JP7246364B2 - アリピプラゾールラウロキシルの調製方法 - Google Patents

アリピプラゾールラウロキシルの調製方法 Download PDF

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Description

この出願は、2017年7月28日に出願された欧州特許出願EP17382509.2及び2018年2月16日に出願された欧州特許出願EP18382091.9の利益を主張する。
本発明は、アリピプラゾールラウロキシルの調製方法、並びにアリピプラゾールラウロキシルの合成からの副生成物、及びアリピプラゾールラウロキシルの分析のための参照標準としてのその使用に関する。
アリピプラゾールは、化合物7‐[4‐[4‐(2,3‐ジクロロフェニル)‐1‐ピペラジニル]‐ブトキシ]‐3,4‐ジヒドロカルボスチリルの一般名であり、その化学構造は次のとおりである。
Figure 0007246364000001
アリピプラゾールは、最初にEP367141に開示されたが、統合失調症、急性躁病、双極性障害及び他のCNS障害の治療に有用な第三世代抗精神病薬である。アリピプラゾールは、錠剤及び溶液として経口投与用に処方されている。しかし、経口抗精神病薬での患者コンプライアンスへの懸念が報告されており、筋肉内注射や皮下注射などの他の投与経路が開発されている。
したがって、患者に投与すると、アリピプラゾールの治療量を長期間にわたって改善することができるアリピプラゾールプロドラッグを含む製剤、並びに前記アリピプラゾールプロドラッグを調製する方法が開発されてきた。
特に、文書WO2010151689及びWO2016032950は、とりわけ、アリピプラゾールラウロキシルの調製を開示しており、この化合物は以下の化学構造を有する:
Figure 0007246364000002
それにもかかわらず、報告された全体収率は非常に低い。
従来技術で開示された方法を考慮すると、より良好な収率を提供し、費用効果が高く、工業レベルまでスケールアップしやすいアリピプラゾールラウロキシルを調製するための代替方法が当技術分野で必要とされている。
本発明者らは、先行技術で開示された方法の欠点を克服するアリピプラゾールラウロキシルの調製のための新しい方法を発見した。
特に、発明者らは、式(II)の化合物
Figure 0007246364000003

をラウリン酸と反応させてアリピプラゾールラウロキシルを得ることにより、良好な収率と純度が得られることを見出した。
したがって、本発明の1つの態様は、アリピプラゾールラウロキシルである式(I)の化合物
Figure 0007246364000004

の調製方法に関し、この方法は式(II)の化合物
Figure 0007246364000005

を適切な溶媒の存在下で、任意に、適切な塩基の存在下で、ラウリン酸及びカルボキシル活性化剤と反応させてアリピプラゾールラウロキシルを得ることを含む。
さらに、本発明者らは、アリピプラゾールを(ホルムアルデヒドの代わりに)パラホルムアルデヒドと反応させることにより、式(II)の化合物が水の不存在下で得られる場合、出発生成物アリピプラゾールが、従来技術の方法と比較して比較的低いパーセンテージで不純物として最終生成物中に見出されることを観察した。特に、WO2010151689の実施例1に示すように、ホルムアルデヒド(37%水溶液)で反応を行うことにより、アリピプラゾールの25%が最終生成物に見出され、これは式(II)の化合物への変換がわずかに65%であるということである。逆に、本発明の実施例1~3に見られるように、水の不存在下で、又は1重量%以下の量の水の存在下で、方法を実行することにより、77%を超える変換が得られる。したがって、本発明の方法によれば、アリピプラゾールの量は十分に低く、結晶化のような最終生成物の容易な精製を可能にする。
したがって、式(III)のアリピプラゾール、又はアリピプラゾール一水和物のようなその水和物を、適切な有機溶媒及び適切な塩基の存在下でパラホルムアルデヒドと反応させることを含む、式(II)の化合物の調製方法であって、この方法が、水の非存在下で、又は非無水有機溶媒、非無水反応物の使用、若しくは一水和物のようなアリピプラゾールの水和物の使用に由来するある量の水の存在下で、さらなる水を添加することなく行われる、上記方法も、本発明の一部を形成する。
本発明の他の態様は、アリピプラゾールラウロキシルである、式(I)の化合物の調製方法に関し、
Figure 0007246364000006

