JP7243056B2 - 購入監視プログラム、購入監視方法及び情報管理装置 - Google Patents

購入監視プログラム、購入監視方法及び情報管理装置 Download PDF

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Description

本発明は、購入監視プログラム、購入監視方法及び情報管理装置に関する。
会社においては、社員が利用する通勤区間の定期代や有効期限を把握しているため、社員が定期券を購入する前に、会社から社員の銀行口座に対して定期代を振り込んでいる。
また、出張、交通費用等の小口経費の処理を自動化するための技術が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2000-348099号公報
しかしながら、振り込まれた定期代を利用せずに、自転車や徒歩で通勤することで、定期代を不正受給する社員がいることもある。このため、各社員が定期代を正当に利用しているかを確認する必要があるが、これまでは購入済みの定期券や領収書等を人手で確認しており、手間がかかっていた。
1つの側面では、本発明は、手間を掛けずに交通費の利用を監視することが可能な購入監視プログラム、購入監視方法及び情報管理装置を提供することを目的とする。
一つの態様では、購入監視プログラムは、金融機関の各口座に対する入金及び出金を管理するコンピュータに、支払元から支払先の口座へ入金があった場合に、前記入金の種別情報と、前記支払先の識別情報と、入金された金額の情報と、を対応付けて記憶部に記憶し、ユーザの識別情報と該ユーザによる交通機関での購入履歴とを対応付けて記憶する記憶装置に対して、前記記憶部に記憶された前記入金の種別情報が交通費である第1の支払先の識別情報と、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額の情報とを送信して、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額に相当する購入履歴があるかを問い合わせ、前記記憶装置から受信した前記問い合わせに対する回答結果を出力する、処理実行させるための購入監視プログラムである。
手間を掛けずに交通費の利用を監視することができる。
一実施形態に係る購入監視システムの構成を概略的に示す図である。 図2(a)は、金融情報処理サーバ及び交通機関サーバのハードウェア構成を示す図であり、図2(b)は、会社用端末及び社員用端末のハードウェア構成を示す図である。 金融情報処理サーバ及び交通機関サーバの機能ブロック図である。 金融情報処理サーバの処理の一例を示すフローチャートである。 交通機関サーバの処理の一例を示すフローチャートである。 図6(a)は、取引DBのデータ構造の一例を示す図であり、図6(b)は、購入履歴DBのデータ構造の一例を示す図である。 図7(a)、図7(b)は、入金画面の一例を示す図である。 図8(a)、図8(b)は、定期券購入画面の一例を示す図である。 図9(a)、図9(b)は、「定期券購入情報」の画面を示す図であり、図9(c)は、「定期券について」の画面を示す図であり、図9(d)は、「定期券について」の画面の別例を示す図である。
以下、購入監視システムの一実施形態について、図1~図9に基づいて詳細に説明する。図1には、一実施形態に係る購入監視システム100の構成が概略的に示されている。図1の購入監視システム100は、会社から社員の銀行口座に対して定期代の入金(支払い)があった場合に、適正に定期券が購入されたかを監視し、監視結果に基づいて会社や社員に対して通知を行うシステムである。
購入監視システム100は、図1に示すように、金融情報処理サーバ10、交通機関サーバ20、券売機22、窓口端末24、会社用端末60、社員用端末70、を備える。購入監視装置としての金融情報処理サーバ10、記憶装置としての交通機関サーバ20、会社用端末60、社員用端末70は、インターネットやVPN(Virtual Private Network)などのネットワーク80に接続されている。また、交通機関サーバ20、券売機22、窓口端末24は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク81に接続されている。
金融情報処理サーバ10は、例えば、銀行などの金融機関が利用するサーバであり、銀行口座に対する入金や出金を管理する。また、金融情報処理サーバ10は、交通機関サーバ20に対して、銀行口座に入金された定期代が適正に利用されたかを問い合わせ、問い合わせ結果に基づいて社員用端末70や会社用端末60に対して通知を行う。
