JP7232113B2 - 金属積層造形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属積層造形方法に関する。
3Dプリンタ(立体造形)技術の一つとして、金属を積層造形する技術が開発、実用化されている。この種の金属積層造形法として、アーク放電により溶融させた金属を利用して金属層を積層させることにより造形物を形成する溶融金属積層法が開発されている。金属層は、アーク放電によって溶融させた金属によって溶接ビードを形成し、この溶接ビードを複数並べることで形成される。
溶融金属積層法で造形物を形成する際に、融した金属が垂れ落ちることがある。その結果、垂れ落ちた金属により、造形物の表面に大きな凹凸が形成されてしまい、表面の品質が損なわれてしまう。そこで、垂れ落ちて固化した溶融金属による凹凸を除去するため、仕上げ加工を行って造形物の表面を整えることもあるが、それには手間がかかる。
これに対し、例えば、特許文献1には、積層した前層の溶接ビードの温度を監視し、溶接ビードの温度が所定温度以下となったときに、次層の溶接ビードの積層を開始する方法が開示されている。このような方法によれば、前層の溶接ビードが垂れ落ちてしまうことが抑えられる。
特開2018-162500号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、溶接ビードの温度を監視する温度センサ等が必要であり溶接ビードが所定温度以下になるまで、次層の溶接ビードの積層が行えない。その結果、造形物の形成に時間が掛かる場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、より短時間で良好な品質の造形物を形成することが可能な金属積層造形方法を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る金属積層造形方法は、複数の金属層が順次積層されることで、主面と、前記主面の端部から前記主面と交差する方向に広がる側面とを有する立体的な造形物を造形する金属積層造形方法であって、前記金属層が形成される被形成面を有するテーブル上に、アーク溶接によって形成される複数の溶接ビードを水平方向に並ぶように形成し、前記金属層を形成する金属層形成工程を有し、前記金属層形成工程は、前記被形成面が鉛直方向の上方を向くように、前記テーブルを水平な状態とし、複数の前記溶接ビードを前記被形成面の広がる方向に重ねるように形成する中央部溶接ビード形成工程と、前記鉛直方向と交差する第一傾斜方向に前記被形成面を向けるように前記テーブルを傾けて、前記中央部溶接ビード形成工程で形成された複数の前記溶接ビードの中で最も端かつ前記鉛直方向の上方に位置する前記溶接ビードに重ねるように、第一端部溶接ビードを形成する第一端部溶接ビード形成工程と、を有し、前記中央部溶接ビード形成工程では、一つの前記金属層における前記被形成面の広がる方向の中央を含む領域を形成する中央溶接ビードを形成する。
このような構成とすることで、第一端部溶接ビードが形成された時点では、第一端部溶接ビードは複数の溶接ビードよりも上方に位置している。形成された瞬間の第一端部溶接ビードは、溶融状態となっていることで重力により、複数の溶接ビードに向かって流れる。つまり、第一端部溶接ビードは、複数の溶接ビードが形成されていない側へは流れない。その結果、造形物の側面が、垂れた溶接ビードによって大きな凸凹を有する形状となってしまうことを防ぐことができる。したがって、造形物の側面を削らなくとも、凹凸の少ない良好なものとすることができる。さらに、溶接ビードが所定温度に下がるのを待つ必要が無いために、造形時間を短縮できる。
また、本発明の第二態様に係る金属積層造形方法では、第一態様において、前記金属層形成工程は、前記中央部溶接ビード形成工程で形成された複数の前記溶接ビードの中で前記第一端部溶接ビードが形成される側と反対側の端に位置する前記溶接ビードに重ねるように、第二端部溶接ビードを形成する第二端部溶接ビード形成工程を有し、前記第二端部溶接ビード形成工程では、前記第二端部溶接ビードが複数の前記溶接ビードよりも前記鉛直方向の上方に位置するように前記テーブルが傾けられていてもよい。
