JP7225796B2 - サンプリング機能付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、サンプリング機能付き容器に関する。
従来、異物や菌等によるコンタミネーションを防ぐ必要がある細胞懸濁液、医薬関係の液体、食品関係の液体等の内容物が収納された容器から、その内容物の検査等を目的として、その容器を含む装置内を外部環境に対して閉鎖された閉鎖系に維持しながら、その内容物の一部をサンプリングする技術が知られている。
例えば、特許文献1には、細胞を培養する培養容器及び培地を培養容器に追加する培地供給容器を接続することで構築され、培養容器等の容器に末端が閉塞した管状のサンプル取り出し流路を設けた閉鎖系の細胞培養用キットであって、容器内の内容物の一部をサンプル取り出し流路に流入させ、流路を内容物で満たした状態において、流路を熱融着しつつ切断することにより、細胞培養用キット内を閉鎖系に維持しながら、その内容物の一部をサンプリングできるキットが記載されている。
また、特許文献2には、細胞を培養する培養容器と、培地等を貯蔵しておく培地貯蔵容器と、細胞を注入する細胞注入容器と、培養後の細胞懸濁液を回収する細胞回収容器と、が管によって連結され、さらにサンプリング専用容器が培養容器に管によって連結された閉鎖系の細胞培養用キットであって、培養容器内の細胞懸濁液の一部を、管経由でサンプリング専用容器に移送することにより、細胞培養用キット内を閉鎖系に維持しながらサンプリングできるキットが記載されている。
特開2017-12051号公報 特開2018-61519号公報
しかしながら、特許文献1に記載された細胞培養用キットの構造では、管状のサンプル取り出し流路の末端が閉塞しているので、サンプル取り出し流路内に空気が入り込んでいる状態では、培養容器等の容器内の内容物をサンプル取り出し流路に流入させることが難しい。このため、容器内の内容物の一部をサンプル取り出し流路に流入させる際には、いったん、サンプル取り出し流路を特殊な補助具を用いて押し潰すことにより流路内の空気を容器に移動させてから、容器に対して流路を開放するといった煩わしい操作が必要であった。
一方、特許文献2に記載された細胞培養用キットの構造は、培養容器のような容器内の内容物の一部をサンプリングするためのサンプリング専用容器が培養容器のような容器とは別に設置され、サンプリング専用容器及びその他の容器を含む複数の容器が管によって連結された複雑な構造となっている。このような構造では、培養容器のような容器内の内容物の一部をサンプリング専用容器に取り出す際に、チューブポンプを用いて管経由でサンプリング専用容器にその内容物の一部を移送するために、その内容物の一部を移送する流路の制御が複雑になるおそれがある。従って、煩わしい操作や複雑な制御等を必要とせずに、容易に、内容物が収納された容器を含む装置内を閉鎖系に維持しながら、その内容物の一部をサンプリングできる技術が求められていた。
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易に、その内容物が収納された容器内を外部環境に対して閉鎖された閉鎖空間に維持しながら、その内容物の一部をサンプリングできるサンプリング機能付き容器を提供することにある。
前記課題を解決すべく、本発明に係るサンプリング機能付き容器は、収納容器と、前記収納容器の少なくとも2箇所を連通するサンプリング流路とを備えるサンプリング機能付き容器であって、前記サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、前記収納容器に収納された内容物の一部を前記サンプリング流路に流入させた後に、前記サンプリング流路の一部を切り出すことにより、前記内容物の一部をサンプリングできる構造を有することを特徴とする。
本発明によれば、容易に、内容物が収納された容器内を閉鎖空間に維持しながら、その内容物の一部をサンプリングできる。
本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の一例を示す概略図である。 図1に示されるサンプリング機能付き容器を用いたサンプリング方法の一例を示す概略工程図である。 本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。 本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。 図4に示される例のサンプリング機能付き容器を用いたサンプリング方法における容器の固定方法の一例を示す模式図である。 本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。 本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。 本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。
以下、本発明に係るサンプリング機能付き容器の実施形態について説明する。
本実施形態に係るサンプリング機能付き容器は、収納容器と、前記収納容器の少なくとも2箇所を連通するサンプリング流路とを備えるサンプリング機能付き容器であって、前記サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、前記収納容器に収納された内容物の一部を前記サンプリング流路に流入させた後に、前記サンプリング流路の一部を切り出すことにより、前記内容物の一部をサンプリングできる構造を有することを特徴とする。
