JP7226466B2 - 工具制御装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、可搬式工具への動力の供給を制御する工具制御装置及び方法に関する。
例えば、鋼材表面の研削もしくは研磨は、作業者がディスクサンダー等の可搬式工具を用いて行われている。この可搬式工具には、電気を駆動源とする電動工具と圧縮空気を駆動源とするエアー工具とが存在する。これら可搬式工具の本体には操作スイッチが取り付けられており、作業者が操作スイッチを押すことにより、電動工具もしくはエアー工具が駆動する。ここで、操作スイッチがONの状態でコンセントを差して通電した場合、可搬式工具は突然始動するというように、ヒューマンエラー等による誤作動を起こす可能性がある。そこで、従来から、操作スイッチがONの状態で通電しても可搬式工具が作動しない再通電保護プラグや残圧を簡単に遮断して可搬式工具を作動するのを防ぐ圧抜きカプラなどが提案されている。
また、電動工具内の回路における異なる位置の電圧レベルを検知することで、電動工具が誤動作するのを防止する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1には、オンオフスイッチとモータとの間の電圧レベルと、AC電源から直流電力を生成する動作生成回路で生成される動作電圧とを監視し、電動工具の使用中にコンセントが抜け再度指し直した場合等により電圧レベル及び動作電圧が変化した場合、電圧レベルが所定の条件になったときに電動工具が作動しないように制御することが開示されている。
国際公開第2018/198928号
しかしながら、特許文献1の場合、電動工具に誤動作防止用の回路を内蔵させる必要があるため、既存の可搬式工具には適用することができず、汎用性がないという問題がある。さらに、可搬式工具には電動工具のみならず圧縮空気を動力とするエアー工具が存在する。誤動作防止機能をエアー工具に実装する場合、特許文献1は電動工具内での電圧レベルに基づいて判断を行うためエアー工具に適用することができず、汎用性がないという問題がある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、電動工具のみならずエアー工具、油圧工具等の既存の可搬式工具に適用できるように汎用性を高めながら、誤動作を確実に防止することができる工具制御装置及び方法を提供することを目的とする。
[1] 操作スイッチを具備する可搬式工具への動力供給源からの動力の供給を制御する工具制御装置であって、
前記可搬式工具が着脱可能に装着され、前記可搬式工具に動力を供給する工具接続部と、
前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給のON/OFFを行うものであって、モーメンタリ動作のスイッチからなる工具作動スイッチと、
を有する工具制御装置。
[2] 前記可搬式工具は、圧縮空気を動力とするエアー工具である[1]に記載の工具制御装置。
[3] 前記工具接続部に接続され、前記工具作動スイッチのON/OFFに従い前記工具接続部への動力の供給を制御する電磁弁をさらに備える[2]に記載の工具制御装置。
[4] 前記電磁弁は、前記工具作動スイッチがONのとき、前記工具接続部へ圧縮空気を供給し、前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給がOFFのとき、前記可搬式工具に残存する残圧を大気放出する[3]に記載の工具制御装置。
[5] 前記可搬式工具は、油圧を動力とする電動工具である[1]に記載の工具制御装置。
[6] 前記工具接続部に接続され、前記工具作動スイッチのON/OFFに従い前記工具接続部への動力の供給を制御する電磁弁をさらに備える[5]に記載の工具制御装置。
[7] 前記電磁弁は、前記工具作動スイッチがONのとき、前記工具接続部へ油圧を供給し、前記工具作動スイッチがOFFのとき、前記可搬式工具に残存する油を油タンクに放出する[6]に記載の工具制御装置。
[8] 前記可搬式工具は、電力を動力とする電動工具である[1]に記載の工具制御装置。
[9] エアー工具および油圧工具が接続される前記工具接続部と、電動工具もしくは油圧工具が接続される前記工具接続部とが設けられており、
いずれの前記工具接続部からの工具を接続することによって自動で供給する動力を選択する制御をさらに有する[1]から[8]のいずれかに記載の工具制御装置。
[9] 工具制御装置の起動のON/OFFを行う電源スイッチと、
