JP7220638B2 - 乳化型ベースメイク化粧料及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、乳化型ベースメイク化粧料及びその製造方法に関する。
ファンデーション等のベースメイク化粧料に対しては、血行不良、加齢とともに感じられる色素の沈着等による肌の色のくすみ(即ち、明度が低下して黄色の彩度が上昇した状態)をカバーできること、仕上がりの色調が自然であること、などの要求がある。このような要求に対し、種々のベースメイク化粧料が提案されている。
例えば、特許文献1には、(A)色材の分光反射スペクトルの反射率急増領域における変曲点の波長が510nm±25nmにある黄色系色材を0.1質量%~40質量%、及び、(B)上記変曲点の波長が620nm±25nmにある赤色系色材を0.05質量%~20質量%含有し、かつ、分光反射スペクトルにおいて、500nm~620nmの波長領域にスペクトル的な窪み(所謂、反射率が低下した部分)を有するファンデーションが開示されている。
特許第3514915号公報
ベースメイク化粧料には、明るい肌色の仕上がりが得られることが求められる。しかし、従来のベースメイク化粧料は、光源の種類によって、肌色の色味が黄色く変化して見えてしまい、自然な肌色の仕上がりが得られ難いという問題がある。
また、乳化型のベースメイク化粧料(所謂、乳化型ベースメイク化粧料)では、色材は、通常、油相に配合されるが、色材として有機色素を油相に配合すると、化粧料の外観色が経時で変化する場合がある。
そのため、乳化型ベースメイク化粧料には、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりが得られ、かつ、色材として有機色素を使用した場合でも、外観色が経時で変化し難いことが求められる。
また、乳化型ベースメイク化粧料には、肌に付与したときに、伸びが良好で、かつ、塗り広げやすいという使用感も求められる。
本発明の一実施形態が解決しようとする課題は、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりが得られ、使用感が良好で、かつ、外観色の経時安定性に優れる乳化型ベースメイク化粧料を提供することである。
また、本発明の他の実施形態が解決しようとする課題は、上記乳化型ベースメイク化粧料の製造方法を提供することである。
上記課題を解決するための具体的な手段には、以下の実施態様が含まれる。
[1] 有機色素水和物と、
ポリグリセリン変性シリコーンと、
親水性-親油性バランス(HLB:Hydrophilic-Lipophilic Balance)の値が8.0以下であるポリエーテル変性シリコーンと、
水と、
を含む乳化型ベースメイク化粧料。
[2] 有機色素水和物が、有機赤色色素水和物である[1]に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
[3] 更に、無機赤色色素を含み、かつ、有機赤色色素換算した有機赤色色素水和物の含有量が、無機赤色色素の含有量に対して、質量基準で、0.33倍以上である[2]に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
[4] 無機赤色色素を含まない[2]に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
[5] 有機色素水和物が、シリカを含む複合顔料の水和物である[1]~[4]のいずれか1つに記載の乳化型ベースメイク化粧料。
[6] 更に、多価アルコールを含む[1]~[5]のいずれか1つに記載の乳化型ベースメイク化粧料。
[7] [1]~[6]のいずれか1つに記載の乳化型ベースメイク化粧料の製造方法であり、
有機色素水和物を含む油相組成物と、水相組成物と、の混合物に対し、乳化処理を施すことを含む乳化型ベースメイク化粧料の製造方法。
本発明の一実施形態によれば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりが得られ、使用感が良好で、かつ、外観色の経時安定性に優れる乳化型ベースメイク化粧料が提供される。
また、本発明の他の実施形態によれば、上記乳化型ベースメイク化粧料の製造方法が提供される。
以下、本発明を適用した乳化型ベースメイク化粧料の実施形態の一例について説明する。但し、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜、変更を加えて実施することができる。
本開示において「~」を用いて示された数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を意味する。
本開示では、段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示に記載されている数値範囲において、ある数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本開示において、乳化型ベースメイク化粧料中の各成分の量は、各成分に該当する物質が乳化型ベースメイク化粧料中に複数存在する場合には、特に断らない限り、乳化型ベースメイク化粧料中に存在する複数の物質の合計量を意味する。
本開示において、「使用感が良好」とは、乳化型ベースメイク化粧料を肌に付与した際に、伸びがよく、かつ、色ムラなく塗り広げやすいと感じられることを意味する。
本開示において、「油相」は、油中水型の剤型においては連続相を意味し、水中油型の剤型においては分散相を意味する。油中水型の剤型における「油相」は、連続相の液状媒体と、その液状媒体に分散又は溶解している成分とを含む。水中油型の剤型における「油相」は、分散相の液状媒体と、その液状媒体に分散又は溶解している成分とを含む。
本開示において、「水相」は、油中水型の剤型においては分散相を意味し、水中油型の剤型においては連続相を意味する。油中水型の剤型における「水相」は、分散相の液状媒体と、その液状媒体に分散又は溶解している成分とを含む。水中油型の剤型における「水相」は、連続相の液状媒体と、その液状媒体に分散又は溶解している成分とを含む。
本開示において、「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
[乳化型ベースメイク化粧料]
本開示の乳化型ベースメイク化粧料(以下、単に「ベースメイク化粧料」と称する場合がある。)は、有機色素水和物と、ポリグリセリン変性シリコーンと、HLBの値が8.0以下であるポリエーテル変性シリコーン(以下、適宜、「特定ポリエーテル変性シリコーン」と称する。)と、水と、を含む。
本開示のベースメイク化粧料によれば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりが得られる。また、本開示のベースメイク化粧料は、使用感が良好で、かつ、外観色の経時安定性に優れる。
乳化型のベースメイク化粧料では、色材は、通常、油相に配合される。しかし、色材が有機色素である場合、有機色素を油相に配合すると、水相の水分によって有機色素が徐々に水和される現象が生じ得る。有機色素が水和されると、反射スペクトルが変化するため、化粧料の外観色が変化する。
本開示のベースメイク化粧料は、有機色素を水和物の形態で含むことで、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりが得られるのみならず、有機色素が徐々に水和されることによる経時での外観色の変化が生じ難い。また、本開示のベースメイク化粧料は、有機色素水和物とともに、ポリグリセリン変性シリコーン及び特定ポリエーテル変性シリコーンを含むことで、経時での外観色の変化がより生じ難くなることに加え、良好な使用感も得られる。
以下、本開示のベースメイク化粧料の各成分について、詳細に説明する。
〔有機色素水和物〕
本開示のベースメイク化粧料は、有機色素水和物を含む。
本開示のベースメイク化粧料において、有機色素水和物は、色材成分として機能し得る成分である。
本開示でいう「有機色素水和物」とは、有機色素の分子、又は、有機色素から電離して生じたイオンに、水分子が付加したものを意味する。
有機色素水和物を形成する有機色素は、特に限定されない。
有機色素水和物を形成する有機色素としては、化粧品及び/又は医薬部外品の分野において、皮膚に適用可能な有機合成色素(所謂、タール色素)として知られているものが挙げられる。
有機色素水和物を形成する有機色素としては、有機顔料が好ましい。
有機顔料としては、例えば、アゾ系顔料、インジゴ系顔料、及びフタロシアニン系顔料が挙げられる。
これらの中でも、有機顔料としては、例えば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりがより効果的に得られる点において、アゾ系顔料が好ましい。
アゾ系顔料としては、赤色3号、赤色202号(以下、適宜、「R-202」又は「リソールルビンBCA」と称する。)、赤色204号、赤色226号、黄色205号、黄色401号等が挙げられる。
また、有機顔料は、例えば、肌色の仕上がりを調整しやすい点において、波長400nm~600nmに吸収極大を有する有機顔料であることが好ましい。
有機色素水和物の色は、特に限定されない。
有機色素水和物の色としては、赤色、黄色、橙色、緑色、青色等が挙げられる。
有機色素水和物は、例えば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりがより効果的に得られる点において、赤色の有機色素水和物、即ち、有機赤色色素水和物であることが好ましい。
有機色素水和物としては、例えば、肌色の仕上がりを調整する観点から、肌色に近い色(例えば、モンゴロイドの場合には、赤色、黄色等の色)の有機色素水和物に加えて、肌色の補色、対照色等の色の有機色素水和物を使用してもよい。
