JP7242393B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、像担持体上に形成したトナー像を中間転写体に転写し、その後そのトナー像を転写材に転写する中間転写方式を採用した画像形成装置に関する。
従来から、レーザビームプリンタ等の画像形成装置として、中間転写体の回転方向に像担持体を複数並べた構成を有するインラインカラー方式の画像形成装置が知られている。
この画像形成装置は、像担持体としての感光ドラムに形成した静電潜像に、現像手段によりトナー像を現像し、中間転写体に1次転写する。その後、複数色で同様の1次転写を繰り返すことにより、中間転写体にフルカラートナー像を形成する。続けて、前記フルカラートナー像を記録材に2次転写し、さらに定着手段によりフルカラートナー像が記録材に永久定着される。そしてこのとき、2次転写工程で転写材に転写されずに中間転写体上に残留したトナー(転写残トナー)を、中間転写体上から除去する必要がある。
特許文献1では、中間転写体上から転写残トナーを除去する方法として、所謂、転写同時回収方式が提案されている。即ち、中間転写体上の転写残トナーを、トナー帯電手段によりトナーの正規の帯電状態とは逆極性に帯電することにより、次回の1次転写工程時に感光ドラムに逆転写させる。感光ドラムに逆転写されたトナーは、クリーニングブレード等のクリーニング手段によって除去される。
さらに特許文献2には、中間転写体上の転写残トナー(以下、2次転写残トナー)を均一に散らし、且つ、均一な帯電を行うことで画像不良を防ぐ回収方式として、導電性のブラシ部材と導電性のローラ部材を用いる方法が提案されている。具体的には、上流側に配置されるブラシ部材に直流電圧を印加することで、中間転写体上の2次転写残トナーの機械的な散らし、1次回収及び帯電を行い、下流に配置されるローラ部材でブラシ部材を通過した2次転写残トナーを帯電させる。
特許文献2のような構成とすることで、次ページの1次転写と同時に回収が可能となりプリントスピードを遅くすることなく連続した画像形成が可能となる。また一連の連続プリントの最終ページの2次転写残トナーは非画像形成時に感光ドラムのクリーニングブレードに回収させる。この際、ブラシ部材に印加しているバイアスと逆極性のトナーはブラシ部材に一時回収される。この一時回収トナーは、ブラシ部材で保持できる上限が決まっているため、こまめに中間転写体に吐き出す必要がある。通常、この吐き出し工程は、生産性の観点から、画像印字終了後に実施される。ただし、画像印字中にブラシ部材で保持できる上限に達した場合は、一旦プリントを中断し、非画像形成状態にする。そして、ブラシ部材に溜まったトナーの吐き出しを行い、1次転写工程で感光ドラムに逆転写させ回収を行っている。
特開平9-50167号公報 特開2009-205012号公報
しかしながら、上記のような構成において、前記ブラシ部材で一度に大量のトナーを回収しなければならない時、一時回収し始めのトナーは後から回収するトナーによってブラシ部材の奥へと押し込まれてしまう。この場合、正逆バイアスを印加しても、押し込まれたトナーは吐き出すことが出来なくなってしまう(以下、目詰まりと記載する)。目詰まりしたトナーは、帯電しているときはブラシ部に保持されているが、長期放置後などに電荷が抜けてしまうと画像形成装置起動時の衝撃等で中間転写体にボタ落ちしてしまい、2次転写部材や紙の裏面を汚してしまう場合があった。これに対して、常に大量のトナー回収を行うようにする解決方法がまず考えられるが、この場合には生産性が低くなってしまい望ましくない。即ち、生産性良くブラシ部材に溜まったトナーの吐き出しを行える画像形成装置が要望されている。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、外添粒子が添加された現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体からの前記現像剤が現像される像担持体と、中間転写体と、前記像担持体上現像された現像剤像を前記中間転写体に転写する為の転写バイアスを印加する転写部材と、前記中間転写体の表面と接触する保持装置であって、前記中間転写体に転写された前記現像剤像が記録材に転写された後に、前記中間転写体に残留した残現像剤である第1の現像剤を回収し前記第1の現像剤を一時的に保持する保持装置と、前記像担持体の表面に接触して接触部を形成し前記接触部において前記像担持体の表面クリーニングするクリーニング部材と、を備え、記保持装置が保持していた前記第1の現像剤と、前記現像剤担持体が保持していた前記現像剤である第2の現像剤と、を移動させることが可能な画像形成装置において、前記保持装置が保持する第1の現像剤を、前記接触部に移動させる第1の制御モードと、前記第1の制御モードにおいて前記接触部に移動させる前記第1の現像剤よりも量が多い、又は、帯電量が大きい前記第1の現像剤を前記接触部に移動させる第2の制御モードと、を選択的に画像形成装置に実行させる制御手段を有し、前記制御手段は、前記第2の制御モードを実行するに、前記第1の制御モードを実行する前に供給する前記第2の現像剤より前記第2の現像剤を前記接触部に供給させるように制御することを特徴とする。
あるいは、外添粒子が添加された現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体からの現像剤が現像される像担持体と、中間転写体と、前記像担持体上で現像された現像剤像を前記中間転写体に転写する為の転写バイアスを印加する転写部材と、前記中間転写体に転写された現像剤像が記録材に転写された後に、前記中間転写体に残留した残現像剤を回収し一時的に保持する保持装置と、前記像担持体に接触し、前記像担持体に担持された現像剤を除去するクリーニング部材と、を備え、前記クリーニング部材には、前記保持装置が保持していた第1の現像剤と、前記現像剤担持体が保持していた第2の現像剤と、を移動させることが可能な画像形成装置において、前記保持装置が保持する第1の現像剤を前記クリーニング部材に移動させる制御モードを持ち、少なくとも第1の現像剤が像担持体に転写さえるタイミングで前記第2の現像剤が像担持体に現像されていることで第1と第2の現像剤が同時にクリーニング部材に供給される同時回収制御を持つことを特徴とする。
本発明によれば、生産性良くブラシ部材に溜まったトナーの吐き出しを行える画像形成装置を提供できる。
実施例に係る画像形成装置の断面図 実施例におけるプロセスカートリッジの断面図 実施例における現像ローラ離間時のプロセスカートリッジの断面図 実施例における画像形成装置の電源構成を示すブロック図 実施例における制御ブロック図 貯め込み量が少ない場合の第1の画像形成部における吐き出し工程のタイミングチャート 貯め込み量が多い場合の第1の画像形成部における吐き出し工程のタイミングチャート 実施例1におけるトナー帯電ブラシ11、1次転写ローラ8Y、現像ローラ17Yのバイアス印加タイミングに係る説明を行う為の画像形成装置の断面図 貯め込み量が少ない場合の第2の画像形成部における吐き出し工程のタイミングチャート 貯め込み量が多い場合の第2の画像形成部における吐き出し工程のタイミングチャート クリーニングブレードエッジ部と阻止層との関係を説明する為の拡大図 吐き出し量と阻止層21の減少量との関係図 実施例1及び比較例2の保護用現像剤像のためのレーザー発光と現像ユニット4の当接のタイミングチャート 実施例2におけるA~Dで制御させた時の阻止層高さの減少量を示した図 実施例2における保護用現像剤像のドット数と阻止層減少量との関係図 第3の画像形成部における吐き出し工程のタイミングチャート 実施例3におけるトナー帯電ブラシ11、1次転写ローラ8Y、現像ローラ17Yのバイアス印加タイミングに係る説明を行う為の画像形成装置の断面図 現像ローラからの吐き出しトナーと、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーの一次転写様子を示す図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(1)画像形成装置の構成と動作の概略
まず、本発明に係る電子写真画像形成装置(画像形成装置)の全体構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザープリンタである。画像形成装置100は、画像情報に従って、記録材(例えば、記録用紙)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置本体に接続された画像読み取り装置、或いは画像形成装置本体に通信可能に接続されたパーンナルコンピュータ等のホスト機器から、画像形成装置本体に入力される。
画像形成装置100は、複数の画像形成部として、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するための第1、第2、第3、第4の画像形成部SY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、第1~第4の画像形成部SY、SM、SC、SKは、中間転写ベルトに沿って一列に配置されている。尚、画像形成部Sは、1次転写ローラ8とプロセスカートリッジ7と含むものとする。