この方法は
a)アリピプラゾールである式(III)
Figure 0007246364000007

の化合物又はその水和物を、適切な有機溶媒と適切な塩基の存在下でパラホルムアルデヒドと反応させることにより、式(II)の化合物
Figure 0007246364000008

を調製するステップであって、この反応が、水の不存在下で、又は非無水有機溶媒、非無水反応体の使用、若しくはアリピプラゾールの水和形態の使用に由来するある量の水の存在下で、さらなる水を添加することなく行われる上記ステップ;及び
b)ひき続いて、式(II)の化合物をアリピプラゾールラウロキシルに変換するステップを含む。
したがって、驚くべきことに、発明者らは、本発明の方法により、実施例及び比較例からわかるように、従来技術で知られている方法によって得られるものよりも予想外に高い全体収率で、同時に高い純度でアリピプラゾールラウロキシルを得ることができることを発見した。この方法は、工業レベルへのスケールアップが容易であり、既知の方法よりも費用対効果が高くなる。
本発明者らはまた、特定の不純物は、反応媒体中に副生成物として形成されるギ酸と式(II)の中間体化合物の反応の結果としてプロセスの間に形成されることを観察した。
したがって、本発明の別の態様では、単離された式(IV)
Figure 0007246364000009

の化合物が参照標準として提供される。式(IV)の化合物の参照標準としての使用も本発明の一部である。
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によるアリピプラゾールラウロキシルサンプル中の式(IV)の化合物の含有量を決定するための方法であって、式(IV)の化合物を参照化合物として使用する方法の提供もまた、本発明の一部を形成する。
本明細書中で使用される、用語「参照標準」とは、活性医薬成分の定量及び定性分析の両方のために使用することができる化合物を指す。たとえば、HPLCでの化合物の保持時間により、相対保持時間を設定できるため、定性分析が可能になる。HPLCカラムに注入する前の溶液中の化合物の濃度により、HPLCクロマトグラムのピーク下面積を比較できるため、定量分析が可能になる。
本発明の目的のために、室温は20~25℃である。
上述したように、アリピプラゾールラウロキシルは、a)アリピプラゾール又はその水和物を、非無水溶媒、非無水反応物、又はアリピプラゾールの水和形態中に存在する水以外に溶媒として水を添加することなくパラホルムアルデヒドと反応させることにより上で定義した式(II)の化合物を調製するステップ;b)その後、式(II)の化合物をアリピプラゾールラウロキシルに変換するステップを含む方法によって調製することができる。
したがって、ステップa)において、水は、例えば、添加した塩基又は溶媒に含まれる水として、又はアリピプラゾール一水和物などのアリピプラゾールの水和形態中に存在する水として、間接とすべきである。
式(II)の化合物のアリピプラゾールラウロキシルへの変換は、標準的なエステル化法を使用することにより実施できる。アルコールからのエステル形成は、化学者に周知の化学反応である。例えば、エステル化は、従来の標準条件下でアルコールをカルボン酸、塩化アシル、又は酸無水物と反応させることにより実施できる。
したがって、本開示の方法の特定の実施形態において、アリピプラゾールラウロキシルの調製は、式(II)の化合物をラウリン酸、塩化ラウロイル、又はラウリン酸無水物と反応させることにより実施することができる。反応は、従来の標準条件下で行われる(March、J.Advanced Organic Chemistry、6th ed.、Wiley‐VCH、NY、2007、pp.1411‐1421;Larock、RC Comprenhensive Organic Trasformations、1st ed.、Wiley‐VCH、NY、1989、pp.966‐972参照)。
一例として、反応は、脱水剤の存在下でカルボン酸をアルコールで処理することを含む、古典的なフィッシャーエステル化によって実行できる。反応は、通常、硫酸のような触媒の存在下で行われる。さらに、モレキュラーシーブなどの脱水剤を使用できる。アルコールとカルボン酸の混合物の脱水の別の例は、光延(Mitsunobu)反応である:
Figure 0007246364000010
アルコールと塩化アシル又は酸無水物との反応を行う場合、塩化アシルと酸無水物が水とも反応するため、無水条件が好ましい。したがって、これらの反応では、ピリジン、4‐(N,N‐ジメチルアミノ)ピリジン及びトリエチルアミンなどの、ルイス酸及び塩基は、多くの場合、触媒として使用される。
