以下、本開示の実施の形態に係る冷蔵庫について、図面を参照して説明する。本開示は以下の実施の形態のみに限定されることはなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で変形または省略することが可能である。そして、図面は実際の構造を簡略化して表す場合がある。さらに、図面では各構成物の大きさ、構成物同士の位置関係が実際のものとは異なる場合がある。また、参照符号について、同一の符号を付したものは、同一であり、このことは、明細書の全文において共通することである。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「上側」、「下」、「下側」、「左」、「左側」、「右」、「右側」、「前」、「前方」、「手前」、「後」、「後方」、「奥」、「奥行」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。なお、この明細書では冷蔵庫を正面から見たときに、上記の方向を表す用語を用いるものとする。さらに、以下の説明において、「中央」という用語は、冷蔵庫を正面から見たときの、左右方向に対する中心を表すものとする。
実施の形態1.
<冷蔵庫の全体構造>
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1と、冷蔵庫1に収納される複数の引き出し式ケース8を示した斜視図である。
図1に示すように、冷蔵庫1は、筐体2と、開閉扉3を備える。筐体2は、樹脂製の内箱4と、金属製の外箱5と、内箱4と外箱5との間に充填された断熱材6(図示せず)により形成された断熱箱体である。断熱材6には、発泡断熱材または真空断熱材などの、内箱4ならびに外箱5と比較して熱伝導率が低い素材が用いられる。筐体2の前面(正面)には開口9が形成されて内部に貯蔵室である冷蔵室7が形成されている。内箱4は冷蔵室7の壁面7aを形成する。冷蔵室7と筐体2の外部の空間とは開口9により連通される。以降の説明では、筐体2の開口9が形成された面を前面部と称する。また、冷蔵庫1を前方から見た場合において、貯蔵空間の左方に位置する冷蔵室7の壁面7aを左側面部11a(後述する図3に記載)、貯蔵空間の右方に位置する冷蔵室7の壁面7aを右側面部11b、と称する。
冷蔵室7の開口9は、開閉扉3によって開放又は閉鎖される。開閉扉3により、冷蔵室7と筐体2の外部の空間とが開放又は閉鎖される。本開示の実施の形態1では、筐体2前面部の開口9に対して右側にヒンジ(図示せず)が設けられる。冷蔵庫1の開閉扉3は右端部がヒンジによって筐体2に回動可能に枢支される。このため、開閉扉3は開閉扉3の右端部を中心に冷蔵庫1の前面部側へ所定の角度範囲内で回動可能である。図1では、貯蔵品を載置するための複数の引き出し式ケース8が冷蔵室7内に引き出し可能に収納されている。複数の引き出し式ケース8は、冷蔵室7内に上下に重ねられて配置される。複数の引き出し式ケース8の一番上の引き出し式ケース8上方に設けられた、食品を出し入れする入口を覆うように載置板が冷蔵室7内に設けられ、冷蔵室7内を分割する。
本開示の実施の形態1では、冷蔵庫1が冷蔵室7一室のみを備えた例を示したが、冷蔵庫1の構成はこれに限定されず、冷蔵庫1が冷蔵室7の他に製氷室、切替室、冷凍室及び野菜室を備えていてもよい。また、冷蔵庫1が冷蔵室7の代わりに冷凍室一室のみを備えていてもよく、そのような場合も1を「冷蔵庫」と称する。
本開示の実施の形態1では、筐体2前面部の開口9に対して右側にヒンジが設けられたが、これに限られない。筐体2前面部の左側及び右側のうち一方にヒンジが設けられていればよい。開閉扉3はヒンジを中心としてヒンジによって支持されない他方の端部が冷蔵庫1の前面部側に回転することによって、冷蔵室2と筐体2の外部の空間とを連通させる開口9を開く。
次に、冷蔵庫1に搭載された冷凍サイクルの構成と、冷蔵庫1内の空気の流れを説明する。
冷蔵庫1の背面最下部には圧縮機(図示せず)が配置されている。圧縮機で圧縮された冷媒は、凝縮器(図示せず)において凝縮される。凝縮された冷媒は、減圧器としての毛細管(図示せず)において減圧される。減圧された冷媒は冷却器(図示せず)において蒸発し、この蒸発時の吸熱作用により冷却器の周辺が冷却される。圧縮機、凝縮器、減圧器としての毛細管、及び冷却器により、冷凍サイクルが構成されている。
冷蔵室7の背面側には、冷気を冷蔵室7内へ導く例えば発泡ポリスチレン製の冷気送風ダクト(図示せず)が設置されている。冷気送風ダクトの前方には、冷気送風ダクトを覆うように合成樹脂製の制御基板(図示せず)が設置されている。この制御基板は、鋼板及び断熱材6(図2に記載)により覆われ、冷蔵庫1の外箱5の背面に該鋼板がねじ止めされ固定されることにより、制御基板が外箱5に取り付けられる。制御基板には商用電源が供給される。
冷気送風ダクトに設けられたダンパ(図示せず)、圧縮機、及び送風機(図示せず)は、制御回路等の制御装置(図示せず)によって制御される。制御装置は、サーミスタ等の温度検出装置(図示せず)により冷蔵室7の温度を検出し、冷蔵室7が目標とする設定温度となるように、冷凍サイクルの冷却能力、冷却運転の開始・停止、ダンパの開閉、送風機の運転状態を制御する。
<連結ケースの構造>
以下、複数の引出し式ケース8の構造について述べる。
複数の引出し式ケース8は、それぞれ食品を出し入れする入口を上部に備え、後述する図6に示されるように、それぞれの入口の形状は引出し式ケース8上側から見てほぼ矩形状である。
本実施の形態では、複数の引出し式ケース8のうち、冷蔵室7に収められたとき上から1段目と2段目の引出し式ケースが連結可能である。以下、この2つの引出し式ケースの、冷蔵室7に収められたとき上側に位置する引出し式ケースを上側ケース14とし、下側に位置する引出し式ケースを下側ケース15として説明する。
図2は上側ケース14と下側ケース15の全体図を示した斜視図である。
上側ケース14は、上側ケース14の前面の一部を構成する第1の正面板である正面板16を備える。上側ケース14は、上側ケース14の側面、背面及び前面の一部を構成する第1の枠体17を備える。上側ケース14は更に、第1の枠体17に左ヒンジ部18a及び右ヒンジ部18b(後述する図4に記載)で固定され回動する一対の底板である、左側底板19a及び右側底板19bを備える。本明細書では、左側底板19aと右側底板19bのどちらか一方を、第1の底面板と呼ぶ。なお、上側ケース14の「左側」「右側」とは、上側ケース14を冷蔵室7内に収め、冷蔵庫1を正面から見たときの冷蔵庫1の左右の向きの中心部に対する位置である。上側ケース14の正面板16の前面に把手70が設けられる。左側底板19a及び右側底板19bのいずれか一方を第1の底面板と称する。上側ケース14は、食品を出し入れする入口である上側ケース開口90を第1の枠体17の上面に有する。
第1の枠体17は、第1の左側面板である左側壁板17a及び第1の右側面板である右側壁板17bと、左側壁板17aの前方端部から、右側壁板17bの前方の端部の向きに延伸した第1の左正面板固定部20aと、右側壁板17bの前方端部から、左側壁板17aの前方の端部の向きに延伸した第1の右正面板固定部20bとを有する。第1の左正面板固定部20aと第1の右正面板固定部20bは、正面板16の左右の両端を挟んで正面板16を第1の枠体17の前後方向に固定する。また、第1の枠体17は、左側壁板17aの後方の端部と右側壁板17bの後方の端部とを連結する第1の背面板である背面板17cを備える。第1の枠体17は、左側壁板17aの下側端部から対向する右側壁板17bの下側端部の向きに延伸する左底板支持部21aと、右側壁板17bの下側端部から対向する左側壁板17aの下側端部の向きに延伸する右底板支持部21b(後述する図6に示す)とを備える。
