本開示の目的は、水中又は水回りでの使用が安全な、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素とを具備する再装着可能な生理学的モニタリング装置を提供することである。
本開示の別の目的は、最低限のユーザメンテナンスを要求する、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素とを具備する再装着可能な生理学的モニタリング装置を提供することである。
本開示の別の目的は、欠陥率が低い製造が容易な、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素とを具備する再装着可能な生理学的モニタリング装置を提供することである。
本開示の別の目的は、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素との間に信頼可能な電気的接続を有する再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素とを具備する再装着可能な生理学的モニタリング装置を提供することである。
本開示の別の目的は、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素との間の掛止をユーザが容易に接続及び遮断する、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素を具備する再装着可能な生理学的モニタリング装置を提供することである。
再装着可能な生理学的モニタリング装置の総合的な検討
再装着可能な生理学的モニタリング装置の様々な実施形態を詳細説明する前に、本明細書開示の様々な実施形態は、それらの用途や使用において、添付図面及び明細書に示す部品の構造及び配列の詳細に限定するものではないことに留意されたい。むしろ、開示された実施形態は、他の実施形態、それらの変形例及び変更例に配置又は組み込まれ得、様々な方法で実施又は実行されてよい。したがって、本明細書記載の再装着可能な生理学的モニタリング装置の実施形態は、実際例示的であって、その範囲又は出願を限定する意図はない。さらに、別段の指摘がない限り、本明細書で使用する用語や表現は、読者の便宜上、実施形態の記載目的で選択されて、その範囲を限定するものではない。さらに、任意の1つ以上の開示された実施形態、実施形態及び/又はその実施例の表現は、任意の1つ以上の他の開示された実施形態、実施形態及び/又はその実施例の表現と、限定することなく、組み合わせ可能であることを理解すべきである。
以下の記載において、同一の引用符号は、いくつかの図全体にわたって同一又は相当する部分を指す。さらに、以下の記載において、前部、後部、内部、外部、上部、底部等の用語は、便宜上使用する言葉であって、限定語と解釈されるものではないことを理解されたい。本明細書で使用する用語は、本明細書記載の装置又はその部分が他の配向で取付け又は利用され得る範囲において、限定する意図は有さない。様々な実施形態は、図面を参照することで、より詳細に記載される。
本開示は、一般的に、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素を具備する再装着可能な生理学的モニタリング装置の様々な態様を対象として、再装着可能な生理学的モニタリング装置は、再装着可能な生理学的モニタリング装置の装着対象に関連する少なくとも1つの生理学的及び/又は物理的パラメータを監視するために使用され得る。少なくとも1つの監視パラメータは、対象に関連する生理学的及び/又は物理的パラメータ等を含んでよい。例えば、再利用可能な構成要素は、他の生理学的及び物理的パラメータの中で、皮膚インピーダンス、心電図信号、導電伝達電流信号、装着対象の位置、体温、心拍数、発汗量、湿度、標高/圧力、全地球測位システム(GPS)、近接度、バクテリアレベル、グルコース値、化学マーカー、血中酸素濃度等のパラメータを、限定することなく、監視するように構成されてよい。1つの実施形態において、再利用可能な構成要素は、摂取可能な事象マーカー(IEM)が送信する信号を、装着対象がそれを摂取する際に検出するように構成される。
本開示全体にわたって使用する用語「薬剤」又は「投与形態」は、例えば、丸薬、カプセル、ジェルカプセル、偽薬、オーバーカプセル化担体又は賦形薬、薬草、店頭販売(OTC)物質、サプリメント、処方箋薬、摂取可能な事象マーカー(IEM)等の、様々な形態の摂取可能な、吸入可能な、注入可能な、吸収可能な、又はそれ以外では消費可能な薬剤及び/又はそのための担体を含むことを理解するものとする。
1つの態様において、図1に示す通り、再装着可能な生理学的モニタリング装置102は、ヒト又は他の生命体等の生体対象104に取外しできるように取付可能である。1つの態様において、再装着可能な生理学的モニタリング装置102は、少なくとも1つのパラメータを監視するように構成される。少なくとも1つの監視パラメータは、対象に関連する生理学的及び/又は物理的パラメータ等を含んでよい。例えば、再装着可能な生理学的モニタリング装置102は、他の生理学的及び物理的パラメータの中で、皮膚インピーダンス、心電図信号、導電伝達電流信号、装着対象の位置、体温、心拍数、発汗量、湿度、標高/圧力、全地球測位システム(GPS)、近接度、バクテリアレベル、グルコース値、化学マーカー、血中酸素濃度等のパラメータを、限定することなく、監視するように構成されてよい。1つの態様において、再装着可能な生理学的モニタリング装置102は、摂取可能な事象マーカー110の摂取を監視するように構成される。
1つの態様において、再装着可能な生理学的モニタリング装置102は、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等のモバイル機器108と無線により一組となる。再装着可能な生理学的モニタリング装置102とモバイル機器108との間の無線接続は、ブルートゥース、wi-fi、又は他の任意の短距離無線接続であり得る。再装着可能な生理学的モニタリング装置102は、生理学的データ及び/又は摂取データを含む監視パラメータをモバイル機器108に送信可能である。
1つの態様において、モバイル機器108は、少なくとも1つの監視パラメータを、通信ネットワークを経由して、バックエンド又はリモートサーバー又は遠隔ノード106に無線通信するように構成される。通信ネットワークは、好ましくは、インターネット112である。モバイル機器108はまた、監視パラメータとともに、関連情報を送信可能である。監視パラメータに関連する情報は、未加工の計測データ、処理データ、及び/又はその任意の組み合わせ等を含んでよい。該情報はまた、他の情報の中で、識別番号、患者識別情報(例:名前、住所、電話番号、eメールアドレス、ソーシャルネットワークウェブアドレス)、投与装置の識別、摂取可能な事象マーカーシステムの識別、投与形態のパッケージを開けた日時印、患者が摂取可能な事象マーカーシステムを摂取して作動させた日時印を含み得る。遠隔ノード106での処理システム120は、該情報を受信して、データベース118による処理のために記憶する。
図1を引き続き参照すると、遠隔ノード106は、データベース118に通信的に結合された処理システム120を含む。本人確認及び薬剤の種類と量を含む、患者等のすべての対象104に関連する情報は、データベース118に記憶可能である。処理システム120は、モバイル機器108から情報を受信して、遠隔ノード106に関連するデータベース118の情報をアクセスして、再装着可能な生理学的モニタリング装置102を介して、ケアワーカーに情報を提供する。遠隔ノード106は、介護提供者が選択し患者に提供する薬剤の種類と用量の確認に加えて、本人確認用の患者の写真と介護提供者が利用可能な薬剤の種類を含む情報を通信可能である。モバイル機器108は、事後に記憶・転送することに加えて、所定の時間遅延に基づいて、無線、G2、G3、G4、リアルタイム、周期的等、現場で利用可能な通信の任意のモード及び周波数を使用して、遠隔ノード106と通信可能である。
遠隔ノード106での処理システム120は、要求があれば、対象向けの許可を提供するよう等に構成されたサーバーを含んでよい。例えば、サーバーは、家族介護者が、サーバー発出の警報や傾向を監視し、患者にサポートをフィードバック可能にさせるインターフェース(ウェブインターフェース等)を介して等、家族介護者が、対象の治療計画に参加可能にするように構成されてよい。サーバーはまた、通信装置を介して対象に中継される、対象への警報や対象への動機づけの形態等で、対象に直接応答を与えるように構成可能である。サーバーはまた、データ処理アルゴリズムを使用可能で、健康インデックスの概要、警報、患者間のベンチマーク等の対象の健康及び服薬順守の度合いを取得し、情報取得の上での臨床上の連絡と患者へのフィードバックサポートを提供する、看護師、医師等の医療従事者と情報のやりとりをし得る。サーバーはまた、薬局、栄養センター及び製薬業者と情報のやりとりをし得る。
1つの態様において、遠隔ノード106は、データベース118に、対象104が投与形態を摂取した日時を記憶可能である。さらに、事象マーカーシステムが投与装置内に提供される場合、患者が事象マーカーシステムを摂取した日時印もまた、データベース118に記憶可能である。さらに、例えば、単回又は複数回投与パッケージ、パッケージの種類(単回、複数回、午前、午後、夕方、毎日、週、月投薬事象等)、個々の患者の本人確認、事前パッケージングの日にち、ソース、及びパッケージ内容等を識別する、製造番号等の識別番号を、データベース118に記憶し得る。いくつかの態様において、1つ又はすべての薬剤又は投与形態の有効期限又は保存期間も、データベース118に記憶可能である。
再装着可能な生理学的モニタリング装置102内のチップセットは、再装着可能な生理学的モニタリング装置102とモバイル機器108との間で双方向にデータ通信する。1つの態様において、対象104が事象インジケーターシステム110を含む投与形態を摂取する場合、事象インジケーターシステムは、再装着可能な生理学的モニタリング装置102と通信し、該装置には、事象インジケーターシステムから特有の署名を受信して、モバイル機器108と通信するための様々な電子モジュールが含まれる。
他の態様において、再装着可能な生理学的モニタリング装置102は、様々なトリガに基づいて、モバイル機器108にデータ送信を開始するように始動可能である。これらのトリガは、限定することなく、特に、タイマーと、リアルタイムクロックと、事象と、事象マーカーシステムの摂取の検出と、事象マーカーシステムから受信した特定コードの検出と、特定の監視パラメータ又はそのような監視パラメータの値の受信と、モバイル機器108からのトリガデータの受信と、を含む。
図2は、再装着可能な無線装置102の1つの態様の系統図である。1つの態様において、再装着可能な無線装置102は、使い捨て構成要素210と再利用可能な構成要素220とを具備する2分割装置である。再利用可能な構成要素220は、エレクトロニクスモジュールを含む。再利用可能な構成要素220のエレクトロニクスモジュールは、モバイルチップセットRF無線回路又は単一セル無線等の無線通信回路206を具備する。再利用可能な構成要素220のエレクトロニクスモジュールは、ハードウェアアーキテクチャとソフトウェアフレームワークとを具備して、再装着可能な無線装置102の様々な態様を実行するASIC使用のセンサプラットフォーム208を具備する。1つの態様において、ASIC使用のセンサプラットフォーム208は、プリント回路基板アセンブリ(PCBA)上に配置又は連結され得る。無線通信回路206は、低電力モバイルチップセットでよく、他の無線装置(特に、携帯電話、スマートフォン、タブレット型コンピュータ、ノート型パソコン、ゲートウェイ装置)に加えて、セルラーネットワーク108に接続するように構成される。使い捨て構成要素210は、PCBAと第1の電子モジュール220に連結する。1つの態様において、電子モジュール220と使い捨て構成要素210は各々、PCBA上に又はそれから離れて存在する追加のモジュールを具備し、又は、別の態様において、PCBA上に配置してよい。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、センサプラットフォームを提供し、異なるセンサと連結するように設計された回路を具備して、様々な組み合わせの以下の構成要素を具備する。様々な態様において、再利用可能な電子モジュール220のASIC使用のセンサプラットフォームは、多機能を備えた「ASIC使用のセンサプラットフォーム」208を具備する単一の低電力ASIC/チップ内のアナログ前端、ベクトル/デジタル信号処理、マイクロプロセッサ及びメモリの組み合わせ:摂取可能な事象マーカーの検出用のソフトウェア無線、ECGの探知と復号、AC皮膚インピーダンス測定、体温測定、DC皮膚インピーダンス(例:GSR)測定及び他の生物/医療データセンサを提供する。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、以下に記載する他の構成要素の中で、ASICセンサプラットフォーム208と、マイクロコントローラユニット(MCU)等のコントローラ又はプロセッサ211と、無線周波数(RF)無線通信回路206と、を具備する。