JP7239888B2 - 治具 - Google Patents
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Description
一方、治具が受ける対象の物品を変更する場合には、変位機構によって第1方向に沿って受け部材から離れる方向に押圧部材を変位させる。そして、上記切替操作及び押圧操作を行うことによって、所望の受け部材の受け面の位置を他の受け部材の受け面の位置よりも第1方向の第1端側に突出させる。
本実施形態の治具は、車両用ドアトリムの基材に対して各種部品を組み付ける作業を行う際に当該基材を受ける装置である。
図1に示すように、治具は、平面視長方形枠状のベース部91と、ベース部91の4つの角部から上下方向(以下、上下方向X)の上方に向かって延在する4つの支柱92とを有している。なお、ベース部91の下面の各角部には、都合4つのキャスタ93が設けられている。
本実施形態において、長辺方向Zに互いに間隔をおいて並列して配置された3つの受け部材21A,21B,21Cにより、受け部材群20が構成されている。また、本実施形態では、受け部材群20が長辺方向Zにおいて互いに間隔をおいて複数設けられている。
図1に示すように、各支柱92の上下方向Xの中間部には、平面視略長方形状の連結板34の各角部が固定されている。連結板34の短辺方向Y及び長辺方向Zの双方における中央部には、厚さ方向に貫通する図示しない挿通孔が設けられている。
各レール36には、レール36の延在方向、すなわち長辺方向Zに沿ってスライド可能な複数のスライド部材45が長辺方向Zに互いに間隔をおいて設けられている。本実施形態では、1つのレール36に対して2つのスライド部材45が設けられている。
図2及び図3に示すように、固定部材44の上面には、複数の押圧部材41が長辺方向Zに互いに間隔をおいて設けられている。
各押圧部材41は、短辺方向Yに沿って延びる板状である。各押圧部材41の板厚方向は、長辺方向Zと一致している。各押圧部材41の上端面は、各受け部材21の下端24に当接される当接面42である。
切替機構60は、各受け部材21が押圧部材41から離れている状態において、固定部材44を長辺方向Zに沿って変位させることにより、受け部材群20を構成する各押圧部材41のうちの1つを上下方向Xにおいて各受け部材21の下端24に対向する対向位置に切り替える。
図3に示すように、各受け部材21A,21B,21Cが押圧部材41から離れている状態において、切替機構60によって押圧部材41の位置を受け部材21Bに対向する対向位置に切り替える(以上、切替操作)。その後、図4に示すように、変位機構50によって上端23側へ押圧部材41を変位させることにより、受け部材21Bを上端23側に押圧して上方へ変位させる(以上、押圧操作)。このとき、他の受け部材21A,21Cは、押圧部材41によって押圧されておらず、下方に付勢されているだけである。これらのことから、押圧部材41により押圧される受け部材21Bの受け面25Bの位置が他の受け部材21A,21Cの受け面25A,25Cの位置よりも上方に突出するようになる。これにより、突出する受け面25Bによって、当該受け面25Bの形状に沿う形状のドアトリムを受けることができる。
一方、治具が受ける対象のドアトリムを変更する場合には、変位機構50によって受け部材21A,21B,21Cから離れる方向、すなわち下方に向けて、押圧部材41を変位させる。そして、上記切替操作及び押圧操作を行うことによって、所望の受け部材21の受け面25の位置を他の受け部材の受け面の位置よりも上方に突出させる。
(1)治具は、ドアトリムを受ける受け部材群20、支持部材31及び押圧部材41を備えている。受け部材群20は、上端23において短辺方向Yに延在する受け面25を有するとともに下端24に向けて付勢される複数の受け部材21を含む。各受け部材21は、長辺方向Zにおいて並んで設けられるとともに短辺方向Yにおける各受け面25の形状の変化態様が互いに異なる。支持部材31は、各受け部材21を上下方向Xに沿って変位可能に支持する。押圧部材41は、受け部材群20を構成する受け部材21の1つを上端23側に向けて押圧可能である。また、治具は、上下方向Xに沿って押圧部材41を変位させる変位機構50と、各受け部材21が押圧部材41から離れている状態において、押圧部材41を長辺方向Zに沿って変位させることにより、押圧部材41の位置を、上下方向Xにおいて各受け部材21のうちの1つに対向する対向位置に切り替える変位機構50とを有している。
(2)上下方向Xの上端23側は、上下方向Xの上側である。
こうした構成によれば、ドアトリムを短辺方向Y及び長辺方向Zの双方において受けることができる。したがって、ドアトリムを安定して受けることができる。
上記実施形態は、例えば以下のように変更して実施することもできる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1の電動シリンダ51によって可動板35を上下方向Xに沿って変位させることができるのであれば、案内柱52を省略してもよい。
・受け部材群20は、長辺方向Zにおいて少なくとも1つ設ければよい。
・受け部材21のうち、フランジ部22より下側の部分を棒状にしてもよい。この場合、当該棒状部分と受け部材21の他の部分とを別体にて形成することができる。
Claims (3)
- 第1方向の第1端において前記第1方向に直交する第2方向に延在して物品を受ける受け面を有するとともに前記第1端側とは反対側の第2端側に向けて付勢される複数の受け部材を含み、前記受け部材の各々が、前記第1方向及び前記第2方向の双方に直交する第3方向において並んで設けられるとともに前記第2方向における前記受け面の各々の形状の変化態様が互いに異なる受け部材群と、
前記受け部材の各々を前記第1方向に沿って変位可能に支持する支持部材と、
前記受け部材群を構成する前記受け部材の1つを前記第1端側に向けて押圧可能な押圧部材と、
前記第1方向に沿って前記押圧部材を変位させる変位機構と、
前記受け部材の各々が前記押圧部材から離れている状態において、前記押圧部材を前記第3方向に沿って変位させることにより、前記押圧部材の位置を、前記第1方向において前記受け部材の各々のうちの1つに対向する対向位置に切り替える切替機構と、を備える、
治具。 - 前記第1方向は、上下方向であり、
前記第1端側は、上側である、
請求項1に記載の治具。 - 複数の前記受け部材群が、前記第3方向において並んで設けられており、
複数の前記押圧部材が、前記受け部材群の各々に対応して設けられている、
請求項1または請求項2に記載の治具。
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JP7239888B2 true JP7239888B2 (ja) | 2023-03-15 |
Family
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Family Applications (1)
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