正面板16の第1の差込部43a(後述する図10(b)に示す)と第2の差込部43b(後述する図10(d)に示す)がそれぞれ第1の左正面板固定部20aと第1の右正面板固定部20bとに挟込まれることにより、正面板16が第1の左正面板固定部20aと第1の右正面板固定部20bの間に固定される。左端部43aと右端部43bの形状および配置は正面板16の左右中心に対して対称である。
下側ケース15は、下側ケース15の前面の一部を構成する第2の正面板である、正面板62を備える。下側ケース15は、下側ケース15の側面、背面、底面及び前面の一部を構成する第2の枠体63を備える。第2の枠体63は、下側ケース15の第2の底面板を構成する矩形状の第2の底板63cと、第2の底板63cから延伸し互いに対向する第2の左側面板である第2の左側壁板63a及び第2の右側面板である第2の右側壁板63bと、を有する。第2の左側壁板63aは、図2では第1の枠体17の背後にあるため示されていないが、後述する図4に示される。また、第2の枠体63は、第2の左側壁板63aの前方端部から、第2の右側壁板63bの前方の端部の向きに延伸した第2の左正面板固定部64aと、第2の右側壁板63bの前方端部から、第2の左側壁板63bの前方の端部の向きに延伸した第2の右正面板固定部64bと、を有する。第2の枠体63は、さらに、第2の左側壁板63aの後方端部、第2の右側壁板63bの後方端部及び第2の底板63cの後方端部に接続する第2の背面板である背面板63dを備える。下側ケース15の正面板62の前面に把手71が設けられる。
下側ケース15は、食品を出し入れする入口である下側ケース開口91を第2の枠体63の上面に有する。
正面板62の左端部65a(後述する図11(b)に示す)と右端部65b(後述する図11(d)に示す)がそれぞれ第2の左正面板固定部64aと第2の右正面板固定部64bとに挟込まれることにより、正面板62が第2の左正面板固定部64aと第2の右正面板固定部64bの間に固定される。左端部65aと右端部65bの形状および配置は正面板62の左右中心に対して対称である。
図3は、冷蔵室7内に上側ケース14と下側ケース15が納められたときの冷蔵室7の奥行き方向中心における、冷蔵庫1、上側ケース14及び下側ケース15の垂直な断面を示す図である。
図3に示すように、内箱4の左側面部11aと右側面部11bは、それぞれ引出し式ケース8を支持するために設けられた凸部の形状を有する複数の左ケース支持部13a及び複数の右ケース支持部13bを備える。複数の引出し式ケース8は、それぞれに対応する高さに設けられた、左ケース支持部13a及び右ケース支持部13bに支持されて冷蔵室7内に納められ、冷蔵庫本体1に対して前後方向に摺動可能である。
上側ケース14の第1の枠体17と下側ケース15の第2の枠体63は、それぞれ上端部にケース入口から外側に向かうひさし24を有する。上側ケース14が冷蔵室7に納められたとき、ひさし24は左ケース支持部13a及び右ケース支持部13bに支持される。左ケース支持部13a及び右ケース支持部13bは前後の向きに延伸した直線状の支持部である。上記の構造により、上側ケース14がユーザにより出し入れされるとき、上側ケース14は左ケース支持部13a及び右ケース支持部13bに沿って冷蔵室7内から前後方向に摺動が可能である。下側ケース15もユーザにより同様の操作が可能である。
図4は上側ケース14及び下側ケース15の左側の側面を示した平面図である。図4に示されるように、上側ケース14は、左底板支持部21aの下面、すなわち食品が載置される側の面と反対の面に左側底板19aを回転支持するための左ヒンジ軸部22aを備える。図4に示されていないが、上側ケース14は、右底板支持部21bの下面、すなわち食品が載置される側の面と反対の面に右側底板19aを回転支持するための右ヒンジ軸部22aを備える。
上側ケース14の左側底板19aは、左ヒンジ軸部22aに対応した左ヒンジ保持部25aを左側底板19aの左端部に備える。同様に、右側底板19bは、右ヒンジ軸部22bに対応した右ヒンジ保持部25bを右側底板19bの右端部に備える。
左ヒンジ保持部25aが左ヒンジ軸部22aに組み付けられ、右ヒンジ保持部25bが右ヒンジ軸部22bに組み付けられることにより、左ヒンジ部18a(図4に示す)及び右ヒンジ部18b(後述する図5に示す)が構成される。左側底板19aの左端部が左ヒンジ部18aによって第1の枠体17の左底板支持部21aの下面に回動可能に枢支される。同様に、右側底板19bの右端部が右ヒンジ部18bによって第1の枠体17の右底板支持部21bの下面に回動可能に枢支される。なお、図4では左側底板19aが下方に回動した後の状態を示している。
図5は、図4に示される、上側ケース14及び下側ケース15の奥行方向中心部であるZ-Z´線における断面図である。左ヒンジ部18a及び右ヒンジ部18bは、図5の破線で囲まれる円形の部品である。図5に示されるように、左側底板19a及び右側底板19bはそれぞれ左ヒンジ部18a及び右ヒンジ部18bを中心として、左ヒンジ部18a及び右ヒンジ部18bに支持されない他方の端部が下方に回転することによって、上側ケース14と下側ケース15の収納空間を連通させる開口100(後述する図6に示す)を開く。上側ケース14は、左底板支持部21a及び右底板支持部21bからそれぞれ連続的に形成され、下方に延伸する左ヒンジ遮蔽部23a及び右ヒンジ遮蔽部23bを有する。左ヒンジ遮蔽部23a及び右ヒンジ遮蔽部23bを設けることにより、ユーザが冷蔵室7内から上側ケース14を引き出し、上側ケース14の入口から内部を覗き込んだとき、左ヒンジ遮蔽部23a及び右ヒンジ遮蔽部23bによりユーザの視界から左ヒンジ部18a及び右ヒンジ部18bが隠されるため、上側ケース14の意匠性が向上する。
図6は上側ケース14の上面図である。図6に示されるように、上側ケース14の第1の枠体17は、左底板支持部21a及び右底板支持部21bの前端部どうしを接続する長方形状の前方底板支持部27aを有する。前方底板支持部27aは、中心部に内側から前方に矩形状に切り欠かれた左右対称の領域X1を有する。さらに、上側ケース14の第1の枠体17は、背面板17cの底辺から前方に延伸し、左底板支持部21a及び右底板支持部21bの後端部どうしを接続する後方底板支持部27bを有する。後方底板支持部27bは、中心部に後方に矩形状に切り欠かれた左右対称の領域X2を有する。
左底板支持部21a、右底板支持部21b、前方底板支持部27a及び後方底板支持部27bにより、上側ケース14と下側ケース15の収納空間を連通させる開口100が形成される。
左側底板19a及び右側底板19bの、前方端部の一辺に、左ヒンジ保持部25a及び右ヒンジ保持部25bが設けられている側とは反対側に第1の底板留め具28a及び第2の底板留め具28bがそれぞれ取付けられる。左側底板19a及び右側底板19bは、後方端部の一辺に、左ヒンジ保持部25a及び右ヒンジ保持部25bが設けられている側とは反対側にそれぞれ第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dがそれぞれ取付けられる。
