JP2015216412A - ユーザ装置、基地局及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線リンク障害の報告による不要なデュアルコネクティビティの解消を回避するための技術を提供することである。【解決手段】本発明の一態様は、デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信する送受信部と、所定の起動契機の検出に応答して、前記セカンダリ基地局に対するランダムアクセス(RA)手順を衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかに従って実行するRA処理部と、前記RA手順が失敗すると、前記RA手順の種別又は前記検出された起動契機に基づき無線リンク障害(RLF)メッセージを生成し、前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知するRLF通知部とを有するユーザ装置に関する。【選択図】図8

Description

本発明は、無線通信システムに関する。
無線通信システムの高速化及び大容量化を図るため、LTE(Long Term Evolution)システムが利用されている。LTEシステムでは、基地局(evolved Node B:eNB)とユーザ装置(User Equipment:UE)との間の無線リンクにおいてユーザ装置が異常を検出した場合、ユーザ装置は、基地局との無線リンクを再確立するために基地局に対して再接続要求手順を実行することが規定されている。無線品質が劣化する毎に発信手順が実行されることは、当該処理に伴って遅延を生じさせるため望ましくない。このため、発信手順の代わりに再接続要求手順が実行される。再接続手順の起動契機として、例えば、無線リンク障害(Radio Link Failure:RLF)、ハンドオーバの失敗、インテグリティの失敗、リコンフィギュレーションの失敗などの検出があげられる。また、無線リンク障害は、ダウンリンク品質の劣化、RA(Random Access)プリアンブル最大再送回数の超過、RLC(Radio Link Control)最大再送回数の超過などに応答して検出される。
LTEシステムでは、ユーザ装置と基地局との間の再接続手順は、図1に示されるような処理シーケンスにより実行される。すなわち、上述した無線リンク障害の検出などの再接続手順の起動契機を検出すると、ユーザ装置はまずRAプリアンブルを基地局に送信する。これに応答して、基地局はRAレスポンスを返信する。RAレスポンスを受信すると、ユーザ装置は再接続を要求するため、RRC connection re−establishment requestを送信する。これに応答して、基地局は、シグナリング無線ベアラ1(Signaling Radio Bearer 1:SRB1)を確立するため、当該ユーザ装置に個別のコンフィギュレーションを通知するためのRRC connection re−establishmentを返信する。当該コンフィギュレーションを完了すると、ユーザ装置は、RRC connection re−establishment completeを送信する。これに応答して、基地局は、SRB2又はデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)を確立するため、RRC connection reconfigurationを返信する。当該リコンフィギュレーションを完了すると、ユーザ装置は、RRC connection reconfiguration completeを送信する。これらの処理によって、ユーザ装置と基地局との間でU−planeデータが通信可能になり、再接続処理が完了する。
現在、LTEシステムの次世代の通信規格として、LTE−Advancedの仕様策定が進められている。LTE−Advancedシステムでは、LTEシステムとのバックワードコンパチビリティを確保しつつ、LTEシステムを上回るスループットを実現するため、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)技術が導入される。キャリアアグリゲーションでは、LTEシステムによりサポートされている20MHzの最大帯域幅を有するコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)が基本コンポーネントとして利用され、これら複数のコンポーネントキャリアを同時に用いることによって、より広帯域な通信を実現することが図られている。
キャリアアグリゲーションでは、ユーザ装置は、複数のコンポーネントキャリアを同時に用いて基地局と通信することが可能である。キャリアアグリゲーションでは、ユーザ装置との接続性を担保する信頼性の高いプライマリセル(Primary Cell:PCell)と、プライマリセルに接続中のユーザ装置に追加的に設定されるセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)又はセカンダリセルグループ(SCG)とが設定される。
プライマリセルは、LTEシステムのサービングセルと同様のセルであり、ユーザ装置とネットワークとの間の接続性を担保するためのセルである。他方、セカンダリセルは、プライマリセルに追加されてユーザ装置に設定されるセルである。
LTE Release 10(Rel−10)までのキャリアアグリゲーションでは、図2の左図に示されるように、ユーザ装置が同一の基地局により提供される複数のコンポーネントキャリアを用いて同時通信することが規定されている。一方、Rel−12では、Rel−10のキャリアアグリゲーションがさらに拡張され、図2の右図に示されるように、ユーザ装置が複数の基地局により提供される複数のコンポーネントキャリアを用いて同時通信するデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity:DC)が検討されている。例えば、全てのコンポーネントキャリアを単一の基地局内に収容できない場合、Rel−10と同程度のスループットを実現するためには、デュアルコネクティビティが効果的に利用されると考えられる。
