JP7253373B2 - マスクブランク用基板、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、透過型マスクブランク、透過型マスク、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

マスクブランク用基板、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、透過型マスクブランク、透過型マスク、及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マスクブランク用基板、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、透過型マスクブランク、透過型マスク、及び半導体装置の製造方法に関する。
一般に、半導体装置の製造工程では、フォトリソグラフィ法を用いて微細パターンの形成が行われる。この微細パターンの形成には、通常何枚ものフォトマスクと呼ばれている転写用マスクが使用される。この転写用マスクは、一般に透光性のガラス基板上に、金属薄膜等からなる微細パターンを設けたものであり、この転写用マスクの製造においても、フォトリソグラフィ法が用いられている。
フォトリソグラフィ法による転写用マスクの製造には、ガラス基板等の透光性基板上に転写パターン(マスクパターン)を形成するための薄膜(例えば遮光膜など)を有するマスクブランクが用いられる。このマスクブランクを用いた転写用マスクの製造方法は、マスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し、所望のパターン描画を施す描画工程と、描画後、前記レジスト膜を現像して所望のレジストパターンを形成する現像工程と、このレジストパターンをマスクとして前記薄膜をエッチングするエッチング工程と、残存するレジストパターンを剥離除去する工程とを有している。上記現像工程では、マスクブランク上に形成されたレジスト膜に対し、所望のパターンを描画した後、現像液を供給する。これにより、現像液に可溶なレジスト膜の部位が溶解するため、レジストパターンが形成される。上記エッチング工程では、このレジストパターンをマスクとして、ドライエッチング又はウェットエッチングによって、レジストパターンによって被覆されていない薄膜が露出した部位を除去する。これにより、所望のマスクパターンを透光性基板上に形成する。
転写用マスクの種類としては、従来の透光性基板上にクロム系材料からなる遮光膜パターンを有するバイナリー型マスクのほかに、位相シフト型マスクが知られている。この位相シフト型マスクは、透光性基板と、透光性基板上に形成された位相シフト膜を有する。この位相シフト膜は、所定の位相差を有するものであり、例えばモリブデンシリサイド化合物を含む材料等によって形成される。また、モリブデン等の金属のシリサイド化合物を含む材料を遮光膜として用いるバイナリー型マスクも用いられるようになってきている。これら、バイナリー型マスク、位相シフト型マスクを総称して、本明細書では透過型マスクと称する。また、透過型マスクに使用される原版であるバイナリー型マスクブランク、位相シフト型マスクブランクを総称して、透過型マスクブランクと称する。
また、近年、半導体産業において、半導体デバイスの高集積化に伴い、従来の紫外光を用いたフォトリソグラフィ法の転写限界を上回る微細パターンが必要とされてきている。このような微細パターンの形成を可能とするため、極紫外(Extreme Ultra Violet:以下、「EUV」と呼ぶ。)光を用いた露光技術であるEUVリソグラフィーが有望視されている。ここで、EUV光とは、軟X線領域又は真空紫外線領域の波長帯の光を指し、具体的には波長が0.2~100nm程度の光のことである。このEUVリソグラフィーにおいて用いられる転写用マスクとして、反射型マスクが提案されている。このような反射型マスクは、基板上に露光光を反射する多層反射膜が形成され、該多層反射膜上に露光光を吸収する吸収体膜が形成されたものである。吸収体膜には、転写パターンが形成されている。
特許文献1には、半導体製造工程のリソグラフィー工程に使用される反射型マスクの基材である低膨張ガラス基板であって、該低膨張ガラス基板の外周に沿って形成される側面のうち、互いに対向する位置関係にある2つの側面の平坦度が各々25μm以下であり、前記2つの側面の平行度が0.01mm/インチ以下である、反射型マスク用低膨張ガラス基板が記載されている。
特許第5640744号
マスクブランクに形成されるパターンの歪みが許容範囲内に収まるように、マスクブランク用基板の主表面には、極めて高い平坦度が求められる。マスクブランク用基板の主表面の平坦度は、平坦度測定装置によって測定される。
平坦度測定装置によって基板の平坦度を測定する際には、重力による基板の歪みを低減するため、基板をほぼ直立させた状態(例えば、基板を鉛直方向に対して2°傾斜させた状態)で測定が行われる。このとき、基板の主表面に隣接する4つの端面のうち、例えば対向する2つの端面がホルダによって保持される。また、平坦度測定装置によって基板の平坦度を測定する際には、基板の端面をホルダによって保持しつつ、基板を例えば4方向に回転させることがある。さらに、基板の端面をホルダによって保持しつつ、直立させた状態の基板の傾斜角度を変化させることがある。
このように、従来のマスクブランク用基板では、平坦度測定装置によって基板の平坦度を測定する際に、ホルダによって保持した状態の基板を移動させることがあった。このため、ホルダに対する基板の位置がわずかに移動してしまい、基板の平坦度の測定値にばらつきが発生してしまうことがあった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、主表面の平坦度を精密にかつ再現性高く測定することのできるマスクブランク用基板、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、透過型マスクブランク、透過型マスク、及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を有する。
