JP7239585B2 - 遠心式コーヒー抽出器 - Google Patents

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Description

本発明は、遠心式コーヒー抽出器に関する。遠心式コーヒー抽出器は既知である。
国際公開第2017/010878号(本明細書ではD1)は、遠心式コーヒー抽出器を開示している。この装置には多くの欠点があることが見出された。欠点の1つは、装置に漏れが発生することである。コーヒー抽出器からのコーヒーの漏れを防止するシールを提供することは非常に困難であることが見出された。この問題は、コーヒーを1杯抽出した後にコーヒー残渣が完全に放出されないことに関連していることが認識された。コーヒー残渣の一部がシール上に残り、シールが次のコーヒーのカップにおいて抽出チャンバを適切に閉じるのを妨げる。この問題は、シール上に残留するコーヒー残渣が更なるコーヒー残渣を引き寄せる傾向があり、抽出器の各閉鎖後に一緒に「押しつぶされる」ことにより、シール上のコーヒー残渣の量が徐々に増加し、漏れが更に増加するので、作られるコーヒーのカップごとに増加することが見出された。
この装置の別の欠点は、装置全体の高さがかなり大きいことである。この装置は一般家庭の台所に置くには高すぎる。これは、いくつかの部品が互いに重なり合っているためである。
この装置の別の問題は、抽出されたコーヒーの泡立ちである。抽出アセンブリは、遠心分離中にフィルタの背圧を生成する制限された出口を含む。しかし、コーヒーが出口から放出される速度は非常に高く、その結果、乱流及び跳ね返りが生じ、これにより過剰な泡が形成される。いくらかの泡は、カップ内のコーヒーの外観及び味を改善するので許容可能であり、実際に有益である。しかし、過度の発泡は望ましくない。
D1の装置に関連する別の問題は、ミストの形成及び装置全体へのミストの拡散である。これにより、金属部品の腐食、電子部品の腐食、及びプリント基板PCBの機能不全が引き起こされることが見出された。さらに、ミストは、コーヒー供給チャネルの詰まりという別の問題を引き起こしている。ミストはコーヒー供給チャネルの内壁に凝縮し、コーヒー粒子はコーヒー供給チャネルの壁に付着する。時間の経過とともに、これが問題になる場合がある。
D1の装置に関連する別の問題は、カップ内のコーヒーの温度が低すぎることである。本発明では、これは装置の様々な部品における熱の損失に起因することが認識された。熱水は装置を通してかなりの距離及び大きい表面積を移動しなければならず、いくつかの部品と接触する。接触のたびに、熱水又は熱いコーヒーからの熱が部品に伝わり、その結果、コーヒーの温度が低すぎる。低すぎる温度は抽出チャンバ内で既に発生している。抽出チャンバ内の温度が低すぎることによる悪影響は、コーヒー抽出の抽出中である。したがって、カップ内のコーヒーの温度が低すぎるだけでなく、味も悪くなる。
D1の装置に関連する別の問題は、抽出器の駆動及び制御が特注であるため、委託製造業者にとって製造が非常に複雑であり、より低い生産量では高価であることである。
D1の装置に関連する別の問題は、コーヒー粒子の大きさを制御することが困難であったことである。この装置を使用して、リストレット(20ml)からルンゴ(100ml)まで様々なスタイルのコーヒーを作ることができる。コーヒーのスタイルごとに、異なる粒子径が使用される。エスプレッソの場合、平均粒子径240μ(ミクロン)の微細なコーヒー粒子を使用する必要があり、大きいカップの場合、平均粒子径1150μ(ミクロン)のより粗い粒子を使用する必要がある。ある大きさのカップの後に別の大きさのカップが続く場合、最初のカップに意図されていた粒子の一部が、2番目のカップに使用される挽かれたコーヒーのバッチになることが見出された。これは、その結果、所望の粒度分布の精度が低下し、結果としてコーヒーの品質が低下するので望ましくない。この問題はグラインダに関連していることが認識された。最初のカップの残りのコーヒー粒子の一部は、itインペラによってグラインダから放出されず、グラインダ内に残り、コーヒー粒子の次のバッチとともにグラインダから放出されるだけである。
D1及び市場にある他のbean2cup全自動コーヒーメーカの装置に関連する更なる問題は、挽いている間に挽かれた豆によって放出される芳香及び心地よいコーヒーの香りが装置内に大部分留まることである。消費者による高品質のコーヒー体験のためには、コーヒーを挽き、かつ抽出する間に、芳香及び香りが装置の前部の注ぎ口を介して消費者の方向に出ることが有益であると考えられる。これにより、挽きたての全粒豆から高品質のコーヒーを飲むという全体的な感覚が高まる。D1の装置は、この側面において極めて限定される。
D1の装置の更なる問題は、実際には、装置のユーザは、将来の選択肢、豆貯蔵器の容量、水貯蔵器、及び異なるコーヒースタイルのコーヒーを作るための選択肢に関して、異なる要望を有し得ることである。特に、小さい台所を持つ小さい家庭は、小さい水タンクと小さい豆貯蔵器を備えた小さい装置を好む場合があるが、専門家のユーザは、大きい水及び豆の貯蔵器を備えた大きい装置を必要とする場合がある。専門家のユーザはまた、異なる豆を混ぜて抽出するために2つの異なる種類のコーヒー豆を保持するように構成された2つの異なるコーヒー豆貯蔵器を望む場合がある。D1の設計には、装置の大幅な再設計なしにこれらの将来の選択肢を可能にするモジュール性が欠けている。これにより、新しいモデルごとに多額の工具の投資が生じる。
フランス特許第2236456号(D2)は、遠心式コーヒー抽出装置を開示している。図2は、抽出構成における装置を示している。図3は、放出構成における装置を示している。図2及び図3に開示されているように、抽出チャンバは、コーヒーの抽出中は上方位置(図2参照)に位置決めされており、コーヒー残渣の放出中は下方位置(図3参照)に位置決めされている。これは、D1の4頁39行~5頁3行にも説明されている。
ベルギー特許第823309号(D3)は、遠心式コーヒー抽出装置を開示している。図4及び図6は、抽出構成における装置を示している。図5及び図7は、残渣放出構成における装置を示している。D3はD2と非常に似ており、D2の装置と同様に、抽出位置が上方位置であり、放出位置が下方位置である。
国際公開第2012/069986号(D4)は、遠心式コーヒー抽出装置の2つの異なる変形例、図1~図8による変形例及び図9~図11による変形例を開示している。両変形例は、同じ原理に基づいて機能する。抽出位置では、図10に示されているように、ロータ14が下方位置に配置されている。コーヒーベッド230は、遠心作用中にスリーブ部分の壁に押し付けられる。コーヒーは、スリット168を通って外方に流れることができる。D4の段落59を参照されたい。
コーヒーを抽出した後、コーヒー残渣が放出される。これを行うために、ロータ14は放出位置まで上方へ垂直方向に移動する。図11を参照されたい。図11から明らかなように、保持部16及びスリーブ部分42は、垂直方向に静止しており、垂直方向に移動しない。
本発明の目的は、上述した欠点のうちの少なくとも1つにあまり悩まされない装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、代替の遠心式コーヒー抽出装置を提供することである。
本明細書に開示する遠心式コーヒー抽出装置は、従来技術に対していくつかの独立した改良を提供する。
可動フィルタ
第1の態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、を含み、
フィルタを含むシリンダ要素は、フィルタが抽出チャンバの円周を形成し、かつ回転アセンブリが抽出構成を有する第1の下方位置と、抽出チャンバの円周が開口され、かつチャンバ要素を回転させることによって第2の位置のコーヒー残渣を放出することができる第2の上方位置との間で移動可能である、
遠心式コーヒー抽出装置に関する。
この構造は堅牢で信頼性があり、費用効率が良く、毎回のサービング後の垂直移動によるシールへの自己洗浄効果に起因する漏れの可能性を低減することが見出された。
チャンバ要素は、ルーフ部分を含んでもよい。代替的又は追加的に、シリンダ要素は、ルーフ部分を有してもよい。本装置は、抽出チャンバの更なる中央ルーフ部分を形成するコア底壁を有するコア要素を更に含み得る。中央ルーフ部分は静止していてもよいが、チャンバ要素のルーフ部分又はシリンダ状要素のルーフ部分は回転可能である。
チャンバ要素は、垂直方向に静止していてもよく、主軸線を中心に回転のみするように構成されてもよい。これは単純な構造であり、信頼性のある装置をもたらす。
チャンバ要素は、垂直方向に静止していてもよく、主軸線を中心に回転のみするように構成されてもよい。
シリンダ要素は、軸方向に移動可能であってもよい。これは垂直方向であってもよい。
本装置は、シリンダ要素を第1の位置から第2の位置に、かつその逆に移動させるためのシリンダ駆動アセンブリを含んでもよく、シリンダ駆動アセンブリは主駆動部とは別個であり、シリンダ駆動アセンブリはシリンダアクチュエータ、特に電気モータを含む。
シリンダ駆動アセンブリは、
シリンダアクチュエータにより駆動されるリングギヤであって、主軸線を中心に回転可能である、リングギヤと、
リングギヤによって係合され、それぞれのシリンダスピンドル軸線を中心に回転可能である、1つ又は複数のシリンダスピンドルと、
を含み得る。
シリンダ要素は、シリンダカムを含んでもよく、シリンダ駆動アセンブリは、上下に移動するように構成され、かつシリンダカムを介してシリンダ要素を上下に移動させるためにシリンダカムと係合するように構成されたシリンダ駆動カムを含む。
シリンダ駆動カムは、シリンダカムの上に位置決めされ、かつシリンダカムを下方に押すことによりシリンダ要素を下方に移動させるように構成された上部と、シリンダカムの下に位置決めされ、かつシリンダカムを上方に押すことによりシリンダ要素を上方に移動させるように構成された下部とを含み得る。
シリンダカムは内方に延在してもよく、上部及び底部は外方に延在してもよい。
シリンダ要素は、特にシリンダ要素の上部領域に配置された1つ又は複数のシリンダ整列カムを含むことができ、シリンダ整列カムは、シリンダ要素の第1の位置においてシリンダ要素をチャンバ要素と整列させるためにチャンバ要素に当接するように構成されている。
シリンダ駆動カムは、少なくとも1つのシリンダスピンドルに連結されたリング状部材の一部であってもよく、リング状部材は、少なくとも1つのシリンダスピンドルの回転時に、少なくとも1つのシリンダスピンドルに沿って上下に移動するように構成されている。
シリンダアクチュエータ及び主駆動部は、回転アセンブリの上に位置決めされてもよく、シリンダアクチュエータは、特に主駆動部に隣接して位置決めされる。
シリンダ駆動アセンブリは、シリンダ要素を含む回転アセンブリがシリンダ駆動カムに接触することなく主軸線を中心に回転することを可能にするために、シリンダ要素が第2の位置から第1の位置に移動した後に、シリンダ駆動カムをシリンダカムから係合解除し、かつシリンダカムとシリンダ駆動カムとの間に間隙を生成するように構成されてもよい。
第2の位置では、シリンダ要素は、チャンバ要素から係合解除されてもよく、チャンバ要素は、特にコーヒー残渣を放出するためにシリンダ要素なしで回転する。
本装置は、シリンダ要素が下方位置に到達したときに当接する下方停止部を含むことができ、本装置は、制御ユニットを含み、制御ユニットは、シリンダアクチュエータを流れる電流を測定するように構成され、制御ユニットは、電流を電流閾値と比較し、電流が電流閾値を超えると、制御ユニットは、シリンダ要素が第1の位置に到達したと仮定し、下方停止部に当接し、その後、シリンダアクチュエータは方向を反転し、シリンダ駆動カムをシリンダカムから係合解除するために制限距離にわたってシリンダ駆動カムを反対方向に移動させ、前記反対の移動中、シリンダ要素は実質的に移動せず、下方位置に留まる。
本装置は、シリンダ要素を第1の位置から第2の位置に、又はその逆に移動させる前に、回転アセンブリの回転を停止するように構成されてもよい。
本装置は、加速又は減速中にシリンダ要素とチャンバ要素との間のスリップを防止するために、回転アセンブリの加速及び減速を400rad/s2未満に制限するように構成されてもよい。
主駆動部は、主駆動部から下方に延在し、かつ主駆動部とシリンダ要素との間の係合解除可能な連結又は螺旋状カムトラックなしにチャンバ要素に直接連結される機軸を含むことができ、本装置は、特に主軸線に対して偏心している別個の挽かれたコーヒーチャネル及び熱水供給管を含む。
シリンダ要素は、フィルタを通過したコーヒーをシリンダ要素を通ってシリンダ要素の外側に導くための少なくとも1つのチャネルを含むことができ、このチャネルは、フィルタの下流に配置された入口と、入口の下流に配置されたチャネル出口とを含み、このチャネルは、入口とチャネル出口との間で、水平面に対して少なくとも75度、具体的には少なくとも80度の角度で上方向に延在する。
主駆動部及びシリンダアクチュエータは、それぞれの垂直軸線を中心に各々回転してもよい。
シリンダ要素は、フィルタを支持する可撓性Oリングを含んでもよい。
本発明は更に、コーヒーを抽出する方法であって、本方法は、
本発明による装置を提供することと、
シリンダ要素が第1の位置にあるとき、抽出チャンバ内に挽かれたコーヒー及び熱水を供給することと、
コーヒーを抽出するために回転アセンブリを回転させることと、
シリンダ要素を第1の位置から第2の位置に移動させることと、
コーヒー残渣を放出するためにチャンバ要素を回転させることと、
シリンダ要素を第2の位置から第1の位置に移動させることと、
を含む、方法に関する。
本方法は、本装置と同じ利点を提供する。
本方法の一実施形態では、チャンバ要素は、シリンダ要素が第1の位置と第2の位置との間を移動する間、垂直方向に静止状態に保持される。
上方に延在するチャネル
別の独立した態様では、遠心式コーヒー抽出装置は、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、を含み、
シリンダ要素は、フィルタを通過したコーヒーをシリンダ要素を通ってシリンダ要素の外側に導くための少なくとも1つのチャネルを含み、このチャネルは、フィルタの下流に配置された入口と、入口の下流に配置されたチャネル出口とを含み、このチャネルは、入口とチャネル出口との間で、水平面に対して少なくとも75度、具体的には少なくとも80度の角度で上方向に延在する。
チャネル出口は、シリンダ要素が第1の下方位置にあるとき、回転アセンブリのルーフ部分、特にチャンバ要素のルーフ部分の上に配置されてもよい。
これは、水が抽出チャンバから時期尚早に出るリスクを伴わずに、抽出チャンバに水を供給し得るという利点を提供する。これにより、例えばフランスのプレスコーヒーなどのコーヒーの浸み込みが改善される。これにより、ミストの形成も低減される。
チャネルは、水平面に対して85~89,9度の角度で延在してもよい。
この構成により、装置全体の高さが更に低くなる。遠心式コーヒー抽出器の欠点の1つが非常に高さが大きいことなので、これは有利であると考えられる。
一実施形態では、フィルタを含むシリンダ要素は、フィルタが抽出チャンバの円周を形成し、かつ回転アセンブリが抽出構成を有する第1の下方位置と、抽出チャンバの円周が開口され、かつチャンバ要素を回転させることによって第2の位置のコーヒー残渣を放出することができる第2の上方位置との間で移動可能であり、チャネル出口は、シリンダ要素が第1の下方位置にあるとき、チャンバ要素のルーフ部分の上に配置される。
チャネルは、水平面に対して85~89,5度の角度で延在してもよい。
チャネルは、シリンダ要素の円周の少なくとも30パーセント、より具体的には少なくとも50パーセント、更により具体的には少なくとも80パーセントにわたって延在してもよい。
チャネルは、環状であってもよく、シリンダ要素の全周にわたって延在してもよく、円錐形である。
チャンバ要素は、垂直方向に静止していてもよく、本装置は、回転アセンブリから放出された抽出コーヒーがコーヒー出口に移動するためのガターを含み、ガターの最下点は、チャンバ要素の底壁の上に配置される。
ガターの少なくとも一部は、回転アセンブリのルーフ部分、特にチャンバ要素のルーフ部分の上に配置されてもよい。
チャンバ要素は、垂直方向に静止していてもよく、主軸線を中心に回転するようにのみ構成されていてもよい。
少なくとも1つのチャネルは、特にチャネル出口において、いかなる制限された出口も含まなくてもよい。
この態様は更に、コーヒーを抽出する方法であって、本方法は、
本発明による装置の抽出チャンバ内に挽かれたコーヒーを提供することと、
抽出チャンバ内に熱水を供給することと、
挽かれたコーヒーベッド及びフィルタに熱水を通すために回転アセンブリを回転させることと、を含み、
抽出されたコーヒーは、水平面に対して少なくとも75度、具体的には少なくとも80度の角度でチャネルを上方かつ外方に流れ、チャネルのチャネル出口から放出される、
方法に関する。
本方法は、本装置と同じ利点を提供する。
薄いプレートを有するチャネル
