JP7245447B2 - 光学系及び光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光学系及び光学機器に関する。
従来、回折光学素子を用いて小型化された光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、特許文献1に記載の光学系は、さらなる光学性能の向上が要望されている。
特開2015-215437号公報
本発明の第の態様に係る光学系は、物体側から順に、回折光学素子を有し、正の屈折力を有する第1レンズ群と、合焦時に移動する合焦群であって、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、から構成され、次式の条件を満足する。
0.025 < f/fpf < 0.055
BF/Ymax < 2.200
TL/f < 0.650
0.180 < Dpf/TL
0.145 ≦ BF/TL < 0.200
但し、
f:光学系の全系の焦点距離
fpf:回折光学素子の焦点距離
BF:光学系の空気換算バックフォーカス
Ymax:光学系の最大像高
TL:光学系の無限遠合焦状態の光学全長
Dpf:光学系の最も物体側の面から回折光学素子の回折光学面までの長さ
本発明の第の態様に係る光学系は、物体側から順に、回折光学素子を有し、正の屈折力を有する第1レンズ群と、合焦時に移動する合焦群であって、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、から構成され、最も像側のレンズ面は、像側に凸であり、次式の条件を満足する。
0.025 < f/fpf < 0.055
BF/Ymax < 2.200
TL/f < 0.650
0.180 < Dpf/TL
0.060 < BF/f < 0.200
但し、
f:光学系の全系の焦点距離
fpf:回折光学素子の焦点距離
BF:光学系の空気換算バックフォーカス
Ymax:光学系の最大像高
TL:前記光学系の無限遠合焦状態の光学全長
Dpf:前記光学系の最も物体側の面から前記回折光学素子の回折光学面までの長さ
第1実施例に係る光学系の無限遠合焦状態におけるレンズ構成を示す断面図である。 第1実施例に係る光学系の無限遠合焦状態における諸収差図である。 第2実施例に係る光学系の無限遠合焦状態におけるレンズ構成を示す断面図である。 第2実施例に係る光学系の無限遠合焦状態における諸収差図である。 第3実施例に係る光学系の無限遠合焦状態におけるレンズ構成を示す断面図である。 第3実施例に係る光学系の無限遠合焦状態における諸収差図である。 第4実施例に係る光学系の無限遠合焦状態におけるレンズ構成を示す断面図である。 第4実施例に係る光学系の無限遠合焦状態における諸収差図である。 第5実施例に係る光学系の無限遠合焦状態におけるレンズ構成を示す断面図である。 第5実施例に係る光学系の無限遠合焦状態における諸収差図である。 上記光学系を搭載するカメラの断面図である。 上記光学系の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る光学系OLは、図1に示すように、合焦時に移動する合焦群Gfと、この合焦群Gfよりも物体側に配置された回折光学素子GDと、を有して構成されている。これにより、光学系OLの軸上色収差を抑えることができ、光学系OLを小型軽量とするこができる。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(1)を満足することが望ましい。
0.025 < f/fpf < 0.055 (1)
但し、
f:光学系OLの全系の焦点距離
fpf:回折光学素子GDの焦点距離
条件式(1)は、回折光学素子GDの焦点距離に対する無限遠合焦状態における光学系OLの焦点距離の比を規定している。これにより軸上色収差を良好に補正することができる。条件式(1)の上限値を上回ると、軸上色収差の二次スペクトルの補正が困難となるため好ましくない。なお、条件式(1)の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を0.053、0.052、0.051、0.050、0.049、0.048、0.047、更に0.046にすることがより望ましい。また、条件式(1)の下限値を下回ると、軸上色収差の補正が不十分となるため好ましくない。なお、条件式(1)の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.027、0.028、0.029、0.030、0.031、0.032、0.033、更に0.034とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(2)を満足することが望ましい。
BF/Ymax < 2.200 (2)
但し、
BF:光学系OLの空気換算バックフォーカス
Ymax:光学系OLの最大像高
条件式(2)は、光学系OLの最大像高に対する光学OLの空気換算バックフォーカスの比を規定しいる。なお、空気換算バックフォーカスとは、屈折力のない(パワーのない)プリズムやフィルターを除く、最も像側に配置された正又は負の屈折力を有するレンズから像面までの空気換算光路長のことをいう。これにより、光学系OLの小型化を実現しつつ、倍率色収差を良好に補正することができる。条件式(2)の上限値を上回ると、倍率色収差の補正が困難となり、無理に補正すると光学系OLが大型化するため好ましくない。なお、条件式(2)の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を2.180、2.150、2.130、2.100、2.080、2.050、2.030、2.020、2.000、1.980、1.970、更に1.960とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(3)を満足することが望ましい。
2.00° < ω < 13.70° (3)
但し、
ω:光学系OLの半画角
条件式(3)は、光学系OLにおける半画角の適切な値を規定している。これにより、軸上色収差、倍率色収差などの諸収差を良好に補正することができる。条件式(3)の上限値を上回ると、倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、この条件式(3)の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を12.50°、11.00°、10.00°、9.00°、8.30°、更に8.00°にすることがより望ましい。また、条件式(3)の下限値を下回ると、軸上色収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、条件式(3)の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を2.10°、2.20°、2.30°、2.40°、更に2.50°にすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(4)を満足することが望ましい。
TL/f < 0.700 (4)
但し、
TL:光学系OLの無限遠合焦状態の光学全長
f:光学系OLの全系の焦点距離
条件式(4)は、光学系OLの全系の焦点距離に対する無限遠合焦状態の光学全長の比を規定している。これにより、光学系OLの小型化を実現しつつ、軸上色収差を良好に補正することができる。条件式(4)の上限値を上回ると、回折光学素子GDを用いていることで逆に軸上色収差が過補正となり、無理に補正すると光学系OLが大型化するため好ましくない。なお、条件式(4)の効果を確実なものとするために、条件式(4)の上限値を0.690、0.680、0.670、0.660、0.655、0.650、0.648、更に0.646とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、合焦群Gfの物体側に、正の屈折力を有するレンズ群(例えば、図1に示す第1レンズ群G1)を有することが望ましい。これにより、球面収差、軸上色収差を良好に補正するとともに、合焦群Gfに入射する近軸光線高さを下げることで、合焦群Gfを小型化することができる。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(5)を満足することが望ましい。
0.150 < Dpf/TL (5)
但し、
Dpf:光学系OLの最も物体側の面から回折光学素子GDの回折光学面までの長さ
TL:光学系OLの無限遠合焦状態の光学全長
