JP7250316B2 - 関節機構 - Google Patents

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Description

本発明は、2つのアーム間に設けられる関節機構に関する。
産業用ロボットに多く採用されている複数関節型アームは、一般的にアーム間にそれぞれ1自由度の回転関節が設けられている。したがって複数関節型アームでは自由度の数だけ関節とアームがあって長大化している。また、産業用ロボットは据え置き型であって重量が重い。
例えば、ドローンなどの小型飛行体によるカメラ撮影を行う場合に、複数関節型アームでカメラの向きを調整できると好適であるが、小型飛行体に搭載可能な小型軽量の複数関節型アームは開発されていない。このような小型軽量の複数関節型アームを実現するためには、1つの関節で複数の自由度が実現できることが望ましい。それだけアームの数を減らせるからである。
特許文献1には2自由度の関節機構が開示されている。この関節機構では回転ピボット継手と回転スイベル継手とを組み合わせており、それぞれをワイヤケーブルで駆動している。
特開2010-255852号公報
特許文献1に記載の関節機構はある程度小型で軽量とも考えられるが、ワイヤケーブルで駆動しているため、制御精度に劣るとともにワイヤケーブルの配索が困難である。特に、3以上のアームの各アーム間に関節機構を設ける場合には、ワイヤケーブルの配索が極めて困難であるとともに、伸びなど影響によって先端アームの精度が相当に劣ると考えられる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、小型軽量でアームへの設置が容易であり、しかも高精度な動作が可能な関節機構を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる関節機構は、2つのアーム間に設けられる関節機構であって、第1円錐面にかかる軸で一方のアームに沿った第1軸を中心に回転可能な基端円錐体と、第2円錐面にかかる第2軸を中心に回転可能な中間円錐体と、第3円錐面にかかる軸で他方のアームに沿った第3軸を中心に回転可能な先端円錐体と、を備え、さらに、前記基端円錐体を前記第1軸を中心として回転させ、前記一方のアームに設けられた第1モータと、前記中間円錐体を前記第2軸を中心として回転させる第2モータと、前記先端円錐体を前記第3軸を中心として回転させ、前記他方のアームに設けられた第3モータと、のうち2つを備え、前記一方のアームと前記他方のアームとは基準軸まわりに相対的に回動可能に構成され、前記第1円錐面と前記第2円錐面とが当接することによって、前記基端円錐体と前記中間円錐体との間で動力伝達がなされ、前記第2円錐面と前記第3円錐面とが当接することによって、前記中間円錐体と前記基端円錐体との間で動力伝達がなされることを特徴とする。
前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータの3つを備えてもよい。
また、本発明にかかる関節機構は、2つのアーム間に設けられる関節機構であって、第1円錐面にかかる軸で一方のアームに沿った第1軸を中心に回転可能な基端円錐体と、第2円錐面にかかる第2軸を中心に回転可能な中間円錐体と、第3円錐面にかかる軸で他方のアームに沿った第3軸を中心に回転可能な先端円錐体と、前記基端円錐体を前記第1軸を中心として回転させ、前記一方のアームに設けられた第1モータと、前記中間円錐体を前記第2軸を中心として回転させる第2モータと、前記先端円錐体が前記第3軸を中心に回転することに基づいて伸縮する直動機構と、を備え、前記一方のアームと前記他方のアームとは基準軸まわりに相対的に回動可能に構成され、前記第1円錐面と前記第2円錐面とが当接することによって、前記基端円錐体と前記中間円錐体との間で動力伝達がなされ、前記第2円錐面と前記第3円錐面とが当接することによって、前記中間円錐体と前記基端円錐体との間で動力伝達がなされることを特徴とする。
前記直動機構は互いに螺合する雄ネジ部と雌ネジ部とを備え、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部のうち一方の回転により他方が進退してもよい。
前記基端円錐体、前記中間円錐体および前記先端円錐体は同径であってもよい。
前記基端円錐体と前記先端円錐体とは同径であり、前記中間円錐体は、前記基端円錐体および前記先端円錐体よりも大径であってもよい。
所定のタイミングで、基準姿勢における前記基端円錐体と前記中間円錐体との当接位置をずらすとともに、前記基準姿勢における前記中間円錐体と前記先端円錐体との当接位置をずらすように制御する制御部を有してもよい。
また、本発明にかかる関節機構は、2つのアーム間に設けられる関節機構であって、第1円錐面にかかる軸で一方のアームに沿った第1軸を中心に回転可能な第1円錐体と、第2円錐面にかかる第2軸を中心に回転可能な第2円錐体と、前記第1円錐体を前記第1軸を中心として回転させ、前記一方のアームに設けられた第1モータと、前記第2円錐体を前記第2軸を中心として回転させる第2モータと、を備え、他方のアームは前記第2円錐体とともに前記第2軸を中心に回転可能に設けられ、前記第2軸に直交する第3軸に沿って延在し、前記第1円錐面と前記第2円錐面とが当接することによって、前記第1円錐体と前記第2円錐体との間で動力伝達がなされることを特徴とする。
前記第1軸、前記第2軸および前記第3軸は一点で交わり、前記第1軸と前記第2軸とは直交し、前記第2軸と前記第3軸とは直交してもよい。