(構成1)
対向する一対の主表面と、前記一対の主表面の外縁に隣接する端面を有するマスクブランク用基板であって、
前記端面の少なくとも一部において、前記端面の長手方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRq、前記長手方向に垂直な方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRqとしたときに、Rq>Rqの関係を満たす、マスクブランク用基板。
(構成2)
前記端面は、側面と、前記側面と前記主表面との間に形成された面取り面とを備え、
前記側面及び前記面取り面のうち少なくとも一方において、Rq>Rqの関係を満たす、構成1に記載のマスクブランク用基板。
(構成3)
前記面取り面は、前記主表面に隣接する稜線部を備え、
前記稜線部において、Rq>Rqの関係を満たす、構成2に記載のマスクブランク用基板。
(構成4)
前記端面の少なくとも一部において、Rqが0.1nm以上である、構成1~3のうちいずれかに記載のマスクブランク用基板。
(構成5)
前記端面の少なくとも一部において、Rq/Rqが1.1以上である、構成1~4のうちいずれかに記載のマスクブランク用基板。
(構成6)
構成1~5のうちいずれかに記載のマスクブランク用基板と、前記マスクブランク用基板の前記一方の主表面上に形成されたEUV光を反射する多層反射膜と、前記多層反射膜上に形成された保護膜とを含む、多層反射膜付き基板。
(構成7)
構成6に記載の多層反射膜付き基板と、当該多層反射膜付き基板の保護膜上に形成された転写パターンとなる吸収体膜とを含む、反射型マスクブランク。
(構成8)
構成6に記載の多層反射膜付き基板と、当該多層反射膜付き基板の保護膜上に形成された吸収体膜パターンとを含む、反射型マスク。
(構成9)
構成1~5のうちいずれかに記載のマスクブランク用基板と、前記マスクブランク用基板の前記一方の主表面上に形成された転写パターンとなる遮光性膜とを含む、透過型マスクブランク。
(構成10)
構成1~5のうちいずれかに記載のマスクブランク用基板と、前記マスクブランク用基板の前記一方の主表面上に形成された遮光性膜パターンとを含む、透過型マスク。
(構成11)
構成8に記載の反射型マスクを用いて、露光装置を使用したリソグラフィープロセスを行い、被転写体上に転写パターンを形成する工程を含む、半導体装置の製造方法。
(構成12)
構成10に記載の透過型マスクを用いて、露光装置を使用したリソグラフィープロセスを行い、被転写体上に転写パターンを形成する工程を含む、半導体装置の製造方法。
本発明によれば、主表面の平坦度を精密にかつ再現性高く測定することのできるマスクブランク用基板、多層反射膜付き基板、反射型マスクブランク、反射型マスク、透過型マスクブランク、透過型マスク、及び半導体装置の製造方法を提供することができる。
マスクブランク用基板の斜視図である。 マスクブランク用基板の部分断面図である。 平坦度測定装置のステージ上に載置されたマスクブランク用基板の平面図である。 平坦度測定装置のステージ上に載置されたマスクブランク用基板の側面図である。 平坦度測定装置のステージ上に載置されたマスクブランク用基板の底面図である。 図4に示すマスクブランク用基板のA部の拡大図である。 図4に示すマスクブランク用基板のB部の拡大図である。 平坦度測定装置のステージ上に載置された基板を、ほぼ直立させた状態を示す図である。 多層反射膜付き基板を示す模式図である。 反射型マスクブランクを示す模式図である。 反射型マスクを示す模式図である。 透過型マスクブランクを示す模式図である。 透過型マスクを示す模式図である。 基板仕上げ装置によってガラス基板の側面(T面)を研磨する際の態様を示す模式図である。 基板仕上げ装置によってガラス基板の面取り面(C面)及び稜線部を研磨する際の態様を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[マスクブランク用基板]
まず、本実施形態のマスクブランク用基板について説明する。
図1は、本実施形態に係るマスクブランク用基板10を示す斜視図である。図2は、本実施形態のマスクブランク用基板10の部分断面図である。
マスクブランク用基板10(以下、単に基板10と称することがある。)は、略四角形の板状体からなり、2つの主表面12(12a、12b)と、4つの端面14(14a~14d)を有する。互いに対向する2つの主表面12a、12bは、基板10の上面及び下面を構成する。2つの主表面12a、12bのうち少なくとも一方は、転写パターンとなる薄膜が形成される面である。
なお、本明細書において、「上」とあるのは、必ずしも鉛直方向における上側を意味するものではない。また、「下」とあるのは、必ずしも鉛直方向における下側を意味するものではない。これらの用語は、部材や部位の位置関係の説明のために便宜的に用いられているに過ぎない。
4つの端面14a~14dは、略四角形の主表面12a、12bの外縁である4つの辺にそれぞれ隣接している。
4つの端面14(14a~14d)は、ぞれぞれ、側面16と、側面16と主表面12a、12bとの間に形成された2つの面取り面18a、18b(図2参照)とを有する。
側面16は、2つの主表面12a、12bに略垂直な面であり、「T面」と呼ばれることがある。
面取り面18a、18bは、2つの主表面12a、12bと側面16との間に形成された面であり、斜めに面取りされることで形成された面である。面取り面18a、18bは、「C面」と呼ばれることがある。
本実施形態のマスクブランク用基板10は、4つの端面14a~14dの少なくとも一部において、端面の長手方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRq、前記長手方向に垂直な方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRqとしたときに、Rq>Rqの関係を満たしている。ここで、「長手方向」とは、略長方形の端面14a~14dの長辺に沿った方向を意味する。一つの端面14bを例にとって説明すると、端面14bの「長手方向」とは、図1において上下方向を意味する。
