JP7253587B2 - S-アデノシルメチオニン、s-アデノシルホモシステイン及びホモシステインを迅速かつ簡単に測定するための蛍光の使用 - Google Patents
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Description
本出願は、合衆国法典第35編(すなわち米国特許法)の第119条に基づいて、「S-アデノシルメチオニン(SAM)、S-アデノシルホモシステイン及びホモシステインを迅速かつ簡単な測定のための免疫学的方法及び化学的方法の使用」という表題の2015年5月25日に出願された米国仮特許出願第62/166044号の優先権を主張する。この仮出願はその全体が参照することにより本書に援用される。
本発明は、抗SAM、抗SAH、抗HCyおよび抗CRP抗体からなる群より選択される抗体を付着させた量子ドットを提供する。
本発明によるアッセイ装置で使用されるように、クロマトグラフィーストリップは、高いタンパク質結合能力を有し、側方流動アッセイを支持する任意の適切な材料から構成することができる。典型的には、クロマトグラフィーストリップは親水性部品であり、タンパク質結合は非共有結合によるものである。出願人はこの理論に拘束されるつもりはないが、現有のタンパク質のニトロセルロースへの結合理論は、最初の相互作用が静電的であるが、その後の疎水性相互作用および水素結合が結合をかなり強化すると述べている。クロマトグラフィー材料の例は、一般に使用されるニトロセルロース部品であり、それはすでに親水性になるように処理された。クロマトグラフィー部品のもう一つの例は、融合されたポリマー(例えば、ポリエチレン)の粒子から作製したものである。クロマトグラフィーストリップは、結果を読み取るために使用される機器または装置に適した、または肉眼的に読み取るために適した、任意のサイズである。
本発明によるアッセイ装置は、サンプルフィルター(場合によっては2つのサンプルフィルター)を使用することができる。サンプルフィルターまたはサンプルフィルターらの位置は変動可能であるが、サンプルの流体がサンプルフィルターの上に添加されたとき、それはサンプルフィルターからクロマトグラフィーストリップに直接的または間接的に流れるように、サンプルフィルターを配置する。サンプルフィルターは、一つの代替案は疎水性部品で、又は代替的に親水性部品で、または側方流動アッセイにおいてサンプル適用のために典型的に使用されたような、合成複合体であり得る。そのようなサンプルフィルターの例として、疎水性フィルター(例えばガラス繊維フィルター)、および親水性フィルター(例えばセルロース)が含まれるが、これらに限定されない。
いくつかの用途では、特に、サンプルが細胞または他の大きな粒子の除去を必要としない場合、サンプルパッドがサンプルフィルターに取って代わることができる。「サンプルパッド」という用語は、サンプルを受け取るために使用することができる疎水性部品を指す。
「コンジュゲートパッド」という用語は、本発明によるアッセイ装置の多くの実施形態で使用される部品を説明するために使用される。コンジュゲートパッドは、ガラス繊維のような疎水性材料で構成され、サンプル中の検体またはクロマトグラフィーストリップ上の捕捉バンドに捕捉された検体と反応できるコンジュゲートまたは検出可能な薬剤を含む。検出可能な薬剤は、例えば、有色材料、蛍光材料、または化学発光材料、または量子ドットのような検出可能な材料にコンジュゲートされた、分析物に特異的な抗体または抗原を含む。有色材料の一つの例は、金コロイドである。本明細書のコンジュゲートパッドは、記載されたパラメータのクロマトグラフストリップに適したサイズである。コンジュゲートパッドは、トレハロースおよびカゼインを含有する緩衝液でプレブロックすることができるが、他の緩衝液をプレブロッキングのために使用することもできる。コンジュゲートパッドの使用は、本発明によるアッセイ装置の全ての実施形態において必ずしも必要ではない。いくつかの選択肢では、コンジュゲートパッドを省略し、コンジュゲートをクロマトグラフィーストリップに添加する。これらの選択肢については、以下でさらに説明する。
用語「流体コレクタ」は、本発明によるアッセイ装置のいくつかの構成で使用される部品を説明するために使用される。流体コレクタは、通常、コンジュゲートパッドの疎水性部品と同様に、疎水性部品である。コンジュゲートパッドとは異なり、流体コレクタは検出可能な薬剤を含まず、中間部品として使用され、典型的には流体を直接的または間接的にクロマトグラフストリップに伝達する。
