JP7241864B2 - 活性材料を収容した１つ又は複数のブリスターパッケージ、及びその製造方法、並びにその使用方法 - Google Patents

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０１８年９月２０日付けで出願された米国仮特許出願第６２／７３３，７５１号の優先権を主張するものであり、その全体的開示は、その全体が参照により本明細書に援用される。

本開示の技術は、１つ又は複数の、丸剤、錠剤、カプセル、及び同種のもの、などの製品のためのブリスターパッケージに関する。一実施形態では、各パッケージは、任意選択的に熱成形材料から形成されたカバーであるとともに、任意選択的にアルミニウム箔成分を含む裏材に接着されたカバーと、パッケージ内の製品に利点を提供するように設計された活性部材又は活性材料であるとともに、各ブリスターの合計容積を、低減、維持、及び／又は保存するように設計された活性部材又は活性材料と、を有している。

ブリスターパッケージは、経口固形投与薬、ビタミン剤、プロバイオティクス、丸剤、錠剤、カプセル、及び同種のもの、を包装するために一般的に使用されている。従来技術におけるパッケージは、米国特許第４，５７４，９５４号明細書、及び、独国実用新案公開第２０２０４０６７Ｕ１号明細書に記載されているように、製品を保持する熱成形材料と、製品を封入するために熱成形材料の開放面に取り付けられた箔と、を含む。「コールドフォーム」も、また、ブリスターパッケージの１つの選択肢であり、この場合、アルミニウム箔が、熱成形材料の代わりに、ブリスターの形成部分のために使用される。

ブリスターパッケージすなわち「ブリスターパック」は、典型的には、製薬会社及びより小規模なヘルスケア施設の双方によって使用される。ブリスターパックは、また、第三者による充填のために未充填のブリスターパックを提供する事業を行っている企業によっても製造される。

乾燥剤又は捕捉剤押出フィルムをブリスターパック内に配置することが知られている。乾燥剤又は捕捉剤押出フィルムのサイズ及び形状は、フィルムの設置面積と呼ばれ得るものであり、従来技術においては、製品を含むブリスターの開口と比較して、少なくともわずかに小さい。乾燥剤フィルムを有したそのようなブリスターパッケージの１つは、米国特許第６，２７９，７３６号明細書（Ｈｅｋａｌ）に開示されており、この特許文献は、その全体が参照により本明細書に援用される。

図１及び図２は、４つのブリスター１８を有した他の従来技術におけるブリスターパック１０を示しており、ここでは、熱可塑性層又は熱可塑性部材１４が、各ブリスター１８を形成するとともに、箔製の裏材１２に接着されている。押出乾燥剤フィルム１６は、単一のブリスター１８の幅よりも小さな幅Ｗ_ＰＡ（図２を参照されたい）を有するものであって、箔製の裏材１２に接着されている。

図３及び図４は、従来技術におけるさらに他の構成を示しており、この場合、製品１７（例えば、丸剤）は、活性部材１６の上に配置され、ここで、「ｘ」は、製品１７の高さを表し、「ｙ」は、活性部材１６の高さを表している。このような構成では、乾燥剤又は捕捉剤押出フィルム１６は、カプセル又は錠剤１７に対向する箔面上に配置され、又は、そのような箔面に接触して配置され、そのため、カプセル又は錠剤１７に接触することとなる。押出フィルム１６の乾燥剤又は捕捉剤の能力は、フィルムの容積によって、すなわちフィルムの長さ、幅、及び厚さによって、決定される。フィルム１６の厚さが厚いほど、カプセル又は錠剤１７を収容するために、ブリスター１８を、より深い（例えば、より高い）ものとする必要がある。ブリスター１８をより深くすることの課題は、壁の厚さが、より薄くなり得ることであり（例えば、図３におけるｘ＋ｙが大きくなるにつれて）、それにより、材料のバリア特性が低下することである。ブリスター１８をより深くすることは、ブリスター１８の機械的強度を低下させることにもなり得る。

本開示の技術は、従来技術における上記の課題及び他の課題を低減する又は除去する。

一実施形態では、本開示の技術は、ブリスターの深さ（例えば、高さ）を増加させることなく、活性部材の利点を提供する。任意選択的に、これは、製品（例えば、丸剤又は錠剤）を活性部材の開口又は凹部内に適合し得るよう、活性部材を、円、フープ（輪）、リング、又はドーナツ、の形態とすることによって達成することができる。このような設計により、製品を、ブリスターパックの裏材層の近傍に又は裏材層の上に着座させることができ、これにより、活性部材の利点を提供するのと同時に、従来のブリスター製品と同じ全体的厚さを提供することができる。

熱成形壁又はコールドフォーム壁の深さを増加させるという従来技術における必要性を無くすことにより、本実施形態におけるカバーの壁厚さは、より厚いものとすることができ、したがって、ある種の従来技術と比較して、より大きなバリア保護を提供することができる。

加えて、本開示の技術は、より深いブリスター設計と比較して、材料を節約し得るとともに、機械サイクル時間を短縮することができる。

本開示の技術は、また、窒素パージなどの、及び、外部乾燥剤小袋付きパウチのような二次的パッケージングなどの、より深いブリスター設計において使用される追加的なステップ又は追加的なパッケージングを不要とすることもできる。

一実施形態では、活性部材は、国際公開第２０１８／０１４５０９９号パンフレット（Ｖｏｅｌｌｉｍｉｃｋｅ）における図３～図７に示されているような段付きブリスター設計において採用又は使用することができ、この特許文献は、その全体が参照により本明細書に援用される。任意選択的に、そのような実施形態では、製品と活性部材との間の接触は、除去される、又は、少なくとも低減される。いくつかの場合では、規制当局によって既にクリアされた経口固形製剤（又は他の医薬品）のためのパッケージングの接触面の変更は、より長い試験上の及び規制上のタイムラインをもたらし得る。本開示の技術のこの実施形態は、より少ない試験及び／又は規制審査でもって、既存の用途への製品の採用を可能とすることができる。

他の態様では、本開示の技術は、裏材と、この裏材に取り付けられたカバーと、を含むブリスターパックを含むことができる。カバーと裏材との組合せは、製品を収容するための少なくとも１つの密封キャビティを形成することができる。ブリスターパックは、少なくとも１つの密封キャビティの内部に、少なくとも１つの活性部材を含むことができる。活性部材は、貫通して延びる開口を有したリングの形態とすることができる。

さらに他の態様では、本開示の技術は、ブリスターパックを製造するための方法を含むことができる。一実施形態では、本方法は、複数のブリスターを含む熱成形カバー又は箔カバーを提供することと、各ブリスター内に製品を配置することと、少なくとも１つの活性部材が製品を取り囲むようにして及び／又は支持するようにして、各ブリスター内に少なくとも１つの活性部材を配置することと、カバーに裏材を取り付けることにより、各ブリスター内において製品の周囲に及び少なくとも１つの活性部材の周囲に、密封キャビティを形成することと、を含むことができる。

