以下では、添付の図面を参照して本出願の技術的解決策について説明する。
本出願の実施形態における技術的解決策は、汎欧州デジタル移動電話方式(global system for mobile communications、GSM)システム、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)システム、広帯域符号分割多元接続(wideband code division multiple access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(general packet radio service、GPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、LTE周波数分割複信(frequency division duplex、FDD)システム、LTE時分割複信(time division duplex、TDD)、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーションズ・システム(universal mobile telecommunication system、UMTS)、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(worldwide interoperability for microwave access、WiMAX)通信システム、および将来の第5世代(5th generation、5G)システム、または新無線(new radio、NR)システムなどの様々な通信システムに適用され得る。前述のシステムはそれぞれ、セッション管理ネットワーク要素と、アクセスおよびモビリティ管理ネットワーク要素とを含み得る。別のシステムでは、セッション管理機能を有するネットワーク要素と、アクセスおよびモビリティ管理機能を有するネットワーク要素とが、別の名前に対応する場合がある。例えば、5Gシステムでは、セッション管理ネットワーク要素がSMFと呼ばれてもよく、アクセスおよびモビリティ管理ネットワーク要素がAMFと呼ばれてもよい。
本出願の実施形態における端末装置は、ユーザ機器(user equipment、UE)、端末デバイス、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイルステーション、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザ装置であってよい。あるいは、端末デバイスはまた、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ワイヤレスモデムに接続された別の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末デバイス、将来の発展型公的地域モバイルネットワーク(public land mobile network、PLMN)における端末デバイスなどであってよい。あるいは、端末装置またはユーザ機器はチップであってもよい。これについては本出願の実施形態では限定されない。
本出願の実施形態で提供される技術的解決策は、LADNに固有のセッション処理シナリオに適用可能である。ユーザ機器がLADNのサービスエリアに入ると、LADNのサービスにアクセスするためにセッションが確立される。セッションはLADNセッションであってもよく、LADNセッションは、UEのために、LADNのサービスエリア内でデータ送信を実行するために使用されるセッションである。アンカーSMF(anchor-SMF、A-SMF)は、LADNにおけるセッション確立、セッション解放、またはセッションの非アクティブ化などのサービスを管理し得る。現行のネットワークシステムでは、アンカーSMFは、自身ではUEの位置情報を感知できず、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function、AMF)からUEの位置情報にサブスクライブする必要がある。AMFは、UEがLADNのサービスエリア内にあるかどうかを検知して、アンカーSMFに、UEがLADNのサービスエリア内にあるかどうかを示す指示情報を送信し得る。例えば、AMFが、UEが現在のLADNのサービスエリア外に移動したことを検知すると、AMFは、アンカーSMFに、UEがLADNのサービスエリア外にある、またはUEがLADNのサービスエリア外に移動したことを示す指示情報を送信し得る。例えば、指示情報は、UE presence in LADN通知メッセージで表示される「OUT」であってもよく、その結果、アンカーSMFは、UEが現在のLADNのサービスエリア外に移動したことを知る。アンカーSMFはセッションを解放または非アクティブ化し、UEはLADNによって提供されるサービスにアクセスできなくなる。
UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動したとき、AMFハンドオーバが実行されてもよい。言い換えれば、UEは、ソースAMFからターゲットAMFへハンドオーバされる必要がある。ソースAMFは、UEが移動する前に使用されるAMFであり、ターゲットAMFは、UEの移動後にUEがハンドオーバされる新しいAMFである。ソースAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されているが、ターゲットAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていなくてもよい。LADNに関する情報は、例えば、LADNに対応するネットワーク名、またはLADNのサービスエリアに関する情報であってもよい。したがってターゲットAMFは、アンカーSMFに、UEがLADNのサービスエリア外に移動したかどうかを示す指示情報を送信しなくてもよい。また、移動中はUEの位置が変化するため、UEは、RANを介して、アンカーSMFによって制御されるアンカーUPF(anchor-UPF、A-UPF)に直接アクセスすることはできない。この場合は、中間SMF(intermediate-SMF、I-SMF)が導入される。中間SMFは、RANおよびアンカーUPFを接続するために、中間UPF(intermediate-UPF、I-UPF)を選択して挿入してもよい。ネットワークシステムに2つのSMF(アンカーSMFおよび中間SMF)が含まれているとき、アンカーSMFは、どのDNNがLADNに対応しているかに関する情報を用いて構成されていてもよく、LADNセッションの確立、解放、または非アクティブ化などの、LADNセッションの関連動作を実行してもよいことを理解されたい。しかしながら、現在のネットワークシステムの中間SMFは、通常はどのDNNがLADNに対応しているかに関する情報を用いて構成されていない場合がある。結果として、中間SMFが存在するとき、LADNセッションの処理に問題が生じる場合がある。例えば、UEの移動後にUEが新しいAMFにハンドオーバされると、新しいAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていないために、AMFが、UEがLADN外に移動したことを示す指示情報を中間SMFに送信しない場合がある。この場合、中間SMFは、どのDNNがLADNであるかを用いて構成されていないため、中間SMFは、現在のセッションがLADNセッションであると知ることができず、アンカーSMFに、UEがLADN外に移動したことを示す通知メッセージを送信しない場合がある。その後、アンカーSMFは、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと知ることができず、セッションの非アクティブ化または解放の動作をトリガしない場合がある。その結果、UEは、LADNのサービスエリア外に移動した後もなおLADNにアクセスする。これは、LADNサービスに対するアクセスの原則に反する。
図1は、本出願の一実施形態によるローカルエリアネットワークのアーキテクチャの概略図である。
LADNは、特定のローカルエリアをカバーするネットワークである。UEは、LADNに直接アクセスするために、RANを介してローカルUPFにアクセスする。ローカルUPFは、例えば、キャンパス企業ネットワークのUPF、またはLADNに近接したUPFであってもよい。UEがLADNに直接アクセスすることにより、アプリケーションにアクセスする際の遅延を低減し、バックボーンネットワークの占有された送信帯域幅を削減することができる。LADNは、競技場、大学、企業、またはショッピングモールなどに適用され得る。競技場では、LADNは、その場で仮想現実(virtual reality、VR)の生配信を行うために使用される。大学では、LADNは、学内で利用可能な学習手段にUEがアクセスできるようにするための学内通信を提供するために使用される。企業では、LADNは、産業用制御通信を提供するために使用される。ショッピングモールでは、LADNは、特定の場所での割引セールの通知や、リアルタイムの位置情報およびナビゲーションなどのサービスを提供するために使用される。
LADNに関する情報は、LADNの名前および対応するサービスエリアに関する情報などを含み得る。LADNに関する情報は、AMFにおいて構成されてもよい。AMFは、AMFのサービスエリア内にあるLADNに関する情報のみを用いて構成されてもよい。例えば、北京のAMFは、深センのLADNに関する情報を用いて構成されていなくてもよい。AMFは、LADNのサービスエリアおよびUEの位置に基づいて、UEがLADNのサービスエリア内にあるかどうかを検知し得る。UEが現在のLADNのサービスエリア外に移動すると、AMFは、A-SMFに、UEがLADNのサービスエリア外に移動したことを示す指示情報を送信する。次に、A-SMFは、UEによって確立されたLADNセッションを解放または非アクティブ化する。言い換えれば、UEは、LADNのサービスにアクセスすることを許容されなくなる。
図2は、本出願の実施形態が適用される、5Gシステムのネットワークアーキテクチャの概略図である。
5Gシステムにおいて、UEは、Xnインターフェースに基づいてRANハンドオーバを実行してもよく、Xnインターフェースは、ソースアクセスネットワーク(source-RAN、S-RAN)と、ターゲットアクセスネットワーク(target-RAN、T-RAN)との間にあるインターフェースである。本出願の実施形態で提供されるセッション処理方法における5Gシステムのネットワーク要素は、RAN、ソースAMF(source-AMF、S-AMF)、ターゲットAMF(target-AMF、T-AMF)、I-SMF、A-SMF、UPFなどを含む。理解しやすくするために、以下では、本出願の実施形態における5Gシステムの、いくつかのネットワーク要素を簡単に説明する。
RANとは、アクセスネットワークである。本出願の実施形態では、アクセスネットワークは、ソースネットワークにアクセスネットワークS-RANを含み、かつターゲットネットワークにアクセスネットワークT-RANを含んでもよい。
AMFとは、アクセスおよびモビリティ管理機能である。AMFは主に、N1を介して、UEの非アクセス層(non-access stratum、NAS)シグナリングにアクセスし、かつN2を介して、RANシグナリングにアクセスする。NASシグナリングは、例えば、セッション管理(session management、SM)シグナリングを含んでもよい。AMFは、UEの登録手順、SMシグナリング転送、およびモビリティ管理に使用され得る。
SMFとは、セッション管理機能である。上述したように、本出願の実施形態におけるSMFは、I-SMFおよびA-SMFを含む。A-SMFは、セッションをサービス提供するSMFである。A-SMFはポリシーおよび課金制御(policy and charging control、PCC)インターフェースと、統合データ管理(unified data management、UDM)インターフェースとを有し、UEインターネットプロトコル(internet protocol、IP)アドレス割り振りなどを実行するように構成され得る。I-SMFは、A-SMFによって制御できない中間ユーザプレーン機能I-UPFを制御するように構成され得る。I-UPFは、RANとセッションアンカーA-UPFとの間にある中間UPFであってもよい。I-SMFは、要件に基づいて挿入、変更、または除去されてもよい。例えば、UEがA-SMFのサービスエリア外に移動した後は、UEがアタッチされたRANは、A-SMFによって制御されるA-UPFに直接接続しなくてもよい。この場合は、新しいI-SMFが挿入されてもよく、I-SMFは、I-UPFを選択して挿入してもよい。次にUEは、RANを介してまずI-UPFにアクセスし、それからI-UPFを介してA-UPFに接続されてもよい。
UPFとは、ユーザプレーン機能であり、主にデータパケット転送、サービス品質(quality of service、QoS)フローマッピングなどに使用される。
本出願の実施形態は、UEがLADNのサービスエリア外に移動するプロセスに適用できる場合がある。以下、図3を参照しながら、本願の実施形態で提供されるセッション処理方法を説明する。
図3は、本出願の一実施形態による、セッション処理方法の概略フローチャートである。
理解しやすくするために、この実施形態が適用されるシナリオが、まず簡単に説明される。
