JP2015226295A - ユーザ装置及び無線リンク障害通知方法 - Google Patents

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徹 内野
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Hideaki Takahashi
秀明 高橋
アンダルマワンティ ハプサリ ウリ
Wuri Andarmawanti Hapsari
アンダルマワンティ ハプサリ ウリ
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Abstract

【課題】セカンダリ基地局との通信断によるマスタ基地局へのアクセス集中を回避するための技術を提供することである。
【解決手段】本発明の一態様は、デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信する送受信部と、前記セカンダリ基地局との通信において無線リンク障害(RLF)を検出するRLF検出部と、前記無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマを起動するバックオフタイマ管理部と、前記バックオフタイマの満了に応答して、前記無線リンク障害を前記マスタ基地局に通知するRLF通知部とを有するユーザ装置に関する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信システムに関する。
無線通信システムの高速化及び大容量化を図るため、LTE(Long Term Evolution)システムが利用されている。LTEシステムでは、基地局(evolved Node B:eNB)とユーザ装置(User Equipment:UE)との間の無線リンクにおいてユーザ装置が異常を検出した場合、ユーザ装置は、基地局との無線リンクを再確立するために基地局に対して再接続要求手順を実行することが規定されている。無線品質が劣化する毎に発信手順が実行されることは、当該処理に伴って遅延を生じさせるため望ましくない。このため、発信手順の代わりに再接続要求手順が実行される。再接続手順の起動契機として、例えば、無線リンク障害(Radio Link Failure:RLF)、ハンドオーバの失敗、インテグリティの失敗、リコンフィギュレーションの失敗などの検出があげられる。また、無線リンク障害は、ダウンリンク品質の劣化、RA(Random Access)プリアンブル最大再送回数の超過、RLC(Radio Link Control)最大再送回数の超過などに応答して検出される。
LTEシステムでは、ユーザ装置と基地局との間の再接続手順は、図1に示されるような処理シーケンスにより実行される。すなわち、上述した無線リンク障害の検出などの再接続手順の起動契機を検出すると、ユーザ装置はまずRAプリアンブルを基地局に送信する。これに応答して、基地局はRAレスポンスを返信する。RAレスポンスを受信すると、ユーザ装置は再接続を要求するため、RRC connection re−establishment requestを送信する。これに応答して、基地局は、シグナリング無線ベアラ1(Signaling Radio Bearer 1:SRB1)を確立するため、当該ユーザ装置に個別のコンフィギュレーションを通知するためのRRC connection re−establishmentを返信する。当該コンフィギュレーションを完了すると、ユーザ装置は、RRC connection re−establishment completeを送信する。これに応答して、基地局は、SRB2又はデータ無線ベアラ(Data Radio Bearer:DRB)を確立するため、RRC connection reconfigurationを返信する。当該リコンフィギュレーションを完了すると、ユーザ装置は、RRC connection reconfiguration completeを送信する。これらの処理によって、ユーザ装置と基地局との間でU−planeデータが通信可能になり、再接続処理が完了する。