さらに他の実施形態では、本開示の技術は、ブリスターパックのための活性部材に関する。活性部材は、貫通して延びる開口を有したリングの形態とすることができる。活性部材は、ブリスターパックの熱成形カバーの内部の製品を取り囲むように又は支持するように、構成することができる。

任意選択的に、任意の実施形態では、ブリスターパックのブリスター内に収容される製品は、丸剤を含むことができ、丸剤は、任意選択的に、例えば、薬剤、栄養補助剤、又はプロバイオティクス、である。

本開示の技術に関する上記の概要及び以下の詳細な説明は、複数の図面にわたって同様の符号が同様の構成要素を示している添付図面と併せて読むことにより、よりよく理解されるであろう。本開示の技術を例示する目的で、様々な例示的な実施形態が図面に図示されている。しかしながら、本開示の技術が、図示された厳密な配置及び器具に限定されないことは、理解されるべきである。

図１は、従来技術におけるブリスターパックを示す平面図である。

図２は、図１における線２－２から見た側断面図であり、押出フィルムの幅が、個々のブリスターの幅よりも小さいことを示している。

図３は、従来技術によるブリスターパックを示す側断面図であり、製品が、活性部材の上面上に配置されている。

図４は、図３に示すブリスターパックにおける１つのブリスターを示す平面図である。

図５は、本開示の技術における１つの任意選択的な実施形態による活性部材を示す斜視図である。

図６は、ブリスターパック内において図５の活性部材を示す側断面図であり、活性部材は、製品の少なくとも一部を取り囲んでいる。

図７は、図６に示すブリスターパックにおける１つのブリスターを示す平面図である。

図８は、本開示の技術における他の実施形態によるブリスターパックを示す側断面図である。

図９は、図８に示すブリスターパックの斜視図である。

図１０は、図９に示すブリスターパックの一部を示す斜視図である。

本明細書においては、システム、デバイス、及び方法について、実施例及び実施形態を介して説明しているけれども、当業者であれば、本開示の技術が、記載された実施形態又は図面に限定されないことを、認識する。むしろ、本開示の技術は、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲に該当するすべての改変、等価物、及び代替物を網羅する。本明細書に開示した任意の実施形態における特徴点は、省略することができる、又は、他の実施形態の中に組み込むことができる。

本明細書において使用している任意の見出しは、編成の目的のためだけのものであり、本明細書の範囲又は特許請求の範囲を制限することを意図するものではない。本明細書において使用した際には、「してもよい」という用語は、強制的な意味合い（すなわち、しなければならないという意味合い）ではなく、許容的な意味合い（すなわち、可能性を有しているという意味合い）で使用される。本明細書において特段の記載がない限り、「１つの（ａ）」、「１つの（ａｎ）」、及び「その（ｔｈｅ）」という用語は、１つの構成要素に限定されるものではなく、代わりに「少なくとも１つ」を意味するものとして読まれるべきである。第１方向Ｄ_１及び第２方向Ｄ_２は、参照及び明確化のためだけに特定の図面において図示されているものであって、本開示の技術の構造の一部をなすものではない。用語には、上述した用語、その派生語、及び同様の意味の用語、が含まれる。

ここで、複数の図面にわたって同様の参照符号が同様の構成要素を指している様々な図面を詳細に参照すると、図５～図７は、本開示の技術によるブリスターパッケージすなわちブリスターパックの一実施形態を、全体的に符号１１０によって、図示している。ブリスターパック１１０は、裏材１１２と、カバー１１４と、少なくとも１つの活性部材１１６と、を含むことができる。ブリスターパック１１０は、経口固形投与薬、ビタミン剤又は他の栄養補助剤、食品、小型消費財、プロバイオティクス、等の１つ又は複数の製品１１７を、封入することができ、保存することができ、また、保護することができる。そのような製品は、例えば錠剤などの丸剤、カプセル、及び同種のもの、という形態とすることができる。

裏材１１２は、第１面すなわち第１表面と、反対側の第２面すなわち第２表面と、を有することができる。任意選択的に、裏材１１２の少なくとも第１面は、平坦又は平面状である。一実施形態では、裏材１１２の第１面及び第２面のそれぞれは、平坦又は平面状であり、これにより、第１面及び第２面のそれぞれは、少なくともわずかに離隔しつつ、それぞれ対応する平面内において延びている。一実施形態では、裏材は、少なくとも部分的には、アルミニウム箔などの箔から、及び／又は、プラスチック材料から、形成される。任意選択的に、裏材は、板紙を含むことができる。

カバー１１４は、第１面すなわち第１表面と、反対側の第２面すなわち第２表面と、を有することができる。任意選択的に、カバー１１４の第１面及び第２面の少なくとも一部は、平坦又は平面状である。カバーの第２面の少なくとも一部は、裏材の第１面に、取り付けることができ又は接着することができ、これにより、１つ又は複数の製品を収容するための密封パッケージが形成される。

カバー１１４は、裏材１１２と同じ厚さ又は異なる厚さを有することができる（Ｄ_２の方向において測定された時。図６を参照されたい）。一実施形態では、カバー１１４は、形成可能なウェブから作製されている又は形成されている。一実施形態では、形成可能なウェブは、熱成形フィルムなどの熱可塑性材料から作製されている。任意選択的に、カバー１１４は、透明なものともまた不透明なものともし得るポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）から形成することができる。一実施形態では、カバー１１４及び／又は裏材１１２は、２つ以上の層上に形成することができる。よって、カバー１１４は、例えば、ポリマー材料（例えば、熱成形によって作製された）から、又は、箔材料（例えば、コールドフォーミングによって作製された）から、形成することができる。

カバー１１４は、全体的に符号１１８によって示された少なくとも１つのブリスターを含む、又は、そのような少なくとも１つのブリスターを有するように形成される。例えば、カバー１１４は、互いに離隔した２つ以上のブリスター１１８を含むことができる。図５～図７に示す実施形態は、ただ１つのブリスター１１８だけを有したカバー１１４を示している。しかしながら、カバー１１４は、互いに離隔した４つの同一のブリスター１１８を有することができ、又は、より多数の又はより少数のブリスターを有することができ、特定の要求に応じて、ブリスターのうちの１つ又は複数は、ブリスターパック１１０の他のブリスター１１８と比較して、異なるサイズ及び／又は形状を有することができる。任意選択的に、各ブリスター１１８は、少なくとも部分的な卵形状又は球根形状を有することができる。代替的に、一実施形態では、各ブリスター１１８は、少なくとも部分的な台地形状（例えば、側方から見た場合。図６を参照されたい）又は円筒形状を有することができる。カバー１１４が裏材１１２に取り付けられた時には、各ブリスター１１８内に又は各ブリスター１１８によって、密封キャビティが形成される。

