JP7225450B2

JP7225450B2 - デキャッパ用のエンクロージャ装置、検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパ、および装置

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Publication number: JP7225450B2
Application number: JP2022020774A
Authority: JP
Inventors: フェリペアポダカルハンレオン
Original assignee: エフホフマン－ラロッシュアクチェンゲゼルシャフト
Priority date: 2021-02-15
Filing date: 2022-02-14
Publication date: 2023-02-20
Anticipated expiration: 2042-02-14
Also published as: EP4043887B1; US20220258169A1; CN114940475A; JP2022124483A; EP4043887A1; CN114940475B

Description

本発明は、デキャッパ用のエンクロージャ装置、検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパ、および装置に関する。

体外診断検査は、臨床決定に大きな影響を与え、医師に重要な情報を提供する。特に、救命救急環境下において迅速且つ正確な検査結果を提供することに大きな重点が置かれている。体外診断検査は、通常、分析前機器、分析後機器および分析機器など、１つ以上の生物学的試料および／または１つ以上の試薬に対して１つ以上の処理ステップまたはワークフローステップを実行するように動作可能な機器を使用する診断分析装置などの装置によって行われる。

診断機器または分析装置は、試料から測定値を取得するように構成される。診断分析装置は、様々な化学的、生物学的、物理的、光学的または他の技術的手順を介して、試料またはその成分のパラメータ値を判定するように動作可能である。診断分析装置は、試料または少なくとも１つの分析物の前記パラメータを測定し、得られた測定値を返すように動作可能とすることができる。分析装置によって返される可能性のある分析結果のリストは、試料中の分析対象物の濃度、試料中の分析対象物の存在（検出レベルを超える濃度に対応）、光学パラメータ、ＤＮＡまたはＲＮＡ配列、タンパク質または代謝産物の質量分析から得られたデータ、および様々なタイプの物理的または化学的パラメータを示すデジタル（はいまたはいいえ）結果を含むが、それらに限定されない。診断分析装置は、試料および／または試薬のピペット操作、投与、および混合を支援するユニットを備えることができる。

診断分析装置は、ワークフローが特定のタイプの分析用に最適化されたプロセスおよび検出システムを備えることができる。そのような分析装置の例は、化学的もしくは生物学的反応の結果を検出するため、または、化学的もしくは生物学的反応の進行を監視するために使用される臨床化学分析装置、凝固化学分析装置、免疫化学分析装置、尿分析装置、核酸分析装置である。

そのような自動診断分析装置は、分析プロセスの数および取得可能な測定値を増加させることを可能にする。このため、そのような自動診断分析装置は、反応容器内に同時に提供されるいくつかの試料を処理するためにいくつかの処理ステーションを使用する。例えば、それぞれの試料を調製し、処理し、分析するためのそのような診断分析装置と共に、２から８またはさらに多くの異なる処理ステーションが存在する。

検査室では、いくつかのタイプの機器および／または分析は、検査室試料が前処理および／または分析される前に、試料管などの閉じた検査室試料容器を開く必要がある。したがって、そのような機器は、容器からキャップを取り外すためのデキャッパを有することができる。試料管をデキャップおよびリキャップするための装置は、欧州特許第２５３８２２７号明細書に示されている。

特に、開放された検査室試料容器のデキャッププロセスまたは輸送プロセス中に、検査室試料容器に収容された液体試料の流出が起こることがある。このため、そのような装置または分析装置では、敏感な領域を保護するためにいくつかのカバーがシステムに追加される。他の装置または分析装置は、リザーバを設けるが、液滴を収容して案内するためのエンクロージャは提供しない。これらの構造によって提供される利点にもかかわらず、いくつかの欠点が依然として存在する。液滴は、起点から遠くに含まれる。さらに、より広い領域が影響を受ける。さらに、これらの構造は、システムを清浄に維持するために大きな努力を必要とする。さらになお、より多くの不要な部品がシステムに追加される。

したがって、上述した欠点を少なくとも最小化または解消する、デキャッパ用のエンクロージャ装置、検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパ、および装置を提供することが望ましい。

この問題は、独立請求項の特徴を有するデキャッパ用のエンクロージャ装置、検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパ、および装置によって対処される。単独で、または任意の組み合わせで実現されることができる有利な実施形態は、従属請求項ならびに明細書全体に記載されている。

以下において使用される場合、用語「有する」、「備える」もしくは「含む」またはそれらの任意の文法上の変形は、非排他的な方法で使用される。したがって、これらの用語は、これらの用語によって導入される特徴に加えて、この文脈で説明されているエンティティにさらなる特徴が存在しない状況と、１つ以上の追加の特徴が存在する状況との双方を指す場合がある。例として、「ＡはＢを有する」、「ＡはＢを備える」および「ＡはＢを含む」という表現は、双方とも、Ｂ以外に、他の要素がＡに存在しない状況（すなわち、Ａが単独で且つ排他的にＢからなる状況）、および、Ｂ以外に、要素Ｃ、要素ＣおよびＤ、さらにはさらなる要素など、１つ以上のさらなる要素がエンティティＡに存在する状況を指す場合がある。

さらに、特徴または要素が１回または複数回存在することができることを示す「少なくとも１つ」、「１つ以上」という用語または同様の表現は、通常、それぞれの特徴または要素を導入するときに一度だけ使用されることに留意されたい。以下では、ほとんどの場合、それぞれの特徴または要素を指すとき、それぞれの特徴または要素が１回または１回を超えて存在することができるという事実にもかかわらず、「少なくとも１つ」または「１つ以上」という表現は繰り返されない。

