JP7245499B2 - フレア成形工具 - Google Patents

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Description

本発明は、金属配管の管端をフレア加工する際、コーンシャフトと金属配管との芯合わせを行うための芯合わせ手段を簡単に設けることが可能なフレア成形工具に関する。
室内機と室外機とを接続する際、金属配管の管端を円錐状に拡径加工する必要があり、このような拡径加工を行うための配管工具としてフレア成形工具が使用されている。
従来のフレア成形工具は、棒状で一端が蝶着されている一対の半体部材の合わせ面に形成されたサイズの異なる複数の配管保持孔にて、複数種類の金属配管を選択的に挟持するゲージバーと、ゲージバーが挿通されるゲージ挿通溝を有するヨーク本体と、ヨーク本体に取り付けられ、ゲージバーに保持される金属配管の端部を押圧してフレアを形成する偏心コーンがその一方端部に設けられているコーンシャフトと、コーンシャフトの他方端部に装着されてコーンシャフトに回転力を与える回転ハンドルと、ヨーク本体に取り付けられ、ゲージ挿通溝に挿通されたゲージバーをヨーク本体に固定する締付クランプとを備えている。偏心コーンは、その基端部がコーンシャフトに対して偏心して設けられており、その先端(拡開コーンの回転中心)はコーンシャフトの軸心と一致している。
従来のフレア成形工具を使用する際には、まず、金属配管の管端をゲージバーで挟持し、ゲージバーをヨーク本体のゲージ挿通溝内に押し込む。そして、偏心コーンの真下に金属配管が来るようにゲージバーの位置調整を行い、締付クランプでゲージバーを締め付けてこれをヨーク本体に固定する。
この状態で作業者が回転ハンドルを手で回し、その先端に取り付けた偏心コーンを金属配管の管端に付勢圧接させつつ回転させ、管端を拡開するフレア加工を行う。
フレア加工を正確に行うためには、金属配管の芯合わせ、すなわち、拡開コーンの回転中心と金属配管の中心軸とが一致するようにゲージバーの位置調整を注意深く行う必要があるが、このような位置調整を目視で正確に行うのは熟練を要する大変な作業である。
そこで、従来のフレア成形工具では、コーンシャフトと金属配管との芯合わせを簡単に行うための芯合わせ手段、具体的には、ゲージバーの外側面(締付クランプで締め付けられるのとは反対側の面)に、締付クランプ及び配管保持孔に一致させて位置合わせ用の凹部を設けるとともに、この凹部に嵌まり込む押圧部材(鋼球)をヨーク本体に設けるようにしている。このような芯合わせ手段を設けておけば、押圧部材が凹部に嵌まり込むときの感触を芯合わせの手がかりとすることができるので、熟練者でなくとも金属配管の芯合わせを簡単かつ正確に行えるようになり、フレア加工を正確に行うことができるようになった。
登録実用新案第3181779号公報(図3)
従来のフレア成形工具では、押圧部材としての鋼球が、ヨーク本体の、ゲージバーの外側面に対向する面に開口するように設けた収納孔内に圧縮バネとともに収容されている。そして、この鋼球が圧縮バネの弾発力により収納孔から外に飛び出ることがないように収納孔の孔縁には、リング状のストッパーが設けられている。そのため、鋼球のゲージバー側への突出量は非常に小さい。
一方、ゲージバーの配管保持孔に金属配管を挿脱するためには、ゲージバーをヨーク本体のゲージ挿通溝に挿通した状態でゲージバーを開閉させる必要がある。それ故、閉じた状態のゲージバーの幅に対してヨーク本体のゲージ挿通溝の開口幅は大きく形成され、ゲージ挿通溝とゲージバーとの間には、前記開閉のための隙間が設けられている。
この隙間は、上述した鋼球の突出量よりも遥かに大きい。そのため、ゲージバーをゲージ挿通溝でスライドさせてゲージバーの位置調整を行う時、鋼球がゲージバーの外側面と常に接触するよう、ゲージバーをヨーク本体に近接させた状態にする必要がある。