ここで、「閉鎖空間」とは、サンプリング機能付き容器の外部環境の異物や菌等によるコンタミネーションを防ぐことができるようにその外部環境に対して閉鎖された空間を意味し、例えば、その外部環境に対して密閉された密閉空間である。
まず、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の一例を図示して説明する。
図1(a)は、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の一例を示す概略図であり、図1(b)は、図1(a)のX部分の一例を示す写真である。
本例のサンプリング機能付き容器1は、図1(a)に示されるように、収納容器2と、サンプリング管4とを備えている。サンプリング管4は、分岐がない略環状の構造を有し、両端の連通口4aが収納容器2内に挿し込まれている。サンプリング管4は、両端部に収納容器2の縁部2aの内側が接着することで収納容器2に接続され固定されている。サンプリング管4が両端の連通口4aを介して収納容器2の2箇所と連通することにより、収納容器2の2箇所が連通している。
サンプリング機能付き容器1は、収納容器2及びサンプリング管4の接続箇所を含めて外部環境に通じる隙間がないように構成され、密閉されている。また、サンプリング管4は、軸方向の所望の箇所で熱融着しつつ切断することができる。これにより、サンプリング機能付き容器1は、その容器内を密閉空間に維持しながら、収納容器2に収納された内容液の一部をサンプリング管4に連通口4aから流入させた後に、サンプリング管4の一部を切り出すことにより、サンプリングできる構造を有している。
収納容器2は、収納された内容液及び空気の界面を外部から目視で認識できる程度の透明性を有しており、外部から力を加えることにより自在に変形する柔軟性を有している。サンプリング管4は、サンプリング管4に流入させる内容液及び空気の界面を外部から目視で認識できる程度の透明性を有しており、外部から力を加えることにより自在に変形する柔軟性を有している。また、サンプリング管4には目盛4bが設けられている。
続いて、図1に示されるサンプリング機能付き容器を用いたサンプリング方法の一例を説明する。図2(a)~図2(c)は、図1に示されるサンプリング機能付き容器を用いたサンプリング方法の一例を示す概略工程図である。
本例のサンプリング方法においては、まず、図2(a)に示されるように、サンプリング機能付き容器1内を密閉空間に維持しながら、収納容器2に収納された内容液の一部をサンプリング管4に一端の連通口4aから流入させる。サンプリング管4が両端の連通口4aを介して収納容器2の2箇所を連通しているため、この際には、サンプリング管4内の空気を他端の連通口(図2(a)には図示せず)から押し出しながら、内容液の一部をサンプリング管4に流入させることができる。よって、特殊な補助具を使用することなく、収納容器2を傾けたり、しごいて変形させたりする等の簡単な操作により、内容液の一部を流入させることができる。
その内容液の一部をサンプリング管4に流入させるときには、サンプリング管4に流入させる内容液の量を微調整することにより、目盛4bで測定される内容液の流入量を約100μLに微調整する。サンプリング管4が両端の連通口4aを介して収納容器2の2箇所を連通しているため、この際には、サンプリング管4に流入させた内容液を空気により一端の連通口4aを介して収納容器2に押し戻すこと等が可能である。よって、収納容器2及びサンプリング管4を傾けたり、変形させたりする等の簡単な操作により、流入させる内容液の量を微調整することができる。
次に、図2(b)に示されるように、収納容器2に入っている空気をサンプリング管4に一端の連通口4aから導入することにより、サンプリング機能付き容器1内を密閉空間に維持しながら、サンプリング管4に流入させた約100μLの内容液をサンプリング管4の軸方向の中央側に移動させ、サンプリング管4における内容液の両側に空気を導入する。サンプリング管4が両端の連通口4aを介して収納容器2の2箇所を連通しているため、この際には、サンプリング管4内の空気を他端の連通口4aから押し出しながら、流入させた内容液を移動させることができる。よって、収納容器2及びサンプリング管4を傾けたり、変形させたりする等の簡単な操作により、流入させた内容液をサンプリング管4の軸方向の中央側に移動させ、サンプリング管4における内容液の両側に空気を導入することができる。
次に、図2(c)に示されるように、サンプリング機能付き容器1内を密閉空間に維持しながら、サンプリング管4を内容液の両側における空気が存在する箇所で熱融着しつつ切断することで、サンプリング管4の一部4pを切り出すことにより、約100μLの内容液をサンプリングする。この際には、サンプリング管4を内容液が存在する箇所で熱融着しつつ切断する場合とは異なり、サンプルとなる約100μLの内容液の熱によるダメージを軽減することができる。
