JP7238741B2 - システム、情報処理装置、及び、情報処理方法 - Google Patents

システム、情報処理装置、及び、情報処理方法 Download PDF

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Description

本開示は、システム、情報処理装置、及び、情報処理方法に関する。
応急処置装備を備えた医師搬送用の車両が、急患発生地点に到達した時点で医師から送信される指示を受けて患者搬送用もしくは患者治療用の車両の少なくとも一方に出動指令を発する救急医療システムが開示されている(例えば、特許文献1)。
特開平6-169952号公報
開示の態様の一つは、緊急通報の内容に応じた設備を備える緊急車両を通報現場へ派遣可能なシステム、情報処理装置、及び、情報処理方法を提供することを課題とする。
本開示の態様の一つは、
移動機構を備える走行部と、
前記走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部と、
前記走行部及び前記複数種類の本体部を管理する情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を前記複数種類の本体部から選択することと、
前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
を実行する制御部を備える、
システムである。
本開示の他の態様の一つは、
消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択することと、
前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置である。
本開示の他の態様の一つは、
消防機関への第1の緊急通報の内容を解析し、
移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択し、
前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させる、
情報処理方法である。
本開示によれば、緊急通報の内容に応じた設備を備える緊急車両を通報現場へ派遣することができる。
図1は、第1実施形態に係る緊急車両出動管理システムのシステム構成の一例を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る緊急車両出動管理システムにおいて緊急車両として用いられる分離車両の一例を示す図である。 図3は、走行部のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、第1実施形態に係るセンタサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 図5は、緊急車両出動管理システムにおける、センタサーバ、走行部、及び、本体部の機能構成の一例を示す図である。 図6は、出動車両情報テーブルの一例である。 図7は、車両出動状況テーブルの一例である。 図8は、センタサーバの緊急車両の出動制御処理のフローチャートの一例である。 図9は、センタサーバの緊急車両の追加出動の制御処理の一例である。 図10は、センタサーバの出動中の走行部に対する制御処理のフローチャートの一例である。
本開示の態様の一つは、移動機構を備える走行部と、走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部と、走行部及び複数種類の本体部を管理する情報処理装置と、を備えるシステムである。情報処理装置は、消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を複数種類の本体部から選択することと、第1の種類の本体部と走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、を実行する制御部を備える。
例えば、走行部及び複数の本体部は、消防署等の消防機関に配置されている。ただし、これに限られない。本体部は、例えば、救急車として機能する車両の本体部である。ただし、これに限られず、例えば、本体部は消防車、又は、他の緊急車両として機能する車両の本体部であってもよい。本体部が救急車として機能する車両の本体部である場合には、本体部の種類には、例えば、一般的な救急車の設備仕様のもの、診療科に応じた処置室、手術室、又は検査室仕様のもの、等がある。ただし、本体部の種類はこれらに限定されない。
本開示の態様の一つによれば、消防機関への通報内容に応じた設備を備える緊急車両が現場に出動することになるので、より早く緊急事態に対応することができる。また、本開示の態様の一つでは、緊急車両として、走行部と本体部とが分離している車両を採用することにより、用意される走行部の数を本体部の数に対して少なくすることができる。これによって、走行部を保管する場所、走行部にかかる費用等を節約することができる。
本開示の態様の一つでは、情報処理装置の制御部は、第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺に存在するカメラの撮像画像を解析して、当該緊急事態の発生現場の状況を確認することと、第1の緊急通報の内容の解析結果と、カメラの撮像画像の解析結果と、に基づいて、第1の種類の本体部を選択することと、を実行するようにしてもよい。
緊急事態の発生現場周辺に存在するカメラの撮像画像には、例えば、路上や店舗等に設置された防犯カメラの撮像画像、及び、車両に搭載されたカメラの撮像画像等がある。また、SNSに公開された発生現場周辺の位置情報を付随する画像が用いられてもよい。
例えば、第1の緊急通報は、人によるものであるので、通報者が動揺していたりして、情報が正確に伝えられない可能性がある。本開示の態様の一つによれば、第1の種類の本体部の選択に、発生現場周辺のカメラの撮像画像の解析結果も考慮されるので、より正確に現場の状況を把握することができ、より適した種類の本体部を出動させることができる。
本開示の態様の一つでは、情報処理装置の制御部は、第1の緊急通報による救急搬送の対象者の受診履歴情報を取得することと、救急搬送の対象者の受診履歴情報に基づいて、第1の種類の本体部を選択することと、を実行するようにしてもよい。受診履歴情報は、例えば、各医療機関や各自治体のレセプトの管理機関へ問い合わせることで取得されてもよい。
通報者が救急搬送の対象者とは面識のない人であったり、当該対象者本人である場合でも正確に話ができない状態であったりする場合には、当該対象者が持病を患っていること等が伝えられない場合もある。救急搬送の対象者の受診履歴情報を確認することで、例えば、当該対象者の持病を特定でき、そこから現在の症状に対する原因を推測することができ、当該対象者の状態により適した種類の本体部を派遣することができる。
本開示の態様の一つでは、情報処理装置の制御部は、少なくとも第1の種類の本体部及び走行部の一方に備えられたカメラの第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺の撮像画像を解析して、緊急車両の追加出動を判定することを実行するようにしてもよい。第1の本体部及び走行部のカメラの撮像画像をリアルタイムで解析することで緊急事態の発生現場の状況をリアルタイムで把握することができ、より早く追加の緊急車両を派遣することができる。
本開示の態様の一つでは、情報処理装置の制御部は、前記緊急事態の発生現場を管轄する第1の消防署において、出動するための第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方が不足している場合には、第1の消防署の近隣の消防署に配置されている、第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方に出動指令を送信することを実行するようにしてもよい。これによって、例えば、第1の緊急通報の対象位置を管轄する消防署において、出動させるための第1の種類の本体部又は走行部が不足している場合でも、近隣の他の消防署から第1の種類の本体部又は走行部を出動させてもらうことができる。これによって、速やかに追加で緊急車両を出動させることができる。
本開示の態様の一つでは、情報処理装置は、緊急通報の内容の種類と、出動させる本体部の種類との対応付けを記憶する記憶部をさらに備え、情報処理装置の制御部は、記憶部に記憶される当該対応付けに基づいて、第1の緊急通報の内容に応じた第1の種類の本体部を決定するようにしてもよい。これによって、速やかに第1の種類の本体部を決定することができる。
または、本開示の態様の一つでは、情報処理装置の制御部は、第1の緊急通報の内容から得られるパラメータを、緊急通報から得られるパラメータと出動させる本体部の種類とで学習済みの学習モデルに入力して、第1の種類の本体部を決定するようにしてもよい。これによって、第1の緊急通報の内容に応じて柔軟に対応することができる。
本開示の態様の一つでは、情報処理装置の制御部は、管轄範囲内に存在する車載カメラ又は固定カメラの撮像画像を収集し、管轄範囲内の第2の緊急事態の発生を監視することと、管轄範囲内で第2の緊急事態が発生した場合に、第2の緊急事態に応じた設備を備える第2の種類の本体部を複数種類の本体部から選択することと、第2の種類の本体部と走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、を実行するようにしてもよい。固定カメラは、例えば、店舗に備えられた防犯カメラ、路側に設置されたカメラ等のいずれであってもよい。
情報処理装置自身が管轄範囲内の車載カメラ又は固定カメラの撮像画像を監視し、緊急事態の発生を検出することで、緊急通報を待つことなく、緊急車両を緊急事態の発生現場へと派遣することができる。