上側ケース14が独立して使用されるとき、第1の底板留め具28a及び第3の底板留め具28cは、左側底板19aを前方底板支持部27a及び後方底板支持部27bに対して固定し、第2の底板留め具28b及び第4の底板留め具28dは、右側底板19bを前方底板支持部27a及び後方底板支持部27bに対して固定する。このようにして、左側底板19a及び右側底板19bにより上側ケース14の底面である底板Bが形成される。
図7は、上側ケース14が閉鎖されている状態における、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dとその周辺部を示した斜視図である。
左側底板19aが、第3の底板留め具28cにより後方底板支持部27bに対して固定され、右側底板19bが、第4の底板留め具28dにより後方底板支持部27bに対して固定され、上側ケース14の底板Bが形成されている。図7中に図示されていないが、このとき、左側底板19aは、第1の底板留め具28aにより前方底板支持部27aに対して固定され、右側底板19bは、第2の底板留め具28bにより前方底板支持部27aに対して固定されている。
左側底板19aの上面には、図9に示されるように、後方端部から一定の幅を持ち左右に延伸する第3のガイド溝29cが形成される。同様に、左側底板19aの下面には、第3の裏面ガイド溝29c´が形成される。第3の底板留め具28cは互いに向かい合う鋭角となる凸部を有し、該凸部が、それぞれ第3のガイド溝29c及び第3の裏面ガイド溝29c´に噛合うよう取付けられる。
右側底板19bの上面には、後方端部から一定の幅を持ち左右に延伸する第4のガイド溝29dが形成される。第4のガイド溝29dは、上側ケース14の底面の左右の中心線に対して第3のガイド溝29cと対称な位置に形成される。同様に、右側底板19bの下面には、第4の裏面ガイド溝29d´が形成される。
第1のガイド溝29a及び第2のガイド溝29bは、上側ケース14の底面の前後の中心線に対して、第3のガイド溝29c及び第4のガイド溝29dと対称となるように、左側底板19a及び右側底板19bに形成される。同様に第1の裏面ガイド溝29a´及び第2の裏面ガイド溝29b´は、左側底板19a及び右側底板19bの前後の中心線に対して、第3の裏面ガイド溝29c´及び第4の裏面ガイド溝29d´と対称な位置に、左側底板19aの裏面及び右側底板19bの裏面に形成される。
第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b及び第4の底板留め具28dは、第3の底板留め具28cと同様に、それぞれ対応するガイド溝に噛合うよう取付けられる。
このような構成とすることで、第1の底板留め具28a及び第2の底板留め具28bは、左側底板19a及び右側底板19bの前方端部の一辺に沿ってそれぞれ左右にスライドが可能である。同様に、後方底板留め具28c及び28dは、左側底板19a及び右側底板19bの後側端部の一辺に沿ってそれぞれ左右にスライドが可能である。
図7の、A-A´方向の断面図を図9に示す。図9は、右側底板19bが、第4の底板留め具28dにより後方底板支持部27bに対して固定された状態における、第4の底板留め具28dとその周辺部の奥行方向の断面を示した図である。H型の第4の底板留め具28dが右側底板19b及び後方底板支持部27bを挟むように取付けられている。このような構造とすることで、第4の底板留め具28dは左右にスライドが可能な状態で右側底板19bに固定される。その他の底板留め具についても第4の底板留め具28dと同様の構成と機能を持つ。
図8は、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dとその周辺部を示した斜視図である。図8では、左側底板19a及び右側底板19bの後方底板支持部27bに対する固定が解除されている。
左側底板19a及び右側底板19bの後方底板支持部27bに対する固定を解除するときは、ユーザが、左側底板19aに取り付けられた第3の底板留め具28cを枠体17の中央方向にスライドさせる。そして、第3の底板留め具28cの、左側底板19aより後方に位置する部分が領域X2内に入るようにする。同様に、右側底板19bに取り付けられた第4の底板留め具28dを枠体17の中央方向にスライドさせる。そして、第4の底板留め具28dの、右側底板19bより後方に位置する部分が領域X2内に入るようにする。このようにして後方底板支持部27bから第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを外す。
図8では示されていないが、左側底板19a及び右側底板19bの前方底板支持部27aに対する固定を解除するときは、第1の底板留め具28aの、左側底板19aより前方に位置する部分が領域X1内に入るようスライドさせる。同様に、第2の底板留め具28bの、右側底板19bより前方に位置する部分が領域X1内に入るようスライドさせる。このようにして前方底板支持部27aから第1の底板留め具28a及び第2の底板留め具28bを外す。
前方底板支持部27aから第1の底板留め具28a及び第2の底板留め具28bが外れ、後方底板支持部27bから第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dが外れると、左側底板19a及び右側底板19bが前方底板支持部27a及び後方底板支持部27bに支持されなくなるので、左側底板19a及び右側底板19bが下側に観音開きに回動する。下側に観音開きに回動した後の左側底板19a及び右側底板19bを図5で示す。本明細書では、このような動作を「上側ケース14の底板が開放される」と呼ぶ。また、このような状態を「上側ケース14の底板が開放された状態」と呼ぶ。
上側ケース14の底面が開放されることにより、図6に示す開口100が開放され、図5に示されるように、上側ケース14と下側ケース15に跨る拡大された収納スペース31が形成される。
なお、下側ケース15の第2の底板63cの上面には第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dが設けられる(後述する図15及び16に示す)。第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dにそれぞれスライドさせることで、左側底板19a及び右側底板19bが下側ケース15の第2の底板63cに固定される。
一方、上側ケース14の底板を形成するときは、左側底板19a及び右側底板19bを垂直状態から水平状態に移行させ、左側底板19a及び右側底板19bに付属する第1の底板留め具28a及び第2の底板留め具28bを領域X1内からそれぞれ前方底板支持部27aを挟むように左側及び右側に摺動させる。同様に、左側底板19a及び右側底板19bに付属する第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを領域X2内からそれぞれ後方底板支持部27bを挟むように左側及び右側に摺動させる。この操作により左側底板19a及び右側底板19bが底板支持部30に対して固定される。このとき左側底板19a及び右側底板19b同士が接して上側ケースの底面Bを形成する。底面Bにより、上側ケース14の収納空間が下側ケース15から区画される。本明細書では、このような動作を「上側ケース14の底板を閉鎖する」と呼ぶ。また、このような状態を「上側ケース14の底板が閉鎖された状態」と呼ぶ。