有機色素水和物は、無機物との複合顔料(以下、単に「複合顔料」と称する。)であることが好ましく、シリカを含む複合顔料、すなわち、有機色素としての顔料(即ち、有機顔料)及びシリカを含む複合顔料の水和物であることがより好ましい。
本開示のベースメイク化粧料に含まれる有機色素水和物が、シリカを含む複合顔料の水和物であると、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりがより効果的に得られる傾向がある。また、本開示のベースメイク化粧料に含まれる有機色素水和物が、シリカを含む複合顔料の水和物であると、ベースメイク化粧料を肌に付与する際の使用感がより向上する傾向がある。
シリカを含む複合顔料を製造する方法は、特に限定されず、公知の方法により製造することができる。例えば、シリカを含む複合顔料は、特開2007-100082号公報、特開平11-181329号公報等に記載の方法に準拠して製造することができる。
また、有機色素水和物は、例えば、有機顔料を無機物中にインターカレーションによって複合化した構造を有する複合顔料の水和物であってもよい。
本開示において、「インターカレーション」とは、層状構造を有する物質を構成する層間に、分子、原子、又はイオンが挿入される現象をいう。
有機顔料を無機物中にインターカレーションによって複合化した構造を有する複合顔料については、特開2015-199727号公報の段落[0017]~段落[0028]に記載がある。これらの記載は、参照により本明細書に取り込まれる。
複合顔料の平均粒子径は、1μm以上10μm以下であることが好ましく、2μm以上8μm以下であることがより好ましい。
本開示において、顔料の平均粒子径は、測定対象となる顔料を含む所定の濃度の溶媒分散物を調製し、レーザ回折散乱法により測定した個数基準の粒度分布に基づいて求められる値である。測定装置には、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置を用いる。
レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置としては、(株)セイシン企業のLMS-30(製品名)を好適に用いることができる。但し、レーザ回折/散乱式粒子径分布測定装置は、これに限定されない。
複合顔料としては、市販品を用いることができる。
シリカを含む複合顔料の市販品の例としては、大東化成工業(株)のF-RED-C(商品名)が挙げられる。
有機顔料を無機物中にインターカレーションによって複合化した構造を有する複合顔料の市販品の例としては、HNB RED7(商品名)が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、有機色素水和物を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料における有機色素水和物の含有率は、特に限定されず、例えば、有機色素換算で、ベースメイク化粧料の全質量に対して、0.1質量%以上3.0質量%以下であることが好ましく、0.12質量%以上2.5質量%以下であることがより好ましく、0.15質量%以上2.0質量%以下であることが更に好ましい。
本開示のベースメイク化粧料における有機色素水和物の含有率が、有機色素換算で、ベースメイク化粧料の全質量に対して0.1質量%以上であると、明るい肌色の仕上がりがより良好に得られる傾向がある。
本開示のベースメイク化粧料における有機色素水和物の含有率が、有機色素換算で、ベースメイク化粧料の全質量に対して3質量%以下であると、ベースメイク化粧料の外観色の経時安定性がより向上する傾向がある。
本開示において、「有機色素換算」とは、有機色素水和物に含まれる有機色素の質量を採用して、計算することを意味する。
本開示のベースメイク化粧料が有機色素水和物を含むことは、吸収スペクトルの測定により確認することができる。
〔ポリグリセリン変性シリコーン〕
本開示のベースメイク化粧料は、ポリグリセリン変性シリコーンを含む。
本開示のベースメイク化粧料において、ポリグリセリン変性シリコーンは、使用感の向上、及び、外観色の経時安定性の向上に寄与し得る。
本開示において、「ポリグリセリン変性シリコーン」とは、親水部であるポリグリセリン鎖から疎水部であるシリコーン鎖が分岐した構造を有する化合物を指す。
シリコーン鎖は、直鎖状のシリコーン鎖であってもよく、分岐鎖状のシリコーン鎖であってもよい。
ポリグリセリン変性シリコーンの親水性-親油性バランス(即ち、HLB)の値は、特に限定されない。
ポリグリセリン変性シリコーンのHLBの値は、例えば、1以上10以下であってもよい。
ポリグリセリン変性シリコーンとしては、ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー、セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン、(ポリグリセリル-3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。
ポリグリセリン変性シリコーンとしては、市販品を用いることができる。
ポリグリセリン変性シリコーンの市販品の例としては、KF-6105〔商品名、成分名:ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業(株)〕、KF-6106〔商品名、成分名:ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業(株)〕、KSG-820〔商品名、成分名:(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマーがイソドデカンに膨潤したもの、信越化学工業(株)〕、ES-5600 Silicone Glycerol Emulsfier〔商品名、成分名:セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン、ダウ・ケミカル日本(株)〕、KSG-820Z〔商品名、成分名:(ポリグリセリル-3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー、(ポリグリセリル-3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマーがイソドデカンに膨潤したもの、信越化学工業(株)〕等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、ポリグリセリン変性シリコーンを1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料におけるポリグリセリン変性シリコーンの含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、0.01質量%以上7質量%以下であることが好ましく、0.05質量%以上6質量%以下であることがより好ましく、0.05質量%以上5質量%以下であることが更に好ましく、0.1質量%以上5質量%以下であることが更に好ましく、0.5質量%以上4質量%以下であることが更に好ましく、0.8質量%以上3質量%以下であることが特に好ましい。
本開示のベースメイク化粧料におけるポリグリセリン変性シリコーンの含有率が、ベースメイク化粧料の全質量に対して、上記範囲内であると、ベースメイク化粧料の使用感及び経時での乳化安定性をより良好に両立させることができる傾向がある。
〔HLBの値が8.0以下であるポリエーテル変性シリコーン〕
本開示のベースメイク化粧料は、HLBの値が8.0以下であるポリエーテル変性シリコーン(即ち、特定ポリエーテル変性シリコーン)を含む。
本開示のベースメイク化粧料において、特定ポリエーテル変性シリコーンは、使用感の向上に寄与し得る。
本開示において、「ポリエーテル変性シリコーン」とは、主鎖であるシリコーン鎖と、変性により導入されたポリエーテル鎖とを有するポリマーを指す。
シリコーン鎖は、直鎖状のシリコーン鎖であってもよく、分岐鎖状のシリコーン鎖であってもよい。ポリエーテル鎖としては、ポリエチレングリコール(PEG)鎖、ポリプロピレングリコール(PPG)鎖等が挙げられる。
ポリエーテル変性シリコーンは、例えば、ベースメイク化粧料の経時での乳化安定性の観点から、変性により導入されたアルキル鎖を更に有することが好ましい。
アルキル鎖の炭素数は、例えば、2~20であることが好ましい。
特定ポリエーテル変性シリコーンのHLBの値は、ベースメイク化粧料の外観色の経時安定性の観点から、8.0以下であり、7.5以下であることが好ましく、7.0以下であることがより好ましい。
特定ポリエーテル変性シリコーンのHLBの値の下限は、特に限定されないが、例えば、2.0以上であることが好ましい。
HLBは、乳化剤の分野で使用される親水性-疎水性のバランスを示す指標である。本開示において、HLBの値は、下記の式(1)に示す計算式(所謂、小田式)を用いて計算する。但し、特定ポリエーテル変性シリコーンとして市販品を用いる場合には、ポリエーテル変性シリコーンのHLBの値は、市販品のカタログ値を採用する。
HLB=(Σ無機性値/Σ有機性値)×10 式(1)
式(1)中、無機性値及び有機性値は、「有機概念図」に記載される個々の化合物に付与された特性値であり、例えば、『甲田善生著、有機概念図-基礎と応用-(1984年)』等の文献を参照することができる。
