JP7239819B2 - 成形システム - Google Patents

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Description

本発明は、成形システムに関する。
従来、例えば自動車の空調ダクトやリザーブタンクが、押出機のダイから押し出されるパリソンをブロー成形することにより製造されている。
ブロー成形を行ったこれら成形品においては、型締めされた金型の周囲にバリが形成され、これを除去することが必須の工程となる。例えば、ブロー成形後のバリ取りは、プレス機や、ナイフを備えたロボットハンドにより行うことができる。
また、近年、ブロー成形品の製造においても自動化が求められているが、その自動化においてブロー成形後のバリ取りを確実に行うことが重要となる。
一方で、特許文献1には、金型内でブロー成形を行うブロー成形方法及びブロー成形装置が開示されており、バリを積極的に金型と接触させることで冷却効率を向上し、バリの冷却効率を向上することが記載されている。この技術ではバリに対して真空吸引かエアー吹き込み、その両方を用いてバリを金型と接触させ、良好なバリ取りを実現できる、とされており、ブロー成形品の製造の自動化にも良好に適用することができる。
特開2016-83859号公報
特許文献1の方法において、バリが想定通りに成形されていない場合、例えば、ロボットがバリ部分をクランプして次工程に移送する方法を採用する際、目的の位置をクランプ出来ないもしくはクランプそのものが出来ない可能性があり、自動化する上での障害となる。また、ナイフを備えたロボットハンドは製品とバリの境界を正しい位置で分離出来ない可能性があり、不良発生の一要因となる。
このように、自動化を行う際、バリが想定通り分離出来ない場合、ロボットが加工エラーと判断する。そうなると中空成形機及び後加工機含めた一連の自働化ラインが全てエラー停止をしてしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、自動化ラインのエラー停止を抑制することが可能な成形システムを提供するものである。
本発明によれば、中空成形機と、情報取得部と、判定部を備える、成形システムであって、前記中空成形機は、パリソンの中空成形における成形時、金型内において、中空の成形体本体の周囲に形成されるバリの少なくとも一部を前記金型に密着させるように賦形し、前記情報取得部は、前記バリの賦形状態に相関する状態データを取得し、前記判定部は、前記状態データに基づいて前記バリの賦形の良否の判定を行う、成形システムが提供される。
本発明では、バリの賦形状態に相関する状態データに基づいてバリの賦形の良否判定を行うので、バリが適切に賦形されないことによって生じる自動化ラインのエラー停止を抑制することができる。
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の成形システムであって、前記金型は、前記成形体本体を形成する本体キャビティと、前記バリを賦形するバリキャビティを備える、成形システムである。
好ましくは、前記記載の成形システムであって、前記バリの賦形は、前記バリキャビティ内に前記パリソンが閉じ込められて形成された袋状パリソンにエアブロー針を突き刺して前記バリ内にエアーを吹き込こむことによって行われる、成形システムである。
好ましくは、前記記載の成形システムであって、前記バリの賦形は、前記バリキャビティ内に前記パリソンが閉じ込められて形成された袋状パリソンと前記バリキャビティの内面の間の空間にエアーを吹き込むことによって行われる、成形システムである。
好ましくは、前記記載の成形システムであって、前記状態データは、前記吹き込まれるエアーの流量である、成形システムである。
好ましくは、前記記載の成形システムであって、前記バリキャビティ内のエアーを排出する排気孔を備え、前記バリの賦形の際に前記排気孔を通じて前記エアーを排出し、前記状態データは、前記排気孔から排出されるエアーの流量である、成形システムである。
好ましくは、前記記載の成形システムであって、前記判定部は、過去の成形で得られた状態データと、現在の成形において前記情報取得部が取得した前記状態データの差分に基づいて前記判定を行う、成形システムである。
好ましくは、前記記載の成形システムであって、搬送機を備え、前記搬送機は、前記成形体本体とその周囲に形成された前記バリで構成された成形体を前記中空成形機から取り出し、前記判定の結果に基づいて決定した搬送位置に前記成形体を搬送する、成形システムである。