以下、図面に基づいて、本開示の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本開示は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る緊急車両出動管理システム100のシステム構成の一例を示す図である。緊急車両出動管理システム100は、例えば、消防機関への緊急通報に応じた本体部を、走行部と結合させて緊急車両として出動させるシステムである。緊急通報は、緊急事態の発生によって緊急車両の出動を要請するものである。緊急事態には、例えば、事件、事故、災害、及び急患の発生等がある。ただし、緊急事態はこれらに限定されない。
緊急車両出動管理システム100は、例えば、センタサーバ1、センタサーバ1に対応する消防本部の管轄の複数の消防署のそれぞれに配置されている複数の走行部200及び複数の本体部300、複数の車両4、複数の固定カメラ5、受診履歴管理サーバ6を含む。図1では、便宜上、1つの消防署と、当該消防署に配置されている走行部200A及び200B、本体部300A~300H、1台の固定カメラが示されている。走行部200A及び200B、本体部300A~300Hを特に区別しない場合には、それぞれ、走行部200、本体部300と表記する。
走行部200と本体部300とは、結合することで1台の車両500を形成する。すなわち、第1実施形態では、緊急車両500として分離型の車両が採用されることを想定する。走行部200は、例えば、無人で自動運転可能な車両である。また、走行部200は、モータ駆動の電気自動車であるとする。ただし、これらに限定されず、走行部200は、有人運転車両であってもよいし、エンジン駆動の自動車であってもよい。
本体部300は、単独での走行機能を備えておらず、例えば、救急車、消防車等の機能を果たすための設備を備えるユニットである。例えば、本体部300A~300Hはそれぞれ搭載する設備が異なっていてもよいし、一部の本体部300が同じ設備を搭載していてもよい。本体部300が備える設備の違いを、本体部300の種類が異なる、とも称する。
第1実施形態では、緊急車両のうち、救急車が出動する場合を例に説明する。例えば、本体部300が救急車の機能を果たす場合には、本体部300の仕様の種類には、一般的な救急車仕様、診療科目に応じた処置室、検査室、又は、手術室の仕様、病室仕様等がある。
車両4は、例えば、車載カメラ41と車載器40とを備える。車載器40は、車載カメラ41の撮影画像と位置情報とを所定の周期でセンタサーバ1へ送信する。固定カメラ5
は、例えば、所定の目的で所定の機関によって設置された路側カメラ、所定の店舗や家庭に設置されている防犯カメラ等である。固定カメラ5は、例えば、センタサーバ1から問い合わせに応じて指定期間の撮像画像をセンタサーバ1へ送信する。
受診履歴管理サーバ6は、医療機関の受診履歴情報を保持するサーバである。受診履歴管理サーバ6は、センタサーバ1からの問い合わせに応じて対象の人物の受診履歴情報を送信する。
センタサーバ1、走行部200、本体部300、車両4に搭載される車載器40、固定カメラ5、及び、受診履歴管理サーバ6は、例えば、インターネット等のネットワークN1に接続しており、ネットワークN1を介して、通信可能である。
日本の場合では、緊急通報は公衆交換電話網(PSTN)を通じて行われる。例えば、電話機から119番をダイヤルする、公衆電話の緊急通報用ボタンを押す等によって緊急通報は行われる。緊急通報は、まず、緊急通報の発信位置の消防を管轄する消防本部の通信指令室につなげられる。通信指令室では、通報内容に応じて、緊急事態の発生現場を管轄する消防署へ救急車又は消防車の出動指令を送信する。これによって、管轄の消防車から緊急車両が出動する。
第1実施形態では、センタサーバ1は、所定の消防本部に備えられるサーバ、又は、所定の消防本部から委託された組織のサーバであって、当該消防本部の通信指令室と連携するサーバである。センタサーバ1は、消防本部に寄せられた緊急通報の音声データを解析し、緊急通報の内容に応じた第1の種類の本体部を決定し、緊急事態の発生現場を管轄する消防署に配置されている第1の種類の本体部300と走行部200とに結合指令と出動指令とを送信する。
例えば、緊急通報の内容が事故、事件、又は災害である場合には、センタサーバ1は、通報内容に加えて、緊急事態の現場周辺に存在する車両4の車載カメラ41及び固定カメラ5の撮像画像を収集し、解析して、現場の状況把握を行う。センタサーバ1は、緊急通報の内容と現場周辺の撮像画像から把握された状況とに応じて、出動させる本体部300の種類を決定する。例えば、緊急通報の内容が交通事故である場合には、整形外科の処置室仕様の本体部300が選択される。例えば、通報内容が刺傷事件である場合には、外科の手術室仕様の本体部300が選択される。選択された、出動させる本体部300の種類は、「第1の種類」の一例である。
例えば、通報内容が急患の発生である場合には、センタサーバ1は、緊急通報の内容から個人が特定される患者の受診履歴情報を受診履歴管理サーバ6から取得し、受診履歴情報に応じて出動させる本体部300の種類を決定する。受診履歴情報は、例えば、医療機関に保持されている電子カルテ情報、保険組合に保管されているレセプト情報等のいずれであってもよい。例えば、患者の直近の受診履歴情報が脳神経科のものであり、緊急通報の内容から取得される症状が脳神経系の疾患によるものと判定される場合には、脳神経系の処置室仕様の本体部300が選択される。
また、第1実施形態では、センタサーバ1は、最初に出動させた走行部200又は本体部300に搭載されているカメラの撮像画像を解析して、通報現場の状況を監視する。最初に出動させた走行部200又は本体部300により形成される緊急車両500を、以下、先発車両と称する。先発車両に搭載されたカメラの撮像画像の解析結果から、センタサーバ1は、緊急車両の追加出動を判定すると、解析結果に応じた種類の本体部300を選択し、結合指令と出動指令とを該当の走行部200と本体部300とに送信する。
また、緊急事態の発生現場を管轄する消防署において、走行部200又は第1の種類の本体部300が不足している場合には、当該管轄の消防署の近隣の消防署に配置されている走行部又は第1の種類の本体部300に結合指令と出動指令とを送信する。
第1実施形態に係る緊急車両出動管理システム100によれば、緊急通報の内容に応じて、緊急事態に適した設備を有する緊急車両500が出動するため、より早く発生した緊急事態に対応することができる。また、第1実施形態に係る緊急車両出動管理システム100における緊急車両500は、分離型の車両であるので、本体部300に対して走行部200は各消防署に配置される数が少なくすむ。これによって、走行部200にかかる費用、走行部200を収容する場所等を節約することができる。
<分離車両>
図2は、第1実施形態に係る緊急車両出動管理システム100において緊急車両500として用いられる分離車両の一例を示す図である。第1実施形態では、本体部と走行部とが分離する分離車両が緊急車両500として用いられることが想定されている。
分離車両には、例えば、図2に示されるように、本体部300が走行部200に搭載される上下分離型の車両500がある。ただし、分離車両は上下分離型の車両に限定されない。例えば、走行部が本体部の前方に結合して、本体部をけん引して走行する前後分離型の車両であってもよい。
図2に示される上下分離型の車両500では、例えば、走行部200に複数の突起220が備えられる。突起220は、本体部300と分離している状態では、走行部200の本体に収納されており、本体部300と結合する際に突出する。本体部300の底面には突起220の嵌合部が備えられており、突起220が嵌合されることで、本体部300が走行部200に固定される。なお、走行部200と本体部300との結合方法は、これに限定されず、既存の技術のいずれが用いられてもよい。例えば、走行部200と本体部300との結合方法には、電磁石を利用する方法等がある。
また、上下分離型の車両500において、走行部200に本体部300を積載又は走行部200から本体部300を降ろす方法は、例えば、専用のリフトを用いる方法、本体部300又は走行部200自体に備えられている積載又は降ろすための機構による方法等がある。具体例の一つに、ジャッキのような本体部300を持ち上げる機構が本体部300の側面の下方に備える方法がある。この場合、当該ジャッキによって本体部300が持ち上げられている間に走行部200が本体部300の下に入りこみ、本体部300が降ろされることで、走行部200に本体部300が積載される。なお、上下分離型の車両500において、走行部200に本体部300を積載又は走行部200から本体部300を降ろす方法は、特定の方法に限定されない。
図3は、走行部200のハードウェア構成の一例を示す図である。第1実施形態では、走行部200は、自立走行可能な電動自動車両であることを想定する。そのため、図3は、走行部200を自律走行可能な電動自動車両であると想定した場合の図である。なお、図3では、走行部200の制御系に係るハードウェアが抽出して示されている。
走行部200は、例えば、制御部20、外部記憶装置204、通信部205、カメラ208、障害物センサ209、車輪エンコーダ210、操舵用モータ211、駆動用モータ212、マイクロフォン213、スピーカ214、操舵角エンコーダ215、GPS(Global Positioning System)受信部216を備える。
制御部20は、Electronic Control Unit(ECU)とも呼ばれる。制御部20は、C
PU 201と、メモリ202と、画像処理部203とインタフェースIF1とを有する。インタフェースIF1には、外部記憶装置204、通信部205、カメラ208、障害物センサ209、車輪エンコーダ210、操舵用モータ211、駆動用モータ212、マイクロフォン213、スピーカ214、操舵角エンコーダ215、GPS受信部216が接続される。