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220のASIC部208は、リアルタイム用途用のARM CortexTMM3プロセッサ等のコアプロセッサ211と、ベクトル数値演算アクセラレータ等の信号処理アクセラレータと、プログラムメモリと、データメモリと、SPI、汎用非同期送受信機(UART)、2線式マルチマスタシリアルシングルエンドバスインターフェース(I2C)等のシリアルインターフェースと、汎用入力/出力(GPIO)と、リアルタイムクロックと、アナログデジタル変換器(ADC)と、生体電位信号用の利得及び調整回路と、発光ダイオード(LED)ドライバーと、を具備してよい。再利用可能な電子モジュール220はまた、外部メモリへの接続口と、外界センサへの接続口と、ハードウェアアクセラレータと、を具備する。プロセッサ211は、アナログセンサ用のアナログフロントエンドを操作して、ADCデジタイザによりセンサからデジタルデータを受信することで、各々のセンサから信号を受信する。プロセッサ211は、その後、データを処理して、データ記録の形式で、メモリ212にデータ結果を記憶する。1つの態様において、プロセッサ211は、非常に長い命令語(VLIW)のプロセッサアーキテクチャを有する場合がある。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220はまた、ユニバーサルシリアルバス234(USB)と、加速度計222と、メモリ212と、1つ以上のLED236と、32KHzの水晶体226と、外部装置との通信接続を始動するために使用可能なユーザボタン240と、センサインターフェース216と、を具備する。他の態様において、再利用可能な電子モジュール220は、ジャイロスコープと、ECG、体温、及び加速度計信号を処理するための回路と、を具備してよい。他の態様において、再利用可能な電子モジュール220はまた、酸化ヘモグロビンの酸素運搬可能なヘモグロビンに対する割合を計算することで、動脈血の機能的酸素飽和度を監視する、体組成及びSpO2パルスオキシメトリ回路を具備し得る。SpO2パルスオキシメトリ回路は、SpO2の連続的な、非侵襲性の測定を提供するように構成可能で、1つの態様において、プレチスモグラフ波形を示し得る。心拍数値は、パルスオキシメトリ信号由来の場合がある。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、RF無線通信回路206を具備する。RF無線通信回路206は、以下により詳細に記載の通り、無線信号を送受信するためのアンテナと、送信回路と、受信回路と、別の外部の無線装置に接続(リンクを確立)し、データを送信するための機構を含むリンクメインコントローラと、を具備する。1つの態様において、リンクメインコントローラは、モバイル機器108等の外部装置に接続を確立する。リンクメインコントローラは、リンクの主制御装置として、タイミング制御及び無線周波数制御(チャンネルホピング)を含む、リンクにわたって外部装置にデータ送信の制御を実行する。リンクメインコントローラは、メモリに記憶されたデータ記録数(すべてのデータ記録の総数と各データ種類の記録の総数)を与える命令により、外部装置に信号を送信する。様々な態様において、RF無線通信回路206は、特に、NvidiaによるTegra、QualcommによるSnapdragon、Texas InstrumentsによるOMAP、SamsungによるExynos、AppleによるAx、ST-EricssonによるNovaThor、IntelによるAtom、Freescale Semiconductorによるi.MX、RockchipによるRK3xxx、AllWinnerによるA31を、限定することなく含む様々な販売業者から利用可能なモバイルチップセットを使用して、実行可能である。このようなモバイルチップセットは、特に、mobile telephones(携帯電話)、それ以外では当該分野で別名「mobile」、「wireless」、「cellular phone」、「cell phone」、「ハンドフォン(HP)」、「smart phone(スマートフォン)」として公知な機器により使用される。
各接続後に、プロセッサ211は、すべてのセンサ信号を継続して受信し、データを処理して、新規のデータ記録をメモリ212に記憶する。各々それ以降の接続時に、リンクメインコントローラは、最終接続からの新規のデータ記録により、外部装置に信号を送信して、記録の送信が成功したことを確認する。リンクメインコントローラは、外部装置が、データ記録の受信待機を確立する信号を外部装置から受信し、また、どのデータ記録の送信が成功しなかったかを確立する信号を外部装置から受信する。リンクメインコントローラは、より長時間の操作のためにバッテリ320の電力使用を改善するよう、すでに送信済みのデータ記録の送信の繰り返しを避け、送信が成功しなかったすべてのデータ記録を再送信する。リンクメインコントローラは、すべての又はいくつかの送信成功したデータ記録を、事後に(例えば、メモリ212がフル容量になる場合)メモリから削除してよい。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、電極340間にセンサインターフェース216と、1つ以上のバンドパスフィルタ又はチャンネルと、を具備する。センサインターフェース216は、アナログフロントエンドを提供し、プログララマブル利得又は固定利得増幅器と、プログララマブル低域フィルタと、プログラマブル高域フィルタと、を含んでよい。センサインターフェース216は、ひずみゲージ測定回路を含むアクティブ信号調整回路等を具備する。1つのチャンネルは、対象(例:ユーザ)の生理学的データに関連する低周波数情報を受信して、他のチャンネルは、対象内の電子装置に関連する高周波数情報を受信する。1つの代替する態様において、追加のチャンネルを、対象のDCデータを受信するために提供する。高周波数情報は、ASIC部208で実行されるデジタル信号プロセッサ(DSP)に伝達され、その後、データ解凍及び復号のために再装着可能な無線装置102のプロセッサ211(例:制御プロセッサ)部分に伝達される。低周波数情報は、ASIC部208のDSP部分に伝達され、その後、プロセッサ211に伝達、又はプロセッサ211に直接伝達される。DC情報は、プロセッサ211に直接伝達される。ASIC部208のDSP部分とプロセッサ211は、高周波数、低周波数及びDC情報又はデータを復号する。本情報はその後、処理されて、送信用に作成される。
1つの態様において、信号処理は、収集した未加工データに適用される場合とそうでない場合がある。信号処理は、実空間、複素数空間、又は極座標空間で実行され得る。機能は、有限インパルス応答(FIR)や無限インパルス応答(IIR)等のフィルタ、ミキサー、高速フーリエ変換(FFT)、cordic及びその他を含む。未加工データは、下流側で容易に記憶・処理され得る。信号処理は、プロセッサ(例:ARM CortexTMM3)で実行され得、又はASIC部208に組み込まれる信号処理アクセラレータで実行される場合がある。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、加速度計222と1つ以上の温度センサ224とを具備する。1つの態様において、2つの温度センサは、異なる位置に同一種類として配置して提供され、1つは皮膚近傍に、もう1つは、追加データを計測するために外部環境の近傍に配置する。温度センサ224は、皮膚、外部環境、及び回路基板の温度を計測・記録するように構成可能である。温度センサ224は、皮膚と外部環境の温度センサとの間の熱流束を計測するために使用可能である。1つの態様において、温度センサ224又はセンサは、負温度係数(NTC)又は正温度係数(PTC)を持つサーミスタ装置であって、別の態様において、温度センサ224又はセンサは、統合型の半導体装置を使用する。本情報は、プロセッサ211に提供され、プロセッサ211により処理されて、RF無線通信回路206の送信機部分により送信用に作成可能である。測定された生理学的情報は、プロセッサ211により処理されて、リアルタイム又は未加工データとして送信可能で、又は得られた量又はパラメータを送信し得る。
1つの態様において、加速度計222は、再サンプリング周波数補正プロセッサを備えた3軸加速度計でよい。デジタル加速度計222のセンサは、MEMS使用の加速度センサ素子と、デジタイザと、デジタルインターフェース制御論理と、を通常具備する。これらの加速度計は、典型的に、低精度の抵抗容量(RC)発振器を使用して、デジタイザサンプリング入力をストローブする。RC発振器の精度は、信号処理アルゴリズム内でこのような加速度計222から信号を使用するには不十分である。したがって、1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、加速度計222から信号を取得して、RC発振器の誤差を補正するために再サンプリングを行う、加速度計サンプリング周波数補正プロセッサを具備する。
1つの態様において、加速度計222のサンプリング周波数補正プロセッサは、基準クロック(高精度発振器)と、固定アップサンプルブロックと、デジタルフィルタと、プログラマブルダウンサンプルブロックと、加速度計からの信号のタイミングと基準クロックとの比較に基づいて、ダウンサンプル係数を選択する制御回路と、を具備する。再サンプリング機能は、引き窓の基準クロックとのアラインメントを保って、正確なサンプリング率を作成する。アルゴリズムは、リアルタイム32kHzのクロック(X-Tal)226を較正する。加速度計222のサンプリング周波数補正プロセッサは、加速度計信号からの各データフレームに対し、ダウンサンプリング係数を設定する。本手法は、加速度計信号のタイミングを連続的に追跡することと、ダウンサンプリング係数を選択することを提供して、累積したタイミング誤差を最小化する。これにより、連続的な加速度計222のデジタルデータが、精密クロックに高精度でアライン可能である。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、低電力低メモリデータ記憶と転送スキームを使用する。1つの態様において、再装着可能な無線装置102のメモリ212内のデータの記憶と転送は、低電力と低メモリ使用のために最適化される。センサデータは、メモリ212内に、各々種別識別子を備えた記録として、記憶される。記録は、パケットペイロード内で、RF無線通信回路206により、外部モバイル機器108に転送される。記録は、可変長で連続して記憶されて、スペースの使用を最適化する。データディレクトリは、メモリ212から高速記録読取アクセスを可能にするように含まれる。データディレクトリは、データ記録を種別ごとに高速カウントできるように含まれる。
1つの態様において、再利用可能な電子モジュール220は、完全性が高保証されるデータの記憶と転送スキームとを使用する。再装着可能な無線装置102のメモリの記憶と転送スキームは、高保証のデータ完全性用に設計される。再装着可能な無線装置102のメモリ212に記憶された各データ記録に対し、データ記録破損を検出するために使用可能な誤り検出符号が生じる。再装着可能な無線装置102が、外部装置へのデータパケット転送前に、メモリ212からデータ記録を読み取る場合、誤り検出符号をチェックする。再装着可能な無線装置102が記憶されたデータ記録の破損を検出すると、誤差信号は、RF無線通信回路206により外部装置に送信される。再装着可能な無線装置102から外部装置まで転送される各パケットは、パケット破損を検出するために外部装置により使用可能な誤り検出符号を含む。
1つの態様において、ASIC部208の信号処理アクセラレータ部分は、高効率の信号処理作業を実行するために最適化された計算エンジンを含む。1つの実施において、信号処理機能は、論理回路でハードコードされる。このような方法は、プロセッサ211又はマイクロコントローラユニットで動作するソフトウェア上で実行されるソフトウェアベースのアルゴリズムと比較して、10倍以上効率的であり得る。該効率は、チップサイズ、消費電力、又はクロック速度又はこれら全3つの組み合わせにおけるものであり得る。別の方法は、あるレベルのプログラム可能性を維持するものの、最適化計算である実行ユニットを利用する。1つの実施例は、FFT-バタフライエンジンである。該エンジンは、様々なサイズのデータセット用のFFT計算を可能にする場合があるが、プロセッサ211上で動作するソフトウェアに比べて著しい効率改善を維持し得る。実行ユニットはまた、一般的なDSP機能ブロックであり、又は浮動小数点演算ユニットまたは旧式のFIRフィルタ等であり得る、積和演算ユニット(MAC)でよい。これらの場合において、特定の集積回路プロセス用の効率は、プロセッサ211上のソフトウェアの効率よりも大きい反面、専用ハードウェアの効率よりは小さいが、これらの効率は、適応性が非常に高い。
信号処理アクセラレータは、プロセッサ211間でインターフェースを維持する。本インターフェースは、先入れ先出し(FIFO)レジスタと、デュアルポートメモリと、プロセッサ211の直接メモリアクセス(DMA)エンジンと、及び/又はレジスタと、を具備してよい。インターフェースは、典型的に、レジスタレベル又はメモリブロックレベルで処理可能な何らかの形式の競合認識又は回避を含む。関連する機構は、プロセッサ211と信号処理アクセラレータがポーリング可能なレジスタフラッグセットと、より優先度の高い装置が作動を完了するまで、読出し又は書込みリクエストを保持する、ブロック又は遅延機能のいずれかに信号を送る割り込みと、を具備してよい。