このような構成とすることで、第二端部溶接ビードが形成された時点では、第二端部溶接ビードは複数の溶接ビードよりも上方に位置している。形成された瞬間の第二端部溶接ビードは、溶融状態となっていることで重力により、複数の溶接ビードに向かって流れる。しかしながら、溶融状態の第二端部溶接ビードは、複数の溶接ビードによってせき止められ、それ以上、下方には流れることができない。これにより、側面と反対側を向く面を削らなくとも、凹凸の少ない良好なものとすることができる。したがって、追加加工等を行うことなく、造形物の主面と交差する異なる二面の品質を向上させることができる。
また、本発明の第三態様に係る金属積層造形方法では、第一態様又は第二態様において、前記金属層形成工程は、形成した前記金属層上に前記溶接ビードを積層させるように、複数回実行されてもよい。
このような構成とすることで、第一端部溶接ビードを有する金属層を順次積層することで、追加加工等を行うことなく、造形物の品質を高め、かつ側面の切削加工時間を短縮もしくは不要とすることができる。
また、本発明の第四態様に係る金属積層造形方法では、第三態様において、前記金属層形成工程が複数回実行された後に実施され、前記第一端部溶接ビードが上方に配置されるように前記テーブルを傾けて、複数の第一端部溶接ビード上に複数の溶接ビードを形成することで前記側面を形成する側面形成工程をさらに有していてもよい。
このような構成とすることで、複数の第一端部溶接ビード上に重ねられるように溶接ビードが形成される。これにより、並んだ第一端部溶接ビードの表面にわずかに凹凸等があったとしても、新たに形成される溶接ビードによりその凹凸等が埋められる。その結果、均された側面が形成される。したがって、側面の仕上げ品質をより高め、かつ側面の切削加工時間を短縮もしくは不要とすることができる。
また、本発明の第五態様に係る金属積層造形方法では、第一態様から第四態様のいずれか一つにおいて、前記造形物は、軸線方向に延びる筒状部を有し、前記主面は、前記筒状部の前記軸線方向の少なくとも一方の端部において、前記軸線方向に交差するように広がる面であり、前記側面は、前記筒状部の外周面及び内周面の少なくとも一方であってもよい。
このような構成とすることで、テーブルを傾けて第一端部溶接ビードを形成することで、追加加工を行うことなく品質の高い造形物を形成することができる。
本発明によれば、設備コストの上昇を抑えるとともに、造形時間の長期化を抑え、良好な品質の造形物を形成することが可能となる。
本発明の実施形態に係る金属積層造形方法で造形物を形成するための造形システムの構成を示す模式図である。 上記金属積層造形方法の流れを示すフローチャートである。 上記金属積層造形方法において、水平な状態でテーブルを回転させながら、複数の溶接ビードを形成している状態を示す図である。 上記金属積層造形方法において、テーブルを傾斜させ、径方向外側の端部に溶接ビードを形成している状態を示す図である。 上記金属積層造形方法において、鉛直方向を基準にテーブルを図4とは反対側に傾斜させ、径方向の内側の端部に溶接ビードを形成している状態を示す図である。 上記金属積層造形方法において、一層の金属層を形成した後、ノズルを軸線方向に移動させた状態を示す図である。 上記金属積層造形方法において、所定数の金属層を積層した状態で、金属層の上面を切削している状態を示す図である。 上記金属積層造形方法において、溶接ビードによって造形物の外周面を形成している状態を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明による金属積層造形方法を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る金属積層造形方法で造形物を形成するための造形システムの構成を示す模式図である。図1に示すように、本実施形態の造形システム1は、テーブル2と、テーブル回転駆動部3と、テーブル傾動部4と、溶接ノズル5と、コントローラ6と、を備える。造形システム1は、いわゆるNC(数値制御)加工が行えるマシニングセンタ等からなる。
テーブル2は、鉛直方向Dvの上方を向く被形成面2fを有する。被形成面2fは、テーブル2の中心軸2cを中心に、中心軸2cと直交する方向に広がる平面である。被形成面2f上には、造形物10を形成する金属層11mが順次積層される。テーブル2は、中心軸2c周りに回転可能とされている。テーブル2は、中心軸2cが鉛直方向に対して所定の角度で傾斜するように傾動可能とされている。テーブル2では、中心軸2cが鉛直方向Dvに延び、被形成面2fが鉛直方向Dvの上方を向いた状態が水平な状態である。