二乗平均平方根表面粗さRq、Rqとは、JIS B 0601に規定されたRq(二乗平均平方根粗さ)によって表した表面粗さを意味する。二乗平均平方根粗さRqとは、平均線から測定曲線までの偏差の二乗を平均した値の平方根である。二乗平均平方根粗さRq は、例えば、原子間力顕微鏡を用いて測定することができる。二乗平均平方根粗さRqは、例えば、下記式(1)で表される。
Figure 0007253373000001
本実施形態のマスクブランク用基板10は、側面16及び面取り面18a、18bのうち少なくとも一方において、Rq>Rqの関係を満たすことが好ましい。
図1及び図2に示すように、4つの端面14(14a~14d)は、それぞれ、2つの稜線部20a、20bを備えている。2つの稜線部20a、20bは、面取り面18a、18bと、主表面12a、12bとの境界に形成された直線状の部分である。本実施形態のマスクブランク用基板10は、2つの稜線部20a、20bのうち少なくとも一方において、Rq>Rqの関係を満たすことが好ましい。その理由については後述する。
本実施形態のマスクブランク用基板10は、4つの端面14a~14dの少なくとも一部において、Rqが0.1nm以上であることが好ましく、0.2nm以上であることがより好ましく、0.3nm以上であることがさらに好ましい。また、Rqは、1.0nm以下であることが好ましく、0.7nm以下であることがより好ましく、0.5nm以下であることがさらに好ましい。
本実施形態のマスクブランク用基板10は、4つの端面14a~14d少なくとも一部において、Rq/Rq(Rqに対するRqの比率)が1.1以上であることが好ましく、1.2以上であることがより好ましい。Rq/Rqは、2.0以下であることが好ましく、1.5以下であることがより好ましい。
図3~図5は、平坦度測定装置100のステージ102上に載置されたマスクブランク用基板10を示している。図3は平面図であり、図4は側面図であり、図5は底面図である。
図3~図5に示すように、平坦度測定装置100は、基板10を載置するためのステージ102を備えている。ステージ102の上面には、基板10を保持するための3つのホルダ104a~104cが固定されている。3つのホルダ104a~104cは、合成樹脂によって形成されている。前工程(例えば洗浄工程)からロボットアームによって運ばれてきたマスクブランク用基板10は、3つのホルダ104a~104cの上に載置される。
3つのホルダ104a~104cのうち、2つのホルダ104a、104bは、基板10の左側(図3~図5において左側)の端面14bを支持する。他の1つのホルダ104cは、基板10の右側(図3~図5において右側)の端面14dを支持する。
図3~図5において左側に位置する2つのホルダ104a、104bは、略円錐状のコーン部106と、そのコーン部106の上部に連結する球状のボール部108とを有する。
図3~図5において右側に位置するホルダ104cは、ステージ102の上面に固定された台座部110を有する。台座部110には、ステージ102の上面に対して傾斜したテーパ面112が形成されている。
図6は、図4に示すマスクブランク用基板10のA部の拡大図である。ただし、図6では、簡略化のためにステージ102を省略している。
図6に示すように、3つのホルダ104a~104cによって基板10が保持された状態において、左側の2つのホルダ104a、104bのコーン部106の外周面は、基板10の下側の主表面12bと面取り面18bとの境界に形成された稜線部20bに接触している。また、ホルダ104a、104bのボール部108の外周面は、基板10の側面16に接触している。
図7は、図4に示すマスクブランク用基板10のB部の拡大図である。ただし、図7では、簡略化のためにステージ102を省略している。
図7に示すように、3つのホルダ104a~104cによって基板10が保持された状態において、右側のホルダ104cのテーパ面112は、基板10の下側の主表面12bと面取り面18bとの境界に形成された稜線部20bに接触している。
図8は、平坦度測定装置100のステージ102上に載置された基板10を、ほぼ直立させた状態を示している。
図8に示すように、平坦度測定装置100によって基板10の平坦度を測定する際には、重力による基板10の歪みを低減するため、基板10をほぼ直立させた状態(例えば、基板10を鉛直方向に対して2°傾斜させた状態)で測定が行われる。平坦度測定装置100は図示しない駆動装置を備えており、この駆動装置によってステージ102を回動させることによって、基板10を水平な状態からほぼ直立した状態に起立させることができる。
平坦度測定装置100によって基板10の平坦度を測定する際には、基板10の端面14b、14dをホルダ104a~104cによって保持しつつ、基板10を例えば4方向に回転させることがある。
また、平坦度測定装置100によって基板10の平坦度を測定する際には、基板10の端面14b、14dをホルダ104a~104cによって保持しつつ、直立させた状態の基板10の傾斜角度を変化させることがある。
このように、平坦度測定装置100によって基板10の平坦度を測定する際には、ホルダ104a~104cによって保持した状態の基板10を移動させることがある。この場合、ホルダ104a~104cに対する基板10の位置がわずかに移動してしまい、平坦度の測定値にばらつきが発生する原因となっていた。
なお、本明細書において、「平坦度」とは、TIR(Total Indicated Reading)で示される表面の反り(変形量)を表す値で、基板表面を基準として最小二乗法で定められる平面を焦平面とし、この焦平面より上にある基板表面の最も高い位置と、焦平面より下にある基板表面の最も低い位置との高低差の絶対値である。
本発明者らは、基板10の4つの端面14a~14dの少なくとも一部において、端面の長手方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRq、前記長手方向に垂直な方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRqとしたときに、Rq>Rqの関係を満たすことによって、ホルダ104a~104cに対する基板10の位置が移動することを防止できることを見出した。
