JP7254348B2 - リハビリテーション支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、痙縮により手が開き難い患者のリハビリテーションを支援するリハビリテーション支援装置に関するものである。
脳卒中等の脳神経疾患の患者は、重度の麻痺が後遺症として残ることがある。後遺症により、QOL(Quality of Life)に対して、制限を受けたり、または支障をきたしたりする患者も少なくない。
脳卒中の急性期における治療した後の回復期では、病院でリハビリテーション(以下、リハビリと略すことがある。)などの訓練を行うが、病院での主たる目的は患者を自宅に帰宅できるようにすることにあり、トイレに一人で行けるなど、歩行に関する訓練が主である。上肢麻痺に関しては麻痺していない側の上肢を使って日常生活を自立させる訓練となることが多く、適切な時期に適切な方法で訓練をしなかったことで廃用手となってしまう事例も多く報告されている。
例えば、規則的に関節可動域の訓練(関節可動域訓練)を十分に行うことで、拘縮を予防することができるリハビリを行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載の関節運動訓練装置および関節運動訓練方法は、中心軸線を有する軸部と、軸部を中心軸線まわりに回動させるモーターと、互いに異なる形状の把持部(第一把持部,第二把持部)がそれぞれ支持された複数の保持部と、これら保持部と軸部とを着脱可能に連結する接続部と、モーターを電気的に制御する制御部と、を備えたものである。また、特許文献1には、軸部の回動を中心軸線に対して直交する方向に第一把持部を移動させる変換部を備えており、軸部の回動を直進運動に変換することにより、肘の屈伸及び肩の伸張運動のリハビリを実施できることが記載されている。
特開2018-38581号公報
脳卒中等の後遺症として、例えば、痙縮により患者の手を開かせようとしても開かない状態となることがある。手が痙縮した患者のリハビリは、医師や理学療法士、家族などの施術者が、患者の硬く閉じた手を握り、施術者が患者の手を上下に揺らしながら、指を一本ずつ開くという手順で行われる。
従って、手が痙縮した患者のリハビリのために、この特許文献1に記載の関節運動訓練装置を用いようとすると、この関節運動訓練装置が肘の屈伸及び肩の伸張運動のリハビリを実施するためのものであるので、肘が伸びたり曲がったり、脇が開いたり閉じたりする程度に、第一把持部が大きく左右に往復する。そのため、第一把持部を握った手が大きく振り回されるだけで、手の指を開かせる訓練を行うことは困難であり、痙縮した手のリハビリには適さない。
また、手が痙縮した患者は、毎日、リハビリを行うことが望ましいが、毎日の通院は患者への負担が大きい。また、患者の硬く閉じた手を握り、施術者が患者の手を揺らしながら、指を一本ずつ開くリハビリを、数多くの患者に施術するのは、施術者にとっても負担が大きい。
そこで本発明は、手が痙縮した患者へのリハビリを、施術者に頼ること無く、患者自身で効率よく行うことが可能なリハビリテーション支援装置を提供することを目的とする。
本発明のリハビリテーション支援装置は、痙縮により手が開き難い患者が握るための棒状の把持部と、前記把持部を握った前記患者の手の中で、前記把持部を揺動させる駆動部とを備えたことを特徴とする。
本発明のリハビリテーション支援装置によれば、まず、痙縮により手が開き難い患者が、第二指から第五指までを把持部に掛けて把持部を把持する。次に、把持部を握った患者の手の中で、駆動部により把持部を揺動させる。そして、把持部が揺動した状態で、患者が第二指から第五指までを開く方向に腕を動かせば、前腕や上腕が引っ張られることなく、第二指から第五指までを順番に開かせることができる。従って、本発明のリハビリテーション支援装置を、痙縮により硬く握った状態となってしまった手を開かせるリハビリテーションに好適に使用できる。
前記駆動部は、前記把持部を前記患者の指における第二関節と第三関節との間の距離の範囲内を揺動させることができる。
把持部が、患者の指における第二関節と第三関節との間の距離の範囲内を揺動すれば、把持部を握った患者の手を揺動させる際に、前腕や上腕が引っ張られることはない。
前記把持部には、先端部に円弧面を有する挿入部が設けられたものとすることができる。患者が、痙縮した手にハンドル部の挿入部を滑らせるようにして差し込むことができるので、小さい抵抗で把持部を握った状態とすることができる。
前記把持部は、先端部側から基端部側に向かって徐々に太くなるようにすることができる。患者が、痙縮した手の第一指および第二指側から挿入部に差し込み、患者が把持部に沿ってスライドさせれば、第二指や第三指が握った位置が、第四指や第五指が握った位置と比較して、大きく開いた状態とすることができる。