上述のように、試験ストリップは常に少なくとも1つの捕捉バンドを含む。本明細書で使用される用語「捕捉バンド」は、クロマトグラフィーストリップ上の、少なくとも1つの分析物の結合剤を含む一つの領域またはゾーンを指す。検体の結合剤は、通常、このバンドまたはゾーンに固定化される。これで、検出可能な薬剤と反応した後、このバンドまたはゾーンが、試料中に存在する検体の存在または量を反映する観察可能なまたは測定可能な結果を生じる。「捕捉バンド」は、試料中の複数の分析物を捕捉するための2つ以上の捕捉ゾーンから構成することができ、その場合、複数の分析物結合剤を使用することができる。例えば、実施例に示すような、本発明の範囲内にあると考えられる、2つのアッセイの組み合わせ。
典型的には、本発明による装置のクロマトグラフィーストリップはまた1つ以上のコントロールバンドを含む。これは、コントロール結合領域に固定されたコントロール試薬を含む。
本発明によるアッセイ装置のいくつかの実施形態は、緩衝パッドを使用する。緩衝パッドは、親水性部品または合成複合材である。緩衝パッドは、記載されたパラメータ範囲内のクロマトグラフストリップに適したサイズである。
典型的には、本発明によるアッセイ装置は、1つ以上の吸収パッドを含む。これらの吸収性パッドは、デバイス内の流体の流れを導く働きをする。これらの吸収パッドのサイズおよび位置は、上述のように、流れパターンを大きく決定する。吸収パッドは、例えば、セルロースガラス繊維複合体のような液体を吸収することができる親水性部品である。本明細書の吸収パッドは、記載されたパラメータ範囲内のクロマトグラフストリップに適したサイズである。
本発明によるいくつかのアッセイ装置は、クロマトグラフィーストリップのバッキングとして機能するバッキングパッドを含む。バッキングパッドは、クロマトグラフストリップを支持できる任意の不活性材料(例えば、プラスチック材料)で作ることができる。バッキングパッドのサイズは、記載されたパラメータ範囲内のクロマトグラフストリップに適している。
本発明によるアッセイ装置のいくつかの実施形態は、部品(例えば、クロマトグラフィーストリップの第1の端部またはその近くにあるサンプルフィルター)とクロマトグラフィーストリップ本体の間に介在する、流体不透過性バリアを含む。
フォーマット1:SAMの迅速定量のための均質系イムノアッセイ
均質系イムノアッセイ、例えば、均質系時間分解蛍光技術(HTRF(R)技術、2016年4月5日に出願された、その全内容が参照により本明細書に援用される出願番号15/091,544に例示されている)、及び競合法(2016年4月5日に出願された、その全内容が参照により本明細書に援用される出願番号15/091,544に例示されている)を使って、抗SAMモノクローナル抗体とバイオコンジュゲートを用いて、試料由来のSAMを定量する。
ウサギ抗マウスIgG-XL665およびユーロピウム(Eu3+)クリプテート標識キットは、Cisbio Bioassaysから購入した。マウス抗ジゴキシンまたは抗ジゴキシゲニン抗体(抗Dig抗体、PerkinElmer)をEu3+クリプテートで標識する。100mMのPB(pH7.0)、プロテアーゼを含まない0.1%のBSA、および100mMのKF、0.1%のTween20を含む緩衝液の中で、ジゴキシン(ジゴキシゲニン)-6C-aza-SAM、抗ジゴキシン(ジゴキシゲニン)抗体-Eu3+クリプテート、マウス抗SAM抗体118-6およびウサギ抗マウスIgG-XL665の各成分の投与量を最適化する。ある競合HTRFアッセイでは、SAM標準を0~3000nMの範囲で使用する。試験は、1~10ウェルのマイクロタイターストリップを用いて100μL/ウェルの最終容量で行う。全てのアッセイ成分を合わせ、室温で約30分間インキュベートする。アッセイプレートを、HTRFアッセイのための小さなポイントオブケア・マイクロタイターストリップリーダーで読み取る。時間分解蛍光は、各励起パルスの後に50μsの遅延で測定される。FRETシグナル(Aカウント)の発光は665nmで測定され、Eu(K)シグナル(Bカウント)の発光は620nmで測定される。 Bカウントは、バックグラウンドの吸光度の内部コントロールおよびインジケータとして、すべてのアッセイウェルについて同じでなければならない。蛍光シグナルを同時に測定し、その比((Aカウント-10,000)/Bカウント)を報告する。この比は、665nmと620nmの両方の信号が影響を同様に受けるので、吸光度の影響を最小限に抑える。SAM標準品の比およびその濃度は、標準曲線をプロットするために使用される。サンプルからのSAMの量が多いほど、Aカウントが小さくなり、したがって得られた比が低くなる。