本実施形態のマスクブランク用基板10によれば、平坦度測定装置100によって基板10の平坦度を測定する際、ホルダ104a~104cに対する基板10の位置が移動することを防止できるため、基板10の平坦度の測定値にばらつきが発生することを防止できる。
本実施形態のマスクブランク用基板10は、側面16及び面取り面18a、18bのうち少なくとも一方において、Rq>Rqの関係を満たすことが好ましい。また、本実施形態のマスクブランク用基板10は、稜線部20a、20bにおいて、Rq>Rqの関係を満たすことが好ましい。つまり、ホルダ104a~104cと4つの端面14a~14dが実際に接触する可能性のある部位において、Rq>Rqの関係を満たすことが好ましい。これにより、平坦度測定装置100によって基板10の平坦度を測定する際、ホルダ104a~104cに対する基板10の位置が移動することを防止できる。その結果、基板10の平坦度の測定値にばらつきが発生することをより確実に防止できる。
本実施形態の平坦度測定装置100は、3つのホルダ104a~104cによってマスクブランク用基板10を保持するが、4つ以上のホルダで保持することも可能である。また、本実施形態では、2つの端面14b、14dを保持するが、4つの端面14a~14dを保持してもよい。さらに、ホルダ104a~104cもこのような形状に限定されず、側面16、面取り面18a、18b、稜線部20a、20bのいずれかに接触する形状とすることが可能である。つまり、ホルダの形状や個数によらず、ホルダと4つの端面14a~14d(側面16、面取り面18a、18b、稜線部20a、20b)とが接触する可能性のある部位において、Rq>Rqの関係を満たすことが好ましい。
また、マスクブランク用基板10の主表面の表面粗さは、二乗平均平方根粗さ(Rq)で管理することが、例えば、基板10の主表面上に形成される多層反射膜、保護膜、吸収体膜、遮光性膜の反射率等の光学特性向上の観点から好ましい。基板10の主表面の表面粗さは、Rq≦0.13nmが好ましく、Rq≦0.10nmがより好ましく、Rq≦0.08nmがさらに好ましい。
また、パターンの転写精度及び/又は位置精度を高めるため、本実施形態のマスクブランク用基板10の転写パターンが形成される側の主表面は、高平坦度となるように表面加工されていることが好ましい。EUV露光用の反射型マスクブランク用基板の場合、基板10の転写パターンが形成される側の主表面の132mm×132mmの領域、または142mm×142mmの領域において、平坦度が0.1μm以下であることが好ましく、特に好ましくは0.05μm以下である。また、転写パターンが形成される側と反対側の主表面は、露光装置にセットする時の静電チャックされる面であって、142mm×142mmの領域において、平坦度が0.1μm以下、特に好ましくは0.05μm以下である。ArFエキシマレーザー露光用の透過型マスクブランクに使用するマスクブランク用基板10の場合、基板の転写パターンが形成される側の主表面の132mm×132mmの領域、または142mm×142mmの領域において、平坦度が0.3μm以下であることが好ましく、特に好ましくは、0.2μm以下である。
本実施形態のマスクブランク用基板10は、透過型マスクブランク用基板であってもよく、反射型マスクブランク用基板であってもよい。
ArFエキシマレーザー露光用の透過型マスクブランク用基板の材料としては、露光波長に対して透光性を有するものであれば何でもよい。一般的には、合成石英ガラスが使用される。その他の材料としては、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラスであっても構わない。
EUV露光用の反射型マスクブランク用基板の材料としては、低熱膨張の特性を有するものが好ましい。例えば、SiO-TiO系ガラス(2元系(SiO-TiO)及び3元系(SiO-TiO-SnO等))、例えばSiO-Al-LiO系の結晶化ガラスなどの所謂、多成分系ガラスを使用することができる。また、上記ガラス以外にシリコンや金属などの基板を用いることもできる。前記金属基板の例としては、インバー合金(Fe-Ni系合金)などが挙げられる。
上述のように、EUV露光用のマスクブランク用基板の場合、基板に低熱膨張の特性が要求されるため、多成分系ガラス材料を使用するが、合成石英ガラスと比較して高い平滑性を得にくいという問題がある。この問題を解決すべく、多成分系ガラス材料からなる基板上に、金属、合金からなる又はこれらのいずれかに酸素、窒素、炭素の少なくとも一つを含有した材料からなる薄膜(下地層)を形成してもよい。
上記薄膜の材料としては、例えば、Ta(タンタル)、Taを含有する合金、又はこれらのいずれかに酸素、窒素、炭素の少なくとも一つを含有したTa化合物が好ましい。Ta化合物としては、例えば、TaB、TaN、TaO、TaON、TaCON、TaBN、TaBO、TaBON、TaBCON、TaHf、TaHfO、TaHfN、TaHfON、TaHfCON、TaSi、TaSiO、TaSiN、TaSiON、TaSiCONなどを適用することができる。これらTa化合物のうち、窒素(N)を含有するTaN、TaON、TaCON、TaBN、TaBON、TaBCON、TaHfN、TaHfON、TaHfON、TaHfON、TaHfCON、TaSiN、TaSiON、TaSiCONCON、TaSiN、TaSiON、TaSiCONCON、TaSiN、TaSiON、TaSiCONCON、TaSiN、TaSiON、TaSiCONがより好ましい。
本実施形態のマスクブランク用基板10において、上記に規定した表面粗さRq>Rqの関係を満たすための加工方法は、特に限定されるものではない。本実施形態のマスクブランク用基板10は、平坦度測定装置100のホルダ104a~104cと接触しうる部位である端面14a~14dの少なくとも一部において、Rq>Rqの関係を満たすように表面粗さを設定した点に特徴を有している。このような表面粗さは、例えば、後述する実施例1、2に例示したような加工方法によって実現することができる。
[多層反射膜付き基板]
次に、本実施形態の多層反射膜付き基板について説明する。
