JP7223810B2 - 接合体製造装置及び接合体製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、接合体製造装置及び接合体製造方法に関する。
例えば、特許文献1には、多孔性の電極と、非多孔性の電解質膜とを接合して燃料電池用の電解質膜・電極構造体を製造する装置が提案されている。
上記のように多孔性の第1層と、非多孔性の第2層とを接合して接合体を得る場合、接合体の製造効率を高めることが求められる。そこで、ロール搬送部により、第1層及び第2層を搬送する途中で、第1層の第1接合面と第2層の第2接合面とを連続的に接合することが考えられる。この場合、例えば、第2層を保護する観点から、第2層は、第2接合面の裏面に被覆膜が剥離可能に貼着された状態で、ロール搬送部に供給される。被覆膜は、第2層を一時的に保護するものであり、接合体の構成要素ではない。このため、被覆膜は、第1接合面と第2接合面との接合後に、第2層から剥離される。
しかしながら、第2層から被覆膜を剥離することに伴って、被覆膜が第2層を第1層から離間する方向に引っ張ると、第1接合面及び第2接合面には、互いに離間する方向の力が作用する。この力が、第1接合面及び第2接合面の接合力を上回ると、例えば、第1接合面と第2接合面とが剥離して、接合体の品質が低下する懸念がある。
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
本発明の一態様は、多孔性の第1層と、非多孔性の第2層とから接合体を製造する接合体製造装置であって、前記第1層は、第1接合面と、該第1接合面の裏面である第1裏面と、を有し、前記第2層は、第2接合面と、該第2接合面の裏面である第2裏面と、を有し、前記第2裏面には、被覆膜が剥離可能に貼着され、前記接合体製造装置は、前記第1層及び前記第2層を搬送する途中で、積層状態の前記第1接合面と前記第2接合面とを連続的に接合して膜付接合体を形成するロール搬送部と、前記膜付接合体の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離して接合体を得る剥離部と、を備え、前記ロール搬送部は、回転部と、吸引部と、を有し、前記回転部の外周面は、前記第1裏面に接触する接触吸引部を有し、前記回転部は、前記接触吸引部を前記第1裏面に接触させつつ回転し、前記吸引部は、前記接触吸引部から前記第1層の細孔を通じて前記第2層を吸引することにより、前記第1層と前記第2層との積層体に、前記接触吸引部に引き付けられた被吸引部分を形成し、前記剥離部は、前記膜付接合体の前記被吸引部分の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離する。
本発明の別の一態様は、多孔性の第1層と、非多孔性の第2層とから接合体を製造する接合体製造方法であって、前記第1層は、第1接合面と、該第1接合面の裏面である第1裏面と、を有し、前記第2層は、第2接合面と、該第2接合面の裏面である第2裏面と、を有し、前記第2裏面には、被覆膜が剥離可能に貼着され、前記接合体製造方法は、ロール搬送部により、前記第1層及び前記第2層を搬送する途中で、積層状態の前記第1接合面と前記第2接合面とを連続的に接合して膜付接合体を形成した後、前記膜付接合体の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離して接合体を製造し、前記ロール搬送部は、回転する回転部を有し、前記接合体製造方法は、前記回転部の外周面が有する接触吸引部を、前記第1層と前記第2層との積層体の前記第1裏面に接触させつつ、前記回転部を回転させる工程と、前記接触吸引部から前記第1層の細孔を通じて前記第2層を吸引する吸引部により、前記第1層と前記第2層との積層体に、前記接触吸引部に引き付けられた被吸引部分を形成する工程と、剥離部により、前記膜付接合体の前記被吸引部分の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離する工程と、を有する。
本発明では、ロール搬送部により、第1層及び第2層を搬送する途中で、積層状態の第1接合面と第2接合面とを連続的に接合して膜付接合体を得る。この膜付接合体の第2裏面から被覆膜を剥離して接合体を製造する。このため、被覆膜により第2層を保護しつつ、接合体を効率的に製造することができる。
また、ロール搬送部の回転部は、接触吸引部を第1裏面に接触させつつ回転する。吸引部は、接触吸引部から第1層の細孔を通じて第2層を吸引する。これにより、第1層と第2層との積層体には、接触吸引部に引き付けられた被吸引部分が形成される。つまり、被吸引部では、吸引部の吸引力によって、第2層の第2接合面が第1層の第1接合面に押し付けられる。
剥離部は、被吸引部分の第2裏面から剥離膜を剥離して接合体を得る。この場合、第2裏面から被覆膜を剥離することに伴って、被覆膜が第2層を第1層から離間する方向に引っ張っても、第1接合面と第2接合面とが剥離することを抑制できる。その結果、第1接合面と第2接合面とが良好に接合された高品質の接合体を得ることができる。従って、本発明によれば、高品質の接合体を効率的に製造することができる。
以下の図において、同一又は同様の機能及び効果を奏する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する場合がある。
