JP7224347B2 - 反射コーティングされたガラス物品の製造方法 - Google Patents

反射コーティングされたガラス物品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7224347B2
JP7224347B2 JP2020521952A JP2020521952A JP7224347B2 JP 7224347 B2 JP7224347 B2 JP 7224347B2 JP 2020521952 A JP2020521952 A JP 2020521952A JP 2020521952 A JP2020521952 A JP 2020521952A JP 7224347 B2 JP7224347 B2 JP 7224347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating layer
gaseous mixture
glass article
coated glass
coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020521952A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021500294A (ja
Inventor
バラナシ スリカンス
マクスポーラン ニール
バリントン マホニー マシュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilkington Group Ltd
Original Assignee
Pilkington Group Ltd
Pilkington PLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pilkington Group Ltd, Pilkington PLC filed Critical Pilkington Group Ltd
Publication of JP2021500294A publication Critical patent/JP2021500294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7224347B2 publication Critical patent/JP7224347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3429Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials at least one of the coatings being a non-oxide coating
    • C03C17/3482Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials at least one of the coatings being a non-oxide coating comprising silicon, hydrogenated silicon or a silicide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2218/00Methods for coating glass
    • C03C2218/10Deposition methods
    • C03C2218/15Deposition methods from the vapour phase
    • C03C2218/152Deposition methods from the vapour phase by cvd
    • C03C2218/1525Deposition methods from the vapour phase by cvd by atmospheric CVD

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)に基づき、シリアル番号第62/574,437号が付与され、2017年10月19日に出願された米国仮特許出願の優先権を主張し、当該出願の全開示は引用することにより本明細書に組み込まれる。
本発明は、コーティングされたガラス物品を製造する方法に関する。より具体的には、本発明は、反射コーティングされたガラス物品を製造する方法に関する。
現在、フラットスクリーンビデオディスプレイは、公共および商業施設の多くの場所ならびに個人の家にある。ディスプレイが動作中でない場合、このようなビデオディスプレイが目立ちすぎないことが望ましいことがわかっている。この目的を達成する1つの方法は、ビデオディスプレイに、部屋の中で一般的に見受けられることがある物体、例えば鏡の外見を与えることによりビデオディスプレイを隠すことである。しかし、特定の条件下、例えばスペースを照らす自然光のレベルが比較的高く、ビデオディスプレイが動作中である場合、ビデオ画像の品質は望ましいほど明るくもなく鮮明でもない。
したがって、ディスプレイが使用中でない場合には、ビデオディスプレイを隠すための鏡のような外観を有し、ディスプレイが使用中で自然光のレベルが高い場所で利用される場合には、ディスプレイからのビデオ画像を明るく鮮明にすることができる、コーティングされたガラス物品を製造する方法を提供することは有利なことになる。
反射コーティングされたガラス物品を製造する方法の実施形態が提供される。一実施形態では、方法は、ガラス基板を供給することを含む。第1のガス状混合物が形成される。第1のガス状混合物は、シラン化合物および不活性ガスを含む。第1のガス状混合物は、ガラス基板の主表面の上の位置に送達され、ガラス基板の主表面上に直接第1のコーティング層を堆積させる。第1のコーティング層は、5~50nmの厚さで堆積される。第2のガス状混合物が形成される。第2のガス状混合物は、シラン化合物、ラジカルスカベンジャー、および分子状酸素を含む。第2のガス状混合物は、第1のコーティング層の上の位置に送達される。第2のコーティング層は、第1のコーティング層の上に5~50nmの厚さで堆積される。コーティングされたガラス物品は、コーティングされたガラス物品のコーティングされた側から45%以上の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示す。
いくつかの実施形態では、ガラス基板は移動している。
他の実施形態では、ガラス基板は、フロートガラス製造プロセスにおいてガラスリボンである。
好ましくは、第1のコーティング層は3.0以上の屈折率を有し、第2のコーティング層は1.6未満の屈折率を有する。
好ましくは、第1のコーティング層は元素シリコンを含み、第2のコーティング層は二酸化ケイ素を含む。一実施形態では、第1のコーティング層は元素シリコンから本質的になる。別の実施形態では、第2のコーティング層は二酸化ケイ素から本質的になる。
一実施形態では、第1のガス状混合物は第1のコーティング装置を通して供給され、第1のガス状混合物は第1のコーティング装置から排出される。好ましくは、第1のガス状混合物は、第1のコーティング装置を通って供給される前に形成される。
別の実施形態では、第2のガス状混合物は第2のコーティング装置を通して供給され、第2のガス状混合物は第2のコーティング装置から排出される。
一実施形態では、第1のガス状混合物は、シラン化合物および不活性ガスから本質的になる。
別の実施形態では、第2のガス状混合物は、酸素含有化合物を含む。好ましくは、酸素含有化合物は水蒸気である。
一実施形態では、第1のコーティング層の厚さは10~30nmである。
別の実施形態では、第2のコーティング層の厚さは10~50nmである。
いくつかの実施形態では、第2のコーティング層は、第1のコーティング層上に直接堆積され、コーティングの最も外側の層を形成する。
特定の実施形態では、第3のコーティング層が第2のコーティング層の上に堆積され、第3のコーティング層は50nm以下の厚さで堆積される。一実施形態では、第3のコーティング層は第2のコーティング層上に直接堆積される。別の実施形態では、第3のコーティング層は、コーティングされたガラス物品の外面を画定する。このような実施形態では、第3のコーティング層は、酸化ケイ素およびフッ素を含む。
一実施形態では、コーティングされたガラス物品10は1.0×1010オーム/スクエアよりも大きいシート抵抗を示す。
いくつかの実施形態では、コーティングされたガラス物品のコーティングされた側からコーティングされたガラス物品によって示される全可視光反射率(光源D65、10°観測者)は、45~75%である。