蛍光抗体標識キット(Thermo-Fisher)を用いてマウス抗SAM抗体118-6をAlexa Fluor 610-xに結合させた。100mMのPB(pH7.0)、プロテアーゼを含まない0.1%のBSA、100mMのKF、0.1%のTween20を含む緩衝液の中で、バイオコンジュゲートとルシフェラーゼのモル比、マウス抗SAM抗体とAlexa Fluor 610-xのモル比、Luciferase-6C-aza-SAM(ドナーLuc-SAM)、マウス抗SAM抗体118-6(受容体FL-Ab)、およびサンプルまたはスタンダードからの競合するSAMの作用濃度を最適化する。競合BRETアッセイにおいて、SAM標準は、0~3000nMの範囲で試験される。試験は、1~10ウェルのマイクロタイターストリップを用いて100μL/ウェルの最終容量で行う。上記の3つのアッセイ成分と基質ルシフェラーゼを合わせ、室温で15~30分間インキュベートする。BRETアッセイのため、アッセイプレートを小さなポイントオブケア・マイクロタイターストリップリーダーで読み取る。時間分解蛍光は、各励起パルスの後に50μsの遅延で測定される。BRETシグナル(Aカウント)の発光は630nmで測定され、ルシフェリンシグナル(Bカウント)の発光は550nmで測定される。BRET指数(FL-Ab/Luc-SAM)の適切なモル比を求める。適当なLuc-SAM(モル比Luc:SAMが1:20)およびFL-Ab(モル比FL:Abが4-8:1)結合体では、結合した抗体の量はBRET指数と線形関係にあり、標準曲線をプロットするために、SAM標準品のBRET指数および濃度を使用する。サンプル中のSAMが多いほど、BRET指数が低くなる。
(1)抗SAMモノクローナル抗体を蛍光トレーサーと結合させた後、結合物を33GLASS(GE Healthcare Biosciences Corp. Piscataway, NJ)に均一に添加した:均一なユーロピウム染色したミクロスフェア(直径0.20μmのポリマーP(S/V-COOH), Bangs Laboratories Inc., Fishers, IN)をMES(2-N-モルホリノエタンスルホン酸)で2回洗浄し、10分間の14000rpm遠心分離で分離した。EDC(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド)を1.5mg/mL、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)を2mg/mL添加してポリマーを活性化した。抗SAM抗体84-3(Cat#MA00202,Arthus Biosystems, VA)を40μg/mLの最終濃度で添加し、室温で2.5時間振とうした。結合物を、0.5%BSAおよびEDTA-Na2を含む20mMトリス緩衝液中に保存し、適切に希釈した後に4ul/cmの密度でガラス繊維に均一に塗布し、続いて37℃で12時間乾燥させた。
フォーマット1:SAHの迅速定量のための均質系イムノアッセイ
均質系イムノアッセイ、例えば、均質系時間分解蛍光技術(HTRF(R)技術、2016年4月5日に出願された、その全内容が参照により本明細書に援用される出願番号15/091,544に例示されている)、及び競合法(2016年4月5日に出願された、その全内容が参照により本明細書に援用される出願番号15/091,544に例示されている)を使って、抗SAMモノクローナル抗体とバイオコンジュゲートを用いて、試料由来のSAHを定量する。図8に記載の方法で、HTRF(R)においてビオチン、ジゴキシゲニンまたはジゴキシンにコンジュゲートされたSAH、ならびに異なる長さのリンカーを用いて、d2にコンジュゲートされたSAH、及びBRETにおいて異なる長さのリンカーを用いて、ルシフェラーゼにコンジュゲートされたSAHの使用は、抗SAM抗体およびSAM(またはSAM類似体)の代わりに、抗SAH抗体およびSAHを用いた以外は、本発明の実施例1のフォーマット1に記載の手順と同様である。
上記の実施例1と同様の手順で、マウス抗SAH抗体301-3(Cat# MA00303, Arthus Biosystems, VA)を80μg/mLの最終濃度で使用した。この特定のストリップのための標準曲線を図3に示す。x軸は0から3000nMの範囲のSAHの濃度の10を底とする対数である。y軸はテスト線(T)とコントロル線(C)の蛍光シグナルの比の10を底とする対数である。
