JP7232689B2 - 封止材、及び建築部材構造 - Google Patents
封止材、及び建築部材構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7232689B2 JP7232689B2 JP2019065916A JP2019065916A JP7232689B2 JP 7232689 B2 JP7232689 B2 JP 7232689B2 JP 2019065916 A JP2019065916 A JP 2019065916A JP 2019065916 A JP2019065916 A JP 2019065916A JP 7232689 B2 JP7232689 B2 JP 7232689B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hollow portion
- space
- water
- sealing material
- building
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)
Description
また、水を吸収していない場合に収縮して中空部を開くことにより、空気を中空部に対して通過可能にし、水を吸収して膨張した場合に中空部を閉じることにより、水を中空部に対して通過不可能にすることにより、例えば、通気性及び止水性を有する封止材を提供することが可能となる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、封止材及び建築部材構造に関する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、本実施の形態に係る窓構造の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る窓構造の断面図である。
窓構造100は、建築部材構造であって、建物の所定箇所に開閉不可能に固定されているはめ殺しの窓構造であり、図1に示すように、室内の空間と室外の空間を区画するものであり、例えば、窓ガラス1、下側窓枠部2、上側窓枠部3、及び止水材4を備える。なお、ここでの、室内の空間又は室外の空間のうちの一方の空間が「第1空間」に相当し、また、他方の空間が「第2空間」に相当する。
窓ガラス1は、区画部であって、室内と室外を区画する区画手段である。この窓ガラス1の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、透明のガラスによって形成されているものであり、また、矩形のものであり、また、端部(つまり、周縁に対応する部分)が各窓枠部にて支持されているものである。なお、図1では、窓ガラス1の下端部(-Z方向)が下側窓枠部2にて支持され、また、窓ガラス1の上端部(+Z方向)が上側窓枠部3にて支持されている状態が図示されているが、窓ガラスの両側端部もこれらの各窓枠部と同様な構成の不図示の両側窓枠部に支持されていることとする。
下側窓枠部2は、窓ガラス1の下側(-Z方向)に設けられている枠部材である。この下側窓枠部2の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、下側収容部21を備えるものであり、また、断面視コ字形状のものであり、また、少なくとも止水性を有する任意の材料で形成されているものである。
下側収容部21は、窓ガラス1の下端部(-Z方向)及び止水材4を収容する凹部であり、また、窓ガラス1の下端部(-Z方向)が下側窓枠部2の内面(下側収容部21側の面)から離れて収容される部分であり、また、下側空間22が設けられる部分である。下側空間22は、例えば、窓ガラス1の外周側において、窓ガラス1の下端部(-Z方向)及び止水材4と、下側窓枠部2との間に設けられる空間である。
上側窓枠部3は、窓ガラス1の上側(+Z方向)に設けられている枠部材である。この上側窓枠部3の具体的な種類や構成は任意であるが、下側窓枠部2と同様であり、例えば、上側収容部31を備えるものであり、また、断面視コ字形状のものであり、また、少なくとも止水性を有する任意の材料で形成されているものである。
上側収容部31は、窓ガラス1の上端部(+Z方向)及び止水材4を収容する凹部であり、また、窓ガラス1の上端部(+Z方向)が上側窓枠部3の内面(上側収容部31側の面)から離れて収容される部分であり、また、上側空間32が設けられる部分である。上側空間32は、例えば、窓ガラス1の外周側において、窓ガラス1の上端部(+Z方向)及び止水材4と、上側窓枠部3との間に設けられる空間である。
図2は、止水材の斜視図であり、図3は、膨張性材料が膨張していない状態の止水材の一部の断面図であり、図4は、膨張性材料が膨張した状態の止水材の一部の断面図である。なお、図3は、図2のA-A断面図である。また、図2~図4の中空部411については、実際にはあらゆる方向に沿って設けられており、内部構造も任意であるが、ここでは、説明の便宜上、中空部411が垂直方向(Z軸方向)に貫通している場合が例示されている。
基部41は、前述したように、止水材4の本体となる部分である。この基部41の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、貫通している複数の中空部411を有する止水性のものであり、例えば、樹脂材等を用いて形成されるものである。
中空部411は、基部41を貫通している空間であり、例えば、垂直方向(Z軸方向)に沿って貫通している空間である。
図3の膨張性材料42は、膨張体であって、中空部411の内部に設けられる止水性の材料である。この膨張性材料42の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、吸水していない場合に収縮して中空部411を開くことにより、空気を中空部411を通して通過可能にし、また、吸水して膨張した場合に中空部411を閉じることにより、水を中空部411に対して通過不可能とするものである。また、膨張性材料42は、例えば、収縮した場合に、図3に示すように、中空部411よりも小径となるサイズのものであり、また、膨張した場合に、図4に示すように、中空部411を塞ぐ体積増加率又は膨張率を有するものである。