本発明にかかる関節機構によれば、1つの関節で2または3の自由度を実現できることから、適用されるシステムは必要とされる合計自由度を少ない関節数で構成することができて小型軽量となる。また、関節の数を抑制できることから関節間のアームの数も減らすことができて一層シンプルな構成とすることができる。関節機構は基端円錐体(例えば傘歯車)、中間円錐体および先端円錐体の間で動力伝達がなされ、または第1円錐体と第2円錐体との間で動力伝達がなされて小型軽量である。また、関節機構は、基端円錐体、中間円錐体および先端円錐体の間、または第1円錐体と第2円錐体との間で回転動力が直接的に伝達されることから伝達遅れなどがなく制御性に優れ、高精度な動作が可能である。関節機構におけるモータ類は電気配線だけで足り、ワイヤなどが不要でアームへの取り付けが容易である。
図1は本発明の実施形態である関節機構を備えるロボットの模式斜視図である。 図2は、第1の実施形態にかかる関節機構およびその周辺の斜視図である。 図3は、第1の実施形態にかかる関節機構およびその周辺を第1方向から見た側面図である。 図4は、第1の実施形態にかかる関節機構およびその周辺を第2方向から見た側面図である。 図5は、図4におけるV~V線視による断面図である。 図6は、第1の実施形態にかかる関節機構の分解斜視図である。 図7は、ケース、基端筺体、基端盤および先端筺体の分解斜視図である。 図8は、先端筺体とケース半体との相対的な位置関係を示す斜視図である。 図9は、第1の実施形態にかかる関節機構において、第1軸と第3軸とが一致する場合の動力伝達にかかる部分を示す斜視図である。 図10は、第1の実施形態にかかる関節機構において、第1軸と第3軸とが角度をなす場合の動力伝達にかかる部分を示す斜視図である。 図11は、第2の実施形態にかかる関節機構およびその周辺部の斜視図である。 図12は、第2の実施形態にかかる関節機構の一部分解斜視図である。 図13は、第1変形例にかかる関節機構における動力伝達にかかる部分の側面図である。 図14は、第1変形例にかかる関節機構における動力伝達にかかる部分の斜視図である。 図15(a)は、第2変形例にかかる関節機構における動力伝達にかかる部分のスケルトン図であり、図15(b)は、第3変形例にかかる関節機構における動力伝達にかかる部分のスケルトン図であり、図15(c)は、第4変形例にかかる関節機構における動力伝達にかかる部分のスケルトン図である。 図16は、第5変形例にかかる関節機構において、第1軸と第3軸とが角度をなす場合の動力伝達にかかる部分を示す斜視図である。
以下に、本発明にかかる関節機構の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の第1の実施形態である関節機構10Aおよび第2の実施形態である10Bを備えるロボット12の模式斜視図である。ロボット12は小型軽量であり、例えばドローンなどの小型飛行体に搭載可能である。ロボット12は据え置き型としてもよい。
ロボット12は関節機構10Aおよび10Bと、3つのアーム14a,14bおよび14cと、ロッド16とを備え、制御部18によって制御される。アーム14a,14bは筒体である。アーム14cも筒体であるが、その内側断面はロッド16の断面と同じ形であり、該ロッド16の回り止め機能と出没変位ガイド機能とを有する。アーム14aは所定の台座部に固定されている。アーム14a~14cの長さは問われない。
アーム14aとアーム14bとの間には関節機構10Aが設けられている。関節機構10Aは矢印θα,θβで示すように旋回および俯仰の2自由度の構成である。アーム14bとアーム14cとの間には関節機構10Bが設けられている。関節機構10Bは矢印θα,θβ,Zで示すように旋回、俯仰およびロッド16の伸縮の3自由度の構成である。ロッド16はアーム14cの先端から出没することにより直動機構を実現している。ロッド16の先端にはエンドエフェクタ24が設けられている。エンドエフェクタ24は、例えばカメラである。次に、第1の実施形態である関節機構10Aについて説明する。
(第1の実施形態)
図2は、関節機構10Aおよびその周辺の斜視図であり、図3は、関節機構10Aおよびその周辺を第1方向から見た側面図であり、図4は、関節機構10Aおよびその周辺を第2方向から見た側面図である。ここでの第1方向と第2方向とは直交する方向である。
図2~図4に示すように、関節機構10Aはケース26と、モータケース28と、センサカバー30とによって覆われている。また、関節機構10Aの一部はアーム14aおよびアーム14bにも入り込んでいる。ケース26は2つのケース半体26aおよび26bが向かい合わせに組み合わされていて、アーム14aとアーム14bとの間の部分をほぼ覆っている。ケース半体26aとケース半体26bとは略同形状である。
モータケース28は円柱形状であり側方にわずかに突出している。センサカバー30は、例えば球面を有するドーム形状であり側方にわずかに突出している。モータケース28とセンサカバー30とは反対方向に設けられている。
図5は、図4におけるV~V線視による断面図である。図6は、関節機構10Aの分解斜視図である。
図5および図6に示すように、関節機構10Aは、概ね基端機構32と、中間機構34と、先端機構36とに区分される。これらの基端機構32、中間機構34および先端機構36は理解を容易にするための便宜的な区分けである。なお図示の都合上、中間機構34は上下に分けて示している。関節機構10Aについてはアーム14aの方向を基端側、アーム14bの方向を先端側とする。ただし、後述するように「先端」および「基端」という名称は便宜的なものである。