条件式(5)は、光学系OLの無限遠合焦状態の光学全長に対する、最も物体側の面から回折光学素子GDの最も像側の面までの長さの比を規定している。これにより、倍率色収差を良好に補正することができる。条件式(5)の下限値を下回ると、倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。また、条件式(5)の下限値を下回ると、回折光学素子GDに画角外の光線が入射することで迷光が発生しやすくなるので好ましくない。なお、条件式(5)の効果を確実なものとするために、条件式(5)の下限値を0.155、0.160、0.165、0.170、0.175、0.180、0.185、更に0.188とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(6)を満足することが望ましい。
20.00 < νp (6)
但し、
νp:最も像側に配置された正レンズLpの媒質のアッベ数
条件式(6)は、光学系OLの最も像側に配置された正レンズLpの媒質のアッベ数の適切な値を規定している。ここで、正レンズLpは、正の屈折力を有する、単レンズ又は接合レンズを構成する各々のレンズである。これにより、倍率色収差を良好に補正することができる。条件式(6)の下限値を下回ると、倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、条件式(6)の効果を確実なものとするために、条件式(6)の下限値を23.00、25.00、28.00、更に30.00とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、合焦群Gfよりも像側に以下に示す条件式(7)を満足する特定負レンズLspを有することが望ましい。ここで、特定負レンズLspは、負の屈折力を有する、単レンズ又は接合レンズを構成する各々のレンズである(以降の説明においても同様である)。
νsp < 50.00 (7)
但し、
νsp:特定負レンズLspの媒質のアッベ数
条件式(7)は、合焦群Gfよりも像側に配置された特定負レンズLspの媒質のアッベ数の適切な値を規定している。これにより、倍率色収差を良好に補正することができる。条件式(7)の上限値を上回ると、倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、条件式(7)の効果を確実なものとするために、条件式(7)の上限値を45.00、40.00、35.00、30.00、更に25.00とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、合焦群Gfよりも像側に以下に示す条件式(8)を満足する特定負レンズLspを有することが望ましい。
0.644 < θgFsp+0.00168×νsp (8)
但し、
νsp:特定負レンズLspの媒質のアッベ数
θgFsp:特定負レンズLspの媒質の二次分散
ここで、g線、d線、F線及びC線における屈折率をそれぞれng、nd、nF、nCとすると、d線に対するアッベ数νspは次式(a)で定義され、二次分散θgFspは次式(b)で定義される。
νsp = (nd-1)/(nF-nC) (a)
θgFsp = (ng-nF)/(nF-nC) (b)
条件式(8)は、合焦群Gfよりも像側に配置された特定負レンズLspの媒質のアッベ数の適切な値を規定している。これにより、倍率色収差を良好に補正することができる。条件式(8)の下限値を下回ると、特にg線の倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、条件式(8)の効果を確実なものとするために、条件式(8)の下限値を0.645、0.650、0.655、0.660、更に0.664とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、回折光学素子GDよりも像側に、光軸と直交する方向の変位成分を持つように移動する防振群Gvrを有することが望ましい。防振群Gvrの配置をこのようにすることで、倍率色収差を良好に補正することができる。
また、上述した特定負レンズLspは、防振群Gvrより像側に配置されていることが望ましい。特定負レンズLspの配置をこのようにすることで、倍率色収差を良好に補正することができる。
また、上述した特定負レンズLspは、光学系OLの最も像側に配置されていることが望ましい。特定負レンズLspの配置をこのようにすることで、倍率色収差を良好に補正することができる。
また、本実施形態に係る光学系OLにおいて、合焦群Gfは、全体として負の屈折力を有することが望ましい。このようにすると、小型軽量でありながら、合焦に伴う収差変動の少ない光学系OLが得られる。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(9)を満足することが望ましい。
n1 < 10 (9)
但し、
n1:防振群Gvrより像側に配置されたレンズ要素の数
なお、レンズ要素とは、単レンズ又は接合レンズを構成する各々のレンズをいう。
条件式(9)は、防振群Gvrより像側に配置されたレンズ要素の数の適切な値を規定している。なお、レンズ要素の数に関し、例えば2枚のレンズが接合された接合レンズのレンズ要素の数は2となる。これにより、光学系OLの小型化が可能となる。条件式(9)の上限値を上回ると、光学系OLが大型化してしまう。無理に小型化すると、光学系OLの誤差感度が上がり、製造時の誤差の影響で所望の性能を得ることが困難となるため好ましくない。なお、条件式(9)の効果を確実なものとするために、条件式(9)の上限値を9、8、更に7とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、合焦群Gfよりも像側に開口絞りSを有することが望ましい。このような配置とすることで、小型軽量でありながら、合焦に伴う収差変動の少ない光学系OLが得られる。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(10)を満足することが望ましい。
0.060 < BF/f < 0.200 (10)
但し、
BF:光学系OLの空気換算バックフォーカス
f:光学系OLの全系の焦点距離
条件式(10)は、光学系OLの全系の焦点距離に対する空気換算バックフォーカスの比を規定している。これにより、光学系OLの小型化を実現しつつ、倍率色収差を良好に補正することができる。条件式(10)の上限値を満足することで、倍率色収差の補正が良好となる。なお、条件式(10)の効果を確実なものとするために、条件式(10)の上限値を0.190、0.180、0.170、0.160、0.150、0.140、0.130、0.125、0.120、0.118、0.115、0.110、0.105、0.100、0.095、更に0.090とすることがより望ましい。また、条件式(10)の下限値を満足することで、光学系OLの大型化を防ぐことができる。また、無理に小型化すると、光学系OLの誤差感度が上がり、製造時の誤差の影響で所望の性能を得ることが困難となるため、条件式(10)を満足することが好ましい。なお、条件式(10)の効果を確実なものとするために、条件式(10)の下限値を0.065、0.070、0.075、0.080、0.083、0.088、0.090、0.095、0.100、0.105、0.110、更に0.115とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLは、以下に示す条件式(11)を満足することが望ましい。
0.120 < BF/TL < 0.200 (11)
但し、
BF:光学系OLの空気換算バックフォーカス
TL:光学系OLの無限遠合焦状態の光学全長
条件式(11)は、光学系OLの無限遠合焦状態の光学全長に対する空気換算バックフォーカスの比を規定している。これにより、光学系OLの小型化を実現しつつ、倍率色収差を良好に補正することができる。条件式(11)の上限値を上回ると、倍率色収差の補正が困難となるため好ましくない。なお、条件式(11)の効果を確実なものとするために、条件式(11)の上限値を0.198、0.195、0.193、0.190、0.188、更に0.185とすることがより望ましい。また、条件式(11)の下限値を下回ると、光学系OLが大型化してしまう。無理に小型化すると、光学系OLの誤差感度が上がり、製造時の誤差の影響で所望の性能を得ることが困難となるため好ましくない。なお、条件式(11)の効果を確実なものとするために、条件式(11)の下限値を0.125、0.130、0.135、0.140、更に0.143とすることがより望ましい。
また、本実施形態に係る光学系OLにおいて、回折光学素子GDの数は1つであることが望ましい。回折光学素子GDの数が2つ以上あると、回折光学素子GDによって意図せず発生する高次回折光による迷光の影響が増大するため好ましくない。
また、本実施形態に係る光学系OLにおいて、回折光学素子GDの回折光学面は、物体側に向いた凸面又は平面であることが望ましい。このような配置にすることで、回折光学素子GDによって発生する迷光の影響を抑えることができる。