特定ポリエーテル変性シリコーンとしては、PEG-3ジメチコン、PEG-10ジメチコン、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ラウリルPEG-10トリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン、セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン、PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン等が挙げられる。
特定ポリエーテル変性シリコーンとしては、市販品を用いることができる。
特定ポリエーテル変性シリコーンの市販品の例としては、ES-5300 Formulation Aid〔商品名、成分名:ラウリルPEG-10トリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン、HLB:3.0、ダウ・ケミカル日本(株)〕、KF-6048〔商品名、成分名:セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン、HLB:3.5、信越化学工業(株)〕、KF-6028〔商品名、成分名:PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、HLB:4.0、信越化学工業(株)〕、KF-6015〔商品名、成分名:PEG-3ジメチコン、HLB:4.5、信越化学工業(株)〕、KF-6017P〔商品名、成分名:PEG-10ジメチコン、HLB:4.5、信越化学工業(株)〕、KF-6012〔商品名、成分名:PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン、HLB:7.0、信越化学工業(株)〕等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、特定ポリエーテル変性シリコーンを1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料における特定ポリエーテル変性シリコーンの含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、0.1質量%以上8質量%以下であることが好ましく、0.15質量%以上7質量%以下であることがより好ましく、0.17質量%以上6質量%以下であることが更に好ましく、0.2質量%以上6質量%以下であることが更に好ましく、1質量%以上5質量%以下であることが更に好ましく、2質量%以上4質量%以下であることが特に好ましい。
本開示のベースメイク化粧料における特定ポリエーテル変性シリコーンの含有率が、ベースメイク化粧料の全質量に対して、上記範囲内であると、ベースメイク化粧料の使用感及び経時での乳化安定性をより良好に両立させることができる傾向がある。
また、本開示のベースメイク化粧料における特定ポリエーテル変性シリコーンの含有量は、例えば、ベースメイク化粧料の外観色の経時安定性の観点から、ポリグリセリン変性シリコーンの含有量に対して、質量基準で、0.1倍以上であることが好ましく、0.1倍以上10倍以下であることがより好ましく、0.2倍以上8倍以下であることが更に好ましく、0.3倍以上7倍以下であることが更に好ましく、0.5倍以上7倍以下であることが更に好ましく、1倍以上7倍以下であることが特に好ましい。
〔水〕
本開示のベースメイク化粧料は、水を含む。
本開示のベースメイク化粧料において、水は、水相を構成する組成物(所謂、水相組成物)において、溶媒又は分散媒となる成分である。
水は、化粧料に使用可能な水であれば、特に限定されない。
水の例としては、天然水、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水(例えば、Milli-Q水)等が挙げられる。
水としては、例えば、不純物が少ないという観点から、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、又は超純水が好ましい。
本開示のベースメイク化粧料における水の含有率は、特に限定されない。
本開示のベースメイク化粧料における水の含有率は、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、10質量%以上50質量%以下であることが好ましく、12.5質量%以上45質量%以下であることがより好ましく、15質量%以上40質量%以下であることが更に好ましい。
なお、上記水の含有率には、有機色素水和物に由来する水は含まれない。
〔多価アルコール〕
本開示のベースメイク化粧料は、更に、多価アルコールを含むことが好ましい。
ベースメイク化粧料が多価アルコールを含むと、ベースメイク化粧料の保湿性が向上する傾向がある。
多価アルコールは、化粧料に使用可能であれば、特に限定されない。
多価アルコールとしては、グリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール(化粧品成分表示名称:BG)、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール、ペンチレングリコール、グルコース、ガラクトース、ソルビトール、マルトトリオース、トレハロース等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、多価アルコールを含む場合、多価アルコールを1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料が多価アルコールを含む場合、多価アルコールの含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、0.1質量%以上15質量%以下であることが好ましく、0.2質量%以上12質量%以下であることがより好ましく、0.4質量%以上10質量%以下であることが更に好ましい。
本開示のベースメイク化粧料における多価アルコールの含有率が、ベースメイク化粧料の全質量に対して0.1質量%以上であると、ベースメイク化粧料の保湿性がより向上する傾向がある。
本開示のベースメイク化粧料における多価アルコールの含有率が、ベースメイク化粧料の全質量に対して15質量%以下であると、ベースメイク化粧料を付与した後のべたつきがより抑制される傾向がある。
本開示のベースメイク化粧料は、多価アルコールであるグリセリンを含む場合、更に、ダイマージリノール酸(イソステアリル・フィトステリル)を含むことが好ましい。
本開示のベースメイク化粧料は、グリセリンとダイマージリノール酸(イソステアリル・フィトステリル)との組み合わせを含むことで、保湿性がより向上し得る。
〔無機赤色色素〕
本開示のベースメイク化粧料は、無機赤色色素を含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料において、無機赤色色素は、色相の調整に寄与し得る。
無機赤色色素としては、特に限定されず、化粧品及び/又は医薬部外品の分野において、皮膚に適用可能な無機赤色色素として知られているものが挙げられる。
無機赤色色素としては、赤色の無機顔料が挙げられる。
赤色の無機顔料としては、例えば、赤色酸化鉄(別名:ベンガラ)が挙げられる。
無機赤色色素の形状及び大きさは、特に限定されず、例えば、形状が球状又は針状で、かつ、大きさが数nm以上数百nm以下であるものが好ましく用いられる。
無機赤色色素としては、市販品を用いることができる。
無機赤色色素の市販品の例としては、OTS-2 RED R-516L〔商品名、成分:赤色酸化鉄、大東化成工業(株)〕、R-516L〔商品名、成分:赤色酸化鉄、チタン工業(株)〕等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、無機赤色色素を含む場合、無機赤色色素を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料における無機赤色色素の含有率は、特に限定されない。
本開示のベースメイク化粧料は、例えば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりがより良好に得られるとの観点から、無機赤色色素を含まないか、又は、無機赤色色素の含有率が0質量%を超えて1質量%以下であることが好ましく、無機赤色色素を含まないか、又は、無機赤色色素の含有率が0質量%を超えて0.7質量%以下であることがより好ましく、無機赤色色素を含まないか、又は、無機赤色色素の含有率が0質量%を超えて0.5質量%以下であることが更に好ましく、無機赤色色素を含まないことが特に好ましい。
また、本開示のベースメイク化粧料が、無機赤色色素を含む場合であって、かつ、既述の有機色素水和物が、有機赤色色素水和物である場合には、例えば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりがより良好に得られるとの観点から、有機赤色色素換算した有機赤色色素水和物の含有量は、無機赤色色素の含有量に対して、特定の割合以上であることが好ましい。
例えば、本開示のベースメイク化粧料における、有機赤色色素換算した有機赤色色素水和物の含有量は、無機赤色色素の含有量に対して、質量基準で、0.33倍以上であることが好ましく、0.45倍以上であることがより好ましく、0.55倍以上であることが更に好ましい。
〔無機色素〕
本開示のベースメイク化粧料は、無機色素を含んでいてもよい。
ここでいう「無機色素」には、既述の無機赤色色素は含まれない。
本開示のベースメイク化粧料において、無機色素は、色相の調整に寄与し得る。
無機色素としては、特に限定されず、化粧品及び/又は医薬部外品の分野において、皮膚に適用可能な無機色素として知られているものが挙げられる。
無機色素としては、無機顔料が挙げられる。
無機顔料としては、例えば、着色顔料、白色顔料、体質顔料、及びパール顔料が挙げられる。
<着色顔料>
着色顔料は、色相の調整に寄与する顔料である。
