JP7232662B2 - ジェットミルおよびジェットミルを用いた砕料の破砕方法 - Google Patents
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砕料が導入される円筒状の空洞として構成された破砕室と、
前記破砕室の側壁にその周方向に沿って所定の間隔をあけて配置され、前記側壁の内壁に沿って気体を噴射し、前記砕料を旋回させる気流を前記破砕室内に発生させる複数の第1のジェットノズルと、
前記破砕室の中心線の一端側から前記砕料の旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記一端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第2のジェットノズルと、
前記中心線の前記一端側とは異なる他端側から前記旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記他端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第3のジェットノズルと、を有する、
ジェットミルが提供される。
円筒状の空洞として構成された破砕室内で発生させた旋回気流によって前記破砕室内に導入した砕料を相互に衝突させて破砕する破砕工程を備え、
前記破砕工程は、
前記破砕室の側壁にその周方向に沿って所定の間隔をあけて配置された複数の第1のジェットノズルにより前記破砕室の内壁に沿って気体を噴射させ、前記砕料を旋回させる気流を前記破砕室内に発生させる工程と、
前記破砕室の中心線の一端側から前記砕料の旋回軌道に向けて第2のジェットノズルにより気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記一端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す工程と、
前記中心線の前記一端側とは異なる他端側から前記旋回軌道に向けて第3のジェットノズルにより気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記他端側に向かおうとする砕料を前記
旋回軌道に戻す工程と、を有する、
ジェットミルを用いた砕料の破砕方法が提供される。
まず、本開示の一態様のジェットミルの構成例について図1、2を用いて説明する。
図1に示すように、ジェットミル100は、大別すると、破砕室10と、第1のジェットノズル20と、第2のジェットノズル30と、第3のジェットノズル40と、高圧作動気体供給装置50と、微粉体排出口14と、を備えている。
破砕室10は、ケーシング11内に設けられた円筒状の空洞として構成されている。ケーシング11は、垂直支柱16上に安定に設置されている。ここで、「円筒状」とは、鉛直方向の中心線に対して回転対称形状であることを含むものである。「中心線」とは、円筒形の破砕室10の中心を通る直線をいい、図1では破線Aで示されている。また、本明細書において、図1における中心線Aの上側の方向のことを上方、下側の方向のことを下方という。
図2(a)に示すように、第1のジェットノズル20は、ケーシング11の筒部、すなわち破砕室10の側壁101の周方向に沿って略等間隔に8本配置されている。このうちの1本は、破砕室10外に設けられたホッパー状の砕料供給部22から供給された砕料を、駆動ノズル21から噴射される高圧気体とともに破砕室10内へ供給する固気混合エゼクタノズル201として構成されている。
3に遊動可能な状態で設けられている。貫通孔13内には、第1のジェットノズル20を方向調節可能に軸支する可動軸受け61が設けられている。これらにより、破砕室10内への気体噴射の方向が調節可能に構成されている。この点は、後述する第2のジェットノズル30、第3のジェットノズル40についても同様である。
図1に示すように、第2のジェットノズル30は、第1のジェットノズル20の上方側に配置されている。また、図2(b)に示すように、第2のジェットノズル30は、破砕室10の側壁101の周方向に沿って略等間隔に4本配置されている。
図1に示すように、第3のジェットノズル40は、第1のジェットノズル20の下方側に配置されている。また、図2(c)に示すように、第3のジェットノズル40は、破砕室10の側壁101の周方向に沿って略等間隔に4本配置されている。
高圧作動気体供給装置50は、送気チューブ51を介して第1のジェットノズル20、第2のジェットノズル30、第3のジェットノズル40および駆動ノズル21にそれぞれ連結される。
微粉体排出口14は、破砕室10の中央上方に配置されている。破砕室10内で破砕・微細化された砕料(粉体)は、微粉体排出口14を経由して破砕室10外に排出される。
次に、上述した構成のジェットミル100における動作例について説明する。
本開示によれば、以下に述べる一つまたは複数の効果を奏する。
方向から挟むことで、旋回軌道を安定させることができ、砕料を安定的に破砕することができるようになる。
以上、本開示の態様を具体的に説明した。しかしながら、本開示の態様は上述の態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
以下、本開示の好ましい態様について付記する。
本開示の一態様によれば、
砕料が導入される円筒状の空洞として構成された破砕室と、
前記破砕室の側壁にその周方向に沿って所定の間隔をあけて配置され、前記側壁の内壁に沿って気体を噴射し、前記砕料を旋回させる気流を前記破砕室内に発生させる複数の第
1のジェットノズルと、
前記破砕室の中心線の一端側から前記砕料の旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記一端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第2のジェットノズルと、