また、本実施形態に係る光学系OLにおいて、最も像側のレンズ面は、像側に凸であることが望ましい。このような配置とすることで、撮像素子や光学ローパスフィルタ(図1等には図示せず)によって発射された光が像面に再度集光されて迷光となることを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る光学系OLは、物体側から順に、回折光学素子GDを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦群Gfであって、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されることが望ましい。このようにすると、軸上色収差や倍率色収差を良好に補正しつつ、光学系OLを小型化することができる。
また、本実施形態に係る光学系OLにおいて、回折光学素子GDの回折光学面以外のレンズ面は球面又は平面であることが望ましい。球面や平面は比較的安価でありながら、製造上、所望の精度を得やすいため、製造誤差による光学性能の低下を抑えることができる。
なお、以上で説明した条件及び構成は、それぞれが上述した効果を発揮するものであり、全ての条件及び構成を満たすものに限定されることはなく、いずれかの条件又は構成、或いは、いずれかの条件又は構成の組み合わせを満たすものでも、上述した効果を得ることが可能である。
次に、本実施形態に係る光学系OLを備えた光学機器であるカメラを図11に基づいて説明する。このカメラ1は、撮影レンズ2として本実施形態に係る光学系OLを備えたレンズ交換式の所謂ミラーレスカメラである。本カメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、撮影レンズ2で集光されて、不図示のOLPF(Optical low pass filter:光学ローパスフィルタ)を介して撮像部3の撮像面上に被写体像を形成する。そして、撮像部3に設けられた光電変換素子により被写体像が光電変換されて被写体の画像が生成される。この画像は、カメラ1に設けられたEVF(Electronic view finder:電子ビューファインダ)4に表示される。これにより撮影者は、EVF4を介して被写体を観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、撮像部3により光電変換された画像が不図示のメモリに記憶される。このようにして、撮影者は本カメラ1による被写体の撮影を行うことができる。なお、本実施形態では、ミラーレスカメラの例を説明したが、カメラ本体にクイックリターンミラーを有しファインダー光学系により被写体を観察する一眼レフタイプのカメラに本実施形態に係る光学系OLを搭載した場合でも、上記カメラ1と同様の効果を奏することができる。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
本実施形態では、3群構成の光学系OLを示したが、以上の構成条件等は、4群、5群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像面側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。具体的には、最も像面側に、変倍時又は合焦時に像面に対する位置を固定されたレンズ群を追加した構成が考えられる。また、レンズ群とは、変倍時又は合焦時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。また、レンズ成分とは、単レンズ又は複数のレンズが接合された接合レンズをいう。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸方向に移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦群としても良い。この場合、合焦群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モータ等の)モータ駆動にも適している。特に、第2レンズ群G2全体または第2レンズ群G2の少なくとも一部を合焦群とし、その他のレンズは合焦時に像面に対する位置を固定とするのが好ましい。モータにかかる負荷を考慮すると、合焦群は単レンズ又は1つのレンズ成分から構成するのが好ましい。
また、レンズ群または部分レンズ群を光軸に直交方向の変位成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手振れによって生じる像ブレを補正する防振群としてもよい。特に、第3レンズ群G3の少なくとも一部を防振群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を防げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。レンズ面が非球面の場合、非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)或いはプラスチックレンズとしてもよい。
開口絞りSは、合焦群より像側に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用してもよい。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施してもよい。
以下、本実施形態に係る光学系OLの製造方法の概略を、図12を参照して説明する。まず、合焦群Gf及び回折光学素子GDを準備し(ステップS100)、これらの合焦群Gf及び回折光学素子GDを、物体側から順に回折光学素子GD及び合焦群Gfの順で、所定の条件(例えば、上述した条件式(1))を満たすように配置する(ステップS200)。
以上のような構成とすると、良好な結像性能を有する光学系、光学機器及び光学系の製造方法を提供することができる。
以下、各実施例を図面に基づいて説明する。なお、図1、図3、図5、図7及び図9は、各実施例に係る光学系OL(OL1~OL5)の構成及び屈折率配分を示す断面図である。
各実施例において、回折光学素子GDの回折光学面の位相形状ψは、次式(c)によって表される。
ψ(h,n)
= (2π/(n×λ0))×(C2h2+C4h4+C6h6+C8h8) (c)
但し、
h:光軸に対する垂直方向の高さ
n:回折光の次数
λ0:設計波長
Ci:位相係数(i=2,4,6,8)
また、任意の波長λ、任意の回折次数mに対する式(c)で表される回折光学面の屈折力φDは、最も低次の位相係数C2を用いて、次式(d)のように表される。
φD(λ,n) = -2×C2×n×λ/λ0 (d)
なお、各実施例の表中において、回折光学面には面番号の右側に*印を付している。
また、各実施例において、「E-n」は「×10-n」を示す。
[第1実施例]
図1は、第1実施例に係る光学系OL1の構成を示す図である。この光学系OL1は、物体側から順に、回折光学素子GDを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦群Gfであって、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、両凸正レンズL12と両凹負レンズL13とを接合した接合レンズ、物体側に凸面を向け、像側のレンズ面に2種類の異なる材料を用いて回折光学面が形成された密着複層型の回折光学素子GDが形成された正メニスカスレンズL14、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側より順に、両凸正レンズL21と両凹負レンズL22とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側より順に、両凹負レンズL31と両凸正レンズL32とを接合した接合レンズ、両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL35、両凸正レンズL36と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL37とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL38と両凸正レンズL39とを接合した接合レンズ、及び、両凸正レンズL310と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL311とを接合した接合レンズで構成されている。なお、開口絞りSは、第3レンズ群G3の物体側(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間)に配置されている。また、この光学系OL1において、最も像側に配置された正レンズLpは、両凸正レンズL310であり、特定負レンズLspは、負メニスカスレンズL311である。
