JP7229425B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本開示は、電力変換装置に関する。
電気鉄道車両には、架線を通して変電所から供給された直流電力を所望の交流電力に変換し、変換した電力を電動機に供給する電力変換装置が搭載されているものがある。この種の電力変換装置の一例が特許文献1に開示されている。この電力変換装置は、電力変換部と、両端が電力変換部の一次端子に接続されるフィルタコンデンサと、フィルタコンデンサを放電させる放電抵抗を有する放電回路と、フィルタコンデンサを充電する際の突入電流を抑制するための充電抵抗と、を備える。
特開2015-050854号公報
電気鉄道車両には、機械ブレーキに加えて、発電ブレーキ方式でブレーキを生じさせることができるものがある。特許文献1に開示される電力変換装置において、発電ブレーキ方式で電気鉄道車両にブレーキをかけることを可能とするためには、発電機として動作する電動機から供給される電力を消費するための回路が必要となる。詳細には、電力変換装置は、直列に接続されたスイッチング素子とブレーキ抵抗を有するブレーキチョッパ回路をさらに備える必要がある。上述したように、電力変換装置は、放電抵抗と、充電抵抗と、ブレーキ抵抗とを有する。このため、発電ブレーキ方式で電気鉄道車両にブレーキをかけることを可能とする電力変換装置は、機能別に抵抗を備えるため、構造が複雑になり、サイズも大きくなる。なおこの課題は、機能別に複数の抵抗を要する任意の電力変換装置で起こり得る。
本開示は上述の事情に鑑みてなされたものであり、構造が簡易な電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の電力変換装置は、フィルタコンデンサと、電力変換部と、回路切替部と、チョッパ回路と、放電スイッチと、を備える。フィルタコンデンサは、電源から供給される直流電力で充電される。電力変換部は、一次端子間にフィルタコンデンサが接続され、電源からフィルタコンデンサを介して供給される直流電力を、直流電力または交流電力に変換して、二次端子に接続された電動機に供給する。また電力変換部は、発電機として動作する電動機から供給される直流電力または交流電力を直流電力に変換して出力し、フィルタコンデンサを充電する。回路切替部は、第1抵抗を有し、電力変換部およびフィルタコンデンサを電源に電気的に接続し、または、電源から電気的に切り離す。チョッパ回路は、直列に接続されたスイッチング素子および第2抵抗を有する。またチョッパ回路の両端は、電力変換部の一次端子間に接続される。放電スイッチの一端は第1抵抗の電源に近い一端に接続され、他端がスイッチング素子と第2抵抗との接続点に接続される。回路切替部は、フィルタコンデンサを電源から供給される直流電力で充電する際に、第1抵抗を通る電路を介して、電力変換部およびフィルタコンデンサを電源に電気的に接続する。チョッパ回路は、スイッチング素子がオンになると電力変換部からフィルタコンデンサを介して供給される直流電力を第2抵抗で消費させる。放電スイッチは、オンになると、第1抵抗と第2抵抗とを直列に接続し、フィルタコンデンサを直列に接続した第1抵抗および第2抵抗に電気的に接続することで、フィルタコンデンサを放電させる。
本開示によれば、第1抵抗と第2抵抗とを直列に接続し、フィルタコンデンサを直列に接続した第1抵抗および第2抵抗に電気的に接続することで、フィルタコンデンサを放電させる。このため、フィルタコンデンサを放電させるためだけの抵抗を設ける必要がない。したがって、電力変換装置の構造が簡易である。
実施の形態1に係る電力変換装置のブロック図 実施の形態1に係る電力変換装置の鉄道車両への搭載例を示す図 実施の形態2に係る電力変換装置のブロック図 実施の形態2に係る電力変換装置が行う短絡故障の有無を判別する動作のフローチャート 実施の形態に係る電力変換装置の第1変形例のブロック図 実施の形態に係る電力変換装置の第2変形例のブロック図
以下、本開示の実施の形態に係る電力変換装置について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
車両に搭載される電力変換装置を例にして、実施の形態1に係る電力変換装置1について説明する。
図1に示す電力変換装置1は、電源に接続される正極入力端子1aと、接地される負極入力端子1bとを備える。電力変換装置1は、電源から正極入力端子1aを介して供給された直流電力を、電動機51を駆動するための三相交流電力に変換して、出力端子から三相交流電力を電動機51に供給する。電動機51は、例えば、三相誘導電動機である。電力変換装置1が電動機51に三相交流電力を供給することで、電動機51が駆動され、車両の推進力が得られる。また電力変換装置1は、車両のブレーキ時に、発電機として動作する電動機51で発生した三相交流電力を直流電力に変換し、後述の第2抵抗BRで消費させる。この結果、車両を減速させるブレーキ力が得られる。
電力変換装置1が直流き電方式の電気鉄道車両に搭載される場合を例にして、電力変換装置1の詳細について説明する。図2に示すように、集電装置52は、架線53を介して変電所から直流電力を取得し、高速遮断器54を介して、電力変換装置1に電力を供給する。なお集電装置52は、電力変換装置1に電力を供給する電源に相当する。高速遮断器54は、図示しない遮断器制御部によって制御され、集電装置52と電力変換装置1とを電気的に接続し、または電力変換装置1を集電装置52から電気的に遮断する。