他の実施形態では、コーティングされたガラス物品は、コーティングされたガラス物品のコーティングされた側から40%以下の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示す。一実施形態では、コーティングされたガラス物品は、コーティングされたガラス物品のコーティングされた側から20~40%の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示す。
好ましくは、コーティングされたガラス物品は、コーティングされたガラス物品のコーティングされた側から-6~6の範囲のa値(光源D65、10°観測者)、コーティングされたガラス物品のコーティングされた側から-6~6の範囲のb値(光源D65、10°観測者)を示す。
いくつかの実施形態では、a値は負であり、b値は正である。
本発明の上記のおよび他の利点は、添付の図面に照らして検討すると、以下の発明を実施するための形態から当業者には容易に明らかになるであろう。
図1は、本発明の実施形態によるコーティングされたガラス物品の実施形態の断面図である。 図2は、本発明の別の実施形態によるコーティングされたガラス物品の別の実施形態の断面図である。 図3は、本発明の一実施形態によるフロートガラス製造プロセスを実施するための設備の垂直断面の概略図である。
本発明は、別に明確に指定されている場合を除き、様々な別の向きおよび工程シーケンスを想定することができることを理解されたい。添付の図面に例示され、以下の明細書に記載される特定の層、物品、方法、およびプロセスは、本発明の概念の単に例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、開示された実施形態に関連する特定の寸法、方向、または他の物理的特性は、特に明記しない限り限定と見なされるべきではない。
一実施形態では、反射コーティングされたガラス物品を製造する方法が提供される。反射コーティングされたガラス物品10の実施形態は、図1~3を参照して以下で説明される。コーティングされたガラス物品10の実施形態は、単一のコーティングされたガラスシートとして利用されることができる。そのような一実施形態では、コーティングされたガラス物品は、ディスプレイアセンブリの一部として利用される。さらに、コーティングされたガラス物品10の実施形態は、例えば窓ガラスにおいて利用されることができ、および/または建築、電子、住宅、商業、太陽光発電、自動車、および航空宇宙用途を有すことができる。
方法は、ガラス基板を供給することを含む。ガラス基板の実施形態は、例えば、図1および2に例示される。ガラス基板の透明性または吸収特性は、コーティングされたガラス物品の実施形態間で異なる場合がある。また、ガラス基板の色は、方法の実施形態間で異なる可能性がある。いくつかの実施形態では、ガラス基板はうすく着色または着色されていてもよい。しかし、ガラス基板12は、実質的に透明であり、可視光に対して透明であることが好ましい。
ガラス基板は、当技術分野で公知の従来のガラス組成物であってよい。特定の実施形態では、ガラス基板12の組成は、コーティングされたガラス物品10が特定の特性を示すことができるように選択される。好ましくは、ガラス基板12は、ソーダライムシリカガラスである。この実施形態では、基板12は、フロートガラスリボンであってよい。しかし、ガラス基板は別の組成物、例えば、ホウケイ酸塩またはアルミノケイ酸塩組成物であってもよい。さらに、ガラス基板の厚さを、実施形態間で変えてもよい。
方法は、ガラス基板12の製造と併せて実施されることができる。一実施形態では、ガラス基板12は、公知のフロートガラス製造プロセスを利用して形成されることができる。フロートガラス製造プロセスの一例が図3に例示されている。この実施形態では、ガラス基板は、ガラスリボン38と呼ばれる場合もある。しかし当然のことながら、この方法はフロートガラス製造プロセスとは別に、またはガラスリボンの形成および切断後でも利用できる。
コーティング14はガラス基板12上に形成される。好ましくは、コーティング14は、ガラス基板12の第1の主表面20上に直接形成される。コーティング14がガラス基板12上に直接形成される場合、コーティング14とガラス基板12との間に介在するコーティングはない。ガラス基板12の第2の主表面22およびコーティングされたガラス物品10の反対側は、コーティングされていなくてもよい。
一実施形態では、コーティング14は熱分解性である。本開示で使用する用語「熱分解性」は、ガラス基板に化学的に結合するコーティングまたはその層を指す場合がある。好ましくは、コーティング14は2つ以上の化学蒸着(CVD)プロセスによって形成される。特定の実施形態では、各CVDプロセスは動的堆積プロセスである。したがってこれらの実施形態では、ガラス基板12は、その上(thereon)またはその上(thereover)にコーティング14を形成するときに移動する。好ましくは、ガラス基板12は、コーティング14が形成される場合、例えば3.175m/分(125インチ/分)を超える所定の速度で移動する。一実施形態では、ガラス基板12は、コーティング14が形成される場合、3.175m/分(125インチ/分)~12.7m/分(600インチ/分)の速度で移動する。
特定の実施形態では、ガラス基板12は加熱される。基板12がフロートガラスリボンである実施形態では、コーティング14はフロートガラス製造プロセスの加熱ゾーンに適用されることが好ましい。一実施形態では、コーティング14がその上またはその上に直接形成される場合、ガラス基板12の温度は約1100°F(593℃)以上である。別の実施形態では、コーティング14が形成される場合、ガラス基板12の温度は約1100°F(593℃)~1400°F(760℃)である。
コーティング14は、第1のコーティング層16および第2のコーティング層18を備える。特定の実施形態では、コーティング14は前述のコーティング層16、18からなる。これらの実施形態では、第1のコーティング層16と第2のコーティング層18との間に介在層はない。
第1のコーティング層16は、ガラス基板12の第1の主表面20の上に、好ましくは直接、堆積される。好ましくは、第1のコーティング層16は、表面が本質的に大気圧にある間、ガラス基板12の第1の主表面20の上に堆積される。この実施形態では、第1のコーティング層16は、大気圧化学蒸着(APCVD)プロセスによって堆積される。特定の実施形態では、第1のコーティング層16は熱分解性である。
所望の可視光反射率を示すコーティングされたガラス物品10を提供するために、第1のコーティング層16は3.0以上の屈折率を有することが好ましい。特定の実施形態では、第1のコーティング層16は3.4~3.5の屈折率を有することが好ましい場合がある。本開示で言及される屈折率値は、電磁スペクトルの400~780ナノメートル(nm)の平均値についてであることに留意されたい。
好ましくは、これらの実施形態では、第1のコーティング層16は元素シリコン(Si)を含む。しかし、第1のコーティング層16は好適な屈折率を有する他の材料を含んでもよい。このような他の材料はまた、誘電性であることが好ましい。第1のコーティング層16が元素シリコンを含む場合、シリコン層は元素シリコンから本質的になることができる。これらの実施形態では、シリコン層は、例えば炭素の微量汚染物質を含んでもよい。本開示で使用する語句「微量」は、微少のために必ずしも定量的に測定できるわけではないコーティング層の構成要素の量である。しかし、シリコン層は汚染物質、例えば炭素を本質的に含まないことが好ましい。第1のコーティング層16が元素シリコンを含む実施形態では、第1のコーティング層16の厚さは5~50nmである。これらの実施形態では、好ましくは第1のコーティング層16の厚さは10~30nmである。より好ましくは、第1のコーティング層16の厚さは10~25nmである。
第1のコーティング層16は、第1のガス状混合物を形成することによって堆積される。特定の実施形態では、第1のガス状混合物は、本質的に大気圧で第1のコーティング層を形成するのに好適な少なくとも1つの反応物質(前駆体)化合物を含む。ガス状混合物で使用するのに好適な少なくとも1つの前駆体化合物は、CVDプロセスで使用するのに好適であることが好ましい。このような化合物は、ある時点で液体または固体であるが、ガス状混合物で使用するためにそれらを気化させることができるように揮発性である。ガス状態になると、少なくとも1つの前駆体化合物はガス流に含まれて、第1のコーティング層16を堆積させるために利用されることができる。
第1のコーティング層16が元素シリコンを含む場合、第1のコーティング層16は、シラン化合物を含む第1のガス状混合物を形成することによって堆積されてもよい。シラン化合物は、シラン化合物の供給源からシラン化合物を送達することによって供給される。一実施形態では、シラン化合物はモノシラン(SiH)である。しかし、他のシラン化合物は、第1のコーティング層16を堆積させるのに使用するのに好適である場合がある。
