JP7231792B1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

適切に切粉の排出を促し、効率良く穴あけ加工を行うことができる数値制御装置を提供する。数値制御装置は、切削工具を回転させながらワークを切り込む第1の切り込み動作と、前記切削工具を回転させながら前記第1の切り込み動作よりも遅い速度で前記ワークを切り込む第2の切り込み動作とを繰り返しながら深穴あけ加工を行う深穴加工実行部と、前記第1の切り込み動作における各切り込み後の前記切削工具の位置に応じた切粉排出時間を算出する切粉排出時間算出部と、を備え、前記深穴加工実行部は、前記切粉排出時間の間、前記第2の切り込み動作を行う。

Description

本発明は、数値制御装置に関する。
従来、穴あけ加工には固定サイクル機能を使用した加工方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特に、連続した穴あけ加工では、固定サイクル機能を使用した加工が一般的である。固定サイクルにおいて必要な引数を指令することによって、指定した穴位置に対して加工する加工プログラムが作成される。
穴あけ加工の精度は、低精度から高精度まで幅広く、いずれの穴あけ加工においても低振動且つ高速な加工を求められている。特に、深穴あけ加工では、切粉詰まりを防ぐため、切り込みと戻りとを繰り返しながら加工する固定サイクル(ペックサイクル)がよく利用される。切削工具21の戻り量は、固定サイクルの指令値によって任意に指定できる。また、戻り量は、切粉の排出量を考慮して、戻り量を指令する必要がある。なお、R点から穴底まで切り込み及び戻り量の値は、加工開始時から一定である。
特開2020-086475号公報
戻り量の値を、切粉の排出に対して十分な戻り量を指令していない場合、排出しきれなかった切粉が穴に堆積し、切粉によって工具が磨耗又は破損する可能性がある。そのため、ある程度余裕を持たせた戻り量の指令が必要である。
一方、切粉の排出距離は、穴の深さに比例する。そのため、穴あけ開始後の浅い穴ならば少ない戻り量でも切粉を排出できるが、穴あけが進んで穴が深くなると、切粉を排出するために戻り量が多く必要となる。
しかし、従来の固定サイクルでは、戻り量が一定でしか指令できないため、戻り量が少なくて済む浅い箇所でも深い箇所と同程度の戻り動作を行っており、穴あけ加工の効率を低下させていた。すなわち、適切に切粉の排出を促し、効率良く穴あけ加工を行うことができる数値制御装置が求められている。
本開示の一態様に係る数値制御装置は、切削工具を回転させながらワークを切り込む第1の切り込み動作と、前記切削工具を回転させながら前記第1の切り込みよりも遅い速度で前記ワークを切り込む第2の切り込み動作とを繰り返しながら深穴あけ加工を行う深穴加工実行部と、前記第1の切り込み動作における各切り込み後の前記切削工具の位置に応じた切粉排出時間を算出する切粉排出時間算出部と、を備え、前記深穴加工実行部は、前記切粉排出時間の間、前記第2の切り込み動作を行う。
本発明によれば、適切に切粉の排出を促し、効率良く穴あけ加工を行うことができる。
本実施形態に係る数値制御装置及び工作機械の構成を示すブロック図である。 従来の固定サイクル機能によって行われる工作機械による深穴あけ加工の一例を示す図である。 本実施形態に係る深穴あけ加工の一例を示す図である。 本実施形態に係る切削工具のねじれ角及び1回転あたりの工具長さを示す図である。 ねじれ角が30°の場合における切粉排出時間の算出に用いられる切削工具を示す図である。 本実施形態に係る深穴あけ加工の別の例の概要を示す図である。
以下、本発明の実施形態の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る数値制御装置1及び工作機械2の構成を示す図である。
数値制御装置1は、工作機械2を制御することにより、工作機械2に所定の機械加工等を行わせるための装置である。数値制御装置1は、制御部11及び記憶部12を備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することによって、深穴加工実行部111及び切粉排出時間算出部112として機能する。
記憶部12は、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム等を格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)、その他の各種情報を格納するハードディスクドライブやSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。
工作機械2は、数値制御装置1の制御に基づいて、穴あけ加工等の所定の機械加工や、工具の測定等を行う装置である。具体的には、本実施形態において、工作機械2は、切削工具21を備え、穴あけ加工を行うための装置である。
工作機械2は、ワークを加工するために駆動するサーボモータや、このサーボモータに取り付けられた主軸及び送り軸、これら各軸に対応する治具及び切削工具、ワークを固定するテーブル等を備える。そして、工作機械2は、数値制御装置1から出力される動作指令に基づいてサーボモータを駆動させ、切削工具21を回転及び移動することにより穴あけ加工を行う。より具体的には、工作機械2は、切削工具21によって深穴あけ加工を行う。ここで、深穴あけとは、穴あけを行う場合に、一般的に穴の長さと直径との比が4倍以上ある穴をあけることをいう。
