JP7250247B2 - 車両駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両駆動装置に関し、特に、内燃機関を使用して車両を駆動する車両駆動装置に関する。
特開2018-34756号公報(特許文献1)には、車両用後部構造が記載されている。この車両用後部構造においては、車両の後部に収納されたスペアタイヤの下側にバッテリ充電用の充電器が配置され、車両の後面衝突時において、充電器が損傷されるのを防止しようとしている。また、この車両用後部構造においては、車両の後部に配置された充電器と車両の側面等に設けられた充電口が、コネクタによって接続される。さらに、充電口から供給された電力は、充電器によって充電電力が制御され、充電器の前側に配置されたバッテリに充電される。
特開2018-34756号公報
しかしながら、特許文献1記載の発明のように、充電口に近接して充電器を車両の後部に配置した場合には、車両のヨー慣性モーメントが増大して運動性能が低下するという問題がある。特に、様々な電源環境に対応させるために、充電器を通常充電及び急速充電に対応させたり、交流及び直流の外部電源に対応させたり、各国における外部電源の電圧に適合するように、充電器に複数系統の充電回路を搭載した場合に、充電器の質量が大きくなり、この問題が顕著となる。即ち、交流-直流間の変換回路や、低電圧への変換回路は充電中に熱を発生するので、これらを冷却するために要求される放熱器等の冷却系統の質量が大きくなり、充電器の質量が大きくなる。このように質量の大きい充電器の配置は、車両のヨー慣性モーメントに大きな影響を与える。
従って、本発明は、プラグイン充電器の質量が大きい場合でも、車両のヨー慣性モーメントの増大を抑制し、車両の運動性能を向上させることができる車両駆動装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するために、本発明は、内燃機関を使用して車両を駆動する車両駆動装置であって、車両の前部に配置された内燃機関と、この内燃機関に供給すべき燃料が蓄えられた燃料タンクと、車両に搭載された車載機器に電力を供給するバッテリと、このバッテリに充電するための給電口と、この給電口を介して外部電源から供給された交流電力を整流する、及び/又は外部電源から供給された電圧を変換するように構成され、バッテリに充電を行うプラグイン充電器と、車両の後輪を駆動するように、後輪に接続されたドライブシャフトと、を有し、プラグイン充電器は、電気的に給電口とバッテリの間に接続されると共に、車両の前後方向において、内燃機関と燃料タンクとの間に配置され、車両の前後方向において、燃料タンクはドライブシャフトよりも前方且つバッテリよりも後方に配置され、バッテリは、車両の前後方向において、内燃機関の後方に配置され、プラグイン充電器は、バッテリと燃料タンクとの間に配置されていることを特徴としている。
一般に、内燃機関を搭載した車両においては、車両質量全体に対して、内燃機関及び燃料タンクの質量が占める割合が比較的大きく、これらの配置が車両のヨー慣性モーメントの値に大きな影響を与える。しかしながら、内燃機関及び燃料タンクは体積も大きいため、車体内における配置の自由度が低く、車両の基本設計を変更しない限り、これらの配置を大きく変更することは困難である。
一方、車両に搭載されたバッテリに充電を行うためのプラグイン充電器は、比較的質量が大きく、車両のヨー慣性モーメントには影響を与えるが、比較的小型である。また、プラグイン充電器には給電口やバッテリが接続されるが、ハーネスの引き回しの変更により配置の変更は比較的容易であり、プラグイン充電器は車体内における配置の自由度が大きい。上記のように構成された本発明によれば、プラグイン充電器が、車両の前後方向において、内燃機関と燃料タンクとの間に配置されている。これにより、プラグイン充電器は、車体内において内燃機関や燃料タンクよりも車両の重心に近い位置に配置されるので、プラグイン充電器の配置による車両のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができる。この結果、車両の運動性能を向上させることができる。また、このように構成された本発明によれば、燃料タンクが車両の後輪を駆動するドライブシャフトよりも前方に配置されているので、質量の大きい燃料タンクが前輪の車軸と後輪の車軸の間に位置することとなり、車両の運動性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、バッテリは、車両の前後方向において、内燃機関の後方に配置され、プラグイン充電器は、バッテリと燃料タンクとの間に配置されている。
このように構成された本発明によれば、バッテリが内燃機関の後方に配置され、プラグイン充電器がバッテリと燃料タンクとの間に配置されるので、比較的質量の大きいバッテリも内燃機関と燃料タンクの間に配置されることとなる。この結果、バッテリの配置による車両のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができ、車両の運動性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、バッテリと電気的に接続されたDC/DCコンバータを有し、車両の前後方向において、DC/DCコンバータは内燃機関の後方に配置され、プラグイン充電器は、DC/DCコンバータと燃料タンクとの間に配置されている。