前記把持部には、前記把持部を回転自在に挿通させたグリップが設けられたものとすることができる。把持部が揺動することで、患者の手が把持部に擦れて皮膚を痛めてしまうことが防止できる。
前記駆動部が設置され、設置場所に配置されるベース部と、前記ベース部に被せることで内部に前記駆動部を収納するカバー部とを備えたものとすることができる。
ベース部を設置場所として床や机などに設置することで、患者は両手が空いた状態で訓練を行うことができる。
前記駆動部が収容される装置本体を備え、前記装置本体は、前記患者の健常な手が握る柄部と、前記柄部の先端に設けられた頭部とを備えたものとすることができる。患者が健常な手で柄部を持ち、痙縮した手が握る把持部の向きを変えながら、または患者の握りを開かせる方向へ把持部を移動させながら、訓練を行うことができる。
前記駆動部は、前記把持部を仮想扇状平面に沿って揺動させることができる。把持部を握る位置を先端部側にスライドさせれば、把持部の振れ幅が大きくなる。そのため、開き始めた指を先端部側にスライドさせることで、スムーズに大きく開かせる訓練を行うことができる。
前記駆動部は、前記把持部を仮想矩形状平面に沿って揺動させることができる。把持部が仮想矩形状平面に沿って平行移動すると、把持部が患者の各指を均等に当たり開かせる方向へ移動するため、各指を均等に開かせることができる。
本発明のリハビリテーション支援装置は、把持部を握った患者の手を揺動させる際に、前腕や上腕が引っ張られることなく、指を開かせることができるので、手が痙縮した患者へのリハビリを、施術者に頼ること無く、患者自身で効率よく行うことが可能である。
本発明の実施の形態1に係るリハビリテーション装置のカバー部を透過させた状態の斜視図である。 図1に示すリハビリテーション装置の駆動部およびハンドル部を説明するための図である。 (A)~(C)は、図1に示すリハビリテーション装置の動作および使用状態を説明するための図である。 図1に示す本実施の形態1に係るリハビリテーション装置の第1変形例を説明するための図である。 図1に示す本実施の形態1に係るリハビリテーション装置の第2変形例を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係るリハビリテーション装置を示す斜視図である。 図6に示すリハビリテーション装置の駆動部およびハンドル部を説明するための図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係るリハビリテーション支援装置(以下、リハビリ支援装置と称す。)を図面に基づいて説明する。
図1に示すリハビリ支援装置10は、手が痙縮した患者のリハビリテーションを支援するものである。
リハビリ支援装置10は、手が痙縮した患者が把持するハンドル部20と、ハンドル部20を揺動させる駆動部30と、駆動部30が配置されたベース部41と、ベース部41に被せることで、駆動部30を内部に収納するカバー部42(図1では点線にして示す。)とを備えている。
ハンドル部20は、棒状の把持部21と、球体状に形成された挿入部22と、駆動部30と接続する連結部23とを備えている。
把持部21は、金属製の細長の丸棒である。把持部21は、患者が握っても充分に余る長さに形成されている。本実施の形態では、把持部21を、約10cm~20cmに形成している。挿入部22は、把持部21の先端部に設けられている。挿入部22は、球体状に形成されていることで、先端面22aは、円弧面に形成されている。連結部23は、把持部21の基端部に設けられており、駆動部30と連結するためにねじ山またはねじ溝が形成されている。
駆動部30は、ハンドル部20を水平方向に向いた状態と斜め上方へ向いた状態との間で往復運動させて、把持部21を握った患者の手の中で、把持部21を揺動させ、患者の指を開かせるものである。
駆動部30は、回転を出力する駆動源となるモーター311およびモーター311の駆動軸に連結され、回転速度を落とす減速部312から構成された回転駆動部31と、回転駆動部31からの回転を上下方向の揺動に変換する変換部32とを備えている。
図1および図2に示すように、変換部32は、ベース部41に設置されたフレーム部321と、ハンドル部20が接続される可動部322と、可動部322を振り子のように揺動させる偏心カム323と、可動部322を元の位置に復帰させるばね部324とを備えている。
フレーム部321は、ベース部41にねじ止めによりフレーム部321を固定するための足部321aと、足部321aから立設された一対の側壁部321bと、一対の側壁部321bの上端同士を繋ぐ天井部321cとにより、コ字状に形成されている。