図2(a)には、金融情報処理サーバ10のハードウェア構成が示されている。図2(a)に示すように、金融情報処理サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(ここではHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、及び可搬型記憶媒体用ドライブ99等を備えている。これら金融情報処理サーバ10の構成各部は、バス98に接続されている。サーバ10では、ROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム(購入監視プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラム(購入監視プログラムを含む)をCPU90が実行することにより、図3の各部の機能が実現されている。なお、図3の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。なお、図3の各部の詳細については後述する。
交通機関サーバ20は、鉄道会社などの交通機関ごとに用意されたサーバである。交通機関サーバ20は、定期券の購入情報を券売機22や窓口端末24から取得して、管理する。また、交通機関サーバ20は、金融情報処理サーバ10からの問い合わせに基づいて、適正な定期券購入が行われたかを確認し、確認結果を金融情報処理サーバ10に送信する。交通機関サーバ20は、金融情報処理サーバ10と同様のハードウェア構成(図2(a)参照)を有している。交通機関サーバ20では、CPU90がROM92あるいはHDD96に格納されているプログラム、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ99が可搬型記憶媒体91から読み取ったプログラムを実行することにより、図3の各部の機能が実現されている。なお、図3の各部の機能は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。なお、図3の各部の詳細については後述する。
券売機22は、交通機関の駅等に設置され、乗車券や指定席券の他、定期券を購入するために購入者が操作する装置である。券売機22における定期券の購入履歴情報は、交通機関サーバ20に送信される。
窓口端末24は、交通機関の窓口に設置され、乗客が乗車券や指定席券、定期券を購入する際に、窓口業務員が操作する装置である。窓口端末24における定期券の購入履歴情報についても、交通機関サーバ20に送信される。
会社用端末60は、会社の人事部等が利用するPC(Personal Computer)などの端末である。会社用端末60は、例えば社員の銀行口座に対する定期代の入金に利用したり、金融情報処理サーバ10から受けた通知の確認に利用したりする。会社用端末60は、図2(b)に示すようなハードウェア構成を有する。会社用端末60は、CPU190、ROM192、RAM194、記憶部(ここではHDD)196、ネットワークインタフェース197、表示部193、入力部195、及び可搬型記憶媒体191に記憶されている情報を読み取り可能な可搬型記憶媒体用ドライブ199等を備えている。表示部193は、液晶ディスプレイ等を含み、入力部195は、キーボードやマウス、タッチパネル等を含むこれら会社用端末60の構成各部は、バス198に接続されている。
社員用端末70は、会社の社員が利用するPCやスマートフォンなどの端末である。社員用端末70は、一例として、会社用端末60と同様のハードウェア構成(図2(b)参照)を有する。
次に、金融情報処理サーバ10と交通機関サーバ20の機能について、図3に基づいて説明する。
(金融情報処理サーバ10について)
金融情報処理サーバ10は、CPU90がプログラムを実行することにより、図3に示す検知部としての入金情報検知部30、問い合わせ部32、出力部としての通知部34、として機能する。
入金情報検知部30は、会社用端末60において入金画面(図7(a)参照)から社員の銀行口座への入金処理がされた場合に、入金画面に入力された情報を取引DB52に格納する。ここで、取引DB52は、銀行における入金や出金に関する情報を格納するデータベースである。図6(a)には、取引DB52のうち、入金に関する情報のみが示されている。なお、取引DB52の詳細については、後述する。
問い合わせ部32は、所定の問い合わせタイミング(例えば1日1回)が到来した場合に、交通機関サーバ20に対して、定期代が入金されている社員が適正に定期券を購入したかを問い合わせる。