テーブル回転駆動部3は、中心軸2c周りにテーブル2を回転させる。テーブル傾動部4は、テーブル2を傾動させる。テーブル傾動部4は、テーブル2を水平な状態から被形成面2fが鉛直方向Dvに対して交差する方向を向くように傾斜させる。
溶接ノズル5は、シールドガス(不活性ガス)中で発生させたアークにより溶接ワイヤを溶融させるアーク溶接によって、溶接ビード100を形成する。溶接ノズル5は、テーブル2に対して相対移動可能とされている。溶接ノズル5は、例えば、テーブル2に対して相対移動可能な多軸アーム(図示無し)に取り付けられている。
コントローラ6は、造形システム1の各部を制御する。コントローラ6は、テーブル回転駆動部3によるテーブル2の回転動作、テーブル傾動部4によるテーブル2の傾動動作を制御する。また、コントローラ6は、溶接ノズル5の位置や、溶接ノズル5で溶接ビード100を形成する際の条件(いわゆる溶接条件)を制御する。
コントローラ6で制御する溶接条件としては、例えば、溶接ワイヤを溶かすための熱源に供給する溶接電流、アーク電圧、溶接速度、溶接ビード100の幅や形状を調整するウィービング条件、パルス電流、溶接ワイヤ(母材)の予熱温度、パス間温度、造形中の造形物10の表面粗さ、溶接ワイヤの送り速度、溶接ワイヤ径、既に形成された溶接ビード100に対する溶接アークの狙い位置、溶接ワイヤの突き出し長さ、シールドガスの組成や流量、等がある。コントローラ6は、上記したような条件のうちの少なくとも一つを制御する。
このような造形システム1で形成される造形物10は、テーブル2上に形成される。本実施形態の造形物10は、円筒状をなした筒状部11を有する。筒状部11を有する造形物10としては、例えば、タービンや圧縮機等の回転機械のケーシングにおける吸込口や吐出口を形成するノズルが挙げられる。筒状部11は、その軸線を中心軸2cと一致させた状態でテーブル2上に形成される。筒状部11は、軸線の延びる軸線方向Daに延びている。本実施形態の軸線方向Daは、テーブル2が水平な状態とされた場合の鉛直方向Dvである。筒状部11は、軸線方向Daの一方の側(第一側)の筒端11aから他方の側(第二側)の筒端11bに向けて、その外径寸法が漸次大きくなる。筒状部11は、主面12と、外周面(側面)13と、内周面(側面)14と、を有している。
主面12は、筒状部11において軸線方向Daの端部に形成されている。主面12は、軸線方向Daに直交して形成されている。主面12は、テーブル2上の筒状部11において、軸線方向Daを向く面の中で被形成面2fと接触していない側の面である。本実施形態の主面12は、軸線方向Daから見た際に、円環状をなす平面である。
外周面13は、中心軸2cと直交する方向から見た際に、主面12の径方向Drの最も外側の外側端部12aから主面12と交差する方向に広がっている。本実施形態の外周面13は、湾曲する面である。本実施形態の径方向Drは、筒状部11の軸線を中心から広がる方向であって、テーブル2が水平な状態とされた場合の水平方向Dhである。内周面14は、中心軸2cと直交する方向から見た際に、主面12の径方向Drの最も内側の内側端部12bから主面12と交差する方向に広がっている。本実施形態の内周面14は、外周面13に対して平行に近い角度で広がっている。本実施形態の内周面14は、湾曲する面である。
次に、上記造形システム1を用いてなされる金属積層造形方法S1について説明する。図2は、上記金属積層造形方法の流れを示すフローチャートである。図2に示すように、金属積層造形方法S1は、複数の金属層を順次積層することで、立体的な造形物を造形する。本実施形態の金属積層造形方法S1は、金属層形成工程S2と、側面形成工程S3と、造形物取出工程S4と、を有する。
