JP7220198B2 - 収容容器 - Google Patents

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    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles

Description

本発明は、皮内針を収容する収容容器に関する。
国際公開第2016/158143号には、針管及び針ハブを有する皮内針と、皮内針が先端部に取り付けられるシリンジと、を有する注射装置が開示されている。この注射装置の使用において、ユーザは、個別に提供された皮内針とシリンジとを組み立てた後、針管の針先を生体に穿刺し、シリンジのプランジャを押圧することで、針管を介してシリンジの薬液を生体の皮内に注入する。
また、国際公開第2016/158143号に開示の注射装置の針ハブには、針管に対し相対回転可能なプロテクタが設けられている。ユーザは、注射後に、プロテクタを回動操作することで、プロテクタにより針管を覆う。これにより、注射装置は、針管の誤刺を防止して、皮内針の廃棄を行うことが可能となる。
本発明は、上記のような皮内針の取扱性の向上に関連してなされたものであり、簡単な構成によって使用後の針管を非露出状態として皮内針を保持することで、より確実な誤刺の防止及び操作の簡単化を実現する収容容器を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、針管と、前記針管を固定する針ハブと、を備えた皮内針を収容する収容容器であって、第1開口部を有し、該第1開口部を通して前記皮内針を離脱可能に収容する第1収容部と、前記第1開口部とは反対位置に設けられた第2開口部を有し、該第2開口部を通して離脱した前記皮内針を収容保持して前記針管を覆う第2収容部と、前記第1収容部と前記第2収容部とを隔てる隔壁と、を備え、前記隔壁は、前記第2収容部から前記第1収容部に向けて隆起する隆起部を有し、前記隆起部は、前記第2収容部側に凹部を形成し、前記凹部は、前記針管の針先を非接触で収容する、ことを特徴とする。
この場合、前記第2収容部は、前記皮内針の収容に伴い前記針ハブを係止する係止部を有することが好ましい。
また、前記係止部は、前記第2収容部を構成する壁から内側に突出する複数の係止片によって構成されているとよい。
さらに、前記第2収容部は、前記係止部による前記皮内針の係止状態で、前記針管を非接触に収容する凹部を有するとよい。
そして、前記第2収容部は、前記第1収容部よりも浅い構成であることが好ましい。
ここで、前記第1開口部及び前記第2開口部を構成する周縁部は、当該収容容器の起立状態を支持可能であるとより好ましい。
またさらに、前記針ハブは、前記針管の側周囲を囲い皮内針の穿刺姿勢を案内可能なリング突部を備え、前記第2収容部は、前記皮内針の収容時に、前記リング突部を誘導可能なガイド部を有するとよい。
本発明によれば、収容容器は、第1収容部と第2収容部を備えることで、製品提供時の皮内針と、第1収容部から離脱した後の皮内針を適切に収容することができる。すなわち、第1収容部は、第1開口部から皮内針を容易に取り出し可能とする。その一方で、第1開口部と反対側の第2開口部から第2収容部に、離脱後の皮内針を挿入して第2収容部により保持することで、収容容器と皮内針が一体化し、また針管を覆って誤刺を防止することが可能となる。つまり、収容容器は、より確実な誤刺の防止及び操作の簡単化を実現することができる。
本発明の一実施形態に係る収容容器と注射装置を示す説明図である。 注射装置の皮内針を示す側面断面図である。 収容容器の第1収容部を示す断面斜視図である。 図4Aは、収容容器の第2収容部を示す斜視図である。図4Bは、収容容器の第2収容部に皮内針を収容した状態を示す斜視図である。 収容容器の第2収容部と皮内針の収容状態を拡大して示す側面断面図である。