通知部34は、問い合わせ部32が交通機関サーバ20に対して問い合わせを行った後、交通機関サーバ20から送信されてくる回答(問い合わせ結果)を受信する。そして、通知部34は、回答に基づいて、会社用端末60や社員用端末70に対して通知を行う。通知部34は、社員が期限までに定期券を購入していなければ、当該社員が利用する社員用端末70に対して購入を促す通知を行う。また、通知部34は、社員が適正に定期券を購入しなかった場合や適正に定期券を購入した場合には、会社用端末60に対してその旨を通知する。なお、通知部34は、定期代の入金元の会社用端末60のアドレスや、入金先の社員の社員用端末70のアドレスの情報をリスト化して保持しているものとする。
(交通機関サーバ20について)
交通機関サーバ20は、CPU90がプログラムを実行することにより、図3に示す購入情報取得部40、確認部42、確認結果回答部44としての機能が実現されている。
購入情報取得部40は、券売機22や窓口端末24から定期券の購入情報が送信されてきた場合に、購入情報を購入履歴DB62に格納する。図6(b)には、購入履歴DB62のデータ構造の一例が示されている。なお、図6(b)の購入履歴DB62は、鉄道会社ID=「01」の交通機関サーバ20が有する購入履歴DB62であるものとする。なお、購入履歴DB62の詳細については、後述する。
確認部42は、金融情報処理サーバ10の問い合わせ部32からの問い合わせに応じて、購入履歴DB62を検索し、社員によって定期券が購入されたか否か、定期券購入が適正であったか否かを確認する。
確認結果回答部44は、確認部42による確認結果を金融情報処理サーバ10の通知部34に対して送信する。
(金融情報処理サーバ10及び交通機関サーバ20の処理について)
以下、金融情報処理サーバ10及び交通機関サーバ20の処理について、図4、図5のフローチャートに沿って、その他図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図4の処理は、金融情報処理サーバ10の処理であり、図5の処理は、交通機関サーバ20において図4の処理と同時並行的に行われる処理である。
図4の処理では、入金情報検知部30は、ステップS10において、入金情報が入力されたか否かを判断する。このステップS10の判断が否定された場合には、ステップS14に移行し、問い合わせ部32は、監視タイミングか否かを判断する。なお、監視タイミングは、1日1回到来する所定時刻とすることができる。このステップS14の判断が否定された場合には、ステップS10に戻る。すなわち、入金情報が入力されるか、監視タイミングになるまでの間は、ステップS10、S14の判断が繰り返し実行され、待機状態となる。
ステップS10の判断が肯定された場合、入金情報検知部30は、ステップS12に移行する。ここで、ステップS10の判断が肯定される場合とは、会社用端末60において、図7(a)に示す入金画面に対する入力が行われ、「入金処理実行」ボタンが押された場合を意味する。図7(a)の入金画面は、会社の人事部員等が社員の口座に対して定期代を入金する場合に入力する画面であり、「社員(ユーザID)」、「通勤区間」、「期間」、「定期券購入チェック実行」の各項目の入力欄を有する。項目「社員(ユーザID)」の入力欄には、例えば、社員のユーザIDとして、マイナンバーを入力することができる。項目「通勤区間」入力欄には、社員が会社に対して申請している通勤区間(乗車駅と降車駅)の情報を入力することができる。なお、項目「通勤区間」の入力欄の右側の矢印ボタンを押した場合、当該通勤区間の定期券を購入することが可能な交通機関の情報(鉄道会社ID)が自動的に表示されるようになっている。また、項目「期間」の入力欄には、購入すべき定期券の期間(例えば前回購入した定期券の有効期限の次の日から6か月間など)の情報を入力することができる。なお、項目「期間」の入力欄の右側の矢印ボタンを押した場合、当該機関の定期券の金額が自動的に表示されるようになっている。更に、項目「定期券購入チェック実行」の入力欄には、社員が適正に定期券を購入したか否かをチェックする場合に「ON」を入力し、チェックしない場合に「OFF」を入力する。本実施形態では、人事部員等が会社用端末60から図7(b)に示すような入力を行った後、「入金処理実行」ボタンを押したものとする。なお、「入金処理実行」ボタンを押すことで、入金画面に表示されている情報が金融情報処理サーバ10に送信される。