従って、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器においては、サンプリング流路が収納容器の少なくとも2箇所を連通しているため、上記の例のように、特殊な補助具を使用することなく、簡単な操作により、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させることができる。さらに、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、その内容物の一部をサンプリング流路に流入させた後に、サンプリング流路の一部を切り出すことにより、その内容物の一部をサンプリングできる。よって、容易に、内容物が収納された容器内を外部環境に対して閉鎖された閉鎖系に維持しながら、その内容物の一部をサンプリングできる。
また、特許文献1に記載された構造では、サンプル取り出し流路の押し潰し方を変える等の操作により、サンプリングする量を微調整することが困難であり、特許文献2に記載された構造でも、培養容器のような容器からサンプリング専用容器にサンプリングする量を微調整することは困難であったのに対し、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器においては、サンプリング流路が収納容器の少なくとも2箇所を連通しているため、上記の例のように、簡単な操作により、サンプリング流路に流入させる内容物の量を微調整することができる。よって、容易に、サンプリングする量を微調整することができる。これにより、例えば、収納容器から細胞懸濁液のような貴重な内容物の一部をサンプリングする場合等において、微小な量をサンプリングすることが容易となる。
さらに、特許文献1に記載された構造では、サンプリングする内容物で満たした状態の流路を熱融着しつつ切断する際にサンプル内の培地や細胞等が熱でダメージを受け、それらの正確な検査に支障をきたすおそれがあるのに対し、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器においては、上記の例のように、簡単な操作により、サンプリング流路に流入させた内容物をサンプリング流路の軸方向の中央側に移動させ、サンプリング流路における内容物の両側に空気を導入することができる。これにより、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、サンプリング流路を内容物の両側における空気が存在する箇所で熱融着しつつ切断することで、サンプリング流路の一部を切り出すことにより、その内容物の一部をサンプリングすることができる。よって、容易に、サンプルの熱によるダメージを軽減することができる。
続いて、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の各構成を詳細に説明する。
1.サンプリング流路
サンプリング流路は、収納容器の少なくとも2箇所を連通する中空の流路部材である。また、サンプリング流路は、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、サンプリング流路の一部を切り出すことができるものである。なお、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、サンプリング流路の一部を切り出すことができるとは、具体的には、そのサンプリング流路の一部を切り出すことで残るそのサンプリング流路の残部内及び収納容器内を閉鎖空間に維持しながら、そのサンプリング流路の一部を切り出すことができることを指す。
サンプリング流路としては、上記のようなものであれば特に限定されないが、中でも、軸方向の所望の箇所で熱融着しつつ切断することによりその一部を切り出すことができるものが好ましい。
サンプリング流路としては、柔軟性を有しているものが好ましい。収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させる場合、サンプリング流路で内容物を移動させる場合、及びサンプリング流路の一部を切り出す場合等に自在に変形できるので作業性を向上できるからである。
サンプリング流路としては、サンプリング流路に流入させる内容物及び空気の界面を外部から目視で認識できる程度の透明性を有するものが好ましい。サンプリング流路に流入させた内容物を目視で認識しながらサンプリングを行うことができるので作業性を向上できるからである。
サンプリング流路としては、目盛が設けられているものが好ましい。サンプリング流路に流入させる内容物の量を測定できるからである。サンプリング流路としては、内容物がサンプリング流路から収納容器に戻ることを防止する逆流防止弁が、例えば、連通口の箇所等に設けられているものが好ましい。サンプリング流路に流入させる内容物の量を測定する場合及びサンプリング流路で内容物を移動させる場合等に内容物がサンプリング流路から収納容器に戻ることを防止できるので作業性を向上できるからである。また、サンプリング流路としては、内容物がサンプリング流路から収納容器に戻ることを防止するクランプバルブや電磁弁等が、例えば、連通口の箇所等に設けられているものが好ましい。クランプバルブや電磁弁等でサンプリング流路の開閉を行ってサンプリング流路内の内容物の流れを制御することで、内容物がサンプリング流路から収納容器に意図せず戻ることを防止できるので、作業性が高まるからである。