以下、本発明について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係る収容容器10は、図1に示すように、皮内針(医療用針)12を個別に包装して製品提供する容器である。収容容器10は、皮内針12の使用前まで皮内針12を密封していることで、無菌状態を形成している。
皮内針12は、針管14及び針ハブ16を有し、注射装置18の一部品を構成している。この皮内針12は、使用時に、皮内針12とは別に提供された注射装置18のシリンジ20に組み付けられる。注射装置18のユーザは、皮内針12とシリンジ20を組み付けた後、皮内針12の針管14を患者に穿刺する。そして穿刺状態で、シリンジ20のプランジャ56を押圧することで、針管14を介してシリンジ20に貯留されている薬液を生体の皮内に注射する。
また、収容容器10は、注射後に、使用した針管14を非露出状態として皮内針12を収容保持することで、針管14の誤刺を防止しつつ、皮内針12と一体的に廃棄される。以下、この収容容器10について詳述するが、発明の理解の容易化のため、まず注射装置18(皮内針12及びシリンジ20)の各構成について説明する。
図1及び図2に示すように、皮内針12の針管14は、軸心部に針孔15を有する硬質な中空管に構成されている。針管14の最先端の針先14aには、刃面が形成されている。針管14の太さは、特に限定されないが、例えば、26~33ゲージのサイズ(0.2~0.45mm)であり、より好ましくは30~33ゲージを適用するとよい。針管14を構成する材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、その他の金属、又は硬質樹脂があげられる。
皮内針12の針ハブ16は、針管14を固定する第1部材22と、第1部材22に固定され皮内針12の使用時にシリンジ20に組み付けられる第2部材24と、を備える。これら第1及び第2部材22、24を構成する材料としては、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂材料があげられる。また、針ハブ16は、第2部材24の内部に弾性部材26を有している。
第1部材22は、針管14を直接保持する軸部28と、軸部28の外周面から径方向外側に拡がる拡径部30と、拡径部30の先端面30aから先端方向に突出するリング突部32と、を有する。軸部28は、略円柱状に形成されており、その軸心部には針管14を収容固定する固定孔29が設けられている。固定孔29には、針管14の挿入状態で接着剤34が注入されることで、針管14と第1部材22の固着がなされる。
また、軸部28は、第2部材24内に収納される収納部位28aと、拡径部30よりも先端側に突出する突出部位28bと、を有する。収納部位28aの外周面には、複数の肉抜き部が形成されている。軸部28の突出部位28bは、リング突部32よりも先端方向に僅かに突出し、生体の体表に接触する先端面28b1を有する。固定孔29に固定された針管14は、先端面28b1から適切な寸法(突出長)だけ突出している。例えば、針管14の突出長は、生体の皮膚の表面から真皮層までの深さに設計され、概ね0.5~3.0mmの範囲内であるとよい。
拡径部30は、軸部28の外周面から軸部28の軸心と直交する方向に拡がる円板に形成されている。拡径部30は、リング突部32よりもさらに径方向外側に延出している。拡径部30の基端面30b(リング突部32が設けられた先端面30aと反対側の面)には、第2部材24が接合される。また、拡径部30の外周縁には、外方に向かって一対の爪部36が突出形成されている。一対の爪部36は、拡径部30の外周縁上で互いに反対位置(180°異なる位置)に設けられている。
リング突部32は、軸部28から所定間隔離れた側周囲を周回すると共に、拡径部30の先端面30aから先端方向に短く突出している。皮内針12の使用時には、ユーザの操作下に、リング突部32の突出端全体が患者の皮膚に接触する。これにより、リング突部32は、注射装置18が皮膚に対して垂直になる穿刺姿勢をガイドし、針管14の皮内への進入量を一定にする。