このように構成された本発明によれば、DC/DCコンバータが内燃機関の後方に配置され、プラグイン充電器がDC/DCコンバータと燃料タンクとの間に配置されているので、比較的質量の大きいDC/DCコンバータも内燃機関と燃料タンクの間に配置されることとなる。この結果、DC/DCコンバータを配置することによる車両のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができ、車両の運動性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、バッテリと電気的に接続され、バッテリの出力を交流に変換するインバータを有し、車両の前後方向において、インバータは内燃機関の後方に配置され、プラグイン充電器は、インバータと燃料タンクとの間に配置されている。
このように構成された本発明によれば、インバータが内燃機関の後方に配置され、プラグイン充電器がインバータと燃料タンクとの間に配置されているので、比較的質量の大きいインバータも内燃機関と燃料タンクの間に配置されることとなる。この結果、インバータの配置による車両のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができ、車両の運動性能を向上させることができる。
本発明において、好ましくは、さらに、バッテリと電気的に接続されたキャパシタを有し、プラグイン充電器は、車両の車幅方向の中心線に対して一方の側に配置され、キャパシタは中心線に対して他方の側に配置されている。
このように構成された本発明によれば、プラグイン充電器が車両中心線に対して一方の側に配置され、キャパシタが中心線に対して他方の側に配置されているので、プラグイン充電器を配置することにより車両の重量バランスが崩れるのを抑制することができ、車両の運動性能を向上させることができる。
本発明の車両駆動装置によれば、プラグイン充電器の質量が大きい場合でも、車両のヨー慣性モーメントの増大を抑制し、車両の運動性能を高めることができる。
本発明の実施形態による車両駆動装置を搭載した車両のレイアウト図である。 本発明の実施形態による車両駆動装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態による車両駆動装置において、キャパシタに電力が回生された場合における電圧の変化の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態による車両駆動装置に備えられた各モータの出力と車速の関係を示す図である。 本発明の実施形態による車両駆動装置に備えられた副駆動モータの構造を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態による車両駆動装置の各構成要素を取り出して示した側面図である。 本発明の実施形態による車両駆動装置の各構成要素を取り出して示した底面図である。 図6におけるVIII-VIII線に沿って切断した断面図である。
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態による車両駆動装置を搭載した車両のレイアウト図である。
図1に示すように、本発明の実施形態による車両駆動装置10を搭載した車両1は、運転席よりも前方の、車両の前部に内燃機関であるエンジン12が搭載され、主駆動輪である左右1対の後輪2aを駆動する所謂FR(Front engine, Rear drive)車である。また、後述するように、後輪2aは主駆動モータによっても駆動され、副駆動輪である左右1対の前輪2bは、インホイールモータである副駆動モータによって駆動される。
即ち、車両1に搭載された車両駆動装置10は、後輪2aを駆動するエンジン12と、後輪2aに駆動力を伝達する動力伝達機構14と、後輪2aを駆動する主駆動モータ16と、前輪2bを駆動する副駆動モータ20と、制御器である制御装置24と、を有する。さらに、車両1の後部には、エンジン12に供給する燃料を保持しておくための燃料タンク12aが配置されている。
また、車両1に搭載された本発明の実施形態による車両駆動装置10は、バッテリ18と、キャパシタ22と、外部電源17からバッテリ18に充電するためのプラグイン充電器19と、外部電源17に接続するための給電口23と、を有する。さらに、本実施形態の車両駆動装置10は、直流電圧を交流電圧に変換して主駆動モータ16を駆動するインバータ16aと、直流電圧を交流電圧に変換して副駆動モータ20を駆動するインバータ20aと、バッテリ18及びキャパシタ22に接続された電圧変換器である高圧DC/DCコンバータ26aと、低圧DC/DCコンバータ26bと、を有する。
エンジン12は、車両1の主駆動輪である後輪2aに対する駆動力を発生するための内燃機関である。本実施形態においては、エンジン12として直列4気筒エンジンが採用されており、車両1の前部に配置されたエンジン12が動力伝達機構14を介して後輪2aを駆動するようになっている。
動力伝達機構14は、エンジン12及び主駆動モータ16が発生した駆動力を主駆動輪である後輪2aに伝達するように構成されている。図1に示すように、動力伝達機構14は、エンジン12及び主駆動モータ16に接続された動力伝達軸であるプロペラシャフト14a、及び変速機であるトランスミッション14bを備えている。動力伝達機構14の詳細な構成については後述する。
