以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る浴室ユニットを模式的に表す斜視図である。
図2は、実施形態に係る浴室ユニットを模式的に表す正面図である。
図1及び図2に表したように、浴室ユニット10は、第1カウンター11と、第2カウンター12と、第1照明部21と、第2照明部22と、第3照明部23と、制御部30と、を備える。
また、この例において、浴室ユニット10は、例えば、第4照明部24と、浴槽40と、洗い場床42と、壁部44と、天井部46と、鏡48と、をさらに備える。
洗い場床42は、浴槽40に隣接して設けられる。浴室ユニット10は、例えば、複数の壁部44を有する。各壁部44は、浴槽40及び洗い場床42を囲むように設けられる。天井部46は、各壁部44の上に設けられ、各壁部44で囲まれた空間の上部を塞ぐ。浴室ユニット10は、複数枚の天井部46を有してもよい。浴室ユニット10は、1枚の天井部46で各壁部44の上部を塞いでもよいし、複数枚の天井部46で各壁部44の上部を塞いでもよい。壁部44は、換言すれば、壁パネルである。天井部46は、換言すれば、天井パネルである。
浴室ユニット10は、例えば、浴槽40、洗い場床42、周囲の各壁部44、及び天井部46などをユニット化した、いわゆるユニットバスやシステムバスなどである。浴室ユニット10は、建築躯体の内部に設置され、建築躯体の内部に浴室BRを形成する。洗い場床42は、浴室BRの床面42aを形成する。各壁部44は、浴室BRの浴室壁44aを形成する。
浴室ユニット10は、例えば、浴室BR内に出入りするためのドア部材などをさらに備えてもよい。また、浴室ユニット10において、浴槽40、洗い場床42、各壁部44、天井部46、及び鏡48などは、必要に応じて設けられ、省略可能である。浴室ユニット10は、少なくとも第1カウンター11と、第2カウンター12と、第1照明部21と、第2照明部22と、第3照明部23と、制御部30と、を備えていればよい。すなわち、浴室ユニット10は、浴室BR自体を形成するものに限ることなく、第1カウンター11、第2カウンター12、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び制御部30などを既設の浴室BR内に取り付けて使用されるものなどでもよい。
洗い場床42は、床面42aに流れた湯水を外部に排出するための排水口部42bを有する。排水口部42bは、例えば、浴槽40と隣接して設けられる。排水口部42bは、例えば、浴室BRの中心付近に設けられる。
第1カウンター11及び第2カウンター12は、壁部44の浴室壁44aに取り付けて使用される。第1カウンター11及び第2カウンター12は、例えば、洗い場床42の床面42aと連続する浴室壁44aに取り付けられる。
この例において、第1カウンター11及び第2カウンター12は、浴槽40と洗い場床42とが並ぶ方向に延びる浴室壁44aに取り付けられている。第2カウンター12は、洗い場床42の上方に位置するように浴室壁44aに取り付けられている。第1カウンター11は、浴槽40及び洗い場床42の上方に位置にするように浴室壁44aに取り付けられている。換言すれば、第1カウンター11は、浴槽40及び洗い場床42に跨るように浴室壁44aに取り付けられている。
第1カウンター11は、必ずしも浴槽40側まで延びていなくてもよい。第1カウンター11は、少なくも洗い場床42の上方に配置されていればよい。第1カウンター11及び第2カウンター12を取り付ける浴室壁44aは、上記に限ることなく、浴室BRの任意の浴室壁44aでよい。
第1照明部21は、天井部46に設けられている。第1照明部21は、例えば、天井部46から下方に向かって光を照射することにより、浴室BR内を照明する。第1照明部21は、いわゆるダウンライトである。浴室ユニット10は、例えば、複数の第1照明部21を有する。この例において、浴室ユニット10は、矩形状の天井部46の四隅付近に配置された4つの第1照明部21を有する。第1照明部21の数は、複数に限ることなく、1つでもよい。また、第1照明部21は、ダウンライトに限ることなく、例えば、壁部44に取り付けて使用される照明器具などでもよい。第1照明部21は、浴室BR内を明るくすることができる任意の照明器具でよい。
第1カウンター11は、第1照明部21よりも下方に配置される。第1カウンター11は、カウンター本体60と、吐水部61と、を有する。カウンター本体60は、シャンプーボトルなどの物品を上部に載置できるように棚形状に形成された上面60aを有する。吐水部61は、カウンター本体60の下部に設けられ、湯水を吐水する吐水口61aを有する。吐水部61は、換言すれば、スパウトである。このように、第1カウンター11は、物品を載置可能なカウンターとして機能するとともに、湯水を吐出する水栓としても機能する。第1カウンター11は、換言すれば、水栓カウンターである。但し、第1カウンター11は、必ずしも水栓の機能を有していなくてもよい。
第2照明部22は、第1カウンター11の下方に向かって光を照射する。第2カウンター12は、第1カウンター11及び第2照明部22の下方に配置される。第2照明部22は、例えば、第2カウンター12の上面80aに向かって光を照射する。これにより、第1カウンター11の下方の空間を明るくすることができる。例えば、第1カウンター11から吐水された吐水流や第2カウンター12の上面80aなどを明るくすることができる。
第2照明部22は、例えば、第1カウンター11の内部に設けられ、第1カウンター11の内部から第1カウンター11の下方に向かって照明光を照射する。但し、第2照明部22の配置は、これに限定されるものではない。第2照明部22は、例えば、第1カウンター11の下方において浴室壁44aに取り付けてもよい。
第2カウンター12は、例えば、第1カウンター11の下方において、浴槽40と壁部44との間に設けられる。第2カウンター12は、例えば、洗い場床42に置かれた風呂椅子などに腰掛けた状態の使用者に対し、載置した洗面器などが使用し易い高さに設けられる。
第2カウンター12は、棚部80と、支持部81と、を有する。棚部80は、洗面器などの物品を載置可能な上面80aを有する。支持部81は、棚部80と浴室壁44aとを接続し、棚部80を浴室壁44aに支持する。
このように、第2カウンター12は、第1カウンター11の下方に洗面器を載置可能とすることにより、第1カウンター11から吐水された湯水を洗面器で受けられるようにする。第2カウンター12は、換言すれば、洗面カウンターである。第2カウンター12の構成は、棚部80及び支持部81を有する構成に限ることなく、少なくとも洗面器を載置可能な任意の構成でよい。
鏡48は、例えば、第1カウンター11よりも上方に設けられ、洗い場床42に置かれた風呂椅子などに腰掛けた状態の使用者が、自身の顔などを確認できるようにする。
第3照明部23は、第2カウンター12の下方に向かって光を照射する。より詳しくは、第3照明部23は、第2カウンター12の下方の床面42aに向かって光を照射する。第3照明部23は、第2カウンター12の下方の洗い場床42に向かって直接光を照射する。これにより、第2カウンター12の下方の空間及び床面42aなどを明るくすることができる。
