JP7225581B2 - 注ぎ口を有する液体用包装袋 - Google Patents

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本発明は包装容器のうち、包装袋に関するものである。特にプラスチックフィルムを基材として、内容液の注ぎ出しを、より容易かつ安定的に行なうことのできる包装袋であって、周縁部をヒートシールし、製袋した、注ぎ口を有する液体用包装袋に関するものである。
従来より、プラスチックフィルムを基材として、シーラント層を有する積層体からなる包装袋は、シーラント層以外がプラスチックフィルム単層で構成される場合のみならず、他のフィルムや樹脂層、金属箔などとの積層体として、内容液による要求品質に応じた層構成や材料設計が可能であることが特徴のひとつであって、様々な用途に広く用いられている。
特に注ぎ口を有する液体用包装袋は、液体の内容液を注ぎ出す用途に優れている。たとえば、飲料や食品用途にも広く用いられており、液体のほかペースト状の食品にも好適に用いられている。ほかにも味噌などの調味料に用いられる例もあり、性能面で引けを取ることもなく、あるいはコスト面などでもガラス瓶や缶などに比べて有利な場合が多い。
ほかにもたとえば、食用油、ソース、コーヒー飲料などの飲料、食品に限らず、液体洗剤、柔軟剤等のトイレタリー用品や、エンジンオイルなどの工業製品など、液体やペースト状の内容液であれば包装袋への充填・収納が容易に可能であり、また用途に応じて保存性などにも優れたものが可能である。
そのほか、最近ではプラスチックやガラスのボトルを使い捨てにすることをやめ、環境保護の観点から、詰め替え用の容器を用いることで廃棄物を削減する動きも見られ、プラスチックフィルムを基材として、シーラント層を有する積層体からなる包装袋に対しては、特にその需要が高まっている。
一般に包装袋は、内容液の情報を表示して包装袋内部に収納し、外部環境から内容液を保護し、また保存することができる機能を有するものであり、内容液を取り出すに当っては、取り出しやすさ、特に流体であれば注ぎ出し易さが重要であって、内容液やその目的によって形態や材料構成は様々である。
特に注ぎ出し易さについては、包装袋の開封後、開口部から取り出すに際して、注ぎ出しが安定して容易であるのはもちろんのこと、外部にこぼれ出たり、手が汚れたりすることがあっては不都合であり、開口部が安定してその形状を保っていることが望ましい。これは詰め替え用容器においては特に求められることでもある。
しかしながら、プラスチックフィルムを基材としてシーラント層を有する包装袋は、多くの場合に、開口部の両端はシーラント層によってヒートシールされており、プラスチックフィルムが有する柔軟性によって、安定した形状を保つことができない場合があり、安定かつ容易な注ぎ出しに支障をきたす場合がある。あるいはプラスチックフィルムの有する剛性、復元性によって、流路や開口部が内容液の減少とともに閉じやすい場合も見られるという問題が指摘されている。
安定した形状を保つことができない場合には、注ぎ出しの作業そのものが不安定で、内容液がこぼれ出たりする問題を引きおこすおそれがある。あるいは内容液の注ぎ出しの最
中に開口部が閉じてしまう場合には、開口部を再び開けなくてはならず、その手指による作業は新たに開封する作業よりも困難を伴い、内容液がこぼれ出るおそれのみならず、手指が汚れるおそれもあり使用者、消費者を悩ませてきた。
これは、内容液が液体であっても、ペースト状であっても、共通の課題として改善が求められるところである。従来にはたとえば包装袋に口栓をとりつけて、取り出しやすさを改善することも行なわれてきた。
しかしながら、口栓および密封のためのキャップは、一般にプラスチックの成形品からなり、別部材、別工程を必要とするために、コスト面において高くなってしまい、得策ではない。
さらに使用後に廃棄する場合においては、口栓およびキャップと本体の分離・分別が必要となる場合もあり、包装袋あるいは充填後の商品の在庫や輸送効率においても、かさばってしまうという問題を抱えている。注ぎ出し口部に包装袋を構成する積層体や、プラスチックフィルムとは別の部材を挿入する場合もまた同様である。
一方で胴部の片側コーナー部に、分岐部した小室、もしくは注ぎ口部を設けた包装袋はすでに知られているが、開封時に注ぎ口を保形するためにリブ加工されたものは、特許文献1、特許文献2にも提案されている。
しかしながらコーナー部に注ぎ口部を形成した包装袋の場合には、内容液を取り出す際に加圧により注ぎ口の閉塞が生じ、内容液の取り出しに支障をきたす場合がある。
あるいは残量が少なくなった場合に、内容液を搾り出そうとして包装袋の底側から巻き上げていくと、包装袋を斜めに巻くことになり作業性が悪い上に、注ぎ口に向かわず液逃げが生じて残量が多くなるおそれがある。
特許第4617866号公報 特許第4826096号公報
本発明はかかる状況に鑑みてなされたものであって、包装袋において、内容液を充填したときに自立性があり、また内容液の注ぎ出しにおいて、注ぎ口部が安定した形状と開口を保持可能とする、注ぎ口を有する液体用包装袋の提供を可能にすることを課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
胴部、および底部および前記胴部に注ぎ口を有する分岐部から構成される包装袋であり、
該包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする、少なくともシーラント層を有する積層体を前後に前記シーラント層を向かい合わせにシールしてなり、
前記胴部は、前胴部積層体および後胴部積層体の重ね合う側端部および上端部をシールしてなり、
前記底部は、前記胴部の下部における前胴部積層体と後胴部積層体との間に、前記シーラント層を外側に折り込んだ底板積層体を挿入し前記シーラント同士でシールしてなり、
前記分岐部は、前記胴部における分岐部の高さ位置の折り返し線において、前胴部の上方向または下方向のいずれにも折り返し可能に、前胴部上方から連続する上部前胴部積層体と、前胴部下方から連続する下部前胴部積層体とを重ね、側端部および先端部をシールしてなり、該先端部には、開封予定線より切り離し可能な切り離し片で封止された注ぎ口部を有する、注ぎ口を有する液体用包装袋であり、
前記後胴部に、包装袋表面から見て凹型の窪みとなる、幅方向に延びる線状エンボスを、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置、または前記折り返し線を一部に含み、或いはそれより上に設け、または前記折り返し線を含まずにそれより上に設けてなり、
前記線状エンボスは、直線、折れ線、曲線、またはそれら2つ以上の複合形状から選択で、1箇所以上に設けられ、
前記線状エンボスは、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の屋根形に設けたことを特徴とする、注ぎ口を有する液体用包装袋である。
また、請求項に記載の発明は、
胴部、および底部および前記胴部に注ぎ口を有する分岐部から構成される包装袋であり、
