JP7243489B2 - 光書込装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光書込装置及び当該光書込装置を備える画像形成装置に関する。
従来、記録媒体上に画像を形成するプリンターや複写機が知られている。これらプリンターや複写機に代表される画像形成装置は、光書込装置を用いて静電潜像を形成し、形成された静電潜像によりトナー画像を作成し、そのトナー画像を定着器により加熱及び加圧して記録媒体上に定着させることで、記録媒体上に画像を形成する。
光書込装置は、複数の発光点(例えば、LED、OLED)からなる発光点群を主方向及び副方向に2次元的に複数配置した発光基板と、発光点群に対して1対1で結像レンズを対向配置したレンズアレイと、感光体と、を備えている。このような光書込装置では、発光点から射出された光が、結像レンズを介在させることで、感光体上の所望の位置に所望のビームのみを形成するという機能を有している。
この際、画像不良につながるゴースト光を感光体上に発生させないことが重要である。レンズアレイでは、隣り合うレンズの有効域が近いため、迷光が発生しやすい。例えば、発光点群からの光が、本来入射すべき結像レンズの有効域と異なる結像レンズの有効域に入射してしまったり、結像レンズの有効域外に入射してしまったりすると、迷光となり、感光体上にまで光が届いてしまうおそれが高い。その結果、発生した迷光によって感光体が露光され、画像不良の原因となってしまう。
そこで、上記の課題を解決すべく、発光基板とレンズアレイの間に穴を有する遮光体を配置することで遮光する構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。上記の構成によれば、遮光体上にある穴が、発光点群毎に設けられるので、発光点群が射出した光が、当該発光点群に対応しないレンズに入射するというクロストークを抑制することができる。
また、副方向において異なる位置に配置された複数レンズに対応するように連通させた複数の透光部が形成された遮光部材が、発光基板に対向するレンズ板と当該レンズ板に隣接するレンズ板との間に配置される構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。上記の構成によれば、発光点群からの光が、本来入射すべきレンズに隣接するレンズに入射することを遮断することができる。
特開2010-134099号公報 特開2010-8803号公報
ところで、上記特許文献1記載の構成は、物体側テレセン構成の光学系であるため、レンズの有効域が狭く、レンズ有効域同士の間隔を広くすることができる。しかしながら、両側テレセン構成の光学系を採用する場合、物体側テレセン構成よりもレンズの有効域が広くなってしまうため、レンズ有効域同士の間隔が非常に狭くなる。本来であれば、遮光体は、遮光性能を高めるために、レンズアレイの直近に配置することが好ましい。しかしながら、両側テレセン構成の場合、レンズ有効域の間隔が非常に狭いため、レンズアレイの直近に遮光体を配置するには、遮光体の厚さを極限にまで薄くする必要があり、製造がとても難しいという課題がある。一方、レンズアレイから離して遮光体を配置すると、迷光が発生する確率が上がってしまうため、画像不良につながってしまう。
また、上記特許文献2記載の構成は、正立光学系であるため、発光基板に対向する第1レンズアレイのレンズを遮光する必要がない。しかしながら、倒立光学系を採用する場合、第1レンズアレイのレンズを遮光する必要があるため、上記のようなレンズ有効域の間隔に起因する課題が発生してしまう。
本発明は、主方向において隣り合う結像レンズの間隔が狭いOLED-MLA構成であっても、画像不良の発生を抑制することが可能な光書込装置及び当該光書込装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
光書込装置において、
複数の発光点が2次元に配列された発光点群を複数配置した発光基板と、
前記発光基板に配置された発光点群から出射された光線を感光体上の異なる位置に結像させて倒立像を形成させる結像光学系と、
を備え、
前記結像光学系は、
複数の前記発光点群の各々に対向して配置された複数の結像レンズを有するレンズアレイと、
光軸に沿って前記発光点群に最も近いレンズアレイを第1レンズアレイとしたとき、前記第1レンズアレイよりも前記感光体側に配置された絞り板と、
前記発光基板と前記発光基板に対向する第1レンズアレイとの間に配置された複数の遮光体と、
を備え、
前記複数の遮光体は、
前記第1レンズアレイの光線が入射する光学面の手前に配置され、前記結像レンズの副方向の有効域外に入射する光線を遮光する第1遮光体と、
主方向に並ぶ前記発光点群の間に配置され、当該発光点群から出射して対向する前記結像レンズの主方向の有効域外に入射する光線を遮光する第2遮光体と、
を備え、
前記第1遮光体は、前記光線を遮光する遮光部と、前記第1レンズアレイが有する複数の結像レンズに対応する1つの開口部からなる透光部と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光書込装置において、
前記透光部は、副方向において同じ位置に配置された複数の結像レンズに対応する1つの開口部からなり、
前記第2遮光体は、
第1の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち主方向の端にあって当該第2遮光体に近い側の第1の発光点から、前記絞り板の開口部の主方向の最も端にある点のうち当該第2遮光体に主方向で近い側の点まで進む光線とし、
第2の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち主方向の端にあって当該第2遮光体から遠い側の第2の発光点から、対向する結像レンズの光学面の主方向で最も端にある点のうち当該第2遮光体に近い側の点まで進む光線としたとき、