第1のガス状混合物はまた、ラジカルスカベンジャーを含むことができる。したがって、ラジカルスカベンジャーを供給するために、ラジカルスカベンジャーの供給源も設けることができる。一実施形態では、ラジカルスカベンジャーは炭化水素ガスである。
好ましくは、炭化水素ガスは、エチレン(C)またはプロピレン(C)である。
しかし、第1のコーティング層は汚染物質、例えば炭素を本質的に含まないことが好ましい。したがって、特定の実施形態では、ラジカルスカベンジャーが第1のガス状混合物中に供給されないことが好ましい。これらの実施形態では、第1のガス状混合物は、シラン化合物および不活性ガスを含むことができる。特定の実施形態では、第1のガス状混合物は、シラン化合物および不活性ガスから本質的になることができる。不活性ガスはキャリアガスまたは希釈ガスとして利用されてもよい。
第1のガス状混合物中に含有される好適な不活性ガスには、窒素(N)、ヘリウム(He)、およびそれらの混合物が含まれる。
いくつかの実施形態では、シラン化合物を不活性ガスと混合して第1のガス状混合物を形成する。特定の実施形態では、第1のガス状混合物は、第1のコーティング装置を通って供給され、1つまたは複数のガス分配器ビームを利用して第1のコーティング装置から排出される。好ましくは、第1のガス状混合物は、第1のコーティング装置を通って供給される前に形成される。例えば、シラン化合物および不活性ガスは、第1のコーティング装置の入口に連結される供給ラインで混合されてもよい。他の実施形態では、ガス状混合物は第1のコーティング装置内で形成されてもよい。
好ましくは、第1のコーティング装置は、ガラス基板を横切って横方向に延在し、その上方の所定の距離に設けられる。コーティング装置は、好ましくは少なくとも1つの所定の場所に設置される。この方法をフロートガラスの製造プロセスと組み合わせて使用する場合、コーティング装置はそのフロートバスセクション内に設けられることが好ましい。
しかし、コーティング装置を、アニーリング徐冷炉内、および/またはフロートバスとアニーリング徐冷炉との間の間隙内に設けてもよい。
第1のガス状混合物は、ガラス基板12の第1の主面20の上の位置に送達される。第1のガス状混合物は、ガラス基板に向かって、およびそれに沿って向けられる。第1のコーティング装置を利用することは、第1のガス状混合物をガラス基板12の上の位置に送達すること、ならびに第1のガス状混合物をガラス基板に向けておよびそれに沿って向けることに役立つ。好ましくは、第1のガス状混合物は、層流でガラス基板に向かって、およびそれに沿って向けられる。
第1のガス状混合物は、ガラス基板で、またはその近くで反応して、その上に第1のコーティング層を堆積させる。上記の第1のガス状混合物の実施形態を利用すると、ガラス基板上に高品質のコーティング層が堆積する。具体的には、第1のコーティング層は、優れたコーティング厚さの均一性を示し、商業的に実行可能な堆積速度で堆積されることができる。
第2のコーティング層18は、第1のコーティング層16上に、好ましくは直接その上に堆積される。第2のコーティング層18が第1のコーティング層16上に直接堆積される場合、第1のコーティング層16と第2のコーティング層18との間に介在層はない。特定の実施形態では、第2のコーティング層18は、コーティングされたガラス物品10の最も外側のコーティング層である。これらの実施形態では、第2のコーティング層18は、コーティングされたガラス物品10の最も外側の外面24を画定する。
第2のコーティング層18は誘電体材料を含む。また、所望の可視光反射率を示すコーティングされたガラス物品10を提供するために、第2のコーティング層18は、第1のコーティング層16の屈折率よりも小さい屈折率を有することが好ましい。特定の実施形態では、第2のコーティング層の屈折率は1.6以下である。これらの実施形態では、第2のコーティング層18は二酸化ケイ素(SiO)を含むことが好ましい。二酸化ケイ素は誘電性であり屈折率が約1.46であるため、好ましい材料である。いくつかの実施形態では、第2のコーティング層18は二酸化ケイ素から本質的になる。
好ましくは、第2のコーティング層18は熱分解性である。第2のコーティング層18が二酸化ケイ素を含む実施形態では、第2のコーティング層18の厚さは5~50nmである。これらの実施形態では、好ましくは第2のコーティング層18の厚さは10~50nmである。
好ましくは、第2のコーティング層18は、第2のガス状混合物を形成することによって堆積される。特定の実施形態では、第2のガス状混合物は、本質的に大気圧で第2のコーティング層18を形成するのに好適な前駆体化合物を含む。第2のガス状混合物で使用するのに好適な前駆体化合物は、CVDプロセスで使用するのに好適であることが好ましい。このような化合物は、ある時点で液体または固体であるが、第2のガス状混合物で使用するためにそれらを気化させることができるように揮発性である。ガス状態になると、前駆体化合物はガス流に含まれて、第2のコーティング層18を形成するために利用されることができる。
第2のコーティング層18が二酸化ケイ素を含む場合、第2のガス状混合物はシラン化合物を含む。第2のガス状混合物はまた、ラジカルスカベンジャーおよび分子状酸素(O)を含む。一実施形態では、第2のガス状混合物は、シラン化合物、ラジカルスカベンジャー、および分子状酸素から本質的になる。さらに、いくつかの実施形態では、第2のガス状混合物は酸素含有化合物を含むことができる。このような一実施形態では、第2のガス状混合物は、シラン化合物、ラジカルスカベンジャー、分子状酸素、および酸素含有化合物から本質的になる。
一実施形態では、シラン化合物はモノシラン(SiH)である。しかし、他のシラン化合物は、第2のコーティング層18を堆積させるのに使用するのに好適である。例えば、ジシラン(Si)は、第2のコーティング層18を堆積させるのに使用するのに好適なシラン化合物である。
第2のガス状混合物で利用されるシラン化合物は、自然発火性である可能性がある。自然発火性シラン化合物を含む第2のガス状混合物に分子状酸素のみが加えられる場合、二酸化ケイ素が発生する。しかし、二酸化ケイ素は許容できないほど高い速度で発生し、爆発的な反応が生じる可能性がある。このような反応を防止する公知の方法は、非常に低い、商業的に非実用的な速度でのコーティングの堆積をもたらす。公知の方法はまた、濃度が高すぎるため、ガス状混合物中に含むことができるシラン化合物および酸素の量が制限され、元素の気相反応が生じ、コーティング層は生成されない。したがって、第2のガス状混合物はラジカルスカベンジャーを含むことが好ましい。
ラジカルスカベンジャーの存在により、動作温度での発火および早すぎる反応を生じることなく、シラン化合物を分子状酸素および/または酸素含有化合物と混合することができる。ラジカルスカベンジャーはさらに、ガラス基板12の上、近く、および/または表面上での反応の反応速度の制御および最適化をもたらし、可能にする。一実施形態では、ラジカルスカベンジャーは炭化水素ガスである。好ましくは、炭化水素ガスはエチレン(C)またはプロピレン(C)である。
分子状酸素は、ガス状組成物、例えば空気の一部として、または実質的に精製された形態で提供されることができる。第2のガス状混合物が酸素含有化合物を含む実施形態では、酸素含有化合物は水(HO)蒸気であることが好ましい。一実施形態では、第2のガス状混合物は、分子状酸素および水蒸気の両方を含む。この実施形態では、第2のガス状混合物は、分子状酸素よりも多くの水蒸気を含むことができる。
第2のガス状混合物はまた、キャリアガスまたは希釈ガスとして利用される1つまたは複数の不活性ガスを含むことができる。好適な不活性ガスには、窒素(N)、ヘリウム(He)、およびそれらの混合物が含まれる。したがって、1つまたは複数の不活性ガスの供給源を設けることができ、そこから別個の供給ラインが延びることができる。
一実施形態では、第2のガス状混合物は、シラン化合物、ラジカルスカベンジャー、および分子状酸素を混合することによって形成される。いくつかの実施形態では、第2のガス状混合物は、シラン化合物、ラジカルスカベンジャー、分子状酸素、および酸素含有化合物を混合することによって形成される。特定の実施形態では、混合後、第2のガス状混合物は、第2のコーティング装置を通して供給され、1つまたは複数のガス分配器ビームを利用して第2のコーティング装置から排出される。好ましくは、第2のガス状混合物は、第2のコーティング装置を通って供給される前に形成される。例えば、シラン化合物、分子状酸素、およびラジカルスカベンジャーは、第2のコーティング装置の入口に連結される供給ラインで混合されてもよい。他の実施形態では、第2のガス状混合物は、第2のコーティング装置内で形成されてもよい。