図9は、本実施形態の多層反射膜付き基板30を示す模式図である。
本実施形態の多層反射膜付き基板30は、上記のマスクブランク用基板10の転写パターンが形成される側の主表面上に、多層反射膜32を形成した構成を有する。この多層反射膜32は、EUVリソグラフィー用反射型マスクにおいてEUV光を反射する機能を付与するものであり、屈折率の異なる元素が周期的に積層された多層膜を含む。
多層反射膜32は、EUV光を反射する限りその材質は特に限定されないが、その単独での反射率は通常65%以上であり、上限は通常73%である。このような多層反射膜32は、一般的には、高屈折率の材料からなる薄膜(高屈折率層)と、低屈折率の材料からなる薄膜(低屈折率層)とが、交互に40~60周期程度積層された多層反射膜を含む。
例えば、波長13~14nmのEUV光に対する多層反射膜32としては、Mo膜とSi膜とを交互に40周期程度積層したMo/Si周期積層膜が好ましい。その他、EUV光の領域で使用される多層反射膜の例として、Ru/Si周期多層膜、Mo/Be周期多層膜、Mo化合物/Si化合物周期多層膜、Si/Nb周期多層膜、Si/Mo/Ru周期多層膜、Si/Mo/Ru/Mo周期多層膜、及びSi/Ru/Mo/Ru周期多層膜が挙げられる。
多層反射膜32は、当該技術分野において公知の方法によって形成できる。例えば、マグネトロンスパッタリング法や、イオンビームスパッタリング法などにより、各層を形成することができる。上述したMo/Si周期多層膜の場合、例えば、イオンビームスパッタリング法により、まずSiターゲットを用いて厚さ数nm程度のSi膜を基板10上に形成し、その後、Moターゲットを用いて厚さ数nm程度のMo膜を形成し、これを一周期として、40~60周期積層して、多層反射膜32を形成することができる。
上記で形成された多層反射膜32の上に、EUVリソグラフィー用反射型マスクの製造工程におけるドライエッチングやウェット洗浄からの多層反射膜32の保護のため、保護膜34(図10を参照)が形成されてもよい。
保護膜34の材料の例として、Ru、Ru-(Nb,Zr,Y,B,Ti,La,Mo),Si-(Ru,Rh,Cr,B),Si,Zr,Nb,La,及びBからなる群から選択される少なくとも1種を含む材料が挙げられる。これらのうち、ルテニウム(Ru)を含む材料を使用すると、多層反射膜の反射率特性が良好となる。具体的には、保護膜34の材料として、Ru、及び、Ru-(Nb,Zr,Y,B,Ti,La,Mo)が好ましい。このような保護膜は、特に、吸収体膜がTa系材料を含み、Cl系ガスのドライエッチングで当該吸収体膜をパターニングする場合に有効である。
基板10の多層反射膜32と接する面と反対側の面には、静電チャックの目的のために裏面導電膜36(図10を参照)が形成されてもよい。尚、裏面導電膜36に求められる電気的特性(シート抵抗)は、通常100Ω/□以下である。裏面導電膜36は、公知の方法によって形成できる。例えば、裏面導電膜36は、マグネトロンスパッタリング法やイオンビームスパッタリング法により、Cr、Ta等の金属やそれらの合金のターゲットを使用して形成することができる。
基板10と多層反射膜32との間に、上述の下地層が形成されてもよい。下地層は、基板10の主表面の平滑性向上、欠陥低減、多層反射膜32の反射率向上、及び、多層反射膜32の応力低減等の目的で形成することができる。
[反射型マスクブランク]
次に、本実施形態の反射型マスクブランクについて説明する。
図10は、本実施形態の反射型マスクブランク40を示す模式図である。
本実施形態の反射型マスクブランク40は、上記の多層反射膜付き基板30の保護膜34上に、転写パターンとなる吸収体膜42を形成した構成を有する。
吸収体膜42の材料は、EUV光を吸収する機能を有するものであればよく、特に限定されるものではない。例えば、Ta(タンタル)単体、又はTaを主成分とする材料を用いることが好ましい。Taを主成分とする材料は、例えば、Taの合金である。あるいは、Taを主成分とする材料の例として、TaとBを含む材料、TaとNを含む材料、TaとBを含み、更にOとNのうち少なくとも1つを含む材料、TaとSiを含む材料、TaとSiとNを含む材料、TaとGeを含む材料、及び、TaとGeとNを含む材料を挙げることができる。
本実施形態の反射型マスクブランクは、図10に示す構成に限定されるものではない。例えば、吸収体膜42の上に、吸収体膜42をパターニングするためのマスクとなるレジスト膜を形成してもよい。吸収体膜42の上に形成するレジスト膜は、ポジ型でも、ネガ型でもよい。また、吸収体膜42の上に形成するレジスト膜は、電子線描画用でも、レーザ描画用でもよい。さらに、吸収体膜42とレジスト膜との間に、ハードマスク(エッチングマスク)膜を形成してもよい。
[反射型マスク]
次に、本実施形態の反射型マスク50について説明する。
図11は、本実施形態の反射型マスク50を示す模式図である。
本実施形態の反射型マスク50は、上記の反射型マスクブランク40の吸収体膜42をパターニングして得られた吸収体膜パターン52を有する。本実施形態の反射型マスク50は、吸収体膜パターン52のある部分では露光光が吸収され、吸収体膜42が除去されることで多層反射膜32(あるいは保護膜34)が露出した部分では露光光が反射される。これにより、本実施形態の反射型マスク50は、例えばEUV光を露光光として用いるリソグラフィー用の反射型マスクとして使用することができる。
[透過型マスクブランク]
次に、本実施形態の透過型マスクブランク60について以下に説明する。
図12は、本実施形態の透過型マスクブランク60を示す模式図である。
本実施形態の透過型マスクブランク60は、上記のマスクブランク用基板10の転写パターンが形成される側の主表面上に、転写パターンとなる遮光性膜62を形成した構成を有する。
透過型マスクブランク60は、例えば、バイナリー型マスクブランクでもよく、位相シフト型マスクブランクでもよい。遮光性膜62は、露光光を遮断する機能を有する遮光膜を含んでもよい。あるいは、遮光性膜62は、露光光を減衰させ、かつ露光光の位相をシフトさせるハーフトーン膜を含んでもよい。