第2部材24は、軸心部に貫通孔25を有する略円筒状に形成されている。貫通孔25の先端側には、第1部材22の収納部位28aが挿入される一方で、貫通孔25の中間には、弾性部材26が収容される。貫通孔25の基端側には、注射装置18の組立時に、シリンジ20のノズル44が挿入される。貫通孔25の基端側の内周面は、ノズル44の外周面に面接触可能なルアーテーパ状に形成されている。
第2部材24の先端には、径方向外側に拡がる接続用拡径部38が設けられている。接続用拡径部38の外周縁は、第1部材22の拡径部30の外周縁よりも内側に位置する。接続用拡径部38の先端面38aは、振動溶着等の適宜の固着方法により拡径部30の基端面30bに固定される。また、第2部材24の基端側の外周面には、シリンジ20の雌ネジ部47に螺合される雄ネジ部40が設けられている。
すなわち、シリンジ20の先端部42は、薬液を貯留する貯留空間61に連通する吐出路45が形成されたノズル44と、ノズル44の周囲で雌ネジ部47が内側に形成されたコネクタ部46と、を有する。ノズル44とコネクタ部46は、別部材で構成され、コネクタ部46がノズル44に対し回転可能に取り付けられている。ノズル44の先端面は、雄ネジ部40と雌ネジ部47の装着状態で、弾性部材26の基端面に接触及び押圧する。
皮内針12の弾性部材26は、針管14の基端を液密に保持して、針孔15をノズル44の吐出路45に対向させる筒状の中継部材である。弾性部材26の内部には、針管用孔部48が設けられ、この針管用孔部48には、挿入された針管14を接触保持する内突部50が形成されている。この弾性部材26は、第2部材24の貫通孔25の内周面に嵌め込まれ、且つ先端側において径方向外側に突出する外方凸部52が第1部材22の基端面と第2部材24の段差部24aに挟み込まれることで、強固に固定される。
一方、注射装置18のシリンジ20は、予め薬液が充填されたプレフィルドシリンジとして構成されている。このシリンジ20は、シリンジ本体54と、シリンジ本体54内に相対移動可能に挿入されるプランジャ56と、シリンジ本体54の外側を覆うホルダ58と、を有する。
シリンジ本体54は、上記の先端部42(ノズル44及びコネクタ部46)と、先端部42に連なり薬液を貯留する貯留空間61を有する胴部60と、を備える。一方、プランジャ56は、貯留空間61内に液密に挿入されるガスケット62を先端に有し、また注射装置18のユーザが押圧操作するための操作部64を基端に有する。なお、シリンジ20は、プレフィルドシリンジで構成される場合に、ガスケット62を貯留空間61に収容して、プランジャ56をこのガスケット62に取り付ける構成でもよい。
ホルダ58は、シリンジ本体54を収容固定する円筒体であり、注射装置18を太くしてユーザの把持操作を容易化するために用いられる。このため、ホルダ58の基端には、プランジャ56の操作部64の押圧時にユーザの指を引っかけるための引っ掛かり部66が設けられている。なお、注射装置18はホルダ58を備えていなくてもよい。
ホルダ58の内部空間を構成する内壁には、シリンジ本体54の胴部60の先端部分を支持する複数の支持片(不図示)が設けられている。また、ホルダ58の外周には、シリンジ本体54の基端のフランジ(不図示)を係止する係止窓68が設けられ、さらにホルダ58の先端付近には、シリンジ本体54の貯留空間61を視認可能とする視認用窓69が設けられている。
次に、注射装置18の皮内針12を収容する収容容器10について説明する。
図1に示すように、収容容器10は、皮内針12を収容する器体70と、皮内針12の提供時に皮内針12を収容している器体70の収容部を閉塞するシール部材72と、を有する。シール部材72は、使用時に、ユーザにより一部又は全部が器体70から剥がされることで、皮内針12を器体70から取り出し可能とする。
図3、図4A及び図4Bに示すように、器体70は、内部に空間を有する円筒状に形成されている。そして、器体70は、内部の隔壁74によって、皮内針12の使用前に該皮内針12を離脱可能に収容する第1収容部76と、皮内針12の使用後に針管14を非露出状態で収容保持可能な第2収容部78と、に空間を区画している。なお、以下では、皮内針12が第1収容部76にある状態を使用前状態といい、皮内針12が第2収容部78にある状態を使用後状態という。