尚、本実施形態では、第1~第4の画像形成部の構成及び動作は、形成する画像の色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表すために符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して、総括的に説明する。本実施形態では、画像形成装置100は、複数の像担持体として、中間転写ベルトに沿って4個のドラム型の感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、図示矢印A方向(時計方向)に図示しない駆動手段(駆動源)により回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、感光ドラム1の表面を均―に帯電する帯電手段としての帯電ローラ2(帯電部材)が配置されている。また、画像情報に基づきレーザーを照射して感光ドラム1上に静電像(静電潜像)を形成する露光手段としてのスキャナユニット(露光装置)3が配置されている。又、感光ドラム1の周囲には、静電像をトナー像として現像する現像手段としての現像ユニット(現像装置)4、転写後の感光ドラム1の表面に残ったトナー(転写残トナー)を除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレード6が配置されている。クリーニングブレード6は、感光体表面に当接しており、この当接している部分を接触部とする。更に、4個の感光ドラム1に対向して、感光ドラム1上のトナー像を記録材12に転写するための中間転写体としての中間転写ベルト5が配置されている。ここで、クリーニングブレード6は、クリーニング枠体14に固定された支持板金61の先端にクリーニング部62としてのウレタンゴムのチップの一端が固定されている。クリーニング部62の他端は、感光ドラム1に対し、70g/cmの線圧で接触部にて当接している。尚、ゴムチップのウォーレス硬度は71度、クリーニング部62と感光ドラム1との当接部における接線と支持板金61とのなす角は25°とした。
本実施形態では、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像ユニット4及びクリーニングブレード6とは、一体的にカートリッジ化されて、プロセスカートリッジ7を形成している。この各プロセスカートリッジ7が各画像形成部に対応する。プロセスカートリッジ7は、画像形成装置100に着脱可能となっている。本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ7は全て同一形状を有しており、各色用のプロセスカートリッジ7内には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブランク(K)の各色のトナーが収容されている。
中間転写体としての無端状のベルトで形成された中間転写ベルト5は、全ての感光ドラム1に当接し、図示矢印B方向(反時計方向)に回転する。中間転写ベルト5は、複数の支持部材として、駆動ローラ51、2次転写対向ローラ52、従動ローラ53に掛け渡されている。中間転写ベルト5の内周面側には、各感光ドラム1に対向するように、1次転写手段としての、4個の1次転写ローラ8(転写部材8)が並設されている。そして、1次転写ローラ8に、図示しない1次転写バイアス電源から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、感光ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト5上に転写される。又、中間転写ベルト5の外周面側において2次転写対向ローラ52に対向する位置には、2次転写手段としての2次転写ローラ9が配置されている。そして、2次転写ローラ9に、図示しない2次転写バイアス電源から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、中間転写ベルト5上のトナー像が記録材12に転写される。
画像形成時には、先ず、感光ドラム1の表面が帯電ローラ2によって一様に帯電される。次いで、スキャナユニット3から発された画像情報に応じたレーザー光によって、感光ドラム1上に画像情報に従った静電像が形成される。次いで静電像は、現像ユニット4によってトナー像として像担持体上(感光ドラム上)に現像され、1次転写ローラ8の作用によって中間転写ベルト5上に転写(1次転写)される。
例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のプロセスが、第1~第4の画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて順次に行われ、中間転写ベルト5上に各色のトナー像が次に重ね合わされる。その後、中間転写ベルト5上の4色トナー像は、一括して記録材12上に2次転写される。さらに定着装置10において、記録材12が熱及び圧力を加えられることでトナー像が定着される。又、1次転写工程後に感光ドラム1上に残留した1次転写残トナーは、クリーニングブレード6によって除去、回収される。
また、2次転写工程後に中間転写ベルト5上に残留した2次転写残トナーは、トナー帯電ブラシ11によりトナーの正規の帯電極性(静電潜像の現像を行う際の現像剤の帯電極性)とは逆極性の電荷が付与される。また吐き出し用帯電ローラ54(電源40R)によりよっても正規の帯電極性とは逆極の電荷が付与される。そしてトナー帯電ブラシ11及び吐き出し用帯電ローラ54により電荷が付与された2次転写残トナーは、次回の1次転写工程時に、第1画像形成部の感光ドラム1Yに逆転写させ、クリーニングブレード6で回収される。尚、トナーへの電荷付与機能を、トナー帯電ブラシ11のみに行わせても良い。
[プロセスカートリッジ]
次に、本実施例の画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ7の全体構成について説明する。図2は、感光ドラム1の長手方向(回転軸線方向)から見た本実施例のプロセスカートリッジ7の概略断面図である。尚、本実施例では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ7の構成及び動作は同一である。
プロセスカートリッジ7は、感光ドラム1等を備えた感光体ユニット13と、現像ローラ17等を備えた現像ユニット4とを有する。
感光体ユニット13は、感光体ユニット13内の各種要素を支持する枠体としてのクリーニング枠体14を有する。クリーニング枠体14には、図示しない軸受を介して感光体ドラムが回転可能に取り付けられている。感光ドラム1は、駆動手段(駆動源)としての駆動モータの駆動力が感光体ユニット13に伝達されることで、画像形成動作に応じて図示矢印A方向(時計方向)に回転駆動される。画像形成プロセスの中心となる感光体ドラム1は、アルミニウム製シリンダの外周面に機能性膜である下引き層、キャリア発生層、キャリア移送層を順にコーティングした有機感光体を用いている。
又、感光体ユニット13には、感光ドラム1の周面上に接触するように、クリーニング部材6、帯電ローラ2が配置されている。クリーニング部材6によって感光体ドラム1の表面から除去された転写残トナーは、クリーニング枠体14内に落下、収容される。
帯電手段である帯電ローラ2は、導電性ゴムのローラ部を感光体ドラム1に加圧接触することで従動回転する。ここで帯電ローラ2の芯金には、帯電工程として、感光ドラム1に対して所定の直流電圧が印加されており、これにより感光ドラム1の表面には、一様な暗部電位(Vd)が形成される。前述のスキャナユニット3からのレーザー光によって画像データに対応して発光されるレーザー光のスポットパターンは、感光ドラムを露光し、露光された部位は、キャリア発生層からのキャリアにより表面の電荷が消失し、電位が低下する。この結果、露光部位は所定の明部電位(Vl)、未露光部位は所定の暗部電位(Vd)となる静電潜像が、感光ドラム1上に形成される。
一方、現像ユニット4は、現像ローラ17(現像剤担持体)、現像ブレード19、トナー供給ローラ18、トナー15、及びトナーを格納するトナー収容室16からなる。トナー15は、正規の極性として負極性に帯電し、粒径が7μmである非磁性球形トナーを用いた。またトナー15の表面には、トナー外添剤(外添粒子)として粒径20nmのシリカ粒子が添加されている。
現像ブレード19は現像ローラにカウンタで当接しており、トナー供給ローラによって供給されたトナーのコート量規制及び電荷付与を行っている。現像ブレード19は薄い板状部材からなり、薄板のバネ弾性を利用して当接圧力を形成し、その表面がトナー及び現像ローラ17に接触当接される。トナーは現像ブレード19と現像ローラ17との摺擦により摩擦帯電されて電荷を付与されると同時に層厚規制される。また、本実施例においては、現像ブレード19に不図示のブレードバイアス電源から所定電圧を印加し、トナーコートの安定化を図っている。
現像ローラ17と感光体ドラム1とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向(本実施例では下から上に向かう方向である矢印AとD)に移動するようにそれぞれ回転する。本実施形態においては、現像ローラ17に印加された所定のDCバイアスに対して、摩擦帯電によりマイナスに帯電したトナーが、感光体ドラム1に接触する現像部において、その電位差から、明部電位部にのみ転移して静電潜像を顕像化する。