バイナリー型マスクブランクは、マスクブランク用基板10上に、露光光を遮断する遮光膜を形成したものである。この遮光膜をパターニングして、所望の転写パターンを形成することができる。遮光膜の例としては、Cr膜、Crに酸素、窒素、炭素、弗素を選択的に含むCr合金膜、これらの積層膜、MoSi膜、MoSiに酸素、窒素、炭素を選択的に含むMoSi合金膜、及び、これらの積層膜が挙げられる。遮光膜の表面には、反射防止機能を有する反射防止層が形成されてもよい。
位相シフト型マスクブランクは、マスクブランク用基板10上に、露光光の位相を変化させる位相シフト膜を形成したものである。この位相シフト膜をパターニングして所望の転写パターンを形成することができる。位相シフト膜の例として、位相シフト機能を有するSiO膜を挙げることができる。また、位相シフト膜の例として、位相シフト機能及び遮光機能を有する金属シリサイド酸化物膜、金属シリサイド窒化物膜、金属シリサイド酸化窒化物膜、金属シリサイド酸化炭化物膜、金属シリサイド酸化窒化炭化物膜(金属は、Mo、Ti、W、Taなどの遷移金属)、CrO膜、CrF膜、及びSiON膜などのハーフトーン膜を挙げることができる。位相シフト膜の上に、上記の遮光膜を形成してもよい。
本実施形態の透過型マスクブランクは、図12に示す構成に限定されるものではない。例えば、遮光性膜62の上に、遮光性膜62をパターニングするためのマスクとなるレジスト膜を形成してもよい。
遮光性膜62の上に形成するレジスト膜は、ポジ型でも、ネガ型でもよい。また、遮光性膜62の上に形成するレジスト膜は、電子線描画用でも、レーザ描画用でもよい。さらに、遮光性膜62とレジスト膜との間に、ハードマスク(エッチングマスク)膜を形成してもよい。
[透過型マスク]
次に、本実施形態の透過型マスクについて説明する。
図13は、本実施形態の透過型マスク70を示す模式図である。
本実施形態の透過型マスク70は、上記の透過型マスクブランク60の遮光性膜62をパターニングして得られた遮光性膜パターン72を有する。本実施形態の透過型マスク70は、バイナリー型マスクでもよく、位相シフト型マスクでもよい。
バイナリー型マスクにおいては、遮光性膜パターン72のある部分では、露光光が遮断される。遮光性膜62が除去されることでマスクブランク用基板10が露出した部分では、露光光が透過する。これにより、透過型マスク70は、例えばArFエキシマレーザー光を露光光として用いるリソグラフィー用の透過型マスクとして使用することができる。
位相シフト型マスクの一つであるハーフトーン型位相シフトマスクにおいては、遮光性膜62が除去されることでマスクブランク用基板10が露出した部分では、露光光が透過する。遮光性膜パターン72のある部分では、露光光が減衰するとともに、露光光の位相がシフトする。これにより、透過型マスク70は、例えばArFエキシマレーザー光を露光光として用いるリソグラフィー用の位相シフト型マスクとして使用することができる。
[半導体装置の製造方法]
上記で説明した反射型マスク50または透過型マスク70と、露光装置を使用したリソグラフィープロセスにより、半導体装置を製造することができる。具体的には、半導体基板上に形成されたレジスト膜に、反射型マスク50の吸収体パターン52、または、透過型マスク70の遮光性膜パターン72を転写する。その後、現像工程や洗浄工程等の必要な工程を経ることにより、半導体基板上にパターン(回路パターン等)が形成された半導体装置を製造することができる。
[実施例1]
まず、本発明に係るEUV露光用のマスクブランク用基板、多層反射膜付き基板、EUV露光用反射型マスクブランク、及び反射型マスクに関する実施例1について説明する。
<マスクブランク用基板の作製>
マスクブランク用基板10として、大きさが152mm×152mm、厚さが6.4mmのSiO-TiO系のガラス基板を準備した。両面研磨装置を用いて、当該ガラス基板の表面及び裏面を、酸化セリウム砥粒やコロイダルシリカ砥粒により段階的に研磨した。その後、当該ガラス基板の表面を、低濃度のケイフッ酸で処理した。得られたガラス基板の表面粗さを、原子間力顕微鏡で測定した。その結果、ガラス基板の表面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は、0.15nmであった。また、同様に、原子間力顕微鏡を用いて、10μm×10μmの領域を、512×512ピクセルの解像度で測定した。その結果、ガラス基板の側面(T面)の長手方向のRqは0.65nm、その長手方向に垂直な方向のRqは0.65nmであり、両者は同じであった。
当該ガラス基板の表面及び裏面の形状(表面形態、平坦度)を、平坦度測定装置(トロペル社製 UltraFlat200)を用いて測定した。表面形状の測定は、ガラス基板の周縁領域を除外した148mm×148mmの領域に対して、1024×1024の地点で行った。その結果、ガラス基板の表面及び裏面の平坦度は、290nm(凸形状)であった。ガラス基板の表面の形状(平坦度)の測定結果は、測定点ごとに、ある基準面に対する高さの情報としてコンピュータに保存した。また、測定点ごとに、高さの情報と、ガラス基板に必要な表面平坦度の基準値50nm(凸形状)とを比較し、その差分(必要除去量)をコンピュータで計算した。同様に、高さの情報と、裏面平坦度の基準値50nmと比較し、その差分(必要除去量)をコンピュータで計算した。
次に、ガラス基板の表面の加工スポット領域ごとに、必要除去量に応じた局所表面加工の条件を設定した。事前にダミー基板を用いて、実際の加工と同じように、ダミー基板を、一定時間、基板を移動させずにスポット加工した。そのダミー基板の形状を、上記の表面及び裏面の形状を測定する際に用いた装置と同じ装置で測定した。単位時間当たりのスポットの加工体積を算出した。そして、スポットの情報と、ガラス基板の表面形状の情報より得られた必要除去量に従い、ガラス基板をラスタ走査する際の走査スピードを決定した。
設定した加工条件に従い、磁気流体による基板仕上げ装置(QED Technologies社製)を用いて、磁気粘弾性流体研磨(Magneto Rheological Finishing : MRF)加工法により、ガラス基板の表面及び裏面の平坦度が上記の基準値以下となるように、局所表面加工処理をして表面形状を調整した。尚、このとき使用した磁気粘弾性流体は、鉄成分を含んでいた。研磨スラリーは、アルカリ水溶液+研磨剤(約2wt%)であり、研磨剤として酸化セリウムを使用した。最大の加工取り代は150nmであり、加工時間は30分であった。