メチル化指数(MI)を測定するための蛍光イムノクロマトグラフィー用テストストリップ
上記の実施例1の方法を用いて、ただし、BSA-SAM(またはSAM類似体)およびBSA-SAHを、ニトロセルロース(NC)膜の異なる領域に添加し、乾燥させた。FT-抗SAMおよびFT-抗SAHの両方をガラス繊維に均一に吸収させ、次いでに図1Bに示すように組み立てた。FTの蛍光強度を別々に測定し、ストリップのバッチのプリインストールした標準曲線に基づいて、SAMおよびSAHの実際のレベルに変換された。SAMおよびSAHテスト線は、抗SAMおよび抗SAH抗体を標識するために使用されるFTの種類によって、2つの同様な、または異なる色として表示される。本ストリップは、迅速かつ容易にSAMとSAHを同時測定することができる。MIが計算されてドライ式イムノ蛍光分析装置上で表示される。
全CRPの迅速的定量のための蛍光イムノクロマト法ストリップ
(1)抗SAMモノクローナル抗体を蛍光トレーサーにコンジュゲートさせた後、コンジュゲートを33GLASS(GE Healthcare Biosciences Corp. Piscataway, NJ)に均一に添加した:均一なユーロピウム染色ミクロスフェア(直径0.20μmのポリマーP(S/V-COOH)、Bangs Laboratories Inc., Fishers, IN)をMES(2-N-モルホリノエタンスルホン酸)で二回洗浄し、10分間14,000rpmの遠心分離で分離した。EDC(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)-カルボジイミド)を1.5mgの/mLの最終濃度に、N-ヒドロキシスクシンイミド(NHS)を2mgの/mLに添加して、ポリマーを活性化した。MESで洗浄した後、微小球を500μLのMES液(pH6.0)中に再懸濁した。抗CRP抗体M-5191(Biobridge、北京、中国)を7μL(2.82mg/mL)添加して室温で2.5時間振とうした。コンジュゲートは、0.5%BSA及びEDTA-Na2を含む20mMトリス緩衝液中で保存し、1:3倍希釈後、密度4μL/cmでガラス繊維に均一に塗布し、37℃で18時間乾燥した。
フォーマット1:HCyの迅速定量のための均質系イムノアッセイ
均質系イムノアッセイ、例えば、均質系時間分解蛍光技術(HTRF(R)技術、2016年4月5日に出願された、その全内容が参照により本明細書に援用される出願番号15/091,544に例示されている)、及び競合法を使って、抗HCyモノクローナル抗体を使うことでまたは実施例6に記述の生化学反応産生のSAHを測定することで、試料中のHCyを定量する。SAHを測定する方法は、実施例2フォーマット1の手順と同じである。
実施例1のフォーマット2と同様の方法で、抗HCyモノクローナル抗体を用いて、または実施例6に記載の生化学反応から生成されるSAHのレベルを測定することによって、試料中のHCyを定量する。
HCyの迅速な定性測定のためのイムノクロマトグラフィー用テストストリップ
他の材料には、ガラス繊維K88(Tongcheng Paper Production, Co, Ltd, Anhui, China)、ニトロセルロース膜、TrionX-100、Tween20、カゼイン、ウシ胎仔血清およびPVP(ポリビニルピロリドン)が含まれる。マウス抗SAH抗体(Cat#MA00307,Arthus Biosystems,VA)。
ホモシステイン+S-アデノシルメチオニン---(HMT)---> S-アデノシルホモシステイン+メチオニン、
ここで、HMTはホモシステインメチルトランスフェラーゼである。試験反応:3μLのHCy、3μLのSAM、3μLのHMTおよび91μLの100mMのPBS(pH7.4);コントロール反応:3μLのHCy、3μLのSAM、30%のグリセロールおよび91μLの100mMのPBS(pH7.4)。徹底的に混合し、5分間反応させた後、SAHテストストリップに80μLを加えた。
C線は金コロイドシグナルを有さない:ストリップは無効である。
TおよびCは類似なコロイド金のシグナを有する:サンプル中のHCyレベル<10μM;
CはT線よりもはるかに強い金コロイドシグナルを有し、T線はほとんど見えない:試料からのHCyレベル>=15μM;
CはT線よりも強い金コロイドシグナルを有し、T線は可視なレベルである:試料からのHCyレベルは10~15μMであり、