数値制御装置1は、深穴あけ加工を行うための加工プログラムを用いて、工作機械2に深穴あけ加工を行わせるように制御する。加工プログラムは、例えば、深穴あけ加工を実行するためのGコードや穴あけ条件を定義する各種アルファベットによる引数コードによって構成される。
図2は、従来の固定サイクル機能によって行われる工作機械2による深穴あけ加工の一例を示す図である。一般的な深穴あけ加工では、工作機械2は、まず、穴あけ開始位置であるリファレンス点(以下、R点)まで切削工具21を早送りさせる。
次に、工作機械2は、R点から切削送りの送り速度で切削工具21を回転させながら、R点から切り込み量qを切り込む。次に、工作機械2は、切削工具21を戻り量dまで後退させる。
このように工作機械2は、切り込み及び戻りを繰り返しながら、R点から穴底Zまで深穴を形成する。特に、深穴あけ加工では、切粉詰まりを防ぐため、切り込みと戻りとを繰り返しながら加工する固定サイクル(ペックサイクル)がよく利用される。切削工具21の戻り量は、固定サイクルの指令値によって任意に指定できる。また、戻り量は、切粉の排出量を考慮して、戻り量を指令する必要がある。なお、R点から穴底まで切り込み及び戻り量の値は、加工開始時から一定である。
なお、本明細書において、説明の便宜上、複数の切り込み及び戻りの動作は、X位置及びY位置が異なるように図示されているが、実際には、同一のX位置及びY位置において行われる。
図3は、本実施形態に係る深穴あけ加工の一例を示す図である。図4は、本実施形態に係る切削工具21のねじれ角V及び1回転あたりの工具長さZ’’を示す図である。図5は、ねじれ角Vが30°の場合における切粉排出時間の算出に用いられる切削工具21を示す図である。なお、図3におけるW点は、ワーク3の表面の基準点を示し、Z点は、深穴の穴底の位置(深さ)を示す。
深穴加工実行部111は、加工プログラムに従い、切削工具21を回転させながらワーク3を切り込む第1の切り込み動作と、切削工具を回転させながら第1の切り込みよりも遅い速度でワーク3を切り込む第2の切り込み動作とを繰り返しながら深穴あけ加工を行う。
切粉排出時間算出部112は、第1の切り込み動作における各切り込み後の切削工具21の位置に応じた切粉排出時間Tを算出する。そして、深穴加工実行部111は、算出された切粉排出時間Tの間、第2の切り込み動作を行う。
また、変動送り速度Fによって薄くなる切粉が標準の送り速度で生成された切粉と分断されることは、材質や、工具のすくい角(ねじれ角)、摩擦係数に大きく依存する。それを実験値によって求めた係数が切粉分断能力係数Kcである。鋳鉄のように切粉の分断性が良いものからアルミニウムのような延性をもつワークもあり、切粉が完全に分断されないことや、切粉の長さによっては前記第2の切り込み動作内での排出ができなくなるが、切粉分断能力係数Kcを用いることで切粉排出時間Tが最適化できる。
具体的には、切粉排出時間算出部112は、切削工具21の回転数S、刃数B、半径D及びねじれ角Vと、第1の切り込み動作における各切り込み後の切削工具21の位置Zqと、切粉分断能力係数Kcとに基づいて切粉排出時間Tを算出し、切粉排出時間Tに基づいて切削工具21の変動送り速度Fを算出する。深穴加工実行部111は、切粉排出時間Tの間、変動送り速度Fを用いて第2の切り込み動作を行う。
ここで、切粉排出時間Tは、下記のように式(1)、(2)、(3)及び(4)を用いて算出され、変動送り速度Fは、式(5)を用いて算出される。
1回転あたりの時間T’’=1/S×60 (1)
速度変動後、切粉が分断される時間T1=1/S×60×1/B (2)
ねじれ角Vにおける1回転あたりの工具長さZ’’=D×π/tanV (3)
切粉排出時間T=(Zq/Z’’×T’’×Kc)+T1 (4)
変動送り速度F=0.001/T×60 (5)
なお、上記の式において、回転数Sは、固定サイクル指令より前に指令された値を参照する。また、ねじれ角V及び工具長さZ’’は、図4に示すように定義される。
図5に示すように、式(2)において、ねじれ角Vが30°である場合、tan30°=D×π/Z’’となり、Z’’=D×π/tan30°となる。
また、ねじれ角Vにおける1回転あたりの工具長さZ’’は、切削工具21の刃先先端から溝に沿って360°回転させたときの切粉の移動距離に相当する。
上述したような深穴あけ加工を行うために、加工プログラムは、例えば、以下のようになる。
G73.1 X** Y** Z** B** R** Q** F** K** V** ,D999
ここで、G73.1は、深穴あけ加工を行うためのGコードの一例であり、引数指令X及びYは、切削工具21の位置決め、引数Zは指令値、引数Bは刃数、引数RはR点、引数Qは切り込み量、引数Fは切削送り速度、引数Kは繰り返し動作、引数Vは切削工具21のドリルのねじれ角、引数,D999は、上述した切粉排出時間T及び変動送り速度Fを用いて第2の切込み動作を行う最適化モードを示す。