基端機構32は、基端モータ(第1モータ)38と、基端ギヤヘッド40と、基端筺体42と、基端盤44と、基端歯車体46とを備える。基端機構32におけるこれらの各部材はアーム14aの中心である軸J1(第1軸)と同軸上に設けられている。基端歯車体46は基端傘歯車(基端円錐体)50と、一対の軸受ポスト52とを備える。基端傘歯車50の歯面傾斜は先端側に向かって縮径する向きである。一対の軸受ポスト52は基端傘歯車50の先端面からさらに先端に向かって突出している。
軸J1はアーム14aの延在方向に沿った軸になっているが、アーム14aの中心軸と厳密に一致している必要はない。後述する軸J3はアーム14bの延在方向に沿った軸になっているが、アーム14bの中心軸と厳密に一致している必要はない。なお、軸J1は中心線として図示しているように実体のない基準線であり、実体のある基準軸60のようなものではなく、機構的な1つの自由度を示すものではない。後述する軸J2および軸J3も同様である。
基端盤44の先端面は基端歯車体46に固定されている。基端盤44は周面に環状溝44aを有する。基端モータ38は基端ギヤヘッド40を介して基端盤44および基端歯車体46を軸J1回りに回転させる。基端モータ38には角度センサ(例えばロータリエンコーダ。以下同様である。)が内蔵されており、基端傘歯車50の回転角度を検出可能である。基端ギヤヘッド40は基端モータ38の回転を減速して基端歯車体46を回転させる。基端筺体42は、軸孔以外の先端面が塞がれた有底筒形状であり、周面には環状溝42aが設けられている。基端筺体42は、環状溝42aよりも基端側がアーム14aの内部に収納され、環状溝42aよりも先端側がケース26によって覆われる。基端モータ38および基端ギヤヘッド40は基端筺体42の内部に収容および固定されている。基端筺体42はアーム14aに固定されている。
中間機構34は、基端機構32と先端機構36との中継部であり、中間モータ(第2モータ)54と、中間盤56と、中間傘歯車(中間円錐体)58と、基準軸60と、プレート62と、角度センサ64と、回路基板66とを備える。中間機構34におけるこれらの各部材は軸J2(第2軸)と同軸上に設けられている。軸J2は軸J1と直交し、かつ一対の軸受ポスト52および78の軸受孔を通る。アーム14aとアーム14bとは基準軸60まわりに相対的に回動可能である。
中間モータ54、中間盤56および中間傘歯車58は、図5および図6で軸J1および軸J3よりも上側に設けられ、プレート62、角度センサ64および回路基板66は軸J1および軸J3よりも下側に設けられている。
中間傘歯車58の歯面傾斜は軸J1および軸J3に近づくに従って縮径する向きである。中間盤56の端面は中間傘歯車58に固定されている。中間モータ54は中間盤56および中間傘歯車58を軸J2回りに回転させる。中間モータ54は減速機構を内蔵している。中間モータ54は、大出力型であれば減速機構を介さずに中間傘歯車58を回転させてもよい。中間モータ54はモータケース28内に収容および固定されており、回転軸だけが突出して中間盤56に接続されている。モータケース28は有底筒体の本体と、外側に設けられた蓋28aとにより中間モータ54を覆っている。
基準軸60は一対の軸受ポスト52で軸支されており、上方の中間傘歯車58と下方の角度センサ64とを回転不能に接続している。軸受ポスト52と角度センサ64との間にはプレート62が介在している。回路基板66には角度センサ64にかかる電気回路が形成されている。角度センサ64および回路基板66は外側をセンサカバー30で覆われている。
先端機構36は、先端モータ(第3モータ)68と、先端ギヤヘッド70と、Oリング72と、先端筺体74と、先端傘歯車(先端円錐体)76と、軸受ポスト78とを備える。先端機構36におけるこれらの各部材はアーム14bの中心である軸J3(第3軸)と同軸上に設けられている。軸J3と軸J2とは直交する。軸J1と軸J3とのなす角度θβ(図10参照)は可変である。
先端傘歯車76の歯面傾斜は基端側に向かって縮径する向きである。先端傘歯車76の基端側面に軸受ポスト78が固定されている。軸受ポスト78は基端側に向かって突出しており、一対の軸受ポスト52の間に介在して基準軸60を軸支している。
先端傘歯車76の基端面は軸受ポスト78の先端面に固定されている。先端モータ68は先端ギヤヘッド70を介して先端傘歯車76を軸J3回りに回転させる。また後述するように基端モータ38、中間モータ54および先端モータ68のうちいずれか1つは省略してもよい。先端モータ68には角度センサが内蔵されており、先端傘歯車76の回転角度を検出可能である。
先端ギヤヘッド70は先端モータ68の回転を減速して先端傘歯車76を回転させる。先端筺体74は、軸孔以外の基端側面が塞がれた有底筒形状であり、周面には環状溝74aが設けられている。また、先端筺体74は、基端部に短筒部74bと、該短筒部74bの基端に短い接続部74dを介して設けられた円弧板74cとを有する。環状溝74aは短筒部74bと隣接して設けられている。先端筺体74は、環状溝74aよりも先端側がアーム14bの内部に収容される。先端モータ68および先端ギヤヘッド70は先端筺体74の内部に収容および固定されている。Oリング72は環状溝74aに嵌めこまれアーム14bの内周面から押圧されて弾性変形し、シール作用を奏する。先端筺体74はアーム14bに固定されている。
図7は、ケース26、基端筺体42、基端盤44および先端筺体74の分解斜視図である。図8は、先端筺体74とケース半体26aとの相対的な位置関係を示す斜視図である。