(1)1mLの70nmコロイド金、27μLのK2CO3、8μLのマウス抗SAH抗体、20分間静置後、100μLの10%BSAを添加し、15分間静置し、12,000rpmで15分間遠心分離した。上清を捨てた。1%BSA、D-トレハロースおよびスクロースを含有する20mMのホウ酸緩衝液で1回洗浄し、120μLのホウ酸緩衝液で再懸濁した。
(2)コンジュゲートされた抗体をガラス繊維K88に4μL/cmで均一に塗布した。
(3)サンプルパッドを、0.1~2%PVP、Triton x-100、およびカゼインを含有する100mMトリスpH8.2で処理した。37℃で一晩乾燥させた。
(4)試験ストリップを、図1Aに示す方法に従ってPVCプレート上に組み立てた。
SAM、SAH及びHCyの同時測定用イムノクロマトグラフィー用テストストリップ
MIHC1はメチル化指数およびホモシステインの三重テストストリップフォーマット1を表す。ユニットは2つのテストストリップからなる。(a)一つは実施例3のようなMIストリップである。(b)もう1つは実施例5のようなHCyストリップである。
MIHC2は、メチル化指数およびホモシステインの三重テストストリップフォーマット2を表す。ユニットは、2つのテストストリップからなる。(a)一つは実施例3のようなMIストリップである。(b)もう1つは実施例6のようなHCyストリップである。
添付の装置は、試料中のSAM、SAH、MIおよびHCyの値を同時に読み取り、処理し、結果を定性的および/または定量的に報告することができる。
SAM、SAH、ホモシステイン(HCy)およびCRPの同時測定用イムノクロマトグラフストリップ
MIHCR1は、メチル化指数、ホモシステインおよびC反応性タンパク質の四重テストストリップのフォーマット1を表す。ユニットは、3つのテストストリップからなる。(a)一つは実施例3のようなMIストリップである。(b)第2のものは実施例5のHCyストリップである。(c)第3のものは実施例4のCRPストリップである。
コロイド金またはコロイドミクロスフェアのSAM用半定量テストストリップ
本テストユニットは、結果を読み取るためのデバイスを必要としない。三重テストストリップは、単一のユニットに組み立てられ、各ストリップは、それぞれカットオフ値が50nM、400nM、800nMの検出バンドを有する。カットオフ値は、50nM、400nMおよび800nM以外の他の値に変更することができる。血液サンプルの値は以下のように読み出すことができる:<50nM; 50~400nM; 400~800nM; >800nM。コロイド金またはマイクロスフェアを用いてマウス抗SAM抗体(Cat# MA00201, Arthus Biosystems, VA)を標識した。抗体のコンジュゲーションは、実施例6と類似であった。テストストリップの組み立ては、図1Aおよび実施例1に示したものと同様である。コロイド金またはミクロスフェアの結果は肉眼で見ることができる。したがって、この方法は、追加のデバイスを使用する必要がなくて、迅速的、簡単で、且つ費用効果が高い。
SAH用コロイド金またはコロイド状ミクロスフェア半定量試験ストリップ
本テストユニットは、結果を読み取るためにデバイスを必要としない。三重テストストリップは、単一のユニットに組み立てられ、各ストリップは、それぞれカットオフ値が200nM、600nM、1200nMの検出バンドを有する。カットオフ値は、50nM、600nM、および1200nM以外の異なる値に変更することができる。血液サンプル中の値は、以下のように読み取ることができる:<200nM;200-600nM;600-1200nM;>1200nM。コロイド金またはマイクロスフェアを用いて、マウス抗SAH抗体839-6(Cat#MA00307, Arthus Biosystems, VA)を標識した。抗体のコンジュゲーションは、実施例6と類似であった。試験ストリップの組み立ては、図1Aおよび実施例1に示したものと同様である。コロイド金またはミクロスフェアの結果は肉眼で見ることができる。したがって、この方法は、追加のデバイスを使用する必要がなく、迅速的、簡単で、且つ費用効果が高い。
上記のような乾式試験ストリップ形式での使用の他、FTは、以下の潜在的な測定リスト内のトレーサーのような、他の水系でも使用することができる。