この光学系OL1は、無限遠から近距離物体への合焦に際し、合焦群Gfである第2レンズ群G2を像側に移動させるように構成されている。
また、この光学系OL1は、第3レンズ群G3内の両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合負レンズ、及び、両凹負レンズL35を防振群Gvrとし、この防振群Gvrを光軸と直交する方向の変位成分を持つように移動させることにより、光学系OL1の振動等に起因する像位置の変更が補正されるように構成されている。
以下の表1に、光学系OL1の諸元の値を掲げる。この表1において、全体諸元に示すfは全系の焦点距離、FNOはFナンバー、ωは半画角[°]、及び、TLは全長の値であって、無限遠合焦状態を表している。ここで、全長TLは、最も物体側のレンズ面(第1面)から像面Iまでの光軸上の距離を示している。また、レンズデータにおける第1欄mは、光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序(面番号)を、第2欄rは、各レンズ面の曲率半径を、第3欄dは、各光学面から次の光学面までの光軸上の距離(面間隔)を、第4欄nd及び第5欄νdは、d線(λ=587.6nm)に対する屈折率及びアッベ数を、第6欄θgFsp(特定負レンズLspのみ示す)は二次分散を示している。また、曲率半径0.0000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。なお、レンズ群焦点距離は第1~第3レンズ群G1~G3各々の始面の番号と焦点距離を示している。
ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、面間隔d、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。また、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)第1実施例
[全体諸元]
f = 389.88595
FNO= 4.67642
ω = 3.21056
TL = 239.3183

[レンズデータ]
m r d nd νd θgFsp
物面 ∞ D0
1 103.8993 11.9308 1.487490 70.32
2 518.2982 7.0925
3 136.5664 13.4722 1.487490 70.32
4 -236.9557 3.3400 1.612660 44.46
5 282.9023 2.5000
6 100.0065 7.0000 1.516800 64.13
7 208.1501 0.2000 1.527800 33.36
8* 208.1501 0.3000 1.557147 49.98
9 208.1501 3.6329
10 67.7640 3.4543 1.883000 40.69
11 40.8749 12.4363 1.487490 70.32
12 136.9689 D1
13 169.3123 3.5 00 1.659398 26.87
14 -669.4875 2.0000 1.755000 52.33
15 64.6076 D2
16 0.0000 4.6833 開口絞りS
17 -369.4630 3.0000 1.902650 35.77
18 39.6317 4.5000 1.531717 48.84
19 -59.6334 4.5000
20 0.0000 0.5000
21 43.9755 3.6000 1.592701 35.31
22 -46.3893 1.6118 1.497820 82.57
23 25.6743 4.0000
24 -66.0921 1.1000 1.741000 52.76
25 45.2182 4.8224
26 34.8121 8.2149 1.575010 41.51
27 -19.7558 1.5000 1.497820 82.57
28 -56.5675 3.0000
29 -32.0726 2.0000 1.744000 44.8
30 33.8481 5.4836 1.612660 44.46
31 -213.1613 0.5000
32 53.4996 10.8434 1.531720 48.78
33 -25.0030 2.0000 1.808090 22.74 0.6288
34 -51.1313 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 127.725
第2レンズ群 13 -128.419
第3レンズ群 17 -148.178
この光学系OL1において、第8面は回折光学面である。以下の表2に回折光学面データ、すなわち設計波長λ0、次数n並びに各位相係数C2、C4、C6、C8の値を示す。
(表2)
[回折光学面データ]
m λ0 n C2 C4 C6 C8
8 587.6 1.0 -4.50000E-05 2.00000E-10 0.00000E+00 0.00000E+00
また、この光学系OL1において、物体と第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と開口絞りSとの軸上空気間隔D2、及び、バックフォーカスBFは、合焦に際して変化する。次の表3に、無限遠合焦状態、中間距離合焦状態及び近距離合焦状態における可変間隔を示す。なお、D0は光学系OL1の最も物体側の面(第1面)から物体までの距離を示し、fは焦点距離、βは倍率を示し、バックフォーカスBFは、最も像面側の光学面(第34面)から像面Iまでの光軸上の距離(空気換算長)を示している(この説明は、以降の実施例においても同様である)。
(表3)
[可変間隔データ]
合焦状態 無限遠 中間距離 近距離
f 389.88595 - -
β - -0.03333 -0.14089
D0 ∞ 11694.6140 2759.9997
D1 29.44295 31.73691 39.67968
D2 31.05705 28.74308 20.88032
BF 42.09977 42.09979 42.09978
次の表4に、この光学系OL1における各条件式対応値を示す。
(表4)
[条件式対応値]
fpf=11111.1
Ymax=21.60
Dpf=45.5355

(1)f/fpf=0.035
(2)BF/Ymax=1.949
(3)ω=3.211°
(4)TL/f=0.614
(5)Dpf/TL=0.190
(6)νp=48.78
(7)νsp=22.74
(8)θgFsp+0.00168×νsp=0.667
(9)n1=6
(10)BF/f=0.108
(11)BF/TL=0.176
このように、この光学系OL1は、上記条件式(1)~(11)を満足している。
この光学系OL1の無限遠合焦状態における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図及びコマ収差図を図2に示す。各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高をそれぞれ示す。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーの値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では像高の最大値を示し、コマ収差図では各像高の値を示す。dはd線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.8nm)、FはF線(λ=486.1nm)、CはC線(λ=656.3nm)をそれぞれ示す。非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。また、以降に示す各実施例の収差図においても、本実施例と同様の符号を用いる。これらの各収差図より、この光学系OL1は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
[第2実施例]