さらに、以下において使用される場合、用語「好ましくは」、「より好ましくは」、「特に」、「より特に」、「具体的に」、「より具体的に」または同様の用語は、代替の可能性を制限することなく、任意の特徴と併せて使用される。したがって、これらの用語によって導入される特徴は、任意の特徴であり、決して特許請求の範囲を制限することを意図したものではない。本発明は、当業者が認識するように、代替の特徴を使用することによって実施されることができる。同様に、「本発明の実施形態では」または同様の表現によって導入される特徴は、本発明の代替の実施形態に関する制限がなく、本発明の範囲に関する制限がなく、およびそのような方法で導入された特徴を、本発明の他の任意または非任意の特徴と組み合わせる可能性に関する制限がない任意の特徴であることを意図する。

本開示の第１の態様によれば、検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパ用のエンクロージャ装置が開示される。デキャッパは、少なくとも２つの把持ジョーを備えるキャップグリッパを備える。少なくとも２つの把持ジョーのうちの少なくとも一方は、保持位置と解放位置との間で半径方向に変位可能である。保持位置では、少なくとも２つの把持ジョーは、キャップを保持するように構成されている。解放位置では、少なくとも２つの把持ジョーは、キャップを解放するように構成されている。エンクロージャ装置は、外側エンクロージャ部と、外側エンクロージャ部内に配置された内側エンクロージャ部とを備える。外側エンクロージャ部は、壁部と、壁部の底部にあるリザーバ部とを備える。外側エンクロージャ部の壁部は、２つの把持ジョーを囲むように構成されている。内側エンクロージャ部は、検査室試料容器を受け入れるように構成されており、少なくとも保持位置では、２つの把持ジョーが貫通して延在することを可能にするように構成された少なくとも２つの開口を備える。エンクロージャ装置は、キャップグリッパに取り付けられるように構成されている。

したがって、検査室試料容器からこぼれた任意の試料液体は、エンクロージャ装置ならびにその外側エンクロージャ部および内側エンクロージャ部によって受け入れられることができる。次いで、こぼれた液体は、少なくとも一時的に貯蔵されるリザーバ部に確実に案内されることができる。

エンクロージャ装置は、キャップグリッパに解放可能に取り付けられるように構成されてもよい。したがって、エンクロージャ装置は、例えば清掃またはメンテナンスの目的でキャップグリッパから取り外されることができる。

エンクロージャ装置は、壁部の頂部においてキャップグリッパに取り付けられるように構成されてもよい。したがって、把持ジョーは、壁部によって横方向または半径方向に囲まれている。

リザーバ部は、検査室試料容器を取り囲むように構成されてもよい。したがって、検査室試料容器からのいかなるこぼれも、リザーバ部によって確実に捕捉されることができる。

外側エンクロージャ部の壁部は、連続した壁部であってもよい。したがって、壁部は、開口または中断部を含まないが、検査室試料容器および把持ジョーに面する閉じた表面を形成する。

外側エンクロージャ部の壁部は、円周方向に２つの把持ジョーを完全に囲むように構成されてもよい。したがって、壁部は、液体がエンクロージャ装置の外部に逃げないように、一種の密閉ケーシングを形成する。

リザーバ部は、検査室試料容器が貫通して延在することを可能にするように構成された受け入れ開口を備えることができる。したがって、検査室試料容器は、リザーバ部によって囲まれるように受け入れ開口を通して挿入され、こぼれた液体の漏れを防止することができる。

リザーバ部は、受け入れ開口を画定するリムを備えてもよい。したがって、こぼれた液体は、リザーバ部に保持されることができる。

リムは、壁部の頂部に向かって突出していてもよい。したがって、一種のダムが形成され、こぼれた液体がリザーバ部に確実に貯蔵されることができる。

リムは、円筒形状であってもよい。あるいは、リムは、円錐形状であってもよい。したがって、リムは、それぞれの用途および検査室試料容器のサイズに適合されることができる。

リザーバ部は、壁部に恒久的に接続されてもよい。したがって、液密構造が提供される。あるいは、リザーバ部は、壁部に解放可能に接続されてもよい。したがって、リザーバ部は、キャップグリッパからエンクロージャ装置全体を取り外す必要なしに、洗浄目的で取り外されることができる。

壁部は、略円筒形状であってもよい。したがって、対称的な形状は、エンクロージャ装置と共にキャップグリッパを回転させるときにいかなる不均衡も防止する。

リザーバ部および内側エンクロージャ部は、互いに接続されてもよい。あるいは、リザーバ部および内側エンクロージャ部は、一体的に形成されてもよい。したがって、液密構造が与えられる。

内側エンクロージャ部は、少なくとも部分的に円筒形状であってもよい。したがって、対称的な形状は、エンクロージャ装置と共にキャップグリッパを回転させるときにいかなる不均衡も防止する。

内側エンクロージャ部は、キャップの半径方向の動きを制限するように構成されてもよい。したがって、キャップは、把持ジョーによってしっかりと係合されることができる。

本開示の第２の態様によれば、検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパが開示される。デキャッパは、少なくとも２つの把持ジョーを備えるキャップグリッパを備える。少なくとも２つの把持ジョーのうちの少なくとも一方は、保持位置と解放位置との間で半径方向に変位可能である。保持位置では、少なくとも２つの把持ジョーは、キャップを保持するように構成されている。解放位置では、少なくとも２つの把持ジョーは、キャップを解放するように構成されている。デキャッパは、上述したまたは後述する実施形態のいずれか１つにかかるエンクロージャ装置をさらに備える。特に、エンクロージャ装置は、キャップグリッパに取り付けられる。