本発明の第1実施形態の成形システム1において、金型12,13間にパリソンPを押し出す工程を示す断面図(環状ダイ11は正面図)である。 図1中のA-A断面図である。 図1の金型12の右側面図である。 図2の状態から金型12,13を閉じた状態を示す断面図である。 図4の状態から袋状パリソンP1,P2内にエアーを吹き込んだ後の状態を示す断面図である。 成形システム1の構成を示すブロック図である。 成形システム1の構成を示す平面図である。 成形システム1の動作を示すフローチャートである。 バリキャビティC2内に吹き込まれるエアーの流量の経時変化を示すグラフである。 本発明の第2実施形態での図4に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態での図5に対応する断面図である。 本発明の第2実施形態での図9に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態での図4に対応する断面図である。 本発明の第3実施形態での図5に対応する断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
1.第1実施形態
図1~図9を用いて、本発明の第1実施形態の成形システム1について説明する。
本実施形態の成形システム1は、主要な構成として、中空成形機40と、情報取得部53と、判定部55を備える(図6を参照)。
中空成形機40は、パリソンPの中空成形における成形時、金型12,13内において、中空の成形体本体PRの周囲に形成されるバリBの少なくとも一部を金型12,13に密着させるように賦形する(図1~図5を参照)。中空成形によって、成形体本体PRとその周囲に形成されたバリBで構成された成形体が得られる。成形体本体PRは、最終製品(例:ダクト)となる部位である。バリBは、最終製品とはならない部位であり、成形後の後処理工程において成形体本体PRから分離される。分離されたバリBは、粉砕等の工程を経て原料として再利用されるか、又は廃棄される。
1-1.中空成形
ここで、中空成形機40を用いたパリソンPの中空成形について説明する。以下の説明では、ダクトのブロー成形を例に挙げて説明を進める。なお、ブロー成形の代わりに、金型12,13を閉じる際にパリソンP内に閉じ込められたエアーによって成形体本体PRの成形を行ってもよい。この方法でも中空の成形体本体PRが形成可能である。また、金型12,13を閉じた後にブローする代わりに、金型12,13を閉じる前にパリソンP内にエアーを吹き込んでパリソンPを膨らませてもよい。
図1を用いて、成形体本体PRであるダクトをブロー成形する際のブロー成形方法を説明する。ブロー成形に際しては、先ず、押出機内で成形に用いる樹脂材料を溶融混練して成形用樹脂を調製する。
成形用樹脂を押出機内で溶融混練した後、ダイ内アキュムレータに貯留し、続いて、所定の樹脂量が貯留された後にリング状ピストンを水平方向に対して直交する方向(垂直方向)に押し下げる。そして、図1~図2に示すように、環状ダイ11のダイスリットより、所定の押出速度で筒状のパリソンPを押し出し、金型12,13の間に押し出す。その後、図4に示すように、金型12,13を閉じてパリソンPを挟み込む。
図2~図3に示すように、金型12には、凹部31,33が設けられており、金型13には、凹部32,34が設けられている。図4に示すように、金型12,13を閉じると、凹部31,32によって本体キャビティC1が形成され、凹部33,34によってバリキャビティC2が形成される。バリキャビティC2は、本体キャビティC1の左右両側のそれぞれに1つずつ設けられている。2つのバリキャビティC2のうちの一方は省略してもよい。また、バリキャビティC2は、本体キャビティC1の全周を取り囲むように設けてもよい。
キャビティC1,C2のそれぞれには、パリソンPの一部が閉じ込められる。以下、キャビティC1,C2に閉じ込められて袋状になった部位を袋状パリソンP1,P2と称する。袋状パリソンP1,P2が袋状になる際に袋状パリソンP1,P2内部に残されたエアーの分だけ、袋状パリソンP1,P2は膨らんだ状態になっているが、袋状パリソンP1,P2は、その一部のみがキャビティC1,C2の内面に接触した状態になっている。また、袋状パリソンP1,P2は、十分に冷却されておらず、流動性が高い状態である。
本体キャビティC1において袋状パリソンP1がブロー成形されて成形体本体PRが形成され、バリキャビティC2において袋状パリソンP2が賦形されて金型12,13に密着するバリBが形成される。「賦形」とは、キャビティの内面形状に沿って形状に変形させることを意味する。本実施形態では、袋状パリソンP2の賦形は、袋状パリソンP2をブロー成形することによって行っている。この際、袋状パリソンP2が膨らんでバリキャビティC2の内面の全面に密着するバリBが形成される。
