JP7237131B1 - 保護パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】展開する作業を容易に行うことができる保護パネルを提供する。【解決手段】本発明に係る保護パネル100は、橋梁BRの下部を保護する保護パネル100であって、橋梁BRの下部に設けられる支持材Mの下端に下部に沿って配置された下面パネル10と、支持材Mに対し橋梁BRの幅方向D2の外側に起立した状態で配置された側面パネル20と、側面パネル20の一部分であって、突出可能に設置された抽斗パネル30と、抽斗パネル30と接続される抽斗部40と、を有することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、保護パネルに関する。
橋梁構造物の定期点検を行いやすくするため、恒久足場を設置することがある。特許文献1では、橋梁構造物の側部にアクセスしやすくするために、橋梁構造物を保護する保護パネルのうち、側面パネルを傾斜して開放部分を形成し、開放部分から足場パネルを出没させて足場を設置する構造が開示されている。
特開2021-8734号公報
特許文献1に記載の保護パネルから足場を展開する際は、側面パネルを傾斜させることと、足場パネルを出没させること、の2つの作業を別々に行う必要があるため、作業性に課題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、展開する作業を容易に行うことができる保護パネルを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る保護パネルは、橋梁の下部を保護する保護パネルであって、前記橋梁の下部に設けられる支持材の下端に前記下部に沿って配置された下面パネルと、前記支持材に対し前記橋梁の幅方向の外側に起立した状態で配置された側面パネルと、前記側面パネルの一部分であって、突出可能に設置された抽斗パネルと、前記抽斗パネルと接続される抽斗部と、を有することを特徴とする。
この発明によれば、突出可能な抽斗パネルと、抽斗パネルに接続される抽斗部と、を備える。つまり、抽斗部を幅方向に展開又は格納する操作に連動して、抽斗部に接続される抽斗パネルが動く。これにより、抽斗部と抽斗パネルとが接続された状態においては、抽斗パネルを突出させる作業と、抽斗部を押し出す作業とを連動させることができる。よって、作業を容易に行うことができる。
また、前記抽斗部は足場部材を有していることを特徴としてもよい。
この発明によれば、抽斗部は足場部材を有している。これにより、作業者が展開された抽斗部に乗って作業を行うことを容易にすることができる。
また、前記抽斗部は展開可能に構成されていることを特徴としてもよい。
この発明によれば、抽斗部は展開可能に構成されている。これにより、抽斗部を展開させることで抽斗パネルを突出させることができる。
また、前記支持材に抽斗固定部材が設置され、前記抽斗固定部材には抽斗移動部材が設置され、前記抽斗部には抽斗レール部材が設置され、前記抽斗移動部材と前記抽斗レール部材とは係合されていることを特徴としてもよい。
この発明によれば、支持材に抽斗固定部材が設置され、抽斗固定部材には抽斗移動部材が設置され、抽斗部には抽斗レール部材が設置され、抽斗移動部材と抽斗レール部材とは係合されている。これにより、抽斗部は、抽斗レール部材が抽斗移動部材の位置に対して相対移動することで展開する。これにより、点検作業を容易に行うことができる。
また、前記支持材に抽斗パネル固定部材が設置され、前記抽斗パネル固定部材には抽斗パネル滑車が設置され、前記抽斗パネルには抽斗パネルレール部材が接続され、前記抽斗パネル滑車と前記抽斗パネルレール部材は係合されていることを特徴としてもよい。
この発明によれば、抽斗パネル滑車と抽斗パネルレール部材とは係合されている。これにより、抽斗パネルの突出を円滑に行うことができる。
また、前記抽斗部は第1ロック機構により固定されることを特徴としてもよい。
この発明によれば、抽斗部は第1ロック機構により固定される。これにより、抽斗部が展開された状態において、抽斗部が不意に展開又は格納方向に移動することを防ぐことができる。
また、前記抽斗部は操作用の突起部あるいは窪み部を有することを特徴としてもよい。
この発明によれば、抽斗部は操作用の突起部あるいは窪み部を有する。これにより、抽斗部を展開する作業をより効率的かつ容易に行うことができる。
また、前記抽斗パネルの下端には下方に突出する下端突起が設置され、前記抽斗パネルが突出した後における側面パネルの上端には上方に突出する上端突起が設置され、前記下端突起と前記上端突起とは、前記下端突起を前記橋梁の幅方向の外側として係合することを特徴としてもよい。
この発明によれば、下端突起と上端突起とは、下端突起を橋梁の幅方向の外側として係合する。これにより、抽斗パネルの下端と側面パネルの上端との間から保護パネルの内部に雨水が進入することを防ぐことができる。よって、橋梁のパネル、下部等を錆などから保護することができる。
また、前記支持材には移動床レール部材が設置され、前記移動床レール部材には、前記橋梁の幅方向の内側に移動床部が係合され、前記移動床部は、梯子部を有することを特徴としてもよい。
ここで、作業者が抽斗パネルを開閉する際、長尺梯子の上に乗って作業する必要があり、作業性に課題があった。また、保護パネルの内部は暗く、排水管や電力管が多く配置されることがある。このため、作業者が長尺梯子をもって保護パネルの内部を移動することが困難であった。
この発明によれば、移動床レール部材には、橋梁の幅方向の内側に移動床部が係合され、移動床部は梯子部を有する。これにより、抽斗パネルを突出させる時は、移動床部を移動させることで梯子部を突出させる抽斗パネルまで移動させることができる。よって、作業者が長尺梯子を手で持って移動するよりも容易に移動することができる。
また、前記移動床部は第2ロック機構により固定されることを特徴としてもよい。
この発明によれば、移動床部は第2ロック機構により固定される。これにより、移動床部の使用中に移動床部が不意に移動することを防ぐことができる。よって、作業者が梯子部を登っている間に第2ロック機構が移動して押し出そうとした抽斗パネルに移動できなくなったり、作業者が移動床部を介して展開した抽斗部に移動した後に移動床部が移動して、作業者が下りられなくなったりすることを防ぐことができる。