電力変換装置1は、一対の一次端子11a,11bを有し、集電装置52から一次端子11aを介して供給される直流電力を三相交流電力に変換して、電動機51に供給する電力変換部11と、両端が電力変換部11の一次端子11a,11bに接続され、集電装置52から供給される直流電力で充電されるフィルタコンデンサFC1と、電力変換部11およびフィルタコンデンサFC1を集電装置52に電気的に接続し、または、集電装置52から電気的に切り離す回路切替部12と、を備える。
電力変換装置1はさらに、両端が電力変換部11の一次端子11a,11bに接続され、電気鉄道車両のブレーキ時に発電機として動作する電動機51で生じる電力を消費するチョッパ回路13と、回路切替部12が有する後述の第1抵抗CHRとチョッパ回路13が有する後述の第2抵抗BRとを直列に接続し、フィルタコンデンサFC1を直列に接続した第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRに電気的に接続することでフィルタコンデンサFC1を放電させる放電スイッチSW1と、フィルタコンデンサFC1の電圧の値を測定する電圧測定部14と、を備える。
電力変換装置1はさらに、回路切替部12の制御、具体的には回路切替部12の電路の切替を行う接触器制御部15と、電力変換部11の制御を行うスイッチング制御部16と、チョッパ回路13を制御するチョッパ制御部17と、を備える。
電力変換装置1は、フィルタコンデンサFC1の放電を第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRで行い、電気鉄道車両のブレーキ時に発電機として動作する電動機51から供給される電力の消費を第2抵抗BRで行う。このため、フィルタコンデンサFC1を充電する際に用いる抵抗と、フィルタコンデンサFC1の放電を行うための抵抗と、電気鉄道車両のブレーキ時に発電機として動作する電動機51から供給される電力を消費するための抵抗をそれぞれ備える必要がないため、小型化が可能となる。電力変換装置1の構造の詳細について以下に説明する。
電力変換部11は、一次端子11aを介して供給された直流電力を三相交流電力に変換し、三相交流電力を各二次端子に接続された電動機51に供給する。また電力変換部11は、電動機51から供給される三相交流電力を直流電力に変換し、直流電力を一次端子11aから出力する。例えば、電力変換部11は、VVVF(Variable Voltage Variable Frequency)インバータである。
フィルタコンデンサFC1は、電力変換部11の一次端子11a,11bの間に接続され、集電装置52が架線53を介して取得した電力で充電される。
回路切替部12は、第1抵抗CHRを有し、フィルタコンデンサFC1を充電する際に、第1抵抗CHRを通る電路を介して、電力変換部11を集電装置52に電気的に接続する。この結果、フィルタコンデンサFC1の充電時にフィルタコンデンサFC1に突入電流が流れることが抑制される。換言すれば、第1抵抗CHRは、充電時にフィルタコンデンサFC1に突入電流が流れることを抑制する充電抵抗としての役割を果たす。なお第1抵抗CHRの抵抗値は、突入電流を抑制可能な値であれば任意であり、例えば数十Ωである。
詳細には、回路切替部12は、第1抵抗CHRと、一端が高速遮断器54を介して集電装置52に接続され、第1抵抗CHRに並列に位置する第1の接触器である接触器MC1と、一端が高速遮断器54を介して集電装置52に接続され、他端が第1抵抗CHRの一端に接続される第2の接触器である接触器MC2と、を備える。
具体的には、第1抵抗CHRの一端は接触器MC2に接続され、他端は電力変換部11の一次端子11aに接続される。
接触器MC1の一端は高速遮断器54に接続され、他端は電力変換部11の一次端子11aに接続される。接触器MC1は、直流電磁接触器であり、接触器制御部15によって制御される。接触器制御部15が接触器MC1を投入すると、接触器MC1の一端と他端は互いに接続される。高速遮断器54が投入された状態で、接触器MC1が投入されると、電力変換部11およびフィルタコンデンサFC1は、集電装置52に電気的に接続される。
また接触器制御部15が接触器MC1を開放すると、接触器MC1の一端と他端は絶縁される。接触器MC2が開放された状態で、接触器制御部15が接触器MC1を開放すると、電力変換部11およびフィルタコンデンサFC1は、集電装置52から電気的に切り離される。
接触器MC2の一端は高速遮断器54に接続され、他端は第1抵抗CHRの一端に接続される。接触器MC2は、直流電磁接触器であり、接触器制御部15によって制御される。接触器制御部15が接触器MC2を投入すると、接触器MC2の一端と他端は互いに接続される。この結果、高速遮断器54と第1抵抗CHRは電気的に接続される。なお高速遮断器54が投入された状態で、接触器MC2が投入されると、電力変換部11およびフィルタコンデンサFC1は、集電装置52に電気的に接続される。