図1に示す本実施形態に係る接合体製造装置10は、多孔性の第1層12と、非多孔性の第2層14とから接合体16を製造する。第1層12の好適な例としては、不図示の固体高分子形燃料電池を構成する図4Bのアノード電極18又はカソード電極20の材料が挙げられる。また、第2層14の好適な例としては、図4Bの電解質膜22の材料が挙げられる。そこで、以下では、第1層12がアノード電極18の材料であり、第2層14が電解質膜22の材料である実施例について説明する。
しかしながら、第1層12は、アノード電極18の材料には限定されない。例えば、第1層12は、カソード電極20の材料であってもよい。また、第1層12は、固体高分子形燃料電池の構成要素でなくてもよい。第1層12としては、多孔性である種々の構成を採用することができる。ここでの多孔性は、複数の細孔を有することにより通気性を有することをいう。第2層14は、電解質膜22の材料には限定されない。第2層14としては、非多孔性である種々の構成を採用することができる。ここでの非多孔性は、通気性を有さないこと、又は第1層12の通気性よりも低い通気性を有することをいう。
図4Aの接合体16は、図4Bに示すように、カソード電極20の材料と接合されることにより、電解質膜・電極構造体24を構成する。電解質膜・電極構造体24は、何れも不図示ではあるが、セパレータに挟持されることにより発電セル(単位燃料電池)を構成する。複数の発電セルが積層されることにより、燃料電池スタックが構成される。燃料電池スタックは、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両に搭載可能である。なお、燃料電池スタックは、燃料電池車両以外の搭載体に搭載されてもよい。また、燃料電池スタックは、定置型として用いることも可能である。
図4Bに示すように、電解質膜22は、例えば、水分を含んだパーフルオロスルホン酸の薄膜等の固体高分子電解質膜(陽イオン交換膜)である。本実施形態では、電解質膜22は、アイオノマー製である。電解質膜・電極構造体24において、電解質膜22は、アノード電極18及びカソード電極20によって挟持される。なお、電解質膜22は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質を使用することもできる。
アノード電極18は、多孔性のアノードガス拡散層26と、多孔性のアノード電極触媒層28とを有する。アノードガス拡散層26の一方の面にアノード電極触媒層28が積層状態で接合されている。例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を、イオン導電性高分子バインダとともにアノードガス拡散層26の表面に一様に塗布する。これにより、アノードガス拡散層26の一方の面に、アノード電極触媒層28を形成することができる。本実施形態では、アノード電極触媒層28の材料は、アイオノマーを含む。
カソード電極20は、多孔性のカソードガス拡散層30と、多孔性のカソード電極触媒層32とを有する。カソードガス拡散層30の一方の面にカソード電極触媒層32が積層状態で接合されている。例えば、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を、イオン導電性高分子バインダとともにカソードガス拡散層30の表面に一様に塗布する。これにより、カソードガス拡散層30の一方の面に、カソード電極触媒層32を形成することができる。カソード電極触媒層32は、アイオノマーを含む材料から好適に形成される。
カソードガス拡散層30及びアノードガス拡散層26の各々は、カーボンペーパ又はカーボンクロス等の導電性多孔質シートから形成される。なお、カソード電極触媒層32とカソードガス拡散層30との間、及びアノード電極触媒層28とアノードガス拡散層26との間の少なくとも一方には、多孔質層(不図示)が設けられてもよい。
図4Aに示すように、アノード電極18の材料である第1層12と、電解質膜22の材料である第2層14とを接合することで接合体16が得られる。この接合体16とカソード電極20の材料とを接合することで、図4Bに示すように電解質膜・電極構造体24が得られる。
図1に示すように、第1層12は、例えば、複数個のアノード電極18を形成することが可能な長さであり、第1巻芯34に巻回された状態で準備される。第1層12は、第1接合面36と、該第1接合面36の裏面である第1裏面38とを有する。第1接合面36は、アノード電極触媒層28の材料の表面である。第1裏面38は、アノードガス拡散層26の材料の表面である。
第2層14は、例えば、複数個の電解質膜22を形成することが可能な長さであり、第2巻芯40に巻回された状態で準備される。本実施形態では、第2層14は、加熱により軟化する。第2層14は、第2接合面42と、該第2接合面42の裏面である第2裏面44とを有する。第2裏面44には、被覆膜46が剥離可能に貼着されている。本実施形態では、被覆膜46は、第2裏面44の全体を連続的に覆うフィルム状である。また、被覆膜46は、例えば、柔軟性を有する樹脂等から形成される。
被覆膜46は、接合体16及び電解質膜・電極構造体24の構成要素ではない。被覆膜46は、第2層14から接合体16が形成されるまでの間、第2層14を保護するために第2裏面44に貼着されている。このため、被覆膜46は、第2層14が第1層12に接合された後に、第2裏面44から剥離される。なお、第2層14を良好に保護する観点から、第2巻芯40に巻回された状態の第2層14では、被覆膜46で覆われた第2裏面44が第2巻芯40の径方向の外方に向いていることが好ましい。