マスタ基地局(MeNB)とセカンダリ基地局(SeNB)とによるデュアルコネクティビティがユーザ装置に対して設定されている場合、図3に示されるように、ユーザ装置は、セカンダリ基地局により提供されるセカンダリセルグループで無線リンク障害(RLF)を検出すると、上述した再接続手順を起動することなく、無線リンク障害の検出をマスタ基地局に報告することが規定されている。これは、接続性はマスタ基地局との間で担保されているため、再接続手順は不要であると考えられるためである。当該RLF報告を受信すると、マスタ基地局は、これをセカンダリ基地局に転送し、報告されたセカンダリセルグループをセカンダリ基地局に削除させるか、あるいはユーザ装置に設定されるセカンダリセルを変更する。その後、マスタ基地局は新たなコンフィギュレーションを通知するため、ユーザ装置にRRC connection reconfigurationを送信する。
LTEシステム及びLTE−Advancedシステムでは、ユーザ装置と基地局との間のタイミングを同期させるためランダムアクセス(RA)手順が実行される。RA手順の起動契機として、イニシャルアクセス、アップリンク/ダウンリンクデータの再開、ハンドオーバ、セカンダリセルにおけるタイミングアライメントなどがあげられる。このRA手順は、衝突型RA(Contention based RA:CBRA)手順と非衝突型RA(Non−contention based RA/Contention Free RA:CFRA)との2つのタイプにより実行可能である。
衝突型RA手順は、イニシャルアクセスやアップリンクデータの再開などのために実行され、ユーザ装置によって自律的に起動される。また、衝突型RA手順は、専用プリアンブルが不足した際にネットワーク主導により起動されることもある。
図4に示されるように、典型的な衝突型RA手順では、ユーザ装置は、接続要求を通知し、送信タイミングを推定するため、メッセージ1としてRACH(Random Access Channel)プリアンブルを基地局に送信する。メッセージ1では、ユーザ装置により選択されたRAプリアンブルがPRACH(Physical RACH)により送信される。その後、RACHレスポンスが受信できない場合、ユーザ装置は、より高い送信電力によりRACHプリアンブルを再送する(パワーランピング)。これに応答して、基地局は、検出したプリアンブルインデックス、ユーザ装置を識別するための一時的なC−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)、送信タイミング情報(TA command)、アップリンクスケジューリンググラントなどを含むRACHレスポンスをメッセージ2として返信する。RACHレスポンスを受信すると、ユーザ装置は、制御メッセージをメッセージ3として基地局に送信する。これに応答して、基地局は、メッセージ4としてRRC connection setup又はRRC connection re−establishmentを返信し、ユーザ装置と基地局との間でデータを通信するための共有チャネルが確立される。
一方、非衝突型RA手順は、ダウンリンクデータの再開やハンドオーバなどのために実行され、ネットワークにより起動される。非衝突型RA手順は、ネットワークにより指定された専用プリアンブルにより起動される。
図5に示されるように、典型的な非衝突型RA手順では、基地局は、ユーザ装置が使用するプリアンブル番号を通知するため、メッセージ0としてプリアンブルアサイメントをユーザ装置に送信する。これに応答して、ユーザ装置は、メッセージ1としてRACHプリアンブルを基地局に送信する。メッセージ1では、ユーザ装置により選択されたRAプリアンブルがPRACHにより送信される。その後、RACHレスポンスが受信できない場合、ユーザ装置は、より高い送信電力によりRACHプリアンブルを再送する(パワーランピング)。これに応答して、基地局は、検出したプリアンブルインデックス、ユーザ装置を識別するための一時的なC−RNTI、送信タイミング情報、アップリンクスケジューリンググラントなどを含むRACHレスポンスをメッセージ2として返信する。これにより、ユーザ装置と基地局との間でデータを通信するための共有チャネルが確立される。
3GPP TS36.331 V12.1.0(2014−03)
図6に示されるように、セカンダリ基地局との間でRA手順が失敗すると、ユーザ装置は、無線リンク障害が発生したと判断し、当該無線リンク障害をマスタ基地局に報告する。例えば、ユーザ装置がセカンダリ基地局からのPDCCH(Physical Downlink Control Channel)による指示を誤検出し、これに応答してRAプリアンブルを送信した場合、セカンダリ基地局は、ユーザ装置からRAプリアンブルが送信されることを想定していないため、RAプリアンブルを受信しない。この結果、セカンダリ基地局はRAレスポンスをユーザ装置に送信せず、ユーザ装置はRAプリアンブルを再送し続ける。この場合、所定のRAプリアンブル再送回数を超過すると、ユーザ装置は、無線品質は劣化していないにもかかわらず無線リンク障害が発生したと判断し、当該無線リンク障害をマスタ基地局に報告することになる。当該無線リンク障害報告を受信すると、マスタ基地局及びセカンダリ基地局は、報告された無線リンク障害に関連するセカンダリセルグループを削除することになる。