また接触器制御部15が接触器MC2を開放すると、接触器MC2の一端と他端は絶縁される。この結果、第1抵抗CHRは、高速遮断器54から電気的に切り離される。
チョッパ回路13は、直列に接続されたスイッチング素子SW2および第2抵抗BRを備える。またチョッパ回路13は、オンになると電力変換部11からフィルタコンデンサFC1を介して供給される直流電力を第2抵抗BRで消費させる。換言すれば、チョッパ回路13は、発電ブレーキ方式で車両にブレーキをかけることを可能にするブレーキチョッパとしての役割を果たし、第2艇庫うBRはブレーキ抵抗としての役割を果たす。
スイッチング素子SW2は、高速スイッチングが可能な素子、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)である。この場合、スイッチング素子SW2のコレクタ端子は、接触器MC1の他端と電力変換部11の一次端子11aの接続点に接続され、エミッタ端子は、第2抵抗BRの一端に接続される。ゲート端子には、後述のチョッパ制御部17からのチョッパ制御信号S3が入力される。
第2抵抗BRの一端は、スイッチング素子SW2のエミッタ端子に接続され、他端は接地されている。スイッチング素子SW2がオンになると、フィルタコンデンサFC1が第2抵抗BRに接続される。この結果、第2抵抗BRは、発電機として動作する電動機51から供給され、電力変換部11で変換され、フィルタコンデンサFC1を介して供給される直流電力を消費する。第2抵抗BRの抵抗値は、フィルタコンデンサFC1を介して供給される直流電力を消費することで、電気鉄道車両のブレーキ力を生じさせることができる値であれば任意であり、例えば数Ωである。
放電スイッチSW1の一端は、第1抵抗CHRの電源に近い一端、詳細には、接触器MC2と第1抵抗CHRの接続点に接続される。また放電スイッチSW1の他端は、スイッチング素子SW2と第2抵抗BRの接続点に接続される。また放電スイッチSW1は、ナイフスイッチである。電力変換装置1の保守作業を行う保守作業員が、放電スイッチSW1を機械的に操作することで、放電スイッチSW1がオンまたはオフになる。
詳細には、接触器MC1,MC2が共に開放された状態で、保守作業員が放電スイッチSW1をオンにする。放電スイッチSW1がオンになると、放電スイッチSW1の両端が電気的に接続され、第1抵抗CHRと第2抵抗BRが直列に接続される。この結果、フィルタコンデンサFC1は、直列に接続された第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRに電気的に接続される。このため、フィルタコンデンサFC1は、直列に接続された第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRによって放電される。また放電スイッチSW1がオフになると、放電スイッチSW1の両端は絶縁される。
電圧測定部14は、電力変換部11の一次端子11a,11bに接続され、フィルタコンデンサFC1の端子間電圧の値を測定する。そして、電圧測定部14は、接触器制御部15、スイッチング制御部16、およびチョッパ制御部17に測定した電圧値を示す信号を供給する。
接触器制御部15には、図示しない運転台から、接触器MC1,MC2の投入または開放を指示する開閉指示信号が供給される。また接触器制御部15は、開閉指示信号に従って、接触器MC1,MC2を投入または開放する。具体的には、接触器制御部15は、接触器MC1,MC2に投入または開放を指示する接触器制御信号S1を送り、接触器MC1,MC2を制御する。
スイッチング制御部16には、図示しない運転台から運転指令が供給される。運転指令は、電気鉄道車両の目標加速度を示す力行指令、電気鉄道車両の目標減速度を示すブレーキ指令等を含む。スイッチング制御部16は、後述するように、運転指令に応じて、電力変換部11が有するスイッチング素子にスイッチング制御信号S2を送り、スイッチング素子を制御する。
チョッパ制御部17には、図示しない運転台から運転指令が供給される。チョッパ制御部17は、運転指令がブレーキ指令を含む場合に、チョッパ回路13のスイッチング素子SW2のオンオフを切り替える。詳細には、チョッパ制御部17は、運転指令がブレーキ指令を含む場合に、回生ブレーキ力が得られるように、チョッパ回路13のスイッチング素子SW2の通流率を調節するためのチョッパ制御信号S3をスイッチング素子SW2のゲート端子に供給する。
次に、上記構成を有する電力変換装置1の動作について説明する。
電気鉄道車両の始動時に、集電装置52の一例であるパンタグラフを上昇させる上昇スイッチの操作が行われて、集電装置52が架線53に接触すると、集電装置52は、変電所から電力の供給を受ける。また上昇スイッチの操作に連動して、高速遮断器54が投入され、電力変換装置1は集電装置52に電気的に接続される。
また上昇スイッチの操作に連動して、始動を指示する開閉指示信号が接触器制御部15に供給される。接触器制御部15は、始動を指示する開閉指示信号が供給されると、接触器MC2の投入を指示する接触器制御信号S1を出力する。この結果、接触器MC2が投入され、集電装置52が架線53を介して変電所から取得した電力が、高速遮断器54、接触器MC2、および第1抵抗CHRを介して、フィルタコンデンサFC1に供給され、フィルタコンデンサFC1の充電が開始される。接触器MC2に第1抵抗CHRが直列に接続されているため、接触器MC2の投入時にフィルタコンデンサFC1に突入電流が流れることが抑制される。