別の態様では、遠心式コーヒー抽出装置は、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部又はベルト駆動部と、を含み、
シリンダ要素は、コーヒー用の少なくとも1つのチャネルを含み、このチャネルは、フィルタの下流に配置された入口と、入口の下流に配置されたチャネル出口とを含み、このチャネルはプレートを含み、プレートの厚さは、0,4mm未満、具体的には0.3mm未満であり、プレートの内側は、コーヒーがチャネルを流れる流れ面として構築され、プレートの外側の反対側には、空気ポケット又は絶縁材料が設けられている。
プレートは、装置内のコーヒーの熱損失を低減し、結果として、より高い温度のコーヒーをもたらす。これは、リストレット及びエスプレッソカップなどの少量の高濃度コーヒーでは特に有利である。
一実施形態では、フィルタを含むシリンダ要素は、フィルタが抽出チャンバの円周を形成し、かつ回転アセンブリが抽出構成を有する第1の下方位置と、抽出チャンバの円周が開口され、かつチャンバ要素を回転させることによって第2の位置のコーヒー残渣を放出することができる第2の上方位置との間で移動可能であってもよく、チャネル出口は、シリンダ要素が第1の下方位置にあるとき、チャンバ要素のルーフ部分の上に配置される。
チャネルは、水平面に対して85~89,5度の角度で延在してもよい。
チャネルは、シリンダ要素の円周の少なくとも30パーセント、より具体的には少なくとも50パーセント、更により具体的には少なくとも80パーセントにわたって延在してもよい。
これにより、泡の形成が低減される。
チャネルは、環状であってもよく、シリンダ要素の全周にわたって延在し、円錐形である。
チャンバ要素は、垂直方向に静止していてもよい。
本装置は、回転アセンブリから放出された抽出コーヒーがコーヒー出口に移動するためのガターを含むことができ、ガターの最下点は、チャンバ要素の底壁の上に配置される。
ガターの少なくとも一部は、回転アセンブリのルーフ部分、特にチャンバ要素のルーフ部分の上に配置されてもよい。
チャンバ要素は、垂直方向に静止していてもよく、主軸線を中心に回転するようにのみ構成されていてもよい。
少なくとも1つのチャネルは、特にチャネル出口において、いかなる制限された出口も含まなくてもよい。
この態様では、本発明は更に、コーヒーを抽出する方法であって、本方法は、
本発明による装置の抽出チャンバ内に挽かれたコーヒーを提供することと、
抽出チャンバ内に熱水を供給することと、
挽かれたコーヒーベッド及びフィルタに熱水を通すために回転アセンブリを回転させることと、を含み、
抽出されたコーヒーは、水平面に対して少なくとも75度、具体的には少なくとも80度の角度でチャネルを上方かつ外方に流れ、チャネルのチャネル出口から放出される、
方法に関する。
本方法は、本装置と同じ利点を提供する。
蒸気による予熱
別の態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
抽出チャンバに熱水を供給するために構成された熱流体供給部であって、加熱要素を含む、熱流体供給部と、
少なくとも主駆動部及び熱流体供給部を制御するための制御ユニットと、を含み、
制御ユニットは、コーヒーを抽出する前に少なくとも抽出チャンバ及びキャッチャ/ガターを加熱するために、熱流体供給部に多量の蒸気を放出させるように構成される、
遠心式コーヒー抽出装置に関する。
これにより、熱損失が減少し、コーヒーの抽出が向上し、コーヒーの温度が高くなり、注ぎ口を介して機械から出る。
一実施形態では、制御ユニットは、抽出チャンバに熱水を供給する前に熱流体供給部に多量の蒸気を放出させるように構成されてもよい。
一実施形態では、本装置は、多量の蒸気の少なくとも一部の注入中に回転アセンブリを回転させるように構成されてもよい。
本装置は、挽かれたコーヒーが抽出チャンバ内に供給された後、及び/又は抽出チャンバ内への挽かれたコーヒーの供給中、並びにコーヒーの抽出前に挽かれたコーヒーを加熱するためにコーヒーを抽出する前に、多量の蒸気の少なくとも一部を注入するように構成されてもよい。
熱流体供給部は、加熱要素から延在し、かつ水開口部で抽出チャンバ内に開口する熱水供給管を含んでもよく、水開口部は、特に静止したコア要素内に設けられており、本装置は、熱水供給管を介して蒸気を抽出チャンバ内に放出するように構成されている。
多量の蒸気は、水に凝縮した場合、10ml未満、より具体的には5ml未満、更により具体的には2ml未満であってもよく、好ましくは少なくとも1mlである。
蒸気は、1~15秒、具体的には1~7秒の時間間隔で注入されてもよく、蒸気の注入は、特に断続的に行われる。
シリンダ要素は、コーヒーが回転アセンブリから出るためのチャネルを含むことができ、本装置は、抽出されたコーヒーがコーヒー出口に移動するためのガターを含み、制御ユニットは、抽出チャンバ、フィルタ、チャネル、及びガターを加熱するために、熱流体供給部に多量の蒸気を放出させるように構成されている。
コーヒーの抽出前に加熱される様々な部品は、それらの部品への蒸気の凝縮によって加熱されてもよい。
本装置は、回転アセンブリが回転しているときに装置を通り、特に外側から抽出チャンバ内へ、抽出チャンバからシリンダ要素内のチャネルを通り、ガター内へと流れる気流を生じさせるように構成された少なくとも1つのルーフの気流デバイス又は機軸の気流デバイスを含むことができ、前記気流は、コーヒーを抽出する前にチャネル及びガターを加熱するために、多量の蒸気の少なくとも一部を、チャネルを通ってガター内へと搬送させる。
遠心式コーヒー抽出装置は、コア部、特に静止したコア部を含むことができ、
チャンバ要素は、内側リムによって画定された中央開口部を有するルーフ部分を含み、内側リムは、コア部の周囲に延在し、内側リムとコア部との間にはルーフ間隙が画定され、内側リムは下方向に外方にテーパ状になっており、それによりルーフの気流デバイスを画定し、かつ/又は
主駆動部からチャンバ要素の底壁まで延在する機軸とコア部のコア底壁との間に機軸間隙が画定され、機軸間隙は内向きコア表面及び機軸によって画定され、内向きコア表面は、下方向に外方にテーパ状になっており、それにより機軸の気流デバイスを画定し、ルーフの気流デバイス及び/若しくは機軸の気流デバイスは、回転アセンブリの回転中に気流を発生させ、蒸気を外側から抽出チャンバを通り、フィルタを通り、チャネルを通ってガター内へと搬送する。
気流デバイスは、装置の脆弱な電子部品及び腐食に敏感な部品へのミストの上昇を低減し、ユーザにとってのコーヒーの芳香の感覚を改善することができる。
本装置は、チャネル及びガターを加熱するために第1の比較的高い回転速度で回転アセンブリを回転させ、抽出チャンバを加熱するために第2の比較的低い回転速度で回転アセンブリを回転させるように構成されてもよく、第2の比較的低い回転速度での回転は、第1の比較的高い回転速度での回転の後に行われることが好ましい。
蒸気は、摂氏100~107度の温度を有してもよい。
この態様では、コーヒーを抽出する方法が提供され、本方法は、
本発明による装置の抽出チャンバ内に挽かれたコーヒーを提供することと、
抽出チャンバ内に熱水を供給することと、
コーヒーを抽出するために主駆動部で回転アセンブリを回転させることと、を含み、
コーヒーを抽出する前に、少なくとも装置の抽出チャンバを加熱するために抽出チャンバに多量の蒸気が供給される。
本方法は、本装置と同じ利点を提供する。
本方法の一実施形態では、多量の蒸気は、水に凝縮した場合、10ml未満、より具体的には5ml未満、更により具体的には2ml未満であってもよく、好ましくは少なくとも1mlである。
本方法の一実施形態では、蒸気は、最大15秒の時間間隔で供給されてもよい。
本方法の一実施形態では、シリンダ要素は、コーヒー用のチャネルを含むことができ、本装置は、シリンダ要素から放出された抽出コーヒーがコーヒー出口に移動するためのガターを含み、多量の蒸気は、チャンバ、フィルタ、チャネル、及びガターを加熱する。
本方法の一実施形態では、コーヒーの抽出前に加熱される様々な部品は、それらの部品への蒸気の凝縮によって加熱されてもよい。
本方法の一実施形態では、回転アセンブリは、多量の蒸気の少なくとも一部の注入中に回転してもよい。
本方法の一実施形態では、遠心式コーヒー抽出装置は、コア部、特に静止したコア部を含むことができ、
チャンバ要素は、内側リムによって画定された中央開口部を有するルーフ部分を含み、内側リムは、コア部の周囲に延在し、内側リムとコア部との間にはルーフ間隙が画定され、内側リムは下方向に外方にテーパ状になっており、それによりルーフの気流デバイスを画定し、かつ/又は
主駆動部からチャンバ要素の底壁まで延在する機軸とコア部のコア底壁との間に機軸間隙が画定され、機軸間隙は内向きコア表面及び機軸によって画定され、内向きコア表面は、下方向に外方にテーパ状になっており、それにより機軸の気流デバイスを画定し、ルーフの気流デバイス及び/若しくは機軸の気流デバイスは、回転アセンブリの回転中に気流を発生させ、蒸気を外側から抽出チャンバを通り、フィルタを通り、チャネルを通ってガター内へと搬送する。
本方法の一実施形態では、蒸気の注入中に、回転アセンブリは、チャネル及びガターを加熱するために第1の比較的高い回転速度で回転してもよく、回転アセンブリは、抽出チャンバを加熱するために第2の比較的低い回転速度で回転する。
本方法の一実施形態では、多量の蒸気の少なくとも一部は、挽かれたコーヒーが抽出チャンバ内に供給された後、及び/又はコーヒーの抽出前に挽かれたコーヒーを加熱するために抽出チャンバ内への挽かれたコーヒーの供給中に注入されてもよい。
蒸気は、摂氏100~107度の温度を有してもよい。
気流
別の独立した態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
回転アセンブリから放出された抽出コーヒーがコーヒー出口に移動するためのガターと、
円周方向の気流デバイスであって、
シリンダ要素が第1の下方位置にあるとき、シリンダ要素の周囲に延在し、シリンダ要素内の流出路の上に配置される、内向き壁と、
内向き壁とシリンダ要素の外周との間に画定される円周方向の間隙であって、回転要素が回転するとき、円周方向の気流デバイスによって生成される円周方向の気流が円周方向の間隙を通って下方に流れる、円周方向の間隙と、を含む、円周方向の気流デバイスと、
を含む、遠心式コーヒー抽出装置に関する。
このように、抽出器及びガター内で発生するミストが装置の機械部品及び電子部品に到達するリスクが低減される。
本装置は、コンベヤによって形成された挽かれたコーヒーチャネルの気流デバイスを含むことができ、コンベヤは、
コーヒー豆グラインダから抽出チャンバまで延在する供給管と、
供給管を通って延在し、回転のために取り付けられた搬送スクリュと、
搬送スクリュを回転させるために構成されたスクリュ駆動部と、を含み、
搬送スクリュは、挽かれたコーヒーとともに空気を抽出チャンバ内に搬送するように構成されている。
この実施形態の利点は、挽いて抽出する工程でより多くのコーヒーの芳香及び香りがコーヒー出口から出ることにより、ユーザにとっては挽きたてのコーヒーによる露出された芳香及び香りのより良い感覚である。
一実施形態では、内向き壁は、円周方向の間隙において下方向に外方にテーパ状になっていてもよく、円周方向の間隙内の円周方向の気流は、テーパ状の内側リムの結果として螺旋状である。
一実施形態では、本装置は、コンベヤによって形成された挽かれたコーヒーチャネルの気流デバイスを更に含むことができ、コンベヤは、
コーヒー豆グラインダから抽出チャンバまで延在する供給管と、
供給管を通って延在し、回転のために取り付けられた搬送スクリュと、
搬送スクリュを回転させるために構成されたスクリュ駆動部と、を含み、
搬送スクリュは、挽かれたコーヒーとともに空気を抽出チャンバ内に搬送するように構成されている。
一実施形態では、本装置は、外側から抽出チャンバ内へ、抽出チャンバを通り、フィルタを通り、シリンダ要素内のチャネルを通り、ガター内へとルーフの気流を生成するために構成されたルーフの気流デバイス及び/又は機軸の気流デバイスを含み得る。
一実施形態では、遠心式コーヒー抽出装置は、コア部、特に静止したコア部であって、チャンバ要素又はシリンダ要素が内側リムによって画定された中央開口部を有するルーフ部分を含み、内側リムがコア部の周囲に延在し、ルーフの気流デバイスが内側リムとコア部との間に画定されるルーフ間隙を含み、内側リムが下方向に外方にテーパ状になっており、ルーフ間隙内のルーフの気流がテーパ状の内側リムの結果として螺旋状であり、ルーフの気流デバイスによって生成されたルーフの気流が、回転要素が回転するときにルーフ間隙を通って下方に流れる、コア部、特に静止したコア部を含み得る。
一実施形態では、本装置は、主駆動部から下方に延在し、かつ底壁に連結された機軸を含むことができ、機軸とコア部のコア底壁との間に機軸間隙が設けられ、機軸間隙は内向きコア表面及び機軸によって画定され、内向きコア表面は、下方向に外方にテーパ状になっており、それにより機軸の気流デバイスを画定する。
一実施形態では、コア部は、特にコア部の側壁に設けられた少なくとも1つの空気ダクトを含んでもよく、コア部は、上側に開口され、上側を介して外側と連通しており、第1の空気ダクトは、コアアート(art)の内部容積と前記ハウジング内の空間との間に連通を提供し、コア部の周囲に延在する。
一実施形態では、本装置は、下部間隙を含む下部気流デバイスを含むことができ、下部間隙は、シリンダ要素の流出路の下に配置され、シリンダ要素と起立壁部との間に配置され、下部気流デバイスは、下部間隙を通ってガター内に入る下部気流を生成するために構成されている。
シリンダ要素は、起立壁部上に逆U字形を形成してもよく、下部間隙もまた逆U字形を有する。
下部間隙の少なくとも1つの内向き壁は、回転アセンブリの回転中に下部気流を生成するためにテーパ状になってもよい。
一実施形態では、下部気流デバイスは、シリンダ要素の下部円筒形支持部材から下方に延在し、かつ直立部の周囲に延在するスカートを含み得る。
一実施形態では、ルーフの気流デバイス、機軸の気流デバイス、円周方向の気流デバイス及び/又は下部気流デバイスは、空気ポンプ、特に通風器を含むことができ、
通風器は、回転アセンブリに連結されたブレードによって形成されるか、又は
回転アセンブリとは別である別個の空気ポンプが、特に別個の空気ポンプ駆動部を有する。
一実施形態では、挽かれたコーヒーチャネルの気流、ルーフの気流、及び/又は機軸の気流は、抽出チャンバを通り、フィルタを通り、チャネルを介してガター内へと流れることができ、そこで円周方向の気流及び/又は下部気流と同流し、混合された気流は、コーヒー出口を介して外側に流れる。
この態様では、コーヒーを抽出する方法が提供され、本方法は、
本発明による装置の抽出チャンバ内に挽かれたコーヒーを供給することと、
抽出チャンバ内に熱水を供給することと、
コーヒーを抽出するために、主駆動部で回転アセンブリを回転させることと、を含み、
回転アセンブリの回転中に、挽かれたコーヒーチャネルの気流、機軸の気流、ルーフの気流、円周方向の気流及び/又は下部気流が生成される。
シール
別の態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、を含み、
フィルタを含むシリンダ要素は、フィルタが抽出チャンバの円周を形成し、かつ回転アセンブリが抽出構成を有する第1の位置と、抽出チャンバの円周が開口され、かつ回転アセンブリを回転させることによってコーヒー残渣を放出することができる第2の位置との間で、チャンバ要素に対して、かつ主駆動部に対して移動可能であり、
チャンバ要素は、第1の位置でシリンダ要素に係合する下部シールを含み、下部シールはラジアルシールであり、下部シールは、シリンダ要素の下部内向き表面に係合する、
遠心式コーヒー抽出装置に関する。
シールは、回転アセンブリの回転中に信頼性のあるシール機能を提供する。
シールは、各サービング後にコーヒー残渣がシール内に残らないように設計される。
一実施形態では、本装置は、上部シールを含むことができ、上部シールは、シリンダ要素の上部内向き表面に係合する。
一実施形態では、上部内向き表面は円錐形であってもよく、下方向に外方にテーパ状になってもよい。
一実施形態では、下部内向き表面は、頂部を有する内方に突出するバルジを含むことができ、下部シールは、バルジの頂部の上で下部内向き表面に係合する。
一実施形態では、上部シールは、チャンバ要素のルーフ部分から離れて外方向かつ下方向に延在してもよく、特に水平面に対して25~45度の角度で延在し、かつ/又は
下部シールは、チャンバ要素の底壁から離れて外方向かつ上方向に延在し、特に水平面に対して25~45度の角度で延在する。
一実施形態では、シリンダ要素及びチャンバ要素は、主軸線を中心に相対回転なしに軸方向に互いに対して平行移動するように構成されてもよい。
一実施形態では、下部シール及び下部内向き表面は、上部シール、上部内向き表面それぞれよりも小径であってもよい。
一実施形態では、下部シールは、チャンバ要素の底壁の一部を形成する基部を含むことができ、かつ/又は、上部シールは、チャンバ要素のルーフ部分の一部を形成する基部を含み、特に、下部シールの基部は、5mm未満、好ましくは3mm未満の高さを有し、特に、空気又は断熱材で充填されたチャンバは、下部シールの基部の下に配置される。