金属層形成工程S2では、アーク溶接によって形成される複数の溶接ビード100を水平方向Dhに並ぶように形成して金属層11mを形成する。金属層形成工程S2は、複数回実行される。金属層形成工程S2が繰り返し実行されることで、既に形成された金属層11m上にさらに溶接ビード100が積層される。これにより、被形成面2f上に金属層11mが複数積層される。本実施形態の金属層形成工程S2は、中央部溶接ビード形成工程S21と、第一テーブル傾斜工程S22と、外周側溶接ビード形成工程(第一端部溶接ビード形成工程)S23と、第二テーブル傾斜工程S24と、内周側溶接ビード形成工程(第二端部溶接ビード形成工程)S25と、ノズル移動工程S26と、積層数確認工程S27と、表面切削工程S28と、最終積層数確認工程S29と、を有する。
図3に示すように、中央部溶接ビード形成工程S21では、中心軸2c周りに回転するテーブル2に対し、溶接ノズル5により溶接ビード100を形成する。中央部溶接ビード形成工程S21では、被形成面2fを鉛直方向Dvの上方に向け続けるように、テーブル2は水平な状態に維持されている。中央部溶接ビード形成工程S21では、テーブル2は、テーブル回転駆動部3(図1参照)により、中心軸2c周りに所定の回転速度で回転される。テーブル2が回転されながら溶接ビード100が形成されることで、溶接ビード100は、中心軸2c周りに円形に連続して形成される。中央部溶接ビード形成工程S21では、中心軸2cを中心とする周方向における溶接ビード100の端部に到達した際に、溶接ノズル5が中心軸2cに直交する径方向Drに移動される。その結果、中心軸2cに直交する方向に複数列にわたって溶接ビード100が並んで形成される。これにより、被形成面2fに沿って、被形成面2fの広がる方向である水平方向Dhに重ねられるように複数の中央溶接ビード100cが形成される。これら複数列の中央溶接ビード100cは、中心軸2cと直交する方向から見た際に、一つの金属層11mにおける径方向Drの中央の領域を形成している。
図2に示すように、第一テーブル傾斜工程S22は、中央部溶接ビード形成工程S21の後に実施される。図4は、上記金属積層造形方法において、テーブルを傾斜させ、径方向の外側の端部に溶接ビードを形成している状態を示す図である。第一テーブル傾斜工程S22では、図4に示すように、水平な状態からテーブル2が傾けられる。具体的には、第一テーブル傾斜工程S22では、テーブル傾動部4(図1参照)によって、テーブル2は、中心軸2cを鉛直方向Dvから傾けられ、被形成面2fが水平面に対して傾斜させられる。このとき、被形成面2fは、第一傾斜方向を向く。第一傾斜方向は、中心軸2cと直交する方向から見た際に、鉛直方向Dvと交差する方向である。したがって、第一テーブル傾斜工程S22では、被形成面2fは、中心軸2cが鉛直方向Dvに対して鋭角をなすように傾いた状態で鉛直方向Dvの上方を向いている。
図2に示すように、外周側溶接ビード形成工程S23は、第一テーブル傾斜工程S22後に実施される。図4に示すように、外周側溶接ビード形成工程S23は、第一テーブル傾斜工程S22で第一傾斜方向に傾けられた状態を維持したままのテーブル2に対して実施される。外周側溶接ビード形成工程S23では、中央部溶接ビード形成工程S21で形成された複数の中央溶接ビード100cの中で最も端かつ鉛直方向Dvの上方に位置する中央溶接ビード100c上に第一端部溶接ビード100aが形成される。つまり、被形成面2fが第一傾斜方向を向くようにテーブル2が傾けられた状態で、第一端部溶接ビード100aが形成される。第一端部溶接ビード100aは、中心軸2cと直交する方向から見た際に、中央溶接ビード100cの中で最も径方向Drの外側の中央溶接ビード100cに対して、斜め上方から重なるように形成される。第一端部溶接ビード100aは、テーブル2が回転することで周方向に連続して環状に形成される。第一端部溶接ビード100aは、一つの金属層11mにおける径方向Drの外側の領域を形成している。
図2に示すように、第二テーブル傾斜工程S24は、外周側溶接ビード形成工程S23後に実施される。図5は、上記金属積層造形方法において、鉛直方向を基準にテーブルを図4とは反対側に傾斜させ、径方向の内側の端部に溶接ビードを形成している状態を示す図である。第二テーブル傾斜工程S24では、図5に示すように、第一傾斜方向に傾けられた状態からテーブル2が異なる方向に傾けられる。具体的には、第二テーブル傾斜工程S24では、テーブル傾動部4(図1参照)によって、テーブル2の中心軸2cを第一傾斜方向から鉛直方向Dvに戻した後に逆方向に傾ける。このとき、被形成面2fは、第二傾斜方向を向く。第二傾斜方向は、中心軸2cと直交する方向から見た際に、鉛直方向Dvを基準に第一傾斜方向と反対側で鉛直方向Dvと交差する方向である。つまり、本実施形態の第二傾斜方向は、中心軸2cと直交する方向から見た際に、鉛直方向Dvに対する第一傾斜方向の角度と同程度だけ逆方向に傾いた方向である。したがって、第二テーブル傾斜工程S24では、被形成面2fは、中心軸2cが鉛直方向Dvに対して、第一テーブル傾斜工程S22と逆側に向かって鋭角をなすように傾いた状態で鉛直方向の上方を向いている。