そこで、従来のフレア成形工具では、ゲージバーの下面に長手方向の直線状のガイド溝を設け、前記ガイド溝に嵌り込んでスライドし、上記近接状態を維持するガイドピンをヨーク本体に設けていた。しかしながら、ガイド溝を正確に加工することや、ガイドピンをヨーク本体に設けることは大変面倒であり、製品の高コスト化を招くという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであり、コーンシャフトと金属配管との芯合わせを行うための芯合わせ手段を簡単且つ安価に設けることが可能なフレア成形工具を提供することにある。
請求項1に記載した発明は、
一端が蝶着され、その合わせ面にサイズの異なる金属配管Pを選択的に挟持する複数の配管保持孔70が形成された半体部材26a・26bで構成されたゲージバー26と、
ゲージバー26が挿通され、閉じた状態のゲージバー26の横幅よりも大きい開口幅のゲージバー挿通溝22cをその下部に有するヨーク本体22と、
ヨーク本体22の上部にてゲージバー26の配管保持孔70が開口する上面に向かって螺進・螺退可能に取り付けられ、その上端部には回転ハンドル12が装着され、その反対側の下端部にはゲージバー26に挟持された金属配管Pの端部を押圧してフレアを形成する偏心コーン16が装着されたコーンシャフト14と、
ゲージバー26の一方の外側面72aに向かうように、ゲージバー挿通溝22cを構成するヨーク本体22の一方の脚部22dに取り付けられ、ゲージバー26をヨーク本体22の他方の脚部22eに押し付けて固定する締付クランプ56と、
締付クランプ56によるゲージバー26の締付固定時に、配管保持孔70の中心と偏心コーン16の回転中心とを一致させる芯合わせ手段とを備えるフレア成形工具10であって、
前記芯合わせ手段は、
ヨーク本体22の他方の脚部22eに設けられ、ゲージバー挿通溝22c側に開口する位置決めピン収容穴60、
位置決めピン収容穴60に軸方向に移動可能に収容された位置決めピン64、
位置決めピン64と位置決めピン収容穴60の穴底との間に介装され、位置決めピン64をゲージバー26側へ向けて常時押圧付勢する弾発バネ62、および
ゲージバー26の締付固定時に、位置決めピン64の設置位置に対応する位置にてゲージバー26の他方の外側面72bに形成され、位置決めピン64の先端が嵌まり込む凹部74とで構成され、
凹部74は、その開口部の直径が位置決めピン64の先端部分の直径より僅かに大きい円錐穴で、
位置決めピン64は、ゲージバー26側に向けて、位置決めピン64の位置決めピン収容穴60からの出没可能な長さxが、ゲージバー26とゲージバー挿通溝22cとの間の隙間yよりも大きく設定されており、その突出した先端部分の形状は、直径が凹部74に対して若干細い円柱状で、位置決めピン64が凹部74に嵌まり込んだときに位置決めピン64の先端の外周縁が凹部74の内周面に接するよう中心軸に対して直角に切り落とされた形状となっていることを特徴とするフレア成形工具10である。
請求項1に記載のフレア成形工具によれば、芯合わせ手段として、従来の「鋼球」に比べて位置決めピン収容穴からの出没可能長さが大きい位置決めピンを用いるので、ゲージバーの位置調整を行う際に位置決めピンの先端が、スライドさせたゲージバーの外側面と常に当接し、位置決めピンの先端が嵌まり込む凹部に一致するとそのまま位置決めピンが凹部に嵌まり込んでゲージバーの正確な位置決めがなされる。したがって、従来のようなガイド溝やガイドピンを必要とすることはなく、フレア成形工具を簡単且つ安価に製造することができる。