この実施形態は、UEが移動するプロセスに適用可能である。具体的には、UEは、LADNのサービスエリア内でLADNセッションを確立する。しかしながら、LADNセッションはその後非アクティブ化され、UEはLADNのサービスエリア外に移動する。前述の事例では、UEは、LADNのサービスエリア外でサービス要求を開始して、LADNセッションのアクティブ化を要求する。この実施形態では、LADNのサービスに対するアクセスを継続するための中間SMFおよび中間UPFの挿入は、LADNセッションによって許可されないと定義される。このようにして、移動中のLADNセッションの処理が簡略化される。例えば、実施において、LADNのサービスエリアが、アンカーSMFのサービスエリアのサブセットになることが予想され得る。言い換えれば、LADNのサービスエリアは、アンカーSMFのサービスエリアに含まれる。UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動したとき、UEは確実にLADNのサービスエリア外に移動している。この実施形態では、AMFハンドオーバは、実行される場合もされない場合もあることを理解されたい。図1の実施形態の具体的な手順は、以下の通りである。
S301において、UEはRANに対してサービス要求を開始する。
任意で、UEは、RANに対してサービス要求手順を開始する。具体的には、UEは、RANに登録要求情報を送信してもよい。登録要求情報は、アクティブ化されるセッションの識別子を含む。登録要求情報は、アクティブ化されるセッションの識別子のリストを含んでもよい。セッション識別子に対応するDNNは、LADN DNNであってもよく、あるいは非LADN DNNであってもよい。この実施形態では、セッション識別子に対応するDNNがLADN DNNである事例が説明される。
セッション識別子に対応するDNNまたはセッションに対応するDNNはLADN DNNである、あるいはセッション識別子に対応するDNNまたはセッションに対応するDNNはLADNである、あるいは対応するセッションはLADNセッションである、あるいはセッションはLADNに対応する、あるいはセッション識別子に対応するDNNまたはセッションに対応するDNNはLADNである、という以上の記述は、同じ意味を持つことを理解されたい。前述の説明は、セッションがLADNセッションであることを示すために使用され、本出願のすべての部分に適用可能である。本明細書では一般的な説明を提供し、詳細は以下では再度説明しない。
S302において、RANは、AMFにサービス要求メッセージを送信する。
任意で、RANによってAMFに送信されるサービス要求メッセージに含まれるセッション識別子に対応するDNNは、LADNである。
任意で、サービス要求メッセージは、現在のセッションのアクティブ化を要求するために使用される。実施において、要求メッセージは、セッション管理(session management、SM)コンテキストを要求するために使用されてもよい。
S303において、AMFは中間SMFを選択する。
UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動した後は、AMFが中間SMFを選択し挿入することを理解されたい。中間SMFは、アンカーUPFに接続される中間UPFを選択してもよい。AMFが中間SMFを選択するプロセスについては、既存の手順を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
任意で、AMFは、ハンドオーバが実行される前に使用されるソースAMFであってもよく、あるいはAMFハンドオーバ手順が実行された後に使用されるターゲットAMFであってもよい。
S304において、AMFは、中間SMFに要求メッセージを送信する。
AMFは、中間SMFに要求メッセージを送信する。要求メッセージは、セッションコンテキストの作成を要求するために使用され、セッション識別子を含む。セッション識別子は、PDUセッションIDであってもよく、あるいはURI(Uniform Resource Identifier)またはSM context IDなどの、セッションを一意に決定するために中間SMFによって使用される別の識別子であってもよい。これは本出願では限定されない。
AMFハンドオーバが実行されないとき、AMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていることを理解されたい。AMFは、LADNに関する構成情報(LADN DNN、対応するサービスエリアなどを含む)、およびUEの位置情報に基づいて、UEがLADNのサービスエリア外に移動したかどうかを判断してもよい。この場合、AMFによって中間SMFに送信されたセッション作成要求メッセージは、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示す指示情報、すなわち第2の指示情報を含んでもよい。
任意で、AMFハンドオーバが実行されるとき、AMFは、ハンドオーバ後に使用される新しいAMFになる。この場合、AMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていなくてもよい。AMFによって中間SMFに送信されたセッション作成要求メッセージは、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示す指示情報を含んでいない場合がある。
S305において、中間SMFは、アンカーSMFに要求メッセージを送信する。
任意で、中間SMFによってアンカーSMFに送信された要求メッセージは、セッションコンテキスト要求メッセージである。要求メッセージは、アンカーSMFから、セッションIDに対応するセッションのセッションコンテキストを要求するために使用される。
任意で、中間SMFによってアンカーSMFに送信されたセッションコンテキスト要求メッセージは、第2の指示情報を含んでもよい。第2の指示情報は、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される。
任意で、セッションコンテキスト要求メッセージは、セッションのアクティブ化を要求する指示情報をさらに含んでもよい。
S306において、アンカーSMFは、中間SMFに応答メッセージを送信し、応答メッセージは、セッションコンテキスト応答メッセージであってもよい。
例として、中間SMFは、アンカーSMFからセッションコンテキスト応答メッセージを受信する。メッセージは、セッションコンテキストを含む。中間SMFは、セッションコンテキストに基づいて、セッションがLADNセッションであると判断する。中間SMFは、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する。例えば、アンカーSMFによって中間SMFに送信されたセッションコンテキストは、第1の指示情報を含む。第1の指示情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すために使用される。
別の例として、中間SMFは、アンカーSMFからセッションコンテキスト応答メッセージを受信する。任意で、セッションコンテキスト応答メッセージは、原因情報を含む。中間SMFは、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する。任意で、アンカーSMFが中間SMFからセッションコンテキスト要求メッセージを受信した後で、アンカーSMFが、現在のセッションがLADNセッションであると判断した場合は、アンカーSMFは、中間SMFにセッションコンテキストを送信することを拒絶し、セッションコンテキスト応答メッセージに原因情報を含める。原因情報は、LADNセッションではI-SMFの挿入が拒絶されることであってもよい。
S307において、中間SMFは、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する。
中間SMFがセッション識別子に対応するセッションを拒絶することは、複数の実施態様を含む場合があり、その実施態様とは、中間SMFがセッション識別子に対応するセッションのアクティブ化を拒絶する、あるいは中間SMFがセッション識別子に対応するセッションのユーザプレーンのアクティブ化を拒絶する、あるいは中間SMFがセッション識別子に対応するセッションの解放を決定することである。ハンドオーバのシナリオでは、中間SMFがセッション識別子に対応するセッションのハンドオーバを拒絶する、あるいは中間SMFがセッション識別子に対応するセッションのユーザプレーンのアクティブ化を拒絶する、あるいは中間SMFがセッション識別子に対応するセッションの解放を決定することを理解されたい。ユーザプレーンは、RANとUPFとの間の送信パス、および/またはUEとRANとの間の無線接続を含む。
例として、中間SMFによってアンカーSMFから受信されたセッションコンテキスト応答メッセージは、セッションコンテキストを含む。セッションコンテキストは、第1の指示情報を含んでもよい。第1の指示情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すために使用される。中間SMFは、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する。
別の例として、中間SMFによってアンカーSMFから受信されたセッションコンテキスト応答メッセージは、原因情報を含む。中間SMFは、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する。
任意で、中間SMFが、セッションIDに対応するセッションがLADNセッションである、言い換えれば現在のセッションがLADNセッションであると判断すると、中間SMFは、セッションIDに対応するセッションを拒絶する。
中間SMFが、現在のセッションがLADNセッションであると判断する方法は以下の通りであり、アンカーSMFによって中間SMFに送信されたセッションコンテキストが第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すために使用される。あるいは、中間SMFは、構成情報に基づいてセッションがLADNセッションであると判断し、構成情報は、例えば、中間SMFに記憶された情報であってもよい。あるいは、中間SMFは、AMFによって送信された第2の指示情報に基づいて、セッションがLADNセッションであると判断してもよく、第2の指示情報は、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される。中間SMFが、セッションがLADNセッションであると判断する複数の方法があってもよい。これはこの実施形態では限定されない。
任意で、中間SMFが、アンカーSMFによって送信された第1の指示情報に基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると判断した後、中間SMFは、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する、セッションのアクティブ化を終了する、あるいはセッションのユーザプレーンのアクティブ化を終了する。セッションのユーザプレーンは、データ送信パスである。
S308において、中間SMFは、AMFに第1のメッセージを送信する。
任意で、第1のメッセージは、セッションコンテキスト応答メッセージであってもよい。
任意で、第1のメッセージは、対応するセッションの拒絶についての原因情報を含む。
中間SMFは、現在のセッション、すなわちLADNセッションのアクティブ化が拒絶されたことをAMFに通知するために、AMFに原因情報を送信する。あるいは、中間SMFは、現在のセッションのユーザプレーンのアクティブ化が拒絶されたことをAMFに通知するために、AMFに原因情報を送信する。
任意で、原因情報は、セッションがアクティブ化されることに失敗した理由を示すために使用される。例えば、理由は、LADNセッションでは中間SMFおよび中間UPFの挿入が拒絶されることであってもよい。
また、図3に示す実施形態は、第2の実施態様をさらに含んでもよいことを理解されたい。第2の実施態様では、アンカーSMFは、現在のセッションがLADNセッションであると判断し、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する。
第2の実施態様は、ステップS301~ステップS303、およびステップS309~ステップS313を含む。ステップS301~ステップS303の詳細な説明は、前述の説明を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
S309において、AMFは、中間SMFにセッションコンテキスト作成要求メッセージを送信する。
S310において、中間SMFは、アンカーSMFに要求メッセージを送信する。
中間SMFは、アンカーSMFに、セッション更新要求メッセージ、またはセッション作成要求メッセージを送信する。セッション更新要求メッセージまたはセッション作成要求メッセージは、セッション識別子を含む。あるいは、中間SMFは、アンカーSMFにコンテキスト要求メッセージを送信する。このプロセスはステップS305と同様である。詳細については、ステップS305の説明を参照されたい。