前記第1の発光点から出射する光線のうち、前記第1の光線よりも対向する結像レンズの光学面の主方向内側へ進む光線を遮光せず、
前記第2の発光点から出射する光線のうち、前記第2の光線よりも対向する結像レンズの光学面の主方向外側へ進む光線を遮光する形状で構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光書込装置において、
副方向に並ぶ前記発光点群の間に配置され、当該発光点群から出射して対向する前記結像レンズと副方向に隣接する結像レンズに入射する光線を遮光する第3遮光体を備え、
前記第1遮光体は、
第3の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち副方向の端にあって前記第3遮光体に副方向で近い側の第3の発光点から、前記絞り板の開口部の副方向の最も端にある点のうち当該第3遮光体に近い側の点まで進む光線とし、
第4の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち副方向の端にあって前記第3遮光体から遠い側の第4の発光点から、当該第3遮光体の前記感光体側端部に進む光線としたとき、
前記第3の発光点から出射する光線のうち、前記第3の光線よりも対向する結像レンズの光学面の副方向内側へ進む光線を遮光せず、
前記第4の発光点から出射する光線のうち、前記第4の光線よりも対向する結像レンズの光学面の副方向内側へ進む光線を遮光する形状で構成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の光書込装置において、
前記発光基板の前記感光体側の面から前記第1遮光体の前記感光体側の面までの光軸方向の距離は、前記発光基板の前記感光体側の面から対向する結像レンズの光学面の頂点までの光軸方向の距離よりも長いことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の光書込装置において、
前記第1遮光体は、前記第1レンズアレイに対して位置決めされ、
前記第2遮光体及び前記第3遮光体は、前記発光基板に対して位置決めされることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
画像形成装置において、
感光体と、
前記感光体を帯電させる帯電部と、
前記帯電部により帯電された前記感光体に対して光を照射することで前記感光体上に静電潜像を形成する請求項1~5のいずれか一項に記載の光書込装置と、
前記光を照射された前記感光体に現像剤を供給することで前記静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部と、
前記現像剤による像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部により転写された前記現像剤による像を前記用紙に定着する定着部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、主方向において隣り合う結像レンズの間隔が狭いOLED-MLA構成であっても、画像不良の発生を抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 光書込装置の構成を示す側面図である。 発光基板の構成を示す斜視図である。 結像光学系の光路図である。 各結像光学系の第1レンズアレイの発光基板に対向する光学面の有効域を示す図である。 各結像光学系の絞り領域を示す図である。 各結像光学系に対して1つの透光部を有する第1遮光体を示す図である。 第1遮光体の変形例を示す図である。 第2遮光体が設けられていない場合の光路図である。 第2遮光体が設けられている場合の光路図を示す。 遮光機能を果たすための第2遮光体の形状の条件を示す図である。 図11の領域R1の拡大図である。 第2遮光体の3次元拡大図である。 第1遮光体及び第3遮光体が設けられていない場合の光路図である。 第3遮光体が設けられている場合の光路図である。 第1遮光体及び第3遮光体が設けられている場合の光路図である。 遮光機能を果たすための第1遮光体及び第3遮光体の形状の条件を示す図である。 図17の領域R2の拡大図である。 第1遮光体を含む結像光学系の光路図である。 マーカーが施された第1遮光体の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態に係る画像形成装置1000は、例えば、プリンターやデジタル複写機等として用いられ、図1に示すように、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色ごとに設けられた複数の光書込装置100と、光書込装置100に対応して設けられた感光体ドラム等の感光体200と、感光体200を帯電させる帯電部210と、光を照射された感光体200に現像剤を供給することで静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部220と、中間転写ベルト300と、現像剤による像を用紙PAに転写する転写ローラー(転写部)400と、転写ローラー400により転写された現像剤による像を用紙PAに定着する定着部500と、を備えて構成されている。
画像形成装置1000は、光書込装置100より照射される光によって感光された感光体200でトナー像を形成し、中間転写ベルト300上に当該トナー像を転写させる。次に、画像形成装置1000は、中間転写ベルト300に転写されたトナー像を転写ローラー400によって用紙PAに押圧して転写させ、定着部500によって当該用紙PAを加熱及び加圧することで、トナー像を用紙PA上に定着する。そして、画像形成装置1000は、用紙PAを排紙ローラー(図示省略)等により搬送してトレイ(図示省略)に排紙することで画像形成処理を行う。