該包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする、少なくともシーラント層を有する積層体を前後に前記シーラント層を向かい合わせにシールしてなり、
前記胴部は、前胴部積層体および後胴部積層体の重ね合う側端部および上端部をシールしてなり、
前記底部は、前記胴部の下部における前胴部積層体と後胴部積層体との間に、前記シーラント層を外側に折り込んだ底板積層体を挿入し前記シーラント同士でシールしてなり、
前記分岐部は、前記胴部における分岐部の高さ位置の折り返し線において、前胴部の上方向または下方向のいずれにも折り返し可能に、前胴部上方から連続する上部前胴部積層体と、前胴部下方から連続する下部前胴部積層体とを重ね、側端部および先端部をシールしてなり、該先端部には、開封予定線より切り離し可能な切り離し片で封止された注ぎ口部を有する、注ぎ口を有する液体用包装袋であり、
前記後胴部に、包装袋表面から見て凹型の窪みとなる、幅方向に延びる線状エンボスを、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置、または前記折り返し線を一部に含み、或いはそれより上に設け、または前記折り返し線を含まずにそれより上に設けてなり、
前記線状エンボスは、直線、折れ線、曲線、またはそれら2つ以上の複合形状から選択で、1箇所以上に設けられ、
前記線状エンボスは、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の円弧形に設けたことを特徴とする、注ぎ口を有する液体用包装袋。
また、請求項に記載の発明は、
胴部、および底部および前記胴部に注ぎ口を有する分岐部から構成される包装袋であり、
該包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする、少なくともシーラント層を有する積層体を前後に前記シーラント層を向かい合わせにシールしてなり、
前記胴部は、前胴部積層体および後胴部積層体の重ね合う側端部および上端部をシールしてなり、
前記底部は、前記胴部の下部における前胴部積層体と後胴部積層体との間に、前記シーラント層を外側に折り込んだ底板積層体を挿入し前記シーラント同士でシールしてなり、
前記分岐部は、前記胴部における分岐部の高さ位置の折り返し線において、前胴部の上方向または下方向のいずれにも折り返し可能に、前胴部上方から連続する上部前胴部積層体と、前胴部下方から連続する下部前胴部積層体とを重ね、側端部および先端部をシールしてなり、該先端部には、開封予定線より切り離し可能な切り離し片で封止された注ぎ口部を有する、注ぎ口を有する液体用包装袋であり、
前記後胴部に、包装袋表面から見て凹型の窪みとなる、幅方向に延びる線状エンボスを、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置、または前記折り返し線を一部に含み、或いはそれより上に設け、または前記折り返し線を含まずにそれより上に設けてなり、
前記線状エンボスは、直線、折れ線、曲線、またはそれら2つ以上の複合形状から選択で、1箇所以上に設けられ、
前記線状エンボスは、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、それぞれ斜め上方に向けて、かつ包装袋胴部において互いに接続することなく、ハの字形状に設けたことを特徴とする、注ぎ口を有する液体用包装袋である。
また、請求項に記載の発明は、
前記線状エンボスの一番高い位置より下で、包装袋縦方向に、包装袋表面から見て凸型
の膨らみとなる、リブを設けたことを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載の注ぎ口を有する液体用包装袋である。
また、請求項に記載の発明は、
前記線状エンボスは、連続線、または破線、または点線、のいずれか、またはそれらのうち複数の形状で設けたことを特徴とする、請求項1~請求項のいずれかに記載の注ぎ口を有する液体用包装袋である。
また、請求項に記載の発明は、
前記線状エンボスの太さは、いずれの部分においても0.5mm以上、5.0mm以下の範囲であることを特徴とする、請求項1~請求項のいずれかに記載の注ぎ口を有する液体用包装袋である。
本発明によれば、包装袋において、内容液を充填したときに自立性があり、また内容液の注ぎ出しにおいて、注ぎ口部が安定した形状と開口を保持可能とする、注ぎ口を有する液体用包装袋の提供を可能にすることができる。
特に請求項2に記載の発明によれば、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の屋根形に設けた線状エンボスは包装袋上部の折り返しにおいて発生する変形、積層体のシワを、予め設けた線状エンボスによって吸収、あるいは誘導することに効果的であって、不規則な変形や予期せぬシワの防止に効果的である。
その結果、注ぎ口部は漏斗状に形成され、流路の確保、保持が安定的に可能となり、包装袋からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。
また、特に請求項3に記載の発明によれば、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の円弧形に設けた線状エンボスは包装袋上部の折り返しにおいて発生する変形、積層体のシワを、予め設けた線状エンボスによって吸収、あるいは誘導することに効果的であって、不規則な変形や予期せぬシワの防止に効果的である。
その結果、注ぎ口部は周縁部が円弧形の漏斗状の立体に形成され、流路の確保、保持が安定的に可能となり、包装袋からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。
また、特に請求項4に記載の発明によれば、線状エンボスは分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、幅方向すべてにおいて、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置に重なる直線形状に形成されて、包装袋上部の折り返しにおいて発生する変形、積層体のシワを、予め設けた線状エンボスによって吸収、あるいは誘導することに効果的であって、不規則な変形や予期せぬシワの防止に効果的である。
その結果、注ぎ口部は折り返し線を周縁部とした、立体的な漏斗状に形成され、流路の確保、保持が安定的に可能となり、包装袋からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。
また、特に請求項5に記載の発明によれば、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、それぞれ斜め上方に向けて、かつ包装袋胴部において互いに接続することなく、ハの字形状に設けた線状エンボスは、包装袋上部の折り返しにおいて発生する変形、積層体のシワを、予め設けた線状エンボスによって吸収、あるいは誘導することに効果的であって、不規則な変形や予期せぬシワの防止に効果的である。また、ハの字の離れている部分も、両側から線状エンボスの延長線上で接続することができる。