金型12,13は、ピンチ部26,27において互いに突き当てられる。本体キャビティC1は、ピンチ部26によって囲まれる。ピンチ部26において、パリソンPが押し潰されて箔状になる。この部分において、成形体本体PRとバリBが連結されている。
バリキャビティC2は、ピンチ部26,27によって囲まれている。なお、金型12,13の上部及び下部では、ピンチ部26,27の境界が明確ない場合があるが、本明細書では、便宜上、図3に示すように、バリキャビティC2とピンチ部26の境界の延長線Eを、ピンチ部26,27の境界とする。
金型12には、本体キャビティC1に連通する排気孔37と、バリキャビティC2に連通する排気孔38が設けられている。排気孔37,38を通じてキャビティC1,C2内のエアーを排出することが可能になっている。また、排気孔37,38につながる配管には流量センサ137,138が設けられており、排気孔37,38を通じて排出されるエアーの流量が測定可能になっている。
金型13には、エアブロー針20,21が設けられている。エアブロー針20,21は、それぞれ、キャビティC1,C2内に先端が突入される。図4に示すように、金型12,13を閉じた状態で、エアブロー針20は、袋状パリソンP1に突き刺され、エアブロー針21は、袋状パリソンP1に突き刺される。この状態でエアブロー針20,21の先端からエアーを放出することによって袋状パリソンP1,P2内にエアーを吹き込み、袋状パリソンP1,P2をキャビティC1,C2の内面形状に沿って成形することが可能である。この際、キャビティC1,C2内のエアーは、排気孔37,38を通じて排出される。エアーは、エアー源30から供給される。エアブロー針20,21とエアー源30の間の配管には流量センサ23,24が設けられており、キャビティC1,C2内に吹き込まれるエアーの流量が測定可能になっている。
通常の成形では、バリは、不定形である。不定形のバリは、自動化ラインで扱うのは難易度が高く、エラー停止が発生しやすい。一方、本実施形態では、成形体本体PRの周囲に形成されるバリBのうち、バリキャビティC2内に配置される部位は、バリキャビティC2の内面形状に沿って賦形される。この賦形された部位は、クランプや画像認識が容易であるので、自動化ラインで扱いやすい。一方、バリBが適切に賦形されていない場合には、自動化ラインでのエラー停止が発生しやすいので、本実施形態では、バリBの賦形状態を判定し、バリBが適切に賦形されている場合に、成形体を自動化ラインに搬送するようにしている。
2.成形システム1の構成
図6~図7は、成形システム1の構成を示す。成形システム1は、中空成形機40と、端末装置45と、判定装置50と、記憶部56と、搬送機60と、自動化ライン61と、粉砕機62と、コンベア63と、仮置き場64を備える。
中空成形機40は、金型12,13と、流量センサ23,24,137,138と、PLC41と、取出機42を備える。PLC41は、流量センサの測定値のアナログ/デジタル変換及び取込みを行う。取出機42は、不良の成形体の型外バリの上部をクランプし、型開後に型外に成形体を取出して、コンベア63上に搬送する機能を有する。不良の成形体は、コンベア63によって粉砕機62に搬送される。粉砕機62は、不良の成形体を粉砕して再生原料にすることができる。
判定装置50は、通信部51と、制御部52を備える。判定装置50は、コンピュータによって構成され、判定装置50にインストールしたプログラムによって、制御部52による各種機能が実現される。
通信部51は、中空成形機40、制御部52、記憶部56、端末装置45、搬送機60、自動化ライン61と通信し、成形状態についての情報や各装置の稼働状態等を取得し、制御部52による良・不良判定の結果や他装置の情報を別装置に送信する。
制御部52は、情報取得部53と、メモリ54と、判定部55を備える。
情報取得部53は、中空成形機40から通信部51を介して、成形体本体PRの成形状態に相関する状態データと、バリBの賦形状態に相関する状態データを取得する。状態データは、成形体本体PRの成形状態又はバリBの賦形状態の良否判定を可能にする任意のデータである。状態データとしては、吹込み流量、排気流量、吹込み空気圧、バリ温度、バリ画像等が挙げられるが、良否判定の容易性、判定速度、装置コスト等の観点から状態データは、キャビティC1,C2内に吹き込まれるエアーの流量であることが好ましい。吹込み流量、排気流量、吹込み空気圧は、流量又は圧力センサで測定可能である。バリ温度は、接触又は非接触式の温度計で測定可能である。バリ画像は、カメラで撮影可能である。状態データは、金型12,13が閉じた状態で取得することが好ましいが、成形後に金型12,13が開いた後に成形体を金型12,13から取り出す前に取得してもよい。