このように切粉が穴から排出される切粉排出時間Tの間、変動送り速度Fを用いて第2の切り込み動作を行うことによって、効率良く切粉を穴から適切に排出することを促すことができる。
また、固定サイクルの指令に含まれないパラメータが存在する場合、切粉排出時間算出部112は、深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令において、ねじれ角Vの指令がない場合、予め定めたねじれ角Vを切粉排出時間Tの算出に採用する。例えば、切粉排出時間算出部112は、ねじれ角Vの指令がない場合、汎用ドリルの一般的なねじれ角である30°を採用する。
また、切削工具21の半径D及び切粉分断能力係数Kcは、加工プログラムの引数として指令されず、工作機械2内に登録されたデータを参照してもよい。切削工具21の回転数Sは、固定サイクル指令より前に指令された値を参照する。数値制御装置1は、このように固定サイクルの指令に含まれないパラメータが存在する場合であっても問題なく深穴あけ加工を行うことができる。
図6は、本実施形態に係る深穴あけ加工の別の例の概要を示す図である。深穴加工実行部111は、深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令においてドウェルを指令する引数Pを含む場合、加工プログラムの指令値までの全ての切込みが終了した穴底に対して、切削工具21の回転を継続したまま、ドウェルを指令する引数Pによって指令した時間だけ切削工具21の停止動作を行う。これにより、数値制御装置1は、深穴あけ加工の完了時、穴底の品質向上のために、固定サイクルの指令値に応じたドウェルを行うことができる。
なお、ドウェル機能とは、指令された時間分を次のブロックの動作に移る前に遅らせる機能である。固定サイクル時にドウェルが指令されると、切削工具21の刃先は、穴底に到達した時点で指令時間分停滞する。ドウェルが実行されている間、主軸の回転等は停止しない。ドウェル機能は、主に溝加工や穴加工等において底面の削り残しを防ぎ、精度を向上させために用いられる。
更に、深穴加工実行部111は、深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令において退避速度を指令する引数Eを含む場合、退避速度を指令する引数Eによって指令される退避速度を用いて切削工具21を移動する。加工プログラムの引数指令において引数Eを含まない場合、深穴加工実行部111は、早送り速度を用いて切削工具21を移動する。これにより、数値制御装置1は、加工後の退避速度を引数によって指令できる。
加工プログラムは、例えば、以下のようになる。
G73.1 X** Y** Z** B** R** Q** F** K** V** ,D999 E** P**
ここで、引数Pは、ドウェル(穴底戻り)を示し、引数Eは、加工後の退避速度を示す。
また、深穴加工実行部111は、固定サイクルのステップごとに切り込み量を変化させてもよい。これにより、数値制御装置1は、切削が容易なワークを用いる場合、ステップ回数を削減することができる。
また、深穴加工実行部111は、固定サイクルのステップごとに送り速度を変化させてもよい。これにより、数値制御装置1は、従来よりも汎用性を有することが可能となる。例えば、切り込み位置が浅い部分では、送り速度を増加させ、深い位置では送り速度を減少させる。また、例えば、数値制御装置1は、切削工具21がワーク3へ進入する際に送り速度を減少させることによって、加工完了時における深穴の曲がりを抑制することができる。
また、切粉分断性が高い鋳物材などでは第2の切り込み動作による送り速度でも切粉分断が可能であるため、第2の切り込み動作による送り速度による加工で問題ないが、純鉄や柔らかい展伸材などは遅い送り速度では切粉が繋がってしまうため、切粉排出時間Tの間、ドウェル時間としてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、数値制御装置1は、切削工具21を回転させながらワーク3を切り込む第1の切り込み動作と、切削工具21を回転させながら第1切り込みよりも遅い速度でワーク3を切り込む第2の切り込み動作とを繰り返しながら深穴あけ加工を行う深穴加工実行部111と、第1の切り込み動作における各切り込み後の切削工具21の位置に応じた切粉排出時間Tを算出する切粉排出時間算出部112と、を備え、深穴加工実行部111は、切粉排出時間Tの間、第2の切り込み動作を行う。
このように数値制御装置1は、穴の深さに応じて最適な切粉排出時間Tを自動的に算出し、切削工具21を完全に停止することなく深穴あけ加工を行う。これにより、数値制御装置1は、切り込んだ穴の深さを考慮し、切り込んだ直後に戻ることなく、送り速度が変動することによって適切な切粉の排出を促し、従来よりも効率良く深穴あけ加工を行うことができる。更に、第2の切り込み動作は、従来の引数,Dや数値制御装置に記憶されている不揮発性パラメータを用いた戻り量による戻り動作ではなく、切粉が限りなく薄くなるような送り速度で切粉の分断を促し、切粉排出時間を考慮した第2の切り込み動作を行うことで無駄の無い動作が可能である。
