図2は、図1に示した医療器具を体外側から見た構成図である。ここで例示する医療器具10は、例えば皮下埋込型ポート(CVポート)と称されるものであり、本体部11が体内1に埋め込まれている。
本体部11は、例えばエポキシ樹脂等により構成される筐体であり、薬液容器12、軟質部13、カテーテル14及び発光部15を備えている。薬液容器12は、薬液を一時的に貯留する室である。
軟質部13は、いわゆるセプタムと称されるものであり、薬液容器12の体外側の開口12aを閉塞している。この軟質部13は、例えばシリコーンゴムにより構成された軟質な蓋体であり、本体部11からも露出する態様で設けてある。かかる軟質部13は、本体部11が体内1に埋め込まれたあとに、体外2より薬液注入のための注射針3が挿通される部分である。
カテーテル14は、一端が薬液容器12に連通し、他端が図示せぬ血管等に挿入されている。このカテーテル14は、薬液容器12に一時的に貯留された薬液を輸送するものである。
発光部15は、薬液容器12の体外側の端面に円環状に形成してあり、軟質部13の周囲に設けてある。この発光部15は、発光材がシリカ粒子(シリカナノ粒子)の中心から表面まで全体に分散した状態で含有されて成る粒子と、汎用樹脂とを混合した成形材料を含んでいる。かかる発光部15は、本体部11と一体となる態様でモールド成型により形成してある。なお、発光部15は、上述した成形材料以外の材料を含んでもよい。
発光材は、特定の波長の光(励起光)が照射された場合に、生体透過可能な波長の光を発するものである。この波長は、例えば、650~1000nm程度である。ここで発光材としては、「IR-820(商品名;C4650ClNNaO)」や「IR-780(商品名;C3644ClIN)」等を用いることができ、シリカ粒子と化学的に結合した状態で分散している。このような発光材は、粒子中の濃度が例えば35~75mmol/Lであることが好ましい。
次に、シリカ粒子における発光材の分散状態について説明する。一般的なシリカガラス100は、図3に示すような構造を有している。この図3中の符号101は、シリカガラス100の粒子表面を示している。
シリカガラス100において、発光材(蛍光色素)は、アルミニウム(Al)、ホウ素(B)、ナトリウム(Na)等の金属イオンが入っている位置、SiOネットワーク(-O-Si-O-)の途中、あるいはこのSiOネットワークの末端に化学結合することで分散している。
また別な例として、上記シリカガラス100において、発光材は、図3中の(イ)で示す5角環、(ロ)で示す6角環、(ハ)で示す7角環の-O-Si-O-のリングの中に閉じこめられることで分散している。
シリカ粒子に発光材を分散させる方法としては、下記(1)~(4)が挙げられる。
(1)シリカ粒子の合成時に、発光材を添加する。これにより、SiOネットワークの中に発光材が取り込まれ、発光材がシリカ粒子の中心から表面まで均一に分散して存在することになる。
(2)シリカ粒子を合成してから、発光材を添加する。これによりシリカ粒子の表面に発光材をコーティングすることができ、該表面に局在することになる。
(3)(1)のようにシリカ粒子の合成時に発光材を添加した後、その表面にシリカ層を形成する。シリカ粒子の内部及び表面に発光材が局在することになる。
(4)図4に示すようにシリカで中空の殻102を形成し、その内部に発光材103を溶媒104とともに閉じこめて形成する。
そのような医療器具10においては、発光部15に含まれる成形材料がシリカ粒子を含んでいるので、該成形材料中にシリカ粒子が良好に分散しており、しかも発光材がシリカ粒子の中心から表面まで全体に適度に分散した状態で含有されて成るので、シリカの介在により、発光材が成形材料中において凝集することがない。そのため、本体部11に対し体外2から特定の波長の励起光を照射すると、発光材が照射された励起光とは異なる波長の光(蛍光)を発する。例えば、該光を可視光に変換するフィルタ等を介することにより、図5に示すように、円環状の発光部15の位置が体外2から視認できるようになる。
従って、本発明の実施の形態である医療器具10によれば、発光部15に囲繞される部分にある軟質部13の位置を体外2から容易に確認させることができる。
上記医療器具10によれば、発光材がシリカ粒子の中心から表面まで全体に分散した状態で含有されて成る粒子を有しているので、発光部15がエポキシ樹脂等の本体部11に直接分散させた場合に比べ、長時間使用による劣化を防ぐことができる。
<医療器具の変形例>
次に上記医療器具10の変形例について説明する。上述した発光部15は、発光材がシリカ粒子の中心から表面まで全体に分散した状態で含有されて成る粒子を有する1つの成形材料を含んでいるが、本発明における発光部は、生体透過可能な波長の光を発する発光材がシリカ粒子に包含されている成形材料を含んでいてもよいし、その他に次のような構成を有していてもよい。
円環状の発光部15′は、図6に示すように、周方向に4分割された4つの発光構成部15a,15b,15c,15dが連結されて形成されている。各発光構成部15a,15b,15c,15dは、発光材がシリカ粒子の中心から表面まで全体に分散した状態で含有されて成る粒子を有する成形材料を含んでおり、さらに、各発光構成部15a,15b,15c,15dからそれぞれ異なる波長の光を発するように、それぞれの発光材を異なるようにしてもよい。例えば、発光部15′は、反応する励起光の波長が異なり、かつそれぞれ異なる波長の光を発する成形材料を含む各発光構成部15a,15b,15c,15dによって構成されている。
このような医療器具10′においては、本体部11に対し体外2から特定の波長の励起光を照射すると、4つの発光構成部15a,15b,15c,15dのうちいずれかの発光構成部15a,15b,15c,15dの発光材が照射された励起光とは異なる波長の光を発する。例えば、該光を可視光に変換するフィルタ等を介することにより、図7-1に示すように、該発光構成部15aのみが視認できるようになる。このように励起光の波長を変更して照射することにより、図7-2~図7-4に示すように、いずれかの発光構成部15b,15c,15dの発光材が照射された励起光とは異なる波長の光を発することで、該光を可視光に変換するフィルタ等を介して該発光構成部15a,15b,15c,15dを視認させることができる。
従って、そのような医療器具10′によれば、発光部15′の近傍にある軟質部13の位置を体外2から容易に確認させることができる。
しかも、視認可能になる発光構成部15a,15b,15c,15dの近傍の軟質部13に注射針3を挿通するように誘導することができ、軟質部13の全域に亘って一様に注射針3を挿通させることが可能になる。例えば、1回目の注射針3の挿通時には、発光構成部15aのみを発光させることにより、発光構成部15aの近傍の軟質部13に注射針3を挿通させる。2回目の注射針3の挿通時には、発光構成部15bのみを発光させることにより、発光構成部15bの近傍の軟質部13に注射針3を挿通させる。3回目の注射針3の挿通時には、発光構成部15cのみを発光させることにより、発光構成部15cの近傍の軟質部13に注射針3を挿通させる。4回目の注射針3の挿通時には、発光構成部15dのみを発光させることにより、発光構成部15dの近傍の軟質部13に注射針3を挿通させる。この結果、軟質部13の例えば中心部分に集中的に注射針3が何回も連続して挿通されることを回避することができ、軟質部13が早期に破損等してしまうことを抑制して、軟質部13の使用寿命を長大化させることができる。
なお、図6~図7-4の例では、発光材が異なる波長の光を発するものであったが、本発明においては、各発光構成部の発光材の発する光量が互いに異なるものであってもよい。
上述した発光部15は、薬液容器12の体外側の端面、つまり、軟質部13の周囲に円環状に形成してあったが、本発明の発光部は、本体部の体外側部分に形成されてもよいし、発光材がシリカ粒子の中心から表面まで全体に分散した状態で含有されて成る粒子が本体部を構成するエポキシ樹脂と混合されることで、本体部の所定個所に形成されてもよい。
上述した発光部15を構成する発光材は、特定の波長の励起光が照射された場合に、生体透過可能な波長(例えば、650~1000nm)の光(蛍光)を発するものであったが、本発明においては、発光材は照射された光を蓄え、生体透過可能な波長(例えば、650~1000nm)の蓄光を発するものであってもよい。
これによれば、励起光を継続的に照射させなくても、発光材が蓄光を発することで、本体部の所定個所(例えば軟質部)を体外から容易に確認することができる。
上述した発光部15及び発光部15′は、薬液容器12の体外側の端面に円環状に形成してあったが、本発明においては、発光部が軟質部を構成していてもよい。すなわち、軟質部が、発光部を構成する成形材料を含んでいてもよい。そのような構成であっても、軟質部を構成する発光材が蛍光等を発することで、該軟質部の位置を体外から容易に確認することができる。
<医療器具確認システム及び医療器具確認方法>
図8は、本発明の実施の形態である医療器具確認システムを模式的に示す構成図である。ここで例示する医療器具確認システム20は、体内1に埋め込まれた図1に示す医療器具10の軟質部13の位置(特に、注射針3を挿通する位置)を確認するためのものであり、該医療器具10の他、光源(光照射手段)30と、光導入ユニット(光導入手段)40とを備えている。なお、医療器具10の構成については上述しているので、以下においてはその説明を割愛する。
光源30は、例えば白熱電球等により構成されており、体外2に配置されて特定の波長の励起光を照射するものである。光導入ユニット40は、撮像部40a、表示部40b及び制御部40cを備えている。
撮像部40aは、例えばカメラ等により構成される。撮像部40aは、光源30にて照射した体表面部分を撮像して該体表面部分の画像情報、すなわち医療器具10の本体部11から発せられる蛍光を含む画像情報を生成するものである。かかる撮像部40aは、生成した画像情報を制御部40cに送信する。
表示部40bは、各種情報を表示するものであり、特に制御部40cから送信される指令に基づく情報を表示するものである。制御部40cは、上述した撮像部40a及び表示部40bに電気的に接続してあり、同じく電気的に接続された図示せぬ記憶部に記憶されたプログラムやデータに従って、これら各部の動作を統括的に制御するものである。なお、制御部40cは、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
上記制御部40cは、撮像部40aを通じて読み取られて生成された画像情報を取得し、該画像情報に含まれる光を視認可能な波長の光に変換させた画像情報を表示部40bに表示させるものである。
医療器具確認システム20においては、光源30により体外2から特定の波長の励起光を照射させる(光照射工程)。そして、撮像部40aにより読み取られて生成された画像情報を、該画像情報に含まれる光を視認可能な波長の光に変換させた画像情報として表示部40bに表示させることで、発光材が発する光(蛍光)を導入し、発光部15(成形材料を含む部分)を視認可能にさせている(光導入工程)。
従って、本発明の実施の形態である医療器具確認システム20によれば、発光部15に囲繞される部分にある軟質部13の位置を体外2から容易に確認することができる。
<医療器具確認システムの変形例>
次に上記医療器具確認システム20の変形例について説明する。上述した医療器具確認システム20の光導入ユニット40は、例えばスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末機器により構成されるものであってもよい。このような携帯端末機器であれば、表示部40bと撮像部40a(インカメラ)とが同一面となる、いわゆる自撮りモードにすることにより、体内1に医療器具10が埋め込まれている患者自身で、軟質部13の位置を容易に確認することができ、患者自身により軟質部13に注射針3を挿通させることができる。
上述した光導入ユニット40が光導入手段の一例として説明したが、本発明における光導入手段は、光照射手段に照射されることにより発光材が発する光を導入し、成形材料を含む軟質部の周囲を視認可能にさせることができれば種々の形態を採用することができる。