障害物センサ209は、超音波センサ、レーダ等である。障害物センサ209は、検出対象方向に超音波、電磁波等を発し、反射波を基に検出対象方向での障害物の存在、位置、相対速度等を検出する。障害物には、例えば、歩行者、自転車、構造物、建築物などが含まれる。例えば、走行部200が図2に示されるような箱型の形状の場合には、障害物センサ209は複数備えられ、複数の障害物センサ209は、それぞれ、走行部200の前後左右の4つの角部に近い位置に備えられている。なお、走行部200の前後左右は、例えば、進行方向に応じて決定される。
カメラ208は、Charged-Coupled Devices(CCD)、Metal-Oxide-Semiconductor(MOS)あるいはComplementary Metal-Oxide-Semiconductor(CMOS)等のイメージ
センサによる撮像装置である。カメラ208は、フレーム周期と呼ばれる所定時間間隔で画像を取得し、制御部20内のフレームバッファに格納する。カメラ208は走行部200に複数備えられ、複数のカメラ208は、例えば、走行部200の前後左右の各側面に車外に向けて設置されている。
操舵用モータ211は、制御部20からの指示信号にしたがって、車輪の回転面と水平面とが交差する交差線の方向、つまり車輪の回転による進行方向となる角度を制御する。駆動用モータ212は、制御部20からの指示信号にしたがって、例えば、走行部200に備えられる各車輪を駆動し、回転させる。ただし、駆動用モータ212は、前後の二対の車輪のうちのいずれか一対の車輪を駆動してもよい。
操舵角エンコーダ215は、車輪の走行方向である操舵角を所定の検出時間間隔で検出し、制御部20のレジスタに格納する。操舵角は、車輪の回転軸の水平面内での角度である。例えば、走行部200の進行方向に対して、車輪の回転軸が直交する方向に角度の原点が設定される。また、車輪エンコーダ210は、車輪の回転角を所定の検出時間間隔で取得し、制御部20のレジスタに格納する。
通信部205は、例えば、WiFiのアクセスポイント又は携帯電話基地局に接続し、それらに接続される公衆通信回線網を通じて、ネットワーク上の各種サーバ等と通信するための通信部である。通信部205は、所定の無線通信規格に従った無線信号及び無線通信方式で無線通信を行う。
GPS受信部216は、地球の周囲を周回する複数の人工衛星(Global Positioning Satellite)から時刻信号の電波を受信し、制御部20のレジスタに格納する。マイクロフォン213は、音声を検出して、ディジタル信号に変換し、制御部20のレジスタに格納する。スピーカ214は、制御部20または信号処理部に接続されるD/A変換器および増幅器により駆動され、音および音声を含む音響を再生する。
制御部20のCPU 201は、メモリ202に実行可能に展開されたコンピュータプログラムを実行し、制御部20としての処理を実行する。メモリ202は、CPU 201が実行するコンピュータプログラム、CPU 201が処理するデータ等を格納する。メモリ202は、例えば、Dynamic Random Access Memory(DRAM)、Static Random Access Memory(SRAM)、Read Only Memory(ROM)等である。画像処理部203
は、CPU 201と連携し、カメラ208から所定のフレーム周期ごとに得られるフレ
ームバッファのデータを処理する。画像処理部203は、例えば、GPUとフレームバッファとなる画像メモリを有する。外部記憶装置204は、不揮発性の記憶装置であり、例えば、Solid State Drive(SSD)、ハードディスクドライブ等である。
例えば、制御部20は、インタフェースIF1を介して、走行部200の各部のセンサから検出信号を取得する。また、制御部20は、GPS受信部216からの検出信号により、地球上の位置である緯度と経度を計算する。さらに、制御部20は、外部記憶装置204に格納される地図情報データベースから地図データを取得し、計算した緯度と経度を地図データの上の位置とを照合し、現在地を決定する。また、制御部20は、地図データ上で現在地から目的地に至る経路を取得する。また、制御部20は、障害物センサ209、カメラ208等からの信号に基づき、走行部200の周囲の障害物を検知し、障害物を回避するように、進行方向を決定し、操舵角を制御する。
さらに、制御部20は、画像処理部203と連携し、カメラ208から取得される画像をフレームデータごとに処理し、例えば、画像の差分に基づく変化を検知し、障害物を認識する。なお、制御部20は、カメラ208からの画像のフレームデータおよびマイクロフォン213から得られる音声データを通信部205からネットワーク上のセンタサーバ1に送信してもよい。そして、画像のフレームデータおよび音声データの解析をセンタサーバ1に分担させてもよい。
図3では、インタフェースIF1が例示されているが、制御部20と制御対象との間の信号の授受がインタフェースIF1に限定される訳ではない。すなわち、制御部20は、インタフェースIF1以外の複数の信号授受経路を有してもよい。また、図3では、制御部20は、単一のCPU 201を有している。ただし、CPUは、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成を有していても良い。上記各部の少なくとも一部の処理は、CPU以外のプロセッサ、例えば、Digital Signal Processor(DSP)、Graphics Processing Unit(GPU)等の専用プロセッサで行われても良い。また、上記各部の少なくとも一部の処理は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路であっても良い。また、上記各部の少なくとも一部にアナログ回路が含まれても良い。
本体部300は、走行部200の制御部20と同様の制御部、カメラ、マイクロフォン、スピーカ、GPS受信部、通信部等を備える。これらは、走行部200のハードウェア構成において説明された通りであるため、説明を省略する。
<装置構成>
図4は、第1実施形態に係るセンタサーバ1のハードウェア構成の一例を示す図である。センタサーバ1は、例えば、専用のコンピュータ、汎用のコンピュータである。センタサーバ1は、ハードウェア構成として、CPU(Central Processing Unit)101、メ
モリ102、外部記憶装置103、通信部104を有する。メモリ102および外部記憶装置103は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体である。センタサーバ1は、「情報処理装置」の一例である。
外部記憶装置103は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 101が使用するデータを格納する。外部記憶装置103は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)やハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)である。外部記憶装置103に保持されるプログラムには、例えば、オペレーティングシステム(OS)、緊急車両出動管理システム100の制御プログラム、その他様々なアプリケーションプログラムがある。緊急車両出動管理システム100の制御プログラムは、緊急通報の内容を解析し、緊急通報の内容に応じた設備を備える本体部300を備える緊急車両500を出
動させるためのプログラムである。
メモリ102は、CPU 101に、外部記憶装置103に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする記憶装置である。メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)のような半導体メモリを含む。
CPU 101は、外部記憶装置103に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムをメモリ102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 101は、1つに限られず、複数備えられてもよい。CPU 101は、「情報処理装置」の「制御部」の一例である。
通信部104は、ネットワークとの情報の入出力を行うインタフェースである。通信部104は、有線のネットワークと接続するインタフェースであってもよいし、無線のネットワークと接続するインタフェースであってもよい。通信部104は、例えば、NIC(Network Interface Card)や無線回路等である。通信部104は、例えば、LAN(Local Area Network)に接続し、LANを通じて公衆回線網に接続し、公衆通信回線網を通じて、ネットワーク上の各種サーバ、走行部200、及び、本体部300と通信を行う。
なお、図4に示されるセンタサーバ1のハードウェア構成は、一例であり、上記に限られず、実施の形態に応じて適宜構成要素の省略や置換、追加が可能である。例えば、センタサーバ1は、可搬記録媒体駆動装置を備え、可搬記録媒体に記録されたプログラムを実行してもよい。可搬記録媒体は、例えば、SDカード、miniSDカード、microSDカード、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、又はフラッシュメモリカードのような記録媒体である。また、例えば、センタサーバ1は、入力装置及び出力装置を備えてもよい。入力装置は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等である。出力装置は、例えば、ディスプレイ等である。
図5は、緊急車両出動管理システム100における、センタサーバ1、走行部200、及び、本体部300の機能構成の一例を示す図である。センタサーバ1は、機能構成要素として、制御部11、種類選択部12、受診履歴取得部13、車両通信部14、画像解析部15、画像収集部16、及び、車両出動状況テーブル17を含む。これらの機能構成要素は、例えば、センタサーバ1のCPU 101が外部記憶装置103に格納されている緊急車両出動管理システム100の制御プログラムを実行することによって達成される。