任意で、アンカーSMFは、中間SMFによって送信されたセッション更新要求メッセージ、またはセッション作成要求メッセージを受信し、要求メッセージが、中間SMFの挿入を要求するために使用されると判断する。
例として、アンカーSMFは、新しい中間SMFによって送信されたセッション更新要求、またはセッション作成要求を受信し、要求メッセージが、中間SMFを挿入するために使用されると判断する。
S311において、アンカーSMFは、セッション識別子に対応するセッションを拒絶する。
アンカーSMFが中間SMFから要求メッセージを受信した後で、アンカーSMFが、セッション識別子に対応するセッションがLADNセッションであると判断すると、アンカーSMFはセッションを拒絶する。セッションの拒絶は、具体的には、アンカーSMFが、セッション識別子に対応するセッションのアクティブ化を拒絶すること、あるいはアンカーSMFが、セッション識別子に対応するセッションのユーザプレーンのアクティブ化を拒絶すること、あるいはアンカーSMFが、続いて、セッション識別子に対応するセッションを解放すること、あるいはアンカーSMFが、セッション識別子に対応するセッションの非アクティブ化(de-activate)を決定することであってもよい。アンカーSMFは、セッションコンテキストに基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると判断してもよい。例えば、セッションコンテキストは第1の指示情報を含む。第1の指示情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すために使用される。あるいは、アンカーSMFは、アンカーSMFにおいて構成された情報に基づいてLADNセッションを決定してもよい。例えば、構成情報は、アンカーSMFによって記憶されたどのDNNがLADNかを示し得る。
任意で、ステップS310の要求メッセージがコンテキスト要求メッセージである場合、セッション識別子に対応するセッションがLADNセッションであるときは、アンカーSMFは中間SMFにセッションコンテキストを送信することを拒絶し、セッションコンテキスト応答メッセージに原因情報を含める。原因情報は、LADNセッションでは中間SMFおよび中間ユーザプレーン機能UPFの挿入が拒絶されることを示し得る。
図3の記載が、対応する図4の記載に対する参照として使用される場合は、セッションのアクティブ化の記載は、これに対応してセッションハンドオーバの記載として理解されるべきであることに留意されたい。
任意で、アンカーSMFがLADNセッションを決定する複数の方法があってもよい。具体的には、アンカーSMFは、アンカーSMFにおいて構成された情報に基づいてLADNセッションを決定してもよい。あるいは、アンカーSMFは、セッションコンテキストに基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると判断してもよい。例えば、アンカーSMFは、第1の指示情報に基づいて現在のセッションがLADNセッションであると判断してもよく、第1の指示情報はセッションコンテキスト内にあり、かつ現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すために使用される。構成情報は、アンカーSMFによって記憶されたLADN情報、例えば、どのDNNがLADNかを示す情報であってもよい。
S312において、アンカーSMFは中間SMFに第2のメッセージを送信する。
任意で、第2のメッセージは、セッションコンテキスト作成応答メッセージであってもよい。
第2のメッセージは、指示情報または原因情報を含む。指示情報または原因情報は、セッションがアクティブ化されることに失敗したことを示すために使用される。あるいは、指示情報または原因情報は、中間SMFが、セッションのユーザプレーンをアクティブ化しないことを示すために使用される。言い換えれば、中間SMFは、指示情報に基づいて、セッションのユーザプレーンのアクティブ化を拒絶することを決定する。ユーザプレーンは、RANとUPFとの間の送信パス、および/またはUEとRANとの間の無線接続を含む。図4の実施形態では、指示情報は、これに対応して、セッションのハンドオーバが失敗したことを示すために使用されるものとして理解されるべきであることに留意されたい。
指示情報は、別のシナリオの対応する情報を示し得ることを理解されたい。例えば、サービス要求シナリオ、すなわちセッションのアクティブ化を要求するシナリオでは、指示情報は、セッションがアクティブ化されることに失敗したことを示すために使用される、あるいは中間SMFがセッションのユーザプレーンをアクティブ化しないことを示すために使用される。ハンドオーバのシナリオでは、指示情報は、セッションのハンドオーバが失敗したことを示すために使用される。
任意で、第2のメッセージは、現在のLADNセッションの拒絶についての原因情報をさらに含む。例えば、原因は、LADNセッションでは中間SMFおよび中間UPFの挿入が拒絶されることであってもよい。
任意で、アンカーSMFによって中間SMFに送信された第2のメッセージは、アンカーSMFが、セッション識別子に対応するセッション、すなわちLADNセッションのアクティブ化を拒絶したことを示すために使用される。言い換えれば、アンカーSMFは、現在のセッションがアクティブ化されることに失敗した、あるいは現在のセッションのアクティブ化が終了されたことを中間SMFに通知するために、中間SMFに拒絶メッセージを送信する。
任意で、アンカーSMFによって中間SMFに送信された第2のメッセージは、セッションのアクティブ化が拒絶されたことを示すために使用される原因情報、あるいはセッションがアクティブ化されることに失敗したことを示すために使用される、アクティブ化失敗原因情報を保持する。例えば、原因情報は、LADNセッションでは中間SMFおよび中間UPFの挿入が拒絶されることであってもよい。
S313において、中間SMFは、AMFに第2のメッセージ内の指示情報を送信する。
任意で、中間SMFは、AMFに第2のメッセージ内の原因情報を送信する。
図4は、本出願の一実施形態による、別のセッション処理方法の概略フローチャートである。
理解しやすくするために、この実施形態が適用されるシナリオが、まず簡単に説明される。
この実施形態は、UEが移動するプロセスに適用可能である。具体的には、UEは、LADNのサービスエリア内でLADNセッションを確立する。UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動すると、UEは、LADNセッションのハンドオーバを要求するために、(XnハンドオーバおよびN2ハンドオーバに適用可能な)ハンドオーバ手順を開始する。この場合、AMFハンドオーバは実行されても実行されなくてもよい。この実施形態では、LADNのサービスに対するアクセスを継続するための、中間SMFおよび中間UPFの挿入は、許可されないと定義される。例えば、実施において、LADNのサービスエリアが、アンカーSMFのサービスエリアのサブセットになることが予想され得る。言い換えれば、LADNのサービスエリアは、アンカーSMFのサービスエリアに含まれる。UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動したとき、UEは確実にLADNのサービスエリア外に移動している。この実施形態と図3の実施形態との違いは、ハンドオーバ手順でハンドオーバが失敗した場合は、LADNセッションの解放または非アクティブ化などの追加の処理が必要になる場合があることである。
本出願のステップS401~ステップS408は、図3のステップS301~ステップS308と同様である。関連する説明については、前述の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。図3のステップに記載されているセッションのアクティブ化は、これに対応して、この実施形態におけるセッションハンドオーバとして理解されるべきであることに留意されたい。
この実施形態では、中間SMFが実行主体のとき、言い換えれば、中間SMFがセッションのハンドオーバの拒絶を決定したときは、対応する手順は以下のステップをさらに含む。
中間SMFがセッション識別子に対応するセッションを拒絶した後、中間SMFはAMFに第1のメッセージを送信し、第2のメッセージは、現在のLADNセッションが拒絶されることについての原因情報を含む。中間SMFがセッション識別子に対するセッションを拒絶することは、中間SMFが、セッション識別子に対応するセッションのハンドオーバを拒絶することを意味する。原因情報は、中間SMFが、セッション識別子に対応するセッションのハンドオーバを拒絶する理由を示すために使用される。
AMFが第1のメッセージを受信した後、本方法は、以下のステップをさらに含む。
S409において、AMFはRANにハンドオーバコマンドを送信する
任意で、AMFによってRANに送信されたハンドオーバコマンドは、ハンドオーバ失敗指示情報を含む。ハンドオーバ失敗指示情報は、セッション識別子に対応するセッションがLADNセッションのときに、セッションのハンドオーバが失敗するか受け入れられなかったこと、あるいはハンドオーバ手順が終了されたことを示すために使用されてもよい。
任意で、ハンドオーバコマンドは、失敗原因情報をさらに含んでもよい。例えば、失敗原因情報は、LADNセッションでは中間SMFおよび中間UPFの挿入が拒絶されることであってもよい。
S410において、AMFは、アンカーSMFにセッション解放要求メッセージを送信する。
任意で、AMFによって送信されたセッション解放要求メッセージを受信した後で、アンカーSMFは、LADNセッションを非アクティブ化または解放する。アンカーSMFがLADNセッションを解放または非アクティブ化するプロセスについては、従来技術を参照していることを理解されたい。ここでは詳細には説明されない。
また、本出願のこの実施形態の実行主体がアンカーSMFのとき、言い換えれば、アンカーSMFがセッションの拒絶を決定したときは、本方法は、ステップS411~ステップS417をさらに含む。ステップS411~ステップS415は、図3のステップS309~ステップS313と同様である。詳細な説明については、前述の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。
この実施形態のセッションハンドオーバ手順では、アンカーSMFがセッションを拒絶することは、アンカーSMFが、セッション識別子に対応するセッションのハンドオーバを拒絶することであることを理解されたい。実行主体がアンカーSMFのとき、本方法は以下のステップをさらに含む。
S416において、AMFはRANにハンドオーバコマンドを送信する
任意で、AMFによってRANに送信されたハンドオーバコマンドは、失敗指示情報を含む。失敗指示情報は、セッションのハンドオーバが失敗するか受け入れられなかったこと、あるいはハンドオーバ手順が終了されたことを示すために使用されてもよい。
任意で、ハンドオーバコマンドは、失敗原因情報をさらに含んでもよい。例えば、失敗原因情報は、LADNセッションでは中間SMFおよび中間UPFの挿入が拒絶されることであってもよい。
S417において、AMFは、アンカーSMFにセッション解放要求メッセージを送信する。
任意で、AMFによって送信されたセッション解放要求メッセージを受信した後で、アンカーAMFは、LADNセッションを非アクティブ化または解放する。アンカーSMFがLADNセッションを解放または非アクティブ化するプロセスについては、従来技術を参照していることを理解されたい。ここでは詳細には説明されない。
図5は、本出願の一実施形態による、セッション処理方法の概略フローチャートである。
セッション処理方法は、UEの移動によってトリガされるハンドオーバ手順に適用可能である。例えば、セッション処理方法は、UEがLADNのサービスエリア外に移動するプロセス、あるいはUEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動するプロセスに適用可能である。本方法は、ステップS510、ステップS520、およびステップS530を含む。
S510において、第1の中間SMFは、第1の指示情報を受信する。第1の指示情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すために使用され、あるいは現在のセッションがLADNセッションであることを示すために使用される。
任意で、中間SMFが挿入されるシナリオでは、第1の中間SMFは、挿入されたターゲット中間SMFである。言い換えれば、UEが移動する前は、LADNセッションには中間SMFはない。UEの移動後、特にUEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動した後は、中間SMFが挿入される必要がある。中間SMFは、ターゲット中間SMFである。
任意で、中間SMFハンドオーバが実行される必要があるシナリオ、言い換えれば、ソース中間SMFからターゲット中間SMFまでのハンドオーバが実行される必要があるシナリオでは、第1の中間SMFは、ハンドオーバ後に使用されるターゲット中間SMFである。ソース中間SMFは、中間SMFハンドオーバ手順が実行される前に使用される中間SMFであってもよい。ターゲット中間SMFは、中間SMF、すなわち中間SMFハンドオーバ手順が実行された後に使用される、新しい中間SMFであってもよい。ターゲット中間SMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていなくてもよいことを理解されたい。