次に、このように構成された窓構造100での通気と止水について説明する。ここでは、図1の室外の天気が晴れている場合と、雨が降り始めた場合とを例示して説明する。
図5は、晴れている場合について説明するための窓構造の断面図である。天気が晴れている場合、膨張性材料42に対して水(例えば、雨水)が供給されないので、図3に示すように、当該膨張性材料42は吸水しないで膨張せずに、閉塞可能空間412が形成される。このため、止水材4は、中空部411の閉塞可能空間412を介して通気可能となる。
図6は、雨が降り始めた場合について説明するための窓構造の断面図である。雨が降り始めた場合において、窓構造100の下部(-Z方向)の室外側(-X方向)の止水材4に雨が降った場合、雨水が図3の上側(+Z方向)から中空部411の内部に進入し、膨張性材料42に対して供給されるので、図4に示すように、当該膨張性材料42は吸水して膨張し、図3の閉塞可能空間412を塞ぐことになる。このため、止水材4は、中空部411の閉塞可能空間412が塞がれるために止水することになる。
本実施の形態によれば、膨張性材料42は、収縮した場合に中空部411を開くことにより、中空部411を通過可能にし、膨張した場合に中空部411を閉じることにより、中空部411を通過不可能にすることにより、例えば、通過可能又は通過不可能を切り替え可能な止水材4を提供することが可能となる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
また、上記実施の形態の図3の膨張性材料42として、吸水ポリマーを用いる場合を例示して説明したが、これに限らない。例えば、気温、湿度、日射、紫外線、水、風、又は塵埃のうちの少なくとも1個の量に応じて自身の作用で膨張又は収縮する任意の材料を膨張性材料42として用いてもよい。あるいは、膨張性材料42の代わりに、空気を出し入れすることが可能なゴムチューブを用いてもよい。この場合、窓構造100の周辺における室外側又は室内側の気温、湿度、日射、紫外線、水、風、又は塵埃のうちの少なくとも1個の量を検出するセンサ、及び前述のゴムチューブに対して空気を出し入れする装置を設けて、当該装置が、前述のセンサの検出値に応じて、ゴムチューブに対して空気を入れて当該ゴムチューブを膨張させたり、あるいは、ゴムチューブから空気を抜いて当該ゴムチューブを収縮させたりしてもよい。また、上記実施の形態の図3の基部41及び膨張性材料42として、水、空気、音、匂い、又は光のうちの少なくとも1個を通過不可能とすることができるものを用いてもよい。そして、このように構成した場合、気温、湿度、日射、紫外線、水、風、又は塵埃のうちの少なくとも1個に応じて、水、空気、音、匂い、又は光のうちの少なくとも1個を、通過可能にしたり、あるいは、通過不可能にしたりすることが可能となる。
また、上記実施の形態の図3の基部41を透明に構成し、また、膨張性材料42を任意の色(例えば、赤色、青色、緑色等)に着色してもよい。このように構成した場合、窓構造100の意匠性を向上させることが可能となる。
付記1の封止材は、貫通している中空部を有する封止性の基部と、前記中空部内に設けられる封止性の膨張体であって、周辺環境に応じて膨張又は収縮する前記膨張体と、を備え、前記膨張体は、収縮した場合に前記中空部を開くことにより、前記中空部を通過可能にし、膨張した場合に前記中空部を閉じることにより、前記中空部を通過不可能にする。
付記1に記載の封止材によれば、膨張体は、収縮した場合に中空部を開くことにより、中空部を通過可能にし、膨張した場合に中空部を閉じることにより、中空部を通過不可能にすることにより、例えば、通過可能又は通過不可能を切り替え可能な封止材を提供することが可能となる。
2 下側窓枠部
3 上側窓枠部
4 止水材
21 下側収容部
22 下側空間
31 上側収容部
32 上側空間
41 基部
42 膨張性材料
100 窓構造
411 中空部
412 閉塞可能空間
Claims (4)
- 貫通している中空部を有する封止性の基部と、
前記中空部内に設けられる封止性の膨張体であって、周辺環境に応じて膨張又は収縮する前記膨張体と、を備え、
前記膨張体は、収縮した場合に前記中空部を開くことにより、前記中空部を通過可能にし、膨張した場合に前記中空部を閉じることにより、前記中空部を通過不可能にし、
前記膨張体は、当該膨張体の周辺の気温、湿度、水の少なくとも1個に応じて膨張又は収縮し、
前記膨張体は、水を吸収していない場合に収縮して前記中空部を開くことにより、空気を前記中空部に対して通過可能にし、水を吸収して膨張した場合に前記中空部を閉じることにより、水を前記中空部に対して通過不可能にする、
封止材。 - 前記膨張体は、少なくとも吸水ポリマーを含む、
請求項1に記載の封止材。 - 建築物に関する第1空間と第2空間とを相互に区画する区画部と、
請求項1又は2に記載の封止材であって、前記区画部の周囲に設けられている前記封止材と、を備え、
前記封止材は、前記膨張体が収縮した場合に前記中空部を開くことにより、前記第1空間と前記第2空間の間を通過可能にし、前記膨張体が膨張した場合に前記中空部を閉じることにより、前記第1空間と前記第2空間の間を通過不可能にする、
建築部材構造。 - 前記区画部は、前記建築物の内部の空間及び外部の空間を相互に区画するもの、又は、前記建築物の内部の少なくとも2個の空間を相互に区画するものである、
請求項3に記載の建築部材構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019065916A JP7232689B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 封止材、及び建築部材構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019065916A JP7232689B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 封止材、及び建築部材構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020165167A JP2020165167A (ja) | 2020-10-08 |