動力供給源から工具制御装置への動力供給の開始時に、前記電源スイッチがONになっている場合には通電を遮断し、前記電源スイッチがOFF状態になっている場合に通電を行う再通電保護部と、
をさらに有する[1]から[8]のいずれかに記載の工具制御装置。
[10] 前記工具作動スイッチは、モーメンタリ動作のスイッチである[1]から[9]のいずれかに記載の工具制御装置。
[11] 前記工具作動スイッチは、前記可搬式工具の動作時に把持される部位に着脱可能に取り付けられるモーメンタリ動作のスイッチである[1]から[9]のいずれかに記載の工具制御装置。
[11] [1]から[10]のいずれかに記載する工具制御装置を用いた工具制御方法であって、
前記工具接続部に前記可搬式工具が装着された状態で、前記工具作動スイッチを用いて前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給のON/OFFを行う工具制御方法。
本発明によれば、可搬式工具の操作スイッチとは別にモーメンタリ動作を行う工具作動スイッチが設けられることにより、操作スイッチがONであっても作業者が工具作動スイッチをONし続けなければ工具接続部から可搬式工具へ動力が供給されない。よって、可搬式工具に特別な回路を内蔵させる必要がなく、動力が電力の場合でも圧縮空気の場合でも油圧の場合でも誤動作を防止することができ、汎用性を高めることができる。
本発明の工具制御装置の好ましい実施形態を示す模式図である。 本発明の工具制御装置に装着される可搬式工具の一例を示す外観図である。 本発明の工具制御装置の好ましい実施形態を示す機能ブロック図である。 本発明の工具制御方法の好ましい実施形態を示すフローチャートである。 本発明の工具制御装置の第2の実施形態を示す模式図である。 本発明の工具制御装置の第3の実施形態を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の工具制御装置の好ましい実施形態を示す模式図である。図1の工具制御装置1は、作業者が可搬式工具を安全に使用するために可搬式工具への動力の供給を制御するものである。工具制御装置1には図示しない電源コードもしくはエアホース、油ホースを介して可搬式工具の動力が供給される。そして、可搬式工具には工具制御装置1を介して動力が供給される。工具制御装置1は、筐体2内に種々の電気部品が収容されており、例えば台車LK等に取り付けられて作業場所まで移動できるようになっている。
図2は、図1の工具制御装置に装着される可搬式工具の一例を示す模式図である。図2(A)の可搬式工具100Aは、電力を動力とした電動工具であり、工具本体に操作スイッチ101Aを有する。図2(B)に示す可搬式工具100Bは、圧縮空気を駆動源としたエアー工具であり、工具本体に操作スイッチ101Bを有する。そして、作業者は、操作スイッチ101A、101BをONにして可搬式工具100A、100Bを使用する。
図1の工具制御装置1は、可搬式工具100A、100Bが着脱可能に装着され、可搬式工具100A、100Bに動力を供給する工具接続部10A、10Bを有する。特に、工具制御装置1は、可搬式工具100A、100Bのいずれかを選択して装着可能になっており、2つの工具接続部10A、10Bを備えている。このうち、工具接続部10Aは、電動工具が接続されるコンセントからなり、工具接続部10Bは、エアー工具が接続されるエアープラグからなっている。工具接続部10Aは、筐体2の側面に設置されており、切削粉等が付着するのを防止するためにカバー3に覆われている。工具接続部10Bは、筐体2の上部に設置されており、工具接続部10Bには可搬式工具100Bへ供給される圧縮空気の圧力を表示する圧力計10Xが設置されている。圧力計10Xの設置により作業者は可搬式工具100Bの残圧状態を把握することができ、より安全に可搬式工具100Bを使用することができる。
筐体2の側壁面には非常停止ボタン4、電源スイッチ5、電源ランプ6、安全スイッチ7、動作表示ランプ9A~9Dがそれぞれ設置されている。非常停止ボタン4は押しボタンからなり、非常停止ボタン4が押されると工具制御装置1は動作を停止する。電源スイッチ5は、電源ONボタンと電源OFFボタンとを有する。電源ONボタンが押されると工具制御装置1が作動し、電源OFFボタンが押されると工具制御装置1が停止する。そして、電源スイッチ5がONしたときには電源ランプ6が点灯する。