一方の側壁部321bには、減速部312が取り付けられている。一対の側壁部321bは、偏心カム323を回転させる駆動軸325を回転自在に支持している。また、一対の側壁部321bは、可動部322を貫通する支持軸326を回転自在に支持している。
可動部322は、可動部322を吊り下げるための支持軸326が貫通する枠部3221と、偏心カム323により押圧される被押圧板3222とを備えている。
枠部3221は、板材が平面視矩形状に折り曲げられて形成されている。枠部3221の前端壁3221aには、ハンドル部20の連結部23が取り付けられている。本実施の形態では、水平状態の把持部21を患者が握ったときに、手首が設置場所に接触する高さ位置に、ハンドル部20が前端壁3221aに取り付けられている。
被押圧板3222は、枠部3221の後端壁3221bにねじ止めにより取り付けられている。
偏心カム323は、円形状、楕円状または卵形状の円盤に形成することができるが本実施の形態では、円形状に形成されている。偏心カム323の中心よりずれた位置(偏心位置)には、回転軸となる駆動軸325が貫通している。
偏心カム323を回転させる駆動軸325は、減速部312の出力軸(図示せず)に連結されている。
偏心カム323は、把持部21の先端部や挿入部22が、患者の指(例えば第二指)における第二関節と第三関節との間の距離の範囲内を揺動するように形成されている。本実施の形態1では、ハンドル部20の先端が上下方向に3cmの幅で往復移動する。また、ハンドル部20の基端では上下方向に1cm移動する。
なお、脳卒中等の脳神経疾患の患者は、成人が多い。そのため、ハンドル部20の揺動範囲は、身体が大きい人を考慮すると、最大でも4cmとすることができる。また、本実施の形態1では、リハビリ支援装置10が、床や机などの設置場所に設置されるものであるため、ハンドル部20における先端の揺動は、最小でも、手を開かせる効果を考慮すると1cm以上とすることができる。更に、身体の小さい人の第二関節から第三関節までの距離に合わせて、揺動範囲の最大値および最小値を調整することも可能である。
ばね部324は、一端部324aがベース部41に固定され、他端部324bが吊り下げ棒327に取り付けられている。吊り下げ棒327は、枠部3221の一対の側壁3221cにより両端が固定されている。
本実施の形態では、ばね部324は、コイルばねにより形成されている。
ベース部41は、設置場所に設置される板状部材である。例えば、ベース部41は、例えば、机や床などに置かれる。カバー部42は、ベース部41の輪郭形状に下端が形成され、ベース部41に被せることで、駆動部30を内部に収納する。カバー部42には、図示しない操作盤が設けられている。
このリハビリ支援装置10は、操作盤により、始動と停止、作動時間の設定、揺動速度の調整ができる。作動時間は、例えば、5分、10分、20分から選択できる。揺動速度は、ハンドル部20が毎分に往復する回数が75往復~150往復までの間で、指定することができる。
以上のように構成された本発明の実施の形態1に係るリハビリ支援装置10の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
なお、図3(A)に示すように、被押圧板3222が垂直に立ち、ハンドル部20が水平方向に向いている状態を、当初位置とする。
操作盤により始動が指示されると、図1に示すモーター311が回転を始める。モーター311の回転は、操作盤により指定された回転速度である。減速部312により回転数が落とされた出力軸は、可動部322の駆動軸325を回転させる。
駆動軸325の回転により偏心カム323が回転する。図3(A)に示す偏心カム323が回転することにより、偏心カム323における被押圧板3222への摺動面の位置が、駆動軸325を基準にして後方へずれ始め、図3(B)に示すように、偏心カム323が被押圧板3222を押圧する。
可動部322は、被押圧板3222が偏心カム323により押圧されると、支持軸326により吊り下げられているため、支持軸326を支点として、可動部322の一端側である後部322aが下がり、反対に他端側である前部322bが上がる。
そして、図4(C)に示すように、偏心カム323の回転が進行して、偏心カム323の円周と駆動軸325との距離が最も長くなる位置を超えると、偏心カム323による被押圧板3222への押圧が弱くなる。
そうすると、ばね部324が可動部322の前部322bを下げる方向に付勢しているため、可動部322の前部322bが徐々に下がり、把持部21が斜め上方に向いた状態から水平方向に向いた状態に復帰する。
このようにして可動部322が振り子のように揺動することで、把持部21が水平状態から斜め上方に向いた状態に、垂直方向に延びる仮想扇状平面S1に沿って揺動する。この把持部21を患者が握ってリハビリを行う。