着色顔料としては、酸化鉄(但し、赤色以外)、酸化クロム、カーボンブラック、群青等が挙げられる。
これらの中でも、着色顔料としては、例えば、色相の調整の観点から、酸化鉄が好ましい。
赤色以外の酸化鉄としては、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄等が挙げられる。
酸化鉄としては、形状が球状又は針状で、かつ、大きさが数nm以上数百nm以下であるものが好ましく用いられる。
着色顔料としては、市販品を用いることができる。
着色顔料の市販品の例としては、OTS-2 YELLOW LLXLO〔商品名、黄色酸化鉄、大東化成工業(株)〕、OTS-2 BLACK BL-100〔商品名、黒色酸化鉄、大東化成工業(株)〕、LL-100〔商品名、黄色酸化鉄、チタン工業(株)〕、BL-10〔商品名、黒色酸化鉄、チタン工業(株)〕等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、着色顔料を含む場合、着色顔料を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料が着色顔料を含む場合、着色顔料の含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、0.2質量%以上5質量%以下であることが好ましい。
<白色顔料>
白色顔料は、色相の調整に寄与する顔料である。
白色顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛等が挙げられる。
白色顔料として、酸化チタン、酸化亜鉛等を含む場合、白色顔料は、シミ、ソバカス等の隠蔽剤、紫外線防止剤などとしても機能し得る。
白色顔料としては、形状が球状で、かつ、大きさが数nm以上数百nm以下であるものが好ましく用いられる。
白色顔料としては、市販品を用いることができる。
白色顔料の市販品の例としては、OTS-2 TiO CR-50〔商品名、酸化チタン、大東化成工業(株)〕、MP-1133〔商品名、顔料級酸化チタン、テイカ(株)〕等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、白色顔料を含む場合、白色顔料を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料が白色顔料を含む場合、白色顔料の含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、1質量%以上15質量%以下であることが好ましい。
<体質顔料>
体質顔料は、色相の調整に実質的に寄与しない顔料である。
体質顔料としては、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、雲母、合成金雲母等が挙げられる。
体質顔料の平均粒子径は、1μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上80μm以下であることがより好ましい。
体質顔料としては、市販品を用いることができる。
体質顔料の市販品の例としては、SERICITE FSE〔商品名、セリサイト、三信鉱工(株)〕、TALK JA-46R〔商品名、タルク、浅田製粉(株)〕、EX-15〔商品名、タルク、(株)ヤマグチマイカ〕等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、体質顔料を含む場合、体質顔料を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料が体質顔料を含む場合、体質顔料の含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、3質量%以上25質量%以下であることが好ましい。
<パール顔料>
パール顔料は、真珠光沢を有する顔料であり、色相の調整に寄与する。
パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母(所謂、雲母チタン)、酸化チタン被覆ガラスフレーク、酸化チタン被覆タルク等が挙げられる。また、酸化チタンの被覆層が複数積層されたもの、酸化チタンの被覆層に酸化シリコンの被覆層が積層されたもの等も好ましく用いることができる。
パール顔料の平均粒子径は、0.5μm以上100μm以下であることが好ましく、1μm以上80μm以下であることがより好ましい。
パール顔料としては、市販品を用いることができる。
パール顔料の市販品の例としては、Timiron(登録商標)Supersheen MP-1001〔商品名、雲母チタン、MERCK社〕等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、パール顔料を含む場合、パール顔料を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料がパール顔料を含む場合、パール顔料の含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、0.1質量%以上8質量%以下であることが好ましい。
〔油剤〕
本開示のベースメイク化粧料は、油剤を含んでいてもよい。
「油剤」とは、25℃における水への溶解度が0.1質量%未満(1g/L未満)であり、かつ、化粧料の分野で一般に油剤として使用される成分を意味する。
油剤は、化粧料に適用可能な油剤であれば、特に限定されない。
油剤は、液体であってもよいし、半固体であってもよいし、固体であってもよいが、例えば、製造適性の観点から、25℃で液体であることが好ましい。
「25℃で液体の油剤」とは、融点又は軟化点が25℃未満である油剤を意味する。
油剤としては、エステル油、炭化水素油、シリコーン油等が挙げられる。
エステル油の具体例としては、エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸エチルヘキシル、ステアリン酸イソトリデシル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチル、オレイン酸イソブチル、トリエチルヘキサノイン、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル等の脂肪酸エステルが挙げられる。
炭化水素油の具体例としては、流動パラフィン、イソパラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、スクワラン等が挙げられる。
シリコーン油の具体例としては、ジメチコン、トリシロキサン、シクロメチコン、シクロペンタシロキサン、メチルトリメチコン、カプリリルメチコン、フェニルトリメチコン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン等が挙げられる。
本開示のベースメイク化粧料は、油剤を含む場合、油剤を1種のみ含んでいてもよく、2種以上含んでいてもよい。
本開示のベースメイク化粧料が油剤を含む場合、油剤の含有率は、特に限定されず、例えば、ベースメイク化粧料の全質量に対して、10質量%以上70質量%以下であることが好ましく、12質量%以上65質量%以下であることがより好ましく、15質量%以上60質量%以下であることが更に好ましい。
〔その他の成分〕
本開示のベースメイク化粧料は、本開示の効果を損なわない範囲において、必要に応じて、既述の成分以外の成分(所謂、その他の成分)を含んでいてもよい。
その他の成分としては、化粧料において通常用いられる添加成分(以下、単に「添加成分」と称する場合がある。)等が挙げられる。
<添加成分>
本開示のベースメイク化粧料は、添加成分を含んでいてもよい。
添加成分としては、例えば、化粧料に使用した際に有用な美容効果(保湿効果、美白効果、整肌効果等)を示す機能性成分が挙げられる。
このような機能性成分としては、β-カロテン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、リコピン、ルテイン等のカロテノイド;トコフェロール、トコトリエノール等のビタミンE;コエンザイムQ10等のユビキノン;グルコシルセラミド、ガラクトシルセラミド等のスフィンゴ糖脂質;加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン等のコラーゲン;アセチルヒドロキシプロリン等のアミノ酸;加水分解シロバナルーピンタンパク;ニコチン酸アミド;ポリエチレングリコールなどが挙げられる。
その他、添加成分としては、感触改良剤〔ポリメチルシルセスキオキサン、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、トリべへニン等〕、被膜形成剤〔トリメチルシロキシケイ酸等〕、増粘剤〔(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー等〕、防腐剤〔フェノキシエタノール等〕、紫外線吸収剤〔メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン等〕、抗炎症剤、粘土鉱物〔ジステアルジモニウムヘクトライト等〕香料などが挙げられる。
これらの添加成分は、1つの成分が2つ以上の機能を担うものであってもよい。
[ベースメイク化粧料の剤型]
本開示のベースメイク化粧料の剤型は、水中油型であってもよく、油中水型であってもよいが、本開示の効果をより効果的に奏し得る点で、油中水型であることが好ましい。
[ベースメイク化粧料の適用形態]
本開示のベースメイク化粧料の適用形態としては、例えば、リキッドファンデーション、クリームファンデーション、化粧下地、コンシーラー、コントロールカラー等が挙げられる。
[ベースメイク化粧料の製造方法]