次に、上記の基板仕上げ装置(QED Technologies社製)を用いて、磁気粘弾性流体研磨(Magneto Rheological Finishing : MRF)加工法により、ガラス基板の4つの側面(T面)を研磨した。
図14は、基板仕上げ装置によってガラス基板の側面(T面)を研磨する際の態様を示す模式図である。図14に示すように、基板仕上げ装置200は、供給ノズル202と、回収ノズル204と、ホイール206を備えている。供給ノズル202から、微粒子状の磁性体と研磨剤を含んだ流体208が供給される。供給された流体208は、右方向に回転しているホイール206の頂点を流れた後、回収ノズル204で回収される。ホイール206の頂点付近には、磁場が存在するため、流体208が粘弾性を保ったまま流れる。その頂点部分に、ガラス基板の側面(T面)を接触させることによって、その接触領域で研磨を進行させることができる。なお、ガラス基板の側面(T面)を研磨する際、その側面の長手方向は、ホイール206の回転軸と同じ方向に設定した。
その後、ガラス基板を濃度約10%の塩酸水溶液(温度約25℃)が入った洗浄槽に約10分間浸漬した後、純水によるリンス、及び、イソプロピルアルコール(IPA)による乾燥を行った。
得られたガラス基板の表面形状(表面形態、平坦度)を測定したところ、表面及び裏面の平坦度は、約20~30nmであった。また、ガラス基板の表面粗さを、転写パターン形成領域(132mm×132mm)の任意の箇所の1μm×1μmの領域において、原子間力顕微鏡を用いて測定した。その結果、ガラス基板の表面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は、0.37nmであった。この結果より、MRFによる局所表面加工後の表面は、MRFによる局所表面加工前よりも荒れた状態となっていることが判明した。同様に、原子間力顕微鏡を用いて10μm×10μmの領域を512×512ピクセルの解像度で測定したところ、4つの側面(T面)の長手方向のRqは0.45~0.48nm、垂直方向のRqは0.34~0.36nmであった。
次に、ガラス基板の表面及び裏面の仕上げ研磨を、以下の条件で行った。
加工液:アルカリ水溶液(NaOH)+研磨剤(濃度:約2wt%)
研磨剤:コロイダルシリカ、平均粒径:約70nm
研磨定盤回転数:約1~50rpm
加工圧力:約0.1~10kPa
研磨時間:約1~10分
その後、ガラス基板をアルカリ水溶液(NaOH)で洗浄し、EUV露光用のマスクブランク用基板10を得た。
得られたマスクブランク用基板10の表面及び裏面の平坦度を、各10回測定した。測定に使用した平坦度測定装置は、図3に示す3つのホルダ104a~104cでガラス基板の端面を支持するものであった。その結果、表面の平坦度は21nm±2nmであり、裏面の平坦度は23nm±2nmであり、ばらつきが小さかった。
また、得られたマスクブランク用基板10について、転写パターン形成領域(132mm×132mm)の任意の箇所の1μm×1μmの領域を、原子間力顕微鏡で測定した。その結果、マスクブランク用基板10の表面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.13nmであった。同様に、原子間力顕微鏡を用いて、10μm×10μmの領域を512×512ピクセルの解像度で測定した。その結果、マスクブランク用基板10の4つの側面(T面)の長手方向のRqは0.45~0.48nm、垂直方向のRqは0.34~0.36nmであり、Rq>Rqであった。また、Rq/Rqは1.2~1.35であった。
[実施例2]
実施例2では、ガラス基板の側面(T面)だけでなく、ガラス基板の面取り面(C面)及び稜線部を共に研磨した。それ以外については実施例1と同様であるため、説明を省略する。
実施例2では、上記の基板仕上げ装置(QED Technologies社製)を用いて、磁気粘弾性流体研磨(Magneto Rheological Finishing : MRF)加工法により、ガラス基板の側面(T面)、面取り面(C面)、及び稜線部を研磨した。
図15は、基板仕上げ装置によってガラス基板の面取り面(C面)及び稜線部を研磨する際の態様を示す模式図である。図15に示すように、回転するホイール206の頂点部分に、ガラス基板の面取り面(C面)を接触させることによって、その接触領域で研磨を進行させることができる。これにより、ガラス基板の面取り面(C面)だけでなく、面取り面と主表面との境界に位置する稜線部をも研磨することができる。なお、ガラス基板の面取り面(C面)を研磨する際、その面取り面の長手方向は、ホイール206の回転軸と同じ方向に設定した。
実施例1と同様に、得られたマスクブランク用基板10の表面及び裏面の平坦度を、各10回測定した。その結果、表面の平坦度は18nm±2nmであり、裏面の平坦度は21nm±1nmであり、ばらつきが小さかった。
また、得られたマスクブランク用基板10について、転写パターン形成領域(132mm×132mm)の任意の箇所の1μm×1μmの領域を、原子間力顕微鏡で測定した。その結果、マスクブランク用基板10の表面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.13nmであった。同様に、原子間力顕微鏡を用いて、10μm×10μmの領域を512×512ピクセルの解像度で測定した。その結果、マスクブランク用基板10の4つの側面(T面)の長手方向のRqは0.49~0.48nm、垂直方向のRqは0.35~0.37nmであり、Rq>Rqであった。Rq/Rqは1.2~1.3であった。また、8つの面取り面(C面)の長手方向のRqは0.5~0.6nm、垂直方向のRqは0.4~0.47nmであり、Rq>Rqであった。Rq/Rqは1.1~1.35であった。また、4つの稜線部の長手方向のRqは0.24~0.3nm、垂直方向のRqは0.2~0.25nmであり、Rq>Rqであった。Rq/Rqは1.1~1.3であった。