患者がリハビリを行うときには、まず、痙縮して握った状態の手の第一指(親指)と第二指(人差し指)との隙間に、ハンドル部20の挿入部22を差し込む。
ハンドル部20の挿入部22は、先端面22aが円弧面に形成された球体状である。そのため、患者が、ハンドル部20の挿入部22を、第一指(親指)側および第二指(人差し指)から握った状態の手に滑らせるようにして差し込むことができるので、小さい抵抗で把持部21を握った状態とすることができる。そして、挿入部22が痙縮した手に差し込めれば、患者が手を把持部21に沿って連結部23の方にスライドさせることで、5本の指全部で把持部21を握った状態とすることができる。
次に、患者が、第一指(親指)を除く4本の指で把持部21を引っ掛けるようにして把持部21を握り、患者がリハビリ支援装置10を始動させると、把持部21が上下に揺動する。そして、手を開く方向に腕を引くと、最初は、第二指(人差し指)、次に、第三指(中指)と、4本の指を徐々に、第一指(親指)から引き離し、開かせることができる。
親指から4本の指が少し離れることにより、把持部21を握る位置を挿入部22側にスライドさせれば、把持部21の振れ幅が大きくなるため、第四指(薬指)や第五指(小指)と比較して曲げる力が大きい第二指(人差し指)や第三指(中指)であっても、スムーズに大きく開かせることができる。
このように、把持部21を握った患者の手の中で、駆動部30により把持部21を揺動させているため、前腕や上腕が引っ張られることなく、握った状態の手の指を順番に開かせることができる。
特に、駆動部30が把持部21を、最大でも患者の指における第二関節と第三関節との間の距離を揺動させるため、把持部21を握った患者の手を揺動させる際に、前腕や上腕が引っ張られることなく、指を開かせる範囲で把持部21を往復移動させることができる。
従って、患者がリハビリ支援装置10を設置してリハビリを行うことで、施術者に頼ることなく、手が痙縮した患者へのリハビリを、患者自身で効率よく行うことが可能である。
また、リハビリ支援装置10は、ベース部41を、設置場所として床や机などに設置することで、患者は両手が空いた状態で訓練を行うことができる。
(実施の形態1の第1変形例)
本発明の実施の形態1に係るリハビリ支援装置の第1変形例について、図面に基づいて説明する。なお、図4においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態1における第1変形例は、把持部について、先端部側から基端部側に向かって徐々に太くしたものである。
図4に示すように、リハビリ支援装置11は、ハンドル部200の把持部21Xが円錐状に形成されていることで、挿入部22側から連結部23側に向かうに従って太くなっている。
このように把持部21Xが形成されていることで、患者が、痙縮した手の第一指(親指)および第二指(人差し指)側から挿入部22に差し込み、ハンドル部200(把持部21)に沿って連結部23の方に手をスライドさせる。
そうすることで、第二指(人差し指)や第三指(中指)が握った位置が、第四指(薬指)や第五指(小指)が握った位置と比較して、大きく開いた状態である。
従って、曲げる力が大きい第二指(人差し指)や第三指(中指)であっても、開かせやすくすることができる。
また、ハンドル部200における把持部21Xの基端部側が太いため、把持部21Xの強度を向上させることができる。
なお、図4に示す第1変形例では、ハンドル部200の把持部21Xにカバー部24を被せることができる(図4においては点線にて示す。)。カバー部24は、布製や不織布、ビニールなど様々な材質なもので形成することができる。患者が握りやすいように、カバー部24をハンドル部200に密着するように、ゴム製またはクッション性を有する材質のものとすることができる。この場合、カバー部24が取替可能なように、被せる際に、球体状に形成された挿入部22が通過できるよう、弾性を有するものが望ましい。
ハンドル部200にカバー部24を被せることで、リハビリによりカバー部24が汚れても、カバー部24を交換することで衛生的にリハビリを継続することができる。
(実施の形態1の第2変形例)
本発明の実施の形態1に係るリハビリ支援装置の第2変形例について、図面に基づいて説明する。なお、図5においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態1における第2変形例は、ハンドル部について、把持部にパイプ状のグリップ部を設け、把持部を支持する支持部材を設けたものである。
図5に示すように、リハビリ支援装置12のハンドル部210は、把持部21に被さるグリップ部25と、把持部21を支持する支持部材26とを備えている。
グリップ部25は、パイプ状に形成され、把持部21が挿通することで、把持部21に対して回転自在である。