現在、LTEシステムの次世代の通信規格として、LTE−Advancedの仕様策定が進められている。LTE−Advancedシステムでは、LTEシステムとのバックワードコンパチビリティを確保しつつ、LTEシステムを上回るスループットを実現するため、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation:CA)技術が導入される。キャリアアグリゲーションでは、LTEシステムによりサポートされている20MHzの最大帯域幅を有するコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)が基本コンポーネントとして利用され、これら複数のコンポーネントキャリアを同時に用いることによって、より広帯域な通信を実現することが図られている。
キャリアアグリゲーションでは、ユーザ装置は、複数のコンポーネントキャリアを同時に用いて基地局と通信することが可能である。キャリアアグリゲーションでは、ユーザ装置との接続性を担保する信頼性の高いプライマリセル(Primary Cell:PCell)と、プライマリセルに接続中のユーザ装置に追加的に設定されるセカンダリセル(Secondary Cell:SCell)又はセカンダリセルグループ(SCG)とが設定される。
プライマリセルは、LTEシステムのサービングセルと同様のセルであり、ユーザ装置とネットワークとの間の接続性を担保するためのセルである。他方、セカンダリセルは、プライマリセルに追加されてユーザ装置に設定されるセルである。
LTE Release 10(Rel−10)までのキャリアアグリゲーションでは、図2の左図に示されるように、ユーザ装置が同一の基地局により提供される複数のコンポーネントキャリアを用いて同時通信することが規定されている。一方、Rel−12では、Rel−10のキャリアアグリゲーションがさらに拡張され、図2の右図に示されるように、ユーザ装置が複数の基地局により提供される複数のコンポーネントキャリアを用いて同時通信するデュアルコネクティビティ(Dual Connectivity:DC)が検討されている。例えば、全てのコンポーネントキャリアを単一の基地局内に収容できない場合、Rel−10と同程度のスループットを実現するためには、デュアルコネクティビティが効果的に利用されると考えられる。
マスタ基地局(MeNB)とセカンダリ基地局(SeNB)とによるデュアルコネクティビティがユーザ装置に対して設定されている場合、図3に示されるように、ユーザ装置は、セカンダリ基地局により提供されるセカンダリセルグループで無線リンク障害(RLF)を検出すると、上述した再接続手順を起動することなく、無線リンク障害の検出をマスタ基地局に報告することが規定されている。これは、接続性はマスタ基地局との間で担保されているため、再接続手順は不要であると考えられるためである。当該RLF報告を受信すると、マスタ基地局は、これをセカンダリ基地局に転送し、報告されたセカンダリセルグループをセカンダリ基地局に削除させるか、あるいはユーザ装置に設定されるセカンダリセルを変更する。その後、マスタ基地局は新たなコンフィギュレーションを通知するため、ユーザ装置にRRC connection reconfigurationを送信する。
3GPP TS36.331 V12.1.0(2014−03) R2−131782
図4に示されるように、セカンダリ基地局との通信中に通信断が発生すると、当該セカンダリ基地局と通信していた全てのユーザ装置が一斉にマスタ基地局にアクセスすることになる。すなわち、デュアルコネクティビティによりセカンダリ基地局と通信していたユーザ装置は、マスタ基地局に無線リンク障害を報告し、非デュアルコネクティビティによりセカンダリ基地局と通信していたユーザ装置は、典型的には広いカバレッジを有する近隣のマスタ基地局との再接続を試みる。
このように、多数のユーザ装置が一斉にマスタ基地局にアクセスすることによって、当該プライマリセルが輻輳し、結果としてユーザ装置の通信復帰が遅延する可能性がある。特に、デュアルコネクティビティにより通信していたユーザ装置については、マスタ基地局との接続が維持されているため、セカンダリ基地局との通信断による影響はそれほど重大ではないが、非デュアルコネクティビティにより通信していたユーザ装置については、全ベアラが切断されているため、早期の再接続手順の完了が必要となる。
上述した問題点に鑑み、本発明の課題は、セカンダリ基地局との通信断によるマスタ基地局へのアクセス集中を回避するための技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信する送受信部と、前記セカンダリ基地局との通信において無線リンク障害(RLF)を検出するRLF検出部と、前記無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマを起動するバックオフタイマ管理部と、前記バックオフタイマの満了に応答して、前記無線リンク障害を前記マスタ基地局に通知するRLF通知部とを有するユーザ装置に関する。