その結果、注ぎ口部は漏斗状に形成され、流路の確保、保持が安定的に可能となり、包装袋からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。
また、特に請求項6に記載の発明によれば、線状エンボスの一番高い位置より下で、包装袋縦方向に、包装袋表面から見て凸型の膨らみとなる、リブを設けたことによって、不規則な変形や予期せぬシワの防止に効果的であると同時に、垂直方向に設けられたリブは
補強効果を有するために、流路の確保、保持がより効果的かつ安定的に可能となり、包装袋からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。
また、特に請求項7に記載の発明によれば、線状エンボスは、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置より上で、かつ分岐部の高さ位置の折り返し線の位置に接することなく、幅方向の中央部でヘの字形状に設けたことによって、包装袋上部の折り返しにおいて発生する変形、積層体のシワを、予め設けた線状エンボスによって吸収、あるいは誘導することに効果的であって、不規則な変形や予期せぬシワの防止に効果的である。
また、線状エンボスのへの字の両側への延長線で、注ぎ口部は漏斗状に立体的に形成され、流路の確保、保持が安定的に可能となり、包装袋からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。
また、特に請求項8に記載の発明によれば、線状エンボスは、連続線、または破線、または点線、のいずれか、またはそれらのうち複数の形状で設けることができ、包装袋の意匠性、容量、内容液の流動特性、積層体の厚さや剛性、などに応じて、その実際の流路形成、安定した保持への有効性によって適宜選択する自由度が得られる。
また、特に請求項9に記載の発明によれば、線状エンボスの太さは、いずれの部分においても0.5mm以上、5.0mm以下の範囲であることによって、線状エンボスによる、包装袋上部の折り返しにおいて発生する変形、積層体のシワの吸収、あるいは誘導をより確実なものとすることができる。
図1は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様を説明するための、表側胴部から見た平面模式図である。 図2は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の注ぎ口を開封した状態を説明するための、表側胴部から見た平面模式図である。 図3は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、他の容器への移し替えの状態を説明するための、胴部側面から見た断面模式図である。 図4は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の屋根形に設けた例を説明するための平面模式図である。 図5は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の円弧形に設けた例を説明するための平面模式図である。 図6は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の折り返し線の位置から発して、幅方向すべてにおいて、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置に重なる、直線形状に設けた例を説明するための平面模式図である。 図7は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、それぞれ斜め上方に向けて、かつ包装袋胴部において互いに接続することなく、ハの字形状に設けた例を説明するための平面模式図である。 図8は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、線状エンボスの一番高い位置より下で、包装袋縦方向に、包装袋表面から見て凸型の膨らみとなる、リブを設けた例を説明するための平面模式図である。 図9は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置より上で、かつ分岐部の高さ位置の折り返し線の位置の近傍で、それに接することなく、幅方向中央部にヘの字形状に設けた例を説明するための平面模式図である。 図10は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、内容液注ぎ出しの状態、および漏斗状の流路の形成を説明するための、斜視模式図である。 図11は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その実施例の寸法を説明するための、表側胴部から見た平面模式図である。 図12は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その実施例の評価基準のうち、包装袋上部の折れる位置の〇評価を説明するための、断面模式図である。 図13は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その実施例の評価基準のうち、包装袋上部の折れる位置の×評価を説明するための、断面模式図である。 図14は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例2を説明するための、後胴部から見た平面模式図である。 図15は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例3を説明するための、後胴部から見た平面模式図である。 図16は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例4を説明するための、後胴部から見た平面模式図である。 図17は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例5を説明するための、後胴部から見た平面模式図である。
以下、本発明を図を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
なお、以下の説明で用いる上下、左右、天地、前後などの位置関係を示す語は、該当の図面での相対的な位置関係をわかりやすく表現するために用いている。
図1は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様を説明するための、表側胴部から見た平面模式図である。
本発明は、注ぎ口を有する液体用の包装袋(100)であって、包装袋(100)は、プラスチックフィルムを基材として、シーラント層を有する積層体から構成されている。
積層体は、プラスチックフィルムを基材として、少なくともシーラント層を有して構成されており、そのほか必要に応じてガスバリア層、印刷層などを、積層体の層構成に含めることができる。