本開示の方法のさらに特定の実施形態において、アリピプラゾールラウロキシルは、上で定義した式(II)の化合物を、適切な溶媒の存在下で、任意に適切な塩基の存在下で、ラウリン酸、カルボキシル活性化剤と反応させることにより調製することができる。
以下のスキームIは、本発明の一般的な方法の特定の実施形態を示している。
Figure 0007246364000011
出発物質としてそのまま、又は一水和物の形で使用されるアリピプラゾール、パラホルムアルデヒド、及びラウリン酸は市販されている。パラホルムアルデヒド(CAS番号30525‐89‐4)はまた、ポリオキシメチレンとしても知られており、ホルムアルデヒドのポリマーであり、化学式(CHO)、ここでnは8~100の整数である、で表すことができる。
式(II)の化合物のラウリン酸に対するモル比は、1:1から1:3であり得る。より具体的には、モル比は1:1.3である。
式(II)の化合物とラウリン酸との反応を行うのに適した溶媒の例としては、トルエン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIK)、ジクロロメタン(DCM)、アセトニトリル(ACN)、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。特に、反応はジクロロメタン中で実施される。
カルボキシル活性化剤の例としては、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N‐(3‐ジメチルアミノ‐プロピル)‐N’‐エチルカルボジイミド(EDC)、及び前述の一つと以下からなる群から選択される化合物との組合せが挙げられるが、これらに限定されない:N‐ヒドロキシスクシンイミド又はN‐ヒドロキシフタルイミド;1’‐カルボニルジイミダゾール(CDI)、1,1’‐カルボニル‐ジ‐(1,2,4‐トリアゾール)(CDT)、ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシ‐トリス(ジメチルアミノ)‐ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、ブロモ‐トリピロリジノ‐ホスホニウムヘキサフルオロ‐ホスフェート(PyBrOP)、ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシ‐トリピロリジノ‐ホスホニウムヘキサフルオロ‐ホスフェート(PyBOP)、2‐(1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、2‐(1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、2‐(7‐アザ‐1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)、及び2‐(7‐アザ‐1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムテトラフルオロボレート(TATU)。特に、反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、N‐(3‐ジメチルアミノ‐プロピル)‐N’‐エチルカルボジイミド(EDC)の存在下で行われる。より詳細には、反応は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)の存在下で実施される。
式(II)の化合物とラウリン酸との反応を実施するための適切な塩基の例としては、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)、N‐メチルモルホリン(NMM)、及びジメチルアミノピリジン(DMAP)が挙げられるが、これらに限定されない。特に、反応は4‐ジメチルアミノピリジン(DMAP)で行われる。
特定の実施形態では、任意に上記又は下記で定義される特定の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせて、カルボキシル活性化はジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)であり、塩基はジメチルアミノピリジン(DMAP)である。
式(II)の化合物とラウリン酸との反応は、0℃から溶媒の沸点の温度まで、より具体的には室温で実施できる。
上記のように、式(II)の化合物
Figure 0007246364000012