第3照明部23は、例えば、第2カウンター12の内部に設けられ、第2カウンター12の内部から第2カウンター12の下方に向かって照明光を照射する。但し、第3照明部23の配置は、これに限定されるものではない。第3照明部23は、例えば、第2カウンター12の下方において浴室壁44aに取り付けてもよい。
図2に表したように、第1照明部21及び第2照明部22は、浴槽40の上面40aよりも上方に位置する。一方、第3照明部23は、浴槽40の上面40aよりも下方に位置する。第3照明部23からの直接光は、浴槽40の上面40aよりも下方に照射される。換言すれば、第3照明部23は、浴槽40の上面40aよりも下方に位置し、浴槽40の上面40aよりも下方に直接光を照射する。
浴槽40の上面40aは、換言すれば、浴槽40のリム面である。上面40aが湾曲している場合などにおいては、第1照明部21及び第2照明部22は、例えば、浴槽40の上面40aの上端(最も高い位置)よりも上方に位置する。第3照明部23は、例えば、浴槽40の上面40aの下端(最も低い位置)よりも下方に位置する。
浴槽40は、例えば、浴槽40内に湯水を吐出する吐水装置(図示は省略)を有する。吐水装置は、例えば、吐水口から背もたれ面に背中を当接させた入浴者の首や肩に向けて湯水を吐出する。これにより、例えば、入浴者の首や肩をより温めたり、入浴者の首や肩にマッサージ効果を付与したりすることができ、入浴時のリラクゼーション効果をより高めることができる。
第4照明部24は、浴槽40に設けられる。第4照明部24は、例えば、浴槽40の上縁部に設けられる。第4照明部24は、例えば、浴槽40や吐水装置から浴槽40内に吐出される湯水などを照らす。これにより、浴槽40の外観を向上させることができる。また、例えば、浴槽40の背もたれ面に背中を当接させた入浴者の後方側から光を照射することで、入浴者の目に直接光が入射することを抑制しつつ入浴者の周囲を明るくすることができ、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。なお、第4照明部24は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
図3は、実施形態に係る浴室ユニットの電気的構成を模式的に表すブロック図である。
図3に表したように、制御部30は、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、第4照明部24のそれぞれと電気的に接続されている。
制御部30は、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれの点灯及び消灯を制御するとともに、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方を制御する。
第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24は、例えば、色温度の異なる複数の光源を有する。第1照明部21は、例えば、色温度の異なる第1光源21a及び第2光源21bの2つの光源を有する。同様に、第2照明部22は、例えば、色温度の異なる第1光源22a及び第2光源22bの2つの光源を有する。第3照明部23は、例えば、色温度の異なる第1光源23a及び第2光源23bの2つの光源を有する。第4照明部24は、例えば、色温度の異なる第1光源24a及び第2光源24bの2つの光源を有する。制御部30は、例えば、各光源21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24bに流れる電流の大きさを制御することにより、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方を制御する。
第1光源21a、22a、23a、24aは、例えば、2000Kの光を照射する光源である。第2光源21b、22b、23b、24bは、例えば、6500Kの光を照射する光源である。第2光源21b、22b、23b、24bは、例えば、第1光源21a、22a、23a、24aよりも高い色温度の光源である。これにより、各光源21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24bに流れる電流の大きさを制御することで、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を2000K~6500K程度の範囲で変化させることができる。
各光源21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24bは、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。但し、各光源21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24bは、LEDに限ることなく、レーザダイオードなどの他の発光素子でもよいし、電球などでもよい。各光源21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24bは、所定の色温度の光を照射可能な任意の光源でよい。
第1照明部21は、例えば、複数の第1光源21aと、複数の第2光源21bと、を有する。但し、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれに設けられる光源の数は、任意の数でよい。第1照明部21は、1つの第1光源21aと、1つの第2光源21bと、を有する構成でもよい。第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24は、例えば、色温度の異なる3つ以上の光源を有してもよい。換言すれば、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24は、3色以上の光源を有してもよい。また、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24は、1つの光源のみを有するものでもよい。
制御部30は、例えば、天井部46の上に設けられる(図1、図2参照)。換言すれば、制御部30は、天井部46と建築躯体との間の空間に設けられる。制御部30の位置は、上記に限ることなく、各照明部の点灯及び消灯を制御可能な任意の位置でよい。
図4は、制御部の動作の一例を模式的に表す表である。
図4に表したように、制御部30は、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれの点灯状態を変化させた複数の照明モードを有する。制御部30は、例えば、明モードと、中モードと、暗モードと、瞑想モードと、超瞑想モードと、第1ゆらぎモードと、第2ゆらぎモードと、を有する。
明モードは、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれを点灯させる照明モード(全点灯照明モード)である。
制御部30は、明モードにおいて、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を4700K程度(例えば4500K以上5000K以下)に設定する。換言すれば、制御部30は、明モードにおいて、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を昼白色に設定する。