第2のガス状混合物は、第1のコーティング層16の上の位置に送達される。第2のガス状混合物は、ガラス基板12に向かって、およびそれに沿って向けられる。第2のコーティング装置を利用することは、第2のガス状混合物を第1のコーティング層16の上の位置に送達すること、ならびに第2のガス状混合物をガラス基板12に向けておよびそれに沿って向けることに役立つ。好ましくは、第2のガス状混合物は、層流でガラス基板12に向かって、およびそれに沿って向けられる。
第2のガス状混合物は、ガラス基板12で、またはその近くで反応して、その上に第2のコーティング層18を形成する。上記の第2のガス状混合物の実施形態を利用すると、ガラス基板12および第1のコーティング層16の上に高品質のコーティング層が堆積する。具体的には、第2のコーティング層18は、優れたコーティング厚さ均一性を示す。
上記の方法の実施形態は、高反射性であるコーティングされたガラス物品10を提供する。ディスプレイが使用中ではない場合、コーティングされたガラス物品10が示す高い反射率のため、ディスプレイ、例えばフラットスクリーンテレビをコーティングされたガラス物品10の反射および鏡のような外見によって隠すことができる。また、ディスプレイが使用中の場合、コーティングされたガラス物品10を通してディスプレイ画像が見え、物品10を通して見えるディスプレイ画像の品質は、広範囲の環境光条件下で明るくおよび鮮明である。いくつかの実施形態では、コーティング14はディスプレイから離れて外を向くことが好ましい場合がある。
コーティングされたガラス物品の反射率は、その全可視光反射率に関して以下でさらに説明される。コーティングされたガラス物品10を説明するために、全可視光反射率は、ガラス基板12の表面上に形成されたコーティング14を有するコーティングされたガラス物品10の側26(コーティングされた側)から測定される、コーティングされたガラス物品10から反射される可視光の割合を指す。
また、コーティングされたガラス物品10を説明するために、全可視光透過率は、コーティングされたガラス物品10のコーティングされた側26から測定される、コーティングされたガラス物品10を通過する可視光の割合を指す。全可視光反射率および全可視光透過率は、光源D65、10°観測者を使用するCIELABカラースケールシステムに従って本開示で説明される。
有利には、コーティングされたガラス物品10は、45%以上の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示す。好ましくは、コーティングされたガラス物品10は、50%以上の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示す。特定の実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、60%以上の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示す。好ましくは、これらの実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、65%以上の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示す。これらの実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、75%以下の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示すことができる。したがって、例えば、コーティングされたガラス物品10は45~75%の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示すことができる。全可視光反射率は、市販の分光光度計、例えばPerkin Elmer Lambda 950を使用して測定されることができる。
さらに、一実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、40%以下の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示す。好ましくは、コーティングされたガラス物品10は、35%以下の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示す。特定の実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、30%以下の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示す。別の実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、25%以下の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示すことができる。これらの実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、少なくとも20%の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示すことができる。したがって、例えば、コーティングされたガラス物品10は、20~40%の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示すことができる。全可視光透過率は、市販の分光光度計、例えばPerkin Elmer Lambda 950を使用して測定されることができる。
コーティングされたガラス物品10はまた、有利である他の特性を示すことができる。例えば、コーティングされたガラス物品10は、高い全可視光反射率を示すだけでなく、コーティングされたガラス物品10に入射角90度で見た場合、コーティングされたガラス物品10のコーティングされた側26から反射される可視光に対して無彩色を示すことができることに留意されたい。コーティングされたガラス物品10のコーティングされた側26から反射された可視光の色は、本開示では「反射色」と呼ばれることがある。反射色は、光源D65、10°観測者を使用するCIELABカラースケールシステムに従って本開示で説明される。反射色は、市販の分光光度計、例えばPerkin Elmer Lambda 950を使用して測定されることができる。また、本開示に開示されるコーティングされたガラス物品10の実施形態を説明する目的で、コーティングされたガラス物品10のコーティングされた側26から反射される可視光の無彩色は、-6~6の範囲のa値(光源D65、10°観測者)および-6~6の範囲のb値(光源D65、10°観測者)を有する。
好ましくは、コーティングされたガラス物品10は、約-4~3の範囲のa値(光源D65、10°観測者)、および約-3~3の範囲のb値(光源D65、10°観測者)の反射色を示す。最も好ましくは、コーティングされたガラス物品10は、約-3~3の範囲のa値(光源D65、10°観測者)、約-3~3の範囲のb値(光源D65、10°観測者)の反射色を示す。これらの実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、a値が負であり、b値が正である反射色を示すことが好ましい。当然のことながら、負のa値は、緑の色相を示し、負のb値は、コーティングされたガラス物品10が示す反射色の黄色の色相を示す。
また、コーティングされたガラス物品10は、低いヘイズ値を示すことができる。本開示で説明するように、用語「ヘイズ」は、コーティングされたガラス物品10を通過する場合、散乱する入射可視光の割合を指す。また本開示で説明するように、コーティングされたガラス物品10によって示されるヘイズは、コーティングされたガラス物品10のコーティングされた側26から測定される。一実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、0.5%以下のヘイズを示すことができる。好ましくは、コーティングされたガラス物品10は、0.4%以下のヘイズを示す。いくつかの実施形態では、コーティングされたガラス物品10によって示されるヘイズは、0.1~0.4%である。コーティングされたガラス物品10によって示されるヘイズは、市販のヘイズメーター、例えばBYK-Gardner haze-gard plusを使用して測定されることができる。
