JP7236697B2 - バルブ装置及びガス消費ユニット - Google Patents
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Description
この発明により、貯蔵容器に取付けて流体の導通を規制できるとともに、所定圧力より大きな過剰圧力を開放する安全弁を備えていてもコンパクトに構成することができる。
この発明により、閉弁状態であっても、貯蔵容器側の過剰圧力を精度良く且つセンシティブに開放することができる。
この発明により、貯蔵容器側からのバルブ装置内部への異物の侵入を防止することができる。そのため、バルブ装置内部に異物が混入して閉止性が低下したり、動作不良が生じることを防止できる。
この発明により、貯蔵容器側からのバルブ装置内部への異物の侵入を防止できるとともに、フィルタを容易に取り外して、清掃したり交換したりすることができる。
濾過精度が異なるとは、フィルタの透過する異物の粒径が異なることを指す。
詳述すると、前記軸方向に所定間隔を隔てて設けられた濾過精度の異なる複数の前記フィルタのうち最初のフィルタを異物が透過しても、次のフィルタによってバルブ装置内部への異物の侵入をより防止することができる。
この発明により、減圧機能を有するバルブ装置を構成し、流体を減圧して使用することができる。
この発明により、貯蔵容器に貯蔵されたガスの導出量を調整しながら、或いは予め設定された導出量により、ガス燃焼部で燃焼させることができるとともに、過剰圧力が作用した場合、開放することができる。
この発明により、安全に水素ガスを燃焼させることができる。
なお、図1はバルブ装置1の断面図を示し、図2はバルブ装置1を本体機構2と減圧機構3とを分解した状態の断面図を示し、図3は本体機構2の概略斜視図による説明図を示し、図4は取付部11の斜視図を示し、図5は取付部11の分解斜視図を示し、図6はバルブ装置1が取り付けられた水素燃焼ユニットXの概略断面図を示し、図7乃至図9は水素燃焼ユニットXにおけるバルブ装置1の作動状態を示す概略断面図を示している。なお、図7乃至図9は水素燃焼ユニットXの一部を拡大して図示している。
図7は水素燃焼ユニットXに組付けられたバルブ装置1において開閉弁22が開弁した状態の概略断面図を示し、図8はバルブ装置1における減圧機構3が作動した状態の概略断面図を示し、図9は本体機構2においてリリーフ体41が開弁した状態の概略断面図を示している。
なお、図1における左右方向を軸方向Lとし、図1における右側を基端側Lb、左側を先端側Lfとしている。
本体機構2は、軸方向Lに沿って、ボディ10と、開閉操作部20と、カバー部30と、安全弁部40と、フィルタ部50とで構成している。
開閉空間121は、開閉操作部20が装着されて開閉切り替えするための略円筒状の空間であり、径外側(図1において下方)から、開閉操作部20の操作体21が配置される第1空間122、開閉操作部20の開閉弁22が配置され、弁室を構成する中央弁室部123、開閉弁22を開弁方向(図1において下方)に付勢する開閉バネ23が配置される第3空間124で構成されている。
第3空間124は、開閉弁22の延出部222に外嵌する開閉バネ23を配置する、中央弁室部123より小径であり、有底の円筒空間である。
より詳しくは、装着溝132,133は、先端側Lf及び基端側Lbの側面及び径内側の底面とで三面が囲われ、径外側が開放された略コ字状の溝である。
また、第2流路R2の先端側Lfの端部が連通する挿入空間131は、本体機構2における導通口となる。
開閉バネ23は、第3空間124に配置されるとともに、延出部222に外嵌するコイルバネであり、開閉弁22を離間する向き、つまり径外側となる操作体21の側(図1において下方)に向かって付勢するように構成している。
なお、先端側リング部411と、先端側リング部411よりわずかに径大な基端側リング部412との間には、基端側Lbに向かって径外側に傾斜する傾斜面414を有している。
また、取付部11に、フィルタ51が設けられているため、貯蔵容器Y側からのバルブ装置1の内部への異物の侵入を防止することができる。そのため、バルブ装置1の内部に異物が混入して閉止性が低下したり、動作不良が生じることを防止できる。
また、減圧機構3はユニット化されており、本体機構2に対して脱着可能に装着されているため、使用時には水素ガスを減圧して使用でき、貯蔵容器Yへの水素ガスの充填時には、減圧機構3を取り外して挿入空間131から直接充填することで、減圧機構3が導通方向規制弁として機能して充填しがたくなるという状況になることを防止できる。
詳述すると、気体状、あるいは液体状の水素を貯蔵容器にそのまま貯蔵する場合に比べ、水素吸蔵合金に吸蔵させて水素ガスを貯蔵する場合の圧力は低いため、安全に水素ガスを燃焼させることができる。