本開示のベースメイク化粧料の製造方法は、特に限定されない。
本開示のベースメイク化粧料は、例えば、有機色素水和物を含む油相組成物と、水相組成物と、の混合物に対し、乳化処理を施すことを含む製造方法(以下、「製造方法X」と称する。)により得ることができる。
以下、製造方法Xについて詳細に説明する。但し、既述のベースメイク化粧料と共通する事項、例えば、ベースメイク化粧料の成分及びその量については、説明を省略する。
製造方法Xは、有機色素水和物を含む油相組成物と、水相組成物と、の混合物に対し、乳化処理を施すこと(以下、「乳化処理工程」と称する。)を含む。
油相組成物は、有機色素水和物を含む。
既述のとおり、乳化型のベースメイク化粧料では、油相に有機色素を配合すると、水相の水分によって有機色素が徐々に水和される現象が生じ得る。有機色素が水和されると、反射スペクトルが変化し、化粧料の外観色が変化するため、好ましくない。
製造方法Xでは、油相を形成するための油相組成物が、有機色素を水和物の形態で含むため、有機色素が徐々に水和されることによる経時での外観色の変化が生じ難いベースメイク化粧料を得ることができる。
油相組成物は、有機色素水和物以外の成分を含んでいてもよい。
油相組成物は、ポリグリセリン変性シリコーン及び特定ポリエーテル変性シリコーンを含むことが好ましく、必要に応じて、油相成分として配合し得る任意成分を含んでいてもよい。油相成分として配合し得る任意成分としては、油剤、無機色素等が挙げられる。
また、油相組成物は、本開示の効果を損なわない範囲において、必要に応じて、ポリグリセリン変性シリコーン及び特定ポリエーテル変性シリコーン以外の乳化剤を含んでいてもよい。
油相組成物に含まれる成分は、油相組成物中において、単に混合されていればよく、均一に混合されていることが好ましい。
油相組成物の調製は、一段で行ってもよいし、多段で行ってもよい。
例えば、油相組成物が無機色素を含む場合には、油相組成物の調製は、多段で行うことが好ましい。無機色素を含む場合における油相組成物の調製方法の一例としては、予め無機色素を含むペースト(以下、適宜、「無機色素ペースト」ともいう。)を調製し、得られた無機色素ペーストと、有機色素水和物以外の油相成分とを混合した後、得られた混合物と、有機色素水和物とを混合し、油相組成物を調製する方法が挙げられる。
無機色素ペーストの調製方法の詳細は、後述する。
油相組成物に含まれる成分を混合する方法としては、特に制限されず、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
撹拌手段としては、特に制限はなく、一般的な撹拌器具又は撹拌装置を用いることができる。
撹拌器具又は撹拌装置としては、スターラー、パドルミキサー、インペラーミキサー、ホモミキサー、ディスパーミキサー、ウルトラミキサー、ホモジナイザー(高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー等)などが挙げられる。
撹拌時間は、特に制限されず、撹拌器具又は撹拌装置の種類、油相組成物の組成等に応じて、適宜設定することができる。
油相組成物に含まれる成分を混合する際の温度は、例えば、溶解性の観点から、70℃以上に設定することが好ましい。
温度を調整する手段としては、特に制限はなく、一般的な加熱装置を用いることができる。
無機色素ペーストの調製方法は、特に限定されない。
無機色素ペーストは、例えば、無機色素、油剤、及び乳化剤を含む混合物に対し、分散処理を施すことにより、調製することができる。混合物は、乳化剤として、ポリグリセリン変性シリコーン及び特定ポリエーテル変性シリコーンから選ばれる少なくとも1種を含んでいてもよい。
無機色素ペーストに含まれる成分を混合する方法としては、特に制限されず、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
撹拌手段としては、特に制限はなく、一般的な撹拌器具又は撹拌装置を用いることができる。撹拌器具又は撹拌装置の例としては、既述の油相組成物の調製における撹拌器具又は撹拌装置と同様のものが挙げられる。
撹拌時間は、特に制限されず、撹拌器具又は撹拌装置の種類、無機色素ペーストの組成等に応じて、適宜設定することができる。
無機色素ペーストに含まれる成分を混合する際の温度は、例えば、無機色素ペーストの粘度を一定に保ち、混合処理をより均一に行う観点から、50℃以下に設定することが好ましい。
温度を調整する手段としては、特に制限はなく、一般的な冷却装置を用いることができる。
分散処理の方法としては、特に限定されず、例えば、三本ロールミル、プラネタリーミキサー、ヘンシェルミキサー、ホモジナイザー、ディスパーミキサー、ビーズミル、ボールミル等の装置を用いる方法が挙げられる。
分散処理の条件は、特に限定されず、無機色素ペーストの組成、装置の種類等に応じて、適宜設定することができる。
水相組成物は、水、多価アルコール等の水性成分を含むことが好ましく、必要に応じて、水相成分として配合し得る任意成分を含んでいてもよい。
水相組成物に含まれる成分は、水相組成物中において、単に混合されていればよく、均一に混合されていることが好ましい。
水相組成物の調製は、一段で行ってもよいし、多段で行ってもよい。
水相組成物に含まれる成分を混合する方法としては、特に制限されず、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
撹拌手段としては、特に制限はなく、一般的な撹拌器具又は撹拌装置を用いることができる。撹拌器具又は撹拌装置の例としては、既述の油相組成物の調製における撹拌器具又は撹拌装置と同様のものが挙げられる。
撹拌時間は、特に制限されず、撹拌器具又は撹拌装置の種類、水相組成物の組成等に応じて、適宜設定することができる。
水相組成物に含まれる成分を混合する際の温度は、例えば、突沸を防ぐ観点から、100℃以下に設定することが好ましく、70℃以上100℃以下に設定することがより好ましく、70℃以上90℃以下に設定することが更に好ましい。
温度を調整する手段としては、特に制限はなく、一般的な加熱装置を用いることができる。
油相組成物と、水相組成物とは、一度に混合してもよく、或いは、一方に他方を少しずつ添加しながら混合してもよい。
油相組成物と、水相組成物とを混合する方法は、特に限定されず、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
撹拌手段としては、特に限定されず、一般的な撹拌器具又は撹拌装置を用いることができる。撹拌器具又は撹拌装置としては、既述の油相組成物の調製における撹拌器具又は撹拌装置と同様のものが挙げられる。
撹拌時間は、特に限定されず、撹拌器具又は撹拌装置の種類、油相組成物及び水相組成物の組成等に応じて、適宜設定することができる。
乳化処理の方法は、特に限定されず、公知の方法を適用することができる。
乳化処理には、例えば、スターラー、パドルミキサー、インペラーミキサー、ホモミキサー、ディスパーミキサー、ウルトラミキサー、ホモジナイザー(高圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー等)などの撹拌器具又は撹拌装置を用いることができる。
乳化処理の時間及び温度は、特に限定されず、撹拌器具又は撹拌装置の種類、油相組成物及び水相組成物の組成等に応じて、適宜設定することができる。
乳化処理は、撹拌条件を変えて2回以上に分けて行ってもよい。
油相組成物と水相組成物との比率(油相組成物:水相組成物)は、特に限定されず、例えば、質量基準で、1:9~9:1とすることが好ましく、1:5~5:1とすることがより好ましく、1:4~4:1とすることが更に好ましい。
本開示のベースメイク化粧料の製造方法は、必要に応じて、乳化処理工程以外の工程(所謂、他の工程)を含んでもよい。
他の工程としては、例えば、有機色素水和物を準備する工程、脱泡工程、殺菌工程、取り出し工程等が挙げられる。
脱泡工程、殺菌工程、取り出し工程等は、当業界で公知の方法を適用すればよい。
有機色素水和物を準備する工程は、予め調製された有機色素水和物を準備する工程であってもよく、有機色素水和物を調製する工程であってもよい。
有機色素水和物を調製する方法は、水和物の形態の有機色素を調製できれば、特に限定されない。
有機色素水和物は、例えば、有機色素と水とを混合することにより得ることができる。
有機色素と水とを混合する方法としては、特に限定されず、例えば、撹拌により混合する方法が挙げられる。
撹拌手段としては、特に限定されず、一般的な撹拌器具又は撹拌装置を用いることができる。撹拌器具又は撹拌装置の例としては、既述の油相組成物の調製における撹拌器具又は撹拌装置と同様のものが挙げられる。
撹拌条件は、有機色素を水和物の形態にすることができれば、特に限定されず、例えば、拌器具又は撹拌装置の種類に応じて、適宜設定することができる。
有機色素と水とを混合する際の温度は、例えば、水和反応をより均一に行う観点から、50℃以下に設定することが好ましい。温度を調整する手段としては、特に限定されず、一般的な冷却装置を用いることができる。
有機色素と水との比率(有機色素:水)は、特に限定されず、例えば、質量基準で、1:20~20:1とすることが好ましく、1:18~18:1とすることがより好ましく、1:16~16:1とすることが更に好ましく、1:12~12:1とすることが特に好ましい。
有機色素水和物を調製する方法の好適な一例としては、後述の[実施例]に記載の赤色ペーストの調製方法が挙げられる。
以下、本開示の乳化型ベースメイク化粧料を実施例により更に具体的に説明する。但し、本開示の乳化型ベースメイク化粧料は、その主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例において使用した各成分の詳細を以下に示す。