特定の実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、タッチスクリーン電子デバイスで利用されてもよい。タッチスクリーン電子デバイスは、投影型静電容量式タッチ、光学式、または赤外線の種類であることができる。コーティングされたガラス物品10がタッチスクリーン電子デバイスで利用される場合、コーティングされたガラス物品10は、コーティング14がデバイスから外を向くようにデバイスに設けられ、タッチスクリーン電子デバイスが使用中の場合、ユーザーはコーティング14に触れることでデバイスを制御する。これらの実施形態では、コーティングされたガラス物品10が高いシート抵抗を示すことが好ましい。このような一実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、例えば、1.0×1010オーム/スクエアより大きいシート抵抗を示す。好ましくは、コーティングされたガラス物品10は、1.0×1012オーム/スクエア以上のシート抵抗を示す。コーティングされたガラス物品は、第1のコーティング層および第2のコーティング層のそれぞれの組成および厚さを適切に選択することにより、例えば、1.0×1010オーム/スクエアより大きいシート抵抗を示す。コーティングされたガラス物品10によって示されるシート抵抗は、コーティングされたガラス物品10のコーティングされた側26で測定される。コーティングされたガラス物品10によって示されるシート抵抗は、4探針法および市販の4探針を使用して測定されることができる。
さらに、例えば、コーティングされたガラス物品10がタッチスクリーン電子デバイスで利用される場合などの特定の実施形態では、コーティングされたガラス物品10は、第3のコーティング層28を備えることができる。ここで図2を参照すると、第3のコーティング層28は、第2のコーティング層18の上に、好ましくは直接、堆積される。第3のコーティング層28が第2のコーティング層18上に直接堆積される場合、第2のコーティング層18と第3のコーティング層28との間に介在層はない。これらの実施形態では、第3のコーティング層28は、コーティングされたガラス物品10の最も外側のコーティング層であることができる。これらの実施形態では、第3のコーティング層28は、コーティングされたガラス物品10の外面24を画定することができる。
特定の実施形態では、第3のコーティング層28を利用して、コーティングされたガラス物品10が疎水性および/または疎油性を示すことができる。有利には、コーティングされたガラス物品10が疎水性を示す場合、コーティングされたガラス物品10は水をはじき、汚れに強い。コーティングされたガラス物品10が疎油性を示す場合、コーティングされたガラス物品10は、コーティングされたガラス物品10に付着する油および指紋に影響されない。これらの実施形態では、第3のコーティング層28は、シリコン、酸素、およびフッ素を含むことができる。このような一実施形態では、第3のコーティング層28は、酸化ケイ素およびフッ素を含む。これらの実施形態では、第3のコーティング層28は、フルオロシラン化合物またはフルオロアルキルシラン化合物を利用することによって堆積させることができる。第3コーティング層28が設けられる場合、第3コーティング層28は、50nm以下の厚さで堆積されてもよい。特定の実施形態では、第3のコーティング層28の厚さは5~10nmであることが好ましい。これらの実施形態では、第3のコーティング層28は、例えば、スパッタ堆積プロセス、または溶液堆積プロセス、例えばディッププロセスもしくはスピニングプロセスを利用して堆積されることができる。しかし、第3のコーティング層28は、他の堆積プロセスを使用して堆積されてもよい。
上述したように、コーティング14は、周知のフロートガラス製造プロセスにおけるガラス基板12の製造と併せて形成されることができる。フロートガラス製造プロセスは、通常、フロートガラス設備、例えば、図3に示される設備30を利用して実行される。しかし、ここに記載のフロートガラス設備30は、このような設備の単なる例示であることは言うまでもない。
図3に例示するように、フロートガラス設備30は、溶融ガラス34が溶融炉からガラス基板が形成されるフロートバスセクション36に送られるカナルセクション32を備えることができる。この実施形態では、ガラス基板はガラスリボン38と呼ばれる。ガラスリボン38は、コーティングが形成される好ましい基板である。しかし当然のことながら、ガラス基板はガラスリボンであることに限定されない。
ガラスリボン38は、バスセクション36から隣接するアニーリング徐冷炉40、そして冷却セクション42を通って進む。フロートバスセクション36は、溶融スズ46のバスが含まれる底部セクション44、ルーフ48、反対側の側壁(図示せず)および端壁50、52を備える。ルーフ48、側壁および端壁50、52は共に、溶融スズ46の酸化を防ぐために非酸化性雰囲気が維持されるエンクロージャ54を画定する。
動作中、溶融ガラス34は、制御された量で、調整用ツイール56のすぐ下をカナル32に沿って、そしてスズ浴46の表面上で下方に流れる。溶融スズ表面上で、溶融ガラス34は重力および表面張力の影響、ならびにいくつかの機械的影響下で横方向に広がり、それはスズ浴46を横切って前進し、ガラスリボン38を形成する。ガラスリボン38は、バスセクション36からリフトアウトロール58上を移動させられ、その後、一直線に並ぶロール上でアニーリング徐冷炉40、そして冷却セクション42を通って運ばれる。コーティング14の堆積は、フロートバスセクション36で行われることが好ましいが、堆積は、ガラス製造ラインに沿って、例えば、フロートバス36とアニーリング徐冷炉40との間の間隙60内、またはアニーリング徐冷炉40内でさらに行われることができる。
図3に例示するように、2つのコーティング装置62、64がフロートバスセクション36内に示される。コーティング14はコーティング装置62、64を利用して形成されることができ、各コーティング装置はコーティング層16、18のうちの1つを堆積させるために利用される。例えば一実施形態では、第1のコーティング層16は第1のコーティング装置62を利用して堆積される。この実施形態では、第2のコーティング層22は第2のコーティング装置64を利用して堆積される。
フロートバスを構成する溶融スズ46の酸化を防止するために、好適な非酸化性雰囲気、一般的に窒素、または窒素が主である窒素と水素との混合物がフロートバスセクション36に保持される。雰囲気ガスは、分配マニホールド72に動作可能に連結する導管70を通って入れられる。非酸化ガスは、外気圧の浸入を防ぐために、通常の損失を補い、環境大気圧より約0.001~約0.01気圧のわずかな正圧を維持するのに十分な速度で導入される。本発明を説明するために、上記の圧力範囲は、通常の大気圧であると見なされる。
好ましくは、コーティング14は、本質的に大気圧で形成される。したがって、フロートバスセクション36、アニーリング徐冷炉40、および/またはフロートバス36とアニーリング徐冷炉40との間の間隙60内の圧力は、本質的に大気圧であることができる。
フロートバスセクション36およびエンクロージャ54内の所望の温度状態を維持するための熱は、エンクロージャ54内のラジアントヒーター74によって供給される。冷却セクション42は囲まれておらず、したがってガラスリボン38は周囲大気に開放されているので、徐冷炉40内の雰囲気は通常大気である。その後、ガラスリボン38は周囲温度まで冷却される。ガラスリボン38を冷却するために、周囲空気は、冷却セクション42のファン76によるように、ガラスリボン38に向けられてもよい。ガラスリボン38が搬送されるときに所定の状況に従ってガラスリボン38の温度を徐々に低下させるために、ヒータ(図示せず)もアニーリング徐冷炉40内に設けることができる。
以下の実施例は、コーティングされたガラス物品を製造する方法の実施形態をさらに例示および開示する目的でのみ提示される。
本発明の範囲内のコーティングされたガラス物品の実施例を以下に記載し、表1に例示する。表1では、本発明の範囲内のコーティングされたガラス物品は、Ex1~Ex4である。本発明の一部とは見なされない比較例も以下に記載され、表1に例示される。
比較例は、表1でC1として示される。以下の実験条件はC1に適用される。C1の場合、ガラス基板が形成され、フロートガラス製造プロセスと連動して移動するにつれて、ガラス基板の第1主面上にコーティングが堆積された。ガラス基板は、ソーダライムシリカガラスであった。コーティングは、第1のコーティング層、第2のコーティング層、第3のコーティング層、および第4のコーティング層を堆積させることによって形成された。各コーティング層は、APCVDプロセスを利用して形成された。