本発明によると、セカンダリ基地局との通信断によるマスタ基地局へのアクセス集中を回避することができる。
図1は、LTEシステムにおけるRRC再接続手順を示すシーケンス図である。 図2は、キャリアアグリゲーションを示す概略図である。 図3は、デュアルコネクティビティにおける無線リンク障害制御を示す概略図である。 図4は、SeNBとの間で通信断が生じた場合のユーザ装置の動作を示す概略図である。 図5は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。 図6は、本発明の一実施例によるユーザ装置の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の一実施例による無線リンク障害通知処理を示すフロー図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
複数の基地局と同時通信するデュアルコネクティビティ機能を有するユーザ装置が開示される。後述される実施例を概略すると、セカンダリ基地局との通信断が生じた場合、当該セカンダリ基地局と通信していたデュアルコネクティビティが設定されていないユーザ装置の接続復帰を優先させると共に、マスタ基地局へのアクセスの集中を回避するため、デュアルコネクティビティにより当該セカンダリ基地局と通信していたユーザ装置は、無線リンク障害の通知を遅延させる。
具体的には、デュアルコネクティビティが設定された際、ユーザ装置は、セカンダリ基地局との通信において検出された無線リンク障害の報告を遅延させるためのバックオフタイマを設定する。セカンダリ基地局との通信において無線リンク障害を検出すると、ユーザ装置は、当該バックオフタイマを起動する。バックオフタイマが満了すると、ユーザ装置は、無線リンク障害をマスタ基地局に通知する。
一実施例では、デュアルコネクティビティにより当該セカンダリ基地局と通信していたユーザ装置が無線リンク障害の報告にRA手順を伴う場合に限って、ユーザ装置は、バックオフ機能を適用するようにしてもよい。例えば、ユーザ装置は、スケジューリングリクエストリソースがマスタ基地局に設定されている場合、バックオフ機能を適用せず、無線リンク障害の検出後速やかにマスタ基地局に無線リンク障害を通知してもよい。また、各ユーザ装置に設定されたバックオフタイマのタイマ値を分散化させることによって、デュアルコネクティビティにより通信中のユーザ装置間のアクセスも分散化させることが可能になる。
図5を参照して、本発明の一実施例による無線通信システムを説明する。図5は、本発明の一実施例による無線通信システムを示す概略図である。
図5に示されるように、無線通信システム10は、ユーザ装置100及び基地局200A,200Bを有する。無線通信システム10は、ユーザ装置100が複数の基地局200A,200Bにより提供されるコンポーネントキャリアCC#1,CC#2を用いて同時通信するデュアルコネクティビティをサポートし、図示されるように、ユーザ装置100は、デュアルコネクティビティ機能を利用して、マスタ基地局(MeNB)200Aとセカンダリ基地局(SeNB)200Bとの間で通信する。図示された実施例では、2つの基地局200A,200Bしか示されていないが、一般には、無線通信システム10のサービスエリアをカバーするよう多数の基地局200が配置される。
ユーザ装置100は、複数の基地局200A,200Bと同時通信するデュアルコネクティビティ機能を有する。典型的には、ユーザ装置100は、図示されるように、スマートフォン、携帯電話、タブレット、モバイルルータなどの無線通信機能を備えた何れか適切な情報処理装置であってもよい。ユーザ装置100は、プロセッサなどのCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリなどのメモリ装置、基地局200A,200Bとの間で無線信号を送受信するための無線通信装置などから構成される。例えば、後述されるユーザ装置100の各機能及び処理は、メモリ装置に格納されているデータやプログラムをCPUが処理又は実行することによって実現されてもよい。しかしながら、ユーザ装置100は、上述したハードウェア構成に限定されず、後述する処理の1以上を実現する回路などにより構成されてもよい。