光書込装置100は、図1~図3に示すように、帯電部210により帯電された感光体200に対して光Fを照射することで、感光体200上に静電潜像を形成する装置である。光書込装置100は、光Fを出射させる複数の発光点111が2次元に配列された発光点群112を複数配置した発光基板11と、複数の発光点群112の各々に対向して配置された複数の結像レンズ121を有し、複数の発光点111から出射された光Fを感光体200上に集光させるレンズアレイ12(第1レンズアレイ12A(光軸に沿って発光点群112に最も近いレンズアレイ12)、第2レンズアレイ12B)と、第1レンズアレイ12Aよりも感光体200側に配置され、通過する光Fの量を調整するための絞り板13と、発光基板11と発光基板11に対向する第1レンズアレイ12Aとの間に配置された複数の遮光体(第1遮光体14、第2遮光体15、第3遮光体16)と、を備えて構成されている。レンズアレイ12(第1レンズアレイ12A、第2レンズアレイ12B)、絞り板13及び複数の遮光体は、発光点群112から出射された光Fを感光体200上の異なる位置に結像させて倒立像を形成させる本発明の結像光学系として機能する。
以下の説明では、図2等に示す発光基板11及びレンズアレイ12の短手方向(副方向)をX方向、長手方向(主方向)をY方向、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。また、図2等に示す光書込装置100において、レンズアレイ12が配置される側を上側、発光基板11が配置される側を下側とする。本実施形態では、光書込装置100の発光基板11から、Z方向上方に向けて光Fが出射されるようになっている。すなわち、Z方向は、光Fの光軸方向と一致する。
発光基板11は、図3(a)に示すように、X方向の長さが異なる3つの略矩形状に形成された板材11a~11cがX方向の一端を合わせた状態で積層され、各板材11a~11cにおいて、複数の発光点群112がY方向に沿って略直線上に並べられて配置されている。すなわち、感光体200から発光点群112までの距離をL(図2参照)としたとき、X方向に配列されている発光点群112において距離Lの水準は2つ以上(本実施形態では3つ)あり、Y方向に配列されている発光点群112においては距離Lが同一となるように配置されている。発光基板11は、線膨張係数の小さいガラス(例えば、無アルカリガラス)により形成されている。発光点111は、ボトムエミッション型の有機EL(OLED)であり、発光基板11の上に発光点111が2次元配列されている(図3(b)参照)。各発光点111の直径は30μmであり、Y方向については2400dpiの1ドットに相当する10.6μmピッチで配置されている。1行あたり26個の発光点111があり、全体としては128個の発光点111が平行四辺形に並んでいる。
レンズアレイ12は、図2に示すように、発光基板11と感光体200との間に配置され、複数の結像レンズ121が発光基板11上の複数の発光点群112と対向する位置、すなわち、光軸方向(Z方向)で重なり合う位置に並べられて配置されている。すなわち、発光点群112の各々は、それぞれ対応する結像レンズ121と正対するように配置されている。複数の結像レンズ121の各々は、中心軸、すなわち、光軸での屈折率が低く、中心軸から離れるほど屈折率が高くなるように形成されている。発光基板11の複数の発光点111から出射された光は、レンズアレイ12の複数の結像レンズ121を透過し、感光体200の表面上に微小なスポットとして結像される。レンズアレイ12は、ガラス基板及び樹脂で形成されたレンズ面から構成されている。図2に示す例では、X方向に3つの結像レンズ121が配置されている。また、実際には、Y方向にも繰り返し結像レンズ121が配置されており、全体としては約287個の結像レンズ121が配置されている。
図4に、結像光学系の光路図を示す。図4の左側(発光点111側)が物体側であり、右側(感光体200側)が像側である。図4に示す例では、X方向の3箇所に発光点群112が配置され、発光点群112のそれぞれに対応する結像光学系がある。それぞれの結像光学系は、2つの凸レンズ(結像レンズ121)からなる。結像レンズ121は、ガラス板122の上に樹脂を積層する方法で作成されている。各結像レンズ121は、一枚の共通のガラス板122上に形成されている。なお、図示は省略しているが、感光体200と結像レンズ121との間に、透明な平板ガラスを配置するようにしてもよい。この平板ガラス板と外装とによって、結像レンズ121が積層された2枚のガラス板122(レンズアレイ12)が覆われており、結像レンズ121にごみが付着しないように構成されている。図4に示されている各結像光学系の光軸は、発光点群112に対しても感光体200に対しても垂直である。
図5に、各結像光学系の第1レンズアレイ12Aの発光基板11に対向する光学面の有効域ER1を示す。発光点群112は、X方向に比べてY方向に多くの発光点111が並んでいるので、結像レンズ121のレンズ面上の光線通過高さも、Y方向の方が高くなる。そのため、各結像光学系の第1レンズアレイ12Aの有効域ER1は、Y方向に長い長円形となる。なお、レンズ面としては、レンズ面を自由曲面(回転対称軸を持たないYZ多項式面)でレンズ形状域をX方向とY方向とで異ならせるようにしても、軸対称非球面とするようにしてもよい。
図6に、各結像光学系の絞り領域を示す。各結像光学系の第1レンズアレイ12Aの有効域ER1は、図6に示すように、各絞り領域ER2に対応するようになっている。