具体的に、器体70は、上記の隔壁74と、隔壁74の外周縁部から軸方向の一方に延在する第1筒壁80と、隔壁74の外周縁部から軸方向の他方に延在する第2筒壁82と、を有する。そして、第1収容部76は、隔壁74及び第1筒壁80によって構成され、第2収容部78は、隔壁74及び第2筒壁82によって構成される。
第1収容部76の軸方向長さ(第1筒壁80の延在長さ)は、皮内針12の軸方向長さよりも長く形成されている。第1収容部76は、器体70の軸方向の一端部(隔壁74と反対側の端部)に設けられた第1開口部77に連通している。第1収容部76は、第1開口部77を介して、使用前状態の皮内針12を取り出し可能としている。
第1筒壁80の内面は、使用前状態で、針ハブ16の拡径部30(一対の爪部36を含む)の直径よりも若干大きな内径に形成されている。また、第1筒壁80の内面には、周方向に間隔をあけて並ぶ複数のガイド面状部84が膨出形成されている。ガイド面状部84の間には、ガイド溝86が形成されており、このガイド溝86の奥側(後記の複数のリブ92の上縁付近)には、爪部36が係合可能な係合凸部86aが設けられている。
すなわち、皮内針12は、使用前状態において、一対の爪部36が係合凸部86aに引っ掛かっていることで、器体70に軽く係止されて第1収容部76からの不意の脱落が防止される。また、使用前状態で、皮内針12の一対の爪部36を挟むガイド面状部84は、皮内針12の軸回りの回転を規制する。
第1筒壁80の突出端80aには、径方向外側に短く突出して周方向に周回するリング状の鍔部88が一体成形されている。第1開口部77に隣接する鍔部88の端面88aには、周方向全体にわたってシール部材72(図1参照)が貼り付けられる。これにより第1開口部77(第1収容部76)が密閉される。また、鍔部88の端面88aは、第1開口部77を下向きにして器体70を載置した際に、載置面に対し器体70を良好に起立(直立)させる。
隔壁74において第1収容部76を構成する面74aには、中心に向かって隔壁74が隆起する隆起部90が設けられている。この隆起部90の突出端部には、突出方向と逆側に凹む窪み部90aが設けられ、針管14の針先14aは、使用前状態で、この窪み部90aに非接触で収容される。
また、隔壁74の外周縁部側には、複数のリブ92が一体成形されている。複数のリブ92は、隔壁74の周方向に沿って互いに均等に配置されている。各リブ92は、隔壁74から直立すると共に、第1筒壁80の内面から該第1筒壁80の径方向に突出している。使用前状態では、各リブ92の内側縁が皮内針12のリング突部32の側面に接触すると共に、各リブ92の上縁が皮内針12の拡径部30の先端面30aに接触する。
一方、第2収容部78は、図4Aに示すように、器体70の軸方向の他端部(隔壁74と反対側の端部)に設けられた第2開口部79に連通している。換言すれば、第1開口部77と第2開口部79は、互いに器体70の軸方向の反対位置に設けられている。第2収容部78の軸方向長さ(第2筒壁82の延在長さ)は、第1収容部76の軸方向長さよりも短い。すなわち、第2収容部78は、第1収容部76よりも浅く形成されている。
第2筒壁82の内周面は、皮内針12の拡径部30(一対の爪部36を含む)の直径よりも若干大きな内径に形成されている。
第2開口部79を構成する第2筒壁82の突出端82aは、周方向にリング状に周回し、また周方向に沿って厚みが変化している。また、第2筒壁82の突出端82aの厚みが薄い箇所には、周方向に沿って複数の切り欠き82bが設けられている。第2筒壁82の突出端82aは、第2開口部79を下向きにして器体70を載置した際に、円環状に並ぶ厚みの厚い箇所が載置面に接触する。これにより、器体70を良好に直立(起立)させることができる。
そして、第2収容部78は、皮内針12の収容時に針ハブ16を係止する係止部94を有している。具体的に、係止部94は、第2収容部78を構成する第2筒壁82から内側に突出する一対(複数)の係止片96によって構成されている。
