JP7241042B2 - 車両制御装置、車両制御方法、プログラム - Google Patents
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<車両制御システム100>
図1に示すように、本実施例の車両制御システム100は、車両制御装置1と、自動運転車2と、ゲート5と、場内センサ9が通信可能に接続されている。なお、場内センサ9と車両制御装置1間のデータ送受信、自動運転車2とゲート5間のデータ送受信、車両制御装置1とゲート5間のデータ送受信、車両制御装置1と自動運転車2間のデータ送受信は必須であるが、それ以外の機器間のデータ送受信は必須ではない。
図1に示す車両制御装置1は、駐車場内を走行する自動運転車2を、有人運転車のドライバーのストレスになりにくいように制御する装置であり、例えば駐車場の管理会社のサーバ装置などで実現できる。
本実施例では、自動運転車2として、自動運転レベル3~4程度以上の自動運転機能を備える車両、または自動バレーパーキング機能が実装された車両を想定する。自動運転車2のドライバーは例えば駐車場の入口で自動運転車2から降車する。その後、自動運転車2は駐車場内を無人状態で自動走行する。自動走行は、自動運転車2が備える自動運転機能および車両制御装置1から送信される制御信号に基づいて実行される。自動運転車2は安全に十分に配慮するために駐車場内を徐行運転で走行するため、有人運転車のドライバーから見て遅く感じられる可能性がある。例えば自動運転車2の走行速度は、歩行者の歩行速度に合わせて時速3~4km程度に設定される可能性がある一方、有人運転車3は周囲の状況に応じて時速6~8km程度で場内を走行する可能性がある。
図2に示す有人運転車3は、ドライバーの操縦によって駐車場内を走行する車両である。有人運転車3は、自動運転レベル3~4程度以上の自動運転機能を備えていない車両と想定するが、これに限定されない。例えば、自動バレーパーキングサービスを利用すると追加料金が発生する駐車料金体系となっている場合、自動運転レベル3~4程度以上の自動運転機能を備えている車両であっても、駐車料金節約のために、ドライバーによる運転が選択される可能性がある。
自動運転車専用駐車スペース4は、自動運転車2のみが入場できる駐車スペースである。有人運転車3が入場できないように、自動運転車専用駐車スペース4の入口、出口にゲート5を設置すれば好適である(図2、ゲート5の詳細は後述)。自動運転車専用駐車スペース4内には、待機エリア6が設けられる(詳細は後述)。
前述したように、ゲート5は、自動運転車専用駐車スペース4の入口、出口に設置される。ゲート5は、自動運転車2および車両制御装置1と通信可能であるものとし、自動運転車2から、パス情報を受信し、受信したパス情報を車両制御装置1に送信して照会する。パス情報が真正である場合に、ゲート5はゲートバーを開く処理を実行する。
前述したように待機エリア6は、自動運転車専用駐車スペース4内に設けられる。待機エリア6は、有人運転車の走行状況に応じて、自動運転車2を一時待機させるエリアである。待機エリア6は、自動運転車専用駐車スペース4内の車路の一部であってもよい。待機エリア6は、駐車場の規模、混走路7の長さに合わせて1~数台分を確保すれば好適である。
混走路7とは、自動運転車2と有人運転車3が混在する車路のことである。図2の例では、自動運転車専用駐車スペース4の出口側車路と有人運転車専用駐車スペース8の出口側車路とが一つの車路となっており、当該車路が混走路7に該当する。同図の例に限らず、駐車場の形状に応じて、三叉路以上の車路が合流した車路を混走路7としてもよい。
有人運転車専用駐車スペース8は、有人運転車3のみが入場できる駐車スペースである。有人運転車専用駐車スペース8は、前述した自動運転車専用駐車スペース4よりも立地が良いスペースとすることが出来る。例えば、対象となる駐車場を自走式立体駐車場とした場合、各フロアのエレベーターホールに近いスペースを有人運転車専用駐車スペース8とすればよい。
場内センサ9は、有人運転車3の通過とその時刻を検知するセンサであって、混走路7や有人運転車専用駐車スペース8に設置される。前述したように、場内センサ9は車両制御装置1と通信可能に接続されている。
図3に示すように、本実施例の車両制御装置1は、パラメータ記憶部10Aと、距離測定部11と、第1制御信号送信部12と、パス記憶部10Bと、パス認証部13と、第2制御信号送信部14を含む。