安全スイッチ7は切り替えスイッチからなり、電源スイッチ5と同様、工具制御装置1への電力供給のON/OFFを行うものである。つまり、工具制御装置1内の回路は電源スイッチ5及び安全スイッチ7の2か所で切断されており、電源ONボタンが押されるとともに安全スイッチ7がON側に切り替えられることで、可搬式工具100A、100Bが使用可能な状態になる。このように、工具制御装置1を動作させるためには性質の異なる2つのスイッチの操作を必要とすることで、可搬式工具100A、100Bを使用する際の安全性を高めることができる。
図3は、本発明の工具制御装置の好ましい実施形態を示す機能ブロック図である。図1~図3に示すように、工具制御装置1は、工具接続部10A、10Bから可搬式工具100A、100Bへの動力供給のON/OFFを行うものであって、モーメンタリ動作のスイッチからなる工具作動スイッチ20A、20Bを備える。なお、モーメンタリ動作とは、作業者が押している間だけON状態を維持し、何も操作していないときはOFF状態になる動作をいう。そして、工具作動スイッチ20A、20BがONになっている間、工具接続部10A、10Bから可搬式工具100A、100Bへの動力の供給が行われる。作業者が工具作動スイッチ20A、20BをOFF状態にすれば、可搬式工具100A、100B側の操作スイッチがONになっていても、可搬式工具100A、100Bの動作が停止することになる。
なお、工具作動スイッチ20A、20Bは、作業者が可搬式工具100A、100Bの使用中にONし続けられる構造を有するものであれば、その構成を問わない。例えば、図2(A)に示す可搬式工具100Aの場合、工具作動スイッチ20Aは、可搬式工具100Aの把持部分に固定ベルトにより着脱可能に取り付けられた押しスイッチからなっていてもよい。あるいは、工具作動スイッチ20Bは、図1に示すようなフットスイッチからなっていてもよい。工具作動スイッチ20A、20Bの仕様は、用途や作業場所等の状況に応じて適宜選択することができる。例えば、作業者がほぼ移動せずに作業を行うというように作業範囲が狭い場合、工具作動スイッチ20A、20Bとしてフットスイッチを用いてもよい。一方、作業者が移動しながら作業を行うというように作業範囲が広範囲である場合、工具作動スイッチ20A、20Bとして、可搬式工具100A、100Bとともに移動する押しスイッチを用いてもよい。なお、作業者が作業中断中に誤ってフットスイッチを踏んでしまう恐れがある状況であれば、フットスイッチの上部にカバーを設ける、もしくは図2(B)のような作動工具スイッチとして押しスイッチを採用してもよい。
図3において、工具制御装置1は、エアー工具である可搬式工具100Bへの動力の供給を制御する場合、工具接続部10Bに接続され、工具作動スイッチ20BのON/OFFに従い工具接続部10Bへの動力の供給を制御する電磁弁21をさらに備えている。つまり、工具作動スイッチ20Bは電磁弁21に対しON/OFFの電気信号を送り、電磁弁21は工具作動スイッチ20Bからの電気信号に従い流路の切り替えを行う。
電磁弁21は、例えば三方弁からなっており、エアー供給源(動力供給源)と工具接続部10Bとを接続する流路と、工具接続部10Bと大気とを接続する流路とを切り替える。そして、工具作動スイッチ20BがONのとき、電磁弁21はエアー供給源と工具接続部10Bとを接続する流路を形成し、工具接続部10Bへ圧縮空気を供給する。一方、工具作動スイッチ20BがOFFのとき、電磁弁21は工具接続部10Bと大気とを接続する流路を形成し、可搬式工具100Bに残存する残圧を大気放出する。
このように、工具作動スイッチ20BがOFFになる度に、可搬式工具100Bの残圧処理が行われることになる。よって、可搬式工具100Bの残圧が残っている状態で可搬式工具100Bの仮置きしているとき、誤って操作スイッチ101BがONになり、可搬式工具100Bが誤動作してしまうのを確実に防止することができる。
さらに、工具制御装置1には、油圧工具である可搬式工具100Cへの動力の供給を制御してもよい。なお、油圧工具である可搬式工具100Cも、図1及び図2の可搬式工具100A、100Bと同様の操作スイッチ100Cを有しているとともに、工具作動スイッチ20Cに接続されている。工具制御装置1は、工具接続部10Cに接続され、工具作動スイッチ20CのON/OFFに従い工具接続部10Cへの動力の供給を制御する電磁弁22と、可搬式工具100Cへ供給される作動油の圧力を表示する圧力計10Yをさらに備えている。つまり、工具作動スイッチ20Cは電磁弁22に対しON/OFFの電気信号を送り、電磁弁21は工具作動スイッチ20Cからの電気信号に従い流路の切り替えを行う。
