JP7226203B2 - 液回収システム - Google Patents

液回収システム Download PDF

Info

Publication number
JP7226203B2
JP7226203B2 JP2019165260A JP2019165260A JP7226203B2 JP 7226203 B2 JP7226203 B2 JP 7226203B2 JP 2019165260 A JP2019165260 A JP 2019165260A JP 2019165260 A JP2019165260 A JP 2019165260A JP 7226203 B2 JP7226203 B2 JP 7226203B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid recovery
work
liquid
recovery system
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019165260A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021041340A (ja
Inventor
清司 古川
一光 山田
慎也 梅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2019165260A priority Critical patent/JP7226203B2/ja
Publication of JP2021041340A publication Critical patent/JP2021041340A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7226203B2 publication Critical patent/JP7226203B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Description

本発明は、余剰の処理液を回収する液回収システムに関する。
従来、各種製品の製造工程において、処理液による処理工程後にワークの隙間に残った余剰の処理液を回収する装置やシステムが知られている。例えば特許文献1、2に開示された装置では、基板の回転に伴い、基板の表面に供給された塗布液のうち余剰の塗布液が貯留部に貯留される。貯留部に溜まった余剰塗布液はノズルにより吸引回収される。
特開平7-136572号公報 特許第3628830号公報
処理されるワークの例として、車両用空調装置等に用いられる熱交換器は、図2、図3に示すように、積層された複数のチューブの間に波状のフィンが形成されている。この熱交換器の表面処理工程において親水浸漬塗布後、フィン、チューブ間の隙間に残った余剰液を除去して回収し、高価な親水液を効率良く再利用することが求められる。
図11に比較例として、従来使用されていた液回収システム109を示す。比較例の液回収システム109は、天側が開放された液回収タンク209、及び排出ポンプ6を備える。液回収タンク209は、一方の側板22から他方の側板23に向かって下降する内底板26が、水平に設置された外底板24の上方に設けられている。内底板26の下端部と側板23とに挟まれた部分は、処理液が溜まる液溜まり部36を形成する。
液回収タンク209の上方にワーク70を水平に保持し、ワーク70の上方からエアブローノズル19を水平方向に往復移動させながら、フィン、チューブ間を吹き抜けるようにエアブローすると、余剰処理液は液回収タンク209の底に向かって飛ばされる。液溜まり部36に溜まった処理液Laccは排出ポンプ6によって液回収タンク209から排出され、図示しない再利用液タンクに貯留される。
しかし比較例の液回収システム109では、上方からのエアブローにより、ワーク70から上方への液の跳ね返り、ワーク70の下部からの液の飛び散り、液回収タンク209の内底板26からの液の跳ね返り等の現象が発生する。そのため、[1]余剰処理液が効率良く回収できない、[2]液回収タンク209の周りが汚れやすく清掃頻度が多くなる等の課題があった。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、余剰処理液の飛散を防止し、効率良く回収する液回収システムを提供することにある。
本発明の液回収システムは、処理液による処理工程後にワーク(70)の隙間に残った余剰の処理液を回収するシステムである。処理工程には、処理液中へのワークの浸漬やワークへの処理液の噴霧、塗布等が含まれる。この液回収システムは、液回収タンク(201、204、205)と、吸引装置(5)と、排出ポンプ(6)と、を備える。
