JP7226285B2 - seismic detector - Google Patents
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Description
本発明は、地震感知器に関する。 The present invention relates to seismic sensors.
特許文献1は、非常用エレベーターの例を開示する。非常用エレベーターのピットにおいて、地震感知器および浸水検知器が設けられる。非常用エレベーターの制御盤は、ピットの浸水が検知されるときに、ピットの地震感知器から出力される地震感知信号を無効にする。
しかしながら、特許文献1の非常用エレベーターにおいて、地震感知器および浸水検知器は別個に設けられる。このため、地震感知器および浸水検知器の配置によって、地震感知器が水没しても浸水検知器が浸水を検知しない場合がある。このため、ピットへの水の浸入によって地震感知器が受けた影響が判断できない。
However, in the emergency elevator of
本発明は、このような課題を解決するためになされた。本発明の目的は、ピットへの水の浸入によって受けた影響を判断できる地震感知器を提供することである。 The present invention was made to solve such problems. SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to provide a seismic sensor capable of determining the effects of water intrusion into a pit.
本発明に係る地震感知器は、エレベーターのピットの底面に取り付けられるケースに収納され、地震による揺れを計測する地震計と、ピットが冠水するときに、ケースが受ける水圧である冠水水圧が予め設定された第1水圧を超えることを検出する冠水検出部と、冠水水圧が第1水圧を超えている冠水継続時間を計測する制御部と、を備える。 The seismic detector according to the present invention is housed in a case attached to the bottom of the pit of an elevator, and a seismometer for measuring shaking due to an earthquake and flood water pressure, which is the water pressure received by the case when the pit is flooded, are set in advance. a flood detection unit that detects that the flood water pressure exceeds the first water pressure; and a control unit that measures the flood duration time during which the flood water pressure exceeds the first water pressure.
本発明に係る地震感知器であれば、ピットへの水の浸入によって受けた影響を判断できる。 A seismic sensor according to the present invention can determine the impact of water intrusion into a pit.
本発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。 A mode for carrying out the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. In each figure, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and overlapping descriptions are appropriately simplified or omitted.
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るエレベーターの構成図である。
FIG. 1 is a configuration diagram of an elevator according to
図1のエレベーター1は、複数の階床を有する建物に適用される。建物の複数の階床の各々において、乗場2が設けられる。建物において、昇降路3が、複数の階床にわたって設けられる。エレベーター1において、昇降路3の下端にピット4が設けられる。ピット4は、最下階の乗場2より下方である。エレベーター1は、巻上機5と、主ロープ6と、かご7と、釣合錘8と、制御盤9と、地震感知器10と、を備える。
The