車両通信部14は、本体部300及び走行部200とのインタフェースである。車両通信部14は、例えば、制御部11から入力されたデータを本体部300及び走行部200へと送信する。また、車両通信部14は、本体部300又は走行部200から受信されたデータを制御部11へ出力する。
画像収集部16は、例えば、所定の周期又は制御部11からの要求に応じて、車両4の車載カメラ41及び固定カメラ5から、撮像画像を取得する。画像収集部16は、取得した撮像画像を画像解析部15に出力する。
画像解析部15は、画像収集部16から入力される撮像画像に対して画像解析を行うエンジンである。画像解析部15は、例えば、画像解析の結果を制御部11に出力する。画像解析の結果として、例えば、緊急事態の種類、緊急搬送の対象者の数、発生場所等が取得される。画像解析によって取得される緊急事態の種類には、火事、交通事故、鉄道事故、爆発事故、急患の発生、災害等がある。ただし、画像解析によって取得される緊急事態
の種類はこれに限定されない。なお、画像解析部15の画像解析方法は、特定の方法に限定されない。
制御部11は、例えば、緊急通報が受信されると、緊急通報の音声データを解析して、緊急通報の内容を特定する。なお、緊急通報はセンタサーバ1が直接受信してもよいし、他に緊急通報の受信装置が存在し、当該受信装置から緊急通報の音声データがセンタサーバ1に転送されるのであってもよい。また、緊急通報の音声データの解析方法は、特定の方法に限定されない。緊急通報の音声データの解析に、例えば、音声解析エンジンが用いられてもよいし、人工知能が用いられてもよい。または、緊急通報に対して応答するスタッフによって、通報内容が入力されてもよい。
制御部11による緊急通報の音声データの解析によって、緊急通報の内容として、例えば、緊急事態の種類、発生場所、救急搬送の対象者の属性、救急搬送の対象者の状態、緊急通報の受信時刻等が取得される。以降、発生場所は、「現場」とも称される。緊急事態の種類には、例えば、事件、事故、災害、急患の発生等がある。これらの緊急事態の種類のさらに細かい分類が取得されてもよい。緊急事態の種類のさらに細かい分類には、例えば、刺傷事件及び暴力事件等の人間同士の事件、交通事故、爆発事故、火災事故、鉄道事故、土砂崩れ等がある。救急搬送の対象者の属性には、例えば、性別、年代、体型等がある。なお、緊急通報の内容は、上記のうちいずれかが欠けていてもよい。
また、制御部11は、画像解析部15の車載カメラ41及び固定カメラ5の撮像画像の解析結果を監視しており、撮像画像の解析結果から管轄範囲内での緊急事態の発生を検出する。制御部11は、緊急事態の発生の検出とともに、緊急事態の種類、発生場所等も検出する。
制御部11は、例えば、緊急事態が事故、事件、又は災害である場合には、画像収集部16に、現場周辺の車載カメラ41及び固定カメラ5の撮像画像の収集を指示する。制御部11は、画像収集部16によって取得された撮像画像の画像解析部15による解析結果から、緊急通報の音声データの解析結果又は車載カメラ41及び固定カメラ5の監視画像の解析によって検出された緊急事態の内容を確認する。これによって、緊急通報の音声データの解析結果又は監視画像に解析結果によって得られた緊急事態の内容よりもより詳細な情報を取得できる可能性がある。
また、制御部11は、例えば、緊急事態が急患の発生であり、患者の個人情報が入手できて個人を特定できる場合には、患者の受診履歴情報の取得を受診履歴取得部13に指示する。個人を特定するための個人情報には、例えば、氏名、住所、年齢、誕生日、所定の医療機関の患者ID等がある。受診履歴情報には、例えば、受診日時、受診科目、診断名、処方薬等の情報が含まれる。制御部11は、患者の受診履歴情報から、持病の有無、持病の種類、服薬中の薬等を特定する。
制御部11は、本体部300の選択指令と、緊急通報の音声データの解析から得られた通報内容と、現場の周辺画像の解析結果によって得られた緊急事態の内容、又は、受診履歴情報から得られた患者の持病の有無及び持病の種類に関する情報と、を種類選択部12に出力する。
制御部11は、後述の車両出動状況テーブル17を参照して、緊急事態の発生現場を管轄する消防署に配置された本体部300と走行部200との中から、出動させる本体部300と走行部200とを決定する。以降、緊急事態の発生現場を管轄する消防署を、単に、管轄の消防署と称する。出動させる本体部300は、例えば、種類選択部12によって選択された種類の本体部300であり、且つ、待機中の本体部300である。出動させる
走行部200は、例えば、待機中の走行部200である。制御部11は、選択した本体部300と走行部200とに、結合指令と出動指令と、車両通信部14を通じて指示する。
出動指令を受けた本体部300と走行部200とは、例えば、それぞれ所定の周期で、車載カメラの撮像画像をセンタサーバ1へ送信する。なお、本体部300と走行部200とのいずかが車載カメラの撮像画像をセンタサーバ1へ送信するのであってもよい。車両通信部14は、本体部300及び走行部200から受信される撮像画像を画像解析部15へ出力する。画像解析部15は、車両通信部14から入力された撮像画像を解析し、解析結果を制御部11へ出力する。
制御部11は、画像解析部15からの出動中の走行部200及び本体部300の撮像画像の解析結果の入力を受けて、緊急車両の追加出動が必要か否かを判定する。例えば、出動中の本体部300及び走行部200の撮像画像から、救急搬送の対象者の数が通報時よりも増加している場合、及び、救急搬送の対象者を先発車両では搬送しきれないことが判定される場合に、制御部11は、緊急車両の追加出動が必要であることを判定する。なお、制御部11は、例えば、現場にいる救急隊員等からの連絡によって、緊急車両の追加出動を検出してもよい。
制御部11は、緊急車両の追加出動を判定した場合に、種類選択部12に本体部300の種類の選択指令を出力する。当該選択指令とともに、例えば、出動中の本体部300及び走行部200の撮像画像の解析結果等も出力される。以降、緊急通報の受信時と同様にして、管轄の消防署に配置されている本体部300と走行部200とへ結合指令と出動指令とが送信される。上記の出動中の本体部300及び走行部200の撮像画像の解析は、例えば、本体部300及び走行部200が現場を離れるまで繰り返し行われる。
緊急通報を受けた際、及び、緊急車両を追加出動させる際に、管轄の消防署で該当の本体部300又は走行部200が不足している場合には、制御部11は、周辺の消防署に配置されている本体部300又は走行部200に対して出動指令を送信してもよい。
また、制御部11は、結合して出動中の走行部200と本体部300とが分離された場合に、当該走行部200に対する新たな需要がある場合には、当該走行部200に当該需要に応じた指令を送信する。これによって、例えば、現場について本体部300を降ろした走行部200が別の本体部300を積載して消防署へ戻ったり、別の緊急事態の発生現場へ赴いたりすることができる。
種類選択部12は、制御部11からの本体部300の種類の選択指示に従って、緊急事態に対応した本体部300の種類を選択する。本体部300の種類の選択方法には、例えば、予め設定された緊急事態の種類と出動させる本体部300の種類との対応付けから選択する方法、所定のアルゴリズムに従って選択する方法、緊急事態に関するパラメータの入力に対して出動に適する本体部300の種類を出力する学習済みモデルを利用する方法等がある。種類選択部12が採用する本体部300の種類の選択方法は、特定の方法に限定されない。
受診履歴取得部13は、制御部11からの指示に従って、指定された個人の受診履歴情報を受診履歴管理サーバ6から取得する。受診履歴取得部13は、取得した受診履歴情報を制御部11に出力する。
車両出動状況テーブル17は、外部記憶装置103に保持されるテーブルである。車両出動状況テーブル17は、センタサーバ1が対象とする消防本部の管轄内の各消防署における走行部200及び本体部300の出動状況を管理するテーブルである。制御部11は
、車両出動状況テーブル17に保持される走行部200及び本体部300の出動状況に基づいて、出動させる走行部200及び本体部300を決定する。車両出動状況テーブル17の詳細については後述される。
次に、走行部200は、機能構成要素として、サーバ通信部21、制御部22を備える。ただし、図5では、便宜上、緊急車両出動管理システム100に係る処理を行う機能構成要素が抽出して示されているものとし、例えば、走行に係る処理等を行う機能構成要素は省略されている。
サーバ通信部21は、センタサーバ1との通信インタフェースである。サーバ通信部21は、センタサーバ1から受信されたデータを制御部22に出力する。サーバ通信部21は、制御部22から入力されたデータを通信部205を通じてセンタサーバ1へ送信する。第1実施形態において、走行部200がセンタサーバ1から受信するデータには、例えば、指定の本体部300との結合指令及び出動指令がある。第1実施形態において、走行部200からセンタサーバ1へ送信されるデータには、例えば、カメラ208の撮像画像、位置情報等がある。
制御部22は、センタサーバ1からの結合指令を受けて、指定された本体部300との結合処理を行う。また、制御部22は、センタサーバ1からの出動指令を受けて緊急事態の発生現場への走行を開始する。具体的には、制御部22は、緊急事態の現場までの運行計画を作成し、運行計画に従って走行を行う。また、制御部22は、運行開始とともにカメラ208の撮像画像を所定の周期でセンタサーバ1へと送信することを開始する。
次に、本体部300は機能構成要素として、サーバ通信部31、制御部32を備える。ただし、図5では、便宜上、緊急車両出動管理システム100に係る処理を行う機能構成要素が抽出して示されているものとし、例えば、走行に係る処理等を行う機能構成要素は省略されている。