このように、ユーザ装置による誤検出を含むRA手順が失敗した全てのケースに対して無線リンク障害が報告された場合、基地局は、当該無線リンク障害が無線品質の劣化に起因するのか、又はユーザ装置による誤検出に起因するか判断することができず、無線品質は劣化していないにもかかわらずデュアルコネクティビティを不要に解除する可能性がある。この結果、スループット向上の効果が限定的なものになる可能性がある。
上述した問題点に鑑み、本発明の課題は、無線リンク障害の報告による不要なデュアルコネクティビティの解消を回避するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信する送受信部と、所定の起動契機の検出に応答して、前記セカンダリ基地局に対するランダムアクセス(RA)手順を衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかに従って実行するRA処理部と、前記RA手順が失敗すると、前記RA手順の種別又は前記検出された起動契機に基づき無線リンク障害(RLF)メッセージを生成し、前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知するRLF通知部とを有するユーザ装置に関する。
本発明によると、無線リンク障害の報告による不要なデュアルコネクティビティの解消を回避することができる。
図1は、LTEシステムにおけるRRC再接続手順を示すシーケンス図である。 図2は、キャリアアグリゲーションを示す概略図である。 図3は、Dual Connectivityにおける無線リンク障害制御を示す概略図である。 図4は、衝突型RA手順を示すシーケンス図である。 図5は、非衝突型RA手順を示すシーケンス図である。 図6は、誤検出による無線リンク障害の報告処理を示す概略図である。 図7は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。 図8は、本発明の一実施例によるユーザ装置の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の一実施例による基地局の構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の一実施例によるユーザ装置と基地局との間の無線リンク障害の報告処理を示すシーケンス図である。 図11は、本発明の他の実施例によるユーザ装置と基地局との間の無線リンク障害の報告処理を示すシーケンス図である。 図12は、本発明の一実施例による無線リンク障害報告処理を示すフロー図である。 図13は、本発明の他の実施例による無線リンク障害報告処理を示すフロー図である。 図14は、本発明の他の実施例による無線リンク障害報告処理を示すフロー図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
複数の基地局と同時通信するデュアルコネクティビティ機能を有するユーザ装置が開示される。後述される実施例を概略すると、ランダムアクセス(RA)手順を起動する所定の起動契機に応答して、ユーザ装置は、セカンダリ基地局に対するRA手順を衝突型RA手順又は非衝突型RA手順の何れかに従って実行する。RA手順が失敗すると、ユーザ装置は、当該RA手順の種別又は検出された起動契機に基づき無線リンク障害(RLF)を通知するRLFメッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局に通知する。
一実施例では、RA手順が失敗すると、ユーザ装置は、当該RA手順の種別を示す失敗種別情報を含む無線リンク障害をマスタ基地局及びセカンダリ基地局に通知する。ユーザ装置から受信したRLFメッセージの失敗種別情報が衝突型RA手順を示す場合、マスタ基地局及びセカンダリ基地局はセカンダリセルの削除処理を実行する一方、失敗種別情報が非衝突型RA手順を示す場合、マスタ基地局及びセカンダリ基地局は、当該無線リンク障害がユーザ装置による誤検出に起因して通知された可能性があると判断し、セカンダリセルの削除処理を保留する。
他の実施例では、衝突型RA手順によるRA手順が失敗した場合には、ユーザ装置は、当該無線リンク障害をマスタ基地局及びセカンダリ基地局に通知する一方、非衝突型RA手順によるRA手順が失敗した場合には、ユーザ装置は、無線リンク障害をマスタ基地局及びセカンダリ基地局に通知せず保留してもよい。この場合、ユーザ装置からRLFメッセージを受信すると、マスタ基地局及びセカンダリ基地局は、当該RA手順が衝突型RA手順により実行されたものであり、当該無線リンク障害がユーザ装置による誤検出に起因して通知された可能性は低いと判断でき、セカンダリセルの削除処理を実行する。
更なる他の実施例では、検出された起動契機がセカンダリ基地局からのダウンリンク制御チャネルによる起動指示である場合、RA手順が失敗しても、ユーザ装置は、無線リンク障害をマスタ基地局及びセカンダリ基地局に通知せず保留してもよい。他方、検出された起動契機がセカンダリ基地局からのダウンリンク制御チャネルによる起動指示でない場合、RA手順が失敗すると、ユーザ装置は、無線リンク障害をマスタ基地局及びセカンダリ基地局に通知する。この場合、ユーザ装置からRLFメッセージを受信すると、マスタ基地局及びセカンダリ基地局は、当該無線リンク障害がユーザ装置による誤検出に起因して通知された可能性は低いと判断し、セカンダリセルの削除処理を実行する。
これにより、無線品質の劣化などの所定のRA手順の起動契機に応答して実行されたRA手順の失敗でなく、ユーザ装置による誤検出に応答して実行されたRA手順の失敗に対して、不要なセカンダリセルの削除を実行することを回避できる。
図7を参照して、本発明の一実施例による無線通信システムを説明する。図7は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。