JP7232689B2 true JP7232689B2 (ja) | 2023-03-03 |
Family
ID=72715953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019065916A Active JP7232689B2 (ja) | 2019-03-29 | 2019-03-29 | 封止材、及び建築部材構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7232689B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131416A (ja) | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Sekisui Chem Co Ltd | 蓄電池の設置構造 |
JP2017031627A (ja) | 2015-07-31 | 2017-02-09 | ミサワホーム株式会社 | 止水構造 |
WO2017199950A1 (ja) | 2016-05-17 | 2017-11-23 | 三井化学株式会社 | シール部材およびその製造方法と乗物用ドアおよび建物用ドア |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60124755U (ja) * | 1984-01-30 | 1985-08-22 | 三菱自動車工業株式会社 | ウエザストリツプ装置 |
JPS6448955A (en) * | 1987-08-18 | 1989-02-23 | Keiichi Yasukawa | Humidity control wateproof ventilation port |
-
2019
- 2019-03-29 JP JP2019065916A patent/JP7232689B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013131416A (ja) | 2011-12-22 | 2013-07-04 | Sekisui Chem Co Ltd | 蓄電池の設置構造 |
JP2017031627A (ja) | 2015-07-31 | 2017-02-09 | ミサワホーム株式会社 | 止水構造 |
WO2017199950A1 (ja) | 2016-05-17 | 2017-11-23 | 三井化学株式会社 | シール部材およびその製造方法と乗物用ドアおよび建物用ドア |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020165167A (ja) | 2020-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102119987B1 (ko) | 멤브레인을 갖는 2개의 중공-프로파일 스트립을 연결하기 위한 커넥터 | |
JP6614844B2 (ja) | 止水構造 | |
US20090025317A1 (en) | Arrangement for closing building openings in a water tight manner | |
CN111615579B (zh) | 隔绝玻璃化物和用于其制造的方法 | |
KR200483513Y1 (ko) | 음압 텐트 | |
JP7232689B2 (ja) | 封止材、及び建築部材構造 | |
GB2236344A (en) | Anti-flood barrier | |
AU2006348055B2 (en) | A curtain wall with an air space and a construction method therefore | |
KR20180053334A (ko) | 모세관을 갖는 코너 커넥터 | |
JP2008184816A (ja) | カーテンウォール | |
JPH0814613A (ja) | 自動換気装置 | |
KR20140112763A (ko) | 버블 하우스 조립체 | |
JP2008184817A (ja) | カーテンウォール | |
RU93865U1 (ru) | Светопрозрачная конструкция (варианты) | |
GB2451238A (en) | Flood protection building element | |
KR101179282B1 (ko) | 환기용 창틀 | |
KR20150003019U (ko) | 창틀 배수구멍의 방충망 | |
KR200373238Y1 (ko) | 창문의 눈비막이 구조 | |
KR20200068448A (ko) | 확장형 클린 텐트 | |
JP6198330B2 (ja) | 建築物の換気構造 | |
JPS6321616Y2 (ja) | ||
JP5436789B2 (ja) | 建物の基礎構造、及び、建物の建築工法 | |
JP2888997B2 (ja) | トラス構造物の遮光構造 | |
JPH03290583A (ja) | 密閉体 | |
KR20050109209A (ko) | 커튼월 방식의 발코니 전용창호 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220927 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7232689 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |