JP7240135B2 - インダイレクトスポット溶接方法 - Google Patents

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本発明は、インダイレクトスポット溶接方法に関する。
自動車の組立工程では、金属板からなる複数の部品をスポット溶接で接合することにより車体が組み立てられる。スポット溶接としては、複数の金属板を一対の電極で挟み込んで通電するダイレクトスポット溶接が多く用いられる。しかし、部品の形状によっては、複数の金属板を一対の電極で挟み込むことができず、ダイレクトスポット溶接を適用することができないことがある。この場合、複数の金属板の接合予定部を溶接電極で加圧すると共に、接合予定部と異なる部位にアース電極を当接させた状態で両電極間に通電することにより溶接するインダイレクトスポット溶接が適用される(例えば特許文献1)。
特開2010-194609号公報
ところで、インダイレクトスポット溶接では、図4(A)に示すように、一方のワーク101を図示しない保持部によって保持して、他方のワーク102と溶接可能な位置に配置し、重合部P以外の箇所でワーク同士が接触しない状態で、溶接電極103によって重合部Pを加圧すると共に、溶接電極103とアース電極104間に電流を流すことで、重合部Pを溶接するものが存在する。
このような溶接方法では、保持部の保持位置の誤差や、それぞれのワークの寸法誤差等により、図4(B)に示すように、重合部に相当する位置で、ワーク101、102に隙間が生じる場合があり、溶接電極103によって一方のワーク101を加圧しても重合部が形成されず、ワーク101,102同士が非接触になることがある。この場合、ワーク101,102間に電流が流れずに、溶接不良を生じてしまうという問題があった。
このような事情から、本発明では、ワーク同士が非接触の状態でも、ワーク同士の隙間を詰めて重合部を形成し、ワーク同士を溶接することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、溶接電極によって、第一ワークと第二ワークとの重合部を、前記第二ワークの側から加圧すると共に、前記重合部と異なる部位に第一アース電極を当接させ、両電極間の通電により前記重合部に通電するインダイレクトスポット溶接方法であって、前記第二ワークに当接する第二アース電極を設け、前記第二ワークを両側から挟んで保持する保持部の前記第二ワークを挟持する部分を、前記第二アース電極として機能させたことを特徴とする。
本発明では、無効電流がワークの軟化に寄与する点に着目してなされたものである。つまり、第二ワークに当接する第二アース電極を設けることで、第一ワークと第二ワークとが非接触の状態で溶接が開始されても、溶接電極と第二アース電極間に電流を流すことができ、第二ワークに通電して第二ワークを軟化させることができる。そして、第二ワークを軟化させながら、溶接電極によって第二ワークを加圧することで、第二ワークを第一ワークの側へ変形させ、両ワークを接触させることができる。これにより、溶接電極と第一アース電極間、つまり、第一ワークと第二ワークとの重合部に通電し、両者を溶接することができる。
上記のインダイレクトスポット溶接方法として、第二ワークを保持する保持部を、前記第二アース電極として機能させることができる。
本発明によれば、第一ワークと第二ワークとを確実に接触させ、両者を溶接することができる。
本発明の一実施形態に係るインダイレクトスポット溶接装置を示す概略図である。 図1のA-A線断面図である。 ブラケットがPPメンバに非接触の状態の、インダイレクトスポット溶接装置を示す概略図である。 一方のワークを保持してインダイレクトスポット溶接を施す様子を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施形態では、自動車の車体の組立工程において行われるインダイレクトスポット溶接方法を示す。具体的には、例えば図1に示すように、第一ワークとしてのピラーツーピラーメンバ1(以下、PPメンバ1という)に、第二ワークとしてのブラケット2を溶接する場合について説明する。
PPメンバ1は、車体のピラー間に配設される鋼材製の筒状部材で、本実施形態では円筒状をなす。PPメンバ1の外周面側の長手方向の複数箇所には、ブラケット2を始めとした複数のブラケットが溶接され、各ブラケットに各種車載部品(例えば、ステアリング関連の部品や助手席用のエアバック等)が取り付けられる。
ブラケット2は、PPメンバ1に溶接されるフランジ部2aを有する。フランジ部2aは、PPメンバ1の長手方向に延在する。
溶接電極3、保持部4、第一アース電極5、保持部4を支持する多軸ロボット6等を備えたインダイレクトスポット溶接装置10と、インダイレクトスポット溶接装置10に接続され、溶接電極3の加圧力及び溶接電極3と各アース電極との電流値を制御する制御装置(図示省略)とを備えた設備により、PPメンバ1とフランジ部2aの重合部Pが溶接される。インダイレクトスポット溶接装置10は、溶接電極3を軸線方向に駆動して重合部を加圧する加圧手段(エアシリンダや電動シリンダ等)を備える。
第一アース電極5は、筒状をなし、その内周面側にPPメンバ1が挿入される。第一アース電極5には、図示しない把持機構が設けられており、この把持機構により、第一アース電極5をPPメンバ1の外周面に当接させている。
図2に示すように、第一アース電極5は、編成体51と、板状部材52とからなる。編成体51は、外周面側の第一層51aと、内周面側の第二層51bとの2層構造をしており、第一層51aと第二層51bとの間に、銅製の板状部材52が介挿される。編成体51は、市販の平編み銅線を手でほぐして軟化させ、筒状にすることで形成できる。板状部材52は、第一アース電極5の長手方向(図1の左右方向)に亘って設けられる。
