JP7224776B2 - 交通状況推定システム、および、交通状況推定方法 - Google Patents

交通状況推定システム、および、交通状況推定方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、交通状況推定システム、および、交通状況推定方法に関する。
従来から、道路の交通状況(例えば、交通量[台/h]、車両平均速度[km/h]、車両密度[台/km]等)を管理するシステム(道路交通管制システム等)においては、例えば、道路(路側を含む。以下同様)に設置されている車両検知装置(車両感知器等)から得られる車両の通過台数情報等に基いて、道路の交通状況を把握している。
特許第4426253号公報 特許第3883101号公報
「累積交通量とアップリンク情報を用いた高速道路旅行時間の短期予測」、第2回ITSシンポジウム2003、p.289~294、2003年12月 「高速道路交通管制技術ハンドブック」、高速道路交通管制技術ハンドブック編集委員会、電気書院、2005年、p.49 「道路交通技術必携」、(社)交通工学研究会、(財)建設物価調査会、2004年、p.33
しかしながら、上述の従来技術では、例えば、道路の長さに対して、設置されている車両検知装置の数が少ない道路では、交通状況を高精度で把握することはできない。一方、メンテナンスの面では、設置されている車両検知装置の数は少ないほうがよい。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、道路に設置されていて車両の通過台数を計測する車両検知装置の数が少なくても、道路の交通状況を高精度で推定することである。
実施形態における交通状況推定システムは、道路における所定の2つの基準地点に設置されている車両検知装置から、それぞれの前記基準地点を通過した車両の台数の情報である通過台数情報を取得する通過台数情報取得部と、前記2つの基準地点それぞれに関する前記通過台数情報に基いて、前記2つの基準地点を通過した車両の台数の累積値である第1の基準累積交通量、第2の基準累積交通量を算出する基準累積交通量算出部と、1つの所定の車両が前記道路における前記2つの基準地点を含む各地点を通過した時刻の情報である通過時刻情報を前記所定の車両から取得する通過時刻情報取得部と、前記第1の基準累積交通量と、前記第2の基準累積交通量と、前記通過時刻情報と、に基いて、前記道路における前記2つの基準地点の間の所定の地点を通過した車両の台数の累積値の推定値である擬似累積交通量を作成し、そのときに、前記2つの基準地点の間の所定の地点について、前記通過時刻情報によって得られている前記所定の車両の離散的な通過時刻を基準に直線近似することで連続的な前記擬似累積交通量を作成する擬似累積交通量作成部と、前記第1の基準累積交通量と、前記第2の基準累積交通量と、前記擬似累積交通量と、に基いて、前記道路の交通状況を推定する交通状況推定部と、を備える。
図1は、第1実施形態の全体構成を示す図である。 図2は、第1実施形態の交通状況推定システムの構成図である。 図3は、第1実施形態における通過時刻情報と累積交通量の関係を示す図である。 図4は、第1実施形態において2つの基準累積交通量を用いて擬似累積交通量を作成する場合について説明するための図である。 図5は、第1実施形態の交通状況推定システムによる第1の処理を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態において1つの基準累積交通量を用いて擬似累積交通量を作成する場合について説明するための図である。 図7は、第2実施形態の交通状況推定システムによる第2の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の全体構成を示す図である。車両感知器2は、管理対象の道路(以下、単に「道路」と称する。)における所定の基準地点(車線が複数ある場合、車線毎に設置されている。そして、車両感知器2は、基準地点を通過した車両の台数(車線毎に設置されている場合は通過台数の合計台数)の情報である通過台数情報を出力する。車両感知器2は、例えば、路面下に設置されるループコイルや、路面を上方から監視するカメラや、路側に設置される超音波センサの少なくともいずれか、またはいくつかの組み合わせによって構成される。