メモリ54は、現在の成形において情報取得部53が取得した状態データと、記憶部56に記憶されていた過去の成形で得られた状態データを一時的に記憶する。これによって、判定部55が判定を短時間で行うことができるようにする。
判定部55は、情報取得部53が取得した状態データに基づいて、成形体本体PRの成形及びバリBの賦形の良否の判定を行う。判定部55は、過去の成形で得られた状態データと、現在の成形において情報取得部53が取得した状態データの差分に基づいて判定を行うことが好ましい。この場合、判定の精度を高めることができる。
記憶部56は、成形で得られた状態データを受信して長期に渡って保存し、制御部52や他装置の要求に応答して保存データを通信部51を介して送信する。記憶部56の構成例としてはHDDやSSD、メモリーカード等を内蔵するサーバーやPCがあげられる。
端末装置45は、通信部46と、入力部47と、表示部48を備える。端末装置45は、主に作業者や管理者が、現在の判定状態やシステムの稼働状態等を確認し、判定に必要な情報を入力する事ができる。
通信部46は、判定装置50の通信部51と通信を行う。入力部47は、マウスやキーボード、タッチパネル等から情報の入力を行う。表示部48は、必要な情報を液晶や有機ELパネル等に表示する。
搬送機60は、例えば搬送ロボット(好ましくは六軸ロボット)で構成される。搬送機60は、例えば、成形体を金型12,13から取り出し、自動化ライン61、仮置き場64、又はコンベア63等に搬送する機能を有する。搬送機60は、成形体を保持するための保持部(クランプや真空パッド等)を備えたハンドを有する。搬送機60は、判定装置50の通信部51と通信し、他装置と連動する。
自動化ライン61は、搬送機60により搬送された成形体に対して、自動化された種々の後処理工程を行う。自動化ライン61で行われる工程としては、バリBを成形体本体PRから分離する分離加工や、トリミング加工、リークテスト、重量検査等が挙げられる。分離加工としては、プレス機とプレス刃によるプレス切断や、ナイフを備えたロボットハンドによる切断が挙げられる。分離されたバリBは、粉砕機62で破砕して再利用可能である。自動化ライン61は、判定装置50の通信部51と通信し、他装置と連動する。なお、自動化ライン61は、分離加工を含んでいなくてもよい。
仮置き場64は、バリBの賦形が不良であって、成形体を自動化ライン61で処理できないときに成形体を仮置きする場所である。
1-3.成形システム1の動作
図8のフローチャートを用いて、成形システム1の動作を説明する。
ステップS1では、「1-1.中空成形」で説明した方法で、成形体本体PRとその周囲に形成されたバリBで構成された成形体を形成する。
ステップS2では、判定部55は、成形体本体PRの成形状態に相関する状態データに基づいて成形体本体PRの成形が不良であるかどうかを判定する。成形不良である場合は、ステップS3において、取出機42を作動させて、不良の成形体を金型12,13から取り出し、コンベア63によって粉砕機62に搬送する。なお、事前に金属部品や不織布部品をセットして一体成形を行う場合、不良の成形体は、そのまま粉砕できないので、不良の成形体は、仮置き場64に搬送することが好ましい。
判定部55による成形良否の判定は、後述するバリBの賦形の良否の判定と同様の方法で行うことができる(但し、閾値等の判定条件は適宜変更が必要である。)。状態データとしては、本体キャビティC1内に吹き込まれるエアーの流量を用いることが好ましい。この流量は、流量センサ23で測定可能である。なお、成形体本体PRの成形良否の判定が不要な場合には、ステップS2は省略可能である。
ステップS4では、判定部55は、バリBの賦形状態に相関する状態データに基づいてバリBの賦形が不良であるかどうかを判定する。搬送機60は、判定部55による判定の結果に基づいて決定した搬送位置に成形体を搬送する。なお、搬送機60が成形体本体PRを吸着やクランプによって保持する場合、成形体本体PRが成形不良の場合は搬送機60による搬送は困難な場合がある。従って、成形体本体PRの成形に良否の判定は、搬送機60が成形体を搬送する前に行うことが好ましい。
バリBの賦形が不良でない場合は、搬送機60は、成形体を自動化ライン61に搬送し(ステップS5)、自動化ライン61で自動化された種々の後処理工程を行う。