1つの態様において、使い捨て構成要素210は、1つ以上のセンサを監視対象(人、動物、機械、建物等)へのインターフェース用に取り付けて、PCBA上の再利用可能な電子モジュール220に結合される。1つの態様において、使い捨て構成要素210は、特に、バッテリ320と、バッテリを保持する受け台と、バッテリホルダー又はハウジング(覆い)と、外部環境温度と体温(tempと表示)(生体か否かによらず)、ECG、GSR/皮膚電気活動(EDA)、体組成(50Hz)、SpO2/パルスオキシメトリ、ひずみゲージを含むがこれらに限定されない、1つ以上のセンサと、を具備する。ASIC部208又はプロセッサ211が実行する様々なアルゴリズムは、特に、熱流束、HR、HRV、呼吸、ストレス、ECG、ステップ、身体角、転倒検出を提供する。
再装着可能な無線装置102は、様々なセンサからデータを収集して、収集データに信号処理アルゴリズムを適用して、生じる情報をメモリに記憶して、無線又は有線接続のいずれかを使用して、データ/情報を別の装置に転送する。ユーザインターフェースは、1または2つのLED236と押しボタン240とからなる。
電力は、一次バッテリ320から供給される。バッテリは、図示の使い捨て構成要素211に配置される。バッテリ320は、好ましくは、バッテリ寿命が、以下に記載される、使い捨て構成要素の接着ストリップの耐用寿命にほぼ等しい、使い捨てコイン電池である。
使い捨て構成要素210は、電極340と、ほとんどの装着者に約3~約10日の典型的な寿命を有する、再装着可能な無線装置102を対象104(図1)の皮膚に接着するための1つ以上の種類の接着物と、を具備し得る。センサデータは、ヒドロゲル皮膚電極(ECGと同一)経由での伝導によりサンプリングされた、ECGデータ(ヒドロゲル電極を介して)340と、最大3軸の加速度計データと、皮膚(サーミスタ)近傍の体温データと、外部環境(又は体から離れたケース温度)(サーミスタ)と、PCBA(ASIC部208に組み込まれたシリコン素子)、GSR、EDA(別個のステンレス鋼電極)上の温度と、高周波数と、体内電気信号-10KHz以上-と、を含んでよい。
図示の通り、再装着可能な無線装置102は、メモリ212を具備してよい。様々な態様において、メモリ212は、揮発性及び不揮発性メモリ両方を含む、データを記憶可能な任意の機械可読又はコンピュータ可読媒体を具備し得る。例えば、メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)と、ランダムアクセスメモリ(RAM)と、ダイナミックRAM(DRAM)と、ダブルデータレートDRAM(DDR-RAM)と、シンクロナスDRAM(SDRAM)と、スタティックRAM(SRAM)と、プログラマブルROM(PROM)と、消去可能プログラマブルROM(EPROM)と、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)と、フラッシュメモリ(例:NOR又はNANDフラッシュメモリ)と、内容アドレス可能メモリ(CAM)と、高分子メモリ(例:強誘電性高分子メモリ)と、相変化メモリ(例:オボニックメモリ)と、強誘電メモリと、silicon-oxide-nitride-oxide-silicon(SONOS型)メモリと、ディスクメモリ(例:フロッピーディスク、ハードドライブ、光ディスク、磁気ディスク)と、又はカード(例:磁気カード、光カード)と、又は情報を記憶するのに適する他の任意の種類の媒体と、を含んでよい。
再装着可能な無線装置102は、中央処理装置(CPU)等のプロセッサ211を具備してよい。様々な態様において、プロセッサ211は、汎用プロセッサ、チップマルチプロセッサ(CMP)、専用プロセッサ、組み込みプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ、メディアプロセッサ、入力/出力(I/O)プロセッサ、メディアアクセス制御(MAC)プロセッサ、無線ベースバンドプロセッサ、コプロセッサ、複数命令セットコンピュータ(CISC)マイクロプロセッサや縮小命令セット計算(RISC)マイクロプロセッサ等のマイクロプロセッサ、及び/又は超長命令語(VLIW)マイクロプロセッサ、又は他の処理装置として実行可能である。プロセッサはまた、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理素子(PLD)等により実行可能である。
様々な態様において、プロセッサ211は、オペレーティングシステム(OS)と様々なモバイルアプリケーションを動作するように配列可能である。OSの実施例は、Microsoft Windows OSの商標で公知であるオペレーティングシステムと、他のいかなる商標名のついた又はオープンソースOS等を含む。モバイルアプリケーションの実施例は、例えば、電話、カメラ(例:デジタルカメラ、ビデオカメラ)、ブラウザ、マルチメディアプレーヤー、ゲーム、メッセージング(例:eメール、ショートメッセージ、マルチメディア)、ビューアー等の用途を含む。
様々な態様において、プロセッサ211は、通信用インターフェースにより情報を受信するように配列可能である。通信用インターフェースは、任意の適切なハードウェアと、ソフトウェアと、又は再装着可能な無線装置102を1つ以上のネットワーク及び/又は装置に連結可能なハードウェアとソフトウェアの組み合わせと、を具備してよい。
無線通信モードは、少なくとも部分的に、様々なプロトコルと、無線送信、データ、及び装置に関連するプロトコルの組み合わせとを含む無線技術を利用する、点間の任意の通信モードを含む。該点は、無線ヘッドセット等の無線装置と、オーディオプレーヤーやマルチメディアプレーヤー等のオーディオおよびマルチメディア装置及び機器と、携帯電話やコードレス電話を含む電話と、コンピュータと、コンピュータ関連装置と、プリンタ等の構成要素等を含む。
有線通信モードは、様々なプロトコルと、有線送信、データ、及び装置に関連するプロトコルの組み合わせとを含む有線技術を利用する、点間の任意の通信モードを含む。該点は、オーディオプレーヤーやマルチメディアプレーヤー等のオーディオおよびマルチメディア装置及び機器等の装置と、携帯電話やコードレス電話を含む電話と、コンピュータと、コンピュータ関連装置と、プリンタ等の構成要素等を含む。
様々な態様において、通信用インターフェースは、無線通信用インターフェース、有線通信用インターフェース、ネットワークインターフェース、送信インターフェース、受信インターフェース、メディアインターフェース、システムインターフェース、構成要素インターフェース、切り替えインターフェース、チップインターフェース、コントローラ等の1つ以上のインターフェース等を具備してよい。例えば、ローカルノード106は、無線装置により又は無線システム内で実行される場合、1つ以上のアンテナ、送信機、受信機、送受信機、増幅器、フィルタ、制御論理回路等を具備する無線インターフェースを含んでよい。
様々な態様において、再装着可能な無線装置102は、異なる種類のセルラー方式無線電話システムに係る、音声及び/又はデータ通信機能を提供可能である。様々な方法において、記載される態様は、複数の無線プロトコルに係る、無線共有メディア全体にわたって通信する場合がある。無線プロトコルの実施例は、IEEE802.11a/b/g/n、IEEE802.16、IEEE 802.20等の電気・情報工学分野の学術研究団体(IEEE)の802.xxプロトコルシリーズを含む、様々な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)プロトコルを含む場合がある。無線プロトコルの他の実施例は、GPRSを備えたGSMセルラー方式無線電話システムプロトコルと、1xRTTを備えたCDMAセルラー方式無線電話通信システムと、EDGEシステムと、EV-DOシステムと、EV-DVシステムと、HSDPAシステム等の様々な無線広域ネットワーク(WWAN)プロトコルとを含んでよい。無線プロトコルのさらなる実施例は、1つ以上のブルートゥースプロファイルに加えて、赤外線プロトコル、強化データ転送速度(EDR)を持つブルートゥース仕様バージョンv1.0、v1.1、v1.2、v2.0、v2.0を含む、Bluetooth Special Interest Group(SIG)プロトコルシリーズのプロトコル等の無線パーソナルエリアネットワーク(PAN)プロトコルと、を含んでよい。無線プロトコルのさらに別の実施例は、電磁誘導(EMI)技術等の近距離無線通信技術とプロトコルを含んでよい。EMI技術の1つの実施例は、受動又は能動無線自動識別(RFID)プロトコルと装置を含むことがある。他の適切なプロトコルは、Ultra Wide Band(UWB)と、Digital Office(DO)と、Digital Homeと、Trusted Platform Module(TPM)と、ZigBee等を含む場合がある。
さらに、様々な態様において、再装着可能な無線装置102は、様々な装置と通信する等、該装置に組み込まれる及び/又は関連する場合がある。このような装置は、生理学的データ等のデータを生成、受信及び/又は通信し得る。該装置は、スマートフォンと、タブレット型コンピュータと、電子的スロットマシン、携帯型コンピュータゲーム、ゲームや娯楽活動に関連する電子部品等のゲーム機等の「インテリジェント」装置等を含む。
いくつかの実施形態は、機械が実行するならば、実施形態にしたがって、機械に方法及び/又は操作を実行させ得る、1つの命令又は一連の命令を記憶し得る、機械可読媒体又は物品等を使用して、実行可能である。このような機械は、任意の適切な処理プラットフォームと、計算プラットフォームと、計算装置と、処理装置と、計算システムと、処理システムと、コンピュータと、プロセッサ等を具備してよく、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の適切な組み合わせを使用して実行可能である。機械可読媒体又は物品は、任意の適切な種類のメモリユニットと、メモリ装置と、メモリ物品と、メモリ媒体と、記憶装置と、記憶物品と、メモリ、取外し可能又は取外し不能のメディア、消去可能又は非消去可能メディア、書き込み可能又は再書き込み可能メディア、デジタル又はアナログメディア、ハードディスク、フロッピーディスク、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、コンパクトディスク記録可能(CD-R)、コンパクトディスク書き込み可能(CD-RW)、光ディスク、磁気メディア、磁気光学メディア、リムーバブルメモリカード又はディスク、様々な種類のデジタル多用途ディスク(DVD)、テープ、カセットの憶媒体及び/又は記憶ユニット等を含み得る。該命令は、ソースコード、コンパイル済みコード、解釈コード、実行可能コード、静的コード、動的コード等の任意の適切な種類のコードを含み得る。該命令は、C、C++、Java、BASIC、Perl、Matlab、Pascal、ビジュアルベーシック、アセンブリ言語、機械語等の任意の適切な高レベル、低レベル、オブジェクト指向、ビジュアル、コンパイラ型及び/又は解釈プログラミング言語を使用して、実行可能である。
様々な態様において、再装着可能な無線装置102はまた、非生理学的データの送受信等、通信するために機能する。非生理学的データの実施例は、ゲームルールと、埋め込み型ペースメーカー等の別個の心臓関連装置により作成され、直接又は間接的にハブに通信されるデータ等を含む。
図3は、図1及び図2に示す、再装着可能な無線装置102の再利用可能な構成要素220のエレクトロニクスモジュールの集積回路構成要素の1つの態様のブロック機能図である。図3において、再装着可能な無線装置102の再利用可能な構成要素220のエレクトロニクスモジュールは、電極入力を具備する。電極入力251に電気的に結合されるのは、トランスボディ導電性通信モジュール252と生理学的検知モジュール253である。1つの態様において、トランスボディ導電性通信モジュール252は、第1の、高周波(HF)信号チェーン等として実行され、生理学的検知モジュール253は、第2の、低周波(LF)信号チェーン等として実行される。さらに図示されているのは、(外部環境温度を検出するための)CMOS温度検知モジュール254と3軸加速度計255である。再装着可能な無線装置102はまた、処理エンジン256(マイクロコントローラとデジタル信号プロセッサ等)と、不揮発性メモリ257(データ記憶用)と、セルラー方式通信ネットワークとのデータの受信及び/又は送信をするモバイルチップセットを具備する無線通信モジュール258と、を具備する。様々な態様において、通信モジュール252、258は、1つ以上の送信機/受信機(「送受信機」)モジュールを具備してよい。本明細書で使用する用語「送受信機」は、非常に一般的な意味で使用してよく、送信機と、受信機と、又は両者の組み合わせとを、限定することなく、含む。1つの態様において、トランスボディ導電性通信モジュール252は、事象マーカーシステム110と通信するように構成される。
センサ259は、典型的に、胴体に取外し可能に取付けられる等、対象104(図1)に接触する。様々な態様において、センサ269は、再装着可能な無線装置102に取外し可能に設置又は常設されてよい。例えば、センサ259は、金属スタッドをカチッと音が鳴るようにつけることで、再装着可能な無線装置102に取外し可能に接続可能である。センサ259は、例えば、生理学的データを検知又は受信可能な様々な装置を具備し得る。センサ259の種類は、生体適合性電極等の電極等を含む。センサ259は、圧力センサ、運動センサ、加速度計、筋電図検査(EMG)センサ、事象マーカーシステム、生体電位センサ、心電図センサ、温度センサ、触覚事象マーカーセンサ、及びインピーダンスセンサ等として構成可能である。