ステップS12に移行すると、入金情報検知部30は、取引DB52に対して入金情報(入金画面に表示されている情報)を格納する。ここで、取引DB52は、図6(a)に示すように、「取引ID」、「取引名」、「入金元」、「入金先」、「金額」、「取引日」、「備考1」、「備考2」、「実行フラグ」のフィールドを有する。「取引ID」のフィールドには、取引の識別番号(例えば、「TR-001」)が格納される。「取引名」のフィールドには、取引の名称(例えば、「定期券更新」)が格納される。「入金元」のフィールドには、入金元の会社の識別情報(例えば法人番号)が格納され、「入金先」のフィールドには、入金先の社員の識別情報(例えばマイナンバー)が格納される。また、「金額」のフィールドには、入金額が格納され、「取引日」のフィールドには、入金のあった日の日付が格納される。また、「備考1」のフィールドには、通勤区間と鉄道会社IDが格納され、「備考2」のフィールドには、更新期限として入金画面の「期間」の前日の日付が格納される。また、「実行フラグ」のフィールドには、入金画面に入力された「ON」又は「OFF」が格納される。
ステップS12の後は、監視タイミングが到来するまでの間(ステップS14の判断が肯定されるまでの間)、入金情報が入力されるたびに、取引DB52に入金情報が格納される(S12)ようになっている。そして、監視タイミングが到来すると、ステップS14の判断が肯定され、問い合わせ部32は、ステップS16の処理を実行する。
ステップS16では、問い合わせ部32は、実行フラグ=ONの入金履歴を1つ特定する。ここでは、例えば、図6(a)の取引DB52の取引ID=「TR-001」の行の入金履歴が特定されたものとする。
次いで、ステップS18では、問い合わせ部32が、特定した入金履歴から入金先の社員が定期券を購入する交通機関を特定する。取引ID=「TR-001」の例では、問い合わせ部32は、鉄道会社ID=「01」の交通機関を特定する。
次いで、ステップS20では、問い合わせ部32が、特定した交通機関の交通機関サーバ20に対して、入金先の識別情報(マイナンバー)、金額、区間を送信して入金先の社員により適正な定期券購入が行われたか否かの問い合わせを実行する。その後は、ステップS22において、通知部34が、交通機関サーバ20から確認結果を受信するまで待機する。
(図5の処理について)
ここで、図5に基づいて、交通機関サーバ20の処理について説明する。
図5の処理においては、購入情報取得部40が定期券購入情報が入力されたと判断するまで(ステップS50の判断が肯定されるまで)、又は確認部42が問い合わせがあったと判断するまで(ステップS54が肯定されるまで)、待機している。
したがって、社員が例えば券売機22において定期券を購入した場合には、ステップS50の判断が肯定され、ステップS52に移行する。ここで、券売機22においては、図8(a)に示すような定期券購入画面が表示されるようになっている。例えば定期券を更新で購入する場合、購入者は、券売機22に使用中の定期券を投入し、定期券購入画面において、図8(b)に示すように、購入者のユーザID(マイナンバー)や、定期券の種別(通勤又は通学)、期間(1か月、3か月、6か月)、新規・継続の別を入力する。これにより、定期券購入画面には、使用中の定期券の情報と入力情報とに基づいて、区間(JR蒲田~JR新宿)や、使用期限(2018/9/16まで)や金額(43430円)が自動的に表示される。なお、購入者は、券売機22に自治体が発行したマイナンバーカードを投入することとしてもよい。この場合、券売機22では、マイナンバーカードからマイナンバーを取得することができる。これにより、購入者によるマイナンバーの手入力を省略することができる。なお、新規で定期券を購入する場合には、区間や使用期限についても手入力する必要がある。
図8(b)に示すように定期券購入画面に情報が入力された状態で、「定期券購入」ボタンが押されると、券売機22は定期代の支払いを条件に定期券を発行する。この場合、券売機22は、定期券購入画面上に表示されている情報(定期券購入情報)を交通機関サーバ20に送信するようになっている。なお、定期券を駅の窓口で購入した場合にも、窓口端末24からは、定期券購入画面上に表示されている情報(定期券購入情報)が交通機関サーバ20に送信される。
購入情報取得部40は、ステップS52に移行すると、購入履歴DB62に定期券購入情報を格納する。ここで、購入履歴DB62は、図6(b)に示すようなデータ構造を有する。具体的には、購入履歴DB62は、「日付」、「購入者情報」、「金額」、「区間」のフィールドを有する。購入情報取得部40は、図8(b)に示す定期券購入画面の情報(定期券購入情報)を2018年3月12日に取得した場合には、図6(b)において矢印で示す行の情報を購入履歴DB62に格納する。その後は、定期券の購入がある度に(ステップS50が肯定されるたびに)、ステップS52において定期券購入情報が購入履歴DB62に格納されるようになっている。