は、式(III)の化合物
Figure 0007246364000013

(これはアリピプラゾール、又はその水和物である)を、反応混合物への溶媒としての水の添加なしに、適切な有機溶媒及び適切な塩基の存在下でパラホルムアルデヒドと反応させることにより得ることができる。
適切な有機溶媒の例としては、トルエン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、テトラヒドロフラン(THF)、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIK)、ジクロロメタン(DCM)、アセトニトリル(ACN)、及びそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。特に、有機溶媒はトルエンである。
塩基の例としては、1,8‐ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ‐7‐エン、1,4‐ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、カリウムtert‐ブトキシド、及びジイソプロピルエチルアミンが挙げられるが、これらに限定されない。特に、塩基はDBUである。
特定の実施形態において、上述のように、アリピプラゾール及びパラホルムアルデヒドを含む反応混合物中に存在する水の量は1重量%以下である。
反応は、アリピプラゾール、又は一水和物のようなその水和物とパラホルムアルデヒドのモル比1:1~1:3で行うことができる。より詳細には、モル比は1:1:1.7である。
本明細書で言及した上記式(II)の中間体化合物は、さらに精製することなく次のステップに使用することができるか、又はスラリーの形成、再結晶、カラムクロマトグラフィー、又は塩への変換のような、当業者に周知の従来の方法を用いることにより効率的に、分離及び精製することができる。
特定の実施形態では、アリピプラゾールラウロキシルの調製方法は、式(II)の中間体化合物の単離及び/又は精製をすることなく、アリピプラゾール又はその水和物から行われる。
他の特定の実施形態では、アリピプラゾールラウロキシルの調製方法は、式(II)の中間体化合物の精製とともにアリピプラゾール又はその水和物から行われる。
最終生成物アリピプラゾールラウロキシル中の式(IV)の不純物化合物の存在は、アリピプラゾール又はその水和物及びパラホルムアルデヒドの反応中に副生成物として形成され、式(II)の化合物を含む反応粗製物中に存在するギ酸を除去することにより、0.1%以下の量に減少させることができる。
式(II)の化合物の精製は、適切な溶媒中で式(II)の化合物を結晶化又はスラリー化することにより実施することができる。特に、式(II)の化合物は、任意にトリエチルアミン又は炭酸水素ナトリウムなどの塩基の存在下で、水を含む水性媒体中でスラリー化することにより精製することができる。任意で、不純物、すなわち式(IV)の化合物は、イソプロパノール、1‐ブタノール、又はエタノールなどのアルコール性溶媒の添加により式(I)の化合物を再結晶化することにより除去することができる。より具体的には、再結晶化はイソプロパノール中で行われる。
上述したように、式(IV)の化合物
Figure 0007246364000014

が、反応式(II)の化合物と、反応媒体中に副生成物として形成されるHCOOHとの反応による副生成物として生成される。
単離された式(IV)の化合物は、定性的又は定量的にアリピプラゾールラウロキシル中の不純物を、特に、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)分析によって決定するための参照標準として有用である。
式(IV)の化合物は、アリピプラゾールラウロキシルの粗製物から単離することができ、あるいは、以下を含む方法により化合物(II)から調製することができる:
a)式(II)の化合物
Figure 0007246364000015