図1~図3を参照しつつ、本実施形態に係る接合体製造装置10について説明する。図1に示すように、接合体製造装置10は、ロール搬送部48と、剥離部50と、を備える。ロール搬送部48は、第1層12及び第2層14を搬送する途中で、積層状態の第1接合面36と第2接合面42とを連続的に接合して膜付接合体52を形成する。つまり、膜付接合体52の第2裏面44には、被覆膜46が貼着されている。剥離部50は、膜付接合体52の第2裏面44から被覆膜46を剥離して接合体16を得る。
具体的には、ロール搬送部48は、搬送機構54と、回転部56と、吸引部58と、加熱部60と、を有している。搬送機構54は、第1巻出ローラ62と、第2巻出ローラ64と、第1ガイドローラ66と、第2ガイドローラ68と、接合体巻取ローラ70と、第3ガイドローラ72と、を有する。
第1巻出ローラ62は、第1巻芯34を回転可能に支持する。第1巻出ローラ62が回転すると、第1巻芯34から回転部56に向かって第1層12が供給される。本実施形態では、第1層12は、第1接合面36が上を向き、第1裏面38が下を向く状態で、回転部56に向かって供給される。第2巻出ローラ64は、第2巻芯40を回転可能に支持する。第2巻出ローラ64が回転すると、第2巻芯40から回転部56に向かって第2層14が供給される。本実施形態では、第2接合面42が下を向き、被覆膜46で覆われた第2裏面44が上を向く状態で、第2層14が回転部56に供給される。
第1ガイドローラ66は、第1巻出ローラ62と回転部56との間に介在して、第1層12の搬送をガイドする。第2ガイドローラ68は、第2巻出ローラ64と回転部56との間に介在して、第2層14の搬送をガイドする。
接合体巻取ローラ70は、第3巻芯73を回転可能に支持する。接合体巻取ローラ70が回転すると、回転部56及び剥離部50を介して得られた接合体16が第3巻芯73に巻き取られる。第3ガイドローラ72は、回転部56と接合体巻取ローラ70との間に介在して、接合体16の搬送をガイドする。
図2及び図3に示すように、回転部56は、回転部本体74と、支持軸部76とを有する。図3に示すように、回転部本体74は、該回転部本体74の軸方向に延在する略円筒状である。回転部本体74の内部には、中空部78が形成されている。回転部本体74の軸方向の一端面は、閉塞部80により閉塞されている。閉塞部80の径方向の中心には、回転部本体74の外側に向かって突出する軸部82が設けられている。軸部82は、回転部本体74の軸方向に沿って延在する。軸部82は、例えば、第1ベアリング84を介して、不図示の支持機構に回転可能に支持されている。
回転部本体74の軸方向の他端には、円筒状の突出部86が設けられている。突出部86の外径は、回転部本体74の外径よりも小さい。また、突出部86の内径は、回転部本体74の内径よりも小さい。突出部86の内側は、中空部78に連通している。
回転部本体74の外周面は、接触吸引部88を有する。図1のロール搬送部48による第1層12及び第2層14の搬送時に、回転部本体74は、接触吸引部88を第1裏面38に接触させつつ回転する。換言すると、回転する回転部本体74の外周面が第1裏面38と接触する位置を通るときに、回転部本体74の外周面は、接触吸引部88を構成する。
図3に示すように、回転部本体74では、接触吸引部88の軸方向の中央部の外径が、接触吸引部88の軸方向の両端部の外径よりも小さい。このため、回転部56の径方向に沿って見た接触吸引部88は、該接触吸引部88の軸方向の両端部よりも接触吸引部88の中央部が凹む方向に湾曲している。
回転部本体74は、中空部78の内部と外部とを連通させる複数の貫通孔90を有する。なお、貫通孔90の個数及び形状は特に限定されるものではない。本実施形態では、回転部本体74の周方向の全体に貫通孔90が形成されている。また、接触吸引部88の軸方向の全体に貫通孔90が形成されている。
支持軸部76は、回転部本体74を回転可能に支持する。なお、回転部本体74は、不図示のモータ等によって回転駆動されてもよい。また、回転部本体74は、例えば、搬送機構54により搬送される第1層12の第1裏面38に接触することによって回転してもよい。
支持軸部76は、回転部本体74の中空部78の内側に配置される挿入部92を有する。挿入部92は、回転部本体74の軸方向に沿って延在する。支持軸部76は、回転しない状態で、不図示の支持機構に支持されている。挿入部92は、支持軸部76の延在方向の一端部に設けられている。支持軸部76は、挿入部92から延在する小径部94を有する。小径部94は、回転部本体74の突出部86の内側に配置される。小径部94の外径は、突出部86の内径よりも小さい。小径部94の外周面と突出部86の内周面との間には、第2ベアリング96が設けられている。これにより、回転部本体74は、支持軸部76に回転可能に支持されている。
挿入部92は、中空部78の内側から接触吸引部88に向く部分に吸引室98を有する。吸引室98は、挿入部92の径方向の外側から中心に向かう方向に挿入部92を切り欠いた形状である。また、吸引室98は、接触吸引部88の軸方向の中央部(後述する連通領域100)に設けられた貫通孔90と連通する。挿入部92の軸方向で、吸引室98の両端よりも外側には、遮蔽部102が設けられている。遮蔽部102の外径は、回転部本体74の内径よりも僅かに小さく設定される。このため、遮蔽部102が、接触吸引部88の軸方向の両端部(後述する非連通領域104)に設けられた貫通孔90に向くことで、これらの貫通孔90と吸引室98との連通が遮られる。