一対の係止片96は、第2筒壁82の対向位置(180°位相がずれる位置)に設けられている。各係止片96は、第2筒壁82の突出端82a寄りの位置から隔壁74に向かって斜め内側に傾斜して突出している。各係止片96の突出端96aが径方向内側に突出する突出量は、第1収容部76の係合凸部86aの突出量よりも充分に(例えば、2倍以上)大きい。また、第2筒壁82は、係止片96を配置する小窓97(図1参照)を有し、係止片96の外側への弾性変形を許容している。
一対の係止片96の突出端96aと隔壁74の面74bとの距離は、皮内針12のリング突部32の突出長と、拡径部30の厚さを足した寸法と同程度に設定されている。また、各係止片96の突出端96aは、弾性変形していない状態で、隔壁74に対して平行な端面を有している。各係止片96は、皮内針12を第2収容部78に収容する際に、拡径部30の接触に伴い外側に弾性変形し、拡径部30が通過すると、元の位置に復帰する。そのため、各突出端96aは、使用後状態で、皮内針12の拡径部30に対向する。
また、隔壁74の第2収容部78を構成する面74bには、上述した第1収容部76の隆起部90に対応して凹部98が設けられると共に、凹部98から所定距離離れた位置を周回する円環状のガイド部100が設けられる。また、この面74bにおけるガイド部100よりも外側は、平坦状に形成されている。
凹部98は、係止部94による皮内針12の係止状態(使用後状態)において、針管14及び軸部28を非接触に収容する。またガイド部100は、第2収容部78に皮内針12を挿入する際に、リング突部32を案内可能な目印として機能する。さらに、ガイド部100は、使用後状態で、リング突部32の内側に接触して、皮内針12の姿勢を安定化させる。
なお、第2収容部78は、使用後状態の皮内針12が軸回りに回転することを規制する回転規制機構(不図示)を有していてもよい。回転規制機構は、皮内針12の回転を規制することで、注射装置18のシリンジ20のみを回転可能とし、相互の組付状態を解除可能とする。回転規制機構は、例えば、第2筒壁82の内面において、使用後状態の爪部36と同じ高さ位置に、爪部36を引っ掛ける突起を設けることで実現し得る。
本実施形態に係る収容容器10は、基本的には以上のように構成され、以下その作用について説明する。
収容容器10は、製品提供時に、器体70の第1収容部76に皮内針12を収容した使用前状態となっている(図1参照)。上述したように、この状態では、皮内針12の一対の爪部36が係合凸部86aに引っ掛かることで、収容容器10からの皮内針12の脱落が防止されている。また、収容容器10は、器体70の鍔部88にシール部材72がシールされることで、皮内針12を密閉している。
ユーザは、図1に示すように、注射装置18の使用時に、第1開口部77が上向きとなるように器体70を載置する。この際、器体70の第2筒壁82の突出端82aが器体70を直立させる。そして、ユーザは、器体70からシール部材72を剥がす。
その後、第1収容部76にシリンジ20の先端を挿入して、皮内針12の基端部とシリンジ20の先端部42との接続を行う。ユーザは、ホルダ58を把持操作して、先端部42のノズル44を第2部材24の貫通孔25に挿入すると共に、先端部42の雌ネジ部47を皮内針12の雄ネジ部40に捻じ込んでいく(図2参照)。この際、皮内針12は、ガイド面状部84に一対の爪部36が引っ掛かることで回転が規制されており、シリンジ20との螺合が円滑に実現される。
そして、皮内針12とシリンジ20の接続(注射装置18の組立)が完了すると、ユーザは、シリンジ20を収容容器10から引き離す。皮内針12の一対の爪部36と、収容容器10の係合凸部86aとは、弱い係合力で係合しており、引き離し操作に伴い係合が簡単に解除される。よって、皮内針12とシリンジ20が一体化したまま収容容器10から取り出される。
その後、ユーザは、皮内針12の針管14を生体に穿刺し、穿刺状態でプランジャ56を押圧する。これにより、シリンジ20の貯留空間61に貯留されている薬液が、針管14の針孔15を通って皮内に注射される。