図3は、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。本例のサンプリング機能付き容器1について、図1に示される容器とは異なる点を中心に説明する。このため、特に説明しない構成は、図1に示される容器と同様である。本例のサンプリング機能付き容器1は、図3に示されるように、サンプリング管の代わりに、互いに連通する両端側の管14s及び中央側のサンプリング容器14cを有するサンプリング流路14を備えている。サンプリング流路14は、分岐がない略環状の構造を有し、管14sの端の連通口14aが収納容器2内に挿し込まれている。サンプリング流路14は、管14sの端部に収納容器2の縁部2aの内側が接着することで収納容器2に接続され固定されている。サンプリング流路14が両端側の管14sの連通口14aを介して収納容器2の2箇所と連通することにより、収納容器2の2箇所が連通している。サンプリング機能付き容器1は、収納容器2及び管14sの接続箇所並びに管14s及びサンプリング容器14cの接続箇所を含めて外部環境に通じる隙間がないように構成され、密閉されている。また、サンプリング流路14は、管14s及びサンプリング容器14cの接続箇所で熱融着しつつ切断することができる。これにより、サンプリング機能付き容器1は、その容器内を密閉空間に維持しながら、収納容器2に収納された内容液(図示せず)の一部を管14sの連通口14aから管14s経由でサンプリング容器14cに流入させた後に、サンプリング容器14cを切り出すことにより、サンプリングできる構造を有している。なお、サンプリング機能付き容器1は、取り出しポート8をさらに備えている。
サンプリング流路としては、特に限定されず、例えば、図1に示されるようなサンプリング管でもよいが、図3に示されるサンプリング流路のように互いに連通する両端側の管及び中央側のサンプリング容器を有するものが好ましい。サンプリング容器は、収納容器からその内容物の一部をサンプリング流路に流入させることを目的として収納容器と連通する管(例えば、図1に示されるサンプリング管や図3に示されるサンプリング流路の両端側の管等)とは異なり、サンプリング後の扱い方に応じて自由に設計できるため、サンプリング後の所望の扱いを可能にするからである。具体的には、例えば、サンプリング容器を管より柔軟な変形し易いものにすることにより、凍結する際に所望の形にして容積を無駄にしないようにでき、検査等の際にサンプルを容易に取り出せるようにできるからである。また、サンプリング容器を管より硬く変形しにくいものにすることにより、凍結する際に意図しない形になることを回避して輸送時の扱いを容易にでき、検査等の際に手で持ち、又は装置に取り付ける時の扱いを容易にできるからである。なお、サンプリングする量が多い場合には、特に管でのサンプルの扱いが難しくなるので、これらの効果は顕著となる。
また、サンプリング流路の構造としては、特に限定されないが、例えば、図1に示されるサンプリング管のように、分岐がなく、収納容器に連通する連通口を2つのみ有する構造の他、分岐があり、収納容器に連通する連通口を2つのみ有する構造、分岐があり、収納容器に連通する連通口を3つ以上有する構造等が挙げられる。中でも、分岐がなく、収納容器に連通する連通口を2つのみ有する構造が好ましい。容易な操作により、サンプリングする量を調整できるからである。なお、分岐があり、収納容器に連通する連通口を2つのみ有する構造、分岐があり、収納容器に連通する連通口を3つ以上有する構造等では、多様な操作により、サンプリングする量を調整できる。
図1に示されるサンプリング管や図3に示されるサンプリング流路の両端側の管のような、サンプリング流路が有する管の形状としては、特に限定されないが、例えば、円柱状、楕円柱状、多角柱状等が挙げられる。また、サンプリング流路が有する管は、肉厚にすることで柔軟な変形し易いものとなり、肉薄にすることで硬く変形しにくいものとなる。
サンプリング流路の連通口の径としては、特に限定されないが、1mm以上10mm以下の範囲内であることが好ましく、中でも2mm以上4mm以下の範囲内であることが好ましい。サンプルとして一般的に必要となる量を容易に流入させることができるからである。また、出来るだけ小さくすることにより、流入させる量を微調整することが容易になり、例えば、数100μL程度の微小な量をサンプリングすることが多い細胞懸濁液を対象とする場合等において、微小な量をサンプリングすることが容易になるからである。
なお、サンプリング流路の連通口の径とは、連通口が真円である場合には、連通口の直径を指すが、連通口が真円ではない場合には、連通口を同一面積の真円に換算した場合の直径を指す。
サンプリング流路の材料としては、特に限定されないが、例えば、熱融着しつつ切断できるような材料が好ましく、中でも、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、又はC-FLEX等が好ましい。溶融温度が低く、かつ柔軟性が高いため、容易に熱融着しつつ切断できるからである。
また、サンプリング流路の材料としては、例えば、低温凍結保存に適した材料が好ましく、中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂等が好ましい。低温耐久性に優れているからである。
2.収納容器