液回収タンクは、少なくとも天板(21)、側板(22、23)及び底板(24)により囲まれた筐体の天側に開口するワーク取付口(40)が形成され、ワーク取付口に取り付けられたワークから放出された余剰の処理液が貯留される。「筐体の天側」とは地側に対して相対的に天側であることを意味し、必ずしもワーク取付口が天板に開口することを意味しない。
吸引装置は、液回収タンクの内部の空気を吸引して液回収タンクの内部を負圧にし、ワークから余剰の処理液を液回収タンクの内部に放出させる。排出ポンプは、液回収タンクの底部に設けられた液溜まり部(36)に溜まった処理液を排出する。
この液回収システムは、ワーク取付口に取り付けられる部分のサイズが互いに異なる複数種のワーク(70A、70B)に適用される。ワーク取付口は、ワーク取付口の一部を塞ぐように移動可能な一つ以上のスライドプレート(41~43、41P~43P)により、ワークのサイズに応じてサイズが可変に構成されている。
特許文献1、2の吸引ノズルは、貯留部に溜まった余剰塗布液を吸引するものであり、閉じられた空間内の空気を吸引するものではない。本発明では、閉じられた液回収タンクの内部の空気を吸引装置により吸引して負圧にすることで、ワークの隙間に残った余剰処理液を外部に飛散させることなく放出させ、効率良く回収することができる。
好ましくは、ワーク取付口は水平面に対して傾斜している。ワークが傾いた状態で設置されることで、処理液に作用する圧力ヘッド及び表面張力の平衡が崩壊し、水平に設置される場合に比べて液滴が落下しやすくなる。この効果は特に、熱交換器のチューブのように、一方向に延びる一本以上の柱状部材(75)を有しているワークで発現する。その場合、柱状部材が液回収タンクの内部に露出し、且つ、柱状部材の延びる方向に沿って傾斜するようにワーク取付口に取り付けられることが好ましい。
第1実施形態による液回収システムの模式断面図。 ワークの一例である熱交換器の概略図。 図2のIII部拡大図。 (a)ワークを水平に置いたとき、(b)ワークを傾斜させて置いたときに処理液に作用する圧力ヘッド及び表面張力の平衡関係を説明する模式図。 第1実施形態のワーク取付口における(a)大ワーク取付時、(b)小ワーク取付時のスライドプレートの図。 吸引風量と吸引される処理液量との関係を示す特性図。 第2実施形態のワーク取付口における(a)大ワーク取付時、(b)小ワーク取付時のスライドプレートの図。 第3実施形態による液回収システムの模式断面図。 第4実施形態による液回収システムの模式断面図。 第5実施形態による液回収システムの模式断面図。 比較例の液回収システムの模式断面図。
本明細書において「実施形態」とは本発明の実施形態を意味する。以下、液回収システムの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。この液回収システムは、処理液による処理工程後にワークの隙間に残った余剰の処理液を回収するシステムである。以下の第1~第5実施形態を包括して「本実施形態」という。本実施形態では、車両の空調装置に用いられる熱交換器をワークとして、親水処理液による表面処理工程後に余剰処理液を回収する液回収システムを例示する。複数の実施形態で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に、第1実施形態による液回収システム101を示す。以下のシステム図では紙面の上側を鉛直方向天側とし、紙面の下側を鉛直方向地側とする。また、奥行方向には紙面に示す断面が平行にシフトしているものとする。液回収システム101は、液回収タンク201、吸引装置5及び排出ポンプ6を備える。
液回収タンク201は、少なくとも天板21、側板22、23及び外底板24により囲まれた筐体を呈している。なお、底板は二重に形成されているため、「外底板24」及び「内底板26」というように名称を区別する。また、「囲まれた筐体」とは、ワーク70が取り付けられた状態で、図11に示す比較例の液回収システム109のように天側が開放されておらず、上下左右前後の6面が囲まれていることを意味する。吸引装置5の排気口や排出ポンプ6の排出口による局所的な外部との連通を排除するものではない。
天板21と側板22とに跨がった角部の傾斜面25には、筐体の天側に開口するワーク取付口40が形成されている。すなわち第1実施形態では、ワーク取付口40は水平面に対して傾斜している。図1において、ワーク70は、ワーク取付口40に重なる位置で、サーボモータ式直動可変機構47、48により駆動されるスライドプレート43、44によって保持される。なお、傾斜面25の直交方向から視た図5には天側のスライドプレートは記載されていないが、説明の便宜上、図1には天側のスライドプレート44を記載する。