道路交通管制システム3は、コンピュータシステムであり、車両感知器2から通過台数情報等を受信し、その通過台数情報を交通状況推定システム1に送信する。
プローブカー4は、道路を走行しており、道路における基準地点を含む各地点を通過した時刻の情報である通過時刻情報をプローブ路側装置5に送信する。なお、プローブカー4とは、通過時刻情報等の交通状況に関連する情報の送信機能を有する車両を指す。通過時刻情報は、例えば、GPS(Global Positioning System)により特定された車両の位置や、その位置の通過時刻や、速度等の各情報を含む。
プローブ路側装置5は、プローブカー4から受信した通過時刻情報をプローブ情報サーバ6(中継装置)に送信する。プローブ情報サーバ6は、プローブ路側装置5から受信した通過時刻情報を記憶する。プローブ情報サーバ6は、通過時刻情報を交通状況推定システム1に送信する。
図2は、第1実施形態の交通状況推定システム1の構成図である。交通状況推定システム1は、1つ以上のコンピュータ装置によって構成され、処理部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、通信部15と、を備える。
通信部15は、通信インタフェースであり、通過台数情報取得部151と、通過時刻情報取得部152と、を備える。通過台数情報取得部151は、道路における所定の基準地点に設置されている車両感知器2から出力された通過台数情報を、道路交通管制システム3(図1)を介して取得する。通過時刻情報取得部152は、プローブカー4から送信された通過時刻情報を、プローブ路側装置5およびプローブ情報サーバ6を介して取得する。
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの記憶装置である。記憶部12は、道路データDB(Data Base)等を記憶する。道路データDBは、道路の各地点の位置情報等を含む。なお、記憶部12の道路データDBは、例えば、処理部11の各部111~113によって通過台数情報や通過時刻情報と道路の位置との関係を特定するとき等に参照されるが、以下では説明を簡潔にするためにその参照についての説明は省略する。
表示部13は、各種情報を表示する。表示部13は、例えば、液晶表示装置(LCD(Liquid Crystal Display))、有機EL(Electro-Luminescence)表示装置等により実現される。
入力部14は、交通状況推定システム1に対するユーザの操作を受け付ける。入力部14は、例えば、キーボード、マウス等の入力装置である。
処理部11は、交通状況推定システム1の全体の動作を制御し、交通状況推定システム1が有する各種の機能を実現する。処理部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、を備える。CPUは、交通状況推定システム1の動作を統括的に制御する。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する記憶媒体である。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり、各種データを書き換えたりするための記憶媒体である。CPUは、RAMをワークエリア(作業領域)としてROM、記憶部12等に格納されたプログラムを実行する。処理部11は、機能部として、基準累積交通量算出部111と、擬似累積交通量作成部112と、交通状況推定部113と、を備える。
基準累積交通量算出部111は、通過台数情報取得部151から取得した通過台数情報に基いて、基準地点を通過した車両の台数の累積値である基準累積交通量を算出する。
擬似累積交通量作成部112は、基準累積交通量算出部111によって算出された基準累積交通量と、通過時刻情報取得部152から取得した通過時刻情報と、に基いて、道路における基準地点以外の所定の地点を通過した車両の台数の累積値の推定値である擬似累積交通量を作成する(詳細は後述)。
交通状況推定部113は、基準累積交通量算出部111によって算出された基準累積交通量と、擬似累積交通量作成部112によって作成された擬似累積交通量と、に基いて、道路の交通状況を推定する(詳細は後述)。