サーバ通信部31は、センタサーバ1との通信インタフェースである。サーバ通信部31は、センタサーバ1から受信されたデータを制御部32に出力する。サーバ通信部31は、制御部32から入力されたデータをセンタサーバ1へ送信する。第1実施形態において、本体部300がセンタサーバ1から受信するデータには、例えば、指定の走行部200との結合指令及び出動指令がある。第1実施形態において、本体部300からセンタサーバ1へ送信されるデータには、例えば、本体部300に搭載されているカメラの撮像画像、位置情報等がある。
制御部32は、センタサーバ1からの結合指令及び出動指令を受けて、指定された走行部200と結合し、走行開始されると、当該本体部300に搭載されているカメラの撮像画像を所定の周期でセンタサーバ1へと送信することを開始する。
なお、図5に示される例では、走行部200と本体部300との双方が運行開始とともにセンタサーバ1へカメラの撮像画像を定期的に送信する処理を行うとして説明されているが、これに限定されない。例えば、センタサーバ1へのカメラの撮像画像の定期送信は、走行部200又は本体部300のいずれか一方が行ってもよい。
なお、センタサーバ1の機能構成要素のそれぞれは、例えば、異なる複数の装置によって実現されてもよい。また、センタサーバ1、走行部200、及び、本体部300の機能構成要素のそれぞれは、FPGA等のハードウェアによる処理によって実現されてもよい。
図6は、出動車両情報テーブルの一例である。出動車両情報テーブルは、緊急事態の種類と出動させる本体部300の種類との対応付けを保持するテーブルである。出動車両情報テーブルは、例えば、センタサーバ1の種類選択部12が出動させる本体部300の種類を決定する方法として、予め設定された緊急事態の種類と出動させる本体部300の種類との対応付けから選択する方法を採用する場合に用いられるテーブルである。出動車両情報テーブルは、例えば、センタサーバ1の外部記憶装置103に保持されている。
図6に示される出動車両情報テーブルには、緊急事態の種類、出動車両#1、出動車両#2のフィールドが含まれている。緊急事態の種類のフィールドには、緊急事態の種類を示すキーワードが格納されている。緊急事態の種類を示すキーワードには、例えば、「交通事故」、「火事」、「爆発事故」、「急患」等がある。出動車両のフィールドには、出動させる本体部300の種類を示すキーワードが格納されている。出動させる本体部300の種類を示すキーワードには、「一般救急車仕様」、「処置室仕様」、「(各診療科の)手術室仕様」、「(各診療科の)検査室仕様」等がある。なお、緊急事態の種類を示すキーワード及び本体部300の種類を示すキーワードは一例であって、これらに限定されない。
図6に示される例では、出動車両のフィールドには、「出動車両#1」、「出動車両#2」がある。これは、例えば、出動させる本体部300の優先順位を示している。種類選択部12は、例えば、「出動車両#1」及び「出動車両#2」の両フィールドが示す本体部300の種類を制御部11に出力する。
制御部11は、出動させる本体部300の数が1台である場合には、「出動車両#1」のフィールドに示される種類の本体部300を出動させる。例えば、出動させる本体部300の数が2台である場合、又は、先発車両の後にさらに1台追加出動させる場合には、制御部11は、出動させる2台目の本体部300として「出動車両#2」のフィールドに示される種類の本体部300を出動させる。また、消防署によって配置される本体部300の種類が異なる場合もあるので、「出動車両#1」が示す種類の本体部300が該当する消防署に配置されていない場合には、制御部11は、「出動車両#2」が示す種類の本体部300を出動させるようにしてもよい。
種類選択部12は、例えば、制御部11から入力された緊急通報の音声データの解析から得られた緊急事態の種類が交通事故を示す場合には、出動車両情報テーブルに従って、出動させる本体部300の種類として処置室仕様の本体部300を選択する。また、例えば、現場の周辺画像の解析結果によって得られた緊急事態の内容が、救急搬送の対象者の数が所定数以上であることを示す場合には、種類選択部12は、出動させる緊急車両を2台と判定し、「出動車両#1」のフィールドが示す処置室仕様の本体部300と「出動車両#2」のフィールドが示す一般救急車仕様の本体部300とを選択する。
また、例えば、種類選択部12は、制御部11から入力された緊急通報の音声データの解析から得られた通報内容が急患を示し、受診履歴情報から得られた患者の持病が脳神経系の病気である場合には、出動車両情報テーブルに従って、出動させる本体部300の種類として脳神経系検査室仕様の本体部300を選択する。
なお、出動車両情報テーブルに保持される情報は図6に示されるものに限定されない。また、種類選択部12が、例えば、学習済みモデルを利用する方法を採用し、現場の撮像画像から、救急搬送が必要な人物のケガの具合等が特定されて、制御部11から入力される場合には、種類選択部12は、当該人物のケガの具合に応じた処置の設備を備える本体部300を選択することも可能である。
図7は、車両出動状況テーブル17の一例である。車両出動情報テーブルは、センタサーバ1に対応する消防本部が管轄する各消防署について作成される。図7に示される車両出動情報テーブルには、ID、仕様、出動状況、結合相手のフィールドが含まれる。
IDのフィールドには、当該消防署に配置されている走行部200及び本体部300それぞれの識別情報が格納されている。なお、走行部200と本体部300とでは、識別情報の構成方法が異なり、識別情報が走行部200であるのか本体部300であるのかが特定できるようになっていてもよい。
仕様のフィールドには、本体部300の種類を示すキーワードが格納される。なお、走行部200のエントリにおいて仕様のフィールドは空である。出動状況のフィールドには、該当の走行部200又は本体部300の出動状況を示す情報が格納される。出動状況には、例えば、「待機」、「出動中」がある。なお、走行部200及び本体部300の出動状況は、これらに限定されない。出動状況を示す情報は、例えば、「待機」、「出動中」のいずれかを示すフラグ又はコードであってもよい。
結合相手のフィールドには、該当の走行部200又は本体部300の結合相手である本体部300又は走行部200の識別情報が格納されている。なお、出動状況のフィールドが「待機中」である走行部200又は本体部300については、結合相手のフィールドは空となる。なお、車両出動状況テーブル17に保持される情報は図7に示されるものに限定されない。
<処理の流れ>
図8は、センタサーバ1の緊急車両の出動制御処理のフローチャートの一例である。図8に示される処理は、所定の周期で繰り返し実行される。図8に示される処理の実行主体は、センタサーバ1のCPU 101であるが、便宜上、機能構成要素を主体として説明する。図8以降のフローチャートについても同様である。
OP101では、制御部11は、緊急通報が受信されたか否かを判定する。緊急通報が受信された場合には(OP101:YES)、処理がOP103に進む。緊急通報が受信されていない場合には(OP101:NO)、処理がOP102に進む。
OP102では、制御部11は、車両4の車載カメラ41及び固定カメラ5の撮像画像(監視画像)から緊急事態の発生が検出されるか否かを判定する。監視画像から緊急事態の発生が検出された場合には(OP102:YES)、処理がOP108に進む。監視画像から緊急事態の発生が検出されていない場合には(PO102:NO)、図8に示される処理が終了する。
OP103では、制御部11は、受信された緊急通報の音声データを解析して緊急通報の内容を取得する。OP103において音声データの解析の結果、緊急通報の内容として取得されるのは、例えば、緊急事態の種類、緊急事態の発生場所、救急搬送の対象人物の属性、救急搬送の対象人物の状態、緊急通報の受信時刻等の少なくとも1つ又は複数である。
OP104では、制御部11は、緊急事態の種類が事件、事故、又は災害であるか否かを判定する。緊急事態の種類が事件、事故、又は災害である場合には(OP104:YES)、処理がOP105に進む。緊急事態の種類が事件、事故、又は災害以外である場合には(OP104:NO)、処理がOP106に進む。
OP105では、制御部11は、画像収集部16に現場周辺の撮像画像の収集を指示し
、画像収集部16によって収集された撮像画像の解析を画像解析部15に指示し、現場の状況を把握する。これによって、緊急通報の内容の確認、及び/又は、現場のより詳細な情報を取得することができる。
OP106では、制御部11は、緊急事態の種類が急患であるか否かを判定する。緊急事態の種類が急患である場合には(OP106:YES)、処理がOP107に進む。緊急事態の種類が急患でない場合には(OP106:NO)、処理がOP109に進む。
OP107では、制御部11は、緊急通報の内容から患者個人が特定されているか否かを判定する。患者の個人が特定されている場合には(OP107:YES)、処理がOP108に進む。患者の個人が特定されていない場合には(OP107:NO)、処理がOP109に進む。
OP108では、制御部11は、患者の受診履歴情報の取得を受診履歴取得部13に指示し、受診履歴取得部13を通じて取得する。これによって、患者の持病の有無、及び、持病の種類等を特定することができる。
OP109では、制御部11は、種類選択部12に、出動させる本体部300の種類の選択指令を出力する。種類選択部12は、緊急通報の音声データの解析結果、現場周辺のカメラの撮像画像の解析結果、及び、患者の受診履歴情報等のうちの、当該時点で取得されている情報に基づいて、出動させる本体部300の種類を決定する。制御部11は、種類選択部12によって選択された出動させる本体部300の種類にしたがって、管轄の消防署に配置されている走行部200と本体部300の中から、出動させる走行部200及び本体部300を決定する。