一実施形態では、底壁は、底部支持要素を含み、基部は、底部支持要素と基部の下側との間に延在する突出部によって支持される。
洗浄機能を有するコーヒー豆グラインダ
別の独立した態様では、本発明は、コーヒー豆グラインダであって、
ハウジングと、
外臼部と、
外臼部内に位置決めされた内臼部であって、
内臼部及び外臼部がグラインダ主軸線を中心に互いに対して回転可能である、内臼部と、
挽かれたコーヒーをコーヒー豆グラインダから放出するためのインペラブレードを含むインペラであって、内臼部及び外臼部の下に位置決めされ、内臼部に連結される、インペラと、
内臼部及び外臼部を互いに対して回転させるために構成され、かつ
内臼部及び外臼部でコーヒー豆を挽き、挽かれたコーヒーをインペラでコーヒー豆グラインダから放出するための第1の回転方向で、並びに
インペラでコーヒー豆グラインダから挽かれたコーヒーを放出するための第2の逆回転方向であって、第2の回転方向では、コーヒー豆グラインダは挽かない、第2の逆回転方向で、
インペラを回転させるために構成されたグラインダ駆動部と、
を含む、コーヒー豆グラインダに関する。
コーヒー豆グラインダは、それ自体を空にする第2の回転方向での洗浄機能を有する。
これにより、挽かれたコーヒーが残らないようにする。したがって、コーヒーのカップごとに、正しい大きさのコーヒー粒子の新鮮なコーヒーが使用される。各洗浄サイクルの終わりに、内側バー(bur)が回転し、その上端又は下端の位置に向かって移動し、グラインダチャンバから残りのコーヒーをすべて放出するのに役立つことができる。
外臼部は静止していてもよく、内臼部は回転可能であってもよく、グラインダ駆動部に連結されてもよく、インペラは内臼部に連結されてもよい。
内側バー(bur)の位置は、グラインダ主軸線の方向に調整可能であってもよく、外臼部の位置は、グラインダ主軸線の方向に固定されてもよい。
コーヒー豆グラインダは、
内臼部及び外臼部を互いに対して軸方向に移動させることによって内臼部及び外臼部の相対位置を調整するための調整駆動部と、
調整駆動部と内臼部又は外臼部との間に配置された調整トランスミッションと、を含むことができ、
インペラは、調整トランスミッションに連結され、内臼部及び外臼部の相対位置を調整するときに軸方向に移動する。
一実施形態では、調整トランスミッションは、グラインダ主軸線と同軸に配置され、かつ内側バー(bur)又は外臼部に、特に内臼部に連結された回転可能な調整ギヤを含んでもよく、回転可能な調整ギヤは、ねじ山を含み、グラインダハウジングは、噛み合いねじ山を含み、回転可能な調整ギヤが回転すると、回転可能な調整ギヤ、内臼部、及びインペラの軸方向の変位が生じる。
一実施形態では、内臼部は、グラインダ軸線の方向に回転可能かつ調整可能であってもよく、コーヒー豆グラインダは、
グラインダ駆動部を内臼部に連結するグラインダ機軸と、
グラインダ機軸に半径方向及び軸方向の支持を提供するグラインダ軸受と、を含んでもよく、
グラインダ軸受及びグラインダ機軸は、回転可能な調整ギヤに連結されるか、又は当接し、軸方向での内臼部の調整時に回転可能な調整ギヤとともに上下移動する。
一実施形態では、グラインダ機軸は、グラインダ駆動部に連結された第1の機軸部と、内臼部に連結された第2の機軸部とを含むことができ、第1の機軸部及び第2の機軸部は、機軸継手によって相互連結されており、軸方向での内臼部の調整中に互いに対して伸縮運動するために構成されており、第2の機軸部は軸方向に移動し、第1の機軸部は調整中に軸方向に静止したままである。
一実施形態では、グラインダ機軸は、回転可能な調整ギヤの穴を通って延在してもよい。
一実施形態では、インペラは、内側バー(bur)の下に配置されており、グラインダ軸受は、インペラの下に配置されており、回転可能な調整ギヤは、グラインダ軸受の下に配置されている。
一実施形態では、コーヒー豆グラインダは、各々の挽く操作後に内臼部又は外臼部を最上部位置又は最下部位置に移動させるように構成されてもよい。
一実施形態では、コーヒー豆グラインダは、第2の回転方向での回転中に、グラインダ主軸線の方向に内臼部及び外臼部の相対位置を調整するように構成されてもよい。
一実施形態では、インペラブレードは、調整ステップで下方に移動させるときにインペラブレードの下に配置されたコーヒー粒子を切断するための鋭い下縁を有してもよい。
一実施形態では、インペラブレードは、回転方向に対称であり、挽かれたコーヒーを第1の回転方向及び第2の回転方向の両方に放出し得る。
この態様は更に、コーヒー豆を挽く方法であって、本方法は、
本発明によるコーヒー豆グラインダにコーヒー豆を提供することと、
内臼部及び外臼部を互いに対して第1の回転方向に回転させることにより、コーヒー豆を挽き、挽かれたコーヒーをインペラでグラインダ出口開口部を介して放出することと、
挽かれた後、回転方向を逆にして内臼部及び外臼部を互いに対して第2の逆回転方向に回転させ、コーヒー豆を挽かずに、残った挽かれたコーヒー粒子をインペラでコーヒー豆グラインダから放出することによりコーヒーグラインダを洗浄することと、
を含む、方法に関する。
本方法の一実施形態では、洗浄動作後又は洗浄動作中、外臼部に対する内臼部の軸方向位置が調整され得る。
本方法の一実施形態では、調整ステップでは、コーヒー豆グラインダを調整するために、内臼部及び外臼部はグラインダ主軸線の方向に第1のグラインダ位置から第2のグラインダ位置へ、又はその逆へ互いに対して移動させられ、この調整は、内臼部又は外臼部を別個の定位置へ移動させることなく行われる。
飲料調製装置用のコンベヤ
別の態様では、本開示は、飲料を調製するために粉末又は顆粒を第1の位置から飲料調製位置まで搬送するためのコンベヤを含む飲料調製装置であって、このコンベヤは、
第1の位置から飲料調製位置まで延在する供給管であって、入口開口部及び出口開口部を含む、供給管と、
供給管を通って延在し、回転のために取り付けられた搬送スクリュと、
搬送スクリュを回転させるために構成されたスクリュ駆動部と、を含み、
供給管は湾曲しており、搬送スクリュは可撓性である、飲料調製装置に関する。
本コンベヤは、本明細書に開示の遠心式コーヒー装置のために開発されたが、同じコンベヤが他の飲料調製装置、例えばコーヒー、ホットチョコレート、スープ、又は粉末若しくは顆粒に基づく異なる飲料に使用され得ることが認識された。粉末はまた、粉乳であってもよい。
飲料調製装置は、特に、遠心式コーヒー抽出装置であって、
抽出チャンバを形成し、かつ主軸線を中心に回転するように構成されたチャンバ要素及びシリンダ要素を含む回転アセンブリと、
コーヒー豆を挽いて挽かれたコーヒーにするためのコーヒー豆グラインダと、を含み、
供給管は、コーヒー豆グラインダから抽出チャンバまで延在し、コンベヤは、コーヒー豆グラインダから抽出チャンバに挽かれたコーヒーを搬送するために構成されている、
遠心式コーヒー抽出装置であってもよい。
一実施形態では、搬送スクリュは、可撓性合成材料から製造されてもよい。
一実施形態では、供給管は、入口開口部に水平な管部を含んでもよく、水平な管部は、水平面に対して5度未満の角度で延在する。
一実施形態では、供給管は、側面図で見た場合には第1の曲率を有し、上面図で見た場合には第2の曲率を有する2つの独立した曲率面で湾曲していてもよい。このように、抽出チャンバにより良く到達することができる。
一実施形態では、供給管は、抽出チャンバのルーフ開口部を通って延在し、抽出チャンバ内に開口し、特に、特に静止しているコア要素のコア底壁を通って延在し、ルーフ開口部は、特に主軸線から偏心して位置決めされる。これにより、機軸が中心を通って延在するための空間が提供される。
一実施形態では、遠心式コーヒー抽出装置は、ホッパから延在するか、又は別個の入口開口部から供給管に向かって延在する少なくとも1つの別個の合流管を含むことができ、そこで合流管は合流位置で供給管と合流する。
一実施形態では、遠心式コーヒー抽出装置は、抽出チャンバ内に熱水を供給するための別個の熱水供給管を含んでもよく、熱水供給管は、抽出チャンバ内の別個の水開口部、特にコア要素のコア底壁内の別個の水開口部を介して抽出チャンバに入り、前記水開口部は、主軸線から偏心して配置される。
一実施形態では、コンベヤは、粉末又は顆粒、及び空気の両方を抽出チャンバ内に送り込むように構成されてもよい。
一実施形態では、供給管は、チャンバ要素のルーフ部分において水平面に対して50~90度の角度で配向されてもよい。
一実施形態では、湾曲した供給管は、管の長さに沿って変化する曲率を有し得る。
一実施形態では、
搬送スクリュは、セグメント化されてもよく、
搬送スクリュは、可変ピッチを有してもよく、かつ/又は
搬送スクリュは、可変径を有してもよい。
一実施形態では、供給管の少なくとも一部は、下方に延在する。
一実施形態では、コンベヤは、挽かれたコーヒーが、メートル毎秒で測定される、コーヒー豆グラインダから出る速度の少なくとも2倍の速度、具体的には3倍の速度、更により具体的には4倍の速度で挽かれたコーヒーを搬送してもよい。
本発明のこの態様では、飲料調製装置内の粉末又は顆粒を搬送するための方法は、搬送スクリュを回転させることによって挽かれたコーヒーを搬送することを含み、このスクリュは回転し、回転中に変形する。
一実施形態では、遠心式コーヒー抽出では、豆用のホッパがなく、グラインダもない場合がある。この実施形態では、コンベヤは、予め挽かれたコーヒーを搬送してもよい。この実施形態は、搬送スクリュを有さず、かつ抽出チャンバ内で直接終わるコーヒーチャネルと比較して、予め挽かれたコーヒーがより均一に分配されるという利点を提供する。
この挽かれたコーヒーのコンベヤは、詰まりのリスクを低減しながら、抽出チャンバ内への有利で信頼性があり、かつより均等なコーヒーの供給を有する。これはまた、ミストの上昇を防止し、空気ポンプとして機能して、挽く工程でユーザの芳香感覚を高め、抽出器とグラインダとの間の蒸気及びミストの流れを防止して、グラインダ及びホッパ内のコーヒー豆を「損傷」から保護することもできる。
搬送スクリュは、供給管の上流端の開口部を介して取り外し可能であってもよい。開口部は、取り外し可能なキャップで閉じられてもよい。
回転アセンブリのオフセット位置
別の態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
回転アセンブリ及び主駆動部の周囲に延在するハウジングと、
コーヒー豆を挽いて挽かれたコーヒーにするためのコーヒー豆グラインダと、を含み、
上面図において、抽出器装置の主軸線は、ハウジングの前側からハウジングの後側まで延在する垂直な中央平面から離間して位置決めされ、中央平面はハウジングを、大きさが等しい左部分と右部分とに分割し、主軸線は中央平面の一方の側に位置決めされ、コーヒー豆グラインダは中央平面の反対側に、前記中央平面から離間して位置決めされる、
遠心式コーヒー抽出装置を提供する。
上面図では、グラインダ主軸線は、抽出器装置の主軸線の後部に位置決めされてもよい。
この構成は、ハウジング内の内部容積のより良好な使用及びより小型の装置をもたらす。
上面図では、グラインダ主軸線は、主軸線の後部に位置決めされてもよい。
本装置は、
コーヒー残渣を保持するための残渣トレイであって、回転アセンブリの下に位置決めされる、残渣トレイと、
残渣トレイが回転アセンブリの下に位置決めされるトレイ支持位置であって、トレイ位置が垂直な中央平面から偏心して位置決めされる、トレイ支持位置と、
ハウジングの前側で、特に前部ハウジングの中央に位置決めされた前部開口部と、
前部開口部から残渣トレイ位置まで延在するトレイ軌道であって、このトレイ軌道に沿って残渣トレイを装置内に挿入し、トレイ支持位置に位置決めすることができ、コーヒーレシドュ(residu)で満たされたときに装置から取り出すことができ、上面図において、トレイ軌道は中央平面に鋭角αに延在する、トレイ軌道と、
を含む。
上面図では、トレイ軌道は湾曲していてもよい。
正面図では、回転アセンブリは、中央平面の右側に位置決めされてもよく、コーヒー豆グラインダは、中央平面の左側に位置決めされてもよい。
モジュール構成
別の独立した態様では、第1の小型構成及び第2の大型構成で遠心式コーヒー抽出装置を製造する方法が提供され、本方法は、小型構成及び大型構成に対して同じである前部と、後部の少なくとも2つの版とを有する装置を組み立てることを含み、前部は、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁及びルーフ部分を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
コーヒー豆を挽いて挽かれたコーヒーにするためのコーヒー豆グラインダであって、グラインダ主軸線を中心に互いに対して回転可能な内臼部及び外臼部を有する、コーヒー豆グラインダと、を含み、
後部の第1の小型版は、
水を保持するための水タンクを含み、
コーヒー豆を収容するためのコーヒー豆ホッパを含まず、
後部の第2の大型版は、
水を保持するための水タンクと、
コーヒー豆を収容するための少なくとも1つのコーヒー豆ホッパと、を含み、
本方法は、
小型構成を有する多数の装置と、
大型構成を有する多数の装置と、
を製造することを含む。
この製造方法は、最小の工具要件で、装置の小型版及び大型版の両方の費用効率の良い製造を可能にする。
同じ状態を維持する前部は、残渣トレイ、コーヒー出口、及びドリップトレイを更に含んでもよい。
本方法の一実施形態では、本装置は、フレームを含み、このフレームは少なくとも前フレーム部及び後フレーム部を含み、前フレーム部と後フレーム部とは別部品であり、コネクタ又は接着剤によって相互連結され、前フレーム部は、回転アセンブリ及びコーヒー豆グラインダを支持し、後フレーム部は、少なくとも水タンクを支持し、本方法は、小型構成用の小さい後フレーム部及び大型構成用の大きい後フレーム部の両方を提供することと、各前フレーム部に小さい後フレーム部又は大きい後フレーム部を連結することとを含む。
本方法の一実施形態では、少なくとも1つのコーヒー豆ホッパは、回転アセンブリの後部及びコーヒー豆グラインダの後部に位置決めされ、大きい後フレーム部によって支持される。
本方法の一実施形態では、大きい後部は、回転アセンブリの後部及びコーヒー豆グラインダの後部に位置決めされる第1のコーヒー豆ホッパ及び第2のコーヒー豆ホッパを含む。
本方法の一実施形態では、上面図において、主軸線は、ハウジングの前側からハウジングの後側まで延在する垂直な中央平面から偏心して位置決めされ、中央平面はハウジングを、大きさが等しい左部分と右部分とに分割し、主軸線は中央平面の一方の側に位置決めされ、コーヒー豆グラインダは中央平面の反対側に位置決めされる。
本方法の一実施形態では、グラインダ軸線は、主軸線の後部に位置決めされ、ハウジングはハウジング長さ(Lh)を有し、グラインダ軸線は、ハウジングの前側からハウジング長さ(Lh)の40~60パーセントの距離(Dg)に位置決めされる。
この構成により、装置のモジュール生産が可能となる。装置の前部は、装置の後部の異なる大きさに対して同じままであり得る。水タンクの大きさ並びにコーヒー豆ホッパの大きさ及び数の両方は、前フレーム部を含む前部、回転アセンブリ、及びグラインダを略同一に保ちながら変更することができる。
上面図で見ると、回転アセンブリは、最後部を有してもよく、グラインダ軸線は、最後部の前方の距離(Df)に位置決めされる。このように、装置の各々の版に対して同じ状態を保つことができる部品が装置の前部に対して位置決めされ、それにより装置の後部が、所望の版に応じて大きさ又は構成を変更する必要がある部品のために確保される。
流出路の形状
別の態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含む、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
回転アセンブリから放出されたコーヒーを回収するためのガターであって、回転アセンブリの周囲に延在する、ガターと、
ガターの上に位置決めされ、シリンダ要素から下方向に放出されるコーヒーをガターに偏向させるように構成された偏向部材と、を含み、
シリンダ要素は、コーヒーがフィルタから移動してシリンダ要素から離れるためのチャネルを含み、このチャネルはフィルタの下流の入口及びチャネル出口を含み、
チャネルは、水平面に対して少なくとも75度、より具体的には少なくとも80度の角度で延在し、
シリンダ要素は、チャネルの下流に位置決めされた流出路を含み、この流出路は水平に配向され、流出路の流路床と流路天井との間に画定され、
シリンダ要素は、出口から流れるコーヒーが上方に移動することから略水平方向に移動することに向きを変える、チャネル出口における回転部を含み、
流出路の少なくとも外側部は、少なくとも1mm、具体的には少なくとも2mm、より具体的には少なくとも3mmの流路床と流路天井との間の高さを有し、
回転部は、コーヒーが移動し、かつチャネルの出口を画定する敷居部を含み、この敷居部は、流出路の前記外側部の高さの20~80パーセント、具体的には30~70パーセント、より具体的には40~60パーセントのレベルに配置される、
遠心式コーヒー抽出装置に関する。