支持部材26は、把持部21と可動部322との間に傾斜した状態で連結することで、把持部21を支持するものである。
このように、把持部21が挿通するグリップ部25が設けられているため、ハンドル部210が揺動する際に、患者が握るグリップ部25が把持部21に対して軸回転する。
従って、ハンドル部210が揺動することで、患者の手がハンドル部210(把持部21)に擦れて皮膚を痛めてしまうことが防止できる。
なお、第2変形例におけるグリップ部25は、第1変形例のハンドル部200(図4参照)に設けるようにしてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係るリハビリ支援装置について、図面に基づいて説明する。なお、図6および図7においては、図2と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
本実施の形態2に係るリハビリ支援装置は、ハンディ型の装置であり、ハンドル部の把持部が平行移動するものである。
図6に示すように、リハビリ支援装置13は、手が痙縮した患者が把持するハンドル部220と、ハンドル部220を揺動させる駆動部300と、駆動部300が収納される装置本体50とを備えている。
ハンドル部220は、棒状の把持部21と、球体状に形成された挿入部22と、駆動部300と接続する連結部231とを備えている。
連結部231は、把持部21の基端部に設けられており、把持部21の軸線に対して交差する方向に折れて装置本体50に挿入される。連結部231の端部にはねじ山またはねじ溝が形成され、装置本体50に連結されている。本実施の形態2では、把持部21と連結部231とのなす角度が直角になるように、把持部21に対して連結部231が曲がっている。
駆動部300は、ハンドル部220を平行に移動させ、把持部21を握った患者の手の中で、把持部21を揺動させ、患者の指を開かせるものである。
駆動部300は、回転を出力する駆動源となる回転駆動部として機能するモーター310と、駆動源からの回転を直線往復移動に変換する変換部320とを備えている。
本実施の形態2に係るリハビリ支援装置13では、変換部320における揺動を、約5mmとすることができる。
変換部320は、モーター310の回転方向を変更するウォームギヤ3201を備えている。ウォームギヤ3201は、モーター310の駆動軸と連結されたウォーム3201aと、ウォーム3201aとの軸角が90度となるウォームホイール3201bとを備えている。ウォームホイール3201bには、偏心した位置に駆動軸3202が設けられている。
駆動軸3202は、可動部3203に形成された凹部3203aに挿入され、可動部3203を駆動するものである。
可動部3203は、モーター310の駆動軸と直交する方向に直線往復移動するものである。可動部3203は、矩形板状に形成されている。可動部3203の一方の端部には、ハンドル部220の連結部231の端部が連結されている。
装置本体50は、痙縮により閉じた手と反対となる健常な手が握る柄部51と、柄部51の先端に設けられた頭部52とを備え、T字状に形成されている。柄部51と頭部52とは、樹脂製で一体成形されたケースである。柄部51には、電源スイッチ等が配置されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態2に係るリハビリ支援装置13の動作および使用状態について図面に基づいて説明する。
図7に示すように、モーター310が回転すると、ウォーム3201aが回転する。ウォーム3201aの回転により、ウォームホイール3201bが回転する。ウォームホイール3201bに形成された駆動軸3202は偏心した位置に形成されているため、ウォームホイール3201bの回転に伴って駆動軸3202がウォームホイール3201bの円周方向Cに沿って移動する。
従って、駆動軸3202は、ウォームホイール3201bの円周方向Cにおける、ウォーム3201aの軸線方向L1に沿った直径Rを境界として、一方の半円C1では、凹部3203a内で、ウォーム3201aの軸線に沿った第1方向に移動しながら、凹部3203aの一方の側壁3203bを押圧することで、可動部3203を第2方向へ移動させる。
また、他方の半円C2では、駆動軸3202は、凹部3203a内で、第1方向と反対となる第3方向に移動しながら、凹部3203aの一方の側壁3203bに対向する他方の側壁3203cを押圧することで、可動部3203を第4方向へ移動させる。
このように、可動部3203が第2方向へ向かったり、反対の第4方向へ向かったりすることで、ハンドル部220の把持部21が仮想矩形状平面S2に沿って平行移動するように揺動する。
患者は、実施の形態1と同様に、ハンドル部220の把持部21を握り、リハビリ支援装置13を始動させることにより、把持部21を揺動させて、リハビリを行う。