図2に示すように、内周側溶接ビード形成工程S25は、第二テーブル傾斜工程S24後に実施される。図5に示すように、内周側溶接ビード形成工程S25は、第二テーブル傾斜工程S24で第二傾斜方向に傾けられた状態を維持したままのテーブル2に対して実施される。内周側溶接ビード形成工程S25では、中央部溶接ビード形成工程S21で形成された複数の中央溶接ビード100cの中で最も端かつ鉛直方向Dvの上方に位置する中央溶接ビード100c上に第二端部溶接ビード100bが形成される。第二端部溶接ビード100bは、複数の中央溶接ビード100cの中で第一端部溶接ビード100aが形成された側と反対側の端の位置する中央溶接ビード100cに重ねられるように形成される。つまり、被形成面2fが第二傾斜方向を向くようにテーブル2が傾けられた状態で、第二端部溶接ビード100bが形成される。第二端部溶接ビード100bは、中心軸2cと直交する方向から見た際に、中央溶接ビード100cの中で最も径方向Drの内側の中央溶接ビード100cに対して、斜め上方から重なるように形成される。第二端部溶接ビード100bは、テーブル2が回転することで周方向に連続して環状に形成される。第二端部溶接ビード100bは、一つの金属層11mにおける径方向Dr内外側の領域を形成している。内周側溶接ビード形成工程S25が終了することで、金属層11mが一層分形成される。
図2に示すように、ノズル移動工程S26は、内周側溶接ビード形成工程S25後に実施される。図6は、上記金属積層造形方法において、一層の金属層を形成した後、ノズルを軸線方向に移動させた状態を示す図である。図6に示すように、ノズル移動工程S26は、テーブル2から離れるように、溶接ノズル5を、軸線方向Daに一層分の金属層11mの厚さに相当する寸法だけ移動させる。
積層数確認工程S27は、中央部溶接ビード形成工程S21から内周側溶接ビード形成工程S25を経て形成された金属層11mの積層数を確認する。これには、コントローラ6によって、積層された金属層11mの積層数が、予め設定した所定数(例えば3層から6層)に到達したか否かを判断する。その結果、金属層11mの積層数が、所定数に到達していなければ、中央部溶接ビード形成工程S21を再び実行させる。これを繰り返すことで金属層11mが軸線方向Daに順次積層されていく。図2に示しように、本実施形態の積層数確認工程S27は、ノズル移動工程S26後に実施される。積層数確認工程S27で、金属層11mの積層数が所定数に到達していると判断された場合、表面切削工程S28に移行する。
図7は、上記金属積層造形方法において、所定数の金属層を積層した状態で、金属層の上面を切削している状態を示す図である。表面切削工程S28は、積層数確認工程S27後に実施される。表面切削工程S28では、所定数積層された金属層11mの鉛直方向Dvの上方を向く上面が、切削工具8で切削されて平面に近づくように均される。
図2に示すように、最終積層数確認工程S29は、表面切削工程S28後に実施される。最終積層数確認工程S29では、上面が削られた後の金属層11mの積層数が、予め設定した最終層数に到達したか否かを確認する。これには、コントローラ6によって、例えば、積層された金属層11mの積層数が、予め設定した最終層数になっているか否かを判断する。その結果、加工開始後の金属層11mの積層数が、最終層数に到達していなければ、図2に示すように、中央部溶接ビード形成工程S21に戻り、次の層の金属層11mの形成を開始する。また、最終積層数確認工程S29において、金属層11mの積層数が、最終層数に到達していた場合、側面形成工程S3に移行する。
