JP7245949B1 - 液化二酸化炭素設備、ドライアイスの生成状況推定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
液化二酸化炭素は、気相、液相、固相が共存する三重点の圧力(三重点圧力)が、LNGやLPG(液化石油ガス)の三重点圧力に比較して高く、運用時におけるタンク運用圧との差異が小さい場合がある。この場合、タンク運用圧(タンクの設計圧力)によっては、液化二酸化炭素の圧力が部分的に低くなり、液化二酸化炭素の圧力が三重点圧力以下となって液化二酸化炭素のフラッシュ蒸発が生じ、その蒸発潜熱により、液化二酸化炭素の温度低下が生じてドライアイスが生成されてしまう可能性が有る。
このようにして、ドライアイスが生成されると、配管内における液化二酸化炭素の流れが阻害されてしまうことがある。
以下、本開示の実施形態に係る液化二酸化炭素設備、ドライアイスの生成状況推定方法について、図1~図11を参照して説明する。
(液化二酸化炭素設備の全体構成)
図1に示すように、この実施形態における液化二酸化炭素設備1Aは、タンク2と、配管10と、圧力センサー20と、温度センサー30と、制御装置60Aと、を少なくとも備えている。
なお、タンク2は、その中心軸方向Dcを上下方向Dvに一致させて配置してもよい。また、タンク2は、円筒状に限られるものではなく、球形、方形等、他の形状であってもよい。
積込配管11には、開閉弁15が設けられている。開閉弁15は、例えば、タンク2の外部に配置されている。開閉弁15は、積込配管11を開閉する。
払出配管12には、開閉弁16が設けられている。開閉弁16は、例えば、タンク2の外部に配置されている。開閉弁16は、払出配管12を開閉する。
圧力センサー20は、タンク2の内部、及び配管10の内部の、液化二酸化炭素が存在する領域の圧力を検出する。本実施形態において、圧力センサー20は、例えば、第一圧力センサー20A~第五圧力センサー20Eを備えている。
図2に示すように、第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20Eは、配管10内の各部の圧力を検出する。第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20Eは、積込配管11、払出配管12の各々に設けられている。第四圧力センサー20Dは、配管10内の管壁近くの圧力を検出する。第五圧力センサー20Eは、管壁から離れた配管10内の中間部の圧力を検出する。
配管10に設ける圧力センサーの数、配置は、何ら限定するものではなく、第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20E以外に他の圧力センサー20を設けてもよい。また、第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20Eを、配管10の延伸方向に間隔を開けて複数組備えるようにしてもよい。
タンク2に設ける温度センサー30の数、配置は、何ら限定するものではなく、第一温度センサー30A、第二温度センサー30B、第三温度センサー30C以外に、さらに他の温度センサー30を設けてもよい。また、第一温度センサー30A、第二温度センサー30B、第三温度センサー30Cのうちの一部を省略してもよい。
配管10に設ける温度センサーの数、配置は、何ら限定するものではなく、第四温度センサー30D、第五温度センサー30E以外に他の温度センサー30を設けてもよい。また、第四温度センサー30D、第五温度センサー30Eを、配管10の延伸方向に間隔を開けて複数組備えるようにしてもよい。
図3は、本開示の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、制御装置60Aは、CPU61(Central Processing Unit)、ROM62(Read Only Memory)、RAM63(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等のストレージ64、信号送受信モジュール65を備えるコンピュータである。
図4は、本開示の実施形態に係る制御装置の機能ブロック図である。
図4に示すように、制御装置60AのCPU61は予めストレージ64等に記憶されたプログラムを実行することにより、信号入力部70、記憶部71、推定部72A、制御部73A、出力部75の各機能構成を実現する。制御装置60Aは、圧力センサー20及び温度センサー30の検出結果に基づいて、液化二酸化炭素が存在する領域におけるドライアイスの生成状況を推定する。