図4では、1つの照明モード内において、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値の最も大きいものを「1」、次に大きいものを「2」、次に大きいものを「3」、最も小さいものを「4」、消灯させるものを「消灯」として表している。
制御部30は、明モードにおいては、第1照明部21から照射される光の光束値を第2照明部22から照射される光の光束値よりも大きくし、第2照明部22から照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも大きくし、第3照明部23から照射される光の光束値を第4照明部24から照射される光の光束値よりも大きくする。
このように、明モードでは、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を4700K程度に設定するとともに、設置高さの高い第1照明部21から照射される光の光束値を最も大きくする。これにより、明モードでは、例えば、日中の太陽高度と明るさを模擬し、入浴者のリフレッシュ効果を高めることができる。
中モードは、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれを点灯させ、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を、明モードにおいて第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度よりも低くした照明モードである。
制御部30は、中モードにおいて、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を3500K程度(例えば3000K以上4000K以下)に設定する。換言すれば、制御部30は、中モードにおいて、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を温白色に設定する。
制御部30は、中モードにおいては、第1照明部21から照射される光の光束値を第2照明部22から照射される光の光束値よりも大きくし、第2照明部22から照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも大きくし、第3照明部23から照射される光の光束値を第4照明部24から照射される光の光束値よりも大きくする。
また、制御部30は、中モードにおいては、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、明モードにおいて第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも小さくする。制御部30は、中モードにおいては、例えば、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、明モードにおいて第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも50%以上小さくする。
このように、中モードでは、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を3500K程度に設定するとともに、各照明部21~24から照射される光の光束値を明モードよりも小さくする。これにより、中モードでは、例えば、夕日の太陽高度と明るさを模擬し、入浴者のリラックス効果を高めることができる。
暗モードは、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれを点灯させ、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を、中モードにおいて第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度よりも低くした照明モードである。
制御部30は、暗モードにおいて、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を2700K程度(例えば2500K以上3000K以下)に設定する。換言すれば、制御部30は、暗モードにおいて、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を電球色に設定する。
制御部30は、暗モードにおいては、第1照明部21から照射される光の光束値を第2照明部22から照射される光の光束値よりも大きくし、第2照明部22から照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも大きくし、第3照明部23から照射される光の光束値を第4照明部24から照射される光の光束値よりも大きくする。
また、制御部30は、暗モードにおいては、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、中モードにおいて第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも小さくする。制御部30は、暗モードにおいては、例えば、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、中モードにおいて第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも50%以上小さくする。
このように、暗モードでは、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を2700K程度に設定するとともに、各照明部21~24から照射される光の光束値を中モードよりも小さくする。これにより、暗モードでは、例えば、夕暮れの太陽高度と明るさを模擬し、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
瞑想モードは、第1照明部21を消灯させ、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれを点灯させる照明モード(中間照明モード)である。
制御部30は、瞑想モードにおいて、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を2400K程度(例えば2200K以上2500K以下)に設定する。換言すれば、制御部30は、瞑想モードにおいて、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を朝日や夕日の色に近い色に設定する。
制御部30は、瞑想モードにおいては、第2照明部22から照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも大きくし、第3照明部23から照射される光の光束値を第4照明部24から照射される光の光束値よりも大きくする。