液回収タンク201の内部は、天板21から垂下する仕切り壁27により、側板22側の回収室32と側板23側の吸引室33とに仕切られている。回収室32はワーク取付口40の真下に位置する。吸引室33は吸引装置5に接続している。回収室32及び吸引室33は、仕切り壁27の下端と内底板26との間の連通路34を経由して連通している。吸引装置5の動作により吸引室33の空気が吸引されることで、液回収タンク201の内部が負圧になる。
ワーク取付口40に処理工程後のワーク70が取り付けられた状態で液回収タンク201の内部が負圧になると、ワーク70の隙間に残った余剰の処理液が吸引され、回収室32に放出される。液回収タンク201の底部には、回収室32側から吸引室33側に向かって下降する内底板26が設けられている。回収室32に放出された処理液は、内底板26に沿って下方に流れ、内底板26の下端部と側板23とに挟まれた液溜まり部36に貯留される。
ここで、液溜まり部36を回収室32の底部に配置すると、溜まった処理液が液面から吸引され回収室32の内部がミスト状になりやすく。回収効率が低下する。そこで本実施形態では、液溜まり部36は回収室32の底部ではなく、主に吸引室33の底部に配置されている。すなわち、液溜まり部36はワーク取付口40の真下を避けた位置に配置されている。これにより、余剰処理液を効率良く回収することができる。
吸引装置5は、例えばモータで回転される吸引ファン等で構成され、吸引室33の内部の空気を吸引する。吸引装置5の吸引風量は、例えばインバータからモータ(いずれも図示しない)へ供給される電力により調整可能である。排出ポンプ6は、液溜まり部36に溜まった処理液Laccを図示しない再利用液タンクに排出する。
次に図2、図3を参照し、本実施形態でワークとして用いられる熱交換器70の構成について説明する。熱交換器は、例えば特開2019-120412号公報等に開示されているように、車両用空調装置を構成する冷凍サイクル装置に用いられる。図2に示すように、熱交換器70は、略直方体の上面及び下面に沿って第1タンク部71及び第2タンク部72が平行に配置されている。第1タンク部71の端部には、冷媒流入口73及び冷媒流出口74が設けられている。第1タンク部71と第2タンク部72とは、複数の積層されたチューブ75により接続されている。タンク部71、72及びチューブ75は冷媒流路を形成する。
図3に示すように、隣接するチューブ75同士の間には波状に曲げ成形されたフィン76が設けられており、フィン76の間に通気空間77が形成されている。フィン76により冷媒と空気との熱交換が促進される。熱交換器70の表面処理工程では、チューブ75及びフィン76に親水処理液が塗布される。すると、処理工程後に余剰の処理液が通気空間77等の隙間に残ることとなる。
図2、図3に、三次元で互いに直交する「チューブ積層方向」、「チューブ延伸方向」及び「通気方向」を記す。通気方向は、通気空間77を通って空気が流れる方向である。図1に戻り、熱交換器がワーク70としてワーク取付口40に取り付けられたとき、チューブ75は液回収タンク201の内部に露出し、且つ、ワーク70はチューブ延伸方向に沿って傾斜する。
一般化されたワーク70において、チューブ75は、「一方向に延びる一本以上の柱状部材」に相当する。また、ワーク70は、ワーク取付口40に取り付けられた状態で液回収タンク101の内部と外部とを貫通する開口として、通気空間77を有する。吸引装置5により液回収タンク201の内部が負圧になると、チューブ75及びフィン76の隙間に残った余剰処理液は、隙間から主に通気方向に沿って液回収タンク201の内部に放出される。
図4を参照し、ワーク70が水平面に対して傾斜して取り付けられることの技術的意義を説明する。図4(a)、(b)において紙面の上下方向は天地方向である。図4(a)にはワーク70を水平に置いたとき、図4(b)にはワーク70を傾斜させて置いたときに隙間(通気空間77)に溜まった処理液Lに作用する圧力ヘッドH及び表面張力Xの平衡関係を示す。水平面に対する傾斜角をθとすると、表面張力の鉛直方向成分はXcosθで表される。
図4(a)に示す「傾斜角θ=0°」の状態では、「Xcosθ(=X)=H」であり平衡状態となっている。この平衡状態では処理液Lはワーク70の表面でブリッジされ、放出されにくい。したがって、液回収タンク201に効率良く回収されない。これに対し、図4(b)に示す「0°<傾斜角θ<90°」の状態では、水頭位置が高く圧力ヘッドH*が十分に大きいため、「Xcosθ<<H*」となる。そのため、圧力ヘッドH*と表面張力Xとの平衡ブリッジが崩壊し、処理液Lは大粒の液滴となって流れ落ちる。したがって、処理液Lの回収効率が向上する。特に柱状部材であるチューブ75が傾斜方向に延びていると、処理液Lはチューブ75を伝って流れ落ちやすくなる。