制御部73Aは、推定部72Aでドライアイスが生成される状況であると推定された場合に、例えば、ポンプ13の動作を停止して、タンク2内の圧力低下を抑える。また、制御部73Aは、推定部72Aでドライアイスが生成される状況であると推定された場合に、例えば、ポンプ13の回転数を上昇させ、配管10内の液化二酸化炭素の貯留液Lを加圧するようにしてもよい。
また、制御部73Aは、推定部72Aでドライアイスが生成される状況であると推定された場合に、開閉弁15,16を閉じて配管10内の静圧回復を図るようにしてもよい。
制御部73Aによる、ポンプ13、及び開閉弁15,16の動作の制御は、その全てを実行してもよいし、一部のみを実行してもよい。また、制御部73Aは、ポンプ13、及び開閉弁15,16の動作の制御を同時に行ってもよいし、タイミングを異ならせてもよい。また、制御部73Aは、上記以外に、液化二酸化炭素が存在する領域に、加圧流体を供給するようにしてもよい。
図5は、本開示の実施形態に係るドライアイスの生成状況推定方法の手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、本実施形態に係るドライアイスの生成状況推定方法S10は、圧力、及び温度を検出するステップS11と、ドライアイスの生成状況を推定するステップS12と、ドライアイスが生成される状況であるか否かを判定するステップS13と、ポンプ、開閉弁の動作を制御するステップS14と、を含んでいる。
圧力センサー20、温度センサー30における検出結果を示す検出信号は、制御装置60Aに送信される。
一方で、液化二酸化炭素が存在する領域において、貯留液L中にドライアイスが生成される状況であると判定された場合(ステップS13でYes)、ステップS14に進む。
上記実施形態の液化二酸化炭素設備1Aでは、圧力センサー20、及び温度センサー30により、タンク2、及び配管10の少なくとも一方の内部の液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度が検出される。これにより、液化二酸化炭素に不純物が含まれている場合であっても、推定部72Aは、圧力センサー20及び温度センサー30の検出結果に基づいて、液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度が、不純物が含まれた液化二酸化炭素の三重点の圧力、温度と比較を行うことができる。これにより、液化二酸化炭素が存在する領域におけるドライアイスの生成状況を、高い精度で推定することができる。したがって、液化二酸化炭素に不純物が含まれていた場合であっても、ドライアイスの生成を有効に抑えることができる。
次に、本開示に係る液化二酸化炭素設備、ドライアイスの生成状況推定方法の第二実施形態について説明する。
(液化二酸化炭素設備の全体構成)
図6は、本開示の第二実施形態に係る液化二酸化炭素設備の概略構成を示す図である。
図6に示すように、この実施形態における液化二酸化炭素設備1Bは、タンク2と、配管10と、圧力センサー20と、温度センサー30と、固体検出部50Bと、制御装置60Bと、を少なくとも備えている。
なお、タンク2は、その中心軸方向Dcを上下方向Dvに一致させて配置してもよい。また、タンク2は、円筒状に限られるものではなく、球形、方形等、他の形状であってもよい。
積込配管11には、開閉弁15が設けられている。開閉弁15は、例えば、タンク2の外部に配置されている。開閉弁15は、積込配管11を開閉する。
払出配管12には、開閉弁16が設けられている。開閉弁16は、例えば、タンク2の外部に配置されている。開閉弁16は、払出配管12を開閉する。
圧力センサー20は、タンク2の内部、及び配管10の内部の、液化二酸化炭素が存在する領域の圧力を検出する。本実施形態において、圧力センサー20は、例えば、第一圧力センサー20A~第五圧力センサー20Eを備えている。
図2に示すように、第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20Eは、配管10内の各部の圧力を検出する。第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20Eは、積込配管11、払出配管12の各々に設けられている。第四圧力センサー20Dは、配管10内の管壁近くの圧力を検出する。第五圧力センサー20Eは、管壁から離れた配管10内の中間部の圧力を検出する。
配管10に設ける圧力センサーの数、配置は、何ら限定するものではなく、第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20E以外に他の圧力センサー20を設けてもよい。また、第四圧力センサー20D、第五圧力センサー20Eを、配管10の延伸方向に間隔を開けて複数組備えるようにしてもよい。