図7に示すように、ケース26のケース半体26aは、軸J2を中心とする筒体80と、該筒体80の側方を略覆う側板82と、筒体80から軸J1方向に沿って基端側に突出する半筒84とを有する。半筒84の内周面には2つの半環状突起84aおよび84bが設けられている。半環状突起84aは筒体80に近い位置に設けられており、半環状突起84bは基端部に設けられている。
上記の通りケース半体26aとケース半体26bとは略同形状であって、相互に組み合わされることによって、一対の筒体80は間にスリット85(図2、図3参照)を形成する。このスリット85の幅は先端筺体74の接続部74dの幅にほぼ等しい。また、一対の半筒84は1つの筒を形成し、さらに一対の半環状突起84aおよび一対の半環状突起84bは連続する内向きの環状突起を形成する。一対の半環状突起84aが環状溝44aに嵌まり込むことによって、基端盤44が位置決めされる。一対の半環状突起84bは環状溝42aに嵌まり込むことによって基端筺体42に対して位置決めされるとともに摺動可能であり、組み合わされた一対の半筒84は軸J1回りに回転可能である。
図8に示すように、先端筺体74の円弧板74cは軸J2と平行に延在しており、基端側が平面で先端側が円弧面74caを形成している。円弧面74caは先端側に向けて凸形状である。短筒部74bの基端側は円弧面74caと対向する円弧面74baを形成している。円弧面74baは凹形状である。円弧面74baと円弧面74caとは隙間74eを形成している。隙間74eは接続部74dを中心として両側に設けられている。隙間74eの幅は筒体80の厚みにほぼ等しい。
ケース半体26aは筒体80の一部が一方の隙間74eに嵌まり込むことにより軸J2を中心として摺動可能になる。ケース半体26bについても同様である。接続部74dは一対の筒体80の間に形成されるスリット85(図2、図3参照)に挟持されて安定する。
図9に示すように、軸J1と軸J2とは直交し、軸J2と軸J3とは直交する。軸J1と軸J2と軸J3とは関節中心Oの一点で交わる。本願では図9のように軸J1と軸J3とが一致した状態を基準姿勢とする。
基端傘歯車50の歯は軸J1を基準とした円錐面に沿って形成されている。中間傘歯車58の歯は軸J2を基準とした円錐面に沿って形成されている。先端傘歯車76の歯は軸J3を基準とした円錐面に沿って形成されている。3つの基端傘歯車50、中間傘歯車58および先端傘歯車76は同形状である。したがって、径(例えば基準円直径。以下同様である。)、歯数およびモジュールが一致している。基端傘歯車50、中間傘歯車58および先端傘歯車76は同一形状であることから、関節中心Oの回りで無駄なくコンパクトに配置可能となっている。
基端傘歯車50と中間傘歯車58とが噛合し、中間傘歯車58と先端傘歯車76とが噛合している。図9では、基端傘歯車50と中間傘歯車58とは破線枠で示す噛合部86で噛合しており、中間傘歯車58と先端傘歯車76とは噛合部88で噛合している。
ここでの説明では基端モータ38が設けられている側を基端側(つまりアーム14a側)とし、先端モータ68が設けられている側を先端側(つまりアーム14b側)としているが、図9から明らかなように、関節機構10Aは先端側と基端側とを逆にしても適用可能である。すなわち、関節機構10Aにおける「先端」および「基端」という名称は、方向を特定する便宜上のものである。関節機構10Bについても同様である。
関節機構10Aは基準姿勢から動作を開始する場合、動作形態にもよるが、噛合部86,88の近くの歯が多用される傾向があり負担が大きい。そこで、関節機構10Aでは、制御部18の作用下に、動作に影響の少ない所定のタイミング(起動時毎、定時間毎または通常動作に含まれるタイミングなど)で噛合部86,88の歯をずらす処理を行っている。例えば、基端モータ38により基端傘歯車50を所定方向に90°回転させるとともに中間モータ54により中間傘歯車58を所定方向に90°回転させると破線枠90および破線枠92の部分が新たな噛合部88となる。また、先端モータ68により先端傘歯車76を所定方向に90°回転させると、中間傘歯車58および先端傘歯車76のそれぞれ図9の紙面奥方向の歯の一部が新たな噛合部88となる。このとき基端モータ38、中間モータ54および先端モータ68の相対的な位置は変わらず、アーム14aとアーム14bとの相対位置も変わらず基準姿勢が維持される。噛合部86,88の歯をずらす処理で各傘歯車の回転角度は90°に限らず、例えば1歯ずつずらしてもよい。
このようにして、関節機構10Aでは所定の歯だけが偏って多用されることを防止し、基端傘歯車50、中間傘歯車58、先端傘歯車76の信頼性が高められ高寿命となる。基端傘歯車50、中間傘歯車58、先端傘歯車76は歯の負担が低減されることから、これらを樹脂製としてもよい。
図10に示すように、アーム14bは軸J2の回りで回転する俯仰動作が可能となっている。図10では俯仰動作を軸J1と軸J3とのなす角度θβで示す。俯仰動作では、中間モータ54が中間傘歯車58を回転させれば、噛合部88(図9参照)の噛合が維持されたまま先端傘歯車76およびアーム14bが軸J2を中心として回転変位する。なお、中間傘歯車58の回転は基端傘歯車50にも伝達されるため、基端傘歯車50が停止していれば中間傘歯車58は軸J1を中心として回転する。つまり、アーム14bは中間傘歯車58とともに軸J1を中心として角度θαで示す旋回動作をする。
旋回動作を行わずに俯仰動作だけを行う場合には、中間傘歯車58の回転を相殺するように基端傘歯車50を基端モータ38で回転させればよい。俯仰動作を行わずに旋回動作だけを行う場合には、中間傘歯車58を停止させたまま基端傘歯車50だけを回転させれば、アーム14bが軸J1を中心として回転変位する。旋回動作と俯仰動作とを同時に行う場合には基端傘歯車50と中間傘歯車58とを協働的に回転させればよい。