この構成は、コーヒーと流出路の床及び天井との間の直接接触を防止又は最小化し、それにより熱損失を低減し、コーヒーのより高い温度をもたらす。
一実施形態では、敷居部を越えて流れるコーヒーは、流出路の流路床及び流路天井に接触しない。
流出路は、外側部よりも低い高さを有する内側部を含み得る。
流出路は、偏向部材に向けられてもよく、偏向部材は、内方かつ下方に配向されている。
流路床及び流路天井は、少なくとも300度の円周角にわたって主軸線を中心に延在する。
流路床及び流路天井は、水平であってもよく、又は外方にテーパ状になっていてもよい。
流出路は、内側部と外側部との間に、流出路の高さが増加する遷移部を含むことができ、この遷移部は、特に急であり、すなわち、流出路出口の高さは、第1の高さよりも短い距離にわたって第1の高さから第2の高さまで増加する。
この態様は更に、コーヒーを抽出する方法であって、本方法は、
本発明による装置を提供することと、
挽かれたコーヒー及び熱水を供給し、かつ回転アセンブリを回転させることによってコーヒーを抽出することと、を含み、
コーヒーはチャネルを通って上方かつ外方に流れ、回転部で向きを変え、流出路を通って水平に流れ、コーヒーは流出路の外側部の流路床及び流路天井に接触しない、
方法に関する。
発泡材料の部品
別の態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含む、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
回転アセンブリから放出されたコーヒーを回収するためのガターを画定するガター要素であって、このガターが回転アセンブリの周囲に延在する、ガター要素と、
ガターの上に位置決めされ、シリンダ要素から下方向に放出されるコーヒーをガターに偏向させるように構成された偏向部材と、を含み、
少なくともガター要素は発泡材料から製造される、
遠心式コーヒー抽出装置に関する。
これにより、ガターを通過するときのコーヒーの熱損失が低減され、コーヒーの温度が高くなる。
発泡材料は、発泡ポリプロピレン(EPP)であってもよい。
一実施形態では、偏向部材は、発泡材料、特にEPPから作製される。
発泡材料は、滑らかな薄膜を含んでもよい。
バイパス
更なる態様では、遠心式コーヒー抽出装置は、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁及びルーフ部分を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
抽出されたコーヒーが流れ出るコーヒー出口と、
回転アセンブリの下に位置決めされた取り外し可能な残渣トレイと、
遠心式コーヒー抽出装置の下側に位置決めされ、コーヒー出口の下にコーヒーカップの支持体を形成する取り外し可能なドリップトレイと、を含み、
残渣トレイは、
コーヒー残渣を保持するための第1の区画と、
水又はコーヒーを捕捉するための第2の区画と、
を含み、
遠心式コーヒー抽出装置は、
コーヒー出口のすぐ上流に位置決めされたバイパススイッチと、
バイパススイッチを通常流れモードからバイパス流れモードに切り替えるように構成された制御可能なバイパスアクチュエータと、
バイパススイッチから第2の区画まで延在するバイパスチャネルと、
を更に含み、
通常流れモードでは、コーヒーはコーヒー出口を流れ、バイパス流れモードでは、熱水又はコーヒーは、コーヒー出口を流れるのではなく、バイパスチャネルを通って残渣トレイの第2の区画内に流れる。
バイパスチャネルは、凝縮した蒸気がコーヒーカップに到達するのを防止し、コーヒーの温度及び味を改善させる。遠心式コーヒー抽出装置はまた、抽出チャンバ及び他の部品を時々洗浄するための洗浄サイクルを実行するように構成されてもよい。バイパススイッチはまた、洗浄サイクルで使用される水を第2の区画に、存在する場合、ドリップトレイに迂回させるように構成されてもよい。
一実施形態では、第2の区画は、ドリップトレイ内に開口する下部出口を含み、下部出口は、ドリップトレイが存在しないときに閉じられるように構成され、ドリップトレイが存在するときに開くように構成された弁を含む。これにより、ユーザは凝縮した蒸気を含むドリップトレイを空にすることができる。
一実施形態では、遠心式コーヒー抽出装置は、コーヒーを抽出する前に抽出チャンバ及びガターを蒸気で加熱するように構成され、凝縮した蒸気をバイパスチャネルを通って第2の区画に迂回させるためにバイパススイッチをバイパス流れモードに切り替えるように構成される。
制限された残渣流
更なる態様では、遠心式コーヒー抽出装置は、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁及びルーフ部分を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
回転アセンブリの下に位置決めされた取り外し可能な残渣トレイと、
回転アセンブリから放出されたコーヒー残渣を下方に残渣トレイ内に導くための残渣偏向部材と、
残渣偏向部材の下に、かつ取り外し可能な残渣トレイの上に、又は取り外し可能な残渣トレイの上端に位置決めされたリング状の残渣制限スカートであって、リング状の残渣制限スカートが貫通開口部を画定する内径を有し、内径が残渣偏向部材の最大内径よりも小さく、リング状の残渣制限スカートが残渣偏向部材から下方に移動するコーヒー残渣を内方に偏向させるために構成される、リング状の残渣制限スカートと、
を含む。
これにより、有利には、残渣トレイをより小さくすることができ、いくつかの実施形態では、遠心式コーヒー抽出装置全体の大きさをより小さくすることができる。
一実施形態では、残渣制限スカートは可撓性であってもよい。これにより、残渣トレイの取り外し及び再配置が容易になる。
分配器要素
更なる態様では、遠心式コーヒー抽出装置は、主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁及びルーフ部分を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含む、回転アセンブリを含み、
分配器要素が底壁に位置決めされ、分配器要素は回転アセンブリの機軸の周囲に延在し、分配器要素は底壁の上に第1の高さを有する1つ又は複数の分配器部と、底壁の上に第2の異なる高さを有する1つ又は複数の分配器部とを含む。
分配器要素は、コーヒーベッドの形成及び形成されたコーヒーベッドにわたる熱水の分配を改善する。
一実施形態では、分配器要素は、水及び/又は挽かれたコーヒー粒子を受容するために構成された受容領域を含み、分配器部は、少なくとも受容領域の円周に配置される突起を形成し、この突起は、コーヒーベッドを形成するフィルタの高さにわたって挽かれたコーヒー粒子を分配し、かつコーヒーベッドの高さにわたって熱水を分配するために、受容領域の上に異なる高さを有する。
実際には、この実施形態がコーヒーベッドの極めて均等な形成及びコーヒーベッドにわたる熱水の均等な分配をもたらすことが見出された。
一実施形態では、分配器部は、外面よりも高く配置される内面を含む、上方を向いた段付き面を形成する。この実施形態はまた、挽かれたコーヒー及び熱水の非常に良好な(均等な)分配を提供することが見出された。
通気口
本発明の別の態様では、遠心式コーヒー抽出装置は、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁及びルーフ部分を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバを形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
回転アセンブリの下に位置決めされた取り外し可能な残渣トレイと、を含み、
取り外し可能な残渣トレイは、残渣トレイ内でコーヒー残渣の乾燥を可能にするように構成された通気チャネルを含む。
これにより、コーヒー残渣の湿気が減少し、コーヒー残渣中の真菌及び他の望ましくない有機体の増殖が防止される。
一実施形態では、通気チャネルは、残渣トレイの前壁に形成され、遠心式コーヒー抽出装置の前部空洞内に開口する。この構成は短い通気チャネルを可能にすることが見出された。
一実施形態では、通気チャネルは、逆U字形を有する。これにより、通気チャネルがユーザに見えなくなり、遠心式コーヒー抽出装置の外観が改善される。
加熱要素を有するガター
別の態様では、本発明は、遠心式コーヒー抽出装置であって、
主軸線を中心に回転可能な回転アセンブリであって、該回転アセンブリは、
底壁を含むチャンバ要素と、
フィルタを含むシリンダ要素と、を含む、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部と、
回転アセンブリから放出されたコーヒーを回収するためのガターを画定するガター要素であって、このガターが回転アセンブリの周囲に延在する、ガター要素と、を含み、
ガター要素は、ガターを加熱するためのガター加熱要素を含む、
遠心式コーヒー抽出装置に関する。
一実施形態では、ガターは、抽出チャンバ内への挽かれたコーヒーの供給及びコーヒーベッドの形成の前及び/又はその間に加熱される。コーヒーベッドの形成中、回転アセンブリは、比較的高速で回転する。これにより、回転アセンブリ、ガター、及びコーヒー出口を通る気流が生じる。ガターが加熱されているため、気流はガター内で加熱され、出口の下のコーヒーカップを加熱する。この加熱作用は、蒸気で加熱する前に行われてもよい。
ガター加熱要素は、リング状であってもよい。
この態様はまた、コーヒーを抽出する方法であって、本方法は、
遠心式コーヒー抽出装置内に挽かれたコーヒーを供給し、回転アセンブリを回転させて抽出チャンバ内にコーヒーベッドを形成することと、
コーヒーベッドの形成前及び/又は形成中にガター加熱要素でガターを加熱することと、を含み、
気流が回転アセンブリで、回転アセンブリの回転の結果として生成され、前記気流はガターを通過し、加熱されたガターによって加熱され、加熱された気流はコーヒー出口を通過し、コーヒー出口の下のコーヒーカップを加熱する、
方法に関する。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、以下の詳細な説明を参照することによってより良く理解され、同様の参照符号が同様の部分を示す添付の図面と関連して考慮されると、より容易に理解されるであろう。
本発明による遠心式コーヒー抽出装置の等角図である。 本発明による遠心式コーヒー抽出装置の等角断面図である。 本発明による遠心式コーヒー抽出装置の断面図である。 本発明による装置の内部部品の等角図である。 抽出構成における回転アセンブリの断面図である。 回転アセンブリの等角断面図である。 シリンダ駆動アセンブリの等角図である。 放出構成における回転アセンブリの等角断面図である。 シリンダ要素の詳細の断面図である。 挽かれたコーヒーチャネルの気流の線図である。 機軸の気流の線図である。 ルーフの気流の線図である。 円周方向の気流の線図である。 下部気流の線図である。 ルーフの気流デバイスの詳細の断面図である。 円周方向の気流デバイスの詳細の断面図である。 機軸の気流デバイスの詳細の断面図である。 シールの詳細の断面図の一例である。 シールの詳細の断面図の別の例である。 コーヒー豆グラインダの等角図である。 コーヒー豆グラインダの断面側面図である。 コーヒー豆グラインダの断面上面図である。 コーヒー豆グラインダの別の断面図である。 供給管を示す断面側面図である。 本装置の断面上面図である。 本装置の別の断面上面図である。 本装置の更に別の断面上面図である。 本装置の大型の変形例の断面上面図である。 流出路の断面側面図である。 コンベヤ及びシリンダ要素の概略断面側面図である。 コンベヤの供給管の概略断面側面図である。 コンベヤの別の実施形態の概略断面側面図である。 コーヒー豆グラインダの別の実施形態の断面図である。 図27の実施形態の等角/断面図である。 インペラブレードの概略断面図である。 通常流れモードにおける出口構成の一実施形態の詳細断面図である。 バイパス流れモードにおける出口構成の一実施形態の詳細断面図である。 別の実施形態のバイパスチャネル及び残渣トレイの断面図である。 図31Aの残渣トレイ及びドリップ残渣トレイの等角図である。 図31Aの残渣トレイ及びドリップ残渣トレイの上面である。 図31Aの残渣トレイ及びドリップ残渣トレイの断面/等角図である。 遠心式コーヒー抽出装置の下部の断面図である。 遠心式コーヒー抽出装置の下部の別の断面図である。 分配器要素を有する抽出チャンバの更なる実施形態の断面図の一例である。 分配器要素を有する抽出チャンバの更なる実施形態の断面図の別の例である。 搬送スクリュの実施形態を示す図である。 搬送スクリュの実施形態を示す別の図である。 ガター要素の更なる実施形態を示す図である。 一部切り取ったガター要素を示す、ガター要素の更なる実施形態を示す別の図である。
1.全体構成及び可動フィルタ
図1~図9を参照すると、遠心式コーヒー抽出装置10(単に装置10とも呼ばれる)が示されている。装置10は、一般に、装置10の様々な部品を支持するためのフレーム12を含む。本装置は、様々な部品を覆うハウジング14を含む。前側にコーヒーカップを支持するためのドリップトレイ13が設けられている。トレイの上にはコーヒー出口19が設けられている。
装置10は、抽出構成要素15を含む。抽出構成要素15は、主軸線18を中心に回転可能な回転アセンブリ16を含む。主軸線18は垂直であってもよいが、主要部は少し傾いていると考えられる。回転アセンブリは、底壁21及びルーフ部分22を含むチャンバ要素20を含む。底壁及びルーフ部分は、支柱23を介して相互連結されている。回転アセンブリは、フィルタ25を含むシリンダ要素24を更に含む。チャンバ要素及びシリンダ要素は、抽出チャンバ26を形成する。
装置10は、コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部27を含む。シリンダ要素24は、チャンバ要素20との摩擦接触によって主駆動部27により駆動される。主駆動部27は、電気モータであり得る。主駆動部27は、固定位置を有してもよく、このため、シリンダ要素の移動の基準点として使用されてもよい。
フィルタ25を含むシリンダ要素24は、フィルタが抽出チャンバの円周を形成し、かつ回転アセンブリが抽出構成を有する第1の下方位置28(図2、図3、図5、図6、及び図9参照)と、抽出チャンバの円周が開口される第2の上方位置29(図8参照)との間で、チャンバ要素に対して移動可能であり、主駆動部12(固定基準点)に対して移動可能である。第2の位置29では、チャンバ要素を回転させることによってコーヒー残渣を放出することができる。この構造は比較的簡単で、堅牢で信頼性があり、漏れの可能性を低減することが見出された。シリンダ要素の上方位置と下方位置との間の移動は、装置10の別の固定基準点に関係があり得ることが理解されるであろう。
チャンバ要素20は、垂直方向に静止していてもよく、主軸線を中心に回転のみするように構成されていてもよい。シリンダ要素24は、垂直方向に移動可能であり、第1の位置と第2の位置との間で動作をする。シリンダ要素24は、特に垂直方向に並進可能であってもよい。
図5~図8を参照すると、本装置は、シリンダ要素24を第1の位置28から第2の位置29に、かつその逆に移動させるためのシリンダ駆動アセンブリ30を含む。シリンダ駆動アセンブリ30は、主駆動部とは別個である。シリンダ駆動アセンブリ30は、シリンダアクチュエータ32を含む。これは特に、回転用に構成された電気モータであってもよいが、リニアアクチュエータも可能である。
シリンダ駆動アセンブリ30は、
シリンダアクチュエータにより駆動されるリングギヤ31であって、主軸線18を中心に回転可能である、リングギヤ31と、
リングギヤによって係合され、それぞれのシリンダスピンドル軸線33を中心に回転可能である、1つ又は複数のシリンダスピンドル32と、
を含み得る。
通常、スピンドルは3つある。しかし、異なる数も可能である。主軸線を中心に延在し、中空スピンドルの全周にわたってリングギヤに係合する単一の中空スピンドルが存在することも可能である。
シリンダ要素は、シリンダカム34を含み得る。シリンダ駆動アセンブリ30は、上下に移動するように構成され、かつシリンダカム34を介してシリンダ要素24を上下に移動させるためにシリンダカムと係合するように構成されたシリンダ駆動カム35を含み得る。
シリンダ駆動カム35は、シリンダカム34の上に位置決めされ、かつシリンダカムを下方に押すことによりシリンダ要素24を下方に移動させるように構成された上部36と、シリンダカム34の下に位置決めされ、かつシリンダカムを上方に押すことによりシリンダ要素24を上方に移動させるように構成された下部37とを含み得る。
シリンダカム34は内方に延在してもよく、上部36及び底部37は外方に延在してもよい。
シリンダ要素24は、特にシリンダ要素の上部領域に配置された1つ又は複数のシリンダ整列カム38を含んでもよい。シリンダ整列カム38は、シリンダ要素の第1の位置28においてシリンダ要素24をチャンバ要素20と整列させるためにチャンバ要素20に当接するように構成されている。整列カムは、下方停止部38と一体にしてもよい。