また、本発明による注ぎ口を有する液体用包装袋(100)は、胴部(1)、および底部(3)、および注ぎ口部(20)を有する分岐部(2)、から構成されている。
胴部(1)は、前胴部(4)、および後胴部(7)から構成されて、左右両側の側端部(6)、および上端部(10)をシールされ密封されている。
また、包装袋(100)の胴部(1)の下方において、前胴部(4)と、後胴部(7)との間に、底板(12)が底シール部(11)で拡張可能にシールされて、底部(3)を密封されている。
これによって注ぎ口を有する液体用包装袋(100)は、拡張による底面積の拡大、すなわち包装袋(100)を平坦に支えることのできる底部(3)の形成が可能となり、内
溶液充填後において、本発明による、注ぎ口を有する液体用包装袋(100)の自立性を具備することができる。
分岐部(2)は、分岐部の高さ位置(A)の折り返し線(9)で、前胴部(4)の上方向、または下方向のいずれかに折り返し可能に、前胴部(4)上方から連続する積層体と、前胴部(4)下方から連続する積層体とが重なって、前胴部(4)から前方に突き出すことが可能な形状で形成されている。
また分岐部(2)は、側端部(21)、および先端部(22)をシールしてなる注ぎ口部(20)を有して、周縁部を密封されている。図1に示す例においては、注ぎ口部(20)には、内容液の注ぎ出しに際して、先端部(22)を開封して開口部を設けるために、先端部(22)を切り裂いて開封するための開封予定線(24)、また切り裂きのきっかけとなる切込み(23)を設けてある。
分岐部(2)の注ぎ口部(20)の開封は、開封予定線により切り離し可能な切り離し片(29)の切り離しによって行なうことができる。これは、はさみやカッターナイフなどの刃物を用いて、開封予定線(24)に沿って切り裂いて開封することも可能であり、また開封予定線(24)に沿って易開封機構が設けてある場合には、切込み(23)をきっかけとして、開封予定線(24)を手指で切り裂いて、注ぎ口部(20)を開封し開口部を設けることも可能である。
また、図1には示されていないが、本発明においては、前胴部(4)、または後胴部(7)、またはその両方に、包装袋(100)表面から見て凹型の窪みとなる、線状エンボスを設けた。
線状エンボスは、分岐部の高さ位置(A)の折り返し線(9)の位置、または折り返し線の(9)位置を一部に含んでそれより上、または折り返し線(9)の位置を含まずに、その近傍でそれより上に幅方向に設けられており、また、線状エンボスは、直線、または折れ線、または曲線、またはそれらの複合形状で、1以上設けた。この線状エンボスについては、あらためて後述する。
前述のように、分岐部(2)は、分岐部の高さ位置(A)の折り返し線(9)で、前胴部(4)の上方向、または下方向のいずれかに折り返し可能である。図1に示す例においては前胴部(4)の下方向に折り返してある状態である。
そのため、包装袋上部(5)を、分岐部(2)が形成された表側胴部(4)とは反対側に、矢印(18)方向に向けて折り返すことによって、分岐部(2)、すなわち注ぎ口部(20)を上方向に向けることができる。あるいは、分岐部(2)の先端部(22)を手指でつまんで引き起こすことによって、注ぎ口部(20)を上方向に向けることも可能である。
矢印(18)方向への折り返しによって、包装袋上部(5)は後胴部(7)同士が重なった状態となり、包装袋(100)を手のひらで握った状態での使用が可能で、注ぎ口部(20)が安定した形状と開口を保持することができる。
このとき分岐部(2)は、開口部(20)に向かって漏斗状のふくらみを形成して流路が確保、維持され、包装袋(100)からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。これは詰め替え用容器などにおいては特に求められることでもある。
図2は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の注ぎ口を開封した状態を説明するための、表側胴部から見た平面模式図である。
前述のように、包装袋上部(5)を、分岐部(2)が形成された表側胴部(4)とは反対側に、矢印(18)方向に向けて折り返すことによって、分岐部(2)、すなわち注ぎ口部(20)を矢印(17)の方向に移動させ、上向きにすることができる。
この状態において、包装袋上部(5)の後胴部(7)は、後胴部(7)同士が対向して重なり、また注ぎ口部(20)は、先端部(22)を分離・除去して開口部(8)を形成することができる。
図2に示す状態においては、包装袋(100)は自立しており、また内容液は包装袋(100)の主に胴部中ほど~下部に収納された状態であるが、折り返された包装袋上部(5)とともに、包装袋(100)を手で掴んで持つことが可能であり、また注ぎ口部(20)を斜め下方に向けることによって、内容液を包装袋(100)外側へと導出することができる。
図3は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、他の容器への移し替えの状態を説明するための、胴部側面から見た断面模式図である。
図3に示す例において、その状態は、折り返された包装袋上部(5)と、それによって注ぎ口部(20)は包装袋上方に向けて移動して開口部(8)を設けられたのち、包装袋(100)は全体を手で掴まれて、注ぎ口部(20)を斜め下方に傾け、内容液を他容器(28)に注ぎだして、移し替えている状態である。
また、本発明においては、前胴部(4)、または後胴部(7)、またはその両方に、包装袋(100)表面から見て凹型の窪みとなる、線状エンボス(13)が設けられる。図3に示す例においては、線状エンボス(13)は、包装袋上部(5)の後胴部(7)に設けられた例である。
また、本発明において、線状エンボス(13)は、分岐部の高さ位置(A)の折り返し線(9)の位置、または折り返し線(9)の位置を一部に含んでそれより上、または折り返し線(9)の位置を含まずに、その近傍でそれより上に幅方向に設けられる。また、線状エンボス(9)は、直線、または折れ線、または曲線、またはそれらの複合形状で、1以上設けられる。
前述のように、包装袋上部(5)は矢印(18)方向への折り返しによって、後胴部(7)同士が重なった状態となり、包装袋(100)を手のひらで握った状態で、注ぎ口部(20)が安定した形状と開口を保持することができ、したがって開口部(8)を他の容器(28)に差し込んでの注ぎ出しが可能である。
線状エンボス(13)は、この折り返しにおいて、包装袋上部(5)の積層体が不規則な変形を起こしたり、シワが発生したりして、開口部(8)に向かって注ぎ口部(20)が安定した形状と開口を保持することへの支障となることを、防止することに効果的である。すなわち注ぎ口部(20)が、漏斗状のふくらみを形成して流路を確保、維持することに、支障を生じさせることを防止することに有効である。
あるいは、折り返しに際して、包装袋上部(5)の積層体が不規則な変形を起こしたり、シワが発生したりする場合には、意図しない内圧を発生させて開封時に開口部(8)から内容液が吹き出したりして、手指や衣服、あるいは周囲を汚染するおそれがあって、このような不具合の防止に対しても有効である。
