JP7232948B2 - 端末、ランダムアクセス方法、基地局、及び通信システム - Google Patents

端末、ランダムアクセス方法、基地局、及び通信システム Download PDF

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Description

本発明は、移動通信システムにおいてユーザ装置と基地局との間で実行されるランダムアクセス手順に関連するものである。
次世代移動通信システム5Gでは、既存周波数よりも高い周波数を利用することで、広帯域化を目指している。しかし、高い周波数では電波伝搬ロスが増大するため、それを補償するために、Massive MIMO(多数のアンテナを使用する大規模MIMO)を適用して、ビームフォーミングを行うことが検討されている。
ビームフォーミングは、複数の送信(受信)アンテナにおいて、それぞれの信号に対して、振幅と位相を制御することにより、送信(受信)ビームに指向性を持たせる技術である。ビーム幅を狭くすることで、高い利得が得られる。
図1に示すように、Massive MIMOの機能を持つ基地局eNBによりビーム幅の狭いビームフォーミングを行うことが可能であり、高い周波数でもユーザ装置UEのカバレッジを確保できる。なお、ビームフォーミングを利用できない場合、カバレッジ確保のためには繰り返し送信等が必要となる。
3GPP TS 36.321 V12.6.0 (2015-06)
基地局eNB(以下、eNB)がユーザ装置UE(以下、UE)に対して行うビームフォーミングは、eNBとUEとの間のチャネル状態に基づき実行/制御されることが想定される。UEがeNBと接続している状態であれば、eNBはUEから通知されるチャネル状態情報に基づいたビームフォーミングが可能である。
しかし、UEがeNBと接続される前に行うランダムアクセス(非特許文献1)においては、eNBはチャネル状態情報を取得できないので、ビームフォーミングの適用が困難である。
例えば、eNBが、受信ビームフォーミングを適用せずに、オムニパターンでRACH preambleを受信する場合、カバレッジ拡張のためにはUEによる繰り返し送信が必要となり、オーバーヘッド・遅延が増大する。また、仮に、eNBが受信ビームフォーミングを適用して受信する場合、RACH preambleを送信するUEがビーム選択をしなければ不適切なビームフォーミングによる受信でカバレッジが更に縮退する可能性がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ユーザ装置と基地局との間で行われるランダムアクセスにおいて、基地局が適切にビームを適用することを可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置であって、
前記基地局が形成するビームの識別子と、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報とを対応付けた対応情報を格納する記憶部と、
前記基地局から複数の異なるビームにより送信される信号の受信品質に基づいて、特定のビームを選択し、前記対応情報に基づいて、当該特定のビームに対応する構成情報を選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記構成情報を使用してランダムアクセス信号を前記基地局に送信する送信部と
を備えることを特徴とするユーザ装置が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置であって、
ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報であって、前記基地局が形成するビームに対応付けられた構成情報を複数有する送信パターンを格納する記憶部と、
前記送信パターンにおける各構成情報を使用して、ランダムアクセス信号を複数回、ランダムアクセス応答を待たずに送信する送信部と
を備えることを特徴とするユーザ装置が提供される。
本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置が実行するランダムアクセス方法であって、
前記ユーザ装置は、前記基地局が形成するビームの識別子と、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報とを対応付けた対応情報を格納する記憶部を備え、
前記基地局から複数の異なるビームにより送信される信号の受信品質に基づいて、特定のビームを選択し、前記対応情報に基づいて、当該特定のビームに対応する構成情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された前記構成情報を使用してランダムアクセス信号を前記基地局に送信する送信ステップと
を備えることを特徴とするランダムアクセス方法が提供される。
また、本発明の実施の形態によれば、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置が実行するランダムアクセス方法であって、
前記ユーザ装置は、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報であって、前記基地局が形成するビームに対応付けられた構成情報を複数有する送信パターンを格納する記憶部を備え、
前記送信パターンにおける各構成情報を使用して、ランダムアクセス信号を複数回、ランダムアクセス応答を待たずに送信する送信ステップ
を備えることを特徴とするランダムアクセス方法が提供される。
ユーザ装置と基地局との間で行われるランダムアクセスにおいて、基地局が適切にビームを適用することを可能とする技術が提供される。
ビームフォーミングを説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるシステム構成図である。 衝突型ランダムアクセス手順を示す図である。 非衝突型ランダムアクセス手順を示す図である。 第1の実施の形態における基本的な動作を説明する図である。 第1の実施の形態における基本的な動作を説明する図である。 第1の実施の形態におけるRAプリアンブル送信までの手順(衝突型)を示す図である。 第1の実施の形態におけるRAプリアンブル送信までの手順(非衝突型)を示す図である。 階層的なビーム構成の例を示す図である。 下りビームインデックスとRACH構成との対応の例を示す図である。 下りビームインデックスとRACH構成との対応の例を示す図である。 下りビームインデックスとRACH構成との対応の例を示す図である。 ペイロード領域を持つRAプリアンブルの例を示す図である。 予め設定されたRACH送信パターンの例を示す図である。 第2の実施の形態におけるランダムアクセス手順を説明するための図である。 RACH構成変更動作の例を説明するための図である。 ユーザ装置UEが、送信プリコーディングを切り替える場合の例を示す図である。 複数のRARを含むMAC PDUの例を示す図である。 CSS/受信Windowをサブセットに分ける例を示す図である。 CSS/受信Windowをサブセットに分ける例を示す図である。 TAに関するシグナリングシーケンスを示す図である。 基準TA値を説明するための図である。 ユーザ装置UEの構成図である。 ユーザ装置UEのHW構成図である。 基地局eNBの構成図である。 基地局eNBのHW構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。例えば、本実施の形態に係る移動通信システムはLTEに準拠した方式のシステムを想定しているが、本発明はLTEに限定されるわけではなく、他の方式にも適用可能である。また、本明細書及び特許請求の範囲において、「LTE」は、3GPPのRel-12、13、14もしくはそれ以降に対応する通信方式(5Gを含む)を含み得る広い意味で使用する。
(システム構成)
図2に、本発明の実施の形態(第1の実施の形態、第2の実施の形態、変形例に共通)に係る無線通信(移動通信)システムの全体構成図を示す。本実施の形態に係る無線通信システムは、セルを形成する基地局eNB、及び基地局eNB(以下、eNB)と通信を行うユーザ装置UE(以下、UE)を有する。eNBとUEはそれぞれLTEの機能を少なくとも有する。
本実施の形態におけるeNBは、massive MIMOの機能を備えており、広いビームから狭いビームまで種々の複数のビームを形成することができる。eNBは、データの送信/受信においてビームを形成するのみならず、同期信号、参照信号、及び報知信号等の送信/受信においてもビームを形成することができる。
UEは、ビームフォーミング送信を行うことができるUEであってもよいし、ビームフォーミング送信を行わないUEであってもよい。以下では、基本的に、UEは、ビームフォーミング送信を行わないことを想定している。
(ランダムアクセス手順について)
本実施の形態では、主にUEがeNBに対して行うランダムアクセスを対象としていることから、まず、ランダムアクセス手順の基本的な処理を説明する。