フィードバックモジュール261は、ソフトウェア、ハードウェア、電気回路、様々な装置、及びそれらの組み合わせで実行可能である。フィードバックモジュール261の機能は、上述の通り、別個に、適切かつ慎重な方法で、対象104(図1)と通信することである。様々な態様において、フィードバックモジュール261は、画像、音声、振動/触覚、嗅覚、及び味覚を使用する技術を使用して、対象104と通信するために実行可能である。
図4は、事象マーカーシステム110の1つの態様を示す。様々な態様において、事象マーカーシステム110は、上述の通り、任意の製剤と関連して使用可能で、薬剤の出所を決定して、薬剤の正しい種類・正しい投薬量の少なくとも1つが患者に提供されたことを確認して、いくつかの態様においては、患者が製剤を服用する時期を決定する。しかしながら、本開示の範囲は、システム110と使用可能な環境と製剤により限定されない。例えば、システム110は、無線モードで、カプセル内にシステム110を配置して、その後、導電性流体内にカプセルを配置することによる流電モードで、又はそれらの組み合わせで、又はシステム110を空気に曝露することによるいずれかで、作動可能である。カプセルは、例えば、導電性流体に配置されると、ある期間にわたって溶解し、システム110を導電性流体に放出する。このため、1つの態様において、カプセルは、システム110は含むが、生成物は含まないであろう。このようなカプセルは、その後、導電性流体が存在し、任意の生成物を有するいかなる環境において、使用され得る。例えば、カプセルは、ジェット燃料、塩水、トマトソース、モータ油、又は任意の類似の製品で充填した容器に滴下され得る。さらに、システム110を含むカプセルは、任意の医薬品を摂取して、該医薬品の摂取時等の事象の発生を記録するのと同時に、摂取可能である。
薬剤又は医薬品と組み合わせたシステム110の特定の実施例において、薬品又は丸薬を摂取、又は空気に曝露すると、システム110は、流電モードで作動される。システム110は、伝導性を制御して、再装着可能な無線装置102が検出する特有の電流署名を生成し、例えば、それによって、医薬品が摂取されたことを知らせる。システムは、無線モードで作動する場合、容量性プレートの調整を制御して、検出されるシステム110に関連する特有の電圧署名を作成する。
1つの態様において、システム110は、フレームワーク262を含む。フレームワーク262は、システム110用の筐体で、複合構成要素は、フレームワーク262に取付け、配置、又は固定される。システム110のこの態様において、可消化材料263は、フレームワーク262に物理的に関連する。材料263は、フレームワークに化学的に堆積、蒸着、固定、又は積層可能で、それらのすべては、本明細書において、フレームワーク262に関する「被覆」と称する場合がある。材料263は、フレームワーク262の1つの側面に堆積される。材料263として使用可能な対象となる材料は、Cu、CuCl、又はCuIを含むが、これらに限定されない。材料263は、他のプロトコルの中で、物理的気相成長法、電着、又はプラズマ蒸着により堆積される。材料263は、厚さが約5~約100μm等の、厚さ約0.05~約500μmであり得る。形状は、シャドウマスク蒸着、又はフォトリソグラフィー及びエッチングにより制御される。さらに、一つの領域のみが材料を堆積するために示されるとしても、各システム110は、材料263が所望の通り、堆積される場合がある、2つ以上の電気的に特有な領域を含み得る。
図7に示す通り反対側である、異なる側面で、別の可消化材料264が堆積されるため、材料263、264は異種で、互いに絶縁される。図示されないものの、選択される異なる側面は、材料263用に選択された側面に隣接する側面であり得る。本開示の範囲は、選択される側面に限定されず、用語「異なる側面」は、第1の選択側面と異なる複数の側面のいずれかを意味し得る。様々な態様において、異種の材料は、同一側面の異なる位置に配置可能である。さらに、システムの形状が正方形として図示されるものの、該形状は、任意の幾何学的に適切な形状でよい。材料263、264は、システム110が体液等の導電性液に接触する場合に電位差が生じるように、選択される。材料264用の対象となる材料は、Mg、Zn、又は他の電気陰性金属を含むが、これらに限定されない。材料263に関して上記で指摘する通り、材料264は、フレームワークに化学的に堆積、蒸着、固定、又は積層可能である。さらに、接着層は、材料264(必要な場合、材料724も同様に)がフレームワーク722に接着する一助として必要であり得る。材料264用の典型的な接着層は、Ti、TiW、Cr又は類似の材料である。陽極材料と接着層は、物理的気相成長法、電着又はプラズマ蒸着により堆積可能である。材料264は、厚さが約5~約100μm等の、厚さ約0.05~約500μmであり得る。しかしながら、本開示の範囲は、任意の材料の厚さや、材料をフレームワーク262に堆積又は固定するために使用されるプロセスの種類により限定されない。
記載の開示によれば、材料263、264は、異なる電気化学ポテンシャルを有する任意の1対の材料であり得る。さらに、システム110を生体内で使用する実施形態において、材料263、264は、吸収可能なビタミンでよい。より詳細には、材料263、264は、システム110が動作する環境に適切な任意の2つの材料で作製可能である。材料263、264は、例えば、摂取可能な製品と使用する場合、摂取可能な異なる電気化学ポテンシャルを有する任意の1対の材料である。1つの具体例は、システム110が胃酸等のイオン溶液に接する場合の例を含む。適切な材料は、金属に制限されることなく、特定の実施形態において、1対になった材料は、金属(Mg等)と塩(CuCl又はCuI等)からなる1対の材料等の金属及び非金属から選択される。電極活物質に関して、適切に異なる電気化学ポテンシャル(電圧)と低界面抵抗を備えた、任意の対決めされた物質-金属、塩、又は層間化合物-は、適切である。
対象となる材料と対決めは、以下の表1記載のものを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、該金属の1つ又は両方は、材料が導電性液に接する際、材料間で生成される電位差を高める等のために、非金属を添加可能である。特定の実施形態でドープ剤として使用可能な非金属は、硫黄、ヨウ素等を含むが、これらに限定されない。他の場合において、材料は、陽極にヨウ化銅(CuI)、陰極にマグネシウム(Mg)である。本開示の態様は、人体に無害な電極材料を使用する。
このため、システム110が導電性流体と接する場合、電流路は、異種材料263、264との間で、導電性流体を通過して形成される。制御装置265は、フレームワーク262に固定され、材料263、264に電気的に結合される。制御装置265は、材料263、264との間の伝導性を制御・変更可能な制御論理回路等の電子回路等を具備する。
異種材料263、264との間で作成される電位差により、導電性流体とシステム110により電流が生成されるのに加えて、システムを操作するための電力が供給される。1つの態様において、システム110は、直流モードで動作する。代替の態様において、システム110は、交流電流に類似して、電流の方向を周期的に逆にするように、電流の方向を制御する。システムが、流体又は電解液の構成要素が胃酸等の生理液により与えられる、導電性流体又は電解液に達すると、異種材料263、264との間の電流路は、システム110の外部で完結して、システム110を通過する電流は、制御装置265により制御される。電流路の完結により、電流が流れて、次に、受信機(図示せず)は、電流の存在を検出し、システム110が作動済みで、所望の事象が発生中又は発生済みであることを認識できる。
いくつかの実施形態において、2つの異種材料263、264は、バッテリ等の直流電源に必要な2つの電極と機能が類似する。導電性液は、電源を完成させるために要する電解液として作用する。記載の完成した電源は、システム110の異種材料263、264と周囲の体液との間の物理化学反応により規定される。完成した電源は、胃液、血液、又は他の体液及びいくつかの組織等のイオン溶液又は伝導溶液に逆電解を利用する電源としてみなし得る。さらに、該環境は、身体以外の物であり得、該液体は、任意の導電性液でよい。例えば、導電性流体は、塩水又は金属性塗料でよい。
特定の態様において、2つの異種材料263、264は、材料の追加層により周囲環境から保護される。したがって、シールドを溶解し、2つの異種材料263、264を標的部位に曝露する場合、電位差が生じる。
特定の態様において、完成した電源又は電力供給装置は、活性電極材料、電解液、及び電流コレクタ、包装等の不活性材料で構成される機器である。活性材料は、異なる電気化学ポテンシャルを有する任意の1対の材料である。適切な材料は、金属に制限されることなく、特定の実施形態において、1対になった材料は、金属(Mg等)と塩(CuI等)からなる1対の材料等の金属及び非金属から選択される。電極活物質に関して、適切に異なる電気化学ポテンシャル(電圧)と低界面抵抗を備えた、任意の対決めされた物質-金属、塩、又は層間化合物-は、適切である。
様々な異なる材料は、電極を形成する材料として、使用可能である。特定の実施形態において、電極材料は、識別子のシステムを駆動するのに十分な、胃等の目的生理学的部位と接触する際に、電圧を提供するように選択される。特定の実施形態において、電源の金属が目的生理学的部位に接触する際に電極材料が与える電圧は、例えば、0.3V以上の0.1V以上等の0.01V以上を含んで、0.5V以上を含んで、1.0V以上を含む、0.001V以上であって、特定の実施形態においては、該電圧は、約0.01~約10V等の約0.001~約10Vの範囲である。
引き続き図4を参照すると、異種材料263、264は、電位差を与えて、制御装置265を作動する。制御装置265を作動又は電源オンすると、制御装置265は、特有の方法で、第1と第2の材料263、264との間の伝導性を変更可能である。第1と第2の材料263、264との間の伝導性を変更することで、制御装置265は、システム110を囲む導電性液を通過して電流の大きさを制御可能である。これにより、身体の内部又は外部に位置決めすることが可能な受信機(図示せず)が、検出及び測定可能な特有の電流署名が作成される。該受信機は、2009年12月15日に出願され、完全な形で本明細書に引用することで組み込まれる、2010年12月9日付けの2010-0312188A1として公告された、米国特許出願番号12/673,326(発明の名称:「BODY-ASSOCIATED RECEIVER AND METHOD(身体に関連する受信機及び方法)」)で詳細に開示される。2008年9月25日出願の米国特許出願第12/238,345号(発明の名称:「IN-BODY DEVICE WITH VIRTUAL DIPOLE SIGNAL AMPLIFICATION(仮想双極子信号増幅を備えた体内装置)」)に開示される通り、材料との間の電流路の大きさを制御することに加えて、非導電性材料、膜、又は「スカート」を、電流路の「長さ」を増加し、したがって、伝導路を強化するように作用するために使用し、記載内容のすべてを、完全な形で本明細書に引用することで組み込む。代わりとして、本明細書の開示全体にわたって、用語「非導電性材料」、「膜」、及び「スカート」は、本明細書の本実施形態と特許請求の範囲に影響することなく、用語「電流路増量剤」と言い換え可能に使用される。266、267の部分で示すスカートはそれぞれ、フレームワーク262に固定される等、関連し得る。スカート用の様々な形状及び構成は、本開示の様々な態様の範囲内にあるものとして意図される。例えば、システム110は、スカートにより全体又は部分的に囲まれ得、スカートは、システム120の中心軸に沿って、又は中心軸に対して中心から外れて位置決め可能である。このため、本明細書の特許請求の範囲に記載の通り、本開示の範囲は、スカートの形状又は大きさにより限定されない。さらに、他の実施形態において、異種材料263、264は、異種材料263、264との間の任意の規定領域で位置決めされる1つのスカートにより分離される場合がある。
システム110は、接地により接地可能である。システム110はまた、センサモジュールを含む場合がある。動作中に、イオン通路又は電流路は、システム110に接する導電性流体により、第1の材料263と第2の材料264との間で確立される。第1と第2の材料263、264との間に作成される電位差は、第1と第2の材料263、264と導電性流体との間の化学反応により発生される。1つの態様において、第1の材料263の表面は、平面ではなく、むしろ不均一な表面である。不均一な表面は、材料の表面積、したがって、導電性流体と接する面積を増加する。