次に図5を参照する。第1実施形態の液回収システム101は、ワーク取付口40に取り付けられる部分のサイズが互いに異なる複数種のワーク70に適用されるものとする。ワーク取付口40は、ワーク取付口40の一部を塞ぐように移動可能な一つ以上のスライドプレート41、42、43により、ワーク70のサイズに応じてサイズが可変に構成されている。図5(a)には、比較的大きいサイズのワーク70Aの取付時、図5(b)には、比較的小さいサイズのワーク70Bの取付時の状態を示す。以下の文中では、サイズが不特定のワークの符号として「70」を用いる。ワーク70の形状は、略直方体状に簡略化して示す。
スライドプレート41、42は左右方向に移動可能であり、それぞれサーボモータ式直動可変機構45、46によりワーク70の左右の側面を押圧する。スライドプレート43は、上下方向に移動可能であり、ワーク70の下方に配置されてワーク70の下側面を押圧する。ワーク70の上側面には図示しない保持プレートが当接する。これにより、略直方体状のワーク70は、サイズに依らず、スライドプレート41、42、43により保持可能である。なお、実際にはワーク70の詳細な凹凸形状等に応じてスライドプレートに逃がし部等が形成されてもよい。
次に図6を参照し、吸引装置5の吸引風量の調整について説明する。吸引風量が臨界値を超えるとワーク70から処理液が吸引され始め、吸引風量の増加に従って、吸引される処理液量も増加する。吸引風量が下限Qmin未満の場合、吸引不足により余剰の処理液を十分に除去することができない。一方、吸引風量が上限Qmaxを超える場合、吸引過剰によりワーク70を乾燥させてしまう。そこで、吸引風量が下限Qminから上限Qmaxまでの適正範囲に入るように吸引装置5の出力が調整される。例えば、吸引ファンを回転させるモータへの供給電力がインバータの電圧制御により調整される。
また、図5に示すように、サイズの異なる複数種のワーク70A、70Bに適用される液回収システムでは、ワーク70A、70Bのサイズによる開口抵抗、すなわち通気空間77を通過する空気抵抗の差に応じて、適正範囲となる吸引風量の範囲が変動する。そこで、例えば対象ワークの型式毎に吸引装置5の目標出力を記憶しておき、次に取り付けられるワークの型式を自動的に読み取って吸引装置5の出力を調整することで、多品種少量生産にも対応が容易となる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、第1実施形態の図5に対応する図7を参照して説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様に、ワーク取付口40に取り付けられる部分のサイズが互いに異なる複数種のワーク70に適用されることを前提とする。そして、スライドプレート41P~43Pは、通常の無垢板でなく、パンチングプレート等の有孔板材、又は通気ボード等の多孔質板材で形成されている。
この有孔板材又は多孔質板材は、ワーク70の開口抵抗と同等の開口抵抗を有している。詳しくは、スライドプレート41P~43Pは、全体が有孔板材又は多孔質板材で形成されていなくてもよく、少なくともスライド動作時にワーク取付口40の一部を塞ぐ可能性のある部分がワーク70の開口抵抗と同等の開口抵抗を有していればよい。また、「同等の開口抵抗」の「同等」の範囲は厳密でなく、通常の無垢板で閉塞されている構成より抵抗が小さく、開放されている構成より抵抗が大きいという程度であってもよい。
これにより第2実施形態では、ワーク取付口40においてワーク70が設置される部分と、スライドプレート41P~43Pにより塞がれる部分との開口抵抗が同等となり、ワーク70のサイズによる適正範囲の差が小さくなる。したがって、吸引装置5の出力調整を無くすか、或いは簡易的な微調整レベルに抑えることができる。
以下の第3~第5実施形態の液回収システムは、スライドプレートの構成に関し、通常の無垢板を用いる第1実施形態、有孔板材又は多孔質板材を用いる第2実施形態のいずれと組み合わされてもよい。
(第3実施形態)
図8に、第3実施形態による液回収システム103を示す。第3実施形態は、第1実施形態と同じ液回収タンク201において、液溜まり部36の処理液Laccの表面に飛散抑制部材28を浮かべている点のみが異なる。飛散抑制部材28は、例えば樹脂製の網や繊維マット等により構成され、吸引装置5の動作により吸引室33が負圧になったとき、処理液Laccの表面からの飛散や蒸発が抑制される。これにより、処理液の回収効率をより向上させることができる。
(第4実施形態)
図9に、第4実施形態による液回収システム104を示す。第4実施形態の液回収タンク204は、側板23の下部が外側に突出しており、その内部に液溜まり部36が設けられている。つまり、液溜まり部36は、回収室32の真下を避けた位置に配置されるだけでなく、さらに吸引室33の真下を避けた位置に隔離して配置される。これにより、液溜まり部36に溜まった処理液Laccが吸引によって飛散しにくくなる。したがって、処理液の回収効率を向上させることができる。