第1の中間SMFは、要件に基づいて挿入、変更、または除去されてもよいことを理解されたい。
任意で、第1の中間SMFによって受信された第1の指示情報は、別のネットワーク要素によって送信されてもよい。例えば、第1の指示情報を送信するネットワーク要素は、ソースAMF、ターゲットAMF、アンカーSMF、またはソース中間SMFであってもよい。AMFハンドオーバが実行されるシナリオでは、ソースAMFはUEがハンドオーバされるAMF、すなわち古いAMFであり、ソースAMFはLADNに関する情報を用いて構成されている。ターゲットAMFは、UEがハンドオーバされるAMF、すなわち新しいAMFであり、かつターゲットAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていなくてもよい。LADNに関する情報は、例えば、LADNのサービスエリア、または他のLADNに関する情報であってもよい。別のネットワーク要素が第1の指示情報を送信する特定の実施態様については、以下で詳細に説明される。
S520において、第1の中間SMFは、現在のセッションを拒絶する。
一例として、第1の中間SMFが第1の指示情報を受信し、第1の中間SMFによってターゲットAMFから受信されたメッセージに、UEがLADNのサービスエリア内にいるかどうかを示すために使用される指示情報、例えば、UE presence in LADN指示情報が含まれていない場合は、第1の中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断する。
任意で、第1の中間SMFが、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断すると、第1の中間SMFは、セッションを直接拒絶する、言い換えれば、第1の中間SMFが、LADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。あるいは、第1のSMFはAMFにメッセージを送信してもよく、メッセージは原因情報を保持する。
S530において、任意で、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を送信する。
第1の中間SMFがLADNセッションを非アクティブ化する場合は、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を送信しなくてもよいことに留意されたい。
任意で、第1の中間SMFが、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断した場合は、第1の中間SMFは、アンカーSMFに、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される第2の指示情報を送信する。
具体的には、ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていないときは、ターゲットAMFは、第1の中間SMFに、UEがLADNのサービスエリア内にいるかどうかを示す指示情報を送信しない。第1の中間SMFは、第1の指示情報に基づいて現在のセッションがLADNセッションであることを知っているため、第1の中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断し得る。次に、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を送信する。
任意で、第2のメッセージが、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示す指示情報を含むときは、第1の中間SMFは、アンカーSMFに指示情報を転送する。具体的には、ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されているときは、ターゲットAMFは、LADNのサービスエリアとUEの位置とに基づいて、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断してもよく、ターゲットAMFは、第1の中間SMFに、UEがLADNのサービスエリア外に移動したことを示すために使用される、第2の指示情報を送信してもよい。
任意で、例えば、第2の指示情報は、UE presence in LADN表示が「IN」または「OUT」であることであってもよい。表示が「OUT」のときは、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示している。表示が「IN」のときは、UEがLADNのサービスエリア内にいることを示している。
アンカーSMFは、第2の指示情報に基づいて、UEがLADNのサービスエリア外に移動したことを知り、UEによって確立されたLADNセッションをさらに解放または非アクティブ化してもよいことを理解されたい。具体的には、アンカーSMFは、ターゲットAMFに、LADNセッションを非アクティブ化するために使用されるメッセージを送信してもよく、あるいはアンカーSMFは、A-UPFに、LADNセッションのN3トンネルを解放するよう指示するために使用される情報を含むメッセージを送信してもよい。
図6は、本出願の一実施形態による、セッション処理方法の概略フローチャートである。
理解しやすくするために、図6のシナリオおよびネットワーク要素がまず簡単に説明される。
この実施形態は、AMFハンドオーバが実行され、中間SMFが変更されないシナリオに適用可能である。AMFハンドオーバが実行される前に、ソースAMFは、UEのアクセスおよびモビリティサービスを管理し、UEがアタッチされているRANは、第1の中間SMFによって制御される中間UPFを介して、アンカーSMFによって制御されるアンカーUPFに接続される。UEに対してAMFハンドオーバが実行された後で、ソースAMFは、ソースAMFがUEにサービス提供できなくなったことを検知する。ソースAMFは、UEにサービス提供するための新しいAMFとして、ターゲットAMFを選択する。言い換えれば、AMFハンドオーバが実行される。この場合、第1の中間SMFではハンドオーバは実行されない。言い換えれば、UEがアタッチされているRANは、第1の中間SMFによって制御される中間UPFを介して、アンカーSMFによって制御されるアンカーUPFに接続されたままになっている。この実施形態の特定の実施手順については図6に示されており、ステップの説明は以下の通りである。
S601において、ソースRANは、ターゲットRANにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
例えば、UEがソースRANから遠く離れているが、ターゲットRANにより近いときは、UEは、ターゲットRANからより良好な信号を取得し得る。したがって、ソースRANはターゲットRANを選択し、ターゲットRANにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
任意で、ハンドオーバ要求メッセージは、UEをターゲットRANにハンドオーバすることをターゲットRANに要求するために使用される。ハンドオーバ要求メッセージは、ハンドオーバされるべきLADNセッションの情報、例えば、LADNセッションに対応するセッション識別子、または複数のLADNセッションに対応するセッション識別子のリストを保持してもよい。ハンドオーバ要求メッセージは、非LADNセッションに対応するセッション識別子をさらに含んでもよいが、非LADNセッションに対応するセッション識別子は、本出願のこの実施形態には含まれないことを理解されたい。したがって、特別な説明はされない。LADNセッションの数は、この実施形態では限定されない。
S602において、ソースAMFは、ターゲットAMFにUEコンテキスト作成要求メッセージを送信する。
任意で、ソースAMFがUEをサービス提供できなくなったことが検知されたときは、ソースAMFは、UEにサービス提供するための新しいAMFとして、ターゲットAMFを選択する。ターゲットAMFを選択する手順については、既存の手順を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
任意で、ソースAMFによってターゲットAMFに送信されたUEコンテキスト作成要求メッセージは、ターゲットAMFにUEコンテキストの作成を要求するために使用される。UEコンテキスト作成要求メッセージは、ソースAMFに記憶されたUEコンテキスト情報を保持してもよい。UEコンテキスト情報は、例えば、LADNセッションのセッション識別子に対応するDNNおよびSMFを含んでもよい。
S603において、ターゲットAMFは、第1の中間SMFに、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージを送信する。
任意で、UEのハンドオーバ手順において、第1の中間SMFではハンドオーバは実行されない。第1の中間SMFは、LADNに関する情報を用いて構成されている。例えば、LADNに関する情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであること、あるいは現在のセッションがLADNセッションであることであってもよい。
任意で、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージは、第1のAMFの識別子を含む。
任意で、第1の中間SMFは、ターゲットAMFに、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージに対する応答メッセージを送信する。S-RANとT-RANとの間にXnインターフェースがあるとき、第1の中間SMFによってターゲットAMFに送信された応答メッセージは、ターゲットRANにデータを直接転送するようにソースRANに指示する、直接転送指示をさらに含んでもよい。あるいは、応答メッセージは、上りリンクトンネル情報、例えば、第1の中間SMFによって選択され挿入された、I-UPFのIPアドレスまたはトンネルエンドポイントであってもよい。
以下のステップ(ステップS604~ステップS612)は、すべて1つのセッション識別子について記述されていることに留意されたい。ハンドオーバ要求メッセージが複数のセッション識別子を含む場合は、各セッション識別子に対応するセッションに対してステップS604~ステップS612が実行される。
S604において、ターゲットAMFは、ターゲットRANにハンドオーバ要求メッセージを送信する。
任意で、I-UPFのものであり、かつ第1の中間SMFによって送信された上りリンクトンネル情報を受信した後で、ターゲットAMFは、ターゲットRANにハンドオーバ要求メッセージを送信する。要求メッセージは、UEがターゲットRANにアクセスできるようにすることをターゲットRANに要求するために使用される。
任意で、ハンドオーバ要求メッセージは、I-UPFの上りリンクトンネル情報を保持してもよい。
任意で、第1のセッションが複数のI-UPFに対応するときは、ハンドオーバ要求メッセージは、複数のI-UPFの上りリンクトンネル情報を保持する。
S605において、ターゲットRANは、ターゲットAMFにハンドオーバ要求確認メッセージを送信する。
例えば、ターゲットAMFによって送信されたハンドオーバ要求メッセージを受信した後で、ターゲットRANは、ターゲットRAN上に対応するリソースを作成し、ターゲットAMFにハンドオーバ要求確認メッセージを送信する。
任意で、ターゲットRANによって作成されたリソースは、N3トンネル下りリンクリソースを含んでもよい。N3トンネル下りリンクリソースは、例えば、ターゲットRANのIPアドレス、またはN3トンネルエンドポイント番号であってもよい。
任意で、ターゲットRANによってターゲットAMFに送信されたハンドオーバ要求確認メッセージは、ターゲットRANによって作成されたN3トンネル下りリンクリソースを含む。
S606において、ターゲットAMFは、ソースAMFにコンテキスト作成応答メッセージを送信する。
例えば、ターゲットRANおよびターゲットAMF上でリソースが作成された後で、ターゲットAMFは、ソースAMFにコンテキスト作成応答メッセージを送信する。コンテキスト作成応答メッセージは、ターゲットRANおよびターゲットAMFのリソースが作成されたことをソースAMFに通知するために、ターゲットAMFによって使用される。
任意で、ターゲットAMFによってソースAMFに送信されたコンテキスト作成応答メッセージは、LADN内のソースRANに、ソースRANからターゲットRANへUEをハンドオーバする動作を実行するよう要求するためにさらに使用されてもよい。
S607において、ソースRANからターゲットRANへUEがハンドオーバされる。
UEがソースRANからターゲットRANにハンドオーバされる特定の手順については、既存の手順を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
S608において、ターゲットRANは、ターゲットAMFにハンドオーバ通知メッセージを送信する。