シリンダ駆動カム35は、少なくとも1つのシリンダスピンドル32に連結されたリング状部材39の一部であってもよく、リング状部材は、少なくとも1つのシリンダスピンドルの回転時に、少なくとも1つのシリンダスピンドル32に沿って上下に移動するように構成されている。
シリンダ駆動アセンブリ30の他の変形例も可能である。リング状部材39は、互いに対して回転可能な2つの部品を含んでもよい。これにより、上方又は下方への移動中にシリンダ駆動カム35を回転させ、回転アセンブリを上方又は下方への移動中に回転させる。あるいは、上部36及び下部37は、シリンダカム34と係合するホイールを含んでもよく、結果として同じ効果をもたらす。
シリンダアクチュエータ32及び主駆動部27は、回転アセンブリの上に位置決めされてもよい。シリンダアクチュエータ32は、特に主駆動部27に隣接して位置決めされてもよい。
シリンダ駆動アセンブリ30は、シリンダ要素24を含む回転アセンブリ16がシリンダ駆動カム35に接触することなく主軸線を中心に回転することを可能にするために、シリンダ要素が第2の位置29から第1の位置28に移動した後に、シリンダ駆動カム35をシリンダカム34から係合解除し、かつシリンダカムとシリンダ駆動カムとの間に間隙を生成するように構成されてもよい。
第2の位置29(図8)では、シリンダ要素24は静止状態に保持され得る。次に、チャンバ要素20は、コーヒー残渣を放出するために、シリンダ要素24なしで回転する。
図5を参照すると、本装置は、シリンダ要素が下方位置28に到達したときにチャンバ要素20に当接する1つ又は複数の下方停止部236を含み得る。下方停止部は、内方に突出するカムであってもよい。チャンバ要素20は、コーヒー残渣を放出するときにシリンダ要素に対して回転してもよく、そのために、シリンダ要素とチャンバ要素との任意の相対的な配向で当接が行われ得る。
本装置は、制御ユニット100(図3に模式的示す)を含み得る。制御ユニットは、シリンダアクチュエータ32を流れる電流を測定するように構成されている。制御ユニット100は、電流を電流閾値と比較し、電流が電流閾値を超えると、シリンダ要素24が第1の位置28に到達したと仮定し、下方停止部に当接し、その後、シリンダアクチュエータは方向を反転し、シリンダ駆動カム35をシリンダカム34から係合解除するために制限距離にわたってシリンダ駆動カムを反対方向に移動させ、前記反対の移動中、シリンダ要素は移動せず、下方位置に留まる。
装置10は、シリンダ要素を第1の位置から第2の位置に、又はその逆に移動させる前に、回転アセンブリの回転を停止するように構成されてもよい。これにより、シールの摩耗が低減される。
本装置は、加速又は減速中にシリンダ要素とチャンバ要素との間のスリップを防止するために、回転アセンブリの加速及び減速を20m/s2未満に制限するように構成されてもよい。これにより、シールの摩耗(更なる後述参照)も低減され得る。
主駆動部27は、主駆動部から下方に延在し、かつ従来技術から既知であるように主駆動部とシリンダ要素との間の係合解除可能な連結又は螺旋状カムトラックなしにチャンバ要素24に直接連結される機軸40を含むことができる。機軸40は、底壁21に連結されてもよい。主駆動部は、DCモータであってもよい。主駆動部27及びシリンダアクチュエータ32は、それぞれの垂直軸線を中心に各々回転してもよい。
シリンダ要素24は、上部円筒形支持部材41と下部円筒形支持部材42とを含んでもよく、チャネル44がこれら2つの間に延在する。シリンダ要素24は、フィルタ25を支持する可撓性Oリングを含んでもよい。Oリングは、フィルタが上部円筒形支持部材41及び下部円筒形支持部材42に対してわずかに膨張又は収縮することを可能にする。
本発明は更に、コーヒーを抽出する方法であって、本方法は、
本発明による装置10を提供することと、
抽出チャンバ内に挽かれたコーヒー及び熱水を供給することと、
コーヒーを抽出するために回転アセンブリを回転させることと、
第1の位置から第2の位置にフレーム及びチャンバ要素に対してシリンダ要素を移動させることと、
コーヒー残渣を放出するためにチャンバ要素を回転させることと、
シリンダ要素を第2の位置から第1の位置に移動させることと、
を含む、方法に関する。
チャンバ要素は、シリンダ要素が第1の位置と第2の位置との間を移動する間、垂直方向に静止していてもよい。
2.上方に延在するチャネル
図9を参照すると、シリンダ要素は、フィルタを通過したコーヒーをシリンダ要素を通ってシリンダ要素の外側に導くための少なくとも1つのチャネル44を含んでもよく、このチャネルは、フィルタの下流に配置された入口45と、入口の下流に配置されたチャネル出口46とを含む。チャネルは、入口とチャネル出口との間で、水平面に対して少なくとも80度、具体的には少なくとも75度の角度で上方向に延在する。
これは、水が抽出チャンバから時期尚早に出るリスクを伴わずに、抽出チャンバに水を供給し得るという利点を提供する。これにより、例えばフランスのプレスコーヒーなどのコーヒーの浸み込みが改善される。これにより、ミストの形成も低減される。
この構成により、装置全体の高さが更に低くなる。遠心式コーヒー抽出器の欠点の1つが非常に高さが大きいことなので、これは有利であると考えられる。
チャネル出口46は、シリンダ要素が第1の下方位置28にあるとき、チャンバ要素20のルーフ部分22の上に配置されてもよい。
チャネル44は、水平面に対して80~89度の角度で延在してもよい。
チャネルは、シリンダ要素の円周の少なくとも30パーセント、より具体的には少なくとも50パーセント、更により具体的には少なくとも80パーセントにわたって延在してもよい。これは、従来技術の制限された出口と比較して、放出されたコーヒーの流動様式では乱流が少ないことにより、遠心分離中に形成されるミストが少なくなることが見出された。
チャネル44は、特に環状(シリンダ要素を強化し得るチャネル44内の比較的薄いリブを除いて)であってもよく、シリンダ要素の全周にわたって延在してもよい。このような構成では、チャネル44は円錐形である。
チャンバ要素20は、垂直方向に静止していてもよい。装置10は、回転アセンブリ16から放出された抽出コーヒーがコーヒー出口19に移動するためのガター48を含む。ガター48の最下点47は、チャンバ要素の底壁21の上に配置されてもよい。ガターの少なくとも一部は、回転アセンブリのルーフ部分22、特にチャンバ要素のルーフ部分22の上に配置されてもよい。
少なくとも1つのチャネル44は、少なくとも500mm2の断面積を有し得る。これにより、乱流が減少し、ミストの形成が減少する。
操作において、コーヒーを抽出する方法は、
装置10の抽出チャンバ内に挽かれたコーヒーを提供することと、
抽出チャンバ内に熱水を供給することと、
フィルタに熱水を通すために回転アセンブリを回転させることと、を含み、
抽出されたコーヒーは、水平面に対して少なくとも75度、具体的には少なくとも80度の角度でチャネルを上方かつ外方に流れ、チャネルのチャネル出口から放出される。
3.薄いプレートを有するチャネル
別の態様では、図9を参照すると、シリンダ要素24は、コーヒー用の少なくとも1つのチャネル44を含む。チャネルは、フィルタ25の下流に配置された入口45と、入口の下流に配置されたチャネル出口46とを含む。チャネル44は、プレート50を含む。プレートの厚さは、0,4mm未満、具体的には0.3mm未満である。プレートの内側51は、コーヒーがチャネルを流れる流れ面として構築されている。プレートの外側の反対側52には、空気ポケット53又は絶縁材料が設けられている。
プレートは、アルミニウム又はステンレス鋼で作製されてもよく、あるいは、合成材料で作製されてもよい。
シリンダ要素24は、下部円筒形支持部材42を含み得る。下部円筒形支持部材42は、プレート支持リブ55を含むことができ、このリブは下部円筒形支持部材の内壁56から内方に突出し、特にこのリブの下端でプレートを支持する空気ポケット又は絶縁材料は、プレート支持リブの間に設けられてもよい。リブは、複数の空気ポケット又は絶縁材料の複数の部分を画定し得る。絶縁材料の場合、絶縁材料は、シリンダ要素が作製される材料とは異なり得る。下部円筒形支持部材自体は、例えば発泡EPPなどの絶縁材料で作製されることも可能である。
4.蒸気による予熱
別の態様では、装置10は、抽出チャンバに熱水を供給するために構成された熱流体供給部58を含み得る。熱流体供給部は、加熱要素59を含む。
制御ユニット100は、少なくとも主駆動部27及び熱流体供給部58を制御するために構成されている。制御ユニット100は、コーヒーを抽出する前に少なくとも抽出チャンバを加熱するために、熱流体供給部に多量の蒸気を放出させるように構成されている。これにより、コーヒーの熱損失が低減され、コーヒーの温度が過度に低くなり得る。
制御ユニット100は、抽出チャンバに熱水を供給する前に熱流体供給部に多量の蒸気を放出させるように構成されてもよい。
熱流体供給部58は、加熱要素から延在し、かつ抽出チャンバ内に開口する熱水供給管60を含み、本装置は、熱水供給管60を介して蒸気を抽出チャンバ26内に放出するように構成されている。
熱水供給管は、抽出チャンバ内の中央支柱295に向けられてもよい。中央支柱は、その外側に、入ってくる熱水が飛沫する飛沫ベーン296を任意に含み得る。飛沫ベーン296は、フィルタに対して形成されたコーヒーベッドにわたる水の分配を改善することができる。
多量の蒸気は、水に凝縮した場合、10ml未満、より具体的には5ml未満、更により具体的には2ml未満であってもよく、好ましくは少なくとも1mlである。蒸気は、1~3秒の時間間隔で注入されてもよい。
シリンダ要素は、コーヒーが回転アセンブリから出るためのチャネル44を含み、本装置は、抽出されたコーヒーがコーヒー出口19に移動するためのガター48を含む。制御ユニットは、抽出チャンバ、フィルタ、チャネル、及びガターを加熱するために、熱流体供給部に多量の蒸気を放出させるように構成されてもよい。
コーヒーの抽出前に加熱される様々な部品は、主としてそれらの部品への蒸気の凝縮によって加熱される。凝縮の際には、多量の熱が放出され、蒸気が凝縮する部品が加熱される。したがって、蒸気は非常に高温である必要はなく、摂氏100~107度の温度を有してもよい。
装置10は、多量の蒸気の少なくとも一部の注入中に回転アセンブリ16を回転させるように構成されてもよい。
図10を参照すると、本装置は、回転アセンブリが回転しているときに装置を通り、特に外側から抽出チャンバ内へ、抽出チャンバを通り、フィルタ25を通り、シリンダ要素24内のチャネル44を通ってガター48内へと流れる気流を生じさせるように構成された少なくとも1つのルーフの気流デバイス62を含むことができ、前記気流は、コーヒーを抽出する前にチャネル及びガターを加熱するために、多量の蒸気の少なくとも一部を、チャネルを通ってガター内へと搬送させる。
本装置は、チャネル及びガターを加熱するために第1の比較的高い回転速度で回転アセンブリ16を回転させ、抽出チャンバ26を加熱するために第2の比較的低い回転速度で回転アセンブリを回転させるように構成されてもよく、第2の比較的低い回転速度での回転は、第1の比較的高い回転速度での回転の後に行われることが好ましい。
本装置は、挽かれたコーヒーが抽出チャンバ内に供給された後、及び/又は抽出チャンバ内への挽かれたコーヒーの供給中、並びにコーヒーの抽出前に挽かれたコーヒーを加熱するためにコーヒーを抽出する前に、多量の蒸気の少なくとも一部を注入するように構成されてもよい。これにより、望ましくない熱損失が更に低減される。
操作において、コーヒーを抽出する方法は、
装置10の抽出チャンバ26内に挽かれたコーヒーを提供することと、
抽出チャンバ内に熱水を供給することと、
コーヒーを抽出するために主駆動部で回転アセンブリを回転させることと、を含み、
コーヒーを抽出する前に、少なくとも装置の抽出チャンバを加熱するために抽出チャンバに多量の蒸気が供給される。
本方法では、多量の蒸気は、水に凝縮した場合、10ml未満、より具体的には5ml未満、更により具体的には2ml未満であってもよく、好ましくは少なくとも1mlである。
本方法では、回転アセンブリの回転は、装置を通り、特に外側からルーフ間隙を介して抽出チャンバ内へ、抽出チャンバからシリンダ要素内のチャネルを通り、ガター内へと流れる気流を生じさせることができ、前記気流は、コーヒーの抽出前にチャネル及びガターを加熱するために、多量の蒸気の少なくとも一部を、チャネルを通ってガター内へと搬送する。
一実施形態では、蒸気が300~2000の回転速度で注入され、その後、挽かれたコーヒーが、例えば200~700rpm、好ましくは500rpmの回転速度で抽出チャンバに供給され、次いで、熱水が抽出チャンバ内に供給される。挽かれたコーヒーが供給されるとき、rpmは、粗い粒子(フィルタコーヒー)よりも細かい粒子(エスプレッソ)に対してより高くなり得る。
5.気流
図10Aを参照すると、本装置は、コンベヤ90の形態の挽かれたコーヒーチャネルの気流デバイス310を含み得る。コンベヤ90は、
コーヒー豆グラインダ120から抽出チャンバまで延在する供給管92と、
供給管を通って延在し、回転のために取り付けられた搬送スクリュ95と、
搬送スクリュを回転させるために構成されたスクリュ駆動部96と、を含み、
搬送スクリュは、挽かれたコーヒーとともに空気を抽出チャンバ内に送り込むように構成されている。これにより、挽かれたコーヒーチャネルの気流98が形成され、この気流が挽かれたコーヒーチャネルの気流(破線で示す)を生成し、この気流は外側から抽出チャンバ内に流入する。この挽かれたコーヒーチャネルの気流は、挽かれたコーヒーからの芳香を運ぶ。挽かれたコーヒーチャネルの気流はまた、ミストが供給管を通って上方に上昇するリスクを低減する。挽かれたコーヒーチャネルの気流は、抽出チャンバ、チャネル44、ガター48を通過し、コーヒー出口を通って出ることができ、そこでユーザの芳香感覚を高める。
図10B及び図11Cを参照すると、装置10は、機軸の気流デバイス300を含み得る。機軸40は、主駆動部27から下方に延在し、チャンバ要素20の底壁21に連結されている。機軸40とコア部64のコア底壁65との間に機軸間隙301が設けられている。コア部64は、抽出構成要素15の一部を形成する。機軸間隙は、内向きコア表面302及び機軸によって画定される。内向きコア表面302は、下方向に外方にテーパ状になっている。角度は非常に小さく、1度又は数度である。機軸の回転中、外方へのテーパリングは、遠心力によって、機軸間隙を通ってコア要素の内容積から抽出チャンバ内へと下方の機軸間隙気流306(破線で示す)を生じさせる。機軸間隙気流306は、フィルタ25を通過し、チャネル44内に流入し、ガター内に流入し得る。
図10C及び図11Aを参照すると、装置10は、外側から抽出チャンバ26内へ、抽出チャンバを通り、フィルタ25を通り、シリンダ要素内のチャネル44を通り、ガター48内へとルーフの気流308を生成するために構成されたルーフの気流デバイス62を追加的又は代替的に含み得る。
ルーフの気流デバイス62は、次のように動作する。装置10は、コア部64、特に静止したコア部を含む。チャンバ要素は、内側リム66によって画定された中央開口部を有するルーフ部分22を含む。ルーフ部分22は、上部ルーフ壁221及び下部ルーフ壁222を含み得る。下部ルーフ壁222は、上部シールの基部であってもよい。
内側リム66は、コア部の周囲に延在する。ルーフの気流デバイス62は、内側リムとコア部との間に画定されるルーフ間隙68を含む。ルーフの気流デバイスによって生成されたルーフの気流308は、回転要素が回転するときにルーフ間隙を通って下方に流れる。内側リム66は、下方向に外方にテーパ状になっていてもよく、ルーフ間隙内のルーフの気流は、テーパ状の内側リムの結果として螺旋状である。
内側リム66は、上部ルーフ壁の内側リム661及び下部ルーフ壁222の内側リム662とによって形成されてもよい。内側リム66は、コア部の周囲に延在し、内側リムとコア部との間にはルーフ間隙68が画定され、内側リムは下方向に外方にテーパ状になっている。
図11Aでは、下部ルーフ壁222の内側リム662のみがテーパ状になっているが、追加的又は代替的に、上部ルーフ壁の内側リム661は、下方向に外方にテーパ状になっていてもよい。テーパ形状は、回転アセンブリが回転するときに空気に下向きの力を生じさせ、それによってルーフの気流を抽出チャンバ26内に誘導する。テーパ状の内壁66の角度は1~5度だけであってもよいが、これは回転中に空気に下向きの力を発生させるのに十分である。
実際には、抽出チャンバ内に流入する3つの別個の気流、すなわち、挽かれたコーヒーチャネルの気流、ルーフの気流、及び機軸の気流が存在し得る。
抽出チャンバ内に流入する気流の機能は、チャネル44が抽出チャンバを出る気流に対する閉塞を形成し得るいかなる制限された出口も含まないという特徴によって更に改善されてもよい。
図10D及び図11Bを参照すると、追加的又は代替的に、本装置は、円周方向の気流309を外側からガター48内に生成するために構成された円周方向の気流デバイス70を含んでもよく、円周方向の気流は抽出チャンバを流れない。