一実施形態では、各ブリスター１１８は、ブリスターパック１１０の少なくとも１つの外側エッジに対して平行に延びる長手方向軸又は長軸を規定することができる。任意選択的に、より具体的には、各ブリスター１１８の長手方向軸は、ブリスターパック１１０の互いに反対側に位置した２つの側辺に対して平行に延びることができ、ブリスタバックの上辺及び下辺に対して垂直に延びることができる。しかしながら、ブリスターパック１１０内における１つ又は複数のブリスター１１８の配置又は向きは、本明細書において図示して説明したものに限定されるものではなく、特定の要求に応じて他の構成が可能である。

一実施形態では、少なくとも１つの活性部材１１６は、各ブリスター１１８内に配置される。任意選択的に、活性部材１１６は、乾燥剤混入ポリマーフィルム又は脱酸素剤混入ポリマーフィルムなどの押出フィルムの形態とすることができる。一実施形態では、１つの又はそれぞれの活性部材１１６は、長方形又は正方形をなすフィルム片の形態とすることができる。

他の実施形態では、図５に示すように、１つの又はそれぞれの活性部材１１６は、内部を貫通して延びる開口１１６ａを有したリング又はドーナツの形態とすることができる。開口１１６ａの形状は、円形とすることができる、又は、特定の用途における要求に応じて他の形状とすることができる。任意選択的に、製品１１７を、開口１１６ａ内に配置することができる。開口１１６ａの内周は、任意選択的に、図６及び図８に示すように、製品１１７の外周に配置され、又は、製品１１７の外周の近傍に配置され、又は、製品１１７の外周に当接することができる。代替的に、開口１１６ａを、製品１１７の外周よりも明確に大きなものとすることにより（例えば、図９及び図１０に示すようなものであるが、これに限定されない）、開口１１６ａの内周を、製品１１７の外周から離隔して配置することができ、これにより、開口の内周と製品の外周との間に、少なくともわずかな隙間又は間隔を存在させることができる。

活性部材１１６の深さは、開口１１６ａの周縁及び／又は活性部材１１６の外周と同様に、又は、活性部材１１６の直径と同様に、特定の用途に関する及び／又はその製品１１７に関する要求に依存することができる。

１つ又は複数の活性部材１１６は、本明細書において図示して説明した特定のサイズ、形状、及び／又は構成に限定されるものではなく、例えば他の形状を採用することができる。例えば、１つの又はそれぞれの活性部材１１６は、その外周（例えば、長方形）として任意の形状を有することができる、及び／又は、その内部に凹部を含むことができる。凹部は、図５に示す開口１１６ａを代替することができ、製品１１７を支持することができる又は製品１１７に接触することができる。任意選択的に、凹部は、活性部材１１６の一方の面からのみ見えるもの又は一方の面からのみアクセス可能なものとすることができる。一実施形態では、凹部は、活性部材１１６のそれ以外の平坦又は平面状である表面上に形成され、上から見た時には円形又は楕円形状を有することができる。

任意の実施形態では、少なくとも１つの活性部材１１６は、丸剤又は他の薬剤ではない。

任意選択的に、活性部材１１６は、裏材１１２の第１面に、例えば接着剤を使用して、接着される。例えば、活性部材１１６は、第１面又は頂面と、反対側の第２面又は底面と、を含むことができる。活性部材１１６の第２面は、裏材１１２の第１面に接触することができる。代替的には、活性部材１１６は、裏材１１２の第１面に、（接着剤なしで）熱かしめすることができる。フィルムを基材上に熱かしめするプロセスは、米国特許第８，１４２，６０３号明細書（Ｓａｇｏｎａ）に詳細に記載されており、この特許文献は、その全体が参照により本明細書に援用される。他の代替として、活性部材１１６は、裏材１１２に接着されない。そのような実施形態では、活性部材１１６は、製品１１７がブリスター１１８内に配置された後に、ブリスター１１８内において緩く配置される。一実施形態では、活性部材１１６は、厚さ又は高さ（すなわち、図６においてＤ_２によって示す方向）が、０．２ｍｍ～１．２ｍｍという範囲、任意選択的に０．２ｍｍ～１．０ｍｍという範囲、任意選択的に０．２ｍｍ～０．８ｍｍという範囲、任意選択的に０．２ｍｍ～０．６ｍｍという範囲、任意選択的に０．２ｍｍ～０．４ｍｍという範囲、及び任意選択的に約０．３ｍｍ、である。

上述の独自に構成された１つ又は複数の活性部材１１６の利点は、多数である。例えば、本開示の技術における１つ又は複数の活性部材１１６は、製品が活性部材の上面上に直接的に配置されている場合（図３に示すものなど）と比較して、各ブリスターの深さ又は高さを、低くすること又は低減させることを可能とする。例えば、図６に示すように、活性部材１１６の高さは、ブリスター１１８の深さ又は高さに加算されることがなく、この場合、ブリスター１１８の深さ又は高さは、製品１１７の高さ「ｘ」を収容することだけが必要とされる。従来的な深さ又は高さが維持されることにより、カバー１１４は、薄肉化されることがなく、その有益なバリア特性を保持することができる。さらに、本実施形態における１つ又は複数の活性部材１１６の使用は、より深い又はより高いカバー１１４を形成するための追加的な材料を必要としないため、材料を節約するものであり、カバー１１４の機械的強度又は剛性を増加させる又は維持するものであり、及び／又は、より深いブリスター設計と比較して、機械サイクル時間を短縮させるものである。本開示の技術は、また、より深いブリスター設計で使用されている、窒素パージなどの追加的な工程や、外部乾燥剤小袋付きパウチのような二次的パッケージングなどの追加的パッケージングを、不要とすることができる。

一実施形態では、各活性部材１１６は、乾燥剤を含む。これは、吸湿が要望される実施形態であろう。しかしながら、吸湿が要望されない場合には、活性部材１１６は、代替的な活性剤を含むことができる。例えば、他の実施形態では、活性部材１１６は、活性炭、カーボンブラック、ケチャムブラック、及びダイヤモンド粉末、からなる群から選択される材料を含む。さらなる実施形態では、活性部材１１６の１つ又は複数の層を含む活性剤は、吸収性微小球、ＢａＴｉＯ３、ＳｒＴｉＯ３、ＳｉＯ２、Ａｌ２Ｏ３、ＺｎＯ、ＴｉＯ２、ＭｎＯ、ＣｕＯ、Ｓｂ２Ｏ３、シリカ、酸化カルシウム、及びイオン交換樹脂、などの材料を含む。さらに他の実施形態では、活性部材１１６の吸収剤含有層又は吸着剤含有層は、２種類以上の吸収剤又は吸着剤を含む。好適な吸収剤は、所望の最終用途のための所望の蒸気又はガスの吸収（例えば、水蒸気、酸素、二酸化炭素、窒素、若しくは、他の望ましくないガス又は蒸気、の吸収）を達成するように選択される。