また、前記移動床部は前記第2ロック機構により前記抽斗パネルの正面に固定されることを特徴としてもよい。
この発明によれば、移動床部は第2ロック機構により抽斗パネルの正面に固定される。これにより、作業者が抽斗パネルを展開する際に十分な作業スペースを確保して、作業中に不自然な姿勢となることを防ぐことができる。
また、前記第2ロック機構は、作業者の目線高さで視認可能な状態で設置されることを特徴としてもよい。
この発明によれば、第2ロック機構は作業者の目線高さで視認可能な状態で設置される。これにより、作業者による目視確認の際、作業者が不自然な姿勢となることを防ぐことができる。また、作業者が梯子部を昇降する際に第2ロック機構を目視確認することができる。よって、より作業を効率化することができる。
また、前記移動床部は作業床を有し、前記作業床は前記梯子部により分割され、分割された各々の前記作業床は少なくとも作業者1人分の作業スペースを有することを特徴としてもよい。
この発明によれば、作業床は梯子部により分割される。このような配置とすることで、梯子部を用いて作業床の高さまで移動した作業者は、横方向に移動することのみで作業床に移動することができる。また、分割された各々の作業床は少なくとも作業者一人分の作業スペースを有する。このように、作業者が移動床部に立った際作業スペースを確保することで、作業性を確保することができる。
また、前記抽斗部の面積は前記移動床部の面積よりも小さいことを特徴としてもよい。
この発明によれば、抽斗部の面積は移動床部の面積よりも小さい。これにより、抽斗部の展開及び格納をする際における作業スペースを十分に確保することができる。よって、より作業性を向上することができる。
本発明によれば、展開する作業を容易に行うことができる保護パネルを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る保護パネルの全体図である。 図1に示す保護パネルの側面図である。 格納状態の抽斗部周辺の拡大図である。 展開状態の抽斗部周辺の拡大図である。 上端突起と下端突起の係合部の拡大図である。 抽斗部が突起部を有する場合の平面視の模式図である。 抽斗部が窪み部を有する場合の平面視の模式図である。 移動床部の全体図である。 移動床部において梯子部が作業床を分割するように配置された例である。 移動床部において梯子部が作業床を分割しないように配置された例である。 抽斗部が格納状態の場合における、作業床上に立つ作業者の作業スペースの平面視の模式図である。 抽斗部が展開状態の場合における、作業床上に立つ作業者の作業スペースの平面視の模式図である。 第2抽斗部の格納状態である。 第2抽斗部の展開状態である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る保護パネル100を説明する。図1に示すように、保護パネル100は、橋梁BRの下部を腐食環境等から保護するために設けられる。これに加えて、下記の構造を備えることにより、橋梁BRの点検を行う際の足場としても機能する。
(橋梁BRについて)
図2に示すように、橋梁BRは、通行部Tと、壁高欄Fと、支持材Mと、桁材Sと、を有する。
通行部Tは、車両や歩行者が通行する部位である。本実施形態において、橋梁BRの下部とは、特に通行部Tの下面をいうものとする。
壁高欄Fは、橋梁BRにおいて通行部Tの側面に設けられる。これにより通行部Tを通行する車両や歩行者の転落を防止する。本実施形態において、橋梁BRの側面とは、特に壁高欄Fにおける外側の面、すなわち、通行部に面しない側の面をいうものとする。
支持材Mは、橋梁BRの下部に設けられ、後述する下面パネル10及び側面パネル20を支持する。支持材Mは、水平支持材M1と、鉛直支持材M2と、抽斗固定部材M3と、移動床レール部材M4と、を有する。
水平支持材M1は、橋梁BRの下部に水平に設けられる。水平支持材M1の一方の端部は、橋梁BRの桁材Sに取り付けられ、他方の端部は、鉛直支持材M2に取り付けられる。
鉛直支持材M2は、水平支持材M1によって橋梁BRの下部に鉛直に配置される。鉛直支持材M2は、下面パネル10を保持する。また、鉛直支持材M2は、側面パネル20を保持する。
抽斗固定部材M3は、後述する抽斗部40の姿勢を保持したり、抽斗部40の脱落及び落下を防止したりする役割を有する。図3に示すように、抽斗固定部材M3は、抽斗部40を上下から挟むように配置される。これにより、抽斗部40を幅方向D2に移動することを妨げることなく、抽斗部40を保持する。更に、抽斗部40の幅方向D2の移動を補助するため、抽斗固定部材M3には抽斗移動部材M3rが設置される。本実施形態において、抽斗移動部材M3rには、公知のローラが好適に用いられる。
移動床レール部材M4は、後述する移動床部50が摺動可能に配置される部材である。図1に示すように、移動床レール部材M4は、長手方向D3に間隔をあけて複数設けられた鉛直支持材M2に亘って、長手方向D3と平行に固定される。これにより、移動床部50を長手方向D3に移動可能とする。以下、移動床レール部材M4について、移動床部50に対して上側に位置するものを第1移動床レール部材M4aと呼称し、下側に位置するものを第2移動床レール部材M4bと呼称する。上記2つを区別しない場合には、移動床レール部材M4と呼称する。
(保護パネル100について)
次に、保護パネル100の構成について説明する。なお、以下において、図2に示すように、橋梁BRの鉛直上方から下方にかけての方向を上下方向D1、壁高欄Fを基準として作業者Oに面する側から通行部Tに面する側にかけての方向を幅方向D2(橋軸直角方向)、上下方向D1と幅方向D2のいずれにも直交する方向であって、通行部Tを通行する車両又は歩行者などの進行方向を長手方向D3(橋軸方向)と呼称することがある。特に幅方向D2においては、桁材Sに向かう側を内側、桁材Sから離れる側を外側と呼称する。
保護パネル100は、上述のように橋梁BRの下部に設けられた支持材Mによって保持され、橋梁BRの下部を保護する。図2に示すように、保護パネル100は、下面パネル10と、側面パネル20と、抽斗パネル30と、抽斗部40と、移動床部50と、を有する。