巻上機5は、例えば昇降路3の上部または下部などに設けられる。巻上機5は、シーブおよびモーターを有する。巻上機5のシーブは、巻上機5のモーターの回転軸に接続される。巻上機5のモーターは、巻上機5のシーブを回転させる駆動力を発生させる機器である。主ロープ6は、巻上機5のシーブに巻き掛けられる。かご7および釣合錘8は、昇降路3において主ロープ6によって吊られている。かご7は、昇降路3の内部を鉛直方向に走行することで乗客などを複数の階床の間で輸送する機器である。釣合錘8は、主ロープ6を通じて巻上機5のシーブにかかる荷重の釣合いをかご7との間でとる機器である。かご7および釣合錘8は、巻上機5のシーブの回転によって主ロープ6が移動することで、昇降路3において互いに反対方向に走行する。制御盤9は、例えば昇降路3の上部または下部などに設けられる。制御盤9は、エレベーター1の動作を制御する機器である。エレベーター1の動作は、例えばかご7の走行を含む。地震感知器10は、地震による揺れを感知する機器である。地震感知器10は、例えば地震の初期微動を感知する。地震感知器10は、ピット4の底面に取り付けられる。地震感知器10は、地震が発生するときに感知信号を出力しうるように、制御盤9に接続される。
The
ここで、台風または集中豪雨などによって、エレベーター1が適用される建物に水が浸入する可能性がある。ピット4は最下階の乗場2より下方にあるので、浸入した水によって冠水する可能性がある。このため、地震感知器10は、水に対する防護性能を有している。水に対する防護性能は、例えばIPx7の防水性能である。ここで、水に対する防護性能は、例えば規定の水圧における規定の時間の水没に耐えられるか否かなどによって規定される。すなわち、防護性能において規定される水圧または時間などを超えて水没するときに、地震感知器10の交換が必要になる可能性がある。このため、地震感知器10は、ピット4への水の浸入の影響を診断する機能を搭載する。
Here, water may enter the building to which the
図2は、実施の形態1に係る地震感知器の上面図である。
FIG. 2 is a top view of the seismic sensor according to
地震感知器10は、ケース11と、表示部12と、地震計13と、ケーブル14と、を備える。ケース11は、地震感知器10の外郭をなす。ケース11は、内部の機器を水の浸入から保護する機器である。表示部12は、入力される表示情報を表示する部分である。表示情報は、例えば保守点検作業を行う保守員がピット4において確認する情報である。表示情報は、地震感知器10の動作状態などを表す情報である。表示部12は、例えばディスプレイ、またはLEDランプ(LED:Light Emitting Diode)などである。表示部12は、ケース11の外面に露出していてもよい。地震計13は、地震による揺れを計測する機器である。地震計13は、ケース11に収納される。ケーブル14は、地震が発生するときの感知信号などを通信する機器である。
The
図3は、実施の形態1に係る地震感知器の側面図である。
3 is a side view of the seismic sensor according to
地震感知器10のケース11は、例えばブラケット15などによってピット4の底面に取り付けられる。ブラケット15は、ケース11がピット4の底面に対して安定に取り付けられるように、例えばケミカルアンカーなどによってピット4の底面に固定される。
A
地震感知器10は、冠水検出部16を備える。冠水検出部16は、水圧計17を有する。水圧計17は、例えば地震感知器10の下部に設けられる。水圧計17は、ケース11の外面に露出していてもよい。水圧計17は、冠水水圧を計測する機器である。冠水水圧は、ピット4が冠水するときにケース11が受ける水圧である。ピット4が冠水していないときに、水圧計17は、例えば計測値として0を出力する。あるいは、ピット4が冠水していないときに、水圧計17は、例えば計測値として気圧の値を出力してもよい。
The
この例において、冠水検出部16は、計測された冠水水圧を水圧の基準値と比較することで、ピット4の冠水の程度を判定する。冠水検出部16において、水圧の基準値として第1水圧が予め設定される。第1水圧は、例えば水に対する防護性能における規定の水圧である。冠水検出部16において、水圧の他の基準値として第2水圧が予め設定される。第2水圧は、第1水圧より高い。第2水圧は、例えば地震感知器10の動作が保証される上限の水圧である。冠水検出部16において、水圧の他の基準値として第3水圧が予め設定される。第3水圧は、第1水圧より高い。第3水圧は、第2水圧より低い。
In this example, the
図4は、実施の形態1に係る地震感知器の構成を示すブロック図である。
4 is a block diagram showing the configuration of the seismic sensor according to
地震感知器10は、バッテリー18と、制御部19と、を備える。
The
バッテリー18は、地震計13、冠水検出部16、および制御部19などの地震感知器10を構成する機器の少なくともいずれかに電力を供給する機器である。バッテリー18は、ケース11に収納される。バッテリー18は、電力を蓄える機能を有する。エレベーター1の通常運転時において、バッテリー18は、例えば地震感知器10の外部の電源から電力の供給を受ける。バッテリー18は、外部の電源から供給された電力を蓄える。例えば停電時などの外部の電源から電力が供給されない場合に、バッテリー18は、地震感知器10を構成する機器に、蓄えた電力を供給する。
The