収納容器は、少なくとも2箇所がサンプリング流路により連通されたものである。また、収納容器は、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持でき、内容物を無菌的に収納できるものである。このような収容容器としては、収容容器の内部と外部環境とが無菌フィルターを介して通じているものでもよい。外部環境から収容容器の内部への菌の混入を防止でき、また無菌フィルターの孔径よりも大きな異物の外部環境から収容容器の内部への混入を防止できるため、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持でき、内容物を無菌的に収納できるからである。
収納容器としては、上記のようなものであれば特に限定されないが、柔軟性を有しているものが好ましい。収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させる場合等に自在に変形できるので作業性を向上できるからである。
収納容器としては、収納された内容物及び空気の界面を外部から目視で認識できる程度の透明性を有するものが好ましい。収納容器に収納された内容物を目視で認識しながらサンプリングを行うことができるので作業性を向上できるからである。
収納容器としては、例えば、樹脂フィルムを周縁部で貼り合わせることで作製されたバッグ、プラスチック成型品等が挙げられるが、中でもバッグ等が好ましい。柔軟性が高いため作業性を向上できるからである。
収納容器の材料としては、内容物を無菌的に収納できるものであれば特に限定されないが、例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、C-FLEX、又はポリスチレン等が挙げられる。
また、収納容器の材料としては、例えば、低温凍結保存に適した材料が好ましく、中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂等が好ましい。低温耐久性に優れているからである。さらに、収納容器の材料としては、例えば、サンプリング流路と同一であるか、又はサンプリング流路と融着できるものが好ましい。サンプリング流路を収納容器に接続する場合に接着剤を用いる必要がないので、接着剤による内容物のコンタミネーションを回避できるからである。
3.サンプリング機能付き容器
サンプリング機能付き容器は、収納容器と、収納容器の少なくとも2箇所を連通するサンプリング流路とを備え、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させた後に、サンプリング流路の一部を切り出すことにより、内容物の一部をサンプリングできる構造を有する。
サンプリング機能付き容器内は、収納容器及びサンプリング管の接続箇所を含めてその外部環境に対して閉鎖された閉鎖空間となっており、例えば、その接続箇所を含めてその外部環境に通じる隙間がないように構成され、密閉された密閉空間となっている。また、サンプリング機能付き容器の上記の構造は、具体的には、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させることができ、かつその内容物の一部をサンプリング流路に流入させた後に、そのサンプリング流路の一部を切り出すことで残るそのサンプリング流路の残部内及び収納容器内を閉鎖空間に維持しながら、そのサンプリング流路の一部を切り出すことができる構造を指す。このようなサンプリング機能付き容器の構造としては、収容容器の内部と外部環境とが無菌フィルターを介して通じているものでもよい。外部環境から収容容器の内部への菌の混入を防止でき、また無菌フィルターの孔径よりも大きな異物の外部環境から収容容器の内部への混入を防止できるため、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持でき、内容物を無菌的に収納できるからである。
図4は、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。図5(a)は、図4に示される例のサンプリング機能付き容器を用いたサンプリング方法における容器の固定方法の一例を示す模式図であり、図5(b)は、図5(a)に示された固定方法において、サンプリング機能付き容器の固定用部材を固定治具に嵌め込む方法を模式的に示す上面図である。
本例のサンプリング機能付き容器1について、図1に示される容器とは異なる点を中心に説明する。このため、特に説明しない構成は、図1に示される容器と同様である。本例のサンプリング機能付き容器1は、図4に示されるように、収納容器2におけるサンプリング管4と接続する2箇所にそれぞれ設けられた2つの固定用部材6をさらに備えている。固定用部材6は、収納容器2及びサンプリング管4より硬く、サンプリング管4より外径が大きい円柱状の成型品であり、サンプリング管4を収納容器2に連通するための挿入孔6hが設けられている。固定用部材6は、端が収納容器2内に挿し込まれており、挿入部に収納容器2の縁部2aの内側が接着することで収納容器2に接続され固定されている。サンプリング管4は、両端の連通口4aが2つの固定用部材6の挿入孔6hにそれぞれ挿し込まれ、両端部に挿入孔6hの内側が接着することで2つの固定用部材6に接続され固定されている。これにより、サンプリング管4が2つの固定用部材6を介して両端側で収納容器2に接続され固定されている。サンプリング管4の両端の連通口4aは、挿入孔6hを介して収納容器2内に挿し込まれている。これにより、サンプリング管4が両端の連通口4aを介して収納容器2の2箇所と連通することで、収納容器2の2箇所が連通している。なお、サンプリング機能付き容器1は、収納容器2における固定用部材6とは別の箇所に設けられた取り出しポート8をさらに備えている。取り出しポート8も、固定用部材6と同様の成型品であり、固定用部材6と同様に収納容器2に接続されている。