C1の場合、第1のコーティング層は熱分解性であり、酸化スズを含み、29.7nmの厚さで堆積された。第1のコーティング層は、ガラス基板の第1の主表面上に直接堆積された。第1のコーティング層を堆積させた後、第2のコーティング層を84.4nmの厚さで堆積させた。第2のコーティング層は熱分解性であり、二酸化ケイ素を含んでいた。第2のコーティング層は、第1のコーティング層上に直接堆積された。第2のコーティング層を堆積させた後、第3のコーティング層を29.8nmの厚さで堆積させた。第3のコーティング層は熱分解性であり、酸化スズを含んでいた。第3のコーティング層は、第2のコーティング層上に直接堆積された。第3のコーティング層を堆積させた後、第4のコーティング層を35.8nmの厚さで堆積させた。第4のコーティング層は、熱分解性であり、二酸化チタンを含んでいた。第4のコーティング層は、第3のコーティング層上に直接堆積された。したがって、C1のコーティングされたガラス物品は、ガラス/SnO/SiO/SnO/TiO配列であった。
以下の実験条件は、Ex1~Ex4に適用される。Ex1~Ex4の場合、ガラス基板が形成され、フロートガラス製造プロセスと連動して移動するにつれて、ガラス基板の第1主表面上にコーティングが堆積された。
ガラス基板は、ソーダライムシリカ組成であった。コーティングは、第1のコーティング層および第2のコーティング層を堆積させることによって形成された。各コーティング層は、APCVDプロセスを利用して形成された。
Ex1~Ex4では、第1のコーティング層は熱分解性であり、元素シリコンを含んでいた。Ex1~Ex4では、第1のガス状混合物を形成することにより、第1のコーティング層が堆積された。Ex1~Ex4では、各第1のガス状混合物は、モノシラン(SiH)および不活性ガスを含んでいた。Ex1では、第1のガス状混合物中のモノシランのモルパーセント(モル%)は1.4であり、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex2では、第1のガス状混合物は2.5モル%のモノシランを含み、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex3では、第1のガス状混合物は2.5モル%のモノシランを含み、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex4では、第1のガス状混合物は1.4モル%のモノシランを含み、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex1~Ex4のそれぞれでは、モノシランと不活性ガスとが混合され第1のガス状混合物を形成した。各第1のガス状混合物はコーティング装置を通して供給され、そしてEx1~Ex4のそれぞれのガラス基板の第1の主表面の上の位置に送達された。
各第1のコーティング層は、それぞれのガラス基板の第1の主表面上に直接堆積された。Ex1では、第1のコーティング層は16nmの厚さで堆積された。Ex2では、第1のコーティング層は22nmの厚さで堆積された。Ex3では、第1のコーティング層は21.6nmの厚さで堆積された。Ex4では、第1のコーティング層は16.3nmの厚さで堆積された。第1のコーティング層は、ガラス基板の第1の主表面上に直接堆積された。
第1のコーティング層を堆積させた後、第2のコーティング層を堆積させた。第2のコーティング層は熱分解性であり、二酸化ケイ素を含んでいた。Ex1~Ex4では、第2のガス状混合物を形成することにより、第2のコーティング層が堆積された。Ex1~Ex4のそれぞれでは、第2のガス状混合物は、モノシラン(SiH)、分子状酸素(O)、エチレン(C)、および不活性ガスを含んでいた。Ex1では、第2のガス状混合物は、0.16モル%のモノシラン、0.7モル%の分子状酸素、および1.0モル%のエチレンを含み、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex2では、第2のガス状混合物は、0.4モル%のモノシラン、1.6モル%の分子状酸素、および2.4モル%のエチレンを含み、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex3では、第2のガス状混合物は、0.35モル%のモノシラン、1.4モル%の分子状酸素、および2.1モル%のエチレンを含み、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex4では、第2のガス状混合物は、0.2モル%のモノシラン、0.8モル%の分子状酸素、および1.2モル%のエチレンを含み、ガス状混合物の残りは不活性ガスを含んでいた。Ex1~Ex4のそれぞれでは、前駆体化合物と不活性ガスとが混合され、第2のガス状混合物を形成した。各第2のガス状混合物はコーティング装置を通して供給され、そしてEx1~Ex4のそれぞれの第1のコーティング層の上の位置に送達された。
各第2のコーティング層は、第1のコーティング層上に直接堆積された。Ex1では、第2のコーティング層は32.4nmの厚さで堆積された。Ex2では、第2のコーティング層は14.2nmの厚さで堆積された。Ex3では、第2のコーティング層は20.9nmの厚さで堆積された。Ex4では、第2のコーティング層は38.9nmの厚さで堆積された。したがって、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品は、ガラス/Si/SiO配列である。
上記で報告されたEx1~Ex4およびC1のコーティング層の厚さは、光学モデリングによって計算された。Ex1~Ex4およびC1のコーティングされたガラス物品のヘイズ、全可視光線透過率(Tvis)(光源D65、10°観測者)、全可視光反射率(Rf)(光源D65、10°観測者)、および反射色(Ra、Rb)(光源D65、10°観測者)は表1に報告される。ヘイズは、BYK-Gardner haze-gard plusを使用して、各コーティングされたガラス物品のコーティングされた側で測定され、パーセンテージで表される。全可視光透過率は、Perkin Elmer Lambda 950分光光度計を使用して各コーティングされたガラス物品のコーティングされた側で測定され、パーセンテージで表される。全可視光反射率および反射色は、Perkin Elmer Lambda 950分光光度計を使用して各コーティングされたガラス物品のコーティングされた側で測定された。全可視光反射率はパーセンテージで表される。
Figure 0007224347000001
表1に示すように、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品は、C1のコーティングされたガラス物品と比較して、改善された反射特性を示した。例えば、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品はそれぞれ、45%を超える全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示した。対照的に、C1のコーティングされたガラス物品は、45%未満の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示した。実際、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品はそれぞれ、50%を超える全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示し、Ex2のコーティングされたガラス物品は、65%を超える全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示した。Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品は、各コーティングされたガラス物品のコーティングされた側から反射された可視光に対して無彩色を示したことにも留意されたい。
また、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品を製造する方法は、他の有利な特性を示した。例えば、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品は、第1のコーティング層を堆積させるための第1のガス状混合物および第2のコーティング層を堆積させるための第2のガス状混合物のみを必要とした。