ランダムアクセス(以下、RA)は、UEが、発信時あるいはハンドオーバ等により、eNBと接続を確立する場合等に行われ、その主な目的は上り同期を確立することである。RA手順には、衝突型RA手順と、非衝突型RA手順がある。衝突型RA手順は、全ての目的に使用でき、非衝突型RA手順はハンドオーバ等の特定の目的に使用される。
まず、図3を参照して衝突型RA手順を説明する。UEは、所定数のプリアンブル系列の中から1つのプリアンブル系列を使用して、PRACH(Physical Random Access Channel)により、RACH preamble(選択したプリアンブル系列)を送信する(ステップS11)。同時刻に同系列を使用してランダムアクセスを行う他のUEが存在しなければ衝突は生じない。
RACH preambleを受信したeNBは、UEの送信タイミングを推定することができる。ステップS12において、eNBは、DL-SCH(下り共有チャネル)を利用して、UEの送信タイミングを調整するためのTA(timing advance)コマンド、検出したRACH preambleのインデックス、上りリソース割り当て情報(UL grant)等を含むRACH response(レスポンス)をUEに送信する。
RACH responseを受信したUEは、上りのタイミングを調整し、割り当てられたリソースを用いてUL-SCH(上り共有チャネル)により、RRC connection request等の制御メッセージをeNBに送信する(ステップS13)。
RACH preambleを送信したUEが、RACH responseを受信できなかった場合については(ランダムアクセス試行が失敗した場合)、UEは、1回失敗するたびに、所定のステップサイズだけ送信電力を上げてPRACHを送信する。このような動作はPower Rampingと呼ばれる。
ステップS14において、eNBは、contention resolution(競合解決メッセージ)をDL-SCHで送信する。contention resolutionを受信したUEは、自分のID(例:TC-RNTI、ステップS13でスクランブルに使用したもの)が含まれていることを確認することで、ランダムアクセス処理を完了し、以降、データの送受信を行う(ステップS15)。
図4に、非衝突型RA手順を示す。非衝突型RA手順では、ステップS21で、eNBからUEに対してpreambleが割り当てられる。UEは、このpreambleをPRACHで送信し(ステップS22)、eNBからRACH responseを受信する(ステップS23)。非衝突型RA手順では、競合解決が不要であるため、ステップS23でランダムアクセス処理を完了し、以降、データの送受信を行う(ステップS24)。
以下、第1の実施の形態と第2の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
<処理の内容>
まず、第1の実施の形態について説明する。図5A、Bを参照して、本実施の形態における基本的な動作を説明する。なお、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、無線通信システムがTDDで動作することを想定しているが、FDDであってもよい。
本実施の形態において、eNBは、複数の下りビームを形成できる。また、各ビームにはインデックス(以降、インデックスが1のビームを、ビーム1等と表記する)が付けられているものとする。
また、本実施の形態では、UEが適切な下りビームを選択できるように、eNBが各ビームでビーム選択信号を送信する。当該ビーム選択信号は、例えば、同期信号(例:PSS、SSS)、報知信号(例:PBCHで送信される信号)、システム情報(例:SIB)、参照信号(例:CRS、CSI-RS)、又は、これらのいずれか複数の組み合わせである。
各ビームのビーム選択信号は、所定の周波数リソース、又は、時間リソース、又は、周波数・時間リソースで送信される。例えば、eNBは、リソース1(例:あるサブフレーム)においてビーム1でビーム選択信号を送信し、リソース2(例:別のサブフレーム)においてビーム2でビーム選択信号を送信する、といったように、各ビームでビーム選択信号を送信する。図5A、Bの左側には、そのイメージが描かれている。なお、上記の「リソース」は、ビーム選択信号の「系列」を含む。例えば、ビーム1とビーム2において、同一周波数・時間リソースで、異なる系列(ビーム1では系列1を使用、ビーム2では系列2を使用)のビーム選択信号を送信することとしてもよい。
また、UEは、下りビームインデックスと、下りリソースとの対応情報(これを対応情報Aと呼ぶ)を予め保持している。例えば、UEは、下りビーム1はリソース1に対応し、下りビーム2はリソース2に対応し、といった対応を示す対応情報Aを保持している。当該対応情報Aは、例えば、UEに予め設定してあることとしてもよいし、報知情報、上位レイヤシグナリング等により、eNBからUEに通知されるものであるとしてもよい。
また、本実施の形態では、UEがRACH preambleを送信するために利用する上りのリソース構成(これをRACH構成と呼ぶ)と、下りのビームインデックスとが予め対応付けられている。RACH構成と下りビームインデックスとの対応情報を対応情報Bと呼ぶ。
RACH構成は、時間リソース、周波数リソース、プリアンブル系列のいずれか1つ、又は、いずれか2つの組み合わせ、又は、3つの組み合わせからなる。一例として、RACH構成が時間リソースと周波数リソースの組み合わせ(時間・周波数リソースと表記)であるとすると、下りビーム1に対応するRACH構成(RACH構成1と記載、以下、同様)は、時間・周波数リソース1であり、RACH構成2は時間・周波数リソース2であり、といったように、下りビームとRACH構成(リソース)とが対応付けられている。
下りビームインデックスとRACH構成との対応付けを示す対応情報Bは、例えば、UEに予め設定してあることとしてもよいし、報知情報、上位レイヤシグナリング等により、eNBからUEに通知されるものであるとしてもよい。あるいは、サブフレーム又はサブフレームのグループごとに下りL1/L2制御情報を用いて通知されてもよい。当該対応情報Bは、例えば、(インデックス1、リソース1)、(インデックス2、リソース2)のように、インデックスとリソース(前述したように、時間、周波数、系列のいずれか又は組み合わせ)とを対応付けた情報である。サブフレーム単位で対応情報Bを通知する場合、リソースのうちサブフレームに関しては制御情報が送信されたサブフレームを用いた暗黙的な通知とすることも可能である。
本実施の形態のeNBは、上記のビーム選択信号を送信する送信ビームと同様の(送信ビームと同様の指向性、ビーム幅の)ビームを、受信ビームとして受信側に形成することができる。受信ビームについても、対応する送信ビームと同じインデックスが付されているとする。
本実施の形態ではビーム選択に応じてRACH構成を用いるため、UEの状態に応じて選択可能なRACH構成を制限してもよい。例えば、UEの移動速度・推定したドップラー周波数・位置・端末能力などに応じてUEがRACH構成を選択できるよう、複数RACH構成を通知してもよい。
そして、eNBでは、各インデックスで識別される受信ビームにおいて、当該インデックスで識別されるRACH構成のリソースでRACH preambleの受信が行われる。例えば、RACH構成1のリソースで送信されるRACH preambleは、RACH構成1に対応する上りビーム1(下りビーム1に対応する上りビーム)で受信され、RACH構成2のリソースで送信されるRACH preambleは、RACH構成2に対応する上りビーム2(下りビーム2に対応する上りビーム)で受信される。
より具体的な例を、図5Aを参照して説明する、図5Aに示すように、eNBは、各ビームでビーム選択信号を送信している。UEは、各ビームに対応するリソースで受信するビーム選択信号の測定を行い、例えば、最も受信レベル(受信電力)の高いビーム選択信号のリソースを特定する。なお、受信レベルに代えて、受信品質(RSRQ等)を使用してもよい。以下、「受信レベル」に関して同様である。また、「受信品質」を、受信レベルを含む意味で使用してもよい。
そして、UEは、前述した下りビームインデックスと下りリソースの対応情報Aに基づいて、最も受信品質の高いビーム選択信号のリソースに対応する下りビームインデックスを特定する。
図5Aの例では、下りビームインデックスとしてiが特定される。続いて、UEは、対応情報Bに基づいて、インデックスiに対応するRACH構成(RACH構成i)を選択し、RACH構成iを使用してRACH preambleを送信する。eNBは、受信ビームiを適用して当該RACH preambleを受信することができる。
図5Bの例では、UEは、下りビームインデックスとしてjを特定する。続いて、UEは、対応情報Bに基づいて、インデックスjに対応するRACH構成(RACH構成j)を選択し、RACH構成jを使用してRACH preambleを送信する。eNBは、受信ビームjを適用して当該RACH preambleを受信することができる。