図示された実施例では、1つのユーザ装置100しか示されていないが、無線通信システム10は、一般には、多数のユーザ装置100を含む。また、無線通信システム10は、一般にデュアルコネクティビティにより基地局200A,200Bと通信するユーザ装置100だけでなく、デュアルコネクティビティ機能をサポートしていないユーザ装置、あるいは、デュアルコネクティビティ機能をサポートしているが、当該機能を使用せず基地局200A,200Bと通信しているユーザ装置をも含む。このようなデュアルコネクティビティ機能をサポートしていないユーザ装置、あるいは、デュアルコネクティビティ機能をサポートしているが、当該機能を使用せず基地局200A,200Bと通信しているユーザ装置は、ここでは非デュアルコネクティビティにより通信するユーザ装置として参照される。
基地局200A,200B(以降、基地局200として総称されてもよい)は、ユーザ装置100と無線接続することによって、コアネットワーク(図示せず)上に通信接続された上位局やサーバなどのネットワーク装置から受信したダウンリンク(DL)パケットをユーザ装置100に送信すると共に、ユーザ装置100から受信したアップリンク(UL)パケットをネットワーク装置に送信する。図示された実施例では、基地局200Aがマスタ基地局(MeNB)又はプライマリ基地局として機能し、基地局200Bがセカンダリ基地局(SeNB)として機能する。デュアルコネクティビティでは、マスタ基地局200Aが、ユーザ装置100と基地局200A,200Bとの間のデュアルコネクティビティによる同時通信を制御すると共に、上位のコアネットワーク(図示せず)との間の通信を制御する。
次に、図6を参照して、本発明の一実施例によるユーザ装置の構成を説明する。図6は、本発明の一実施例によるユーザ装置の構成を示すブロック図である。
図6に示されるように、ユーザ装置100は、送受信部110、無線リンク障害(RLF)検出部120、バックオフタイマ管理部130及び無線リンク障害(RLF)通知部140を有する。
送受信部110は、デュアルコネクティビティによりマスタ基地局200Aとセカンダリ基地局200Bと同時に通信する。具体的には、送受信部110は、マスタ基地局200A及びセカンダリ基地局200Bとの間でアップリンク/ダウンリンク制御チャネルやアップリンク/ダウンリンクデータチャネルなどの各種無線チャネルを送受信する。
RLF検出部120は、セカンダリ基地局200Bとの通信において無線リンク障害(RLF)を検出する。具体的には、RLF検出部120は、ダウンリンク品質の劣化(L1 failure)、RAプリアンブル最大再送回数の超過、RLC最大再送回数の超過などの無線リンク障害の各種原因の何れかを検出すると、無線リンク障害が発生したと判断する。
一実施例では、RLF検出部120は、検出した無線リンク障害の原因をバックオフタイマ管理部130に通知してもよい。例えば、検出した無線リンク障害がダウンリンク品質の劣化である場合、RLF検出部120は、無線リンク障害の検出と共に、当該無線リンク障害の原因がダウンリンク品質の劣化であることをバックオフタイマ管理部130に通知する。また、検出した無線リンク障害がRAプリアンブル最大再送回数の超過である場合、RLF検出部120は、無線リンク障害の検出と共に、当該無線リンク障害の原因がRAプリアンブル最大再送回数の超過であることをバックオフタイマ管理部130に通知する。また、検出した無線リンク障害がRLC最大再送回数の超過である場合、RLF検出部120は、無線リンク障害の検出と共に、当該無線リンク障害の原因がRLC最大再送回数の超過であることをバックオフタイマ管理部130に通知する。
バックオフタイマ管理部130は、無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマを起動する。具体的には、バックオフタイマ管理部130は、RLF検出部120から無線リンク障害の検出が通知されると、マスタ基地局200Aによるデュアルコネクティビティの設定時に設定したバックオフタイマを起動し、バックオフタイマが満了すると、当該バックオフタイマの満了をRLF通知部140に通知する。