このように、ミストが装置10の機械部品及び電子部品に到達するリスクが低減される。更なる利点は、より多くのコーヒーの芳香がコーヒー出口19から出ることにより、ユーザにとって芳香のより良い感覚である。
図11Bを参照して、円周方向の気流デバイス70を説明する。装置10は、シリンダ要素が第1の下方位置28にあるときにシリンダ要素24の周囲に延在する内向き壁72を含み得る。内向き壁72は、偏向部材192の上部であってもよい。円周方向の気流デバイス70は、内向き壁72とシリンダ要素の外周との間に画定される円周方向の間隙74を含み得る。円周方向の気流デバイスによって生成される円周方向の気流は、回転要素が回転するときに、円周方向の間隙を通って下方に流れる。内向き壁72は、円周方向の間隙74において下方向に外方にテーパ状になっていてもよい。円周方向の間隙内の円周方向の気流は、テーパ状の内側リムの結果として螺旋状である。内向き壁のテーパ角度は小さく、すなわち1~5度であってもよい
図10C及び図10Dを参照すると、コア部64は、特にコア部の側壁76に設けられた少なくとも1つの空気ダクト75を含み得る。コア部は、外側と連通する開口部77を上側に含み得る。ルーフの気流は、外側から開口部77を介してコア部64に流入し、少なくとも1つの空気ダクト75を通って前記ハウジング内の空間78に至り、コア部64の周囲に延在し、前記空間からルーフ間隙68を通って抽出チャンバ26内に流入する。
図9を参照すると、装置10は、下部間隙81を含む下部気流デバイス80を含むことができ、下部間隙はシリンダ要素24と装置10内の壁88の直立部82との間に配置されている。装置10は、下方及び内方に面する残渣偏向部材193を更に含むことができ、湾曲していてもよい。残渣偏向部材193は、回転アセンブリから放出されたコーヒー残渣を下方に残渣トレイ内に導くために構成されている。残渣偏向部材193は、壁88の下壁部であってもよいが、別個の壁として具現化されてもよい。残渣偏向部材193は、残渣トレイ170に向かって下方に延在する。
あるいは、直立部82は、ガター48を画定するガター要素83の一部であってもよい。下部気流デバイスは、下部間隙を通ってガター48内に入る下部気流303を生成するために構成されている。
シリンダ要素は、直立部82上に逆U字形を形成してもよく、下部間隙もまた逆U字形を有する。下部間隙81の少なくとも1つの内向き壁84、85は、回転アセンブリの回転中に下部気流を生成するためにテーパ状になっている。
下部気流デバイス80は、シリンダ要素の下部円筒形支持部材から下方に延在し、かつ直立部の周囲に延在するスカート86を含み得る。スカートは、テーパ状の内向き壁84を形成してもよい。代替的又は追加的に、直立部82の内向き壁85は、下部気流を生成するために、上方向に外方にテーパ状になっていてもよい。
テーパ状の表面に加えて、又はこれに代わるものとして、機軸の気流デバイス、ルーフの気流デバイス、円周方向の気流デバイス及び/又は下部気流デバイスは、空気ポンプ、特に通風器を含み得る。通風器は、回転アセンブリに連結されたブレードによって形成されてもよい。あるいは、回転アセンブリとは別個の1つ又は複数の別個の空気ポンプが設けられてもよく、空気ポンプは、特に別個の空気ポンプ駆動部を有してもよい。
ルーフの気流は、抽出チャンバ26を通り、フィルタ25を通り、チャネル44を介してガター48内へと流れ、そこでルーフの気流は円周方向の気流及び/又は下部気流と合流し、第1の円周方向の気流はコーヒー出口19を介して外側に流入する。
操作において、コーヒーを抽出する方法は、
装置10の抽出チャンバ内に挽かれたコーヒーを供給することと、
抽出チャンバ内に熱水を供給することと、
コーヒーを抽出するために、主駆動部で回転アセンブリを回転させることと、を含んでもよく、
回転アセンブリの回転中に、挽かれたコーヒーチャネルの気流、機軸の気流、ルーフの気流、円周方向の気流及び/又は下部気流が生成される。
本方法では、回転アセンブリの回転は、異なる気流を生成し得る。
6.シール
図12及び図13を参照すると、チャンバ要素20は、第1の下方位置ではシリンダ要素24と係合する下部シール111を含む。加えて、チャンバ要素20は、下方位置ではシリンダ要素と係合する上部シール111を含み得る。上部シール及び下部シールはラジアルシールである。上部シールは、シリンダ要素の上部内向き表面112に係合し、下部シールは、シリンダ要素の下部内向き表面113に係合する。2つのラジアルシールが移動可能なシリンダ要素を有する本構成のために開示されているが、移動可能なチャンバ要素を有する遠心式コーヒー抽出器においても使用され得ることに留意されたい。
上部内向き表面112は円錐形であってもよく、下方向に外方にテーパ状になっていてもよい。下部内向き表面113は、頂部115を有する内方に突出するバルジ114を含み得る。下部シール111は、バルジの頂部115の上で下部内向き表面113と係合し得る。
上部シール110は、チャンバ要素のルーフ部分22から離れて外方向かつ下方向に延在してもよく、特に水平面に対して25~45度の角度で延在してもよい。下部シール111は、チャンバ要素の底壁から離れて外方向かつ上方向に延在してもよく、特に水平面に対して25~45度の角度で延在してもよい。この構成は、遠心力の結果として回転中にシールに圧力を発生させ、シールがシリンダ要素に押し付けられて回転中に閉じられたままであることを確実にする。
下部シール111及び下部内向き表面113は、上部シール110、上部内向き表面112それぞれよりも小径である。これにより、回転中に正味の上向きの力が発生し、回転アセンブリが定位置に保持され、振動が低減される。上部内向き表面112は、フィルタ25の上に配置され、下部内向き表面113は、フィルタ25の下に配置される。
下部シールは、チャンバ要素20の底壁21の一部を形成する基部115を含み得る。底壁21は、機軸40に連結された底部支持要素119を更に含む。下部シールの基部は、5mm未満、好ましくは3mm未満の高さを有してもよく、空気又は断熱材で充填されたチャンバ117は、下部シールの基部115の下に配置されてもよい。
同様に、上部シール110の基部222の上に、空気又は断熱材を備えたチャンバ118充填材が設けられてもよい。
基部115は、底部支持要素119と基部115の下側との間に間に延在する突出部116によって支持されてもよい。突出部は、基部の下にいくつかのチャンバを生成するリブの形態を有していてもよい。チャンバは、主軸線を中心に離間してもよい。しかし、突出部は、チャンバを貫通して延在してもよく、例えば、支柱の形態を有してもよい。上部シールの基部222は、同様の突出部116によって支持されてもよい。
7.洗浄機能を有するグラインダ
図14~図17を参照すると、装置10は、コーヒー豆グラインダ120であって、
ハウジング121と、
外臼部122と、
外臼部内に位置決めされた内臼部123と、を含み、
内臼部及び外臼部は、グラインダ主軸線124を中心に互いに対して回転可能である、
コーヒー豆グラインダを含み得る。
コーヒー豆グラインダ120は、内臼部及び外臼部を互いに対して回転させるために構成され、かつインペラを回転させるために構成されたグラインダ駆動部126(図3及び図4参照)を更に含む。内側バー(bur)は回転可能であってもよく、グラインダ駆動部に連結されてもよく、外臼部は回転不能であってもよい。
内側バー(bur)の位置は、グラインダ主軸線の方向に調整可能であってもよく、外臼部の位置は、グラインダ主軸線の方向に調整不可能であってもよい。
コーヒー豆グラインダ120は、挽かれたコーヒーをコーヒー豆グラインダから放出するためのインペラブレード225を含むインペラ125を更に含み、このインペラは内臼部及び外臼部の下に位置決めされる。インペラは、内臼部又は外臼部、特に内臼部に連結される。
グラインダ駆動部126は、内臼部及び外臼部を互いに対して回転させるために構成され、かつ
内臼部及び外臼部でコーヒー豆を挽き、挽かれたコーヒー豆をインペラでコーヒー豆グラインダから放出するための第1の回転方向、並びに
インペラでコーヒー豆グラインダから挽かれたコーヒーを放出するための第2の逆回転方向であって、第2の回転方向では、コーヒー豆グラインダは挽かない、第2の逆回転方向で、
インペラを回転させるために構成されてもよい、
これにより、コーヒー豆グラインダ120は、第2の方向に挽く間にグラインダ自体を洗浄することができる。これにより、最初のカップからのコーヒー粒子がグラインダ内に残り、次のカップに入るのを防ぐ。これは、粒子の大きさをカップごとに変更することができるので有利である。コーヒー粒子の一部が残っている場合、粗粒子が望まれるカップの抽出に微粒子が使用される可能性があり、又はその逆の可能性もある。
第2の利点は、挽かれたコーヒー粒子がグラインダ内に残る量が少なくなるか、全く残らないことにより、挽かれたコーヒーがより新鮮になることである。特に、装置10がしばらくの間静止状態であり得る家庭の状況では、不使用期間中にコーヒー豆グラインダ内に古くなるコーヒー粒子は(事実上)ない。
インペラブレードは、回転方向に対称であり、挽かれたコーヒーを第1の回転方向及び第2の回転方向の両方に放出し得る。これにより、第2の回転方向での洗浄機能が可能になるという利点がある。
インペラ125は、グラインダハウジング121内のインペラ空洞127内に配置されてもよい。グラインダハウジング121は、インペラ127が上に配置される底部空洞壁128を画定する。グラインダハウジングは、挽かれたコーヒーがコーヒー豆グラインダから出るためのグラインダ出口開口部129を含む。グラインダ出口開口部は、グラインダ主軸線に対して回転対称形状及び回転対称位置を有し、第1の回転方向及び第2の回転方向の両方においてグラインダ出口開口部を通ってインペラによってコーヒーを放出することができる。
グラインダ出口開口部は、開口部主軸線を画定する細長い形状を有してもよく、前記開口部主軸線は、グラインダ主軸線に略直交して配向され、グラインダ主軸線と交差する。
コーヒー豆グラインダは、
内臼部又は外臼部を互いに対して軸方向に移動させることによって内臼部及び外臼部の相対位置を調整するための調整駆動部130と、
調整駆動部と内臼部又は外臼部との間に配置された調整トランスミッション131と、
を含み得る。
インペラは、調整トランスミッション131に連結されていてもよく、内臼部及び外臼部の相対位置を調整するときに軸方向に移動されてもよい。インペラブレード225は、調整ステップで下方に移動させるときにインペラブレードの下に配置されたコーヒー粒子を切断するための鋭い下縁132を有してもよい。
各インペラブレードは、特に、グラインダ出口開口部の下流に直接位置決めされたコンベヤ90の搬送スクリュ95との衝突を回避するために、切欠部を有してもよい。インペラブレードの切欠部は、インペラブレードの外側下側に配置されてもよい。
調整トランスミッション131は、グラインダ主軸線と同軸に配置され、かつ内側バー(bur)又は外臼部に連結された回転可能な調整ギヤ134を含んでもよく、回転可能な調整ギヤ134は、ねじ山135及びギヤ部468を含む。ギヤ部468は、ねじ山135の下に配置される。グラインダハウジングは、噛み合いねじ山136を含み、グラインダ駆動部は、回転可能な調整ギヤのギヤ部468と係合するウォームホイール137(調整トランスミッション131の一部も形成する)を含む。ウォームホイール137が回転すると、回転可能な調整ギヤが回転し、ねじ山135、136によって、回転可能な調整ギヤ及び内臼部又は外臼部の軸方向変位が生じる。
好ましくは、内臼部は、グラインダ軸線の方向に回転可能かつ調整可能である。コーヒー豆グラインダは、
グラインダ駆動部を内臼部に連結するグラインダ機軸230と、
グラインダ機軸230に半径方向及び軸方向の支持を提供するグラインダ軸受231と、を含んでもよく、
グラインダ軸受及びグラインダ機軸は、回転可能な調整ギヤに連結されるか、又は当接し、軸方向での内臼部の調整時に回転可能な調整ギヤとともに上下移動する。
より具体的には、上方調整では、回転可能な調整ギヤが回転して上方に移動し、グラインダ軸受を上方に押し上げることにより、インペラが上方に押され、内臼部が上方に押される。下方調整では、回転可能な調整ギヤが逆方向に回転して下方に移動する。グラインダ軸受231、インペラ、内臼部、及びグラインダ機軸230は、重力の影響を受けて下方に移動する。
グラインダ機軸230は、グラインダ駆動部に連結された第1の機軸部232と、内臼部に連結された第2の機軸部233とを含むことができ、第1の機軸部及び第2の機軸部は、機軸継手234によって相互連結されており、軸方向での内臼部の調整中に互いに対して伸縮運動するために構成されており、第2の機軸部は軸方向に移動し、第1の機軸部は調整中に軸方向に静止したままである。
グラインダ機軸は、回転可能な調整ギヤ134の穴235を通って延在してもよい。
インペラ125は、内側バー(bur)123の下に配置されてもよく、グラインダ軸受231は、インペラ125の下に配置されており、回転可能な調整ギヤ134は、グラインダ軸受231の下に配置されている。
コーヒー豆グラインダは、各々の挽く操作後に内臼部又は外臼部を最上部位置又は最下部位置に移動させるように構成されてもよい。
上面図では、挽くことは時計回りに行われてもよく、洗浄は反時計回りに行われてもよい。
図27を参照すると、コーヒー豆グラインダ120の別の実施形態では、回転可能な調整ギヤ134は、グラインダ機軸230の周囲に延在する。コーヒー豆グラインダは、第1のグラインダ軸受231と、回転可能な調整ギヤ134とグラインダ機軸230との間に位置決めされ、かつ互いに離間して配置された第2のグラインダ軸受237とを含む。
回転可能な調整ギヤ134は、内臼部123の調整時に、グラインダ機軸230を上方に移動させる第1のカム402と、グラインダ機軸230を下方に移動させる第2のカム401とを含む。第1の軸受231及び第2の軸受237は、内臼部123の調整時に回転可能な調整ギヤ134及びグラインダ機軸230とともに上下に移動する。具体的には、第1のカム402は、第1のグラインダ軸受231に係合して作用し、第2のカム401は、第2のグラインダ軸受237に係合して作用する。このように、内臼部の上下運動が完全に制御される。
コーヒー豆グラインダ120は、グラインダ機軸230の周囲に延在し、かつグラインダ機軸とグラインダハウジング121との間に位置決めされる1つ又は複数の摺動ブッシュ403を含み得る。摺動ブッシュ403は、グラインダハウジングに対するグラインダ機軸の垂直移動を可能にする。摺動ブッシュは、特に第1のグラインダ軸受231の上に配置されてもよい。
図28A、図28Bを参照すると、インペラブレード225は、主要部405及び下端部406を有することができ、下端部は、主要部よりも広い。下端部は、外方にテーパ状になっていてもよく、前部底縁部408、後部底縁部409、及び平坦な底面410を画定してもよい。前部底縁部及び後部底縁部は、インペラの回転中に底部空洞壁128をきれいに拭うように構成されている。
操作において、コーヒー豆を挽く方法は、
コーヒー豆グラインダ120にコーヒー豆を提供することと、
内臼部及び外臼部を互いに対して第1の回転方向に回転させることにより、コーヒー豆を挽き、挽かれたコーヒーをインペラでグラインダ出口開口部を介して放出することと、
挽かれた後、回転方向を逆にして内臼部及び外臼部を互いに対して第2の逆回転方向に回転させ、コーヒーを挽かずに、残った挽かれたコーヒー粒子をインペラでコーヒー豆グラインダから放出することによりコーヒーグラインダを洗浄することと、
を含み得る。
洗浄動作後、外臼部に対する内臼部の軸方向位置は、次のコーヒーのカップに対して調整され得る。
調整ステップでは、コーヒー豆グラインダを調整するために、内臼部及び外臼部をグラインダ主軸線の方向に第1のグラインダ位置から第2のグラインダ位置へ、又はその逆へ互いに対して移動させてもよく、この調整は、内臼部又は外臼部を別個の定位置へ移動させることなく行われる。これはコーヒー豆グラインダ120の洗浄動作により可能である。
8.挽かれたコーヒーのコンベヤ
図14、図17、及び図18を参照すると、独立した態様では、飲料調製装置用のコンベヤ90が開示される。コンベヤは、飲料を調製するために粉末又は顆粒を第1の位置から飲料調製位置まで搬送するために構成されている。本発明の遠心式コーヒー抽出器では、コンベヤは挽かれたコーヒーを搬送するが、コンベヤがスープを作るためのスープ粉末、ミルクを作るか、若しくはミルクをコーヒーに加えるための粉乳、ホットチョコレートミルクを作るためのチョコレート粉末、又は飲料を作るための他の種類の粉末若しくは顆粒を搬送するために使用されることも考えられる。コンベヤはまた、コーヒー用添加物としてバニラ粉末などの添加物を搬送してもよい。飲料調製装置は、本明細書に開示するように遠心式コーヒー抽出器であり得るが、他の種類のコーヒー抽出器、スープ調製装置、又は種々の異なる飲料を作るために構成された飲料調製装置でもあり得ることが理解されよう。
コンベヤは、
第1の位置から飲料調製位置まで延在する供給管(92)であって、入口開口部及び出口開口部を含む、供給管と、