をギ酸と反応させて式(IV)の化合物を得る、及び
b)反応媒体から式(IV)の化合物を分離する;及び
c)式(IV)の化合物を精製する。
特に、式(IV)の化合物は、以下を含む方法により調製することができる:
a)4‐ジメチルアミノピリジンなどの適切な塩基、及びジクロロメタンなどの適切な溶媒の存在下で、上で定義した式(II)の化合物を、ギ酸、及びジシクロヘキシルカルボジイミドなどのカルボキシル活性化剤と反応させる;
b)反応混合物を濾過して、式(IV)の化合物を含む溶液を得る;及び
c)溶媒を除去する;
c)イソプロパノール中で式(IV)の化合物を結晶化して沈殿物を得る;及び
d)沈殿物を回収及び乾燥して、式(IV)の単離化合物を得る。
本発明はまた、高速液体クロマトグラフィー分析(HPLC)によるアリピプラゾールラウロキシルサンプル中の式(IV)の化合物中の含有量を決定する方法であって、式(IV)の化合物を基準化合物として使用する方法であり、以下のステップを含む方法を提供する:
所定の濃度の式(IV)の化合物の参照溶液を調製する;アリピプラゾールラウロキシルを含む試験溶液を調製する;高速液体クロマトグラフィー分析により、参照溶液と試験溶液のHPLCクロマトグラムをそれぞれ取得する;参照溶液と試験溶液のHPLCクロマトグラムのそれぞれの保持時間を比較して、試験溶液に式(IV)の化合物が含まれていることを確認する;及び外部標準法によりアリピプラゾールラウロキシル中の式(IV)の化合物の含有量を重量パーセントで決定する。
また、アリピプラゾールから粗製のアリピプラゾールラウロキシルへの全体収率は80%から90%までの範囲に亘る。
本発明の方法により、アリピプラゾールラウロキシルが高純度で非常に良好な収率で得られる。特に、少なくとも92.9%の純度のアリピプラゾールラウロキシルが得られる。
少なくとも99.5%HPLCの純度のアリピプラゾールラウロキシルは、粗生成物を、従来の精製技術又は結晶化、クロマトグラフィー、又はこれらの組み合わせのような従来技術に記載された他の技術に付すことにより得ることができる。
特定の実施形態において、式(I)の化合物であるアリピプラゾールラウロキシルは、イソプロパノール、1‐ブタノール、又はエタノールなどのアルコール性溶媒中での結晶化により精製される。より詳細には、結晶化はイソプロパノール中で行われる。
したがって、上記のすべての利点を考慮すると、本発明のアリピプラゾールラウロキシルを得るための代替方法は、当技術分野で以前に開示されたものよりも効率的かつ有利であると明確に考えることができる。
明細書及び特許請求の範囲を通して、「含む」という言葉及びその言葉の変化形は、他の技術的特徴、添加物、構成要素(成分)、又はステップを除外することを意図していない。さらに、「含む」という言葉は、「からなる」の場合を含む。以下の実施例は例示のために提供されるものであり、本発明を限定することを意図するものではない。さらに、本発明は、本明細書に記載の特定の好ましい実施形態のすべての可能な組み合わせを網羅する。
実施例1
ステップ1:7‐(4‐(4‐(2,3‐ジクロロフェニル)ピペラジン‐1‐イル)ブトキシ)‐1‐(ヒドロキシメチル)‐3,4‐ジヒドロキノリン‐2(1H)‐オン(式(II)の化合物)のトルエン及び1,8‐ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ‐7‐エン(DBU)中での調製
Figure 0007246364000016
500mLのトルエン(5V)、100.0gのアリピプラゾール(一水和物として)(214mmol)、10.6gのパラホルムアルデヒド(343mmol)及び0.65gのDBU(4.29mmol)を1L反応器に入れ、30~40℃に加熱し、攪拌及び窒素雰囲気下に16時間(反応混合物中のアリピプラゾールが≦16.0%HPLCとなるまで)維持した。
反応混合物をT≦5.0℃に冷却し、これらの条件で2時間維持した。固形物を混合物から濾過し、100mLの冷トルエンで1回洗浄した。固形物を30℃で6時間真空オーブン中で乾燥し、96.9gの表題化合物(アリピプラゾール(一水和物として)に基づく94%の収率)を得た。HPLCによって分析したその純度は、87.6%であり、これは82.3パーセントの転化率を意味する。