角度θβで示す俯仰動作は、先端傘歯車76が中間傘歯車58との噛合状態を保ったまま軸J2を中心として回転する。この場合、先端傘歯車76は基端傘歯車50に当接するまで回転変位可能であることから、角度θβの動作範囲は軸J1を基準として±90°である。なお、角度θαについてはエンドレス回転が可能である。
このように旋回動作および俯仰動作は、基本的には基端モータ38および中間モータ54の2つだけで実現可能であるが、このうちいずれか一方は先端モータ68によって代替可能である。
すなわち、中間モータ54を先端モータ68で代替する場合は、先端モータ68によって先端傘歯車76を回転させれば俯仰動作が実現できる。旋回動作については上記のとおり基端モータ38で基端傘歯車50を回転させれば実現できる。
また、基端モータ38を先端モータ68で代替する場合は、直前に述べたように先端モータ68によって先端傘歯車76を回転させれば俯仰動作が実現できる。旋回動作については、中間モータ54によって中間傘歯車58を回転させれば、基端傘歯車50は停止しているので、中間傘歯車58はアーム14bとともに軸J1を中心として角度θαで回転する。なお、中間傘歯車58は先端傘歯車76とも噛合しているため、先端傘歯車76が停止していればアーム14bは軸J2を中心として俯仰動作も行うが、俯仰動作を行わずに旋回動作だけを行う場合には、中間傘歯車58の回転を相殺するように先端傘歯車76を先端モータ68で回転させればよい。
このように、関節機構10Aでは、基端モータ38、中間モータ54および先端モータ68のうちいずれか2つだけで旋回動作と俯仰動作とを実現可能であることから、いずれか1つが故障した場合にも残る2つのモータで稼働継続することができる。また、3つのモータのうち1つを定期的に停止させるローテーション運転を行うことにより負担を軽減させることができる。さらに、基端モータ38、中間モータ54および先端モータ68の3つを全て用い、協働的に旋回動作および俯仰動作を実現させてもよい。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態である関節機構10Bについて説明する。関節機構10Bにおいて関節機構10Aと同様の箇所については同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11は、関節機構10Bおよびその周辺部の斜視図であり、図12は、関節機構10Bの一部分解斜視図である。なお、図11および図12では、関節機構10Bの内部機構を視認可能なようにケース26および先端筺体74を省略している。
関節機構10Bの説明では、アーム14bの方向を基端側、アーム14cの方向を先端側とする。また、アーム14bおよび基端モータ38の中心を軸J1とし、中間モータ54および基準軸60の中心を軸J2とし、アーム14cおよびロッド16の中心を軸J3とする。さらに、アーム14cについて軸J1回りの回転を旋回動作、軸J2回りの回転を俯仰動作とする。上述したように、関節機構10Bは矢印θα,θβ,Zで示すように旋回、俯仰およびロッド16の伸縮の3自由度の構成である。
関節機構10Bでは、上述の関節機構10Aにおける基端機構32(図6参照)および中間機構34(図6参照)については同様の構成となっている。関節機構10Bでは、関節機構10Aにおける先端機構36の構成部品のうちOリング72、先端筺体74、先端傘歯車76および軸受ポスト78が設けられており、先端モータ68および先端ギヤヘッド70は省略されている。
図11に示すように、関節機構10Bには直動機構93が設けられている。直動機構93は、ロッド16をアーム14cから出没させることによりZ方向に進退させる機構である。Z方向は軸J3の方向と一致している。
図12に示すように、直動機構93はスクリュー(雄ネジ部)94とロッド(雌ネジ部)16とを有する。アーム14cも直動機構93の一部となっている。スクリュー94およびロッド16は、例えばアーム14cとほぼ同じ長さである。スクリュー94は長尺なネジ部材であり、基端側が固定具96によって先端傘歯車76の先端側面に固定されている。スクリュー94は軸J3に沿って延在している。
ロッド16は内面に雌ネジが形成された長尺部材であり、円筒面と上下一対の平面16aとを有する。平面16aは軸J3の方向に沿ってロッド16の全長にわたって形成されている。ロッド16はスクリュー94に螺合している。
アーム14cの内面には上下一対の平面14acが設けられている。平面14acは軸J3の方向に沿ってアーム14cの全長にわたって形成されている。アーム14cの内部にはロッド16が嵌合され、一対の平面16aと一対の平面14acとが当接する。これによりロッド16は軸J3まわりに回転することが規制されるとともに、軸J3方向へのスムーズな変位が可能になる。アーム14cの端部は先端筺体74(図6参照)の一部に固定されている。
このような関節機構10Bでは、上記の関節機構10Aと同様に基端モータ38による基端傘歯車50の回転と、中間モータ54による中間傘歯車58との回転によりアーム14cの旋回動作および俯仰動作を実現することができる。すなわち旋回の角度θαを自由に設定可能であり、俯仰の角度θβについては±90°の範囲で自由に設定可能である。