また、制御部30は、瞑想モードにおいては、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、暗モードにおいて第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも小さくする。制御部30は、瞑想モードにおいては、例えば、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、暗モードにおいて第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも50%以上小さくする。
制御部30は、明モード(全点灯照明モード)において第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を、瞑想モード(中間照明モード)において第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度よりも高くする。
このように、瞑想モードでは、第1照明部21を消灯させ、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を2400K程度に設定するとともに、各照明部22~24から照射される光の光束値を暗モードよりも小さくする。これにより、瞑想モードでは、例えば、日没の太陽高度と明るさを模擬し、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
超瞑想モードは、第1照明部21を消灯させ、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24を点灯させ、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を、瞑想モードにおいて第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度よりも低くした照明モードである。
制御部30は、超瞑想モードにおいて、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を2000K程度(例えば1800K以上2300K以下)に設定する。換言すれば、制御部30は、超瞑想モードにおいて、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度をろうそくなどの炎の色に近い色に設定する。
制御部30は、超瞑想モードにおいては、第2照明部22から照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも大きくし、第3照明部23から照射される光の光束値を第4照明部24から照射される光の光束値よりも大きくする。
また、制御部30は、超瞑想モードにおいては、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、瞑想モードにおいて第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも小さくする。制御部30は、超瞑想モードにおいては、例えば、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を、瞑想モードにおいて第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも50%以上小さくする。
このように、超瞑想モードでは、第1照明部21を消灯させ、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を2000K程度に設定するとともに、各照明部22~24から照射される光の光束値を瞑想モードよりも小さくする。これにより、超瞑想モードでは、例えば、日の入りや日の出の太陽高度と明るさを模擬し、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
なお、瞑想モード(中間照明モード)においては、必ずしも第1照明部21を消灯させなくてもよい。瞑想モードは、第1照明部21から照射される光の光束値を第2照明部22及び第3照明部23のそれぞれから照射される光の光束値よりも小さくし、第2照明部22及び第3照明部23を点灯させる照明モードとしてもよい。瞑想モードは、例えば、第1照明部21から照射される光の光束値を第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値よりも小さくし、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24を点灯させる照明モードとしてもよい。超瞑想モードにおいても、同様に、必ずしも第1照明部21を消灯させなくてもよい。
第1ゆらぎモードは、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24を消灯させ、第3照明部23を点灯させる照明モード(下部照明モード)である。制御部30は、第1ゆらぎモードにおいては、例えば、第3照明部23のみを点灯させる。
制御部30は、第1ゆらぎモードにおいて、第3照明部23から照射される光の色温度を2000K程度(例えば1800K以上2300K以下)に設定する。換言すれば、制御部30は、第1ゆらぎモードにおいて、第3照明部23から照射される光の色温度をろうそくなどの炎の色に近い色に設定する。
制御部30は、瞑想モード(中間照明モード)において第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を、第1ゆらぎモード(下部照明モード)において第3照明部23から照射される光の色温度よりも高くする。
制御部30は、第1ゆらぎモードにおいては、第3照明部23から照射される光の光束値を、超瞑想モードにおいて、第2照明部22と第3照明部23から照射される光の光束値と実質的に同じにする。
このように、第1ゆらぎモードでは、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24を消灯させ、第3照明部23から照射される光の色温度を2000K程度に設定する。これにより、第1ゆらぎモードでは、例えば、炎の明るさを模擬し、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
第2ゆらぎモードは、第3照明部23を点灯させ、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24を消灯させるとともに、第3照明部23から照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方に強弱をつけたゆらぎパターンの照明モード(ゆらぎ照明モード)である。
なお、第2ゆらぎモードにおいては、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24を必ずしも消灯させなくてもよい。第2ゆらぎモードは、第3照明部23を点灯させ、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも小さくするとともに、第3照明部23から照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方に強弱をつけたゆらぎパターンの照明モードとしてもよい。