挿入部92は、吸引室98とは別に加熱室106を有する。図2に示すように、加熱室106は、吸引室98から回転部本体74の回転方向と反対方向に離れた位置に配置されている。加熱室106は、挿入部92の径方向の外側から中心に向かう方向に挿入部92を切り欠いた形状である。また、図3に示すように、加熱室106は、回転部本体74の軸方向の全体に設けられた貫通孔90と連通する。このため、挿入部92の軸方向における加熱室106の長さは、挿入部92の軸方向における吸引室98の長さよりも長い。
支持軸部76は、吸引路108と、熱風供給路110と、をさらに有する。吸引路108は、吸引室98から小径部94の内部を通って延在する。また、図1に示すように、吸引路108の吸引室98と反対の端部は、支持軸部76の外部に配置された吸引部58に接続される。つまり、吸引路108は、吸引室98と、吸引部58とを連通させる。図3に示すように、熱風供給路110は、加熱室106から小径部94の内部を通って延在する。また、図1に示すように、熱風供給路110の加熱室106と反対の端部は、支持軸部76の外部に配置された加熱部60に接続される。つまり、熱風供給路110は、加熱室106と、加熱部60とを連通させる。
図1に示すように、搬送機構54によりそれぞれ搬送された第1層12及び第2層14が回転部56の接触吸引部88に到達したとき、第1層12及び第2層14は、第1接合面36と第2接合面42とが積層された積層体の状態となっている。図2及び図3に示すように、吸引部58は、接触吸引部88から第1層12の細孔を通じて第2層14を吸引することにより、第1層12と第2層14との積層体に、接触吸引部88に引き付けられた被吸引部分112を形成する。
具体的には、吸引部58は、吸引路108を介して吸引室98を吸引して負圧にする。つまり、吸引部58は、中空部78内の吸引室98に負圧部99を形成する。これにより、接触吸引部88では、負圧部99に連通する貫通孔90を介して積層体が吸引されて、被吸引部分112が形成される。なお、吸引部58としては、例えば、吸引ポンプ等の公知の構成を用いることができる。
被吸引部分112では、吸引部58の吸引力により、第2層14が第1層12を挟んで接触吸引部88に引き付けられている。このため、被吸引部分112では、第2層14の第2接合面42が、第1層12の第1接合面36に押し付けられている。このように、互いに接近する方向に加圧力が加えられた第1接合面36と第2接合面42とが接合されることで、膜付接合体52が形成される。この接合体製造装置10では、第1接合面36と第2接合面42との接合が、主に、吸引部58の吸引力を利用して行われる。この場合、第1接合面36と第2接合面42との接合時に、第1層12及び第2層14に加えられる荷重が必要以上に大きくなることを回避できる。このため、例えば、第1層12のアノードガス拡散層26の材料に含まれる繊維等への負荷を低減しつつ膜付接合体52を形成することができる。
上記の通り、吸引室98は、接触吸引部88の軸方向の中央部に設けられた貫通孔90と連通する。また、吸引室98は、接触吸引部88の軸方向の両端部に設けられた貫通孔90とは連通しない。このため、接触吸引部88には、貫通孔90を介して負圧部99と連通する連通領域100と、負圧部99と連通しない非連通領域104とが形成される。被吸引部分112の第1裏面38は、連通領域100と、非連通領域104との両方に接触する。
なお、第1層12が有する複数の細孔は、第1層12の厚さ方向及び幅方向を含む種々の方向に互いに連通している。このため、吸引部58により吸引室98を負圧にすると、連通領域100の貫通孔90と、第1層12の細孔とを通じて、第1層12に積層された第2層14の全体が接触吸引部88に引き付けられる。その結果、被吸引部分112は、非連通領域104を含む接触吸引部88の全体に接触する。また、被吸引部分112では、第2接合面42の全体が、第1接合面36に押し付けられている。
ここで、複数の層から構成される膜付接合体52は、第1裏面38の幅方向の中央部が、該幅方向の両端部よりも突出する方向に湾曲し易い傾向にある。換言すると、膜付接合体52では、第1接合面36の幅方向の中央部が、該幅方向の両端部よりも陥没する方向に湾曲し易い傾向にある。このため、上記のように接触吸引部88が湾曲していることで、接触吸引部88に第1裏面38を良好に接触させることができる。これにより、吸引部58による吸引力を被吸引部分112に良好に伝えることができる。ひいては、被吸引部分112の第2接合面42を第1接合面36に良好に押し付けた状態で維持することが可能になる。
加熱部60は、第1接合面36と第2接合面42との接合前に、第2層14を加熱して軟化させる。すなわち、搬送機構54に搬送される第1層12及び第2層14は、接触吸引部88に到達する前に、加熱部60により加熱される位置に到達する。なお、本実施形態では、搬送機構54により搬送される第1層12が、加熱部60により加熱される位置に到達した時点では、該第1層12には、第2層14が積層されていない状態である。
加熱部60は、熱風供給路110を介して加熱室106に熱風を供給する。加熱部60により加熱室106に供給された熱風は、貫通孔90を介して加熱室106から排出される。貫通孔90を介して加熱室106から排出された熱風は、第1層12の細孔を通じて第2層14を加熱する。上記の通り、加熱室106は、回転部本体74の軸方向の全体に設けられた貫通孔90と連通する。このため、回転部本体74の軸方向の全体を利用して、第2層14を良好に加熱して軟化させることができる。