OP110では、制御部11は、緊急事態の管轄の消防署に配置されている走行部200及び本体部300が充足しているか否か、すなわち、出動可能な走行部200及び本体部300が当該消防署にあるか否かを判定する。この判定は、例えば、車両出動状況テーブル17を参照して行われる。OP110の判定は、例えば、管轄の消防署に走行部200又はOP109で判定された出動させる種類の本体部300のいずれか一方が不足する場合は、否定判定となる。
管轄の消防署に配置されている走行部200及び本体部300が充足している場合には(OP110:YES)、処理がOP111に進む。管轄の消防署に配置されている走行部200及び本体部300が不足している場合には(OP110:NO)、処理がOP112に進む。
OP111では、制御部11は、管轄の消防署に配置されている走行部200及び出動させると判定された種類の本体部300とに結合指令と出動指令とを送信する。その後、出動指令を受けた走行部200と本体部300との結合によって形成される緊急車両500が緊急事態の発生現場へ急行する。その後、図8に示される処理が終了する。
OP112では、制御部11は、管轄の消防署では走行部200又は本体部300が不足しているので、周辺の消防署に配置されている走行部200及び出動させると判定された種類の本体部300とに結合指令と出動指令とを送信する。これによって、管轄の消防署周辺の消防署から、出動指令を受けた走行部200と本体部300との結合によって形成される緊急車両500が緊急事態の発生現場へ急行する。その後、図8に示される処理が終了する。
なお、図8に示される処理は一例であって、センタサーバ1の処理は図8に示される処
理に限定されない。例えば、OP105の緊急事態の発生現場周辺の画像解析の処理は、いずれの通報内容に対しても行われるようにしてもよい。また、通報内容が急患の発生でない場合でも、救急搬送の対象者の個人を特定できるのであれば、OP108の受診履歴情報の取得処理が行われてもよい。
図9は、センタサーバ1の緊急車両の追加出動の制御処理の一例である。図9に示される処理は、例えば、走行部200及び本体部300に出動指令を送信すると開始され、繰り返し実行される。図9に示される処理の繰り返し実行は、例えば、当該走行部200及び本体部300が緊急事態の発生現場から離れると終了される。なお、走行部200及び本体部300が緊急事態の発生現場から離れたことは、例えば、当該走行部200又は本体部300の位置情報から検出される。図9における走行部200及び本体部300とは、出動指令の対象である走行部200及び本体部300であるとする。
図9に示される処理の前提として、出動中の走行部200及び本体部300は、定期的に位置情報とカメラの撮像画像とをセンタサーバ1へ送信している。センタサーバ1では、走行部200及び本体部300からの撮像画像を受信すると、画像解析部15によって随時画像解析が行われる。
OP201では、制御部11は、走行部200及び本体部300からのカメラの撮像画像の解析結果の入力を画像解析部15から受ける。OP202では、制御部11は、緊急車両の追加出動が必要か否かを判定する。例えば、画像解析部15からの画像解析の結果、救急搬送を要する人数が緊急通報の受信時よりも所定数以上増加している場合には、緊急車両の追加出動が必要と判定される。なお、緊急車両の追加出動が判定される条件はこれに限定されない。
緊急車両の追加出動が必要であると判定される場合には(OP202:YES)、処理がOP203に進む。緊急車両の追加出動が必要であると判定されない場合には(OP202:NO)、図9に示される処理が終了する。
OP203では、制御部11は、種類選択部12に、出動させる本体部300の種類の選択を指示する。種類選択部12は、例えば、緊急通報時の音声データの解析結果、及び、OP201において取得された画像解析結果に基づいて、出動させる本体部300の種類を決定する。
OP204では、制御部11は、緊急事態の管轄の消防署に配置されている走行部200及び本体部300が充足しているか否か、すなわち、追加で出動可能な走行部200及び本体部300が当該消防署にあるか否かを判定する。この判定は、例えば、車両出動状況テーブル17を参照して行われる。OP204の判定は、例えば、管轄の消防署に走行部200又はOP203で判定された出動させる種類の本体部300のいずれか一方が不足する場合は、否定判定となる。
管轄の消防署に配置されている走行部200及び本体部300が充足している場合には(OP204:YES)、処理がOP205に進む。管轄の消防署に配置されている走行部200及び本体部300が不足している場合には(OP204:NO)、処理がOP206に進む。
OP205では、制御部11は、管轄の消防署に配置されている走行部200及び出動させると判定された種類の本体部300とに結合指令と出動指令とを送信する。その後、図9に示される処理が終了する。
OP206では、制御部11は、管轄の消防署では走行部200又は本体部300が不足しているので、周辺の消防署に配置されている走行部200及び出動させると判定された種類の本体部300とに結合指令と出動指令とを送信する。その後、図9に示される処理が終了する。なお、追加出動した走行部200及び本体部300について、図9に示される処理が開始されてもよい。なお、図9に示される処理は一例であって、センタサーバ1の処理は図9に示される処理に限定されない。
図10は、センタサーバ1の出動中の走行部200に対する制御処理のフローチャートの一例である。図10に示される処理は、緊急車両500が出動した先で走行部200と本体部300とが分離された場合に、当該走行部200を活用するための処理である。例えば、先発車両の本体部300Aが走行部200Aと分離されて配置されている場合に、後から到着する緊急車両500Bの本体部300Bと走行部200Bとが分離すると、走行部200Bに本体部300Aを指定の場所へ輸送してもらいたいという需要が発生することがある。さらに、走行部200Bが本体部300Aを輸送した先で、別の本体部300Cを別の場所へ輸送してもらいたいという需要が発生することもある。
図10に示される処理は、出動中であり、且つ、本体部と結合中の走行部200について行われる。図10に示される処理は、走行部200が出動中繰り返し実行される。
OP301では、制御部11は、出動中の走行部200と本体部300との分離が発生したか否かを判定する。走行部200と本体部300との分離は、例えば、センタサーバ1への管理者からの分離指示入力、現場の隊員による端末からセンタサーバ1への分離要求の受信、現場の隊員による本体部300への分離指示の入力の本体部300からの報告等によって検出される。
出動中の走行部200と本体部300との分離が発生した場合には(OP301:YES)、処理がOP302に進む。出動中の走行部200と本体部300との分離が発生し邸内場合には(OP301:NO)、図10に示される処理が終了する。
OP302では、制御部11は、走行部200に対する新たな需要が発生しているか否かを判定する。走行部200に対する需要には、例えば、別の場所での緊急事態の発生に伴う出動需要、現場での別の本体部300の輸送需要等、様々なものがある。これらの需要は、緊急通報の発生、センタサーバ1による緊急事態の検出、センタサーバ1への管理者からの入力、現場の隊員による端末からセンタサーバ1への要求の受信、現場の隊員による本体部300への指示の入力による本体部300からの要求の受信等によって検出される。
走行部200に対する新たな需要が発生している場合には(OP302:YES)、処理がOP303に進む。走行部200に対する新たな需要が発生していない場合には(OP302:NO)、図10に示される処理が終了する。
OP303では、制御部11は、走行部200に対する需要に応じて、走行部200に対して指令を送信する。例えば、走行部200に送信される指令には、新たな本体部300との結合指令及び指定の場所への移動指令等がある。その後、図10に示される処理が終了する。なお、図10に示される処理は一例であって、センタサーバ1の処理は図10に示される処理に限定されない。
<作用効果>
第1実施形態によれば、緊急通報の内容に応じた設備を備える本体部300が出動することによって、緊急事態に対して、より早く適切な処置を行うことができる。また、第1
実施形態では、緊急車両には、走行部200と本体部300とが分離する分離型車両が採用されており、これによって、各消防署に、走行部200の数に対して本体部300を多く配置することができる。
また、第1実施形態によれば、センタサーバ1は、緊急通報を受けると、緊急事態の発生現場周辺の車載カメラ41及び固定カメラ5の撮像画像を収集して解析し、緊急通報の内容を確認したり、より詳細な情報を取得したりする。これによって、センタサーバ1は、より正確な情報を取得でき、より緊急事態の状況に適した対応が可能な本体部300の種類を選択することができる。
また、第1実施形態によれば、センタサーバ1は、管轄の消防署において走行部200又は本体部300が不足する場合には、近隣の消防署に配置されている走行部200及び本体部300を出動させる。これによって、緊急車両の不足による現場へ緊急車両を派遣できないという事態の発生を抑制することができる。
また、第1実施形態によれば、センタサーバ1は、出動中の走行部200及び本体部300からのカメラの撮像画像を解析して、緊急車両の追加出動が必要か否かを判定し、必要な場合には、追加の緊急車両を出動させる。出動中の走行部200及び本体部300の撮像画像から、緊急事態の発生現場の状況をリアルタイムに取得することができ、これに基づいて追加出動を判定することで、より早く追加の緊急車両を派遣することができる。
また、第1実施形態によれば、出動中の走行部200が本体部300を分離した場合には、センタサーバ1は、走行部200に対する新たな需要に応じて当該走行部200へ指示を出す。これによって、走行部200の稼働率が向上し、例えば、新たに本体部300と結合して輸送するなどして効率的に本体部300を輸送することができる。
<その他の実施形態>
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本開示はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