図4に示すように、場内センサ9は、有人運転車3の通過を検知し(S91)、通過時刻とセンサIDを車両制御装置1に送信する(S92)。車両制御装置1の距離測定部11は、車両通過時刻とセンサIDを受信する(S11A)。距離測定部11は、受信した通過時刻と、センサIDに対応する場内センサ9の座標(当該座標はセンサIDと対応付けられてパラメータ記憶部10Aに予め記憶される)に基づいて、制御対象となっている自動運転車2と、自動運転車2に先行する有人運転車3との距離Dと、自動運転車2に後続する有人運転車3との距離Lを測定する(S11B)。なお距離測定部11は、複数の場内センサ9から車両通過時刻とセンサIDを受信することにより、追跡対象の有人運転車3の走行速度を推定し、これにより追跡対象の有人運転車3の現在位置を推定し、距離D、距離Lを測定してもよい。なお、受信した通過時刻(とセンサIDのセット)が示す車両が有人運転車3に該当するか自動運転車2に該当するかの判断方法は様々ある。例えば距離測定部11は、駐車場の入口において、自動運転車2=0、有人運転車3=1として自動車の配列を示す2ビットデータ(例:01011001111010101001110…)を、予め受信し、または入力されてもよい。この場合、値1に対応する順序で取得した通過時刻(とセンサIDのセット)を有人運転車3の通過時刻として取り扱えばよい。他にも、自動運転車2が自身の座標を所定時間おきに車両制御装置1に送信し、受信した送信時刻(と座標のセット)と、前述の通過時刻(とセンサIDに対応する座標のセット)が近似している場合には、近似しているセットを削除することによっても実現できる。
第1制御信号送信部12は、待機エリア6内で待機中の自動運転車2に対して、先行する有人運転車3-2との距離Dが、所定の距離D1以上であって、後続の有人運転車3-1との距離Lが、所定の距離L1以上である場合に限り、待機エリア6から出て混走路7を速度v1(単独走行モード)で走行させる制御信号を生成し、当該制御信号を該当の自動運転車2に送信する。有人運転車3の平均走行速度Vは統計データの蓄積により求めることができ、自動運転車2の単独走行における速度上限は厳密に決められている。通常、速度v1は単独走行における上限速度に設定される。距離D1は、後述する追尾モードと区別した動作ができるように適切に設定される。一方、距離L1は、混走路7の長さ、速度V、速度v1に応じて、自動運転車2が後続車3-1に追いつかれることがないように設定される。
第1制御信号送信部12は、待機エリア6内で待機中の自動運転車2に対して、先行する有人運転車3-2との距離Dが、所定の距離D1未満であって、後続の有人運転車3-1との距離Lが、所定の距離L2(<L1)以上である場合に限り、待機エリア6から出て混走路7を速度v2(>v1、追尾モード)で走行させる制御信号を生成し、当該制御信号を該当の自動運転車2に送信する。このモードでは、先行する有人運転車3-2との距離Dが短く、対象の自動運転車2は先行する有人運転車3-2を追尾させるのが好適である場合に選択されるモードである。自動運転車2の追尾走行における速度上限は単独走行における速度上限よりも緩やかに設定される可能性が高い。従って、速度v2(>v1)は通常、追尾走行における上限速度に設定される。従って、距離L2(<L1)は、混走路7の長さ、速度V、速度v2に応じて、自動運転車2が後続車3-1に追いつかれることがないように設定される。
先行する有人運転車3-2が速い速度(>v2)で混走路7内を走行している場合、先行する有人運転車3-2との距離が所定の距離D2以上になった場合、第1制御信号送信部12は、追尾モードを解除し、単独走行モード(v1)で走行を維持させる制御信号を生成し、当該制御信号を該当の自動運転車2に送信する。
第1制御信号送信部12は、後続の有人運転車3-1、自動運転車2、先行する有人運転車3-2の位置関係が、上記のいずれのモードにも該当しない場合、待機エリア6内でそのまま待機させる制御信号を生成し、当該制御信号を該当の自動運転車2に送信する。
第1制御信号送信部12は、上記の条件(単独走行モード、追尾モードの何れか)を満たすN台(Nは2以上の予め定めた数)以下の自動運転車2に、待機エリア6から出て混走路7を連なって走行させる制御信号を生成して、該当する複数の自動運転車2に送信してもよい。
以下、図5を参照して、本実施例の車両制御システム100のゲート制御動作について説明する。同図に示すように、ゲート5の前に到達した自動運転車2は、ゲート5に対して、パス(例えば自動運転車2のID、または予め自動運転車2のみに発行されたパス)を送信する(S23)。ゲート5はパスを受信する(S51)。ゲート5は、受信したパスを車両制御装置1に送信する(S52)。
本実施例の車両制御システム100により、以下の効果が生じる。
(1)ゲート5により有人運転車3が自動運転車専用駐車スペース4内を通り抜けることが制限されており、かつ、待機エリア6が当該自動運転車専用駐車スペース4内に設けられているため、待機エリア6が有人運転車3により不正に利用されることがない。
(2)自動運転車2が駐車場内を単独走行モードで走行する場合に、安全上の観点から定まる単独走行の制限速度を超えない速度v1を設定し、速度v1などに基づいて、L1を適切な距離と設定したため、後続の有人運転車3-1のドライバーは、先行する自動運転車2の存在を感じにくくすることができる。
(3)追尾モードにより、仮に混走路7が渋滞していても、先頭を走る有人運転車3-2の問題であるため、自動運転車2の制御に瑕疵はない。この場合、自動運転車2は、有人運転車3-1、3-2に挟まれたまま、混走路7内を走行すれば十分である。また、追尾モードの場合は、安全上の観点から、走行速度の制限を若干緩くすることができる(v2>v1)ため、これに伴って、後続の有人運転車3-1との距離の制限を若干緩くすることができる(L2<L1)。