一実施例では、無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマ管理部130は、無線リンク障害の報告にRA手順を伴うか判定し、無線リンク障害の報告にRA手順を伴う場合に限って、バックオフ機能を適用するようにしてもよい。具体的には、無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマ管理部130は、マスタ基地局200Aとの通信においてスケジューリングリクエストリソースが設定されているか否か判定してもよい。スケジューリングリクエストリソースが設定されていない場合、バックオフタイマ管理部130はバックオフタイマを起動する一方、スケジューリングリクエストリソースが設定されている場合、バックオフ機能を適用することなく、RLF通知部140にバックオフタイマの満了を通知するようにしてもよい。スケジューリングリクエストリソースが設定されている場合、ユーザ装置100にマスタ基地局200Aから個別に無線リソースが割り当てられている。従って、RLF通知部140は、当該無線リソースを利用することによって、マスタ基地局200Aに無線リンク障害を通知することが可能である。このため、無線リンク障害の検出後にバックオフタイマの満了まで待機することなく無線リンク障害をマスタ基地局200Aに速やかに通知したとしても、非デュアルコネクティビティにより通信する他のユーザ装置とのRACH衝突は発生しない。ここで、スケジューリングリクエストリソースがマスタ基地局200Aにおいて設定されていない状況とは、例えば、マスタ基地局200Aとの通信が間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)状態になっているケースなどが想定される。
一実施例では、バックオフタイマ管理部130は、デュアルコネクティビティが設定される際、バックオフタイマをマスタ基地局200Aから指定されたタイマ値に設定してもよい。例えば、当該タイマ値は、全てのセカンダリセルグループに対して共通の値に設定されてもよいし、又は各セカンダリセルグループに対して個別の値に設定されてもよい。
また、一実施例では、当該タイマ値は、各ユーザ装置に対して分散された個別の値に設定されてもよい。例えば、マスタ基地局200Aは、各ユーザ装置のタイマ値を分散した値に設定することによって、セカンダリ基地局200Bの通信断が発生した場合、当該セカンダリ基地局200Bとデュアルコネクティビティにより通信していたユーザ装置100が一斉にマスタ基地局200Aに無線リンク障害を報告する事態を回避することが可能になる。また、他の実施例では、同様の事態の発生を回避するため、バックオフタイマ管理部130は、マスタ基地局200Aにより指定されたタイマ値を上限とする範囲からバックオフタイマのタイマ値をランダムに選択してもよい。
また、一実施例では、バックオフタイマ管理部130は、無線リンク障害の原因毎にバックオフタイマを設定してもよい。例えば、RLF検出部120から無線リンク障害の検出と共に、当該無線リンク障害の原因が通知されると、バックオフタイマ管理部130は、通知された無線リンク障害の原因に対応してバックオフタイマの起動の要否を判断してもよい。具体的には、バックオフタイマ管理部130は、所定の無線リンク障害の原因(L1 failureなど)に対してのみバックオフ機能を適用し、バックオフタイマを起動するようにしてもよい。他方、その他の無線リンク障害の原因に対しては、バックオフタイマ管理部130は、マスタ基地局200Aに無線リンク障害を速やかに通知するため、バックオフ機能を適用せず、バックオフタイマを起動することなくバックオフタイマの満了をRLF通知部140に通知してもよい。換言すると、バックオフタイマ管理部130は、無線リンク障害の全ての原因に対してバックオフ機能を適用しなくてもよい。
一例として、バックオフタイマ管理部130は、ダウンリンク品質の劣化(L1 failure)などのセカンダリ基地局200Bを起因とする無線リンク障害に対してバックオフタイマを起動する一方、RAプリアンブル最大再送回数の超過やRLC最大再送回数の超過などのユーザ装置100を起因とする無線リンク障害に対してはバックオフ機能を適用しなくてもよい。セカンダリ基地局200Bを起因とする無線リンク障害のケースでは、当該セカンダリ基地局200Bと通信していたユーザ装置が一斉にマスタ基地局200Aにアクセスするおそれがあり、バックオフ機能を利用したアクセスの分散化は好ましいと考えられる。他方、ユーザ装置100を起因とする無線リンク障害のケースでは、そのような一斉アクセスの可能性は低く、むしろバックオフ機能を適用することなく早期にマスタ基地局200Aに無線リンク障害を報告することが好ましいと考えられる。