図3は、第2実施例に係る光学系OL2の構成を示す図である。この光学系OL2は、物体側から順に、回折光学素子GDを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦群Gfであって、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、両凸正レンズL12と両凹負レンズL13とを接合した接合レンズ、物体側に凸面を向け、像側のレンズ面に2種類の異なる材料を用いて回折光学面が形成された密着複層型の回折光学素子GDが形成された正メニスカスレンズL14、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側より順に、両凸正レンズL21と両凹負レンズL22とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側より順に、両凹負レンズL31と両凸正レンズL32とを接合した接合レンズ、両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL35、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL36、両凸正レンズL37と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL38とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL39、及び、両凸正レンズL310と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL311とを接合した接合レンズで構成されている。なお、開口絞りSは、第3レンズ群G3の物体側(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間)に配置されている。また、この光学系OL2において、最も像側に配置された正レンズLpは、両凸正レンズL310であり、特定負レンズLspは、負メニスカスレンズL311である。
この光学系OL2は、無限遠から近距離物体への合焦に際し、合焦群Gfである第2レンズ群G2を像側に移動させるように構成されている。
また、この光学系OL2は、第3レンズ群G3内の両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合負レンズ、及び、両凹負レンズL35を防振群Gvrとし、この防振群Gvrを光軸と直交する方向の変位成分を持つように移動させることにより、光学系OL2の振動等に起因する像位置の変更が補正されるように構成されている。
以下の表5に、光学系OL2の諸元の値を掲げる。
(表5)第2実施例
[全体諸元]
f = 389.83172
FNO= 4.22885
ω = 3.18046
TL = 239.3174

[レンズデータ]
m r d nd νd θgFsp
物面 ∞ D0
1 117.8836 12.1703 1.487490 70.32
2 611.4663 10.0000
3 127.4786 15.1549 1.487490 70.32
4 -269.9002 3.3400 1.612660 44.46
5 291.7431 2.0000
6 103.9244 8.0000 1.516800 64.13
7 221.6588 0.2000 1.527800 33.36
8* 221.6588 0.3000 1.557147 49.98
9 221.6588 6.3957
10 66.8543 2.9321 1.883000 40.69
11 41.8187 13.7474 1.487490 70.32
12 142.4497 D1
13 162.6589 2.4449 1.659398 26.87
14 -835.1148 2.5311 1.755000 52.33
15 59.7521 D2
16 0.0000 4.6833 開口絞りS
17 -235.2997 2.2401 1.774107 48.34
18 33.1373 4.5000 1.497820 82.57
19 -61.6490 7.7955
20 0.0000 0.5000
21 70.0819 3.6 000 1.613117 33.00
22 -47.5521 1.3000 1.519340 67.19
23 30.6910 2.8737
24 -61.2227 1.3000 1.782188 46.88
25 80.9989 3.5000
26 19.5037 2.9639 1.542480 48.87
27 25.0998 6.4812
28 39.3419 11.4332 1.571766 39.63
29 -17.0000 2.0000 2.050898 26.94
30 -24.0219 4.7217
31 -19.8420 2.0000 1.775745 48.04
32 144.5874 0.5 00
33 51.5588 15.1816 1.635628 30.95
34 -20.7424 2.0000 1.808090 22.74 0.6288
35 -44.0398 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 123.943
第2レンズ群 13 -116.984
第3レンズ群 17 -120.426
この光学系OL2において、第8面は回折光学面である。以下の表6に回折光学面データ、すなわち設計波長λ0、次数n並びに各位相係数C2、C4、C6、C8の値を示す。
(表6)
[回折光学面データ]
m λ0 n C2 C4 C6 C8
8 587.6 1.0 -5.00000E-05 3.00000E-10 1.05736E-13 -5.01713E-17
また、この光学系OL2において、物体と第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と開口絞りSとの軸上空気間隔D2、及び、バックフォーカスBFは、合焦に際して変化する。次の表7に、無限遠合焦状態、中間距離合焦状態及び近距離合焦状態における可変間隔を示す。
(表7)
[可変間隔データ]
合焦状態 無限遠 中間距離 近距離
f 389.83172 - -
β - -0.03333 -0.13925
D0 ∞ 11664.0900 2759.9997
D1 31.06314 33.36745 41.36881
D2 14.84630 12.52199 4.60064
BF 34.61735 34.61736 34.61736
次の表8に、この光学系OL2における各条件式対応値を示す。
(表8)
[条件式対応値]
fpf=10000.0
Ymax=21.60
Dpf=50.8652

(1)f/fpf=0.039
(2)BF/Ymax=1.603
(3)ω=3.180°
(4)TL/f=0.614
(5)Dpf/TL=0.213
(6)νp=30.95
(7)νsp=22.74
(8)θgFsp+0.00168×νsp=0.667
(9)n1=6
(10)BF/f=0.089
(11)BF/TL=0.145
このように、この光学系OL2は、上記条件式(1)~(11)を満足している。
この光学系OL2の無限遠合焦状態における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図及びコマ収差図を図4に示す。これらの各収差図より、この光学系OL2は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
[第3実施例]
図5は、第3実施例に係る光学系OL3の構成を示す図である。この光学系OL3は、物体側から順に、回折光学素子GDを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦群Gfであって、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、両凸正レンズL12と両凹負レンズL13とを接合した接合レンズ、物体側に凸面を向け、像側のレンズ面に2種類の異なる材料を用いて回折光学面が形成された密着複層型の回折光学素子GDが形成された正メニスカスレンズL14、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL22とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側より順に、両凹負レンズL31と両凸正レンズL32とを接合した接合レンズ、両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL35、両凸正レンズL36、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL37と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL38とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL39、及び、両凸正レンズL310と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL311とを接合した接合レンズで構成されている。なお、開口絞りSは、第3レンズ群G3の物体側(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間)に配置されている。また、この光学系OL3において、最も像側に配置された正レンズLpは、両凸正レンズL310であり、特定負レンズLspは、負メニスカスレンズL311である。