薬液の注射後は使用した皮内針12の廃棄を行う。この際、ユーザは、収容容器10の第2収容部78に皮内針12を収容する。具体的には図4Bに示すように、ユーザは、器体70を反対向き(第2開口部79を上向き)にして、第1筒壁80の鍔部88を載置面に載置することで、器体70を直立(起立)させる。
そして、注射装置18の先端の皮内針12を、第2開口部79から第2収容部78に収容する。そして、ユーザは、第2収容部78のガイド部100に目がけて皮内針12のリング突部32を操作する。これにより、リング突部32の内側にガイド部100が接触するように案内される。また、皮内針12の針管14は、凹部98にスムーズに誘導されて、凹部98に対し非接触状態で収容される。
さらに、皮内針12を第2収容部78に挿入する際に、一対の係止片96は、皮内針12の拡径部30の接触により弾性変形し、拡径部30の通過後に元の位置に復帰する。従って、一対の係止片96は、第2収容部78に収容された皮内針12の拡径部30に引っ掛かり可能となる。
そして、ユーザは、指等により皮内針12の針ハブ16を押さえる一方で、シリンジ20を皮内針12と相対回転させることで、皮内針12とシリンジ20を離脱する。その結果、収容容器10は、図5に示すように、使用後状態で、針管14を非露出状態としつつ皮内針12を保持した状態となる。
使用後状態において、仮に、収容容器10の第2収容部78から皮内針12が抜ける方向に応力(外力等)がかかったとしても、拡径部30が一対の係止片96に引っ掛かる。特に、一対の係止片96は、第2筒壁82から斜め内側に延出しており、その突出端96aが針ハブ16の拡径部30の基端面30bに対向している。このため、拡径部30が離脱方向に移動すると、一対の係止片96が内側に弾性変形して、拡径部30の離脱を規制する。つまり、収容容器10は、第2収容部78から皮内針12を離脱不能とする、換言すれば使用後状態を良好に継続することができる。
以上のように、本実施形態に係る収容容器10は、第1収容部76と第2収容部78を備えることで、製品提供時の皮内針12と、第1収容部76から離脱した後の皮内針12を適切に収容することができる。すなわち、第1収容部76は、第1開口部77から皮内針12を容易に取り出し可能とする。その一方で、第1開口部77と反対側の第2開口部79から第2収容部78に、離脱後の皮内針12を挿入して第2収容部78により保持することで、収容容器10と皮内針12が一体化し、また針管14を覆って誤刺を防止することが可能となる。つまり、収容容器10は、より確実な誤刺の防止及び操作の簡単化を実現することができる。
また、収容容器10は、係止部94により皮内針12の針ハブ16を係止することで、第2収容部78に皮内針12を強固に保持することができる。従って、針管14の非露出状態が維持され、使用後の皮内針12を容易に廃棄することが可能となる。
しかも、収容容器10は、一対の係止片96を有することで、皮内針12を第2収容部78に挿入する際に一対の係止片96を弾性変形させて通過を許容し、通過後に一対の係止片96の弾性復帰により針ハブ16を係止することができる。従って、ユーザは、第2収容部78に皮内針12を挿入する操作を行えばよく、操作がより一層簡単化する。
さらに、収容容器10は、針管14を非接触に収容する凹部98を有することで、第2収容部78に皮内針12を収容した際に、針管14の破損等を防ぐことができる。これにより、使用後の皮内針12は、滅菌処理等を行った後、良好に再利用することが可能となる。
そして、収容容器10は、第2収容部78が第1収容部76よりも浅いことで、第2収容部78に対する皮内針12の挿入をより簡単化させることができる。また、収容容器10全体のサイズが小型化して、収容容器10及び皮内針12の搬送等を容易に行うことが可能となる。
またさらに、収容容器10は、使用時に起立状態が支持されることで、第2収容部78への皮内針12の挿入を容易に行うことができる。これにより、針管14の誤刺を一層確実に防止することが可能となる。