供給管を通って延在し、回転のために取り付けられた搬送スクリュ(95)と、
搬送スクリュを回転させるために構成されたスクリュ駆動部(96)と、を含み、
供給管は湾曲しており、搬送スクリュは可撓性である。
飲料調製装置は、遠心式コーヒー抽出装置10であって、
抽出チャンバ26を形成し、かつ主軸線18を中心に回転するように構成されたチャンバ要素20及びシリンダ要素24を含む回転アセンブリ16と、
コーヒー豆を挽いて挽かれたコーヒーにするためのコーヒー豆グラインダ120と、を含み、
供給管は、コーヒー豆グラインダから抽出チャンバまで延在し、コンベヤは、コーヒー豆グラインダから抽出チャンバに挽かれたコーヒーを搬送するために構成されている、
遠心式コーヒー抽出装置であってもよい。
コンベヤは、いくつかの利点を達成し得る。供給管の詰まりのリスクが低減される。これは、回転中の搬送スクリュの変形に関連している。
さらに、挽かれたコーヒーの一部が抽出チャンバに入らずに供給管に残るリスクも低減される。さらに、ミストが供給管内に上昇するリスクが低減される。搬送スクリュは、コーヒーの抽出中に回転し続けることができる。
さらに、挽かれたコーヒーのコンベヤは、空気を抽出チャンバ20内に搬送することによって(第4の)気流も生成し、この気流は抽出チャンバを通り、チャネル44を通り、ガター48内へと流れ、コーヒー出口19を介して装置10から出る。この気流が芳香を運び、ユーザの芳香感覚を向上させる。
供給管92は湾曲していてもよい。搬送スクリュ95は、可撓性であってもよく、特に可撓性合成材料から製造されてもよい。供給管92は、コーヒー豆グラインダのコーヒー出口開口部に水平な管部144を含むことができ、水平な管部は、水平面に対して5度未満の角度で延在する。
搬送スクリュは、可変ピッチを有してもよい。
搬送スクリュ95は、可変径を有してもよい。
搬送スクリュは、セグメント化されてもよい。
図37を参照すると、搬送スクリュは、コアなしであってもよく、すなわち、コアなしで螺旋形状を有してもよい。図36を参照すると、代替的に、搬送スクリュ95は、スクリュコア466を含み得る。
供給管92は、側面図で見た場合には第1の曲率を有し、上面図で見た場合には第2の曲率を有する2つの独立した曲率面で湾曲していてもよい。湾曲した供給管92は、管の長さに沿って変化する曲率を有し得る。
供給管92の少なくとも一部は、下方に延在してもよい。
供給管は、コア部64のコア底壁65におけるルーフ開口部145を通って延在してもよい。コア底壁65は静止しており、抽出チャンバ26のルーフの一部を形成する。ルーフ開口部145は、特に主軸線18から偏心して位置決めされる。
図24、図25、及び図26を参照すると、装置10は、別個のホッパ321から延在するか、又は別個の入口開口部から供給管92に向かって延在する少なくとも1つの別個の合流管320を含むことができ、そこで合流管は合流位置322で供給管と合流する。これにより、グラインダを介さずに予め挽かれたコーヒーを使用することができる。また、粉乳、チョコレート粉末、又はバニラ粉末などの添加物は、ホッパとは別に、又は別個の入口開口部から添加することができる。また、遠心式コーヒー抽出器ではない飲料調製装置においても、これは、様々な粉末又は顆粒を混合することを可能にするコンベヤの様々な構成を可能にする。
スクリュ駆動部96は、比較的小さい粒子を有する挽かれたコーヒーについては比較的高い回転速度で、比較的大きい粒子を有する挽かれたコーヒーについては比較的低い速度で搬送スクリュ95を回転させるように構成されてもよい。
コンベヤは、挽かれたコーヒーが、メートル毎秒で測定される、コーヒー豆グラインダから出る速度の少なくとも2倍の速度、具体的には3倍の速度、更により具体的には4倍の速度で挽かれたコーヒーを搬送してもよい。これにより、供給管が詰まる可能性が更に低減され、抽出チャンバ内への挽かれたコーヒーの供給、及びフィルタにわたる挽かれたコーヒーの分配が改善されるという利点が提供される。コンベヤはまた、グラム毎分で測定される、放出容量を有してもよく、この放出容量は、グラインダ120の放出容量の少なくとも2倍、具体的には3倍、更により具体的には4倍である。
コンベヤ90は、粉末又は顆粒、特に挽かれたコーヒー、及び空気の両方を抽出チャンバ内に送り込むように構成されてもよい。
図6に示すように、装置10は、抽出チャンバ内に熱水を供給するための別個の熱水供給管60を含むことができ、熱水供給管は、別個の水開口部61、特に、静止し得るコア要素64のコア底壁65内の別個の水開口部を介して抽出チャンバに入る。水開口部61は、主軸線18に対して偏心して配置されている。
図14、図17、及び図18に戻ると、供給管92は、チャンバ要素のルーフ部分において水平面に対して50~90度の角度で配向されてもよい。
供給管92は、上流側に、洗浄、修理、又は交換のために搬送スクリュを取り外すことができる開口部を有してもよい。
操作において、挽かれたコーヒーを抽出チャンバに搬送するための方法は、装置10を提供することと、搬送スクリュを回転させることによって挽かれたコーヒーを搬送することとを含み得る。搬送スクリュは、回転し、回転中に変形する。搬送スクリュは、100~400rpmの速度で回転させられ得る。
回転中、搬送スクリュは変形する。変形の結果として、湾曲の内側のピッチは湾曲の外側のピッチよりも小さい。搬送スクリュが回転し始めると、搬送スクリュのねじれの結果として搬送スクリュの長さも短くなり、その結果、搬送スクリュの「巻線」が生じる。また、搬送スクリュが回転し始めると、同じねじれ及び巻線効果により、直径がわずかに減少する。
この変形は、粉末又は顆粒、特に挽かれたコーヒーが搬送スクリュに詰まるのを防止するのを助ける。
9.回転アセンブリの偏心位置
図19及び図20を参照すると、一態様では、上面図において、主軸線18は、ハウジング14の前側164から装置の後側165まで延在する垂直な中央平面160からの距離162に位置決めされ、中央平面はハウジングを、大きさが等しい左部分166と右部分167とに分割し、主軸線18は中央平面の一方の側に位置決めされ、コーヒー豆グラインダは中央平面の反対側に、前記中央平面から離間して位置決めされる。
この構成により、装置10をより小型にすることができる。
上面図では、グラインダ主軸線124は、主軸線18の後部への距離Drに位置決めされてもよい。
装置10は、
コーヒー残渣を保持するための残渣トレイ170であって、回転アセンブリの下に位置決めされる、残渣トレイと、
残渣トレイが回転アセンブリの下に位置決めされるトレイ支持位置171であって、トレイ位置が垂直な中央平面160から偏心して位置決めされる、トレイ支持位置と、
ハウジングの前側164で中央に位置決めされた前部開口部172と、
前部開口部から残渣トレイ位置まで延在するトレイ軌道173であって、このトレイ軌道に沿って残渣トレイを装置内に挿入し、トレイ支持位置に位置決めすることができ、コーヒーレシドュ(residu)で満たされたときに装置から取り出すことができ、上面図において、トレイ軌道は中央平面に鋭角に延在する、トレイ軌道と、
を含み得る。
上面図では、トレイ軌道173は湾曲していてもよい。
正面図では、回転アセンブリ16は、中央平面の右側に位置決めされてもよく、コーヒー豆グラインダは、中央平面の左側に位置決めされてもよい。
10.モジュール構成
図19~図22を参照すると、別の独立した態様では、第1の小型構成及び第2の大型構成で遠心式コーヒー抽出装置10を製造するための方法が提供される。本方法は、小型構成及び大型構成に対して同じである前部185と、後部184の少なくとも2つの版とを有する装置10を組み立てることを含む。
前部185は、
主軸線19を中心に回転可能な回転アセンブリ16であって、該回転アセンブリは、
底壁21及びルーフ部分22を含むチャンバ要素20と、
フィルタ25を含むシリンダ要素24と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバ26を形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部27と、
コーヒー豆を挽いて挽かれたコーヒーにするためのコーヒー豆グラインダ120であって、グラインダ主軸線124を中心に互いに対して回転可能な内臼部及び外臼部を有する、コーヒー豆グラインダと、
を含む。
前部は、特に前述の特徴に関して同じであるが、前部の小さい特徴は、小型構成と大型構成との間で変化し得ることが理解されよう。
後部184の第1の小型版(図21参照)は、水を保持するための水タンク190を含むが、コーヒー豆を収容するためのコーヒー豆ホッパ180を含まない。小型版では、コーヒー豆ホッパ180は、回転アセンブリ16の上に位置決めされている。
後部184の第2の大型版(図22参照)は、
水を保持するための水タンク190と、
コーヒー豆を収容するための少なくとも1つのコーヒー豆ホッパ180と、
を含む。
本方法は、
小型構成を有する多数の装置と、
大型構成を有する多数の装置と、
を製造することを含む。
本装置は、フレーム12を含むことができ、このフレームは、少なくとも前フレーム部12A及び後フレーム部12Bを含む。前フレーム部と後フレーム部とは別部品であり、コネクタ280又は接着剤によって相互連結される。
前フレーム部185は、回転アセンブリ及びコーヒー豆グラインダを支持し、後フレーム部は、少なくとも水タンクを支持し、本方法は、小型構成用の小さい後フレーム部12B1及び大型構成用の大きい後フレーム部12B2の両方を提供することと、各前フレーム部に小さい後フレーム部又は大きい後フレーム部を連結することとを含む。
少なくとも1つのコーヒー豆ホッパ180A、180Bは、回転アセンブリの後部及びコーヒー豆グラインダの後部に位置決めされてもよく、大きい後フレーム部12B2によって支持される。
大きい後部184は、回転アセンブリの後部及びコーヒー豆グラインダの後部に位置決めされる第1のコーヒー豆ホッパ180A及び第2のコーヒー豆ホッパ180Bを含む。
上面図では、主軸線18は、ハウジング14の前側164からハウジングの後側165まで延在する垂直な中央平面160から偏心して位置決めされてもよい。中央平面は、ハウジングを、大きさが等しい左部分166と右部分167とに分割し、主軸線は中央平面の一方の側に位置決めされ、コーヒー豆グラインダは中央平面の反対側に位置決めされる。
グラインダ軸線は、主軸線の後部に位置決めされてもよく、ハウジングはハウジング長さLhを有する。グラインダ軸線は、ハウジングの前側164からハウジング長さLhの40~60パーセントの距離Dgに位置決めされてもよい。
後フレーム部12B1、12B2は、少なくとも水タンク190を支持するが、他の部分、例えばハウジング14のサイドパネル186、187も支持し得る。
上面図で見ると、回転アセンブリは最後部182を有する。グラインダ主軸線124は、最後部182の前方の距離Dfに位置決めされている。
この構成は、装置10の後部184が、図27に参照される家庭用の小さいサイズと、図28に参照されるより専門的な使用のための大きいサイズとの間で容易に変換され得るという利点を提供する。回転アセンブリ16及びコーヒー豆グラインダ120を含む装置の前部185の積層は、両方の大きさに対して同じままであり得る。これを図21及び図22、並びに図27、図28に示す。図21は小型版を示す。図22は、大型版を示しており、右側壁186及び左側壁187は、より大きいハウジング14を形成するために延出されている。
これにより、装置の前部を変更することなく、装置の大型化のために水タンクを増大させることもできる。また、ホッパを増大させてもよく、異なる種類の豆を収容するために2つのホッパ180A、180Bが提供されてもよい。ホッパは、前の図に示した変形例よりも低く配置されてもよい。豆の出口からのホッパの下部開口部は、残渣トレイと同程度に低く位置決めされる。このような変形例では、ホッパは、ホッパの下端におけるホッパ開口部から上部領域に配置されるコーヒー豆グラインダ120に豆を運ぶための豆リフト188が設けられてもよい。
リフトを有する単一のコーヒー豆ホッパも可能である。
装置10は、水タンク190を含むことができ、少なくとも1つのコーヒー豆ホッパは、水タンクの前方に位置決めされてもよく、上面図で見るとき、特に水タンクとコーヒー豆グラインダとの間に位置決めされてもよい。
主軸線18は、ハウジングの前側からハウジング長さ(Lh)の30~40パーセントの距離Dmに位置決めされてもよい。
これらの特徴は、モジュール方式で装置10の生産を改善する。
11.流出路の構成
一態様では、遠心式コーヒー抽出装置10は、
装置10の様々な部品を支持するためのフレーム12と、
主軸線18を中心に回転可能な回転アセンブリ16であって、該回転アセンブリは、
底壁21及びルーフ部分22を含むチャンバ要素20と、
フィルタ25を含むシリンダ要素24と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバ26を形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部27と、
回転アセンブリから放出されたコーヒーを回収するためのガター48であって、回転アセンブリの周囲に延在する、ガターと、
ガターの上に位置決めされ、シリンダ要素から下方向に放出されるコーヒーをガターに偏向させるように構成された偏向部材192と、を含み、
シリンダ要素は、コーヒーがフィルタから移動してシリンダ要素から離れるためのチャネル44を含み、このチャネルはフィルタの下流の入口45及びチャネル出口46を含み、
チャネルは、水平面に対して少なくとも75度、より具体的には少なくとも80度の角度で延在し、
シリンダ要素は、チャネルの下流に位置決めされた流出路194を含み、この流出路は水平に配向され、流出路の流路床195と流路天井196との間に画定され、
シリンダ要素は、出口から流れるコーヒーが上方に移動することから略水平方向に移動することに向きを変える、チャネル出口における回転部198を含み、
流出路の少なくとも外側部200は、少なくとも3mmの流路床と流路天井との間の高さHopを有する。
これにより、前記外側部の流路床195若しくは流路天井196に接触せずに、又は流路床195若しくは流路天井196との最小限の接触で、流出路の前記外側部をコーヒーが通過することができる。これにより、コーヒーの熱損失が低減される。
ガター48は、ガター要素83によって画定されてもよい。ガター要素は、内側ガター部材831及び外側ガター部材832を含み得る。偏向部材192は、ガター要素83に連結されてもよい。
回転部は、コーヒーが移動し、かつチャネルの出口を画定する敷居部201を含んでもよく、この敷居部は、流出路の前記外側部の高さ(Hop)の20~80パーセント、具体的には30~70パーセント、より具体的には40~60パーセントの流路床195上の高さ(Ht)に配置されている。
流出路は、外側部よりも低い高さ(Hip)を有する内側部を含み得る。
流出路は、偏向部材192に向けられてもよく、偏向部材は、内方かつ下方に配向されている。
流路床及び流路天井は、少なくとも300度の円周角にわたって主軸線を中心に延在し、特にシリンダ要素24の全周にわたって延在してもよい。
流路床及びチャネルは、水平であってもよく、又は外方にテーパ状になっていてもよい。
流出路は、内側部と外側部との間に、流出路の高さが増加する遷移部205を含み得る。遷移部は急であってもよく、すなわち、アウトフォー(outfow)チャネル出口の高さは、第1の高さ(H1)よりも短い距離(Di1)にわたって第1の高さ(H1)から第2の高さ(H2)まで増加する。
操作において、コーヒーを抽出する方法は、
装置10を提供することと、
挽かれたコーヒー及び熱水を供給し、かつ回転アセンブリを回転させることによってコーヒーを抽出することと、を含み、
コーヒーはチャネルを通って上方かつ外方に流れ、回転部で向きを変え、流出路194を通って水平に流れ、コーヒーは流出路の外側部の流路床及び流路天井に接触しないか、又は流路床若しくは流路天井に最小限にのみ接触する。
12.発泡材料の部品
一態様では、遠心式コーヒー抽出装置10は、
回転アセンブリから放出されたコーヒーを回収するためのガター48を画定するガター要素83であって、このガターが回転アセンブリの周囲に延在する、ガター要素と、
ガターの上に位置決めされ、シリンダ要素から下方向に放出されるコーヒーをガターに偏向させるように構成された偏向部材192と、を含み、
少なくともガター要素は発泡材料から製造される。
これにより、ガターを通過するときのコーヒーの熱損失が低減される。
発泡材料は、発泡ポリプロピレン(EPP)であってもよい。偏向部材192は、発泡材料、特にEPPから作製されてもよい。これにより、熱損失が更に低減される。
発泡材料は、滑らかな薄膜を含んでもよい。
13.バイパス
図29、図30、図31A、図31B、図31C、図31Dを参照すると、別の態様では、遠心式コーヒー抽出装置10は、
主軸線18を中心に回転可能な回転アセンブリ16であって、該回転アセンブリは、
底壁21及びルーフ部分22を含むチャンバ要素20と、