つまり、接合体製造装置10では、加熱部60によって軟化させた状態の第2層14を接触吸引部88に送ることができる。上記の通り、本実施形態では、第1接合面36及び第2接合面42は、何れもアイオノマーを含む。このため、軟化した第2接合面42を、接触吸引部88において第1接合面36と混ざり合った状態にすることが容易である。また、軟化した第2層14は、多孔性の第1接合面36が有する凹凸構造に容易に入り込むことができる。
これらによって、接触吸引部88では、第1層12と第2層14とを速やかに接合することができる。また、接合された第1接合面36と第2接合面42との間にアンカー効果を生じさせることができるため、第1層12と第2層14とを高強度に接合できる。
加熱部60が加熱室106に供給する熱風は、第2層14を軟化させること(ガラス転移点以上の温度とすること)が可能な温度のガスであればよい。熱風の例としては、加熱した空気、加熱した不活性ガス等が挙げられる。また、第1接合面36と第2接合面42との接合を速やかに且つ安定して行う観点から、熱風は、加湿されていることが好ましい。さらに、熱風は、水蒸気であってもよい。
剥離部50は、膜付接合体52の被吸引部分112の第2裏面44から被覆膜46を剥離する。具体的には、剥離部50は、被覆膜巻取ローラ114と、ガイド部116とを有する。被覆膜巻取ローラ114は、第4巻芯118を回転可能に支持する。被覆膜巻取ローラ114が回転すると、膜付接合体52から剥離された被覆膜46が第4巻芯118に巻き取られる。
ガイド部116は、回転部56から被覆膜巻取ローラ114へと向かう被覆膜46をガイドする。具体的には、ガイド部116は、回転部56と反対側で被吸引部分112と向かい合う位置に回転可能に配置される。換言すると、接触吸引部88とガイド部116との間に膜付接合体52が配置される。
また、ガイド部116は、該ガイド部116の外周面を被覆膜46に接触させた状態で、回転部56の回転方向と反対方向に回転する。つまり、被覆膜46は、第2巻出ローラ64から接触吸引部88に到達するまでは第2裏面44に貼着された状態で維持される。接触吸引部88に到達した被覆膜46は、ガイド部116の外周面に接触することにより、第2裏面44から剥離される方向へと搬送向きが変えられて被覆膜巻取ローラ114に向かう。このため、剥離部50は、吸引部58の吸引により第2接合面42が第1接合面36に押し付けられた状態の被吸引部分112から被覆膜46を剥離する。
なお、上記の通り、加熱部60で第2層14が加熱されるとき、第2層14に貼着された被覆膜46も加熱される。このため、剥離部50には、加熱された状態の被覆膜46が送られている。被覆膜46は、加熱されることで、変形し易くなっているため、剥離部50において変更可能な搬送向きの範囲は広くなっている。このような被覆膜46は、第2裏面44から容易に剥離することができる。
剥離部50で得られた接合体16は、上記の通り、第3ガイドローラ72により接合体巻取ローラ70にガイドされる。このため、接合体製造装置10では、接合体巻取ローラ70に巻き取られた状態の接合体16を得ることができる。
以下、本実施形態に係る接合体製造方法について、接合体製造装置10を用いて実施する場合を例に挙げて説明する。この接合体製造方法では、先ず、搬送機構54により、第1層12、第2層14の搬送を開始する。これにより、第1層12は、第1巻芯34から回転部56に向かって搬送される。第2層14は、第2巻芯40から回転部56に向かって搬送される。
次に、搬送中の第2層14を加熱し軟化させる加熱工程を行う。加熱工程では、加熱部60により加熱室106に熱風を供給する。この熱風を、加熱室106に連通する貫通孔90から排出させる。これにより、第1層12の細孔を通じて、第2層14を加熱して軟化させることができる。また、加熱工程では、例えば、加熱室106に加湿した熱風を供給することにより、第1層12及び第2層14を加熱するとともに、加湿することが好ましい。
次に、搬送中の第1層12と第2層14とを積層して積層体を形成する。次に、回転部56の接触吸引部88を積層体の第1裏面38に接触させつつ、回転部56を回転させる。次に、吸引部58により、接触吸引部88から第1層12の細孔を通じて第2層14を吸引する。これにより、積層体に接触吸引部88に引き付けられた被吸引部分112を形成する。被吸引部分112では、第2接合面42が第1接合面36に押し付けられた状態となる。このため、第1接合面36と第2接合面42とが接合されて膜付接合体52が得られる。
次に、剥離部50により、膜付接合体52の被吸引部分112の第2裏面44から被覆膜46を剥離する。つまり、吸引部58の吸引力により、第2接合面42が第1接合面36に押し付けられた状態の膜付接合体52から、被覆膜46を剥離して接合体16を得る。この接合体16は、第3ガイドローラ72を介して接合体巻取ローラ70に巻き取られる。第2裏面44から剥離された被覆膜46は、ガイド部116を介して被覆膜巻取ローラ114に巻き取られる。
以上から、本実施形態に係る接合体製造装置10及び接合体製造方法では、ロール搬送部48により、第1層12及び第2層14を搬送する途中で、積層状態の第1接合面36と第2接合面42とを連続的に接合して膜付接合体52を得る。この膜付接合体52の第2裏面44から被覆膜46を剥離して接合体16を製造する。このため、被覆膜46により第2層14を保護しつつ、接合体16を効率的に製造することができる。
また、ロール搬送部48の回転部56は、積層体に、接触吸引部88に引き付けられた被吸引部分112を形成する。この被吸引部分112では、吸引部58の吸引力によって、第2接合面42が第1接合面36に押し付けられている。剥離部50は、被吸引部分112の第2裏面44から剥離膜を剥離して接合体16を得る。