したがって、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品は、4つのガス状混合物を必要としたC1のコーティングされたガラス物品よりも製造するのが高価でもなく複雑でもない。さらに、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品を製造する方法により、コーティングされたガラス物品はそれぞれ0.4%未満のヘイズを示した。対照的に、C1のコーティングされたガラス物品を製造するために利用される方法は、0.84%のヘイズを示すコーティングされたガラス物品をもたらした。さらに、Ex1~Ex4のコーティングされたガラス物品はそれぞれ、投影型静電容量式タッチスクリーンデバイスで利用できるシート抵抗を示した。例えば、Ex3のコーティングされたガラス物品は、3.04×1012オーム/スクエアのシート抵抗を示し、Ex4のコーティングされたガラス物品は、1.22×1013オーム/スクエアのシート抵抗を示した。Ex3のコーティングされたガラス物品およびEx4のコーティングされたガラス物品について報告されたシート抵抗は、4探針法および市販の4探針を使用して、各コーティングされたガラス物品のコーティングされた側で測定された。
前述の説明は、本発明の原理の単なる例示と見なされる。さらに、当業者には多くの修正および変更が容易に想到するので、本発明を、本開示に示され説明される正確な構造およびプロセスに限定することは望ましくない。したがって、すべての好適な修正および等価物は、以下の特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内にあると見なされることができる。

Claims (24)

  1. 反射コーティングされたガラス物品を製造する方法であって、
    ガラス基板を供給することと、
    シラン化合物および不活性ガスを含む第1のガス状混合物を形成することであって、前記第1のガス状混合物を前記ガラス基板の主面上の位置に送達して前記ガラス基板の前記主面上に第1のコーティング層を直接堆積させ、前記第1のコーティング層は5~50nmの厚さで堆積される、第1のガス状混合物を形成することと、
    シラン化合物、分子状酸素、およびラジカルスカベンジャーを含む第2のガス状混合物を形成することであって、前記第2のガス状混合物を前記第1のコーティング層の上の位置に送達して前記第1のコーティング層の上に5~50nmの厚さで第2のコーティング層を堆積させる、第2のガス状混合物を形成することと、
    を含み、
    前記コーティングされたガラス物品は、前記コーティングされたガラス物品の前記コーティングされた側から45%以上の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示し、
    前記第2のコーティング層は、前記第1のコーティング層上に直接堆積され、前記コーティングの最も外側の層を形成する、方法。
  2. 反射コーティングされたガラス物品を製造する方法であって、
    ガラス基板を供給することと、
    シラン化合物および不活性ガスを含む第1のガス状混合物を形成することであって、前記第1のガス状混合物を前記ガラス基板の主面上の位置に送達して前記ガラス基板の前記主面上に第1のコーティング層を直接堆積させ、前記第1のコーティング層は5~50nmの厚さで堆積される、第1のガス状混合物を形成することと、
    シラン化合物、分子状酸素、およびラジカルスカベンジャーを含む第2のガス状混合物を形成することであって、前記第2のガス状混合物を前記第1のコーティング層の上の位置に送達して前記第1のコーティング層の上に5~50nmの厚さで第2のコーティング層を堆積させる、第2のガス状混合物を形成することと、
    前記第2のコーティング層上に、50nm以下の厚さで第3のコーティング層を堆積させることと、
    を含み、
    前記コーティングされたガラス物品は、前記コーティングされたガラス物品の前記コーティングされた側から45%以上の全可視光反射率(光源D65、10°観測者)を示し、
    前記第3のコーティング層は、酸化ケイ素およびフッ素を含む、方法。
  3. 前記第3のコーティング層は、前記第2のコーティング層上に直接堆積される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第3のコーティング層は、前記コーティングされたガラス物品の外面を画定する、請求項2または3に記載の方法。
  5. 前記ガラス基板は、フロートガラス製造プロセスにおいてガラスリボンである、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ガラス基板は移動している、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1のコーティング層は3.0以上の屈折率を有し、前記第2のコーティング層は1.6未満の屈折率を有する、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第1のコーティング層は元素シリコンを含み、前記第2のコーティング層は二酸化ケイ素を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第1のガス状混合物を第1のコーティング装置を通して供給することと、前記第1のガス状混合物を前記第1のコーティング装置から排出することと、をさらに含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第1のコーティング層の厚さは10~30nmである、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1のガス状混合物は、前記シラン化合物および不活性ガスから本質的になる、請求項1~10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第2のガス状混合物は、酸素含有化合物を含む、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記第2のコーティング層の厚さは10~50nmである、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記コーティングされたガラス物品は1.0×1010オーム/スクエアより大きいシート抵抗を示す、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記コーティングされたガラス物品は、前記コーティングされたガラス物品の前記コーティングされた側から40%以下の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示す、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記コーティングされたガラス物品の前記コーティングされた側からコーティングされたガラス物品によって示される全可視光反射率(光源D65、10°観測者)は、45~75%である、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記コーティングされたガラス物品は、前記コーティングされたガラス物品の前記コーティングされた側から-6~6の範囲のa値(光源D65、10°観測者)、および前記コーティングされたガラス物品の前記コーティングされた側から-6~6の範囲のb値(光源D65、10°観測者)を示す、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記第1のコーティング層は元素シリコンから本質的になる、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記第2のコーティング層は二酸化ケイ素から本質的になる、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記第1のガス状混合物は、前記第1のコーティング装置を通って供給される前に形成される、請求項に記載の方法。
  21. 前記第2のガス状混合物を第2のコーティング装置を通して供給することと、前記第2のガス状混合物を前記第2のコーティング装置から排出することと、をさらに含む、請求項または20に記載の方法。
  22. 前記酸素含有化合物は水蒸気である、請求項12に記載の方法。
  23. 前記コーティングされたガラス物品は、前記コーティングされたガラス物品の前記コーティングされた側から20~40%の全可視光透過率(光源D65、10°観測者)を示す、請求項1~22のいずれか一項に記載の方法。
  24. 値は負であり、b値は正である、請求項17に記載の方法。
JP2020521952A 2017-10-19 2018-10-05 反射コーティングされたガラス物品の製造方法 Active JP7224347B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201762574437P 2017-10-19 2017-10-19