例えば、ターゲットRANは、UEがハンドオーバ手順を完了した後で、ターゲットAMFにハンドオーバ通知メッセージを送信する。ハンドオーバ通知メッセージは、UEがターゲットRANにうまくハンドオーバされたことをターゲットAMFに通知するために使用される。
S609において、ターゲットAMFは、第1の中間SMFにセッション更新メッセージを送信する。
任意で、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージが第3のメッセージになる。
任意で、ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていない場合は、第1の中間SMFに送信されたセッション更新メッセージは、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される指示情報を含まない。
S610において、第1の中間SMFは、UEはLADNのサービスエリア外にあると判断する。
第1の中間SMFは、現在のセッションがLADNセッションであると判断する、または現在のセッションに対応するDNNがLADNであると判断してもよいことを理解されたい。具体的には、現在のセッションがLADNセッションであること、または現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを第1の中間SMFが知る方法は、ソースAMFが、第1の中間SMFにLADNに関する情報を通知することを含み得る。あるいは、第1の中間SMFが挿入されると、第1の中間SMFは、アンカーSMFからセッションコンテキストを取得し、セッションコンテキストは、現在のセッションに対応するDNNがLADNであること、または現在のセッションがLADNセッションであることを示す指示情報を含む。第1の中間SMFは、他の複数の方法でLADNに関する情報を知り得ることを理解されたい。これはこの実施形態では限定されない。
任意で、ターゲットAMFによって送信され、第1の中間SMFによって受信される第2のメッセージが、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される指示情報を含まないときは、第1の中間SMFが、現在のセッションはLADNセッションであると判断し得るため、第1の中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断する。第2のメッセージは、セッション更新メッセージであってもよい。
任意で、第1の中間SMFが、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断すると、第1の中間SMFは、セッションを直接拒絶する、言い換えれば、第1の中間SMFが、LADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。この場合は、この実施形態ではステップS611およびステップS612が省略されてもよい。また、第1の中間SMFは、AMFに通知メッセージを送信してもよく、メッセージは原因情報を保持する。
S611において、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を送信する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。
任意で、UEがLADN外に移動したと判断した後で、第1の中間SMFは、第2のSMFに第2の指示情報を送信する。第2の指示情報は、UEがLADN外に移動したことを示すために使用される。第2の指示情報は、UE presence in LADN表示を「OUT」にすることであってもよい。
S612において、アンカーSMFは、第1のセッションの解放または非アクティブ化の動作を実行する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。
例えば、第2のSMFは、第2の指示情報に基づいて、UEがLADN外に移動したことを知り、UEによって確立されたLADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。具体的には、SMFは、AMFに、LADNセッションを非アクティブ化するために使用されるメッセージを送信してもよく、あるいはSMFは、UPFに、LADNセッションのN3トンネルを解放するよう指示するために使用される情報を含むメッセージを送信してもよい。
セッションを解放または非アクティブ化する動作、および第2のSMFによって実行される動作については、従来技術を参照されたい。ここでは詳細には説明されない。
図7は、本出願の一実施形態による、別のセッション処理方法の概略フローチャートである。
理解しやすくするために、この実施形態が適用されてもよいシナリオが簡単に説明される。
この実施形態は、AMFハンドオーバが実行され、ハンドオーバ後に使用される中間SMFが、挿入された新しい中間SMFであるシナリオに適用可能である。具体的には、ハンドオーバ手順は、UEの移動によってトリガされる。AMFハンドオーバが実行される。ソースAMF(すなわち古いAMF)はLADNに関する情報を用いて構成され、UEはLADNのサービスエリア内でLADNセッションを確立する。ハンドオーバの実行後に、UEはソースAMFからターゲットAMF(すなわち新しいAMF)にハンドオーバされる。ターゲットAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていない。また、ハンドオーバ手順は、以下の2つの特定のシナリオをさらに含み、そのうちの1つは、(1)ハンドオーバ前に、LADNセッションに中間SMFがない(言い換えれば、ソース中間SMFが含まれない)、というシナリオである。ハンドオーバ後は、UEはアンカーSMFのサービスエリア外に移動する。したがって、第1の中間SMFが挿入される必要がある。もう1つは、(2)ハンドオーバ前に、LADNセッションに中間SMF(すなわちソース中間SMF)がある、というシナリオである。ハンドオーバ後は、ソース中間SMFから新しい中間SMF、すなわちターゲット中間SMFへのハンドオーバが実行される必要がある。この実施形態の特定の実施手順については図7に示されており、ステップの説明は以下の通りである。
図7におけるネットワーク要素の相互作用プロセスは、以下の通りである。
ステップS701は、図6のステップS601と同様である。特定の実施方法については、ステップS601の前述の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。
S702において、ソースAMFは、ターゲットAMFにUEコンテキスト作成要求メッセージを送信する。
任意で、ソースAMFがUEをサービス提供できなくなったことが検知されたとき、ソースAMFは、UEにサービス提供するための新しいAMFとして、ターゲットAMFを選択する。第1のAMFを選択する手順については、既存の手順を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
任意で、UEコンテキスト作成要求メッセージは、ターゲットAMFにUEコンテキストの作成を要求するために使用される。UEコンテキスト作成要求メッセージは、ソースAMFに記憶されたUEコンテキスト情報をさらに保持してもよい。UEコンテキスト情報は、例えば、PDUセッション識別子に対応するDNNおよびSMFを含んでもよい。
任意で、セッションがLADNセッションであるときは、UEコンテキスト作成要求メッセージ内に第1の指示情報が保持される。第1の指示情報は、現在のセッションDNNがLADNである、あるいは現在のセッションがLADNセッションであることを示すために使用される。ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていないときは、ターゲットAMFは、第1の指示情報に基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると知り得ることを理解されたい。
任意で、ターゲットAMFが、第1の指示情報に基づいて現在のセッションがLADNセッションであると知った後で、ターゲットAMFが、LADNのサービスエリアに関する情報を用いて構成されている場合は、ターゲットAMFは、UEの位置とLADNのサービスエリアとに基づいて、UEがLADNのサービスエリア外に移動したかどうかを判断し得る。
任意で、ターゲットAMFが、第1の指示情報に基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると知った後で、ターゲットAMFがLADNのサービスエリアなどの情報を用いて構成されていない場合は、ターゲットAMFは、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断し得る。
ステップS703~ステップS708は、図6のステップS603~ステップS608と同様である。特定の実施方法については、対応するステップの前述の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。
以下は、図7のステップS709~ステップS712を説明する。
S709において、ターゲットAMFは、第1の中間SMFにセッション更新メッセージを送信し、セッション更新メッセージは、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される第2の指示情報を含む。
任意で、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージが第3のメッセージになる。
例えば、ステップS702において、UEがLADNのサービスエリア外にあるとターゲットAMFが判断した場合は、第1の中間SMFに送信される第2のメッセージは、第2の指示情報を含む。第2の指示情報は、第1のSMFに、UEがLADNのサービスエリア外にあることを通知するために使用される。例えば、第2の指示情報は、UE presence in LADN表示を「OUT」にすることであってもよい。
ハンドオーバ前にLADNセッションに中間SMFがあり、移動中にUEがソース中間SMFのサービスエリア外に移動した場合は、第1の中間SMFが、ハンドオーバ後に使用されるターゲット中間SMFになることを理解されたい。ハンドオーバ前にLADNセッションに中間SMFがなく、移動中にUEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動した場合は、第1の中間SMFがターゲット中間SMFに挿入される。
S710において、第1の中間SMFは、現在のセッションを拒絶する。
例として、第1の中間SMFは、ステップS704およびステップS705を通して、現在のセッションがLADNセッションであること、または現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを知る。ステップS709において、ターゲットAMFによって送信され、第1の中間SMFによって受信されるメッセージが、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される指示情報を含まないときは、第1の中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断し得る。
別の例として、ターゲットAMFが、ステップS702において、第1の指示情報に基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると知った後で、ターゲットAMFがLADNのサービスエリアなどの情報を用いて構成されていない場合は、ターゲットAMFは、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断し得る。ステップS709において、ターゲットAMFによって送信され、第1の中間SMFによって受信されるメッセージが、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される指示情報を含むときは、第1の中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断し得る。
任意で、第1の中間SMFが、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断すると、第1の中間SMFは、現在のセッションを直接拒絶する、言い換えれば、第1の中間SMFが、LADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。この場合は、この実施形態ではステップS711およびステップS712が省略されてもよい。
S711において、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を送信する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。
任意で、UEがLADN外に移動したと判断した後で、第1の中間SMFは、第2のSMFに第2の指示情報を送信する。第2の指示情報は、UEがLADN外に移動したことを示すために使用される。第2の指示情報は、UE presence in LADN表示を「OUT」にすることであってもよい。
S712において、アンカーSMFは、第1のセッションの解放または非アクティブ化の動作を実行する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。