この場合、第2裏面44から被覆膜46を剥離することに伴って、被覆膜46が第2層14を第1層12から離間する方向に引っ張っても、第1接合面36と第2接合面42とが剥離することを抑制できる。その結果、第1接合面36と第2接合面42とが良好に接合された高品質の接合体16を得ることができる。従って、本実施形態に係る接合体製造装置10及び接合方法によれば、高品質の接合体16を効率的に製造することができる。
上記の実施形態では、被覆膜46は、第2裏面44を連続的に覆う。剥離部50は、回転部56と反対側で被吸引部分112と向かい合う位置に回転可能に配置されるガイド部116を有する。ガイド部116は、ガイド部116の外周面を被覆膜46に接触させた状態で、回転部56の回転方向と反対方向に回転する。この場合、上記のようにガイド部116を設ける簡単な構成によって、被吸引部分112の第2裏面44から被覆膜46を精度良く剥離して、高品質の接合体16を得ることが可能になる。
上記の実施形態では、回転部56は、接触吸引部88の軸方向の中央部の外径が、接触吸引部88の軸方向の両端部の外径よりも小さい。回転部56の軸方向に沿った断面において、接触吸引部88は、接触吸引部88の軸方向の両端部よりも中央部が凹む方向に湾曲する。この場合、上記の通り、接触吸引部88に第1裏面38を良好に接触させて、吸引部58による吸引力を被吸引部分112に良好に伝えることができる。これにより、被吸引部分112の第2接合面42を第1接合面36に押し付けた状態で維持することが可能になる。その結果、第1接合面36と第2接合面42とを良好に接合することができる。また、第1接合面36と第2接合面42とが良好に接合された状態を維持しつつ、被覆膜46を剥離することが可能になる。ひいては、高品質の接合体16を効率的に得ることが可能になる。
上記の実施形態では、回転部56は、外周面を有する回転部本体74を有する。回転部本体74の内部には、中空部78が形成される。回転部本体74は、中空部78の内部と外部とを連通させる貫通孔90を有する。吸引部58は、中空部78の少なくとも一部に負圧部99を形成する。吸引部58は、負圧部99と、負圧部99に連通する貫通孔90とを介して被吸引部分112を形成する。この場合、吸引部58により中空部78を吸引する簡単な構成により、高品質の接合体16を効率的に得ることが可能になる。
上記の実施形態では、回転部本体74の接触吸引部88は、貫通孔90を介して負圧部99と連通する連通領域100と、負圧部99と連通しない非連通領域104と、を有する。非連通領域104は、回転部本体74の軸方向で、連通領域100の両端よりも外側に配置される。被吸引部分112の第1裏面38は、連通領域100と、非連通領域104と、の両方に接触する。
ここで、例えば、連通領域100に、第1裏面38に十分に覆われていない貫通孔90が生じると、当該貫通孔90を介して負圧部99の外部から内部に向かって、被吸引部分112の吸引には寄与しないガスの流れが生じる。この場合、吸引部58により被吸引部分112を吸引する力が低下する懸念がある。本実施形態の接触吸引部88では、上記のように非連通領域104が設けられることで、連通領域100の全体を第1裏面38で覆うことが容易になる。このため、接触吸引部88に被吸引部分112を良好に引き付けることが可能になる。ひいては、第1接合面36と第2接合面42とが良好に接合された接合体16を得ることが可能になる。
上記の実施形態では、貫通孔90は、連通領域100及び非連通領域104の両方に形成される。回転部56は、回転部本体74を回転可能に支持する支持軸部76を有する。支持軸部76は、中空部78の内側に配置される挿入部92を有する。挿入部92の連通領域100に向く部分は、中空部78に吸引室98を形成する。吸引部58は、吸引室98を負圧にして負圧部99を形成する。挿入部92の非連通領域104に向く部分(遮蔽部102)は、非連通領域104に配置された貫通孔90と吸引室98との連通を遮る。
この場合、挿入部92に対して吸引室98を形成することで、中空部78内の所望の位置に負圧部99を配置することが可能になる。また、非連通領域104に貫通孔90を設けても、挿入部92の吸引室98を除く部分(遮蔽部102)により、非連通領域104の貫通孔90と吸引室98(負圧部99)との連通を遮ることができる。つまり、貫通孔90の有無に関わらず、非連通領域104を容易に形成することができる。このため、例えば、回転部56における接触吸引部88の配置と、第1層12及び第2層14の各々の寸法との少なくとも何れかに合わせて、連通領域100と非連通領域104とを高精度に配置することができる。その結果、接触吸引部88に被吸引部分112を一層良好に引き付けることが可能になり、第1接合面36と第2接合面42とが良好に接合された接合体16を得ることが可能になる。
上記の実施形態では、ロール搬送部48は、第1接合面36と第2接合面42との接合前に、第2層14を加熱して軟化させる加熱部60を有する。挿入部92は、中空部78に吸引室98とは別に加熱室106を形成する。加熱室106は、吸引室98から回転部本体74の回転方向と反対方向に離れた位置に配置される。加熱部60は、加熱室106に熱風を供給する。加熱室106に供給された熱風は、貫通孔90を介して加熱室106から排出されることで、第1層12の細孔を通じて第2層14を加熱する。