トナー供給ローラ18は、現像ローラ17の周面上に所定のニップ部を形成して配設されており、図示矢印E方向(反時計方向)に回転する。トナー供給ローラ18は導電性芯金の外周に発泡体を形成した弾性スポンジローラである。トナー供給ローラ18と現像ローラ17は所定の侵入量を持って接触している。接触部において互いに逆方向に移動するよう回転しており、この動作により、トナー供給ローラ18による現像ローラへのトナー供給及び現像残として残った現像ローラ上のトナーの剥ぎ取りを行っている。
トナー収容室16内にはトナー撹拌部材20が設けられている。トナー撹拌部材20は、トナー収容室16内に収納されたトナーを攪拌すると共に、トナー供給ローラ18の上部に向けて図中矢印G方向にトナーを搬送するためのものでもある。尚、本実施例においては、現像ローラ17、トナー供給ローラ18は、共に外径φ20であり、トナー供給ローラ18の現像ローラ17への侵入量を1.5mmに設定した。本実施形態においては、現像ローラ17に印加された所定のDCバイアスを印加し、感光ドラム1に当接する現像部において、その電位差から、明部電位部にのみトナーを転移させることで静電潜像を顕像化する。
[現像ローラ当接離間機構]
現像ローラ17は感光ドラム1と当接離間可能な構成になっており、画像形成時は当接し、非画像形成時は図3のように離間させて、現像ローラ駆動を停止するように制御している。ここで画像形成時とは、感光ドラム1に形成された静電潜像に従い現像ローラ17から現像剤を転移させることで、現像剤像を形成するときである。また非画像形成時とは、前述した現像剤像を形成していないときである。例えば、感光ドラム1に現像剤像形成後であり感光ドラム1が停止するまでの画像形成後や(以下後回転と呼ぶ)や、次のプリントを開始し感光ドラム1が回転し始めてから現像剤像形成し始める画像形成前(以下前回転と呼ぶ)のことである。後回転とは、感光ドラム1上にトナー像形成が終了してから、感光ドラム1が停止するまで期間であり、中間転写体上の転写残トナーの感光ドラム1への回収動作や、各バイアスの立ち下げ動作等が行われる。前回転とは、感光ドラム1が回転し始めてから、感光ドラム1上にトナー像形成する前までの期間であり、各バイアスの立ち上げ動作や、定着装置10の準備加熱等が行われる。また、連続プリント中で記録材12を複数搬送するときの記録材どうしの間の期間に相当する期間や、画像濃度調整するときに行う動作やトナー帯電ブラシの付着トナーを吐き出す動作など、特別に設けた期間で現像剤像を形成していない時も非画像形成時となる。
具体的な接離機構としては、画像形成装置1に設けられ、回転位置を制御できるカム23、および、プロセスカートリッジ7に設けられ、現像ローラ17と感光ドラム1が当接するよう加圧しているバネ部材(不図示)によって行っている。現像ローラ当接状態は、カム23は現像ユニット4を加圧しない位置に制御し、プロセスカートリッジ7のバネ部材による加圧力により当接状態にしている。また現像ローラ離間状態は、カム23の回転位置を制御することにより、現像ユニット4を底部から押して回転させることで行っている。
なお、接離機構は前述のカムとバネ部材を用いたものに限らず、接離を制御できるものであれば、カムのみを用いたものなどでも問題ない。
[中間転写ベルト]
中間転写ベルト5としては、厚さが100μmで体積低効率を1011Ωcmに調整したポリフッ化ビニリデンのフィルムを用いた。また中間転写ベルト5は、駆動ローラ51、2次転写対向ローラ52、従動ローラ53の3軸で張架されている。
[1次転写ローラ]
1次転写ローラ8として、体積抵抗率が10~10Ωcm、ゴム硬度が30°(アスカーC硬度計)の弾性ローラを用いた。1次転写ローラ8は、中間転写ベルト5を介して感光ドラム1に対し、総圧約9.8Nで押圧される。又、1次転写ローラ8は、中間転写ベルト5の回転に伴い、従動して回転する。更に、1次転写ローラ8には、1次転写電源(不図示)から、-2.0~3.5kVの電圧の印加が可能となっている。
[トナー帯電ブラシ]
トナー帯電ブラシ11としては、10~10Ωcmの導電性を有するナイロン製の繊維が略密となるように構成されたブラシを用い、固定配置されている。本実施例では、トナー帯電ブラシ11の先端位置は、中間転写ベルト5の表面に対して侵入量が1.0mmとなるように設定されている。このように、中間転写ベルト5の表面の移動方向において上流側に位置するトナー帯電ブラシ11は、中間転写ベルト5の移動に伴って中間転写ベルト5の表面を摺擦する。トナー帯電ブラシ11は、中間転写ベルト5の移動方向において、2次転写部よりも下流、かつ、第1画像形成部よりも上流に配置される。そして、トナー帯電ブラシ11には、トナー帯電ブラシ電圧供給手段としての高圧電源(不図示)から、-2.0~+2.0kVの電圧の印加が可能となっている。
(2)2次転写残トナー回収時の動作の説明
[2次転写残トナー回収方法]
プリント中に行う2次転写残トナー回収方法について詳しく説明する。
2次転写工程後に中間転写ベルト5上に2次転写残トナーが残留する。そこで、トナー帯電ブラシ11に、トナーの正規の帯電極性とは逆極性、即ち、本実施例では正極性の+1kVのバイアスを印加する。これにより、2次転写残トナーがトナー帯電ブラシ11を通過する時に、正極性に帯電する。またこの時、正極性に帯電しきれなかった負極性トナーは、トナー帯電ブラシ11に一部保持される。そしてトナー帯電ブラシ11により正極性の電荷が付与された2次転写残トナーは、1次転写工程時に第1画像形成部の感光ドラム1Yに逆転写され、クリーニングブレード6で回収される。また、連続プリントの最終ページの2次転写残は、非画像形成時に第1画像形成装置の感光ドラム1Yに回収されるよう制御している。
[トナー帯電ブラシ吐き出し工程]
トナー帯電ブラシ11からの吐き出し工程について詳しく説明する。
前述のように、トナー帯電ブラシ11で正極性に帯電しきれなかった負極性トナーは、トナー帯電ブラシ11に一時的に保持される。即ち、トナー帯電ブラシ11は2次転写後の中間転写体に残留した残現像剤を回収し保持する保持装置としても機能する。そして、画像形成が繰り返し行われると、トナー帯電ブラシ11にトナーが蓄積し、電気抵抗が上昇し、トナー帯電ブラシ11での帯電性能が低下してしまう。したがって、トナー帯電ブラシ11に保持されているトナーを中間転写ベルト5に吐き出す工程が必要となる。本実施例の吐き出し工程は、後回転、および、画像形成時とは別の吐き出し工程を行う期間を設けて行っている。
この工程は、吐き出すトナーが負極性で現像時のトナーと同極性になるため、画像形成時に1次転写部でトナーを感光ドラム1へ転移できない。よって非画像形成時にトナー帯電ブラシ11に、トナーの正規の帯電極性とは同極性、即ち、本実施例では正極性の+1kVだったバイアスを負極性の-1kVのバイアスを印加して、中間転写ベルト5にトナーを吐き出す。さらに各極性のバイアスを0.2秒ごと交互に10回ずつ印加する。トナーは-1kVのバイアスを印加した時の10回吐き出されることになる。この工程によりトナー帯電ブラシ11にたまったトナーを、中間転写ベルト5に吐き出している。
ここで正バイアスと、負バイアスを交互に印加する理由について説明する。トナー帯電ブラシ11には、一般的にブラシの毛の間に回収したトナーが目詰まりしている。そして、その目詰まりしたトナーを逆極性のバイアスを印加するのみで吐き出すことは難しい。そこで、トナー帯電ブラシ11に高圧の正バイアス及び負バイアスを交互に印加し、トナー帯電ブラシ11を静電気力により機械的振動させ、この振動によって目詰まりしたトナーを吐き出す。これが正バイアスと負バイアスを交互に印加する理由である。
次にトナー帯電ブラシからの吐き出しトナーを、感光ドラム1に回収する方法を説明する。トナー帯電ブラシには画像形成時は正極性のバイアスが印加されているので、基本的には負極性のトナーがたまっている。しかしその中には一部正極性のトナーも含まれており、本実施例では、正極性および負極性の吐き出しトナーを、それぞれ第1~第4の各画像形成部に振り分けて回収している。具体的には、1次転写ローラに、第1および第4画像形成部でトナーの正規の帯電極性とは同極性の-1.5kVのバイアスを印加し、第1および第4画像形成部でトナーの正規の帯電極性とは逆極性の+1.5kVのバイアスを印加する。これによりトナー帯電ブラシ11から吐き出された負極性のトナーを感光ドラム1Yおよび1Kに逆転写させて回収する。またトナー帯電ブラシ11から吐き出された正極性のトナーを感光ドラム1Mおよび1Cに逆転写させて回収する。感光ドラム1に逆転写させたトナーはクリーニングブレード6で回収する。
以上のような工程により、すべての吐き出しトナーをクリーニングブレード6に回収し終えたら、さらに次の画像形成がある場合には、前回転から再度実行し、画像形成を行っていく。次の画像形成がない場合には、そのまま終了する。
なおこの吐き出し工程は所定枚数ごと定期的に、後回転、もしくは、画像形成時とは別の吐き出し工程期間で行っている。さらに、印字画像の印字率が高くなるにつれて、吐き出し工程の吐き出し量を増やすよう制御している。これは、印字画像の印字率が高くなると2次転写残トナーの量も増えるので、トナー帯電ブラシ11にたまるトナー量トナー帯電ブラシ11にたまるトナー量(以下、貯め込み量とする。)が増えるためである。