例えば、第2のSMFは、第2の指示情報に基づいて、UEがLADN外に移動したことを知り、UEによって確立されたLADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。具体的には、SMFは、AMFに、LADNセッションを非アクティブ化するために使用されるメッセージを送信してもよく、あるいはSMFは、UPFに、LADNセッションのN3トンネルを解放するよう指示するために使用される情報を含むメッセージを送信してもよい。
セッションを解放または非アクティブ化する動作、および第2のSMFによって実行される動作については、従来技術を参照されたい。ここでは詳細には説明されない。
この実施形態では、ソースAMFは、ターゲットAMFにLADNセッションの指示情報を送信し、ターゲットAMFは、現在のセッションがLADNセッションであることを知り得る。次に、中間SMFは、アンカーSMFに、UEがLADNのサービスエリア外に移動したことを示す指示情報を送信する。このようにして、2つのSMFがあるシナリオにおいて、中間SMFまたはアンカーSMFは、現在のセッションを非アクティブ化または解放して、LADNのサービスリソースを節約し得る。
図8は、本出願の一実施形態による、さらに別のセッション処理方法の概略フローチャートである。本方法は、ステップS801~ステップS813を含む。理解しやすくするために、この実施形態が適用されてもよいシナリオが簡単に説明される。
この実施形態は、UEの移動によってトリガされるハンドオーバ手順に適用可能である。AMFハンドオーバが実行される。ハンドオーバ前に使用されるAMFはソースAMFであり、ソースAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されている。ハンドオーバ後に使用されるAMFはターゲットAMFであり、ターゲットAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていない。ハンドオーバ前に、UEは、LADNのサービスエリア内でLADNセッションを確立する。また、ハンドオーバ前に、LADNセッションには中間SMF(すなわちソース中間SMF)がある。ハンドオーバ後に、LADNセッションは、新しい中間SMF(すなわちターゲット中間SMF)にハンドオーバされる必要がある。この実施形態の特定の実施手順については図8に示されており、ステップの説明は以下の通りである。
ステップS801~ステップS803は、図6のステップS601~ステップS603と同様である。特定の実施方法については、ステップS601~ステップS603の前述の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。
S804において、ソース中間SMFは、ターゲット中間SMFに第1の指示情報を送信する。
任意で、ソース中間SMFは、ターゲットSMFにセッションコンテキストを送信してもよい。セッションコンテキストは第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであること、あるいは現在のセッションがLADNセッションであることを示すために使用される。言い換えれば、ターゲット中間SMFは、ソース中間SMFに基づいて、現在のセッションがLADNセッションであることを知り得る。
任意で、ソース中間SMFが現在のセッションがLADNセッションであることを知る方法、あるいはソース中間SMFが第1の指示情報を取得する方法は以下のことを含んでもよく、それは、ソース中間SMFが挿入されると、ソース中間SMFがアンカーSMFからセッションコンテキストを取得し、セッションコンテキストは、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すため、または現在のセッションがLADNセッションであることを示すために使用される、指示情報を含むということである。あるいは、中間SMFハンドオーバシナリオでは、ソース中間SMFは、ハンドオーバ前に使用される中間SMFからセッションコンテキストを取得し、セッションコンテキストは、現在のセッションに対応するDNNがLADNであること、または現在のセッションがLADNセッションであることを示すために使用される指示情報を含む。あるいは、ソース中間SMFが挿入されると、ソースAMFはソース中間SMFに、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すため、または現在のセッションがLADNセッションであることを示すために使用される指示情報を通知する。あるいは、ソース中間SMFは、LADNセッションに関する情報で事前構成されてもよい。ソース中間SMFが現在のセッションがLADNセッションであることを知る、またはソース中間SMFが第1の指示情報を取得する複数の他の方法が、さらにあり得ることを理解されたい。これは本出願では限定されない。
S805~S809は、図6のS604~S608と同様である。具体的な実行プロセスについては、S604~S608の前述の説明を参照されたい。繰り返しを避けるために、ここでは詳細を説明しない。
S810において、ターゲットAMFは、第1の中間SMFにセッション更新メッセージを送信する。
任意で、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージが第3のメッセージになる。
任意で、ターゲットAMFは、LADNについての関連情報を用いて構成されていない。したがって、ターゲット中間SMFに送信されるセッション更新メッセージは、UEがLADN外に移動したかどうかを示す指示情報を含まない。
任意で、ターゲット中間SMFは、ステップS804の第1の指示情報に基づいて、現在のセッションがLADNセッションであることを知る。したがって、ターゲット中間SMFが、ターゲットAMFによって送信され、UEがLADN外に移動したかどうかを示す指示情報を受信しないときは、ターゲット中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断し得る。
S811において、第1の中間SMFは、現在のセッションを拒絶する。
例として、第1の中間SMFは、ステップS804を通して、現在のセッションがLADNセッションであること、または現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを知る。ステップS810において、ターゲットAMFによって送信され、第1の中間SMFによって受信される第2のメッセージが、UEがLADNのサービスエリア内にないことを示すために使用される指示情報を含まないときは、第1の中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア内にないと判断し得る。
任意で、第1の中間SMFが、UEがLADNのサービスエリア内にないと判断すると、第1の中間SMFは、セッションを直接拒絶する、言い換えれば、第1の中間SMFが、LADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。この場合は、この実施形態ではステップS812およびステップS813が省略されてもよい。また、第1のSMFはAMFにメッセージを送信してもよく、メッセージは原因情報を保持する。具体的な方法については、実施形態3および実施形態4の説明を参照されたい。
S812において、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を送信する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。
任意で、UEがLADN外に移動したと判断した後で、第1の中間SMFは、第2のSMFに第2の指示情報を送信する。第2の指示情報は、UEがLADN外に移動したことを示すために使用される。第2の指示情報は、UE presence in LADN表示を「OUT」にすることであってもよい。
S813において、アンカーSMFは、第1のセッションの解放または非アクティブ化の動作を実行する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。
例えば、第2のSMFは、第2の指示情報に基づいて、UEがLADN外に移動したことを知り、UEによって確立されたLADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。具体的には、SMFは、AMFに、LADNセッションを非アクティブ化するために使用されるメッセージを送信してもよく、あるいはSMFは、UPFに、LADNセッションのN3トンネルを解放するよう指示するために使用される情報を含むメッセージを送信してもよい。
セッションを解放または非アクティブ化する動作、および第2のSMFによって実行される動作については、従来技術を参照されたい。ここでは詳細には説明されない。
図9は、本出願の一実施形態による、さらに別のセッション処理方法の概略フローチャートである。
理解しやすくするために、この実施形態が適用されるシナリオが、まず簡単に説明される。
この実施形態は、アイドルモードのUEが移動するプロセスに適用可能である。具体的には、UEがソースAMFのサービスエリア外に移動した後で、再登録手順が開始される。UEは、ソースAMFからターゲットAMFにハンドオーバされる。ソースAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されているが、ターゲットAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていない。UEがソースAMFによってサービス提供されるとき、UEは、LADNのサービスエリア内でセッションを確立する。UEがアイドルモードに変わると、セッションが非アクティブ化される。UEは、セッションのアクティブ化を要求するために、再登録を開始するための登録要求にセッション識別子を含む。UEの移動後は、中間SMFが変更または挿入される必要がある。
図9に示すセッション処理方法は、ステップS901~ステップS909を含む。
S901において、UEはターゲットRANに登録要求メッセージを送信する。
例えば、ターゲットRANの中に移動した後で、アイドルモードのUEは、UEがアクセスを要求しているターゲットRANに対して、登録要求を開始する。
任意で、UEによって送信された登録要求メッセージは、アクティブ化されるセッションの識別子、および対応するコンテキストを保持する。セッション識別子に対応するDNNは、LADNまたは別のネットワークタイプであってもよい。この実施形態は、セッション識別子に対応するDNNがLADNの事例についてのみ説明される。
S902において、ターゲットRANは、ターゲットAMFを選択する。
任意で、UEによって送信された登録要求メッセージを受信した後で、ターゲットRANは、UEにサービス提供するためにターゲットAMFを選択する。T-RANがターゲットAMFを選択する手順については、既存の手順を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
S903において、ターゲットRANは、ターゲットAMFに登録要求メッセージを送信する。
任意で、ターゲットRANは、ステップS901で受信した登録要求メッセージをターゲットAMFに転送する。
任意で、登録要求メッセージは、アクティブ化されるセッションの識別子などの情報を含んでもよい。セッション識別子に対応するDNNはLADNである。
S904において、ターゲットAMFは、ソースAMFにコンテキスト要求メッセージを送信する。
任意で、ターゲットAMFによって受信された登録要求メッセージが、アクティブ化されるセッションの識別子などの情報を含むとき、ターゲットAMFは、ソースAMFにUEのセッションコンテキスト情報を要求する。
S905において、ソースAMFは、ターゲットAMFに、コンテキスト要求メッセージに対する応答メッセージを送信する。
任意で、応答メッセージは、例えば、LADNセッションのセッション識別子に対応するDNNが、LADNであること、またはセッションがLADNセッションであることを示す第1の指示情報を含む。
S906において、ターゲットAMFは第1の中間SMFを選択する。
任意で、ターゲットAMFは、受信した第1の指示情報に基づいて、LADNに関する情報を知り得る。
任意で、ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていないとき、ターゲットAMFは、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断する。
任意で、中間SMFハンドオーバが実行されることが必要なシナリオ、言い換えれば、ソース中間SMFがハンドオーバ前に使用された中間SMFであり、ターゲット中間SMFがハンドオーバ後に使用される中間SMFのシナリオでは、第1の中間SMFは、ハンドオーバ後に使用されるターゲット中間SMFである。
任意で、UEのハンドオーバ手順の前に、セッションのための中間SMFがないとき、第1の中間SMFは、挿入されたターゲット中間SMFである。
ターゲットAMFが第1の中間SMFを選択する手順については、既存の手順を参照していることを理解されたい。ここでは詳細は説明されない。