側面形成工程S3は、金属層形成工程S2が複数回実行された後に実施される。側面形成工程S3では、第一端部溶接ビード100aが鉛直方向Dvの上方に配置されるようにテーブル2が傾けられて、複数の第一端部溶接ビード100a上に複数の溶接ビード100を形成することで外周面13を形成する。本実施形態の側面形成工程S3は、第三テーブル傾斜工程S30と、外周面溶接ビード形成工程S31と、を有する。
図8は、上記金属積層造形方法において、溶接ビードによって造形物の外周面を形成している状態を示す図である。図8に示すように、第三テーブル傾斜工程S30では、テーブル傾動部4(図1参照)によって、複数の金属層11mの第一端部溶接ビード100aが鉛直方向Dvの上方に配置されるように、テーブル2の被形成面2fを傾斜させる。本実施形態の第三テーブル傾斜工程S30では、被形成面2fは、中心軸2cと直交する方向から見た際に、形成される外周面13が水平方向に近づくように傾斜される。つまり、第三テーブル傾斜工程S30では、第一テーブル傾斜工程S22よりもテーブル2が傾けられる。
図2に示すように、外周面溶接ビード形成工程S31は、第三テーブル傾斜工程S30後に実施される。図8に示すように、外周面溶接ビード形成工程S31は、第三テーブル傾斜工程S30で傾けられた状態を維持したままのテーブル2に対して実施される。外周面溶接ビード形成工程S31では、軸線方向Daに複数積層された第一端部溶接ビード100a上に重ねられるように外周面溶接ビード100dが形成される。外周面溶接ビード100dは、テーブル2が回転することで周方向に連続して環状に形成される。外周面溶接ビード100dは、溶接ノズル5を、軸線方向Daに移動させながら複数列にわたって形成される。これにより、軸線方向Daに隙間なく並んで外周面溶接ビード100dが複数形成される。その結果、筒状部11の外周面13の全体が、外周面溶接ビード100dにより形成される。このようにして、所定形状の造形物10が、テーブル2上に形成される。
図2に示すように、造形物取出工程S4は、側面形成工程S3後に実施される。造形物取出工程S4では、テーブル2上に形成された造形物10が、テーブル2から外されて取り出される。これにより、造形物10の造形が終了する。
上述したような金属積層造形方法S1によれば、第一テーブル傾斜工程S22でテーブル2が傾けられると、被形成面2fが傾く。外周側溶接ビード形成工程S23では、この状態で、被形成面2f上に並ぶ複数の中央溶接ビード100cの中で最も径方向Drの外側かつ上端の中央溶接ビード100cに対して重ねるように、第一端部溶接ビード100aが形成される。その結果、溶接ノズル5によって、第一端部溶接ビード100aが形成された時点では、中心軸2cと直交する方向から見た際に、第一端部溶接ビード100aは中央溶接ビード100cよりも上方に位置している。形成された瞬間の第一端部溶接ビード100aは、溶融状態となっていることで重力により、中央溶接ビード100cに向かって径方向Drの内側に流れる。つまり、第一端部溶接ビード100aは、中央溶接ビード100cが形成されていない側である径方向Drの外側へは流れない。その結果、造形物10の外周面13が、垂れた複数の第一端部溶接ビード100aによって大きな凸凹を有する形状となってしまうことを防ぐことができる。したがって、造形物10の外周面13を削らなくとも、凹凸の少ない良好なものとすることができる。これにより、追加加工等を行うことなく、造形物10の品質を向上させることができる。
さらに、溶融状態の第一端部溶接ビード100aは、中央溶接ビード100cによってせき止められる。つまり、第一端部溶接ビード100aは中央溶接ビード100cよりも下方には流れることができない。これにより、径方向Drの内側の領域に第一端部溶接ビード100aが垂れてしまって悪影響を及ぼすことも抑えられる。
同様に、第二テーブル傾斜工程S24でテーブル2が傾けられると、被形成面2fが傾く。内周側溶接ビード形成工程S25では、この状態で、被形成面2f上で水平方向に並ぶ複数の溶接ビード100の中で最も径方向Drの内側かつ上端の中央溶接ビード100cに対して重ねるように、第二端部溶接ビード100bが形成される。その結果、溶接ノズル5によって、第二端部溶接ビード100bが形成された時点では、中心軸2cと直交する方向から見た際に、第二端部溶接ビード100bは中央溶接ビード100cよりも上方に位置している。形成された瞬間の第二端部溶接ビード100bは、溶融状態となっていることで重力により、中央溶接ビード100cに向かって径方向Drの外側に流れる。つまり、第二端部溶接ビード100bは、中央溶接ビード100cが形成されていない側である径方向Drの内側へは流れない。その結果、造形物10の内周面14が、垂れた複数の第二端部溶接ビード100bによって大きな凸凹を有する形状となってしまうことを防ぐことができる。したがって、造形物10の内周面14を削らなくとも、凹凸の少ない良好なものとすることができる。これにより、追加加工等を行うことなく、造形物10の主面12と交差する異なる二面の品質を向上させることができる。