本例のサンプリング機能付き容器1を用いたサンプリング方法では、図5(a)及び図5(b)に示されるように、固定治具30を用いて、固定治具30の凹部30aに2つの固定用部材6及び取り出しポート8を嵌め込むことで、収納容器2やサンプリング管4より硬い固定用部材6及び取り出しポート8を固定することにより、サンプリング管4を固定できる。よって、内容液(図示せず)をサンプリング管4に流入させる場合やサンプリング管4の一部の両端を熱融着しつつ切断する場合等に作業性を向上できる。
図6は、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。
本例のサンプリング機能付き容器1は、2つの固定用部材の代わりに、単一の固定用部材6を備え、サンプリング管4が単一の固定用部材6を介して両端側で収納容器2に接続され固定されている点において、図4に示されるサンプリング機能付き容器とは異なる。これにより、単一の固定用部材6は2つの固定用部材よりも固定治具の凹部に嵌め込み易いので、固定する作業が容易になる。
図7は、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。
本例のサンプリング機能付き容器1は、2つのサンプリング管4を備え、2つのサンプリング管4がそれぞれ収納容器2の2箇所を連通している点において、図6に示されるサンプリング機能付き容器とは異なる。これにより、1つのサンプリング管4でサンプリングに失敗したとしても、他のサンプリング管4でサンプリングをやり直すことができる。
サンプリング機能付き容器としては、図4、図6、及び図7に示されるサンプリング機能付き容器1のように、収納容器におけるサンプリング流路と接続する箇所に設けられた固定用部材をさらに備え、サンプリング流路が固定用部材を介して収納容器に接続されているものが好ましい。収納容器やサンプリング流路より硬い固定用部材を固定することにより、サンプリング流路を固定できるので、内容物をサンプリング流路に流入させる場合やサンプリング流路の一部の両端を熱融着しつつ切断する場合等に作業性を向上できるからである。なお、収納容器がバックやブロー成形で形成された薄肉容器等の柔軟な変形し易い容器である場合には、このような効果が顕著となる。さらに、例えば、固定用部材の外径がサンプリング流路より大きく、固定用部材が、端が収納容器内に挿し込まれ、挿入部に収納容器の縁部の内側が接着することで収納容器に接続されている場合等に、サンプリング流路が収納容器に接続される強度が高くなるからである。
固定用部材としては、収納容器やサンプリング流路より硬いものであれば特に限定されないが、例えば、プラスチック成型品である。さらに、固定用部材としては、サンプリング流路と一体成形されたものでもよい。固定用部材の形状としては、外径がサンプリング流路より大きいものであれば特に限定されないが、例えば、円柱状、断面が舟形の柱状等が挙げられる。
サンプリング機能付き容器としては、図6に示されるサンプリング機能付き容器1のように、固定用部材が単一の固定用部材であり、サンプリング流路が単一の固定用部材を介して両端側で収納容器に接続されているものが好ましい。固定する作業が容易になるからである。
また、サンプリング機能付き容器としては、図7に示されるサンプリング機能付き容器のように、2つ以上のサンプリング流路を備え、2つ以上のサンプリング流路がそれぞれ収納容器の2箇所を連通するものが好ましい。1つのサンプリング流路でサンプリングに失敗したとしても、他のサンプリング流路でサンプリングをやり直すことができるからである。なお、2つ以上のサンプリング流路を備える場合、やり直し用のサンプリング流路の色や長さを他の流路と異なるものにすることで、判別し易くしてもよい。
図8は、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器の他の例を示す概略図である。
本例のサンプリング機能付き容器1は、サンプリング流路14が両端側の管14sの連通口14aを介して収納容器2の上部の箇所及び下部の箇所と連通することにより、収納容器2の上部の箇所及び下部の箇所が連通している点において、図3に示されるサンプリング機能付き容器とは異なる。このため、例えば、収納容器2に内容物として細胞懸濁液を収納し、その細胞懸濁液の一部をサンプリングする場合において、細胞が沈殿し、収納容器2の上部及び下部で細胞懸濁液が不均一となっていたとしても、それらの箇所で細胞懸濁液を混合した上でサンプリングできるので、サンプリング誤差を少なくできる。
サンプリング機能付き容器としては、特に限定されないが、例えば、図8に示されるサンプリング機能付き容器のように、サンプリング流路が、内容物が不均一となっている収納容器の少なくとも2箇所を連通するものが好ましい。不均一となっている内容物を混合した上でサンプリングできるので、サンプリング誤差を少なくできるからである。
サンプリング機能付き容器としては、特に限定されないが、収納容器を1つ備え、サンプリング流路が1つの収納容器の少なくとも2箇所を連通するものでもよいし、収納容器を複数備え、サンプリング流路が一方の収納容器の少なくとも1箇所及び他方の収納容器の少なくとも1箇所を連通するものでもよいが、収納容器を1つ備え、サンプリング流路が1つの収納容器の少なくとも2箇所を連通するものが好ましい。