この場合、挿入部92に対して加熱室106を形成することにより、回転部56において第2層14を加熱することが可能になる。このため、接合体製造装置10の大型化を抑制しつつ、第2層14を加熱して、第1接合面36と第2接合面42とが良好に接合された接合体16を得ることが可能になる。また、加熱室106に加湿された熱風を供給することで、第1接合面36及び第2接合面42を加湿することが可能になる。このため、接合体製造装置10の大型化を抑制しつつ、第1接合面36及び第2接合面42を加湿して、第1接合面36と第2接合面42とが良好に接合された接合体16を得ることが可能になる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を取り得る。
上記の実施形態では、搬送機構54により搬送される第1層12が、加熱部60により加熱される位置(以下、加熱位置ともいう)に到達した時点では、該第1層12には、第2層14が積層されていない。しかしながら、例えば、図5及び図6に示すように、搬送機構54により搬送される第1層12と第2層14とが積層された状態で、第1層12は加熱位置に到達してもよい。例えば、図5に示すように、回転部56に対する、第1巻出ローラ62、第1ガイドローラ66、第2巻出ローラ64及び第2ガイドローラ68の相対位置を調整すること等によって、加熱位置に積層体を送ることができる。
図5及び図6に示す実施形態では、加熱室106に連通する貫通孔90に第2層14が一層近づけられている。この状態の第2層14に、第1層12の細孔を通じて熱風を供給することができる。このため、第2層14を一層効率的に加熱することが可能になる。
上記の実施形態では、挿入部92は、中空部78に加熱室106を形成する。しかしながら、挿入部92は、加熱室106を形成しなくてもよい。すなわち、不図示ではあるが、挿入部92は、中空部78に吸引室98のみを形成してもよい。この場合、加熱部60は、例えば、回転部56と第2巻出ローラ64との間において、回転部56に到達する前の第2層14に熱風を供給してもよい。なお、熱風は、加湿されていることが好ましい。また、加熱部60は、熱風を供給することに代えて、ヒータ等によって第2層14を加熱してもよい。
上記の実施形態では、回転部56は、支持軸部76を有する。しかしながら、例えば、図7~図9に示すように、接合体製造装置10は、図1~図3の回転部56に代えて、支持軸部76を有さない回転部120を備えてもよい。以下、図7~図9の回転部120について、図1~図3の回転部56との相違点を主に説明する。
図7~図9の回転部120の回転部本体122は、突出部86の外周に第3ベアリング124が設けられている。また、回転部本体122は、第3ベアリング124を介して不図示の支持機構に回転可能に支持されている。回転部本体122の内部に形成された中空部78は、突出部86の内側を介して吸引部58と連通する。このため、吸引部58が中空部78を吸引することにより、該中空部78の全体に負圧部99が形成される。
回転部本体122では、接触吸引部88の軸方向の中央部にのみ貫通孔90が形成されている。すなわち、接触吸引部88の連通領域100にのみ貫通孔90が形成されている。接触吸引部88の非連通領域104は、貫通孔90を有さないことで、負圧部99と連通しない。
回転部本体122の中空部78の内部には、図1~図3の加熱室106が形成されていない。このため、加熱部60は、図1~図3の加熱室106に熱風を供給しない。加熱部60は、例えば、回転部120と第2巻出ローラ64との間において、回転部120に到達する前の第2層14に熱風を供給する。なお、熱風は、加湿されていることが好ましい。また、加熱部60は、熱風を供給することに代えて、ヒータ等によって第2層14を加熱してもよい。
上記のように構成される図7~図9の接合体製造装置10においても、吸引部58により中空部78を負圧にすることで、接触吸引部88に被吸引部分112を引き付けることができる。このため、剥離部50により第2裏面44から被覆膜46を剥離することに伴って、被覆膜46が第2層14を第1層12から離間する方向に引っ張っても、第1接合面36と第2接合面42とが剥離することを抑制できる。その結果、高品質の接合体16を効率的に製造することができる。また、図7~図9の接合体製造装置10では、図2及び図3の支持軸部76を有さないことで、回転部120の構成を簡素にすることができる。
10…接合体製造装置 12…第1層
14…第2層 16…接合体
36…第1接合面 38…第1裏面
42…第2接合面 44…第2裏面
46…被覆膜 48…ロール搬送部
50…剥離部 52…膜付接合体
56、120…回転部 58…吸引部
60…加熱部 74、122…回転部本体
76…支持軸部 78…中空部
88…接触吸引部 90…貫通孔
92…挿入部 98…吸引室
99…負圧部 100…連通領域
104…非連通領域 106…加熱室
112…被吸引部分 116…ガイド部
14…第2層 16…接合体
36…第1接合面 38…第1裏面
42…第2接合面 44…第2裏面
46…被覆膜 48…ロール搬送部
50…剥離部 52…膜付接合体
56、120…回転部 58…吸引部
60…加熱部 74、122…回転部本体
76…支持軸部 78…中空部
88…接触吸引部 90…貫通孔
92…挿入部 98…吸引室
99…負圧部 100…連通領域
104…非連通領域 106…加熱室
112…被吸引部分 116…ガイド部
Claims (10)
- 多孔性の第1層と、非多孔性の第2層とから接合体を製造する接合体製造装置であって、