バリBの賦形が不良である場合は、自動化ライン61で成形体の後処理工程を行うことができないので、搬送機60は、成形体を仮置き場64に搬送する(ステップS6)。仮置き場64の代わりにコンベア63に搬送して、粉砕機62で粉砕してもよい。成形体を仮置き場64に搬送した場合、手加工によってバリBを分離する。成形体を粉砕機62で粉砕する場合、手加工用の追加の人員が必要ない。仮置き場64に搬送するか、コンベア63に搬送するかは、事前にどちらかに決めておいてもよく、判定部55が状態データに基づいてどちらに搬送するのかを決定してもよい。
判定部55による成形良否の判定は、例えば、状態データが所定の判定条件を充足するかどうかに基づいて行うことができる。状態データとしては、バリキャビティC2内に吹き込まれるエアーの流量を用いることが好ましい。この流量は、流量センサ24で測定可能である。
状態データの一例として、バリキャビティC2内に吹き込まれるエアーの流量の経時変化のグラフを図9に示す。このグラフは、エアーの吹き込み圧力が所定の上限を超えないように制御して吹き込みを行って得られたものである。時間T1+T2の間にエアーの吹き込みが行われている。図9には、バリBの賦形が良好であった場合のグラフAと、バリBの賦形が不良であった場合のグラフBを載せている。
グラフAでは、時間T1の間はエアーの流量及びその変動が大きく、時間T2の間はエアーの流量が小さい。時間T1の間にバリキャビティC2内の袋状パリソンP2内にエアーを吹き込んで膨らませてバリキャビティC2の内面に密着させる。時間T1の長さやエアー流量の変化の態様は、成形品種、形状、材料、成形環境等によって変化する。時間T2の間にバリBが冷却される。
グラフBでは、時間T1と時間T2の両方において、エアーの流量が大きい。このような結果になる理由として、袋状パリソンP2に、破れ、ひび、エアブロー針によるもの以外の孔が発生しており、そこから吹込みエアーが漏れているためである。
グラフAとBを比較すると、例えば、時間T2に属する所定の時刻におけるエアーの流量が閾値を超えるか否かによって良・不良の判定が可能であることが分かる。例えば、時刻20sの時点でのエアーの流量が50L/min以下であれば良と判定し、これを超える値であれば不良と判定することができる。
2.第2実施形態
図10~図12を用いて、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に類似しており、袋状パリソンP2の賦形方法の違いが主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図10に示すように、袋状パリソンP2とバリキャビティC2の内面の間の空間にエアーを吹き込む。これによって、図11に示すように、袋状パリソンP2が潰れて金型12に密着するように袋状パリソンP2の賦形を行っている。エアーは、金型13に設けた吹込孔22を通じてバリキャビティC2内に吹き込むことができる。
本実施形態においても、バリキャビティC2内に吹き込まれるエアーの流量を用いてバリBの賦形の良否の判定を行うことができる。
本実施形態での、バリキャビティC2内に吹き込まれるエアーの流量の経時変化のグラフの一例を図12に示す。このグラフは、エアーの吹き込み圧力が所定の上限を超えないように制御して吹き込みを行って得られたものである。時間T1+T2の間にエアーの吹き込みが行われている。図12には、バリBの賦形が良好であった場合のグラフAと、バリBの賦形が不良であった場合のグラフBを載せている。
グラフAでは、時間T1の間はエアーの流量及びその変動が大きく、時間T2の間はエアーの流量が小さい。時間T1は、バリBが排気孔38に密着して排気孔38を閉塞させるまでの時間である。時間T1では、排気孔38を通じてエアーが排気される分だけ、時間T2よりもエアー流量が大きくなっている。また、時間T2のエアーの流量は時間T1よりも小さいが、図9のグラフAの時間T2よりも大きい。これは、本実施形態では、金型12,13のパーティング面からエアーの漏れが起こりやすいためであると考えられる。
グラフBでは、時間T1と時間T2のエアーの流量がほぼ同じになっている。これは、バリBの賦形が不良である場合には、排気孔38が適切に閉塞されず、時間T2においても排気孔38を通じてバリキャビティC2内のエアーが排気されているためであると考えられる。
グラフAとBを比較すると、例えば、時間T2に属する所定の時刻におけるエアーの流量が閾値を超えるか否かによって良・不良の判定が可能であることが分かる。例えば、時刻20sの時点でのエアーの流量が700L/min以下であれば良と判定し、これを超える値であれば不良と判定することができる。