下面パネル10は、橋梁BRの下部に設けられる支持材Mの下端に下部に沿って配置される。下面パネル10は、幅方向D2における一方の端が桁材Sに取り付けられ、他方の端が鉛直支持材M2の下端に取り付けられる。下面パネル10は、例えば長方形状又は正方形状の平板であり、各辺が幅方向D2又は長手方向D3のいずれかに平行となるように配置される。図1に示すように、作業者Oが保護パネル100の内部を移動する際は、下面パネル10の上を歩くことで移動する。
側面パネル20は、対向する2辺のいずれかが長手方向D3と平行に配置され、その他2辺が上下方向D1と平行に配置される。言い換えれば、側面パネル20は、支持材Mに対し橋梁BRの幅方向D2の外側に起立した状態で配置される。側面パネル20は、鉛直支持材M2に取付材M2aを介して取付けられる。側面パネル20は、例えば長方形状又は正方形状の平板である。
抽斗パネル30は、側面パネル20の一部分である。具体的には、図3に示すように、抽斗パネル30は側面パネル20の上端に設けられている。通常の状態において、幅方向D2における抽斗パネル30の外側の面は、側面パネル20の外側の面と面一となるように位置している。以下、この状態を格納状態と呼称する。この状態から、図4に示すように、抽斗パネル30は幅方向D2の外側に移動可能である。つまり、抽斗パネル30は突出可能に設置されている。以下、このように抽斗パネル30が側面パネル20から突出した状態を展開状態と呼称する。
図5に示すように、抽斗パネル30の下端には下方に突出する下端突起30pが設置される。また、抽斗パネル30が突出した後における側面パネル20の上端には、上方に突出する上端突起20pが設置される。下端突起30pと上端突起20pとは、下端突起30pを橋梁BRの幅方向D2の外側として係合する。具体的には、図3及び図5に示すように、抽斗パネル30が格納状態である側面パネル20において、抽斗パネル30の下端と側面パネル20の上端とは、下端突起30pと上端突起20pとが係合することで隙間なく並ぶ。このとき、下端突起30pが幅方向D2の外側として係合する。これにより、抽斗パネル30に付着し、重力によって下方に移動した雨水が、下端突起30pと上端突起20pとの間から幅方向D2における側面パネル20の内側、すなわち保護パネル100の内側に侵入することを防ぐ。
抽斗部40は、橋梁BRの点検を行う際の足場として機能する。本実施形態において、抽斗部40は、次の構成によって形成される籠状の部材である。すなわち、図3に示すように、抽斗部40は、上フレーム41と、下フレーム42と、固定金具43と、底パネル44と、足場部材45と、抽斗レール部材46と、第1ロック機構47と、を有する。
上フレーム41及び下フレーム42は、それぞれ棒状の部材を四角形の枠状に組み合わせたものである。固定金具は、上フレーム41及び下フレーム42を上下方向に繋ぎ合わせる部材である。底パネル44は、下フレーム42の枠状の内部を埋めるように配置される板状の部材である。
足場部材45は、底パネル44の上に段差を形成するように配置される。足場部材45は、底パネル44の上に長手方向D3に沿って配置される。足場部材45は、例えば、板を適宜折り曲げて形成した部材である。あるいは、箱状の部材であってもよい。作業者Oは、底パネル44の上に立って作業してもよいし、足場部材45の上に移動することでより高い位置に立って作業を行ってもよい。このようにして、抽斗部40を足場として使用する。
抽斗レール部材46は、下フレーム42のうち幅方向D2と平行に位置した部位の下面に設けられた溝である。図3又は図4に示すように、抽斗移動部材M3rと抽斗レール部材46とは係合されている。ここで、上述のように抽斗移動部材M3rは抽斗固定部材M3に設置されたローラである。つまり、ローラである抽斗移動部材M3rが、溝である抽斗レール部材46の内部に配置されている。これにより、抽斗レール部材46と抽斗移動部材M3rとが摺動可能となる。ここで、抽斗固定部材M3は橋梁BRの鉛直支持材M2に設置され、移動することはない。抽斗部40を操作すると、抽斗レール部材46が抽斗移動部材M3rの位置に対して相対移動する。つまり、抽斗部40が幅方向D2に移動する。これにより、抽斗部40及び抽斗パネル30を展開したり格納したりする。
第1ロック機構47は、抽斗部40を固定する。本実施形態において、第1ロック機構47とは、例えば、抽斗レール部材46の内部に設けられた突起である。これにより、抽斗部40を幅方向D2に移動させようとしたとき、ローラである抽斗移動部材M3rが第1ロック機構47に干渉する。これにより、抽斗部40の幅方向D2の移動が妨げられる。抽斗部40の展開及び格納は、作業者Oの力によってこの突起を乗り越える程度の力を幅方向D2に負荷することで行う。あるいは、作業者Oの力によって抽斗部40を持ち上げることで突起を乗り越えるようにしてもよい。
あるいは、第1ロック機構47は、抽斗レール部材46及び抽斗固定部材M3に挿通されるピン又はアイボルト等であってもよい。具体的には、抽斗レール部材46及び抽斗固定部材M3のそれぞれに、抽斗部40の格納時及び展開時において幅方向D2の位置が一致するピン穴又はボルト穴を設け、前記ピン穴にピンである第1ロック機構47を挿通させるか、前記ボルト穴にアイボルトである第1ロック機構47を締結することで、抽斗部40を固定してもよい。このとき、抽斗部40の展開及び格納は、作業者Oによってこのピン又はアイボルトを取り外すことで抽斗部40の固定を解除した後に行う。
上述の態様により、抽斗部40は第1ロック機構47により固定される。つまり、抽斗部40が不意に展開又は格納する方向に移動することを防ぐ。
上述のように、抽斗部40は、橋梁BRの点検を行う際の足場として機能する。抽斗部40を幅方向D2の外側に押し出すと、作業者Oが突出した抽斗部40の上に移動することができるようになる。これにより、幅方向D2の外側から壁高欄Fの側面を目視できる位置に立つことができる。このようにして、抽斗部40を足場として使用する。なお、図2に示すように、抽斗部40の上での作業をより容易にするために、折り畳み式の補助手摺40hを設けてもよい。