リハビリ支援装置13では、患者が健常な手で柄部51を持ち、痙縮した手が握る把持部21の向きを変えながら、または患者の握りを開かせる方向へ把持部21を移動させながら、リハビリを行うことができるため、より効果的にリハビリを行うことができる。
本実施の形態2に係るリハビリ支援装置13は、実施の形態1に係るリハビリ支援装置10(図1参照)と比較して、ハンドル部220の揺動幅が小さい。しかし、リハビリ支援装置13がハンディ型であるため、患者が柄部51を持ち、患者の握りを開かせる方向へ把持部21を移動させるができるため、揺動幅が小さくても十分な効果を得ることができる。
また、把持部21が仮想矩形状平面S2に沿って平行移動するため、把持部21が患者の各指を均等に当たり開かせる方向へ移動するので、各指を均等に開かせることができる。
なお、本発明の実施2におけるハンドル部220を、図4に示すハンドル部200としたり、図5に示すハンドル部210としたり、図5に示すグリップ部25を設けるようにしたりしてもよい。
また、図2に示す発明の実施の形態1における駆動部30は、ハンドル部20を上下方向に揺動させることが可能な機構であれば、他の機構でもよい。また、同様に、図7に示す実施の形態2における駆動部300は、ハンドル部220を平行移動させる機構であれば、他の機構でもよい。
更に、実施の形態2では、ハンドル部220の連結部231が、柄部51と直交する頭部52からまっすぐ延びており、把持部21が連結部231から直交する方向に延びていることで、把持部21が平行移動をしていた。しかし、柄部からまっすぐ延びる把持部21を、把持部21の基端部を中心に旗を振るように揺動させるようにしたハンディ型としてもよい。
本発明のリハビリテーション支援装置は、患者の自宅だけでなく、病院や介護施設、養護施設などの各種の施設でも好適である。
10,11,12,13 リハビリテーション支援装置(リハビリ支援装置)
20,200,210,220 ハンドル部
21,21X 把持部
22 挿入部
22a 先端面
23,231 連結部
24 カバー部
25 グリップ部
26 支持部材
30,300 駆動部
31 回転駆動部
311,310 モーター
312 減速部
32,320 変換部
321 フレーム部
321a 足部
321b 側壁部
321c 天井部
322 可動部
322a 後部
322b 前部
3221 枠部
3221a 前端壁
3221b 後端壁
3221c 側壁
3222 被押圧板
323 偏心カム
324 ばね部
324a 一端部
324b 他端部
325 駆動軸
326 支持軸
327 吊り下げ棒
3201 ウォームギヤ
3201a ウォーム
3201b ウォームホイール
3202 駆動軸
3203 可動部
3203a 凹部
3203b 一方の側壁
3203c 他方の側壁
41 ベース部
42 カバー部
50 装置本体
51 柄部
52 頭部
S1 仮想扇状平面
S2 仮想矩形状平面
C 円周方向
C1 一方の半円
C2 他方の半円
L1 軸線方向
R 直径

Claims (9)

  1. 痙縮により手が開き難い患者が握るための棒状の把持部と、
    前記把持部を握った前記患者の手の中で、前記把持部を揺動させる駆動部とを備えたリハビリテーション支援装置。
  2. 前記駆動部は、前記把持部を前記患者の指における第二関節と第三関節との間の距離の範囲内を揺動させる請求項1記載のリハビリテーション支援装置。
  3. 前記把持部には、先端部に円弧面を有する挿入部が設けられた請求項1または2記載のリハビリテーション支援装置。
  4. 前記把持部は、先端部側から基端部側に向かって徐々に太くなる請求項1から3のいずれかの項に記載のリハビリテーション支援装置。
  5. 前記把持部には、前記把持部を回転自在に挿通させたグリップが設けられた請求項1から4のいずれかの項に記載のリハビリテーション支援装置。
  6. 前記駆動部が設置され、設置場所に配置されるベース部と、前記ベース部に被せることで内部に前記駆動部を収納するカバー部とを備えた請求項1から5のいずれかの項に記載のリハビリテーション支援装置。
  7. 前記駆動部が収容される装置本体を備え、
    前記装置本体は、前記患者の健常な手が握る柄部と、前記柄部の先端に設けられた頭部とを備えた請求項1から6のいずれかの項に記載のリハビリテーション支援装置。
  8. 前記駆動部は、前記把持部を仮想扇状平面に沿って揺動させる請求項1から7のいずれかの項に記載のリハビリテーション支援装置。
  9. 前記駆動部は、前記把持部を仮想矩形状平面に沿って揺動させる請求項1から7のいずれかの項に記載のリハビリテーション支援装置。
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