<電源構成ブロック図>
図4は、画像形成装置100の電源構成のブロック図である。各種プロセス手段には、図1と同じ符号を付してある。電源30は、1次転写ローラ8に1次転写バイアスを印加する。1次転写ローラ8Y、1次転写ローラ8Kに対しては、正極性及び負極性の1次転写バイアスを印加可能に電源が構成されている。トナー帯電ブラシ11には、トナー帯電ブラシ電圧供給手段としての高圧電源40B、41Bから、-2.0~+2.0kVの電圧の印加が可能となっている。
トナー帯電ブラシ11、吐き出し用帯電ローラには、正極性及び負極性のバイアスを印加できる電源が設けられている。トナー帯電ブラシ11は、図6等のT4の吐き出し時に電源40B、41Bによる正負のバイアスを印加する。また吐き出し用帯電ローラは、図6等T4の吐き出し時に、電源41RによるDC負バイアスを印加する。これは、表面に付着した負極性の現像剤を除去すること、またトナー帯電ブラシ11から吐き出し時供給された負極性のトナーが付着しないようにする為である。また、帯電ローラ2、1次転写ローラ8、現像ローラ17には夫々独立した電源が設けられている。なお、場合によっては、いくつかの電源を共通化しても良い。そして、後述の制御部101の指示に基づき、これら電源が制御され、同じく後述の図6等のタイミングチャートにおけるバイアス印加が実現される。
<制御ブロック図>
図5を用いて、実施例における制御ブロック図について説明する。制御部101は、演算処理を行う中心的素子であるCPU(中央演算処理ユニット)501、記憶手段であるROM、RAMなどのメモリ502、周辺機器との情報の入出力を行う入出力インターフェース503を有している。RAMには、センサの検知結果、貯め込み量演算結果などが格納され、ROMには制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。制御部101は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御手段であり、画像形成装置100における各制御対象が入出力I/F503を介して接続されている。制御部101は各種の電気的情報信号の授受や、駆動のタイミングなどを制御しており、後述するジャムの検知及びタイミングチャートの処理などを司る。
駆動手段511は、各種モータ及び駆動ギア等を指す。駆動手段511は、現像ユニット4、感光体ユニット13、スキャナユニット3に含まれる各種回転部材を回転駆動する為の動力源及び動力機構で、制御部101からの制御信号に基づき動作する。高圧電源512は、帯電ローラ2、現像ローラ17、1次転写ローラ8、2次転写ローラ9、定着装置34等に高電圧を印加する各電源を総称した電源である。また、制御部101には、温度等の環境センサ102が接続されており、制御部101は、環境センサ102からの検出信号に基づき、温度や、空気中水分量/湿度の情報を得ることができる。さらに、制御部101には、画像形成動作により出力されるビデオ信号を計測するビデオカウント計測部305が接続されている。
ビデオカウント計測部305について詳しく説明する。制御部101の上流に不図示の別の制御装置が配置されており、その制御装置からのレーザー駆動信号(ビデオ信号)を分岐し、感光ドラム上に静電潜像を形成する期間中、ビデオ信号をサンプリングする。サンプリングしたビデオ信号を制御部101内のハードウェアカウンタに入力してビデオ信号のON/OFFのうち、ONである数をカウントして、その値をCPU501で読み取っている。そして、ビデオ信号のONの数を記録材上の画像が印刷される領域に仮に全て黒画像を印刷した場合に計測されるONのカウント数で割ると、静電潜像を形成するためにどれだけレーザーが点灯したかの比率を求めることができる。なお、ビデオカウント計測部305によるカウントは、具体的には、レーザビームを照射するONのビデオ信号のカウントに相当するが、そのサンプリング周期は、ビデオ信号のビデオクロックに同期していなくとも良い。ビデオクロックよりも短い周期でサンプリングするのであれば、ビデオカウント計測部305は、ビデオクロックと非同期で、画素情報をカウントしても良い。そして、制御部101に備えられたCPU501にて、計測されたビデオカウント値からトナー帯電ブラシ11の貯め込み量を算出する。
<貯め込み量が多い場合のトナー帯電ブラシ吐き出し/回収工程>
本実施例において、例えば高印字画像を連続的に印字したりジャムが発生たりして中間転写体上のトナーをすべて回収しなければならない等、トナー帯電ブラシ11で一度に回収するトナー量が多い場合、吐き出し制御を切り替えている。即ち、吐き出し工程におけるトナー帯電ブラシ11に印加する正負バイアスの値と繰り返し印加回数を増やしている。これは上述の制御を実施したとしても、平均印字率がさらに高い場合やジャム時は、目詰まりを起こしてしまう場合があったためである。特に、ジャム時は、2次転写前のトナー像が中間転写ベルト5上に残っており、これが記録材12に転写されることなくトナー帯電ブラシ11に突入してくる。このため、後続のトナーに押し込まれる形でより奥まった場所で目詰まりが発生してしまう。この奥にできてしまった目詰まりを解消するためには、正負の印加バイアスを大きくしてより毛を振動させ、且つ、交互に印加する回数を増やすことで確実に目詰まりを解消できるレベルまで吐き出しを実施しなければならない。
<トナー吐き出しシーケンスの説明>
本実施例では、貯め込み量に応じて、前述した非画像形成時に行うトナー帯電ブラシ11からの吐き出し工程直前及び直後に、阻止層形成のため現像ローラ17から感光ドラム1に保護用の現像剤像を供給することを特徴とする。尚、本実施例は、負帯電特性を持つトナーを用いて説明する。
図6、図7に貯め込み量が少ない場合と多い場合の、第1の画像形成部での、感光ドラム1の回転と停止、トナー帯電ブラシ11及び1次転写ローラ8の正又は負のバイアス印加、及び現像ローラ17からトナーパージのレーザー発光のタイミングチャートを示す。
本実施系においては、上記2次転写残トナーの量は、印字率と相関があるため画像を形成するピクセルをビデオカウント方式でカウントすることで、代替的にトナー帯電ブラシのトナー貯め込み量を検知している。この読み取られた値は代替的に2次転写残トナー量及びトナー帯電ブラシ11の貯め込み量を示すものであり、印刷動作開始と共に初期値からこのカウント値を累積的に加算していった値は貯め込み量を代替的に示す情報となる。
具体的な、制御部101による、貯め込み量の演算について以下説明する。表1に、ビデオカウントから貯め込み量を算出する為のテーブルを示す。この表1に示されるテーブルは、先に説明した図5のメモリ502に記憶されており、適宜CPU501が参照し、貯め込み量の演算に用いる。
テーブルにおいて、横軸はビデオカウント値から演算された印字率を示す。ここでの、画像イズは、A4サイズを前提にしている。そして、ページ画像毎に、CPU501は印字率を算出し、今までの蓄積値に加算していく。印字率は、CPU501が、ページ画像における全ドットを分母とし、ページ中カウントされたビデオ信号のON回数を分子とし、それに100を乗算し計算する。なお、演算された貯め込みカウントアップ値を初期値から順次累減していくように演算しても良い。
そして、この累加された累積貯め込み量値、又は累減された累積る目込量値が閾値を超えたか否かを、制御部101が判断し制御部101は、閾値を超えていなければ、図6を、超えていれば図7のタイミングチャートを実行する。
なお、実際には、メモリ502には、各種の画像サイズに対して、表1のようなテーブルが記憶されており、ページごとに演算対象の画像サイズに応じたテーブルをCPU501は参照し、演算に用いる。また、ビデオカウント値からのカウントアップ値の特定はテーブルを用いた形態に限定されず、あらかじめメモリ502に記憶された数式に従い、CPU501が演算してもよい。また、ビデオカウント値の累加値又は累減値そのものを閾値と比較してもよい。
Figure 0007242393000001
また、感光ドラム1の回転開始タイミングと、トナー帯電ブラシ11の吐き出し工程時に、トナー帯電ブラシ11及び1次転写ローラ8に印加するバイアスを変えるタイミングは比較例1及び実施例1で同様である。尚、吐き出し工程時は、現像ローラ17や帯電ローラ2に印加しているバイアスは画像形成時と同様とする。また、現像ローラ17と感光ドラム1は画像形成時から継続して当接状態になっている。以下、実施例1および比較例1の保護用の現像剤像のタイミングについて詳細な説明を行う。
<貯め込み量が少ない場合の第1の画像形成部動作を示すタイミングチャート>
図6を用いて第1の画像形成部における、第1制御モードを説明する。まず、タイミングT1で、制御部101は、駆動手段511を制御し、各種回転体の回転を開始(ON)する。次に、制御部101は、タイミングT2で高圧電源部512を制御し、画像形成に備え、トナー帯電ブラシ11をONに、またタイミングT3で1次転写ローラ8をONにする。尚、不図示ではあるが、帯電ローラ2、現像ローラ17、トナー供給ローラ18、2次転写ローラ9、定着装置10にも対応した高圧電源より各種バイアスが印加開始されている。