電磁弁22は、例えば三方弁からなっており、油供給源(動力供給源)と工具接続部10Cとを接続する流路と、工具接続部10Cと油タンクとを接続する流路とを切り替える。そして、工具作動スイッチ20CがONのとき、電磁弁22は油供給源と工具接続部10Cとを接続する流路を形成し、工具接続部10Cへ作動油を供給する。一方、工具作動スイッチがOFFのとき、電磁弁22は工具接続部10Cと油タンクとを接続する流路を形成し、可搬式工具に残存する残油を油タンクに放出する。
可搬式工具100A~100Cへ供給される動力源の切り替えは、工具切替回路8によって自動的に行われる。例えば工具接続部10A~10Cには、それぞれ可搬式工具100A~100Cの脱着を検知する圧力スイッチが取り付けられている。工具切替回路8は、各圧力スイッチからの出力に基づいて、工具接続部10A~10Cに装着された可搬式工具100A~100Cを検知する。そして、工具切替回路8は、装着されている可搬式工具100A~100Cへ動力が供給されるように動力源の切り替えを自動的に行う。
さらに、工具制御装置1は、メイン電源(動力供給源)から工具制御装置1への電力供給の開始時に、電源スイッチ5がONになっている場合にはメイン電源の通電を遮断し、電源スイッチ5がOFFになっている場合に通電を行う再通電保護部11を備える。電源スイッチ5がONのときには回路全体が電気的に接続されているため、工具制御装置1の電源プラグがメイン電源であるコンセントに差し込まれると工具制御装置1内の回路に電流が流れる。これを利用し、再通電保護部11は、電源プラグの差込時に電流が検知されれば非通電状態を維持し、電流が検知されなければ通電状態にする。これにより、可搬式工具100A~100Cを用いる際の安全性をさらに高めることができる。
例えば作業者が可搬式工具100A~100Cの動作中に、他人が誤って工具制御装置1の電源プラグをコンセントから抜いてしまったとする。そして、作業者は停止の原因を探している最中に、他人が再度コンセントに電源プラグを差し込んだ場合、電源スイッチ5はONであり、可搬式工具~100Cの操作スイッチ101A~101CもONであるため、作業者の意図に反して動き出してしまう可能性がある。このような場合であっても、可搬式工具~100Cを使用していないときには工具作動スイッチ20A~20CはOFFであるため、可搬式工具100A~100Cが意図せずに作動しないようになっている。これに加えて、再通電保護部11が工具制御装置1自体の再通電を遮断することで、動力が電気の場合は可搬式工具100Aへの動力の供給自体が遮断され、動力が圧縮空気の場合は電磁弁21、22が作動しないために可搬式工具100B、100Cへ動力の供給が遮断されるため、結果として不測の事態に備えることができる。
なお、作業者は、工具制御装置1が通電していない状態であることを電源ランプ6が消灯していることで認識する。作業者は一度電源スイッチ5をONからOFF状態にする。すると、回路内に電流が流れなくなるため、再通電保護部11は通電の遮断を解除する。その後、作業者は再び電源スイッチ5をONにすると、回路全体が通電し、工具制御装置1が再起動される。
さらに、安全対策として、工具制御装置1は、工具制御装置1からの漏電による漏れ電流を検出して回路を自動的に遮断する漏電遮断器12と、電動工具である可搬式工具100A側に流れる電流が許容値(例えば18A)を超えたとき、過負荷状態であるとしてサーマルリレーを用いて検知し自動で回路を遮断する過負荷遮断器13とを有する。
図4は、本発明の工具制御方法の好ましい実施形態を示すフローチャートであり、図4を参照して工具制御方法について説明する。まず、作業者によって、可搬式工具100A~100Cのいずれかが工具接続部10A~10Cのいずれかに接続され、工具制御装置1に電源が投入される(ステップST1)。その後、電源スイッチ5が押されて電源ONになり、安全スイッチ7がON側に切り替えられ、電源ランプ6が点灯する(ステップST2)。
作業者は、操作スイッチをONにし(ステップST3のYES)、可搬式工具100A~100Cを動作させたいときに工具作動スイッチ20A~20Cを押してONにする(ステップST4のYES)。すると、工具作動スイッチ20A~20Cが押し続けられている間だけ可搬式工具100Bが作動する(ステップST3~ST5)。一方、作業者が工具作動スイッチ20A~20Cの操作をやめ、工具作動スイッチ20A~20CがOFFになったとき(ステップST4のNO)、可搬式工具100A~100Cは停止する(ステップST6)。特に、圧縮空気により駆動する可搬式工具100B及び油圧により駆動する可搬式工具100Cの場合、工具作動スイッチ20B、20CがOFFになったときに、電磁弁21、22は可搬式工具100B、100Cの残圧を大気放出もしくは油タンクへ放出するような流路を形成する。すると、可搬式工具100B、100Cの残圧処理が作業者等が操作を行うことなく自動的に行われる。