US62/574,437 2017-10-19
PCT/GB2018/052859 WO2019077305A1 (en) 2017-10-19 2018-10-05 METHOD FOR MANUFACTURING REFLECTIVE COATING GLASS ARTICLE

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021500294A JP2021500294A (ja) 2021-01-07
JP7224347B2 true JP7224347B2 (ja) 2023-02-17

Family

ID=63834326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020521952A Active JP7224347B2 (ja) 2017-10-19 2018-10-05 反射コーティングされたガラス物品の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US20200262748A1 (ja)
EP (1) EP3697737B1 (ja)
JP (1) JP7224347B2 (ja)
ES (1) ES2939111T3 (ja)
PL (1) PL3697737T3 (ja)
WO (1) WO2019077305A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000235106A (ja) 1998-12-18 2000-08-29 Nippon Sheet Glass Co Ltd 親水性鏡及びその製造方法
JP2000347013A (ja) 1999-04-02 2000-12-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 親水性鏡及びその製造方法
JP2006515681A (ja) 2002-10-10 2006-06-01 グラヴルベル 親水性反射物品
JP2014526432A (ja) 2011-09-19 2014-10-06 ピルキントン グループ リミテッド ガラス基板上にシリカコーティングを形成するプロセス

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4100330A (en) * 1977-03-28 1978-07-11 Ppg Industries, Inc. Method for coating glass with silicon and a metal oxide and resulting product
US4661381A (en) * 1985-10-07 1987-04-28 Libbey-Owens-Ford Co. Continuous vapor deposition method for producing a coated glass article
US4835040A (en) * 1985-10-07 1989-05-30 Libbey-Owens-Ford Co. Continuous vapor deposition method for producing a coated glass article
GB8914047D0 (en) * 1989-06-19 1989-08-09 Glaverbel Method of and apparatus for pyrolytically forming an oxide coating on a hot glass substrate
US5580364A (en) * 1992-07-11 1996-12-03 Libbey-Owens-Ford Co. Method of producing a coated glass substrate exhibiting reflected color
US5749931A (en) * 1993-07-08 1998-05-12 Libbey-Owens-Ford Co. Coatings on glass
GB9400323D0 (en) * 1994-01-10 1994-03-09 Pilkington Glass Ltd Coatings on glass
US5956181A (en) * 1997-07-18 1999-09-21 Lin; William Two way mirror with dual functions of rear view mirror and video displayer
US6733891B1 (en) * 2000-05-31 2004-05-11 Xerox Corporation Roll having glass coating

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000235106A (ja) 1998-12-18 2000-08-29 Nippon Sheet Glass Co Ltd 親水性鏡及びその製造方法
JP2000347013A (ja) 1999-04-02 2000-12-15 Nippon Sheet Glass Co Ltd 親水性鏡及びその製造方法
JP2006515681A (ja) 2002-10-10 2006-06-01 グラヴルベル 親水性反射物品
JP2014526432A (ja) 2011-09-19 2014-10-06 ピルキントン グループ リミテッド ガラス基板上にシリカコーティングを形成するプロセス

Also Published As

Publication number Publication date
ES2939111T3 (es) 2023-04-19
PL3697737T3 (pl) 2023-03-13
EP3697737A1 (en) 2020-08-26
EP3697737B1 (en) 2022-12-28
US20230202912A1 (en) 2023-06-29
US20200262748A1 (en) 2020-08-20
WO2019077305A1 (en) 2019-04-25
JP2021500294A (ja) 2021-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2940903B2 (ja) 低放射率を与えるコーティングされた無色物品及びその製法
KR100243801B1 (ko) 피복된 유리 제품
CN103958731A (zh) 通过常压化学气相沉积沉积氧化硅
JP6023171B2 (ja) コーティングティンテッドガラス物品およびその作製方法
JP6293679B2 (ja) 酸化亜鉛コーティングを蒸着させるための化学蒸着過程、導電性ガラス物品を形成するための方法、およびそれによって生成されるコーティングされたガラス物品
JP7224347B2 (ja) 反射コーティングされたガラス物品の製造方法
GB2355273A (en) Coating glass
CN111032591B (zh) 涂覆的玻璃制品、其制造方法,以及用其制成的光伏电池
US11535552B2 (en) Chemical vapor deposition process for depositing a coating and the coating formed thereby
JP7283529B1 (ja) 積層膜付き基材
JP7283530B1 (ja) 積層膜付き基材
WO2023247950A1 (en) Coated glass articles
WO2017137773A1 (en) Chemical vapor deposition process for depositing a mixed metal oxide coating and the coated article formed thereby
JP2024083021A (ja) 膜付き基材
JP2024083022A (ja) 積層膜付き基材
WO2016132131A1 (en) A chemical vapour deposition process for depositing an iron doped tin oxide coating and a coated glass article formed thereby

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7224347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150