他の例では、バックオフタイマ管理部130は、RAプリアンブル最大再送回数の超過やRLC最大再送回数の超過などのユーザ装置100を起因とする無線リンク障害に対しては、セカンダリ基地局200Bを起因とする無線リンク障害により相対的に短いタイマ値をバックオフタイマに設定してもよい。ここで、タイマ値が0に設定されるケースは、上述されたバックオフ機能がオフにされることと等価である。
RLF通知部140は、バックオフタイマの満了に応答して、無線リンク障害をマスタ基地局200Aに通知する。具体的には、バックオフタイマ管理部130からバックオフタイマの満了が通知されると、RLF通知部140は、無線リンク障害をマスタ基地局200Aに通知する。
一実施例では、RLF通知部140は、バッファステータスレポート(Buffer Status Report:BSR)の送信を遅延させることによって、無線リンク障害の通知を遅延させてもよい。他の実施例では、RLF通知部140は、スケジューリングリクエストの送信を遅延させることによって、無線リンク障害の通知を遅延させてもよい。
次に、図7を参照して、本発明の一実施例によるユーザ装置における無線リンク障害通知処理を説明する。図7は、本発明の一実施例による無線リンク障害通知処理を示すフロー図である。
図7に示されるように、当該無線リンク障害通知処理は、例えば、マスタ基地局200Aによるデュアルコネクティビティの設定に応答して開始される。当該デュアルコネクティビティが設定されると、ユーザ装置100は、マスタ基地局200Aにより指定されたタイマ値にバックオフタイマを設定する。一実施例では、バックオフタイマ管理部130は、デュアルコネクティビティが設定される際、バックオフタイマをマスタ基地局200Aから指定されたタイマ値に設定してもよい。例えば、当該タイマ値は、全てのセカンダリセルグループに対して共通の値に設定されてもよいし、又は各セカンダリセルグループに対して個別の値に設定されてもよい。また、一実施例では、当該タイマ値は、各ユーザ装置に対して分散された個別の値に設定されてもよい。また、他の実施例では、バックオフタイマ管理部130は、マスタ基地局200Aにより指定されたタイマ値を上限とする範囲からバックオフタイマのタイマ値をランダムに選択してもよい。
ステップS101において、RLF検出部120は、セカンダリ基地局200Bとの通信において無線リンク障害(RLF)を検出する。RLF検出部120は、例えば、ダウンリンク品質の劣化(L1 failure)、RAプリアンブル最大再送回数の超過、RLC最大再送回数の超過などの無線リンク障害の各種原因の何れかを検出したことによって、無線リンク障害を検出してもよい。
ステップS102において、バックオフタイマ管理部130は、無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマを起動する。一実施例では、バックオフタイマ管理部130は、無線リンク障害の検出に応答して、マスタ基地局200Aとの通信においてスケジューリングリクエストリソースが設定されているか否か判定し、スケジューリングリクエストリソースが設定されていない場合、バックオフタイマを起動してもよい。他方、スケジューリングリクエストリソースが設定されている場合、バックオフタイマ管理部130はバックオフタイマを起動することなく、バックオフタイマが満了したと判定してもよい。
他の実施例では、バックオフタイマ管理部130は、無線リンク障害の原因毎にバックオフタイマを設定してもよい。例えば、バックオフタイマ管理部130は、所定の無線リンク障害の原因(L1 failureなど)に対してのみバックオフ機能を適用し、バックオフタイマを起動し、その他の無線リンク障害の原因に対しては、マスタ基地局200Aに無線リンク障害を速やかに通知するため、バックオフ機能を適用しなくてもよい。バックオフ機能を適用する無線リンク障害の原因として、ダウンリンク品質の劣化(L1 failure)などのセカンダリ基地局200Bを起因とする無線リンク障害の原因が適用されてもよい。他方、バックオフタイマ管理部130は、RAプリアンブル最大再送回数の超過やRLC最大再送回数の超過などのユーザ装置100を起因とする無線リンク障害に対してはバックオフ機能を適用せず、バックオフタイマを起動することなく、バックオフタイマが満了したと判定してもよい。