よって、本発明においては、図9に示すように、光導入ユニット40の代わりにフィルタ41を用いることができる。かかるフィルタ41は、発光材が発する光を導入して可視光に変更して出射するものである。このようなフィルタ41を用いた医療器具確認システム21であっても、発光部15に囲繞される部分にある軟質部13の位置を体外2から容易に確認させることができ、軟質部13に注射針3を挿通させることができる。
特にフィルタ41が眼鏡等のレンズに用いられれば、医療従事者等の利用者は、フィルタ41を手で持つ必要がなく、該眼鏡をかけるだけで軟質部13の位置を確認し、軟質部13に注射針3を挿通し、薬液の注入を容易に行うことができる。
上述した光導入ユニット40は、撮像部40a及び表示部40bを備えるものであったが、本発明においては、図10に示すように、光導入ユニット40の代わりにシート42を用いることができる。かかるシート42は、皮膚表面1aに塗布されて形成されるもので、発光材が発する光を導入して可視光に変更して出射するものである。このようなシート42を用いた医療器具確認システム22であっても、発光部15に囲繞される部分にある軟質部13の位置を体外2から容易に確認させることができ、軟質部13に注射針3を挿通させることができる。
10…医療器具、11…本体部、12…薬液容器、13…軟質部、14…カテーテル、15…発光部、20…医療器具確認システム、30…光源(光照射手段)、40…光導入ユニット(光導入手段)、40a…撮像部、40b…表示部、40c…制御部。

Claims (9)

  1. 本体部が体内に埋め込まれて用いられる医療器具であって、
    前記本体部の少なくとも一部に、生体透過可能な波長の光を発する発光材がシリカ粒子に分散された状態で含有されて成る粒子を有する成形材料を含んでおり、
    前記発光材は、前記シリカ粒子と化学的に結合した状態で分散しており、粒子中の濃度が35~75mmol/Lであることを特徴とする医療器具。
  2. 前記発光材は、蛍光色素であり、シリカガラスにおけるアルミニウム、ホウ素、ナトリウムの金属イオンが入っている位置、SiOネットワーク(-O-Si-O-)の途中、あるいはSiOネットワークの末端に化学結合することで分散していることを特徴とする請求項に記載の医療器具。
  3. 前記発光材は、シリカガラスにおける5角環、6角環又は7角環の-O-Si-O-のリングの中に閉じこめられることで分散していることを特徴とする請求項に記載の医療器具。
  4. 前記本体部のうち薬液注入のための注射針が挿通される軟質部の周囲は、前記成形材料を含むことを特徴とする請求項1~のいずれか1つに記載の医療器具。
  5. 前記軟質部の周囲は、それぞれが有する発光材の励起光の波長が異なる複数の成形材料により、互いに異なる部位が形成されていることを特徴とする請求項に記載の医療器具。
  6. 請求項1~のいずれか1つに記載の医療器具の位置を確認するためのシステムであって、
    前記医療器具の本体部に対し、体外より励起光を照射する光照射手段と、
    前記光照射手段によって励起光が照射されることにより前記発光材が発する光を導入し、前記成形材料を含む部分を視認可能にさせる光導入手段と
    を備えたことを特徴とする医療器具確認システム。
  7. 前記光導入手段は、体外より撮像して前記発光材が発する光を含む情報を取得し、前記光を視認可能な波長に変換させて前記情報を表示部に表示させることを特徴とする請求項に記載の医療器具確認システム。
  8. 前記光導入手段は、前記発光材が発する光を可視光に変更して出射させることを特徴とする請求項に記載の医療器具確認システム。
  9. 前記光導入手段は、皮膚表面に塗布され、前記発光材が発する光を可視光に変更して出射させることを特徴とする請求項に記載の医療器具確認システム。
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