図10(a)は、上側ケース14の第1の左正面板固定部20aの構造を表した斜視図である。
また、図10(c)は、上側ケース14の第1の右正面板固定部20bの構造を表した斜視図である。
図10(a)に示されるように、第1の左正面板固定部20aの側面32aには第1の係受部である凹部33aおよび第2の係受部である凹部34aが形成される。凹部33aは、後述する第1の固定部材35aの第1の係止部49aを係止し、正面板16が上側ケース14のみに固定される位置(すなわち、正面板16が下側ケース15に固定されておらず、上側ケース14と下側ケース15とが非連結の状態)に正面板16を保持するための構造である。また、凹部34aは、第1の固定部材35aの第1の係止部49aを係止し、正面板16が上側ケース14と下側ケース15に固定される位置(すなわち、正面板16が上側ケース14の第1の左正面板固定部20aと下側ケース15の第2の左正面板固定部64aとに固定され、上側ケース14と下側ケース15とが連結した状態)に正面板16を保持するための構造である。
同様に、図10(c)に示されるように、第1の右正面板固定部20bの側面32bには、上側ケース14の左右方向の中心面に対して対称に、第3の係受部である凹部33bおよび第4の係受部である凹部34bが形成される。そして、凹部33bは、後述する第1の固定部材35bの第1の係止部49bを係止し、正面板16が上側ケース14のみに固定される位置(すなわち、正面板16が下側ケース15に固定されておらず、上側ケース14と下側ケース15とが非連結の状態)に正面板16を保持するための構造である。また、凹部34bは、第1の固定部材35bの第1の係止部49bを係止し、正面板16が上側ケース14と下側ケース15に固定される位置(すなわち、正面板16が上側ケース14の第1の右正面板固定部20bと下側ケース15の第2の右正面板固定部64bとに固定され、上側ケース14と下側ケース15とが連結した状態)に正面板16を保持するための構造である。
凹部34a及び凹部34bはそれぞれ凹部33a及び凹部33bよりも下側に形成される。凹部33bの高さは凹部33aの高さと一致している。また、凹部34bの高さは凹部34aの高さと一致している。凹部33aと凹部34a及び凹部33bと凹部34bの上下の距離はそれぞれ第1の枠体17の上下の長さの半分以下の大きさとする。
第1の左正面板固定部20aの側面32aには、凹部34aより下側に、側面32aから内側に凹み側面32aの下端まで延伸する直線状の第1の溝41aが形成される。同様に、第1の右正面板固定部20bの側面32bには、上側ケース14の左右の中心面に対して第1の溝41aと対称に、凹部34bより下側に、側面32bから内側に凹み側面32bの第1の下端まで延伸する第2の溝41bが形成される。
凹部33a、凹部34a及び第1の溝41aは第1の左正面板固定部20aの奥行方向に重ならないように形成される。同様に、凹部33b、凹部34b及び第2の溝41bは第1の右正面板固定部20bの奥行方向に重ならないように形成される。このような構造とすることにより、上側ケース14の第1の枠体17の厚さを薄くすることができ、上側ケース14の材料費の低減及び上側ケース14の軽量化が図れる。
図10(b)は、上側ケース14の正面板16の中央より左側部分を前方から見た斜視図である。
また、図10(d)は、上側ケース14の正面板16の中央より右側部分を前方から見た斜視図である。
上側ケース14の正面板16は、左端と右端から突出して設けられる凸状の第1の差込部43a及び第2の差込部43bを有している。第1の差込部43a及び第2の差込部43bの上下方向の幅は、それぞれ左正面板固定部20aの側面に設けられた第1の溝41a及び右正面板固定部20bの側面に設けられた第2の溝41bの幅に対応した長さとなっている。同様に、第1の差込部43a及び第2の差込部43bの奥行方向の幅は、それぞれ左正面板固定部20aの側面に設けられた第1の溝41a及び右正面板固定部20bの側面に設けられた第2の溝41bの奥行方向の幅に対応した長さとなっている。このような構成とすることで、第1の差込部43a及び第2の差込部43bは、それぞれ第1の溝41a及び第2の溝41bに差し込むことが出来る。第1の差込部43a及び第2の差込部43bがそれぞれ第1の溝41a及び第2の溝41bに差込まれることで、正面板16が第1の枠体17の奥行方向に対して固定される。
図10(b)に示されるように、正面板16上面を矢印の向きにスライド可能な第1の固定部材35aが正面板16の上面左端に取付けられる。同様に、図10(d)に示されるように、正面板16上面をスライド可能な第2の固定部材35bが正面板16の上面右端に取付けられる。
第1の固定部材35aは、凹部33a又は凹部34aに係止し、正面板16を第1の左正面板固定部20aに固定させるための第1の枝状部材47aを備える。同様に、第2の固定部材35bは、凹部33b又は凹部34bに係止し、正面板16を第1の右正面板固定部20bに固定させるための第1の枝状部材47bを備える。
正面板16には、ユーザが上側ケース14を左ケース支持部13a及び右ケース支持部13bに対して前後に摺動させ、冷蔵室7に出し入れするための把手70が設けられる。なお、正面板16の上端部はユーザが手で掴みやすいよう正面板16の中央部よりも奥行き方向に厚みのある構造を有している。
図11(a)は、下側ケース15の第2の左正面板固定部64aの構造を表した斜視図である。図11(b)は、下側ケース15の正面板62左側の構造を表した斜視図である。図11(c)は、下側ケース15の第2の右正面板固定部64bの構造を表した斜視図である。図11(d)は、下側ケース15の正面板62右側の構造を表した斜視図である。
第2の左正面板固定部64aの構造について述べる。下側ケース15の第2の左正面板固定部64aの側面60a及び第2の右正面板固定部64bの側面60bには、それぞれ、第2の左正面板固定部64a及び第2の右正面板固定部64bの上面から側面60a及び側面60bに沿って下方に延伸する、第1の固定用溝61aと第2の固定用溝61bが形成される。第1の固定用溝61aと第2の固定用溝61bはそれぞれ正面板16の左差込部43a及び右差込部43bの一部を差し込むための溝である。
下側ケース15を冷蔵室7内に納め、正面板16が下方にスライドされると、正面板16の左差込部43a及び右差込部43bの一部が第1の固定用溝61aと第2の固定用溝61bにそれぞれ差し込まれるので、正面板16が下側ケース15の奥行方向に固定される。なお、第2の左正面板固定部64aの側面60a及び第2の右正面板固定部64bの側面60bは、第1の固定用溝61a及び第2の固定用溝61bの後方に、それぞれ第3の固定用溝61cと第4の固定用溝61dを有する。
正面板62は、図11(b)及び図11(d)に示されるように、正面板中央よりも厚みの薄い、板状の左端部65a及び右端部65bをそれぞれ左端及び右端に備える。
正面板62の左端部65aと右端部65bとが、第3の固定用溝61cと第4の固定用溝61dとに、それぞれ挟まれ、第2の左正面板固定部64aと第2の右正面板固定部64bに固定される。