ここで、位置決めピンの位置決めピン収容穴からの出没可能な長さとは、図2の仮想線で示すように、ゲージバーをゲージバー挿通溝から抜去して弾発バネを最大に伸長させた時、位置決めピン収容穴が開口している面から位置決めピンの先端までの距離xを言う。
この発明にかかるフレア成形工具を示す斜視図である。 図1におけるA-A’線断面図である。 図2におけるB-B’線断面図である。 コーンシャフトを螺進させてフレア加工を行っている状態を示す図である。 フレア加工後、コーンシャフトを螺退させている状態を示す図である。
以下、本発明を図面に従って説明する。図1は、本発明にかかるフレア成形工具10を示す斜視図であり、図2は、図1におけるA-A’線断面図であり、図3は、図2におけるB-B’線断面図である。これらの図が示すように、本発明のフレア成形工具10は、回転ハンドル12、コーンシャフト14、偏心コーン16、スリーブ18などで構成されるフレア加工部20、ヨーク本体22およびゲージバー26により大略構成されている。
回転ハンドル12は、握り部12aと、握り部12aの下方にて握り部12aと一体的に形成されたベース部12bとを有し、その中心には、上下方向(軸方向)に延びる貫通孔28が形成されている。
貫通孔28は、握り部12aに対応する部分である小径部28aと、小径部28aよりも大径でベース部12bに対応する部分である大径部28bとを有しており、この小径部28aには、2個のワンウェイベアリング30(30a,30b)が上下に並んで取り付けられている。
各ワンウェイベアリング30(30a,30b)は、回転ハンドル12を回転させたときの回転力をコーンシャフト14に対して一方向にのみ伝達するためのもので、上側のワンウェイベアリング30aと下側のワンウェイベアリング30bとは、その回転力伝達方向が互いに異なっている(本実施例において、上側(螺退側)のワンウェイベアリング30aは、時計周り方向に回転させたときに回転力が伝達され、下側(螺進側)のワンウェイベアリング30bは、反時計周り方向に回転させたときに回転力が伝達されるようにセッティングされている)。
貫通孔28の大径部28bの内側面全周には、2本の凹溝32(32a,32b)が上下に所定間隔を隔てて平行に形成されており、この凹溝32(32a,32b)に後述するガイドピン40の先端が選択的に嵌り込むようになっている。
貫通孔28には、金属ブロック34が挿入されている。金属ブロック34は、小径側ブロック34aと大径側ブロック34bとが一体になっており、小径側ブロック34aが貫通孔28の小径部28aに取付けられたワンウェイベアリング30(30a,30b)に嵌まり込んでおり、大径側ブロック34bが貫通孔28の大径部28bに嵌まり込んでいる。
ここで、小径側ブロック34aは、上側部分がやや拡径しており、この拡径部分34cが上側のワンウェイベアリング30a或いは下側のワンウェイベアリング30bのいずれかと選択的に接触できるようになっている。これにより、回転ハンドル12の回転力が上側のワンウェイベアリング30a或いは下側のワンウェイベアリング30bのいずれか一方を介してコーンシャフト14に伝達されるようになっている。
大径側ブロック34bの上部には、外面側に開口する横穴36が穿設されており、この横穴36に弾発バネ38とガイドピン40がこの順で挿入されている。弾発バネ38は、自然長よりも撓まされた状態でガイドピン40と横穴36の穴底との間に介装されており、ガイドピン40の先端は、上側あるいは下側の凹溝32(32a,32b)のいずれかに嵌り込んでいる(本実施例では、ガイドピン40の先端が上側の凹溝32aに嵌り込んでいる)。
大径側ブロック34bの底面には、コーンシャフト取付穴42が形成されており、このコーンシャフト取付穴42にコーンシャフト14が取り付けられている。