活性部材１１６（乾燥剤、脱酸素剤、放出材料若しくは薬剤等、又はこれらの組合せ、であるかどうかは別として）は、選択された材料（例えば、水蒸気又は酸素）に、作用したり、相互作用したり、又は反応したり、することができる。そのような作用又は相互作用の例は、選択された材料に関しての、吸収、吸着（一般的には収着）、又は放出、を含むことができる。各活性部材１１６は、例えば、押出成形することができる、又は、モールド成形することができる。任意選択的に、活性部材１１６は、インライン溶融接着熱接着プロセスを介して（例えば、裏材１１２上において）所望の形状又はパターンで形成することができる。

活性部材１１６は、ベース材料中に「活性剤」を含むことができる。活性剤は、（ｉ）ベース材料（例えば、ポリマー）と非混和性であることができ、ベースポリマー及びチャネリング剤と混合して加熱する時に、融解しない、すなわち、ベースポリマー又はチャネリング剤のいずれかの融点よりも高い融点を有し、及び／又は、（ｉｉ）選択された材料に作用したり、選択された材料と相互作用したり、又は選択された材料と反応したり、する。「活性剤」という用語は、選択された１つ又は複数の材料を吸収又は吸着又は放出する材料を含み得るが、これらに限定されない。本開示の技術による活性剤は、ミネラル（例えば、乾燥剤の場合には、モレキュラーシーブ又はシリカゲル）などの粒子の形態とし得るけれども、本開示の技術は、粒子状活性剤のみに限定されるものと見なされるべきではない。例えば、いくつかの実施形態では、脱酸素製剤は、活性剤として又は活性剤の成分として作用する樹脂から作製することができる。

本明細書において使用した際には、「ベース材料」という用語は、混入材料のための構造及び加工性（例えば、押出成形性又はモールド成形性）を提供する、活性剤以外の混入活性材料の成分（好ましくは、ポリマー）である。

本明細書において使用した際には、「ベースポリマー」という用語は、チャネリング剤のガス透過率よりも実質的に低い、低い又は実質的に同等である選択された材料のガス透過率を任意選択的に有したポリマーである。例として、そのような透過率は、選択された材料が水蒸気でありそして活性剤が吸水性乾燥剤である実施形態では、水蒸気透過率であろう。ベースポリマーの主要な機能は、混入ポリマーに構造を提供することである。好適なベースポリマーは、熱可塑性ポリマーを含むことができ、例えば、ポリプロピレン及びポリエチレンなどのポリオレフィン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリブテン、ポリシロキサン、ポリカーボネート、ポリアミド、エチレン－酢酸ビニルコポリマー、エチレン－メタクリル酸エステルコポリマー、ポリ（塩化ビニル）、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ無水物、ポリアクリリアニトリル、ポリスルホン、ポリアクリル酸エステル、アクリル、ポリウレタン及びポリアセタール、若しくは、これらのコポリマー又は混合物、などを含むことができる。

ベースポリマー及びチャネリング剤の水蒸気透過率のそのような比較を参照すると、一実施形態では、チャネリング剤は、ベースポリマーの水蒸気透過率の少なくとも２倍の水蒸気透過率を有する。他の実施形態では、チャネリング剤は、ベースポリマーの少なくとも５倍の水蒸気透過率を有する。他の実施形態では、チャネリング剤は、ベースポリマーの少なくとも１０倍の水蒸気透過率を有する。さらに他の実施形態では、チャネリング剤は、ベースポリマーの少なくとも２０倍の水蒸気透過率を有する。さらに他の実施形態では、チャネリング剤は、ベースポリマーの少なくとも５０倍の水蒸気透過率を有する。さらに他の実施形態では、チャネリング剤は、ベースポリマーの少なくとも１００倍の水蒸気透過率を有する。

本明細書において使用した際には、「チャネリング剤（複数を含む）」という用語は、ベースポリマーと非混和性であり、ベースポリマーよりも速い速度で気相物質を輸送する親和性を有した材料として規定される。任意選択的に、チャネリング剤は、チャネリング剤をベースポリマーと混合して形成された時に、混入ポリマーを通るチャネルを形成することができる。任意選択的に、そのようなチャネルは、ベースポリマーだけの場合よりも速い速度で、混入ポリマーを介して、選択された材料を伝達することができる。

本明細書において使用した際には、「チャネル」又は「相互接続チャネル」という用語は、ベースポリマーを貫通し、互いに相互接続されてもよいチャネリング剤から形成された通路として規定される。

本明細書において使用した際には、「混入ポリマー」という用語は、少なくとも、活性剤を有したベースポリマーと、任意選択的に全体にわたって混入又は分散したチャネリング剤とから形成されたモノリシック材料として規定される。よって、混入ポリマーは、二相ポリマー及び三相ポリマーを含む。「ミネラル導入ポリマー」は、混入ポリマーの一種であり、活性剤は、ミネラルの形態であり、例えば、モレキュラーシーブ又はシリカゲルなどのミネラル粒子の形態である。「混入材料」という用語は、本明細書では、ポリマーであってもなくてもよいベース材料内に混入された活性剤を含むモノリシック材料を意味するために使用される。

本明細書において使用した際には、「モノリシック」、「モノリシック構造」、又は「モノリシック組成物」という用語は、２つ以上の別々の巨視的な層又は部分から構成されない組成物又は材料として規定される。したがって、「モノリシック組成物」は、多層組成物を含まない。

本明細書において使用した際には、「相」という用語は、構造又は組成物にモノリシック特性を与えるために、全体にわたって均一に分散しているモノリシック構造又はモノリシック組成物の一部又は成分として規定される。

本明細書において使用した際には、「選択された材料」という用語は、活性剤によって作用する、又は活性剤によって作用を受ける、又は活性剤と相互作用する、又は活性剤と反応する、材料として、且つ、混入ポリマーのチャネルを通して伝達され得る材料として、規定される。例えば、乾燥剤が活性剤として使用される実施形態では、選択された材料は、乾燥剤によって吸収され得る水蒸気又はガスとすることができる。放出材料が活性剤として使用される実施形態では、選択された材料は、水蒸気、香料、又は抗菌剤（例えば、二酸化塩素）、などの放出材料によって放出される化学物質とすることができる。吸着材料が活性剤として使用される実施形態では、選択された材料は、ある種の揮発性有機化合物とすることができ、吸着材料は、活性炭とすることができる。

本明細書において使用した際には、「三相」という用語は、３つ以上の相を含むモノリシック組成物又はモノリシック構造として規定される。本開示の技術による三相組成物の例は、ベースポリマーと、活性剤と、チャネリング剤と、から形成された混入ポリマーであろう。任意選択的に、三相組成物又は三相構造は、追加的な相を含むことができ、例えば着色剤を含むことができる。