上記実施形態によれば、可搬式工具100A~100Cの操作スイッチ101A~100Cとは別にモーメンタリ動作を行う工具作動スイッチ20A~20Cが設けられることにより、操作スイッチ101A~101Cと工具作動スイッチ20A~20CとがともにONのときだけ可搬式工具100A~100Cが作動することになる。つまり、操作スイッチ101A~101CがONであっても作業者が工具作動スイッチ20A~20CをONし続けなければ工具接続部10A~10Cから可搬式工具100A~100Cへ動力が供給されない。よって、可搬式工具100A~101Cに特別な回路を内蔵させる必要がなく、動力が電力の場合でも圧縮空気の場合でも誤動作を防止することができ、汎用性を高めることができる。
特に、エアー工具特有の残圧に起因する誤作動について、電磁弁21が、工具作動スイッチ20B、20CがOFFのとき、可搬式工具100B、100Cに残存する残圧を大気放出するようにしている。つまり、作業者が工具作動スイッチ20B、20CをOFFにする度に残圧処理が行われるため、例えば圧抜きプラグを用いた場合において残圧を遮断することを忘れるヒューマンエラーによって可搬式工具100B、100Cは誤作動してしまうという現象を確実に防止することができる。
図5は本発明の工具制御装置の第2実施形態を示す外観図である。なお、図5の工具制御装置200Aにおいて図1及び図3の工具制御装置と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図1~図4の工具制御装置1は、動力が圧縮空気もしくは電気のいずれの場合も対応することができるものであるのに対し、図5の工具制御装置200Aは、電動工具である可搬式工具100Aへの動力の供給を制御するものである。よって、工具制御装置200Aには、図3の工具接続部10B、電磁弁21等のエアー工具を制御するための部材は含まれていない。これにより、工具制御装置200A自体を小型化、軽量化することができ、容易に持ち運びすることができる。特に、工具制御装置200Aにショルダーベルトを装着して肩掛けすることで、ハンズフリーで工具制御装置200Aを持ち運びできるため、階段昇降時において手すりにつかまりながら移動することができ、持ち運び時の安全性を向上させることができる。
図6は本発明の工具制御装置の第3実施形態を示す外観図である。なお、図6の工具制御装置200Bにおいて図1~図4の工具制御装置と同一の構成を有する部位には同一の符号を付してその説明を省略する。図1~図4の工具制御装置1は、動力源が圧縮空気及び電気のいずれにも対応することができるものであるのに対し、図6の工具制御装置200Bは、エアー工具である可搬式工具100Bへの動力の供給を制御するものである。よって、工具制御装置200Bには、図3の工具接続部10A、過負荷遮断器等の電動工具を制御するための部材は含まれていない。また、工具制御装置200Bは、エアー供給源から供給される圧縮空気の気圧を表示するための入力側圧力計210を有している。この場合も工具制御装置200B自体を小型化、軽量化することができ、容易に持ち運びすることができる。また、工具制御装置200Bにおいても、にショルダーベルトを装着して肩掛けすることで、上記工具制御装置200Aと同様、持ち運び時の安全性を向上させることができる。
本発明の実施形態は、上記各実施形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。例えば、電動工具である可搬式工具100Aがディスクグラインダーである場合について例示しているが、電動ドリル、電動のこぎり、ボール盤、鉄筋ベンダー等のどのような電動工具にも適用することができる。同様に、エアー工具である可搬式工具100Bがディスクグラインダーである場合について例示しているが、エアーポリッシャー、エアーサンダー、エアーカッター等のどのようなエアー工具にも適用することができる。
また、上記各実施形態において、エアー工具である可搬式工具100Bと工具接続部10Bとを接続するエアホースにはロック機構が設けられていてもよい。また、エアホースは、ロック機構を解除したときに残圧が抜けるような構造を有していても良い。