上記のような構成により、eNBにおいてRACH構成毎に、対応する下りビームインデックスの下りビームと同様の受信ビームフォーミングを適用することが可能となる。これにより、eNBのRACH受信においても受信ビームフォーミング利得を得ることができる。なお、本実施の形態で想定しているTDDの場合、伝搬路の可逆性により上下リンクのチャネル特性が共通となるため、上記の構成は好適である。ただし、上記の構成はFDDに適用してもよい。FDDの場合でも、上下リンクのチャネル特性にある程度の共通性があるためである。例えば、FDDの場合において、ある下りビームによる信号送信における伝搬ロスが大きければ(小さければ)、当該下りビームの方向及び幅と同様の方向(逆方向)及び幅を持つ上りビームでの信号受信品質は悪く(良く)なることが考えられる。
<シーケンス例>
図6は、本実施の形態における衝突型RA手順のシーケンス例を示す。図6に示すように、eNBからUEに対してビーム選択信号(SS、PBCH、SIB等)が各ビームで送信される(ステップS101)。
UEは、各ビームに対応する各リソースで受信するビーム選択信号の中から、例えば、最も受信レベルの高いビーム選択信号(つまり、下りビーム)を選択し、当該下りビームに対応するRACH構成を選択する(ステップS102)。そして、UEは、当該RACH構成を使用してRACH preambleを送信する(ステップS103)。
その後の手順は図3を参照して説明したステップS12以降の手順と同様である。ただし、本実施の形態では、eNBはRACH preambleを受信したリソース(上りビーム)に対応する下りビームを使用して、以降の下り送信を実行し、当該上りビームを使用して、以降の受信を実行することができる。
例えば、eNBが上りビーム1でRACH preambleを受信した場合に、下りビーム1でRACH responseを送信する。これにより、UEは、良好な品質でRACH responseを受信することができる。
図7は、本実施の形態における非衝突型RA手順のシーケンスを示す。図7の場合、ステップS201で接続状態にあり、その時点で、既にUEは下りビーム(RACH構成)を選択済みである。この選択は、例えば、最初のeNBとのRA時に行われる(図6の手順)。そして、ステップS202でeNBから、UEが使用するプリアンブルが送信される。そして、ステップS203において、UEはRACH preambleを送信する。例えば、ステップS201の時点で、下りビームとして下りビーム1が選択されていたとすると、ステップS203において、UEは、RACH構成1を用いてRACH preambleを送信する。
なお、非衝突型RA手順におけるステップS202のPreamble assignmentでは、eNBは、プリアンブルの系列だけでなく送信時間・周波数リソースをUEに通知してもよい。この場合、UEは、この送信時間・周波数リソースでRACH preambleを送信する。
例えば、上記の送信時間・周波数リソースは、当該UEからの上り信号を良好な品質(高い受信レベル)で受信できる受信ビームに対応付けられたリソースである。当該受信ビームは、例えば、ステップS201の接続状態におけるUEからの信号に基づいてeNBが選択したビームである。
<詳細例>
――――下りビームインデックスとRACH構成の対応について――――
前述したように、下りビームインデックスとRACH構成の対応情報Bは、例えば報知信号としてeNBからUEに通知される。これに代えて、eNBは、下りビーム毎に独立にRACH構成を通知することで、UEにおいて、RACH構成と下りビームインデックスとの対応情報Bを持たせることとしてもよい。
例えば、eNBは、下りビーム1で、RACH構成X(インデックス1で識別されるRACH構成)を通知し、下りビーム2で、RACH構成Yを通知する。UEは、対応情報Aに基づき、「RACH構成X」を受信したリソースの下りビームインデックスが1であることを把握し、下りビームインデックス1と、RACH構成Xとを対応付け、これらを保持する。また、「RACH構成Y」を受信したリソースの下りビームインデックスが2であることを把握し、下りビームインデックス2と、RACH構成Yとを対応付け、これらを保持する。
下りビームインデックスとRACH構成の対応は1:1対応でもよいし、N:1対応でもよいし、1:N対応でもよい。Nは、2以上の整数である。
N:1/1:N対応の説明をする前に、ビームの階層化(グループ化と称してもよい)について説明する。本実施の形態では、上りビームと下りビームのそれぞれについて、例えば、図8に示すように、eNBは階層的なビームを形成することができる。図8に示す例の場合、小さな丸(横長の丸)で示す狭ビームが多数形成されるとともに、6~7の狭ビームを束ねるような大きさで広ビーム(#0~#6)を形成することができる。図8の例では、2段階の階層(グループ化)の例であるが、階層数を3以上にしてもよい。
さて、図9Aは、下りビームインデックスとRACH構成の1:1対応の例を示す。図9Aに示すとおり、ビーム1とRACH構成1のように、下りビームインデックスとRACH構成が1:1に対応している。
図9BはN:1対応の例を示す。図9Bに示すとおり、ビーム1~3とRACH構成1のように、複数の下りビームインデックスに1つのRACH構成が対応付けられている。この場合、UEは、ビーム選択信号の受信レベル(受信品質)に基づいて、ビーム1~3のいずれかを選択した場合に、RACH構成1を選択する。
そして、この場合、eNBでは、Nを束ねた広さに相当する受信広ビームとRACH構成(リソース)とが対応付けられており、この対応に基づいて、各受信広ビームは、対応するRACH構成を使用してRACH preambleを受信する。上記の例では、eNBは、受信ビームとして、ビーム1~3を束ねた広ビームを適用して、RACH構成1で送信されたRACH preambleを受信する。そして、eNBは、例えば、当該広ビームに対応する下りの広ビームでRACH responseをUEに送信する。
このように、N:1対応にすることで、eNBはより広いビームでRACH preambleを受信することができ、ビーム選択ミスの影響を小さくすることができる。なお、上記の例において、ビーム1~3(に対応する3つの受信ビーム1~3)とは別に広ビームを使用することに代えて、RACH構成1のRACH preambleを受信ビーム1~3で受信することとしてもよい。
図9Cは、1:N対応の例を示す。図9Cに示すとおり、ビーム1とRACH構成1~3のように、1つの下りビームインデックスに複数のRACH構成が対応付けられている。この場合において、ビーム選択信号が送信されるビームは、1:1対応の場合と同様のビームであってもよいし、N:1対応の場合に用いたような広いビームであってもよい。1:N対応の場合、例えば、UEが、ビーム選択信号に基づいて、ビーム1を選択した場合、RACH構成1~3から1つのRACH構成を、例えばランダムに選択し、使用する。
1:N対応の場合、例えば、UE-AとUE-Bが同じビーム1を選択する場合でも、UE-AとUE-Bは異なるRACH構成(例:異なるプリアンブル系列)を選択する可能性がある。従って、1:N対応の場合、同じビームを選んだ複数UE間での衝突確率を低減できる。
ここで、eNBが形成する下りビームの広さは一様でなくてもよい。例えば、セル中心に向けたビームは広いビームとし、セル端のビームは狭いビームとすることができる。そこで、下りビームの広さが一様でない場合にPower rampingの増加を回避するために、RACH構成毎に、送信電力オフセット及びターゲット受信レベルのうちのいずれか又は両方を設定してもよい。つまり、RACH構成の情報に送信電力情報が含まれる。
例えば、セル中心の広いビームに対して送信電力ブースト(送信電力を増加させるオフセット)を適用することとしてもよい。つまり、この場合、広いビームのビームインデックスには、RACH構成とともに、送信電力ブーストを示す送信電力オフセットが対応付けられる。
――階層的なビーム構成を適用する場合におけるビーム選択について――――
eNBは、ビーム選択信号を送信する各ビームについて、例えば、広いビーム、中程度の広さのビーム、狭ビームのように、種々の広さのビームで送信することとしてもよい。例えば、図8に示したように、狭ビームでビーム選択信号を送信するとともに、広ビームでビーム選択信号を送信する。このような場合でも、UEにおける各ビームのインデックスとリソースとの対応情報A、及び各ビームのインデックスとRACH構成との対応情報Bの保持、及び、ビーム選択動作はこれまでの説明と同様に行うことができる。
また、例えば、ビームのインデックスにビームの階層(例:広、狭)を示す情報を加え、UEは、いずれかの階層のビームを選択することとしてもよい。
一例として、階層Aが広ビーム、階層Bが狭ビームであるとして、対応情報A/Bにおけるビームのインデックスが「ビーム1(階層A)」、「ビーム1-1(階層B)」、「ビーム1-2(階層B)」のように、階層の情報を含むものとする。
ここで、例えば、UEが、各ビームのビーム選択信号の受信測定結果により、階層Aでは、ビーム1での受信レベルが最良であり、階層Bではビーム1-2での受信レベルが最良であることを検知する場合、例えば、UEは、階層Aと階層Bのうちの最も受信レベルが高いビーム1-2を選択する。