ここで、図3を参照して、通過時刻情報と累積交通量の関係について説明する。図3は、第1実施形態における通過時刻情報と累積交通量の関係を示す図である。以下では、道路において、車両の進入、退出、追い越しがないことを前提とする。なお、現実には車両の進入、退出、追い越しがある道路であっても、それらの頻度が小さければ、同様に考えることができる。また、基準位置を設定する際に、例えば、車両の進入、退出がない(あるいは少なくなる)ように、周辺に出入口料金所やジャンクション等がない地点を選択してもよい。
図3において、小さい矩形は車両を示す。図3(a)に示すように、時刻TAxにおいて、プローブカーAは地点xを通過している。時刻TBxにおいて、プローブカーBは地点xを通過している。時刻TCxにおいて、プローブカーCは地点xを通過している。
時刻TAyにおいて、プローブカーAは地点yを通過している。時刻TByにおいて、プローブカーBは地点yを通過している。時刻TAzにおいて、プローブカーAは地点zを通過している。
時刻TCyにおいて、プローブカーCは地点yを通過している。時刻TBzにおいて、プローブカーBは地点zを通過している。時刻TCzにおいて、プローブカーCは地点zを通過している。
この図3(a)で示す各車両の挙動について、縦軸に累積交通量をとり、横軸に時刻をとったグラフが図3(b)である。図3(a)からわかるように、例えば、プローブカーAの地点x~地点y間の走行所要時間は「時刻TAy-時刻TAx」となる。そして、図3(b)からわかるように、プローブカーAのラインにおいて、地点xの累積交通量との交点から地点yの累積交通量の交点までの間の時間が地点x~地点y間のプローブカーAの走行所要時間となる。この関係を利用し、擬似累積交通量作成部112は、基準累積交通量と、通過時刻情報と、に基いて、道路における基準地点以外の所定の地点を通過した車両の台数の累積値の推定値である擬似累積交通量を作成する。
以下では、基準地点として2つの基準地点が設定されている場合について説明する。図4は、第1実施形態において2つの基準累積交通量を用いて擬似累積交通量を作成する場合について説明するための図である。なお、プローブカー4から取得する通過時刻情報については、最低で1台分の情報があればよい。
まず、基準累積交通量算出部111は、2つの基準地点それぞれに関する通過台数情報に基いて、2つの基準地点それぞれを通過した車両の台数の累積値である第1の基準累積交通量S1、第2の基準累積交通量S2を算出する。
次に、擬似累積交通量作成部112は、第1の基準累積交通量S1と、第2の基準累積交通量S2と、通過時刻情報と、に基いて、道路における2つの基準地点の間の所定の地点を通過した車両の台数の累積値の推定値である擬似累積交通量E1、E2を作成する。なお、図4において、T1は推定における単位時間を表し、Q1は単位時間あたりの推定交通量を表す。
具体的には、擬似累積交通量作成部112は、第1の基準累積交通量S1と、第2の基準累積交通量S2と、の間を、プローブカーAが各地点を通過した時刻で按分(A:B:C)することで、擬似累積交通量E1、E2を作成する(図4の領域R1参照)。なお、擬似累積交通量作成部112は、例えば、基準累積交通量の変化の状況から渋滞の発生が読み取れる場合(例えば急に交通流率に相当する累積交通量の傾きが低減する場合等)、渋滞の伝播速度を考慮して擬似累積交通量E1、E2を作成するようにしてもよい。そうすれば、さらに精度を向上させることができる。
そして、交通状況推定部113は、第1の基準累積交通量S1と、第2の基準累積交通量S2と、擬似累積交通量E1、E2と、に基いて、道路の交通状況を推定する(詳細は後述)。
図5は、第1実施形態の交通状況推定システム1による第1の処理を示すフローチャートである。まず、通過台数情報取得部151は道路交通管制システム3から通過台数情報を取得し、通過時刻情報取得部152はプローブ情報サーバ6から通過時刻情報を取得する(ステップS101)。
次に、基準累積交通量算出部111は、2つの基準地点について、通過台数情報を累積し、第1の基準累積交通量S1、第2の基準累積交通量S2を算出する(ステップS102)。
次に、擬似累積交通量作成部112は、第1の基準累積交通量S1と、第2の基準累積交通量S2と、通過時刻情報と、に基いて、道路における2つの基準地点の間の地点について、擬似累積交通量E1、E2を作成する(ステップS103)。