混入ポリマーは、二相配合物（すなわち、チャネリング剤を含まずに、ベースポリマーと活性剤とを含む）又は三相配合物（すなわち、ベースポリマーと、活性剤と、チャネリング剤と、を含む）とすることができる。混入ポリマーは、例えば、米国特許第５，９１１，９３７号明細書、米国特許第６，０８０，３５０号明細書、米国特許第６，１２４，００６号明細書、米国特許第６，１３０，２６３号明細書、米国特許第６，１９４，０７９号明細書、米国特許第６，２１４，２５５号明細書、米国特許第６，４８６，２３１号明細書、米国特許第７，００５，４５９号明細書、及び米国特許公開第２０１６／００３９９５５号明細書、に記載されており、これらのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。

混入材料又は混入ポリマーは、構造を提供するためのベース材料（例えば、ポリマー）を含み、任意選択的にチャネリング剤及び活性剤を含む。チャネリング剤は、混入ポリマーを通して微視的相互接続チャネルを形成する。活性剤の少なくとも一部は、これらのチャネル内に含まれ、それにより、チャネルは、混入ポリマーの外面に形成された微視的チャネル開口を介して活性剤と混入ポリマーの外部との間を連通する。活性剤は、以下においてさらに詳細に説明するように、例えば、様々な吸収性材料、吸着性材料、又は放出性材料、のうちの任意の１つとすることができる。チャネリング剤が好ましいが、本発明は、広義には、任意選択的にチャネリング剤を含まない混入材料、例えば二相ポリマーを含む。

任意の実施形態では、適切なチャネリング剤は、ポリエチレングリコール（ＰＥＧ）、エチレンビニルアルコール（ＥＶＯＨ）、ポリビニルアルコール（ＰＶＯＨ）、グリセリンポリアミン、ポリウレタン、並びに、ポリアクリル酸又はポリメタクリル酸を含むポリカルボン酸、などのポリグリコールを含むことができる。代替的に、チャネリング剤は、例えば、ＣＬＡＲＩＡＮＴ社によって製造されたＰｏｌｙｇｌｙｋｏｌ Ｂ０１／２４０などのプロピレンオキサイド重合体－モノブチルエーテルのような水不溶性ポリマーとすることができる。他の実施形態では、チャネリング剤は、ＣＬＡＲＩＡＮＴ社によって製造されたＰｏｌｙｇｌｙｋｏｌ Ｂ０１／２０などのプロピレンオキサイド重合体モノブチルエーテル、ＣＬＡＲＩＡＮＴ社によって製造されたＰｏｌｙｇｌｙｋｏｌ Ｄ０１／２４０などのプロピレンオキサイド重合体、エチレン酢酸ビニル、ナイロン６、ナイロン６６、又は上記の任意の組合せ、とすることができる。

本開示の技術による適切な活性剤は、乾燥化合物などの吸収性材料を含む。活性剤が乾燥剤である場合、所与の用途に適した任意の乾燥剤を使用することができる。典型的には、物理的吸収乾燥剤が、多くの用途で好ましい。これらは、モレキュラーシーブ、シリカゲル、粘土、及びデンプン、を含むことができる。代替的には、乾燥剤は、水を含む結晶を形成する化合物、又は、水と反応して新たな化合物を形成する化合物、とすることができる。

任意選択的に、任意の実施形態では、活性剤は、脱酸素剤、例えば、酸素捕捉樹脂配合物とすることができる。

図８～図１０は、本開示の技術に関する他の実施形態を示している。図５～図７の実施形態と、図８～図１０の実施形態と、の間における同様の又は同一の構造は、図８～図１０においては、図５～図７の実施形態における参照符号に１００を加算した参照符号によって識別されている。図５～図７の実施形態と、図８～図１０の実施形態と、の間の特定の類似点の説明は、便宜上及び簡潔さのためだけに、ここでは省略することができる。

図８～図１０を参照すると、各ブリスター２１８は、ブリスター部分すなわちドーム部分２２０と、ベース部分２２２と、を含むことができる。ベース部分２２２は、ドーム部分２２０とは、異なるサイズ、形状、構成、及び／又は設置面積、を有している。任意選択的に、ベース部分２２２の少なくとも一部は、第１方向Ｄ_１においてドーム部分２２０を超えて横方向外向きに延びている。例えば、一実施形態では、ベース部分２２２は、ベース部分２２２がドーム部分２２０の全体を取り囲む又は包囲するようにして、ドーム部分２２０よりも大きな設置面積を有している。言い換えれば、そのような実施形態では、ベース部分２２２は、ドーム部分２２０と比較して、より長くかつより広いものである。

任意選択的に、そのような構成では、ブリスターパック２１０を上方から見ると、各ベース部分２２２は、各ドーム部分２２０と同じ外周形状を有することができ、相違点は、ベース部分２２２の方が大きいということである。任意選択的に、ドーム部分２２０とベース部分２２２との双方は、上方から見た時には、全体的に楕円形状又は円形形状を有している。他の実施形態では、ベース部分２２２の一部のみが、第１方向Ｄ_１においてドーム部分２２０を超えて横方向外向きに延びており、そのため、上方から見た時には、ベース部分２２２は、ドーム部分２２０とは異なる形状を有している。

任意選択的に、ドーム部分２２０とベース部分２２２との双方は、第２方向Ｄ_２においては、カバー２１４の第１面を超えて及び／又は裏材２１２から離隔して、外向きに（すなわち、上向きに）延びている。図８に示すように、第２方向Ｄ_２は、第１方向Ｄ_１に対して垂直である。一実施形態では、ドーム部分２２０は、第２方向Ｄ_２において、カバー２１４の第１面から離隔する向きに、ベース部分２２２を超えて、すなわちベース部分２２２よりもさらに、外側へと延びている。

一実施形態では、ドーム部分２２０は、内部に製品２１７を収容するような、サイズ、形状、及び／又は構成、とされるが、ベース部分２２２はそうではない。言い換えれば、そのような実施形態では、ベース部分２２２の、サイズ、形状、及び／又は構成は、１つ又は複数の製品２１７を内部に配置し得ないものである。より詳細には、裏材２１２に取り付けられた複合カバー２１４は、各ブリスター２１８内において、裏材とカバーとの間にキャビティを形成する。各キャビティは、少なくとも、製品隔室と、ベース隔室と、を含むことができる。一実施形態では、ベース隔室の少なくとも一部分は、第１方向Ｄ_１に、製品隔室を超えて外向きに延びている。一実施形態では、製品２１７は、製品隔室内に全体的に配置される。活性部材２１６の少なくとも第１部分（例えば、中間部分）は、製品隔室及び／又は製品２１７内又は下方に配置され、活性部材２１６の少なくとも第２部分（例えば、外側端部若しくは側方端部、及び／又は、外側周縁部の一方又は双方）は、ベース隔室２２６内に配置される。