そして、画像形成動作が終了した後、吐き出し工程が開始される。なお、画像形成動作が終了した後の状況としては、ページ画像とページ画像の間(所謂紙間)や、上で説明した後回転時に相当する。
そしてタイミングT4で、制御部101は、高圧電源部511を制御し、トナー帯電ブラシに±1kVのバイアスを交互に印加する。より具体的には、+1kVから-1kVを交互に0.2秒ごと10回ずつ変動させることにより、トナーの吐き出しを行っている。これにより、トナー帯電ブラシ11より、吐き出した現像剤(第1の現像剤)が、中間転写ベルトに移動される。
そしてタイミングT5で、制御部101は、スキャナユニット3を制御し、スキャナユニット3に保護用の現像剤像のレーザー発光を行わせる。このレーザー発光により、感光ドラム上に、保護用の現像剤像のための静電潜像が形成される。そして、逆転写された現像剤が前記クリーニングブレード6に供給される前に、クリーニングブレード6に現像ローラ17(現像剤担持体)からの現像剤(第2の現像剤)が感光ドラムに供給される。また、本実施例における保護用の現像剤像は、感光ドラム1の回転軸方向における画像形成領域の全域で1ドット幅(約0.042mm)のベタ黒の横線画像と、1ドット幅の空白画像を交互に繰り返す、いわゆる1ドット1スペース画像とした。
比較例1では、吐き出し工程における保護用の現像剤像なしで、現像ローラ17と感光ドラム1が接触した状態にのみなっている。なお、図6の、貯め込み量が少ない場合における現像ローラ17から感光ドラム1のクリーニングブレード7に供給する為のトナー像(以下、保護用の現像剤像と呼ぶ)を形成するためのレーザー発光を、実施例1で行っており、比較例1では行っていない。
そして、タイミングT6で、制御部101は、高圧電源部512を制御し、1次転写ローラ8Yに負極性のバイアスを印加する。尚、図7では、タイミングT5で形成された保護用の現像剤像が、1次転写ローラ8Yと中間転写ベルト5とで形成される転写部を通過する際に、負極性(現像剤の正規の帯電極性と同極性)の逆バイアスを印加しているが、これに限定されない。1次転写ローラ8Yに印加する転写バイアスをOFFにしても、或いは正極性の値の小さい転写バイアスとした場合でも、一定の保護用の現像剤がクリーニングブレードに供給されることが確認されている。なお、タイミングT5を除く、そのほかのタイミングT1~T6で行われる処理については、実施例1と比較例1とで共通とする。
ここで、タイミングT4乃至T6の関係について、図8を用いて説明する。図8のように本実施例1および比較例2では、感光ドラム1Y上において、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーの先頭部分より下流側に、保護用の現像剤像によるトナーが来るようにすることを特徴としている。本実施例1のプロセススピード(感光ドラム1や中間転写ベルト5の回転速度)は200mm/sである。
また各部材の位置関係は、トナー帯電ブラシ11から第1画像形成部の感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置までの距離L1が150mmである。また感光ドラム1Yへのスキャナユニットによるレーザー照射位置から感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置までの距離L2が50mmである。
この構成で本実施例1では、トナー帯電ブラシ11から吐き出し用バイアス(-1kV)を印加し始めるタイミングを基準とすると、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーは0.75秒後に、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置に到達する。そしてそれより前に保護用の現像剤像をクリーニングブレード6に供給する為、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加から、0.4秒後に保護用の現像剤像の為のレーザー発光を行う。また、0.65秒後に感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置(接触部)に現像された保護用の現像剤像が到達する。さらに、トナー帯電ブラシ11からの負極性吐き出しトナーを感光ドラム1に回収(逆転写)する為、及び保護用の現像剤像の負極性トナーを中間転写ベルト5に転写させないようにするため、1次転写ローラ8Yに負極性のバイアスを印加する。具体的例として、1次転写ローラ8Yのバイアスを、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加から0.5秒後(T6)に-1.5kVにしている。以上のような制御を行うことで、第1の画像形成部で、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーをクリーニングブレード6Yに回収する前に保護用の現像剤像のトナーを供給している。これにより、クリーニングブレードエッジ部に阻止層を形成してから、トナー帯電ブラシからの吐き出しトナーを感光ドラムで回収することになり、吐き出し時のクリーニング不良発生を防止することができる。尚、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加から何秒後に保護用の現像剤像のレーザー発光を行うかは、距離L2と感光ドラム1の直径により適宜決定される。
<貯め込み量が多い場合の第1の画像形成部動作を示すタイミングチャート>
図7を用いて第2の制御モードについて説明する。この第2の制御モードでは、図6で説明した第1の制御モードよりも、多量又は帯電量が大きいトナー帯電ブラシ11からの現像剤(第1の現像剤)が、クリーニングブレードに供給される。また、第2の制御モードが実行される時には、より多くの現像ローラ17からの現像剤(第2の現像剤)がクリーニングブレード供給される。また、この第2の制御モードは、制御部101が、上で説明したビデオカウント処理により特定される貯め込み量に応じて第1の制御モードとは選択的に実行される。即ち、累加又は累減された貯め込み量の値が閾値を超えていれば、制御部101はこの図7を実行する。後述する図9と図10においても同じ関係である。
まず、タイミングT1乃至T6のタイミングは、図6と基本的に同様なので詳しい説明を省略する。しかし、タイミングT4で行われる印加バイアスの繰り返し回数が、図6とは異なっている。また、筆者検討により、貯め込み量が多い場合においても、印加バイアスの振幅の絶対値を大きくし、正負バイアス印加の繰り返し回数を増やすと、より奥まった領域まで振動させることができ、奥に詰まった目詰まりも解消できることが分かった。本実施例においては、正負バイアスの振幅絶対値を±1.5kVに増やし、繰り返し回数も20回と増やすことで、目詰まりの発生を抑制することができた。即ち、正負バイアスの振幅絶対値を大きくしたり、印加バイアスの繰り返し回数を増やすことで、多量又は帯電量が大きい現像剤がトナー帯電ブラシ11から吐き出される。なお、繰り返し回数における1回の電源制御は、負バイアスと正バイアスのペアを1回の制御とする。
タイミングT7で、トナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーをクリーニングブレード6で回収した後、制御部101が、スキャナユニット3を制御し、スキャナユニット3に保護用の現像剤像のレーザー発光を、タイミングT5に引き続き再度行わせている。このタイミングT7の処理により、現像ローラ17からの現像剤(第2の現像剤)がクリーニングブレード6に間欠的に複数回供給され、阻止層の保護を維持できるようになる。
トナー帯電ブラシ11の目詰まりトナーを無くす簡単な方法としては、常に、このバイアスの交互印加回数を増やせば良い。しかしそれでは生産性が低下してしまう。これに対して、本実施例では、制御部101が、累加又は累減されたトナー帯電ブラシ11のトナー貯め込み量が閾値を超えているか否かで、図6と図7のタイミングチャートを切り替えている。従って、ダウンタイムの増加をなるべく抑えることができる。
また、図7のタイミングチャートで示したように、トナー帯電ブラシ11における目詰まりトナーを無くすためには、交互印加バイアスの振幅を大きくすることが有効になっている。しかし、中間転写体に吐き出されるトナーの電荷量及び、量も多くなるという問題が新たに発生する。この為、逆転写トナーがクリーニングブレードに突入する前に、現像装置から逆転写トナーよりも電荷量が比較的低いトナーをクリーニングブレードに供給しても、逆転写トナーによる阻止層破壊の影響の方が大きくなり、縦スジが発生してしまう場合があった。常に、現像装置から送るトナー量を増やせば縦スジの抑制効果も上がるが、画像形成に使えるトナーも減ってしまう。これに対して上記実施例によれば、阻止層強化の為の供給トナー量増加を必要な場合のみに行っているので、画像形成以外のトナー浪費を極力抑えることができる。
次に第2の画像形成部の保護用の現像剤像形成タイミングについて説明する。第2の画像形成部は、第1の画像形成部よりも、中間転写ベルト5の移動方向に関し、下流側に配置されている。