FCMで、細胞内において、メチオニン(Met)によってS-アデノシルメチオニン合成酵素(MAT)の活性を刺激する。培養および処理後の細胞中のSAMおよびSAHを図5に示されたように二重染色し、分析した。FCMの結果は、ELISA(データは示さず)およびLSCMの結果と一致するが、FCMは、核内および細胞質コンパートメント内のSAMレベルの変化に関する情報をより多く提供する。Metに刺激されたMAT活性は、初代肝細胞に対する効果とは異なる、細胞質および核について類似のパターンを有する。より高い用量のMet(1mM)は、核内のL02細胞におけるMATの活性を、(0.5mMのMetのような)刺激ではなくて、阻害するが、1mMのMetは、L02細胞の細胞質におけるMATの活性を持続的に刺激する。Metは、HepG2の細胞質および核の両方においてMATの活性を阻害し、したがってSAMは減少する(図5A)。両方の細胞株において、核内のSAMは全SAMの80~85%を占め、メチル化指数も同様である。正常なマウスの肝臓細胞においては、約4.6%のSAMが核内に位置する。24時間の1mMのMet刺激では、核のSAMレベルが4倍増加し、全SAMの約22.5%を占める。Metで刺激したMATは核のSAMを増加させるが、細胞質のSAMは1mM以内のMetで減少する。初代肝細胞をMetフリー培地で20時間培養したところ、MAT活性が誘導され、SAMは核内で増加したが、細胞質では減少した(図6)。これは、Metの飢餓/欠乏に応答して、SAMが果たそうとする重要な役割が核にあることを示している(特定の遺伝子の制御された発現)。現在の試験条件では、細胞質および細胞全体のメチル化指数(MI)は1.85-2.55であったが、MIは正常肝臓の核では0.3であり、1mMのMetで刺激した後1.2に増加した。核のMIは、Metフリー培地で20時間培養した後は0.98であり、正常肝細胞より約3倍高く、SAMレベルの変化と一致する。
(2)細胞懸濁液を1500rpmで5分間遠心分離し、上清を捨てる;
(3)細胞を少なくとも1mLのPBSで約106個細胞/サンプルに再懸濁する;
(4)1500rpmで5分間遠心分離し、上清を捨てる;
(5)各サンプルに100μLの固定用バッファを加える(固定バッファが4%パラホルムアルデヒドの場合、400μL/サンプルを加える)。試料を室温で30分間暗所に保ち、次いで懸濁液を1500rpmで5分間遠心分離し、上清を捨てる;
(6)100μLの透過化処理緩衝液で洗浄し、懸濁液を遠心分離し、上清を捨てる;
(7)100μLの透過化処理緩衝液にて、室温20分間インキュベートした後、懸濁液を遠心分離し、上清を捨てる;
(8)100μLの透過化処理緩衝液で再懸濁する。10μLの蛍光標識抗体を添加し、30分間インキュベートする。
(9)PBSで2回洗浄し、0.5mLのPBSで細胞を再懸濁し、BD社FACSCanto II Flow Cytometerで測定する。結果は図5および図6に示す。
(1)細胞を容易に増殖させ、顕微鏡下で写真を撮ることができるように設計された、LSCM専用の特殊なガラス断片をアルコールで洗浄した。フード内にUV光の下に少なくとも10分間置いた。
(2)無菌ピンセットを用いてガラスを24ウェル細胞培養プレートに入れる。細胞増殖速度の知識に基づいて適切な量の細胞(正常肝細胞株L02および肝細胞癌細胞株HepG2)を播種する(例えば、5×104/ウェル)。メチオニン刺激など試験設計の有り/なしで24時間培養した。
(3)細胞が染色できるようになった時、ウェルから培地を除去し、1mLの1×PBSで3回洗浄した。
(4)200μLの-20℃で保存した80%アセトンを加え、-20℃で30分間細胞を固定した。
(5)1mLの1×PBSで3回洗浄する。
(6)40μg/mLのAlexa Fluor-488-抗SAH抗体および8μg/mLのAlexa Fluor 647-抗SAM抗体を含む200μLの染色緩衝液(1%BSAを含むPBS)を添加した。プレートを4℃下に1時間置く。適切な量のDAPIを5分間添加して核だけを染色した。
(7)1mLの1×PBSで3回洗浄した。
(8)LSCMに使用されるために特別に設計された樹脂でガラスを密封し、蛍光の消光を防ぐ。
(9)Zeiss LSM 780で、630倍の倍率で観察し、写真を撮った。結果を図7に示すが、これは、40時間培養した後の、本発明の同様な蛍光標識抗SAMおよび抗SAH抗体で染色された、L02およびHepG2細胞のレーザースキャン共焦点顕微鏡(LSCM)の結果を示す。図7において、Aは抗SAM抗体で染色されたL02細胞であり;Bは抗SAM抗体で染色されたHepG2細胞であり;Cは抗SAH抗体で染色されたL02細胞であり;Dは抗SAH抗体で染色されたHepG2細胞である。写真はZeiss LSM 780により630倍の倍率で撮影された。