その後、フィルタコンデンサFC1が十分に充電されると、接触器制御部15は、接触器MC1の投入を指示する接触器制御信号S1を出力する。この結果、接触器MC1が投入され、集電装置52が架線53を介して変電所から取得した電力が、高速遮断器54および接触器MC1を介して、フィルタコンデンサFC1に供給される。
その後、接触器制御部15は、接触器MC2の開放を指示する接触器制御信号S1を出力する。この結果、第1抵抗CHRは集電装置52から電気的に切り離される。
電気鉄道車両の始動後、運転開始されると、スイッチング制御部16およびチョッパ制御部17に、運転台からの運転指令が入力される。運転指令に応じたスイッチング制御部16およびチョッパ制御部17の動作について説明する。
運転指令が力行指令を含む場合、すなわち、電気鉄道車両の力行時に、スイッチング制御部16は、電力変換部11のスイッチング素子を制御して、電力変換部11に、直流電力を電動機51を駆動するための三相交流電力に変換させる。
詳細には、スイッチング制御部16は、力行指令が示す目標加速度を得るための目標トルクを算出する。またスイッチング制御部16は、図示しない電動機電流測定部から電動機51に流れる電流の測定値を取得し、取得した測定値から電動機51の実トルクを算出する。具体的には、スイッチング制御部16は、電動機51に流れるU相、V相、W相の電流の値を測定する電動機電流測定部から電動機51に流れる相電流の測定値を取得し、相電流の測定値から電動機51の実トルクを算出する。そして、スイッチング制御部16は、電動機51の実トルクを目標トルクに近づけるために、電力変換部11のスイッチング素子にスイッチング制御信号S2を送ってスイッチング素子を制御する。
運転指令がブレーキ指令を含む場合、すなわち、電気鉄道車両のブレーキ時は、電動機51は発電機として動作し、三相交流電力を電力変換部11に供給する。
この場合、スイッチング制御部16は、電力変換部11のスイッチング素子を制御して、電力変換部11に、三相交流電力を直流電力に変換させる。そして、電力変換装置1は、架線53を介して、近隣に位置する他の電気鉄道車両に電力を供給することが可能となる。この結果、電気鉄道車両には回生ブレーキ力が生じ、電気鉄道車両が減速する。
例えば近隣に力行中の他の電気鉄道車両が位置していないため、架線53に電力を供給できない場合、電動機51から供給される電力をチョッパ回路13で消費することで、電気鉄道車両に発電ブレーキ力を生じさせることができる。
チョッパ制御部17は、運転指令がブレーキ指令を含む場合、スイッチング素子SW2のオンオフを切り替えて、電力変換部11が出力する直流電力を第2抵抗BRに消費させる。詳細には、チョッパ制御部17は、電圧測定部14から取得したフィルタコンデンサFC1の端子間電圧の値に応じて、スイッチング素子SW2の通流率を調節して、フィルタコンデンサFC1の端子間の電圧の値を定められた範囲に維持する。なお定められた範囲は、架線53に電力を供給することが可能となり、かつ、フィルタコンデンサFC1に印加可能な最大電圧より低い範囲の値である。
具体的には、架線53に電力を供給できず、フィルタコンデンサFC1の端子間の電圧が上昇した場合は、チョッパ制御部17がスイッチング素子SW2の通流率を大きくする。この結果、電動機51から供給される電力は第2抵抗BRで消費され、電気鉄道車両のブレーキ力が得られる。
次に、電気鉄道車両の停止時の電力変換装置1の動作について説明する。電気鉄道車両を停止する際には、電力変換部11の停止後に、高速遮断器54および接触器MC1が開放される。これにより、電力変換部11は、集電装置52から電気的に切り離される。
電気鉄道車両の停止後に、電力変換装置1の保守作業が行われる場合、保守作業員が放電スイッチSW1を機械的に操作することで、放電スイッチSW1がオンになる。接触器MC1,MC2が開放された状態で、放電スイッチSW1がオンになると、第1抵抗CHRと第2抵抗BRは直列に接続される。またフィルタコンデンサFC1は、直列に接続された第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRに電気的に接続され、第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRによって放電される。
以上説明した通り、実施の形態1に係る電力変換装置1によれば、フィルタコンデンサFC1の放電を、フィルタコンデンサFC1の充電時の突入電流を抑制するために設けられている第1抵抗CHRと、電気鉄道車両のブレーキ時に電動機51から供給される電力を消費するために設けられている第2抵抗BRで行う。このため、第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRに加えて、フィルタコンデンサFC1を放電するための抵抗を新たに備える必要がない。したがって、発電ブレーキ方式で電気鉄道車両にブレーキをかけることができる電力変換装置1の構造が簡易となる。また電力変換装置1の小型化が可能となる。