図7に、各結像光学系に対して1つの透光部141を有する第1遮光体14を示す。第1遮光体14は、第1レンズアレイ12Aの光線が入射する光学面(レンズ面)の手前に配置され(図16等参照)、結像レンズ121のX方向の有効域外に入射する光線を遮光する。第1遮光体14は、図7に示すように、略矩形状に形成され、X方向において同じ位置に配置された複数の結像レンズ121の長円形状の有効域ER1(図5参照)に対応させてY方向に連通させた1つの開口部からなる透光部141と、光線を遮光する遮光部142と、を有している。このような第1遮光体14の形状では、結像レンズ121のX方向の有効域外に入射する光線を遮光することはできるが、結像レンズ121のY方向の有効域外(隣接する結像レンズ121の有効域内)に入射する光線を遮光することはできない。なお、透光部141の形状は、長円形状に限らず、例えば、図8に示すように、長円形以外の形状の有効域を持った結像レンズ121に対応可能な形状であってもよい。
図9に、第2遮光体15が設けられていない場合の光路図を示す。図10に、第2遮光体15が設けられている場合の光路図を示す。第2遮光体15は、Y方向に並ぶ発光点群112の間に配置され、当該発光点群112から出射して対向する結像レンズ121のY方向の有効域外に入射する光線を遮光する。
まず、光線F1及びそれに関する点(点1b、点C)について説明する。点1b(第1の発光点)は、発光点群112の発光点111のうちY方向の端にあって第2遮光体15に近い側の発光点111である。点Cは、絞り板13の開口部131のZ方向の第1レンズアレイ12Aに対向する面側であって、Y方向の最も端(図中右端)にある点のうち、第2遮光体15にY方向で近い側の点である。光線F1は、点1bから点Cまで結像レンズ121の有効域を進む光線である。
次に、光線F2、光線F2a、光線F2bについて説明する。光線F2は、結像レンズ121のY方向の有効域外に進む光線である。光線F2a及び光線F2bは、図9に示すように、本来入射すべき結像レンズ121と異なる(Y方向に隣接する)結像レンズ121の有効域に進む光線である。第2遮光体15は、図10に示すように、光線F1を遮光せず、光線F2、光線F2a、光線F2bを遮光する機能を有する。なお、図示は省略するが、第2遮光体15は、結像レンズ121のY方向の左右有効域外に進む光線(光線F2、光線F2a、光線F2b)を遮光するように、Y方向に並ぶ発光点群112の間に配置される。
図11に、遮光機能を果たすための第2遮光体15の形状の条件を示す。図12に、図11の領域R1の拡大図を示す。図13に、第2遮光体15の3次元拡大図を示す。
まず、光線F1及びそれに関する点(点A、点B、点C)について説明する。点Aは、発光点群112の発光点111のうちY方向の端にあって第2遮光体15に一番近い側の発光点111(点1b)から発せられた光線F1の、発光基板11のZ方向上面の点である。点Bは、結像レンズ121の発光基板11に対向する面側であって結像レンズ121の有効域の最も端(図中右端)にある点である。点Cは、絞り板13の開口部131のZ方向の第1レンズアレイ12Aに対向する面側であってY方向の最も端にある点のうち、第2遮光体15にY方向で近い側の点である。光線F1は、点Aから点Bを経由して点Cまで進む光線である。
光線F3は、光線F1とY方向で(左右)対称となる光線であり、Y方向に隣接する結像レンズ121に対向する発光点群112のうち第2遮光体15に一番近い側の発光点111から発せられた光線の発光基板11のZ方向上面の点から、Y方向に隣接する結像レンズ121に対応する絞り板13の開口部131のY方向の最も端にある点のうち、第2遮光体15にY方向で近い側の点まで進む光線である。
次に、光線F2及びそれに関する点(点D、点E)について説明する。点Dは、発光点群112の発光点111のうち主方向の端にあって第2遮光体15から一番遠い側の発光点(第2の発光点)111(点1a)から発せられた光線F2の、発光基板11のZ方向上面の点である。点Eは、対向する結像レンズ121の発光基板11に対向する面(光学面)のY方向で最も端にある点のうち、第2遮光体15に近い側の点である。光線F2は、点Dから点Eまで進む光線である。
光線F4は、光線F2とY方向で(左右)対称となる光線であり、Y方向に隣接する結像レンズ121に対向する発光点群112のうち第2遮光体15から一番遠い側の発光点111から発せられた光線の発光基板11のZ方向上面の点から、Y方向に隣接する結像レンズ121の発光基板11に対向する面のY方向で最も端にある点のうち、第2遮光体15に近い側の点まで進む光線である。
図11及び図12に示す第2遮光体15の形状によれば、点1bから出射する光線のうち、光線F1よりも対向する結像レンズ121のレンズ面(光学面)のY方向内側へ進む光線及び光線F3よりもY方向に隣接する結像レンズ121のレンズ面のY方向内側へ進む光線は遮光されない。一方、図11及び図12に示す第2遮光体15の形状によれば、点1aから出射する光線のうち、光線F2よりも対向する結像レンズ121のレンズ面のY方向外側へ進む光線及び光線F4よりもY方向に隣接する結像レンズ121のレンズ面のY方向外側へ進む光線は遮光される。
ここで、交点Wは、光線F1と光線F2との交点、交点Sは、光線F3と光線F4との交点とする。第2遮光体15のZ方向の長さL2z(図13参照)は、光線F2を遮光するように、発光基板11からZ方向に、交点WのZ座標zW及び交点SのZ座標zSよりも上方に伸ばされるとともに、光線F1を遮光しないように、点BのZ座標z2よりも伸ばされないようにする。第2遮光体15のY方向の幅L2y(図13参照)は、光線F1よりも結像レンズ121のY方向内側の光線及び光線F3よりもY方向に隣接する結像レンズ121のY方向内側の光線を遮光せず、かつ、光線F2よりも結像レンズ121のY方向外側の光線及び光線F4よりもY方向に隣接する結像レンズ121のY方向外側の光線を遮光する幅に指定される。このように、第2遮光体15は、交点Wと交点Sの間のY方向領域内に配置される。
以下、第2遮光体の具体的な形状の実際の算出方法について説明する。