また、切粉排出時間算出部112は、切削工具21の回転数S、刃数B、半径D及びねじれ角Vと、第1の切り込み動作における各切り込み後の切削工具21の位置Zqと、切粉分断能力係数Kcとに基づいて切粉排出時間Tを算出し、切粉排出時間Tに基づいて切削工具21の変動送り速度Fを算出し、深穴加工実行部111は、切粉排出時間Tの間、変動送り速度Fを用いて第2の切り込み動作を行う。これにより、数値制御装置1は、切粉が穴から排出される切粉排出時間Tの間、変動送り速度Fを用いて第2の切り込み動作を行うことによって、効率良く切粉を穴から適切に排出することを促すことができる。
また、切粉排出時間算出部112は、深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令において、ねじれ角Vの指令がない場合、予め定めたねじれ角を切粉排出時間Tの算出に採用する。これにより、数値制御装置1は、このように固定サイクルの指令に含まれないパラメータが存在する場合であっても効率良く深穴あけ加工を行うことができる。
また、深穴加工実行部111は、深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令においてドウェルを指令する引数Pを含む場合、加工プログラムの指令値までの全ての切り込みが終了した穴底に対して、切削工具21の回転を継続したまま、ドウェルを指令する引数Pによって指令した時間だけ停止動作を行う。これにより、数値制御装置1は、深穴あけ加工の完了時、固定サイクルの指令値に応じたドウェルを行うことができ、穴底の品質向上させることができる。
また、深穴加工実行部111は、深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令において退避速度を指令する引数Eを含む場合、退避速度を指令する引数Eによって指令される退避速度を用いて切削工具21を移動する。これにより、数値制御装置1は、加工後の退避速度を引数によって指令でき、深穴あけ加工の効率を更に向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の数値制御装置1は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の数値制御装置1により行なわれる制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only
Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
また、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記各実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
1 数値制御装置
2 工作機械
3 ワーク
21 切削工具
11 制御部
12 記憶部
111 深穴加工実行部
112 切粉排出時間算出部

Claims (5)

  1. 切削工具を回転させながらワークを切り込む第1の切り込み動作と、前記切削工具を回転させながら前記第1の切り込みよりも遅い速度で前記ワークを切り込む第2の切り込み動作とを交互に繰り返しながら深穴あけ加工を行う深穴加工実行部と、
    前記第1の切り込み動作における各切り込み後の前記切削工具の位置に応じた切粉排出時間を算出する切粉排出時間算出部と、を備え、
    前記深穴加工実行部は、前記切粉排出時間の間、前記第2の切り込み動作を行い、前記切粉排出時間の間、前記第1の切り込み動作を行わない、
    数値制御装置。
  2. 前記切粉排出時間算出部は、前記切削工具の回転数、刃数、半径及びねじれ角と、前記第1の切り込み動作における各切り込み後の前記切削工具の位置と、切粉分断能力係数とに基づいて前記切粉排出時間を算出し、前記切粉排出時間に基づいて前記切削工具の変動送り速度を算出し、
    前記深穴加工実行部は、前記切粉排出時間の間、前記変動送り速度を用いて前記第2の切り込み動作を行う、
    請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記切粉排出時間算出部は、前記深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令において、前記ねじれ角の指令がない場合、予め定めたねじれ角を前記切粉排出時間の算出に採用する、請求項2に記載の数値制御装置。
  4. 前記深穴加工実行部は、前記深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令においてドウェルを指令する引数を含む場合、前記加工プログラムの指令値までの全ての切り込みが終了した穴底に対して、前記切削工具の回転を継続したまま、前記ドウェルを指令する引数によって指令した時間だけ停止動作を行う、請求項2又は3に記載の数値制御装置。
  5. 前記深穴加工実行部は、前記深穴あけ加工を行う加工プログラムの引数指令において退避速度を指令する引数を含む場合、前記退避速度を指令する引数によって指令される前記退避速度を用いて前記切削工具を移動する、請求項2から4のいずれか一項に記載の数値制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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