この光学系OL3は、無限遠から近距離物体への合焦に際し、合焦群Gfである第2レンズ群G2を像側に移動させるように構成されている。
また、この光学系OL3は、第3レンズ群G3内の両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合負レンズ、及び、両凹負レンズL35を防振群Gvrとし、この防振群Gvrを光軸と直交する方向の変位成分を持つように移動させることにより、光学系OL3の振動等に起因する像位置の変更が補正されるように構成されている。
以下の表9に、光学系OL3の諸元の値を掲げる。
(表9)第3実施例
[全体諸元]
f = 294.99990
FNO= 4.11998
ω = 4.16698
TL = 189.3185

[レンズデータ]
m r d nd νd θgFsp
物面 ∞ D0
1 136.3446 7.6950 1.487490 70.32
2 925.7165 5.0000
3 67.8980 14.4805 1.487490 70.32
4 -412.4427 3.0000 1.612660 44.46
5 138.2829 2.0000
6 65.4427 7.5114 1.516800 64.13
7 162.2408 0.2000 1.527800 33.36
8* 162.2408 0.3000 1.557147 49.98
9 162.2408 9.8131
10 47.8811 2.2000 1.883000 40.69
11 27.8316 11.1773 1.48749 70.32
12 112.1036 D1
13 106.1748 3.7815 1.659398 26.87
14 469.8864 2.0000 1.755000 52.33
15 49.7427 D2
16 0.0000 4.6833 開口絞りS
17 -51.3718 1.1000 2.050897 26.94
18 49.6612 3.3203 1.647690 33.72
19 -36.0128 4.0642
20 0.0000 0.5000
21 120.2009 3.6000 1.647690 33.72
22 -22.4436 1.2000 1.620410 60.24
23 34.9490 2.1040
24 -294.2373 1.1000 1.785900 44.17
25 58.7333 4.0479
26 39.7039 5.7060 1.688930 31.16
27 -32.8087 0.7611
28 -49.3280 3.9017 1.647690 33.72
29 -31.1914 1.6000 2.000690 25.46
30 -55.8407 3.0000
31 -31.1148 1.6000 1.755000 52.33
32 279.2285 0.5000
33 62.8010 11.9341 1.688930 31.16
34 -20.7294 1.6000 1.808090 22.74 0.6288
35 -102.7015 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 90.328
第2レンズ群 13 -118.465
第3レンズ群 17 -64.895
この光学系OL3において、第8面は回折光学面である。以下の表10に回折光学面データ、すなわち設計波長λ0、次数n並びに各位相係数C2、C4、C6、C8の値を示す。
(表10)
[回折光学面データ]
m λ0 n C2 C4 C6 C8
8 587.6 1.0 -6.00000E-05 3.00000E-10 -6.31074E-13 -2.03499E-16
また、この光学系OL3において、物体と第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と開口絞りSとの軸上空気間隔D2、及び、バックフォーカスBFは、合焦に際して変化する。次の表11に、無限遠合焦状態、中間距離合焦状態及び近距離合焦状態における可変間隔を示す。
(表11)
[可変間隔データ]
合焦状態 無限遠 中間距離 近距離
f 294.99990 - -
β - -0.03333 -0.22445
D0 ∞ 8853.2566 1309.9999
D1 3.00000 4.68286 15.54267
D2 26.21849 24.51563 13.73582
BF 34.61853 34.61853 34.61853
次の表12に、この光学系OL3における各条件式対応値を示す。
(表12)
[条件式対応値]
fpf= 8333.3
Ymax=21.60
Dpf=39.8869

(1)f/fpf=0.035
(2)BF/Ymax=1.603
(3)ω=4.167°
(4)TL/f=0.642
(5)Dpf/TL=0.211
(6)νp=31.16
(7)νsp=22.74
(8)θgFsp+0.00168×νsp=0.667
(9)n1=6
(10)BF/f=0.117
(11)BF/TL=0.183
このように、この光学系OL3は、上記条件式(1)~(11)を満足している。
この光学系OL3の無限遠合焦状態における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図及びコマ収差図を図6に示す。これらの各収差図より、この光学系OL3は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
[第4実施例]
図7は、第4実施例に係る光学系OL4の構成を示す図である。この光学系OL4は、物体側から順に、回折光学素子GDを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦群Gfであって、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL11、両凸正レンズL12と両凹負レンズL13とを接合した接合レンズ、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL14、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16とを接合し、その接合面に回折光学面が形成された密着複層型の回折光学素子GDで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL21と物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL22とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側より順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31と両凸正レンズL32とを接合した接合レンズ、両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL35、両凸正レンズL36、両凸正レンズL37と両凹負レンズL38とを接合した接合レンズ、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL39、及び、両凸正レンズL310と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL311とを接合した接合レンズで構成されている。なお、開口絞りSは、第3レンズ群G3の物体側(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間)に配置されている。また、この光学系OL4において、最も像側に配置された正レンズLpは、両凸正レンズL310であり、特定負レンズLspは、負メニスカスレンズL311である。
この光学系OL4は、無限遠から近距離物体への合焦に際し、合焦群Gfである第2レンズ群G2を像側に移動させるように構成されている。
また、この光学系OL4は、第3レンズ群G3内の両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合負レンズ、及び、両凹負レンズL35を防振群Gvrとし、この防振群Gvrを光軸と直交する方向の変位成分を持つように移動させることにより、光学系OL4の振動等に起因する像位置の変更が補正されるように構成されている。
以下の表13に、光学系OL4の諸元の値を掲げる。
(表13)第4実施例
[全体諸元]
f = 294.99997
FNO= 4.16388
ω = 4.16536
TL = 189.3186

[レンズデータ]
m r d nd νd θgFsp
物面 ∞ D0
1 114.6907 9.1297 1.487490 70.32
2 1735.4731 5.0000
3 66.8757 14.5150 1.487490 70.32