なお電力変換装置1は、第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRを直列接続した上で、フィルタコンデンサFC1の放電を行う。このため、フィルタコンデンサFC1の放電回路の抵抗値は、第1抵抗CHRの抵抗値と第2抵抗BRの抵抗値を加算したものである。
また実施の形態1に係る電力変換装置1によれば、放電スイッチSW1が短絡故障しても、放電スイッチSW1の他端には第2抵抗BRが接続されているため、地絡電流が低減される。
またフィルタコンデンサFC1の放電時に流れる放電電流は、第1抵抗CHRの抵抗値と第2抵抗BRの抵抗値の合計に反比例する。第1抵抗CHRは、接触器MC2の投入時の突入電流を抑制可能な程度に高い抵抗値、例えば数十Ωを有する。このため、放電電流は十分に小さくなり、電流容量の小さいスイッチを放電スイッチSW1として用いることが可能となり、また放電電流が流れる回路の配線を細くすることが可能となる。換言すれば、フィルタコンデンサFC1の放電時に電流が流れる回路の電気的制約を緩和することが可能となる。
(実施の形態2)
放電スイッチSW1が短絡故障すると、集電装置52から放電スイッチSW1を介して第2抵抗BRに地絡電流が流れてしまう。そこで、第2抵抗BRに流れる電流に基づいて、放電スイッチSW1の短絡故障の有無を判別することが可能な電力変換装置2について実施の形態2で説明する。なお電力変換装置2の電気鉄道車両への搭載の仕方は、実施の形態1と同様である。電力変換装置2が、実施の形態1に係る電力変換装置1と異なる点について以下に説明する。
図3に示す実施の形態2に係る電力変換装置2は、実施の形態1に係る電力変換装置1の構成に加え、第2抵抗BRを流れる電流の値を測定する電流測定部18と、電流測定部18の測定値に基づいて放電スイッチSW1の短絡故障の有無を判別する故障判別部19と、をさらに備える。
接触器制御部15は、接触器MC1,MC2の少なくともいずれかが投入されているか否かを示す接触器状態信号S4を故障判別部19に供給する。例えば、接触器制御部15は、接触器MC1,MC2が共に開放されている場合にLowレベルとなり、接触器MC1,MC2の少なくともいずれかが投入されている場合にHighレベルとなる接触器状態信号S4を出力する。
また接触器制御部15は、後述するように故障判別部19が放電スイッチSW1の短絡故障が生じていると判別した場合、接触器MC1,MC2を共に開放する。
スイッチング制御部16は、後述するように故障判別部19が放電スイッチSW1の短絡故障が生じていると判別した場合、電力変換部11が有するスイッチング素子をオフにする。
チョッパ制御部17は、スイッチング素子SW2がオンオフのいずれの状態であるかを示す素子状態信号S5を故障判別部19に供給する。例えば、チョッパ制御部17は、スイッチング素子SW2がオンの状態でHighレベルとなり、スイッチング素子SW2がオフの状態でLowレベルとなる素子状態信号S5を出力する。
電流測定部18は、スイッチング素子SW2と第2抵抗BRとの間に設けられる。詳細には、電流測定部18の一端は、スイッチング素子SW2のエミッタ端子に接続され、他端は、第2抵抗BRの一端に接続される。また電流測定部18とスイッチング素子SW2との接続点に放電スイッチSW1の他端が接続される。上述の位置に設けられた電流測定部18は、CT(Current Transformer:変流器)であり、第2抵抗BRに流れる電流の値を測定する。そして、電流測定部18は、電流の測定値を示す信号を故障判別部19に供給する。
故障判別部19は、放電スイッチSW1がオフになっていて、チョッパ回路13のスイッチング素子SW2がオフの状態で、電流測定部18から取得した電流の測定値である電流値IBが閾値電流Th以上であるか否かを判別する。放電スイッチSW1がオフの状態で、かつ、チョッパ回路13のスイッチング素子SW2がオフの状態で、電流値IBが閾値電流Th以上であれば、放電スイッチSW1が短絡故障しているとみなすことができる。
なお閾値電流Thは、架線53の電圧である架線電圧を第1抵抗CHRの抵抗値と第2抵抗BRの抵抗値の合計で除算した値に応じて定めることができる。具体的には、架線電圧が取り得る値の最小値を第1抵抗CHRの抵抗値と第2抵抗BRの抵抗値の合計で除算した値を、閾値電流Thとすることが好ましい。
また故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th以上であるか否かの判別結果に基づく判別結果信号S6を接触器制御部15とスイッチング制御部16に出力する。詳細には、故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th未満であると判別した場合、放電スイッチSW1の短絡故障が生じていないことを示す判別結果信号S6を接触器制御部15とスイッチング制御部16に出力する。また故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th以上であると判別した場合、放電スイッチSW1の短絡故障が生じていることを示す判別結果信号S6を接触器制御部15とスイッチング制御部16に出力する。例えば、故障判別部19は、電流値IBが閾値電流未満であると判別した場合にLowレベルとなり、電流値IBが閾値電流以上であると判別した場合にHighレベルとなる判別結果信号S6を出力する。