点A(y1、z1)、点B(y2、z2)、点D(y3、z3)、点E(y4、z4)のY座標及びZ座標は、光学設計解析ソフトウェア(CodeV)の光線追跡により求め、交点Wの座標(yW、zW)及び交点Sの座標(yS、zS)は、以下のように算出される。
まず、交点WのY座標yWは、光線F1の傾きをm、切片をb、光線2の傾きをn、切片をcとしたとき、数式1で表すことができる。
yW=(c-b)/(m-n) …(1)
また、光線F1の傾きm、切片b、光線2の傾きn、切片cは、それぞれ数式2~数式5で表すことができる。
m=(z2-z1)/(y2-y1) …(2)
b=z1-(m×y1)=z2-(m×y2) …(3)
n=(z4-z3)/(y4-y3) …(4)
c=z4-(n×y4)=z3-(n×y3) …(5)
よって、交点WのZ座標zWは、数式6で表すことができる。
zW=[{(c-b)/(m-n)}×m]+b=[{(c-b)/(m-n)}×n]+c …(6)
ここで、Y方向に隣接する結像レンズ121が同一の形状及び同一の有効域のものを用いる場合、発光点111の原点から鉛直方向に発せられた光線の、発光基板11のZ方向上面の点O(y0、z0)を結像レンズ121の中心とすると、Y方向のレンズピッチはLiとなる。そのため、交点Sの座標(yS、zS)は、それぞれ数式7、数式8で表すことができる。
yS=(y0+Li)-yW …(7)
zS=zW …(8)
なお、zS及びzWは、発光点111から各交点S、WのZ方向の距離となるため、発光基板11の厚さをdとしたとき、Z方向の第2遮光体15の長さL2zは、数式9で表すことができる。
L2z=zS-d=zW-d …(9)
また、第2遮光体15は、Y座標yWとY座標ySの間に配置される際に、光線F1及び光線F3を遮光せず、光線F2及び光線F4を遮光するようなY方向の幅L2yは、数式10で表すことができる。
L2y=(yS-yW)-公差1 …(10)
ここで、上記の公差1は、第2遮光体15がY方向にずれることが許容される公差である。第2遮光体15のX方向の長さL2xは、第1遮光体14に干渉しない長さとして設定される。
図14に、第1遮光体14及び第3遮光体16が設けられていない場合の光路図を示す。図15に、第3遮光体16が設けられている場合の光路図を示す。図16に、第1遮光体14及び第3遮光体16が設けられている場合の光路図を示す。第3遮光体16は、X方向に並ぶ発光点群112の間に配置され、当該発光点群112から出射して対向する結像レンズ121とX方向に隣接する結像レンズ121に入射する光線を遮光する。
まず、光線F5及びそれに関する点(点2b、点Q)について説明する。点2bは、第3遮光体16の一方(図中下側)に近い側の発光点111である(図17等参照)。点Qは、絞り板13の開口部131のZ方向の第1レンズアレイ12Aに対向する面側であってY方向の最も端(図中下端)にある点である(図14~図16等参照)。光線F5は、点2bから点Qまで結像レンズ121の有効域を進む光線である。
次に、光線F5a、光線F5bについて説明する。光線F5a及び光線F5bは、図14に示すように、発光基板11から射出されて本来入射すべき結像レンズ121のY方向の有効域外に進む光線である。
第3遮光体16は、図15に示すように、光線F5aよりも結像レンズ121のY方向内側に進む光線を遮光せず、光線F5aよりも結像レンズ121のY方向外側に進む光線を遮光する。そこで、第3遮光体16は、透光部141を有する第1遮光体14(図7等参照)と組み合わさることで、図16に示すように、光線F5よりも結像レンズ121のY方向内側に進む光線を遮光せず、光線F5よりも結像レンズ121のY方向外側に進む光線を遮光することとなる。以上のように、第1遮光体14及び第3遮光体16は、Y方向の遮光機能を有している。
図17に、遮光機能を果たすための第1遮光体14及び第3遮光体16の形状の条件を示す。図18に、図17の領域R2の拡大図を示す。
まず、光線F5及びそれに関する点(点H、点P、点Q)について説明する。点Hは、発光点群112の発光点111のうちX方向の端にあって第3遮光体16の一方(図中下側)にX方向で一番近い側の発光点(第3の発光点)111(点2b)から発せられた光線F5の、発光基板11のZ方向一方の面(第1レンズアレイ12Aに対向する面)の点である。点Pは、結像レンズ121の有効域の最も端(図中下端)にある点である。点Qは、絞り板13の開口部131のZ方向の第1レンズアレイ12Aに対向する面側であってX方向の最も端にある点のうち、第3遮光体の一方(図中下側)にX方向で近い側の点である。光線F5は、点Hから点Pを経由して点Qまで進む光線である。
次に、光線F5a及びそれに関する点(点J、点T)について説明する。点Jは、発光点群112の発光点111のうちX方向の端にあって第3遮光体16の一方(図中下側)から一番遠い側の発光点(第4の発光点)111(点2a)から発せられた光線F5aの、発光基板11のZ方向一方の面(第1レンズアレイ12Aに対向する面)の点である。点Tは、第3遮光体16の一方(図中下側)の感光体200側の端点のうち第3遮光体16の他方(図中上側)と対向する面側(図中上面側)の端点(図中右上端)である。光線F5aは、点Jから点Tに進む光線である。
本実施例において、図18に示すように、第3遮光体16のZ方向の長さをL3zとしたとき、第3遮光体16の端点Tが仮に光線F5上にあることとした場合に、第1遮光体14上の点Kは、光線F5a上の、発光基板11からZ方向の距離Lkの位置にある点となる。
