JP7254565B2 - 圧縮機及び輸送用冷凍機 - Google Patents
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Description
運転状態によっては、シール機構に潤滑油が好適に供給されず、リップシールの摩耗が早期に進行し、シール性能が低下する可能性があった。
本発明の一態様に係る圧縮機は、潤滑油が含まれた冷媒が内部に充填されている筐体と、長手方向に延在する中心軸線を中心として回転し、前記長手方向の一端が前記筐体の外部に位置し、他端が前記筐体の内部に位置する駆動軸と、前記筐体の内部に配置され、前記駆動軸によって駆動される圧縮機構と、前記駆動軸の外周面と接触する第1シール部と、前記第1シール部よりも前記筐体の外部側に位置していて前記駆動軸の前記外周面と接触する第2シール部とを有し、前記筐体と前記駆動軸との間をシールするシール機構と、を備え、前記駆動軸の前記外周面は、前記第1シール部が接触する領域よりも、前記第2シール部が接触する領域の方が、表面粗さが小さい。
なお、第2シール部が接触する領域の表面粗さは、例えば、Rmaxが0.8mm未満である。
また、筐体の内部が負圧となった場合、第2シール部に対して、筐体の外部側から圧力が作用する。第2シール部に対して、筐体の外部側からの圧力が作用した場合、押圧力によって、第2シール部の先端側が駆動軸に押し付けられる。よって、筐体の外部側からの圧力に対する第2シール部のシール性を向上させることができる。
なお、第2シール部を形成する合成樹脂材としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)が挙げられる。
図1は、本発明の一実施形態を示す開放型スクロール圧縮機(圧縮機)の縦断面図である。本実施形態に係る開放型スクロール圧縮機1は、例えば、陸上輸送用の車両に設けられる輸送用冷凍機100に適用される。輸送用冷凍機100は、冷媒を圧縮する開放型スクロール圧縮機1と、開放型スクロール圧縮機1で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器(図示省略)と、凝縮器で凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁(図示省略)と、膨張弁で膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器(図示省略)と、を備え、車両に設けられたコンテナ(図示省略)内を冷却する冷却用空気を生成する。
スクロール圧縮機構5は、一対の固定スクロール15と旋回スクロール16とを180度位相をずらして噛み合わせることにより、固定スクロール15と旋回スクロール16との間に一対の圧縮室17を形成し、その圧縮室17を外周位置から中心位置へと容積を漸次減じながら移動させることにより冷媒ガスを圧縮する。
吸入チャンバー23は、ハウジング2に形成された吸入口25と連通しており、冷凍サイクルを循環した低圧の冷媒ガスが吸入口25から吸込まれ、吸入チャンバー23を経て圧縮室17内に冷媒ガスが吸入される。
ハウジング2の外部に位置する駆動軸6の一端部は、電磁クラッチ12を介して、プーリ11と連結されている。すなわち、電磁クラッチ12が励磁されることで、プーリ11と駆動軸6とが連結される。駆動軸6は、プーリ11を駆動する駆動源からの動力が電磁クラッチ12を介して伝達されることで、図1に示す中心軸線Xを中心として回転する。
シール機構4は、ハウジング2と駆動軸6との間に設けられるリング状の部材である。シール機構4は、外径が軸穴9の直径と略同一または軸穴9の直径よりもわずかに大きくなるように形成され、軸穴9に圧入されている。また、シール機構4は、ハウジング2の内部からハウジング2の外部(大気)への冷媒ガス及び潤滑油の漏出及び大気側からハウジング2の内部への外気の吸入の両方を防止する両方向遮断シールである。
また、第1傾斜部38は、内周面がバックアップリング33によって覆われている。バックアップリング33は、第1傾斜部38に沿うように形成された金属製の部材である。また、バックアップリング33は、第1基部37を内周側から支持している。
第2傾斜部40は、駆動軸6の外周面6aに向かって延びるとともに、ハウジング2の外部側(大気側)に向かって延びている。すなわち、第2傾斜部40は、駆動軸6の軸方向に沿う断面視(図2参照)で、内周側(駆動軸側)の端部の位置が、第2基部39よりもハウジング2の外部側に位置している。換言すれば、この第2傾斜部40は、先端がハウジング2の外部に向かうように、駆動軸6の外周面6aに対して傾斜している。
接触部41の内周面は、駆動軸6の外周面6a(詳細には、後述する第2シール領域B)に、適当な緊迫力をもって当接している。
開放型スクロール圧縮機1において、駆動軸6が回転すると、スクロール圧縮機構5が冷媒ガスを吸入することよって吸入口25から空間S1に冷媒ガスが導入される。この冷媒ガスは、スクロール圧縮機構5によって圧縮されて圧縮冷媒ガスとなり、ハウジング2に形成された吐出口24から吐出されて凝縮器等に供給される。また、空間S1に導入された冷媒ガスの一部は、冷媒誘導溝26を介して空間S2に流入する。
本実施形態では、樹脂リップ32がゴムリップ31よりもハウジング2の外部側に位置している。すなわち、ゴムリップ31が駆動軸6と接触する領域(以下、「第1シール領域A」という。)は、駆動軸6と樹脂リップ32とが接触する領域(以下、「第2シール領域B」という。)よりも、ハウジング2の内部側に設けられている。このため、冷媒ガスに含まれた潤滑油が、第1シール領域Aに供給され易い。また、第1シール領域Aは、第2シール領域Bよりも表面粗さが大きい。このため、供給された潤滑油が、第1シール領域Aに保持され易い。このように、第1シール領域Aは、潤滑油が供給され易く、かつ、潤滑油が保持され易いので、潤滑された状態が維持され易い。よって、ゴムリップ31と駆動軸6(詳細には、第1シール領域A)との間の摩擦を低減することができる。したがって、ゴムリップ31の摩耗を抑制することができる。