一方、任意の姿勢において基端傘歯車50および中間傘歯車58をそれぞれ所定の方向に同角度だけ回転させると、角度θαおよび角度θβを維持したまま先端傘歯車76を回転させることが可能である。そうすると、スクリュー94は先端傘歯車76と一体的に軸J3回りに回転することから、スクリュー94に螺合しているロッド16は軸J3に沿って進退する。このようにして直動機構93の直動動作が実現される。角度θα、角度θβおよび変位Zのうち2以上を同時に動作させてもよいことは勿論である。直動機構93ではロッド16に相当する雌ネジ部を回転させ、スクリュー94に相当する雄ネジ部を進退させる構成にしてもよい。つまり、直動機構93は互いに螺合する雄ネジ部と雌ネジ部とから構成され、一方の回転により他方が進退する構成である。
上述した関節機構10A,10Bによれば、1つの関節で2または3の自由度を実現できることから、適用されるロボット12は必要とされる合計自由度を少ない関節数で構成することができて小型軽量となる。また、関節の数を抑制できることから関節間のアームの数も減らすことができて一層シンプルな構成とすることができる。
関節機構10A,10Bは、基端傘歯車50、中間傘歯車58および先端傘歯車76の間で回転動力が直接的に伝達されることから伝達遅れなどがなく制御性に優れ、高精度な動作が可能である。関節機構10A,10Bにおけるモータ類は電気配線だけで足り、ワイヤなどが不要でアーム14a~14cへの取り付けが容易である。関節機構10A,10Bは構造が簡易で低コストである。関節機構10A,10BはMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いることにより、一層の小型化が可能となる。
なお、基端傘歯車50、中間傘歯車58および先端傘歯車76は傘歯車であることから、それぞれ円錐面に沿って歯が形成されているが、広義には円錐面同士が当接することによって動力伝達がなされていると言える。例えば、歯が形成されていない円錐状の摩擦板であっても同様の動力伝達が可能であるためである。したがって、本願における基端傘歯車50、中間傘歯車58および先端傘歯車76は円錐体(円錐台を含む。以下同様である。)の一例と言うことができる。
また、基端傘歯車50、中間傘歯車58および先端傘歯車76は、必ずしも全周に歯が形成されている必要はなく、仕様および条件によっては、限定された可動域だけに歯が形成されていてもよい。このように、歯が所定角度にだけ形成されている場合にも基端傘歯車50、中間傘歯車58および先端傘歯車76は円錐体の一例と言うことができる。
(変形例)
次に、関節機構10Aおよび10Bの変形例にかかる関節機構10C,10D,10E,10Fおよび10Gについて説明する。関節機構10C~10Gの説明では、関節機構10A,10Bと同様の箇所については同符号を付してその詳細な説明を省略する。
図13は、第1変形例である関節機構10Cにおける動力伝達にかかる部分の側面図であり、図14は、関節機構10Cにおける動力伝達にかかる部分の斜視図である。
図13および図14に示すように、関節機構10Cにおける基端傘歯車50および先端傘歯車76は上記の関節機構10A,10Bにおけるものと同じであるが中間傘歯車58が異なっている。関節機構10A,10Bでは3つの基端傘歯車50、先端傘歯車76および中間傘歯車58は径および歯数が同一となっているが、関節機構10Cにおける中間傘歯車58は基端傘歯車50および先端傘歯車76に対して径および歯数が2倍に設定されている。
そのため、図13に示すように基端傘歯車50と先端傘歯車76との距離はやや長くなるが、中間傘歯車58の側面の面積が大きくなるため、その分中間モータ54を偏平形状にすることができる。したがって、中間モータ54は所定の出力を確保するのに必要な体積を有しながら軸J2方向への突出量を抑制することができる。
また、図14に示すように、アーム14bは基準軸60を中心として俯仰動作を行うが、その角度θβの動作範囲は先端傘歯車76が基端傘歯車50に当接する位置で制限される。関節機構10Cでは、中間傘歯車58が基端傘歯車50および先端傘歯車76よりも大径であることから動作範囲が広く確保され、角度θβの動作範囲は約±130°である。
図15(a)は、第2変形例である関節機構10Dにおける動力伝達にかかる部分のスケルトン図である。関節機構10Dでは、軸J1、軸J2および軸J3は関節中心Oの一点で交わるが、軸J1と軸J2とのなす角度および軸J2と軸J3とのなす角度は90°ではない。仕様や設計条件によっては、この関節機構10Dのように、各軸の交差角度を鋭角または鈍角としてもよい。
図15(b)は、第3変形例である関節機構10Eにおける動力伝達にかかる部分のスケルトン図である。関節機構10Eでは、軸J1と軸J2とのなす角度および軸J2と軸J3とのなす角度はそれぞれ90°であるが、軸J1と軸J2との交点O1は軸J2と軸J3との交点O2と一致しない。仕様や設計条件によっては、この関節機構10Eのように、軸J1、軸J2および軸J3は必ずしも一点で交わらなくてもよい。
上述した関節機構10C~10Eは、関節機構10Aおよび10Bと同様に、基端モータ38、中間モータ54および先端モータ68のうち2つ以上が設けられていれば2自由度を実現可能であり、3つが設けられていればいずれか1つをバックアップ用とすることができる。また、関節機構10C~10Eは、関節機構10Bと同様に、先端モータ68に代えて直動機構93を設けることにより3自由度を実現できる。
図15(c)は、第4変形例である関節機構10Fにおける動力伝達にかかる部分のスケルトン図である。関節機構10Fでは、基端傘歯車50と先端傘歯車76との間に2つの中間傘歯車58a,58bが設けられている。中間傘歯車58aは軸J2aと基準とした円錐面を備え、中間モータ54aによって回転する。中間傘歯車58bは軸J2bと基準とした円錐面を備え、中間モータ54bによって回転する。軸J1,軸J2a、軸J2bおよび軸J3は関節中心Oの一点で交わる。軸J1と軸J2とは基準姿勢で一直線上に配置される。