第3遮光体16は、光線F5aよりも結像レンズ121の外側に進む光線しか遮光できない限界があるため、第1遮光体14とともに配置される。そのため、第1遮光体14及び第3遮光体16の形状は、光線F5よりも結像レンズ121のX方向内側へ進む光線を遮光せず、光線F5よりも結像レンズ121のX方向外側へ進む光線を遮光する構成とする。第1遮光体14は、点2bから出射する光線のうち、光線F5よりも対向する結像レンズ121の光学面のX方向内側へ進む光線を遮光せず、点2aから出射する光線のうち、光線F5aよりも対向する結像レンズ121の光学面のX方向内側へ進む光線を遮光する。第1遮光体14のX方向の長さL1xは、少なくとも発光基板11から距離Lk離れて、かつ、点Kよりも伸ばせる条件となる。なお、距離Lkの設定に関して、第1遮光体14を、感光体200方向に、結像レンズ121の面頂点よりも奥に配置すればするほど、遮光性能を向上させることができる。本実施形態では、発光基板11の感光体200側の面から第1遮光体14の感光体200側の面までのZ方向の距離Lk’は、発光基板11の感光体200側の面から対向する結像レンズ121の光学面の頂点までのZ方向の距離Lka(図示省略)よりも長くなっている。
以下、第1遮光体14及び第3遮光体16の具体的な形状の実際の算出方法について説明する。
点H(x5、z5)、点J(x7、z7) 、点P(x6、z6)、点T(xT、zT)のX座標及びZ座標は、光学設計解析ソフトウェア(CodeV)の光線追跡により求め、点Kの座標(xK、zK)は、以下のように導出される。
ここで、点TのZ座標zT=L3zにした光線追跡の際に、X座標xTは、数式11で表すことができる。
xT=(光線追跡結果によるX座標)+公差2 …(11)
ここで、上記の公差2は、第3遮光体16の感光体200方向の端部Tが、画像形成に必要となる光線F5をブロックしないために設けられている。
また、点KのZ座標zKは、数式12で表すことができる。
zK=d+Lk …(12)
したがって、点KのX座標は、光線F5の傾きをv、切片をuとしたとき、数式13で表すことができる。
xK=(Lk-u)/v …(13)
また、光線F5aの傾きv、切片uは、それぞれ数式14、数式15で表すことができる。
v=(zT-z7)/(xT-x7) …(14)
u=zT-(v×xT)=z7-(v×x7) …(15)
第1遮光体14のX方向の長さL1xは、点KのX座標xKよりも伸ばせて、かつ、光線F5aも含めて光線F5よりも結像レンズ121の外側に進む光線を遮光するとしたら、数式16で表すことができる。
L1x=(2×xK)-公差3 …(16)
上記の公差3は、第1遮光体14がX方向にずれたとしても、光線F5よりも結像レンズ121の外側に進む光線を遮光できるように設定される。
また、第1遮光体14の透光部141のX方向及びY方向の長さL1xs、L1ysは、各結像光学系の第1レンズアレイ12Aの有効域ER1と公差とを対応させた長さで設定される。
また、第3遮光体16のX方向の長さL3xは、X方向の光学部品に干渉しないような長さに設定される。第3遮光体16のY方向の長さL3yは、発光点群112の間にY方向に並ぶ第2遮光体15と干渉しないように設定された公差4を含めて、数式17で表すことができる。
L3y=(2×yW)-公差4 …(17)
本実施形態において、第1遮光体14は、図19及び図20に示すように、保持部材143を介して第1レンズアレイ12Aのガラス板122に保持される。第1レンズアレイ12Aと保持部材143は、接着剤を用いて接着される。同様に、保持部材143と第1遮光体14は、接着剤を用いて接着される。第1レンズアレイ12Aのガラス板122及び第1遮光体14には、位置合わせのためのマーカーMが施されており、その位置に保持部材143を接着することで、第1レンズアレイ12Aと第1遮光体14を高精度に位置合わせすることができる。
上記のように、第1遮光体14は、第1レンズアレイ12Aに対して位置決めされる。また、第2遮光体15及び第3遮光体16は、発光基板11に対して位置決めされる。
以上のように、本実施形態に係る光書込装置100は、複数の発光点111が2次元に配列された発光点群112を複数配置した発光基板11と、発光基板11に配置された発光点群112から出射された光線を感光体200上の異なる位置に結像させて倒立像を形成させる結像光学系と、を備える。結像光学系は、複数の発光点群112の各々に対向して配置された複数の結像レンズ121を有するレンズアレイ12と、光軸に沿って発光点群112に最も近いレンズアレイ12を第1レンズアレイ12Aとしたとき、第1レンズアレイ12Aよりも感光体200側に配置された絞り板13と、発光基板11と発光基板11に対向する第1レンズアレイ12Aとの間に配置された複数の遮光体と、を備える。複数の遮光体は、第1レンズアレイ12Aの光線が入射する光学面の手前に配置され、結像レンズ121の副方向の有効域外に入射する光線を遮光する第1遮光体14と、主方向に並ぶ発光点群112の間に配置され、当該発光点群112から出射して対向する結像レンズ121の主方向の有効域外に入射する光線を遮光する第2遮光体15と、を備える。第1遮光体14は、光線を遮光する遮光部142と、第1レンズアレイ12Aが有する複数の結像レンズ121に対応する1つの開口部からなる透光部141と、を有する。
したがって、本実施形態に係る光書込装置100によれば、主方向において隣り合う結像レンズ121の間隔が狭い現在のOLED-MLA構成でも、迷光を抑制することが可能となる。ここで、両側テレセンであるOLED-MLA構成においては、結像レンズ121の有効域が広くなってしまうため、有効域同士の間隔が非常に狭くなってしまう。そこで、本実施形態では、複数の結像レンズ121に対して1つの開口部を有し、光学有効域に進む光を通過させる透光部141と、副方向に進む迷光を遮光する遮光部と、を備える第1遮光体14をレンズアレイ12の直近に配置させる。以上の第1遮光体14の形状により、先行例での複数の穴を有する遮光体と違って、隣り合う結像レンズ121の狭い間隔に対向する遮光体上に遮光部が存在しなくなる。その結果、結像レンズ121の有効域同士の間に進む光が第1遮光体14を通過できるようになり、主方向の迷光を発生させるおそれがある。