HPLC分析は、次のカラムと条件で実行した。
‐クロマトグラフィーカラム:XBridge RP Shield C18(150x3mm、3.5μm);
‐カラム温度:40℃;
‐移動相:A:2.3gKHPOx3HO/1LHOpH=6.6HPO10%、B:アセトニトリル
‐勾配溶出条件:
クロマトグラフは次のようにプログラムされた。
Figure 0007246364000017
メインピーク保持時間:約15.6分;サンプル容量2μL;検出波長:254nm;実行時間:22分;試験溶液:1mg/mL、溶媒:アセトニトリル:10%AcOHのMilli‐Q水(1:2);カラム流量:0.51ml/分。
ステップ2:式(II)の化合物の精製
896mLの脱イオン水(10V)、89.6gの粗(7‐(4‐(4‐(2,3‐ジクロロフェニル)ピペラジン‐1‐イル)ブトキシ)‐1‐(ヒドロキシメチル)‐3,4‐ジヒドロキノリン‐2(1H)‐オンを2Lの反応器に入れ、18~28℃に加熱し、少なくとも30分間撹拌及び窒素雰囲気下に保つ。
固形物を反応混合物から濾過し、270mLの脱イオン水で2回洗浄する。固形物を真空オーブン内で30℃で16時間乾燥させる。88.38gの純粋な7‐(4‐(4‐(2,3‐ジクロロフェニル)ピペラジン‐1‐イル)ブトキシ)‐1‐(ヒドロキシメチル)‐3,4‐ジヒドロキノリン‐2(1H)‐オンが得られる(粗製物からの収率98.6%)。
ステップ3:アリピプラゾールラウロキシル(式(I)の化合物)の調製
Figure 0007246364000018
ジクロロメタン950mL、ラウリン酸51.5g(257mmol)及びN,N‐ジシクロヘキシルカルボジイミド53.0g(257mmol)を反応器に入れ、10分間撹拌し続けた。次いで、ステップ1で得られた式(II)の化合物94.6g(198mmol)及び4‐ジメチルアミノピリジン4.8g(39.5mmol)を充填した。反応混合物を室温(15~25℃)で最低2時間(反応混合物中の式(II)の化合物が≦0.5%HPLCとなるまで)撹拌し続けた。
N,N‐ジシクロヘキシル尿素を反応混合物から濾過した。反応混合物に475mLの溶媒が残るまで、ジクロロメタンを減圧(0.7~0.8バール)で蒸留した。次いで、イソプロパノール1330mmlを仕込み、溶剤の950mLを減圧下で蒸留した。反応混合物を0~10℃に冷却し、この温度で2時間維持した。混合物を濾過し、固形物をイソプロパノール(95mL)で2回洗浄した。固形物を4時間30℃で真空下で乾燥し、92.9%純度(HPLCにより分析)の122gのアリピプラゾールラウロキシル(93.4%の収率)を得た。
イソプロパノールを溶媒(1200mL)として使用して、アリピプラゾールラウロキシル粗製物について3回の再結晶を行った。最終的に、99.6%の純度(HPLCにより分析)を有する107.9gのアリピプラゾールラウロキシル(API品質)を得た(式(II)の化合物からの82%全体収率)。
HPLC分析は、次のカラムと条件で実行した。
‐クロマトグラフィーカラム:GeminiC6‐phenylC18(150x4.6mm、3.0μm);
‐カラム温度:40℃;
‐移動相:A:アセトニトリル B:酢酸アンモニウムpH=7.5
‐勾配溶出条件:
クロマトグラフは次のようにプログラムされた。
Figure 0007246364000019
メインピーク保持時間:約26.7分。サンプル容量5μL;検出波長:215nm;実行時間:35分;試験溶液:1mg/mL、溶媒:アセトニトリル:メタノール(1:1);カラム流量1.5ml/分。
実施例2.酢酸エチル中及び炭酸カリウムを用いた式(II)の化合物の調製
50mLの酢酸エチル(10V)、5gのアリピプラゾール(一水和物として)(10.72mmol)、0.48gのパラホルムアルデヒド(15.97mmol)、及び0.034g(0.247mmol)の炭酸カリウムを100mLの反応器に投入し、38~42℃に加熱し、撹拌及び窒素雰囲気下で15時間の間(反応混合物中アリピプラゾール≦16.0%となるまで維持した)。