さらに、溶融状態の第二端部溶接ビード100bは、中央溶接ビード100cによってせき止められる。つまり、第二端部溶接ビード100bは中央溶接ビード100cよりも下方には流れることができない。これにより、径方向Drの外側の領域に第二端部溶接ビード100bが垂れてしまって悪影響を及ぼすことも抑えられる。
また、第一端部溶接ビード100aや第二端部溶接ビード100bを形成する際にテーブル2を傾けるのみでよく、温度センサ等が不要であることから、設備コストの上昇を抑えることができる。さらに、溶接ビード100が所定温度に下がるのを待つ必要が無いために、造形時間を短縮できる。このようにして、設備コストの上昇を抑えるとともに、造形時間の長期化を抑え、良好な品質で造形物10を形成することが可能となる。
また、中心軸2cと直交する方向から見た際に、形成される外周面13が水平方向に近づくようにテーブル2が傾けられる。この状態で、複数の第一端部溶接ビード100a上に重ねられるように外周面溶接ビード100dが形成される。これにより、軸線方向Daに並んだ第一端部溶接ビード100aの表面にわずかに凹凸等があったとしても、新たに形成される外周面溶接ビード100dにより凹凸が埋められる。その結果、均された外周面13が形成される。したがって、外周面13の仕上げ品質をより高め、かつ外周面13の切削加工時間を短縮もしくは不要とすることができる。
また、第一端部溶接ビード100a及び第二端部溶接ビード100bを有する金属層11mを軸線方向Daに順次積層することで、追加加工等を行うことなく、外周面13及び内周面14を整えることができる。したがって、形成される造形物10の品質を高め、かつ外周面13及び内周面14の切削加工時間を短縮もしくは不要とすることができる。
特に、造形物10が、本実施形態のように筒状部11を有していると、その外周面13や内周面14は周方向に湾曲した形状をなしている。そのため、外周面13や内周面14追加加工を行う際に時間がかかる場合がある。また、筒状部11の大きさや形状によっては、内周面14に工具等を挿入することが難しく、追加加工が困難な場合がある。しかしながら、本実施形態の金属積層造形方法S1によれば、追加加工を行うことなく品質の高い造形物10を形成することができる。そのため、筒状部11を有する造形物10であっても、設備コストの上昇を抑えつつ、造形時間の長期化を抑え、良好な品質とすることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、形成すべき造形物10の形状は、一例を挙げたに過ぎず、適宜他の形状であってもよい。例えば、造形物10は、軸線方向Daに一定の径寸法を有した円筒状、角筒状等であってもよい。また、造形物10は、筒状に限らず、主面12と、主面12に交差する側面を有しているのであれば、例えば板状等であってもよい。
また、上記実施形態では、外周側溶接ビード形成工程S23で第一端部溶接ビード100aを形成し、内周側溶接ビード形成工程S25で第二端部溶接ビード100bを形成した。しかしながら、金属積層造形方法S1では、外周側溶接ビード形成工程S23及び内周側溶接ビード形成工程S25の両方を実施することに限定されるものではない。つまり、金属積層造形方法S1は、外周側溶接ビード形成工程S23及び内周側溶接ビード形成工程S25のいずれか一方のみが実施されるだけでもよい。したがって、仮に内周側溶接ビード形成工程S25のみが実施される際には、内周側溶接ビード形成工程S25で形成される溶接ビード100が、第一端部溶接ビードとなる。
また、上記実施形態では、表面切削工程S28で、所定数の金属層11mを積層するごとに、金属層11mの上面を切削工具8で切削するようにしたが、これに限らない。表面切削工程S28を省略し、最終層の金属層11mまで、金属層11mを順次積層していくようにしても良い。
