JP7248242B2 - 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物 - Google Patents

黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP7248242B2
JP7248242B2 JP2019120261A JP2019120261A JP7248242B2 JP 7248242 B2 JP7248242 B2 JP 7248242B2 JP 2019120261 A JP2019120261 A JP 2019120261A JP 2019120261 A JP2019120261 A JP 2019120261A JP 7248242 B2 JP7248242 B2 JP 7248242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black phosphorus
phosphorus
black
containing composition
red phosphorus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019120261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021004161A (ja
Inventor
晃代 小澤
幸浩 国吉
朋子 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakai Chemical Industry Co Ltd
University Public Corporation Osaka
Original Assignee
Sakai Chemical Industry Co Ltd
University Public Corporation Osaka
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sakai Chemical Industry Co Ltd, University Public Corporation Osaka filed Critical Sakai Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP2019120261A priority Critical patent/JP7248242B2/ja
Priority to PCT/JP2020/023168 priority patent/WO2020262035A1/ja
Publication of JP2021004161A publication Critical patent/JP2021004161A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7248242B2 publication Critical patent/JP7248242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J27/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • B01J27/14Phosphorus; Compounds thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J35/00Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J35/00Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties
    • B01J35/30Catalysts, in general, characterised by their form or physical properties characterised by their physical properties
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J37/00Processes, in general, for preparing catalysts; Processes, in general, for activation of catalysts
    • B01J37/08Heat treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B25/00Phosphorus; Compounds thereof
    • C01B25/02Preparation of phosphorus
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

特許法第30条第2項適用 International Symposium on Catalysis and Fine chemicals 2018 プログラムブック(発行所:International Symposium on Catalysis and Fine chemicals 2018、発行日:平成30年12月10日) International Symposium on Catalysis and Fine chemicals 2018(開催場所:チュラーロンコーン大学、開催日:平成30年12月11日) 複合アニオンシンポジウム第5回若手スクール概要集(発行所:新学術領域研究「複合アニオン化合物の創製と新機能」、発行日:平成31年1月15日) 複合アニオンシンポジウム第5回若手スクール(開催場所:関西セミナーハウス、開催日:平成31年1月15日) 第10回OCARINA国際シンポジウム要旨集(発行所:大阪市立大学複合先端研究機構、発行日:平成31年3月5日) 第10回OCARINA国際シンポジウム(開催場所:大阪市立大学(杉本キャンパス)学術情報総合センター、開催日:平成31年3月5日) 第123回触媒討論会講演予稿集(発行所:一般社団法人 触媒学会、発行日:平成31年3月8日) 第123回触媒討論会(開催場所:大阪市立大学 杉本キャンパス、開催日:平成31年3月21日)