故障判別部19が行う短絡故障の有無を判別する処理について図4を用いて説明する。実施の形態1で説明したように、高速遮断器54および接触器MC1,MC2が開放された状態で、保守作業員は放電スイッチSW1をオンにする。換言すれば、接触器MC1,MC2の少なくともいずれかが投入されている状態では、放電スイッチSW1が正常であれば、放電スイッチSW1はオフになっている。そこで、故障判別部19は、接触器状態信号S4に基づいて、放電スイッチSW1がオフになっているか否かを判別する。
具体的には、故障判別部19は、接触器状態信号S4に基づいて、接触器MC1,MC2の少なくともいずれかがオンの状態であるか否かを判別する(ステップS11)。接触器MC1,MC2が共にオフの状態である場合(ステップS11;No)、故障判別部19は短絡故障の有無を判別する処理を終了する。
接触器MC1,MC2のいずれかがオンの状態である場合(ステップS11;Yes)、故障判別部19は、チョッパ回路13のスイッチング素子SW2がオフの状態であるか否かを判別する(ステップS12)。詳細には、故障判別部19は、素子状態信号S5が、スイッチング素子SW2がオフであることを示しているか否かを判別する。スイッチング素子SW2がオンの状態である場合(ステップS12;No)、故障判別部19は短絡故障の有無を判別する処理を終了する。
スイッチング素子SW2がオフの状態である場合(ステップS12;Yes)、故障判別部19は、電流測定部18から電流値IBを取得する(ステップS13)。故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th以上であるか否かを判別する(ステップS14)。電流値IBが閾値電流Th未満であれば、放電スイッチSW1の短絡故障は生じていないとみなすことができる。そこで、故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th未満である場合(ステップS14;No)、放電スイッチSW1の短絡故障が生じていないことを示す判別結果信号S6を出力する(ステップS15)。ステップS15の処理が終了すると、故障判別部19は短絡故障の有無を判別する処理を終了する。
また電流値IBが閾値電流Th以上であれば、放電スイッチSW1の短絡故障が生じているとみなすことができる。そこで、故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th以上である場合(ステップS14;Yes)、放電スイッチSW1の短絡故障が生じていることを示す判別結果信号S6を出力する(ステップS16)。ステップS16の処理が終了すると、故障判別部19は短絡故障の有無を判別する処理を終了する。
故障判別部19は、定められたタイミングで上述の処理を繰り返し行う。例えば、故障判別部19は、一定の間隔で上述の処理を繰り返し行えばよい。
放電スイッチSW1の短絡故障が生じていることを示す判別結果信号S6を取得した接触器制御部15は、接触器MC1,MC2を共に開放することを指示する接触器制御信号S1を出力する。
また放電スイッチSW1の短絡故障が生じていることを示す判別結果信号S6を取得したスイッチング制御部16は、電力変換部11が有するスイッチング素子をオフにすることを指示するスイッチング制御信号S2を出力する。
以上説明した通り、実施の形態2に係る電力変換装置2によれば、第2抵抗BRを流れる電流に基づいて、放電スイッチSW1の短絡故障の有無を判別することが可能となる。
上述の回路構成は一例である。他の回路構成の一例を図5に示す。図5に示すように、電力変換装置3が備える回路切替部12aは、直列に接続された接触器MC1,MC2と、接触器MC2に並列に接続された第1抵抗CHRと、を備えてもよい。接触器MC1の一端は、高速遮断器54に接続される。接触器MC2の一端は、接触器MC1の他端に接続され、他端は電力変換部11の一次端子11aに接続される。第1抵抗CHRの一端は、接触器MC1,MC2の接続点に接続され、他端は接触器MC2の他端に接続される。放電スイッチSW1の一端は、接触器MC1,MC2の接続点に接続され、他端はチョッパ回路13のスイッチング素子SW2と第2抵抗BRの接続点に接続される。なお電力変換装置2が備える回路切替部12を、電力変換装置3が備える回路切替部12aと同様の構成としてもよい。
電力変換装置3が備える接触器制御部15は、始動を指示する開閉指示信号が供給されると、接触器MC1の投入を指示する接触器制御信号S1を出力する。この結果、接触器MC1が投入され、集電装置52が架線53を介して変電所から取得した電力が、高速遮断器54、接触器MC1、および第1抵抗CHRを介して、フィルタコンデンサFC1に供給され、フィルタコンデンサFC1の充電が開始される。
その後、フィルタコンデンサFC1が十分に充電されると、電力変換装置3が備える接触器制御部15は、接触器MC2の投入を指示する接触器制御信号S1を出力する。この結果、接触器MC2が投入され、集電装置52が架線53を介して変電所から取得した電力が、高速遮断器54および接触器MC1,MC2を介して、フィルタコンデンサFC1に供給される。