FTを直接または間接的に抗SAMおよび抗SAH抗体に標識する代わりに、異なるサイズまたは色の量子ドットをSA上に標識することができる。(1)SAMおよびSAHを、様々なリンカーを介して、(我々の2016年4月5日出願の、その全てが参照により本出願に援用される、仮出願第15/091,544号に例示されているように)ビオチンとコンジュゲートする。(2)異なるFTをSAに標識する。(3)SAとビオチンとの間の特異的かつ強力な結合により、小分子抗原SAMおよびSAHがそれぞれ異なるFTに標識することができる。すなわち、FT-SAMおよびFT-SAHが得られる。(4)SAMとSAHを同時に測定したい場合は、異なる色のFT-SAMとFT-SAHを混合し、SAMとSAHに対する特異抗体を用いて、免疫アッセイの競合原理を利用してSAMとSAHを定量する。
SAMおよびSAHをトレースする他の間接的な方法には、(1)種々のリンカーを介して、(我々の2016年4月5日出願の、その全てが参照により本出願に援用される、仮出願第15/091,544号に例示されているように)、SAMまたは/およびSAHをジゴキシンまたはジゴキシゲニンに結合させる。(2)異なるFTをマウス抗ジゴキシゲニンまたはマウス抗ジゴキシン抗体に標識する。(3)ステップ(1)およびステップ(2)からの生成物を混合することにより、SAMおよびSAHが異なる色のFTに間接的に標識される。(4)FT-SAMおよびFT-SAHの使用は、実施例11Cの場合と同様である。
約5mLの血液サンプルを34人の健康な被験者(我々の研究開発部門からのボランティアで、被験者は少なくとも5時間絶食した)の静脈から採取し、ヘパリン処理した試験管に入れた。上記の実施例1および2に記載のように、100μLの血漿サンプルをSAMおよびSAHイムノクロマトグラフィー試験ストリップに添加し、値を乾式イムノ蛍光分析装置モデルFIC-S2011シリーズ(Arthus Biosystems, VA)で読み取った。表1から分かるように、15人の女性のSAM、SAHおよびMIの平均値は、18人の男性被験者の対応値より高い(SAMは25.51%、SAHは74.25%、MIは19.15%、それぞれ高い)。
この実施例中使用する略語は以下の通りである:cTnI(心筋トロポニン-I)、CRP、CK-MB(クレアチン-キナーゼ-MB)およびMyo(ミオグロビン)。
2014年8月11日に出願された米国特許出願第14/457,099号、
2014年3月18日に出願された米国特許出願第14/218,928号、
2013年3月15日に出願された米国仮特許出願第61/801,547号、および
2015年4月6日に出願された米国仮特許出願第62/143,790号。
前述の説明には多くの詳細を含んでいるが、これらは現在の好ましい実施形態のいくつかの例証を提供するものに過ぎなく、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。同様に、本発明の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態を考案することができる。異なる実施形態の特徴を組み合わせて使用することができる。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲およびその法的同等物によってのみ示され、制限される。特許請求の意味および範囲内にある、本明細書に開示された本発明に対するすべての追加、削除および変更は、それに包含されるべきである。
Claims (13)
- 抗SAM抗体および抗SAH抗体からなる群から選択される抗体と結合した蛍光ランタニドキレートまたは蛍光量子ドットを含む蛍光コンジュゲートであって、
蛍光トレーサーと結合したコンジュゲートの形態における前記抗SAM抗体は、一次方程式y1=m1x1+b1を満足する、ラテラルフローイムノクロマトグラフィーに基づく免疫アッセイにおけるSAMに対する定量反応性を有し、
但し、
x1はSAM濃度の10を底とする対数であり、y1はテスト線(T)とコントロール線(C)の蛍光シグナル強度の比の10を底とする対数であり、
m1は、-0.8074~-0.5383の範囲であり、
b1は、1.3091~1.9636の範囲であり、
直線回帰のR2は0.98~1.00の範囲である;
蛍光トレーサーと結合したコンジュゲートの形態における前記抗SAH抗体は、一次方程式y2=m2x2+b2を満足する、ラテラルフローイムノクロマトグラフィーに基づく免疫アッセイにおけるSAHに対する定量反応性を有し、