(4)追尾モードの解除により、先頭を走る有人運転車3-2の速度が速すぎる場合には、追尾モードを解除して、単独走行モード(v1)で走行を維持することができ、走行安全性を確保することができる。
(5)複数台の自動運転車2を連ならせる制御を加えることにより、後続の有人運転車3-1のドライバーにストレスを与えないようにしながら、効率よく自動運転車2を走行させることが出来る。
本発明の装置は、例えば単一のハードウェアエンティティとして、キーボードなどが接続可能な入力部、液晶ディスプレイなどが接続可能な出力部、ハードウェアエンティティの外部に通信可能な通信装置(例えば通信ケーブル)が接続可能な通信部、CPU(Central Processing Unit、キャッシュメモリやレジスタなどを備えていてもよい)、メモリであるRAMやROM、ハードディスクである外部記憶装置並びにこれらの入力部、出力部、通信部、CPU、RAM、ROM、外部記憶装置の間のデータのやり取りが可能なように接続するバスを有している。また必要に応じて、ハードウェアエンティティに、CD-ROMなどの記録媒体を読み書きできる装置(ドライブ)などを設けることとしてもよい。このようなハードウェア資源を備えた物理的実体としては、汎用コンピュータなどがある。
Claims (9)
- 自動運転車と有人運転車とが混走する車路である混走路を有する駐車場において、前記自動運転車の制御を実行する車両制御装置であって、
制御対象となっている自動運転車と、前記自動運転車に先行する有人運転車との距離Dと、前記自動運転車に後続する有人運転車との距離Lを測定する距離測定部と、
前記距離Dが、所定の距離D1以上であって、前記距離Lが、所定の距離L1以上である場合に限り、自動運転車専用駐車スペースに設けられた待機エリアから出て前記混走路を所定の速度v1で走行させる制御信号を送信し、それ以外の場合に、前記待機エリアで待機させる制御信号を送信する制御信号送信部を含む
車両制御装置。 - 請求項1に記載の車両制御装置であって、
前記制御信号送信部は、
前記距離Dが前記距離D1未満であって、前記距離Lが、所定の距離L2(<L1)以上である場合に限り、前記待機エリアから出て混走路を速度v2(>v1)で走行させる制御信号を送信する
車両制御装置。 - 請求項2に記載の車両制御装置であって、
前記制御信号送信部は、
前記速度v2で走行中の前記自動運転車に先行する有人運転車との距離Dが、所定の距離D2(>D1)以上になった場合、前記自動運転車に前記速度v1で走行させる制御信号を送信する
車両制御装置。 - 請求項1から3の何れかに記載の車両制御装置であって、
前記制御信号送信部は、
条件を満たすN台(Nは2以上の予め定めた数)以下の前記自動運転車に、待機エリアから出て前記混走路を連なって走行させる制御信号を送信する
車両制御装置。 - 自動運転車と有人運転車とが混走する車路である混走路を有する駐車場において、前記自動運転車の制御を実行する車両制御方法であって、
制御対象となっている自動運転車と、前記自動運転車に先行する有人運転車との距離Dと、前記自動運転車に後続する有人運転車との距離Lを測定する距離測定ステップと、
前記距離Dが、所定の距離D1以上であって、前記距離Lが、所定の距離L1以上である場合に限り、自動運転車専用駐車スペースに設けられた待機エリアから出て前記混走路を所定の速度v1で走行させる制御信号を送信し、それ以外の場合に、前記待機エリアで待機させる制御信号を送信する制御信号送信ステップを含む
車両制御方法。 - 請求項5に記載の車両制御方法であって、
前記制御信号送信ステップは、
前記距離Dが前記距離D1未満であって、前記距離Lが、所定の距離L2(<L1)以上である場合に限り、前記待機エリアから出て混走路を速度v2(>v1)で走行させる制御信号を送信する
車両制御方法。 - 請求項6に記載の車両制御方法であって、
前記制御信号送信ステップは、
前記速度v2で走行中の前記自動運転車に先行する有人運転車との距離Dが、所定の距離D2(>D1)以上になった場合、前記自動運転車に前記速度v1で走行させる制御信号を送信する
車両制御方法。 - 請求項5から7の何れかに記載の車両制御方法であって、
前記制御信号送信ステップは、
条件を満たすN台(Nは2以上の予め定めた数)以下の前記自動運転車に、待機エリアから出て前記混走路を連なって走行させる制御信号を送信する
車両制御方法。 - コンピュータを請求項1から4の何れかに記載の車両制御装置として機能させるプログラム。
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JP2020021221A (ja) | 2018-07-31 | 2020-02-06 | クラリオン株式会社 | 駐車場管理装置および駐車場管理方法 |
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- 2020-02-19 JP JP2020026435A patent/JP7241042B2/ja active Active
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