制御部19は、地震感知器10の動作を制御する部分である。制御部19は、ケース11に収納される。制御部19は、地震計13が計測した揺れに基づいて、感知信号を生成する機能を搭載する。制御部19は、例えば地震計13が計測した揺れが予め設定された基準値を超える場合に、感知信号を生成する。制御部19は、生成した感知信号を出力しうるように、ケーブル14を通じて制御盤9に接続される。制御部19は、一定の周期でカウント値をカウントアップするカウントの機能を搭載する。制御部19は、カウント値を記憶するカウンターを搭載する。制御部19のカウントの機能は、カウントを開始してからカウントを停止するまでの間、一定の周期でカウント値に1を加算することでカウントアップする機能である。制御部19は、カウントを停止するときに、カウント値を0に設定してもよい。カウンターのカウント値は、例えばエレベーター1の通常運転時において0に設定されている。このとき、カウントは停止している。
The
引き続き図4を用いて、制御部19のハードウェア構成の例について説明する。
An example of the hardware configuration of the
制御部19の各機能は、処理回路により実現し得る。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ19aと、少なくとも1つのメモリ19bと、を備える。処理回路は、プロセッサ19aおよびメモリ19bと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用のハードウェアを備えてもよい。
Each function of the
制御部19の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ19bに格納される。プロセッサ19aは、メモリ19bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部19の各機能を実現する。制御部19のカウント機能は、例えばプロセッサ19aによって実現される。制御部19のカウンターの機能は、例えばメモリ19bによって実現される。
Each function of the
プロセッサ19aは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ19bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
The processor 19a is also called a CPU (Central Processing Unit), a processing device, an arithmetic device, a microprocessor, a microcomputer, or a DSP. The
処理回路が専用のハードウェアを備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。 Where the processing circuitry comprises dedicated hardware, the processing circuitry may be implemented, for example, in single circuits, multiple circuits, programmed processors, parallel programmed processors, ASICs, FPGAs, or combinations thereof.
制御部19の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、制御部19の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。制御部19の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで制御部19の各機能を実現する。
Each function of the
続いて、図5を用いて、地震感知器10の動作の例を説明する。
図5は、実施の形態1に係る地震感知器の動作の例を示すフローチャートである。
Next, an example of operation of the
5 is a flowchart showing an example of the operation of the seismic sensor according to
ステップS1において、冠水検出部16は、水圧計17に計測される冠水水圧が第1水圧を超えたかを判定する。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、予め設定された時間が経過した後に再びステップS1に進む。ここで、カウントが開始している場合に、制御部19は、カウントを停止してもよい。一方、判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS2に進む。
In step S1, the
ステップS2において、制御部19は、カウンターのカウント値が0であるかを判定する。判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS3に進む。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS4に進む。