したがって、任意の敏感な領域への液体のこぼれを確実に防止するデキャッパが提供される。

デキャッパは、検査室試料容器を保持するように構成された容器ホルダを備えることができる。したがって、検査室試料容器は、デキャップのためのその位置に固定されることができる。

容器ホルダと、少なくとも２つの把持ジョーを有するキャップグリッパとは、軸方向に互いに相対的に変位可能であってもよい。したがって、キャップは、キャップを取り外すことによって取り外されることができる。

容器ホルダおよびその少なくとも２つの把持ジョーを有するキャップグリッパは、互いに相対的に軸方向を中心として回転可能であってもよい。したがって、キャップは、ねじを緩める動作によって検査室試料容器から取り外されることができる。

本開示の第２の態様によれば、装置が開示される。装置は、上述したようにまたは後述するように、デキャッパを参照する実施形態のいずれかにかかるデキャッパを備える。装置は、キャップ受け部をさらに備える。キャップ受け部は、受け部位置と保管位置との間で受け部軸を中心として回転可能である。受け部位置では、キャップ受け部がデキャッパから解放されたキャップを受けるように構成されるように、デキャッパおよびキャップ受け部が配置される。保管位置では、キャップ受け部は、検査室試料容器からキャップを取り外すことを可能にするように構成されている。

本明細書で使用される「エンクロージャ装置」という用語は、広義の用語であり、当業者に対してその通常の慣習的な意味が与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、物体または構造部材を収容または取り囲むために使用されることができる部分的または完全に囲まれた空間を形成する任意の装置のいずれかを指すことができる。この用語は、特に、物体または構造部材を収容または取り囲むためのレセプタクルまたはエンクロージャを指すことができる。

本明細書で使用される「壁部」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、領域を画定するエンクロージャ装置の構造および表面を指すことができる。壁部は、液体に対して特に不透過性であり、物体を保護することができる。

本明細書で使用される「リザーバ部」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、流体、特に液体のための保管空間を提供するエンクロージャ装置の一部を指すことができる。リザーバ部は、液体を保持し、少なくとも一時的に貯蔵することができる。

本明細書で使用される「把持ジョー」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、物体などの何かを非常にしっかりと保持するように構成されたジョー形状装置を指すことができる。ジョーは、何かを把持するための任意の対向可能な関節構造を指す。この目的のために、ジョーは、互いに対して開閉することができる。

本明細書で使用される「試料容器」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、チューブとして設計された装置を指すことができる。検査室試料容器は、典型的にはガラスまたは透明プラスチックから作製され、典型的には上端に開口を有する。容器は、血液試料、尿試料または任意の他の化学試料などの検査室試料を収容し、貯蔵し、輸送するために使用されることができる。

本明細書で使用される「キャップ」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、検査室試料容器、特にその開口を閉鎖または密封するために典型的に使用される装置を指すことができ、典型的には容器とは別個に具現化され。検査室試料および容器に応じて、キャップは、いくつかの機能を有することができる。１つは、容器を閉じたままにし、試料を開放時まで指定された貯蔵寿命の間収容することとすることができる。別の１つは、例えば汚れ、酸素および／または水分に対するバリアを提供することとすることができる。キャップは、ゴムおよび／またはプラスチックを含んでもよく、または完全にゴムおよび／またはプラスチックからなってもよい。さらに、キャップは、典型的には、特に円形断面を有する円筒形状を有する。さらにまた、検査室試料容器および／またはキャップは、典型的には、十分な安全性で互いに取り付ける手段を有し、例えば、ねじ山、ロックおよび／または接着剤が使用されることができる。

本明細書で使用される「連続した壁部」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、連続面として形成された壁の一部を指すことができる。したがって、壁部は、中断や開口がなく、一種の閉曲面として形成される。

本明細書で使用される「一体的に形成」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、２つ以上の構造部材を一体として形成することを指すことができる。そのような形成は、特に、構造部材のモノリシック形成によって実現されることができる。

本明細書で使用される「デキャッパ」という用語は、広義の用語であり、当業者にその通常の慣習的な意味を与えられるべきであり、特別なまたはカスタマイズされた意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、検査室試料容器からキャップを取り外すように構成された任意の装置を指すことができる。

プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されると、本明細書に含まれる１つ以上の実施形態において、本開示にかかる動作方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムがさらに開示および提案される。具体的には、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読データキャリアおよび／またはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。

本明細書で使用される場合、「コンピュータ可読データキャリア」および「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、具体的には、コンピュータ実行可能命令が記憶されたハードウェア記憶媒体などの非一時的データ記憶手段を指すことができる。コンピュータ可読データキャリアまたは記憶媒体は、具体的には、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）および／または読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）などの記憶媒体とすることができるか、またはそれを含むことができる。

したがって、具体的には、上述したような方法ステップの１つ、２つ以上、または全ては、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用して、好ましくはコンピュータプログラムを使用して実行されることができる。

プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されると、本明細書に含まれる１つ以上の実施形態において、本発明にかかる方法を実行するために、プログラムコード手段を有するコンピュータプログラム製品が本明細書にさらに開示および提案される。具体的には、プログラムコード手段は、コンピュータ可読データキャリアおよび／またはコンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。