主駆動モータ16は、主駆動輪に対する駆動力を発生するための電動機であって、車両1の車体上に設けられ、エンジン12の後ろ側に、エンジン12に隣接して配置されており、車体側モータとして機能する。また、主駆動モータ16に隣接してインバータ16aが配置されており、このインバータ16aにより、バッテリ18の直流電圧が交流電圧に変換されて主駆動モータ16に供給される。さらに、図1に示すように、主駆動モータ16はエンジン12と直列に接続されており、主駆動モータ16が発生した駆動力も動力伝達機構14を介して後輪2aに伝達される。或いは、主駆動モータ16を動力伝達機構14の途中に接続し、動力伝達機構14の一部を介して駆動力が後輪2aに伝達されるように本発明を構成することもできる。また、本実施形態においては、主駆動モータ16として、48Vで駆動される25kWの永久磁石電動機(永久磁石同期電動機)が採用されている。
バッテリ18は、主として主駆動モータ16を作動させる電気エネルギーを蓄積するための蓄電器である。さらに、本実施形態においては、バッテリ18として、48V、3.5kWhのリチウムイオンバッテリ(LIB)が使用されている。
プラグイン充電器19は、充電スタンド等の外部電源17から給電口23を介して供給された電力を変換して充電するようにバッテリ18に電気的に接続されている。本実施形態においては、車両駆動装置10は、交流電力を供給する外部電源、及び直流電力を供給する外部電源の双方に対応している。このため、外部電源17から交流電力が供給された場合には、プラグイン充電器19は、供給された電力を整流して直流に変換すると共に、搭載しているバッテリ18の基準電圧に応じて、所定の電圧に降圧してバッテリ18に充電を行う。また、外部電源17から直流電力が供給された場合には、プラグイン充電器19は、所定の電圧に降圧してバッテリ18に充電を行う。
さらに、本実施形態において、プラグイン充電器19は、通常充電と、通常充電よりも充電電流が大きく、短時間で充電を行うことができる急速充電に対応している。なお、プラグイン充電器19は、車両駆動装置の仕様に応じて、交流電力を整流する機能、又は供給された電圧を変換する機能の何れか一方のみを備えたものであっても良い。具体的には、プラグイン充電器19は、交流/直流変換回路(整流回路)、直流電圧変換回路(DC/DCコンバータ回路)等から構成することができる。
給電口23は、車両1の後部側面に設けられたコネクタであり、電気的にプラグイン充電器19に接続されている。給電口23のコネクタは、充電スタンド等の外部電源17から延びるプラグに接続可能に構成されており、給電口23を介して交流又は直流電力がプラグイン充電器19に供給される。
次に、図1に示すように、副駆動モータ20は、副駆動輪である前輪2bに対する駆動力を発生するように、車両1のバネ下に、前輪2b各輪に設けられている。また、副駆動モータ20はインホイールモータであり、前輪2b各輪のホイール内に夫々収容されている。また、キャパシタ22の直流電圧は、トンネル部15内に配置されたインバータ20a(図1)により交流電圧に変換されて、各副駆動モータ20に供給される。さらに、本実施形態においては、副駆動モータ20には減速機構である減速機が設けられておらず、副駆動モータ20の駆動力は前輪2bに直接伝えられ、車輪が直接駆動される。また、本実施形態においては、各副駆動モータ20として、17kWの誘導電動機が夫々採用されている。
キャパシタ22は、副駆動モータ20によって回生された電力を蓄積するように設けられている。後述するように、キャパシタ22は車両1後部のプラグイン充電器19と概ね対称の位置に配置されると共に、車両1の前輪2b各輪に設けられた副駆動モータ20に電力を供給する。主としてキャパシタ22に蓄積された電力により駆動される副駆動モータ20は、主駆動モータ16よりも高い電圧で駆動される。
図1に示すように、制御装置24は、エンジン12、主駆動モータ16、及び副駆動モータ20を制御して、電動機走行モード及び内燃機関走行モードを実行するように構成されている。具体的には、制御装置24は、マイクロプロセッサ、メモリ、インタフェイス回路、及びこれらを作動させるプログラム(以上、図示せず)等によって構成することができる。
次に、図2乃至図5を参照して、本発明の実施形態による車両駆動装置10の構成、及び各モータによる車両1の駆動を説明する。
図2は、本発明の実施形態による車両駆動装置10の構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態の車両駆動装置10において、キャパシタ22に電力が回生された場合における電圧の変化の一例を模式的に示す図である。図4は、本実施形態の車両駆動装置10によって駆動される各モータの出力と車速の関係を示す図である。
図2に示すように、車両駆動装置10に備えられているバッテリ18のプラス側端子とキャパシタ22のマイナス側端子が接続され、これらは電気的に直列に接続されている。また、バッテリ18とキャパシタ22の接続点にはプラグイン充電器19が接続されており、プラグイン充電器19を外部電源17に接続することにより、バッテリ18への充電が可能になっている。
さらに、主駆動モータ16にはバッテリ18の電力が供給され、副駆動モータ20には直列に接続されたバッテリ18とキャパシタ22から電力が供給される。即ち、主駆動モータ16はバッテリ18の基準出力電圧である約48Vで駆動され、副駆動モータ20はバッテリ18の出力電圧とキャパシタ22の端子間電圧を合算した電圧で駆動されるので、48Vよりも高い最大120Vの電圧で駆動される。このように、キャパシタ22には副駆動モータ20に供給する電気エネルギーが蓄積され、副駆動モータ20は、常にキャパシタ22を介して供給された電力によって駆動される。このように、キャパシタ22の最大の端子間電圧はバッテリ18の端子間電圧よりも高く設定されている。