図7に示されるように、無線通信システム10は、ユーザ装置100及び基地局200A,200Bを有する。無線通信システム10は、ユーザ装置100が複数の基地局200A,200Bにより提供されるコンポーネントキャリアCC#1,CC#2を用いて同時通信するデュアルコネクティビティをサポートし、図示されるように、ユーザ装置100は、デュアルコネクティビティ機能を利用して、マスタ基地局(MeNB)200Aとセカンダリ基地局(SeNB)200Bとの間で通信する。図示された実施例では、2つの基地局200A,200Bしか示されていないが、一般には、無線通信システム100のサービスエリアをカバーするよう多数の基地局200が配置される。
ユーザ装置100は、複数の基地局200A,200Bと同時通信するデュアルコネクティビティ機能を有する。典型的には、ユーザ装置100は、図示されるように、スマートフォン、携帯電話、タブレット、モバイルルータなどの無線通信機能を備えた何れか適切な情報処理装置であってもよい。ユーザ装置100は、プロセッサなどのCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどのメモリ装置、基地局200A,200Bとの間で無線信号を送受信するための無線通信装置などから構成される。例えば、後述されるユーザ装置100の各機能及び処理は、メモリ装置に格納されているデータやプログラムをCPUが処理又は実行することによって実現されてもよい。しかしながら、ユーザ装置100は、上述したハードウェア構成に限定されず、後述する処理の1以上を実現する回路などにより構成されてもよい。
基地局200A,200B(以降、基地局200として総称されてもよい)は、ユーザ装置100と無線接続することによって、コアネットワーク(図示せず)上に通信接続された上位局やサーバなどのネットワーク装置から受信したダウンリンク(DL)パケットをユーザ装置100に送信すると共に、ユーザ装置100から受信したアップリンク(UL)パケットをネットワーク装置に送信する。図示された実施例では、基地局200Aがマスタ基地局(MeNB)又はプライマリ基地局として機能し、基地局200Bがセカンダリ基地局(SeNB)として機能する。デュアルコネクティビティでは、マスタ基地局200Aが、ユーザ装置100と基地局200A,200Bとの間のデュアルコネクティビティによる同時通信を制御すると共に、上位のコアネットワーク(図示せず)との間の通信を制御する。
次に、図8を参照して、本発明の一実施例によるユーザ装置の構成を説明する。図8は、本発明の一実施例によるユーザ装置の構成を示すブロック図である。
図8に示されるように、ユーザ装置100は、送受信部110、ランダムアクセス(RA)処理部120及び無線リンク障害(RLF)通知部130を有する。
送受信部110は、デュアルコネクティビティによりマスタ基地局200Aとセカンダリ基地局200Bと同時に通信する。具体的には、送受信部110は、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bとの間でアップリンク/ダウンリンク制御チャネルやアップリンク/ダウンリンクデータチャネルなどの各種無線チャネルを送受信する。
RA処理部120は、所定の起動契機の検出に応答して、セカンダリ基地局200Bに対するランダムアクセス(RA)手順を衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかに従って実行する。当該所定の起動契機として、例えば、イニシャルアクセス、アップリンク/ダウンリンクデータの再開、ハンドオーバ、セカンダリセルにおけるタイミングアライメントなどがあげられる。これらの起動契機の何れかを検出すると、RA処理部120は、衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかに従ってRA手順を実行する。典型的には、衝突型RA手順はユーザ装置100によって自律的に起動されるRA手順であり、非衝突型RA手順は基地局200の指示により起動されるRA手順である。
一実施例では、RA処理部120は、検出された起動契機に応じて衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかを選択してもよい。例えば、RA処理部120は、イニシャルアクセスやアップリンクデータの再開の起動契機に対して衝突型RA手順を利用してもよい。他方、RA処理部120は、ダウンリンクデータの再開やハンドオーバの起動契機に対して非衝突型RA手順を利用してもよい。
RLF通知部130は、RA手順が失敗すると、当該RA手順の種別又は検出された起動契機に基づき無線リンク障害(RLF)を通知するRLFメッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局200Aに通知する。
一実施例では、RLF通知部130は、失敗したRA手順が衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れに従って実行されたかを示す失敗種別情報を含むRLFメッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局200Aに通知してもよい。例えば、RA処理部120がRA手順においてセカンダリ基地局200Bに所定の最大再送回数RAプリアンブルを送信したが、RAレスポンスを受信できなかった場合など、セカンダリ基地局200Bとの間のRA手順に失敗した場合、RLF通知部130は、当該RA手順が衝突型RA手順又は非衝突型RA手順の何れの種別により実行されたかを示す失敗種別情報を含むRLFメッセージをマスタ基地局200Aに通知する。当該RLFメッセージを受信すると、マスタ基地局200Aは受信したRLFメッセージをセカンダリ基地局200B及びセカンダリ基地局200Bに送信する。