データ構造が記憶されたデータキャリアが本明細書にさらに開示および提案されており、これは、コンピュータまたはコンピュータネットワークのワーキングメモリまたはメインメモリなどのコンピュータまたはコンピュータネットワークにロードした後、本明細書に開示される１つ以上の実施形態にかかる方法を実行することができる。

プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されるときに、本明細書に含まれる１つ以上の実施形態にかかる方法を実行するために、機械可読キャリアに記憶されたプログラムコードを手段有するコンピュータプログラム製品が本明細書にさらに開示および提案される。本明細書中で用いられる場合、コンピュータプログラム製品は、取引可能な製品としてのプログラムを指す。製品は、一般に、紙のフォーマットなどの任意のフォーマットで、またはコンピュータ可読データキャリアおよび／またはコンピュータ可読記憶媒体上に存在する。具体的には、コンピュータプログラム製品は、データネットワーク上で配信されてもよい。

最後に、本明細書に開示される１つ以上の実施形態にかかる方法を実行するための、コンピュータシステムまたはコンピュータネットワークによって読み取り可能な命令を含む変調データ信号が本明細書にさらに開示および提案される。

本開示のコンピュータ実施態様を参照すると、本明細書に開示される実施形態の１つ以上にかかる方法のうちの１つ以上の方法ステップまたは全ての方法ステップは、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用することによって実行されることができる。したがって、一般に、データの提供および／または操作を含む方法ステップのいずれかは、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用することによって実行されることができる。一般に、これらの方法ステップは、試料の提供および／または実際の測定を実行する特定の態様などの手作業を必要とする方法ステップを通常除いて、任意の方法ステップを含むことができる。

具体的には、本明細書では、さらに以下が開示される：
－プロセッサが、この説明で記載される実施形態のうちの１つにかかる方法を実行するように適合された少なくとも１つのプロセッサを備えるコンピュータまたはコンピュータネットワーク。
－データ構造がコンピュータ上で実行されている間に、本明細書に記載された実施形態のうちの１つにかかる方法を実行するように適合されたコンピュータロード可能データ構造。
－プログラムがコンピュータ上で実行されている間に、この明細書に記載された実施形態のうちの１つにかかる方法を実行するように適合されたコンピュータプログラム。
－コンピュータプログラムがコンピュータ上またはコンピュータネットワーク上で実行されている間に、この明細書に記載された実施形態のうちの１つにかかる方法を実行するためのプログラム手段を備えるコンピュータプログラム。
－プログラム手段がコンピュータが読み取り可能な記憶媒体上に記憶された、先行する実施形態にかかるプログラム手段を備えるコンピュータプログラム。
－データ構造が記憶媒体に記憶され、データ構造がコンピュータまたはコンピュータネットワークのメイン記憶部および／またはワーキング記憶部にロードされた後、本明細書に記載された実施形態のうちの１つにかかる方法を実行するように適合された、記憶媒体。
－コンピュータまたはコンピュータネットワーク上でプログラムコード手段が実行された場合に、この明細書に記載された実施形態のうちの１つにかかる方法を実行するために、プログラムコード手段が記憶されることができる、または記憶媒体上に記憶されることができる、プログラムコード手段を有するコンピュータプログラム製品。

要約すると、さらに可能な実施形態を除外することなく、以下の実施形態が想定されることができる：

実施形態１：検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパ用のエンクロージャ装置であって、デキャッパが、少なくとも２つの把持ジョーを備えるキャップグリッパを備え、少なくとも２つの把持ジョーのうちの少なくとも一方が、保持位置と解放位置との間で半径方向に変位可能であり、保持位置では、少なくとも２つの把持ジョーがキャップを保持するように構成されており、解放位置では、少なくとも２つの把持ジョーがキャップを解放するように構成されており、
エンクロージャ装置が、外側エンクロージャ部と、外側エンクロージャ部内に配置された内側エンクロージャ部とを備え、外側エンクロージャ部が、壁部と、壁部の底部にあるリザーバ部とを備え、外側エンクロージャ部の壁部が、２つの把持ジョーを囲むように構成されており、内側エンクロージャ部が、検査室試料容器を受け入れるように構成されており、且つ少なくとも保持位置では、２つの把持ジョーが貫通して延在することを可能にするように構成された少なくとも２つの開口を備え、エンクロージャ装置が、キャップグリッパに取り付けられるように構成されている、エンクロージャ装置。

実施形態２：エンクロージャ装置が、キャップグリッパに解放可能に取り付けられるように構成されている、先行する実施形態に記載のエンクロージャ装置。

実施形態３：エンクロージャ装置が、壁部の頂部においてキャップグリッパに取り付けられるように構成されている、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態４：リザーバ部が、検査室試料容器を取り囲むように構成されている、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態５：外側エンクロージャ部分の壁部が、連続した壁部である、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態６：外側エンクロージャ部の壁部が、円周方向に２つの把持ジョーを完全に囲むように構成されている、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態７：リザーバ部が、検査室試料容器が貫通して延在することを可能にするように構成された受け入れ開口を備える、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態８：リザーバ部が、受け入れ開口を画定するリムを備える、先行する実施形態に記載のエンクロージャ装置。