また、主駆動モータ16にはインバータ16aが取り付けられており、バッテリ18の出力を交流に変換した上で永久磁石電動機である主駆動モータ16が駆動される。同様に、各副駆動モータ20にはインバータ20aが夫々接続されており、バッテリ18及びキャパシタ22の出力を交流に変換した上で誘導電動機である副駆動モータ20が駆動される。
さらに、車両1の減速時等には、主駆動モータ16及び各副駆動モータ20は発電機として機能し、車両1の運動エネルギーを回生して電力を生成する。主駆動モータ16によって回生された電力はバッテリ18に蓄積され、各副駆動モータ20によって回生された電力は主としてキャパシタ22に蓄積される。
また、バッテリ18とキャパシタ22の間には電圧変換器である高圧DC/DCコンバータ26aが接続されており、この高圧DC/DCコンバータ26aはキャパシタ22に蓄積された電荷が不足しているとき(キャパシタ22の端子間電圧が低下したとき)、バッテリ18の電圧を昇圧してキャパシタ22に充電する。一方、各副駆動モータ20によるエネルギーの回生により、キャパシタ22の端子間電圧が所定電圧以上に上昇した場合には、キャパシタ22に蓄積された電荷を降圧してバッテリ18に印加し、バッテリ18の充電を行う。即ち、副駆動モータ20によって回生された電力はキャパシタ22に蓄積された後、蓄積された電荷の一部が、高圧DC/DCコンバータ26aを介してバッテリ18に充電される。
さらに、バッテリ18と車両1の12V電装品25の間には、低圧DC/DCコンバータ26bが接続されている。制御装置24や、車両1に搭載されている電装品25の多くは12Vの電圧で作動するので、バッテリ18に蓄積された電荷を低圧DC/DCコンバータ26bにより12Vに降圧して、これらの機器に供給する。即ち、バッテリ18からは、主駆動モータ16や、電装品25等の車載機器に電力が供給される。
次に、図3を参照して、キャパシタ22に対する充電及び放電を説明する。
図3に示すように、キャパシタ22の電圧は、バッテリ18によるベース電圧と、キャパシタ22自体の端子間電圧の合計となる。車両1の減速時等には、各副駆動モータ20により電力の回生が行われ、回生された電力はキャパシタ22に充電される。キャパシタ22への充電が行われると比較的急激に端子間電圧が上昇する。充電によりキャパシタ22の電圧が所定電圧以上に上昇すると、高圧DC/DCコンバータ26aによりキャパシタ22の電圧が降圧され、バッテリ18への充電が行われる。図3に示すように、このキャパシタ22からバッテリ18への充電は、キャパシタ22への充電よりも比較的緩やかに行われ、キャパシタ22の電圧は適正電圧まで比較的緩やかに低下される。
即ち、各副駆動モータ20により回生された電力は一時的にキャパシタ22に蓄積され、その後、バッテリ18へ緩やかに充電される。なお、回生が行われる期間によっては、各副駆動モータ20による電力の回生と、キャパシタ22からバッテリ18への充電がオーバーラップして行われる場合もある。
一方、主駆動モータ16によって回生された電力は、バッテリ18に直接充電される。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態による車両駆動装置10を搭載した車両における車速と各モータの出力の関係を説明する。図4は、本実施形態の車両駆動装置10を搭載した車両において、車両1の速度と、各速度における各モータの出力の関係を示すグラフである。図4において、主駆動モータ16の出力を破線で示し、1つの副駆動モータ20の出力を一点鎖線で、2つの副駆動モータ20の出力の合計を二点鎖線で、全てのモータの出力の合計を実線で示している。なお、図4は、車両1の速度を横軸とし、各モータの出力を縦軸として示しているが、車両1の速度とモータの回転数には一定の関係が存在するので、横軸をモータ回転数とした場合でも、各モータの出力は図4と同様の曲線を描く。
本実施形態においては主駆動モータ16には永久磁石電動機が採用されているため、図4に破線で示すように、モータ回転数が低い低車速域で主駆動モータ16の出力が大きく、車速が速くなるにつれて出力可能なモータ出力が減少する。即ち、本実施形態において、主駆動モータ16は、約48Vで駆動され、1000rpm程度まで最大トルクである約200Nmのトルクを出力し、約1000rpm以上で回転数の増加と共にトルクが低下する。また、本実施形態において、主駆動モータ16は、最低速域において約20kW程度の連続出力が得られ、最大出力約25kWが得られるように構成されている。
これに対して、副駆動モータ20には誘導電動機が採用されているため、図4に一点鎖線及び二点鎖線で示すように、低車速域では副駆動モータ20の出力は極めて小さく、車速が速くなるにつれて出力が増大し、車速約130km/h付近で最大出力が得られた後、モータ出力は減少する。本実施形態において、副駆動モータ20は、約120Vで駆動され、車速約130km/h付近で1台当たり約17kW、2台合計で約34kWの出力が得られるように構成されている。即ち、本実施形態において、副駆動モータ20は、約600乃至800rpmでトルクカーブがピークをもち、最大トルク約200Nmが得られる。