関節機構10Fは、関節機構10Aおよび10Bと同様に、基端モータ38、中間モータ54a,54bおよび先端モータ68のうち2つ以上が設けられていれば2自由度を実現可能であり、3つまたは4つが設けられていればいずれか1つまたは2つをバックアップ用とすることができる。また、関節機構10Fは、関節機構10Bと同様に、先端モータ68または基端モータ38に代えて直動機構93を設けることにより3自由度を実現できる。さらに、基端モータ38、中間モータ54a,54bおよび先端モータ68のうち3つ以上を設ければ、軸J3に沿ったアーム14bの他に軸J2bに沿ったアーム14b’を設けて、アーム14b’をアーム14bに対して半独立的に動作させることができる。
図16は、第5変形例にかかる関節機構10Gにおいて、第1軸と第3軸とが角度をなす場合の動力伝達にかかる部分を示す斜視図である。図16では軸受ポスト52と基準軸60の一部を省略している。関節機構10Gは矢印θα,θβで示すように旋回、俯仰動作が可能な2自由度の構成である。
関節機構10Gでは、上述の関節機構10Aにおける基端機構32(図6参照)については同様の構成となっている。関節機構10Gでは、関節機構10Aにおける中間機構34については同様の構成となっているが、基準軸60については中間部(関節中心Oを含む位置)に断面が非円形の回止部60aが形成されている。
関節機構10Gでは、関節機構10Aにおける先端機構36のうち軸受ポスト78に相当する箇所にポスト98が設けられており、それ以外は省略されている。ポスト98は上記の軸受ポスト78と同様に、一対の軸受ポスト52の間に介在しているが、断面が非円形の回止孔98aに回止部60aが嵌合していることから軸受機能はなく、基準軸60および中間傘歯車(第2円錐体)58と一体的に回転する。回止部60aおよび回止孔98aは断面が同形状で、例えば上記のロッド16とアーム14c(図12参照)のように一対の並行面同士が当接することによって相対回転不能となっている。ポスト98はアーム14bに固定されている。この場合の基準軸60における平面部には、軸受ポスト52の軸孔に嵌合する部分に一対の補助円弧片100を取り付けてもよい。一対の補助円弧片100は基準軸60の断面形状を補って円形とし、軸受ポスト52で軸支されやすい。
このような関節機構10Gでは、中間モータ54の作用下に中間傘歯車58および基準軸60を軸J2回りに回転させることによりアーム14bはこれらと一体的に回転する。つまり角度θβで示すように俯仰動作を行う。なお、中間傘歯車58の回転は基端傘歯車(第1円錐体)50にも伝達されるため、基端傘歯車50が停止していれば中間傘歯車58は軸J1を中心として回転する。つまり、アーム14bは中間傘歯車58とともに軸J1を中心として角度θαで示す旋回動作をする。
旋回動作を行わずに俯仰動作だけを行う場合には、中間傘歯車58の回転を相殺するように基端傘歯車50を基端モータ38で回転させればよい。俯仰動作を行わずに旋回動作だけを行う場合には、中間傘歯車58を停止させたまま基端傘歯車50だけを回転させれば、アーム14bが軸J1を中心として回転変位する。旋回動作と俯仰動作とを同時に行う場合には基端傘歯車50と中間傘歯車58とを協働的に回転させればよい。関節機構10Gでは、関節機構10C(図13参照)のように基端傘歯車50よりも中間傘歯車58を大径で歯数を多くしてもよい。
本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G 関節機構
12 ロボット
14a,14b,14b’,14c アーム
16 ロッド(雌ネジ部)
18 制御部
24 エンドエフェクタ
26 ケース
32 基端機構
34 中間機構
36 先端機構
38 基端モータ(第1モータ)
46 基端歯車体
50 基端傘歯車(基端円錐体、第1円錐体)
54 中間モータ(第2モータ)
58 中間傘歯車(中間円錐体、第2円錐体)
60 基準軸
68 先端モータ(第3モータ)
76 先端傘歯車(先端円錐体)
93 直動機構
94 スクリュー(雄ネジ部)
J1 軸(第1軸)
J2 軸(第2軸)
J3 軸(第3軸)
O 関節中心
Z 変位
θα,θβ 角度

Claims (8)

  1. 2つのアーム間に設けられる関節機構であって、
    第1円錐面にかかる軸で一方のアームに沿った第1軸を中心に回転可能な基端円錐体と、
    第2円錐面にかかる第2軸を中心に回転可能な中間円錐体と、
    第3円錐面にかかる軸で他方のアームに沿った第3軸を中心に回転可能な先端円錐体と、
    を備え、さらに、
    前記基端円錐体を前記第1軸を中心として回転させ、前記一方のアームに設けられた第1モータと、
    前記中間円錐体を前記第2軸を中心として回転させる第2モータと、
    前記先端円錐体を前記第3軸を中心として回転させ、前記他方のアームに設けられた第3モータと、
    のうち2つを備え、
    前記一方のアームと前記他方のアームとは基準軸まわりに相対的に回動可能に構成され、
    前記第1円錐面と前記第2円錐面とが当接することによって、前記基端円錐体と前記中間円錐体との間で動力伝達がなされ、
    前記第2円錐面と前記第3円錐面とが当接することによって、前記中間円錐体と前記先端円錐体との間で動力伝達がなされ
    所定のタイミングで、基準姿勢における前記基端円錐体と前記中間円錐体との当接位置をずらすとともに、前記基準姿勢における前記中間円錐体と前記先端円錐体との当接位置をずらすように制御する制御部を有することを特徴とする関節機構。