コーンシャフト14は、細い円柱状のコーンシャフト本体14aと、コーンシャフト本体14aの下端にてコーンシャフト本体14aより大径のコーン取付部14bとで形成されており、その上端部がコーンシャフト取付穴42に挿入されて止めピン44で一体的に固定されている。
コーン取付部14bの下面には、コーンシャフト14に対して傾斜した傾斜穴46が形成されており、スラストベアリング48およびニードルベアリング50を介して偏心コーン16の偏心軸16aがコーンシャフト14に対して偏心回転可能に挿入されている。
偏心コーン16は、偏心軸16aと円錐ヘッド16bとで構成されており、上述したように偏心軸16aがコーン取付部14bの傾斜穴46に回転可能に挿入されている。
偏心軸16aには、偏心軸16aが傾斜穴46から脱落するのを防止する抜け止め用のCリング52が装着されており、これにより、偏心コーン16はコーンシャフト14の中心軸の周囲を偏心しつつ回転する。
円錐ヘッド16bは円錐状の部材で、コーン取付部14bの下面から傾斜して露出している。円錐ヘッド16bの先端は、コーンシャフト14の中心軸と一致しており、その母線は、後述するゲージバー26の配管保持孔70のフレア加工面と一致するよう設定されている。
スリーブ18は、その上部に円盤状のフランジ部18aが形成され、フランジ部18aの下面からフランジ部18aより細い胴部18bが垂設され、胴部18bの外周面に雄ネジ18cが刻設されている。スリーブ18のフランジ部18aと上記金属ブロック34の大径側ブロック34bとは接続ピン19で繋がっており、供回りするようになっている。
フランジ部18aから胴部18bの途中にかけてコーンシャフト14のコーンシャフト本体14aが回転自在かつ摺動自在に挿通されるスライド孔18dが穿設されており、スライド孔18dの下端から胴部18bの下面にかけてバネ収容穴18eが穿設されている。バネ収容穴18eには、押圧バネ24が収容されており、この押圧バネ24にコーンシャフト本体14aが挿通されている。
ヨーク本体22は、中空金属材で形成され、その上部には、上面に開口するスリーブ螺入孔22aが穿設され、内周面には雌ネジが穿設されている。スリーブ螺入孔22aの雌ネジには、上述したスリーブ18の胴部18bの雄ネジ18cが螺入されており、これにより、コーンシャフト14がヨーク本体22の上部にてゲージバー26に向かって螺進・螺退可能に取付けられることになる。
スリーブ螺入孔22aの下縁からスリーブ螺入孔22aより内径の大きな中間孔部22bが形成され、ヨーク本体22の下部に設けられたゲージバー挿通溝22cに開口している。この中間孔部22bには、ニードルベアリング15を介してコーン取付部14bが中間孔部22bにスライド且つ回転可能に嵌め込まれている。
ゲージバー挿通溝22cは、ヨーク本体22の下部にてその側壁を貫通するように形成されており、このゲージバー挿通溝22cにゲージバー26が挿通される。前記ゲージバー挿通溝22cが貫通した側壁の両側の部分を、ゲージバー挿通溝22cを構成するヨーク本体22の脚部22d・22eとする。
そして、ゲージバー挿通溝22cの開口幅は、ゲージバー挿通溝22cに挿通されている後述するゲージバー26がその一端に設けられた軸26cを中心として開閉できるように、閉じた状態のゲージバー26の横幅よりも大きく設定されている。
ゲージバー挿通溝22cを構成するヨーク本体22の一方(図2中左側)の脚部22dには、外側面からゲージバー挿通溝22cに貫通するネジ孔54が穿設されており、このネジ孔54に締付クランプ56が螺着されている。
締付クランプ56は、ゲージバー26をヨーク本体22の他方の脚部22eの内面22fに押し付けて固定するためのもので、その基端部には、クランプ用ハンドル56aが取り付けられている。