抽斗部40は、抽斗パネル30と接続される。具体的には、抽斗部40は、保護パネル100の内側において、側面パネル20よりも上方に位置し、幅方向D2における抽斗パネル30の内側の面に接続される。抽斗部40は、展開可能に構成されている。具体的には、下面パネル10を移動する作業者Oが、抽斗部40を幅方向D2の内側から外側に押すことで幅方向D2に突出させたり、内側に引くことで格納したりする。本実施形態において、抽斗部40を展開するとは、抽斗部40を幅方向D2の外側に押し出すことをいう。抽斗部40を格納するとは、抽斗部40を幅方向D2の内側に引くことをいう。
ここで、上述のように抽斗部40は抽斗パネル30と接続されている。つまり、抽斗部40を幅方向D2に展開又は格納する操作に連動して、抽斗部40に接続された抽斗パネル30が動く。このため、抽斗パネル30を幅方向D2に移動させる時は、抽斗部40を操作することで行う。つまり、抽斗部40を展開させることで、抽斗パネル30を突出させる。
図6及び図7に示すように、抽斗部40は操作用の突起部40pあるいは窪み部40dを有する。抽斗部40を展開又は格納する際、作業者Oはこの突起部40pあるいは窪み部40dを掴んで操作する。これにより、抽斗部40を展開する作業をより効率的かつ容易に行う。突起部40pは、例えば、下フレーム42に棒状の部材を取り付けることで設けられる。窪み部40dは、例えば、底パネル44を切り欠くことで形成される。
図8に示す移動床部50は、抽斗部40を展開又は格納する際に、作業者Oが使用する。移動床部50は、移動床レール部材M4に係合される。具体的には、移動床部50は、移動床レール部材M4に対して橋梁BRの幅方向D2の内側に係合される。移動床部50は、長手方向D3に沿って移動可能である。移動床部50は、作業床51と、梯子部52と、手摺部53と、摺動部54と、第2ロック機構55と、を有する。
作業床51は、抽斗部40を展開又は格納する際に、作業者Oが乗る部位である。図1又は図2に示すように、作業床51は、作業者Oが乗った時に抽斗部40の突起部40pあるいは窪み部40dに手が届く位置となる高さに配置される。図1又は図2に示すように、作業床51は作業床51支持部材52Fによって支持される。
梯子部52は、作業者Oが下面パネル10から作業床51に移動するために用いられる。つまり、抽斗パネル30を突出させる際、下面パネル10から梯子部52を登って移動床部50の作業床51の上に立つ為に用いる。図9に示すように、移動床部50を平面視した場合において、梯子部52は、作業床51が左右に位置するように配置される。言い換えれば、移動床部50を平面視した場合において、作業床51は梯子部52により分割される。
梯子部52をこのような配置とすることで、梯子部52を用いて作業床51の高さまで移動した作業者Oは、横に移動することのみで作業床51に移動できるようにする。また、分割された各々の作業床51は少なくとも作業者Oの1人分の作業スペースを有するようにする。具体的には、図11及び図12に示すように、抽斗部40が格納状態及び展開状態のいずれの状態においても、少なくとも作業者Oが直立できる程度の領域を確保するようにする。これにより、作業中に作業者Oが不自然な姿勢となることを避ける。
あるいは、より大きな作業スペースを確保するために、図10に示すように、梯子部52によって作業床51を分割しないような位置に配置してもよい。具体的には、梯子部52を作業床51の側面に配置してもよい。
手摺部53は、作業床51の上に乗った作業者Oが転落することを防止するために設けられる。手摺部53は、図9及び図10に示すように、作業床51の周囲に枠状に形成される。なお、以下において、移動床部50の面積とは、移動床部50を平面視した場合における、手摺部53の前記枠状に囲われた領域の面積をいうものとする。
図9及び図10に示すように、移動床部50の面積は、抽斗部40の面積よりも大きい。言い換えれば、抽斗部40の面積は移動床部50の面積よりも小さい。ここで、抽斗部40の面積とは、抽斗部40を平面視した場合における底パネル44の面積をいう。つまり、このような構成とすることで、抽斗部40の展開及び格納をする際における作業スペースを十分に確保する。
摺動部54は、移動床レール部材M4に係合される。つまり、移動床部50は、摺動部54を介して移動床レール部材M4に係合される。図2に示すように、摺動部54は、第1摺動部54aと、第2摺動部54bと、を備える。上記2つを区別しない場合に、摺動部54と呼称する。摺動部54は、公知のローラが好適に用いられる。これにより、摺動部54は、移動床部50を移動床レール部材M4に対して摺動可能に係合する。
第1摺動部54aは、移動床部において上側に位置し、第1移動床レール部材に係合するローラである。第1摺動部54aは、例えば、ローラの回転軸が幅方向D2に対し平行となるように配置される。このため、第1移動床レール部材は、これに対応した形状を有する。
第2摺動部54bは、移動床部において下側に位置し、第2移動床レール部材に係合するローラである。第2摺動部54bは、例えば、ローラの回転軸が幅方向D2に対し平行となるように配置される。このため、第2移動床レール部材は、これに対応した形状を有する。
あるいはこれに限らず、その他の構造としてもよい。
上述のように、移動床部50を摺動部54と移動床レール部材M4とによって長手方向D3に移動可能とする。これを用いて、抽斗パネル30を突出させる時は、移動床部50を長手方向D3に移動させることで梯子部52を突出させる抽斗パネル30の下まで移動させる。その後、梯子部52を用いて作業床51に移動し、抽斗部40を操作することで抽斗パネル30を展開又は格納する。
第2ロック機構55は、移動床部50を固定する。図8に示すように、本実施形態において、第2ロック機構55とは、例えば、移動床レール部材M4の内部に設けられた突起である。これにより、移動床部50を長手方向D3に移動させようとしたとき、ローラである摺動部54が第2ロック機構55に干渉する。これにより、移動床部50の長手方向D3の移動が妨げられる。移動床部50の移動は、作業者Oの力によってこの突起を乗り越える程度の力を幅方向D2に負荷することで行う。あるいは、作業者Oの力によってこの突起を避けるように動かすことで突起を乗り越えるようにしてもよい。