In step S2, the
ステップS3において、制御部19は、カウントを開始する。その後、地震感知器10の動作は、ステップS4に進む。
In step S3, the
ステップS4において、制御部19は、カウント値がカウント上限以下であるかを判定する。カウント上限は、発報基準時間に対応するカウント値である。発報基準時間は、予め設定される時間である。発報基準時間は、例えば水に対する防護性能における規定の時間である。カウント上限は、例えば発報基準時間をカウントの周期で除した値である。制御部19による判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS5に進む。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS8に進む。
In step S4, the
ステップS5において、制御部19は、水圧計17から冠水水圧の計測値を取得する。制御部19は、冠水水圧が第3水圧を超えたかを判定する。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS1に進む。判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS6に進む。
In step S<b>5 , the
ステップS6において、制御部19は、表示部12に注意表示の表示情報を出力する。注意表示は、第1水圧より高い第3水圧において地震感知器10が水没したことを示す保守員などに対する注意喚起の情報である。表示部12は、注意表示の表示情報を表示する。注意表示の表示情報は、例えば保守員によってリセットされるまで継続して表示されていてもよい。注意表示の表示情報は、例えば冠水の事象が収束した後に保守点検の作業を行う保守員が確認した後に、当該保守員による地震感知器10の操作などによってリセットされる。制御部19が注意表示の表示情報を出力した後に、地震感知器10の動作は、ステップS7に進む。
In step S<b>6 , the
ステップS7において、制御部19は、水圧計17から計測値を取得した冠水水圧が第2水圧を超えたかを判定する。判定結果がNoの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS1に進む。判定結果がYesの場合に、地震感知器10の動作は、ステップS8に進む。
In step S<b>7 , the
ステップS8において、制御部19は、制御盤9に異常を発報する。地震感知器10からの発報を受けた制御盤9は、例えばエレベーター1の情報を収集する情報センターなどに異常を発報してもよい。発報は、例えばエレベーター1の管理者または情報センターの監視員または保守員などによって確認される。制御部19が異常を発報した後に、地震感知器10の動作は、終了する。
In step S8, the
以上に説明したように、地震感知器10は、地震計13と、冠水検出部16と、制御部19と、を備える。地震計13は、ケース11に収納される。ケース11は、ピット4の底面に取り付けられる。地震計13は、地震による揺れを計測する。冠水検出部16は、ピット4が冠水するときに、冠水水圧が第1水圧を超えることを検出する。冠水水圧は、ピット4が冠水するときにケース11が受ける水圧である。第1水圧は、予め設定された水圧の値である。制御部19は、冠水水圧が第1水圧を超えている冠水継続時間を計測する。
As described above, the
地震感知器10自体が冠水検出部16を備えるので、地震感知器10の周囲の冠水の状況が取得される。取得された地震感知器10の周囲の冠水の状況に基づいて、制御部19は、冠水継続時間を計測する。このため、制御部19が計測する冠水継続時間の情報に基づいて、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。なお、地震感知器10の制御部19は、計測した冠水継続時間の情報を記憶していてもよい。例えば、冠水の事象が収束した後に保守点検の作業を行う保守員は、地震感知器10が記憶している情報に基づいて、冠水によって地震感知器10が受けた影響を判断できる。これにより、地震感知器10の交換の要否などの判断の正確性が高くなる。
Since the
また、制御部19は、一定の周期でカウントアップされるカウンターによって冠水継続時間を計測する。
In addition, the
これにより、制御部19は、簡単な構成によって冠水継続時間を計測できる。また、地震計13が計測した揺れに基づいて感知信号を生成するCPUなどのカウント機能によって冠水継続時間が計測される場合に、地震感知器10は、時間を計測するハードウェアの追加を必要としない。
Thereby, the
また、制御部19は、冠水継続時間が発報基準時間を超えるときに異常を発報する。発報基準時間は、予め設定された時間の基準値である。
In addition, the
制御部19は、例えば水に対する防護性能を超える条件で地震感知器10が水没するときに、異常を発報する。これにより、エレベーター1の管理者などは、発報によって地震感知器10が受けた影響が大きいことを速やかに把握できる。このため、管理者などは、地震感知器10の交換の要否などが速やかに判断できる。これにより、冠水の事象が収束した後の復旧作業などがより円滑になる。