(第5実施形態)
図10に、第5実施形態による液回収システム105を示す。上記実施形態とは異なり第5実施形態の液回収タンク205は、天板21の一部にワーク取付口40が形成されており、ワーク70は、ワーク取付口40に略水平姿勢で取り付けられる。すなわち、熱交換器のチューブ75が水平に延び、フィン76の通気空間77が鉛直方向を向いた状態で余剰処理液が吸引される。なお、図10には、ワーク取付口40のサイズ可変機構の図示を省略する。
第5実施形態では、ワーク70の傾斜による平衡ブリッジ崩壊の効果を除き、上記実施形態と同様の効果が得られる。使用する処理液の粘度、又は、チューブ75の表面形状や間隔等の条件によっては表面張力が比較的小さく、液滴が容易に流れ落ちる場合もある。そのような場合、第5実施形態では、液回収タンク205の形状やワーク70の搬送装置の構成を単純にすることができる。
(その他の実施形態)
(a)ワーク取付口40に取り付けられる部分のワーク70のサイズが一種類の場合、スライドプレートによるワーク取付口40のサイズ可変構成は無くてもよい。また、吸引装置5の吸引風量の調整機能が無くてもよい。
(b)ワーク70は、チューブ75及びフィン76を有する熱交換器に限らず、処理液による処理工程後に隙間に余剰の処理液が残る可能性のあるどのようなワークでもよい。本発明は、ワークに隙間が多く処理液が残りやすい場合や処理液を回収するニーズが高い場合に特に有効である。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
101、103、104、105・・・液回収システム、
201、204、205・・・液回収タンク、
21・・・天板、 22、23・・・側板、 24・・・外底板(底板)、
36・・・液溜まり部、
40・・・ワーク取付口、
5 ・・・吸引装置、 6 ・・・排出ポンプ、
70・・・ワーク(熱交換器)。

Claims (6)

  1. 処理液による処理工程後にワーク(70)の隙間に残った余剰の処理液を回収する液回収システムであって、
    少なくとも天板(21)、側板(22、23)及び底板(24)により囲まれた筐体の天側に開口するワーク取付口(40)が形成され、前記ワーク取付口に取り付けられた前記ワークから放出された余剰の処理液が貯留される液回収タンク(201、204、205)と、
    前記液回収タンクの内部の空気を吸引して前記液回収タンクの内部を負圧にし、前記ワークから余剰の処理液を前記液回収タンクの内部に放出させる吸引装置(5)と、
    前記液回収タンクの底部に設けられた液溜まり部(36)に溜まった処理液を排出する排出ポンプ(6)と、
    を備え
    前記ワーク取付口に取り付けられる部分のサイズが互いに異なる複数種のワーク(70A、70B)に適用され、
    前記ワーク取付口は、前記ワーク取付口の一部を塞ぐように移動可能な一つ以上のスライドプレート(41~43、41P~43P)により、前記ワークのサイズに応じてサイズが可変に構成されている液回収システム。
  2. 前記吸引装置は、前記ワークのサイズに応じて吸引風量が所定の適正範囲に入るように調整される請求項に記載の液回収システム。
  3. 前記ワークは、前記ワーク取付口に取り付けられた状態で前記液回収タンクの内部と外部とを貫通する開口を有するものであり、
    前記スライドプレート(41P~43P)は、少なくともスライド動作時に前記ワーク取付口の一部を塞ぐ可能性のある部分が、前記ワークの開口を通過する空気抵抗である開口抵抗と同等の開口抵抗を有する有孔板材又は多孔質板材で形成されている請求項またはに記載の液回収システム。
  4. 前記ワーク取付口は、水平面に対して傾斜している請求項1~3のいずれか一項に記載の液回収システム。
  5. 前記ワークは、一方向に延びる一本以上の柱状部材(75)を有しており、
    前記柱状部材が前記液回収タンクの内部に露出し、且つ、前記柱状部材の延びる方向に沿って傾斜するように前記ワーク取付口に取り付けられる請求項に記載の液回収システム。
  6. 前記液溜まり部は、前記ワーク取付口の真下を避けた位置に配置されている請求項1~のいずれか一項に記載の液回収システム。