タンク2に設ける温度センサー30の数、配置は、何ら限定するものではなく、第一温度センサー30A、第二温度センサー30B、第三温度センサー30C以外に、さらに他の温度センサー30を設けてもよい。また、第一温度センサー30A、第二温度センサー30B、第三温度センサー30Cのうちの一部を省略してもよい。
配管10に設ける温度センサーの数、配置は、何ら限定するものではなく、第四温度センサー30D、第五温度センサー30E以外に他の温度センサー30を設けてもよい。また、第四温度センサー30D、第五温度センサー30Eを、配管10の延伸方向に間隔を開けて複数組備えるようにしてもよい。
図7は、本開示の第二実施形態に係る固体検出部を示す図である。
図7に示すように、固体検出部50Bは、配管10の外部から、配管10内の液化二酸化炭素が存在する領域の、液化二酸化炭素の貯留液L中に混在する固体Bを検出する。固体検出部50Bとしては、例えば、レーザー検知センサー、マイクロ波検知センサー、静電容量式センサー等を用いることができる。例えば、固体検出部50Bとして、マイクロ波検知センサーを用いる場合、図7に示すように、固体検出部50Bは、一対のマイクロ波ホーン51A,51Bと、マイクロ波発生装置52と、を備える。一対のマイクロ波ホーン51A,51Bは、配管10を挟んで対向させる。
図3は、本開示の実施形態に係る制御装置のハードウェア構成を示す図である。
図3に示すように、制御装置60Bは、CPU61(Central Processing Unit)、ROM62(Read Only Memory)、RAM63(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等のストレージ64、信号送受信モジュール65を備えるコンピュータである。
図4は、本開示の実施形態に係る制御装置の機能ブロック図である。
図4に示すように、制御装置60BのCPU61は予めストレージ64等に記憶されたプログラムを実行することにより、信号入力部70、記憶部71、推定部72B、制御部73B、出力部75の各機能構成を実現する。
推定部72Bは、信号入力部70で受信した圧力センサー20からの検出信号に基づいて、圧力センサー20(第一圧力センサー20A~第五圧力センサー20E)によるタンク2内、配管10内の、液化二酸化炭素が存在する領域における、貯留液Lの圧力の検出結果を取得する。推定部72Bは、信号入力部70で受信した温度センサー30からの検出信号に基づいて、温度センサー30(第一温度センサー30A~第五温度センサー30E)によるタンク2内、配管10内の各部における、液化二酸化炭素が存在する領域における、貯留液Lの温度の検出結果を取得する。
本実施形態では、推定部72Bは、液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度の検出結果に基づいて、貯留液L中にドライアイスが生成される状況である、と推定され、かつ、貯留液L中に固体Bが検出された場合に、液化二酸化炭素が存在する領域においてドライアイスが生成される状況である、と推定する。
制御部73Bは、推定部72Bでドライアイスが生成される状況であると推定された場合に、例えば、ポンプ13の動作を停止して、タンク2内の圧力低下を抑える。また、制御部73Bは、推定部72Bでドライアイスが生成される状況であると推定された場合に、例えば、ポンプ13の回転数を上昇させ、配管10内の貯留液L(液化二酸化炭素)を加圧するようにしてもよい。
また、制御部73Bは、推定部72Bでドライアイスが生成される状況であると推定された場合に、開閉弁15,16を閉じて配管10内の静圧回復を図るようにしてもよい。
制御部73Bによる、ポンプ13、及び開閉弁15,16の動作の制御は、その全てを実行してもよいし、一部のみを実行してもよい。また、制御部73Bは、ポンプ13、及び開閉弁15,16の動作の制御を同時に行ってもよいし、タイミングを異ならせてもよい。また、制御部73Aは、上記以外に、液化二酸化炭素が存在する領域に、加圧流体を供給するようにしてもよい。
図8は、本開示の実施形態に係るドライアイスの生成状況推定方法の手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、本開示の実施形態に係るドライアイスの生成状況推定方法S20は、圧力、及び温度を検出するステップS21と、固体の存在の有無を検出するステップS22と、ドライアイスの生成状況を推定するステップS23と、ドライアイスが生成される状況であるか否かを判定するステップS24と、ポンプ、開閉弁の動作を制御するステップS25と、を含んでいる。
圧力センサー20、温度センサー30における検出結果を示す検出信号は、制御装置60Bに送信される。
これには、制御装置60Bの信号入力部70が、圧力センサー20、温度センサー30、固体検出部50Bにおける検出信号を受信する。そして、推定部72Bが、信号入力部70で受信した圧力センサー20からの検出信号に基づいて、圧力センサー20(第一圧力センサー20A~第五圧力センサー20E)によるタンク2内、配管10内の各部における、貯留液Lの圧力の検出結果を取得する。また、推定部72Bが、信号入力部70で受信した温度センサー30からの検出信号に基づいて、温度センサー30(第一温度センサー30A~第五温度センサー30E)によるタンク2内、配管10内の各部における、貯留液Lの温度の検出結果を取得する。さらに、推定部72Bが、記憶部71に記憶された、貯留液Lの三重点の情報を取得する。
本実施形態では、推定部72Bは、液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度の検出結果に基づいて、貯留液L中にドライアイスが生成される状況である、と推定され、かつ、貯留液L中に固体Bが検出された場合に、液化二酸化炭素が存在する領域においてドライアイスが生成される状況である、と推定する。
この判定の結果、液化二酸化炭素が存在する領域において、貯留液L中にドライアイスが生成される状況ではないと判定された場合(ステップS24でNo)、ステップS21に戻る。
一方で、液化二酸化炭素が存在する領域において、貯留液L中にドライアイスが生成される状況であると判定された場合(ステップS24でYes)、ステップS25に進む。
上記実施形態の液化二酸化炭素設備1Bでは、圧力センサー20、及び温度センサー30により、タンク2、及び配管10の少なくとも一方の内部の液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度が検出される。これにより、液化二酸化炭素に不純物が含まれている場合であっても、推定部72Bは、圧力センサー20及び温度センサー30の検出結果に基づいて、液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度が、不純物が含まれた液化二酸化炭素の三重点の圧力、温度と比較を行うことができる。これにより、液化二酸化炭素が存在する領域におけるドライアイスの生成状況を、高い精度で推定することができる。したがって、液化二酸化炭素に不純物が含まれていた場合であっても、ドライアイスの生成を有効に抑えることができる。
次に、本開示に係る液化二酸化炭素設備、ドライアイスの生成状況推定方法の第三実施形態について説明する。以下に説明する第三実施形態においては、第二実施形態に対し、圧力センサー20、温度センサー30を省略した点のみが異なるので、第二実施形態と同一部分に同一符号を付して説明するとともに、重複説明を省略する。
(液化二酸化炭素設備の全体構成)
図9は、本開示の第三実施形態に係る液化二酸化炭素設備の概略構成を示す図である。
図9に示すように、この実施形態における液化二酸化炭素設備1Cは、タンク2と、配管10と、固体検出部50Bと、制御装置60Cと、を少なくとも備えている。
図9は、本開示の実施形態に係る制御装置の機能ブロック図である。
図9に示すように、制御装置60CのCPU61は予めストレージ64等に記憶されたプログラムを実行することにより、信号入力部70、記憶部71、推定部72C、制御部73C、出力部75の各機能構成を実現する。
推定部72Cは、固体検出部50Bにより、液化二酸化炭素の貯留液L中に、固体Bが検出された場合、液化二酸化炭素、又は液化二酸化炭素に含まれる不純物が固体化したと推定する。
図11は、本開示の実施形態に係るドライアイスの生成状況推定方法の手順を示すフローチャートである。
図11に示すように、本開示の実施形態に係るドライアイスの生成状況推定方法S30は、固体の存在の有無を検出するステップS32と、ドライアイスの生成状況を推定するステップS33と、ドライアイスが生成される状況であるか否かを判定するステップS34と、ポンプ、開閉弁の動作を制御するステップS35と、を含んでいる。
これには、推定部72Cが、信号入力部70で受信した固体検出部50Bからの検出信号に基づいて、貯留液L中に混在する固体Bの存在の有無を示す検出結果を取得する。推定部72Cは、固体検出部50Bにより、液化二酸化炭素の貯留液L中に、固体Bの存在が検出された場合、液化二酸化炭素、又は液化二酸化炭素に含まれる不純物が固体化し、貯留液L中にドライアイスが生成される状況である、推定する。