本発明は、黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物に関する。より詳しくは、電池材料、光触媒材料、熱電変換材料、光検出センサー、電界効果トランジスタ等に有用な黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物に関する。
黒リンはリンの同素体の1つであり、元素半導体として知られている。黒リンは、グラフェンと同様に層状構造を有し、バンドギャップを持たないグラフェンとは対照的にバンドギャップを持つ。また黒リンは、紫外、可視、近赤外光領域に幅広い吸収を持つため、種々の用途に利用されることが期待されている。具体的には、水素や炭化水素生成のための光触媒材料、リチウムイオン電池のアノード等の電池材料、熱電変換材料、光検出センサー、電界効果トランジスタ等への利用が検討されている。
このような黒リンの合成法として、例えば非特許文献1及び2には、赤リンを高温・高圧化で処理する方法が開示されている。非特許文献3には、真空下で赤リンをヨウ化スズ中で加熱するフラックス法が開示されている。非特許文献4には、真空下で赤リンをCVD法により黒リンを合成する方法が開示されている。特許文献1には、赤リンを原料とするメカノケミカル法が開示されている。非特許文献5には、白リンを原料とするソルボサーマル反応法が開示されている。特許文献2には、赤リンを原料とするソルボサーマル反応法が開示されている。
中国特許出願公開第105948004号明細書 中国特許出願公開第107039647号明細書
H クレブス(H.Krebs)他2名「Zeitschrift fur anorganische und allgemeine Chemie」(ドイツ)1955年、第280巻、p119-133 D.ハンロン(D.Hanlon)他25名「Nature Communications」(英国)2015年、第6巻、8563 S ラング(S.Lange)他2名「Inorganic Chemistry」(米国)2007年、第46巻、p4028-4035 J.B.スミス(J.B.Smith)他2名「Nanotechnology」(英国)2016年、第27巻、215602 T.ビン(T.Bin)他8名「Proceedings of THE National Academy of Sciences of the United States of America」(米国)2018年、第115巻、p4345-4350
上述のとおり、従来種々の黒リンの合成法が開発されている。しかし、非特許文献1~4及び特許文献1に開示されている方法は、高温高圧処理又は真空での反応が必要であるため、大量合成には不向きであった。また非特許文献5に開示されている方法は、毒性がある白リンが原料として用いられているため、安全性に問題があった。更に、特許文献2に記載されている方法で得られた黒リンは光触媒活性において十分でなく、改善の余地があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、従来の方法よりも、安全性に優れ、大量合成も可能であり、かつ、得られる黒リン含有組成物が光触媒活性に優れる黒リン含有組成物の製造方法を提供することを目的とする。更に、光触媒活性に優れる新規な黒リン含有組成物を提供することも目的とする。
本発明者らは、黒リンの製造方法について種々検討したところ、赤リンを含む原料組成物を、130℃よりも高く、180℃未満の温度でソルボサーマル反応を行う方法が、従来の方法よりも安全性に優れ、大量合成も可能であり、かつ、得られる黒リンを含む組成物が光触媒活性に優れること見いだした。更に本発明者らは、黒リンのアスペクト比(平均板面径の長径/平均厚み)が特定の範囲である黒リンを含む組成物が、光触媒活性に優れること見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到し、本発明に到達したものである。
すなわち第1の本発明は、黒リンを含む組成物を製造する方法であって、該製造方法は、赤リンを含む原料組成物をソルボサーマル反応させる工程を含み、該ソルボサーマル反応温度は、130℃よりも高く、180℃未満である黒リン含有組成物の製造方法である。
上記赤リンを含む原料組成物は、赤リンの濃度が10g/L以上であることが好ましい。
上記赤リンを含む原料組成物は、ジアミンを含むことが好ましい。
上記赤リンは、平均粒子径D50が10μm以上、2mm以下であることが好ましい。
また第2の本発明は、黒リンを含む組成物であって、該黒リンは、アスペクト比(平均板面径の長径/平均厚み)が3~30である黒リン含有組成物である。
第1の本発明の黒リン含有組成物の製造方法は、上述の構成よりなり、従来の方法よりも安全性に優れ、大量合成も可能であり、かつ、得られる黒リンを含む組成物が光触媒活性に優れる。また、第2の本発明の黒リン含有組成物は、上述の構成よりなり、光触媒活性に優れる。このため、これらの黒リン含有組成物は光触媒等の原料等に好適に用いることができる。
実施例5で得られた黒リン含有組成物についてのSEM写真である。 実施例8で得られた黒リン含有組成物についてのSEM写真である。 実施例9で得られた黒リン含有組成物についてのSEM写真である。 実施例1、7で得られた黒リン含有組成物及び市販の赤リン(比較例3)のXRD測定結果を示すチャートである。 実施例5、8で得られた黒リン含有組成物及び市販の赤リン(比較例3)のXRD測定結果を示すチャートである。 実施例1~3、7で得られた黒リン含有組成物及び市販の赤リン(比較例3)、市販の黒リン(比較例4)のラマンスペクトルを示すチャートである。