第1実施形態では、緊急車両として救急車を想定して説明されたが、第1実施形態に係る緊急車両500は消防車であってもよい。この場合には、本体部300は、消火設備を備えるものとなる。
第1実施形態では、管轄の消防署において走行部200又は本体部300が不足する場合には、近隣の消防署に配置されている走行部200及び本体部300に出動指令が送信される。これに限られず、例えば、近隣の別々の消防車から走行部200のみ、又は、本体部300のみを出動させ、走行部200に本体部300の下へ移動させて、結合させてから現場へ向かうように制御してもよい。
本開示において説明した処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、1つの装置が行うものとして説明した処理が、複数の装置によって分担して実行されてもよい。あるいは、異なる装置が行うものとして説明した処理が、1つの装置によって実行されても構わない。コンピュータシステムにおいて、各機能をどのようなハードウェア構成(サーバ構成)によって実現するかは柔軟に変更可能である。
本開示は、上記の実施形態で説明した機能を実装したコンピュータプログラムをコンピュータに供給し、当該コンピュータが有する1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出
して実行することによっても実現可能である。このようなコンピュータプログラムは、コンピュータのシステムバスに接続可能な非一時的なコンピュータ可読記憶媒体によってコンピュータに提供されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータに提供されてもよい。非一時的なコンピュータ可読記憶媒体は、例えば、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクドライブ(HDD)等)、光ディスク(CD-ROM、DVDディスク、ブルーレイディスク等)など任意のタイプのディスク、読み込み専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気カード、フラッシュメモリ、光学式カード、電子的命令を格納するために適した任意のタイプの媒体を含む。
<付記>
開示の実施形態はさらに以下の付記を開示する。
(付記1)
移動機構を備える走行部と、
前記走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部と、
前記走行部及び前記複数種類の本体部を管理する情報処理装置と、
を備え、
前記情報処理装置は、
消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を前記複数種類の本体部から選択することと、
前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
を実行する制御部を備える、
システム。
(付記2)
前記制御部は、
前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺に存在するカメラの撮像画像を解析して、前記発生現場の状況を確認することと、
前記第1の緊急通報の内容の解析結果と、前記カメラの撮像画像の解析結果と、に基づいて、前記第1の種類の本体部を選択することと、
を実行する、
付記1に記載のシステム。
(付記3)
前記制御部は、
前記第1の緊急通報による救急搬送の対象者の受診履歴情報を取得することと、
前記救急搬送の対象者の受診履歴情報に基づいて、前記第1の種類の本体部を選択することと、
を実行する、
付記1又は2に記載のシステム。
(付記4)
前記制御部は、
少なくとも前記第1の種類の本体部及び前記走行部の一方に備えられたカメラの前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺の撮像画像を解析して、緊急車両の追加出動を判定することを実行する、
付記1から3のいずれか一つに記載のシステム。
(付記5)
前記制御部は、
前記緊急事態の発生現場を管轄する第1の消防署において、前記追加出動するための前記第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方が不足している場合には、前記第1の
消防署の近隣の消防署に配置されている、前記第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方に出動指令を送信することを実行する、
付記4に記載のシステム。
(付記6)
前記情報処理装置は、緊急通報の内容の種類と、出動させる本体部の種類との対応付けを記憶する記憶部をさらに備え、
前記制御部は、前記記憶部に記憶される前記対応付けに基づいて、前記第1の緊急通報の内容に応じた前記第1の種類の本体部を決定する、
付記1から5のいずれか一つに記載のシステム。
(付記7)
前記制御部は、前記第1の緊急通報の内容から得られるパラメータを、緊急通報から得られるパラメータと出動させる本体部の種類とで学習済みの学習モデルに入力して、前記第1の種類の本体部を決定する、
付記1から5のいずれか一つに記載のシステム。
(付記8)
前記制御部は、
管轄範囲内に存在する車載カメラ又は固定カメラの撮像画像を収集し、前記管轄範囲内の第2の緊急事態の発生を監視することと、
前記管轄範囲内で前記第2の緊急事態が発生した場合に、前記第2の緊急事態に応じた設備を備える前記第1の種類の本体部を前記複数種類の本体部から選択することと、
前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
を実行する、
付記1から7のいずれか一つに記載のシステム。
(付記9)
消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択することと、
前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
を実行する制御部、
を備える情報処理装置。
(付記10)
消防機関への第1の緊急通報の内容を解析し、
移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択し、
前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させる、
情報処理方法。
(付記11)
本体部と結合して車両を形成する走行ユニットであって、
消防機関への第1の緊急通報の内容に基づいて選択された、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部との結合指令と、前記第1の種類の本体部と結合して前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場への出動指令とを受信することと、
前記第1の種類の本体部との結合と前記緊急事態の発生現場への走行とを制御することと、
を実行する制御部を備える、
走行ユニット。
(付記12)
外部に向けて設置されたカメラをさらに備え、
前記制御部は、前記出動指令を受信した場合に、前記カメラの撮像画像を所定の周期で前記出動指令の送信元へと送信することを実行する、
付記11に記載の走行ユニット。
1 :センタサーバ
11 :制御部
12 :種類選択部
13 :受診履歴取得部
14 :車両通信部
15 :画像解析部
16 :画像収集部
17 :車両出動状況テーブル
100 :緊急車両出動管理システム
101 :CPU
102 :メモリ
103 :外部記憶装置
104 :通信部
200 :走行部
201 :CPU
202 :メモリ
204 :外部記憶装置
205 :通信部
208 :カメラ
300 :本体部

Claims (20)

  1. 移動機構を備える走行部と、
    前記走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部と、
    前記走行部及び前記複数種類の本体部を管理する情報処理装置と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
    前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を前記複数種類の本体部から選択することと、
    前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
    少なくとも前記第1の種類の本体部及び前記走行部の一方に備えられたカメラの前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺の撮像画像を解析して、緊急車両の追加出動を判定することと、
    を実行する制御部を備える、
    システム。
  2. 前記制御部は、
    前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺に存在するカメラの撮像画像を解析して、前記発生現場の状況を確認することと、
    前記第1の緊急通報の内容の解析結果と、前記カメラの撮像画像の解析結果と、に基づいて、前記第1の種類の本体部を選択することと、
    を実行する、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記制御部は、
    前記第1の緊急通報による救急搬送の対象者の受診履歴情報を取得することと、
    前記救急搬送の対象者の受診履歴情報に基づいて、前記第1の種類の本体部を選択することと、
    を実行する、
    請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記制御部は、