図4の実線には、これら主駆動モータ16及び2台の副駆動モータ20の出力の合計が示されている。このグラフから明らかなように、本実施形態においては、車速約130km/h付近で最大出力約53kWが得られており、この車速における、この最大出力でWLTP試験において要求される走行条件を満足することができる。なお、図4の実線では、低車速域においても2台の副駆動モータ20の出力値が合算されているが、実際には低車速域では各副駆動モータ20が駆動されることはない。即ち、発進時及び低車速域においては主駆動モータ16のみで車両が駆動され、高車速域で大出力が必要とされたとき(高車速域で車両1を加速させるとき等)のみ2台の副駆動モータ20が出力を発生する。このように、高回転領域で大きな出力を発生することができる誘導電動機(副駆動モータ20)を、高速域のみで使用することにより、車両重量の増加を低く抑えながら必要なとき(所定速度以上での加速時等)に十分な出力を得ることができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態の車両駆動装置10に採用されている副駆動モータ20の構成を説明する。図5は、副駆動モータ20の構造を模式的に示す断面図である。
図5に示すように、副駆動モータ20は、ステータ28と、このステータの周囲で回転するロータ30から構成されたアウターロータタイプの誘導電動機である。
ステータ28は、概ね円板状のステータベース28aと、このステータベース28aの中心から延びるステータシャフト28bと、このステータシャフト28bの周囲に取り付けられたステータコイル28cと、を有する。また、ステータコイル28cは電気絶縁液室32に収納されており、この中に満たされた電気絶縁液32aに浸漬され、これにより沸騰冷却される。
ロータ30は、ステータ28の周囲を取り囲むように概ね円筒状に構成されており、一端が閉塞された概ね円筒形に構成されたロータ本体30aと、ロータ本体30aの内周壁面に配置されたロータコイル30bと、を有する。ロータコイル30bは、ステータコイル28cが生成する回転磁界により誘導電流が発生するように、ステータコイル28cに対向するように配置されている。また、ロータ30は、ステータ28の周囲で円滑に回転するように、ステータシャフト28bの先端に取り付けられたベアリング34によって支持されている。
ステータベース28aは、車両1の前輪を懸架する懸架機構(図示せず)によって支持されている。一方、ロータ本体30aは、前輪2bのホイール(図示せず)に直接固定されている。ステータコイル28cには、インバータ20aによって交流に変換された交流電流が流され、回転磁界が生成される。この回転磁界によりロータコイル30bに誘導電流が流れ、ロータ本体30aを回転させる駆動力が発生する。このように、各副駆動モータ20により生成された駆動力は、直接、各前輪2bのホイール(図示せず)を回転駆動する。
次に、図6乃至図8を参照して、本発明の実施形態による車両駆動装置に備えられた各構成の配置を詳細に説明する。
図6は、車両駆動装置の各構成要素を取り出して示した側面図である。図7は、車両駆動装置の各構成要素を取り出して示した底面図である。図8は、図6におけるVIII-VIII線に沿って切断した断面図である。
図6に示すように、車両1に搭載された車両駆動装置10は、車両1の前部に配置された原動機であるエンジン12及び主駆動モータ16によって生成された動力を、後輪2aのドライブシャフト14dに伝達するように構成されている。エンジン12及び主駆動モータ16の出力軸は直結され、この出力軸がプロペラシャフト14aに連結されている。このプロペラシャフト14aは車両1の後方へ向けて延び、その後端は、変速機であるトランスミッション14bの入力軸に接続されている。なお、本実施形態においては、トランスミッション14bのハウジング内には、クラッチ及びディファレンシャルギヤ(図示せず)も収容されている。このため、トランスミッション14bの入力軸に入力された動力は、クラッチ、変速ギヤ、ディファレンシャルギヤ(以上、図示せず)を介して出力される。さらに、本実施形態においては、トランスミッション14bは、左右の後輪2aの間に配置され、その出力軸は後輪2aのドライブシャフト14dに接続され、後輪2aを駆動する。
また、エンジン12及び主駆動モータ16の出力軸と、トランスミッション14bの入力軸を接続しているプロペラシャフト14aは、円形断面の筒状に形成されたトルクチューブ14cの中に収容されている。このトルクチューブ14cの車両前方側の端部は、エンジン12及び主駆動モータ16からなる原動機のハウジングに取り付けられている。また、トルクチューブ14cの車両後方側の端部は、トランスミッション14bのハウジングに取り付けられている。このように、トルクチューブ14cの両端を各ハウジングに夫々固定することにより、車両駆動系全体の剛性を高くしている。
さらに、図1及び図8に示すように、プロペラシャフト14a及びそれを収容したトルクチューブ14cは、車両1の下部に設けられたトンネル部15(フロアトンネル)の中に配置されている。このトンネル部15は、車両1の底面の上に、車両1の幅方向中央を前後方向に延びるように設けられている。また、図8に示すように、トンネル部15は、金属板を概ね逆U字形断面に折り曲げ、その両側の下端を車体のフレーム50に固定することにより形成されている。さらに、トンネル部15の底面には、平板状のカバー部材52が、フレーム50に着脱可能に固定されている。このカバー部材52を取り外すことにより、車両1の下側からトンネル部15の内部にアクセスすることが可能になる。