一方、前述したように、図4のステップS20において問い合わせ部32による問い合わせが行われた場合には、ステップS54の判断が肯定されるため、確認部42は、ステップS56に移行する。
ステップS56に移行すると、確認部42は、問い合わせ部32から受信した入金先の識別情報(社員のマイナンバー)に基づいて、購入履歴DB62を検索する。すなわち、定期代が支払われた社員による定期券の購入があったか否かを判断する。なお、この場合には、確認部42は、前回の問い合わせ以降に新たに購入履歴DB62に格納された情報のみを検索するようにすればよい。すなわち、監視タイミングが1日1回であれば、確認部42は、前日の監視タイミング以降に購入履歴DB62に格納された情報(1日分の情報)のみを検索すればよい。
次いで、ステップS58では、確認部42が、入金先の識別情報に対応する購入履歴があったか否かを判断する。このステップS58の判断が否定された場合には、ステップS62に移行するが、肯定された場合には、ステップS60に移行する。
ステップS60に移行すると、確認部42は、問い合わせの際に受信した金額、区間に基づいて、定期券購入が適正か否かを確認する。この場合、確認部42は、例えば、定期券購入の金額が支払われた定期代よりも少なければ適正でないと判断する。また、確認部42は、定期券購入の金額が支払われた定期代と同額又は支払われた定期代よりも多ければ、購入された定期券の区間を参照し、受信した区間(取引DB52の備考1の区間)を含んでいれば適正と判断する。その後は、ステップS62に移行する。なお、ステップS60において、確認部42は、金額と区間のいずれか一方に基づいて、適正な定期券購入が行われたかを確認することとしてもよい。例えば、確認部42は、定期券購入の金額が支払われた定期代よりも少なければ適正でなく、同一又は多ければ適正であると判断してもよい。また、例えば、確認部42は、購入した定期券の利用区間に受信した区間すべてが含まれていれば適正であると判断してもよい。
ステップS62に移行した場合、確認結果回答部44は、確認部42による確認結果を金融情報処理サーバ10(通知部34)に送信する。この場合、確認結果回答部44は、「定期券が未購入である」、「定期券が適正に購入された」、「定期券が適正に購入されなかった」のいずれかを通知部34に対して送信する。その後は、ステップS50に戻る。
上記のように、交通機関サーバ20においてステップS62の処理が実行されると、図4の処理においては、ステップS22の判断が肯定されるため、通知部34は、ステップS24に移行する。
ステップS24に移行すると、通知部34は、定期券を購入済みであるか否かを判断する。このステップS24の判断が肯定された場合には、ステップS26に移行し、通知部34は、購入が適正に行われたか否かを判断する。このステップS26の判断が肯定された場合(購入が適正であった場合)には、ステップS28に移行し、通知部34は、適正に購入された旨を入金元の会社用端末60に通知する。この場合、通知部34は、例えば、図9(a)に示すような「定期券購入情報」の画面を生成し、入金元の会社用端末60に送信する。一方、ステップS26の判断が否定された場合(購入が適正でなかった場合)には、ステップS30に移行し、通知部34は、適正に購入されなかった旨を会社用端末60に通知する。この場合、通知部34は、例えば、図9(b)に示すような「定期券購入情報」の画面を生成し、入金元の会社用端末60に送信する。入金元の会社用端末60では、図9(a)や図9(b)の画面が表示されることで、人事部員等は、定期券の現物や領収証を確認しなくても、社員が適正に定期券を購入したか否かを確認することができる。
上記のようにステップS28又はステップS30の処理が実行されると、通知部34はステップS32に移行し、特定している入金履歴の実行フラグを「ON」から「OFF」に変更する。その後は、ステップS34に移行する。
ところで、ステップS24の判断が否定された場合、すなわち、確認結果として「定期券が未購入である」を受信した場合には、通知部34は、ステップS36に移行する。
ステップS36に移行すると、通知部34は、特定している入金履歴の備考2に記載されている更新期限を過ぎているか否かを判断する。このステップS36の判断が否定された場合、すなわち更新期限を過ぎていない場合には、通知部34は通知を行わずに、ステップS34に移行する。一方、ステップS36の判断が肯定された場合には、ステップS38に移行し、通知部34は、購入を促す通知を入金先の社員用端末70に対して送信する。この場合、通知部34は、例えば、図9(c)に示すような「定期券について」の画面を生成し、入金先の社員用端末70に送信する。これにより、社員に対して定期券を購入すべきことを報知することができる。その後は、ステップS34に移行する。