4 -333.9744 3.0000 1.612660 44.46
5 104.4608 10.5000
6 83.6648 6.3554 1.497820 82.57
7 324.6244 1.5000
8 45.8736 2.2000 1.883000 40.69
9* 29.4974 11.2013 1.487490 70.32
10 101.7110 D1
11 124.3907 3.7754 1.659398 26.87
12 598.8907 2.0000 1.755000 52.33
13 56.5788 D2
14 0.0000 4.6833 開口絞りS
15 709.7918 1.2000 2.050897 26.94
16 34.1054 2.8696 1.696059 26.99
17 -120257.9170 3.2362
18 58.5669 3.6000 1.696963 30.15
19 -41.4056 1.2000 1.620410 60.32
20 30.2592 2.5802
21 -179.7735 1.2000 1.785900 44.17
22 54.7313 3.5000
23 44.8511 4.7638 1.658598 29.22
24 -47.7207 0.5000
25 39.5962 6.2057 1.687960 27.42
26 -42.2243 1.6000 2.000690 25.46
27 32.9491 3.917
28 -30.6509 1.6000 1.755000 52.33
29 -65.2971 0.5000
30 42.2940 11.5428 1.618016 32.52
31 -25.4777 1.6000 1.808090 22.74 0.6288
32 -104.7360 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 90.672
第2レンズ群 13 -130.864
第3レンズ群 17 -52.109
この光学系OL4において、第9面は回折光学面である。以下の表14に回折光学面データ、すなわち設計波長λ0、次数n並びに各位相係数C2、C4、C6、C8の値を示す。
(表14)
[回折光学面データ]
m λ0 n C2 C4 C6 C8
9 587.6 1.0 -6.29124E-05 -2.73084E-08 4.58546E-12 -5.65506E-14
また、この光学系OL4において、物体と第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と開口絞りSとの軸上空気間隔D2、及び、バックフォーカスBFは、合焦に際して変化する。次の表15に、無限遠合焦状態、中間距離合焦状態及び近距離合焦状態における可変間隔を示す。
(表15)
[可変間隔データ]
合焦状態 無限遠 中間距離 近距離
f 294.99997 - -
β - -0.03333 -0.22468
D0 ∞ 8853.4216 1310.0013
D1 3.00000 4.71714 15.70992
D2 26.22458 24.48744 13.57466
BF 34.61857 34.61856 34.61852
次の表16に、この光学系OL4における各条件式対応値を示す。
(表16)
[条件式対応値]
fpf= 7947.6
Ymax=21.60
Dpf=52.2001

(1)f/fpf=0.037
(2)BF/Ymax=1.603
(3)ω=4.165°
(4)TL/f=0.642
(5)Dpf/TL=0.276
(6)νp=32.52
(7)νsp=22.74
(8)θgFsp+0.00168×νsp=0.667
(9)n1=6
(10)BF/f=0.117
(11)BF/TL=0.183
このように、この光学系OL4は、上記条件式(1)~(11)を満足している。
この光学系OL4の無限遠合焦状態における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図及びコマ収差図を図8に示す。これらの各収差図より、この光学系OL4は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
[第5実施例]
図9は、第5実施例に係る光学系OL5の構成を示す図である。この光学系OL5は、物体側から順に、回折光学素子GDを有し、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、合焦群Gfであって、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、を有して構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、両凸正レンズL11、両凸正レンズL12と両凹負レンズL13とを接合した接合レンズ、物体側に凸面を向け、像側のレンズ面に2種類の異なる材料を用いて回折光学面が形成された密着複層型の回折光学素子GDが形成された正メニスカスレンズL14、及び、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL15と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL16とを接合した接合レンズで構成されている。また、第2レンズ群G2は、物体側より順に、両凸正レンズL21と両凹負レンズL22とを接合した接合レンズで構成されている。また、第3レンズ群G3は、物体側より順に、両凹負レンズL31と両凸正レンズL32とを接合した接合レンズ、両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL35、両凸正レンズL36と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL37とを接合した接合レンズ、両凹負レンズL38と両凸正レンズL39とを接合した接合レンズ、及び、両凸正レンズL310と像側に凸面を向けた負メニスカスレンズL311とを接合した接合レンズで構成されている。なお、開口絞りSは、第3レンズ群G3の物体側(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間)に配置されている。また、この光学系OL5において、最も像側に配置された正レンズLpは、両凸正レンズL310であり、特定負レンズLspは、負メニスカスレンズL311である。
この光学系OL5は、無限遠から近距離物体への合焦に際し、合焦群Gfである第2レンズ群G2を像側に移動させるように構成されている。
また、この光学系OL5は、第3レンズ群G3内の両凸正レンズL33と両凹負レンズL34とを接合した接合負レンズ、及び、両凹負レンズL35を防振群Gvrとし、この防振群Gvrを光軸と直交する方向の変位成分を持つように移動させることにより、光学系OL5の振動等に起因する像位置の変更が補正されるように構成されている。
以下の表17に、光学系OL5の諸元の値を掲げる。
(表17)第5実施例
[全体諸元]
f = 489.35483
FNO= 5.75090
ω = 2.53986
TL = 279.3186

[レンズデータ]
m r d nd νd θgFsp
物面 ∞ D0
1 130.9679 11.7291 1.487490 70.32
2 -7960.0230 3.6533
3 138.1760 12.6528 1.487490 70.32
4 -364.2905 6.5083 1.612660 44.46
5 174.9403 15.4566
6 93.5594 9.5000 1.516800 64.13
7 182.0193 0.2000 1.527800 33.36
8* 182.0193 0.3000 1.557147 49.98
9 182.0193 19.7370
10 66.6041 2.7000 1.883000 40.66
11 40.6106 9.9757 1.487490 70.32
12 125.7908 D1
13 149.5784 3.5000 1.647690 33.72
14 -304.7637 2.0000 1.719990 50.27
15 71.5839 D2
16 0.0000 4.6833 開口絞りS
17 -89.7396 3.0000 1.81600 46.59
18 44.3620 4.5000 1.51823 58.82
19 -44.7231 5.0000
20 68.8243 4.5000 1.620040 36.4
21 -43.3004 2.0000 1.497820 82.57
22 37.2782 3.0000
23 -60.8964 1.5000 1.593190 67.9
24 44.0898 6.7639
25 26.8735 9.2578 1.575010 41.51