あるいは、第2ロック機構55は、移動床レール部材M4及び摺動部54に挿通されるピン又はアイボルト等であってもよい。具体的には、移動床レール部材M4及び摺動部54のそれぞれに、移動床部50が展開又は格納する抽斗パネル30に対応する位置にある場合、すなわち移動床部50が抽斗パネル30の正面にある場合において長手方向D3の位置が一致するピン穴又はボルト穴を設け、前記ピン穴にピンである第2ロック機構55を挿通させるか、前記ボルト穴にアイボルトである第2ロック機構55を締結することで、移動床部50を固定してもよい。このとき、移動床部50の移動は、作業者Oによってこのピン又はアイボルトを取り外すことで移動床部50の固定を解除した後に行う。
上述の態様により、移動床部50は第2ロック機構55により抽斗パネル30の正面に固定される。つまり、移動床部50が不意に長手方向D3に移動することを防ぐ。
また、第2ロック機構55は、作業者Oの目線高さで視認可能な状態で設置される。本実施形態において、目線高さとは、下面パネル10から上方に向けて50cm以上、2m以下の高さである。上述の位置に第2ロック機構55を設けることで、作業者Oが移動床部50の固定状態を目視確認する際、作業者Oが不自然な姿勢となることを防ぐ。
(保護パネル100を用いた点検作業について)
保護パネル100を用いた点検作業において、特に抽斗部40及び抽斗パネル30を展開及び格納する作業は、具体的には次の手順によって行う。
まず、移動床部50を突出させようとする抽斗パネル30の下まで移動させる。次に、第2ロック機構55によって移動床部50を固定する。
この状態から、作業者Oが移動床部50の作業床51の上に立った状態で、抽斗部40を展開する。具体的には、抽斗部40を突出部又は窪み部40dを把持して抽斗部40を幅方向D2の外側に押す。このようにして、抽斗部40を展開する。このとき、抽斗部40が固定されたことを確認して、展開を完了する。つまり、ローラである抽斗移動部材M3rが、突起である第1ロック機構47を乗り越えて、展開状態の抽斗部40が意図せず動くことのない位置となるまで展開したことを確認する。このとき、第1ロック機構47がアイボルト又はピンである場合は、これらによって抽斗部40の移動が制限されたことを確認する。その後、補助手摺40hを展開する。これにより、作業者Oが展開後の抽斗部40の上に立つことができるようにして、橋梁BRの点検作業を可能とする。
以上説明したように、本実施形態に係る保護パネル100によれば、突出可能な抽斗パネル30と、抽斗パネル30に接続される抽斗部40と、を備える。つまり、抽斗部40を幅方向D2に展開又は格納する操作に連動して、抽斗部40に接続される抽斗パネル30が動く。これにより、抽斗部40と抽斗パネル30とが接続された状態においては、抽斗パネル30を突出させる作業と、抽斗部40を押し出す作業とを連動させることができる。よって、作業を容易に行うことができる。
また、抽斗部40は足場部材45を有している。これにより、作業者Oが展開された抽斗部40に乗って作業を行うことを容易にすることができる。
また、抽斗部40は展開可能に構成されている。これにより、抽斗部40を展開させることで抽斗パネル30を突出させることができる。
また、支持材Mに抽斗固定部材M3が設置され、抽斗固定部材M3には抽斗移動部材M3rが設置され、抽斗部40には抽斗レール部材46が設置され、抽斗移動部材M3rと抽斗レール部材46とは係合されている。これにより、抽斗部40は、抽斗レール部材46が抽斗移動部材M3rの位置に対して相対移動することで展開する。これにより、点検作業を容易に行うことができる。
また、抽斗部40は第1ロック機構47により固定される。これにより、抽斗部40が展開された状態において、抽斗部40が不意に展開又は格納方向に移動することを防ぐことができる。
また、抽斗部40は操作用の突起部40pあるいは窪み部40dを有する。これにより、抽斗部40を展開する作業をより効率的かつ容易に行うことができる。
また、下端突起30pと上端突起20pとは、下端突起30pを橋梁BRの幅方向D2の外側として係合する。これにより、抽斗パネル30の下端と側面パネル20の上端との間から保護パネル100の内部に雨水が進入することを防ぐことができる。よって、橋梁BRのパネル、下部等を錆などから保護することができる。
ここで、作業者Oが抽斗パネル30を開閉する際、長尺梯子の上に乗って作業する必要があり、作業性に課題があった。また、保護パネル100の内部は暗く、排水管や電力管が多く配置されることがある。このため、作業者Oが長尺梯子をもって保護パネル100の内部を移動することが困難であった。
これに対し、移動床レール部材M4には、橋梁BRの幅方向D2の内側に移動床部50が係合され、移動床部50は梯子部52を有する。これにより、抽斗パネル30を突出させる時は、移動床部50を移動させることで梯子部52を突出させる抽斗パネル30まで移動させることができる。よって、作業者Oが長尺梯子を手で持って移動するよりも容易に移動することができる。
また、移動床部50は第2ロック機構55により固定される。これにより、移動床部50の使用中に移動床部50が不意に移動することを防ぐことができる。よって、作業者Oが梯子部52を登っている間に第2ロック機構55が移動して押し出そうとした抽斗パネル30に移動できなくなったり、作業者Oが移動床部50を介して展開した抽斗部40に移動した後に移動床部50が移動して、作業者Oが下りられなくなったりすることを防ぐことができる。
また、移動床部50は第2ロック機構55により抽斗パネル30の正面に固定される。これにより、作業者Oが抽斗パネル30を展開する際に十分な作業スペースを確保して、作業中に不自然な姿勢となることを防ぐことができる。
また、第2ロック機構55は作業者Oの目線高さで視認可能な状態で設置される。これにより、作業者Oによる目視確認の際、作業者Oが不自然な姿勢となることを防ぐことができる。また、作業者Oが梯子部52を昇降する際に第2ロック機構55を目視確認することができる。よって、より作業を効率化することができる。