第1ゆらぎモードは、換言すれば、第3照明部23を点灯させ、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24を消灯させ、第3照明部23から照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方の変動を停止した照明モードである。なお、第1ゆらぎモードにおいても、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24は、必ずしも消灯させなくてもよい。第1ゆらぎモードは、第1照明部21、第2照明部22、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも小さくした照明モードとしてもよい。
また、第1ゆらぎモードは、第3照明部23から照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方の変動を停止した照明モードに限ることなく、第3照明部23から照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方の変動を第2ゆらぎモード(ゆらぎ照明モード)における光束値及び色温度の少なくとも一方の変動よりも小さくした照明モードとしてもよい。
制御部30は、第2ゆらぎモードにおいて、第3照明部23から照射される光の色温度を1800K以上2300K以下に設定する。換言すれば、制御部30は、第2ゆらぎモードにおいて、第3照明部23から照射される光の色温度を1800K以上2300K以下の範囲で変動させる。これにより、第2ゆらぎモードでは、例えば、ろうそくなどの炎のゆらぎを模擬することができる。
制御部30は、第2ゆらぎモードにおいて第3照明部23から照射される光の光束値の変動の範囲を基準値に対して0.5倍以上1.5倍以下の範囲に設定する。基準値は、例えば、第1ゆらぎモードにおいて第3照明部23から照射される光の光束値と実質的に同じである。
このように、制御部30は、明モード、中モード、暗モード、瞑想モード、超瞑想モード、第1ゆらぎモード、及び第2ゆらぎモードの複数の照明モードにより、浴室BR内の鉛直方向における光の重心を変化させる。換言すれば、制御部30は、複数の照明モードにより、浴室BR内において、最も光束値の高い部分の鉛直方向の位置を変化させる。
人間は、太陽からの自然光のリズムに同調し、太陽高度の高い日中に活発に活動し、太陽高度の低い夕暮れ時から日が沈むまでの間に活動を沈静化させ、夜には活動を休止してリラックスしたりするといった、光の位置が人間の心理に作用を及ぼすことが知られている。室内照明においても同様であり、例えば、リラックスしたいときは、室内の天井の照明を暗くして低い位置にある照明を点灯させることで、ゆったりとしたくつろぎの空間とすることができる。反対に、活動的な時間帯や緊張感が必要な状況では、高い位置の照明で上から下へ点灯させることで、気持ちをリフレッシュさせる空間とすることができる。
浴室ユニット10では、制御部30が、複数の照明モードにより、浴室BR内の鉛直方向における光の重心を変化させる。これにより、入浴者が求めるリラックス効果やリフレッシュ効果などの入浴環境を実現することができる。従って、入浴者のリフレッシュ効果及びリラックス効果をより向上させることができる。
また、浴室ユニット10では、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24が、色温度の異なる複数の光源を有し、制御部30が、複数の照明モードに応じて、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24のそれぞれから照射される光の色温度を変化させる。これにより、例えば、実際の太陽高度の高い日中(高照度・高色温度)、太陽高度の低い夕暮れ時(低照度・低色温度)、及び両者の中間などの色温度の変化を再現性高く模擬することが可能となる。このため、例えば、入浴者の好みなどに応じて、より深いリフレッシュ効果とリラックス効果とを得る空間を実現することができる。
図3に表したように、浴室ユニット10は、例えば、スイッチ32と、照明スイッチ34と、記憶部36と、をさらに備える。スイッチ32は、制御部30と電気的に接続されている。スイッチ32は、例えば、浴室BRの外側の壁面(例えば脱衣室の壁面)、又は浴室BR内の浴室壁44aに取り付けられる。スイッチ32は、各照明部21~24の点灯及び消灯の切り替えを制御部30に指示する。制御部30は、スイッチ32からの点灯の指示応じて各照明部21~24のそれぞれを点灯させる。制御部30は、例えば、スイッチ32からの点灯の指示応じて、明モードで各照明部21~24のそれぞれを点灯させる。また、制御部30は、スイッチ32からの消灯の指示応じて各照明部21~24のそれぞれを消灯させる。
照明スイッチ34は、制御部30と電気的に接続されている。照明スイッチ34は、例えば、浴室BR内の浴室壁44a又は浴槽40の内壁に取り付けられる。照明スイッチ34は、複数の照明モードを切り替えるためのスイッチである。
制御部30は、照明スイッチ34の操作に応じて、光束値及び色温度の少なくとも一方の高い側から順に、又は光束値及び色温度の少なくとも一方の低い側から順に、複数の照明モードを順次切り替える。
照明スイッチ34は、暗い方向への切り替えを指示するための第1操作部と、明るい方向への切り替えを指示するための第2操作部と、調光制御の停止を指示するための第3操作部と、を有する。
制御部30は、例えば、照明スイッチ34の第1操作部の操作に応じて、明モード、中モード、暗モード、瞑想モード、超瞑想モード、第1ゆらぎモード、第2ゆらぎモードの順に、複数の照明モードを順次切り替える。
制御部30は、例えば、照明スイッチ34の第2操作部の操作に応じて、上記と反対に、第2ゆらぎモード、第1ゆらぎモード、超瞑想モード、瞑想モード、暗モード、中モード、明モードの順に、複数の照明モードを順次切り替える。
制御部30は、例えば、照明スイッチ34の第3操作部が操作された場合には、複数の照明モードのどの照明モードに設定されていたとしても、現在の照明モードから明モードに切り替える。これにより、例えば、第2ゆらぎモードなどに設定した状態から浴室BRからの退室などで部屋を明るくしたい場合に、第2操作部を何度も操作しなければならないという手間を抑制することができる。
記憶部36には、例えば、各照明部21~24毎、及び各照明モード毎に設定された複数の制御信号が記憶されている。制御部30は、例えば、照明スイッチ34の操作に応じて記憶部36を参照し、設定された照明モードに対応する各照明部21~24の制御信号を記憶部36から読み出し、読み出した制御信号に基づいて各照明部21~24からの照明光の照射を制御する。これにより、設定された照明モードに応じて、各照明部21~24のそれぞれの点灯及び消灯を制御するとともに、各照明部21~24のそれぞれから照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方を制御することができる。