筒状に形成された第一アース電極5は、第二層51bを構成する銅線が、PPメンバ1の外周面に倣うようにしてPPメンバ1に接触する。これにより、第二層51bを構成する銅線とPPメンバ1との接触面積を大きくすることができ、第一アース電極5に流れる電流の電流密度が過大になることを防止し、第一アース電極の破損を防止したり、PPメンバ1表面の焼き付きや変形を抑制することができる。本実施形態では、第一アース電極5を、PPメンバ1の外周面全周を覆う筒状としたが、その一部を覆う円弧状であってもよい。また、第一層51aと第二層51bとの間に板状部材52を設けることで、第一層51aと第二層51bとを構成する銅線同士を直接接触させる場合と比較すると、各層を構成する銅線と板状部材52との接触箇所を増やし、第一アース電極5の熱伝導性を高めることができる。
保持部4は、ブラケット2の一端部を把持して、ブラケット2をPPメンバ1に溶接可能な位置、つまり、フランジ部2aをPPメンバ1の外周面に対向させた位置に保持している。保持部4によって保持されたブラケット2は、フランジ部2a以外の部分が、PPメンバ1に非接触になっている。
保持部4は、ブラケット2の一端部を把持するための把持アーム41,42を備えている。把持アーム42は、第二アース電極としての導電部42a(図1のクロスハッチング部参照)と絶縁性の基部42bからなる。また、把持アーム41は絶縁性の部材によって構成される。
溶接電極3、第一アース電極5、導電部42aは、電気的に接続されており、トランス71を介して、溶接電極3に電力が供給される。
図1に示すように、保持部4は、多軸ロボット6の先端部に取り付けられている。多軸ロボット6の駆動、および、把持アーム41の支軸を中心にした回転動作(図1の矢印参照)により、ブラケット2等の、PPメンバ1に溶接する部材を把持して溶接可能な位置まで移動させ、その位置で保持固定することができる。
溶接時には、溶接電極3がブラケット2のフランジ部2aを加圧することで、フランジ部2aとPPメンバ1との間に重合部Pを形成すると共に、溶接電極3から第一アース電極5までの経路R1に電流を流すことで、重合部Pを溶接する。また、把持アーム42の一部である導電部42aが第二アース電極として機能し、溶接電極3から導電部42aまでの経路R2にも電流が流れる。経路R1に流れる電流が、重合部Pの溶接に寄与する有効電流であり、経路R2に流れる電流は、溶接に直接寄与しない無効電流である。
ところで、保持部4が把持したブラケット2の把持位置の誤差や、ブラケット2およびPPメンバ1の寸法誤差等により、図3の拡大図に示すように、溶接電極3によってフランジ部2aを加圧した状態で、フランジ部2aとPPメンバ1の外周面との間に隙間が生じることがある。前述のように、PPメンバ1には、ブラケット2の他、多数の部材が溶接されるため、溶接による入熱によってPPメンバ1が変形しやすく、PPメンバ1とこれらのブラケットとの間に、特に隙間が生じやすい。このような場合、PPメンバ1とブラケット2が非接触になり、経路R1(図1参照)に電流が流れなくなる。
本実施形態では、PPメンバ1とブラケット2が非接触で、溶接の初期に経路R1に電流が流れない場合でも、保持部4に導電部42aが設けられていることで、第二の電流経路である経路R2に電流を流すことができる。これにより、フランジ部2aに電流を流すことができ、フランジ部2aが高温になって軟化する。そして、軟化したフランジ部2aは、溶接電極3によって加圧されることで加圧方向へ変形し、フランジ部2aをPPメンバ1に接触させて重合部Pを形成することができる(図1の状態)。従って、経路R1に電流を流すことができ、重合部Pを溶接することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
以上の実施形態では、PPメンバ1とブラケット2の二つのワークを溶接する場合を示したが、三つ以上のワークを同時に溶接してもよい。例えば、第一ワークであるPPメンバと第二ワークであるブラケットとの間に設けられた別のワークが、これらのワークと同時に溶接されてもよい。
以上の実施形態では、ブラケット2を保持する保持部として、多軸ロボット6に設けられた一対の把持アーム41,42からなる保持部4を例示したが、これに限らない。例えば、保持部は、ブラケット2をPPメンバ1に溶接可能な位置に保持する冶具であってもよい。
以上の実施形態では、把持アーム42の一部である導電部42aを第二アース電極として機能させるものとしたが、これに限らず、ブラケット2に当接する第二アース電極を別途設けてもよい。
1 PPメンバ(第一ワーク)
2 ブラケット(第二ワーク)
2a フランジ部
3 溶接電極
4 保持部
5 第一アース電極
6 多軸ロボット
10 インダイレクトスポット溶接装置
41 把持アーム
42 把持アーム
42a 導電部(第二アース電極)
42b 基部
P 重合部
R1,R2 経路

Claims (1)

  1. 溶接電極によって、第一ワークと第二ワークとの重合部を、前記第二ワークの側から加圧すると共に、前記重合部と異なる部位に第一アース電極を当接させ、両電極間の通電により前記重合部に通電するインダイレクトスポット溶接方法であって、
    前記第二ワークに当接する第二アース電極を設け、
    前記第二ワークを両側から挟んで保持する保持部の前記第二ワークを挟持する部分を、前記第二アース電極として機能させたことを特徴とするインダイレクトスポット溶接方法。
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