前記中心線の前記一端側とは異なる他端側から前記旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記他端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第3のジェットノズルと、を有する、
ジェットミルが提供される。
好ましくは、
前記第2のジェットノズルと前記第3のジェットノズルは、いずれも前記破砕室内に旋回気流を発生させる、
付記1に記載のジェットミルが提供される。
本開示の他の態様によれば、
円筒状の空洞として構成された破砕室内で発生させた旋回気流によって前記破砕室内に導入した砕料を相互に衝突させて破砕する破砕工程を備え、
前記破砕工程は、
前記破砕室の側壁にその周方向に沿って所定の間隔をあけて配置された複数の第1のジェットノズルにより前記破砕室の内壁に沿って気体を噴射させ、前記砕料を旋回させる気流を前記破砕室内に発生させる工程と、
前記破砕室の中心線の一端側から前記砕料の旋回軌道に向けて第2のジェットノズルにより気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記一端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す工程と、
前記中心線の前記一端側とは異なる他端側から前記旋回軌道に向けて第3のジェットノズルにより気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記他端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す工程と、を有する、
ジェットミルを用いた砕料の破砕方法が提供される。
本開示のさらに他の態様によれば、
砕料が導入される円筒状の空洞として構成された破砕室と、
前記破砕室の側壁にその周方向に沿って所定の間隔をあけて配置され、前記側壁の内壁に沿って気体を噴射し、前記砕料を旋回させる気流を前記破砕室内に発生させる複数の第1のジェットノズルと、
前記破砕室の中心線の一端側から前記砕料の旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記一端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第2のジェットノズルと、
前記中心線の前記一端側とは異なる他端側から前記旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記他端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第3のジェットノズルと、のうちの2種類のジェットノズルを有する、
ジェットミルが提供される。
チューブ、61…可動軸受け、100…ジェットミル
Claims (3)
- 砕料が導入される円筒状の空洞として構成された破砕室と、
前記破砕室の側壁にその周方向に沿って所定の間隔をあけて配置され、前記側壁の内壁に沿って気体を噴射し、前記砕料を旋回させる気流を前記破砕室内に発生させる複数の第1のジェットノズルと、
前記破砕室の中心線の一端側から前記砕料の旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記一端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第2のジェットノズルと、
前記中心線の前記一端側とは異なる他端側から前記旋回軌道に向けて気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記他端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す第3のジェットノズルと、を有し、
前記第1のジェットノズルは、水平に配置されており、
前記第2のジェットノズルは、水平面に対して0.5°~45°で前記他端側に傾いて前記側壁に配置されており、
前記第3のジェットノズルは、水平面に対して0.5°~45°で前記一端側に傾いて前記側壁に配置されている、
ジェットミル。 - 前記第2のジェットノズルと前記第3のジェットノズルは、いずれも前記破砕室内に旋回気流を発生させる、
請求項1に記載のジェットミル。 - 円筒状の空洞として構成された破砕室内で発生させた旋回気流によって前記破砕室内に導入した砕料を相互に衝突させて破砕する破砕工程を備え、
前記破砕工程は、
前記破砕室の側壁にその周方向に沿って所定の間隔をあけて配置された複数の第1のジェットノズルにより前記破砕室の内壁に沿って気体を噴射させ、前記砕料を旋回させる気流を前記破砕室内に発生させる工程と、
前記破砕室の中心線の一端側から前記砕料の旋回軌道に向けて第2のジェットノズルにより気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記一端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す工程と、
前記中心線の前記一端側とは異なる他端側から前記旋回軌道に向けて第3のジェットノズルにより気体を噴射し、前記旋回軌道を外れて前記他端側に向かおうとする砕料を前記旋回軌道に戻す工程と、を有し、
前記第1のジェットノズルは、水平に配置されており、
前記第2のジェットノズルは、水平面に対して0.5°~45°で前記他端側に傾いて前記側壁に配置されており、
前記第3のジェットノズルは、水平面に対して0.5°~45°で前記一端側に傾いて前記側壁に配置されている、
ジェットミルを用いた砕料の破砕方法。
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JP2019028272A JP7232662B2 (ja) | 2019-02-20 | 2019-02-20 | ジェットミルおよびジェットミルを用いた砕料の破砕方法 |
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