ゲージバー挿通溝22cを構成するヨーク本体22の他方の脚部22eには、ゲージバー挿通溝22c側の内面22fに開口する位置決めピン収容穴60が形成されており、この位置決めピン収容穴60に弾発バネ62および位置決めピン64がこの順で挿入されている。(本実施例では、挿通孔60aの外端部分に固定ネジ60bを螺着することにより位置決めピン収容穴60が形成される。)
位置決めピン64は、位置決めピン収容穴60内を軸方向に移動可能に収容されている。そして弾発バネ62は、位置決めピン64と位置決めピン収容穴60の穴底との間に自然長よりも撓まされた状態で介装されており、位置決めピン64をゲージバー26側へ向けて常時押圧付勢し、位置決めピン64の先端部分が位置決めピン収容穴60から突出している。
この位置決めピン64は、円柱状の部材で、その突出端の直径は後述するゲージバー26の位置合わせ用の凹部74に対して若干細く、本実施例では面取りされているものの、中心軸に対して直角に切り落とされた形状である。この形状であれば、該凹部74に該突出端が嵌まり込むと、その外周が該凹部74の内周面に接し、正確な位置決めがなされる。

なお、位置決めピン64の突出端の形状は、これに限られず、その形状を後述するゲージバー26の位置合わせ用の凹部74に合わせて半球状に形成することも可能である。ただし、切り落とし形状の方が、半球状に比べて後述するゲージバー26の位置合わせ用の凹部74に対して挿脱しやすい。なお、両者とも位置決め精度は同じである。
ゲージバー26は、サイズの異なる複数の金属配管Pを選択的に挟持するものであり、棒状ないし長板状の2つの半体部材26a,26bで構成され、その一端が軸26cにて開閉可能に枢着されている。
各半体部材26a,26bの互いに対向する挟持面には、サイズの異なる複数の配管保持孔70が長手方向に所定の間隔を隔てて形成され、一方の半体部材26aの外側面72aには、締付クランプ56の先端が嵌まり込むクランプ用の凹部76が各配管保持孔70と対応する位置にそれぞれ形成されている。また、他方の半体部材26bの外側面72bには、位置合わせ用の凹部74が各配管保持孔70と対応する位置にそれぞれ形成されている。本実施例では、クランプ用の凹部76ならびに位置合わせ用の凹部74が配管保持孔70と対応する位置にそれぞれ形成されているが、ゲージバー26の位置合わせを行った後、締付クランプ56によるゲージバー26の締付固定時に、金属配管Pを挟持している配管保持孔70の中心と偏心コーン16の回転中心とが一致していればその形成位置をずらすようにしてもよい。
上記位置合わせ用の凹部74は円錐穴で、その開口部の直径は位置決めピン64の先端部分の直径より僅かに大きい。
なお、上述した位置決めピン収容穴60、位置決めピン64、弾発バネ62および位置合わせ用の凹部74が「芯合わせ手段」として機能する。
ここで、位置決めピン64の、位置決めピン収容穴60からの出没可能な長さxに付いて説明する。
位置決めピン64の出没可能な長さxとは、図2の仮想線で示すように、ゲージバー26をゲージバー挿通溝22cから抜去して弾発バネ62を最大に伸長させた時、位置決めピン収容穴60が開口している面(内面22f)から位置決めピン64の先端までの距離である。この出没可能な長さxは、ゲージバー挿通溝22cに挿入され、閉じた状態のゲージバー26の横幅と、一方の脚部22d側に寄せられたゲージバー26との間の隙間yよりも大きく設定されている。その結果、位置決めピン64の先端はゲージバー26の外側面に常時弾接し、上記のように弾発バネ62によりゲージバー挿通溝22cの一方の脚部22d側にゲージバー26がスライド可能な状態で寄せ付けられている。
以上のように構成されたフレア成形工具10を用いて金属配管Pの端部にフレア加工を施す際には、まず、クランプ用ハンドル56aを回して締付クランプ56を緩め、弾発バネ62に抗してゲージバー26を手で開き、フレア加工を施すべき金属配管Pに合致する内径の配管保持孔70を選択する。そして、その配管保持孔70に上記金属配管Pの上端部分を配置し、ゲージバー26を閉じる。
この時、金属配管Pの上端とゲージバー26の上面とが面一になるようにする。この時点では、図2のように位置決めピン64により閉じた状態のゲージバー26が一方の脚部22d側に寄せられた状態である。即ち、位置決めピン64は、弾発バネ62の弾発力を受けてゲージバー26の外側面に弾接している。
この状態(弾発バネ62の弾発力によって位置決めピン64の先端がゲージバー26の外側面に当接している状態)で、ゲージバー26をゲージバー挿通溝22cに対して移動させると、位置決めピン64がゲージバー26の外側面(他方の半体部材26bの外側面72b)の平坦部分を通過している間は、位置決めピン64はゲージバー26の外側面上を滑っていく。
そして、位置決めピン64が位置合わせ用の凹部74に到達すると、位置決めピン64は、弾発バネ62の弾発力によって位置合わせ用の凹部74に嵌り込み、このときの衝撃がゲージバー26を押し込む手に伝わる。そして円錐ヘッド16bの先端を通り、ゲージバー26の移動方向に対して直角な線上に金属配管Pの中心が一致する場所までゲージバー26を移動させる。この位置で位置決めピン64が対応する位置合わせ用の凹部74に嵌まり込んだ状態となり位置決めが完了する。この状態では、上記のように位置決めピン64の円形の先端の外周が位置合わせ用の凹部74の傾斜面に弾接している。
上記のように金属配管Pの位置調整作業が完了すると、締付クランプ56を締め込む。この締め込みに合わせてゲージバー26は反対側の脚部22e方向に移動し、該脚部22eの内面22fに当接するまで締め込まれる。締め込みが完了すると、金属配管Pの中心と円錐ヘッド16bの先端とが一致した状態となる。
然る後、回転ハンドル12を押し下げてガイドピン40が上側の凹溝32aに嵌まり込んだ状態とする。このとき、金属ブロック34の小径側ブロック34aの拡径部分34cが上側のワンウェイベアリング30aに嵌まり込んでおり、コーンシャフト14が螺進可能な状態とする。
この状態で回転ハンドル12を時計周り方向に回転させると、回転ハンドル12の回転力が上側のワンウェイベアリング30aを介して金属ブロック34、コーンシャフト14へと伝達され、スリーブ18がヨーク本体22のスリーブ螺入孔22a内を螺進することにより偏心コーン16がゲージバー26側に移動すると共に偏心回転して、金属配管Pの端部が偏心コーン16によってフレア加工される(図4)。
金属配管Pのフレア加工が完了すると、今度は回転ハンドル12を引き上げてガイドピン40が下側の凹溝32bに嵌まり込んだ状態とする。このとき、金属ブロック34の小径側ブロック34aの拡径部分34cは、下側のワンウェイベアリング30bに嵌り込んでいる(図5参照)。
この状態で回転ハンドル12を反時計周り方向に回転させると、先ほどとは逆に回転ハンドル12の回転力が下側のワンウェイベアリング30bを介して金属ブロック34およびコーンシャフト14へと伝達され、偏心コーン16が引き上げられる。
そして、クランプ用ハンドル56aを回して締付クランプ56を緩め、ゲージバー26を開き、半体部材26a,26bを広げてフレア加工が施された金属配管Pを抜き取る。
以上のように、本実施例のフレア成形工具10によれば、位置決めピン64の位置決めピン収容穴60からの出没可能長さxがゲージバー挿通溝22cとゲージバー26との間の隙間yよりも大きく設定されているので、ゲージバー26をスライドさせるために締付クランプ56を緩めてゲージバー26とヨーク本体22との間に隙間が生じた状態でも位置決めピン64の先端は常にゲージバー26の外側面に当接することとなる。したがって、従来のようなガイドを設ける必要はなく、構造を簡略化することができ、製造コストの低廉化を実現できる。
10:フレア成形工具、12:回転ハンドル、12a:握り部、12b:ベース部、14:コーンシャフト、14a:コーンシャフト本体、14b:コーン取付部、15:ニードルベアリング、16:偏心コーン、16a:偏心軸、16b:円錐ヘッド、18:スリーブ、18a:フランジ部、18b:胴部、18c:雄ネジ、19:接続ピン、20:フレア加工部、22:ヨーク本体、22a:スリーブ螺入孔、22b:中間孔部、22c:ゲージバー挿通溝、22d・22e:脚部、24:押圧バネ、26:ゲージバー、26a・26b:半体部材、28:貫通孔、28a:小径部、28b:大径部、30(30a,30b):ワンウェイベアリング、32(32a,32b):凹溝、34:金属ブロック、34a:小径側ブロック、34b:大径側ブロック、34c:拡径部分、バネ、40:ガイドピン、42:コーンシャフト取付穴、44:止めピン、46:傾斜穴、48:スラストベアリング、50:ニードルベアリング、54:ネジ孔、56:締付クランプ、56a:クランプ用ハンドル、60:位置決めピン収容穴、62:弾発バネ、64:位置決めピン、70:配管保持孔、72a,72b:(半体部材の)外側面、74:位置合わせ用の凹部、76:クランプ用の凹部


Claims (1)

  1. 一端が蝶着され、その合わせ面にサイズの異なる金属配管を選択的に挟持する複数の配管保持孔が形成された半体部材で構成されたゲージバーと、
    前記ゲージバーが挿通され、該閉じた状態のゲージバーの横幅よりも大きい開口幅のゲージバー挿通溝をその下部に有するヨーク本体と、
    前記ヨーク本体の上部にて前記ゲージバーの配管保持孔が開口する上面に向かって螺進・螺退可能に取り付けられ、その上端部には回転ハンドルが装着され、その反対側の下端部には前記ゲージバーに挟持された金属配管の端部を押圧してフレアを形成する偏心コーンが装着されたコーンシャフトと、
    前記ゲージバーの一方の外側面に向かうように、前記ゲージバー挿通溝を構成する前記ヨーク本体の一方の脚部に取り付けられ、前記ゲージバーを前記ヨーク本体の他方の脚部に押し付けて固定する締付クランプと、
    前記締付クランプによる前記ゲージバーの締付固定時に、前記配管保持孔の中心と前記偏心コーンの回転中心とを一致させる芯合わせ手段とを備えるフレア成形工具であって、
    前記芯合わせ手段は、
    前記ヨーク本体の他方の脚部に設けられ、前記ゲージバー挿通溝側に開口する位置決めピン収容穴、
    前記位置決めピン収容穴に軸方向に移動可能に収容された位置決めピン、
    前記位置決めピンと前記位置決めピン収容穴の穴底との間に介装され、前記位置決めピンを前記ゲージバー側へ向けて常時押圧付勢する弾発バネ、および
    前記ゲージバーの締付固定時に、前記位置決めピンの設置位置に対応する位置にて前記ゲージバーの他方の外側面に形成され、前記位置決めピンの先端が嵌まり込む凹部とで構成され、
    前記凹部は、その開口部の直径が前記位置決めピンの先端部分の直径より僅かに大きい円錐穴で、
    前記位置決めピンは、前記ゲージバー側に向けて、前記位置決めピンの前記位置決めピン収容穴からの出没可能な長さが、前記ゲージバーと前記ゲージバー挿通溝との間の隙間よりも大きく設定されており、その突出した先端部分の形状は、直径が凹部に対して若干細い円柱状で、前記位置決めピンが前記凹部に嵌まり込んだときに前記位置決めピンの先端の外周縁が前記凹部の内周面に接するよう中心軸に対して直角に切り落とされた形状となっていることを特徴とするフレア成形工具。
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