1つの態様において、材料263と周囲の導電性流体との間で化学反応が生じて、第1の材料263の表面で、集合体を導電性流体に放出する。本明細書で使用する用語「集合体」は、物質を形成する陽子と中性子を指す。1つの実施例は、材料がCuClで、導電性流体と接する場合、CuClは、Cu(固体)とCl-の溶液となる場合を含む。イオンは、イオン通路経由で、伝導性流体に流れる。類似の方法で、第2の材料264と周囲の導電性流体との間で化学反応が生じ、イオンは、第2の材料264で捕捉される。第1の材料263でイオンの放出と第2の材料264によるイオンの捕捉は、イオン交換と総称される。イオン交換率、したがってイオン放射率又はイオン放射流は、制御装置265により制御される。制御装置265は、伝導性を変更することでイオン流量を増減可能であり、それにより、第1と第2の材料263、264との間のインピーダンスを変更する。イオン交換を制御することにより、システム110は、イオン交換プロセスで情報を符号化可能である。このため、システム110は、イオン放射を使用して、イオン交換で情報を符号化する。
制御装置265は、周波数を変調し、振幅を一定にする場合と同様に、固定されたイオン交換率又は電流の大きさの持続時間を、イオン交換率又は電流の大きさをほぼ一定に保って、変更可能である。さらに、制御装置265は、イオン交換率のレベル又は電流の大きさを、持続時間をほぼ一定に保って、変更可能である。このため、制御装置265は、持続時間の様々な組み合わせの変更を使用し、イオン交換率又は電流の大きさを変更して、電流又はイオン交換の情報を符号化する。例えば、制御装置265は、任意の以下の技術、すなわち、二位相偏移変調(PSK)、周波数変調(FM)、振幅変調(AM)、オンオフ変調、及びオンオフ変調を備えたPSKを使用可能であるが、これらに限定されない。
システム110の様々な態様は、制御装置265の部分として、電子部品を具備してよい。存在し得る構成要素は、論理回路及び/又はメモリ素子と、集積回路と、誘導子と、抵抗器と、及び様々なパラメータを測定するためのセンサと、を含むが、これらに限定されない。各構成要素は、フレームワーク及び/又は別の構成要素に固定され得る。支持体の表面上の構成要素は、任意の便利な構成で配置可能である。2つ以上の構成要素が固体の支持体表面に存在すれば、相互接続を提供し得る。
システム110は、異種材料間の伝導性、したがって、イオン交換率又は電流を制御する。特定の方法で伝導性を変更することにより、システムは、イオン交換と電流署名の情報を符号化可能である。イオン交換又は電流署名は、特定のシステムを一意的に識別するために使用される。さらに、システム110は、様々な異なる特有の交換又は署名を作成可能で、このため、追加情報を提供する。例えば、第2の伝導性変更パターンに基づく第2の電流署名は、追加情報を提供するために使用可能で、該情報は、物理的環境に関連する場合がある。さらに詳しく説明するため、第1の電流署名は、チップに発振器を保持する非常に低い電流状態であり得、第2の電流署名は、第1の電流署名に関連する電流状態よりも少なくとも10の因数分大きい電流状態であり得る。
図5は、完全に組み立てた、本開示の再装着可能な生理学的モニタリング装置200の図を示す。図示の通り、再装着可能な生理学的モニタリング装置200は、2つの部分-使い捨て構成要素210と再利用可能な構成要素220とを具備する。再利用可能な構成要素は、好ましくは、使い捨て構成要素の受け台に類似した設置面積を有し、図示の使い捨て構成要素上部で掛止する。使い捨て構成要素210と再利用可能な構成要素220は、ともに掛止される、又はユーザが必要であれば、掛止解除が可能である。
本開示の1つの態様において、電極、接着パッチ、及びバッテリは両方とも、使い捨て構成要素210に配置される。再装着可能な生理学的モニタリング装置の接着パッチを一定間隔で変更して、ユーザが同様に、バッテリを一定間隔で変更又は再充電する必要があるので、接着パッチとバッテリを同一の使い捨て構成要素に配置すると、ユーザがバッテリを自動的に変更できるため、ユーザはメンテナンス作業を追加しないですむ。バッテリは、好ましくは、接着物とほぼ同じ期間の耐用寿命を有し、無駄を回避して、本開示の1つの態様において、使い捨て構成要素の予想寿命は、約10~14日であるが、本開示は、特定の期間に限定されない。1つの態様において、バッテリは、LiMnコイン電池であるが、他の任意の使い捨てバッテリであれば、本開示を実施するために適切である。
再装着可能な生理学的モニタリング装置の本構成により、電子機器等の耐久構成要素の無駄を回避する一方、ユーザは、接着パッチ又はバッテリ等の消耗構成要素を容易に交換できる。これにより、耐久性のある高価な電子部品は、ユーザが1度だけ購入すればよく、システムに使う費用全体を低減可能である。
本構成により作成される1つの問題は、再利用可能な構成要素が、ユーザがそれを使い捨て構成要素から遮断する場合はいつでも、電力がない状態で放置され得ることである。この問題に対処するには、1つの態様において、再利用可能な構成要素は、クロック、又は連続的に作動状態に保つ必要があるいくつかの他の電子部品を具備してよい。例えば、特定の事象の正確なタイミングを追跡する必要がある装置は、連続的に動作するクロックを保持する必要がある。本開示の1つの態様において、再利用可能な構成要素は、そのような任意の構成要素に接続されたスーパーキャパシタ219(図2に示す)を具備し、スーパーキャパシタを通常使用中にバッテリで充電する。スーパーキャパシタ219は、好ましくは、クロック等の電源をオンにし続ける必要がある構成要素にのみ接続されて、使用電力を低減する。しかしながら、1つの実施形態において、スーパーキャパシタは、バッテリと同一の接続部に接続されて、再利用可能な構成要素のすべての電子部品に電力供給する。本発明の1つの態様において、スーパーキャパシタは、最大3日分を要する構成要素に、電力供給を可能にする電気容量を有する。しかしながら、スーパーキャパシタ219の他の任意の電気容量と電源供給の他の任意の持続時間を本開示に含むことを理解されたい。
図6は、完全に組み立てた、使い捨て構成要素210の1つの態様の図と、使い捨て構成要素210でその構成要素を示す分解図を示す。図示の通り、使い捨て構成要素210は、接着パッチ300と、接着パッチ300の上に配置された受け台310と、を具備する。受け台310は、ハウジング325内に配置されたバッテリ320を具備する。
接着パッチ300は、図3の分解図に示す通り、複数の部分を具備する。皮膚接着物301は、好ましくは、ユーザの不快感を回避するのに十分大きい設置面積を具備する。本発明の少なくとも1つの態様によれば、少なくとも0.5cm、好ましくは1cmの厚さの自由な接着物(すなわち、その上にいかなる構成要素も設置されない)との境界は、皮膚接着物の外周の周りすべてで利用可能であるべきで、ユーザの不快感を回避する。
接着パッチ300は、図6に示す態様である一方、「競走場」の形状を有し、他の形状も使用可能である。代わりの実施形態において、接着パッチ300は、図11に示す通り、「犬用の骨」の形状を有し、中央に狭い部分、両端部近くに広い部分を備える。これにより、不要な接着物材料がパッチ中央にくるのを回避する一方、電極が皮膚に良好に接着可能で、パッチの可撓性を高めて、装着感を改善する。
いくつかの態様において、接着パッチが、皮膚とともに伸縮できるように、双方向で伸縮自在であるのが所望であり得る。接着物材料が一方向のみ伸縮自在、又はまったく伸縮自在でなければ、ヒトの皮膚は、双方向で伸縮自在であるため、装着感が有効な程度にユーザの皮膚に十分適合しない場合がある。これにより、不快感や接着パッチの脱離が生じ得る。双方向で伸縮自在な接着パッチは、ユーザの装着感やパッチの接着作用を大幅に改善する。
図示の通り、皮膚接着物301は、ヒドロゲルパッチ330を挿入する2つの開口部358及び359を具備する。ヒドロゲルパッチ330は、伝導性信号がユーザの皮膚から再装着可能な生理学的モニタリング装置まで伝達するため、ユーザの皮膚を電極340に接続するために使用される。これらの伝導性信号は、ユーザ自身の体から発し得(心臓信号等)、又はユーザが摂取する摂取可能な事象マーカー(IEM)により生成される場合がある。ヒドロゲルパッチは、接着物を具備する場合としない場合があり、1つの態様において、ヒドロゲルパッチは、ヒドロゲル自体の接着度が小さいものの、本開示が要求する接着性には十分であるため、任意の追加の接着物を具備しない。
バッキング層360及び365は、接着物がユーザの皮膚に接着されるまで、接着物を保護するために提供される。本開示の1つの態様において、図示の通り、2つのバッキング層は、互いにわずかに重なり合って、接着パッチ300の設置面積よりも大きく、ユーザがより容易に剥がすことができる。
電極340は、好ましくは、電極とバッテリを再利用可能な構成要素に接続するのに要する他の任意の電気的接続部とともに、フレキシブル回路基板上にプリントされる。バッテリと電極との接続部は、図示の通り、接点345にルート設定され、バッテリ320は、フレキシブル回路タイ層322を通過してリベット321により、フレキシブル回路基板に接続される。接点345を、以下でより詳細に記載する。
受け台接着物351は、受け台ハウジング325を皮膚接着パッチ301に取り付ける。ヒドロゲルパッチ330は、皮膚接着パッチ301の開口部358及び359に設置され、電極340をユーザの皮膚に接続する。ヒドロゲルは水分に曝されると膨張しやすいため、電極接着物をパッチから引き上げる傾向にあり、これが発生しないようにするため、ヒドロゲル周囲の電極接着物の幅を、最低4.5mmに設定しなければならない。
1つの実施形態において、受け台接着物351は存在せず、電極接着物352のみを使用する。これにより、受け台ハウジング325は堅固で皮膚とともに伸縮できないため、ユーザの装着感が改善される。カバー層353は、パッチ上にフレキシブル回路を覆うために使用される。
ガスケット350は、電子部品を水や埃から保護するために提供される。ガスケット350を、以下でより詳細に記載する。
バッテリ遮断スイッチ355は、ガスケット350上に設置される。バッテリ遮断スイッチ355の機能は、再利用可能な構成要素が、使い捨て構成要素に掛止されない場合、バッテリをコネクタの1つから遮断することである。バッテリ遮断スイッチを、以下でより詳細に記載する。
図7は、本開示の生理学的モニタリング装置の再利用可能な構成要素220の2つの図-完全に組み立てた、再利用可能な構成要素と、その構成要素を示す分解図を示す。回路基板400は、下部410と上部420とを含むプラスチック製ハウジングで収納される。回路基板400は、再利用可能な構成要素を使い捨て構成要素に接続するために使用される4つのバネ式電気コネクタ(例:ポゴピン式コネクタ)430を具備して、2つのポゴピン式コネクタは、バッテリ320に接続するために使用され、他の2つは、電極340に接続するために使用される。ポゴピン式コネクタを任意の数で提供することが、本開示を実施するために許容可能であることは理解されるであろう。ガスケット440は、各ポゴピン式コネクタ430の周りに防水エンクロージャを形成する方法で、配置される。ガスケットを、以下でより詳細に記載する。
回路基板400は、再装着可能な生理学的モニタリング装置の適切な機能のために必要な任意の構成要素を含んでよい。このような構成要素は、プロセッサ及びメモリ構成要素と、センサと、無線送信機及び受信機等を具備する場合があり、再利用可能な構成要素の1つの態様のブロック図を図2に示す。しかしながら、本開示は、再装着可能な生理学的モニタリング装置の再利用可能な構成要素の回路基板の任意の特定の構成又は任意の特定の機能に限定されない。
超音波溶接
図7に示す通り、本開示の再利用可能な構成要素のプラスチック製ハウジングは、下部410と上部420とを含む。下部410と上部420は、強固な防水接続となることから、ともに超音波溶接される。
PCBAの問題を含む、プラスチック製ハウジングの超音波溶接で頻繁に生じる1つの問題として、超音波振動がPCBAに伝達することで、その上の構成要素を損傷することがある。典型的なPCBAが、溶接前の組立中にプラスチック製ハウジングに堅固に取り付けられるため、そのように堅固に取り付けることで、超音波振動はPCBAに伝達する傾向がある。このような振動により、PCBAに取付け、又はそれ以外では結合された構成要素に不具合が生じる可能性がある。これは、多くの装着可能な生理学的モニタリング装置で利用される、加速度計等の構成要素に特に損傷を与え得る。
本開示は、いくつかの実施形態においては、組立中に、PCBAをプラスチック製ハウジングに堅固に取付けしないことで、この問題を解消している。PCBA400は、組立中、ガスケット440とともに、プラスチック製ハウジング410の下部に緩く配置される。プラスチック製ハウジング420の上部は、その後、プラスチック製ハウジング410とPCBA400の下部に配置され、超音波溶接をプラスチック製ハウジングの外周の周りで実行して、プラスチック製ハウジング410の下部をプラスチック製ハウジング420の上部に取り付ける。これにより、プラスチック製ハウジングと損傷のないPCBAの2つの部分との間の接続が確実になる。いくつかの実施形態において、プラスチック製ハウジングの上部と下部との間の公差は、超音波溶接プロセスが完了する場合、PCBAを抑制するほど十分に小さい。これにより、PCBAが所定位置に保持され、PCBAが、プラスチック製ハウジングに取付け、又はそれ以外では結合されると、発生し得る超音波溶接中に、PCBAへの損傷を未然に防止する一方、ガタガタ音の発生が防止される。