正面板16を第1の左正面板固定部20aに固定するためのL字状の第1の固定部材35aが、正面板16の上面左端に取付けられている。正面板16を第1の右正面板固定部20bに固定するためのL字状の第2の固定部材35bが、正面板16の上面右端に取付けられている。以下、第1の固定部材35aについて構造を説明する。
図12(a)は正面板16の上面左端コーナー部の裏面を示した斜視図である。図12(b)は正面板16の上面右端コーナー部の裏面を示した斜視図である。
図12(a)に示されるように、正面板16の左端側面には第1の固定部材35aを取付けるための第1の溝部52aが設けられる。図12(a)では、第1のバネ54aと第1の固定部材35aを正面板16のx方向の負側にスライドさせ、第1のバネ54aと第1の固定部材35aを第1の溝部52aから取り出したときの、第1のバネ54aと第1の固定部材35aが示されている。
図12(b)に示されるように、正面板16の右端側面には第2の固定部材35bを取付けるための第2の溝部52bが設けられる。図12(b)では、第2のバネ54bと第2の固定部材35bを正面板16のx方向の正側にスライドさせ、第2のバネ54bと第2の固定部材35bを第2の溝部52bから取り出したときの、第2のバネ54bと第2の固定部材35bが示されている。
図12(a)に示されるように、第1の固定部材35aは、第1の上面用板状部材45a、第1の前面用板状部材46a及び第1の枝状部材47aを備える。第1の枝状部材47aは、T字の形状を有し、第1の固定部材35aを正面板16に取付けたとき、第1の前面用板状部材46aの裏面から正面板16の後方に延伸する直方体の形状を有する第1の台座48aを有する。第1の枝状部材47aは、さらに、第1の台座48aの後方端部から、第1の上面用板状部材45aの裏面及び第1の前面用板状部材46aの裏面に平行な向きに左右に延伸する、直方体の第1の係止部49aを有する。第1の係止部49aの一端には第1のバネ54aが設けられる。以降の説明では、第1の係止部49aの、第1のバネ54aが設けられる側の端部を第1の係止部49aの一方の端部50a、第1の係止部49aの、一方の端部50aと反対側の端部を第1の係止部49aの他方の端部50bと呼ぶ。
図12(b)に示されるように、第2の固定部材35bは、第2の上面用板状部材45b、第2の前面用板状部材46b及び第2の枝状部材47bを備える。第2の枝状部材47bは、T字の形状を有し、第2の固定部材35bを正面板16に取付けたとき、第2の前面用板状部材46bの裏面から正面板16の後方に延伸する直方体の形状を有する第2の台座48bを有する。第2の枝状部材47bは、さらに、第2の台座48bの後方端部から、第2の上面用板状部材45bの裏面及び第2の前面用板状部材46bの裏面に平行な向きに左右に延伸する、直方体の第2の係止部49bを有する。第2の係止部49bの一端には第2のバネ54bが設けられる。第2の係止部49bの、第2のバネ54bが設けられる側の端部を第2の係止部49bの一方の端部50c、第2の係止部49bの、一方の端部50cと反対側の端部を第2の係止部49bの他方の端部50dと呼ぶ。
図12(a)で示されるC-C´軸は、バネ54aのコイル、第1の係止部49a、第1の溝部52aを通る直線の軸である。
図12(b)で示されるD-D´軸は、バネ54bのコイル、第2の係止部49b、第2の溝部52bを通る直線の軸である。
図13(a)は、図12(a)のC-C´軸の、奥行方向に水平な面における、第1の枠体17、正面板16、第1の固定部材35a(第1の前面用板状部材46a)及び第1のバネ54aの断面を示した図である。なお、図13(a)では、上側ケース14と下側ケース15は分離されており、正面板16は上側ケースの第1の枠体17のみに固定された状態である。
同様に、図13(b)は、図12(b)のD-D´軸の、奥行方向に水平な面における、第1の枠体17、正面板16、第2の固定部材35b(第2の前面用板状部材46b)及び第2のバネ54bの断面を示した図である。なお、図13(b)では、上側ケース14と下側ケース15は分離されており、正面板16は上側ケースの第1の枠体17のみに固定された状態である。
正面板16は、第1の固定部材35aを正面板16に取付けたときに第1の枝状部材47aを納め、第1の固定部材35aを正面板16に係止するための第1の空間55aを有する。第1の空間55aは、図13(a)において、破線枠で示される空間である。以下、第1の固定部材35aを正面板16に係止するために正面板16に形成される第1の空間55aについて説明する。なお、第2の固定部材35bを正面板16に係止するために正面板16に形成される第2の空間55bについては、正面板16の左右の中心面に対して、第1の空間55aと左右対称の構造となっている。第1の空間55aは、正面板16の前面に、正面板16の左端から正面板16のx方向の正側に水平に延伸する第1の溝部52aを有する。第1の溝部52aは、図13(a)において、55aよりも長めの破線枠で示される空間である。第1の溝部52aは、直方体の形状を有し、x方向に水平な長辺をもつ長方形状の開口を正面板16の前面に有する。さらに、第1の溝部52aは、正面板16の前面まで延伸する長方形状の開口を正面板16の左側の側面に有する。第1の空間55aは、さらに、第1の溝部52a内の右端の側面から、正面板16のx方向の正側に延伸して設けられた直方体の空間であるバネ収納部53aを有する。バネ収納部53a内には第1のバネ54aが設けられ、バネ収納部53aの前面は正面板16の一部で覆われるため、第1のバネ54aを正面板16内に保持するとともにユーザに第1のバネ54aが見えないようになっている。
第1の固定部材35aを正面板16に取付けたとき、第1の溝部52a及びバネ収納部53a内に第1の係止部49aが収納される。第1の係止部49aの一方の端部50aはバネ収納部53a内に位置し、第1のバネ54aと一方の端部50aとが接触する。第1の係止部49aに接続する第1の台座48aは第1の溝部52aの開口より前方に突出し、第1の前面用板状部材46aと接続する。このとき、第1の上面用板状部材45a及び第1の前面用板状部材46aは、それぞれ正面板16の上面及び前面と接するように連続的に形成された構造となっている。第1の台座48aは第1の溝部52aの開口に沿ってx方向に移動可能であるため、第1の固定部材35aは正面板16に対して左右にスライド可能である。第1のバネ54aは、ユーザにより第1の固定部材35aがx方向の正側へスライドされると、第1の係止部49aのx方向の正側への変位に抗する弾性力を第1の係止部49aに与える。なお、x方向の正側への変位とは、正面板16を正面から見たときの右方向への変位をいう。
正面板16が第1の枠体17に固定された状態では、第1のバネ54aの弾性力により、第1の係止部49aの他方の端部50bが、第1の左正面板固定部20aの凹部33a又は凹部34aに差込まれ正面板16が第1の左正面板固定部20aに固定される。
同様に、第2の固定部材35の第2の係止部49bの他方の端部50cが、第2のバネ54bの弾性力により、第1の右正面板固定部20bの凹部33b又は凹部34bに差込まれることにより正面板16が第1の右正面板固定部20bに固定される。
このとき、第1の係止部49aの一方の端部50aが第1のバネ54aの弾性力によるx方向の負側の力を受け、第1の係止部49aの他方の端部50bが、第1の左正面板固定部20aの凹部33aまたは凹部34aに嵌入されている。