次に、図8に示すように、トンネル部15内には、プロペラシャフト14a及びこれをカバーするトルクチューブ14cが通っており、その下方にはトルクチューブ14cに隣接して、バッテリ18が配置されている。このため、トンネル部15の底面に取り付けられたカバー部材52を取り外すだけで、エンジン12よりも後方で、トンネル部15内に収容されたバッテリ18が露出される。これにより、トルクチューブ14cやプロペラシャフト14aを取り外すことなく、トンネル部15内のバッテリ18にアクセスすることができ、バッテリ18の交換作業を容易に実施することができる。
また、トンネル部15は、車両1の幅方向のほぼ中央、前後方向においても中間部に位置するので、車両1が前方又は後方から衝突した場合や、側方から衝突した場合にも、損傷を受けにくい。さらに、トンネル部15は、折り曲げた金属板を車両1のフレーム50に固定することにより形成されているため、その内部に配置されたバッテリ18はトンネル部15の壁面によって保護され、損傷を受けにくい。また、トンネル部15内のバッテリ18の上方には、走行中に回転するプロペラシャフト14aが通っているが、このプロペラシャフト14aはトルクチューブ14c内に収容されている。このため、走行中の車両が衝突した場合には、回転中のプロペラシャフト14aが変形して湾曲する可能性があるものの、バッテリ18が損傷されるリスクは小さい。即ち、プロペラシャフト14aはトルクチューブ14cの中に収容されているため、回転中のプロペラシャフト14aが湾曲した場合にも、近傍に収容されているバッテリ18に直接当たって損傷するリスクは極めて小さい。
なお、本実施形態において、トランスミッション14bは、所謂トランスアクスル配置である。これにより、エンジン12(及び主駆動モータ16)の直後の位置に外径の大きな変速機の本体が存在しなくなるので、トンネル部15の幅を小さくすることができ、乗員の中央側足元空間を確保して乗員に真正面に正対した左右対称な下半身姿勢をとらせることが可能となる。更に、この乗員の姿勢を確保しつつ主駆動モータ16の外径や、長さを出力に応じた十分な大きさにすることが容易になる。また、本実施形態においてはトランスアクスル配置が採用されているため、これにより生じたトンネル部15前方の空間に向けて、バッテリ18を収容する容積を拡大することができる。これにより、フロアトンネルの幅を大きくして乗員の中央側空間を狭めることなく、バッテリ18容量の確保、拡大が可能になる。
また、図6に示すように、主駆動モータ16のハウジングの上側には、主駆動モータ16用のインバータ16aが配置され、トンネル部15内に収容されている。さらに、トルクチューブ14cの上側(プロペラシャフト14aの上側)のエンジン12の後方には、車両1の前側から順に、副駆動モータ20用のインバータ20a、高圧DC/DCコンバータ26a、及び低圧DC/DCコンバータ26bが夫々配置され、トンネル部15内に収容されている。
これらのインバータ16a、インバータ20a、高圧DC/DCコンバータ26a、及び低圧DC/DCコンバータ26bは、トルクチューブ14cの上側に配置されているため、トンネル部15底面のカバー部材52を取り外しただけではアクセスしにくい。しかしながら、各インバータ、及び各DC/DCコンバータは耐用年数が比較的長く、交換や修理が必要になることは少ない。このため、メンテンナス性を大きく損なうことなく、トンネル部15内の上方のスペースも有効に活用することができる。
さらに、図1及び図7に示すように、プラグイン充電器19は車両1の幅方向の中心線Aに対して一方の側(本実施形態では左側)に配置される一方、キャパシタ22は中心線Aに対して他方の側(本実施形態では右側)に配置されている。また、プラグイン充電器19とキャパシタ22は、車両1の側方から見て少なくとも一部が重なる位置に配置されている。換言すれば、プラグイン充電器19及びキャパシタ22は、中心線Aに対してほぼ対称に配置され、車両1の前後方向に中心線Aに沿って延びるプロペラシャフト14aの両側に、即ち、プロペラシャフト14aを収容したトンネル部15の両側に夫々配置されている。
また、本実施形態においては、プラグイン充電器19及びキャパシタ22は比較的質量が大きいと共に、それらは同程度の質量を有している。このように、比較的質量の大きなプラグイン充電器19及びキャパシタ22が、車両1の中心線Aに対してほぼ対称の位置に配置されることにより、車両1の前後、左右の重量バランスが崩れるのを防止することができる。これにより、車両1の運動性能を向上させることができる。
ここで、プラグイン充電器19は、車両1の側面後部に設けられた給電口23とバッテリ18の間に接続されており、給電口23から供給された電力が、プラグイン充電器19を介してバッテリ18に充電される。また、プラグイン充電器19及び給電口23は、車両1の中心線Aに対して同一の側(本実施形態では左側)に配置されていると共に、プラグイン充電器19は、車両1の後輪2aの上方に位置する給電口23よりも前側に配置されている。即ち、車両1の前側から順に、バッテリ18、プラグイン充電器19、及び給電口23が配置されており、プラグイン充電器19はバッテリ18と給電口23の間に位置する。この配置により、バッテリ18、プラグイン充電器19、及び給電口23の間の導電線を短縮することができ、導電線において発生する電力損失を抑制することができる。