次に、交通状況推定部113は、第1の基準累積交通量S1と、第2の基準累積交通量S2と、擬似累積交通量E1、E2と、に基いて、道路の交通状況を推定する(ステップS104)。例えば、交通状況推定部113は、道路の交通状況を推定する一例として、推定交通量を作成する。推定交通量の作成方法としては、例えば、擬似累積交通量を用いて単位時間あたりの交通量を演算すればよい。
例えば、ある地点のある時刻Tの5分間交通量の推定値を演算したい場合、以下の式(1)により演算すればよい。
時刻Tの5分間交通量の推定値=
時刻Tの擬似累積交通量-時刻(T-5分)の擬似累積交通量 ・・・式(1)
また、交通状況推定部113は、通過時刻情報に基いて、道路を走行する車両の平均速度の推定値である推定平均速度を作成し、基準累積交通量と、擬似累積交通量と、に基いて、道路の交通量の推定値である推定交通量を作成し、推定平均速度と、推定交通量と、に基いて、道路の車両密度の推定値である推定車両密度を作成するようにしてもよい。つまり、一般に、「車両密度=交通量/(車両)平均速度」の関係が成り立つので、それらの3つの数値のうち2つが実測か推定によって作成されれば、残りも算出することができる。
このように、第1実施形態の交通状況推定システム1によれば、道路に設置されていて車両の通過台数を計測する車両検知装置の数が少なくても、道路の交通状況(例えば、交通量[台/h]、車両平均速度[km/h]、車両密度[台/km]等)を高精度で推定することができる。
つまり、車両感知器2が設置されている基準地点について基準累積交通量を作成し、また、車両感知器2が設置されていない地点について擬似累積交通量を作成し、その基準累積交通量と擬似累積交通量に基くことで、車両感知器2が設置されていない地点についても交通状況を高精度で推定することができる。これにより、例えば、設置されている車両感知器2等の車両検知装置の数が少ない道路でも交通状況を高精度で把握することができる。また、設置されている車両感知器2等の車両検知装置の数が多い道路については、車両検知装置の設置数を削減することでメンテナンスの負担を減らしつつ、交通状況を高精度で把握することができる。したがって、道路の管制に貢献することができる。また、推定した交通状況の情報は、例えば、道路交通管制システム3で渋滞予測等に利用してもよいし、また、道路に設置されている情報板等に表示することで利用してもよい。
また、2つの基準地点があって2つの基準累積交通量を算出できる場合は、プローブカー4から取得した通過時刻情報が1台分のときであっても、高精度に交通状況を把握することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態と同様の事項については説明を適宜省略する。第1実施形態では基準地点として2つの基準地点が設定されているものとしたが、第2実施形態では基準地点として1つの基準地点が設定されているものとする。ただし、第1実施形態ではプローブカー4から取得する通過時刻情報について最低で1台分の情報があればよいものとしたが、第2実施形態ではプローブカー4から取得する通過時刻情報について最低で2台分の情報があればよいものとする。
図6は、第2実施形態において1つの基準累積交通量を用いて擬似累積交通量を作成する場合について説明するための図である。まず、基準累積交通量算出部111は、1つの基準地点に関する通過台数情報に基いて、その基準地点を通過した車両の台数の累積値である基準累積交通量S11を算出する。
次に、擬似累積交通量作成部112は、基準累積交通量S11と、複数の通過時刻情報と、に基いて、道路における基準地点以外の所定の地点を通過した車両の台数の累積値の推定値である擬似累積交通量E11、E12を作成する。
具体的には、例えば、擬似累積交通量作成部112は、擬似累積交通量を作成する際に、基準地点以外の所定の地点について、通過時刻情報によって得られている車両ごとの離散的な通過時刻を直線的に結ぶ(直線近似する)ことで連続的な擬似累積交通量を作成することができる(図6の領域R11参照)。そうすれば、処理がシンプルになるとともに、擬似累積交通量は単調増加しなければならないという条件を確実にクリアできる。
そして、交通状況推定部113は、基準累積交通量S11と、擬似累積交通量E11、E12と、に基いて、道路の交通状況を推定する。