実施形態９：リムが、壁部の頂部に向かって突出している、先行する実施形態に記載のエンクロージャ装置。

実施形態１０：リムが円筒形状または円錐形状である、実施形態８または９に記載のエンクロージャ装置。

実施形態１１：リザーバ部が、壁部に恒久的にまたは取り外し可能に接続されている、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態１２：壁部が、実質的に円筒形状である、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態１３：リザーバ部および内側エンクロージャ部が、互いに接続されているか、または一体的に形成されている、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態１４：内側エンクロージャ部が、少なくとも部分的に円筒形状である、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態１５：内側エンクロージャ部が、キャップの半径方向の動きを制限するように構成されている、先行する実施形態のいずれかに記載のエンクロージャ装置。

実施形態１６：検査室試料容器からキャップを取り外すためのデキャッパであって、少なくとも２つの把持ジョーを備えるキャップグリッパを備え、少なくとも２つの把持ジョーのうちの少なくとも一方が、保持位置と解放位置との間で半径方向に変位可能であり、保持位置では、少なくとも２つの把持ジョーがキャップを保持するように構成されており、解放位置では、少なくとも２つの把持ジョーがキャップを解放するように構成されており、デキャッパが、先行する実施形態のいずれか１つに記載のエンクロージャ装置をさらに備える、デキャッパ。

実施形態１７：デキャッパが容器ホルダを備え、容器ホルダが、検査室試料容器を保持するように構成されている、先行する実施形態に記載のデキャッパ。

実施形態１８：容器ホルダと、少なくとも２つの把持ジョーを有するキャップグリッパとが、軸方向に互いに相対的に変位可能である、先行する実施形態に記載のデキャッパ。

実施形態１９：容器ホルダと、少なくとも２つの把持ジョーを有するキャップグリッパとが、互いに相対的に軸方向を中心として回転可能である、先行する実施形態に記載のデキャッパ。

実施形態２０：装置であって、
実施形態１６から１９のいずれか１つに記載のデキャッパと、
キャップ受け部と
を備え、
キャップ受け部が、受け部位置と保管位置との間で受け部軸を中心として回転可能であり、受け部位置では、キャップ受け部が解放されたキャップをデキャッパから受けるように構成されるように、デキャッパおよびキャップ受け部が配置され、保管位置では、キャップ受け部が、検査室試料容器からキャップを取り外すことを可能にするように構成されている、装置。

さらなる任意の特徴および実施形態は、好ましくは従属請求項と併せて、実施形態の後続の説明においてより詳細に開示される。その中で、それぞれの任意の特徴は、当業者が理解するように、独立した方法で、ならびに任意の実施可能な組合せで実現されてもよい。本発明の範囲は、好ましい実施形態によって限定されない。実施形態は、図に概略的に示されている。その中で、これらの図の同一の参照符号は、同一または機能的に匹敵する要素を指す。図面は以下のとおりである。

装置の概略図を示している。

図１は、装置１００の概略図を示している。装置１００は、デキャッパ１０２を備える。デキャッパ１０２は、検査室試料容器１０６からキャップ１０４を自動的に取り外すように構成されている。デキャッパ１０２は、２つの把持ジョー１１０を備えるキャップグリッパ１０８を備える。異なる実施形態では、キャップグリッパは、少なくとも３つ、４つ、５つ、６つまたはそれ以上の把持ジョーを備えてもよい。双方の把持ジョー１１０は、半径方向１１２にまたはそれに沿って保持位置と解放位置との間で変位可能である。異なる実施形態では、少なくとも２つの把持ジョー１１０の一方のみが、保持位置と解放位置との間で半径方向１１２に変位可能であれば十分とすることができる。保持位置では、把持ジョー１１０は、キャップ１０４を保持または固定する。解放位置では、キャップ１０４は、把持ジョー１１０によって解放される。任意に、デキャッパ１０２は、案内または機械的停止部（詳細には図示せず）を備えてもよい。案内は、把持ジョー１１０の一方がその保持位置からその解放位置に変位することによって引き起こされるキャップ１０４の半径方向１１２への移動を制限または防止するように適合されている。

詳細には、検査室試料容器１０６は、上端に開口を有するチューブとして設計されている。キャップ１０４は、検査室試料容器１０６、特にその開口を閉じるために使用される。例えば、キャップ１０４は、ねじ山を有し、検査室試料容器１０６にねじ止めされる。もちろん、キャップ１０４のねじ山が省略されて、キャップ１０４が検査室試料容器１０６に押し込まれてもよい。さらに、キャップ１０４は、特に円形断面を有する円筒形状を有する。さらに、キャップ１０４は、完全にゴムおよび／またはプラスチックから作製される。把持ジョー１００は、軸方向１１４の周りに均等に分布している。軸方向１１４は、半径方向１１２に垂直である。保持位置では、把持ジョー１１０は、解放位置よりも半径方向１１２において互いに比較的近い。把持ジョー１１０は、キャップ１０４をその外周または円周１１６において圧入式に且つぴったりと保持する。円筒形状のキャップ１０４の長手方向軸は、軸方向１１４と一致する。任意に、各把持ジョー１１０は、ブレード（詳細には図示せず）を備えてもよい。ブレードは、キャップ１０４内、特にキャップ１０４の円周１１６内に切断または彫刻または刻み目を入れるように構成されている。ブレードは、金属製である。把持ジョー１１０およびブレードは、それぞれ、軸方向１１４の周りに延在し、それによってキャップ１０４の円周１１６にほぼ完全に沿って延在する。各把持ジョー１１０は、キャップグリッパ１０８の指または腕に取り付けられる。フィンガは、把持ジョー１１０をそれらの保持位置とそれらの解放位置との間で変位させるために、少なくとも１つのアクチュエータによって移動されることができる。