第2の画像形成部では、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーのうち、第1の画像形成部で回収しきれなかった主に正極性のトナーを回収する。このとき第1の画像形成部と同様に、第2の像担持体としての感光ドラム1M上において、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーの先頭部分より下流側に、保護用の現像剤像が来るようにする。保護用の現像剤像は、第2の現像剤担持体としての現像ローラ17Mから供給される。尚、保護用の現像剤像は負極性のトナーで、トナー帯電ブラシ11からは正極性の吐き出しトナーを回収したいので、1次転写ローラ8M(第2の転写部材)に印加するバイアスが第1画像形成部のものと異なる。
<貯め込み量が少ない場合の第2の画像形成部動作を示すタイミングチャート>
以下、図9を用いて説明する。まずタイミングT1乃至T4の処理は第1画像形成部と同様なのでここでの詳しい説明を省略する。第2画像形成部においては、トナー帯電ブラシ11から第2画像形成部の感光ドラム1Mと中間転写ベルトが当接する位置(第2の転写部)までの距離L12が250mmである。L1よりも100mm長い。制御部101の制御に従って、トナー帯電ブラシ11からタイミングT4で吐き出したトナーは1.25秒後に感光ドラム1Mと中間転写ベルト5が当接する位置(転写ニップ)に到達する。また、保護用の現像剤像(第4の現像剤)は、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加を基準として、レーザー発光を0.8秒後(T15)に行い、1.05秒後に感光ドラム1Mと中間転写ベルト5が当接する位置に到達させる。このとき保護用の現像剤像の負極性トナーを中間転写ベルト5に転写させないために、1次転写ローラ8Mのバイアスを、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加から0.95秒後(T16)に-1.5kVにしている。なお、比較例1では、この保護用の現像剤像の為のレーザー発光が行われていない。
その後トナー帯電ブラシ11からの正極性の吐き出しトナーを感光ドラム1Mに回収するため、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加から1.15秒後(T17)に1次転写ローラ8Mのバイアスを+1.5kVにしている。第1の画像形成部の保護用の現像剤像(第2の現像剤)の一部が、未逆転写で1次転写ローラ8Mと中間転写ベルト5とで形成される第2の転写部に到達するタイミングを第1のタイミングとする。一方、第2の画像形成部の保護用の現像剤像(第4の現像剤)が先の第2の転写部に到達するタイミングを第2のタイミングとすると、第1のタイミングは第2のタイミングとは異なっている。それらのタイミングが一致する場合に、より濃度の濃い未転写トナーが二次転写部に到達してしまい、二次転写部の汚れ問題になってしまう。
<貯め込み量が多い場合の第2の画像形成部動作を示すタイミングチャート>
以下、図10を用いて説明する。まずタイミングT15乃至T17の処理は第1画像形成部と同様なのでここでの詳しい説明を省略する。図10のタイミングチャートにおいては、制御部101は、タイミングT15と同様に、スキャナユニット3を制御し、スキャナユニット3に保護用の現像剤像のレーザー発光をタイミングT18で再度行わせる。図10に示されるタイミングチャートにより、表2で説明したのと同様の効果が得られることが確認できた。このタイミングT18の処理により、現像ローラ17からの現像剤(第2の現像剤)が間欠的に複数回、クリーニングブレード6に供給され、阻止層の保護を維持できるようになる。
第3の画像形成部については前述した第2画像形成部と同様に、保護用の現像剤像がトナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナー回収よりも前にクリーニングブレード6Kに回収するよう制御する。第4の画像形成部については前述した第1画像形成部と同様に、保護用の現像剤像がトナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナー回収よりも前にクリーニングブレード6Kに回収するよう制御する。
<比較例1>
比較例1では、トナーの貯め込み量に係らず、タイミングT4で開始される、高圧電源部511によるトナー帯電ブラシ11のバイアスを交互に印加する回数が常に10回とする。即ち、トナー帯電ブラシ11にたまるトナー量に係らず、トナー帯電ブラシ11に対するバイアス交互印加回数が一定である。また、図7のタイミングチャートのタイミングT5で説明したスキャナユニット3による保護用の現像剤像のレーザー発光が行われない。
<検証結果>
以下、実施例1と比較例1の条件で、実際に吐き出し工程を行った際のクリーニング性能の比較を行った。以下説明する。図7及び図8のシーケンスでは、吐き出し回数を貯め込み量の累加値又は累減値に応じて変更し、吐き出し回数を多くした場合には現像パージ回数を増やしている。印刷条件は、A4サイズの画像で、2%、5%、10%、15%及び25%の印字率のページ数頻度は同等とした。例えば、3000枚の印刷であれば、各印字率のページ数は600枚ずつということになる。その結果下記表のようになった。なお、トナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナー(以下、吐き出しトナーとする。)を回収前に保護用の現像剤像を送っている量は、40ドット分パージしている。
Figure 0007242393000002
表2は、所定枚数印字後の縦スジ画像の発生状況である。○は発生無し、×は5本以上の発生とした。比較例1ではクリーニング不良による縦スジが発生し、3000枚通紙後においては、多数の縦スジが発生してしまった。実施例1の構成では、縦スジ画像の発生が無かった。これは保護用の現像剤像を吐き出しトナーの回収前後で供給することで、感光ドラム1に外添剤(外添粒子)が移行し、クリーニングブレード6のエッジ部でバリア層の役割となる阻止層が形成され、クリーニング性能が向上するためである。
ここで、タイミングT5の保護用の現像剤像に関して、図11のクリーニングブレードエッジ部の拡大図を用いて、クリーニング性能が向上するメカニズムを説明する。図11のように、クリーニングブレード6は感光ドラム1の回転方向に対してカウンタ方向に当接しており、感光ドラム1の回転に伴いクリーニングブレードエッジ部が巻き込まれた状態になっている。この巻き込まれたくさびの部分に、前述した感光ドラム1に移行したトナー外添剤が溜まり、層を形成する(以下、阻止層21と呼ぶ)。もし阻止層21がいない状態でトナーをクリーニングしようとすると、エッジの巻き込まれたくさび部分からトナーが潜り込みやすくなり、クリーニング不良が発生しやすくなる。図10のようにクリーニングブレードエッジ部(接触部)に阻止層21が存在すると、前述したトナーの潜り込みがなくなり、クリーニング性能が向上する。一方でこの阻止層21は20nm程度のトナー外添剤で形成されているため、常に一定量の外添剤がクリーニングブレードエッジ部から抜けて無くなっていく。さらに吐き出し工程にてトナー帯電ブラシ11から吐き出されてくるトナーは、トナー帯電ブラシ11のバイアスでトナー電荷が付与されており、-65~-100μC/gである。一方現像ローラ17に保持しているトナーの電荷は-30μC/gくらいである。トナー電荷が高くなるほど、感光ドラム1との付着力が強くなるので、感光ドラム1の回転に伴って阻止層21に侵入して、阻止層21を破壊しやすい。よってトナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーはクリーニング不良しやすいため、吐き出しトナー回収前には十分な阻止層21が必要となる。したがって、本実施例では吐き出しトナー回収直前に、十分な阻止層21を形成しておくため、保護用の現像剤像を感光ドラム1上に形成している。
図12は、トナー帯電ブラシ11からのトナー吐出し量と阻止層21の減少量との関係である。横軸はトナー帯電ブラシ11及び吐き出しからのトナー吐出し量で、縦軸は阻止層の減少量である。太い縦実線1201は、吐き出しトナー回収前に保護用現像剤像により阻止層をT5又はT15のタイミングで1度のみ補強した場合の、縦スジが発生してしまう吐出し量の目安である。また、横点線1202は、縦スジが発生したときの阻止層減少量の目安である。言い換えれば、これ以上の阻止層減少が起こると、補強した阻止層以上の阻止層の減少が発生するので阻止層破壊による縦スジが発生してしまう場合があり、阻止層の更なる補強対策が必要になる。
通紙枚数が多くなると、トナー帯電ブラシ11から吐き出されるトナーの量が増え、電荷の絶対値が上がっていく。量が増える理由は、2次転写残トナーの量の累積値が増えていき、貯め込み量が増えていくためである。電荷の絶対値が上がる理由は、画像形成中繰り返し放電を受けているためであると考える。このため、通紙枚数が増えると(吐き出し量が多いと)、阻止層減少量は大きくなる。このため、保護用の現像剤像による阻止層21強化を行わない比較例1は、3000枚通紙後の条件で縦スジ画像が発生した。
<現像ローラ17の感光ドラム1への当接・離間タイミングチャート>