第2の固定部材35b、第2の係止部49b、第2の空間55b、第1の溝部52a及び第2のバネ54bについては、正面板16の左右の中心面に対して、第1の固定部材35b、第1の係止部49b、第1の空間49b、第2の溝部52b及び第2のバネ54bの構造及び機能と対称な構造及び機能を備える。
第1の係止部49aは凹部33a及び凹部34aのx方向の深さ以上にx方向に空間49a内を移動可能である。また、第1の固定部材35aの第1の台座48aは第1の溝部52aの開口内をx方向にスライド可能である。上記の構造とすることで、ユーザが第1の固定部材35a(台座48a)をx方向の正側へスライドさせると、第1の係止部49aの一方の端部50aが第1のバネ54aの弾性力に逆らいながらx方向の正側に移動し、第1の係止部49aが凹部33a又は凹部34aの外に移動する。このようにして正面板16の第1の左正面板固定部20aに対する固定が解除される。第2の固定部材35bについても、ユーザが第2の固定部材35bをx方向の負側へスライドさせることで凹部33b及び凹部34bに対して同様の機能を果たす。
上記の機能により、ユーザが正面板16の左右に取付けられた第1の固定部材35aと第2の固定部材35bの両方をx方向の正側及びx方向の負側にそれぞれスライドさせることで、正面板16の第1の枠体17に対する固定が解除される。なお、ユーザの操作を受けない状態では、バネ54aの弾性力により第1の固定部材35aの第1の係止部49aが常にx方向の負側に働く力を受けるため、第1の係止部49aの他方の端部50bが凹部33a又は凹部34aから自然に外れることが抑制される。このような構成により、正面板16の第1の枠体17に対する固定が自然に解除されることが抑制される。第2の固定部材35bについても同様である。
第1の係止部49aが凹部33aに差込まれ、第2の係止部49bが凹部33bに差込まれているとき、正面板16の前面、左正面板固定部20aの前面及び右正面板固定部20bの前面は一致する。さらに、正面板16の上面、左正面板固定部20aの上面及び右正面板固定部20bの上面は一致する。このような構造とすることで、第1の上面用板状部材45aを正面板16の上面及び左正面板固定部20aの上面に沿ってスライドさせることができる。また、第1の前面用板状部材46aを正面板16の前面及び左正面板固定部20aの前面に沿ってスライドさせることができる。第1の係止部49aが凹部33aに差込まれているとき、第1の上面用板状部材45aは正面板16の上面及び左正面板固定部20aの上面を覆う位置にあり、第1の係止部49aと共に正面板16を左正面板固定部20aに固定する機能をもつ。
正面板16の第1の枠体17に対する固定が解除されると、正面板16は、第1の左正面板固定部20a及び第1の右正面板固定部20bの第1の溝41a及び第2の溝41bに沿って下方にスライドが可能である。
なお、図13(a)に示されるように、第1の溝部52aの開口のx方向長さが、第1の係止部49aの一方の端部50aから他方の端部50bまでのx方向長さの合計よりも短いため、第1の固定部材35aが正面板16から外れて落下することが抑制される。
上側ケース14と下側ケース15を連結させずに独立して使用するときは、正面板16に取付けられた第1の固定部材の第1の係止部49aを凹部33aに嵌入させ、第2の固定部材の第2の係止部49bを凹部33bに嵌入させることで、正面板16が第1の左正面板固定部20a及び第1の右正面板固定部20bに固定される。
上側ケース14と下側ケース15を連結させ一つのケースとして使用するときは、第1の係止部49a及び第2の係止部49bをそれぞれ凹部34a及び凹部33bに嵌入させ、正面板16を第1の左正面板固定部20a及び第1の右正面板固定部20bに固定させる。また、下側ケース15の第2の枠体63に設けられた第1の固定用溝61aと第2の固定用溝61bに第1の差込部43a及び第2の差込部43bの一部が差込まれることで正面板16が下側ケース15の第2の枠体63にも固定される。
図15(a)は下側ケース15を左後ろ斜め上から見た斜視図である。図15(b)は下側ケース15を右後ろ上方から見た斜視図である。図16(a)は下側ケース15を左前斜め上から見た斜視図である。図16(b)は下側ケース15を右前斜め上から見た斜視図である。
図15(a)、図15(b)、図16(a)及び図16(b)に示されるように、下側ケース15の第2の底板63cの四隅のコーナー部には、上側ケース14と下側ケース15を連結させたときに、上側ケース14の左側底板19a及び右側底板19bと下側ケース15の第2の底板63cとを固定するための、第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dが設けられる。第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dは、下側ケース15の第2の底板63c上面の、左前方、右前方、左後方及び右後方のコーナー部付近にそれぞれ設けられる。
第1の底板固定部30aは、第2の左正面板固定部64aの一部を後方に押し出すように第2の底板63c上に形成される。第2の底板固定部30bは、第2の左正面板固定部64bの一部を後方に押し出すように第2の底板63c上に形成される。第3の底板固定部30cは、背面板63dの一部を前方に押し出すように第2の底板63c上に形成される。第4の底板固定部30dは、背面板63dの一部を前方に押し出すように第2の底板63c上に形成される。第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dは、上側ケース14の底板Bが開放された状態で左側底板19a及び右側底板19bと接触しないよう、左側底板19a及び右側底板19bよりも前方又は後方に配置される。
上側ケース14の底板Bが開放された状態で、左側底板19a及び右側底板19bに付属する第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30d側にそれぞれスライドさせる。これにより、第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dと、第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dとをそれぞれ固定する。このように第2の底板63cと底板留め具28a、28b、28c及び28dとを固定することで、左側底板19a及び右側底板19bが、それぞれ下側ケースの第2の左側壁板63a及び第2の右側壁板63bに固定される。以上の構成とすることで、上側ケース14の枠体17と下側ケース15の第2の枠体63どうしを固定することができ、正面板16のみによる連結と比べて、上側ケース14と下側ケース15の連結がより安定したものとなる。
<上側ケース14及び下側ケース15の連結操作>
次に、上側ケース14及び下側ケース15が分離された状態から、正面板16を下方にスライドさせ、左側底板19a及び右側底板19bを回転動作させることによって上側ケース14及び下側ケース15を連結させる方法について説明する。