すなわち線状エンボス(13)を適切に設けることによって、開封による開口部(8)の円滑な形成、また開口に向かって漏斗状のふくらみを形成して流路が確保、保持され、包装袋(100)からの内容液の注ぎ出し、もしくは他容器(28)への詰め替えの作業を、円滑に安定して行なうことが可能となる。
図4は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の屋根形に設けた例を説明するための平面模式図である。
図4は、包装袋を後胴部から見た平面模式図であって、線状エンボス(13)は包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の屋根形に設けた例である。したがって矢印(18)方向に折り返した場合には、包装袋上部(5)は、この屋根形に沿って折り返され、注ぎ口部(20)の漏斗状の流路の形成や、その安定した保持に資するものである。
図5は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の円弧形に設けた例を説明するための平面模式図である。
図5に示す例においては、線状エンボス(13)が曲線で形成されている例である。すなわち、線状エンボス(13)が、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置(A)の折り返し線(9)の位置から発して、包装袋(100)中央で接続する、包装袋上方に凸の円弧形に設けた例であって、包装袋上部(5)を、矢印(18)方向に折り返した場合には、この円弧に沿って折り返され、注ぎ口部(20)の漏斗状の流路の形成や、その安定した保持に資するものである。
図6は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の折り返し線の位置から発して、幅方向すべてにおいて、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置に重なる、直線形状に設けた例を説明するための平面模式図である。
図6に示す例においては、線状エンボス(13)は一本の直線であって、その位置は包装袋(100)の分岐部の高さ位置(A)に一致している例である。すなわち、包装袋の、分岐部の高さ位置(A)の,折り返し線(9)の位置に一致して設けた例であって、包装袋上部(5)を、矢印(18)方向に折り返した場合には、この直線に沿って折り返され、注ぎ口部(20)の漏斗状の流路の形成や、その安定した保持に資するものである。
図7は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、それぞれ斜め上方に向けて、かつ包装袋胴部において互いに接続することなく、ハの字形状に設けた例を説明するための平面模式図である。
図7で示す例において、線状エンボス(13)は包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、斜め上方に向けて設けられ、かつ包装袋中央で接続することなく、間隔をあけて設けた。したがってその形状はカタカナの「ハ」の字の形状に近似している。包装袋上部(5)を、矢印(18)方向に折り返した場合には、このハの字
の形状に沿って折り返され、注ぎ口部(20)の漏斗状の流路の形成や、その安定した保持に資するものである。ハの字の中央の離れた部分は、両側の線状エンボス(13)の延長線として接続して、折り返しがなされる。
図8は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、線状エンボスの一番高い位置より下で、包装袋縦方向に、包装袋表面から見て凸型の膨らみとなる、リブを設けた例を説明するための平面模式図である。
図8で示す例において、線状エンボス(13)は包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置(A)の折り返し線(9)の位置から発して、斜め上方に向けて設けられ、かつ包装袋中央で接続することなく、間隔をあけて設けた。したがってその形状はカタカナの「ハ」の字の形状に近似している。これは、図7に示す例と同様である。
さらに図8で示す例においては、包装袋(100)縦方向に、包装袋(100)表面から見て凸型の膨らみとなる、リブ(14)を設けた例であって、このリブ(14)は包装袋上部(5)がハの字の形状に沿って折り返され、注ぎ口部(20)の漏斗状の流路が形成される際には、その縦方向の補強機構として有効である。
したがって、流路の安定した保持にもより効果的である。また、このリブ(14)の形成は、線状エンボス(13)が他の形状であっても、線状エンボス(13)の一番高い位置より下で、包装袋(100)縦方向に設けられる限りにおいて、漏斗状の流路の補強に効果的である。
図9は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置より上で、かつ分岐部の高さ位置の折り返し線の位置の近傍で、これに接することなく、ヘの字形状に設けた例を説明するための平面模式図である。
この場合においても、包装袋上部(5)を矢印(18)方向に折り返す際に、折り返しはこのヘの字に沿って行われる。したがって、注ぎ口部(20)の漏斗状の流路の形成や、その安定した保持に資するものである。線状エンボスが設けられるへの字の、両側の部分は、への字の両側への延長線として補完され折り返される。
図4~図9に示す例において、線状エンボスは連続線で形成される場合を示したが、本発明において線状エンボスは連続線、または破線、または点線、のいずれか、またはそれらのうち複数の形状で設けることができる。
それらの形状は、包装袋の意匠性、容量、内容液の流動特性、積層体の厚さや剛性、などに応じて、その実際の流路形成、安定した保持への有効性によって適宜選択することができる。
また我々は、本発明を提案するに当って、鋭意検討を重ねた結果、線状エンボス(13)の太さは、いずれの部分においても、0.5mm以上、5.0mm以下の範囲であることがより効果的であることを見出した。すなわち、線状エンボス(13)の幅がこの範囲であることによって、注ぎ口部(20)の漏斗状の流路の形成や、その安定した保持により効果的である。
図10は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、内容液注ぎ出しの状態を説明するための、斜視模式図である。
図10に示す状態において、包装袋上部(5)は矢印(18)方向に、すなわち後胴部(7)側に折り返されて、分岐部(2)は先端部を開封されて開口部(8)が形成されて、開口部(8)は下方に向けて傾けられているため、内容液(27)は包装袋(100)の外部に注ぎ出されている。
このとき分岐部(2)は膨らんで、漏斗型流路(26)を立体的に形成し、内容液(27)の注ぎ出しをより円滑に、またより安定的に保持することができる。また線状エンボス(13)によって、包装袋上部(5)が立体的に折り返され、漏斗状流路(26)の上部縁辺を取り巻いて、漏斗状流路(26)が形成されている。