<水相組成物の成分>
・水〔精製水〕[成分(D)]
・グリセリン〔商品名:化粧品用濃グリセリン、花王(株)〕[保湿剤;多価アルコール]
・ペンチレングリコール〔商品名:ジオール PD、成分名:1,2-ペンタンジオール、高級アルコール工業(株)〕[保湿剤;多価アルコール]
・フェノキシエタノール〔商品名:カフレクトPE-1、交洋ファインケミカル(株)〕[防腐剤]
・BG〔商品名:1,3-ブチレングリコール、成分名:1,3-ブチレングリコール、(株)ダイセル〕[保湿剤;多価アルコール]
<油相組成物の成分(1)>
-顔料ペースト-
・シクロペンタシロキサン〔商品名:KF-995、信越化学工業(株)〕[油剤:シリコーン油]
・ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン〔商品名:KF-56A、信越化学工業(株)〕[油剤:シリコーン油]
・ラウリルPEG-10トリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン〔商品名:ES-5300 Formulation Aid、HLB:3.0、ダウ・ケミカル日本(株)〕[特定ポリエーテル変性シリコーン;成分(C)]
・ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2〔商品名:EMALEX DISG-2、日本エマルジョン(株)〕[乳化剤]
・酸化チタン(顔料級)〔商品名:MP-1133、テイカ(株)〕[無機色素;白色顔料]
・タルク〔商品名:EX-15、(株)ヤマグチマイカ〕[無機色素;体質顔料]
・酸化鉄(黄)〔商品名:LL-100、黄色酸化鉄、チタン工業(株)〕[無機色素;着色顔料]
・酸化鉄(黒)〔商品名:BL-10、黒色酸化鉄、チタン工業(株)〕[無機色素;着色顔料]
・酸化鉄(赤)〔商品名:R-516L、赤色酸化鉄、チタン工業(株)〕[無機赤色色素;成分(a)]
<油相組成物の成分(2)>
・シクロペンタシロキサン〔商品名:KF-995、信越化学工業(株)〕[油剤:シリコーン油]
・PEG-10ジメチコン〔商品名:KF-6017P、HLB:4.5、信越化学工業(株)〕[特定ポリエーテル変性シリコーン;成分(C)]
・PEG/PPG-20/22ブチルエーテルジメチコン〔商品名:KF-6012、HLB:7.0、信越化学工業(株)〕[特定ポリエーテル変性シリコーン;成分(C)]
・PEG-3ジメチコン〔商品名:KF-6015、HLB:4.5、信越化学工業(株)〕[特定ポリエーテル変性シリコーン;成分(C)]
・セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン〔商品名:KF-6048、HLB:3.5、信越化学工業(株)〕[特定ポリエーテル変性シリコーン;成分(C)]
・PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン〔商品名:KF-6028、HLB:4.0、信越化学工業(株)〕[特定ポリエーテル変性シリコーン;成分(C)]
・(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマー〔商品名:KSG-320、(PEG-15/ラウリルジメチコン)クロスポリマーがイソドデカンに膨潤したもの、信越化学工業(株)〕[乳化剤]
・(PEG-15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー〔商品名:KSG-320Z、(PEG-15/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマーがイソドデカンに膨潤したもの、信越化学工業(株)〕[乳化剤]
・PEG-11メチルエーテルジメチコン〔商品名:KF-6011、HLB:14.5、信越化学工業(株)〕[乳化剤]
・PEG-32メチルエーテルジメチコン〔商品名:KF-6004、HLB:9.0、信越化学工業(株)〕[乳化剤]
・PEG-10ジメチコン〔商品名:KF-6043、HLB:14.5、信越化学工業(株)〕[乳化剤]
・ラウリルポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン〔商品名:KF-6105、信越化学工業(株)〕[ポリグリセリン変性シリコーン;成分(B)]
・ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン〔商品名:KF-6106、信越化学工業(株)〕[ポリグリセリン変性シリコーン;成分(B)]
・(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマー〔商品名:KSG-820、(ラウリルジメチコン/ポリグリセリン-3)クロスポリマーがイソドデカンに膨潤したもの、信越化学工業(株)〕[ポリグリセリン変性シリコーン;成分(B)]
・セチルジグリセリルトリス(トリメチルシロキシ)シリルエチルジメチコン〔商品名:ES-5600 Silicone Glycerol Emulsfier、ダウ・ケミカル日本(株)〕[ポリグリセリン変性シリコーン;成分(B)]
・(ポリグリセリル-3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマー〔商品名:KSG-820Z、(ポリグリセリル-3/ラウリルポリジメチルシロキシエチルジメチコン)クロスポリマーがイソドデカンに膨潤したもの、信越化学工業(株)〕[ポリグリセリン変性シリコーン;成分(B)]
・ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2〔商品名:EMALEX DISG-2、日本エマルジョン(株)〕[乳化剤]
・エチルヘキサン酸セチル〔商品名:NIKKOL(登録商標) CIO、日光ケミカルズ(株)〕[油剤:エステル油]
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル〔商品名:Uvinul(登録商標) MC80、BASFジャパン(株)〕[紫外線吸収剤]
・ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン〔商品名:Tinosorb(登録商標) S、BASFジャパン(株)〕[紫外線吸収剤]
・ジステアルジモニウムヘクトライト〔商品名:BENTONE 38V CG、エレメンティスジャパン(株)〕[粘土鉱物]
・ポリメチルシルセスキオキサン〔商品名:ガンツパール SI-04 SC、アイカ工業(株)〕[感触改良剤]
・(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー〔商品名:KSP-105、信越化学工業(株)〕[感触改良剤]
・トリベヘニン〔商品名:SYNCROWAX HRC、クローダジャパン(株)〕[感触改良剤]
・ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)〔商品名:LUSPLAN(登録商標) PI-DA、日本精化(株)〕[保湿剤]
・ヘマトコッカスプルビアリス油〔商品名:ASTOTS(登録商標)-S、アスタキサンチン含有率:約20質量%、富士フイルム(株)〕
・トリメチルシロキシケイ酸〔商品名:KF-7312J、信越化学工業(株)〕[被膜形成剤]
・(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー〔商品名:KSG-15、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーがシクロペンタシロキサンに膨潤したもの、信越化学工業(株)〕[増粘剤]
・マイカ〔商品名:Timiron(登録商標) Supersheen MP-1001、雲母チタン、MERCK社〕[無機色素;体質顔料)]
<油相組成物の成分(3)>
-赤色ペースト-
・有機赤色顔料(R-202)〔商品名:赤色202号、(株)たけとんぼ〕[有機色素]
・有機赤色複合顔料(F-RED-C)〔商品名:F-RED-C、赤色202号、無水ケイ酸(シリカ)等を含む複合顔料、大東化成工業(株)〕[有機色素;シリカを含む複合顔料]
[リキッドファンデーションの調製]
〔実施例1〕
乳化型ベースメイク化粧料であるリキッドファンデーションを調製した。具体的な方法は、以下のとおりである。
表1に記載の顔料ペーストの各成分を、三井電機精機(株)のスピンミックスホモジナイザー(型式:SX10)を用いて、外相のジャケットに水(液温:19℃)を入れた状態で、回転数3000rpm(revolutions per minute;以下、同じ。)にて10分間混合した。次いで、得られた混合物に対し、アイメックス(株)の三本ロールミル(型式:BR-100V)を用いて、回転比1:2.4:6.0の条件にて4回分散処理を施し、顔料ペーストを得た。
次に、表1に記載の油相組成物のうち、顔料ペースト及び赤色ペースト以外の各成分を、湯浴により75℃~80℃に加温しながら20分間撹拌することにより、溶解させた。次いで、得られた溶解液に、上記にて得られた顔料ペーストを添加した。次いで、得られた液を、三井電機精機(株)のスピンミックスホモジナイザー(型式:SX10)を用いて、外相のジャケットに水(液温:19℃)を入れた状態で、回転数3000rpmにて15分間混合し、組成物Xを得た。
次に、表1に記載の赤色ペースト(即ち、有機色素水和物;以下、同じ。)の各成分を、三井電機精機(株)のスピンミックスホモジナイザー(型式:SX10)を用いて、外相のジャケットに水(液温:19℃)を入れた状態で、回転数3000rpmにて20分間混合した。次いで、得られた混合物を、液温が30℃以下になるまで室温にて静置し、赤色ペーストを得た。