但し、
x2はSAH濃度の10を底とする対数であり、y2はテスト線(T)とコントロール線(C)の蛍光シグナル強度の比の10を底とする対数であり、
m2は、-0.7088~-0.4725の範囲であり、
b2は、1.0009~1.5014の範囲であり、
直線回帰のR2は0.98~1.00の範囲である、蛍光コンジュゲート。 - m1は、-0.67であり、b1は、1.64であり、直線回帰のR2は0.99であるか;または
m1は、-0.6729であり、b1は、1.6364であり、直線回帰のR2は0.9933である、請求項1に記載の蛍光コンジュゲート。 - m2は、-0.59であり、b2は、1.25であり、直線回帰のR2は0.99であるか;または
m2は、-0.5907であり、b2は、1.2512であり、直線回帰のR2は0.9927である、請求項1に記載の蛍光コンジュゲート。 - 蛍光トレーサーはユーロピウムである、請求項1~3いずれかに1項に記載の蛍光コンジュゲート。
- 前記蛍光ランタニドキレートがユウロピウムキレート又はテルビウムキレートである、請求項1~3いずれかに1項に記載の蛍光コンジュゲート。
- 前記蛍光量子ドットが、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、HgS、HgSe、HgTe、MgS、MgSe、MgTe、CaS、CaSe、CaTe、SrS、SrSe、SrTe、BaS、BaSeおよびBaTeからなる群から選択される、請求項1~4いずれかに1項に記載の蛍光コンジュゲート。
- 請求項1~6のいずれかに1項に記載の蛍光コンジュゲートを組み入れた、イムノクロマトグラフィー用ストリップ。
- 試料中のSAMおよびSAHからなる群から選ばれる分析物を検出及び定量する方法であって、
(a)請求項1~5のいずれかに1項に記載の蛍光コンジュゲートを用意する工程;
(b)前記分析物を固体支持体上に固定する工程;
(c)試料を提供し、前記試料を工程(a)で用意された蛍光コンジュゲートと混合し、前記混合が、前記蛍光コンジュゲートと、固体支持体上の前記分析物または試料中の前記分析物と、を含む競合性複合体の形成が可能な条件下で行い、試料中の前記分析物が多いほど固体支持体上に存在する分析物-蛍光コンジュゲート複合体が少なくなる工程;及び
(d)分析物-蛍光コンジュゲート複合体中の蛍光コンジュゲートに媒介されたスペクトル発光をモニタリングすることにより、固体支持体上に存在する前記分析物-蛍光コンジュゲート複合体の存在を検出する工程で、前記発光が試料中の分析物の存在および量を反映する工程;
を含む方法。 - 鬱病、変形性関節症、肝臓および胆嚢疾患からなる群から選択される疾患に罹患した患者のS-アデノシルメチオニンのレベルの測定、モニタリング、およびその後のSAM投与に関する治療法の提案における、請求項7に記載のSAM用イムノクロマトグラフィーテストストリップの使用又は請求項8に記載の方法。
- 診断および治療のための、請求項7に記載のストリップを利用する、臨床現場即時検査(POCT)システム。
- サンプル中のホモシステインを分析する方法で、
(i)該サンプルを、HMT(ホモシステインメチルトランスフェラーゼ)およびS-アデノシル-メチオニンと接触させて、SAHを産生するステップ;及び
(ii)請求項7に記載のイムノクロマトグラフィー用ストリップ又は請求項9に記載の方法を用いてSAHを測定するステップ;
(iii)前記工程(ii)で測定したSAHのレベルに基づいて試料中のホモシステインのレベルを計算する工程
を含む方法。 - 請求項11に記載の方法による試料中のホモシステインの測定に使用する分析キットで、
(i)前記ホモシステインをSAHに変換するホモシステイン変換酵素;
(ii)前記ホモシステイン変換酵素のためのメチル基ドナー;
(iii)SAHを測定するためのイムノクロマトグラフィー用ストリップ;及び
(iv)SAH結果の読取装置
を含むキット。 - 液体試料中のSAM、SAHおよびHCyの存在を単独にまたは同時に検出および定量するための、請求項8に記載の方法を利用したラテラルフローイムノアッセイ用ストリップで、SAM、SAHまたはHCyとタンパク質のコンジュゲートを試験バンドにコーティングされた膜ストリップと、それらの抗体と結合した粒子と、を含むストリップ。
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