すなわち漏斗型流路(26)の安定的な形成、保持によって内容液の流れ(25)もまた、安定的に保持され、内容液の注ぎ出しを円滑に行なうことができる。
ここで、本発明による注ぎ口を有する液体用包装袋を構成する、積層体についてその層構成、および材料構成に関して説明を加える。
図1に関しての説明において前述したように、本発明は、注ぎ口を有する液体用の包装袋(100)であって、包装袋(100)は、プラスチックフィルムを基材として、シーラント層を有する積層体から構成されている。
積層体は、プラスチックフィルムを基材として、少なくともシーラント層を有して構成されており、そのほか必要に応じてガスバリア層、印刷層などを、積層体の層構成に含めることができる。以下各層について、説明を加える。
プラスチックフィルムは、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。
特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。そのほか延伸ポリアミドフィルムを用いる場合には、積層体に突き刺しに対する強靭性や、衝撃に対する強靭性を付与することができる。
またプラスチックフィルムは、接着剤層を介して他の層と積層して積層体とすることができる。積層体の層構成やその材料構成、厚さなどは、包装袋に対する要求品質に応じて適宜設計することができる。
また、たとえば内容物の保存性を向上させることなどを目的として、包装袋(100)を構成する積層体中に、着色フィルムなど紫外線を遮蔽する不透明層を設けることができる。あるいは、積層体中にガスバリア層を設けることができる。たとえば、プラスチックフィルムの表面にガスバリア層を設けてなるガスバリアフィルムを用いることができる。
またアルミニウムなどの金属箔もガスバリア層として有効ではあるが、高周波によるスパークなどが発生することがあるために、用途によっては不適当な場合があり、注意を要する。
ガスバリアフィルムの場合には、用いられるプラスチックフィルムは、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン
等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。特にポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルム基材とする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。
ガスバリアフィルムの場合、ガスバリア層は無機化合物の蒸着層、コーティング層で構成することができ、プラスチックフィルムにアンカーコートを設けた後、蒸着層、コーティング層を順次設ける。
ガスバリアフィルムのアンカーコート層には、例えばウレタンアクリレートを用いることができる。アンカーコート層の形成には、樹脂を溶媒に溶解した塗料をグラビアコーティングなど印刷手法を応用したコーティング方法を用いるほか、一般に知られているコーティング方法を用いて塗膜を形成することができる。
蒸着層を形成する方法としては,SiOやAlOなどの無機化合物を真空蒸着法を用いて、アンカーコート層を設けたプラスチックフィルム上にコーティングし、真空蒸着法による無機化合物層を形成することができる。ちなみに蒸着層の厚みは15nm~30nmが良い。
コーティング層を形成する方法としては、水溶性高分子と、(a)一種以上のアルコキシドまたはその加水分解物、または両者、あるいは(b)塩化錫の、少なくともいずれかひとつを含む水溶液あるいは水/アルコール混合水溶液を主剤とするコーティング剤をフィルム上に塗布し、加熱乾燥してコーティング法による無機化合物層を形成しコーティング層とすることができる。このときコーティング剤にはシランモノマーを添加しておくことによってアンカーコート層との密着の向上を図ることができる。
無機化合物層は、真空蒸着法による塗膜のみでもガスバリア性を有するが、コーティング法による無機化合物層であるコーティング層を真空蒸着法による無機化合物層である蒸着層に重ねて形成し、ガスバリア層とすることができる。
これら2層の複合により、真空蒸着法による無機化合物層とコーティング法による無機化合物層との界面に両層の反応層を生じるか、或いはコーティング法による無機化合物層が真空蒸着法による無機化合物層に生じるピンホール、クラック、粒界などの欠陥あるいは微細孔を充填、補強することで、緻密構造が形成される。
そのため、ガスバリアフィルムとしてより高いガスバリア性、耐湿性、耐水性を実現するとともに、外力による変形に耐えられる可撓性を有するため、包装袋としての適性も具備することができる。
またガスバリア層として、たとえばSiOを用いる場合にはその被膜は透明であるために、内容物を包装袋の外側から目で見ることが可能である。これらは、用途、要求品質によって適宜使い分けをすればよい。
シーラント層は、2枚の積層体をシーラント層同士が対向するように重ねて、シールすることができる。たとえば、加熱、加圧してヒートシールすることによって互いを接着させ、包装袋を製袋、また密封することを可能にする。
シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(
MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-αオレフィン共重合体、エチレン-メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン-エチレンランダム共重合体、プロピレン-エチレンブロック共重合体、プロピレン-αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
シーラント層の形成には、押出機などを用いて溶融した樹脂を製膜して、積層体上に層形成することができる。あるいは、あらかじめフィルムの状態に製膜してある材料を、ラミネートによって積層することによって、積層体の表面にシーラント層を形成することも可能である。
また、必要に応じて、商品としてのイメージアップや、内容物についての必要な情報表示や意匠性の向上を目的として、プラスチックフィルムを基材とする積層体中の、包装袋外側から見える層に印刷層を設けることができる。印刷層は包装袋の最外層に設けるのでも構わない。
この印刷層は、包装袋の一部に設けるのでもよく、また包装袋の全面に渡って設けるのでもよい。あるいは、印刷層を用いずに表示部を設ける方法としては、たとえば包装袋の表面に印刷されたシールを貼着することも可能である。
ここで、印刷方法、および印刷インキには、とくに制約を設けるものではないが、既知の印刷方法の中からプラスチックフィルムへの印刷適性、色調などの意匠性、密着性、内容液への影響などを考慮すれば適宜選択してよい。
印刷方法は、たとえば、グラビア印刷法、オフセット印刷法、グラビアオフセット印刷法、フレキソ印刷法、シルクスクリーン印刷法、インクジェット印刷法などの既知の印刷方法から選択して用いることができる。中でもグラビア印刷法は、生産性、プラスチックフィルムへの印刷適性、および絵柄の高精細度において好ましく用いることができる。