キャップグリッパ１０８および案内に加えて、デキャッパ１０２は、容器ホルダ１１８を備える。容器ホルダ１１８は、特に、チューブの形態の検査室試料容器１０６の長手方向軸が軸方向１１４と一致するように、検査室試料容器１０６を保持する。容器ホルダ１１８は、グリッパとして具現化されてもよい。さらに、容器ホルダ１１８およびその把持ジョー１１０を有するキャップグリッパ１０８は、軸方向１１４に互いに相対的に変位可能である。さらに、容器ホルダ１１８およびその把持ジョー１１０を有するキャップグリッパ１０８は、互いに相対的に軸方向１１４を中心として回転可能である。これにより、保持されたキャップ１０４は、キャップ１０４が検査室試料容器１０６から取り外されるように、検査室試料容器１０６から緩められる。異なる実施形態では、特にキャップ１０４がゴム栓を有し、摩擦嵌合によって検査室試料容器１０６に取り付けられる場合、容器ホルダ１１８およびその把持ジョー１１０を有するキャップグリッパ１０８は、保持されたキャップ１０４が検査室試料容器１０６から引き離されるようにのみ、軸方向１１４に互いに対して変位可能であれば十分とすることができる。図示の実施形態では、キャップグリッパ１０８は、キャップ１０４の取り外し後、検査室試料容器１０６の開口端が検査室試料容器１０６の残りの部分の垂直上方にあるように、容器ホルダ１１８の垂直上方に配置される。特に、キャップグリッパ１０８および容器ホルダ１１８を有するデキャッパ１０２は、軸方向１１４が垂直に対応するように配向される。検査室試料容器１０６からキャップ１０４を取り外した後、キャップ１０４は、把持ジョー１１０によって解放されることができる。次いで、把持ジョー１１０から外れる可能性があり、特に重力によって落下する可能性がある。しかしながら、キャップ１０４は、把持ジョー１１０の一方に粘着または接着してもよい。

把持ジョー１１０のそれらの保持位置からそれらの解放位置への変位によって引き起こされる半径方向１１２へのキャップ１０４の移動は、把持ジョー１１０とは別個に具現化される案内によって制限される。詳細には、ガイダンスは、２つのガイダンス要素を備える。案内要素は、保持されたキャップ１０４を両側で取り囲むように、互いに対向する半径方向１１２に配置される。案内要素は、キャップ１０４の半径方向１１２への移動を制限または防止するように適合されている。案内要素は、軸方向１１４の周りに延在し、それによってキャップ１０４の円周１１６に沿って、特に完全に延在する。案内要素は、リング、特に閉じたリングを形成することができる。リングは、円形断面を有する。一般に、案内要素は、互いに別個に具現化されてもよい。さらにまた、異なる実施形態では、案内は、少なくとも３つ、４つ、５つ、６つまたはそれ以上の案内要素を備えてもよい。特に、案内要素の数は、把持ジョー１１０の数に対応してもよい。ただし、本実施形態では、リングは一つである。

図１は、デキャッパ１０２のためのエンクロージャ装置１２０をさらに示している。エンクロージャ装置は、外側エンクロージャ部１２２および内側エンクロージャ部１２４を備える。内側エンクロージャ部１２４は、外側エンクロージャ部１２２内に配置される。外側エンクロージャ部１２２は、略円筒形状である。特に、壁部１２６は、略円筒形状である。外側エンクロージャ部１２２は、壁部１２６と、壁部１２６の底部１３０にあるリザーバ部１２８とを備える。外側エンクロージャ部１２２の壁部１２６は、２つの把持ジョー１１０を囲むように構成されている。この目的のために、外側エンクロージャ部１２２の壁部１２６は、連続した壁部である。特に、外側エンクロージャ部１２２の壁部１２６は、円周方向に２つの把持ジョー１１０を完全に囲むように構成されている。円周方向は、軸方向１１４を中心とする同軸方向として定義されてもよい。

リザーバ部１２８は、壁部１２６に恒久的にまたは取り外し可能に接続されている。リザーバ部１２８は、検査室試料容器１０６を取り囲むように構成されている。リザーバ部１２８は、検査室試料容器１０６が貫通して延在することを可能にするように構成された受け入れ開口１３２を備える。さらに、リザーバ部１２８は、受け入れ開口１３２を画定するリム１３４を備える。リム１３４は、壁部１２６の頂部１３６に向かって突出している。本実施形態では、リム１３４は、円錐形状である。もちろん、リム１３４は、代わりに円筒形状であってもよい。

内側エンクロージャ部１２４は、検査室試料容器１０６を受け入れるように構成されている。内側エンクロージャ部１２４は、少なくとも保持位置では、２つの把持ジョー１１０が貫通して延在することを可能にするように構成された少なくとも２つの開口１３８を備える。リザーバ部１２８と内側エンクロージャ部１２４とは、互いに接続されているか、または一体的に形成されている。内側エンクロージャ部１２４は、少なくとも部分的に円筒形状である。したがって、内側エンクロージャ部１２４は、ケージと同様に形成される。内側エンクロージャ部１２４は、キャップ１０４の半径方向１１２への移動を制限するようにさらに構成されている。

図１に示すように、エンクロージャ装置１２０は、キャップグリッパ１０８に取り付けられるように構成されている。特に、エンクロージャ装置１２０は、キャップグリッパ１０８に解放可能に取り付けられるように構成されている。例えば、エンクロージャ装置１２０は、ねじ（詳細には図示せず）によってキャップグリッパ１０８に取り付けられてもよい。より具体的には、エンクロージャ装置１２０は、壁部１２６の頂部１３６においてキャップグリッパ１０８に取り付けられるように構成されている。