図7は、第2実施形態の交通状況推定システム1による第2の処理を示すフローチャートである。まず、通過台数情報取得部151は道路交通管制システム3から通過台数情報を取得し、通過時刻情報取得部152はプローブ情報サーバ6から通過時刻情報を取得する(ステップS111)。
次に、基準累積交通量算出部111は、1つの基準地点について、通過台数情報を累積し、基準累積交通量S11を算出する(ステップS112)。
次に、擬似累積交通量作成部112は、基準累積交通量S11と、複数の通過時刻情報と、に基いて、道路における基準地点以外の地点について、擬似累積交通量E11、E12を作成する(ステップS113)。
次に、交通状況推定部113は、基準累積交通量S11と、擬似累積交通量E11、E12と、に基いて、道路の交通状況を推定する(ステップS114)。例えば、交通状況推定部113は、道路の交通状況を推定する一例として、推定交通量を作成する。
このように、第2実施形態の交通状況推定システム1によれば、複数のプローブカー4から取得する複数の通過時刻情報があれば、基準地点が1つであっても、道路の交通状況(例えば、交通量[台/h]、車両平均速度[km/h]、車両密度[台/km]等)を高精度で推定することができる。
(変形例)
次に、変形例について説明する。例えば、擬似累積交通量作成部112は、擬似累積交通量を作成する際に、基準地点以外の所定の地点について、通過時刻情報によって得られている車両ごとの離散的な3つ以上の通過時刻を曲線的に結ぶ(曲線近似する)ことで連続的な擬似累積交通量を作成するようにしてもよい。そうすれば、さらに精度を向上させることが期待できる。また、曲線近似する場合、擬似累積交通量は単調増加しなければならないという条件を考慮する必要があるが、例えば、二次関数で曲線近似すれば、二次関数の性質から自動的にその条件をクリアできる。
また、擬似累積交通量作成部112は、擬似累積交通量を作成する際に、基準地点以外の所定の地点について、通過時刻情報によって得られている車両ごとの離散的な通過時刻を、所定の時系列モデルを用いて結ぶことで連続的な擬似累積交通量を作成するようにしてもよい。例えば、所定数以上の車両に関するそれぞれの通過時刻情報が存在する場合、特開2003-272084号公報に開示されている技術と同様に、自己回帰モデルや多項式近似モデル等によって時系列モデルを作成し、その時系列モデルを用いて連続的な擬似累積交通量を作成すればよい。
また、車両検知装置は、例えば、道路に設置されている本線集約料金所、および、フリーフローETC(Electronic Toll Collection System)の少なくともいずれかにおける車両検知装置であればよい。そうすれば、車両感知器2が設置されていない箇所についても通過台数情報を取得することができる。
また、通過時刻情報取得部152は、道路を走行する車両に搭載されているETC2.0車載器(将来的にETC2.0以上に対応した車載器も含む)が出力する通過時刻情報を中継する路側装置から通過時刻情報を取得してもよい。つまり、通過時刻情報取得部152は路車間通信によってその路側装置から通過時刻情報を取得する。そうすれば、プローブカー4以外の車両からも通過時刻情報を取得することができる。
また、通過時刻情報取得部152は、道路に設置されていて通過時刻情報を出力するAVI(Automatic Vehicle Identification:車両番号読取装置)システムから通過時刻情報を取得してもよい。なお、AVIシステムとは、走行している車両のナンバープレートを画像認識することにより、その車両の位置と時刻の情報や2点間の走行所要時間を測定するシステムである。このAVIシステムから得られる情報は、その撮影カメラに関する位置情報(例えばGPSによる位置情報)を併せて用いることで、通過時刻情報として利用可能である。このようにして、プローブカー4以外の車両からも通過時刻情報を取得することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態はあくまで例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせたり片方または両方を応用したりすることで、交通状況推定システム1は、基準地点が2つ以上でプローブカー4から取得する通過時刻情報が2台以上分である任意の場合について、道路の交通状況を高精度で推定することができる。