また、図6に示すように、電圧変換器である高圧DC/DCコンバータ26aは、バッテリ18の上方に、且つプラグイン充電器19及びキャパシタ22に隣接して配置されている。このため、バッテリ18の電圧を昇圧してキャパシタ22に充電し、又はキャパシタ22の電圧を降圧してバッテリ18に充電する導電線を短縮することができ、導電線において発生する電力損失を抑制することができる。
さらに、図6に示すように、バッテリ18及びキャパシタ22の出力を交流電力に変換して出力する主駆動モータ16用のインバータ16a、及び副駆動モータ20用のインバータ20aは、車両1の前後方向において、エンジン12の後方、高圧DC/DCコンバータ26aよりも前側に配置されている。これにより、インバータ16aと、これにより電力を供給される主駆動モータ16、インバータ20aと、これにより電力を供給される前輪2bのインホイールモータである副駆動モータ20近接して配置することが可能になる。この結果、それらを接続する導電線(ハーネス)を短縮することができ、導電線において発生する電力損失を抑制することができる。
また、図6及び図7に示すように、車両1後部の左右の後輪2aの間には、変速機であるトランスミッション14bが配置されている。このため、プラグイン充電器19及びキャパシタ22は、エンジン12よりも後方、トランスミッション14bよりも車両1の前側に、車両1の前後方向においてバッテリ18とトランスミッション14bの間に配置される。この結果、プラグイン充電器19及びキャパシタ22が、車両1の前輪2bと後輪2aの間に配置されることとなる。これにより、比較的質量の大きいプラグイン充電器19及びキャパシタ22が、車両1重心Gの比較的近傍に位置することとなるので、車両1のヨー慣性モーメントを低下させることができ、車両1の運動性能を向上させることができる。
さらに、図6及び図7に示すように、車両1の運転席よりも後方の後部には、トランスミッション14bの上側に、トランスミッション14bを跨ぐように燃料タンク12aが配置されている。この燃料タンク12aは、後輪2aのドライブシャフト14dよりも前方に配置されており、前輪2bの車軸と後輪2aの車軸の間に位置する。これにより、プラグイン充電器19及びキャパシタ22は、燃料タンク12aよりも車両1の前方に、車両1の前後方向においてバッテリ18及び高圧DC/DCコンバータ26aと、燃料タンク12aとの間に配置される。また、インバータ16a及び20aは、高圧DC/DCコンバータ26aよりも前方に配置されているので、プラグイン充電器19及びキャパシタ22は、インバータ16a及び20aと燃料タンク12aとの間に配置されている。さらに、燃料タンク12aに給油するための給油口12bは、給電口23の反対側の車両1の側面(本実施形態においては右側側面)後部に設けられており、給電口23から延びる導電線との干渉を防止している。
本発明の実施形態の車両駆動装置10によれば、プラグイン充電器19が、車両1の前後方向において、エンジン12と燃料タンク12aとの間に配置されている(図6)。これにより、プラグイン充電器19は、車体内においてエンジン12や燃料タンク12aよりも車両1の重心Gに近い位置に配置されるので、プラグイン充電器19の配置による車両のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができる。
また、本実施形態の車両駆動装置10によれば、バッテリ18がエンジン12の後方に配置され、プラグイン充電器19がバッテリ18と燃料タンク12aとの間に配置される(図6)ので、比較的質量の大きいバッテリ18もエンジン12と燃料タンク12aの間に配置されることとなる。この結果、バッテリ18の配置による車両1のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができ、車両1の運動性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態の車両駆動装置10によれば、高圧DC/DCコンバータ26aがエンジン12の後方に配置され、プラグイン充電器19が高圧DC/DCコンバータ26aと燃料タンク12aとの間に配置されているので、比較的質量の大きい高圧DC/DCコンバータ26aもエンジン12と燃料タンク12aの間に配置されることとなる(図6)。この結果、高圧DC/DCコンバータ26aを配置することによる車両1のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができ、車両1の運動性能を向上させることができる。
また、本実施形態の車両駆動装置10によれば、インバータ16a、20aがエンジン12の後方に配置され、プラグイン充電器19がインバータと燃料タンク12aとの間に配置されているので、比較的質量の大きいインバータもエンジン12と燃料タンク12aの間に配置されることとなる。この結果、インバータの配置による車両のヨー慣性モーメントの増大を極めて少なくすることができ、車両の運動性能を向上させることができる。
さらに、本実施形態の車両駆動装置10によれば、燃料タンク12aが車両1の後輪2aを駆動するドライブシャフト14dよりも前方に配置されている(図7)ので、質量の大きい燃料タンク12aが前輪2bの車軸と後輪2aの車軸の間に位置することとなり、車両1の運動性能を向上させることができる。