以下に本発明の好ましい形態について具体的に説明するが、本発明は以下の記載のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において適宜変更して適用することができる。本明細書中において単に「本発明」という場合には第1、第2の本発明に共通する事項を意味するものとする。なお、以下に記載される本発明の個々の好ましい形態を2又は3以上組み合わせた形態も、本発明の好ましい形態に該当する。
<黒リン含有組成物の製造方法>
第1の本発明の黒リン含有組成物の製造方法は、赤リンを含む原料組成物をソルボサーマル反応させる工程を含む。
上記ソルボサーマル反応工程における反応温度は、130℃よりも高く、180℃未満である。ソルボサーマル反応温度を上記範囲とすることにより、従来の方法により得られる組成物よりも光触媒活性に優れた黒リン含有組成物が得られる。これは光触媒活性を発揮する黒リンを高い割合で生成することによるものと考えられる。
ソルボサーマル反応温度として好ましくは130~175℃であり、より好ましくは140~170℃であり、更に好ましくは150~160℃である。上記反応温度が130℃未満では黒リンの収率がわずかであり、180℃以上では白色の不純物結晶の生成量が増加し、黒リンの収率が低くなる。
上記赤リンとしては、特に制限されないが、平均粒子径D50が10μm以上、2mm以下であることが好ましい。これにより、得られる組成物中の黒リンの割合をより高めることができ、光触媒活性をより向上させることができる。また赤リンのD50は1mm以下であることが好ましい。これにより、赤リンの粒子内部における黒リンへの反応をより十分に進行させることができる。赤リンの平均粒子径D50としてより好ましくは10~800μmであり、更に好ましくは20~700μmであり、特に好ましくは30~600μmである。
上記赤リンを含む原料組成物における赤リンの濃度は、10g/L以上であることが好ましい。赤リンの濃度を10g/L以上とすることにより、ソルボサーマル反応時において溶媒中へ赤リンが安定的に溶解し、黒リン以外の結晶相が生成することを十分に抑制し、黒リンの収率をより向上させることができる。これにより得られる組成物中の黒リンの割合をより高めることができ、光触媒活性をより向上させることができる。また、赤リンの濃度の上限は特に制限されないが、60g/L以下であることが好ましい。これにより、原料組成物の粘度が高くなり反応系内が不均一となることを十分に抑制し、黒リンの結晶性を高めることができる。上記赤リンの濃度としてより好ましくは10~60g/Lであり、更に好ましくは15~45g/Lであり、特に好ましくは30~45g/Lである。
上記ソルボサーマル反応において用いる溶媒は、特に制限されないが、ジアミンを用いることが好ましい。すなわち、上記赤リンを含む原料組成物はジアミンを含むことが好ましい。これにより得られる組成物中の黒リンの割合をより高めることができ、光触媒活性をより向上させることができる。
上記ジアミンとしては特に制限されないが、例えば、下記式(1);
Figure 0007248242000001
(式中、R~Rは、同一又は異なって、水素原子、又は、炭素数1~3のアルキル基を表す。Rは、炭素数1~6のアルキレン基を表す。)で表される化合物が挙げられる。
~Rがアルキル基の場合の炭素数は、1~3が好ましく、より好ましくは1~2であり、最も好ましくは1である。R~Rの炭素数が3以下であれば式(1)で表される化合物の融点が好適な範囲となり、180℃未満での反応に好適に用いることができる。
上記R~Rとして好ましくは水素原子又はメチル基であり、より好ましくは水素原子である。
上記R~Rのすべてが水素原子である形態は、本発明の好適な実施形態の1つである。
上記Rにおけるアルキレン基は直鎖であっても分岐鎖を有していてもよい。
上記Rにおけるアルキレン基の炭素数は、1~6が好ましく、より好ましくは2~5であり、更に好ましくは2~4であり、特に好ましくは2~3であり、最も好ましくは2である。上記Rにおけるアルキレン基の炭素数が6以下であれば、溶媒中に赤リンが安定に溶解し、黒リンの収率をより向上させることができる。
上記ジアミンとして具体的には、エチレンジアミン、1,2-プロパンジアミン、1,3-プロパンジアミン、1,2-ブタンジアミン、1,4-ブタンジアミン、1,5-ジアミノペンタン、1,6-ジアミノヘキサン、N,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’-テトラメチルプロピレンジアミン等が挙げられる。中でも好ましくはエチレンジアミン、1,2-プロパンジアミンである。エチレンジアミン、1,2-プロパンジアミンを用いることで、より高い収率で黒リンを得ることができる。
上記赤リンを含む原料組成物は、赤リン、溶媒以外のその他の成分を含んでいてもよい。
その他の成分としては、例えば金属硝酸塩、金属酢酸塩、金属塩化物塩、金属アセチルセトナート塩、金属イソプロポキシド等が挙げられる。
その他の成分の含有量は、原料組成物100質量%に対して、0~20質量%であることが好ましい。より好ましくは0~10質量%であり、更に好ましくは0~5質量%であり、最も好ましくは0~3質量%である。金属塩を溶媒中に含むことで、ワンポット反応で助触媒を担持することもできる。
上記ソルボサーマル反応における圧力は特に制限されず、反応温度における溶媒の蒸気圧で反応を行うことができるが、具体的には0.1~15MPaであることが好ましい。より好ましくは0.1~10MPaであり、更に好ましくは0.1~5MPaである。