1…交通状況推定システム、2…車両感知器、3…道路交通管制システム、4…プローブカー、5…プローブ路側装置、6…プローブ情報サーバ、11…処理部、12…記憶部、13…表示部、14…入力部、15…通信部、111…基準累積交通量算出部、112…擬似累積交通量作成部、113…交通状況推定部、151…通過台数情報取得部、152…通過時刻情報取得部

Claims (13)

  1. 道路における所定の2つの基準地点に設置されている車両検知装置から、それぞれの前記基準地点を通過した車両の台数の情報である通過台数情報を取得する通過台数情報取得部と、
    前記2つの基準地点それぞれに関する前記通過台数情報に基いて、前記2つの基準地点それぞれを通過した車両の台数の累積値である第1の基準累積交通量、第2の基準累積交通量を算出する基準累積交通量算出部と、
    1つの所定の車両が前記道路における前記2つの基準地点を含む各地点を通過した時刻の情報である通過時刻情報を前記所定の車両から取得する通過時刻情報取得部と、
    前記第1の基準累積交通量と、前記第2の基準累積交通量と、前記通過時刻情報と、に基いて、前記道路における前記2つの基準地点の間の所定の地点を通過した車両の台数の累積値である擬似累積交通量を作成し、そのときに、前記2つの基準地点の間の所定の地点について、前記通過時刻情報によって得られている前記所定の車両の離散的な通過時刻を基準に直線近似することで連続的な前記擬似累積交通量を作成する擬似累積交通量作成部と、
    前記第1の基準累積交通量と、前記第2の基準累積交通量と、前記擬似累積交通量と、に基いて、前記道路の交通状況を推定する交通状況推定部と、
    を備える交通状況推定システム。
  2. 道路における所定の1つの基準地点に設置されている車両検知装置から、前記基準地点を通過した車両の台数の情報である通過台数情報を取得する通過台数情報取得部と、
    前記通過台数情報に基いて、前記基準地点を通過した車両の台数の累積値である基準累積交通量を算出する基準累積交通量算出部と、
    所定の2つの車両それぞれが前記道路における前記基準地点を含む各地点を通過した時刻の情報である2つの通過時刻情報を、前記2つの車両それぞれから取得する通過時刻情報取得部と、
    前記基準累積交通量と、前記2つの通過時刻情報と、に基いて、前記道路における前記基準地点以外の所定の地点を通過した車両の台数の累積値である擬似累積交通量を作成し、そのときに、前記基準地点以外の所定の地点について、前記通過時刻情報によって得られている前記2つの車両ごとの離散的な通過時刻を直線的に結ぶことで連続的な前記擬似累積交通量を作成する擬似累積交通量作成部と、
    前記基準累積交通量と、前記擬似累積交通量と、に基いて、前記道路の交通状況を推定する交通状況推定部と、
    を備える交通状況推定システム。
  3. 前記交通状況推定部は、
    前記通過時刻情報に基いて、前記道路を走行する車両の平均速度の推定値である推定平均速度を作成し、
    前記基準累積交通量と、前記擬似累積交通量と、に基いて、前記道路の交通量の推定値である推定交通量を作成し、
    前記推定平均速度と、前記推定交通量と、に基いて、前記道路の車両密度の推定値である推定車両密度を作成する、
    請求項2に記載の交通状況推定システム。
  4. 前記擬似累積交通量作成部は、
    前記擬似累積交通量を作成する際に、前記基準地点以外の所定の地点について、前記通過時刻情報によって得られている前記2つの車両ごとの離散的な通過時刻を、所定の時系列モデルを用いて結ぶことで連続的な前記擬似累積交通量を作成する、
    請求項2に記載の交通状況推定システム。
  5. 前記車両検知装置は、前記基準地点に設置されている車両感知器である、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の交通状況推定システム。
  6. 前記車両検知装置は、前記道路に設置されている本線集約料金所、および、フリーフローETC(Electronic Toll Collection System)の少なくともいずれかにおける車両検知装置である、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の交通状況推定システム。