For example, when the
また、冠水検出部16は、水圧計17を有する。水圧計17は、ピット4が冠水するときに冠水水圧を計測する。
The
冠水によって地震感知器10が受けた影響は、連続的な物理量である水圧によって評価される。このため、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。
The influence of flooding on the
また、制御部19は、第2水圧を冠水水圧が超えるときに異常を発報する。第2水圧は、予め設定された水圧の値である。第2水圧は、第1水圧より高い。
Also, the
ピット4の冠水の事象が進展するときに、冠水水圧は徐々に高くなる。このため、制御部19は、冠水水圧が第1水圧を超えることによって冠水検出部16が冠水を検出するときに、直ちには異常を発報しない。冠水が発生する事象は、例えば台風などの広域にわたる災害であることが多い。このような状況においても、制御部19は、必要以上の発報を行わないことで、災害対応への影響を抑えられる。
As the
また、地震感知器10は、表示部12を備える。表示部12は、入力される表示情報をピット4において表示する。制御部19は、第3水圧を冠水水圧が超えるときに、表示部12に注意表示の表示情報を入力する。第3水圧は、予め設定された水圧の値である。第3水圧は、第1水圧より高い。第3水圧は、第2水圧より低い。
The
ピット4の冠水によって、地震感知器10は、直ちに異常を発報する必要はないが、定期的な保守点検などの際に影響の有無を確認することが好ましい程度の水圧を受ける場合がある。第3水圧をこのような中程度の水圧に設定することで、地震感知器10は、保守員などに表示によって注意喚起することができる。これにより、冠水の事象が収束した後においても、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。
When the
また、地震感知器10は、バッテリー18を備える。バッテリー18は、電力を蓄える。バッテリー18は、蓄えた電力を地震計13、冠水検出部16、および制御部19の少なくともいずれかに供給する。これにより、冠水とともに停電が発生する場合においても、地震感知器10の動作が継続される。なお、バッテリーは、地震感知器10の外部に設けられてもよい。バッテリーは、例えば制御盤9の内部に設けられてもよい。例えば停電時などの外部の電源から電力が供給されない場合に、制御盤9などに設けられるバッテリーは、地震感知器10を構成する機器に、蓄えた電力を供給する。当該バッテリーに蓄えられた電力は、ケーブル14によって伝送される。ケーブル14によって伝送される電力は、地震計13、冠水検出部16、および制御部19の少なくともいずれかに供給される。このようなケーブル14を通じた電力の供給によっても、冠水とともに停電が発生する場合において、地震感知器10の動作が継続される。
The
なお、制御部19は、冠水水圧および冠水継続時間の両方に基づいて異常を発報してもよい。例えば、冠水水圧および冠水継続時間と冠水による影響との関係を実験的に確認したデータなどに基づいて、異常を発報する冠水水圧および冠水継続時間の関係が設定されてもよい。
It should be noted that the
また、制御部19は、評価関数の値が予め設定された閾値を超えるときに異常を発報してもよい。評価関数は、冠水水圧および冠水継続時間の両方に関して単調非減少な関数である。評価関数は、例えば冠水水圧および冠水継続時間の積または線形結合などである。これにより、制御部19は、冠水水圧および冠水継続時間の両方による影響を考慮して異常を発報できる。また、制御部19は、異常を発報する条件を複数組み合わせてもよい。
Further, the
また、第1水圧は、水圧計17の計測誤差を考慮して、冠水していないときの水圧計17の計測値より高い水圧値であってもよい。このとき、冠水水圧が第1水圧を超えていれば、水圧計17の計測誤差を考慮しても地震感知器10のケース11が水に触れていると判定できる。この場合に、第2水圧は、水に対する防護性能における規定の水圧であってもよい。このように第1水圧および第2水圧を設定することで、制御部19は、水に対する防護性能における規定の水圧または規定の時間のいずれか一方を超える条件で地震感知器10が水没したときに異常を発報できる。
Also, the first water pressure may be a water pressure value higher than the measured value of the
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
In the second embodiment, the differences from the example disclosed in the first embodiment will be described in detail. Any feature of the example disclosed in the first embodiment may be employed for features not described in the second embodiment.