本開示の1つの態様において、プラスチック製ハウジングの下部は、プラスチック製ハウジングの上部に、はめ合う第2の壁機構に係合する第1の壁機構を具備する。これにより、超音波溶接中にプラスチック製ハウジングの2つの部分との間の接続を容易に確実にするため、確実にアライン状態が保持される。図12は、プラスチック製ハウジング410の下部にある、第1の壁機構900の断面を示す。第1の壁機構900は、好ましくは、端部近傍に配置されて、超音波溶接を容易にして、端部の周りの接続を確実に可能にする。図13は、プラスチック製ハウジング420の上部にある、第2の壁機構1000の断面を示す。第1の壁機構900は、組立中に第2の壁機構1000に適合し、その後、超音波溶接中に第2の壁機構1000とともに融解して、接続が確実かつ防水効果を持つ。図14は、組み立てられたプラスチック製ハウジング内でともにはめ合う、第1の壁機構900と第2の壁機構1000を示す。図示の通り、第1の壁機構900は、超音波溶接中にともに融解する、第2の壁機構1000とわずかに重なり合う。1つの態様において、第1の壁機構900と第2の壁機構1000の両方は、プラスチック製ハウジング410の下部とプラスチック製ハウジング420の上部それぞれの周囲全体にわたってその範囲としているが、壁機構が外周の周りで部分的のみ範囲とする、又はプラスチック製ハウジングの周囲の1部分のみに配置されるため、本発明は、その特定の実施形態に限定されない。
本開示の1つの態様において、プラスチック製ハウジングの下部とプラスチック製ハウジングの上部との間の接続の防水性は、プラスチック製ハウジングの上部とプラスチック製ハウジングの下部との間で封入する少量の空気により、再利用可能な構成要素の下側で形成するわずかな突起部を観察することで、評価される。空気が溶接中に封入される場合、再利用可能な構成要素の内部容量は、内部圧力が大気圧に対して増加する間、溶接でハウジングの2つの部分がともに融解する際に、低減される。物理的変化は、空気が最終的に再利用可能な構成要素から逃げるため、弾性、非破壊、過渡性であり、ガスケットは、ガス透過性で、漏洩が非常に遅く進む。しかしながら、溶接直後に生じる「膨らんだ」突起部は、水を浸入させないシールを形成することを確定する有用な方法である。本開示の1つの態様において、再利用可能な構成要素の厚さは、溶接直後に計測され、所定値よりも小さければ、溶接は、防水が不十分であるとみなされる。
バッテリ遮断スイッチ
図6に示す通り、強制停止スイッチ355は、使い捨て構成要素に設置される。強制停止スイッチは、好ましくは、図示の通り、押しボタン(丸形キーパッド)であるが、ドームスイッチ又は圧力作動式の他の任意のスイッチでもよい。バッテリ遮断スイッチ355は、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素に掛止されない場合、バッテリ320を少なくとも1つのコネクタ345から遮断する。これにより、再利用可能な構成要素が所定位置にない場合、作動中の電気接続が機能しないようにして、バッテリ寿命を節約し、再利用可能な構成要素が、電気ショック又はバッテリ損傷の不安がなく遮断される一方、ユーザがシャワーを浴びる他に水に関わる活動を実行することができる。図8に示す通り、再利用可能な構成要素は、再利用可能な構成要素が、使い捨て構成要素に係合する場合、バッテリ遮断スイッチ355の押しボタンを押すように構成された突起物500を具備する。図16は、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素に掛止される場合、押しボタン355を押圧する突起物500の断面図を示す。1つの態様において、バッテリ遮断スイッチ355は、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素に完全に掛止されるまで、係合しない。突起物500は、好ましくは、再利用可能な構成要素のプラスチック製ハウジングに成形されるが、別々に作製され、ハウジングに接着して取り付けられ得る。突起物500は、硬質またはわずかに弾性でよい。
本発明の1つの態様において、バッテリ遮断スイッチの押しボタンは、以下の機構を具備する。押しボタン355の下部は、伝導板を具備する。バッテリ320由来のトレースは、押しボタンの下部の下に設置された開回路を具備する。押しボタンを押す場合、伝導板は、トレース上に降下して、開回路の2つの側面を接続して、バッテリを回路の残部に接続する。押しボタンは、好ましくは、バネ式で、そのため、ボタンに下向きの力がかからない場合、ボタンは上昇して、伝導板は、トレースに接触しない。再利用可能な構成要素は、使い捨て構成要素に完全に掛止される場合、押しボタンを押して、伝導板が開回路の2側面を接続するように構成される。本発明の1つの態様において、再利用可能な構成要素は、押しボタンを押す突起物500を具備するが、本発明の他の態様においては、押しボタンは、突起物が必要ないように構成可能である。本発明のそれらの態様において、再利用可能な構成要素(平ら又は他の任意の形状を含む場合がある)の底部側は、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素に完全に掛止される場合、押しボタンを押す。
ガスケット
いくつかの実施形態において、本開示は、再装着可能な生理学的モニタリング装置への水害を防ぎ、シャワー浴びや水泳等の水に関する活動のために、ユーザが再装着可能な生理学的モニタリング装置を装着できるためのガスケットを具備する。
本開示を使用する場合にユーザが遭遇し得る1つの問題として、再利用可能な構成要素が遮断されて、その後、使い捨て構成要素が水に触れると(例えば、ユーザが再利用可能な構成要素を外して、その後、シャワーを浴びる場合)、再利用可能な構成要素が再接続される場合、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素との間のコネクタの周りに水がいまだに存在し得ることがある。これにより、短絡が生じて、再利用可能な構成要素の電子機器が損傷する場合がある。
この問題を予防するため、ガスケット440を提供する。ガスケット440は、図8に示す通り、各個々のポゴピン430の周りにエンクロージャを具備する。各エンクロージャは、図6に示す受け台ハウジング325に気密シールを提供する。これは、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素に掛止される場合、受け台又は再利用可能な構成要素に水が存在しても、ガスケット440は、各ポゴピンを分離して、水が任意の2つのポゴピンとの間に所望でない短絡を形成しないようにすることを意味する。ガスケット440は、好ましくは、シリコーンゴム製であるが、他の任意の弾性防水材料も、本開示を実施するために使用可能である。1つの態様において、各ポゴピンの周りのエンクロージャは、円柱形で、直径約5mmであって、エンクロージャの他の形状や他の寸法はまた、各エンクロージャが、防水仕様で1つの電気接点のみを囲む限り、本開示を実施するために使用可能である。
ガスケット440は再利用可能な構成要素内に収容可能であるものの、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素に掛止される場合、防水エンクロージャが各コネクタの周りに形成される限り、ガスケットは、使い捨て構成要素内に収容されて、又はガスケットの部分が再利用可能な構成要素や使い捨て構成要素内に収容されるのは可能である。
掛止機構
本開示は生理学的モニタリング装置であるため、装置を認知機能の問題又は運動制御の問題を抱えるユーザが使用する場合があり、そのいずれか1つの問題により、ユーザによる再利用可能な構成要素の掛止及び使い捨て構成要素からの掛止解除が、非常に困難になり得る。例えば、1つの特定の進入角を要する掛止システム(すなわち、ユーザが、再利用可能な構成要素の1端部を使い捨て構成要素に掛けて、その後、下に留めなければならない「ガレージドア」式掛け金)は、ユーザによっては、認知機能の問題及び/又は運動制御の問題により、正しく操作するのが非常に困難な場合がある。本開示は、複数の実施形態において、掛止や掛止解除を容易に可能にする様々な機構を具備する。
本開示のいくつかの実施形態において、再利用可能な構成要素210は、非対称壁機構450(図7に示す)を具備する。使い捨て構成要素220は、再利用可能な構成要素が正しい配向で使い捨て構成要素に配置される場合、外形が非対称壁機構に適合する非対称受け台機構370(図6に示す)を具備する。壁機構と受け台機構は両方とも非対称であるので、配向が正しくないと、再利用可能な構成要素は、使い捨て構成要素に掛止されない。本開示の1つの態様において、曲線の「スウッシュ」外形が非対称壁機構と非対称受け台機構用に使用されているが、非対称で2つの構成要素が1つの配向でのみ適合する場合に限り、他の任意の形状を使用することが可能である。
本開示のいくつかの実施形態において、図9に示す通り、再利用可能な構成要素は、前方スナップ機構600と後方スナップ機構610とを具備する。本実施形態において、前方スナップ機構600は、受け台上の掛け金に係合するフレキシブルビームである。後方スナップ機構610は、硬質の突起物である。図10に示す通り、受け台は、十分に曲がるフレキシブル水平ビーム700を具備して、後方スナップ機構610がその近くを通過し、その後、後方スナップ機構の突起物に係合するように再度曲げることを可能にして、再利用可能な構成要素を所定位置に保持する。スロット710を受け台に切り込んで、後方スナップ機構の突起物を水平ビーム700に係合させる。
図7に示す通り、再利用可能な構成要素はまた、前方スナップ機構を保護し、前方スナップ機構が偶発的に押し下げられた場合に、それが偶発的に分離するのを防止する、ブリッジ機構1400を具備してよい。ブリッジ機構は、好ましくは、前方スナップ機構の範囲又はわずかにその範囲を越える程度に突出し、ブリッジ機構が押圧されても前方スナップ機構を動かさないほど十分に硬質である。
図16は、前方スナップ機構と後方スナップ機構の断面図を示す。図示の通り、前方スナップ機構600は、受け台上の掛け金1300に係合して、所定位置に固定される。後方スナップ機構610は、図示の通り、フレキシブル水平ビーム700に切り込まれたスロットに係合する。図示の通り、フレキシブル水平ビーム700は、わずかに面取りされて、後方スナップ機構610がそばを通過するときに、邪魔にならないよう屈折する。後方スナップ機構610もまた、わずかに面取りされて、屈折を改善する。図示の通り、前方スナップ機構600は、U字形のフレキシブルビームで屈折が可能であって、受け台上の掛け金1300に係合する突起物1310を具備する。突起物1310は、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素上に押し下げられる間に前方スナップ機構600の屈折を可能にする傾斜面と、再利用可能な構成要素が使い捨て構成要素に完全に係合される場合、掛け金1300に係合する水平面とを有する。
前方スナップ機構と後方スナップ機構により、再利用可能な構成要素の、使い捨て構成要素の受け台への挿入の仕方における可撓性が実現される。再利用可能な構成要素は、後方スナップ機構が、受け台の対応するスロットに挿入されて、その後、再利用可能な構成要素が、前方スナップ機構が受け台に掛止するまで、下方に揺動される「ガレージドア」式動作で挿入可能である。再利用可能な構成要素はまた、前方スナップ機構と後方スナップ機構の両方が同時に係合するように、真っすぐ下に容易に押すことができる。さらに、最初に、前方スナップ機構を係合して、次に、再利用可能な構成要素を下方に揺動して、後方スナップ機構を所定位置に掛止してよい。これにより、認知機能及び/又は運動機能に関する問題を抱えるユーザも、再利用可能な構成要素を、使い捨て構成要素に取り付けることができる。
いかなる種類のスナップ留め接続も前方スナップ機構と後方スナップ機構に使用することが可能であり、本開示は、記載の特定の実施形態に限定されないことを理解するものとする。
本開示のいくつかの実施形態において、アラインメントフィート540は、再利用可能な構成要素の使い捨て構成要素の受け台へのアラインメントのために、再利用可能な構成要素の外周の周りに設置される。アラインメントフィート540は、再利用可能な構成要素の外周の周りに等間隔に配置され、1つの態様においては、6つのアラインメントフィートを設置する。アラインメントフィート540は、図15に示す使い捨て構成要素上の対応するカットアウト1200に適合する。これは、掛止中に再利用可能な構成要素を使い捨て構成要素にアラインする一助となる。
1つの実施形態において、アラインメントフィート540の最下部は、わずかに角を取る又は面取りされて、カットアウト1200に取付けやすくしている。
電気接点
本開示のいくつかの実施形態において、再利用可能な構成要素と使い捨て構成要素との間の電気接続部は、プリント電気接点345(図6に示す)に接続するポゴピン430(図7に示す)により作成される。ポゴピンは、構成要素で電気接点を維持する間に、バネ式ピンを使用する、ある程度の移動範囲を許容するコネクタを指すことを理解するものとする。しかしながら、典型的なポゴピンは、接点に使用する材料によっては、経時的に、接点に損傷を及ぼし得る鋭端ピンを具備することが多い。特に、ポゴピンが、フレキシブル回路上にプリントされる単一の導電性インクで作られる導電体に接する場合、ポゴピンは、使用中、導電性インクを擦り又は引っ掻くことがあるため、電気接続が信頼できないことが判明した。この問題を回避するため、接点345は、異なる物理的及び電気的特性を備えた2層の導電性インクを使用してプリントされる。特に、第1の層のインクは、第2の層のインクよりも高い伝導度を有する場合がある。第2の層のインクは、第1の層の上にプリントされ、第1の層のインクと比較して小さい粒径を有する材料で作製可能である。第1の層の増加した伝導度により、信頼できる電気接続には適切な伝導度が存在することが保証され、第2の層の粒径の低減により、層は完全には擦って剥がせないが、むしろ粒は、ポゴピンによる引っ掻き又は擦りで作成される任意の空隙に充填可能であることが保証される。任意の適切な材料を使用してよいが、いくつかの実施形態においては、接点は、大きい金属フレークを含む第1の層のインクと、第1の層の上にプリントされ、カーボンインクを含む第2の層のインクを含み得る。カーボンインクが金属インクほど導電性はない一方、金属インクをそれ自体のみで使用すれば、ポゴピンの先端は、通常使用中にインクを引っ掻いて剥がす傾向があり、その結果、上述の通り、接続に不具合が生じる。金属インクの上にカーボンインクを使用すると、小さい炭素粒子が潤滑剤として作用し、ポゴピンが作成するいかなる引っ掻きにより生じる空隙に充填されて、電気接続を維持することが可能である。