    前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場を管轄する第1の消防署において、出動するための前記第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方が不足している場合には、前記第1の消防署の近隣の消防署に配置されている、前記第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方に出動指令を送信することを実行する、
    請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
  5. 前記情報処理装置は、緊急通報の内容の種類と、出動させる本体部の種類との対応付けを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶される前記対応付けに基づいて、前記第1の緊急通報の内容に応じた前記第1の種類の本体部を決定する、
    請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記制御部は、前記第1の緊急通報の内容から得られるパラメータを、緊急通報から得られるパラメータと出動させる本体部の種類とで学習済みの学習モデルに入力して、前記第1の種類の本体部を決定する、
    請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記制御部は、
    管轄範囲内に存在する車載カメラ又は固定カメラの撮像画像を収集し、前記管轄範囲内の第2の緊急事態の発生を監視することと、
    前記管轄範囲内で前記第2の緊急事態が発生した場合に、前記第2の緊急事態に応じた設備を備える第2の種類の本体部を前記複数種類の本体部から選択することと、
    前記第2の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
    を実行する、
    請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
  8. 前記制御部は、
    前記緊急車両として結合している前記走行部と前記第1の種類の本体部とが分離された場合に、前記走行部に対する新たな出動の需要に応じて、前記走行部に前記新たな出動の需要に応じた所定の処理を実行させる、
    請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
  9. 移動機構を備える走行部と、
    前記走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部と、
    前記走行部及び前記複数種類の本体部を管理する情報処理装置と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
    前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を前記複数種類の本体部から選択することと、
    前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
    前記緊急車両として結合している前記走行部と前記第1の種類の本体部とが分離された場合に、前記走行部に対する新たな出動の需要に応じて、前記走行部に前記新たな出動の需要に応じた所定の処理を実行させることと、
    を実行する制御部を備える、
    システム。
  10. 消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
    移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択することと、
    前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
    少なくとも前記第1の種類の本体部及び前記走行部の一方に備えられたカメラの前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺の撮像画像を解析して、緊急車両の追加出動を判定することと、
    を実行する制御部、
    を備える情報処理装置。
  11. 前記制御部は、
    前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺に存在するカメラの撮像画像を解析して、前記発生現場の状況を確認することと、
    前記第1の緊急通報の内容の解析結果と、前記カメラの撮像画像の解析結果と、に基づいて、前記第1の種類の本体部を選択することと、
    を実行する、
    請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記制御部は、
    前記第1の緊急通報による救急搬送の対象者の受診履歴情報を取得することと、
    前記救急搬送の対象者の受診履歴情報に基づいて、前記第1の種類の本体部を選択することと、
    を実行する、
    請求項10又は11に記載の情報処理装置。
  13. 前記制御部は、
    前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場を管轄する第1の消防署において、出動するための前記第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方が不足している場合には、前記第1の消防署の近隣の消防署に配置されている、前記第1の種類の本体部又は走行部の少なくとも一方に出動指令を送信することを実行する、
    請求項10から12のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  14. 前記情報処理装置は、緊急通報の内容の種類と、出動させる本体部の種類との対応付けを記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶される前記対応付けに基づいて、前記第1の緊急通報の内容に応じた前記第1の種類の本体部を決定する、
    請求項10から13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  15. 前記制御部は、前記第1の緊急通報の内容から得られるパラメータを、緊急通報から得られるパラメータと出動させる本体部の種類とで学習済みの学習モデルに入力して、前記第1の種類の本体部を決定する、
    請求項10から13のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  16. 前記制御部は、
    管轄範囲内に存在する車載カメラ又は固定カメラの撮像画像を収集し、前記管轄範囲内の第2の緊急事態の発生を監視することと、
    前記管轄範囲内で前記第2の緊急事態が発生した場合に、前記第2の緊急事態に応じた設備を備える第2の種類の本体部を前記複数種類の本体部から選択することと、
    前記第2の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
    を実行する、
    請求項10から15のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  17. 前記制御部は、
    前記緊急車両として結合している前記走行部と前記第1の種類の本体部とが分離された場合に、前記走行部に対する新たな出動の需要に応じて、前記走行部に前記新たな出動の需要に応じた所定の処理を実行させる、
    請求項10から16のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  18. 消防機関への第1の緊急通報の内容を解析することと、
    移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択することと、
    前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させることと、
    前記緊急車両として結合している前記走行部と前記第1の種類の本体部とが分離された場合に、前記走行部に対する新たな出動の需要に応じて、前記走行部に前記新たな出動の需要に応じた所定の処理を実行させることと、
    を実行する制御部、
    を備える情報処理装置。
  19. 情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記情報処理装置が、
    消防機関への第1の緊急通報の内容を解析し、
    移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択し、
    前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させ、
    少なくとも前記第1の種類の本体部及び前記走行部の一方に備えられたカメラの前記第1の緊急通報に対応する緊急事態の発生現場周辺の撮像画像を解析して、緊急車両の追加出動を判定する、
    情報処理方法。
  20. 情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記情報処理装置が、
    消防機関への第1の緊急通報の内容を解析し、
    移動機構を備える走行部と結合して緊急車両を形成し、それぞれ異なる設備を有する複数種類の本体部の中から、前記第1の緊急通報の内容に応じた設備を備える第1の種類の本体部を選択し、
    前記第1の種類の本体部と前記走行部とを結合させた緊急車両を出動させ、
    前記緊急車両として結合している前記走行部と前記第1の種類の本体部とが分離された場合に、前記走行部に対する新たな出動の需要に応じて、前記走行部に前記新たな出動の需要に応じた所定の処理を実行させる、
    情報処理方法。
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