記憶部36は、例えば、光束値及び色温度の少なくとも一方に強弱をつけたゆらぎパターンの光を照射するための制御信号S1、S2を記憶している。制御信号S1、S2は、換言すれば、第2ゆらぎモードを実行するための制御信号である。制御部30は、記憶部36から制御信号S1、S2を読み取り、制御信号S1、S2に基づいて第3照明部23からの照明光の照射を制御することにより、第2ゆらぎモードを実行する。
図5は、制御信号の一例を模式的に表す説明図である。
図5は、第2ゆらぎモードを実行する場合の制御信号S1、S2の一例を模式的に表している。図5に表したように、第2ゆらぎモードを実行するための制御信号S1、S2は、所定の時間分の照明光における光束値及び色温度の少なくとも一方を表現した信号である。
制御信号S1、S2は、複数の周波数成分を含み、ゆらぎパターンを表現した信号である。制御信号S1、S2は、換言すれば、互いに周波数が異なる複数の波を合成した合成波によって、ゆらぎパターンを表現した信号である。
制御部30は、第2ゆらぎモードを実行する場合、記憶部36から制御信号S1、S2を読み出し、制御信号S1に基づいて第3照明部23の第1光源23aからの光の照射を制御するとともに、制御信号S2に基づいて第3照明部23の第2光源23bからの光の照射を制御する。
制御部30は、例えば、制御信号S1に応じた大きさの電流を第1光源23aに供給することにより、制御信号S1に応じた光を第1光源23aに照射させるとともに、制御信号S2に応じた大きさの電流を第2光源23bに供給することにより、制御信号S2に応じた光を第2光源23bに照射させる。これにより、第3照明部23からゆらぎパターンの光を照射させることができる。
制御部30は、第2ゆらぎモードにおいては、制御信号S1、S2に基づく第3照明部23からの光の照射の制御を繰り返し実行する。この場合、制御信号S1、S2は、例えば、終了時における照明光の光束値及び色温度の少なくとも一方を、開始時における照明光の光束値及び色温度の少なくとも一方に近い値とする。これにより、制御信号S1、S2を繰り返し実行する場合にも、制御信号S1、S2に基づく制御が終了し、次の制御信号S1、S2に基づく制御を開始するタイミングで、照明光の光束値及び色温度の少なくとも一方が急激に変化してしまうことを抑制することができる。換言すれば、次の制御信号S1、S2に基づく制御を開始するタイミングでの照明光のチラツキを抑制することができる。
また、図5に表したように、制御部30は、制御信号S1、S2を基に、色温度の低い第1光源23aから照射される光の照度が大きくなるタイミングにおいて、色温度の高い第2光源23bから照射される光の照度も大きくなるように、第1光源23a及び第2光源23bからの光の照射を制御する。制御部30は、例えば、色温度の低い第1光源23aから照射される光の照度が所定値以上の時にだけ、色温度の高い第2光源23bに光を照射させる。これにより、例えば、単一の光源のみを用いてゆらぎパターンの光を照射する場合(例えば、第1光源23aのみを用いる場合)と比べて、炎が大きくなる(明るくなる)瞬間をよりリアルに再現し、ろうそくなどの炎のゆらぎをよりリアルに模擬することができる。
但し、第2ゆらぎモードにおける第3照明部23からのゆらぎパターンの光の照射方法は、上記に限定されるものではない。例えば、1つの光源のみからゆらぎパターンの光を照射させてもよい。
また、第2ゆらぎモードのゆらぎパターンは、例えば、1/fゆらぎの特性に基づく1/fゆらぎパターンである。制御部30は、例えば、第2ゆらぎモードのゆらぎパターンを、1/fゆらぎの特性に基づく1/fゆらぎパターンに設定する。1/fゆらぎパターンとは、例えば、第3照明部23から照射される光の光量が時間的に不規則に変化し、かつ高い周波数成分ほどエネルギーが小さい(1/f傾きを持つ)ゆらぎである。
図6は、制御部の動作の一例を模式的に表すグラフである。
図6に表したように、制御部30は、例えば、第1照射部21、第2照射部22、あるいは第3照明部23から照射される光の周波数成分fを横軸、照射される光の照度(エネルギー)Pを縦軸とするエネルギー分布(スペクトル密度)の回帰直線の傾きがP=1/fの関係を満たすようにする。制御部30は、例えば、エネルギー分布の回帰直線の傾きを-1±0.5に設定する。これにより、ゆらぎパターンを、1/fゆらぎの特性に基づく1/fゆらぎパターンに設定することができる。換言すれば、1/fゆらぎパターンとは、エネルギー分布の回帰直線の傾きが、-1±0.5の範囲に設定されている状態である。
制御信号S1、S2は、例えば、乱数によってランダムな波形を生成した後、高周波成分ほどエネルギー(照度)を減衰させるように波形処理を行うことにより、上記の1/fゆらぎの特性を有する波形に生成される。制御部30は、上記のように生成された制御信号S1、S2の波形に基づいて第3照明部23からの光の照射を制御する。これにより、制御部30は、第3照明部23から照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方に強弱をつけた1/fゆらぎパターンの照明モードを実現する。
なお、制御部30に設定される複数の照明モードは、必ずしも上記に限定されるものではない。複数の照明モードは、各照明部21~24のそれぞれの点灯状態を変化させたより多くの照明モードを有してもよい。複数の照明モードは、少なくともゆらぎ照明モード(例えば第2ゆらぎモード)を有していればよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る浴室ユニット10では、ゆらぎ照明モード(第2ゆらぎモード)を有することにより、ゆらぎパターンの光を入浴者に鑑賞させることができる。第1照明部21及び第2照明部22を消灯させた場合には、入浴者は、比較的暗い浴室BR内でゆらぎパターンの光のみを鑑賞することができ、深くリラックス可能な空間を実現できる。また、第1照射部21及び第2照明部22のそれぞれから照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも小さくした場合には、ゆらぎパターンの光を鑑賞させつつ、足元などの照度を確保することができ、周囲が暗くなり過ぎることを抑制しつつ、リラックス可能な空間を実現できる。従って、入浴者のリラックス効果をより向上できる浴室ユニット10を提供することができる。
浴室ユニット10では、ゆらぎ照明モード(第2ゆらぎモード)において、第1照明部21及び第2照明部22を消灯させるか、もしくは第1照明部21及び第2照明部22のそれぞれから照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも小さくしつつ、第3照明部23から照射されるゆらぎパターンの光を洗い場床42で反射させることにより、浴室BR全体を照らすように演出することができる。換言すれば、洗い場床42で反射した間接光にて浴室BR内の空間全体をゆらがせることができる。これにより、入浴者に対してより高いリラックス効果を提供することができる。
浴室ユニット10では、ゆらぎ照明モードのゆらぎパターンが、1/fゆらぎの特性に基づく1/fゆらぎパターンである。このように、1/fゆらぎパターンの光を鑑賞させることで、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