ステップS103において、バックオフタイマ管理部130は、バックオフタイマが満了したか判定する。すなわち、バックオフタイマ管理部130は、バックオフタイマに設定されたタイマ値の期間が経過したか判定する。バックオフタイマが満了した場合(S103:YES)、バックオフタイマ管理部130は、RLF通知部140にバックオフタイマの満了を通知する。他方、バックオフタイマが満了していない場合(S103:NO)、バックオフタイマ管理部130は、バックオフタイマの満了まで待機する。例えば、バックオフタイマ管理部130は、RLF通知部140にマスタ基地局200Aへのバッファステータスレポート又はスケジューリングリクエストの送信を保留させてもよい。
ステップS104において、RLF通知部140は、バックオフタイマの満了に応答して、無線リンク障害をマスタ基地局200Aに通知する。なお、上述したように、スケジューリングリクエストリソースが設定され、バックオフ機能が適用されなかった場合、RLF通知部140は、ユーザ装置100に個別に割り当てられているスケジューリングリクエストリソースを用いて無線リンク障害を通知することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 無線通信システム
100 ユーザ装置
110 送受信部
120 無線リンク障害(RLF)検出部
130 バックオフタイマ管理部
140 無線リンク障害(RLF)通知部
200A マスタ基地局
200B セカンダリ基地局

Claims (10)

  1. デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信する送受信部と、
    前記セカンダリ基地局との通信において無線リンク障害(RLF)を検出するRLF検出部と、
    前記無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマを起動するバックオフタイマ管理部と、
    前記バックオフタイマの満了に応答して、前記無線リンク障害を前記マスタ基地局に通知するRLF通知部と、
    を有するユーザ装置。
  2. 前記バックオフタイマ管理部は、前記無線リンク障害の検出に応答して、前記マスタ基地局との通信においてスケジューリングリクエストリソースが設定されているか否か判定し、前記スケジューリングリクエストリソースが設定されていない場合、前記バックオフタイマを起動する、請求項1記載のユーザ装置。
  3. 前記バックオフタイマ管理部は、前記スケジューリングリクエストリソースが設定されている場合、前記RLF通知部に前記バックオフタイマの満了を通知する、請求項2記載のユーザ装置。
  4. 前記バックオフタイマ管理部は、前記デュアルコネクティビティが設定される際、前記バックオフタイマを前記マスタ基地局から指定されたタイマ値に設定する、請求項1乃至3何れか一項記載のユーザ装置。
  5. 前記タイマ値は、全てのセカンダリセルグループに対して共通の値に設定されるか、又は各セカンダリセルグループに対して個別の値に設定される、請求項4記載のユーザ装置。
  6. 前記タイマ値は、各ユーザ装置に対して分散された個別の値に設定される、請求項4記載のユーザ装置。
  7. 前記バックオフタイマ管理部は、前記指定されたタイマ値を上限とする範囲から前記バックオフタイマのタイマ値をランダムに選択する、請求項4乃至6何れか一項記載のユーザ装置。
  8. 前記RLF検出部は、前記検出した無線リンク障害の原因を前記バックオフタイマ管理部に通知し、
    前記バックオフタイマ管理部は、前記無線リンク障害の原因毎に前記バックオフタイマを設定する、請求項1乃至7何れか一項記載のユーザ装置。
  9. 前記バックオフタイマ管理部は、前記セカンダリ基地局を起因とする無線リンク障害に対して前記バックオフタイマを起動する、請求項8記載のユーザ装置。
  10. デュアルコネクティビティによりマスタ基地局とセカンダリ基地局と同時に通信するユーザ装置による無線リンク障害通知方法であって、
    前記セカンダリ基地局との通信において無線リンク障害(RLF)を検出するステップと、
    前記無線リンク障害の検出に応答して、バックオフタイマを起動するステップと、
    前記バックオフタイマの満了に応答して、前記無線リンク障害を前記マスタ基地局に通知するステップと、
    を有する方法。
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