装置１００は、さらに、キャップ受け部１４０を備える。キャップ受け部１４０は、受け部位置と保管位置との間で、特に垂直に対応する受け部軸１４２を中心として回転可能である。受け部位置では、デキャッパ１０２およびキャップ受け部１４０は、キャップ受け部１４０がデキャッパ１０２から解放されたキャップ１０４を受けるように構成されるように配置される。特に、キャップ受け部１４０は、デキャッパ１０２のキャップグリッパ１０８の把持ジョー１１０の垂直下方に配置される。これにより、解放されたキャップ１０４は、重力によってキャップ受け部１４０上および／または中に落下する可能性がある。案内により、キャップ１０４は、落下するはずであるが、実際に落下することになる。図１から分かるように、保管位置では、キャップ受け部１４０は、検査室試料容器１０６からキャップ１０４を取り外すことを可能にする。

さらにまた、装置１００は、アダプタプレートの形態の取り付けベース１４４を備える。キャップ受け部１４０は、キーホール結合システム（詳細には図示せず）によって取り付けベース１４４に機械的に接続されている。取り付けベース１４４もまた、受け部軸１４２を中心に回転可能である。キャップ受け部１４０の受け部位置と保管位置との間の回転は、取り付けベース１４４の回転運動によって行われる。さらに、装置１００は、図示されていないキャップ廃棄区画を備え、キャップ受け部１４０は、受け入れられたキャップ１０４がキャップ受け部１４０によってキャップ廃棄区画内に通されるようにキャップ廃棄区画に接続されている。

以下、装置１００、特にデキャッパ１０２およびエンクロージャ装置１２０の動作についてさらに詳細に説明する。図１の左部に示すように、その上部または開口に取り付けられたキャップ１０４を有する検査室試料容器１０６は、デキャッパ１０２に向かって搬送される。これによって、図１の中央部に示すように、それによって、検査室試料容器１０６は、容器ホルダ１１８内に配置され、そこでその位置に保持される。キャップグリッパ１０８は、その把持ジョー１１０と共に、容器ホルダ１１８に対して軸方向１１４に互いに向かって相対的に変位される。例えば、キャップグリッパ１０８は下降される。したがって、エンクロージャ装置１２０および壁部１２６は、それぞれ、検査室試料容器１０６を取り囲む。特に、内側エンクロージャ部１２４は、検査室試料容器１０６を受け入れ、検査室試料容器１０６は、リザーバ部１２８の受け入れ開口１３２を貫通して延在する。把持ジョー１１０は、解放位置から保持位置へと半径方向１１２に変位する。これにより、把持ジョー１１０は、内側エンクロージャ部１２４の開口１３８を貫通または延在する。さらに、保持位置では、把持ジョー１１０は、キャップ１０４と緊密に係合する。続いて、容器ホルダ１１８およびその把持ジョー１１０を有するキャップグリッパ１０８は、互いに相対的に軸方向１１４を中心として回転する。例えば、キャップグリッパ１０８は、軸方向１１４を中心として回転される。なお、エンクロージャ装置１２０は、キャップグリッパ１０８に取り付けられた状態で、キャップグリッパと一体的に回転することに留意されたい。これにより、保持されたキャップ１０４は、キャップ１０４が検査室試料容器１０６から取り外されるように、検査室試料容器１０６から緩められる。キャップグリッパ１０６の回転運動および／または回転中の振動によって検査室試料容器１０６からこぼれた液体試料は、エンクロージャ装置によって捕捉される。特に、検査室試料容器１０６からこぼれた液滴は、内側エンクロージャ部１２４および壁部１２６によって捕捉され、そこからリザーバ部１２８に導かれる。したがって、液滴が装置１００の敏感な領域に着弾することが防止される。

その後、キャップグリッパ１０８は、その把持ジョー１１０と共に、容器ホルダ１１８に対して軸方向１１４に互いに離れるように相対的に変位される。例えば、キャップグリッパ１０８は上昇される。キャップグリッパ１０８が容器ホルダから離れるように変位する間、把持ジョー１１０は、キャップ１０４を保持するように依然として保持位置にあることに留意されたい。その後、開いた検査室試料容器１０６は、図１の右部に示すようにさらに搬送される。キャップ受け部１４０は、保管位置から受け部位置に受け部軸１４２を中心として回転される。受け位置では、デキャッパ１０２およびキャップ受け部１４０は、キャップ受け部１４０がデキャッパ１０２から解放されたキャップ１０４を受けることができるように配置される。特に、キャップ受け部１４０は、デキャッパ１０２のキャップグリッパ１０８の把持ジョー１１０の垂直下方に配置される。把持ジョー１１０は、半径方向１１２に解放位置に変位される。これにより、キャップ１０４が把持ジョー１００に付着した場合、把持ジョー１１０は、内側エンクロージャ部１２４の開口１３８ではキャップ１０４を剥ぎ取ることができる。これにより、解放されたキャップ１０４は、重力によってキャップ受け部１４０上および／または中に落下する可能性がある。その後、キャップ受け部１４０は、受け部位置から保管位置に受け部軸１４２を中心として回転されて戻される。リザーバ部１２８によって受け取られた任意の液体試料は、エンクロージャ装置１２０をキャップグリッパ１０８から解放することによって、またはリザーバ部１２８を壁部１２６から取り外すことによって、時々除去されることができる。