これにより、セカンダリ基地局200Bは、ユーザ装置100が当該セカンダリ基地局200Bに対してRA手順を実行していたことを認識すると共に、失敗種別情報に基づきユーザ装置100がPDCCH指示の誤検出により当該RA手順を起動したか否か判断することができる。すなわち、セカンダリ基地局200BがPDCCHによりRA手順の起動を指示していないにもかかわらず、受信した失敗種別情報が非衝突型RA(CFRA)手順を示す場合、セカンダリ基地局200Bは、ユーザ装置100がPDCCH指示(PDCCH order)を誤検出したと判断することができる。この場合、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、セカンダリセルの不要な削除を実行することなく、ユーザ装置100に対するデュアルコネクティビティを維持する。この結果、不要にデュアルコネクティビティを解除することが回避でき、デュアルコネクティビティによるスループットの向上を維持することが可能である。
一実施例では、RLF通知部130は、誤検出された非衝突型RA手順の起動指示におけるRAリソースやRAプリアンブルインデックスを更に含むRLFメッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局200Aに送信してもよい。
他の実施例では、RLF通知部130は、失敗したRA手順の種別が衝突型RA(CBRA)手順である場合にRLFメッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局200Aに通知してもよい。換言すると、RA手順が非衝突型RA(CFRA)手順により失敗した場合、RLF通知部130は、当該RA手順の失敗に応答してRLFメッセージを生成せず、RLFの通知を保留する。非衝突型RA手順は、セカンダリ基地局200Bにより起動されるものであり、セカンダリ基地局200Bは、RA手順が実行中であることを認識しており、ユーザ装置100からRLFを受信することなくRA手順に異常があったことを検出可能である。例えば、セカンダリ基地局200Bは、非衝突型RA手順の起動指示をユーザ装置100に送信した後、ユーザ装置100からのRAプリアンブルの受信を監視する。無線品質の劣化により所定の期間内にユーザ装置100からRAプリアンブルを受信できなかった場合、セカンダリ基地局200Bは、ユーザ装置100からRLFメッセージを受信することなく、無線リンク障害を検出可能である。
本実施例によると、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、ユーザ装置100からRLFメッセージを受信した場合、当該RLFメッセージはユーザ装置100による誤検出に起因したものでなく、ユーザ装置100により起動された衝突型RA手順によるRA手順の失敗に起因するものであると判断することができる。従って、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、上述したような失敗種別情報を新たに付加することなく、当該セカンダリセルに対する削除処理及び/又は新たなセカンダリセルの再設定処理が必要であると判断し、当該削除処理及び/又は再設定処理を実行する。
更なる他の実施例では、RLF通知部130は、失敗したRA手順がセカンダリ基地局200Bからのダウンリンク制御チャネルによる指示に応答して実行されていない場合にRLFメッセージを生成し、生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知してもよい。換言すると、RLF通知部130は、失敗したRA手順がセカンダリ基地局200Bからのダウンリンク制御チャネルによる指示に応答して実行されたと判断した場合、RLFメッセージを生成せず、RLFの通知を保留する。すなわち、当該RA手順が衝突型RA手順と非衝突型RA手順の何れによって失敗したかにかかわらず、セカンダリ基地局200Aからのダウンリンク制御チャネルによる指示(PDCCH order)に応答して実行されたと判断した場合、RLF通知部130は、当該失敗したRA手順に対するRLFメッセージをマスタ基地局200Aに通知せずに保留してもよい。これは、ダウンリンク制御チャネルによる指示により起動されたRA手順は、ユーザ装置100による誤検出に起因して実行された可能性があるためである。また、RLFが通知されなかった場合でも、セカンダリ基地局200Bは、所定の期間内にユーザ装置100からRAプリアンブルを受信できなかった場合、ユーザ装置100からRLFを受信することなく、無線リンク障害を検出可能である。なお、本発明は、ダウンリンク制御チャネルによる指示に限定されるものでなく、基地局200がユーザ装置100との間の通信について異常を検出可能な任意のRA手順の起動契機に適用されてもよい。
本実施例によると、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、ユーザ装置100からRLFメッセージを受信した場合、当該RLFメッセージはユーザ装置100によるPDCCH指示の誤検出に起因したものでないと判断することができる。従って、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、上述したような失敗種別情報を新たに付加することなく、当該セカンダリセルに対する削除処理及び/又は新たなセカンダリセルの再設定処理が必要であると判断し、当該削除処理及び/又は再設定処理を実行する。
一実施例では、RLFを通知する場合、RLF通知部130は、ユーザ装置100により検出されたRAリソースやRAプリアンブルインデックスを含むRLFメッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局200Aに送信してもよい。
次に、図9〜11を参照して、本発明の一実施例による基地局を説明する。図9は、本発明の一実施例による基地局の構成を示すブロック図である。