第1遮光体14を迷光の遮光体として使用するだけでは、結像レンズ121の副方向の有効域外へ入射する迷光を遮光することはできるが、主方向の迷光を遮光することができない。そこで、本実施形態では、迷光を十分に遮光できるように、主方向の迷光を遮光する第2遮光体15を第1遮光体14の構成に組み合わせる。第2遮光体15は、主方向に並んだ発光点群112の間に配置されて、主方向の異なるレンズ列に進む迷光又は結像レンズ121の有効域同士の間の領域に進む迷光を遮光する。
以上のように、本実施形態に係る光書込装置100によれば、発光基板11と発光基板11に対向するレンズアレイ12の間に複数の遮光体が配置されることで、主方向の結像レンズ121の有効域同士の間隔が狭い場合であっても、主副方向の迷光の発生を抑制することが可能となり、画像不良の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る光書込装置100によれば、透光部141は、副方向において同じ位置に配置された複数の結像レンズ121に対応する1つの開口部からなり、第2遮光体15は、第1の光線(F1)を、発光点群112の発光点111のうち主方向の端にあって当該第2遮光体15に近い側の第1の発光点(点1b)から、絞り板13の開口部131の主方向の最も端にある点のうち当該第2遮光体15に主方向で近い側の点まで進む光線とし、第2の光線(F2)を、発光点群112の発光点111のうち主方向の端にあって当該第2遮光体15から遠い側の第2の発光点(点1a)から、対向する結像レンズ121の光学面の主方向で最も端にある点のうち当該第2遮光体15に近い側の点まで進む光線としたとき、第1の発光点から出射する光線のうち、第1の光線よりも対向する結像レンズ121の光学面の主方向内側へ進む光線を遮光せず、第2の発光点から出射する光線のうち、第2の光線よりも対向する結像レンズ121の光学面の主方向外側へ進む光線を遮光する形状で構成されている。
したがって、本実施形態に係る光書込装置100によれば、第1の光線は、発光点群112から出射して像面に結像する有効な光線のうち、第1レンズアレイ12Aの前で最も主方向外側を通過する光線である。よって、第1の発光点から出射する光線のうち、有効な光線をすべて通過させることができる。
また、第2の光線は、発光点群112から出射して、第1レンズアレイ12A上で主方向に隣接するレンズ列の入射面に進む光線のうち最も主方向内側を進む光線である。よって、第2遮光体15が、第2の発光点から出射する光線のうち、第2の光線よりも主方向外側に進む光線を遮光することで、第1レンズアレイ12A上で主方向に隣接するレンズ列に進む迷光をすべて遮光することができる。
以上のように、本実施形態に係る光書込装置100によれば、有効な光線を遮光することなく、主方向の迷光を十分に遮光することができる。
また、本実施形態に係る光書込装置100によれば、副方向に並ぶ発光点群112の間に配置され、当該発光点群112から出射して対向する結像レンズ121と副方向に隣接する結像レンズ121に入射する光線を遮光する第3遮光体16を備える。第1遮光体14は、第3の光線(光線F5)を、発光点群112の発光点111のうち副方向の端にあって第3遮光体16に副方向で近い側の第3の発光点(点2b)から、絞り板13の開口部131の副方向の最も端にある点のうち当該第3遮光体16に近い側の点まで進む光線とし、第4の光線(光線F5a)を、発光点群112の発光点111のうち副方向の端にあって第3遮光体16から遠い側の第4の発光点(点2a)から、当該第3遮光体16の感光体200側端部に進む光線としたとき、第3の発光点から出射する光線のうち、第3の光線よりも対向する結像レンズ121の光学面の副方向内側へ進む光線を遮光せず、第4の発光点から出射する光線のうち、第4の光線よりも対向する結像レンズ121の光学面の副方向内側へ進む光線を遮光する形状で構成されている。
したがって、本実施形態に係る光書込装置100によれば、第3の光線は、発光点群112から出射して像面に結像する有効な光線のうち、第1レンズアレイ12Aの前で最も副方向外側を通過する光線である。よって、第3の発光点から出射する光線のうち、有効な光線をすべて通過させることができる。
第4の光線は、発光点群112から出射して、第3遮光体16で遮られずに、第1レンズアレイ12Aに進む光線のうち最も副方向外側を進む光線である。よって、第1遮光体14が、第4の発光点から出射する光線のうち、第4の発光点よりも主方向内側に進む光線を遮光することで、第1レンズアレイ12A上で副方向の有効域外に進む迷光をすべて遮光することができる。
以上のように、本実施形態に係る光書込装置100によれば、有効な光線を遮光することなく、副方向の迷光を十分に遮光することができる。
また、本実施形態に係る光書込装置100によれば、発光基板11の感光体200側の面から第1遮光体14の感光体200側の面までの光軸方向の距離は、発光基板11の感光体200側の面から対向する結像レンズ121の光学面の頂点までの光軸方向の距離よりも長い。
したがって、本実施形態に係る光書込装置100によれば、第1遮光体14を可能な限り結像レンズ121のレンズ面に近づけることができるので、迷光の遮蔽効果を高めることができる。
また、本実施形態に係る光書込装置100によれば、第1遮光体14は、第1レンズアレイ12Aに対して位置決めされ、第2遮光体15及び第3遮光体16は、発光基板11に対して位置決めされる。
したがって、本実施形態に係る光書込装置100によれば、第1遮光体14を第1レンズアレイ12Aに対して高い位置精度で位置決めすることができる。また、第2遮光体15及び第3遮光体16の遮光性能を高めることができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、3つの遮光体(第1遮光体14、第2遮光体15、第3遮光体16)を備える構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、3つの遮光体を備える代わりに、第1遮光体14及び第2遮光体15の2つの遮光体を備える構成としてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1000 画像形成装置