1つの態様において、金属インクは、大きさが約5~7μmの銀フレークを含む銀インクであって、カーボンインクは、大きさが約1μmの炭素粒子を含む。銅等の金属を含む他の金属性インク、又はナノ粒子から大きい10ミクロンの鱗片フレークまでの範囲の異なる大きさの金属粒子を含むインクもまた、使用可能で、グラフェン系インク、カーボンナノチューブ、及び炭素粒子も同様に、カーボンインク構成要素用に使用可能である。銀インク層は、好ましくは、厚さが0.01±0.0051mmである一方、カーボンインク層は、好ましくは、厚さが0.013±0.0051mmである。
様々な詳細が上述の記載に明記されたものの、再装着可能な生理学的モニタリング装置の様々な態様は、これらの特定の詳細がなくても実施され得ることは理解されるであろう。例えば、簡潔・明瞭を目的として、選択された態様を、詳細にというよりもむしろブロック図形式で示した。本明細書で提供した詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータメモリに記憶されるデータ上で動作する命令の点で提供され得る。このような記載や表示は、作業内容を記載し、他の当業者に伝達するために当業者により使用される。一般的に、アルゴリズムは、「ステップ」が、必ずしも必要としないが、記憶、転送、統合、比較、それ以外では操作が可能な電気又は磁気信号の形式をとり得る、物理量の操作を指す、所望の結果に至る自己無撞着の一連のステップを指す。これらの信号を、ビット、数値、要素、符号、文字、用語、数字等として称することは一般的な使用法である。これらのかつ類似の用語は、適切な物理量に関連し得、これらの量に適用される単なる便宜上のラベルである。
上述の記載から明らかな通り、別段の記載がなければ、上述の記載にわたって、「処理」又は「(コンピュータによる)計算」又は「計算」又は「決定」又は「表示」等の用語を使用する記載は、コンピュータシステムメモリ又はレジスタ又は他のそのような情報記憶、送信又は表示装置内の物理量として同様に表示される他のデータへの、コンピュータシステムのレジスタとメモリ内の物理量(電子量)として表示されるデータを操作・変換する、コンピュータシステム、又は類似の電子計算装置の動作やプロセスを指すことを理解するものとする。
「1つの態様」又は「1つの実施形態」へのいかなる言及は、該態様に関連して記載される特定の機構、構造、又は特徴が、少なくとも1つの態様に含まれることを意味するのは強調に値する。このため、明細書全体にわたる様々な箇所で、記載の「1つの態様において」、「いくつかの実施形態において」又は「1つの実施形態において」の語句は、必ずしもすべてが同一の態様を指すわけではない。さらに、特定の機構、構造、又は特徴は、1つ以上の態様において、任意の適切な方法で組み合わせ可能である。
様々な実施形態が本明細書で記載されるものの、それらの実施形態に対して、多くの変更、変形、置換、変化、及び均等物は実行可能で、当業者が着想するものである。さらに、材料が特定の構成要素用に開示されているが、他の材料を使用してよい。したがって、上述の記載と添付の特許請求の範囲は、そのような変更及び変形のすべてを、開示された実施形態の範囲に含まれるものとして扱う意図を有することを理解されたい。以下の特許請求の範囲は、そのような変更及び変形すべてを扱うことを意図する。
本明細書記載のいくつか又はすべての実施形態は、一般的に、再装着可能な生理学的モニタリング装置の様々な態様用の技術を含み得、又はそれ以外では本明細書記載の技術に係る場合がある。一般的な意味では、当業者は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにより、個々に及び/又は総体的に実行可能な本明細書記載の様々な態様が、様々な種類の「電気回路」からなるものとみなし得ると認識するであろう。結果として、本明細書で使用する「電気回路」は、少なくとも1つのディスクリート電気回路を有する電気回路と、少なくとも1つの集積回路を有する電気回路と、少なくとも1つの特定用途向け集積回路を有する電気回路と、コンピュータプログラムにより構成された汎用計算装置(例:本明細書記載のプロセス及び/又は装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムにより構成された汎用計算装置、又は本明細書記載のプロセス及び/又は装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムにより構成されたマイクロプロセッサ)を形成する電気回路と、メモリ装置(例:ランダムアクセスメモリ形式)を形成する電気回路、及び/又は通信装置(例:モデム、通信スイッチ、又は光電気機器)を形成する電気回路とを含むが、これらに限定されない。当業者は、本明細書記載の発明の対象が、アナログ又はデジタル形式又はそれらの組み合わせで実行し得るとみなすであろう。
上述の詳細な記載は、ブロック図、フローチャート、及び/又は実施例を用いることで、装置及び/又はプロセスの様々な実施形態を明記する。このようなブロック図、フローチャート、及び/又は実施例が1つ以上の機能及び/又は操作を含む限り、このようなブロック図、フローチャート、又は実施例内の各機能及び/又は操作は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらのほとんどいかなる組み合わせにより、個別に及び/又は総体的に実行可能であることを当業者は理解するものとする。いくつかの実施形態において、本明細書記載の発明の対象のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、又は他の集積フォーマットにより実行可能である。しかしながら、当業者は、本明細書記載の実施形態のいくつかの態様が、全体又は部分において、1つ以上のコンピュータ上で動作する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例:1つ以上のコンピュータシステムで動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして(例:1つ以上のマイクロプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はそれらのほとんどいかなる組み合わせとして、集積回路内で同等に実行可能で、回路設計及び/又はソフトウェア及び/又はファームウェア用のコードを書くことは、本開示を鑑みて、当業者の技量の範囲内に十分入るであろうとみなすこととする。さらに、当業者は、本明細書記載の発明の対象の機構は、様々な形式でのプログラム製品として頒布可能であって、本明細書記載の発明の対象の具体的な実施形態が、頒布を実際に実行するために使用する媒体を担持する特定な種類の信号に関わらず、適用されることを理解するものとする。媒体を担持する信号の実施例は、以下のフロッピーディスク、ハードディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、デジタルテープ、コンピュータメモリ等の追記型媒体と、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例:光ファイバーケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンク等の伝送型媒体(例:送信機、受信機、送信論理、受信論理))とを含むがこれらに限定されない。
2018年6月15日出願の米国仮特許出願第62/685,855号「発明の名称:MONITORING A SENSOR ASSEMBLY FOR REPLACEMENT STRIP(交換用ストリップ用のセンサアセンブリのモニタリング)」と、前案件と同時出願日の2018年6月15日出願の米国特許協力条約出願、代理人整理番号PRTS-220WO「発明の名称:MONITORING A SENSOR ASSEMBLY FOR REPLACEMENT STRIP(交換用ストリップ用のセンサアセンブリのモニタリング)」と、2018年6月15日出願の米国仮特許出願第62/685,878号「発明の名称:LOW POWER RECEIVER FOR IN VIVO CHANNEL SENSING AND INGESTIBLE SENSOR DETECTION WITH WANDERING FREQUENCY(ワンダ周波数による生体内検知及び摂取可能なセンサ用の低電力受信機)」と、前案件と同時出願日の2018年6月15日出願の米国特許協力条約出願、代理人整理番号PRTS-226WOは、は各々、本明細書により、記載内容のすべてを、完全な形で本明細書に引用することで組み込む。
本明細書に言及及び/又は任意の出願データシート、又は他の任意の開示資料に列挙される、上述の米国特許、米国公開特許公報、米国特許出願、外国特許、外国特許出願、非特許公報のすべては、本明細書と矛盾しない程度に、本明細書に引用することで組み込む。これに伴い、また必要な程度まで、本明細書に明記されている通り、本開示は、本明細書に引用することで組み込むいかなる相反する資料の代用となる。本明細書に引用することで組み込むとの言及があるものの、既存の定義、供述、又は本明細書に記載の他の開示資料と相反する、いかなる資料、又はその部分は、その組み込まれた資料と既存の開示資料との間に齟齬が生じない程度にのみ、組み込むものとする。
当業者は、本明細書に記載の構成要素(例:操作)、装置、対象、及びそれらに付随する記載が、概念の明確さを目的として実施例として使用し、また様々な構成の変更を意図するとみなすであろう。結果として、本明細書で使用する通り、明記した特定の実施例と付随する記載は、より汎用な部類を表すことを意図する。一般的に、任意の特定な典型例を使用することは、その部類を表すことを意図し、特定の構成要素(例:操作)、装置、及び対象物を含めないことは、限定事項と解釈すべきではない。
本明細書内の実質的に任意の複数及び/又は単数の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適するように、複数から単数に及び/又は単数から複数に変更可能である。様々な単数/複数の置換は、本明細書内では、明瞭さを目的とする明記はしない。
本明細書に記載の発明の対象は、時として、他の異なる構成要素内に含入又は接続される異なる構成要素を示す。このような表示のアーキテクチャは、単に例示目的であって、実際、他の多くのアーキテクチャは、同一機能を達成するように実行され得ることを理解されたい。概念的な意味では、同一機能を達成するための構成要素のいかなる配列は、所望の機能を達成するように、効果的に「関連」する。したがって、特定の機能を達成するために組み合わせられた本明細書内の任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は中間構成要素に関わらず、所望の機能を達成するように、互いに「関連する」とみなし得る。同様に、そのように関連した任意の2つの構成要素はまた、互いに「操作可能に接続され」又は「操作可能に結合され」るとみなし得、所望の機能を達成して、また、そのように関連可能な任意の2つの構成要素もまた、互いに「操作可能に結合可能」とみなし得、所望の機能を達成する。操作可能に連結可能な特定の実施例は、物理的にはめ合い可能及び/又は物理的に相互作用する構成要素、及び/又は無線で交信可能な、及び/又は無線で相互作用する構成要素、及び/又は論理的に相互作用する、及び/又は論理的に交信可能な構成要素を含むが、これらに限定されない。
いくつかの態様は、「結合された」及び「接続された」の表現を使用して、それらの派生語とともに記載し得る。これらの用語は、互いに同義語として意図するものではないことを理解されたい。例えば、いくつかの態様は、用語「接続された」を使用して記載され、2つ以上の要素が、互いに直接物理的又は電気的接触することを示す場合がある。別の実施例において、いくつかの態様は、用語「結合された」を使用して記載され、2つ以上の要素が、互いに直接物理的又は電気的接触することを示す場合がある。しかしながら、用語「結合された」はまた、2つ以上の要素が、互いに直接接触しないが、さらにいまだに協動又は互いに相互作用することを意味し得る。
いくつかの例において、1つ以上の構成要素は、「~するように構成される」、「~するように構成可能である」、「~するように操作可能である」、「適合される/適合可能である」、「~できる」、「適合可能/~に適合される」等として、本明細書内で言及され得る。当業者は、「~するように構成される」は、文脈上規定がなければ、一般的に、作動状態の構成要素及び/又は非作動状態の構成要素及び/又は待機状態の構成要素を包含可能である。