次に、上記にて得られた組成物Xと、上記にて得られた赤色ペーストとを、三井電機精機(株)のスピンミックスホモジナイザー(型式:SX10)を用いて、外相のジャケットに水(液温:19℃)を入れた状態で、回転数3000rpmにて20分間混合し、油相組成物を得た。
次に、表1に記載の水相組成物の各成分を、湯浴により75℃~80℃に加温しながら5分間撹拌することにより、溶解させた。次いで、得られた溶解液を、液温が35℃以下になるまで室温にて静置し、水相組成物を得た。
次に、上記にて得られた油相組成物を100mL容量の容器に入れ、IKA社のデジタル式撹拌器(商品名:MICROSTAR7.5 control)を用いて、アンカー型撹拌機用羽根により、回転数50rpmにて撹拌した。そして、撹拌している油相組成物に、上記にて得られた水相組成物を10mL/分の一定速度で滴下した。滴下終了後、得られた混合物に対し、IKA社のホモジナイザー(商品名:ULTRA-TURRAX T25 digital)を用いて、4000rpmにて5分間乳化処理を施し、実施例1のリキッドファンデーションを得た。
〔実施例2~実施例6〕
実施例1のリキッドファンデーションの調製において、油相組成物の組成を表1に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、実施例2~実施例6の各リキッドファンデーションを得た。
〔実施例7~実施例12〕
実施例1のリキッドファンデーションの調製において、油相組成物の組成を表2に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、実施例7~実施例12の各リキッドファンデーションを得た。
〔実施例13~実施例16〕
実施例1のリキッドファンデーションの調製において、油相組成物の組成を表3に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、実施例13~実施例16の各リキッドファンデーションを得た。
〔実施例17~実施例21〕
実施例1のリキッドファンデーションの調製において、油相組成物の組成を表4に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、実施例17~実施例21の各リキッドファンデーションを得た。
〔比較例1〕
表5に記載の顔料ペーストの各成分及び有機色素〔有機赤色顔料(R-202)〕を、三井電機精機(株)のスピンミックスホモジナイザー(型式:SX10)を用いて、外相のジャケットに水(液温:19℃)を入れた状態で、回転数3000rpmにて10分間混合した。次いで、得られた混合物に対し、アイメックス(株)の三本ロールミル(型式:BR-100V)を用いて、回転比1:2.4:6.0の条件にて4回分散処理を施し、顔料ペーストXを得た。
次に、表5に記載の油相組成物のうち、顔料ペースト及び有機色素〔有機赤色顔料(R-202)〕以外の各成分を、湯浴により75℃~80℃に加温しながら20分間撹拌することにより、溶解させた。次いで、得られた溶解液に、上記にて得られた顔料ペーストXを添加した。次いで、得られた液を、三井電機精機(株)のスピンミックスホモジナイザー(型式:SX10)を用いて、外相のジャケットに水(液温:19℃)を入れた状態で、回転数3000rpmにて15分間混合し、油相組成物を得た。
次に、表5に記載の水相組成物の各成分を、湯浴により75℃~80℃に加温しながら5分間撹拌することにより、溶解させた。次いで、得られた溶解液を、液温が35℃以下になるまで室温にて静置し、水相組成物を得た。
次に、上記にて得られた油相組成物を100mL容量の容器に入れ、IKA社のデジタル式撹拌器(商品名:MICROSTAR7.5 control)を用いて、回転数50rpmにて撹拌した。そして、撹拌している油相組成物に、上記にて得られた水相組成物を10mL/分の一定速度で滴下した。滴下終了後、得られた混合物に対し、IKA社のホモジナイザー(商品名:ULTRA-TURRAX T25 digital)を用いて、4000rpmにて5分間乳化処理を施し、比較例1のリキッドファンデーションを得た。
〔比較例2~比較例6〕
実施例1のリキッドファンデーションの調製において、油相組成物の組成を表5に示す組成に変更したこと以外は、実施例1と同様の操作を行い、比較例2~比較例6の各リキッドファンデーションを得た。
[測定及び評価]
実施例1~実施例21及び比較例1~比較例6の各リキッドファンデーションを用いて、以下の測定及び評価を行った。結果を表1~表5に示す。
1.肌色の仕上がり
被験者の女性10名に対し、以下の評価試験を行った。
まず、蛍光灯下で、被験者の女性の顔の肌色を目視にて観察し、色味を確認した。
次いで、リキッドファンデーションを、パフを用いて被験者の女性の顔に塗布した後、蛍光灯下で、塗布後の肌色の色味を目視にて観察した。
次いで、被験者の女性を、太陽光下(晴天の正午の直射日光下、色温度:5000K)に移動させ、その際の肌色の色味変化を目視にて観察した。
以上の観察結果を、下記の採点基準に沿って採点した。採点結果は、算術平均した後、四捨五入により小数点以下1桁目まで求め、得られた値を評価点数(表中では、単に「点数」と表記する。)とした。
また、評価点数に基づき、下記の評価基準に従い、評価を行った。
評価結果が、「AA」、「A」、又は「B」であれば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりが得られるリキッドファンデーションであると判断した。
-採点基準-
5点:明らかに明るい赤みのある肌色の仕上がりが得られ、かつ、その仕上がりが光源の種類が変わっても全く変化しなかった。
4点:明るい赤みのある肌色の仕上がりが得られ、かつ、その仕上がりが光源の種類が変わっても全く変化しなかった。
3点:明るい肌色の仕上がりが得られ、かつ、その仕上がりが光源の種類が変わっても全く変化しなかった。
2点:明るい肌色の仕上がりがほとんど得られなかった。
1点:明るい肌色の仕上がりが得られなかった、及び/又は、太陽光下で肌色が黄味に変化した。
-評価基準-
AA:評価点数が4.5点を超える。
A:評価点数が3.5点を超えて4.5点以下である。
B:評価点数が2.5点を超えて3.5点以下である。
C:評価点数が1.5点を超えて2.5点以下である。
D:評価点数が1.5点以下である。
2.使用感
リキッドファンデーションを、被験者の女性10名に使用してもらった。
具体的には、被験者の女性にリキッドファンデーションを、パフを用いて顔に塗布してもらった。そして、塗布したときのリキッドファンデーションの伸び及び塗り広げやすさの程度を、下記の採点基準に沿って採点してもらった。採点結果は、算術平均した後、四捨五入により小数点以下1桁目まで求め、得られた値を評価点数(表中では、単に「点数」と表記する。)とした。
また、評価点数に基づき、下記の評価基準に従い、評価を行った。
評価結果が、「A」、又は「B」であれば、使用感が良好なリキッドファンデーションであると判断した。
-採点基準-
4点:非常に伸びがよく、塗り広げやすく、塗布時に色ムラが全く生じない。
3点:伸びがよく、塗り広げやすく、塗布時に色ムラがほとんど生じない。
2点:伸びるが、塗り広げ難く、塗布時に色ムラが生じる。
1点:伸びが悪い。
-評価基準-
A:評価点数が3.5点以上である。
B:評価点数が3.0点以上3.5点未満である。
C:評価点数が2.0点以上3.0点未満である。
D:評価点数が2.0点未満である。
3.外観色の経時安定性
底面が石英ガラスであるディッシュ〔商品名:SF-G-D27、底部開口径:φ27mm、テクノアルファ(株)〕に、リキッドファンデーションを5mL入れ、ディッシュの底面側からL色差を、日本電色工業(株)の分光色彩計(商品名:SE7700を用いて、測定径:MAV、光源:C光源、及び視野角:2°の条件にて測定した。
次いで、リキッドファンデーションをポリ容器に封入し、50℃の環境下にて3ヶ月間静置した。3ヶ月静置後のリキッドファンデーションについて、上記と同様にしてL色差を測定した。
3ヶ月静置前後における色差(ΔE)を計算し、下記の評価基準に従い、評価を行った。色差(ΔE)は、四捨五入により小数点以下1桁目まで求めた。
評価結果が、「A」、又は「B」であれば、外観色の経時安定性に優れるリキッドファンデーションであると判断した。
-評価基準-
A:色差(ΔE)が1.5以下である。
B:色差(ΔE)が1.5を超えて2.0以下である。
C:色差(ΔE)が2.0を超えて3.0以下である。
D:色差(ΔE)が3.0を超える。
Figure 0007220638000001
Figure 0007220638000002
Figure 0007220638000003
Figure 0007220638000004
Figure 0007220638000005
表1~表5では、有機色素水和物、ポリグリセリン変性シリコーン、特定ポリエーテル変性シリコーン、水、及び無機赤色色素に該当する成分を、それぞれ(A)、(B)、(C)、(D)、及び(a)に分類して表記した。
表1~表5中、組成の欄に記載の「-」は、該当する成分を含まないことを意味する。また、表1~表5中、組成の欄以外の欄に記載の「-」は、該当する項目がないことを意味する。
表2~表5に記載の実施例2は、対比のために記載したものであり、表1に記載の実施例2と同じものである。また、表5に記載の実施例1は、対比のために記載したものであり、表1に記載の実施例1と同じものである。
表1~表5では、「無機赤色色素の配合量に対する、有機赤色色素換算した有機赤色色素水和物の配合量の質量基準での割合」を「有機赤色色素水和物(A)における有機赤色色素/無機赤色色素(a)」と表記した。