前記第1層は、第1接合面と、該第1接合面の裏面である第1裏面と、を有し、
前記第2層は、第2接合面と、該第2接合面の裏面である第2裏面と、を有し、
前記第2裏面には、被覆膜が剥離可能に貼着され、
前記接合体製造装置は、
前記第1層及び前記第2層を搬送する途中で、積層状態の前記第1接合面と前記第2接合面とを連続的に接合して膜付接合体を形成するロール搬送部と、
前記膜付接合体の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離して接合体を得る剥離部と、
を備え、
前記ロール搬送部は、回転部と、吸引部と、を有し、
前記回転部の外周面は、前記第1裏面に接触する接触吸引部を有し、
前記回転部は、前記接触吸引部を前記第1裏面に接触させつつ回転し、
前記吸引部は、前記接触吸引部から前記第1層の細孔を通じて前記第2層を吸引することにより、前記第1層と前記第2層との積層体に、前記接触吸引部に引き付けられた被吸引部分を形成し、
前記剥離部は、前記膜付接合体の前記被吸引部分の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離する、接合体製造装置。 - 請求項1記載の接合体製造装置において、
前記被覆膜は、前記第2裏面を連続的に覆い、
前記剥離部は、前記回転部と反対側で前記被吸引部分と向かい合う位置に回転可能に配置されるガイド部を有し、
前記ガイド部は、該ガイド部の外周面を前記被覆膜に接触させた状態で、前記回転部の回転方向と反対方向に回転する、接合体製造装置。 - 請求項1又は2記載の接合体製造装置において、
前記回転部では前記接触吸引部の軸方向の中央部の外径が、前記接触吸引部の軸方向の両端部の外径よりも小さく、
前記回転部の軸方向に沿った断面において、前記接触吸引部は、前記両端部よりも前記中央部が凹む方向に湾曲する、接合体製造装置。 - 請求項1~3の何れか1項に記載の接合体製造装置において、
前記回転部は、前記外周面を有する回転部本体を有し、
前記回転部本体の内部には、中空部が形成され、
前記回転部本体は、前記中空部の内部と外部とを連通させる貫通孔を有し、
前記吸引部は、前記中空部の少なくとも一部に負圧部を形成し、
前記吸引部は、前記負圧部と、該負圧部に連通する前記貫通孔とを介して前記被吸引部分を形成する、接合体製造装置。 - 請求項4記載の接合体製造装置において、
前記回転部本体の前記接触吸引部は、前記貫通孔を介して前記負圧部と連通する連通領域と、前記負圧部と連通しない非連通領域と、を有し、
前記非連通領域は、前記回転部本体の軸方向で、前記連通領域の両端よりも外側に配置され、
前記被吸引部分の前記第1裏面は、前記連通領域と、前記非連通領域と、の両方に接触する、接合体製造装置。 - 請求項5記載の接合体製造装置において、
前記非連通領域は、前記貫通孔を有さない、接合体製造装置。 - 請求項1~6の何れか1項に記載の接合体製造装置において、
前記ロール搬送部は、前記第1接合面と前記第2接合面との接合前に、前記第2層を加熱して軟化させる加熱部を有する、接合体製造装置。 - 請求項5記載の接合体製造装置において、
前記貫通孔は、前記連通領域及び前記非連通領域の両方に形成され、
前記回転部は、前記回転部本体を回転可能に支持する支持軸部を有し、
前記支持軸部は、前記中空部の内側に配置される挿入部を有し、
前記挿入部の前記連通領域に向く部分は、前記中空部に吸引室を形成し、
前記吸引部は、前記吸引室を負圧にして前記負圧部を形成し、
前記挿入部の前記非連通領域に向く部分は、前記非連通領域に配置された前記貫通孔と前記吸引室との連通を遮る、接合体製造装置。 - 請求項8記載の接合体製造装置において、
前記ロール搬送部は、前記第1接合面と前記第2接合面との接合前に、前記第2層を加熱して軟化させる加熱部を有し、
前記挿入部は、前記中空部に前記吸引室とは別に加熱室を形成し、
前記加熱室は、前記吸引室から前記回転部本体の回転方向と反対方向に離れた位置に配置され、
前記加熱部は、前記加熱室に熱風を供給し、
前記加熱室に供給された前記熱風は、前記貫通孔を介して前記加熱室から排出されることで、前記第1層の前記細孔を通じて前記第2層を加熱する、接合体製造装置。 - 多孔性の第1層と、非多孔性の第2層とから接合体を製造する接合体製造方法であって、
前記第1層は、第1接合面と、該第1接合面の裏面である第1裏面と、を有し、
前記第2層は、第2接合面と、該第2接合面の裏面である第2裏面と、を有し、
前記第2裏面には、被覆膜が剥離可能に貼着され、
前記接合体製造方法は、
ロール搬送部により、前記第1層及び前記第2層を搬送する途中で、積層状態の前記第1接合面と前記第2接合面とを連続的に接合して膜付接合体を形成した後、前記膜付接合体の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離して接合体を製造し、
前記ロール搬送部は、回転する回転部を有し、
前記接合体製造方法は、
前記回転部の外周面が有する接触吸引部を、前記第1層と前記第2層との積層体の前記第1裏面に接触させつつ、前記回転部を回転させる工程と、
前記接触吸引部から前記第1層の細孔を通じて前記第2層を吸引する吸引部により、前記第1層と前記第2層との積層体に、前記接触吸引部に引き付けられた被吸引部分を形成する工程と、
剥離部により、前記膜付接合体の前記被吸引部分の前記第2裏面から前記被覆膜を剥離する工程と、
を有する接合体製造方法。
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