浴室ユニット10では、第1照明部21及び第2照明部22が、浴槽40の上面40aよりも上方に位置し、第3照明部23が、浴槽40の上面40aよりも下方に位置し、第3照明部23からの直接光が、浴槽40の上面40aよりも下方に照射される。このように、第1照明部21及び第2照明部22が浴槽40の上面40aよりも上方に位置することにより、第1照明部21及び第2照明部22を点灯させた際に、浴室BR内の明るさを確保し易くすることができる。そして、第3照明部23が浴槽40の上面40aよりも下方に位置することにより、ゆらぎパターンの光を鑑賞させる際に、直接光が入浴者の視界に入ってしまうことを抑制し易くすることができる。例えば、瞳孔の収縮を抑制し、副交感神経を優位にさせ、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
浴室ユニット10では、制御部30が、ゆらぎ照明モードにおいて第3照明部23から照射される光の色温度を1800K以上2300K以下に設定する。これにより、ゆらぎパターンの光の色温度をリラックス効果のあるろうそくなどの炎の色に近付けることができ、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
浴室ユニット10では、第1照明部21、第2照明部22、及び第3照明部23のそれぞれが、色温度の異なる複数の光源を有し、制御部30は、複数の照明モードに応じて、第1照明部21、第2照明部22、及び第3照明部23のそれぞれから照射される光の色温度を変化させる。このように、複数の照明モードに応じて、第1照明部21、第2照明部22、及び第3照明部23のそれぞれから照射される光の色温度を変化させることにより、実際の太陽高度の高い日中(高照度・高色温度)、太陽高度の低い夕暮れ時(低照度・低色温度)、及び両者の中間などの色温度の変化を再現性高く模擬することが可能となる。このため、例えば、入浴者の好みなどに応じて、より深いリフレッシュ効果とリラックス効果とを得る空間を実現することができる。
浴室ユニット10では、複数の照明モードが、第1照明部21、第2照明部22、及び第3照明部23のそれぞれを点灯させる全点灯照明モード(明モード、中モード、暗モード)と、第1照明部21を消灯させるか又は光束値を小さくし、第2照明部22及び第3照明部23を点灯させる中間照明モード(瞑想モード、超瞑想モード)と、をさらに有する。全点灯照明モードでは、第1照明部21、第2照明部22、及び第3照明部23を点灯させることで、高い視認性を確保した照明を実現できるとともに、入浴者のリフレッシュ効果を高めることができる。中間照明モードでは、設置位置の高い第1照明部21を消灯させるか又は光束値を小さくし、第1照明部21よりも設置位置の低い第2照明部22及び第3照明部23を点灯させることで、視認性を確保しつつ、全点灯照明モードよりも入浴者のリラックス効果を高めることができる。
浴室ユニット10では、複数の照明モードが、第3照明部23を点灯させ、第1照明部21及び第2照明部22を消灯させるか、もしくは第1照明部21及び第2照明部22のそれぞれから照射される光の光束値を第3照明部23から照射される光の光束値よりも小さくするとともに、第3照明部23から照射される光の光束値及び色温度の少なくとも一方の変動をゆらぎ照明モードにおける変動よりも小さくするか、もしくは変動を停止した下部照明モード(第1ゆらぎモード)をさらに有する。このように、下部照明モードをさらに有することにより、入浴者の好みなどに応じてゆらぎの少ない又はゆらぎの無い点灯状態を実現でき、入浴者のリラックス効果を高めることができる。
浴室ユニット10では、複数の照明モードを切り替えるための照明スイッチ34をさらに備え、制御部30は、照明スイッチ34の操作に応じて、光束値及び色温度の少なくとも一方の高い側から順に、又は光束値及び色温度の少なくとも一方の低い側から順に、複数の照明モードを順次切り替える。これにより、入浴者の好みなどに応じて複数の照明モードを任意に切り替えることができる。この際、光束値及び色温度の少なくとも一方の高い側から順に、又は光束値及び色温度の少なくとも一方の低い側から順に、複数の照明モードを順次切り替えることにより、瞳孔の急激な拡大や縮小を抑制し、入浴者のリラックス効果の阻害を抑制することができる。
浴室ユニット10では、第2照明部22が、第1カウンター11の下方に向かって光を照射可能であり、第3照明部23が、第2カウンター12の下方に向かって光を照射可能である。これにより、第1カウンター11及び第2カウンター12を備えた際にも、第1カウンター11の下方の空間が暗くなってしまうことを第2照明部22から照射される光によって抑制できるとともに、第2カウンター12の下方の空間が暗くなってしまうことを第3照明部23から照射される光によって抑制できる。
浴室ユニット10では、第1カウンター11が、上面60aを有するカウンター本体60と、カウンター本体60の下部に設けられ、湯水を吐水する吐水口61aを有する吐水部60と、を有する。このように、第1カウンター11に吐水部61を設けることにより、吐水部61や吐水部61から吐水される湯水を第2照明部22によって照明し、吐水部61や吐水部61から吐水される湯水の視認性を高めることができる。
浴室ユニット10では、制御部30が、ゆらぎ照明モードにおいて第3照明部23から照射される光の光束値の変動の範囲を基準値に対して0.5倍以上1.5倍以下の範囲に設定する。これにより、ゆらぎパターンの光の明るさの変動の範囲を、人が明るさの変化を認識可能な範囲とすることができ、ゆらぎパターンの光を認識し易くし、入浴者のリラックス効果をより高めることができる。
図7は、実施形態に係る浴室ユニットの変形例を模式的に表す正面図である。
図7に表したように、浴室ユニット10aでは、第3照明部23が、浴槽40の洗い場床42側を向く側面40bに設けられている。なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明は省略する。
浴槽40の洗い場床42側を向く側面40bは、換言すれば、浴槽40のバスエプロンの洗い場床42側を向く面である。第3照明部23は、浴槽40の側面40bの下端よりも高い位置に設けられる。第3照明部23は、例えば、浴槽40の側面40bの上下方向の中央付近に設けられる。
浴槽40の側面40bの第3照明部23よりも下方の部分は、浴槽40の側面40bの第3照明部23よりも上方の部分よりも浴槽40側に奥まっている。換言すれば、浴槽40の側面40bは、二段階の段差状に形成されている。第3照明部23は、側面40bの段差状の部分に設けられ、下方に向かって光を照射する。第3照明部23は、例えば、洗い場床42に向かって直接光を照射する。これにより、例えば、前述のように、第2ゆらぎモードにおいて、第3照明部23から照射されたゆらぎパターンの光を洗い場床42で反射させ、浴室BR内の演出を行うことが可能となる。
なお、浴槽40の側面40bは、必ずしも段差状に形成されるものでなくてもよい。例えば、浴槽40の側面40bを下方に向かうに従って浴槽40側に向かう傾斜面状又は曲面状に形成することにより、上下方向の中間付近に設けられた第3照明部23から下方に向かって光を照射できるようにしてもよい。
また、第3照明部23は、下方に向かって光を照射するものに限ることなく、側方に向かって光を照射するものなどでもよい。この場合、浴槽40の側面40bは、例えば、平面状などでもよい。第3照明部23の表面(光を照射する面)は、浴槽40の側面40bと実質的に面一に構成してもよい。