また、UEは、自身の能力(UE capability)、位置、移動速度(モビリティ)、カバレッジ状態(セル中央、セル端等)のいずれか1つ、又は、いずれか複数の組み合わせに基づいて、階層を選択し、その階層の中で最良のビームを選択することとしてもよい。その選択の基準(階層判定閾値等)は、eNBからUEに報知信号又は上位シグナリングで設定してもよいし、事前設定されていてもよい。
例えば、上記の閾値として、直近の平均移動速度(モビリティ)の閾値が設定されているとして、UEは、自身の平均移動速度が閾値以上(高モビリティ)であれば、高モビリティ耐性のある広ビームを選択し、閾値未満(低モビリティ)であれば、狭ビーム(大容量)を選択する。また、受信レベルが低く測定精度が低いUEは広ビームを選択する等としてもよい。
上記のようなビーム階層の選択動作により、UEの状態に応じてビーム階層を変更することが可能となり、ビーム選択ミスの可能性を削減できる。
―――RAプリアンブルについて――――
本実施の形態でのRAプリアンブルは従来と同様のRAプリアンブルを使用することができる。従来技術では、RAプリアンブルは、プリアンブル以外のデータを含まない。これは、衝突時のロスを最小限とするためである。
一方、本実施の形態では、RACH構成(つまり、受信ビーム)を適用してRAプリアンブルの送信が行われるため、衝突の可能性が低減する。そこで、本実施の形態で使用されるRAプリアンブルは、信号系列のみで構成される従来の信号の他、信号系列と、データビットを通知可能なペイロード領域とで構成される信号を使用してもよい。また、RAプリアンブルとして、データビットを通知可能なペイロード領域のみで構成される信号を使用してもよい。
RAプリアンブルが、信号系列とペイロード領域とで構成される場合におけるRAプリアンブルの構成を図10に示す。例えば、あるUEのペイロード領域のデータは、CDM、TDM、FDMのいずれか1つ、又は、いずれか複数(全部を含む)の組み合わせで、他のUEのデータと多重される。
このように、RAプリアンブルがペイロード領域を持つことで、RAプリアンブルを用いた明示的なシグナリングやULデータ送信が可能となる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態を説明する。第2の実施の形態では、UEがRACH responseを待たずに、設定された送信リソースパターンに基づいてRACH preambleの複数回送信を行う。eNBは、異なる受信ビームフォーミングを適用して各回のRACH preamble受信を行う。
eNB及びUEは、第2の実施の形態における機能を、第1の実施の形態における機能に追加して有することとしてもよいし、第1の実施の形態における機能を持たずに、第2の実施の形態における機能を有することとしてもよい。以下では、eNB及びUEは、第2の実施の形態における機能を、第1の実施の形態における機能に追加して有するとともに、いずれの機能を使用するかを切り替えることができるものとして説明する。以下の説明におけるeNBとUEは、第1の実施の形態で説明した機能を備えることを前提とする。
第2の実施の形態では、更に、UEがRACH preambleの複数回送信を行う際のパターンであるRACH送信パターンが定められ、UEはRACH送信パターンを保持している。RACH送信パターンは、例えば、UEに予め設定してあることとしてもよいし、報知情報、上位レイヤシグナリング等により、eNBからUEに通知されるものであるとしてもよい。また、eNBは、RACH送信パターンとして複数のRACH送信パターンをUEに通知(設定)し、UEは、複数のRACH送信パターンの中から1つのRACH送信パターンを選択して使用してもよい。複数のRACH送信パターンとしては、例えば、N回送信のパターン、(N+X)回のRACH送信パターン等の複数RACH送信パターンがある。Nは2以上の整数であり、Xは1以上の整数である。
RACH送信パターンは、例えば、各回のRACH preamble送信に使用するRACH構成を含む。一例として、RACH送信パターンが(RACH構成1、RACH構成2、RACH構成3、RACH構成4)である場合、UEは、RACH preambleを、所定時間間隔(例:mサブフレーム間隔(mは1以上の整数))で、RACH構成1、RACH構成2、RACH構成3、RACH構成4の順で送信する。なお、「RACH構成」の内容により、各回のプリアンブル系列は同じ系列である場合もあるし、異なる系列である場合もある。
また、例えば、RACH構成が時間リソースで表わされる場合においては、RACH送信パターンが(RACH構成1、RACH構成2、RACH構成3、RACH構成4)である場合に、UEは、各RACH構成に対応する時間(例:サブフレーム)でRACH preambleを送信する。
図11は、上記のように、RACH構成が時間リソースで表わされる場合におけるRACH preambleの複数回送信の例を示す図である。ここで、RACH送信パターンが(RACH構成1、RACH構成2、RACH構成3、RACH構成4)であるとすると、図11の(a)で示す時点で、(a)に相当するRACH構成1でRACH preambleが送信され、(b)に相当するRACH構成2でRACH preambleが送信される。(c)、(d)についても同様である。また、各RACH構成で送信されたRACH preambleは、eNBにおいて当該RACH構成に対応する受信ビームにより受信される。
また、RACH送信パターンにより、送信時間間隔が指定されてもよい。例えば、a,b,cを、時間長を示す値であるとして、RACH送信パターンを(RACH構成1:a、RACH構成2:b、RACH構成3:c、RACH構成4)とした場合、UEは、最初にRACH構成1でRACH preambleを送信し、時間aの後にRACH構成2でRACH preambleを送信する。b、cについても同様である。
<シーケンス例>
図12に示すシーケンスに沿って、第2の実施の形態における処理内容をより詳細に説明する。
ステップS201において、UEは、設定されているRACH送信パターンに従って、複数回、RACH preambleを送信する。
ステップS202では、eNBが、RACH preambleの受信に成功した上り受信ビーム(RACH構成)を特定する。ここで、複数の上りビームで受信に成功した場合には、例えば、最も受信レベルの高い上り受信ビームを特定する。
ステップS203では、eNBは、例えば、ステップS202で特定したRACH構成のインデックス(つまり、上り受信ビームのインデックス)を含むRACH responseをUEに送信する。このとき、ステップS202で特定した上り受信ビームに対応する(逆向きの)下り送信ビームを用いてRACH responseをUEに送信することとしてもよい。
その後、UEとeNB間でデータの送受信がなされる。このとき、eNBは、当該UEの上りデータ受信について、ステップS202で特定した上り受信ビームを使用することができる。また、eNBは、当該UEへのデータ送信について、ステップS203で使用した下りビームを使用することができる。
<詳細例>
上述したステップS201について、UEは、自身のカバレッジ状態(下り無線品質)によらず複数回送信を適用するが、以下のように、下り無線品質(受信レベル、受信品質等)に応じて、RACH送信パターンを変えることとしてもよい。
この場合、例えば、下り無線品質が所定の閾値以上の場合にはN回送信のRACH送信パターンを選択し、下り無線品質が所定の閾値未満の場合は(N+X)回送信のRACH送信パターンを選択してもよい。ここで、Xは、無線品質に依存する回数であり、無線品質が高い場合のXよりも、無線品質が低い場合のXのほうが大きな値となる。
また、ステップS201の前段階で、eNBは、UEに対して、RACH preamble複数回送信の可否を報知信号で通知してもよい。RACH preamble複数回送信「否」が通知される場合には、UE及びeNBは、第1の実施の形態で説明した動作を行う。一方、報知信号でRACH preamble複数回送信「可」が通知される場合には、UE及びeNBは、第2の実施の形態で説明した動作を行う。また、eNBからUEに対して、RACH送信パターンが通知される場合には、それがRACH preamble複数回送信「可」を意味することとしてもよい。このような構成により、第1の実施の形態の動作と第2の実施の形態の動作とを切り替えることができる。
また、複数回のRACH preamble送信における送信電力については、例えば、UEは、ビーム選択信号の測定の結果、最も受信レベルの高かったビームに基づいて決定し、RACH preamble送信間で共通とする(後述するPower ramping間を除く)。
上記の測定は、例えば、使用するRACH送信パターンでのRACH構成に対応する各下りビーム(下りリソース)での測定である。ビームに基づいて送信電力を決定するとは、当該ビームでのパスロス等に基づいて送信電力を算出することに相当する。eNBでは、複数回のRACH preamble受信の中で、最も受信レベルが高かったRACH preambleに対する上り受信ビームを選択する。