フィルタ25を含むシリンダ要素24と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバ26を形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部27と、
抽出されたコーヒーが流れ出るコーヒー出口19と、
回転アセンブリの下に位置決めされた取り外し可能な残渣トレイ170と、
遠心式コーヒー抽出装置の下側に位置決めされ、コーヒー出口の下にコーヒーカップの支持体を形成する取り外し可能なドリップトレイ13と、を含み、
残渣トレイ170は、
コーヒー残渣を保持するための第1の区画420と、
水又はコーヒーを捕捉するための第2の区画421と、
を含む。
遠心式コーヒー抽出装置は、
コーヒー出口19のすぐ上流に位置決めされたバイパススイッチ422と、
バイパススイッチを通常流れモードからバイパス流れモードに切り替えるように構成された制御可能なバイパスアクチュエータ424と、
バイパススイッチから第2の区画まで延在するバイパスチャネル426と、
を更に含む。
バイパススイッチ422は、管429によって形成された出口チャネル427内に配置される。制御可能なバイパスアクチュエータ424は、矢印425で示すように、バイパススイッチ422を上下に動かすことができる。
図29に示すように、バイパススイッチ422の下方位置に相当する通常流れモードでは、コーヒーはコーヒー出口19を流れる。図30に示すように、バイパススイッチ422の上方位置に相当するバイパス流れモードでは、熱水又はコーヒーは、コーヒー出口19を流れるのではなく、迂回してバイパスチャネル426を通って残渣トレイ170の第2の区画421に流れる。
第2の区画421は、正面図で見ると、残渣トレイ170の前側に、特に左側に配置される。
第2の区画421は、ドリップトレイ13内に開口する下部出口428を含むことができ、下部出口は、ドリップトレイが存在しないときに閉じられるように構成され、ドリップトレイが存在するときに開くように構成された弁430を含む。ドリップトレイは、ドリップトレイの壁によって画定された区画431を含む。バイパス流は、区画431に入り、そこで収容される。
第2の区画421は、第2の区画が満杯であってドリップトレイ13が存在しない場合に、第1の区画420内へのオーバーフローを可能にするオーバーフロー縁部433を更に含み得る。
遠心式コーヒー抽出装置10は、コーヒーを抽出する前に抽出チャンバ及びガターを蒸気で加熱するように構成されてもよく、凝縮した蒸気をバイパスチャネル426を通って第2の区画421に迂回させるためにバイパススイッチ422をバイパス流れモードに切り替えるように構成されてもよい。これにより、凝縮した蒸気がコーヒー出口の下のコーヒーカップに到達するのを防止し、コーヒーの味を改善させる。ドリップトレイ13が存在する場合、凝縮した蒸気は、第2の区画421を介してドリップトレイ区画431に入る。
遠心式コーヒー抽出装置10は、抽出チャンバ及び他の部品を洗浄するための洗浄サイクルを実行するように構成されてもよい。バイパススイッチ422はまた、洗浄サイクルで使用される水を第2の区画に、存在する場合、ドリップトレイに迂回させるように構成されてもよい。
ドリップトレイ13及び残渣トレイ170は、個々に取り外し可能である。
14.制限されたコーヒー残渣流
図32を参照すると、更なる態様では、遠心式コーヒー抽出装置10は、
主軸線18を中心に回転可能な回転アセンブリ16であって、該回転アセンブリは、
底壁21及びルーフ部分22を含むチャンバ要素20と、
フィルタ25を含むシリンダ要素24と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバ26を形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部27と、
回転アセンブリの下に位置決めされた取り外し可能な残渣トレイ170と、
回転アセンブリから放出されたコーヒー残渣を下方に残渣トレイ170内に導く残渣偏向部材193と、
を含む。
遠心式コーヒー抽出装置10は、残渣偏向部材193の下に位置決めされ、かつ取り外し可能な残渣トレイ170の上に位置決めされたリング状の残渣制限スカート293を更に含む。
リング状の残渣制限スカート293は、貫通開口部442を画定する内径441を有する。内径441は、残渣偏向部材193の最大内径444よりも小さい。リング状の残渣制限スカート293は、残渣偏向部材193から下方に移動するコーヒー残渣を内方に偏向させるために構成され、それによってコーヒー残渣の流れを制限する。これにより、残渣トレイ170の全体の大きさをより小さくすることができ、いくつかの実施形態では、遠心式コーヒー抽出装置10全体の大きさをより小さくすることができる。これは、遠心式コーヒー抽出装置10の小型化により、この装置が家庭においてより実用的になるので有利である。
一実施形態では、残渣制限スカート293の内径441は、回転アセンブリ16の直径よりも小さくてもよい。
残渣制限スカート293は、このスカートのわずかな変形を許容するために可撓性であってもよい。これにより、残渣トレイ170の取り外し及び配置が容易になり、残渣制限スカート293と残渣トレイ170との密接な適合が可能になる。
15.残渣トレイの通気口
図32及び図33を参照すると、更なる態様では、遠心式コーヒー抽出装置10は、
主軸線18を中心に回転可能な回転アセンブリ16であって、該回転アセンブリは、
底壁21及びルーフ部分22を含むチャンバ要素20と、
フィルタ25を含むシリンダ要素24と、を含み、
チャンバ要素及びシリンダ要素が抽出チャンバ26を形成する、回転アセンブリと、
コーヒーを遠心分離するために主軸線を中心に回転アセンブリを回転させるための主駆動部27と、
回転アセンブリの下に位置決めされた取り外し可能な残渣トレイ170と、を含み、
取り外し可能な残渣トレイ170は、残渣トレイ内でコーヒー残渣の乾燥を可能にするように構成された通気チャネル450を含む。
通気チャネル450を通る気流は、コーヒー残渣が回転作用によって生成される遠心力の結果として抽出チャンバから放出されるとき、回転チャンバ要素20によって生成される。図32及び図33では、気流を破線で示す。チャンバ要素が回転していない場合であっても、通気チャネル450を介して空気の通気がある程度生じる。
通気チャネル450は、残渣トレイの前壁452に形成され、遠心式コーヒー抽出装置の前部空洞458内に開口する。
上部前壁部455は、通気チャネル450を外側から隠すスカートを形成する。
通気チャネル450は、残渣トレイの壁によって画定される逆U字形を有してもよい。
16.分配台
図34及び図35を参照すると、更なる態様では、遠心式コーヒー抽出装置10は、主軸線18を中心に回転可能な回転アセンブリ16であって、該回転アセンブリは、
底壁21及びルーフ部分22を含むチャンバ要素20と、
フィルタ25を含むシリンダ要素24と、
を含む、回転アセンブリを含む。
シリンダ要素24は図34及び図35には示されていないが、当業者はそれが配置されている図5から理解するであろう。
遠心式コーヒー抽出装置10は、底壁21に位置決めされた分配器要素460を含み、分配器要素は回転アセンブリの主軸線18の周囲に延在し、分配器要素は、底壁21の上に第1の高さを有する1つ又は複数の分配器部464と、底壁の上に第2の異なる高さを有する1つ又は複数の分配器部(464)とを含む。
特に図34を参照すると、分配器要素460は、水及び/又は挽かれたコーヒー粒子を受容するために構成された受容領域462を含むことができ、分配器部464は、少なくとも受容領域462の円周に配置される突起を形成する。この突起は、コーヒーベッドを形成するフィルタの高さにわたって挽かれたコーヒー粒子を分配し、かつコーヒーベッドの高さにわたって熱水を分配するために、受容領域の上に様々な高さを有する。
図35を参照すると、別の実施形態では、分配器部464は、外面464Bよりも高く配置される内面464Aを含む、上方を向いた段付き面を形成する。内面464A及び外面464Bは、水平であってもよく、又は傾斜していてもよく、底壁21よりも高く配置されている。
分配器要素460は、別個の要素であってもよく、又は図34及び図35の場合のように底壁21と一体であってもよい。
加熱されたガター
図38及び図39を参照すると、一実施形態では、回転アセンブリから放出されたコーヒーを回収するためにガター48を画定するガター要素83は、ガターを加熱するためのガター加熱要素470を含み得る。ガター加熱要素470は、リング状であってもよく、電気ヒータであってもよい。
遠心式コーヒー抽出装置は、抽出チャンバ内への挽かれたコーヒーの供給及びコーヒーベッドの形成の前及び/又はその間に、ガター加熱要素でガターを加熱するために構成されてもよい。
コーヒーを抽出する方法は、
遠心式コーヒー抽出装置内に挽かれたコーヒーを供給し、回転アセンブリ16を回転させて抽出チャンバ内にコーヒーベッドを形成することと、
コーヒーベッドの形成前及び/又は形成中にガター加熱要素470でガター48を加熱することと、を含んでもよく、
気流が回転アセンブリで、その回転の結果として生成され、前記気流はガターを通過し、加熱されたガターによって加熱され、加熱された気流はコーヒー出口を通過し、コーヒー出口の下のコーヒーカップを加熱する。これにより、カップ内のコーヒーの温度が高くなる。
本明細書で使用される場合、「1つの(a)」又は「1つの(an)」という用語は、1つ又は複数として定義される。本明細書で使用される場合、複数という用語は、2つ又は2つより多いとして定義される。本明細書で使用される場合、別のという用語は、少なくとも第2以上として定義される。本明細書中で使用される場合、含む及び/又は有するという用語は、他の要素又はステップを排除せずに、すなわち、オープン言語を含むものとして定義される。
特許請求の範囲の引用符号は、特許請求の範囲又は本発明を限定するものと解釈されるべきではない。特許請求された特定の実施形態は、述べられた目的のすべてを達成しない場合があることが認識されよう。
特定の手段が相互に異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用され得ないことを示すものではない。
上記の本文の段落の間の白い線は、その段落に提示されている技術的特徴が、前の段落又は後の段落で論じられている技術的特徴から独立しているとみなすことができることを示している。

Claims (15)

  1. 遠心式コーヒー抽出装置(10)であって、
    主軸線(18)を中心に回転可能な回転アセンブリ(16)であって、前記回転アセンブリは、
    底壁(21)を備えるチャンバ要素(20)と、
    フィルタ(25)を備えるシリンダ要素(24)と、
    を備え、
    前記チャンバ要素及び前記シリンダ要素が抽出チャンバ(26)を形成する、回転アセンブリと、
    コーヒーを遠心分離するために前記主軸線を中心に前記回転アセンブリを回転させるための主駆動部(27)と、
    を備え、
    前記フィルタを含む前記シリンダ要素は、前記フィルタが前記抽出チャンバの円周を形成し、かつ前記回転アセンブリが抽出構成を有する第1の下方位置(28)と、前記抽出チャンバの円周が開口され、かつ前記チャンバ要素を回転させることによって第2の上方位置のコーヒー残渣を放出することができる第2の上方位置(29)との間で移動可能である、
    遠心式コーヒー抽出装置。
  2. 前記チャンバ要素は、垂直方向に静止しており、前記主軸線を中心に回転のみするように構成される、請求項1に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  3. 前記シリンダ要素は、軸方向に移動可能である、請求項1又は請求項2に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  4. 前記シリンダ要素を前記第1の下方位置から前記第2の上方位置に、かつその逆に移動させるためのシリンダ駆動アセンブリ(30)を備え、前記シリンダ駆動アセンブリは、前記主駆動部とは別個であり、前記シリンダ駆動アセンブリは、シリンダアクチュエータ(32)、特に電気モータを備える、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  5. 前記シリンダ駆動アセンブリは、
    前記シリンダアクチュエータにより駆動されるリングギヤ(31)であって、前記主軸線を中心に回転可能である、リングギヤ(31)と、
    前記リングギヤによって係合され、それぞれのシリンダスピンドル軸線を中心に回転可能である、1つ又は複数のシリンダスピンドル(32)と、
    を備える、請求項4に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  6. 前記シリンダアクチュエータ及び前記主駆動部(27)は、前記回転アセンブリの上に位置決めされ、前記シリンダアクチュエータは、特に前記主駆動部に隣接して位置決めされる、請求項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  7. 前記シリンダ駆動アセンブリは、前記シリンダ要素を含む前記回転アセンブリがシリンダ駆動カムに接触することなく前記主軸線を中心に回転することを可能にするために、前記シリンダ要素が前記第2の上方位置から前記第1の下方位置に移動した後に、前記シリンダ駆動カムをシリンダカムから係合解除し、かつ前記シリンダカムと前記シリンダ駆動カムとの間に間隙を生成するように構成される、請求項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  8. 前記第2の上方位置では、前記シリンダ要素は、前記チャンバ要素から係合解除され、前記チャンバ要素は、特にコーヒー残渣を放出するために前記シリンダ要素なしで回転する、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  9. 前記遠心式コーヒー抽出装置は、前記シリンダ要素を前記第1の下方位置から前記第2の上方位置に、又はその逆に移動させる前に、前記回転アセンブリの回転を停止するように構成される、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  10. 前記遠心式コーヒー抽出装置は、加速又は減速中に前記シリンダ要素と前記チャンバ要素との間のスリップを防止するために、前記回転アセンブリの加速及び減速を400rad/s2未満に制限するように構成される、請求項1~請求項のいずれか1項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  11. 前記主駆動部(27)は、前記主駆動部から下方に延在し、かつ前記主駆動部と前記チャンバ要素との間の係合解除可能な連結又は螺旋状カムトラックなしに前記チャンバ要素に直接連結される機軸(40)を備え、前記遠心式コーヒー抽出装置は、特に主軸線に対して偏心している別個の挽かれたコーヒーチャネル及び熱水供給管を備える、請求項1~請求項1のいずれか1項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  12. 前記シリンダ要素は、前記フィルタを通過したコーヒーを前記シリンダ要素を通って前記シリンダ要素の外側に導くための少なくとも1つのチャネル(44)を備え、前記チャネルは、前記フィルタの下流に配置された入口(45)と、前記入口の下流に配置されたチャネル出口(46)とを備え、前記チャネルは、前記入口と前記チャネル出口との間で、水平面に対して少なくとも75度、具体的には少なくとも80度の角度で上方向に延在する、請求項1~請求項1のいずれか1項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  13. 前記主駆動部及びシリンダアクチュエータは、それぞれの垂直軸線を中心に各々回転する、請求項~請求項12のいずれか1項に記載の遠心式コーヒー抽出装置。
  14. コーヒーを抽出する方法であって、前記コーヒーを抽出する方法は、
    請求項1~請求項13のいずれか1項に記載の装置(10)を提供することと、
    前記シリンダ要素が前記第1の下方位置にあるとき、前記抽出チャンバ内に挽かれたコーヒー及び熱水を供給することと、
    コーヒーを抽出するために前記回転アセンブリを回転させることと、
    前記シリンダ要素を前記第1の下方位置から前記第2の上方位置に移動させることと、
    コーヒー残渣を放出するために前記チャンバ要素を回転させることと、
    前記シリンダ要素を前記第2の上方位置から前記第1の下方位置に移動させることと、
    を含む、コーヒーを抽出する方法。
  15. 前記チャンバ要素は、前記シリンダ要素が前記第1の下方位置と前記第2の上方位置との間を移動する間、垂直方向に静止状態に保持される、請求項14に記載のコーヒーを抽出する方法。
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