図3は、上側ケース14及び下側ケース15の連結が解除の状態にあり、上側ケース14及び下側ケース15が独立して使用される状態の構成を示す図である。図3では、正面板16に取付けられた第1の固定部材35aの第1の係止部49aの他方の端部50bが、第1の枠体17の凹部33aに嵌入され係止されている。同様に、正面板16に取付けられた第2の固定部材35bの第2の係止部49bの他方の端部50dが、第1の枠体17の凹部33bに嵌入され係止されている。また、正面板16の第1の差込部43a及び第2の差込部43bがそれぞれ第1の溝41a及び第2の溝41bに差し込まれている。また、左側底板19a及び右側底板19bに取付けられた第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dが前方底板支持部27a及び後方底板支持部27bに取付けられることで、左側底板19a及び右側底板19bが閉鎖されている。この状態では、左側底板19a及び右側底板19bが閉鎖されて一つの底板を形成しているので、上側ケース14は食品を収納可能である。
この状態から、ユーザが正面板16の上面に取付けられた第1の固定部材35a及び第2の固定部材35bを、x方向の正側及び負側へそれぞれ正面板上をスライドさせる。このとき、凹部33a及び33bに嵌合されていた第1の固定部材35aの第1の係止部49a及び第2の固定部材35bの第2の係止部49bが、第1のバネ54a及び第2のバネ54bの弾性力の向きに反して凹部33a及び33bから外され、第1の左正面板固定部20a及び第1の右正面板固定部20bに対して固定されていた正面板16が下方にスライド可能となる。この状態で第1の溝41a及び第2の溝41bに沿ってユーザが正面板16を下方にスライドさせると、第1の固定部材35aの第1の係止部49a及び第2の固定部材35bの第2の係止部49bが、左正面板固定部20aの側面32a及び右正面板固定部20bの側面32bに沿って下方にスライドされ、凹部34a及び凹部34bへと移動する。そして、第1の係止部49a及び第2の係止部49bが第1のバネ54a及び第2のバネ54bの弾性力により凹部34a及び凹部34bに嵌入される。このようにして正面板16が上側ケース14の第1の枠体17に再び固定される。また、正面板16の第1の差込部43aと第2の差込部43bの一部が、それぞれ第1の溝41aと第2の溝41bから下方に突き出し、下側ケース15の枠体に設けられた第1の固定用溝61aと第2の固定用溝61bに、第1の差込部43a及び第2の差込部43bの一部が差込まれる。このようにして、正面板16が下側ケース15の第1の枠体17bにも固定される。
次に、第1の底板留め具28a及び第2の底板留め具28bを前方底板支持部27aからそれぞれ領域X1内までスライドさせ、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを後方底板支持部27bからそれぞれ領域X2内までスライドさせ、第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを、前方底板支持部27a及び後方底板支持部27bから外す。この操作により、左側底板19a及び右側底板19bが前方底板支持部27a及び後方底板支持部27bに支持されなくなるので、左側底板19a及び右側底板19bが下側に観音開きに回動する。この回動により左側底板19aと右側底板19bが互いに離れ、上側ケース14の収納空間が下側ケース15の収納空間と連結する。
図15(a)は、下側ケース15の第2の底板63cの前方左側のコーナーに設けられた第1の底板固定部30aを示す斜視図であり、図15(b)は第2の底板63cの前方右側のコーナーに設けられた第2の底板固定部30bを示す斜視図である。
図16は下側ケース15の第2の底板63cの後方左側のコーナーに設けられた第3の底板固定部30cを示す斜視図であり、図16(b)は第2の底板63cの後方右側のコーナーに設けられた第4の底板固定部30dを示す斜視図である。図15(a)、図15(b)、図16(a)及び図16(b)に図示されているように、下側ケース15は、第1の底板固定部30a及び第3の底板固定部30cと左右対称な位置に、第2の底板固定部30b及び第4の底板固定部30dを第2の底板63c上に備える。
左側底板19a及び右側底板19bが下側に回動された後、左側底板19a及び右側底板19bに取付けられた第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dが下方にスライドされる。そして、第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dに対して、第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを固定する。
図17は、第3の底板固定部30cが第3の底板留め具28cに挟みこまれて固定された状態を示す斜視図である。背面板63dから前方に突き出すように凸部の形状を有する第3の底板固定部30cが第2の底板63c上に設けられる。
図18は、図17の、B-B´における第2の底板63cに水平な向きの断面を示した図である。B-B´は、第3の底板留め具28cの上下の中心部を通る直線である。
第3の底板留め具28cは、後方に延伸する板状の第1の部材80aと、第1の部材80aと並行して延伸する第2の部材80bとを有する。第1の部材80aは第3の底板留め具28cの支持部80aにより第2の部材80bと接続されている。第1の部材80aと第2の部材80bの離間距離は、後方底板支持部27bの厚みと等しい。上側ケース14が閉鎖されているとき、第1の部材80aと第2の部材80bにより後方底板支持部27bを挟持することで、後方底板支持部27bに左側底板19aが固定される。
第3の底板固定部30cと、下側ケース15の第2の左側壁板63aとの隙間に、第2の部材80bが上方から挿入される。そして、第3の底板固定部30cと第2の左側壁板63aにより第2の部材80bが挟み込まれる。また、第1の部材80aと第2の部材80bにより、第3の底板固定部30cが挟み込まれる。このようにして、第3の底板留め具28cが第3の底板固定部30cに固定される。図示してはいないが、第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b及び第4の底板留め具28dについても、それぞれ同様の方法で、第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b及び第4の底板固定部30dに固定される。
以上の構成により、左側底板19aが下側ケース15の第2の底板63c及び第2の左側壁板63aに固定される。同様に、右側底板19aが下側ケース15の第2の底板63c及び第2の右側側壁63bに固定される。このような構成とすることで、正面板16と第1の固定部材35a及び第2の固定部材35bだけで上側ケース14と下側ケース15の連結を行う場合と比べて、上側ケース14と下側ケース15の連結をより安定させることができる。
図18は、このようにして、上側ケース14及び下側ケース15が連結された状態の構造を示す図である。図18では、第1の左正面板固定部20aに係止されていた第1の係止部49aが凹部33aから凹部34aの位置まで押し下げられ、凹部34aに嵌入されて係止されている。また、第1の右正面板固定部20bに係止されていた第2の係止部49aが凹部33bから凹部34bの位置まで押し下げられ、凹部34bに嵌入されて係止されている。さらに、正面板16の第1の差込部43a及び第2の差込部43bの下側の一部が第1の左正面板固定部20a及び第1の右正面板固定部20bから下方に突き出し、下側ケース15の第1の固定用溝61aと第2の固定用溝61bに差し込まれ、正面板16が第2の左正面板固定部64a及び第2の右正面板固定部64bに対して固定される。