JP2019165260A 2019-09-11 2019-09-11 液回収システム Active JP7226203B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019165260A JP7226203B2 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 液回収システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019165260A JP7226203B2 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 液回収システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021041340A JP2021041340A (ja) 2021-03-18
JP7226203B2 true JP7226203B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=74863459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019165260A Active JP7226203B2 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 液回収システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7226203B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204227A (ja) 2008-02-28 2009-09-10 Seiko Epson Corp 部品の吸引乾燥方法及び吸引乾燥装置
JP2014173813A (ja) 2013-03-12 2014-09-22 Panasonic Corp 熱風循環式加熱装置
JP2015098994A (ja) 2013-11-20 2015-05-28 株式会社デンソー 熱交換器の製造方法、熱交換器の製造装置、および熱交換器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204227A (ja) 2008-02-28 2009-09-10 Seiko Epson Corp 部品の吸引乾燥方法及び吸引乾燥装置
JP2014173813A (ja) 2013-03-12 2014-09-22 Panasonic Corp 熱風循環式加熱装置
JP2015098994A (ja) 2013-11-20 2015-05-28 株式会社デンソー 熱交換器の製造方法、熱交換器の製造装置、および熱交換器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021041340A (ja) 2021-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6580661B2 (ja) 冷却塔
US20110056664A1 (en) Vapor compression system
JP6169252B2 (ja) 空気調和装置の室内機
KR100817473B1 (ko) 이중 분사식 냉각탑
EP3101377B1 (en) Cooling tower drift eliminator
US11029094B2 (en) Heat exchanger
CN113227698A (zh) 热交换器
JP7226203B2 (ja) 液回収システム
KR20150001653A (ko) 제습 장치
JPWO2019146116A1 (ja) 熱交換型換気装置
JP3803130B2 (ja) ポリッシング装置及びポリッシング方法
JP2020006350A (ja) 気液接触装置
JP6545742B2 (ja) 散布トレイ、三流体熱交換器、及び湿式調湿装置
CN113195997B (zh) 热交换器
KR100898926B1 (ko) 환기 장치용 열교환기
CN113368640A (zh) 涂料雾捕集装置
JP2023157221A (ja) 吸引装置及び吸引方法
US20200187389A1 (en) Vehicle control device
JP4617586B2 (ja) 気泡除去装置
JP7245974B2 (ja) 除湿装置
JP2011189326A (ja) ミスト集塵装置
KR102316093B1 (ko) 반도체 공정용 반응 부산물 포집장치
US20220055381A1 (en) Recording device
TWI649023B (zh) 冷卻系統
WO2021153656A1 (ja) 湿式ミスト捕集装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7226203

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151