任意の一実施形態では、活性部材２１６の上面又は表面の少なくとも一部は、ブリスター２１８のベース部分２２２の頂部壁の内面（底面）の少なくとも一部に、接触及び／又は係合することができる。任意選択的に、この接触にもかかわらず、活性部材２１６は、ベース部分２２２内に配置された時に、圧縮されない（又は、最小限にしか圧縮されない）。このように、任意の接触は、好ましくは、係合している表面同士の間に気密シールを形成しないので、空気は、それら表面同士の間を通してアクセス可能である。これにより、活性部材２１６のうちの、頂部壁に接触している部分は、又は、頂部壁に近接している部分は、係合している表面同士の間において、例えば空気中の成分（例えば、水蒸気又は酸素）を吸収又は吸着することができる。

任意の一実施形態では、表面同士の間の任意の接触は、ベース部分２２２がより低いすなわちより小さい厚さ又は高さを有することに起因し得る、又は、活性部材２１６がより厚いものであるすなわちより大きい高さを有していることに起因し得る。この構成により、隠された活性部材２１６は、先の実施形態における活性部材２１６と同一又は同様の活性特性又は活性機能を有することができる。言い換えれば、活性部材２１６の機能性は、活性部材２１６とベース部分２２２との間の接触によって妨害されることはない。

貫通して延びる穴を有した活性部材２１６を採用することにより、製品２１７と活性部材２１６との間の接触を、無くすことができる、又は、少なくとも低減させることができる。例えば、本実施形態の一形態では、各ブリスター２１８のベース部分２２２は、活性部材２１６を静止状態に保持することができるとともに、各ブリスター２１８のドーム部分２２０は、製品２１７を静止状態に保持することができる、又は、少なくとも製品２１７が活性部材２１６の例えば内周に接触するのに十分な距離だけ横方向に移動することを防止することができる。製品２１７と活性部材２１６との間の分離、すなわち、製品２１７と活性部材２１６との間の少なくともわずかな横方向間隔は、規制機関からの監視を少なくすることができ、これにより、本開示の技術を製造するための時間及びコストに対する投資を低減させることができる。

本開示の技術は、また、ブリスターパック１１０、２１０の製造方法及び／又は使用方法を含む。例示的な方法の１つは、（ｉ）上述の１つ又は複数の特徴点を有した少なくとも１つのブリスター１１８、２１８を有したカバー１１４、２１４を準備すること及び／又は形成することと、（ｉｉ）各ブリスター１１８、２１８内に製品１１７、２１７を配置することと、（ｉｉｉ）少なくとも１つの活性部材が製品を取り囲むようにして、又は、少なくとも１つの活性部材の凹部又は窪み内に製品を支持する若しくは製品が接触するようにして、活性材料１１６、２１６を各ブリスター１１８、２１８内に配置することと、（ｉｖ）裏材１１２、２１２をカバー１１４、２１４に取り付ける又は接着することにより、製品１１７、２１７の周囲に密封パッケージを形成することと、を含む。

本明細書において使用した際には、「準備する」という用語は、受領すること、取得すること、及び／又は使用すること、を含むように広義に規定される。ユーザが製品１１７、２１７にアクセスすることを所望した場合には、裏材１１２、２１２の少なくとも一部を、カバー１１４、２１４から分離させることができる、又は、製品１１７、２１７を露出させるために突き破ることができる。

以下の例示的な実施形態は、本開示の技術における任意選択的な態様をさらに記述しており、この発明の詳細な説明の一部である。これらの例示的な実施形態は、技術的には本出願の請求項ではないが、請求項に実質的に類似した形式で記載されている（各組は、数値指定に続いて文字（例えば、「Ａ」、「Ｂ」、等）を含む）。以下の例示的な実施形態は、「請求項」の代わりに「実施形態」として従属関係で互いを参照する。

実施形態１Ａ．ブリスターパックであって、
裏材と、
裏材に取り付けられたカバーであって、カバーと裏材との組合せが、内部に製品を収容するための少なくとも１つの密封キャビティを形成する、カバーと、
少なくとも１つの密封キャビティの内部に位置した少なくとも１つの活性部材であって、凹部又は貫通して延びる開口のうちの少なくとも一方を含む、少なくとも１つの活性部材と、を含み、
少なくとも１つの活性部材は、丸剤でも薬剤でもない、ブリスターパック。

実施形態２Ａ．ブリスターパックであって、
裏材と、
裏材の少なくとも一部に取り付けられたカバーであって、カバーと裏材との組合せが、内部に製品を収容するための少なくとも１つの密封キャビティを形成する、カバーと、
少なくとも１つの密封キャビティの内部に位置した少なくとも１つの活性部材であって、凹部又は貫通して延びる開口のうちの少なくとも一方を含む、少なくとも１つの活性部材と、を含む、ブリスターパック。

実施形態２Ｂ．密封キャビティは、ドーム部分とベース部分とを含み、ベース部分の少なくとも一部は、第１方向に、ドーム部分を超えて延び、ドーム部分は、第２方向に、カバーの外周部分を超えて延び、第２方向は、前記第１方向に対して垂直であり、ベース部分は、第２方向に、カバーの外周部分を超えて延び、
少なくとも１つの活性部材は、密封キャビティの少なくともベース部分内に位置している、実施形態２Ａに記載のブリスターパック。

実施形態２Ｃ．活性部材の少なくとも第１部分は、キャビティのベース部分内に配置され、活性部材の少なくとも第２部分は、キャビティのドーム部分内に又はその直下に配置されている、実施形態２Ｂに記載のブリスターパック。

実施形態２Ｄ．製品は、キャビティのドーム部分内に全体的に配置可能である、実施形態２Ｂに記載のブリスターパック。

実施形態２Ｅ．ベース部分は、裏材内の凹部又は切欠によって形成されている、実施形態２Ｂに記載のブリスターパック。

実施形態３Ａ．ブリスターパックを製造するための方法であって、
複数のブリスターを含む熱成形されたカバー又は箔製カバーを準備することと、
カバーの各ブリスター内に製品を配置することと、
少なくとも１つの活性部材が各製品の少なくとも一部を取り囲むようにして、又は、少なくとも１つの活性部材の凹部内に各製品を支持するようにして、カバーの各ブリスター内に少なくとも１つの活性部材を配置することと、
カバーに裏材を取り付けることにより、各ブリスター内において製品の周囲に及び少なくとも１つの活性部材の周囲に、密封キャビティを形成することと、を含む、方法。

実施形態３Ｂ．活性部材を、裏材に接着する、実施形態３Ａに記載の方法。

実施形態３Ｃ．各活性部材を、貫通して延びる開口を有したリングの形態とする、実施形態３Ａ又は３Ｂに記載の方法。

実施形態３Ｄ．活性部材を、モールド成形する、実施形態３Ａ～３Ｃのいずれかに記載の方法。

実施形態４Ａ．ブリスターパックであって、
裏材と、
裏材の少なくとも一部に取り付けられたカバーであって、カバーと裏材との組合せが、内部に少なくとも１つの製品を収容するための少なくとも１つの密封キャビティを形成する、カバーと、
少なくとも１つの密封キャビティの内部に位置した少なくとも１つの活性部材であって、凹部又は貫通して延びる開口のうちの少なくとも一方を含む、少なくとも１つの活性部材と、を含む、ブリスターパック。