サンプリング機能付き容器を用いてサンプリングする内容物としては、特に限定されず、通常は、無菌的な取り扱いを必要とする溶液であり、例えば、細胞懸濁液、食品関係の液体、医薬関係の液体等が挙げられる。食品関係の液体としては、例えば、飲料、調味料等が挙げられる。医薬関係の液体としては、生理食塩水等の電解質輸液、ブドウ糖等の糖質注射液、血液製剤、抗生物質、抗体等の蛋白質性医薬品、低分子蛋白質、ホルモン等のペプチド性医薬品、核酸医薬品、細胞医薬品、各種感染症を予防するワクチン、ステロイド剤、インスリン、抗がん剤、蛋白質分解酵素阻害剤、鎮痛剤、解熱鎮痛消炎剤、麻酔剤、脂肪乳剤、血圧降下剤、血管拡張剤、ヘパリン塩化ナトリウムや乳酸カリウム等の電解質補正用注射液、ビタミン剤、造影剤等が挙げられる。内容物としては、中でも細胞懸濁液が好ましい。容易に、サンプリングする量を微調整でき、又はサンプルの熱によるダメージを軽減できることにより、特に有利な効果が得られるからである。
サンプリング機能付き容器の用途としては、特に限定されないが、溶液を収容し、かつ封止した容器において、外部環境からの異物や菌等によるコンタミネーションを防ぐために容器内を閉鎖空間に維持しながら、内容液を、簡便に、大きなダメージを与えずに、少量でも高い精度でサンプリングして検査する用途等が好ましい。具体的には、例えば、細胞を培養するための培養容器、培地を供給する培地供給容器、培養後の細胞懸濁液を回収する細胞回収容器、培養中若しくは培養後の培地を回収する廃液容器、若しくは細胞の一時保管容器等の細胞に関する容器全般、又は細胞培養用システム等が挙げられるが、中でも細胞培養用システムが好ましい。
細胞培養用システムは、例えば、培養容器、培地供給容器、細胞回収容器、又は廃液容器等の複数容器が無菌的に接続され、コンタミネーションのリスクを低減するために外部環境から閉鎖された閉鎖系のシステムである。サンプリング機能付き容器が細胞培養用システムに用いられる場合には、細胞培養用システムは、例えば、その複数容器のいずれかに、サンプリング機能付き容器が無菌的に接続されているシステム、サンプリング機能付き容器に無菌的に接続可能な接続口が設けられているシステム、その複数容器のいずれか自体が、サンプリング機能付き容器と同一の構成を備え、サンプリング機能付き容器として兼用されるシステム等になる。
4.サンプリング方法
サンプリング機能付き容器を用いたサンプリング方法は、サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させた後に、サンプリング流路の一部を切り出すことにより、内容物の一部をサンプリングする。
サンプリング方法としては、特に限定されないが、例えば、図2(a)~図2(c)に示される方法のように、収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させた後に、サンプリング流路に流入させた内容物をサンプリング流路の軸方向の中央側に移動させ、サンプリング流路を内容物の両側における空気が存在する箇所で熱融着しつつ切断し、サンプリング流路の一部を切り出す方法でもよいし、収納容器に収納された内容物の一部をサンプリング流路に流入させた後に、サンプリング流路を内容物が存在する2箇所で熱融着しつつ切断し、サンプリング流路の一部を切り出す方法でもよいが、サンプリング流路を内容物の両側における空気が存在する箇所で熱融着しつつ切断し、サンプリング流路の一部を切り出す方法が好ましい。サンプルの熱によるダメージを軽減できるからである。
サンプリング流路の一部を切り出す方法としては、特に限定されないが、例えば、サンプリング流路の一部の両端を熱融着しつつ切断する方法等が挙げられる。なお、サンプリング流路の一部の両端を熱融着しつつ切断する方法は、全てを手作業で行ってもよいが、サンプリング流路を固定しながら、所望の箇所を両端とするサンプリング流路の一部を熱融着しつつ切断する作業を行う治具を用いて行ってもよい。
サンプリング方法としては、特に限定されないが、サンプリング機能付き容器を用いて、サンプリングを少なくとも1回を行った後に、そのサンプリング機能付き容器において、サンプリング流路の一部が切り出されることで残ったその2つの切片の切断箇所を無菌接続することにより、そのサンプリング機能付き容器を再生し、再生後のサンプリング機能付き容器を用いて、サンプリングを行う方法でもよい。1つのサンプリング機能付き容器で複数回のサンプリングを行うことができるからである。
なお、2つの切片の切断箇所を無菌接続する方法としては、特に限定されないが、例えば、一般的な無菌接続ポートや無菌接続装置を使用する方法等が挙げられる。
以下、実施例を挙げて、本実施形態に係るサンプリング機能付き容器をさらに、具体的に説明する。
[実施例]
実施例のサンプリング機能付き容器1は、図1(a)に示されるように、生産日本社製ユニパックF-4のフィルムを熱シールすることにより作製した収納容器2と、サンプリング管4(QOSINA社製T4306)とを備えている。サンプリング管4は、分岐がない略環状の構造を有し、両端の連通口4aが収納容器2内に挿し込まれている。サンプリング管4は、両端部に収納容器2の縁部2aの内側が接着することで収納容器2に接続され固定されている。サンプリング管4が両端の連通口4aを介して収納容器2の2箇所と連通することにより、収納容器2の2箇所が連通している。