eNBは、例えば、選択した上り受信ビームを、受信時間ウィンドウ(eNBから見れば送信時間ウィンドウ)に反映させることができる。この場合、例えば、UEにおいて受信時間ウィンドウとビームインデックス(つまり、上りリソース)との対応情報が予め設定され、UEは、RACH responseを受信した時間ウィンドウに対応する上りリソースで次のデータ送信を行い、eNBは当該ユーザからの送信データを当該上り受信ビームで受信できる。
また、eNBは、選択した上り受信ビームに対応する情報を含む制御情報あるいはCRCマスクビットを使用してRACH responseをUEに送信することとしてもよい。UEは、RACH responseから、当該上り受信ビームに対応する情報を検出することで、当該上り受信ビームに対応するリソースで上りデータ送信を行うことができる。
また、ステップS201における複数回送信に関して、例えば、UEは、eNBからの信号(例えば、受信レベルが最大であるビーム選択信号)の受信レベルが所定の閾値以上であることを検知した場合には、設定されたRACH送信パターンを1回用いて送信を行い、受信レベルが所定閾値以下の場合にはRACH送信パターンを複数回用いて送信を行うこととしてもよい。RACH送信パターンの複数回送信を行う場合でも、送信電力は一定である。
RACH送信パターンを1回用いて送信を行うこととした場合に、RACH responseを受信できなかった場合には、Power rampingを行って、再度、RACH送信パターンの1回送信を行う。以降、RACH responseを受信できるまでこの動作を行う。
また、RACH送信パターンの複数回送信を行うこととする場合において、RACH responseを受信できた時点以降は、RACH送信パターンの送信を停止する。
<UE側のビーム選択の変更について>
第2の実施の形態において、例えば、RACH送信パターンをPower rampingしながら複数回送信することで、UEの最大送信電力に到達した場合、あるいは、所定の送信回数を超えた場合、あるいは、下りリンクの測定結果が変わった場合等において、UEは、RACH構成(つまり、UE側で選択するビームインデックス)を変更してもよい。
上記の所定の送信回数は、RACH preambleの送信回数の閾値であってもよいし、RACH送信パターンの送信回数の閾値であってもよい。また、下りリンクの測定結果が変わった場合とは、例えば、使用するRACH送信パターンでのRACH構成に対応する各下りビーム(下りリソース)の中の最大受信レベルが所定閾値以下となった場合である。
図13に、RACH preambleを送信するRACH構成を変更する場合の例を示す。図13の例では、UEの送信電力が所定閾値(UE能力により定まる最大送信電力、もしくはネットワーク設定値)に到達するまでは、UEは、同一のRACH送信パターン(RACH構成のセット)を用いてRACH preambleを送信し、その後、最大送信回数に到達するまでは、その前の送信とは異なるRACH送信パターン(RACH構成のセット)を用いてRACH preambleを送信することとしている。
より具体的には、図13の例において、Power rampingにより最大送信電力に到達する3回目のRACH送信パターンの送信までは同一のRACH送信パターン(例:RACH構成1~4のセット)が使用される。そして、4回目では、3回目とは異なるRACH送信パターン(例:RACH構成5~8のセット)が使用される。また、図13の例では、4回目の送信で、カバレッジ拡張のために、異なるRACH送信パターンを2回送信している。
上記のように、RACHリソース再選択(ビーム選択)を行うことで、特に、RACH構成毎にeNBの受信ビームが異なる場合において、より高いビームフォーミング利得が得られる可能性がある。
なお、図13のような処理の他、UE側でRACH構成を変えた場合には、Power rampingをリセットすることとしてもよい。これにより、過剰な送信電力でのRACH preamble送信を回避することができる。
また、UEは、RACH preamble送信の度に、例えばビーム選択信号(同期信号、参照信号等)の測定(Measurement)を行い、測定結果に基づいて、次に送信するRACH構成(ビームインデックス)を再選択してもよい。また、UEは、RACH構成変更(例:図13に示した4回目)の際に、上記の測定結果で得られた受信レベル(受信品質)が高いRACH構成(ビームインデックス)を順に選択することで、RACH構成のセットを選択することとしてもよい。このような動作により、より確からしいRACH構成変更(ビーム変更)が可能となる。
また、UEが、複数送信アンテナを有する場合において、UEは、RACH preamble送信の度、もしくは、送信電力のRamp upの度に送信プリコーディングを切り替えてもよい。例えば、プリコーディングインデックスをサイクリックに切り替えてもよいし、UEが任意のプリコーディングを適用してもよい。このような動作により送信ダイバーシチ利得が得られる。
図14は、UEが送信プリコーディングを切り替える場合の例を示している。例えば、UEは、最初に#1の送信ビームが形成される送信プリコーディングを用い、次に、切り替えトリガ(RACH preamble送信、Ramp up)が発生したら#2の送信ビームを使用して送信を行う、といったように切り替えを行う。
以上、説明したように、第2の実施の形態によれば、eNBは、RACH preambleの受信により、最適な上り受信ビームを選択することが可能となる。また、eNBは、RACH responseに対応するUEからの送信データを受信する際に、最適な受信ビームを適用することが可能となる。更に、ビームダイバーシチ効果により複数回送信によるオーバーヘッド・遅延の削減も可能である。
特に、FDDの場合、上下リンクのチャネル特性が独立のため、上りチャネル情報なしの状態でRACH送信が必要となるケースが存在する。第2の実施の形態は、このような場合に特に好適である。
また、UEは、第1の実施の形態と同様にして、下りビームインデックスを選択し、選択した下りビームインデックスに対応するRACH構成を選択し、当該RACH構成によりRACH preambleを送信することで、下りビーム選択も同時に行うことが可能である。
(変形例)
以下では、第1の実施の形態と第2の実施の形態の両方(一部については一方)に適用できる変形例として、RACH response(ここではRARと記述する)に関する構成例、TA(Timing Advance)に関する構成例、サーチスペースに関する構成例について説明する。
<RARについて>
eNBは、複数のUEからのRACH preambleを同時に検出した場合には、各UEへのRARを集約し、1回で送信することができる。一方、本実施の形態では、eNBは、UE毎にUEに適した下りビームを選択し、当該下りビームでRARを送信することができる。ここで、各下りビームは、例えば、異なった時間・周波数リソースで送信されるので、複数UEのRARを集約して送信する際に、異なる下りビームのUEを混在させることは好ましくない。
そこで、変形例では、eNBが、集約可能な複数RARのうち、選択された下りビームが同じRARを集約して、同一のMAC PDUに含めて送信する。複数の下りビームが互いに異なる場合は、単一のRARを有するMAC PDUを送信することになる。複数のRARを含むMAC PDUの例を図15に示す。図15の例において、RAR1~nは同一の下りビームで送信される。このような処理により、最適な下りビームを用いてRAR送信を効率的に行うことができる。
ところで、RARは、PDCCHにおけるCSS(Common Search Space、共通サーチスペース)にマッピングされて送信される。この点に関し、変形例では、RARを送信するCSSを複数のサブセットに分割し、サブセット毎に異なるビームインデックスを対応させることとしてもよい。
図16Aに一例を示す。この例では、CSSが、4つのサブセットに分割され、それぞれビーム1、ビーム2、ビーム3、ビーム4が対応付けられている。この対応付けの情報は、例えば、報知信号、上位シグナリング等によりUEに通知されている。
eNBは、例えば、あるUEのRARをビーム1で送信する場合に、ビーム1に対応するCSSの領域に当該UEのRARをマッピングして送信する。当該UEは、当該領域で自分のRARを検出したことでもって、ビーム1でRARが送信されたことを把握できる。これにより、例えば、第2の実施の形態において、UEは、自分の送ったどのRACH構成(ビームインデックス)が最適だったかを認識できる。また、UE側でもRARに対して受信ビームフォーミングを適用できる。
上記のようにCSSをサブセットに分割することに代えて、もしくは、これに加えて、RARの受信ウィンドウを複数のサブセットに分割し、CSSの場合と同様に、サブセットとビームインデックスを対応させてもよい。この場合の例を図16Bに示す。
また、CRCマスクに用いるRNTI(例:TC-RNTI)をビームインデックス(あるいはグループ)に対応させてもよい。すなわち、例えば、RNTIの所定のビットの値をビームインデックスとすることが考えられる。