本開示の技術について、その特定の実施例を参照して詳細に説明したけれども、その精神及び範囲から逸脱することなく様々な変更及び改変を本明細書に加え得ることは、当業者には明らかであろう。したがって、本開示の技術が、開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲によって規定される本開示の技術の精神及び範囲内における改変を網羅することが意図されていることは、理解されよう。
（発明の開示）
（項目１）
ブリスターパックであって、
裏材と、
前記裏材の少なくとも一部に取り付けられるように構成されたカバーであって、前記カバーと前記裏材との組合せが、内部に少なくとも１つの製品を収容するための少なくとも１つの密封キャビティを形成するように構成されている、カバーと、
前記少なくとも１つの密封キャビティの内部に適合するように構成された少なくとも１つの活性部材であって、凹部又は貫通して延びる開口のうちの少なくとも一方を含む、少なくとも１つの活性部材と、
を含む、ブリスターパック。
（項目２）
前記少なくとも１つの活性部材は、前記カバーの内部の前記製品の少なくとも一部を取り囲むように構成されたリングの形態である、項目１に記載のブリスターパック。
（項目３）
リングが前記開口を含み、前記開口は、内部に前記製品の少なくとも一部を受領するように構成されている、項目１又は２に記載のブリスターパック。
（項目４）
リングが前記凹部を含み、前記凹部は、内部に前記製品の少なくとも一部を受領するように構成されている、項目１～３のいずれか一項に記載のブリスターパック。
（項目５）
前記裏材は、箔から形成され、前記カバーは、熱可塑性材料又は箔のうちの一方から形成されている、項目１～４のいずれか一項に記載のブリスターパック。
（項目６）
前記カバーは、熱成形フィルムと透明ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）とのうちの少なくとも一方から形成されている、項目１～５のいずれか一項に記載のブリスターパック。
（項目７）
前記少なくとも１つの活性部材は、前記裏材に接着されている、項目１～６のいずれか一項に記載のブリスターパック。
（項目８）
前記少なくとも１つの活性部材は、乾燥剤又は脱酸素剤のうちの少なくとも一方を含む押出フィルム又は射出成形部品である、項目１～７のいずれか一項に記載のブリスターパック。
（項目９）
前記押出フィルムは、第１面と、反対側の第２面と、を含み、前記押出フィルムの前記第２面は、前記裏材に接触し、前記押出フィルムの前記第１面の少なくとも一部は、前記ブリスターのベース部分の内面に接触している、項目８に記載のブリスターパック。
（項目１０）
前記少なくとも１つの活性部材は、ベース材料と、活性剤と、を含む、項目１～９のいずれか一項に記載のブリスターパック。
（項目１１）
前記ベース材料は、熱可塑性ポリマーである、項目１０に記載のブリスターパック。
（項目１２）
前記ベース材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリブテン、ポリシロキサン、ポリカーボネート、ポリアミド、エチレン－酢酸ビニルコポリマー、エチレン－メタクリル酸コポリマー、ポリ（塩化ビニル）、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ無水物、ポリアクリリアニトリル、ポリスルホン、ポリアクリル酸エステル、アクリル、ポリウレタン、ポリアセタール、これらのコポリマー、及びこれらの混合物、からなる群から選択される熱可塑性ポリマーである、項目１０に記載のブリスターパック。
（項目１３）
前記少なくとも１つの密封キャビティは、互いに離隔した少なくとも２つの密封キャビティを含む、項目１～１２のいずれか一項に記載のブリスターパック。
（項目１４）
ブリスターパックであって、
第１面と、反対側の第２面と、を有した箔製の裏材と、
第１面と、反対側の第２面と、を有した熱可塑性材料製又は箔製のカバーであって、前記カバーの前記第２面の少なくとも一部は、前記裏材の前記第１面に取り付けられるように構成され、前記カバーと前記裏材との組合せが、内部に製品を収容するための互いに離隔した少なくとも２つの密封キャビティを形成するように構成されている、熱可塑性材料製又は箔製のカバーと、
各密封キャビティの内部に位置するように構成された活性部材であって、それぞれの活性材料が、乾燥剤と脱酸素剤とのうちの少なくとも一方を含む押出フィルム又は成形部品の形態であり、それぞれの活性材料が、凹部又は貫通して延びる開口のうちの少なくとも一方を有している、活性部材と、
を含む、ブリスターパック。
（項目１５）
少なくとも２つの製品をさらに含み、各製品は、丸剤であるとともに、前記密封キャビティのうちの一方に配置され、各丸剤は、任意選択的に、薬剤、栄養補助剤、又はプロバイオティクス、を含む、項目１４に記載のブリスターパック。
（項目１６）
前記活性部材は、リングの形態であり、このリングが、前記開口を含む、項目１４又は１５に記載のブリスターパック。
（項目１７）
前記活性部材は、前記凹部を含む、項目１４又は１５に記載のブリスターパック。
（項目１８）
前記押出フィルムは、前記裏材の前記第１面に接着されている、項目１４に記載のブリスターパック。
（項目１９）
ブリスターパック内に製品と一緒に配置されるように構成された活性部材であって、
前記活性部材は、凹部又は貫通して延びる開口のうちの少なくとも一方を含み、前記活性部材は、前記ブリスターパックの熱成形カバーの内部の製品を、前記凹部内において取り囲むように又は支持するように構成されている、活性部材。
（項目２０）
前記製品は、薬剤、栄養補助剤、及びプロバイオティクス、のうちの少なくとも１つを含む丸剤である、項目１９に記載の活性部材。
（項目２１）
前記活性部材は、乾燥剤と脱酸素剤とのうちの少なくとも一方を含む押出フィルムである、項目１９に記載の活性部材。
（項目２２）
前記押出フィルムは、第１面と、反対側の第２面と、を含み、前記押出フィルムの前記第２面は、前記裏材に接触し、前記押出フィルムの前記第１面の少なくとも一部は、前記ブリスターのベース部分の内面に接触している、項目２１に記載の活性部材。
（項目２３）
前記活性部材は、ベース材料と、活性剤と、を含む、項目１９～２２のいずれか一項に記載の活性部材。
（項目２４）
前記活性部材は、前記カバーの内部の前記製品の少なくとも一部を取り囲むように又は支持するように構成されている、項目１９～２３のいずれか一項に記載の活性部材。
（項目２５）
前記活性部材は、前記カバーの内部の前記製品を取り囲むように又は支持するように構成されたリングの形態である、項目１９～２４のいずれか一項に記載の活性部材。
（項目２６）
リングが前記開口を含み、前記開口は、内部に前記製品を受領するように構成されている、項目２５に記載の活性部材。
（項目２７）
リングが前記凹部を含み、前記凹部は、内部に前記製品を受領するように構成されている、項目２５に記載の活性部材。
（項目２８）
前記活性部材の高さは、０．２ｍｍ～１．２ｍｍである、任意選択的に０．２ｍｍ～１．０ｍｍである、任意選択的に０．２ｍｍ～０．８ｍｍである、任意選択的に０．２ｍｍ～０．６ｍｍである、任意選択的に０．２ｍｍ～０．４ｍｍである、項目１９～２７のいずれか一項に記載の活性部材。
（項目２９）
項目１９～２８のいずれか一項に記載の活性部材の使用であって、
前記使用は、前記活性部材を、裏材の少なくとも一部に取り付けられる熱成形カバーにより形成された密封キャビティの内部に配置することを含み、前記使用は、丸剤が前記活性部材によって取り囲まれているように又は前記活性部材の凹部内に支持されているように、前記密封キャビティの内部に前記丸剤を配置することを、さらに含む、使用。