また、作業床51は梯子部52により分割される。このような配置とすることで、梯子部52を用いて作業床51の高さまで移動した作業者Oは、横方向に移動することのみで作業床51に移動することができる。また、分割された各々の作業床51は少なくとも作業者O一人分の作業スペースを有する。このように、作業者Oが移動床部50に立った際作業スペースを確保することで、作業性を確保することができる。
また、抽斗部40の面積は移動床部50の面積よりも小さい。これにより、抽斗部40の展開及び格納をする際における作業スペースを十分に確保することができる。よって、より作業性を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る第2保護パネル200を、図13、図14を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、本実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
(橋梁BRについて)
第2保護パネル200が取り付けられる橋梁BRは、支持材Mに代えて第2支持材2Mを備える点で第1実施形態と相違する。
第2支持材2Mは、水平支持材M1と、鉛直支持材M2と、移動床レール部材M4と、を有する点で支持材Mと同一である。支持材Mと第2支持材2Mとは、抽斗固定部材M3に代えて抽斗パネル固定部材2M3を有する点で相違する。
抽斗パネル固定部材2M3は、鉛直支持材M2に設置される。抽斗パネル固定部材2M3は、後述する第2抽斗部240の水平状態における姿勢を保持したり、第2抽斗部240の脱落及び落下を防止したりする役割を有する。図13に示すように、抽斗パネル固定部材2M3は、第2抽斗部240を下から支持するように配置される。これにより、第2抽斗部240を幅方向D2に移動することを妨げることなく、第2抽斗部240を保持する。更に、第2抽斗部240の幅方向D2の移動を補助するため、抽斗パネル固定部材2M3には抽斗パネル滑車2M3rが設置される。本実施形態において、抽斗パネル滑車2M3rには、公知のローラが好適に用いられる。
(第2保護パネル200について)
第2保護パネル200において、下面パネル10と、側面パネル20と、抽斗パネル30とは、保護パネル100と同一の構成であるが、抽斗パネル30の幅方向D2の内側の側面に第2抽斗部240と係合するための抽斗スロット30S及び抽斗ガイド30Gを備える点で保護パネル100と相違する。
また、第2保護パネル200は、上述の構成に加えて、第2抽斗部240と、第2移動床部250と、を有する点で保護パネル100と相違する。
抽斗スロット30S及び抽斗ガイド30Gは、第2抽斗部240の長手方向D3の両端に一対に設けられる。
抽斗スロット30Sは、後述する第2抽斗部240の抽斗パネルレール部材241が備える抽斗フック241Fと係合する部位である。
抽斗ガイド30Gは、抽斗フック241Fと抽斗スロット30Sとを係合させる際、位置合わせに用いる板状の部材である。一対に設けられた抽斗ガイド30G同士の距離は、第2抽斗部240の位置を合わせ易くするため、幅方向D2の外側から内側にかけて広くなるように配置されることが好ましい。抽斗ガイド30Gは、平板状の部材が上述の位置関係となるように配置されて構成されてもよいし、曲面状を有する部材が一対に配置されて構成されてもよい。
第2抽斗部240は、第2移動床部250に伴い長手方向D3に移動が可能である点と、直立状態と水平状態との切り替えが可能である点で抽斗部40と相違する(後述する)。
第2抽斗部240は、抽斗パネルレール部材241と、足場パネル242と、第2抽斗レール部材243と、第1ロック機構47と、を備える。
抽斗パネルレール部材241は、抽斗パネル固定部材2M3に設置された抽斗パネル滑車2M3rと係合される部材である。抽斗パネルレール部材241は、例えば、幅方向D2と平行に配置される断面U字状のレール部材である。抽斗パネルレール部材241は、長手方向D3における足場パネル242の両端部に一対に設けられる。これにより、足場パネル242が幅方向D2に移動することを担保する。
また、図13に示すように、一対に設けられた抽斗パネルレール部材241は、それぞれ幅方向D2の外側の端部に抽斗フック241Fを備える。抽斗フック241Fは、抽斗パネル30の備える抽斗スロット30Sと係合することで、第2抽斗部240と抽斗パネル30とを接続する。
上述の第2抽斗部240と抽斗パネル30との接続は、後述する展開操作の際に行われる。これにより、第2抽斗部240を展開させることで、抽斗パネル30を突出させる。あるいは、抽斗パネル30を先に突出させた後、第2抽斗部240を展開させてもよい。
足場パネル242は、第2抽斗部240を橋梁BRの点検を行う際の足場として使用する際、作業者Oが立つ板状の部材である。図13に示すように、足場パネル242は、両端が一対に設けられた抽斗パネルレール部材241の側面に取り付けられた板状の部材である。第2実施形態において、第2抽斗部240の面積とは、第2抽斗部240を平面視した場合における足場パネル242の面積をいう。
図14に示すように、足場パネル242は、第2抽斗パネルの展開時において、少なくとも幅方向D2の内側の端部が壁高欄Fの側面よりも幅方向D2の内側に位置する。これにより、作業者Oが足場パネルの上に立って壁高欄Fの点検をする際の足場としての機能を担保する。
又は、足場パネルの幅方向D2の内側の端部を側面パネル20よりも幅方向D2の内側に位置するようにすることで、足場パネルと側面パネルとの隙間から作業者Oの所持する工具等が落下することを防ぐようにしてもよい。あるいは、抽斗パネル30の幅方向D2の内側の側面と、側面パネルの幅方向D2の内側との間に、展開及び収納が可能な幌を設けることで、工具などの落下を防ぐようにしてもよい。