また、上側ケース14と下側ケース15を連結させるときに、上側ケース14の正面板16を下げることで、連結後の上側ケース14の前面からも食品の出し入れが可能となる。よって、連結後の上側ケース14と下側ケース15は連結前より食品の出し入れがしやすくなる。
下側ケース15の正面板62では、第2の把手71が正面板62の上下の中間位置に設けられている。第2の把手71をこのような位置に設けることで、上側ケース14と下側ケース15を連結させて使用するとき、第2の把手71が上側ケース14の正面板16に覆われない。このような構成とすることで、連結時に上側ケース14の第1の把手70と下側ケース15の第2の把手71のどちらにもユーザがアクセスでき、ユーザが第1の把手70、第2の把手71のどちらを操作しても連結された上側ケース14と下側ケース15の前後操作が可能である。
連結された上側ケース14と下側ケース15では、正面板16の第1の差込部43a及び第2の差込部43bが、それぞれ下側ケース15の第2の枠体63に形成された第1の固定用溝61aと第2の固定用溝61bに差込まれ、正面板16により上側ケース14と下側ケース15が前後方向(上側ケース14と下側ケース15の奥行方向)に固定されている。さらに、第1の固定部材35aの第1の係止部49a及び第2の固定部材35bの第2の係止部49bが第1のバネ54a及び第2のバネ54bの弾性力をうけ凹部34a及び34bに嵌入されて係止されているので、正面板16と上側ケース14が上下方向にも固定されている。このような構成とすることで、連結された上側ケース14と下側ケース15はユーザの前後操作に対して安定し、ユーザが第1の把手70、第2の把手71のどちらを操作しても上側ケース14と下側ケース15が互いに外れることが抑制される。
また、連結された上側ケース14と下側ケース15は、それぞれが左ケース支持部13a及び右ケース支持部13bに支持されている。このような構成とすることで、ユーザが把手70又は把手71により連結された上側ケース14及び下側ケース15の冷蔵室7からの出し入れを行うとき、上側ケース14及び下側ケース15は左ケース支持部13a及び右ケース支持部13bに沿って滑らかに前後にスライドされるので、操作が簡便である。
また、連結された上側ケース14と下側ケース15は、第1の枠体17及び第2の枠体63により左右の側面と背面が構成されるので、食品を内部に納めた状態で連結された上側ケース14及び下側ケース15を冷蔵室7から出し入れすると、食品が第1の枠体17及び第2の枠体63により冷蔵室の内壁と接触することが抑制される。
上側ケース14の正面板16及び下側ケース14の正面板62は光を透過し、外側から内部を視認することが可能な樹脂などの材料で構成される。このような構成とすることで、ユーザが上側ケース14及び下側ケース14に収納されている食品を簡単に視認することが出来る。
本実施の形態によれば、第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dにより、左側底板19a及び右側底板19bが下側ケース15(第2の左側壁板63a及び第2の右側壁板63b)に固定されるので、このような構造を設けず上側ケースと下側ケースを重ねて連結させる場合と比べて、上側ケースと下側ケースを冷蔵室7から出し入れするときの、上側ケースの下側ケースに対するぐらつきが抑制される。
本実施の形態によれば、左側底板19a及び右側底板19bを上側ケース14に固定するための第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dを、左側底板19a及び右側底板19bを下側ケース15(第2の左側壁板63a及び第2の右側壁板63b)に固定するための固定装置としても用いることができるため、上側ケースと下側ケースの連結及び開放に要する部品の数の増加を抑えることができ、コストの上昇を抑えることが出来る。
本実施の形態では、複数の引出し式ケース8のうち、冷蔵室7に収められたとき上から1段目と2段目の引出し式ケースが連結可能であるとしたが、これに限定されない。ある引出し式ケースとその上の引出し式ケースとの間にすき間があり、ユーザが該引出し式ケースの正面板の上面に取付けられた第1の固定部材及び第2の固定部材をスライド可能であれば、複数の引出し式ケース8のうち、上下に隣接する任意の2つの引出し式ケースについて本明細書に記載の上側ケース14及び下側ケース15の構成が適用可能である。
本実施の形態では、第1の底板留め具28a、第2の底板留め具28b、第3の底板留め具28c及び第4の底板留め具28dと、第1の底板固定部30a、第2の底板固定部30b、第3の底板固定部30c及び第4の底板固定部30dとがそれぞれ固定されることで、左側底板19a及び右側底板19bが、下側ケースの第2の左側壁板63a及び第2の右側壁板63bにそれぞれ固定されるとしたが、本発明の構成はこれに限定されない。左側底板19aと右側底板19bのいずれか一方が下側ケースへ固定されることで、上側ケース14及び下側ケース15を連結操作するのに十分な固定が得られれば、本発明の構成を、左側底板19aと右側底板19bのいずれか一方が、対応する第2の左側壁板63a又は第2の右側壁板63bに固定される構造に変更が可能である。
1…冷蔵庫、2…筐体、3…開閉扉、4…内箱、5…外箱、7…冷蔵室、9…開口、13a…左ケース支持部、13b…右ケース支持部、14…上側ケース、15…下側ケース、16…第1の正面板、17…第1の枠体、17a…第1の左側面板、17b…第1の右側面板、17c…第1の背面板、18…ヒンジ部、19a…左側底板、19b…右側底板、B…底面、20a…第1の左正面板固定部、20b…第1の右正面板固定部、21a…左底板支持部、21b…右底板支持部、24…ひさし、27a…前方底板支持部、27b…後方底板支持部、28a…第1の底板留め具、28b…第2の底板留め具、28c…第3の底板留め具、28d…第4の底板留め具、30a…第1の底板固定部、30b…第2の底板固定部、30c…第3の底板固定部、30d…第4の底板固定部、32a…側面、33a…凹部、34a…凹部、35a…第1の固定部材、41a…第1の溝、43a…第1の差込部、45a…第1の上面用板状部材、45b…第2の上面用板状部材、46a…第1の前面用板状部材、46b…第2の前面用板状部材、47a…第1の枝状部材、47b…第2の枝状部材、48a…第1の台座、48b…第2の台座、49a…第1の係止部、49b…第2の係止部、52a…第1の溝部、52b…第2の溝部、54a…第1のバネ、54b…第2のバネ、55a…第1の空間、55b…第2の空間、61a…第1の固定用溝、61b…第2の固定用溝、61c…第3の固定用溝、61d…第4の固定用溝、62…第2の正面板、63…第2の枠体、63a…第2の左側壁板、63b…第2の右側壁板、63c…第2の底板、63d…第2の背面板、64a…第2の左正面板固定部、64b…第2の右正面板固定部、65a…左端部、65b…右端部、70…把手、71…把手、80a…第1の部材、80b…第2の部材、80c…支持部