基本的な構成は先の説明と同様である。制御は、吐き出しトナー回収後の保護用現像剤像形成を後回転後に単独制御として実施する。吐き出しトナー回収後の保護用現像剤像による阻止層強化は、実施タイミングにより生産性向上が見込める。図13は、保護用現像剤像のためのレーザー発光と現像ユニット4の当接のタイミングチャートである。制御部101の制御指示により行われる。
本実施例において、実施タイミングは後回転工程である。一方、比較例2は後回転後に単独制御として保護用現像剤像を送っている。比較例2は現像ユニット4の当接離間が入るため、生産性が低下してしまう。本実施例では、比較例2と比較して、複数の保護用現像剤供給が必要な場合、感光ドラムと現像ローラの離間を行わないで、タイミングT25とT26で連続してレーザー発光を行っており、3秒程度の時間延長で済む。即ち、現像ローラ17からの現像剤供給が終わったのち、現像ローラ17と感光ドラム1との離間動作が行われる。一方、比較例2の場合は、タイミングT36とT36のレーザー発光の間に、T36で感光ドラムと現像ローラの離間、当接が行われ、10秒程度の時間延長となり、その分生産性が低下してしまった。
また、前述の条件で、6000枚通紙後に画像確認を行ったところ、比較例2で異音が発生した。原因は、クリーニングブレード6と感光ドラム1との摺動抵抗が上昇し、クリーニングブレード6のビビりが発生し、感光ドラム1に振動が伝った際に振動が増幅されたためであることが分かった。さらに、異音は現像ユニット4が離間状態で感光ドラム1が駆動しているときに発生していた。現像ユニット4が当接している間は、感光ドラム1に現像ローラ17が当接しており、感光ドラム1の振動を抑制出来るため、異音が発生するほどの振動が発生しないことが分かった。摺動抵抗が上がってしまった理由は、吐き出しトナー回収後に阻止層が減ってしまっていたためである。摺動抵抗は、感光ドラム1とクリーニングブレード6との間に潤滑性粒子がどれだけあるかで決まる。阻止層を形成する粒子は潤滑性を有するため、図11で説明した阻止層21が減ってしまうと感光ドラム1とクリーニングブレード6との接地面積が増え、摺動抵抗が上がってしまっていた。実施例1においては、現像ユニット4離間前に保護用現像剤像を送って破壊された阻止層を補強しているため、摺動抵抗が上がらず、異音が発生しなかった。
実施例2における、画像形成装置の基本的な構成と制御は、実施例1と同様であるので詳しい説明を省略する。以下、実施例2におけるトナー帯電ブラシ吐き出し・回収工程について説明する。
<トナー帯電ブラシ吐き出し/回収工程>
実施例2でも、実施例1と同様に、状況に応じて行われるトナー帯電ブラシ11の吐き出し制御が複数あった場合に、それに応じて保護用現像剤像の制御も変更する点に特徴がある。
表3は、実施例2における、吐き出し時における、正負の印加バイアスの繰り返し回数と、その時の印加バイアス振幅の関係を示している。便宜上、各モードをまとめてモードA~Dと表記する。各モードは、制御部101が、実施例1で説明したビデオカウント処理により特定される貯め込み量に応じて選択的に実行される。すなわち、表4に示されるテーブルがメモリ502に予め記憶されている。そして、制御部101は、実施例1で説明した貯め込み量に応じて、いずれかのモードを選択する。例えば、モードCが制御部101により選択された場合には、表中で示される電源制御が、図6、7、9又は10のタイミングT4で実行される。
このように、吐き出し制御実行時の貯め込み量により実施するモードが選択される。繰り返し回数が多ければ、十分吐き出せるが、生産性が落ちてしまう。よって、貯め込み量が多くなるに従い繰り返し回数を増やすようにすれば、生産性の低下を最低限に抑えることができる。
Figure 0007242393000003
図14は、モードA~Dで制御させた時の阻止層高さの減少量を示した図である。縦軸は阻止層高さの減少量で、横軸は吐き出し制御の繰り返し回数である。例えば図7のタイミングT4などにおける繰り返し回数を増やしていくと阻止層高さの減少量が増えていく。モードDにおいては、阻止層減少量が回数の比例増加分より多く増えていることが分かる。これは、吐き出し時の印加バイアスが強い為、より奥に詰まっているトナー分の量が増え、流れる電流が多くなった分電荷量も増えるためだと考えている。
これに対し、図15は、あるモードの吐き出し繰り返し回数、正負印加バイアスの条件下における、保護用現像剤像のドット数と阻止層減少量との関係を示した図である。横軸はドット数、縦軸は阻止層高さの減少量である。ドット数を増やすことで阻止層の減少量を減らすことができる。
本実施例では、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーを回収する前の保護用現像剤像のドット数をクリーニング不良が発生しないドット数とし、減少してしまった阻止層を回収する後の保護用現像剤像で補充するような制御を行う。尚、回収後の保護用現像剤像のドット数は、減った分を補充するというより、十分な阻止層高さを確保できるようにクリーニング不良が発生しない上限の量を送る。
<トナー吐き出しシーケンスの説明>
制御部101は、貯め込み量に応じて各吐き出しモードを切り替える。表.4は、貯め込み量と、吐き出し繰り返し回数及び吐き出し時の正負印加バイアス及び保護用現像剤ドット数の関係である。下記テーブルは予めメモリ502に記憶されており、制御部101(CPU501)が適宜参照する。
Figure 0007242393000004
制御部101は、画像形成(プリントジョブ)が終了したときに、表4のテーブルを参照し、実施例1で説明したビデオカウント処理に基づく貯め込み量に応じてモードを選択する。ここで選択されたモードに対応する印加バイアス繰り返し回数、正負印加バイアスの振幅は、図6、7、9及び10のタイミングT4でのトナー帯電ブラシの電源制御条件となる。
ここで、吐き出しモードによって保護用現像剤像のドット数を変更することで、概ね良好な阻止層高さを維持できる。しかし、例えば低温低湿環境などで保護用現像剤像を送りすぎるとクリーニング不良が発生してしまう。具体的には、低温低湿時に貯め込み量が12001~16000の場合に、60ドットの保護用現像剤像を供給すると、クリーニング不良が発生してしまう場合があった。そこで、モードDの条件では、トナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーの回収前と回収後との両方で、保護用現像剤の供給を表に示される通り分けている。なお、印字動作中に貯め込み量16000に達した場合は、印字動作を中断し、モードDでの吐き出し制御を連続的に行った後、連続的に印字動作を再開する。
<比較例3>
図14にある各モードでの回収前の保護用現像剤像のドット数を決めた。具体的には、モードA/B/C/D実行時に、各々20/30/40/60である。
≪クリーニング不良及び縦スジ抑制効果確認≫
今回は、実施例1の通紙条件で、6000枚通紙後に縦スジ画像の発生の有無を確認した。その結果を表.4に示す。表4は、実施例2と比較例4の6000枚通紙後のクリーニング不良及び縦スジの発生状況である。
Figure 0007242393000005
比較例3は、モードDで制御させた時、縦スジの発生は無いが、特に低温低湿環境においてクリーニング不良が発生してしまった。実施例2は、クリーニング不良及び縦スジの発生はなく、良好な画像であった。
<実施例3における画像形成装置の構成>
本実施例では、実施例1及び2に対してトナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーと現像ローラ17から供給されるトナーを、感光ドラム1を介して、同時にクリーニングブレード6に供給することを特徴とする画像形成装置である。その他の構成は、実施例1と同様である。本実施例のような回収手法にすることで、実施例1や実施例2にあるような現像ローラ17からのトナーを回収するための時間を削減することができる。
図16、17及び図18に第1の画像形成部における、感光ドラム1の回転と停止、トナー帯電ブラシ11及び1次転写ローラ8に正または負のバイアス印加するタイミング、及び現像ローラ17からトナーパージするためのレーザー発行時のタイミングを示す。
まず、タイミングT1乃至T5のタイミングは、図6のT1乃至T4及びT6と同様なので詳しい説明を省略する。
そしてタイミングT46で、制御部101は、スキャナユニット3を制御し、スキャナユニット3に保護用の現像剤像のレーザー発光を行わせる。このレーザー発光により、感光ドラム上に、保護用の現像剤像のための静電潜像が形成される。実施例3では、T4で行ったトナー帯電ブラシからの吐き出し動作と同期させるため、0.2秒ごと10回ずつレーザー発光を行う。そして、逆転写された現像剤がクリーニングブレード6に供給されるのと同時に、クリーニングブレード6に現像ローラ17(現像剤担持体)から現像剤(第2の現像剤)が感光ドラム1に供給される。また、本実施例における保護用の現像剤は、ハーフトーン画像を印字した。