第2抽斗レール部材243は、抽斗パネルレール部材241の上側に取り付けられた部材である。つまり、足場パネル242、抽斗パネルレール部材241及び第2抽斗レール部材243は、一体に構成されている。図13に示すように、第2抽斗レール部材243は、溝穴を備えた板状の部材である。図13に示すように、第2抽斗移動部材252と第2抽斗レール部材243の溝穴とは係合されている。ここで、第2抽斗移動部材252は、後述する第2移動床部250に設置された移動抽斗固定部材251に設置された棒状の部材である。つまり、棒状の移動抽斗固定部材251が、溝穴である第2抽斗レール部材243の内部に配置されている。これにより、移動抽斗固定部材251が第2抽斗レール部材243の内部を相対移動することで、第2抽斗レール部材243に取付けられた抽斗パネルレール部材241と、抽斗パネルレール部材241に取り付けられた足場パネル242が、第2抽斗移動部材252に対して相対移動可能となる。また、第2抽斗移動部材252を回転軸として、第2抽斗レール部材243、抽斗パネルレール部材241及び足場パネル242が回転可能となる。つまり、第2抽斗部240の第2抽斗レール部材243、抽斗パネルレール部材241及び足場パネル242は、第2抽斗移動部材252に対して摺動及び回転が可能である。
ここで、第2抽斗移動部材252は第2移動床部250に設置され、幅方向D2に移動することはない。抽斗部40と同様に第2抽斗部240を操作すると、第2抽斗レール部材243が第2抽斗移動部材252の位置に対して相対移動する。つまり、第2抽斗部240が幅方向D2に移動する。これにより、第2抽斗部240及び抽斗パネル30を展開したり格納したりする。
第1ロック機構47は、基本的な構造は保護パネル100と同じである。第2保護パネル200において、第1ロック機構47は、例えば、抽斗パネルレール部材241の内部に設けられた突起であってもよい。あるいは、抽斗パネルレール部材241及び抽斗パネル固定部材2M3に挿通されるピン又はアイボルトであってもよい。図14に示すように、本実施形態における第1ロック機構47はアイボルトであるが、その他の構造が用いられてもよい。
第2移動床部250は、基本的な構造は移動床部50と同一である。第2実施形態において、第2移動床部250の面積とは、第2移動床部250を平面視した場合における、手摺部53の前記枠状に囲われた領域の面積をいう。第1実施形態と同様に、第2移動床部250の面積は、図9及び図10に示すように、第2抽斗部240の面積よりも大きい。言い換えれば、第2抽斗部240の面積は第2移動床部250の面積よりも小さい。
第2移動床部250は、移動床部50の各構成に加えて、移動抽斗固定部材251と、第2抽斗移動部材252と、を備える。
移動抽斗固定部材251は、第2抽斗移動部材252を介して第2抽斗部240を保持する。つまり、第2抽斗部240は、第2移動床部250によって保持される。これにより、第2抽斗部240は、第2移動床部250に伴い長手方向D3に移動が可能である。
移動抽斗固定部材251は、第2移動床部250の手摺部53の側面パネル20に面する側における長手方向D3に両端部に一対に設けられる。なお、第2移動床部250は、支持材Mの構成部品である移動床レール部材M4に設置されている。つまり、言い換えれば、移動抽斗固定部材251は第2移動床部250を介して支持材Mに固定されている。
第2抽斗移動部材252は、移動抽斗固定部材251の上端に設けられる。第2抽斗移動部材252は、長手方向D3に並行に設けられる棒状の部材である。第2抽斗移動部材252は、上述のように一対に設けられた移動抽斗固定部材251において、互いに向き合うように設置される。第2抽斗移動部材252には、抽斗パネルレール部材241に取り付けられた第2抽斗レール部材243と係合する。これにより、第2抽斗部240は、第2抽斗移動部材252に対して摺動及び回転が可能な状態で保持される。
(第2抽斗部240の直立状態と水平状態との切り替え)
次に、第2抽斗部240の直立状態と水平状態との切り替えについて説明する。
直立状態とは、上述のように一体に構成された抽斗パネルレール部材241、足場パネル242及び第2抽斗レール部材243について、第2抽斗レール部材243の溝穴が上下方向D1に沿って位置した状態をいう。水平状態とは、第2抽斗レール部材243の溝穴が幅方向D2に沿って位置した状態をいう。直立状態と水平状態との切り替えは、第2抽斗部240を第2抽斗移動部材252に対して摺動及び回転することで行う。
第2抽斗部240の直立状態と水平状態との切り替えは、次のようなときに行う。すなわち、第2移動床部250を移動床レール部材M4に沿って長手方向D3に移動させる際には、第2抽斗部240を直立状態とする。第2移動床部250を突出させる抽斗パネル30の下まで移動させた後、第2抽斗部240を水平状態に切り替える。その後、第2抽斗部240の抽斗パネルレール部材241を抽斗パネル30に接続して、第2抽斗部240の展開を行う。これにより、作業者Oが展開後の第2抽斗部240の上に立つことができるようにして、橋梁BRの点検作業を可能とする。
第2抽斗部240の直立状態と水平状態との切り替えの作業は、具体的には次の手順によって行う。
まず、第2移動床部250を突出させようとする抽斗パネル30の下まで移動させる。次に、第2ロック機構55によって第2移動床部250を固定する。これに加えて、移動床ストッパー250Sを用いて、鉛直支持材M2と第2移動床部250とをボルト固定する。移動床ストッパー250Sは、ボルト穴を備え、一方の端部が第2移動床部250に配置され、他方の端部が鉛直支持材M2に配置される板状の部材である。
この状態から、作業者Oが第2移動床部250の作業床51の上に立った状態で、第2抽斗部240を回転させる。具体的には、直立状態における第2抽斗部240の下端を、幅方向D2の内側に移動させるようにして回転させる。つまり、作業床51の上に立った作業者Oが、第2抽斗部240の下端を手前側に引くように回転させる。この時、第2抽斗部240が手摺部53等に干渉して回転させることができない場合は、第2抽斗部240を回転させる前に上方に持ち上げるように移動させてから回転させてもよい。
このようにして第2抽斗部240を水平状態に切り替えた後、第2抽斗部240の抽斗パネルレール部材241を抽斗パネル30に接続する。具体的には、第2抽斗部240が水平状態における抽斗パネルレール部材241の幅方向D2の外側の端部に配置された抽斗フック241Fと、抽斗パネル30の幅方向D2の内側の面に配置された抽斗スロット30Sに接続する。この時、抽斗フック241Fと抽斗スロット30Sとの対応する位置にボルト穴を設け、アイボルト等によって固定してもよい。