図9に示されるように、基地局200は、送受信部210及びセル管理部220を有する。
送受信部210は、デュアルコネクティビティによりユーザ装置100と通信する。具体的には、送受信部210は、ユーザ装置100との間でアップリンク/ダウンリンク制御チャネルやアップリンク/ダウンリンクデータチャネルなどの各種無線チャネルを送受信する。
セル管理部220は、ユーザ装置100から受信した無線リンク障害(RLF)メッセージから失敗したランダムアクセス(RA)手順の種別を示す失敗種別情報を抽出し、抽出したRA手順の失敗種別情報に基づきセカンダリセルに対する処理を実行し、抽出した失敗種別情報が衝突型RA(CBRA)手順を示す場合、セカンダリセルに対する削除処理を実行する。換言すると、セル管理部220は、RLFメッセージを受信したとしても、受信したRLFメッセージの失敗種別情報が非衝突型RA(CFRA)手順を示す場合、ユーザ装置100による当該非衝突型RA手順の起動指示の誤検出に起因したデュアルコネクティビティの解消を回避するため、セカンダリセルに対する削除処理を実行することなく、デュアルコネクティビティを維持する。
図10の左側の図に示されるように、無線品質の劣化などの通常のRA手順の失敗の場合、セカンダリ基地局200Bは、RA手順を指示するPDCCH指示の送信後、ユーザ装置100からRAプリアンブルを受信することを待機する。しかしながら、無線品質の劣化により、ユーザ装置100がRAプリアンブルを送信しても、セカンダリ基地局200Bはこれらを受信することができない。この場合、セカンダリ基地局200Bは、マスタ基地局200Aを介しユーザ装置100から送信されたRLFメッセージを受信することによって、あるいは、所定の期間RAプリアンブルを受信できなかったことによって、無線リンク障害の発生を検出することが可能である。その後、セカンダリ基地局200Bは、当該セカンダリセルグループの削除処理を開始する。
他方、図10の右側の図に示されるように、ユーザ装置100がRA手順を指示するPDCCH指示を誤検出した場合、ユーザ装置100がRAプリアンブルを送信しても、セカンダリ基地局200Bは、RA手順を指示するPDCCH指示をしておらず、RAプリアンブルの受信の準備をしていないため、ユーザ装置100から送信されたRAプリアンブルを受信しない。RAプリアンブルが所定の最大再送回数再送されると、ユーザ装置100は、非衝突型RA手順を示す失敗種別情報を含むRLFメッセージをマスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bに送信する。当該RLFメッセージを受信すると、セカンダリ基地局200Bのセル管理部220は、起動指示していない非衝突型RA手順によるRLFであるため、ユーザ装置100が当該起動指示を誤検出したと判断し、セカンダリセルの不要な削除を実行することなくデュアルコネクティビティを維持する。
上述した他の実施例では、非衝突型RA手順によるRA手順が失敗した場合、又はセカンダリ基地局200Bからのダウンリンク制御チャネルによる指示に応答して実行されたRA手順が失敗した場合、ユーザ装置100は、RLFメッセージの送信を保留してもよい。この場合、図11の左側の図に示されるように、無線品質の劣化などの通常のRA手順の失敗の場合、セカンダリ基地局200Bは、RA手順を指示するPDCCH指示の送信後、ユーザ装置100からRAプリアンブルを受信することを待機する。しかしながら、無線品質の劣化により、ユーザ装置100がRAプリアンブルを送信しても、セカンダリ基地局200Bはこれらを受信することができない。また、非衝突型RA手順によるRA手順の失敗又はダウンリンク制御チャネルによる指示に応答して実行されたRA手順の失敗に対して、ユーザ装置100はRLFメッセージを送信しない。このため、セカンダリ基地局200Bは、マスタ基地局200Aを介しユーザ装置100から送信されたRLFメッセージを受信することによって無線リンク障害の発生を検出することはできず、所定の期間RAプリアンブルを受信できなかったことによって無線リンク障害の発生を検出する。その後、セカンダリ基地局200Bは、当該セカンダリセルグループの削除処理を開始する。
他方、図11の右側の図に示されるように、ユーザ装置100がRA手順を指示するPDCCH指示を誤検出した場合、ユーザ装置100がRAプリアンブルを送信しても、セカンダリ基地局200Bは、RA手順を指示するPDCCH指示をしておらず、RAプリアンブルの受信の準備をしていないため、ユーザ装置100から送信されたRAプリアンブルを受信しない。RAプリアンブルが所定の最大再送回数再送されると、ユーザ装置100は、無線リンク障害(RLF)を通知することなく、RAプリアンブルの再送を終了する。セカンダリ基地局200Bのセル管理部220は、ユーザ装置100による非衝突型RA手順の起動を指示していないため、セカンダリセルの不要な削除を実行することなくデュアルコネクティビティを維持する。
次に、図12〜14を参照して、本発明の一実施例によるユーザ装置における無線リンク障害報告処理を説明する。図12は、本発明の一実施例による無線リンク障害報告処理を示すフロー図である。
図12に示されるように、当該無線リンク障害報告処理は、RA手順の所定の起動契機の検出に応答して開始される。
ステップS101において、RA処理部120は、セカンダリ基地局200Bに対するRA手順を衝突型RA手順又は非衝突型RA手順の何れかに従って実行する。一実施例では、RA処理部120は、検出された起動契機に応じて衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかを選択してもよい。例えば、RA処理部120は、イニシャルアクセスやアップリンクデータの再開の起動契機に対して、ユーザ装置100から起動される衝突型RA手順を利用してもよい。他方、RA処理部120は、ダウンリンクデータの再開やハンドオーバの起動契機に対して、セカンダリ基地局200Bから起動される非衝突型RA手順を利用してもよい。
ステップS102において、RA処理部120が、所定の再送回数RAプリアンブルを再送したが、セカンダリ基地局200BからRAレスポンスを受信できなかったなど、RA手順に失敗すると、RLF通知部130は、当該RA手順が衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れに従って実行されたか判定する。
RA手順が衝突型RA手順であった場合(S102:YES)、RLF通知部130は、ステップS103において、衝突型RA手順を示す失敗種別情報を含む無線リンク障害(RLF)をマスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bに通知する。当該RLFメッセージを受信すると、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、当該セカンダリセルに対する削除処理及び/又は新たなセカンダリセルの再設定処理を実行する。
他方、RA手順が非衝突型RA手順であった場合(S102:NO)、RLF通知部130は、ステップS104において、非衝突型RA手順を示す失敗種別情報を含むRLFメッセージをマスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bに通知する。当該RLFメッセージを受信すると、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、当該RLFメッセージがユーザ装置100による誤検出に応答して実行された可能性があると判断し、当該セカンダリセルに対する削除処理を保留する。
本実施例によると、無線品質の劣化などの所定のRA手順の起動契機でなく、ユーザ装置100による誤検出に応答して実行されたRA手順の失敗に対して、失敗種別情報を含む無線リンク障害を通知することによって、不要なセカンダリセルの削除を実行することを回避できる。
図13は、本発明の他の実施例による無線リンク障害報告処理を示すフロー図である。図13に示されるように、当該無線リンク障害報告処理は、RA手順の所定の起動契機の検出に応答して開始される。
ステップS201において、RA処理部120は、セカンダリ基地局200Bに対するRA手順を衝突型RA手順又は非衝突型RA手順の何れかに従って実行する。一実施例では、RA処理部120は、検出された起動契機に応じて衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかを選択してもよい。例えば、RA処理部120は、イニシャルアクセスやアップリンクデータの再開の起動契機に対して、ユーザ装置100から起動される衝突型RA手順を利用してもよい。他方、RA処理部120は、ダウンリンクデータの再開やハンドオーバの起動契機に対して、セカンダリ基地局200Bから起動される非衝突型RA手順を利用してもよい。
ステップS202において、RA処理部120が、所定の再送回数RAプリアンブルを再送したが、セカンダリ基地局200BからRAレスポンスを受信できなかったなど、RA手順に失敗すると、RLF通知部130は、当該RA手順が衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れに従って実行されたか判定する。
RA手順が衝突型RA手順であった場合(S202:YES)、RLF通知部130は、ステップS203において、無線リンク障害(RLF)メッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bに通知する。当該RLFメッセージを受信すると、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、当該セカンダリセルに対する削除処理及び/又は新たなセカンダリセルの再設定処理を実行する。
他方、RA手順が非衝突型RA手順であった場合(S202:NO)、RLF通知部130は、RLFを通知することなく、当該処理を終了する。この場合、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、RLFメッセージを受信しないため、ユーザ装置100によりRA手順が失敗したことを認識することなく、デュアルコネクティビティを維持する。
本実施例によると、無線品質の劣化などの所定のRA手順の起動契機でなく、ユーザ装置100による誤検出に応答して実行されたRA手順の失敗に対して、衝突型RA手順によるRA手順が失敗した場合に限って無線リンク障害を通知することによって、上述した失敗種別情報を付加する必要なく、より簡便に不要なセカンダリセルの削除を実行することを回避できる。
図14は、本発明の他の実施例による無線リンク障害報告処理を示すフロー図である。図14に示されるように、当該無線リンク障害報告処理は、RA手順の所定の起動契機の検出に応答して開始される。
ステップS301において、RA処理部120は、セカンダリ基地局200Bに対するRA手順を衝突型RA手順又は非衝突型RA手順の何れかに従って実行する。一実施例では、RA処理部120は、検出された起動契機に応じて衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかを選択してもよい。例えば、RA処理部120は、イニシャルアクセスやアップリンクデータの再開の起動契機に対して、ユーザ装置100から起動される衝突型RA手順を利用してもよい。他方、RA処理部120は、ダウンリンクデータの再開やハンドオーバの起動契機に対して、セカンダリ基地局200Bから起動される非衝突型RA手順を利用してもよい。
ステップS302において、RA処理部120が、所定の再送回数RAプリアンブルを再送したが、セカンダリ基地局200BからRAレスポンスを受信できなかったなど、RA手順に失敗すると、RLF通知部130は、当該RA手順がPDCCHによる指示に起因して実行されたか判定する。
RA手順がPDCCHによる指示に起因して実行されていない場合(S302:NO)、RLF通知部130は、無線リンク障害(RLF)メッセージを生成し、生成したRLFメッセージをマスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bに通知する。当該RLFメッセージを受信すると、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、当該セカンダリセルに対する削除処理及び/又は新たなセカンダリセルの再設定処理を実行する。
他方、RA手順がPDCCHによる指示に起因して実行された場合(S302:YES)、RLF通知部130は、RLFを通知することなく、当該処理を終了する。この場合、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bは、RLFメッセージを受信しないためユーザ装置100によりRA手順が失敗したことを認識することなく、デュアルコネクティビティを維持する。
本実施例によると、無線品質の劣化などの所定のRA手順の起動契機でなく、ユーザ装置100による誤検出に応答して実行されたRA手順の失敗に対して、失敗したRA手順の種別に関係なく無線リンク障害を通知することによって、上述した失敗種別情報を付加する必要なく、より簡便に不要なセカンダリセルの削除を実行することを回避できる。
また、上述した実施例の2つ以上が組み合わされてもよく、例えば、RA手順の種別と検出された起動契機との双方に基づきRLFを通知するようにしてもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 無線通信システム
100 ユーザ装置
110 送受信部
120 ランダムアクセス(RA)処理部
130 無線リンク障害(RLF)通知部
200A マスタ基地局
200B セカンダリ基地局
210 送受信部
220 セル管理部

Claims (8)

  1. デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信する送受信部と、
    所定の起動契機の検出に応答して、前記セカンダリ基地局に対するランダムアクセス(RA)手順を衝突型RA手順と非衝突型RA手順との何れかに従って実行するRA処理部と、
    前記RA手順が失敗すると、前記RA手順の種別又は前記検出された起動契機に基づき無線リンク障害(RLF)メッセージを生成し、前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知するRLF通知部と、
    を有するユーザ装置。
  2. 前記RLF通知部は、前記失敗したRA手順が前記衝突型RA手順と前記非衝突型RA手順との何れに従って実行されたかを示す失敗種別情報を含む前記RLFメッセージを生成し、前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知する、請求項1記載のユーザ装置。
  3. 前記RLF通知部は、前記失敗したRA手順の種別が前記衝突型RA手順である場合に前記RLFメッセージを生成し、前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知する、請求項1記載のユーザ装置。
  4. 前記RLF通知部は、前記失敗したRA手順が前記セカンダリ基地局からのダウンリンク制御チャネルによる指示に応答して実行されていない場合に前記RLFメッセージを生成し、前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知する、請求項1記載のユーザ装置。
  5. 前記RA処理部は、前記検出された起動契機に応じて前記衝突型RA手順と前記非衝突型RA手順との何れかを選択する、請求項1乃至4何れか一項記載のユーザ装置。
  6. 前記RLF通知部は、当該ユーザ装置が検出したRAリソース及び/又はRAプリアンブルインデックスを更に含む前記RLFメッセージを生成し、前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知する、請求項1乃至5何れか一項記載のユーザ装置。
  7. デュアルコネクティビティによりユーザ装置と通信する送受信部と、
    前記ユーザ装置から受信した無線リンク障害(RLF)メッセージから失敗したランダムアクセス(RA)手順の種別を示す失敗種別情報を抽出し、前記抽出したRA手順の失敗種別情報に基づきセカンダリセルに対する処理を実行するセル管理部と、
    を有する基地局であって、
    前記セル管理部は、前記抽出した失敗種別情報が衝突型RA手順を示す場合、前記セカンダリセルに対する削除処理を実行する基地局。
  8. デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信するユーザ装置による無線リンク障害(RLF)を通知する方法であって、
    所定の起動契機に応答して、前記セカンダリ基地局に対するランダムアクセス(RA)手順を衝突型RA手順又は非衝突型RA手順の何れかに従って実行するステップと、
    前記RA手順が失敗すると、前記RA手順の種別又は前記検出された起動契機に基づき無線リンク障害(RLF)メッセージを生成するステップと、
    前記生成したRLFメッセージを前記マスタ基地局に通知するステップと、
    を有する方法。
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