また、eNBが、単一のUEに対して複数のRACH構成でRACH preamble受信に成功した場合において、eNBは、当該UE宛てのRARの中に、そのことを示す情報(例:受信に成功したRACH構成に対応する複数ビームインデックス等)を含めて送ってもよい。また、RARの中に、RACH preamble受信レベルの順番でビームインデックスの情報を含めることとしてもよい。これにより、UEは、各ビームインデックスの品質の順番を把握できる。
また、eNBは、RARの中に、又は、RARを送信するMAC PDUの複数RARの共用フィールド(図15に示すMAC Header等)の中に、受信に成功したRACH構成の情報(ビームインデックス等)を含めて送信してもよい。この構成は、例えばFDDを用いている場合のように、上りビームインデックスと下りビームインデックスが独立である場合により好適である。
<TA>
LTEに基づく本実施の形態に係る通信システムでは、eNBは各UEの上り信号の送信タイミングを調整し、eNBにおける受信タイミングのずれが所定の時間内に収まるように制御を行っている。具体的には、eNBは各UEに対して所望上り信号受信タイミングに対する、実際の上り信号の受信タイミングとの差分を計測し、その差分だけ上り信号タイミングを前にずらすように指示を行っている。この指示は、例えば、RA手順時において、RARに含まれるTA(Timing Advance)コマンド(TA値)により行われる。
広域セルをカバーするためには幅広いTA値のサポートが必要であり、TAのためのシグナリングオーバーヘッドは大きい(既存のLTEでは11ビット)。
そこで、変形例では、図17に示すように、eNBからUEに対して、下りのビームインデックス毎に基準TA値を通知し(ステップS301)、基準TA値に対するオフセット値をTAコマンドで通知する(ステップS302)。各ビームの届くエリアは小さなセルと考えることができ、当該エリアをカバーするためのオフセット値は小さな範囲の値で足りることになる。
基準TA値の通知は報知信号で行ってもよいし、上位シグナリングで行ってもよい。また、基準TA値を、前述した対応情報Aの中に、各ビームインデックスに対応付けて含めてもよい。また、対応情報Aとは別に、基準TA値とビームインデックスとを対応付けたリストとして通知してもよい。
例を図18に示す。図18の例では、ビーム1に対して基準TA値としてTA1が通知され、ビーム2に対して基準TA値としてTA2が通知されている。そして、各ビームのエリア内で、各UEに対して、基準TA値に対するオフセット値がTAコマンドとして通知される。
なお、例えば、狭ビームの場合には、RARによるTAコマンドをなくしてもよい。また、TAコマンドのレンジを小さくしてもよい。
また、前述したように、同じ下りビームのRARを集約して送信する場合(RARが1つの場合を含む)に、RARを送信するMAC PDUで通知するTAを、RAR間の基準TA値とRAR毎のオフセットTA値に分割して通知することとしてもよい。例えば、基準TA値をMACヘッダで送信し、各UEのオフセットTA値を対応するRARに含める。これにより、基準TA値の長さは7ビット、オフセットTA値の長さを4ビットとした場合、N個のRAR多重により、(N-1)×7ビットのオーバーヘッド削減が可能となる。
また、eNBは、同期タイミングの基準時刻(UTC時刻)等に対する相対値を報知し、GNSS等で基準時刻を取得したUEが自律的にTAを適用することとしてもよい。この場合、RARによるTAコマンドをなくしてもよいし、TAコマンドのレンジを小さくしてもよい。
上記のような変形例の動作により、シグナリングオーバーヘッドの削減ができる。また、TAコマンドを不要とすることも可能となる。
また、ビームとTA値の相関関係を利用して効果的なTAが可能となる。更に、ビームとRAR受信リソース・サーチスペース等の対応付けにより同一MAC PDUで送信されるRAR間のTA値の類似性を利用して効果的なTAが可能となる。
<サーチスペースについて>
UEが、RAR、Contention resolution (メッセージ4)等 をモニタするサーチスペースはUE共通サーチスペースでもよいし、UEグループサーチスペースでもよいし、UE個別のサーチスペースでもよい。
例えば、あるビームインデックス(RACH構成)を選択したUEは、そのビームに対応するUEグループサーチスペースのみをモニタすることで不要なモニタリングの省略やビーム間の制御情報の誤認識を防ぐことができる。前述した図16Aに示す各領域は、UEグループサーチスペースの一例である。また、UE共通サーチスペースはビーム選択を行わない場合やビームを変更して再送するケース等にサーチスペースの限定が難しい場合に有効である。
(装置構成)
次に、本発明の実施の形態(第1、第2の実施の形態及び変形例を含む)におけるUEとeNBの構成例を説明する。
<ユーザ装置UE>
図19に、UEの機能構成図を示す。図19に示すように、UEは、UL送信部101、DL受信部102、RRC管理部103、RA制御部104、測定部105、電力制御部106を備える。なお、図19は、UEにおいて本発明に特に関連する機能部のみを示すものであり、UEは、少なくともLTEに準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
UL送信部101は、UEから送信されるべき上位のレイヤの情報から、物理レイヤの各種信号を生成し、eNBに対して送信する機能を含む。DL受信部102は、eNBから各種の下り信号を受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、UL送信部101及びDL受信部102は、変形例で説明したTAに関する処理を行う機能も含む。
RRC管理部103は、DL受信部102を介して、eNBから報知信号、上位レイヤ信号等を取得し、これらの信号から、対応情報やパターン情報等の設定情報を取得して、記憶する。
RA制御部104は、第1、第2の実施の形態、変形例で説明したランダムアクセス手順における各信号の生成を行うとともに、UL送信部101/DL受信部102を介したランダムアクセスにおける信号送受信の制御を行う。この制御は、RRC管理部103に格納された対応情報やパターン情報等の設定情報に基づいて実行される。
測定部105は、eNBから受信する信号の受信レベル等の測定を行い、測定結果に基づき、ビームの選択(例:RACH構成の選択)を行う機能を含む。すなわち、測定部105は選択部を含む。電力制御部106は、UL送信部101から送信する信号の送信電力を制御する。
図19に示すUEの構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
図20は、UEのハードウェア(HW)構成の例を示す図である。図20は、図19よりも実装例に近い構成を示している。図20に示すように、UEは、無線信号に関する処理を行うRE(Radio Equipment)モジュール151と、ベースバンド信号処理を行うBB(Base Band)処理モジュール152と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール153と、USIMカードにアクセスするインタフェースであるUSIMスロット154とを有する。
REモジュール151は、BB処理モジュール152から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A(Digital-to-Analog)変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、アンテナから受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D(Analog to Digital)変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール152に渡す。REモジュール151は、例えば、図19のUL送信部101、DL受信部102における物理レイヤ等の機能を含む。
BB処理モジュール152は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP(Digital Signal Processor)162は、BB処理モジュール152における信号処理を行うプロセッサである。メモリ172は、DSP162のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール152は、例えば、図19のUL送信部101、DL受信部102におけるレイヤ2等の機能、RRC管理部103、RA制御部104、測定部105、電力制御部106を含む。なお、RRC管理部103、RA制御部104、測定部105、及び電力制御部106の機能の全部又は一部を装置制御モジュール153に含めることとしてもよい。