100 光書込装置
11 発光基板
11a~11c 板材
111 発光点
112 発光点群
12 レンズアレイ
12A 第1レンズアレイ
12B 第2レンズアレイ
121 結像レンズ
122 ガラス板
13 絞り板
14 第1遮光体
141 透光部
142 遮光部
143 保持部材
15 第2遮光体
16 第3遮光体
200 感光体
210 帯電部
220 現像部
300 中間転写ベルト
400 転写ローラー(転写部)
500 定着部

Claims (6)

  1. 複数の発光点が2次元に配列された発光点群を複数配置した発光基板と、
    前記発光基板に配置された発光点群から出射された光線を感光体上の異なる位置に結像させて倒立像を形成させる結像光学系と、
    を備え、
    前記結像光学系は、
    複数の前記発光点群の各々に対向して配置された複数の結像レンズを有するレンズアレイと、
    光軸に沿って前記発光点群に最も近いレンズアレイを第1レンズアレイとしたとき、前記第1レンズアレイよりも前記感光体側に配置された絞り板と、
    前記発光基板と前記発光基板に対向する第1レンズアレイとの間に配置された複数の遮光体と、
    を備え、
    前記複数の遮光体は、
    前記第1レンズアレイの光線が入射する光学面の手前に配置され、前記結像レンズの副方向の有効域外に入射する光線を遮光する第1遮光体と、
    主方向に並ぶ前記発光点群の間に配置され、当該発光点群から出射して対向する前記結像レンズの主方向の有効域外に入射する光線を遮光する第2遮光体と、
    を備え、
    前記第1遮光体は、前記光線を遮光する遮光部と、前記第1レンズアレイが有する複数の結像レンズに対応する1つの開口部からなる透光部と、を有することを特徴とする光書込装置。
  2. 前記透光部は、副方向において同じ位置に配置された複数の結像レンズに対応する1つの開口部からなり、
    前記第2遮光体は、
    第1の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち主方向の端にあって当該第2遮光体に近い側の第1の発光点から、前記絞り板の開口部の主方向の最も端にある点のうち当該第2遮光体に主方向で近い側の点まで進む光線とし、
    第2の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち主方向の端にあって当該第2遮光体から遠い側の第2の発光点から、対向する結像レンズの光学面の主方向で最も端にある点のうち当該第2遮光体に近い側の点まで進む光線としたとき、
    前記第1の発光点から出射する光線のうち、前記第1の光線よりも対向する結像レンズの光学面の主方向内側へ進む光線を遮光せず、
    前記第2の発光点から出射する光線のうち、前記第2の光線よりも対向する結像レンズの光学面の主方向外側へ進む光線を遮光する形状で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光書込装置。
  3. 副方向に並ぶ前記発光点群の間に配置され、当該発光点群から出射して対向する前記結像レンズと副方向に隣接する結像レンズに入射する光線を遮光する第3遮光体を備え、
    前記第1遮光体は、
    第3の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち副方向の端にあって前記第3遮光体に副方向で近い側の第3の発光点から、前記絞り板の開口部の副方向の最も端にある点のうち当該第3遮光体に近い側の点まで進む光線とし、
    第4の光線を、前記発光点群の前記発光点のうち副方向の端にあって前記第3遮光体から遠い側の第4の発光点から、当該第3遮光体の前記感光体側端部に進む光線としたとき、
    前記第3の発光点から出射する光線のうち、前記第3の光線よりも対向する結像レンズの光学面の副方向内側へ進む光線を遮光せず、
    前記第4の発光点から出射する光線のうち、前記第4の光線よりも対向する結像レンズの光学面の副方向内側へ進む光線を遮光する形状で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光書込装置。
  4. 前記発光基板の前記感光体側の面から前記第1遮光体の前記感光体側の面までの光軸方向の距離は、前記発光基板の前記感光体側の面から対向する結像レンズの光学面の頂点までの光軸方向の距離よりも長いことを特徴とする請求項3に記載の光書込装置。
  5. 前記第1遮光体は、前記第1レンズアレイに対して位置決めされ、
    前記第2遮光体及び前記第3遮光体は、前記発光基板に対して位置決めされることを特徴とする請求項3又は4に記載の光書込装置。
  6. 感光体と、
    前記感光体を帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電された前記感光体に対して光を照射することで前記感光体上に静電潜像を形成する請求項1~5のいずれか一項に記載の光書込装置と、
    前記光を照射された前記感光体に現像剤を供給することで前記静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部と、
    前記現像剤による像を用紙に転写する転写部と、
    前記転写部により転写された前記現像剤による像を前記用紙に定着する定着部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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