冠水検出部16は、第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20c、ならびに第1スイッチ21a、第2スイッチ21b、および第3スイッチ21cを有する。
The
第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの各々は、ケース11の表面に設けられる。第1変形部20aは、第1水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第2変形部20bは、第2水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第3変形部20cは、第3水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの各々は、例えば変形圧力を超える圧力を受けるときにケース11の内側に凹む凸部である。第1変形部20aの変形圧力は、第1変形部20aの例えば厚さ、または大きさなどの形状によって調整される。変形圧力は、第1変形部20aの材質などによって調整されてもよい。第2変形部20bの変形圧力は、第1変形部20aと同様の方法で調整されてもよい。また、第3変形部20cの変形圧力は、第3変形部20cと同様の方法で調整されてもよい。第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの各々は、例えばケース11の内側のバネなどによって変形する前の状態に復元する機構を有していてもよい。
Each of
第1スイッチ21aは、第1変形部20aの変形を検出するスイッチである。第1スイッチ21aは、例えば第1変形部20aが内側に凹むときに押されることによって、第1変形部20aの変形を検出する。冠水検出部16は、第1スイッチ21aが第1変形部20aの変形を検出することによって、冠水水圧が第1水圧を超えることを検出する。同様にして、冠水検出部16は、第2スイッチ21bが第2変形部20bの変形を検出することによって、冠水水圧が第2水圧を超えることを検出する。同様にして、冠水検出部16は、第3スイッチ21cが第3変形部20cの変形を検出することによって、冠水水圧が第3水圧を超えることを検出する。実施の形態2に係る地震感知器10は、第1水圧、第2水圧、および第3水圧を冠水水圧が超えることを、実施の形態1に係る地震感知器10が水圧計17に基づいて検出する代わりに、第1変形部20a、第2変形部20b、および第3変形部20cの変形に基づいて検出する。
The
以上に説明したように、実施の形態2に係る地震感知器10の冠水検出部16は、第1変形部20aをケース11の表面に有する。第1変形部20aは、第1水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第1水圧は、予め設定された水圧の値である。冠水検出部16は、ピット4が冠水するときに第1変形部20aの変形に基づいて冠水水圧が第1水圧を超えることを検出する。
As described above, the
冠水検出部16は、冠水水圧が第1水圧を超えることの検出に電力を必要としない。このため、停電が発生している場合においても、冠水検出部16は、安定に動作できる。また、地震感知器10は、冠水検出部16のスイッチなどの電気的な部品をケース11の内側に収納できる。これにより、地震感知器10の水に対する防護性能をより高めることができる。
The
また、冠水検出部16は、第2変形部20bをケース11の表面に有する。第2変形部20bは、第2水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第2水圧は、予め設定された水圧の値である。第2水圧は、第1水圧より高い。制御部19は、ピット4が冠水する場合に第2変形部20bが変形するときに異常を発報する。
Also, the
ピット4の冠水の事象が進展するときに、冠水水圧は徐々に高くなる。このため、制御部19は、冠水水圧が第1水圧を超えることによって冠水検出部16が冠水を検出するときに、直ちには異常を発報しない。冠水が発生する事象は、例えば台風などの広域にわたる災害であることが多い。このような状況においても、制御部19は、必要以上の発報を行わないことで、災害対応への影響を抑えられる。
As the
また、地震感知器10は、表示部12を備える。表示部12は、入力される表示情報をピット4において表示する。冠水検出部16は、第3変形部20cをケース11の表面に有する。第3変形部20cは、第3水圧を超える圧力を受けるときに変形する部分である。第3水圧は、予め設定された水圧の値である。第3水圧は、第1水圧より高い。第3水圧は、第2水圧より低い。制御部19は、ピット4が冠水する場合に第3変形部20cが変形するときに表示部12に注意表示の表示情報を入力する。
The
ピット4の冠水によって、地震感知器10は、直ちに異常を発報する必要はないが、定期的な保守点検などの際に影響の有無を確認することが好ましい程度の水圧を受ける場合がある。第3水圧をこのような中程度の水圧に設定することで、地震感知器10は、保守員などに表示によって注意喚起することができる。これにより、冠水の事象が収束した後においても、ピット4への水の浸入によって地震感知器10が受けた影響がより正確に判断される。
When the
1 エレベーター、 2 乗場、 3 昇降路、 4 ピット、 5 巻上機、 6 主ロープ、 7 かご、 8 釣合錘、 9 制御盤、 10 地震感知器、 11 ケース、 12 表示部、 13 地震計、 14 ケーブル、 15 ブラケット、 16 冠水検出部、 17 水圧計、 18 バッテリー、 19 制御部、 19a プロセッサ、 19b メモリ、 20a 第1変形部、 20b 第2変形部、 20c 第3変形部、 21a 第1スイッチ、 21b 第2スイッチ、 21c 第3スイッチ
1
Claims (12)
前記ピットが冠水するときに、前記ケースが受ける水圧である冠水水圧が予め設定された第1水圧を超えることを検出する冠水検出部と、
前記冠水水圧が前記第1水圧を超えている冠水継続時間を計測する制御部と、
を備える地震感知器。 A seismometer that is housed in a case that can be attached to the bottom of the elevator pit to measure the vibration caused by an earthquake,
a flood detection unit that detects that a flood water pressure, which is the water pressure that the case receives when the pit is flooded, exceeds a preset first water pressure;
a control unit that measures a duration of flooding during which the flooding water pressure exceeds the first water pressure;
A seismic detector with
請求項1に記載の地震感知器。 The seismic sensor according to claim 1, wherein the control unit measures the submersion duration time with a counter that counts up at a constant cycle.