表1~表4に示すように、有機色素水和物と、ポリグリセリン変性シリコーンと、特定ポリエーテル変性シリコーンと、水と、を含む実施例1~実施例21のリキッドファンデーションによれば、光源の種類の影響を受け難い自然で明るい肌色の仕上がりが得られることが確認された。また、実施例1~実施例21のリキッドファンデーションは、いずれも使用感に優れることが確認された。さらに、実施例1~実施例21のリキッドファンデーションは、いずれも外観色の経時安定性に優れることが確認された。
一方、表5に示すように、有機色素水和物の代わりに、水和物の形態ではない有機色素を含む比較例1のリキッドファンデーションによれば、自然で明るい肌色の仕上がりが得られないことが確認された。また、比較例1のリキッドファンデーションは、使用感に劣ることが確認された。さらに、比較例1のリキッドファンデーションは、外観色の経時安定性に劣ることが確認された。
ポリグリセリン変性シリコーンを含まない比較例2のリキッドファンデーションによれば、自然で明るい肌色の仕上がりが得られないことが確認された。また、比較例2のリキッドファンデーションは、外観色の経時安定性に劣ることが確認された。
特定ポリエーテル変性シリコーンを含まない比較例3のリキッドファンデーションによれば、自然で明るい肌色の仕上がりが得られないことが確認された。また、比較例3のリキッドファンデーションは、使用感に劣ることが確認された。さらに、比較例3のリキッドファンデーションは、外観色の経時安定性に劣ることが確認された。
特定ポリエーテル変性シリコーンの代わりに、HLBの値が8.0を超えるポリエーテル変性シリコーンを含む比較例4~比較例6のリキッドファンデーションは、いずれも外観色の経時安定性に劣ることが確認された。
[参考処方例(1)]プレストパウダー
常法により、下記の組成を有するプレストパウダーを調製した。なお、成分の名称は、いずれも化粧品の成分表示名称である。
(組成)
・タルク 55.00質量部
〔商品名:EX-15、(株)ヤマグチマイカ〕
・酸化亜鉛 10.00質量部
〔商品名:FINEX-50S-LP2、堺化学工業(株)〕
・ポリメタクリル酸メチル 4.00質量部
〔商品名:ACX-806C、積水化成品工業(株)〕
・硫酸Ba 4.00質量部
〔商品名:HG-LFP、堺化学工業(株)〕
・オクチルドデカノール 3.00質量部
〔商品名:リソノール20SP、高級アルコール工業(株)〕
・スクワラン 3.00質量部
〔商品名:NIKKOL(登録商標) シュガースクワラン、日光ケミカルズ(株)〕
・合成フルオロフロゴパイト 3.00質量部
〔商品名:DK PEARL-SY SYLVER、大東化成(株)〕
・シリカ 1.00質量部
〔商品名:サンスフェアH-121、AGCエスアイテック(株)〕
・(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
1.00質量部
〔商品名:KSP-105、信越化学工業(株)〕
・ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 1.00質量部
〔商品名:KF-56A、信越化学工業(株)〕
・リンゴ酸ジイソステアリル 1.00質量部
〔商品名:NIKKOL(登録商標) DISM、日光ケミカルズ(株)〕
・トリイソステアリン酸ポリグリセリル-2 0.50質量部
〔商品名:NIKKOL(登録商標) DGTIS、日光ケミカルズ(株)〕
・ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)
0.10質量部
〔商品名:LUSPLAN(登録商標) PI-DA、日本精化(株)〕
・トコフェロール 0.10質量部
〔商品名:トコフェロール、エーザイフード・ケミカル(株)〕
・アセチルヒドロキシプロリン 0.10質量部
〔商品名:AHYP、協和発酵バイオ(株)〕
・ヘマトコッカスプルビアリス油 0.10質量部
〔商品名:ASTOTS(登録商標)-S、富士フイルム(株)〕
・加水分解コラーゲン 0.10質量部
〔商品名:Promois(登録商標) W-52P、(株)成和化成〕
・フェノキシエタノール 0.10質量部
〔商品名:Seisept(登録商標) P、(株)成和化成〕
・水溶性コラーゲン 0.10質量部
〔商品名:パンコーゲン マリン 2、池田物産(株)〕
・マイカ 6.50質量部
〔商品名:TM-10、(株)ヤマグチマイカ〕
・酸化チタン 3.00質量部
〔商品名:STR-100C-LP、堺化学工業(株)〕
・酸化チタン 2.00質量部
〔商品名:MKR-1、堺化学工業(株)〕
・酸化鉄 0.80質量部
〔商品名:LL-100、チタン工業(株)〕
・酸化鉄 0.50質量部
〔商品名:R-MR、チタン工業(株)〕
・酸化鉄 0.01質量部
〔商品名:BL-100、チタン工業(株)〕
・F-RED-C 0.0001質量部
〔商品名:F-RED-C、大東化成(株)〕
[参考処方例(2)]パウダーファンデーション
常法により、下記の組成を有するパウダーファンデーションを調製した。なお、成分の名称は、いずれも化粧品の成分表示名称である。
(組成)
・シリカ 12.0質量部
〔商品名:サンスフェアH-121、AGCエスアイテック(株)〕
・窒化ホウ素 11.0質量部
〔商品名:BN09H、(株)伊那貿易商会〕
・ミリスチン酸亜鉛 5.0質量部
〔商品名:パウダーベースM、日油(株)〕
・ポリメタクリル酸メチル 4.5質量部
〔商品名:ACX-806C、積水化成品工業(株)〕
・合成フルオロフロゴパイト 5.0質量部
〔商品名:DK PEARL-SY SYLVER、大東化成(株)〕
・(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー
5.0質量部
〔商品名:KSP-105、信越化学工業(株)〕
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5.0質量部
〔商品名:Uvinul(登録商標) MC80N、BASFジャパン(株)〕
・ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 3.0質量部
〔商品名:KF-56A、信越化学工業(株)〕
・ワセリン 0.5質量部
〔商品名:ノムコートW、日清オイリオグループ(株)〕
・トコフェロール 0.5質量部
〔商品名:トコフェロール、エーザイフード・ケミカル(株)〕
・ビサボロール 0.5質量部
〔商品名:ビサボロールnat. 、BASFジャパン(株)〕
・ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)
0.1質量部
〔商品名:LUSPLAN(登録商標) PI-DA、日本精化(株)〕
・精製水 0.1質量部
・硫酸Ba 0.1質量部
〔商品名:HG-LFP、堺化学工業(株)〕
・アセチルヒドロキシプロリン 0.1質量部
〔商品名:AHYP、協和発酵バイオ(株)〕
・ヘマトコッカスプルビアリス油 0.1質量部
〔商品名:ASTOTS(登録商標)-S、富士フイルム(株)〕
・加水分解コラーゲン 0.1質量部
〔商品名:Promois(登録商標) W-52P、(株)成和化成〕
・フェノキシエタノール 0.1質量部
〔商品名:Seisept(登録商標) P、(株)成和化成〕
・水溶性コラーゲン 0.1質量部
〔商品名:パンコーゲン マリン 2、池田物産(株)〕
・タルク 19.0質量部
〔商品名:EX-15、(株)ヤマグチマイカ〕
・マイカ 14.5質量部
〔商品名:TM-10、(株)ヤマグチマイカ〕
・酸化チタン 6.0質量部
〔商品名:STR-100C-LP、堺化学工業(株)〕
・酸化チタン 5.0質量部
〔商品名:MKR-1、堺化学工業(株)〕
・酸化鉄 1.2質量部
〔商品名:LL-100、チタン工業(株)〕
・酸化鉄 0.8質量部
〔商品名:R-MR、チタン工業(株)〕
・酸化鉄 0.085質量部
〔商品名:BL-100、チタン工業(株)〕

Claims (7)

  1. 有機色素ペーストと、
    親水性-親油性バランスの値が1以上10以下であるポリグリセリン変性シリコーンと、
    親水性-親油性バランスの値が8.0以下であるポリエーテル変性シリコーンと、
    水と、
    を含む乳化型ベースメイク化粧料であって、
    有機色素ペーストが、シリカを含む複合顔料のペーストである、乳化型ベースメイク化粧料。
  2. 有機色素ペーストが、有機赤色色素ペーストである請求項1に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
  3. 更に、無機赤色色素を含み、かつ、有機赤色色素換算した有機赤色色素ペーストの含有量が、無機赤色色素の含有量に対して、質量基準で、0.33倍以上である請求項2に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
  4. 無機赤色色素を含まない請求項2に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
  5. 更に、多価アルコールを含む請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
  6. 有機色素ペーストが、有機色素と水との混合物である請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の乳化型ベースメイク化粧料。
  7. 請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の乳化型ベースメイク化粧料の製造方法であり、
    有機色素ペーストを含む油相組成物と、水相組成物と、の混合物に対し、乳化処理を施すことを含む乳化型ベースメイク化粧料の製造方法。
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