  2. 2つのアーム間に設けられる関節機構であって、
    第1円錐面にかかる軸で一方のアームに沿った第1軸を中心に回転可能な基端円錐体と、
    第2円錐面にかかる第2軸を中心に回転可能な中間円錐体と、
    第3円錐面にかかる軸で他方のアームに沿った第3軸を中心に回転可能な先端円錐体と、
    を備え、さらに、
    前記基端円錐体を前記第1軸を中心として回転させ、前記一方のアームに設けられた第1モータと、
    前記中間円錐体を前記第2軸を中心として回転させる第2モータと、
    前記先端円錐体を前記第3軸を中心として回転させ、前記他方のアームに設けられた第3モータと、
    前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータを制御する制御部と、
    を備え、
    前記一方のアームと前記他方のアームとは基準軸まわりに相対的に回動可能に構成され、
    前記第1円錐面と前記第2円錐面とが当接することによって、前記基端円錐体と前記中間円錐体との間で動力伝達がなされ、
    前記第2円錐面と前記第3円錐面とが当接することによって、前記中間円錐体と前記先端円錐体との間で動力伝達がなされ、
    前記制御部は、前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータのうち2つを駆動して前記一方のアームと前記他方のアームとの俯仰動作および旋回動作を行い、2つのうちいずれか一方が故障した場合に、故障したモータを除く2つのモータにより前記俯仰動作および前記旋回動作を行うことを特徴とする関節機構。
  3. 2つのアーム間に設けられる関節機構であって、
    第1円錐面にかかる軸で一方のアームに沿った第1軸を中心に回転可能な基端円錐体と、
    第2円錐面にかかる第2軸を中心に回転可能な中間円錐体と、
    第3円錐面にかかる軸で他方のアームに沿った第3軸を中心に回転可能な先端円錐体と、
    を備え、さらに、
    前記基端円錐体を前記第1軸を中心として回転させ、前記一方のアームに設けられた第1モータと、
    前記中間円錐体を前記第2軸を中心として回転させる第2モータと、
    前記先端円錐体を前記第3軸を中心として回転させ、前記他方のアームに設けられた第3モータと、
    前記第1モータ、前記第2モータおよび前記第3モータを制御する制御部と、
    を備え、
    前記一方のアームと前記他方のアームとは基準軸まわりに相対的に回動可能に構成され、
    前記第1円錐面と前記第2円錐面とが当接することによって、前記基端円錐体と前記中間円錐体との間で動力伝達がなされ、
    前記第2円錐面と前記第3円錐面とが当接することによって、前記中間円錐体と前記先端円錐体との間で動力伝達がなされ、
    う前記制御部は、3つのモータのうち1つを定期的に停止させて残る2つのモータを駆動して前記一方のアームと前記他方のアームとの俯仰動作および旋回動作を行うことを特徴とする関節機構。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の関節機構において、
    前記第1軸、前記第2軸および前記第3軸は一点で交わり、
    前記第1軸と前記第2軸とは直交し、
    前記第2軸と前記第3軸とは直交することを特徴とする関節機構。
  5. 2つのアーム間に設けられる関節機構であって、
    第1円錐面にかかる軸で一方のアームに沿った第1軸を中心に回転可能な基端円錐体と、
    第2円錐面にかかる第2軸を中心に回転可能な中間円錐体と、
    第3円錐面にかかる軸で他方のアームに沿った第3軸を中心に回転可能な先端円錐体と、
    前記基端円錐体を前記第1軸を中心として回転させ、前記一方のアームに設けられた第1モータと、
    前記中間円錐体を前記第2軸を中心として回転させる第2モータと、
    前記先端円錐体が前記第3軸を中心に回転することに基づき該第3軸上で伸縮する直動機構と、
    を備え、
    前記一方のアームと前記他方のアームとは基準軸まわりに相対的に回動可能に構成され、
    前記第1円錐面と前記第2円錐面とが当接することによって、前記基端円錐体と前記中間円錐体との間で動力伝達がなされ、
    前記第2円錐面と前記第3円錐面とが当接することによって、前記中間円錐体と前記先端円錐体との間で動力伝達がなされ
    前記第1軸、前記第2軸および前記第3軸は一点で交わり、
    前記第1軸と前記第2軸とは直交し、
    前記第2軸と前記第3軸とは直交することを特徴とする関節機構。
  6. 請求項に記載の関節機構において、
    前記直動機構は互いに螺合する雄ネジ部と雌ネジ部とを備え、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部のうち一方の回転により他方が進退することを特徴とする関節機構。
  7. 請求項1~のいずれか1項に記載の関節機構において、
    前記基端円錐体、前記中間円錐体および前記先端円錐体は同径であることを特徴とする関節機構。
  8. 請求項1~のいずれか1項に記載の関節機構において、
    前記基端円錐体と前記先端円錐体とは同径であり、
    前記中間円錐体は、前記基端円錐体および前記先端円錐体よりも大径であることを特徴とする関節機構。
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