この判定の結果、液化二酸化炭素が存在する領域において、貯留液L中にドライアイスが生成される状況ではないと判定された場合(ステップS34でNo)、ステップS31に戻る。
一方で、液化二酸化炭素が存在する領域において、貯留液L中にドライアイスが生成される状況であると判定された場合(ステップS34でYes)、ステップS35に進む。
上記実施形態の液化二酸化炭素設備1C、ドライアイスの生成状況推定方法S30では、上記第二実施形態と同様、固体検出部50Bが、液化二酸化炭素が存在する領域の液化二酸化炭素の貯留液L中に混在する固体Bを検出する。液化二酸化炭素の貯留液L中に、固体Bが検出された場合、液化二酸化炭素、又は液化二酸化炭素に含まれる不純物が固体化したと想定することができる。推定部72Cは、液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度と、固体Bの検出の有無とに基づいて、液化二酸化炭素が存在する領域におけるドライアイスの生成状況を、より有効に推定することができる。したがって、液化二酸化炭素に不純物が含まれていた場合であっても、ドライアイスの生成を有効に抑えることができる。
以上、本開示の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、上記実施形態では、液化二酸化炭素設備1A~1Cの構成を示したが、各部の構成は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、ドライアイスの生成状況推定方法S10,S20,S30の手順を示したが、上記の手順は適宜順番を入れ替えることが可能である。
さらに、上記実施形態では、制御装置60A~60Cが予め記憶されたプログラムを実行することで、各機能構成を実現する場合について説明したが、制御装置60A~60Cの各機能は、ハードウェアによって実現するようにしてもよい。
各実施形態に記載の液化二酸化炭素設備1A、1B、ドライアイスの生成状況推定方法S10は、例えば以下のように把握される。
Claims (6)
- 液化二酸化炭素を貯留可能なタンクと、
前記タンクに接続されて前記液化二酸化炭素が流通可能な配管と、
前記タンク、及び前記配管の少なくとも一方の内部の前記液化二酸化炭素が存在する領域の圧力を検出する圧力センサーと、
前記液化二酸化炭素が存在する領域の温度を検出する温度センサーと、
前記圧力センサー及び前記温度センサーの検出結果に基づいて、前記液化二酸化炭素が存在する領域におけるドライアイスの生成状況を推定する推定部と、
前記タンクに貯留された液化二酸化炭素と、前記液化二酸化炭素に混在する不純物と、を含んだ貯留液の組成に基づいた三重点の情報を記憶する記憶部と、
を備え、
前記三重点の情報は、前記液化二酸化炭素に対する不純物の量に応じた前記三重点の圧力及び温度の情報であり、
前記推定部は、前記圧力センサー及び前記温度センサーの検出結果と、前記記憶部に記憶された前記不純物の量に応じた前記三重点の圧力及び温度の情報と、を比較して、ドライアイスの生成状況を推定する
液化二酸化炭素設備。 - 前記タンク、及び前記配管の少なくとも一方の外部から、前記液化二酸化炭素が存在する領域の前記液化二酸化炭素中に混在する固体を検出する固体検出部をさらに備え、
前記推定部は、前記圧力センサー及び前記温度センサーの検出結果と、前記固体検出部の検出結果と、に基づいて、ドライアイスの生成状況を推定する
請求項1に記載の液化二酸化炭素設備。 - 前記固体検出部は、前記液化二酸化炭素中で、前記液化二酸化炭素が固化した粒状体、及び前記液化二酸化炭素に含まれる不純物が固化した粒状体を、前記固体として検出する請求項2に記載の液化二酸化炭素設備。
- 前記推定部で推定した前記ドライアイスの生成状況に基づいて、前記タンク内に設けられたポンプの動作を制御する制御部をさらに備える
請求項1又は2に記載の液化二酸化炭素設備。 - 前記配管を開閉する開閉弁を備え、
前記制御部は、前記推定部で前記ドライアイスが生成される状況であると推定した場合に、前記開閉弁を閉じる
請求項4に記載の液化二酸化炭素設備。 - 請求項1又は2に記載の液化二酸化炭素設備におけるドライアイスの生成状況推定方法であって、
前記液化二酸化炭素が存在する領域の圧力、及び温度を検出するステップと、
前記圧力及び前記温度の検出結果に基づいて、前記液化二酸化炭素が存在する領域におけるドライアイスの生成状況を推定するステップと、を含む
ドライアイスの生成状況推定方法。
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