図8は、実施形態に係る浴室ユニットの変形例を模式的に表す正面図である。
図8に表したように、浴室ユニット10bでは、第3照明部23が、浴槽40の洗い場床42側を向く側面40bの下端に設けられている。換言すれば、この例では、第3照明部23が、浴槽40の側面40bと洗い場床42との間の浴槽40の側面40b側の入隅部に設けられている。第3照明部23は、例えば、側方斜め下方に向かって光を照射することにより、洗い場床42に向かって直接光を照射する。
図9は、実施形態に係る浴室ユニットの変形例を模式的に表す斜視図である。
図9に表したように、浴室ユニット10cでは、第3照明部23が、壁部44の下端に設けられている。第3照明部23は、例えば、洗い場床42と壁部44との間に設けられる。換言すれば、この例では、第3照明部23が、洗い場床42と壁部44との間の壁部44側の入隅部に設けられている。第3照明部23は、例えば、側方斜め下方に向かって光を照射することにより、洗い場床42に向かって直接光を照射する。
浴室ユニット10cは、洗い場床42の端部に接続される3つの壁部44のそれぞれの下端に設けられた3つの第3照明部23を有している。壁部44の下端に設けられる第3照明部23の数は、上記に限ることなく、1つでもよいし、2つでもよい。壁部44の下端に第3照明部23を設ける場合、第3照明部23を設置する壁部44は、洗い場床42の端部に接続される任意の壁部44でよい。
図10は、実施形態に係る浴室ユニットの変形例を模式的に表す斜視図である。
図10に表したように、浴室ユニット10dでは、第3照明部23が、浴槽40内に設けられている。この例において、第3照明部23は、浴槽40内に溜められた湯水に向けて光を照射する。第3照明部23は、換言すれば、水中照明である。
このように、第2ゆらぎモードにおいてゆらぎパターンの光を照射する第3照明部23は、第2カウンター12の下方に向かって光を照射するものに限ることなく、浴槽40の側面40b(バスエプロン)の下方に光を照射するもの、浴槽40の側面40bの下端から光を照射するもの、壁部44の下端から光を照射するもの、あるいは浴槽40内に光を照射するものなどでもよい。例えば、浴槽40の上縁部に設けられた第4照明部24を第3照明部23として用いてもよい。換言すれば、第3照明部23は、浴槽40の上縁部に設けてもよい。
第3照明部23を配置する位置は、上記に限ることなく、例えば、第1照明部21及び第2照明部22よりも下方の任意の位置でよい。第3照明部23を配置する位置は、例えば、浴槽40の上面40aよりも下方の任意の位置でよい。第3照明部23を配置する位置は、例えば、浴槽40内に入った入浴者の視界に光が直接入射することを抑制しつつ、間接的な光で浴室BR内の空間を全体的に演出することにより、入浴者に対してリラックス効果を提供することが可能な任意の位置でよい。
また、第1照明部21は、天井部46に設けられるものに限定されるものではない。第2照明部22は、第1カウンター11の下方に向かって照明光を照射するものに限定されるものではない。第1照明部21及び第2照明部22は、例えば、天井部46と壁部44との間の天井部46側の入隅部に設けてもよい。第1照明部21及び第2照明部22は、例えば、壁部44の壁面を照らすコーニス照明などでもよい。第1照明部21及び第2照明部22は、例えば、壁部44などから天井に向かって光を照射するコーブ照明などでもよい。第1照明部21及び第2照明部22は、例えば、壁部44同士の入隅などに設けてもよい。第1照明部21及び第2照明部22は、例えば、壁部44に取り付けられた棚などに設けてもよい。第1照明部21は、上記に限ることなく、例えば、浴槽40の上面40aよりも上方に設けられた任意の照明でよい。第2照明部22は、例えば、第1照明部21よりも下方に配置された任意の照明でよい。
図11は、実施形態に係る浴室ユニットの変形例を模式的に表すブロック図である。
図11に表したように、浴室ユニット10eは、人体検知センサ50をさらに備える。人体検知センサ50は、浴室BR内に入室した人を検知する。換言すれば、人体検知センサ50は、浴室BR内の人の有無を検知する。
人体検知センサ50には、例えば、人の動きを検知可能なマイクロ波センサが用いられる。これにより、上記のように、浴室BR内に入室した人を検知することができる。但し、人体検知センサ50は、マイクロ波センサに限ることなく、例えば、赤外線センサなどでもよい。人体検知センサ50は、浴室BR内に入室した人を検知可能な任意のセンサでよい。人体検知センサ50は、例えば、複数のセンサで構成してもよい。人体検知センサ50の構成は、浴室BR内に入室した人を検知可能な任意の構成でよい。
人体検知センサ50は、制御部30と通信可能に構成されている。人体検知センサ50と制御部30との間の通信は、有線でもよいし、無線でもよい。人体検知センサ50は、浴室BR内に入室した人の検知結果を制御部30に入力する。
制御部30は、人体検知センサ50の検知結果を基に、複数の照明モードの切り替えを行う。制御部30は、例えば、人体検知センサ50による入室の検知のタイミングから計時を開始し、入室の検知のタイミングから所定時間の経過に応じて明モード、中モード、暗モード、瞑想モード、超瞑想モード、第1ゆらぎモード、第2ゆらぎモードの順に複数の照明モードを順次切り替える。すなわち、制御部30は、浴室BRの利用者(入浴者)の入室からの時間に応じて徐々に浴室BR内を暗くするように複数の照明モードを順次切り替える。これにより、例えば、浴室BRの利用時間が長くなるに従って、利用者を徐々に深いリラックス状態に向かわせることなどが可能となる。また、例えば、照明スイッチ34を操作する手間を抑制し、浴室ユニットの利便性をより高めることができる。
上記のように、人体検知センサ50の検知結果に基づいて複数の照明モードを切り替える場合、制御部30は、スイッチ32の操作に基づいて明モードで各照明部21~24のそれぞれを点灯させてもよいし、人体検知センサ50による入室の検知に応じて自動的に消灯モードから明モードに切り替えてもよい。
なお、人体検知センサ50の検知結果に基づいて複数の照明モードを自動的に切り替えるか、照明スイッチ34の操作に基づいて複数の照明モードを手動で切り替えるかは、例えば、照明スイッチ34の操作などに基づいて任意に変更できるようにしてもよい。
上記各実施形態では、浴室ユニットが、第1照明部21、第2照明部22、第3照明部23、及び第4照明部24の4つの照明部を有している。浴室ユニットは、少なくとも第1照明部21、第2照明部22、及び第3照明部23の3つの照明部を有していればよい。浴室ユニットは、例えば、第5照明部などの5つ以上の照明部を有してもよい。浴室ユニットは、例えば、第2照明部22を省略し、第1照明部21及び第3照明部23のみを有する構成や、第1照明部21を省略し、第2照明部22及び第3照明部23のみを有する構成などでもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、浴室ユニット10などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。