また、本実施形態の車両駆動装置10によれば、プラグイン充電器19が車両中心線Aに対して一方の側に配置され、キャパシタ22が中心線Aに対して他方の側に配置されているので、プラグイン充電器19を配置することにより車両1の重量バランスが崩れるのを抑制することができ、車両1の運動性能を向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、上述した実施形態に種々の変更を加えることができる。特に、上述した実施形態においては、車両を駆動するためのエンジン及びモータを備えた所謂ハイブリッド式の車両に本発明の車両駆動装置を適用していたが、エンジンのみの動力によって駆動される車両に本発明を適用することもできる。即ち、バッテリは、車両の駆動に使用されるモータに電力を供給するために設けられたものでなくても良い。
また、上述した実施形態においては、バッテリ及びキャパシタに蓄積された電力により副駆動モータが駆動されていたが、キャパシタを備えていない車両駆動装置に本発明を適用することもできる。さらに、上述した実施形態においては、バッテリ、インバータ、及びDC/DCコンバータがトンネル部の中に収容されていたが、これらはトンネル部の外に配置されていても良く、また、トンネル部を備えない車両に本発明の車両駆動装置を適用することもできる。
1 車両
2a 後輪(主駆動輪)
2b 前輪(副駆動輪)
10 車両駆動装置
12 エンジン(原動機、内燃機関)
12a 燃料タンク
12b 給油口
14 動力伝達機構
14a プロペラシャフト(動力伝達軸)
14b トランスミッション(変速機)
14d ドライブシャフト
14c トルクチューブ
15 トンネル部
16 主駆動モータ
16a インバータ
17 外部電源
18 バッテリ(蓄電器)
19 プラグイン充電器
20 副駆動モータ(インホイールモータ)
20a インバータ
22 キャパシタ
23 給電口
24 制御装置(制御器)
25 電装品
26a 高圧DC/DCコンバータ(電圧変換器)
26b 低圧DC/DCコンバータ
28 ステータ
28a ステータベース
28b ステータシャフト
28c ステータコイル
30 ロータ
30a ロータ本体
30b ロータコイル
32 電気絶縁液室
32a 電気絶縁液
34 ベアリング
50 フレーム
52 カバー部材

Claims (5)

  1. 内燃機関を使用して車両を駆動する車両駆動装置であって、
    車両の前部に配置された内燃機関と、
    この内燃機関に供給すべき燃料が蓄えられた燃料タンクと、
    上記車両に搭載された車載機器に電力を供給するバッテリと、
    このバッテリに充電するための給電口と、
    この給電口を介して外部電源から供給された交流電力を整流する、及び/又は外部電源から供給された電圧を変換するように構成され、上記バッテリに充電を行うプラグイン充電器と、
    上記車両の後輪を駆動するように、後輪に接続されたドライブシャフトと、
    を有し、
    上記プラグイン充電器は、電気的に上記給電口と上記バッテリの間に接続されると共に、上記車両の前後方向において、上記内燃機関と上記燃料タンクとの間に配置され、
    上記車両の前後方向において、上記燃料タンクは上記ドライブシャフトよりも前方且つ上記バッテリよりも後方に配置され
    上記バッテリは、上記車両の前後方向において、上記内燃機関の後方に配置され、上記プラグイン充電器は、上記バッテリと上記燃料タンクとの間に配置されていることを特徴とする車両駆動装置。
  2. 内燃機関を使用して車両を駆動する車両駆動装置であって、
    車両の前部に配置された内燃機関と、
    この内燃機関に供給すべき燃料が蓄えられた燃料タンクと、
    上記車両に搭載された車載機器に電力を供給するバッテリと、
    このバッテリに充電するための給電口と、
    この給電口を介して外部電源から供給された交流電力を整流する、及び/又は外部電源から供給された電圧を変換するように構成され、上記バッテリに充電を行うプラグイン充電器と、
    上記バッテリと電気的に接続されたキャパシタと、
    を有し、
    上記プラグイン充電器は、電気的に上記給電口と上記バッテリの間に接続されると共に、上記車両の前後方向において、上記内燃機関と上記燃料タンクとの間に配置され、
    上記プラグイン充電器は、上記車両の車幅方向の中心線に対して一方の側に配置され、上記キャパシタは上記中心線に対して他方の側に配置されていることを特徴とする車両駆動装置。
  3. 上記バッテリは、上記車両の前後方向において、上記内燃機関の後方に配置され、上記プラグイン充電器は、上記バッテリと上記燃料タンクとの間に配置されている請求項2記載の車両駆動装置。
  4. さらに、上記バッテリと電気的に接続されたDC/DCコンバータを有し、上記車両の前後方向において、上記DC/DCコンバータは上記内燃機関の後方に配置され、上記プラグイン充電器は、上記DC/DCコンバータと上記燃料タンクとの間に配置されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の車両駆動装置。
  5. さらに、上記バッテリと電気的に接続され、上記バッテリの出力を交流に変換するインバータを有し、上記車両の前後方向において、上記インバータは上記内燃機関の後方に配置され、上記プラグイン充電器は、上記インバータと上記燃料タンクとの間に配置されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の車両駆動装置。
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