Claims (15)

1. ブリスターパック（１１０，２１０）であって、
   裏材（１１２，２１２）と、
   前記裏材の少なくとも一部に取り付けられるように構成されたカバー（１１４，２１４）であって、前記カバーと前記裏材との組合せが、内部に少なくとも１つの製品（１１７，２１７）を収容するための少なくとも１つの密封キャビティ（１１８，２１８）を形成するように構成されている、カバー（１１４，２１４）と、
   前記少なくとも１つの密封キャビティの内部に適合するように構成された少なくとも１つの活性部材（１１６，２１６）と、
   を含むブリスターパックにおいて、
   前記少なくとも１つの活性部材が、前記活性部材内の凹部もしくは前記活性部材を貫通して延びる開口（１１６ａ）又はそれら両方を含み、前記活性部材が、前記製品を取り囲むように又は前記凹部内で前記製品を支持するように構成されており、前記製品（１１７，２１７）が、前記少なくとも１つの密封キャビティ（１１８，２１８）内に存在する、
   ブリスターパック。
2. 前記裏材（１１２，２１２）は、箔から形成され、前記カバー（１１４，２１４）は、熱可塑性材料又は箔から形成されている、請求項１に記載のブリスターパック。
3. 前記少なくとも１つの活性部材（１１６，２１６）は、前記裏材（１１２，２１２）に接着されている、請求項１又は２に記載のブリスターパック。
4. 前記少なくとも１つの活性部材（１１６，２１６）は、乾燥剤もしくは脱酸素剤またはそれら両方を含む押出フィルム又は射出成形部品である、請求項１～３のいずれか一項に記載のブリスターパック。
5. 前記押出フィルムは、第１面と、反対側の第２面と、を含み、前記押出フィルムの前記第２面は、前記裏材（１１２，２１２）に接触し、前記押出フィルムの前記第１面の少なくとも一部は、前記ブリスター（２１８）のベース部分（２２２）の内面に接触している、請求項４に記載のブリスターパック。
6. 前記少なくとも１つの活性部材（１１６，２１６）は、ベース材料と、活性剤と、を含む、請求項１～５のいずれか一項に記載のブリスターパック。
7. 前記ベース材料は、熱可塑性ポリマーである、請求項６に記載のブリスターパック。
8. 前記ベース材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリブテン、ポリシロキサン、ポリカーボネート、ポリアミド、エチレン－酢酸ビニルコポリマー、エチレン－メタクリル酸コポリマー、ポリ（塩化ビニル）、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ無水物、ポリアクリリアニトリル、ポリスルホン、ポリアクリル酸エステル、アクリル、ポリウレタン、ポリアセタール、これらのコポリマー、及びこれらの混合物、からなる群から選択される熱可塑性ポリマーである、請求項６に記載のブリスターパック。
9. 前記カバーと前記裏材との組合せが、互いに離隔した少なくとも２つの密封キャビティを形成する、請求項１～８のいずれか一項に記載のブリスターパック。
10. 前記裏材（１１２，２１２）は、第１面と、反対側の第２面と、を有した箔製の裏材であり、
    前記カバー（１１４，２１４）は、第１面と、反対側の第２面と、を有した熱可塑性材料製又は箔製のカバーであり、前記カバーの前記第２面の少なくとも一部は、前記裏材の前記第１面に取り付けられるように構成され、前記カバーと前記裏材との組合せが、内部に前記少なくとも１つの製品（１１７，２１７）を収容するための互いに離隔した少なくとも２つの密封キャビティ（１１８，２１８）を形成するように構成されており、
    前記少なくとも１つの活性部材（１１６，２１６）は、各密封キャビティ（１１８，２１８）内の活性部材を含み、それぞれの活性部材が、乾燥剤もしくは脱酸素剤又はそれら両方を含む押出フィルム又は成形部品の形態であり、それぞれの活性部材が、前記活性部材内の凹部もしくは前記活性部材を貫通して延びる開口又はそれら両方を含む、
    請求項１～９のいずれか一項に記載のブリスターパック。
11. 少なくとも２つの製品（１１７，２１７）をさらに含み、各製品は、丸剤であるとともに、前記密封キャビティ（１１８，２１８）のうちの１つに配置され、各丸剤は、薬剤、栄養補助剤、又はプロバイオティクス、を含む、請求項１０に記載のブリスターパック。
12. ブリスターパック（１１０，２１０）内に製品（１１７，２１７）と一緒に配置されるように構成された活性部材（１１６，２１６）であって、
    前記活性部材は、前記活性部材内に形成された凹部もしくは前記活性部材を貫通して延びる開口又はそれら両方を含み、前記活性部材は、前記ブリスターパックの熱成形カバー（１１４，２１４）の内部の製品を、取り囲むように又は凹部内において支持するように構成されている、活性部材。
13. 前記製品（１１７，２１７）は、薬剤、栄養補助剤、及びプロバイオティクスから成る群から選択される少なくとも１つを含む丸剤である、請求項１２に記載の活性部材。
14. 前記活性部材（１１６，２１６）は、乾燥剤及び脱酸素剤から成る群から選択される少なくとも１つを含む押出フィルムである、請求項１２に記載の活性部材。
15. 請求項１２～１４のいずれか一項に記載の活性部材の使用であって、
    前記使用は、前記活性部材（１１６，２１６）を、裏材（１１２，２１２）の少なくとも一部に取り付けられる熱成形カバー（１１４，２１４）により形成された密封キャビティ（１１８，２１８）の内部に配置することを含み、前記使用は、丸剤が前記活性部材によって取り囲まれているように又は前記活性部材の凹部内に支持されているように、前記密封キャビティの内部に前記丸剤を配置することを、さらに含む、使用。

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