反応混合物をT≦10.0℃に冷却し、この状態で1時間維持した。固形物を混合物から濾過し、5mLの冷酢酸エチルで1回洗浄した。固形物を真空オーブン中で50℃で4時間乾燥し、4.69gの(7‐(4‐(4‐(2,3‐ジクロロフェニル)ピペラジン‐1‐イル)ブトキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)‐3,4‐ジヒドロキノリン‐2(1H)‐オン)(アリピプラゾール(一水和物として)に基づいて、91.4パーセントの収率)を得た。HPLCにより分析したその純度は88.0%であり、これは80.4%の転化率を意味する。
実施例3.アセトン中及び炭酸カリウムを用いた式(II)の化合物の調製
10mLのアセトン(10V)、1.03gのアリピプラゾール(一水和物として)(2.14mmol)、0.099gのパラホルムアルデヒド(3.29mmol)、及び0.008g(0.057mmol)の炭酸カリウムを、50mLの反応器に投入し、20~25℃に加熱し、攪拌及び窒素雰囲気下で18時間維持した(反応混合物中のアリピプラゾールが≦16.0%となるまで)。
反応混合物をT≦5℃に冷却し、この状態で1時間維持した。固形物を混合物から濾過し、2.5mLの冷アセトンで2回、2.5mLの水で2回洗浄した。固形物を真空オーブン中で50℃で4時間乾燥し、0.93gの(7‐(4‐(4‐(2,3‐ジクロロフェニル)ピペラジン‐1‐イル)ブトキシ‐1‐(ヒドロキシメチル)‐3,4‐ジヒドロキノリン‐2(1H)‐オン)(アリピプラゾール(一水和物として)に基づいて、88.0%の収率)を得た。HPLCにより分析したその純度は88.7%であり、これは77.4%の転化率を意味する。
比較例1。アセトン/水中及び炭酸カリウムを用いた式(II)の化合物の調製
9mLのアセトン(9V)、1mLの水(1V)、1.03gのアリピプラゾール(一水和物として)(2.14mmol)、0.099gのパラホルムアルデヒド(3.29mmol)、及び0.008gの炭酸カリウム(0.057mmol)を50mLの反応器に投入し、20~25℃に加熱し、撹拌及び窒素雰囲気下で18時間維持した。
HPLC分析を実行するために反応混合物のサンプルを取った。その結果、わずか2.0%の(7‐(4‐(4‐(2,3‐ジクロロフェニル)ピペラジン‐1‐イル)ブトキシ)‐1‐(ヒドロキシメチル)‐3,4‐ジヒドロキノリン‐2(1H)‐オン)が形成され、残りの98%はアリピプラゾールであった。
実施例4 (7‐(4‐(4‐(2,3‐ジクロロフェニル)ピペラジン‐1‐イル)ブトキシ)‐3,4‐ジヒドロ‐2‐オキソキノリン‐1(2H)‐イル)メチルホルメート(式(IV)の化合物)の調製
Figure 0007246364000020
ジクロロメタン100mL、1.25gのギ酸(27.2mmol)及び5.61gのN,N‐ジシクロヘキシルカルボジイミド(27.2mmol)を反応器に投入し、攪拌下で10分間維持した。次いで、実施例1、ステップ1で得られた式(II)の化合物10g(20.90mmol)及び0.51gの4‐ジメチルアミノピリジン(4.18mmol)を投入した。反応混合物を室温(15~25℃)で最低2時間撹拌し続けた。
N,N‐ジシクロヘキシル尿素を反応混合物から濾過し、2x20mLで洗浄した。90mLのジクロロメタンを減圧(0.7~0.8bar)で蒸留した。次いで、イソプロパノール140mLを仕込み、溶媒100mLを減圧下で蒸留した。反応混合物を0~10℃に冷却し、0~10℃で2時間維持した。混合物を濾過し、固形物をイソプロパノール(10mL)で2回洗浄した。固形物を真空下で4時間30℃で乾燥し、6.94gのアリピプラゾールホルメート(式(IV)の化合物)(63.8パーセントの収率)を得た。
粗製アリピプラゾールホルメートを熱イソプロパノール(65mL)中に懸濁し、50℃で濾過し、30℃で4時間乾燥した。94%HPLC純粋のアリピプラゾールホルメートを得た(HPLC‐MS(M+1)=506)。
Figure 0007246364000021