サンプリング機能付き容器1は、収納容器2及びサンプリング管4の接続箇所を含めて外部環境に通じる隙間がないように構成され、密閉されている。また、サンプリング管4は、軸方向の所望の箇所で熱融着しつつ切断することができる。これにより、サンプリング機能付き容器1は、その容器内を密閉空間に維持しながら、収納容器2に収納された内容液の一部をサンプリング管4に連通口4aから流入させた後に、サンプリング管4の一部を切り出すことにより、サンプリングできる構造を有している。
収納容器2は、収納された内容液及び空気の界面を外部から目視で認識できる程度の透明性を有しており、外部から力を加えることにより自在に変形する柔軟性を有している。サンプリング管4は、サンプリング管4に流入させる内容液及び空気の界面を外部から目視で認識できる程度の透明性を有しており、外部から力を加えることにより自在に変形する柔軟性を有している。また、サンプリング管4には目盛4bが設けられている。
本例のサンプリング方法においては、まず、図2(a)に示されるように、収納容器2を傾けるだけで、サンプリング機能付き容器1内を密閉空間に維持しながら、収納容器2に収納された内容液(水)の一部をサンプリング管4に一端の連通口4aから流入させた。
その内容液の一部をサンプリング管4に流入させるときには、収納容器2及びサンプリング管4を傾けるだけで、サンプリング管4に流入させる内容液の量を微調整することにより、目盛4bで測定される内容液の流入量を約100μLに微調整した。
次に、図2(b)に示されるように、収納容器2及びサンプリング管4を傾けるだけで、収納容器2に入っている空気をサンプリング管4に一端の連通口4aから導入することにより、サンプリング機能付き容器1内を密閉空間に維持しながら、サンプリング管4に流入させた約100μLの内容液をサンプリング管4の軸方向の中央側に移動させ、サンプリング管4における内容液の両側に空気を導入した。
次に、図2(c)に示されるように、サンプリング機能付き容器1内を密閉空間に維持しながら、サンプリング管4を内容液の両側における空気が存在する箇所で熱融着しつつ切断することで、サンプリング管4の一部4pを切り出すことにより、約100μLの内容液をサンプリングした。
以上、本発明に係るサンプリング機能付き容器の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1 サンプリング機能付き容器
2 収納容器
4 サンプリング管

Claims (6)

  1. 収納容器と、前記収納容器の少なくとも2箇所を連通するサンプリング管とを備えるサンプリング機能付き容器であって、
    前記サンプリング機能付き容器内を閉鎖空間に維持しながら、前記収納容器に収納された内容物の一部を前記サンプリング管に流入させた後に、前記サンプリング管の一部を切り出すことにより、前記内容物の一部をサンプリングできる構造を有し、
    前記収納容器における前記サンプリング管と接続する箇所に設けられた2つの固定用部材又は単一の固定用部材をさらに備え、
    前記固定用部材が、前記収納容器及び前記サンプリング管より硬く、
    前記サンプリング管の両端の連通口が、前記2つの前記固定用部材に1つずつ設けられた2つの挿入孔又は前記単一の前記固定用部材に設けられた2つの挿入孔をそれぞれ介して前記収納容器内に挿し込まれ、
    前記サンプリング管が、前記2つの前記固定用部材又は前記単一の前記固定用部材を介して前記両端側で前記収納容器に固定されていることを特徴とするサンプリング機能付き容器。
  2. 前記単一の前記固定用部材を備え
    前記サンプリング管の前記両端の前記連通口が、前記単一の前記固定用部材に設けられた前記2つの前記挿入孔をそれぞれ介して前記収納容器内に挿し込まれ、
    前記サンプリング管前記単一の前記固定用部材を介して前記両端側で前記収納容器に固定されていることを特徴とする請求項に記載のサンプリング機能付き容器。
  3. 前記サンプリング管が、互いに連通する前記両端側の管及び中央側のサンプリング容器を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のサンプリング機能付き容器。
  4. 前記サンプリング管の前記連通口の箇所に、前記内容物が前記サンプリング管から前記収納容器に戻ることを防止する逆流防止弁が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のサンプリング機能付き容器。
  5. 前記サンプリング管の前記連通口の箇所に、前記内容物が前記サンプリング管から前記収納容器に戻ることを防止するクランプバルブ又は電磁弁が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のサンプリング機能付き容器。
  6. 前記サンプリング管には、前記サンプリング管に流入させる前記内容物の量を測定する目盛が設けれていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のサンプリング機能付き容器。
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