このようにして本発明によれば、包装袋において、内容液を充填したときに自立性があり、また内容液の注ぎ出しにおいて、注ぎ口部が安定した形状と開口を保持することができる、注ぎ口を有する液体用包装袋の提供を可能にすることができる。
以下本発明を、実施例によって更に具体的な説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
本発明による注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その効果を検証するために、本発明による実施例1~実施例6、および実施例に対比するための比較例1~比較例5を、評価用サンプルとして作成し、評価した。
評価用サンプルの積層体の材料構成は、全て共通であって、下記のとおりである。
胴部:(包装袋外側より)
延伸ポリアミドフィルム(厚さ15μm)/無機化合物蒸着付きポリエチレンテレフタレートフィルム(厚さ12μm)/直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ80μm)
底板:(包装袋外側より)
延伸ポリアミドフィルム/直鎖状低密度ポリエチレン(厚さ80μm)。
図11は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その実施例の寸法を説
明するための、表側胴部から見た平面模式図である。
評価用サンプルの積層体の材料構成は、全て共通であって、下記のとおりである。
包装袋の高さ(H):190mm
包装袋最下端から分岐部の高さ位置までの長さ(h):122mm
底板の幅(w):30mm
包装袋の幅(W):95mm。
評価方法は下記のとおりである。
1.各評価用サンプルに水200mlを充填し、上端部をシールする。
2.注ぎ口部を開封予定線に沿って開封する。
3.包装袋上部を後胴部に向けて、折り込むさいの「液の飛び出し」、包装袋上部の「折れる位置」を確認する。
液の飛び出しに関しては、
液の飛び出し無し:〇
液の飛び出し有り:×
とした。
包装袋上部の「折れる位置」に関しては、下記のとおりである。
図12は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その実施例の評価基準のうち、包装袋上部の折れる位置の〇評価を説明するための、断面模式図である。
〇評価は、矢印(B)で示す位置まで、「しっかり折れる」状態である。
また、図13は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その実施例の評価基準のうち、包装袋上部の折れる位置の×評価を説明するための、断面模式図である。×評価は、矢印(C)で示す位置まで、「しっかり折れる」状態である。
<実施例1>
実施例1の線状エンボスの形状を図4に示す。
図4は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の屋根形に設けた例の平面模式図である。
<実施例2>
実施例2の線状エンボスの形状を図5に示す。
図5は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の円弧形に設けた例の平面模式図である。
<実施例3>
実施例3の線状エンボスの形状を図6に示す。
図6は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の折り返し線の位置から発して、幅方向すべてにおいて、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置に重なる、直線形状に設けた例の平面模式図である。
<実施例4>
実施例4の線状エンボスの形状を図7に示す。
図7は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、それぞれ斜め上方に向けて、かつ包装袋胴部において互いに接続することなく、ハの字形状に設けた例の平面模式図である。
<実施例5>
実施例5の線状エンボスの形状を図8に示す。
図8は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、線状エンボスの一番高い位置より下で、包装袋縦方向に、包装袋表面から見て凸型の膨らみとなる、リブを設けた例の平面模式図である。
<実施例6>
実施例6の線状エンボスの形状を図9に示す。
図9は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋の一実施態様の、後胴部に設けられた線状エンボスが、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置より上で、かつ分岐部の高さ位置の折り返し線の位置に接することなく、ヘの字形状に設けた例の平面模式図である。
<比較例1>
比較例1においては、図に示してはいないが、後胴部において、線状エンボスを設けない例である。
<比較例2>
比較例2の線状エンボスの形状を図14に示す。
図14は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例2の、後胴部から見た平面模式図である。
すなわち図4に示す実施例1とは異なり、線状エンボス(13)は折り返し線(9)下方に設けた例である。
<比較例3>
比較例3の線状エンボスの形状を図15に示す。
図15は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例3の、後胴部から見た平面模式図である。
すなわち図4に示す実施例1とは異なり、線状エンボス(13)は折り返し線(9)下方に設けた例である。
<比較例4>
比較例4の線状エンボスの形状を図16に示す。
図16は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例4の、後胴部から見た平面模式図である。
すなわち図5に示す実施例2とは異なり、線状エンボス(13)は折り返し線(9)下方に凸の円弧状で折り返し線(9)下方に設けた例である。
<比較例5>
比較例5の線状エンボスの形状を図17に示す。
図17は、本発明に係る注ぎ口を有する液体用包装袋に関して、その比較例5の、後胴部から見た平面模式図である。
すなわち図8に示す実施例5とは異なり、線状エンボス(13)は横方向のほか、包装袋縦方向にも設けた例である。ちなみに実施例5は、包装袋表面から見て凸型の膨らみとなるリブ(14)を縦方向に設けた例である。
評価結果を表1に示す。
Figure 0007225581000001
表1に示す結果から明らかなように、本発明による実施例1~実施例6は、評価項目である「液の飛び出し」、「折れる位置」のいずれにおいても〇評価であって、判定はOK判定である。これに対し、本発明によらない比較例1~比較例5については、評価項目のうちいずれか一方が×評価であって、判定はNG判定である。