上述した処理を経て、ステップS34に移行すると、問い合わせ部32は、実行フラグが「ON」の入金履歴を全て特定し終えたか否かを判断する。このステップS34の判断が否定された場合には、ステップ16に戻り、実行フラグが「ON」の次の入金履歴に対する処理(S16以降の処理)を繰り返し実行する。一方、ステップS34の判断が肯定された場合には、ステップS10に戻るため、上述した図4の処理が繰り返し実行されるようになっている。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、入金情報検知部30は、定期代の支払いが支払元(会社)から支払先(社員)の口座へあったことを検知した場合に、取引DB52に入金情報を格納する。そして、問い合わせ部32が、購入履歴DB62を有する交通機関サーバ20に対して、社員の識別情報(マイナンバー)を用いて、社員が定期券を適正に購入したか(金額や区間が正当かどうか)を問い合わせる。すなわち、問い合わせ部32は、購入履歴DB62に、社員のマイナンバーに対応する交通費に相当する購入履歴があるかを問い合わせる。また、通知部34は、交通機関サーバ20から受信した回答を会社用端末60に対して出力する。これにより、人事部等が定期券の現物や領収書を確認しなくても、社員が定期券を適正に購入したか否かの情報を会社用端末60に対して出力することができる。これにより、人事部等の確認作業の手間を省くことができる。
また、本実施形態では、異なる交通機関での購入履歴は、異なる交通機関サーバ20の購入履歴DB62に格納され、問い合わせ部32は、入金画面に表示された鉄道会社IDに対応する交通機関サーバ20に対して問い合わせを行う。これにより、各交通機関での購入履歴がまとめて1つのサーバで管理される場合に比べ、問い合わせ時の処理の低減及び問い合わせに要する時間の削減を図ることが可能である。
また、本実施形態では、会社が入金した金額以上の定期券を購入した場合や、社員の利用区間を含む区間の定期券が購入された場合に、適正に購入されたとするので、社員が通勤区間を超えた区間の定期券を購入した場合(自腹で定期券の区間を拡張した場合)でも適正な購入として扱うことができる。
また、本実施形態では、通知部34は、更新期限までに定期券を購入していない場合に、社員用端末70に対して購入を促す通知を送信する。これにより、定期券の購入し忘れを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、更新期限を長期間過ぎた場合に、定期代が不正取得された可能性がある旨を会社用端末60に対して通知することとしてもよい。具体的には、図4のステップS38の後に、更新期限から所定期間経過したか否かを判断し、判断が肯定された場合に、会社用端末60に対して図9(d)に示すような画面を送信することとしてもよい。
なお、上記実施形態では、更新期限を過ぎた場合(S36:肯定)に、社員用端末70に対して通知する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、更新期限の数日前から、社員用端末70に対して購入を促す通知を送信することとしてもよい。
なお、上記実施形態では、入金画面において、項目「定期券購入チェック実行」の入力欄にON又はOFFを入力可能にすることで、人事部員等が図6(a)の実行フラグをON又はOFFにすることができる場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、入金画面から入金処理を行った場合には、実行フラグが必ずONになるようにしてもよい。すなわち、全社員に対して、定期券購入チェックを必ず実行するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、各社員の通勤区間の情報をデータベースで管理してもよい。この場合、会社用端末60では、入金画面に社員の識別情報(マイナンバー)が入力された段階で、通勤区間の情報をデータベースから自動的に取得し、入金画面に自動的に入力するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、各鉄道会社での定期券の購入履歴を、鉄道会社ごとに用意された購入履歴DB62で管理する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、各鉄道会社での定期券の購入履歴を、1つの購入履歴DBで一括管理することとしてもよい。