3.第3実施形態
図13を用いて、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に類似しており、袋状パリソンP2の賦形方法の違いが主な相違点である。以下、相違点を中心に説明する。
本実施形態では、図13~図14に示すように、金型13の排気孔38からバリキャビティC2内のエアーを排出することによって、袋状パリソンP2の賦形を行っている。バリキャビティC2内のエアーの排出に伴って袋状パリソンP2が金型13に密着するように袋状パリソンP2が賦形される。
本実施形態では、バリBの賦形状態の良否判定に用いる状態データは、排気孔38から排出されるエアーの流量である。この流量は、流量センサ138を用いて測定可能である。
1 :成形システム
11 :環状ダイ
12 :金型
13 :金型
20 :エアブロー針
21 :エアブロー針
22 :吹込孔
23 :流量センサ
24 :流量センサ
26 :ピンチ部
27 :ピンチ部
30 :エアー源
31 :凹部
32 :凹部
33 :凹部
34 :凹部
37 :排気孔
38 :排気孔
40 :中空成形機
42 :取出機
45 :端末装置
46 :通信部
47 :入力部
48 :表示部
50 :判定装置
51 :通信部
52 :制御部
53 :情報取得部
54 :メモリ
55 :判定部
56 :記憶部
60 :搬送機
61 :自動化ライン
62 :粉砕機
63 :コンベア
64 :仮置き場
137 :流量センサ
138 :流量センサ
B :バリ
C1 :本体キャビティ
C2 :バリキャビティ
E :延長線
P :パリソン
P1 :袋状パリソン
P2 :袋状パリソン
PR :成形体本体

Claims (8)

  1. 中空成形機と、情報取得部と、判定部を備える、成形システムであって、
    前記中空成形機は、パリソンの中空成形における成形時、金型内において、中空の成形体本体の周囲に形成されるバリの少なくとも一部を前記金型に密着させるように賦形し、
    前記情報取得部は、前記成形体本体の成形状態に相関する第1状態データと、前記バリの賦形状態に相関する第2状態データを取得し、
    前記判定部は、第1及び第2判定ステップを実行するように構成され、
    第1判定ステップでは、前記判定部は、第1状態データに基づいて前記成形体本体の成形が不良であるかどうかを判定し、
    第2判定ステップでは、前記判定部は、第2状態データに基づいて前記バリの賦形が不良であるかどうかを判定する、成形システム。
  2. 請求項1に記載の成形システムであって、
    前記金型は、前記成形体本体を形成する本体キャビティと、前記バリを賦形するバリキャビティを備える、成形システム。
  3. 請求項2に記載の成形システムであって、
    前記バリの賦形は、前記バリキャビティ内に前記パリソンが閉じ込められて形成された袋状パリソンにエアブロー針を突き刺して前記バリ内にエアーを吹き込こむことによって行われる、成形システム。
  4. 請求項2に記載の成形システムであって、
    前記バリの賦形は、前記バリキャビティ内に前記パリソンが閉じ込められて形成された袋状パリソンと前記バリキャビティの内面の間の空間にエアーを吹き込むことによって行われる、成形システム。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の成形システムであって、
    第2状態データは、前記吹き込まれるエアーの流量である、成形システム。
  6. 請求項2~請求項4の何れか1つに記載の成形システムであって、
    前記バリキャビティ内のエアーを排出する排気孔を備え、
    前記バリの賦形の際に前記排気孔を通じて前記エアーを排出し、
    第2状態データは、前記排気孔から排出されるエアーの流量である、成形システム。
  7. 請求項1~請求項の何れか1つに記載の成形システムであって、
    前記判定部は、過去の成形で得られた第2状態データと、現在の成形において前記情報取得部が取得した第2状態データの差分に基づいて前記判定を行う、成形システム。
  8. 請求項1~請求項7の何れか1つに記載の成形システムであって、
    搬送機を備え、
    前記搬送機は、前記成形体本体とその周囲に形成された前記バリで構成された成形体を前記中空成形機から取り出し、前記判定の結果に基づいて決定した搬送位置に前記成形体を搬送する、成形システム。
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