さらに他の回路構成の一例を図6に示す。図6に示す電力変換装置4は、電力変換装置1の構成に加えて、フィルタリアクトルFL1を備える。フィルタリアクトルFL1は、回路切替部12とチョッパ回路13との間の回路に設けられる。詳細には、フィルタリアクトルFL1の一端は、接触器MC1の他端に接続され、他端は電力変換部11の一次端子11aに接続される。フィルタリアクトルFL1を設けることで、電力変換部11の入力電流の平滑化、および、回生ブレーキ時の電力変換部11の出力電流の平滑化が可能となる。またフィルタリアクトルFL1を設けることで、フィルタコンデンサFC1の放電開始時に第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRに突入電流が流れることを抑制することが可能となる。なお電力変換装置2,3にフィルタリアクトルFL1を設けてもよい。
放電スイッチSW1の短絡故障の有無を判別する方法は、上述の例に限られない。一例として、図4におけるステップS11,S12の処理を実行する順序は任意であり、故障判別部19は、ステップS12の処理を行ってから、ステップS11の処理を行ってもよい。
また放電スイッチSW1に、オンオフの状態のいずれであるかを示す信号を出力する機能を持たせ、故障判別部19は、放電スイッチSW1から取得した信号に基づいて、放電スイッチSW1がオフの状態であるか否かを判別してもよい。
また故障判別部19は、一定間隔で電流測定部18から電流値IBを取得してメモリに記憶しておき、図4のステップS13でメモリから電流値IBを読み出し、読み出した電流値IBに基づいて後続のステップS14の処理を行ってもよい。
さらに故障判別部19は、タイマを有し、放電スイッチSW1がオフになっていて、チョッパ回路13のスイッチング素子SW2がオフの状態で、電流値IBが閾値電流Th以上である状態が定められた時間だけ継続しているか否かを判別してもよい。この場合、故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th以上である状態が定められた時間だけ継続していないと判別した場合、放電スイッチSW1の短絡故障が生じていないことを示す判別結果信号S6を接触器制御部15とスイッチング制御部16に出力すればよい。
また故障判別部19は、電流値IBが閾値電流Th以上である状態が定められた時間だけ継続していると判別した場合、放電スイッチSW1の短絡故障が生じていることを示す判別結果信号S6を接触器制御部15とスイッチング制御部16に出力すればよい。なお定められた時間は、瞬間的な電流値IBの変動によって故障判別部19が誤った判別結果を出力することを防ぐことができる程度の時間であればよい。例えば定められた時間は、放電スイッチSW1、スイッチング素子SW2等の各素子のオンオフ状態の更新周期より長く、かつ、電流値IBのサンプリング周期より長い時間に設定されればよい。
また故障判別部19は、判別結果信号S6を運転台に設けられた表示装置に出力してもよい。この場合、運転台に放電スイッチSW1の短絡故障の有無を表示することができる。
電動機51は、三相誘導電動機に限られない。一例として、電動機51は、同期電動機、直流電動機等でもよい。
電力変換部11は、双方向の電力変換が可能な任意の電力変換回路である。一例として、電動機51が直流電動機である場合、電力変換部11は、DC(Direct Current:直流)-DCコンバータであればよい。
電力変換装置1-4は、電力変換装置1-4に直流電力を供給可能な任意の車両、任意の機器等に搭載可能である。一例として、電力変換装置1-4は、交流き電方式の電気鉄道車両に搭載可能である。この場合、高速遮断器54の他端にトランスの一次端子の一方を接続し、トランスの二次端子にコンバータを接続し、コンバータの出力を電力変換装置1-4に供給すればよい。
他の一例として、電力変換装置1-4は、第三軌条を介して電力を取得する電気鉄道車両に搭載されてもよい。
また電力変換装置1-4は、発電ブレーキ方式で電気鉄道車両にブレーキをかけることを可能にするものに限られず、複数の抵抗器を有する任意の電力変換装置である。一例として、電力変換装置1-4は、第1抵抗CHRおよび第2抵抗BRに代えて、任意の用途のために設けられた抵抗器を用いてフィルタコンデンサFC1を放電してもよい。この結果、フィルタコンデンサFC1を放電するための抵抗器を新たに備える必要がなく、電力変換装置1-4の構造を簡易にすることが可能となる。
本開示は、本開示の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この開示を説明するためのものであり、本開示の範囲を限定するものではない。すなわち、本開示の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の開示の意義の範囲内で施される様々な変形が、この開示の範囲内とみなされる。