また、ハウジング2の内部が負圧となった場合、樹脂リップ32に対して、ハウジング2の外部側から圧力が作用する。樹脂リップ32に対して、ハウジング2の外部側からの圧力が作用した場合、押圧力によって、樹脂リップ32の先端側が駆動軸6に押し付けられる。これにより、樹脂リップ32と駆動軸6との接触が解除され難くなる。よって、ハウジング2の外部側からの圧力に対する樹脂リップ32の耐力を向上させることができる。
また、本実施形態では、樹脂リップ32が、摩擦係数が比較的小さい合成樹脂材(PTFE樹脂材)で形成されている。これにより、樹脂リップ32と駆動軸6(詳細には、第2シール領域B)との間の摩擦をより低減することができる。したがって、樹脂リップ32の摩耗をより抑制することができる。
すなわち、本実施形態では、ゴムリップ31及び樹脂リップ32を、各リップ31、32が接触する各領域の表面粗さに応じた材料で形成している。換言すれば、第1シール領域A及び第2シール領域Bの表面粗さが、各領域に接触する各リップ31、32に応じた表面粗さとなっている。これにより、より好適に、ゴムリップ31及び樹脂リップ32の摩耗を抑制することができる。
例えば、上記実施形態では、開放型スクロール圧縮機1を、陸上輸送用の車両に設けられる輸送用冷凍機100に適用する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明に係る開放型スクロール圧縮機1は、カーエアコン、居住空間空調、店舗等における冷蔵・冷凍システム、ヒートポンプ式給湯システム等に用いられる開放型圧縮機にも広く適用することができる。
2 :ハウジング(筐体)
2A :ハウジング本体
2B :フロントケース
4 :シール機構
5 :スクロール圧縮機構(圧縮機構)
6 :駆動軸
6a :外周面
7 :メイン軸受
8 :サブ軸受
9 :軸穴
9a :内周面
10 :プーリ軸受
11 :プーリ
12 :電磁クラッチ
13 :クランクピン
14 :ドライブブッシュ
15 :固定スクロール
15A :端板
15B :渦巻き状ラップ
16 :旋回スクロール
16A :端板
16B :渦巻き状ラップ
17 :圧縮室
18 :吐出ポート
19 :ボルト
20 :オルダムリンク
21 :Oリング
22 :吐出チャンバー
23 :吸入チャンバー
24 :吐出口
25 :吸入口
26 :冷媒誘導溝
27 :リテーナ
28 :リード弁
31 :ゴムリップ(第1シール部)
32 :樹脂リップ(第2シール部)
33 :バックアップリング
34 :第1押え金具
35 :第2押え金具
37 :第1基部
38 :第1傾斜部
38a :先端部
39 :第2基部
40 :第2傾斜部
41 :接触部
50 :第2傾斜部
100 :輸送用冷凍機
A :第1シール領域
B :第2シール領域
Claims (5)
- 潤滑油が含まれた冷媒が内部に充填されている筐体と、
長手方向に延在する中心軸線を中心として回転し、前記長手方向の一端が前記筐体の外部に位置し、他端が前記筐体の内部に位置する駆動軸と、
前記筐体の内部に配置され、前記駆動軸によって駆動される圧縮機構と、
前記駆動軸の外周面と接触する第1シール部と、前記第1シール部よりも前記筐体の外部側に位置していて前記駆動軸の前記外周面と接触する第2シール部とを有し、前記筐体と前記駆動軸との間をシールするシール機構と、を備え、
前記駆動軸の前記外周面は、前記第1シール部が接触する第1領域よりも、前記第1領域よりも前記筐体の外部側の領域であって前記第2シール部が接触する第2領域の方が、表面粗さが小さい圧縮機。 - 前記第1シール部は、基部側が前記筐体に対して支持され、先端側が前記駆動軸かつ前記筐体の内部に向かって延びていて、
前記第2シール部は、基部側が前記筐体に対して支持され、先端側が前記駆動軸かつ前記筐体の外部に向かって延びている請求項1に記載の圧縮機。 - 前記第1シール部は、ゴム材で形成されていて、
前記第2シール部は、合成樹脂材で形成されている請求項1または請求項2に記載の圧縮機。 - 輸送用冷凍機に適用される請求項1から請求項3のいずれかに記載の圧縮機。
- 請求項4に記載の圧縮機と、
前記圧縮機で圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、
前記凝縮器で凝縮された冷媒を膨張させる膨張弁と、
前記膨張弁で膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、を備えた輸送用冷凍機。
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JP2019041633A JP7254565B2 (ja) | 2019-03-07 | 2019-03-07 | 圧縮機及び輸送用冷凍機 |
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JP2009540266A (ja) | 2006-06-15 | 2009-11-19 | キャリア コーポレイション | 圧縮機用電力制御器 |
JP2010025322A (ja) | 2008-07-24 | 2010-02-04 | Eagle Ind Co Ltd | 軸封装置 |
JP2018017161A (ja) | 2016-07-27 | 2018-02-01 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 冷媒用軸シール、これを備えた開放型冷媒圧縮機 |
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