  7. 前記通過時刻情報取得部は、前記道路を走行するプローブカーが出力する通過時刻情報を中継する中継装置から前記通過時刻情報を取得する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の交通状況推定システム。
  8. 前記通過時刻情報取得部は、前記道路を走行する車両に搭載されているETC2.0以上のETC車載器が出力する通過時刻情報を中継する路側装置から前記通過時刻情報を取得する、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の交通状況推定システム。
  9. 道路における所定の2つの基準地点に設置されている車両検知装置から、それぞれの前記基準地点を通過した車両の台数の情報である通過台数情報を取得する通過台数情報取得ステップと、
    前記2つの基準地点それぞれに関する前記通過台数情報に基いて、前記2つの基準地点それぞれを通過した車両の台数の累積値である第1の基準累積交通量、第2の基準累積交通量を算出する基準累積交通量算出ステップと、
    1つの所定の車両が前記道路における前記2つの基準地点を含む各地点を通過した時刻の情報である通過時刻情報を前記所定の車両から取得する通過時刻情報取得ステップと、
    前記第1の基準累積交通量と、前記第2の基準累積交通量と、前記通過時刻情報と、に基いて、前記道路における前記2つの基準地点の間の所定の地点を通過した車両の台数の累積値である擬似累積交通量を作成し、そのときに、前記2つの基準地点の間の所定の地点について、前記通過時刻情報によって得られている前記所定の車両の離散的な通過時刻を基準に直線近似することで連続的な前記擬似累積交通量を作成する擬似累積交通量作成ステップと、
    前記第1の基準累積交通量と、前記第2の基準累積交通量と、前記擬似累積交通量と、に基いて、前記道路の交通状況を推定する交通状況推定ステップと、
    を含む交通状況推定方法。
  10. 道路における所定の1つの基準地点に設置されている車両検知装置から、前記基準地点を通過した車両の台数の情報である通過台数情報を取得する通過台数情報取得ステップと、
    前記通過台数情報に基いて、前記基準地点を通過した車両の台数の累積値である基準累積交通量を算出する基準累積交通量算出ステップと、
    所定の2つの車両それぞれが前記道路における前記基準地点を含む各地点を通過した時刻の情報である2つの通過時刻情報を、前記2つの車両それぞれから取得する通過時刻情報取得ステップと、
    前記基準累積交通量と、前記2つの通過時刻情報と、に基いて、前記道路における前記基準地点以外の所定の地点を通過した車両の台数の累積値である擬似累積交通量を作成し、そのときに、前記基準地点以外の所定の地点について、前記通過時刻情報によって得られている前記2つの車両ごとの離散的な通過時刻を直線的に結ぶことで連続的な前記擬似累積交通量を作成する擬似累積交通量作成ステップと、
    前記基準累積交通量と、前記擬似累積交通量と、に基いて、前記道路の交通状況を推定する交通状況推定ステップと、
    を含む交通状況推定方法。
  11. 前記交通状況推定ステップは、
    前記通過時刻情報に基いて、前記道路を走行する車両の平均速度の推定値である推定平均速度を作成し、
    前記基準累積交通量と、前記擬似累積交通量と、に基いて、前記道路の交通量の推定値である推定交通量を作成し、
    前記推定平均速度と、前記推定交通量と、に基いて、前記道路の車両密度の推定値である推定車両密度を作成する、
    請求項10に記載の交通状況推定方法。
  12. 前記擬似累積交通量作成ステップは、
    前記擬似累積交通量を作成する際に、前記基準地点以外の所定の地点について、前記通過時刻情報によって得られている前記2つの車両ごとの離散的な通過時刻を、所定の時系列モデルを用いて結ぶことで連続的な前記擬似累積交通量を作成する、
    請求項10に記載の交通状況推定方法。
  13. 前記車両検知装置は、前記基準地点に設置されている車両感知器である、
    請求項から請求項12のいずれか一項に記載の交通状況推定方法。
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