装置制御モジュール153は、IPレイヤのプロトコル処理、各種アプリケーションの処理等を行う。プロセッサ163は、装置制御モジュール153が行う処理を行うプロセッサである。メモリ173は、プロセッサ163のワークエリアとして使用される。また、プロセッサ163は、USIMスロット154を介してUSIMとの間でデータの読出し及び書込みを行う。
<基地局eNB>
図21に、eNBの機能構成図を示す。図21に示すように、eNBは、DL送信部201、UL受信部202、RRC管理部203、RA制御部204、BF管理部205を備える。なお、図21は、eNBにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、eNBは、少なくともLTE方式に準拠した動作を行うための図示しない機能も有するものである。
DL送信部201は、eNBから送信されるべき上位のレイヤの情報から、物理レイヤの各種信号を生成し、送信する機能を含む。UL受信部202は、UEから各種の上り信号を受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。DL送信部201及びUL受信部202は、多素子のアンテナを含み、様々な階層のビームフォーミングを行う機能を含む。また、DL送信部201及びUL受信部202は、変形例で説明したTAに関する処理を行う機能を含む。
RRC管理部203は、対応情報やパターン情報等を含む報知信号、上位レイヤ信号等を作成し、DL送信部201を介してUEに送信する機能を含む。RA制御部204は、第1、第2の実施の形態、及び変形例で説明したランダムアクセス手順における信号の送受信を、DL送信部201/UL受信部202を介して行う。BF管理部205は、eNBが適用しているビームのインデックス、階層等の管理を行う。
図21に示すeNBの構成は、全体をハードウェア回路(例:1つ又は複数のICチップ)で実現してもよいし、一部をハードウェア回路で構成し、その他の部分をCPUとプログラムとで実現してもよい。
図22は、eNBのハードウェア(HW)構成の例を示す図である。図22は、図21よりも実装例に近い構成を示している。図22に示すように、eNBは、無線信号に関する処理を行うREモジュール251と、ベースバンド信号処理を行うBB処理モジュール252と、上位レイヤ等の処理を行う装置制御モジュール253と、ネットワークと接続するためのインタフェースである通信IF254とを有する。
REモジュール251は、BB処理モジュール252から受信したデジタルベースバンド信号に対して、D/A変換、変調、周波数変換、及び電力増幅等を行うことでアンテナから送信すべき無線信号を生成する。また、アンテナから受信した無線信号に対して、周波数変換、A/D変換、復調等を行うことでデジタルベースバンド信号を生成し、BB処理モジュール252に渡す。REモジュール251は、例えば、図21のDL送信部201及びUL受信部202における物理レイヤ等の機能を含む。なお、eNBのアンテナは、様々な階層の送信ビーム及び受信ビームを形成可能な多素子のアンテナである。
BB処理モジュール252は、IPパケットとデジタルベースバンド信号とを相互に変換する処理を行う。DSP262は、BB処理モジュール252における信号処理を行うプロセッサである。メモリ272は、DSP252のワークエリアとして使用される。BB処理モジュール252は、例えば、図21のDL送信部201及びUL受信部202におけるレイヤ2等の機能、RRC管理部203、RA制御部204、BF管理部205を含む。なお、RRC管理部203、RA制御部204、及びBF管理部205の機能の全部又は一部を装置制御モジュール253に含めることとしてもよい。
装置制御モジュール253は、IPレイヤのプロトコル処理、OAM処理等を行う。プロセッサ263は、装置制御モジュール253が行う処理を行うプロセッサである。メモリ273は、プロセッサ263のワークエリアとして使用される。補助記憶装置283は、例えばHDD等であり、基地局eNB自身が動作するための各種設定情報等が格納される。
なお、図19~図22に示す装置の構成(機能区分)は、本実施の形態(第1、第2の実施の形態、変形例を含む)で説明する処理を実現する構成の一例に過ぎない。本実施の形態(第1、第2の実施の形態、変形例を含む)で説明する処理を実現できるのであれば、その実装方法(具体的な機能部の配置、名称等)は、特定の実装方法に限定されない。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明した本願の開示の技術によれば、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置であって、前記基地局が形成するビームの識別子と、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報とを対応付けた対応情報を格納する記憶部と、前記基地局から複数の異なるビームにより送信される信号の受信品質に基づいて、特定のビームを選択し、前記対応情報に基づいて、当該特定のビームに対応する構成情報を選択する選択部と、前記選択部により選択された前記構成情報を使用してランダムアクセス信号を前記基地局に送信する送信部とを備えるユーザ装置が提供される。
上記の構成により、ユーザ装置と基地局との間で行われるランダムアクセスにおいて、基地局が適切にビームを適用することが可能になる。
前記対応情報において、1つの構成情報に複数のビームの識別子が対応付けられていることとしてもよい。この構成により、基地局はより広いビームでランダムアクセス信号を受信できる。
前記対応情報において、1つのビームの識別子に複数の構成情報が対応付けられていることとしてもよい。この構成により、同じビームを選択した複数のユーザ装置間での衝突確立を低減できる。
前記構成情報は送信電力情報を含み、前記送信部は、当該送信電力情報に基づいた送信電力を使用して前記ランダムアクセス信号を送信することとしてもよい。この構成により、パワーランピングの増加を回避できる。
前記基地局が形成するビームは階層構造を有しており、前記選択部は、所定の基準に基づいて、特定の階層の中の特定のビームを選択し、前記対応情報に基づいて、当該特定のビームに対応する構成情報を選択することとしてもよい。この構成により、例えばユーザ装置の状態に応じて、適切な階層のビームを選択でき、ビーム選択ミスの可能性を低減できる。
また、開示の技術により、基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置であって、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報であって、前記基地局が形成するビームに対応付けられた構成情報を複数有する送信パターンを格納する記憶部と、前記送信パターンにおける各構成情報を使用して、ランダムアクセス信号を複数回、ランダムアクセス応答を待たずに送信する送信部とを備えるユーザ装置が提供される。
上記の構成により、ユーザ装置と基地局との間で行われるランダムアクセスにおいて、基地局が適切にビームを適用することが可能になる。
前記ユーザ装置は、前記ランダムアクセス信号を複数回送信する動作の実行可否を示す情報を、前記基地局から受信する受信部を更に備え、前記受信部により、前記動作を実行しないことを示す情報を受信した場合に、前記ユーザ装置は、前記基地局から複数の異なるビームにより送信される信号の受信品質に基づいて、特定のビームを選択し、当該特定のビームに対応する構成情報を使用してランダムアクセス信号を送信することとしてもよい。この構成により、複数回動作を実行しない場合であっても、基地局はビームを適切に適用してランダムアクセス信号を受信できる。
前記送信部は、前記ランダムアクセス信号を複数回送信する動作を複数回行う中で、所定の条件を満たした場合に、前記送信パターンを構成する構成情報のセットを変更し、当該変更後の構成情報のセットを使用して、前記ランダムアクセス信号を複数回送信することとしてもよい。この構成により、ランダムアクセスの成功確率を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。説明の便宜上、基地局eNB及びユーザ装置UEは機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って、ユーザ装置UE及び基地局eNBが有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
<実施形態の補足>
情報の通知は、本明細書で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法で行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、MACシグナリング、ブロードキャスト情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block)))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCメッセージは、RRCシグナリングと呼ばれてもよい。また、RRCメッセージは、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及び/又はこれらに基づいて拡張された次世代システムに適用されてもよい。