その後、図14に示すように第2抽斗部240を展開して、橋梁BRの点検を可能とする。この時、作業者Oが第2移動床部250から足場パネル242の上に移動する際は鉛直支持材M2に設けられた第1ステップ2MS1と、第1移動床レール部材M4aの上に配置された第2ステップ2MS2を階段のように用いて移動することが好ましい。
また、第2保護パネル200においては、展開状態の第2抽斗部240から作業員が転落することを防止するために、転落防止チェーンCを設けてもよい。転落防止チェーンCは、例えば、一方の端が抽斗パネル30の上端付近に設けられ、他方の端が鉛直支持材M2の上端に設けられることが好ましい。
以上説明したように、第2実施形態に係る第2保護パネル200によれば、抽斗パネル滑車2M3rと抽斗パネルレール部材241とは係合されている。これにより、抽斗パネル30の突出を円滑に行うことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、作業者Oが第2移動床部250から足場パネル242の上に移動する際に使用するステップは、上述の第1ステップ2MS1及び第2ステップ2MS2のみに限らず、更に多くのステップを設けてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
2M3 抽斗パネル固定部材
2M3r 抽斗パネル滑車
10 下面パネル
20 側面パネル
20p 上端突起
30 抽斗パネル
30p 下端突起
40 抽斗部
40d 窪み部
40p 突起部
45 足場部材
46 抽斗レール部材
47 第1ロック機構
50 移動床部
51 作業床
52 梯子部
55 第2ロック機構
100 保護パネル
241 抽斗パネルレール部材
BR 橋梁
D2 幅方向
M 支持材
M3 抽斗固定部材
M3r 抽斗移動部材
M4 移動床レール部材
O 作業者

Claims (13)

  1. 橋梁の下部を保護する保護パネルであって、
    前記橋梁の下部に設けられる支持材の下端に前記下部に沿って配置された下面パネルと、
    前記支持材に対し前記橋梁の幅方向の外側に起立した状態で固定された第1の側面パネルと、
    前記第1の側面パネルの上方に配置されて、突出可能に設置された第2の側面パネルと、
    前記第2の側面パネルと接続された足場となる可動部と、
    を有し、
    前記第2の側面パネルの下端には下方に突出する下端突起が設置され、
    前記第2の側面パネルが突出した後における第1の側面パネルの上端には上方に突出する上端突起が設置され、
    前記下端突起と前記上端突起とは、前記下端突起を前記橋梁の幅方向の外側として係合し、
    前記第1の側面パネルに対して前記第2の側面パネルが格納されるときには前記下端突起と前記上端突起とが係合し、
    前記第1の側面パネルに対して前記第2の側面パネルを展開するときには前記下端突起と前記上端突起とが外れることを特徴とする、
    保護パネル。
  2. 橋梁の下部を保護する保護パネルであって、
    前記橋梁の下部に設けられる支持材の下端に前記下部に沿って配置された下面パネルと、
    前記支持材に対し前記橋梁の幅方向の外側に起立した状態で固定された第1の側面パネルと、
    前記第1の側面パネルの上方に配置されて、突出可能に設置された第2の側面パネルと、
    前記第2の側面パネルと接続された足場となる可動部と、
    を有し、
    前記支持材には移動床レール部材が設置され、
    前記移動床レール部材には、前記橋梁の幅方向の内側に移動床部が係合され、
    前記移動床部は、前記橋梁の長手方向に移動させることが可能であり、
    前記移動床部は、前記下面パネルから前記足場まで昇降可能とする梯子部を有することを特徴とする、
    保護パネル。
  3. 前記可動部は足場部材を有していることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載の保護パネル。
  4. 前記可動部は展開可能に構成されていることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の保護パネル。
  5. 前記支持材に可動部固定部材が設置され、
    前記可動部固定部材には可動部移動部材が設置され、
    前記可動部には可動部レール部材が設置され、
    前記可動部移動部材と前記可動部レール部材とは係合されていることを特徴とする、
    請求項1からのいずれか1項に記載の保護パネル。
  6. 前記支持材に第2の側面パネル固定部材が設置され、
    前記第2の側面パネル固定部材には第2の側面パネル滑車が設置され、
    前記第2の側面パネルには第2の側面パネルレール部材が接続され、
    前記第2の側面パネル滑車と前記第2の側面パネルレール部材は係合されていることを特徴とする、
    請求項1からのいずれか1項に記載の保護パネル。
  7. 前記可動部は第1ロック機構により固定されることを特徴とする、
    請求項1からのいずれか1項に記載の保護パネル。
  8. 前記可動部は操作用の突起部あるいは窪み部を有することを特徴とする、
    請求項1からのいずれか1項に記載の保護パネル。
  9. 前記移動床部は第2ロック機構により固定されることを特徴とする、
    請求項に記載の保護パネル。
  10. 前記移動床部は前記第2ロック機構により前記第2の側面パネルの正面に固定されることを特徴とする、
    請求項に記載の保護パネル。
  11. 前記第2ロック機構は、作業者の目線高さで視認可能な状態で設置されることを特徴とする、
    請求項又は10に記載の保護パネル。
  12. 前記移動床部は作業床を有し、
    前記作業床は前記梯子部により分割され、分割された各々の前記作業床は少なくとも作業者1人分の作業スペースを有することを特徴とする、
    請求項2、または請求項9から11のいずれか1項に記載の保護パネル。
  13. 前記可動部の面積は前記移動床部の面積よりも小さいことを特徴とする、
    請求項2、または請求項9から12のいずれか1項に記載の保護パネル。
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