1、200A、200B 工具制御装置
2 筐体
3 カバー
4 非常停止ボタン
5 電源スイッチ
6 電源ランプ
7 安全スイッチ
9A~9D 動作表示ランプ
10A~10C工具接続部
10X、10Y圧力計
11 再通電保護部
12 漏洩遮断器
13 過負荷遮断器
20A~20C工具作動スイッチ
21、22 電磁弁
100A~100C 可搬式工具
101A~101C 操作スイッチ
LK 台車

Claims (7)

  1. 可搬工具への動力供給のON/OFFを行う操作スイッチを具備する可搬式工具への動力供給源からの動力の供給を制御する工具制御装置であって、
    前記可搬式工具が着脱可能に装着され、前記可搬式工具に動力を供給する工具接続部と、
    前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給のON/OFFを行うものであって、モーメンタリ動作のスイッチからなる工具作動スイッチと、
    前記工具接続部に接続され、前記工具作動スイッチのON/OFFに従い前記工具接続部への動力の供給を制御する電磁弁と、
    を有し、
    前記可搬式工具は、圧縮空気を動力とするエアー工具であり、
    前記電磁弁は、前記工具作動スイッチがONのとき、前記工具接続部へ圧縮空気を供給し、前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給がOFFのとき、前記可搬式工具に残存する残圧を大気放出する工具制御装置。
  2. 可搬工具への動力供給のON/OFFを行う操作スイッチを具備する可搬式工具への動力供給源からの動力の供給を制御する工具制御装置であって、
    前記可搬式工具が着脱可能に装着され、前記可搬式工具に動力を供給する工具接続部と、
    前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給のON/OFFを行うものであって、モーメンタリ動作のスイッチからなる工具作動スイッチと、
    前記工具接続部に接続され、前記工具作動スイッチのON/OFFに従い前記工具接続部への動力の供給を制御する電磁弁と、
    を有し、
    前記可搬式工具は、油圧を動力とする電動工具であり、
    前記電磁弁は、前記工具作動スイッチがONのとき、前記工具接続部へ油圧を供給し、前記工具作動スイッチがOFFのとき、前記可搬式工具に残存する油を油タンクに放出する工具制御装置。
  3. 可搬工具への動力供給のON/OFFを行う操作スイッチを具備する可搬式工具への動力供給源からの動力の供給を制御する工具制御装置であって、
    前記可搬式工具が着脱可能に装着され、前記可搬式工具に動力を供給する工具接続部と、
    前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給のON/OFFを行うものであって、モーメンタリ動作のスイッチからなる工具作動スイッチと、
    工具制御装置の起動のON/OFFを行う電源スイッチと、
    動力供給源から工具制御装置への動力供給の開始時に、前記電源スイッチがONになっている場合には前記動力供給源と前記電源スイッチとの間の通電を遮断し、前記電源スイッチがOFF状態になっている場合には前記動力供給源と前記電源スイッチとの間の通電を行う再通電保護部と
    を有する工具制御装置。
  4. 前記可搬式工具は、電力を動力とする電動工具である請求項3に記載の工具制御装置。
  5. エアー工具および油圧工具が接続される前記工具接続部と、電動工具もしくは油圧工具が接続される前記工具接続部とが設けられており、
    いずれの前記工具接続部からの工具を接続することによって自動で供給する動力を選択する制御をさらに有する請求項1からのいずれか1項に記載の工具制御装置。
  6. 前記工具作動スイッチは、前記可搬式工具の動作時に把持される部位に着脱可能に取り付けられるモーメンタリ動作のスイッチである請求項1からのいずれか1項に記載の工具制御装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載する工具制御装置を用いた工具制御方法であって、
    前記工具接続部に前記可搬式工具が装着された状態で、前記工具作動スイッチを用いて前記工具接続部から前記可搬式工具への動力供給のON/OFFを行う工具制御方法。
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