26 -27.1705 2.1552 1.497820 82.57
27 -39.1854 2.0000
28 -30.6749 2.0000 1.816000 46.59
29 24.0753 5.4916 1.612660 44.46
30 -257.3455 10.0000
31 52.8082 10.6355 1.581440 40.98
32 -28.5949 3.0000 1.808090 22.74 0.6288
33 -150.6121 BF
像面 ∞

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離
第1レンズ群 1 154.075
第2レンズ群 13 -171.747
第3レンズ群 17 -103.195
この光学系OL5において、第8面は回折光学面である。以下の表18に回折光学面データ、すなわち設計波長λ0、次数n並びに各位相係数C2、C4、C6、C8の値を示す。
(表18)
[回折光学面データ]
m λ0 n C2 C4 C6 C8
8 587.6 1.0 -4.61713E-05 3.00000E-10 0.00000E+00 0.00000E+00
また、この光学系OL5において、物体と第1レンズ群G1との軸上空気間隔D0、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔D1、第2レンズ群G2と開口絞りSとの軸上空気間隔D2、及び、バックフォーカスBFは、合焦に際して変化する。次の表19に、無限遠合焦状態、中間距離合焦状態及び近距離合焦状態における可変間隔を示す。
(表19)
[可変間隔データ]
合焦状態 無限遠 中間距離 近距離
f 489.35483 - -
β - -0.03333 -0.17852
D0 ∞ 14672.7820 2719.9999
D1 19.65540 22.53440 36.52473
D2 40.84461 37.94561 24.03527
BF 41.41858 41.41857 41.41858
次の表20に、この光学系OL5における各条件式対応値を示す。
(表20)
[条件式対応値]
fpf=10829.2
Ymax=21.60
Dpf=59.7000

(1)f/fpf=0.045
(2)BF/Ymax=1.918
(3)ω=2.540°
(4)TL/f=0.571
(5)Dpf/TL=0.214
(6)νp=40.98
(7)νsp=22.74
(8)θgFsp+0.00168×νsp=0.667
(9)n1=6
(10)BF/f=0.085
(11)BF/TL=0.148
このように、この光学系OL5は、上記条件式(1)~(11)を満足している。
この光学系OL5の無限遠合焦状態における球面収差図、非点収差図、歪曲収差図、倍率色収差図及びコマ収差図を図10に示す。これらの各収差図より、この光学系OL5は諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることがわかる。
1 カメラ(光学機器) OL(OL1~OL5) 光学系
G1 第1レンズ群 G2第2レンズ群(Gf 合焦群)
G3 第3レンズ群 Gvr 防振群
GD 回折光学素子 Lsp 特定負レンズ
Lp 最も像側に配置された正レンズ S 開口絞り

Claims (21)

  1. 物体側から順に、回折光学素子を有し、正の屈折力を有する第1レンズ群と、合焦時に移動する合焦群であって、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、から構成され、
    次式の条件を満足する光学系。
    0.025 < f/fpf < 0.055
    BF/Ymax < 2.200
    TL/f < 0.650
    0.180 < Dpf/TL
    0.145 ≦ BF/TL < 0.200
    但し、
    f:前記光学系の全系の焦点距離
    fpf:前記回折光学素子の焦点距離
    BF:前記光学系の空気換算バックフォーカス
    Ymax:前記光学系の最大像高
    TL:前記光学系の無限遠合焦状態の光学全長
    Dpf:前記光学系の最も物体側の面から前記回折光学素子の回折光学面までの長さ
  2. 物体側から順に、回折光学素子を有し、正の屈折力を有する第1レンズ群と、合焦時に移動する合焦群であって、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、から構成され、
    最も像側のレンズ面は、像側に凸であり、
    次式の条件を満足する光学系。
    0.025 < f/fpf < 0.055
    BF/Ymax < 2.200
    TL/f < 0.650
    0.180 < Dpf/TL
    0.060 < BF/f < 0.200
    但し、
    f:前記光学系の全系の焦点距離
    fpf:前記回折光学素子の焦点距離
    BF:前記光学系の空気換算バックフォーカス
    Ymax:前記光学系の最大像高
    TL:前記光学系の無限遠合焦状態の光学全長
    Dpf:前記光学系の最も物体側の面から前記回折光学素子の回折光学面までの長さ
  3. 次式の条件を満足する請求項に記載の光学系。
    0.120 < BF/TL < 0.200
    但し、
    BF:前記光学系の空気換算バックフォーカス
    TL:前記光学系の無限遠合焦状態の光学全長
  4. 次式の条件を満足する請求項に記載の光学系。
    0.060 < BF/f < 0.200
    但し、
    BF:前記光学系の空気換算バックフォーカス
    f:前記光学系の全系の焦点距離
  5. 最も像側のレンズ面は、像側に凸である請求項1または4に記載の光学系。
  6. 前記合焦群よりも像側に開口絞りを有する請求項1~5のいずれか一項に記載の光学系。
  7. 次式の条件を満足する請求項1~6のいずれか一項に記載の光学系。
    2.00° < ω < 13.70°
    但し、
    ω:前記光学系の半画角
  8. 前記合焦群の物体側に、正の屈折力を有するレンズ群を有する請求項1~7のいずれか一項に記載の光学系。
  9. 次式の条件を満足する請求項1~8のいずれか一項に記載の光学系。
    20.00 < νp
    但し、
    νp:最も像側に配置された正レンズの媒質のアッベ数
  10. 前記合焦群よりも像側に次式の条件を満足する特定負レンズを有する請求項1~9のいずれか一項に記載の光学系。
    νsp < 50.00
    但し、
    νsp:前記特定負レンズの媒質のアッベ数
  11. 前記合焦群よりも像側に次式の条件を満足する特定負レンズを有する請求項1~10のいずれか一項に記載の光学系。
    0.644 < θgFsp+0.00168×νsp
    但し、
    νsp:前記特定負レンズの媒質のアッベ数
    θgFsp:前記特定負レンズの媒質の二次分散
  12. 前記特定負レンズは、当該光学系の最も像側に配置されている請求項10または11に記載の光学系。
  13. 前記回折光学素子よりも像側に光軸と直交する方向の変位成分を持つように移動する防振群を有する請求項1~12のいずれか一項に記載の光学系。
  14. 前記防振群よりも像側に次式の条件を満足する特定負レンズを有する請求項13に記載の光学系。
    νsp < 50.00
    但し、
    νsp:前記特定負レンズの媒質のアッベ数
  15. 前記防振群よりも像側に次式の条件を満足する特定負レンズを有する請求項13または14に記載の光学系。
    0.644 < θgFsp+0.00168×νsp
    但し、
    νsp:前記特定負レンズの媒質のアッベ数
    θgFsp:前記特定負レンズの媒質の二次分散
  16. 次式の条件を満足する請求項13~15のいずれか一項に記載の光学系。
    n1 < 10
    但し、
    n1:前記防振群より像側に配置されたレンズ要素の数
    なお、レンズ要素とは、単レンズ又は接合レンズを構成する各々のレンズをいう。
  17. 前記合焦群は、負の屈折力を有する請求項1~16のいずれか一項に記載の光学系。
  18. 前記回折光学素子の数は1つである請求項1~17のいずれか一項に記載の光学系。
  19. 前記回折光学素子の回折光学面は、物体側に向いた凸面又は平面である請求項1~18のいずれか一項に記載の光学系。
  20. 前記回折光学素子の回折光学面以外のレンズ面は球面又は平面である請求項1~19のいずれか一項に記載の光学系。
  21. 請求項1~20のいずれか一項に記載の光学系を有する光学機器。
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