以下同様に、
流路は流路Rに対応し、
開閉弁は開閉弁22に対応し、
安全弁はリリーフ体41に対応し、
バルブ装置はバルブ装置1に対応し、
導通口は挿入空間131に対応し、
装置本体はボディ10に対応し、
放出口は放出口321に対応し、
囲繞部はカバー部30に対応し、
軸方向は軸方向Lに対応し、
閉弁方向は基端側Lbに対応し、
付勢手段はリリーフバネ42に対応し、
封止部はOリング4a,4bに対応し、
分岐流路は第3流路R3に対応し、
貯蔵容器は貯蔵容器Yに対応し、
取付部は取付部11に対応し、
第1流路は第1流路R1に対応し、
第2流路は第2流路R2に対応し、
弁室は中央弁室部123に対応し、
交差方向は径方向に対応し、
フィルタはフィルタ51(51a,51b)に対応し、
開口側は基端側Lbに対応し、
閉塞リングは固定リング52に対応し、
弾性リングは弾性リング53に対応し、
減圧機構は減圧機構3に対応し、
貯蔵容器は貯蔵容器Yに対応し、
ガス燃焼部は水素燃焼部Zに対応し、
ガス消費ユニットは水素燃焼ユニットXに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、カバー部30をボディ10と一体構成してもよいし、本体機構2と減圧機構3とを一体構成してもよい。
3…減圧機構
4a,4b…Oリング
10…ボディ
11…取付部
22…開閉弁
30…カバー部
41…リリーフ体
42…リリーフバネ
51(51a,51b)…フィルタ
52…固定リング
53…弾性リング
123…中央弁室部
131…挿入空間
321…放出口
L…軸方向
Lb…基端側
R…流路
R1…第1流路
R2…第2流路
R3…第3流路
X…水素燃焼ユニット
Y…貯蔵容器
Z…水素燃焼部
Claims (9)
- 流体が通過する流路と、該流路の中間部分において開閉を切り替える開閉弁と、所定圧力より大きな過剰圧力の前記流体を開放する安全弁とを備えたバルブ装置であって、
前記流路の一方の導通口を有する筒状の装置本体を囲繞するとともに、外部と内部とを連通する放出口を有する囲繞部が設けられ、
前記安全弁は、前記囲繞部の内部において、前記装置本体の軸方向に沿って進退するように前記装置本体に外嵌するリング状に構成され、
前記所定圧力以下の付勢力で前記安全弁を閉弁方向に向かって付勢する付勢手段と、
前記軸方向に所定間隔を隔てて、前記装置本体と前記安全弁との間を封止する2つの封止部と、
前記装置本体と前記安全弁との間における2つの前記封止部の間と、前記流路とを連通する分岐流路とが設けられ、
2つの前記封止部のうち閉弁側の前記封止部の有効面積が、開弁側の前記封止部の有効面積より広く、
前記安全弁は、開弁方向の側に配置され、装置本体部に外嵌する先端側リング部と、閉弁方向の側に配置され、先端側リング部よりわずかに径大な基端側リング部と、前記先端側リング部と前記基端側リング部の間には、閉弁方向の側に向かって径外側に傾斜する傾斜面を有し、
前記傾斜面は、2つの前記封止部の間に配置された
バルブ装置。 - 前記流体を貯蔵する貯蔵容器に取付けられる取付部と、
該取付部から前記軸方向に延びる第1流路と、
前記導通口から前記軸方向に延びる第2流路と、
前記開閉弁が開閉方向に進退自在に配置される弁室とが設けられ、
前記流路が前記第1流路と前記第2流路とで構成され、
前記弁室が前記軸方向に交差する交差方向に前記第1流路と前記第2流路とを連通するとともに、前記開閉弁が前記弁室において前記交差方向に進退して開閉する
請求項1に記載のバルブ装置。 - 前記分岐流路が前記第1流路と連通する
請求項2に記載のバルブ装置。 - 前記取付部に、フィルタが設けられた
請求項2又は3に記載のバルブ装置。 - 前記フィルタは、前記取付部の内径よりひとまわり小径で形成され、
前記フィルタの開口側において外径側の隙間を塞ぐリング状の閉塞リングが設けられた
請求項4に記載のバルブ装置。 - 前記軸方向に所定間隔を隔てて濾過精度の異なる複数の前記フィルタが設けられるとともに、
複数の前記フィルタ同士の間にリング状の弾性リングが設けられた
請求項4又は5に記載のバルブ装置。 - 前記導通口に、減圧機構が設けられた
請求項1乃至6のうちいずれかに記載のバルブ装置。 - 請求項1乃至7のうちいずれかに記載のバルブ装置と、
前記バルブ装置における取付部が取付けられ、前記流体としてガスが貯蔵された貯蔵容器と、
前記導通口に接続され、前記ガスを燃焼するガス燃焼部とが設けられた
ガス消費ユニット。 - 前記ガスは、水素ガスであり、
前記貯蔵容器は、前記水素ガスを水素吸蔵合金に吸蔵させて貯蔵した
請求項8に記載のガス消費ユニット。
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