上記ソルボサーマル反応における反応時間は、特に制限されないが、1~168時間であることが好ましい。この時間であれば、黒リンの生成が十分に進行し、生産性にも優れる。より好ましくは6~48時間であり、更に好ましくは12~24時間である。
本発明の黒リン含有組成物の製造方法は、上記ソルボサーマル反応工程における反応温度、赤リンの平均粒子径D50、赤リンの濃度、溶媒の好ましい形態を組み合わせることで、得られる黒リンの割合をより十分に高めることができ、単相の黒リンを得ることもできる。このような黒リン含有組成物の製造方法は本発明の好ましい実施形態の1つである。
本発明の黒リン含有組成物の製造方法は、ソルボサーマル反応工程の後に、ソルボサーマル反応工程で得られた生成物の洗浄工程や乾燥工程、粉砕工程を含んでいてもよい。
上記洗浄工程は、ソルボサーマル反応工程で得られた生成物を洗浄することができる限り特に制限されないが、上記生成物をろ過し、溶媒に分散させた後、減圧、常圧又は加圧ろ過や遠心沈降やデカンテーションにより分散液から生成物を分離することにより行うことが好ましい。
洗浄工程を行う回数は特に制限されず、通常1~10回である。
洗浄に用いる溶媒としては、水やエタノール等のアルコールが好ましい。水やエタノールを用いることで安全に洗浄でき、生成物への溶媒の残存を抑制できる。
エタノール、水の順番で2回洗浄工程を行う形態は本発明の好適な実施形態の1つである。
上記乾燥工程は、ソルボサーマル反応工程又は洗浄工程で得られた生成物から溶媒を蒸発させ、乾燥することができる限り特に制限されないが、例えば、真空乾燥機又は凍結乾燥機等を用いて乾燥することが好ましい。
乾燥温度は特に制限されず、-60℃~150℃で行うことができる。
乾燥工程は、常圧下でも減圧下で行ってもよいが、真空乾燥させる形態は本発明の好適な実施形態の1つである。真空乾燥させることで、揮発成分を効率的に除去することができる。
乾燥時間は特に制限されず、通常1~24時間であり、好ましくは5~15時間である。乾燥時間が1時間以上であれば揮発成分の残留をより十分に抑制することができ、24時間以下であれば生産性の低下をより十分に抑制することができる。
上記粉砕工程は、ソルボサーマル反応工程で得られた生成物を粉砕することができる限り特に制限されないが、例えば乳鉢やボールミル、遊星ボールミル等を用いて粉砕することができる。また得られた生成物を、超音波を照射して粉砕してもよい。超音波を照射して粉砕することで、粉砕メディアから混入する不純物を低く抑えることができる。
第1の本発明の製造方法により得られる黒リンの平均粒子径D50は、0.1~1000μmであることが好ましい。より好ましくは0.5~500μmであり、更に好ましくは1~200μmであり、特に好ましくは1~100μmである。0.1~1000μmであれば、黒リン粒子を塗料等へ加工する際、分散媒への分散が良くなるため好ましい。上記平均粒子径D50は、実施例に記載の方法により測定することができる。
第1の本発明の製造方法により得られる黒リンの比表面積は、0.1~100m/gであることが好ましい。より好ましくは0.1~30m/gであり、更に好ましくは0.1~10m/gであり、特に好ましくは0.1~5m/gである。比表面積が0.1~100m/gである黒リンは、塗料等へ加工する際、分散性がよく、最適な粘度に調整することができる。
上記比表面積は、実施例に記載の方法により測定することができる。
<黒リン含有組成物>
第2の本発明はまた、黒リンを含む組成物であって、該黒リンは、アスペクト比(平均板面径の長径/平均厚み)が3~30である黒リン含有組成物である。
上記アスペクト比が3~30である黒リンは、形状が板状であり、無定形の黒リンよりも光触媒活性に優れる。
上記アスペクト比として好ましくは3~30であり、より好ましくは5~30であり、更に好ましくは10~30である。アスペクト比が3~30であれば、粒子の形状が壊れたり、結晶性が低下することをより十分に抑制し、塗料などに好適に加工することができる。上記アスペクト比は、実施例に記載の方法により測定する。
上記黒リン含有組成物は不純物として赤リンを含んでいてもよい。
第2の本発明の黒リンの平均粒子径D50は、0.1~1000μmであることが好ましい。より好ましくは0.5~500μmであり、更に好ましくは1~200μmであり、特に好ましくは1~100μmである。上記平均粒子径D50は、実施例に記載の方法により測定することができる。黒リンの平均粒子径D50は、0.1~1000μmであれば、塗料などに加工する際の分散性がより向上する。
第2の本発明の黒リンの比表面積は、0.1~100m/gであることが好ましい。より好ましくは0.1~30m/gであり、更に好ましくは0.1~10m/gであり、特に好ましくは0.1~5m/gである。比表面積が0.1~100m/gである黒リンは、塗料などに加工する際において、最適な粘度に調整することができる。
上記比表面積は、実施例に記載の方法により測定することができる。
第2の本発明の黒リンを含む組成物の製造方法は、特に制限されないが、第1の本発明の黒リン含有組成物の製造方法により製造することが好ましい。
より好ましくは、ソルボサーマル反応工程において、反応温度が130℃よりも高く、180℃未満であり、原料組成物がジアミンを含むものであり、赤リンの濃度が10g/L以上である形態である。
このような第2の本発明の黒リンを含む組成物の製造方法もまた、本発明の1つである。黒リンのアスペクト比をより好適な範囲とする観点から、上記ジアミンとしては、1,2-プロパンジアミンが好ましい。
<黒リン含有組成物の用途>
第1の本発明の製造方法により得られた黒リン含有組成物や第2の本発明の黒リン含有組成物の用途は特に制限されず、電池材料、光触媒材料、熱電変換材料、光検出センサー、電界効果トランジスタ等に好適に用いることができる。中でも光触媒用途に用いられることが好ましい。
上記黒リン含有組成物を含む光触媒材料はまた、本発明の1つである。