本明細書に記載の本発明の対象の特定の態様が図示・記載される一方、本明細書の記載に基づいて、変化や変更は、本明細書に記載の発明の対象やその広範囲の態様から逸脱することなく実施可能で、したがって、特許請求の範囲は、本明細書に記載の発明の対象の真の意図及び範囲内であるように、そのようなすべての変化及び変更をそれらの範囲内に包含することは、当業者には明かであろう。当業者は、一般的に、本明細書、及び特に添付の特許請求の範囲で使用する用語(例:添付請求項の主体)が一般的に、「非限定」用語(例:用語「含んで」は、「含むが限定されない」と解釈、用語「有する」は、「少なくとも~を有する」と解釈、用語「含む」は、「含むが限定されない」と解釈すべきである等)であると意図されることを理解するものとする。当業者はさらに、特定の数の導入請求項の列挙を意図するならば、このような意図は、該請求項に明白に記載することとし、そのような列挙がない場合は、当該意図は存在しないことを理解されるであろう。例えば、理解の一助として、以下の特許請求の範囲は、請求項の列挙を導入するための導入語句「少なくとも1つの」と「1つ以上の」の使用を含む場合がある。しかしながら、そのような語句の使用は、同一請求項が、導入語句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」等の不定冠詞(例:「a」及び/又は「an」は、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」を意味するものと典型的に解釈すべきである」)を含む場合ですら、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の列挙の導入は、そのような導入された請求項の列挙を含む任意の特定の請求項を、そのような唯一の列挙を含む請求項に限定することを意味するように解釈するべきではなく、また、これと同一のことが、請求項の列挙を導入するために使用される定冠詞の使用にも当てはまる。
さらに、特定の数の導入された請求項の列挙を明白に記載する場合ですら、当業者は、そのような列挙が、少なくとも列挙数(例:他の修飾語句がない「2つの列挙」のそのままの列挙は、少なくとも2つの列挙、又は2つ以上の列挙を典型的に意味する)を意味するものと典型的に解釈すべきであるとみなすであろう。さらに、「A、B、及びC等の少なくとも1つ」に類似する慣習を使用する場合において、一般的に、そのような構成は、当業者が該慣習(例:「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」が、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、及び/又はA、B、及びC等を有するシステムを含むが、これらに限定されない)を理解する意味として意図される。「A、B、及びC等の少なくとも1つ」に類似する慣習を使用する場合において、一般的に、そのような構成は、当業者が該慣習(例:「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」が、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとB、AとC、BとC、及び/又はA、B、及びC等を有するシステムを含むが、これらに限定されない)を理解する意味として、意図される。典型的に、離接語及び/又は2つ以上の代替用語を示す語句は、明細書、特許請求の範囲、又は図面内を問わず、文脈上規定がない限り、用語の1つ、用語のいずれか、又は用語の両方を含む可能性を意図するものと理解すべきであると、当業者はさらに理解するであろう。例えば、語句「A又はB」は、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと、典型的に理解されるものとする。
添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、請求項に記載の操作が一般的に、いかなる順序でも実施可能であることを理解するであろう。さらに、様々な操作フローを順番に表示するものの、様々な操作が、例示されたもの以外の順序で実行、又は同時に実行可能であることを理解されたい。そのような代わりの順番の実施例は、文脈上規定がない限り、重ね合わせ、交互に、中断、並べ替え、漸増の、準備段階、補足的、同時、可逆、又は他の異なる順序を含み得る。さらに、「~に応答して」、「~に関する」等の用語又は他の過去時制の形容詞は、文脈上規定がない限り、一般的に、そのような変形例を排除する意図を有しない。
特定の場合において、システム又は方法は、構成要素が領域外に設置されても、領域内で使用され得る。例えば、分散計算の状況において、分散計算システムは、システムの部分が、領域外に設置されても(例:リレー、サーバー、プロセッサ、信号担持媒体、送信コンピュータ、受信コンピュータ等が領域外に設置される)、領域内で使用され得る。
システム又は方法は、同様に、システム又は方法の構成要素が、領域外に設置及び/又は使用されても、領域内で販売され得る。さらに、1つの領域内で方法を実行するためのシステムの少なくとも部分の方法は、別の領域内のシステムの使用を排除するものではない。
様々な実施形態が本明細書で記載されるものの、それらの実施形態の多くの変更、変形、置換、変化、及び均等物は、実行可能で、当業者が着想するものである。さらに、材料が特定の構成要素用に開示されているが、他の材料を使用してよい。したがって、上述の記載と添付の特許請求の範囲は、そのような変更及び変形のすべてを、開示された実施形態の範囲に含まれるものとして扱う意図を有することを理解されたい。以下の特許請求の範囲は、そのような変更及び変形すべてを扱うことを意図する。
要約すると、数々の利点は、本明細書に記載の概念を利用することから派生して、記載されている。1つ以上の実施形態の上述の記載は、例示と記載目的として提供されている。包括的又は開示された形式に正確に限定することを意図するものではない。変更又は変形は、上記の記載事項を鑑みて、可能である。1つ以上の実施形態は、意図した特定の使用に適するような様々な変更により、原理や実際の用途を例示するために選択・記載されて、それにしたがって、当業者が、様々な実施形態を利用できる。本明細書とともに提出する特許請求の範囲は、全体的な範囲を定義することを意図する。
以下の項目は、国際出願時の請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
装着可能な生理学的モニタリング装置であって、
第1の電極と、
第2の電極と、
受け台であって、
バッテリと、
前記バッテリに両方が電気的に結合される、第1の電気接点と第2の電気接点と、
前記第1の電極に電気的に結合された第3の電気接点と、
前記第2の電極に電気的に結合された第4の電気接点と、及び
使い捨て構成要素掛止システムと、を具備する、受け台と、を具備する、使い捨て構成要素と、
前記使い捨て構成要素に固定されるように構成された再利用可能な構成要素であって、前記再利用可能な構成要素が、
前記使い捨て構成要素掛止システムに操作可能に係合するように構成された、再利用可能な構成要素掛止システムと、
エレクトロニクスモジュールと、
前記エレクトロニクスモジュールに関連する電気的インターフェースであって、前記エレクトロニクスモジュールを前記第1の電気接点に電気的に結合するための第5の電気接点と、前記エレクトロニクスモジュールを前記第2の電気接点に電気的に結合するための第6の電気接点と、前記エレクトロニクスモジュールを前記第3の電気接点に電気的に結合するための第7の電気接点と、前記エレクトロニクスモジュールを前記第4の電気接点に電気的に結合するための第8の電気接点と、を具備する、電気的インターフェースと、を具備する、再利用可能な構成要素と、を具備し、
前記受け台は、
前記第1の電気接点と前記バッテリとの間に設置されたバッテリ遮断スイッチをさらに具備し、前記バッテリ遮断スイッチは、
前記第1の電気接点に電気的に結合されて、第1の自由端を含む、第1のトレースと、
前記バッテリに電気的に結合されて、第2の自由端を含む第2のトレースであって、前記第1の自由端は、前記第2の自由端から電気的に絶縁される、第2のトレースと、
前記第1のトレースに近接した上部側と前記第2のトレースに近接した底部側とを含むボタンと、
前記ボタンの前記底部側に設置された伝導板と、を具備し、
前記ボタンは、第1の構成において、前記伝導板は、前記第1の自由端と前記第2の自由端と電気接触せず、前記ボタンに圧力がかかる第2の構成において、前記伝導板は、前記第1の自由端と前記第2の自由端と電気接触して、前記第1の自由端を前記第2の自由端に電気的に結合するようにばね式である、装着可能な生理学的モニタリング装置。
(項目2)
前記再利用可能な構成要素は、前記再利用可能な構成要素が、前記使い捨て構成要素に掛止される場合、前記ボタンに圧力をかけるように構成される、項目1に記載の装置。
(項目3)
前記再利用可能な構成要素は、前記再利用可能な構成要素が、前記使い捨て構成要素に掛止される場合、前記ボタンに圧力をかける突起物を具備する、項目1に記載の装置。
(項目4)
装着可能な生理学的モニタリング装置であって、
第1の電極と、
第2の電極と、
受け台であって、
バッテリと、
前記バッテリに両方が電気的に結合される、第1の電気接点と第2の電気接点と、
前記第1の電極に電気的に結合された第3の電気接点と、
前記第2の電極に電気的に結合された第4の電気接点と、
使い捨て構成要素掛止システムと、を具備する、受け台と、を具備する、使い捨て構成要素と、
前記使い捨て構成要素に固定されるように構成された再利用可能な構成要素であって、前記再利用可能な構成要素が、
前記使い捨て構成要素掛止システムに操作可能に係合するように構成された、再利用可能な構成要素掛止システムと、
エレクトロニクスモジュールと、
前記エレクトロニクスモジュールに関連する電気的インターフェースであって、前記エレクトロニクスモジュールを前記第1の電気接点に電気的に結合するための第5の電気接点と、前記エレクトロニクスモジュールを前記第2の電気接点に電気的に結合するための第6の電気接点と、前記エレクトロニクスモジュールを前記第3の電気接点に電気的に結合するための第7の電気接点と、前記エレクトロニクスモジュールを前記第4の電気接点に電気的に結合するための第8の電気接点と、を具備する、電気的インターフェースと、を具備する、再利用可能な構成要素と、を具備し、
前記第5の電気接点、前記第6の電気接点、前記第7の電気接点、及び前記第8の電気接点の各々は、バネ式電気コネクタであって、
前記第1の電気接点、前記第2の電気接点、前記第3の電気接点、及び前記第4の電気接点の各々1つは、第1のインク層と第2のインク層とを含む多層インク接点を具備して、さらに、前記第1のインク層は、前記第2のインク層よりも高い伝導度を有し、前記第2のインク層は、前記第1のインク層よりも小さい粒径の材料製である、装着可能な生理学的モニタリング装置。
(項目5)
前記第1のインク層は、銀インクを含み、前記第1のインク層の厚さは、約0.01mmであって、前記第2のインク層は、カーボンインクを含み、前記第2のインク層の厚さは、約0.013mmである、項目4に記載の装置。
(項目6)
ガスケットをさらに具備し、前記ガスケットは、他のいかなる電気接点を囲まない前記第5の電気接点の周りの第1の個々のエンクロージャと、他のいかなる電気接点を囲まない前記第6の電気接点の周りの第2の個々のエンクロージャと、他のいかなる電気接点を囲まない前記第7の電気接点の周りの第3の個々のエンクロージャと、他のいかなる電気接点を囲まない前記第8の電気接点の周りの第4の個々のエンクロージャと、を具備して、前記再利用可能な構成要素が、前記使い捨て構成要素に係合される場合、いかなる個々のエンクロージャに水の出入りができないようにする、項目4に記載の装置。
(項目7)
前記第1の、前記第2の、前記第3の、及び前記第4の個々のエンクロージャの各々1つは、円柱形である、v6に記載の装置。
(項目8)
前記ガスケットは、前記再利用可能な構成要素に取り付けられた上半分と、前記使い捨て構成要素に取り付けられた下半分と、を具備する、項目6に記載の装置。
(項目9)
前記ガスケットは、前記再利用可能な構成要素に全体が取り付けられる、項目6に記載の装置。
(項目10)
前記ガスケットは、前記使い捨て構成要素に全体が取り付けられる、項目6に記載の装置。
(項目11)
プラスチック製ハウジングと前記プラスチック製ハウジング内部に設置されたPCBAとを具備する装置の組立方法であって、前記プラスチック製ハウジングは、上半分と下半分とを含み、前記方法が、
前記PCBAが、前記下半分に機械的に結合されないように、前記PCBAを前記プラスチック製ハウジングの前記下半分上に配置すること、
前記PCBAが、前記上半分に機械的に結合されるように、前記上半分を前記プラスチック製ハウジングの前記下半分上に配置すること、及び
前記上半分を前記下半分に超音波溶接すること、を含む、方法。
(項目12)
プラスチック製ハウジングと前記プラスチック製ハウジング内部に設置されたPCBAとを具備する装置であって、前記プラスチック製ハウジングは、上半分と下半分とを含み、前記PCBAは、前記上半分と前記下半分のいずれにも堅固に取り付されず、前記上半分と前記下半分は、ともに超音波溶接される、装置。