なお、上記実施形態では、購入監視システム100が、定期券の購入に関する監視を行う場合について説明したが、これに限られるものではない。購入監視システム100は、例えば、出張前に会社から社員の口座に対して出張費(交通費)を入金した場合に、当該出張費を用いて乗車券等が適正に購入されたかを監視するシステムであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記憶媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記憶媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記憶媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 交通費の支払いが支払元から支払先の口座へあったことを検知し、
ユーザの識別情報と該ユーザによる交通機関での購入履歴とを対応付けて記憶する記憶装置に対して、前記支払先の口座に対応する第1ユーザの識別情報を用いて、前記第1ユーザの識別情報に対応する前記交通費に相当する購入履歴があるかを問い合わせ、
前記記憶装置から受信した前記問い合わせに対する回答結果を出力する、
処理をコンピュータに実行させるための購入監視プログラム。
(付記2) 異なる交通機関での購入履歴は、異なる記憶装置に記憶され、
前記問い合わせる処理では、前記交通費に対応する交通機関を特定し、特定した交通機関に対応する記憶装置に対して問い合わせを行う、
ことを特徴とする付記1に記載の購入監視プログラム。
(付記3) 前記交通費に対応する交通機関は、前記支払元が前記交通費の支払いの際に入力した情報から特定する、ことを特徴とする付記2に記載の購入監視プログラム。
(付記4) 前記問い合わせる処理では、前記交通費以上の金額の購入履歴があるかを問い合わせる、ことを特徴とする付記1~3のいずれかに記載の購入監視プログラム。
(付記5) 前記出力する処理では、予め定めた期限までに前記交通費に対応する購入がない場合に、前記第1ユーザに対応する端末に対して購入を促す情報を出力する、ことを特徴とする付記1~4のいずれかに記載の購入監視プログラム。
(付記6) 交通費の支払いが支払元から支払先の口座へあったことを検知し、
ユーザの識別情報と該ユーザによる交通機関での購入履歴とを対応付けて記憶する記憶装置に対して、前記支払先の口座に対応する第1ユーザの識別情報を用いて、前記第1ユーザの識別情報に対応する前記交通費に相当する購入履歴があるかを問い合わせ、
前記記憶装置から受信した前記問い合わせに対する回答結果を出力する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする購入監視方法。
(付記7) 交通費の支払いが支払元から支払先の口座へあったことを検知する検知部と、
ユーザの識別情報と該ユーザによる交通機関での購入履歴とを対応付けて記憶する記憶装置に対して、前記支払先の口座に対応する第1ユーザの識別情報を用いて、前記第1ユーザの識別情報に対応する前記交通費に相当する購入履歴があるかを問い合わせる問い合わせ部と、
前記記憶装置から受信した前記問い合わせに対する回答結果を出力する出力部と、
を備える購入監視装置。
(付記8) 異なる交通機関での購入履歴は、異なる記憶装置に記憶され、
前記問い合わせ部は、前記交通費に対応する交通機関を特定し、特定した交通機関に対応する記憶装置に対して問い合わせを行う、
ことを特徴とする付記7に記載の購入監視装置。
(付記9) 前記交通費に対応する交通機関は、前記支払元が前記交通費の支払いの際に入力した情報から特定する、ことを特徴とする付記8に記載の購入監視装置。
(付記10) 前記問い合わせ部は、前記交通費以上の金額の購入履歴があるかを問い合わせる、ことを特徴とする付記7~9のいずれかに記載の購入監視装置。
(付記11) 前記出力部は、予め定めた期限までに前記交通費に対応する購入がない場合に、前記第1ユーザに対応する端末に対して購入を促す情報を出力する、ことを特徴とする付記7~10のいずれかに記載の購入監視装置。
10 金融情報処理サーバ(購入監視装置)
20 記憶装置(交通機関サーバ)
30 入金情報検知部(検知部)
32 問い合わせ部
34 通知部(出力部)

Claims (8)

  1. 金融機関の各口座に対する入金及び出金を管理するコンピュータに、
    支払元から支払先の口座へ入金があった場合に、前記入金の種別情報と、前記支払先の識別情報と、入金された金額の情報と、を対応付けて記憶部に記憶し、