上記光触媒材料は、黒リン含有組成物を含む限り特に制限されないが、その含有量は、光触媒材料100質量%に対して5~100質量%であることが好ましい。より好ましくは30~100質量%である。
上記光触媒材料は、黒リン含有組成物以外のその他の成分を含んでいてもよい。
その他の成分としては、助触媒、メディエーター、黒リン以外の光触媒等が挙げられる。
上記助触媒としては白金、金、銀、ルテニウム、ルテニウム酸化物、コバルト酸化物、リン化ニッケル、リン化コバルト等が挙げられる。中でも好ましくは白金である。上記メディエーターとしては、導電性物質がよく、例えば金微粒子やグラフェン等が挙げられる。黒リン以外の光触媒としては、荷電子帯の位置が水/酸素の酸化還元電位より貴な位置に存在するものがよく、黒リン含有組成物と併せて用いることで水の光触媒的全分解が可能となる。黒リン以外の光触媒としては、酸化チタン、酸化タングステン、バナジン酸ビスマス、窒化タンタル等が挙げられる。
上記光触媒材料におけるその他の成分の合計の含有量は、光触媒材料100質量%に対して0.1~60質量%であることが好ましい。より好ましくは0.1~50質量%である。
上記光触媒材料における助触媒の含有量は、光触媒材料100質量%に対して0.1~5質量%であることが好ましい。より好ましくは0.2~3質量%である。
上記光触媒材料におけるメディエーターの含有量は、光触媒材料100質量%に対して0.1~20質量%であることが好ましい。より好ましくは0.2~10質量%である。
上記光触媒材料における黒リン以外の光触媒の含有量は、光触媒材料100質量%に対して0.1~60質量%であることが好ましい。より好ましくは0.1~50質量%である。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
<実施例1>
赤リン(PPE02PB、株式会社高純度化学研究所製)0.3gとエチレンジアミン(富士フィルム和光純薬株式会社製)20mLとをオートクレーブに封入し、テフロン(登録商標)ライニングされた静置式オートクレーブ容器に上記スラリーを移し、160℃で24時間、加熱した。加熱後上記スラリーをろ過し、エタノール、イオン交換水の順番で洗浄し、50℃で12時間真空乾燥し黒色粉末を得た。
<実施例2>
赤リンの質量を0.6gに変更した以外は実施例1と同様に製造を行い、黒色粉末を得た。
<実施例3>
赤リンの質量を0.9gに変更した以外は実施例1と同様に製造を行い、黒色粉末を得た。
<実施例4>
加熱温度を140℃に変更した以外は実施例2と同様に製造を行い、黒色粉末を得た。
<実施例5>
赤リンを30μmのメッシュを通過したものに変更した以外は実施例1と同様に製造を行い、茶褐色粉末を得た。
<実施例6>
赤リンの粒子径を1.3mmに変更した以外は実施例1と同様に製造を行い、赤褐色の塊状粒子を得た。
<実施例7>
赤リンの質量を0.2gに変更した以外は実施例1と同様に製造を行い、茶褐色粉末を得た。
<実施例8>
溶媒を1,2-プロパンジアミン(富士フィルム和光純薬株式会社製)に変更した以外は、実施例2と同様に製造を行い、赤褐色の粉末を得た。この粉末の形状は板状であり、アスペクト比は12.1であった。
<実施例9>
赤リンを30μmのメッシュを通過したものに変更した以外は実施例8と同様に製造を行い、赤褐色の粉末を得た。この粉末の形状は板状であり、アスペクト比は19.5であった。
<比較例1>
加熱温度を180℃に変更した以外は実施例5と同様に反応を行った。反応後スラリーをろ過し、黄白色の結晶を得た。得られた結晶をエタノール、イオン交換水の順番で洗浄すると、生成物は何も得られなかった。
<比較例2>
赤リンの質量を0.6gに変更した以外は比較例1と同様に製造を行い、黒褐色粉末を得た。
<比較例3>
市販の赤リン(PPE02PB、株式会社高純度化学研究所製)を乳鉢で粉砕し粉末を得た。
<比較例4>
市販の黒リン(Black Phosphorus Art. Nr. 003944、smart elements製)を乳鉢で粉砕し粉末を得た。
実施例、比較例で得られた試料の各種物性の測定は以下のようにして行った。
<平均粒子径D50(粒度分布)>
レーザー回折型粒度分布測定装置(日機装社製、マイクロトラックMT3000)により各試料の粒度分布を測定し、粒度分布曲線を得た。この測定ではまず、測定対象の粉末(粉体)を、透過率が0.70~0.99になるように投入し、流速60%にて、超音波分散及び循環させながら測定を行った。測定時の分散媒としては水、分散剤としてはヘキサメタリン酸ナトリウムを用いた。
得られた体積基準粒度分布曲線において積算値が50%のときの粒径値を、平均粒子径D50とした。
<SEM観察>
走査型電子顕微鏡(日本電子社製、JSM-7000F)を用いて、加速電圧5kVで実施例5、8、9の表面状態およびその形状を観察した。結果を図1~3に示す。
図2及び3のSEM像では粒子が板状となっていることがわかる。
実施例8、9の粒子のアスペクト比(平均板面径/平均厚み)について、SEM画像より無作為に粒子10個の板面径及び厚みを計測し、その平均値をアスペクト比とした。表1及び2に、実施例8、9の粒子10個の板面径、厚み及びアスペクト比を示す。
Figure 0007248242000002
Figure 0007248242000003
<比表面積(BET)の測定>
比表面積測定装置(株式会社マウンテック製Macsorb HM-1220)を用いて、純窒素ガス気流下、50℃で30分間保持して脱気後、窒素30%ヘリウム70%の混合ガスを流通して、BET流動法(1点法)により測定した。
<X線回折パターン(XRD)>
実施例1、5、7、8で得られた生成物及び市販の赤リン(比較例3)についてのX線回折パターン(XRD)を、MiniFlex600(株式会社リガク製)を用いて、集中光学系、サンプリング幅:0.02°、スキャン速度:10°/分、測定範囲2θ=5~70°の条件で測定した。結果を図4、5に示す。