収容容器10は、皮内針12のリング突部32を誘導可能なガイド部100を有することで、リング突部32により針管14が見え難くなっても、リング突部32とガイド部100を位置合わせすることで、第2収容部78に皮内針12を簡単に収めることができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されず、発明の要旨に沿って種々の改変が可能である。例えば、第2収容部78は、上記実施形態よりも深く形成され、使用後の皮内針12を全体的に覆う構成でもよい。
また、第2収容部78において皮内針12を係止する係止部94の構成は、特に限定されるものではない。例えば、係止部94は、第2筒壁82の周方向に係止片96を3以上設けた構成とすることができる。係止部94は、係止片96に変えて凸部や凹部(爪部36が挿入係止される孔等を含む)を採用してもよく、或いは、リング突部32に横孔を開けて、この横孔に引っ掛かる手段を設けてもよい。さらに、他の係止部94としては、皮内針12の拡径部30の外周縁(又は爪部36)に螺合可能な雌ネジ構造を第2筒壁82に設けた構成、摩擦嵌合可能なテーパ面を第2筒壁82に設けた構成等があげられる。
またさらに、第2収容部78は、使用後の針管14が穿刺される針刺し用弾性部材(不図示)を凹部98等に有していてもよい。針刺し用弾性部材は、針管14を強い摩擦力で保持する構成でもよく、この場合、第2筒壁82に係止部94を備えない構造とすることも可能である。
また、シリンジ20はプレフィルドシリンジではなく、使用直前に薬液を充填して使用するものであってもよい。

Claims (7)

  1. 針管と、前記針管を固定する針ハブと、を備えた皮内針を収容する収容容器であって、
    第1開口部を有し、該第1開口部を通して前記皮内針を離脱可能に収容する第1収容部と、
    前記第1開口部とは反対位置に設けられた第2開口部を有し、該第2開口部を通して離脱した前記皮内針を収容保持して前記針管を覆う第2収容部と、
    前記第1収容部と前記第2収容部とを隔てる隔壁と、を備え
    前記隔壁は、前記第2収容部から前記第1収容部に向けて隆起する隆起部を有し、
    前記隆起部は、前記第2収容部側に凹部を形成し、
    前記凹部は、前記針管の針先を非接触で収容する、
    ことを特徴とする収容容器。
  2. 請求項1記載の収容容器において、
    前記第2収容部は、前記皮内針の収容に伴い前記針ハブを係止する係止部を有する
    ことを特徴とする収容容器。
  3. 請求項2記載の収容容器において、
    前記係止部は、前記第2収容部を構成する壁から内側に突出する複数の係止片によって構成されている
    ことを特徴とする収容容器。
  4. 請求項2又は3記載の収容容器において、
    前記第2収容部は、前記係止部による前記皮内針の係止状態で、前記針管を非接触に収容する凹部を有する
    ことを特徴とする収容容器。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の収容容器において、
    前記第2収容部は、前記第1収容部よりも浅い
    ことを特徴とする収容容器。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載の収容容器において、
    前記第1開口部及び前記第2開口部を構成する周縁部は、当該収容容器の起立状態を支持可能である
    ことを特徴とする収容容器。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載の収容容器において、
    前記針ハブは、前記針管の側周囲を囲い皮内針の穿刺姿勢を案内可能なリング突部を備え、
    前記第2収容部は、前記皮内針の収容時に、前記リング突部を誘導可能なガイド部を有する
    ことを特徴とする収容容器。
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