S907において、ターゲットAMFは、第1の中間SMFに、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージを送信する。
第1のAMFが第1の中間SMFを選択し挿入した後、または第1の中間SMFにハンドオーバした後で、第1のAMFは、第1の中間SMFに、対応するセッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージを送信することを理解されたい。
任意で、ターゲットAMFは、ステップS905で受信した第1の指示情報に基づいて、セッションがLADNセッションであると判断してもよい。ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていないとき、ターゲットAMFは、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断し得る。この場合、ターゲットAMFは、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージ内に第2の指示情報を含んでもよい。第2の指示情報は、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される。例えば、第2の指示情報は、UE presence in LADN表示を「OUT」にすることであってもよい。
任意で、第2の指示情報は、ターゲットAMFによって第1の中間SMFに送信された、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージに含まれてもよい。具体的には、中間SMFハンドオーバが実行されるシナリオでは、ターゲットAMFは、第1の中間SMFにセッション更新要求メッセージを送信する。中間SMFが新しく挿入されるシナリオでは、ターゲットAMFは、第1の中間SMFにセッションハンドオーバ要求メッセージを送信する。
任意で、ターゲットAMFによって第1の中間SMFに送信された、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージは、例えば、UE presence in LADN表示が「OUT」であるという情報を保持し得る。
任意で、ターゲットAMFは、現在のセッション識別子に対応するDNNがLADNであること、または現在のセッションがLADNセッションであることを第1の中間SMFに通知するために、第1の中間SMFに第1の指示情報をさらに送信してもよい。
S908において、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を送信する。
任意で、ターゲットAMFによって送信された第2の指示情報を受信した後で、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を転送する。第2の指示情報は、UEがLADNのサービスエリア外に移動したことを示すために使用される。
任意で、第1の中間SMFは、ステップS907で受信したセッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージをアンカーSMFに転送する。セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージは、第2の指示情報を保持する。例えば、セッション作成要求メッセージまたはセッション更新要求メッセージは、UE present in LADNが「OUT」であることを示す指示情報を保持する。
S909において、アンカーSMFは、セッションを非アクティブ化または解放する。
任意で、アンカーSMFが、第2の指示情報に基づいて、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断した後で、アンカーSMFは、セッションの非アクティブ化または解放の動作をトリガする。アンカーSMFがセッションを非アクティブ化または解放するプロセスについては、既存の手順を参照されたい。ここでは詳細は説明されない。
図10は、本出願の一実施形態による、さらに別のセッション処理方法の概略フローチャートである。
理解しやすくするために、この実施形態が適用されるシナリオが、まず簡単に説明される。
この実施形態は、アイドルモードのUEが移動した後で、アイドルモードのUEがサービス要求を開始するシナリオに適用可能である。具体的には、移動中は、アイドルモードのUEは、ソースAMFのサービスエリア外に移動して、サービス要求手順を開始する。AMFは、ソースAMFからターゲットAMFに変更される。UEがソースAMFによってサービス提供されるとき、UEは、LADNのサービスエリア内でセッションを確立する。しかしながら、UEがアイドルモードに変わると、セッションが非アクティブ化される。また、ソースAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されているが、ターゲットAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていない。この実施形態では、UEの移動後は、中間SMFが変更または挿入される必要がある。
図10に示すセッション処理方法は、ステップS1001~ステップS1009を含む。
AMFハンドオーバが実行される、言い換えれば、最初にUEにサービス提供するソースAMFから、ターゲットAMFへのハンドオーバが実行されることを理解されたい。ターゲットAMFは、LADNに関する情報を用いて構成されていなくてもよい。
UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動した後で、ターゲットAMFが、第1の中間SMFを選択し挿入してもよいことをさらに理解されたい。第1の中間SMFは、アンカーUPFに接続される中間UPFを選択する。あるいは、UEがソース中間SMFのサービスエリア外に移動した後で、ターゲットAMFが、中間SMFを再選択してもよい。第1の中間SMFは、アンカーUPFに接続される中間UPFを選択する。
S1001において、UEはターゲットRANにサービス要求メッセージを送信する。
例えば、ターゲットRANの中に移動した後で、アイドルモードのUEは、UEがアクセスを要求しているターゲットRANに対して、登録要求を開始する。
任意で、UEによって送信されたサービス要求メッセージは、アクティブ化されるセッションの識別子を保持する。セッション識別子に対応するDNNは、LADNまたは別のネットワークタイプであってもよい。この実施形態は、セッション識別子に対応するDNNがLADNの事例についてのみ説明される。
S1002において、ターゲットAMFは、ターゲットRANによって送信されたサービス要求メッセージを受信する。
任意で、サービス要求メッセージは、UEの位置情報、およびUEがLADNのサービスエリア外にあるかどうかを示す指示情報を含んでもよい。ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていない場合は、指示情報はサービス要求メッセージに含まれない。このステップは、ターゲットRANとソースRANとの間の相互作用、および/またはターゲットAMFとソースAMFとの間の相互作用をさらに含んでもよいことに留意されたい。ターゲットRANとソースRANとの間の相互作用、およびターゲットAMFとソースAMFとの間の相互作用は、いずれも従来技術に属し、ここで詳細な説明はされない。
S1003において、ターゲットAMFは第1の中間SMFを選択する。
任意で、ターゲットAMFが、UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動したことを検知すると、ターゲットAMFは、第1の中間SMFを選択し挿入する。あるいは、ターゲットAMFが、UEがソース中間SMFのサービスエリア外に移動したことを検知すると、ターゲットAMFは、中間SMFハンドオーバ、すなわちソース中間SMFから第1の中間SMFへのハンドオーバを実行するために、第1の中間SMFを選択する。
S1004において、ターゲットAMFは、第1の中間SMFにセッション作成要求メッセージを送信する。
任意で、セッション作成要求メッセージは、第1の中間SMF上でセッションコンテキストを作成するように要求するために使用される。
任意で、セッション作成要求メッセージは、UEがLADNのサービスエリア内にあるかどうかを示す指示情報を含む。
S1005において、第1の中間SMFは、セッションコンテキストを要求する。
例として、ステップS1005aにおいて、ターゲットAMFが、UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動したことを検知すると、ターゲットAMFは、アンカーSMFにセッションコンテキストを要求する。セッションコンテキストは、現在のセッションに対応するDNNがLADNであること、あるいは現在のセッションがLADNセッションであることを示す情報を含む。
別の例として、ステップS1005bにおいて、ターゲットAMFが、UEがソース中間SMFのサービスエリア外に移動したことを検知すると、ターゲットAMFは、ソース中間SMFにセッションコンテキストを要求する。セッションコンテキストは、現在のセッションに対応するDNNがLADNであること、あるいは現在のセッションがLADNセッションであることを示す情報を含む。
S1006において、第1の中間SMFは、UEはLADNのサービスエリア外にあると判断する。
例として、第1の中間SMFは、ステップS1005を通して、現在のセッションがLADNセッションであること、または現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを知る。ステップS1004において、ターゲットAMFによって送信され、第1の中間SMFによって受信されるメッセージが、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用される指示情報を含まないとき、第1の中間SMFは、UEがLADNのサービスエリア外にあると判断する。
任意で、第1の中間SMFが、UEがLADNのサービスエリア内にないと判断すると、第1の中間SMFは、セッションを直接拒絶する、言い換えれば、第1の中間SMFが、LADNセッションを解放または非アクティブ化してもよい。この場合は、この実施形態にステップS1007およびステップS1008は含まれない。また、第1のSMFはAMFにメッセージをさらに送信してもよく、メッセージは原因情報を保持する。具体的な方法については、実施形態3および実施形態4の説明を参照されたい。
S1007において、第1の中間SMFは、アンカーSMFに第2の指示情報を転送する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。
任意で、UEがLADN外に移動したと判断した後で、第1の中間SMFは、第2のSMFに第2の指示情報を送信する。第2の指示情報は、UEがLADN外に移動したことを示すために使用される。第2の指示情報は、UE presence in LADN表示を「OUT」にすることであってもよい。
S1008において、アンカーSMFは、第1のセッションの解放または非アクティブ化の動作を実行する。
任意で、第1の中間SMFがセッションを解放または非アクティブ化しないとき、アンカーSMFが、セッションの解放または非アクティブ化の動作を実行してもよい。セッションを解放または非アクティブ化する動作、および第2のSMFによって実行される動作については、従来技術を参照されたい。ここでは詳細には説明されない。
図11は、本願における実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。図11に示す通信装置1100は、図3の実施形態で説明した、中間セッション管理機能SMFに対応し得る。通信装置1100は、第1の受信モジュール1101と、第1の処理モジュール1102とを含んでもよい。
任意で、第1の受信モジュール1101は、アクセスおよびモビリティ管理機能AMFによって送信された要求メッセージを受信するように構成されてもよい。要求メッセージはセッション識別子を含む。
任意で、第1の処理モジュール1102は、セッション識別子に対応するセッションがLADNセッションであるとき、第1の処理モジュールによって、セッション識別子に対応するセッションを拒絶するように構成されてもよい。
任意選択で、通信装置1100は、第2の処理モジュールをさらに含んでもよい。第2の処理モジュールは、アンカーSMFから取得したセッションコンテキストに基づいて、セッションがLADNセッションであると判断するように構成される。セッションコンテキストは、セッションがLADNセッションであることを示すために使用される、第1の指示情報を含む。
任意選択で、通信装置1100は、第3の処理モジュールをさらに含んでもよい。第3の処理モジュールは、AMFによって送信された第2の指示情報に基づいて、セッションがLADNセッションであると判断するように構成される。第2の指示情報は、UEがLADNのサービスエリア外に移動したことを示すために使用される。
任意で、通信装置1100は、第1の送信モジュールをさらに含んでもよい。第1の送信モジュールは、AMFに第1のメッセージを送信するように構成される。
第1のメッセージは原因情報を含む。