１００装置
１０２デキャッパ
１０４キャップ
１０６検査室試料容器
１０８キャップグリッパ
１１０把持ジョー
１１２半径方向
１１４軸方向
１１６円周
１１８容器ホルダ
１２０エンクロージャ装置
１２２外側エンクロージャ部
１２４内側エンクロージャ部
１２６壁部
１２８リザーバ部
１３０底部
１３２受け入れ開口
１３４リム
１３６頂部
１３８開口
１４０キャップ受け部
１４２受け部軸
１４４取り付けベース

Claims

検査室試料容器（１０６）からキャップ（１０４）を取り外すためのデキャッパ（１０２）用のエンクロージャ装置（１２０）であって、前記デキャッパ（１０２）が、少なくとも２つの把持ジョー（１１０）を備えるキャップグリッパ（１０８）を備え、前記少なくとも２つの把持ジョー（１１０）のうちの少なくとも一方が、保持位置と解放位置との間で半径方向（１１２）に変位可能であり、前記保持位置では、前記少なくとも２つの把持ジョー（１１０）が前記キャップ（１０４）を保持するように構成されており、前記解放位置では、前記少なくとも２つの把持ジョー（１１０）が前記キャップ（１０４）を解放するように構成されており、
前記エンクロージャ装置（１２０）が、外側エンクロージャ部（１２２）と、前記外側エンクロージャ部（１２２）内に配置された内側エンクロージャ部（１２４）とを備え、前記外側エンクロージャ部（１２２）が、壁部（１２６）と、前記壁部（１２６）の底部（１３０）にあるリザーバ部（１２８）とを備え、前記外側エンクロージャ部（１２２）の前記壁部（１２６）が、前記２つの把持ジョー（１１０）を囲むように構成されており、前記内側エンクロージャ部（１２４）が、検査室試料容器（１０６）を受け入れるように構成されており、且つ前記２つの把持ジョー（１１０）が少なくとも前記保持位置において貫通して延在することを可能にするように構成された少なくとも２つの開口（１３８）を備え、前記エンクロージャ装置（１２０）が、前記キャップグリッパ（１０８）に取り付けられるように構成されている、エンクロージャ装置（１２０）。
前記エンクロージャ装置（１２０）が、前記キャップグリッパ（１０８）に解放可能に取り付けられるように構成されている、請求項１に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記エンクロージャ装置（１２０）が、前記壁部（１２６）の頂部（１３６）において前記キャップグリッパ（１０８）に取り付けられるように構成されている、請求項１または２に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記リザーバ部（１２８）が、前記検査室試料容器（１０６）を取り囲むように構成されている、請求項１から３のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記外側エンクロージャ部（１２２）の前記壁部（１２６）が、円周方向に前記２つの把持ジョー（１１０）を完全に囲むように構成されている、請求項１から４のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記リザーバ部（１２８）が、前記検査室試料容器（１０６）が貫通して延在することを可能にするように構成された受け入れ開口（１３２）を備える、請求項１から５のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記リザーバ部（１２８）が、前記受け入れ開口（１３２）を画定するリム（１３４）を備える、請求項６に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記リム（１３４）が、前記壁部（１２６）の頂部（１３６）に向かって突出している、請求項７に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記リザーバ部（１２８）が、前記壁部（１２６）に恒久的にまたは取り外し可能に接続されている、請求項１から８のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記リザーバ部（１２８）および前記内側エンクロージャ部（１２４）が、互いに接続されているか、または一体的に形成されている、請求項１から９のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記内側エンクロージャ部（１２４）が、少なくとも部分的に円筒形状である、請求項１から１０のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
前記内側エンクロージャ部（１２４）が、前記キャップ（１０４）の前記半径方向（１１２）の動きを制限するように構成されている、請求項１から１１のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）。
検査室試料容器（１０６）からキャップ（１０４）を取り外すためのデキャッパ（１０２）であって、少なくとも２つの把持ジョー（１１０）を備えるキャップグリッパ（１０８）を備え、前記少なくとも２つの把持ジョー（１１０）のうちの少なくとも一方が、保持位置と解放位置との間で半径方向（１１２）に変位可能であり、前記保持位置では、前記少なくとも２つの把持ジョー（１１０）が前記キャップ（１０４）を保持するように構成されており、前記解放位置では、前記少なくとも２つの把持ジョー（１１０）が前記キャップ（１０４）を解放するように構成されており、前記デキャッパ（１０２）が、請求項１から１２のいずれか一項に記載のエンクロージャ装置（１２０）をさらに備える、デキャッパ（１０２）。
前記デキャッパ（１０２）が容器ホルダ（１１８）を備え、前記容器ホルダ（１１８）が、前記検査室試料容器（１０６）を保持するように構成されている、請求項１３に記載のデキャッパ（１０２）。
請求項１３または１４に記載のデキャッパ（１０２）と、
キャップ受け部（１４０）と
を備え、
前記キャップ受け部（１４０）が、受け部位置と保管位置との間で受け部軸（１４２）を中心として回転可能であり、前記受け部位置では、前記キャップ受け部（１４０）が、解放された前記キャップ（１０４）を前記デキャッパ（１０２）から受けるように構成されるように、前記デキャッパ（１０２）および前記キャップ受け部（１４０）が配置され、前記保管位置では、前記キャップ受け部（１４０）が、前記検査室試料容器（１０６）から前記キャップ（１０４）を取り外すことを可能にするように構成されている、装置。