請求項1または請求項2に記載の地震感知器。 3. The seismic sensor according to claim 1, wherein the control unit issues an alarm when the flooding duration exceeds a preset alarm reference time.
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の地震感知器。 The seismic sensor according to any one of claims 1 to 3, wherein the flood detection unit has a water pressure gauge that measures the flood water pressure when the pit is flooded.
請求項4に記載の地震感知器。 5. The seismic sensor according to claim 4, wherein the control section issues an alarm when the submerged water pressure exceeds a preset second water pressure higher than the first water pressure.
を備え、
前記制御部は、前記第1水圧より高く前記第2水圧より低い予め設定された第3水圧を前記冠水水圧が超えるときに、前記表示部に注意表示の表示情報を入力する
請求項5に記載の地震感知器。 a display unit for displaying input display information in the pit,
6. The control unit according to claim 5, wherein when the submerged water pressure exceeds a preset third water pressure that is higher than the first water pressure and lower than the second water pressure, the display information for warning display is input to the display unit. earthquake detector.
請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の地震感知器。 The seismic sensor according to any one of claims 4 to 6, wherein the control unit issues an abnormality report based on the flood water pressure and the flood duration time.
請求項7に記載の地震感知器。 8. The seismic sensor according to claim 7, wherein the controller issues an anomaly when a value of a monotonically non-decreasing evaluation function with respect to the inundation water pressure and the inundation duration exceeds a preset threshold value.
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の地震感知器。 The submergence detection unit has a first deformation portion on the surface of the case that deforms when subjected to pressure exceeding the first water pressure, and when the pit is submerged, the deformation of the first deformation portion causes the deformation of the first deformation portion. The seismic sensor according to any one of claims 1 to 3, which detects that flood water pressure exceeds the first water pressure.
前記制御部は、前記ピットが冠水する場合に前記第2変形部が変形するときに異常を発報する
請求項9に記載の地震感知器。 The submergence detection unit has a second deformation portion on the surface of the case that deforms when receiving pressure exceeding a preset second water pressure higher than the first water pressure,
10. The seismic sensor according to claim 9, wherein the control section issues an alarm when the second deformation section deforms when the pit is submerged.
を備え、
前記冠水検出部は、前記第1水圧より高く前記第2水圧より低い予め設定された第3水圧を超える圧力を受けるときに変形する第3変形部を前記ケースの表面に有し、
前記制御部は、前記ピットが冠水する場合に前記第3変形部が変形するときに前記表示部に注意表示の表示情報を入力する
請求項10に記載の地震感知器。 a display unit for displaying input display information in the pit,
The submergence detection unit has a third deformable portion on the surface of the case that deforms when subjected to pressure exceeding a preset third water pressure higher than the first water pressure and lower than the second water pressure,
11. The seismic sensor according to claim 10, wherein the control section inputs display information of a warning display to the display section when the third deformation section deforms when the pit is flooded.
を備える請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の地震感知器。 The seismic sensor according to any one of claims 1 to 11, further comprising a battery that stores electric power and supplies the stored electric power to at least one of the seismometer, the flood detection section, and the control section.
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