アリピプラゾールラウロキシルと同じHPLC方法を使用した。HPLC‐MS分析は、次のカラムと条件で実行した。
移動相
溶液A:アセトニトリル
溶液B:バッファー
バッファー:950mLの水に0.77gの酢酸アンモニウムを含む溶液を調製した。1%アンモニア溶液でpHを7.5に調整し、水で1.0Lに希釈した。0.22μmのフィルターを通過させ、脱気した。
Figure 0007246364000022
クロマトグラフは次のようにプログラムされる。
Figure 0007246364000023
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2.WO2010151689
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5.Larock、RC Comprenhensive Organic Trasformations、1st ed.、Wiley‐VCH、NY、1989、pp.966‐972

Claims (10)

  1. アリピプラゾールラウロキシルである式(I)の化合物の調製方法であって、
    Figure 0007246364000024
    a)アリピプラゾールである式(III)
    Figure 0007246364000025
    の化合物又はその水和物を、有機溶媒と塩基の存在下でパラホルムアルデヒドと反応させることによる式(II)の化合物
    Figure 0007246364000026
    の調製のステップであって、この反応が、水の不存在下で、又は非無水有機溶媒、非無水反応体の使用、若しくはアリピプラゾールの水和形態の使用に由来する水の存在下で、さらなる水を添加することなく行われる上記ステップ;及び
    b)ひき続いて、式(II)の化合物をアリピプラゾールラウロキシルに変換するステップを含む、上記方法。
  2. ステップa)における有機溶媒が、トルエン、酢酸エチル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、アセトニトリル、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. ステップa)における塩基が、1,8‐ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ‐7‐エン、1,4‐ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム、カリウムtert‐ブトキシド、及びジイソプロピルエチルアミンからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. アリピプラゾール及びパラホルムアルデヒドを含む反応混合物中の水の量は、存在する場合、1重量%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. アリピプラゾール、又はその水和物、及びパラホルムアルデヒドが1:1~1:3のモル比である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ステップb)が、式(II)の化合物を、溶媒の存在下で、任意に、塩基の存在下で、ラウリン酸及びカルボキシル活性化剤と反応させることにより実施される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. ステップb)における溶媒が、トルエン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジクロロメタン、アセトニトリル、及びそれらの混合物からなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
  8. カルボキシル活性化剤が、ジシクロヘキシルカルボジイミド、ジイソプロピルカルボジイミド、N‐(3‐ジメチルアミノ‐プロピル)‐N’‐エチルカルボジイミド、及び上記の1つと、N‐ヒドロキシスクシンイミド又はN‐ヒドロキシフタルイミド;1’‐カルボニルジイミダゾール、1,1’‐カルボニル‐ジ‐(1,2,4‐トリアゾール)、ベンゾトリアゾール‐1‐イルオキシ‐トリス(ジメチルアミノ)‐ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ブロモ‐トリピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロ-ホスフェート、ベンゾトリアゾール-1‐イルオキシ-トリピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロ‐ホスフェート、2‐(1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムテトラフルオロボレート、2‐(1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムヘキサフルオロホスフェート、2‐(7‐アザ‐1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムヘキサフルオロホスフェート、及び2‐(7‐アザ‐1H‐ベンゾトリアゾール‐1‐イル)‐N、N、N’、N’‐テトラメチルアミニウムテトラフルオロボレートからなる群から選択される化合物との組み合わせからなる群から選択される、請求項6又は7に記載の方法。
  9. ステップb)における前記塩基が、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N‐メチルモルホリン、及びジメチルアミノピリジンからなる群から選択される、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
  10. アリピプラゾールラウロキシルである、式(I)の化合物
    Figure 0007246364000027
    の調製方法であって、式(II)の化合物
    Figure 0007246364000028
    、溶媒の存在下で、任意に塩基の存在下で、ラウリン酸及びカルボキシル活性化剤と反応させることを含前記塩基が、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N‐メチルモルホリン、及びジメチルアミノピリジンからなる群から選択される、上記方法。
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