    ユーザの識別情報と該ユーザによる交通機関での購入履歴とを対応付けて記憶する記憶装置に対して、前記記憶部に記憶された前記入金の種別情報が交通費である第1の支払先の識別情報と、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額の情報とを送信して、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額に相当する購入履歴があるかを問い合わせ、
    前記記憶装置から受信した前記問い合わせに対する回答結果を出力する、
    処理実行させるための購入監視プログラム。
  2. 異なる交通機関での購入履歴は、異なる記憶装置に記憶され、
    前記記憶部に記憶する処理において、前記入金の種別が交通費である場合には、前記支払先の識別情報と対応付けて、前記交通費に対応する交通機関の情報を前記記憶部に記憶し、
    前記問い合わせる処理では、前記記憶部に記憶された前記第1の支払先の識別情報に対応付けられている交通機関に対応する記憶装置に対して問い合わせを行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の購入監視プログラム。
  3. 前記交通費に対応する交通機関の情報は、前記支払元が前記交通費の支払いの際に入力した情報である、ことを特徴とする請求項2に記載の購入監視プログラム。
  4. 前記問い合わせる処理では、前記入金された金額以上の金額の購入履歴があるかを問い合わせる、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の購入監視プログラム。
  5. 前記出力する処理では、予め定めた期限までに前記入金された金額に対応する購入履歴がない場合に、前記第1の支払先に対応する端末に対して購入を促す情報を出力する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の購入監視プログラム。
  6. 前記記憶部に記憶する処理において、前記入金の種別が交通費である場合には、前記支払先の識別情報と対応付けて、前記交通費に対応する区間の情報を前記記憶部に記憶し、
    前記問い合わせる処理では、前記記憶装置に対して、前記記憶部に記憶された前記入金の種別情報が交通費である第1の支払先の識別情報と、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額の情報及び区間の情報と、を送信して、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額と区間に相当する購入履歴があるかを問い合わせる、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の購入監視プログラム。
  7. 金融機関の各口座に対する入金及び出金を管理するコンピュータが、
    支払元から支払先の口座へ入金があった場合に、前記入金の種別情報と、前記支払先の識別情報と、入金された金額の情報と、を対応付けて記憶部に記憶し、
    ユーザの識別情報と該ユーザによる交通機関での購入履歴とを対応付けて記憶する記憶装置に対して、前記記憶部に記憶された前記入金の種別情報が交通費である第1の支払先の識別情報と、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額の情報とを送信して、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額に相当する購入履歴があるかを問い合わせ、
    前記記憶装置から受信した前記問い合わせに対する回答結果を出力する、
    処理実行することを特徴とする購入監視方法。
  8. 金融機関の各口座に対する入金及び出金を管理する情報管理装置であって、
    支払元から支払先の口座へ入金があった場合に、前記入金の種別情報と、前記支払先の識別情報と、入金された金額の情報と、を対応付けて記憶部に記憶する処理部と、
    ユーザの識別情報と該ユーザによる交通機関での購入履歴とを対応付けて記憶する記憶装置に対して、前記記憶部に記憶された前記入金の種別情報が交通費である第1の支払先の識別情報と、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額の情報とを送信して、前記第1の支払先の識別情報に対応する入金された金額に相当する購入履歴があるかを問い合わせる問い合わせ部と、
    前記記憶装置から受信した前記問い合わせに対する回答結果を出力する出力部と、
    を備える情報管理装置。
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