したがって本発明によれば、包装袋において、内容液を充填したときに自立性があり、また内容液の注ぎ出しにおいて、注ぎ口部が安定した形状と開口を保持可能とする、注ぎ口を有する液体用包装袋の提供が可能であることを検証することができた。
1・・・胴部
2・・・分岐部
3・・・底部
4・・・表側胴部
5・・・包装袋上部
6・・・側端部
7・・・後胴部
8・・・開口部
9・・・折り返し線
10・・・上端部
11・・・底シール部
12・・・底板
13・・・線状エンボス
14・・・リブ
17・・・矢印
18・・・矢印
20・・・注ぎ口部
21・・・側端部
22・・・先端部
23・・・切込み
24・・・開封予定線
25・・・内容液の流れ
26・・・漏斗形流路
27・・・内容液
28・・・他の容器
29・・・切り離し片
100・・・包装袋
A・・・分岐部の高さ位置
B・・・矢印
C・・・矢印
H・・・包装袋の高さ
h・・・包装袋最下端から分岐部の高さ位置までの長さ
W・・・包装袋の幅
w・・・底板の幅

Claims (6)

  1. 胴部、および底部および前記胴部に注ぎ口を有する分岐部から構成される包装袋であり、
    該包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする、少なくともシーラント層を有する積層体を前後に前記シーラント層を向かい合わせにシールしてなり、
    前記胴部は、前胴部積層体および後胴部積層体の重ね合う側端部および上端部をシールしてなり、
    前記底部は、前記胴部の下部における前胴部積層体と後胴部積層体との間に、前記シーラント層を外側に折り込んだ底板積層体を挿入し前記シーラント同士でシールしてなり、
    前記分岐部は、前記胴部における分岐部の高さ位置の折り返し線において、前胴部の上方向または下方向のいずれにも折り返し可能に、前胴部上方から連続する上部前胴部積層体と、前胴部下方から連続する下部前胴部積層体とを重ね、側端部および先端部をシールしてなり、該先端部には、開封予定線より切り離し可能な切り離し片で封止された注ぎ口部を有する、注ぎ口を有する液体用包装袋であり、
    前記後胴部に、包装袋表面から見て凹型の窪みとなる、幅方向に延びる線状エンボスを、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置、または前記折り返し線を一部に含み、或いはそれより上に設け、または前記折り返し線を含まずにそれより上に設けてなり、
    前記線状エンボスは、直線、折れ線、曲線、またはそれら2つ以上の複合形状から選択で、1箇所以上に設けられ、
    前記線状エンボスは、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の屋根形に設けたことを特徴とする、注ぎ口を有する液体用包装袋。
  2. 胴部、および底部および前記胴部に注ぎ口を有する分岐部から構成される包装袋であり、
    該包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする、少なくともシーラント層を有する積層体を前後に前記シーラント層を向かい合わせにシールしてなり、
    前記胴部は、前胴部積層体および後胴部積層体の重ね合う側端部および上端部をシールしてなり、
    前記底部は、前記胴部の下部における前胴部積層体と後胴部積層体との間に、前記シーラント層を外側に折り込んだ底板積層体を挿入し前記シーラント同士でシールしてなり、
    前記分岐部は、前記胴部における分岐部の高さ位置の折り返し線において、前胴部の上
    方向または下方向のいずれにも折り返し可能に、前胴部上方から連続する上部前胴部積層体と、前胴部下方から連続する下部前胴部積層体とを重ね、側端部および先端部をシールしてなり、該先端部には、開封予定線より切り離し可能な切り離し片で封止された注ぎ口部を有する、注ぎ口を有する液体用包装袋であり、
    前記後胴部に、包装袋表面から見て凹型の窪みとなる、幅方向に延びる線状エンボスを、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置、または前記折り返し線を一部に含み、或いはそれより上に設け、または前記折り返し線を含まずにそれより上に設けてなり、
    前記線状エンボスは、直線、折れ線、曲線、またはそれら2つ以上の複合形状から選択で、1箇所以上に設けられ、
    前記線状エンボスは、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、包装袋中央で接続する、包装袋上方に凸の円弧形に設けたことを特徴とする、注ぎ口を有する液体用包装袋。
  3. 胴部、および底部および前記胴部に注ぎ口を有する分岐部から構成される包装袋であり、
    該包装袋は、プラスチックフィルムを基材とする、少なくともシーラント層を有する積層体を前後に前記シーラント層を向かい合わせにシールしてなり、
    前記胴部は、前胴部積層体および後胴部積層体の重ね合う側端部および上端部をシールしてなり、
    前記底部は、前記胴部の下部における前胴部積層体と後胴部積層体との間に、前記シーラント層を外側に折り込んだ底板積層体を挿入し前記シーラント同士でシールしてなり、
    前記分岐部は、前記胴部における分岐部の高さ位置の折り返し線において、前胴部の上方向または下方向のいずれにも折り返し可能に、前胴部上方から連続する上部前胴部積層体と、前胴部下方から連続する下部前胴部積層体とを重ね、側端部および先端部をシールしてなり、該先端部には、開封予定線より切り離し可能な切り離し片で封止された注ぎ口部を有する、注ぎ口を有する液体用包装袋であり、
    前記後胴部に、包装袋表面から見て凹型の窪みとなる、幅方向に延びる線状エンボスを、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置、または前記折り返し線を一部に含み、或いはそれより上に設け、または前記折り返し線を含まずにそれより上に設けてなり、
    前記線状エンボスは、直線、折れ線、曲線、またはそれら2つ以上の複合形状から選択で、1箇所以上に設けられ、
    前記線状エンボスは、包装袋両側端部の、分岐部の高さ位置の折り返し線の位置から発して、それぞれ斜め上方に向けて、かつ包装袋胴部において互いに接続することなく、ハの字形状に設けたことを特徴とする、注ぎ口を有する液体用包装袋。
  4. 前記線状エンボスの一番高い位置より下で、包装袋縦方向に、包装袋表面から見て凸型の膨らみとなる、リブを設けたことを特徴とする請求項1~請求項のいずれかに記載の注ぎ口を有する液体用包装袋。
  5. 前記線状エンボスは、連続線、または破線、または点線、のいずれか、またはそれらのうち複数の形状で設けたことを特徴とする、請求項1~請求項のいずれかに記載の注ぎ口を有する液体用包装袋。
  6. 前記線状エンボスの太さは、いずれの部分においても0.5mm以上、5.0mm以下の範囲であることを特徴とする、請求項1~請求項のいずれかに記載の注ぎ口を有する液体用包装袋。
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