判定又は判断は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
なお、本明細書で説明した用語及び/又は本明細書の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及び/又はシンボルは信号(シグナル)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。
UEは、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
また、本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンスなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が本発明に包含される。
本特許出願は2016年2月4日に出願した日本国特許出願第2016-020323号に基づきその優先権を主張するものであり、日本国特許出願第2016-020323号の全内容を本願に援用する。
<付記>
(付記項1)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置であって、
前記基地局が形成するビームの識別子と、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報とを対応付けた対応情報を格納する記憶部と、
前記基地局から複数の異なるビームにより送信される信号の受信品質に基づいて、特定のビームを選択し、前記対応情報に基づいて、当該特定のビームに対応する構成情報を選択する選択部と、
前記選択部により選択された前記構成情報を使用してランダムアクセス信号を前記基地局に送信する送信部と
を備えることを特徴とするユーザ装置。
(付記項2)
前記対応情報において、1つの構成情報に複数のビームの識別子が対応付けられている
ことを特徴とする付記項1に記載のユーザ装置。
(付記項3)
前記対応情報において、1つのビームの識別子に複数の構成情報が対応付けられている
ことを特徴とする付記項1に記載のユーザ装置。
(付記項4)
前記構成情報は送信電力情報を含み、前記送信部は、当該送信電力情報に基づいた送信電力を使用して前記ランダムアクセス信号を送信する
ことを特徴とする付記項1ないし3のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
(付記項5)
前記基地局が形成するビームは階層構造を有しており、前記選択部は、所定の基準に基づいて、特定の階層の中の特定のビームを選択し、前記対応情報に基づいて、当該特定のビームに対応する構成情報を選択する
ことを特徴とする付記項1ないし4のうちいずれか1項に記載のユーザ装置。
(付記項6)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置であって、
ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報であって、前記基地局が形成するビームに対応付けられた構成情報を複数有する送信パターンを格納する記憶部と、
前記送信パターンにおける各構成情報を使用して、ランダムアクセス信号を複数回、ランダムアクセス応答を待たずに送信する送信部と
を備えることを特徴とするユーザ装置。
(付記項7)
前記ユーザ装置は、前記ランダムアクセス信号を複数回送信する動作の実行可否を示す情報を、前記基地局から受信する受信部を更に備え、
前記受信部により、前記動作を実行しないことを示す情報を受信した場合に、前記ユーザ装置は、前記基地局から複数の異なるビームにより送信される信号の受信品質に基づいて、特定のビームを選択し、当該特定のビームに対応する構成情報を使用してランダムアクセス信号を送信する
ことを特徴とする付記項6に記載のユーザ装置。
(付記項8)
前記送信部は、前記ランダムアクセス信号を複数回送信する動作を複数回行う中で、所定の条件を満たした場合に、前記送信パターンを構成する構成情報のセットを変更し、当該変更後の構成情報のセットを使用して、前記ランダムアクセス信号を複数回送信する
ことを特徴とする付記項6又は7に記載のユーザ装置。
(付記項9)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置が実行するランダムアクセス方法であって、
前記ユーザ装置は、前記基地局が形成するビームの識別子と、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報とを対応付けた対応情報を格納する記憶部を備え、
前記基地局から複数の異なるビームにより送信される信号の受信品質に基づいて、特定のビームを選択し、前記対応情報に基づいて、当該特定のビームに対応する構成情報を選択する選択ステップと、
前記選択ステップにより選択された前記構成情報を使用してランダムアクセス信号を前記基地局に送信する送信ステップと
を備えることを特徴とするランダムアクセス方法。
(付記項10)
基地局とユーザ装置とを備える無線通信システムにおいて前記基地局と通信を行う前記ユーザ装置が実行するランダムアクセス方法であって、
前記ユーザ装置は、ランダムアクセス信号の送信に使用する構成情報であって、前記基地局が形成するビームに対応付けられた構成情報を複数有する送信パターンを格納する記憶部を備え、
前記送信パターンにおける各構成情報を使用して、ランダムアクセス信号を複数回、ランダムアクセス応答を待たずに送信する送信ステップ
を備えることを特徴とするランダムアクセス方法。
101 UL送信部
102 DL受信部
103 RRC管理部
104 RA制御部
105 測定部
106 電力制御部
152 BB処理モジュール
153 装置制御モジュール
154 USIMスロット
201 DL送信部
202 UL受信部
203 RRC管理部
204 RA制御部
205 BF管理部
251 REモジュール
252 BB処理モジュール
253 装置制御モジュール
254 通信IF

Claims (6)

  1. 複数の同期信号の受信電力に基づいて1つの同期信号を選択し、前記選択した同期信号に対応する時間・周波数リソースを決定する選択部と、
    前記時間・周波数リソースを使用してプリアンブルを基地局に送信する送信部と、を備え、
    プリアンブルを送信するための1つの時間・周波数リソースに同期信号を送信する複数のビームが対応付けられている
    ことを特徴とする端末。
  2. 前記プリアンブルに対する応答を受信する受信部を備え、
    前記応答のCRCのマスクに使用されるRNTIは、前記同期信号を送信するビームに対応付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末。
  3. プリアンブルを送信するための時間・周波数リソースが、前回のプリアンブル送信で使用した時間・周波数リソースと同じである場合に、前記送信部は、パワーランピングにより送信電力を増加させて、前記プリアンブルを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末。
  4. 複数の同期信号の受信電力に基づいて1つの同期信号を選択し、前記選択した同期信号に対応する時間・周波数リソースを決定するステップと、
    前記時間・周波数リソースを使用してプリアンブルを基地局に送信するステップと、を備え、
    プリアンブルを送信するための1つの時間・周波数リソースに同期信号を送信する複数のビームが対応付けられている
    ことを特徴とする端末が実行するプリアンブル送信方法。
  5. 複数の同期信号を送信する送信部と、
    端末により、前記複数の同期信号の受信電力に基づいて1つの同期信号が選択され、前記選択された同期信号に対応する時間・周波数リソースを使用して送信されたプリアンブルを受信する受信部と、を備え、
    プリアンブルを送信するための1つの時間・周波数リソースに同期信号を送信する複数のビームが対応付けられている
    ことを特徴とする基地局。
  6. 複数の同期信号の受信電力に基づいて1つの同期信号を選択し、前記選択した同期信号に対応する時間・周波数リソースを決定する選択部と、
    前記時間・周波数リソースを使用してプリアンブルを基地局に送信する送信部と、を備え、
    プリアンブルを送信するための1つの時間・周波数リソースに同期信号を送信する複数のビームが対応付けられている、端末と、
    前記複数の同期信号を送信する送信部と、
    前記端末により、前記複数の同期信号の受信電力に基づいて前記1つの同期信号が選択され、前記選択された同期信号に対応する前記時間・周波数リソースを使用して送信された前記プリアンブルを受信する受信部と、を備える基地局と、
    を備える通信システム。
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