また、上記実施形態では、外周面溶接ビード形成工程S31で、溶接ノズル5により外周面溶接ビード100dを形成して外周面13を形成するようにしたが、このように外周面13を形成することに限定されるものではない。例えば、外周面溶接ビード形成工程S31を、省略するようにしてもよい。この場合、外周面13は、順次積層された第一端部溶接ビード100aによって形成された面が、筒状部11の外周面そのものとなる。
1 造形システム
2 テーブル
2c 中心軸
2f 被形成面
3 テーブル回転駆動部
4 テーブル傾動部
5 溶接ノズル
6 コントローラ
8 切削工具
10 造形物
11 筒状部
11a 筒端
11b 筒端
11m 金属層
12 主面
12a 外側端部
12b 内側端部
13 外周面(側面)
14 内周面(側面)
100 溶接ビード
100a 第一端部溶接ビード
100b 第二端部溶接ビード
100c 中央溶接ビード
100d 外周面溶接ビード
Da 軸線方向
Dr 径方向
Dv 鉛直方向
S1 金属積層造形方法
S2 金属層形成工程
S3 側面形成工程
S4 造形物取出工程
S21 中央部溶接ビード形成工程
S22 第一テーブル傾斜工程
S23 外周側溶接ビード形成工程(第一端部溶接ビード形成工程)
S24 第二テーブル傾斜工程
S25 内周側溶接ビード形成工程(第二端部溶接ビード形成工程)
S26 ノズル移動工程
S27 積層数確認工程
S28 表面切削工程
S29 最終積層数確認工程
S30 第三テーブル傾斜工程
S31 外周面溶接ビード形成工程(側面形成工程)

Claims (5)

  1. 複数の金属層が順次積層されることで、主面と、前記主面の端部から前記主面と交差する方向に広がる側面とを有する立体的な造形物を造形する金属積層造形方法であって、
    前記金属層が形成される被形成面を有するテーブル上に、アーク溶接によって形成される複数の溶接ビードを水平方向に並ぶように形成し、前記金属層を形成する金属層形成工程を有し、
    前記金属層形成工程は、
    前記被形成面が鉛直方向の上方を向くように、前記テーブルを水平な状態とし、複数の前記溶接ビードを前記被形成面の広がる方向に重ねるように形成する中央部溶接ビード形成工程と、
    前記鉛直方向と交差する第一傾斜方向に前記被形成面を向けるように前記テーブルを傾けて、前記中央部溶接ビード形成工程で形成された複数の前記溶接ビードの中で最も端かつ前記鉛直方向の上方に位置する前記溶接ビードに重ねるように、第一端部溶接ビードを形成する第一端部溶接ビード形成工程と、を有し、
    前記中央部溶接ビード形成工程では、一つの前記金属層における前記被形成面の広がる方向の中央を含む領域を形成する中央溶接ビードを形成する金属積層造形方法。
  2. 前記金属層形成工程は、前記中央部溶接ビード形成工程で形成された複数の前記溶接ビードの中で前記第一端部溶接ビードが形成される側と反対側の端に位置する前記溶接ビードに重ねるように、第二端部溶接ビードを形成する第二端部溶接ビード形成工程を有し、
    前記第二端部溶接ビード形成工程では、前記第二端部溶接ビードが複数の前記溶接ビードよりも前記鉛直方向の上方に位置するように前記テーブルが傾けられている請求項1に記載の金属積層造形方法。
  3. 前記金属層形成工程は、形成した前記金属層上に前記溶接ビードを積層させるように、複数回実行される請求項1又は2に記載の金属積層造形方法。
  4. 前記金属層形成工程が複数回実行された後に実施され、前記第一端部溶接ビードが上方に配置されるように前記テーブルを傾けて、複数の第一端部溶接ビード上に複数の溶接ビードを形成することで前記側面を形成する側面形成工程をさらに有する請求項3に記載の金属積層造形方法。
  5. 前記造形物は、軸線方向に延びる筒状部を有し、
    前記主面は、前記筒状部の前記軸線方向の少なくとも一方の端部において、前記軸線方向に交差するように広がる面であり、
    前記側面は、前記筒状部の外周面及び内周面の少なくとも一方である請求項1から4の何れか一項に記載の金属積層造形方法。
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