統合粉末X線解析ソフトウェア PDXL(株式会社リガク)を用いてピーク位置及びピーク強度の解析を行い、結晶相を決定した。
<ラマンスペクトルの測定>
レーザーラマン分光光度計NRS-3100(日本分光株式会社)を用いて、実施例1~3、7で得られた黒リン含有組成物及び市販の赤リン(比較例3)、市販の黒リン(比較例4)についてラマンスペクトルを測定した。結果を図6に示す。
<光触媒能の評価>
実施例1~9、比較例2で得られた組成物又は比較例3として市販の赤リンに、助触媒として白金微粒子を光析出法で0.5質量%担持させ、測定試料を調製した。20mLの石英製のセルに0.05gの測定試料と20体積%のメタノール水溶液10mlを入れ、光を照射したときの水素をガスクロマトグラフィー(島津製作所TCD-GC,GC-8A)にて分析した。300Wのキセノンランプから可視光コールドミラーで反射させ、シャープカットフィルター(シグマ光機株式会社SCF-50S-42L)を通過した光を光源として用いた。光照射から1時間後及び5時間後の単位時間当たりの水素の生成速度を算出し、光触媒能(触媒活性)を評価した。
実施例1~9及び比較例1、2における製造条件及びこれらの生成物並びに比較例3として市販の赤リン、比較例4として市販の黒リンの物性を表3に示す。
Figure 0007248242000004
図1~3より、実施例8、9で得られた黒リン含有組成物における粒子は、板状であることが確認された。
図4より、実施例1における10°及び31°付近のピークは黒リンのナノ粒子が配向したことによる二次構造による回折線であり、黒リン由来のものである。また、XRDで15~16°のピークは赤リンに由来し、実施例1における試料の赤リン含有量は検出限界以下であった。このことから、実施例1については黒リンに由来する回折線のみが観測された。
板状黒リンは2θが15.6°のピーク強度が特異的に高くなっている。このピークは黒リンの(020)面に帰属される。図5における(020)面の高いピーク強度、及び、図1のSEM画像を考慮すると、実施例8の黒リンは(020)面が成長した板状形状を有することがわかる。
図6より、市販の赤リンは352、395、463cm-1にピークを示し、市販の黒リンは362、438、466cm-1付近にピークを示す。395cm-1のピークはP-Oの結合に由来するピークであり、赤リン及び実施例で得られた試料の表面が酸化していることを示唆している。そのため352cm-1と362cm-1のピークの有無により黒リンと赤リンとを区別することができる。実施例7は352cm-1と362cm-1のピークが混在しているのに対し、実施例1~3は362、395、438、466cm-1付近のみにピークが見られている。そのため実施例1~3では赤リンを含有せず黒リンのみで構成されていることが確認できた。
表3の触媒活性の結果より、比較例3の市販の赤リン、比較例4の市販の黒リンは、光照射から1時間後においても触媒活性がほとんどなく、比較例2で得られた生成物は、光照射から1時間後には触媒活性を示すものの光照射から5時間までの間に触媒活性が失われている。これに対して、本願実施例の生成物は、光照射から5時間経過しても、触媒活性が十分に維持されている。したがって、本発明の製造方法により得られた黒リン含有組成物は、従来の方法により得られた組成物よりも長時間触媒活性を発揮することができるといえる。

Claims (5)

  1. 黒リンを含む組成物を製造する方法であって、
    該製造方法は、赤リンを含む原料組成物をソルボサーマル反応させる工程を含み、
    該ソルボサーマル反応温度は、130℃よりも高く、180℃未満であることを特徴とする黒リン含有組成物の製造方法。
  2. 前記赤リンを含む原料組成物は、赤リンの濃度が10g/L以上であることを特徴とする請求項1に記載の黒リン含有組成物の製造方法。
  3. 前記赤リンを含む原料組成物は、ジアミンを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の黒リン含有組成物の製造方法。
  4. 前記赤リンは、平均粒子径D50が10μm以上、2mm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか記載の黒リン含有組成物の製造方法。
  5. 黒リンを含む組成物であって、
    該黒リンは、アスペクト比(平均板面径の長径/平均厚み)が3~30であることを特徴とする黒リン含有組成物。
JP2019120261A 2019-06-27 2019-06-27 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物 Active JP7248242B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120261A JP7248242B2 (ja) 2019-06-27 2019-06-27 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物
PCT/JP2020/023168 WO2020262035A1 (ja) 2019-06-27 2020-06-12 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019120261A JP7248242B2 (ja) 2019-06-27 2019-06-27 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021004161A JP2021004161A (ja) 2021-01-14
JP7248242B2 true JP7248242B2 (ja) 2023-03-29

Family

ID=74061914

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019120261A Active JP7248242B2 (ja) 2019-06-27 2019-06-27 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7248242B2 (ja)
WO (1) WO2020262035A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113477267B (zh) * 2021-06-09 2023-05-26 东华理工大学 氮氧化磷光催化还原含铀废水的应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009184861A (ja) 2008-02-05 2009-08-20 Seoul National Univ Industry Foundation 黒燐及び黒燐炭素複合体の製造方法、製造された黒燐及び黒燐炭素複合体及びそれを含むリチウム二次電池とその使用方法
CN104310326A (zh) 2014-10-29 2015-01-28 浙江大学 一种具有高转化率的黑磷制备方法
CN104630879A (zh) 2015-02-28 2015-05-20 安庆美晶新材料有限公司 一种常压下利用高纯红磷制备黑磷单晶的方法
CN104787736A (zh) 2015-04-04 2015-07-22 成都育芽科技有限公司 一种大规模制备双层结构黑磷的方法
WO2016056661A1 (ja) 2014-10-10 2016-04-14 学校法人東京理科大学 黒リン原子膜、熱電材料、熱電変換素子、及び半導体素子
JP2019516650A (ja) 2016-04-01 2019-06-20 中国科学院蘇州納米技術与納米▲ファン▼生研究所 高い光電応答率を有する黒リン結晶、二次元黒リンpn接合及びその製造方法並びに応用

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009184861A (ja) 2008-02-05 2009-08-20 Seoul National Univ Industry Foundation 黒燐及び黒燐炭素複合体の製造方法、製造された黒燐及び黒燐炭素複合体及びそれを含むリチウム二次電池とその使用方法
WO2016056661A1 (ja) 2014-10-10 2016-04-14 学校法人東京理科大学 黒リン原子膜、熱電材料、熱電変換素子、及び半導体素子
CN104310326A (zh) 2014-10-29 2015-01-28 浙江大学 一种具有高转化率的黑磷制备方法
CN104630879A (zh) 2015-02-28 2015-05-20 安庆美晶新材料有限公司 一种常压下利用高纯红磷制备黑磷单晶的方法
CN104787736A (zh) 2015-04-04 2015-07-22 成都育芽科技有限公司 一种大规模制备双层结构黑磷的方法
JP2019516650A (ja) 2016-04-01 2019-06-20 中国科学院蘇州納米技術与納米▲ファン▼生研究所 高い光電応答率を有する黒リン結晶、二次元黒リンpn接合及びその製造方法並びに応用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021004161A (ja) 2021-01-14
WO2020262035A1 (ja) 2020-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Jalalah et al. Comparative study on photocatalytic performances of crystalline α-and β-Bi2O3 nanoparticles under visible light
Mohamed et al. Unprecedented high photocatalytic activity of nanocrystalline WO3/NiWO4 hetero-junction towards dye degradation: effect of template and synthesis conditions
Zang et al. Facile synthesis of composite g-C 3 N 4/WO 3: a nontoxic photocatalyst with excellent catalytic activity under visible light
Paszkiewicz et al. The ILs-assisted solvothermal synthesis of TiO2 spheres: The effect of ionic liquids on morphology and photoactivity of TiO2
Wang et al. Rapid room-temperature synthesis of nanosheet-assembled ZnO mesocrystals with excellent photocatalytic activity
Ozawa et al. Black phosphorus synthesized by solvothermal reaction from red phosphorus and its catalytic activity for water splitting
Dai et al. Novel MoSe 2 hierarchical microspheres for applications in visible-light-driven advanced oxidation processes
Lin et al. Graphene quantum dot sensitized leaf-like InVO 4/BiVO 4 nanostructure: a novel ternary heterostructured QD-RGO/InVO 4/BiVO 4 composite with enhanced visible-light photocatalytic activity
Chang et al. Facet-controlled self-assembly of ZnO nanocrystals by non-hydrolytic aminolysis and their photodegradation activities
Das et al. Fabrication of different morphologies of ZnO superstructures in presence of synthesized ethylammonium nitrate (EAN) ionic liquid: synthesis, characterization and analysis
Aslam et al. Synthesis of three-dimensional WO 3 octahedra: characterization, optical and efficient photocatalytic properties
Astuti et al. Bismuth oxide prepared by sol-gel method: variation of physicochemical characteristics and photocatalytic activity due to difference in calcination temperature
Chen et al. Facile and rapid synthesis of a novel spindle-like heterojunction BiVO 4 showing enhanced visible-light-driven photoactivity
Girija et al. Organic additives assisted synthesis of mesoporous β-Ga2O3 nanostructures for photocatalytic dye degradation
Togashi et al. Solvent-free synthesis of monodisperse Cu nanoparticles by thermal decomposition of an oleylamine-coordinated Cu oxalate complex
Jafari et al. Structural and optical properties of Ce 3+-Doped TiO 2 nanocrystals prepared by sol–gel precursors
Dalvand et al. Controlling morphology and structure of nanocrystalline cadmium sulfide (CdS) by tailoring solvothermal processing parameters
Chen et al. Highly reactive anatase nanorod photocatalysts synthesized by calcination of hydrogen titanate nanotubes: Effect of calcination conditions on photocatalytic performance for aqueous dye degradation and H2 production in alcohol-water mixtures
de Almeida et al. Crystallization time in ZnO: The role of surface OH groups in its photoactivity
Krivtsov et al. Exceptional thermal stability of undoped anatase TiO 2 photocatalysts prepared by a solvent-exchange method
Yang et al. Facile microwave-assisted synthesis and effective photocatalytic hydrogen generation of Zn 2 GeO 4 with different morphology
JP2003126695A (ja) ニオブ酸カリウム光触媒およびその製造方法
JP7248242B2 (ja) 黒リン含有組成物の製造方法及び黒リン含有組成物
Pan et al. Zinc titanium glycolate acetate hydrate and its transformation to zinc titanate microrods: synthesis, characterization and photocatalytic properties
Seo Size Control of LaNbON2 Particles for Enhanced Photocatalytic Water Oxidation Under Visible Light Irradiation

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190722

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7248242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150