任意で、原因情報は、LADNセッションでは中間SMFおよび中間ユーザプレーン機能UPFの挿入が拒絶されることを含む。
図12は、本願における別の実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。図12に示す通信装置1200は、図1の実施形態で説明した、AMFに対応し得る。通信装置1200は、第1の送信モジュール1201と、第1の受信モジュール1202とを含んでもよい。
任意で、第1の送信モジュール1201は、中間SMFに要求メッセージを送信するように構成されている。要求メッセージはセッション識別子を含み、中間SMFは、UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動したときAMFによって選択されたSMFである。
任意で、第1の受信モジュール1202は、中間SMFによって送信された第1のメッセージを受信するように構成される。第1のメッセージは原因情報を含む。
任意で、通信装置1200は、第2の送信モジュールをさらに含んでもよい。第2の送信モジュールは、無線アクセスネットワークRANに原因情報を送信するように構成される。
任意で、通信装置1200は、第3の送信モジュールをさらに含んでもよい。第3の送信モジュールは、アンカーSMFにセッション解放要求メッセージを送信するように構成される。セッション解放要求メッセージは、アンカーSMFに、LADNセッションの解放を要求するために使用される。
図13は、本願におけるさらに別の実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。図13に示す通信装置1300は、図3または図4に示す方法で説明したアンカーSMFに対応し得る。通信装置1300は、第1の受信モジュール1301と、第1の処理モジュール1302とを含んでもよい。
任意で、第1の受信モジュール1301は、中間SMFによって送信された要求メッセージを受信するように構成される。要求メッセージはセッション識別子を含み、中間SMFは、UEがアンカーSMFのサービスエリア外に移動したときにAMFによって選択されたSMFである。
任意で、第1の処理モジュール1302は、セッション識別子に対応するセッションがLADNセッションであるとき、第1の処理モジュール1302によって、セッション識別子に対応するセッションを拒絶するように構成される。LADNセッションは、アンカーSMFによってサービス提供されるセッションである。
任意選択で、通信装置1300は、第2の処理モジュールをさらに含んでもよい。第2の処理モジュールは、セッションコンテキストに基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると判断するように構成される。
任意選択で、通信装置1300は、第2の処理モジュールをさらに含んでもよい。第2の処理モジュールは、構成情報に基づいて、現在のセッションがLADNセッションであると判断するように構成される。構成情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを含む。
任意で、通信装置1300は、第2の送信モジュールをさらに含んでもよい。第2の送信モジュールは、中間SMFに第2のメッセージを送信するように構成される。第2のメッセージは原因情報を含み、原因情報は、セッションがアクティブ化されることに失敗したことを示すために使用される。
任意で、第1の処理モジュールがセッション識別子に対応するセッションを拒絶することは、セッション識別子に対応するセッションを解放すること、あるいはセッション識別子に対応するセッションを非アクティブ化すること、あるいはセッション識別子に対応するセッションのアクティブ化またはハンドオーバを拒絶することを含む。
図14は、本願におけるさらに別の実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。図14に示す通信装置1400は、前述した第1の中間SMFに対応し得る。通信装置1400は、第1の受信モジュール1401と、第1の送信モジュール1402とを含んでもよい。
任意で、第1の受信モジュール1401は、第1の指示情報を受信するように構成される。第1の指示情報は、現在のセッションに対応するデータネットワーク名DNNがLADNであることを示すために使用される。
任意で、第1の送信モジュール1402は、アンカーSMFに第2の指示情報を送信するように構成される。第2の指示情報は、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用され、アンカーSMFは、現在のセッションをサービス提供するアンカーSMFである。
任意で、通信装置1400は、第2の受信モジュールをさらに含んでもよい。第2の受信モジュールは、ターゲットAMFによって送信された第3のメッセージを受信するように構成される。
任意で、通信装置1400は、第1の処理モジュールをさらに含んでもよい。第1の処理モジュールは、第3のメッセージが、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示す指示情報を含まないとき、UEはLADNのサービスエリア外にあると判断するように構成される。ターゲットAMFは、UEがハンドオーバされるAMFである。
任意で、通信装置1400は、第2の送信モジュールをさらに含んでもよい。第2の送信モジュールは、第2のメッセージが、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示す指示情報を含むとき、アンカーSMFに第2の指示情報を送信するように構成される。
任意で、第1の指示情報は、ソースAMF、ターゲットAMF、アンカーSMF、または第2の中間SMFのうちのいずれか1つのネットワーク要素によって送信される。第2の中間SMFは、ソース基地局とインターフェースする中間UPFを制御するように構成される。
図15は、本願におけるさらに別の実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。図14に示す通信装置1500は、前述した第1のターゲットAMFに対応し得る。通信装置1500は、第1の受信モジュール1501と、第1の送信モジュール1502とを含んでもよい。
任意で、第1の受信モジュール1501は、ソースAMFによって送信された第1の指示情報を受信するように構成される。第1の指示情報は、現在のセッションに対応するDNNがLADNであることを示すために使用される。
任意で、第1の送信モジュール1502は、ターゲットAMFが、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断したとき、第1の中間SMFに第2の指示情報を送信するように構成される。第2の指示情報は、UEがLADNのサービスエリア外にあることを示すために使用され、第1の中間SMFは、ターゲット基地局とインターフェースする中間UPFを制御するように構成される。
任意で、通信装置1500は、第1の処理モジュールをさらに含んでもよい。第1の処理モジュールは、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断するように構成される。
任意で、第1の処理モジュールが、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断するように構成されることは、ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されていないとき、第1の処理モジュールが、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断するように構成されることを含む。
任意で、第1の処理モジュールが、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断することは、ターゲットAMFがLADNに関する情報を用いて構成されているとき、LADNに関する情報およびUEの位置に基づいて、UEがLADNのサービスエリア外に移動したと判断することを含む。
任意で、LADNに関する情報は、LADNのサービスエリアに関する情報を含む。
図16は、本願におけるさらに別の実施形態による、通信装置の概略的な構造図である。図16に示す通信装置1600は、上述したセッション処理方法における中間SMF、アンカーSMF、またはAMFに対応し得る。通信装置1600は、少なくとも1つのプロセッサ1601と、通信インターフェース1602とを含む。通信インターフェース1602は、通信装置1600と別の通信装置との間の情報交換のために使用されてもよい。少なくとも1つのプロセッサ1601によってプログラム命令が実行されるとき、通信装置1600は、中間SMF、アンカーSMF、またはAMFによって実行される、前述したステップ、方法、動作、または機能を実施できるようになる。
本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられる対象間の関連付けの関係のみを記述し、3つの関係が存在し得ることを示すことを理解されたい。例えば、Aおよび/またはBは、以下の3つの場合を表すことができる。Aのみが存在する、AとBの両方が存在する、およびBのみが存在する。また、本明細書における文字「/」は、通常は関連する対象物間の「または」の関係を示す。
前述のプロセスの順序番号は、本出願の実施形態における実行順序を意味しないことを理解されたい。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能および内部論理に基づいて決定されるべきであり、本出願の実施形態の実装形態プロセスに対する限定として解釈されるべきではない。
当業者は、本明細書に開示されている実施形態で説明された例との組み合わせにおいて、ユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実施され得ることを認識し得る。機能がハードウェアとソフトウェアとのどちらによって実行されるかは、技術的なソリューションの具体的な用途と設計上の制約条件に左右される。当業者は、様々な方法を使用して、特定の用途用に記載された機能を実施することができるが、その実施態様が本願の範囲を超えるとみなされるべきではない。
説明を簡便にするために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照するものとし、本明細書には詳細が記載されていないことが、当業者には明確に理解されよう。
本出願で提供されるいくつかの実施形態において、開示されたシステム、装置、および方法が別の方法で実施され得ることを理解されたい。例えば、記載された装置の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの区分は、単に論理的な機能区分に過ぎず、実際の実施では他の区分であってもよい。例えば、複数のユニットまたは構成要素は、別のシステムに組み合わされてもよい、もしくは統合されてもよいし、または一部の機能は無視されてもよい、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示または論述されている相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実装されてよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的、機械的、または他の形態で実施されてもよい。
別個の部分として説明されているユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、一箇所に置かれてもよく、または複数のネットワークユニットに分散されてもよい。実施形態の解決策の目的を達成するために、実際の要件に基づいて、ユニットの一部または全部が選択されてもよい。
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、またはユニットの各々が、物理的に単独で存在してもよく、または2つ以上のユニットが、1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実装され、独立した製品として販売または使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。そのような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は本質的に、または従来技術に寄与する部分は、または技術的解決策のうちのいくつかは、ソフトウェア製品の形態で実装されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に、本出願の実施形態で説明された方法のステップの全部または一部を実行するように命令するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
上記の説明は本出願の特定の実施態様に過ぎず、本出願の保護範囲を制限することは意図されていない。本願で開示された技術的範囲内で当業者によって容易に考え出されるいかなる変形または置換も、本願の保護範囲内にあるものとする。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。