1,2,3,4 電力変換装置、1a 正極入力端子、1b 負極入力端子、11 電力変換部、11a,11b 一次端子、12,12a 回路切替部、13 チョッパ回路、14 電圧測定部、15 接触器制御部、16 スイッチング制御部、17 チョッパ制御部、18 電流測定部、19 故障判別部、51 電動機、52 集電装置、53 架線、54 高速遮断器、BR 第2抵抗、CHR 第1抵抗、FC1 フィルタコンデンサ、FL1 フィルタリアクトル、MC1,MC2 接触器、S1 接触器制御信号、S2 スイッチング制御信号、S3 チョッパ制御信号、S4 接触器状態信号、S5 素子状態信号、S6 判別結果信号、SW1 放電スイッチ、SW2 スイッチング素子。

Claims (7)

  1. 電源から供給される直流電力で充電されるフィルタコンデンサと、
    一次端子間に前記フィルタコンデンサが接続され、前記電源から前記フィルタコンデンサを介して供給される直流電力を、直流電力または交流電力に変換して、二次端子に接続された電動機に供給し、発電機として動作する前記電動機から供給される直流電力または交流電力を直流電力に変換して出力し、前記フィルタコンデンサを充電する電力変換部と、
    第1抵抗を有し、前記電力変換部および前記フィルタコンデンサを、前記電源に電気的に接続し、または、前記電源から電気的に切り離す回路切替部と、
    直列に接続されたスイッチング素子および第2抵抗を有し、両端が前記電力変換部の前記一次端子間に接続されるチョッパ回路と、
    一端が前記第1抵抗の前記電源に近い一端に接続され、他端が前記スイッチング素子と前記第2抵抗との接続点に接続される放電スイッチと、を備え、
    前記回路切替部は、前記フィルタコンデンサを前記電源から供給される直流電力で充電する際に、前記第1抵抗を通る電路を介して、前記電力変換部および前記フィルタコンデンサを前記電源に電気的に接続し、
    前記チョッパ回路は、前記スイッチング素子がオンになると前記電力変換部から前記フィルタコンデンサを介して供給される直流電力を前記第2抵抗で消費させ、
    前記放電スイッチは、オンになると、前記第1抵抗と前記第2抵抗とを直列に接続し、前記フィルタコンデンサを直列に接続した前記第1抵抗および前記第2抵抗に電気的に接続することで前記フィルタコンデンサを放電させる、
    電力変換装置。
  2. 前記回路切替部は、
    一端が前記電源に接続され、前記第1抵抗に並列に位置する第1の接触器と、
    一端が前記電源に接続され、他端が前記第1抵抗の一端に接続される第2の接触器と、を有し、
    前記第1抵抗の他端は、前記電力変換部の前記一対の一次端子に接続され、
    前記放電スイッチの一端は、前記第1抵抗の一端に接続され、
    前記放電スイッチの他端は、前記チョッパ回路の前記スイッチング素子と前記第2抵抗との接続点に接続される、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記回路切替部は、直列に接続された第1の接触器および第2の接触器を有し、
    前記第1接触器の一端は、前記電源に接続され、
    前記第1接触器の他端は、前記第2接触器の一端に接続され、
    前記第2接触器の他端は、前記電力変換部の前記一次端子に接続され、
    前記第1抵抗の一端は、前記第1接触器と前記第2接触器の接続点に接続され、
    前記第1抵抗の他端は、前記第2接触器の前記他端に接続され、
    前記放電スイッチの一端は、前記第1抵抗の前記一端に接続され、
    前記放電スイッチの他端は、前記チョッパ回路の前記スイッチング素子と前記第2抵抗との接続点に接続される、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記第2抵抗を流れる電流に基づいて、前記放電スイッチの短絡故障の有無を判別する故障判別部をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記故障判別部は、前記放電スイッチが開放されていて、前記チョッパ回路の前記スイッチング素子がオフの状態で、前記第2抵抗を流れる電流が閾値電流以上であるか否かを判別し、判別結果を出力する、
    請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記回路切替部は、前記故障判別部が、前記放電スイッチが短絡故障していると判別した場合に、前記電力変換部を前記電源から電気的に切り離す、
    請求項4または5に記載の電力変換装置。
  7. 前記電力変換部が有するスイッチング素子のオンオフを切り替えることで前記電力変換部に、前記電源から前記フィルタコンデンサを介して供給される直流電力を、直流電力または交流電力に変換させ、または、前記電動機から供給される直流電力または交流電力を直流電力に変換させるスイッチング制御部をさらに備え、
    前記スイッチング制御部は、前記故障判別部が、前記放電スイッチが短絡故障していると判別した場合に、前記電力変換部の前記スイッチング素子をオフにする、
    請求項4から6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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