[比較例]
比較例では、ガラス基板の端面(側面(T面)、面取り面(C面)、及び稜線部)の研磨を行わなかった。それ以外については実施例1と同様であるため、説明を省略する。
ガラス基板の端面を研磨しなかった以外は、実施例1と同様の工程により、マスクブランク用基板を得た。得られたマスクブランク用基板の表面及び裏面の平坦度を、各10回測定した。その結果、表面の平坦度は22nm±4nmであり、裏面の平坦度は24nm±5nmであり、実施例1及び2よりもばらつきが大きかった。
また、得られたマスクブランク用基板10について、転写パターン形成領域(132mm×132mm)の任意の箇所の1μm×1μmの領域を、原子間力顕微鏡で測定した。その結果、マスクブランク用基板10の表面の二乗平均平方根粗さ(Rq)は0.13nmであった。同様に、原子間力顕微鏡を用いて、10μm×10μmの領域を512×512ピクセルの解像度で測定した。その結果、マスクブランク用基板10の4つの側面(T面)の長手方向のRqは0.45~0.5nm、垂直方向のRqは0.45~0.5nmであり、RqとRqとの差はなく、Rq/Rqは1であった。面取り面(C面)の長手方向のRqは0.52~0.53nm、垂直方向のRqは0.52~0.53nmであり、RqとRqとの差はなく、Rq/Rqは1であった。稜線部の長手方向のRqは0.19~0.21nm、垂直方向のRqは0.19~0.21nmであり、RqとRqとの差はなく、Rq/Rqは1であった。
上記実施例及び比較例では、原子間力顕微鏡を用いて10μm×10μmの領域を512×512ピクセルの解像度で測定することにより、ガラス基板の表面及び端面の二乗平均平方根粗さRqを測定する例について説明したが、本発明はこのような態様に限定されない。ガラス基板の表面及び端面の二乗平均平方根粗さRqを求める際、原子間力顕微鏡を用いて測定する領域は、適宜選択することが可能である。例えば、原子間力顕微鏡を用いて測定する領域は、1μm×1μmでもよく、5μm×5μmでもよい。
上記実施例及び比較例では、磁気粘弾性流体研磨加工法により、ガラス基板の局所表面加工を行う例を示したが、本発明はこのような態様に限定されない。局所表面加工は、例えば、ガスクラスターイオンビーム(Gas Cluster Ion Beams : GCIB)や、局所プラズマを使用した加工方法であってもよい。
上記実施例及び比較例では、磁気粘弾性流体研磨加工法などを用いた局所表面加工により、ガラス基板の端面(側面(T面)、面取り面(C面)、及び稜線部)を研磨する例を示したが、本発明はこのような態様に限定されない。例えば、研磨装置によって、ガラス基板の端面(側面(T面)、面取り面(C面)、及び稜線部)を研磨してもよい。
10 マスクブランク用基板
12、12a、12b 主表面
14、14a~14d 端面
16 側面
18a、18b 面取り面
20a、20b 稜線部
30 多層反射膜付き基板
40 反射型マスクブランク
50 反射型マスク
60 透過型マスクブランク
70 透過型マスク
100 平坦度測定装置
102 ステージ
104a~104c ホルダ

Claims (12)

  1. 対向する一対の主表面と、前記一対の主表面の外縁に隣接する端面を有するマスクブランク用基板であって、
    前記端面は、側面と、前記側面と前記主表面との間に形成された面取り面とを備え、
    前記端面において、前記端面の長手方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRq、前記長手方向に垂直な方向に沿って測定した二乗平均平方根表面粗さの値をRqとしたときに、
    前記側面において測定されるRq 及びRq が、Rq>Rqの関係を満たし、
    前記側面において測定されるRq が、1.0nm以下である、マスクブランク用基板。
  2. 前記面取り面において測定されるRq 及びRq 、Rq>Rqの関係を満たす、請求項1に記載のマスクブランク用基板。
  3. 前記面取り面は、前記主表面に隣接する稜線部を備え、
    前記稜線部において測定されるRq 及びRq 、Rq>Rqの関係を満たす、請求項2に記載のマスクブランク用基板。
  4. 前記側面において測定されるRq/Rqが1.1以上である、請求項1~のうちいずれか1項に記載のマスクブランク用基板。
  5. 前記マスクブランク用基板の平坦度が、前記端面の長手方向に沿う、前記側面の少なくとも2箇所が支持された状態で測定される、請求項1~4のうちいずれか1項に記載のマスクブランク用基板。
  6. 請求項1~5のうちいずれか1項に記載のマスクブランク用基板と、前記マスクブランク用基板の前記一方の主表面上に形成されたEUV光を反射する多層反射膜と、前記多層反射膜上に形成された保護膜とを含む、多層反射膜付き基板。
  7. 請求項6に記載の多層反射膜付き基板と、当該多層反射膜付き基板の保護膜上に形成された転写パターンとなる吸収体膜とを含む、反射型マスクブランク。
  8. 請求項6に記載の多層反射膜付き基板と、当該多層反射膜付き基板の保護膜上に形成された吸収体膜パターンとを含む、反射型マスク。
  9. 請求項1~5のうちいずれか1項に記載のマスクブランク用基板と、前記マスクブランク用基板の前記一方の主表面上に形成された転写パターンとなる遮光性膜とを含む、透過型マスクブランク。
  10. 請求項1~5のうちいずれか1項に記載のマスクブランク用基板と、前記マスクブランク用基板の前記一方の主表面上に形成された遮光性膜パターンとを含む、透過型マスク。
  11. 請求項8に記載の反射型マスクを用いて、露光装置を使用したリソグラフィープロセスを行い、被転写体上に転写パターンを形成する工程を含む、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項10に記載の透過型マスクを用いて、露光装置を使用したリソグラフィープロセスを行い、被転写体上に転写パターンを形成する工程を含む、半導体装置の製造方法。
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