そして、タイミングT47で、制御部101は、高圧電源部512を制御し、1次転写ローラ8Yに負極性のバイアスを印加する。尚、図16では、タイミングT6で形成された保護用の現像剤像とトナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーが、転写部を同時に通過する際に、正極性(現像剤の正規の帯電極性と同極性)の逆バイアスを印加しているが、これに限定されない。1次転写ローラ8Yに印加する転写バイアスをOFFにしても、或いは負極性の値の小さい転写バイアスとした場合でも、一定の保護用の現像剤がクリーニングブレードに供給されることが確認されている。
ここで、タイミングT4乃至T6の関係について、図16を用いて説明する。図16のように本実施例3では、感光ドラム1Y上において、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーの先頭部分より下流側に、保護用の現像剤像によるトナーが来るようにすることを特徴としている。また各部材の位置関係は、トナー帯電ブラシ11から第1画像形成部の感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置までの距離L1が150mmである。また感光ドラム1Yへのスキャナユニットによるレーザー照射位置から感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置までの距離L2が50mmである。
この構成で本実施例3では、トナー帯電ブラシ11から吐き出し用バイアス(-1kV)を印加し始めるタイミングを基準とすると、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーは0.5秒後に、感光ドラム1Yから50mm手前の位置に到達する。同時に感光ドラム1Yにレーザーを照射すると、トナー帯電ブラシからは吐き出されたトナーの先頭と現像ローラ17Yからのトナーパージの先頭が、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置に同時に到達する。
この感光ドラム1Yにレーザーを照射したタイミングから0.2秒ごとに10回レーザー発光すると、トナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーと現像ローラ17Yからのトナーパージのタイミングを完全に同期させることができる。これにより、トナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーと保護用の現像剤を同時にクリーニングブレード6に供給することが可能になる。
さらに、トナー帯電ブラシ11に-1kVのバイアスが印加された瞬間には、トナー帯電ブラシ11からの負極性吐き出しトナーを感光ドラム1に回収(逆転写)する為、1次転写ローラ8Yに負極性のバイアスを印加する。
具体的例として、1次転写ローラ8Yのバイアスを、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加から0.5秒後(T5)に-1.5kVにしている。これらの動作により、クリーニングブレードエッジ部に阻止層を形成するのと同時に、トナー帯電ブラシからの吐き出しトナーを感光ドラムで回収することができる。
図18は、現像ローラ17からの吐き出しトナーと、トナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーの一次転写様子を示した図である。第1と第2の現像剤が同時にクリーニング部材に供給される同時回収制御が行われている様子を示す。第1の画像形成部の1次転写ローラ8Y付近を拡大した図18に示したように、これら動作から阻止層形成するトナーをドラム側にコートした上に、トナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーをコートすることになる。これにより、阻止層を破壊するトナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーをブレードのエッジ部分から物理的に遠ざけ、同時に阻止層形成されるトナーを供給することで、より短時間の吐き出し制御でクリーニング不良発生を防錆することができる。尚、トナー帯電ブラシ11の吐き出しバイアス印加から何秒後に保護用の現像剤像のレーザー発光を行うかは、距離L2と感光ドラム1の直径により適宜決定される。
本実施例では、第1の画像形成部でトナー帯電ブラシ11から吐き出された正極性のトナーを回収したが、第2、第3、第4の画像形成部で回収してもよい。また、その時の動作は、図15に示したものと同様である。
また、図16に示した実施例3の変形例にあるように、現像ローラ17からトナーパージするためのレーザー発光を実施例3のように断続的に行うのではなく、連続的に発光をしている。
この場合、トナー帯電ブラシ11から吐き出された負極性のトナーと現像ローラ17からパージされた負極性のトナーを同時にクリーニングブレード6が回収することになる。
この構成においても、実施例3のようにトナー帯電ブラシ11からの吐き出しトナーは0.5秒後に、感光ドラム1Yから50mm手前の位置に到達する。同時に感光ドラム1Yにレーザーを照射すると、トナー帯電ブラシからは吐き出されたトナーの先頭と現像ローラ17Yからのトナーパージの先頭が、感光ドラム1Yと中間転写ベルト5が当接する位置に同時に到達する。
この感光ドラム1Yにレーザーを照射したタイミングから4秒間レーザー発光し続けると、10回目にトナー帯電ブラシ11から吐き出されたトナーの終わりと現像ローラ17Yからのトナーパージのタイミングを完全に同期させることができる。
この場合、トナー帯電ブラシ11から吐き出された負極性のトナーと現像ローラ17からパージされた負極性のトナーを同時にクリーニングブレード6が回収することになる。
これによって、正極性のトナーを回収する前により強固な阻止層を形成することが可能である。
1 感光ドラム
2 帯電ローラ
3 スキャナユニット
4 現像ユニット
5 中間転写ベルト
6 クリーニングブレード
7 プロセスカートリッジ
71 感光ドラムユニット
8 1次転写ローラ
9 2次転写ローラ
10 定着装置
11 トナー帯電ブラシ
12 記録材
13 感光体ユニット
14 クリーニング枠体
15 トナー
16 トナー収容室
17 現像ローラ
18 トナー供給ローラ
19 現像ブレード
20 トナー撹拌部材
21 阻止層
23 カム
51 駆動ローラ
52 2次転写対向ローラ
53 従動ローラ
100 画像形成装置
101 中間転写体
305 ビデオカウント

Claims (4)

  1. 外添粒子が添加された現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体からの前記現像剤が現像される像担持体と、
    中間転写体と、
    前記像担持体上現像された現像剤像を前記中間転写体に転写する為の転写バイアスを印加する転写部材と、
    前記中間転写体の表面と接触する保持装置であって、前記中間転写体に転写された前記現像剤像が記録材に転写された後に、前記中間転写体に残留した残現像剤である第1の現像剤を回収し前記第1の現像剤を一時的に保持する保持装置と、
    前記像担持体の表面に接触して接触部を形成し前記接触部において前記像担持体の表面クリーニングするクリーニング部材と、を備え、
    記保持装置が保持していた前記第1の現像剤と、前記現像剤担持体が保持していた前記現像剤である第2の現像剤と、を移動させることが可能な画像形成装置において、
    前記保持装置が保持する第1の現像剤を、前記接触部に移動させる第1の制御モードと、前記第1の制御モードにおいて前記接触部に移動させる前記第1の現像剤よりも量が多い、又は、帯電量が大きい前記第1の現像剤を前記接触部に移動させる第2の制御モードと、を選択的に画像形成装置に実行させる制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記第2の制御モードを実行するに、前記第1の制御モードを実行する前に供給する前記第2の現像剤より前記第2の現像剤を前記接触部に供給させるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の制御モード実行する場合おいて、前記第2の現像剤を、前記第1の現像剤が前記接触部に供給される前と前記第1の現像剤が前記接触部に供給されたと、で、前記接触部に供給させるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記現像剤担持体を、前記現像剤担持体前記像担持体と、が接触する当接位置と、前記現像剤担持体と前記像担持体と、が接触しない離間位置と、に移動させる当接離間機構を有し
    前記制御手段は、前記第1の制御モード、又は、前記第2の制御モードを実行する場合において、前記第1の現像剤を前記接触部に供給した後に前記第2の現像剤を供給する場合、前記第2の現像剤が前記接触部に供給された後に、前記現像剤担持体を前記当接位置から前記離間位置に移動させる事を特徴とした請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の制御モードを実行する場合おいて、前記第2の現像剤を間欠的に複数回供給することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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